説明

立体撮影装置およびそれを用いた携帯端末装置

【課題】正面撮影を行うメインカメラと,自分撮影用のサブカメラを利用して静止画像や動画像の立体画像撮影が可能な立体撮影装置およびそれを用いた携帯端末装置を提供する。
【解決手段】上筐体11には、メイン画面13、サブ画面14が表裏に配置されている。上筐体11は、回転ヒンジ15により、携帯端末10の開閉時に下筐体12に対して180度回転することが出来る。さらに、上筐体11は、回転ヒンジ16により、3D撮影時には携帯端末10を開いた状態で、下筐体12の表面に対して180度回転して裏返しにすることができる。メインカメラ17とサブカメラ18が同一方向に向けて配置されることになる。このときメインカメラ17とサブカメラ18の距離は、視差距離に該当する程度である。3D撮影時には、利用者は、サブ画面14をファインダーとして撮影する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラを搭載して立体画像が撮影可能な立体撮影装置およびそれを用いた携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCDなどの固体撮像素子を搭載したカメラ機能を有する携帯電話が登場してきており、静止画及び動画が撮影可能となっている。さらには、立体画像の撮影も可能とするものも登場してきている。
【0003】
次に画像が3D(3Dimension:3次元)に見える原理を図に示す。
図11のような風景を例にする。図12に人間が左目から見える風景と右目から見える風景を示す。図12のように左目と右目には距離があるため、その左右に見える風景に差(視差)を感じることにより立体感が生じる。
【0004】
2D(2Dimension:2次元)の写真や動画像を、3Dに見せるには図12のように左目から見える背景(画像)と右目から見える背景(画像)をそれぞれ用意する必要がある。そして左目用の背景(画像)には左目だけで見えるようにし、そして右目用の背景(画像)には右目だけで見えるようにすると立体的に見える。3D化のための左目用画像と右目用画像を得るための技術としては次のような手法がある。
【0005】
次の(1)〜(3)はハードウェアによる3D撮影の従来技術の例である。(4)はソフトウェアによる3D化の従来技術の例である。
【0006】
(1)撮像装置に2つの同一の撮像部を平行に実装する方法(特許文献1,2参照)
図13のように、撮像装置に2つの同一の撮像部を視差の距離だけ離し、平行に実装することで左目、右目両方の画像を得ることができる。静止画像、動画像の両方を得ることができることが特徴である。
【0007】
(2)レンズ部を2つ持ち、1つの撮像部に2つの画像を撮影する方法
図14のように、撮像装置に2つのレンズを視差の距離だけ離し、平行に実装することで左目、右目両方の画像を1つのセンサに入力する。静止画像、動画像の両方を得ることができることが特徴である。
【0008】
(3)1つの撮像部のみを有する撮像装置にて、その撮像装置を平行移動させて連続して撮影する方法
図15のように、撮像装置を左目位置で撮影し画像を得る。次に手動で移動させて右目位置で撮影し、画像を得る。左目位置の画像と右目位置の画像を利用して3D画像を得る。
【0009】
(4)ソフトウェアによる3D化
画像を3D化するには元画像から左目から見える画像に基づいて右目から見える画像に変換する処理を行うことである。概略の流れを図16に示す。図は構造物が2つあり、その構造物を立体的に見せるための処理である。
(a)構図を識別し、画角と奥行きの情報を得る。
(b)各奥行きにある構造物A,Bを識別し、切り出す。
(c)(a)の奥行き情報に基づき構造物を、左目視点の画像と右目視点の画像に、視差分移動を行う。
(d)左目視点の画像と右目視点の画像に対し、構造物を移動して欠けている背景、構造物の隠れていた部分を補完する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2005−250396号公報
【特許文献2】特開2006−345246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記従来技術では次のような問題点がある。
(1)撮像装置に2つの同一の撮像部を平行に実装する方法
2つの同一の撮像部を装備する必要があり、高価であり、装置が大型化するという欠点がある。
(2)レンズ部を2つ持ち、1つの撮像部に2つの画像を撮影する方法
1つのセンサに両目の画像を得るため、それぞれの画像を分離する必要がある。またセンサのもつ縦方向の解像度(画素数)が半分以下になる。一般的にレンズが小さくなるため、感度が低くなるという欠点がある。
【0012】
(3)1つの撮像部のみを有する撮像装置にて、その撮像装置を平行移動させて連続して撮影する方法
左目位置の画像と右目位置の画像の撮影時間の差が生じるため、移動対象物を撮影すると正しい3D用の画像を得られない。また動画像を得ることができないという欠点がある。
【0013】
(4)ソフトウェアによる3D化
(a)の構図の識別に間違いがあると、正しく3D画像が生成されない。また同様に(b)の構造物の識別を誤ると正しく3D画像が生成されない。
また、ソフトウェアにより(a)〜(d)の処理を実行するため非常に時間がかかり、リアルタイムに3D用の動画像データを作成するには処理装置に高い処理能力が必要である。
【0014】
さらに動画像を含めた画像の3D撮影をするためには(1)のように2つの同一の撮像部を用意するか1つの撮像素子に左目、右目、2つの画像が入力するように構成する必要がある。
【0015】
一般の携帯端末装置では背面に撮影用に大型のイメージセンサをもつ撮像部と、TV電話などの用途に使用する小型のイメージセンサをもつ撮像部2つを備えているものが多く、同一の撮像部を2つ配置するとなると3つの撮像部が必要となり、現実的ではなかった。
【0016】
本発明は、斯かる実情に鑑み、正面撮影を行うメインカメラと,自分撮影用のサブカメラを利用して静止画像や動画像の立体画像撮影が可能な立体撮影装置およびそれを用いた携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、筐体に正面撮影用の主撮像部と自分撮影用の副撮像部とを備えた立体撮影装置において、
前記主撮像部と前記副撮像部を同一方向に配置して前記撮像部間の距離を視差とする同方向配置構造を有し、前記主撮像部による撮影画像と、前記副撮像部による撮影画像とを立体画像とすることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の立体撮影装置において、前記筐体が二つからなり、それぞれに前記主撮像部と前記副撮像部のいずれかを備え、前記同方向配置構造は、前記筐体の少なくともいずれかに、前記主撮像部と前記副撮像部とを同一方向に配置する回転機構を備える構造であることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の立体撮影装置において、前記同方向配置構造は、前記主撮像部と前記副撮像部の少なくともいずれかに、同一方向に配置できる回転機構を備える構造であることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の立体撮影装置において、前記主撮像部と前記副撮像部が同一方向を向いていることを検出する同一方向検出部を備え、前記主撮像部と前記副撮像部が同一方向を向いたことを検出したときにのみ、立体撮影モードとすることを特徴とする。
【0021】
また、本発明の立体撮影装置において、主画面を備えた主表示部と、副画面を備えた副表示部を筐体の表裏に備え、立体撮影モードの時は、いずれかの表示部をファインダーとして使用することを特徴とする。
【0022】
また、本発明の立体撮影装置において、立体撮影モードのときに主撮像部と副撮像部が立体撮影に適する水平状態にあることを検出する水平検出部を備え、立体撮影可能な水平状態になければ、立体撮影を禁止することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の立体撮影装置において、前記主撮像部で撮影した画像を、前記副撮像部で撮影した画像の特性に合わせる画像処理手段を備えたことを特徴とする。
【0024】
本発明は、前記立体撮影装置を備えたことを特徴とする携帯端末装置である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、主撮像部と副撮像部を同一方向に配置して前記撮像部間の距離を視差とする構造を有するので、特に撮像部を追加することもなく、視差を有する立体画像を撮影することができる。
【0026】
また、同一方向検出部により主撮像部と副撮像部が同一方向を向いたことを検出したときにのみ、立体撮影モードとするので、立体撮影モードでは無いときに誤って撮影することがない。
【0027】
また、立体撮影モードの時は、筐体表裏の主画面と副画面のいずれかの表示部をファインダーとして使用することにより、いずれかの画面を利用できるので、主撮像部と副撮像部が同一方向を向く立体撮影においても、利用者は必ずファインダーを利用できる。
【0028】
また、水平検出部の検出により主撮像部と副撮像部が立体撮影可能な水平状態になければ、立体撮影を禁止するので、立体撮影できない状態にときに誤って撮影することがない。
【0029】
また、主撮影部で撮影した画像を、前記副撮影部で撮影した画像の特性に合わせるので、特性が異なる画像を使用することがなく、違和感のない立体画像を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】折りたたみ型の携帯端末での第1の実施例を示す図である。
【図2】第1の実施例に加速度センサを実装して水平状態を検出する図である。
【図3】折りたたみ型の携帯端末での第2の実施例を示す図である。
【図4】折りたたみ型の携帯端末での第3の実施例を示す図である。
【図5】メインカメラとサブカメラを有して立体撮影を可能とする携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
【図6】解像度の補正の例を示す図である。
【図7】色補正の例を示す図である。
【図8】センサを利用した3D撮影モードへの移行の動作を示すフローチャートである。
【図9】メインカメラによる画面データの1画面分の画像データの解像度補正を示すフローチャートである。
【図10】メインカメラ110による画面データの1画面分の画像データの色補正を示すフローチャートである。
【図11】撮影対象である風景を示す図である。
【図12】左目から見える風景と右目から見える風景を示す図である。
【図13】2つの同一の撮像部を平行に実装して立体画像を得る従来の撮影装置を示す図である。
【図14】2つのレンズを視差の距離だけ離し平行に実装して立体画像を得る従来の撮影装置を示す図である。
【図15】1つの撮像部のみを実装して立体画像を得る従来の撮影装置を示す図である。
【図16】元画像から左目から見える画像に基づいて右目から見える画像に変換処理する従来の3D化方式を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0032】
[発明の概要]
本発明は、同一でない2つの撮像素子を用いて静止画像、動画像問わず精度の高い3D画像を得ることにある。したがって従来技術の「(3)1つの撮像部のみを有する撮像装置にて、その撮像装置を平行移動させて連続して撮影する方法」は本発明とは関連しない。また、従来技術の「(1)撮像装置に2つの同一の撮像部を平行に実装する方法」については同一の撮像部を持つため、それぞれの撮像部に対して同一の処理で3D画像を得ることができるが、同一の撮像部を2つ持たせることはメインの撮像素子とサブの撮像素子に同一の撮像部を持たせると端末のサイズ、形状デザインに制限が生じてしまう。またメインの撮像素子に同一の撮像部を持たせ、サブの撮像部と分けると、3つの撮像部を持たせることになり、コスト面で現実的ではない。
【0033】
本発明は、正面撮影用のメインカメラと、自分撮影用のサブカメラとの2つの撮像部を持つ撮影装置にて3D画像を得ることを実現することである。従来技術「(2)レンズ部に2つの視差をもたせるためのコンバージョンレンズを使用し1つの撮像部に2つの画像を撮影する方法」については、専用の構造を持たせることが必要であり、本発明とは関連しない。
【0034】
[撮像部の配置と端末構造]
本発明の立体撮影装置を用いた実施形態として携帯端末を例に説明する。2つの撮像素子を使用して3D撮影する場合においては、メインカメラとサブカメラの撮像部を水平に並べて視差を設ける必要がある。その実現例として図1、図3、図4のような構造がある。以下順に説明する。
【0035】
<第1の実施例>
図1は、折りたたみ型の携帯端末での第1の実施例を示す図である。
携帯端末10は、上筐体11と下筐体12から構成される。上筐体11には、メイン画面13、サブ画面14が表裏に配置されている。上筐体11は、回転ヒンジ15により、携帯端末10の開閉時に下筐体12に対して180度回転することが出来る(図1(b)(f)参照)。さらに、上筐体11は、回転ヒンジ16により、3D撮影時には携帯端末11を開いた状態で、下筐体12の表面に対して180度回転して裏返しにすることができる(図1(c)〜(e)参照)。
【0036】
メインカメラ(主撮像部)17は、下筐体12の裏面に有し、一般の被写体に向けて撮影するものである。メインカメラ17での撮影では、図1の(b)もしくは(f)の状態で、利用者がメイン画面13をファインダーとして撮影する。
サブカメラ18は、上筐体11の上部に有し、TV電話等の主に利用者本人を撮影するために使用するカメラであり、メインカメラ17よりも解像度等の特性は劣る。
【0037】
図1(e)は、携帯端末10の開状態で、下筐体12に対して180度回転した状態で有り、メインカメラ17とサブカメラ18が同一方向に向けて配置されることになる。このときメインカメラ17とサブカメラ18の距離は、視差距離に該当する程度である。3D撮影時には、利用者は、図1(e)のような状態でサブ画面14をファインダーとして撮影する。図1はカメラ16,17が垂直方向に配置されているが、携帯端末10を水平にし、カメラ16,17を水平になるよう配置する。回転ヒンジ15による回転により、図1(a)の状態でメイン画面13を保護でき、図1(b)及び(f)のような状態で携帯端末10を使用可能状態とする。図1(e)の状態は、3D撮影の時にのみに使用する状態である。
【0038】
回転ヒンジ16部分に、メインカメラ17とサブカメラ18が同一方向を向く3D撮影モードになっているかを検出する同一方向検出部19を設ける。例えば、回転ヒンジ16の下筐体12側に磁石19a、上筐体11側に磁気センサ19bを設ける。そして。図1(e)の状態で、磁石19aと磁気センサ19bが近接して対向する位置になり、3D撮影モードを検出できる。この検出結果に基づいて、ファインダーとなっているサブ画面14に、「3Dカメラ撮影モードになったことを報知する表示」、もしくは「3Dカメラ撮影モードに入るかをどうかを問う表示」を行う機能を実装することが出来る。図1(e)以外の状態の時は、3D撮影モードにしないようにする。
【0039】
さらに図2(a)に示すように、加速度センサ(水平検出部)20を実装することで、メインカメラ17とサブカメラ18が水平位置になっているかを検出する。ファインダーとなっているサブ画面14に検出角度を表示する機能を実装することが出来る。図2(a)のように、水平度が3D撮影に適していれば、3D撮影可能であることをサブ画面14に表示してもよい。
【0040】
また、図2(b)のように、3Dカメラ撮影モード中に3D撮影が難しくなる角度に達すると「水平になるよう促す警告メッセージ」を、サブ画面14に表示することも出来る。また、同一方向検出部19の検出結果により、3Dカメラ撮影モード中に図1(e)の状態以外になった場合には、3D撮影が不可能なため、自動で3Dカメラ撮影モードを解除する機能を実装することが出来る。
【0041】
<第2の実施例>
図3は、折りたたみ型の携帯端末での第2の実施例を示す図である。
携帯端末30は、上筐体31と下筐体32から構成される。上筐体31は、さらに第1の上筐体31aと第2の上筐体31bとから構成され、第1の上筐体31aには表面側にサブ画面34が配置され、第2の上筐体31bの表面側(第1の上筐体31aの表面とは反対側の面)にメイン画面33が配置されている。上筐体31は回転ヒンジ35を有し、携帯端末30の開閉時に下筐体32に対して180度回転することが出来る(図3(b)参照)。さらに第1の上筐体31aと第2の上筐体31bとの間にサイクロイド回転構造を有し、90度回転することが出来る(図3(c)〜(e)参照)。メインカメラ36は下筐体32の裏面に有し、メインカメラ36での撮影では図3の(c)もしくは(e)の状態でメイン画面33をファインダーとして撮影する。
【0042】
サブカメラ37は第2の上筐体31bの上部に配置され、TV電話等の主に利用者本人を撮影するために使用するカメラである。3D撮影時には、図3(g)のような状態で、サブ画面34をファインダーとして撮影する。図3(g)の状態では、カメラ36,37は水平方向に配置され、3D撮影モードとして撮影が可能となる。
【0043】
同一方向検出部として磁石39aと磁気センサ39bを設け、磁石39aは下筐体32、磁気センサ39bは第2の上筐体31bに設ける。その機能は、第1の実施例と同じなので詳しい説明は省略する。
また、水平方向検出部として加速度センサを設けるのも第1の実施例と同じなので詳しい説明は省略する。
【0044】
<第3の実施例>
図4は、折りたたみ型の携帯端末での第3の実施例を示す図である。
携帯端末50は、上筐体51と下筐体52から構成される。上筐体51には、メイン画面53、サブ画面54が表裏に配置されている。上筐体51は、回転ヒンジ55により、携帯端末50の開閉時に下筐体52に対して180度回転することが出来る。
メインカメラ(主撮像部)57は、下筐体52の裏面に有し、一般の被写体に向けて撮影するものである。メインカメラ17での撮影では、利用者がメイン画面53をファインダーとして撮影する。
【0045】
サブカメラ18は、上筐体11の上部に有し、TV電話等の主に利用者本人を撮影するために使用するカメラであり、メインカメラ17よりも解像度等の特性は劣る。
【0046】
サブカメラ58は上筐体51の上部に有し、TV電話等の主に本人を撮影するために使用するカメラである。本人撮影には(a)の状態で、3D撮影時には(c)のような状態でサブ画面54をファインダーとして撮影する。
【0047】
本実施例は3D撮影のためにサブカメラ58に回転機構を実装しており、180度の回転が可能である。従って、向きを上筐体51の表面から裏面へと向きを変えることができる((a)〜(c))。サブカメラ58の向きをセンサで検知し、(c)の方向にカメラが向いたとき、自動的に3D撮影のモードに入ることも可能である。
【0048】
実施例では折りたたみ型の携帯端末であるが、とくに折りたたみ型である必要性はない。また、サブカメラ58に回転機構を実施しているため、図1、図3と異なり、メイン画面をファインダーとして使用できるためより快適な撮影が可能である。
【0049】
メイン画面をファインダーとして使用せず、サブ画面をファインダーとして使用する場合にはメインカメラに回転機構を有してもよい。本構造においても図2(b)のように3Dカメラ撮影モード中に3D撮影が難しくなる角度に達すると水平になるよう促す警告メッセージを出すことも出来る。また3Dカメラ撮影モード中に図4(c)の状態以外になった場合には3D撮影が不可能なため自動で3Dカメラ撮影前のモードに戻るようにすることが出来る。
【0050】
[携帯端末の機能構成]
上記に説明した携帯端末の機能構成について説明する。
図5は、メインカメラとサブカメラを有して立体撮影を可能とする携帯端末の機能構成を示すブロック図である。この携帯端末100は、メインカメラ(主撮像部)110、サブカメラ(副撮像部)111、同一方向検出部120、水平検出部121、処理部130、表示部150,151、RAM160、ROM161、補助記憶装置162の各機能ブロックから構成される。メインカメラ110にはイメージセンサ112、サブカメラ111にはイメージセンサ113が備えられている。処理部130には、ビデオI/F131,132、センサI/F133、画像データ処理部135、CPU136、ディスプレイI/F137,138が備えられている。
以下に各部の説明をする。
【0051】
・カメラ110,111
上述したように、メインカメラ110は、正面撮影用の撮像部である。一方、サブカメラ111は、利用者自身を撮影する撮像部である。
メインカメラ110とサブカメラ111にはイメージセンサ112と113がそれぞれ備えられている。イメージセンサ112,113は、レンズから入射した光を取り込み、その光を電気信号に変換する半導体素子である。
図5のように素子をマトリックス状(ROW−COLMN)に配置し、被写体をセンサの受光面に結像させ、結像した像の光の明暗を電気信号に変換して、変換した信号を順次読み出すことで、画像データとして得ることができる。
一般的に素子の受光面積が広いほど受光感度が上がり、素子数が多くなればなるほど画像の解像度が高くなる。携帯端末のような背面と表面の両方に撮像部を持つ端末は目的別に背面側には大面積、高解像度の撮像部が使用され、表面側には背面と比較し、小面積で低解像度の撮像部が使用されることが多い。
【0052】
・同一方向検出部120、水平検出部121
同一方向検出部120は、メインカメラ110とサブカメラ111が同一方向を向いて配置されているかを検出するセンサであり、図1に示す磁石と磁気センサに該当する。同一方向検出部120により携帯端末110が3D撮影モードにできるかを検出する。
水平検出部121は、図1に示す加速度センサに該当するものであり、メインカメラ110とサブカメラ111が3D撮影に適する水平位置にあるかを検出するものである。
【0053】
・処理部
ビデオI/F131,132は、メインカメラ110とサブカメラ111から検出された画像データが入力され、画像データ処理部135に送る。
センサI/F133は、同一方向検出部120と水平検出部121から検出結果が入力され、CPU136に送る。
画像データ処理部135は、CPU136から与えられたパラメータや命令に従い、イメージセンサ112,113からの画像データを取得しRAM160やCPU136に出力する。表示を行うためにイメージセンサ112,113からの取得したデータやCPU136/RAM160からの画像データを表示部(メイン画面150、サブ画面151)への出力を行う。また、画像のデータの入出力時に色情報や解像度の変換を行う。
CPU136は、ROM161に格納されたプログラムを処理、実行し、携帯端末100の3D撮像システムを起動する。そして、補助記憶装置162に格納されたプログラムをRAM160に転送し、RAM160に一時格納されたプログラムを処理、実行する。
ディスプレイI/F137,138は、画像データ処理部135の処理データを表示部150,151に送る。
【0054】
・ROM(Read Only Memory)161
コンピュータを動作させるための基本プログラム(IPL:Initial Program Loader/OS:Operating System)や固定データが格納されている。
【0055】
・RAM(Random Access Memory)160
プログラムを実行するための作業領域やイメージセンサ112,113から得られた画像データを一時的に格納するための記憶装置である。補助記憶装置162より本発明に使用されるプログラムを高速に実行するために一時的に読み出し、格納する。処理部130はそのプログラムをRAM160から読み出し、実行する。
【0056】
・補助記憶装置162
一般的には磁気記録装置HDD(Hard Disk Drive)、半導体記録装置SSD(Solid State Drive)、光学式記録装置(CD,DVD,BLU−RAY Disk)等を指す。プログラムや、画像データ、動画像データを格納する。従って、本発明に使用される3D処理用プログラムも格納されている。またイメージセンサ112,113の色や解像度の変換のための情報が格納されている。
【0057】
・表示部(メイン画面150、サブ画面151)
処理部130より表示用のデータを受け取り、表示する。例えばイメージセンサ112,113から得たRAM160に格納されたデータを表示部150に出力し、表示する。
【0058】
[3D画像データ処理]
一般に3D画像を容易に得るには撮像装置に2つの同一の撮像部を平行に実装する方法がある。同一の撮像部を使用するため、同じ特性の画像が得られるためである。異なる特性をもつ2つの撮像部を使用する場合には一方の撮像部で得られる画像の特性にもう一方の撮像部で得られる画像の特性を修正する必要がある。
【0059】
一般的な特性の違いには、「解像度の違い」と「色特性の違い」がある。
そこで、サブカメラ111の方が、特性的に低いレベルのものが使用されており、(1)解像度の補正、(2)色特性の補正をメインカメラの画像に施すことにより、サブカメラと同様の特性を持つ画像を得るようにする。
以下に、上記補正の画像処理について説明する。
【0060】
(1)解像度の補正
解像度は撮像素子(イメージセンサ112,113)の画素数の違いであり、低い解像度を高い解像度にするのは困難なことから、低い解像度の撮像素子(イメージセンサ113)を使用している撮像部(サブカメラ111)に特性を合わせる。
【0061】
図6に解像度の補正の例を示す。
(a)は撮影対象である。簡単のために白黒2値の対象物としている。
(b)はサブカメラ111の解像度である。Colmn15*Raw10=150画素の解像度を持つ。現実的に撮像部は自然な画像を得るために数万画素以上の画素数、解像度を持つ。
(c)はサブカメラ111から得られた画像(データ)である。
(d)はメインカメラ110の解像度である。Colmn30*Raw20=600画素の解像度を持つ。サブカメラ111の4倍の解像度である。
(e)はメインカメラ110から得られた画像(データ)である。
(f)はメインカメラ110から得られた画像データから、処理部130によりサブカメラ111と同じ解像度へ画像データの変換を行って得られた画像データである。この画像変換処理については、後述する。
【0062】
本例は撮影対象が平面上の×字画像であるため、サブカメラ111から得られた画像データ(図5(c))とメインカメラ110の解像度変換処理後の画像データ(図5(f))は同じになる。
【0063】
(2)色特性の補正
色特性の違いは主に撮像素子112,113の特性違いによるものである。図6にメインカメラ110側の画像データに色補正した例を示す。撮像部の特性の違いは撮像部で一意に決まっており、差分は図5で記載されているROM161もしくは補助記憶装置162に特性データを格納しておく。
【0064】
図7は単純な色補正の例を示す。
(a)はサブカメラ111から得られた画像である。
(b)はメインカメラ110から得られた画像である。
サブカメラ111から得られる画像がメインカメラ112から得られる画像に対して、全体に均一に赤色と青色成分が多くなる画像となることがあらかじめわかっている。処理部130にて(b)の画像を赤色になる方向に色補正する。(c)は(b)の画像から赤色になる方向に色補正した画像である。
さらに処理部130にて(c)の画像を青色になる方向に色補正する。(d)は(c)の画像から青色になる方向に補正した画像である。この画像処理については、後述する。
【0065】
この実施例は画面全体に一様に補正をしているが、実際には色の特性カーブがあり、サブカメラ111の画素単位に各色に応じて補正を行う。
【0066】
このように(1)解像度の補正、(2)色特性の補正をメインカメラ110の画像に施すことにより、サブカメラ111と同様の特性を持つ画像を得て、左目用画像(サブカメラ画像)、右目用画像(メインカメラ補正画像)の画像を用い、3D画像にすることが出来る。
【0067】
[3D撮影における動作]
図8は、センサを利用した3D撮影モードへの移行の動作を示すフローチャートである。機能ブロックが図5、端末構造が図1、図2であるとして、説明する。
【0068】
CPU136が同一方向検出部120である磁気センサ19bのON/OFFを検出する(ステップS1)。ステップS2において、磁気センサ19bがONしていれば(磁気センサ19bが磁石19aに近接していれば)、CPU136は水平検出部121である加速度センサ20による携帯端末100(図1では携帯端末10)の傾きを検出する(ステップS3)。ステップS4において、携帯端末100が水平位置になっていれば(3D撮影可能な角度の範囲内になっていれば)、ステップS5に進む。ステップS2,S4において、NOであれば、ステップS1に戻る。
【0069】
ステップS5において、CPU136は、3D撮影モードへ自動的に移行させる。もしくは、CPU136は3D撮影モードへ移行するかどうかのメッセージを画像データ処理部135に生成させ、表示部150,151のいずれかに表示させる。
【0070】
再び、CPU136が同一方向検出部120である磁気センサ19bのON/OFFを検出する(ステップS6)。ステップS7において、磁気センサ19bがONしていれば(磁気センサ19bが磁石19aに近接していれば)、CPU136は水平検出部121である加速度センサ20による携帯端末100(図1では携帯端末10)の傾きを検出する(ステップS8)。ステップS9において、携帯端末100が水平位置になっていれば(3D撮影可能な角度の範囲内になっていれば)、ステップS10に進み、CPU136は、3D撮影モードを維持する。ステップS9において、NOであれば、ステップS6に戻る。
【0071】
ステップS7において、NOであれば、ステップS11において、CPU136は、3D撮影モードから、元のモードへ自動で戻す。若しくは、CPU136は、元の撮影モードへ移行するかどうかのメッセージを画像データ処理部135に生成させ、表示部150,151のいずれかに表示させる。
【0072】
図9は、メインカメラ110による画面データの1画面分の画像データの解像度補正を示すフローチャートである。図6を参照しながら説明を行う。
【0073】
解像度の変換(拡大、縮小)方式はその補間方式によって、NearestNeighbor(最近傍補間)/Bilinear(双一次補間)/Bicubic(双三次補間)などがある。後述ほど、補間のために参照するデータが多くなり、時間を要するがより精度の高い画像が得ることができる。縮小したメインカメラの画像データが、サブカメラの画像データに近いことが理想であるが本発明に拡大縮小方式とその補間方式には依存しないため、単純に関数とその返り値として記載する。
【0074】
図6に示すように、メインカメラ110とサブカメラ111のX方向の画像サイズをWX、Y方向の画像サイズをWYとする。サブカメラ111の画素座標を(SX,SY)とする。便宜上ピクセルサイズは1とする。サブカメラ111の各画素の色情報をSUB_RGB(SX,SY)とする。メインカメラ110の画像を縮小した画像のサブカメラと同じ座標に位置する色情報をSUB2_RGB(SX,SY)とする。関数F()は解像度の変換(補間)方式の関数である。
【0075】
画像データ処理部135は、メインカメラ110からの画像に対し、SY=0とし(ステップS21)、SX=0として(ステップS22)、左上端の画素を指定する(図6(d)参照)。ステップS23において、この画素の色情報は、SUB2_RGB(SX,SY)であるから、この画素を縮小変換する。
SUB2_RGB(SX,SY)=F(SUB_RGB(SX,SY))
により、縮小変換される
【0076】
次の画素の処理に進む。
SX=SX+1として(ステップS24)、X方向の画素の処理を終了したか、すなわちSX=WXかどうかを確認し(ステップS25)、NOであれば、ステップS23に戻る。YESであれば、ステップS26に進む。
【0077】
同様に、SY=SY+1として(ステップS26)、Y方向の画素の処理を終了したか、すなわちSY=WYかどうかを確認し(ステップS27)、NOであれば、ステップS23に戻る。YESであれば、処理を終了する。
【0078】
図10は、メインカメラ110による画面データの1画面分の画像データの色補正を示すフローチャートである。図7を参照しながら説明を行う。画像サイズ、座標については、図6に基づく上記説明を踏襲する。
【0079】
図7では色の3原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の内、赤と青を補正必要対象としているが、図10のフローチャートでは3原色の補正全て含めている。色補正がかからない場合、戻り値は代入値と同じになる。通常色のデータはRGB(赤緑青)やYUV(輝度、色相)といった色々なデータ形式やサイズにて格納されているが、ここではRGBのデータで格納されているものとする。
【0080】
SUB_RGB2(SX,SY)の赤色、緑色、青色の各成分をSUB2_R(SX,SY)、SUB2_G(SX,SY)SUB2_B(SX,SY)とする。
色補正により得られた画像の色データをSUB3_RGB(SX,SY)とする。SUB_RGB3(SX,SY)の赤色、緑色、青色の各成分をSUB3_R(SX,SY)、SUB3_G(SX,SY)SUB3_B(SX,SY)とする。
各色成分の補正値は各RH(R)、GH(G)、BH(B)の関数より得ることが出来ることとする。R,G,Bは赤色、緑色、青色各成分の濃度である。各濃度により、補正値が異なるため関数で表している。
【0081】
各色の要素が8bitのデータで構成されている場合、
SUB3_RGB(SX,SY)=SUB3_R(SX,SY)*2^16+SUB3_G(SX,SY)*2^8+SUB3_B(SX,SY)
で表すことができる。
【0082】
画像データ処理部135は、メインカメラ110からの画像に対し、SY=0とし(ステップS31)、SX=0として(ステップS32)、左上端の画素を指定する(図6(d)参照)。ステップS33において、この画素の色情報は、SUB2_RGB(SX,SY)であるから、この画素を飼う色成分に分ける。24bitデータの場合、
SUB2_R(SX,SY)= SUB2_RGB(SX,SY) /2~16
SUB2_G(SX,SY)= (SUB2_RGB(SX,SY) / 2^8) AND 0x0000FF
SUB2_B(SX,SY) = SUB2_RGB(SX,SY) AND 0x0000FF
となる。
【0083】
次にステップS34において、補正後の座標色データ(各色成分)を得る。補正値を求め、元データに加算する処理を行い、次のようになる。
SUB3_R(SX,SY)= SUB2_R(SX,SY) + RH(SUB2_R(SX,SY))
SUB3_G(SX,SY)= SUB2_G(SX,SY) + GH(SUB2_G(SX,SY))
SUB3_B(SX,SY)= SUB2_B(SX,SY) + BH(SUB2_B(SX,SY))
【0084】
ステップS35において、補正後の座標の色データを得る処理を行い、次のようになる。
SUB3_RGB(SX,SY)=SUB2_R(SX,SY)*2^16 + SUB2_G(SX,SY)*2^8 + SUB2_B(SX,SY)
【0085】
SX=SX+1として(ステップS36)、X方向の画素の処理を終了したか、すなわちSX=WXかどうかを確認し(ステップS37)、NOであれば、ステップS33に戻る。YESであれば、ステップS38に進む。
【0086】
同様に、SY=SY+1として(ステップS38)、Y方向の画素の処理を終了したか、すなわちSY=WYかどうかを確認し(ステップS39)、NOであれば、ステップS32に戻る。YESであれば、処理を終了する。
【0087】
このように、メインカメラとサブカメラを回転などして同一方向に配置し、前記カメラ間の距離を視差とする構造を有するので、特に新たなカメラを追加することもなく、もともと携帯端末に備わっているカメラで視差を有する立体画像を撮影することができる。
【0088】
また、同一方向検出部によりメインカメラとサブカメラが同一方向を向いたことを検出したときにのみ、立体撮影モードとする、あるいは利用者に表示部により報知するので、利用者が立体撮影モードでは無いときに誤って撮影することを防ぐことができる。
【0089】
また、立体撮影モードの時は、筐体表裏のメイン画面とサブ画面のいずれかの表示部をファインダーとして使用することにより、いずれかの画面を利用できるので、メインカメラとサブカメラが同一方向を向く立体撮影においても、利用者は必ずファインダーを利用できる。
【0090】
また、水平検出部の検出によりメインカメラとサブカメラが立体撮影可能な水平状態になければ、立体撮影を禁止する、あるいは立体撮影できないことを利用者に報知するので、立体撮影できない状態にときに、利用者が誤って撮影することがない。
【0091】
また、メインカメラで撮影した画像を、サブカメラで撮影した画像の特性に合わせるので、特性が異なる画像を使用することがなく、違和感のない立体画像を取得することができる。
【0092】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
10,30,50,100 携帯端末
11,31,51 上筐体
12,32,52 下筐体
13,33,53,150 表示部(メイン画面)
14,34,54,151 表示部(サブ画面)
15,16,35 回転ヒンジ
17,36,57,110 メインカメラ(主撮像部)
18,37,58,111 サブカメラ(副撮像部)
19a 磁石
19b 磁気センサ
20 加速度センサ
112,113 イメージセンサ
120 同一方向検出部
121 水平検出部
130 処理部
135 画像データ処理部
136 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に正面撮影用の主撮像部と自分撮影用の副撮像部とを備えた立体撮影装置において、
前記主撮像部と前記副撮像部を同一方向に配置して前記撮像部間の距離を視差とする同方向配置構造を有し、
前記主撮像部による撮影画像と、前記副撮像部による撮影画像とを立体画像とすることを特徴とする立体撮影装置。
【請求項2】
前記筐体が二つからなり、それぞれに前記主撮像部と前記副撮像部のいずれかを備え、
前記同方向配置構造は、前記筐体の少なくともいずれかに、前記主撮像部と前記副撮像部とを同一方向に配置する回転機構を備える構造であることを特徴とする請求項1に記載の立体撮影装置。
【請求項3】
前記同方向配置構造は、前記主撮像部と前記副撮像部の少なくともいずれかに、同一方向に配置できる回転機構を備える構造であることを特徴とする請求項1に記載の立体撮影装置。
【請求項4】
前記主撮像部と前記副撮像部が同一方向を向いていることを検出する同一方向検出部を備え、
前記主撮像部と前記副撮像部が同一方向を向いたことを検出したときにのみ、立体撮影モードとすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の立体撮影装置。
【請求項5】
主画面を備えた主表示部と、副画面を備えた副表示部を筐体の表裏に備え、
立体撮影モードの時は、いずれかの表示部をファインダーとして使用することを特徴とする請求項4に記載の立体撮影装置。
【請求項6】
立体撮影モードのときに主撮像部と副撮像部が立体撮影に適する水平状態にあることを検出する水平検出部を備え、
立体撮影可能な水平状態になければ、立体撮影を禁止することを特徴とする請求項4または5に記載の立体撮影装置。
【請求項7】
前記主撮影部で撮影した画像を、前記副撮影部で撮影した画像の特性に合わせる画像処理手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の立体撮影装置立体撮影装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の立体撮影装置を備えたことを特徴とする携帯端末装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2013−113877(P2013−113877A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257273(P2011−257273)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】