説明

窓面取り付け用遮熱シート及び窓面取り付け用遮熱シートセット

【課題】 窓への取り付けが容易になされる遮熱機能に優れる窓面取り付け用遮熱シートの提供。
【解決手段】 全体をメッシュ構成Mとし、その表面にアルミコーティング7が設けられた窓面取り付け用遮熱シート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、窓面取り付け用遮熱シートに関する。
【背景技術】
【0002】
夏季においては、例えば、遮熱のために窓に遮熱フィルムを貼り、これにより室温の上昇を抑制することが行われている。
【発明の概念】

【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように遮熱フィルムはその全体を密着するように窓に貼り付けるのでその取り付けに手間がかかり、とくに、フィルムとガラス間に気泡が残って見栄えが悪くなるという問題があった。また、容易に取り外したり付け替えたりすることもできなかった。
【0004】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、窓への取り付けが容易になされる遮熱機能に優れる窓面取り付け用遮熱シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明では、全体がメッシュ構成である窓面取り付け用遮熱シートを提供する。
【0006】
上記窓面取り付け用遮熱シートはフィルム形態でないので、その取り付けが直接貼り付けでない適宜の方法によりなされる。上記窓面取り付け用遮熱シートを窓に取り付けることで、その表面で太陽光が反射され、かつ、熱がシートに吸収されて遮熱効果が発揮され、また、メッシュ構成を備えることで太陽光の眩しさが抑制されるが、視野が完全に遮られることはなく、くわえて、外部から室内を見えにくくなる。とくに、その表面にアルミコーティングがなされた構成とされることで、反射性能が高まって遮熱効果がさらに向上されるとともに、強度、耐候性に優れるものとなり、また、水洗いを行うこともでき、この窓面取り付け用遮熱シートは屋外側において好適に使用される。なお、アルミコーティングに代えてカラーコーティングとすることで意匠性に優れるものが得られる。
【0007】
上記窓面取り付け用遮熱シートは、一般住宅、工場、事務所等の窓面に好適に用いられる。
【0008】
上記窓面取り付け用遮熱シートと、両面の貼り付け強度が異なる窓面取り付け用遮熱シートの取り付け用両面テープとからなる窓面取り付け用遮熱シートセットを提供することで、実施形態で説明するように窓面取り付け用遮熱シートの取り付けがその使用方法に対応して便利になされる。
【0009】
請求項4の発明では、フェルト層の両面にアルミ層が設けられてなる窓面取り付け用遮熱シートを提供する。窓面取り付け用遮熱シートはフィルム形態でないので、その取り付けが直接貼り付けでない適宜の方法によりなされる。上記窓面取り付け用遮熱シートを窓に取り付けることで、太陽光はその表面にアルミ層があることで反射され、また、フェルト層に熱が吸収されるとともにそこが断熱空間となることで、遮熱効果が果たされる。断熱空間は保温効果を発揮するので、この窓面取り付け用遮熱シートは冬季においても有効に用いられる。
【0010】
上記窓面取り付け用遮熱シートは、一般住宅、工場、事務所等の窓面に好適に用いられる。
【0011】
上記窓面取り付け用遮熱シートと、両面の貼り付け強度の異なる前記窓面取り付け用遮熱シートの取り付け用両面テープとからなる窓面取り付け用遮熱シートセットを提供することで、実施形態で説明するように窓面取り付け用遮熱シートの取り付けがその使用方法に対応して便利になされる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1、請求項4の発明によれば、適宜の取り付け方法で窓面への取り付けが容易になされ、かつ、遮熱効果に優れる窓面取り付け用遮熱シートが得られる。また、請求項3、請求項5の発明によれば、遮熱効果に優れる窓面取り付け用遮熱シートの取り付けがその使用方法に対応して便利になされる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 この発明の窓面取り付け用遮熱シートセットの第1の実施形態の斜視図
【図2】 この発明の窓面取り付け用遮熱シートの第1の実施形態の切欠き断面図
【図3】 この発明の窓面取り付け用遮熱シートセットの第2の実施形態の斜視図
【図4】 この発明の窓面取り付け用遮熱シートの第2の実施形態の切欠き断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は窓面取り付け用遮熱シートセットの第1の実施形態を示し、窓面取り付け用遮熱シートセットS1は窓面取り付け用遮熱シート1とその取り付けに使用される一対の両面テープ2とからなる。窓面取り付け用遮熱シート1は全体がメッシュ構成M(図1においては一部のみにおいてメッシュ構成Mを示している。)で、図2に示すように、辺長さを略1mm程度とする略方形の穴5が多数並設されて構成されている。6は織物繊維であり、その表面の全体にアルミコーティング7が形成されている。織物繊維6としては、例えば、ポリエステル繊維に塩化ビニール樹脂が塗布されたものが使用され、織物繊維6が織られた状態において加熱されることでメッシュ状に固定され、その固定されたものがアルミニュウム溶液内に浸されることでアルミコーティング7が付されて窓面取り付け用遮熱シート1は作成されている。
【0015】
窓面取り付け用遮熱シート1はその上下縁部分が両面テープ2により窓、もしくは窓枠に貼り付けられて取り付けられる。また、はと目8が係止されることで取り付けられてもよい。窓面への取り付けは屋外側、屋内側適宜であってよい。
【0016】
両面テープ2としては両面2a、2bの貼り付け強度の異なるものが便利に用いられる。窓への貼り付け位置が決まっている場合は両面テープ2の窓への貼り付け面2aの貼り付け強度を大とし、これにより、窓面取り付け用遮熱シート1を取り外した場合に両面テープ2が窓側に残ることで、再度のその位置への窓面取り付け用遮熱シート1の取り付けが容易になされる。これに対し窓への貼り付け位置を変更する場合は両面テープ2の窓面取り付け用遮熱シート1への貼り付け面2bの貼り付け強度を大とし、これにより、窓面取り付け用遮熱シート1を取り外した場合に両面テープ2が窓面取り付け用遮熱シート1側に残ることで、適宜位置への貼り替え取り付けがそのままの状態で容易になされる。
【0017】
上記のようにして窓面取り付け用遮熱シート1が窓面に取り付けられることで、太陽光はその表面にアルミコーティング7があることで反射され、また、内部に熱が吸収されることで、遮熱効果が良好に果たされる。また、メッシュ構成Mを備えることで太陽光の眩しさが抑制されるが、視野が完全に遮られることはなく、くわえて、外部から室内を見えにくくするという防犯上の効果も発揮する。さらに、アルミコーティング7を有することで、強度、耐候性に優れ、屋外側において支障なく使用でき、また、水洗いを繰り返し行うこともできてきれいな状態で使用できる。
【0018】
図3は窓面取り付け用遮熱シートセットの第2の実施形態を示し、窓面取り付け用遮熱シートセットS2は窓面取り付け用遮熱シート11とその取り付けに使用される一対の両面テープ12とからなる。窓面取り付け用遮熱シート11は、図4に示すように、フェルト層14の両面にアルミ層15が設けられて構成されている。アルミ層15は表面にアルミ蒸着層16が付されたポリエチレンテレフタレートシート17がフェルト層14の両面に貼り付けられることで設けられている。
【0019】
窓面取り付け用遮熱シート11はその上下縁部分が両面テープ12により窓、もしくは窓枠に貼り付けられて取り付けられる。また、はと目18が係止されることで取り付けられてもよい。窓面への取り付けは屋外側、屋内側適宜であってよい。
【0020】
両面テープ12としては両面12a、12bの貼り付け強度の異なるものが、上記第1の実施形態のものと同様に便利に用いられる。
【0021】
窓面取り付け用遮熱シート11が窓面に取り付けられると、太陽光はその表面にアルミ層15があることで反射され、また、フェルト層14に熱が吸収されるとともにそこが断熱空間となることで、遮熱効果が良好に果たされる。この窓面取り付け用遮熱シート11はフェルト層14による断熱空間が保温効果を発揮するもので、夏季、冬季ともに有効に用いられる。
【符号の説明】
【0022】
1 窓面取り付け用遮熱シート
2 両面テープ
5 穴
6 織物繊維
7 アルミコーティング
S1 窓面取り付け用遮熱シートセット
M メッシュ構成

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体がメッシュ構成である窓面取り付け用遮熱シート。
【請求項2】
表面にアルミコーティングがなされている請求項1記載の窓面取り付け用遮熱シート。
【請求項3】
請求項1または2記載の窓面取り付け用遮熱シートと、両面の貼り付け強度が異なる前記窓面取り付け用遮熱シートの取り付け用両面テープとからなる窓面取り付け用遮熱シートセット。
【請求項4】
フェルト層の両面にアルミ層が設けられてなる窓面取り付け用遮熱シート。
【請求項5】
請求項4記載の窓面取り付け用遮熱シートと、両面の貼り付け強度が異なる前記窓面取り付け用遮熱シートの取り付け用両面テープとからなる窓面取り付け用遮熱シートセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−32672(P2013−32672A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178604(P2011−178604)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(504240371)菊地シート工業株式会社 (11)
【Fターム(参考)】