説明

立坑の土留めパネルの接合構造

【課題】縦土留めパネルを横枠移動させることで接合することが可能な立坑の土留めパネルの接合構造を提供すること。
【解決手段】 立坑における拡幅部天井用土留めパネル3と、縦土留めパネル19との接合構造において、縦土留めパネル19の上フランジ20に切欠き部または透孔からなる挿入部21が設けられ、拡幅部天井用土留めパネル3には、前記挿入部21に挿入可能な支持部材9における支持面9aが、拡幅部天井用土留めパネル3に設けられた天板7cから若干下方に離れた位置に設けられて、前記支持面9aと天板下面との間に、上フランジ配置空間が設けられ、縦土留めパネル19の挿入部に拡幅部天井用土留めパネル3の支持部材9を挿入させた状態で、縦土留めパネル19を横にスライドさせることで、縦土留めパネル19の上フランジ20が前記上フランジ配置空間に配置されて接合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立坑を構成する土留めパネルの接合構造に関し、特に横方向の土留めパネルと縦方向の土留めパネルとの接合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、土留めパネルの上下方向の接合構造としては、(1)ライナープレートにおけるフランジに立坑半径方向の長孔を設けてボルト・ナットにより組立てるようにしたライナープレートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、(2)一方のライナープレートの一端部に対向する突出フランジを設け、他方のライナープレートの端部を嵌合させるようにしたライナープレートも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−295170号公報
【特許文献2】特開平9−125888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記(1)従来の場合は、ボルト・ナットによる結合のため、天井部と壁部のパネルを接合するのは、狭隘な場所であるため、人力等により壁部を支えた状態で、ボルト孔にボルトを挿通しナットにより接合することになるため、手間が掛かると共に、壁パネルの位置決め後にボルトの挿通およびナットにより結合するという工数もかかり、施工が煩雑になっていると共に壁部を支える労力が必要であった。
また、前記(2)の場合は、上下方向の縦土留めパネルの接続には、単に上から縦土留めパネルを下位に位置する縦土留めパネルに置く場合には有効であるが、横方向の天井部パネルと縦方向の縦土留めパネルを接合するのには採用できないという問題があった。
本発明は、前記の課題を有利解消することができ、横方向の天井部パネルと縦方向の縦土留めパネルを、ボルト・ナットを使用することなく縦土留めパネルを横枠移動させることで接合することが可能な立坑の土留めパネルの接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の課題を有利に解決するために、第1発明の立坑の土留めパネルの接合構造では、立坑における拡幅部天井用の拡幅部天井用土留めパネルと、縦土留めパネルとの接合構造において、縦土留めパネルの上フランジに切欠き部または透孔からなる挿入部が設けられ、拡幅部天井用土留めパネルには、前記挿入部に挿入可能な支持部材における支持面が、拡幅部天井用土留めパネルに設けられた天板から若干下方に離れた位置に設けられて、前記支持面と天板下面との間に、上フランジ配置空間が設けられ、縦土留めパネルの挿入部に拡幅部天井用土留めパネルの支持部材を挿入させた状態で、縦土留めパネルを横にスライドさせることで、縦土留めパネルの上フランジが前記上フランジ配置空間に配置されて接合されていることを特徴とする。
【0006】
また、第2発明では、第1発明の立坑の土留めパネルの接合構造において、縦土留めパネルには、上フランジに切欠き部からなる挿入部が設けられていると共に、背面に突起が設けられており、拡幅部天井用土留めパネルには、端部に溝形鋼を備え、溝形鋼の対向する各縦内面には、一方に弾性体が、他方に押さえ部を備えた前記支持部材が対向するように設けられ、弾性体と押さえ部間に、縦土留めパネルの縦部分が挟み込まれて固定されることを特徴とする。
【0007】
また、第3発明では、第1発明の立坑の土留めパネルの接合構造において、縦土留めパネルは、上フランジに広幅の透孔からなる挿入部と、その挿入部に接続する狭幅の被係止用透孔を備え、拡幅部天井用土留めパネルには端部にウエブを上面板とする溝形鋼を備え、前記ウエブの下面側には、下方に向って両側面が離反するように傾斜する傾斜面を有する係止フックからなる支持部材の上部が固定され、前記傾斜面の下部側は前記被係止用透孔よりも広幅とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第1発明によると、縦土留めパネルの上フランジに切欠き部または透孔からなる挿入部が設けられ、拡幅部天井用土留めパネルには、前記挿入部に挿入可能な支持部材における支持面が、拡幅部天井用土留めパネルに設けられた天板から若干下方に離れた位置に設けられて、前記支持面と天板下面との間に、上フランジ配置空間が設けられているので、縦土留めパネルの挿入部に拡幅部天井用土留めパネルの支持部材を挿入させた状態で、縦土留めパネルを横にスライドさせることで、縦土留めパネルの上フランジを前記上フランジ配置空間に配置させて、横方向の拡幅部天井用土留めパネルと縦方向の縦土留めパネルとを簡単に接合させることができる。また、ボルトを使用しないので、縦土留めパネルを横にスライドさせるだけで、ワンタッチで機械的に接合できるので、施工が容易である。
また、拡幅部天井用土留めパネル側および縦土留めパネル側の構造も簡単であるため、接合構造が簡単である。
【0009】
第2発明によると、縦土留めパネルには、上フランジに切欠き部からなる挿入部が設けられていると共に、背面に突起が設けられており、拡幅部天井用土留めパネルには、端部に溝形鋼を備え、溝形鋼の対向する各縦内面には、一方に弾性体が、他方に押さえ部を備えた前記支持部材が対向するように設けられ、弾性体と押さえ部間に、縦土留めパネルの縦部分が挟み込まれて固定されているので、縦土留めパネルをガタなく精度よく建て込むことができる。
【0010】
第3発明によると、縦土留めパネルは、上フランジに広幅の透孔からなる挿入部と、その挿入部に接続する狭幅の被係止用透孔を備え、拡幅部天井用土留めパネルには端部にウエブを上面板とする溝形鋼を備え、前記ウエブの下面側には、下方に向って両側面が離反するように傾斜する傾斜面を有する係止フックからなる支持部材の上部が固定され、前記傾斜面の下部側は前記被係止用透孔よりも広幅とされているので、前記係止フックにおける傾斜面に縦土留めパネルの被係止用透孔を位置させて、縦土留めパネルを拡幅部天井用土留めパネルに支持させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1および図2は、拡幅立坑を施工すべく、地盤1を掘削して縦土留め体5を設けると共に拡幅部天井用パネル3(図2参照)を設けて、拡幅部天井用パネル3と前壁の縦土留めパネル19との接合までの一実施形態の工程説明図である。
【0013】
この工程について簡単に説明すると、地盤1を掘削して縦孔2の内側に、複数の土留めパネル29を接合し、また地山と前記土留めパネル29の組立体からなる縦土留め体5との間にグラウトを充填した縦土留め体5を設けると共に、その縦土留め体5の下部を、ハンド式オーガー8等のオーガー式掘削機を使用して横方向に拡幅するように掘削し、図1(c)〜(e)に示すように、拡幅部天井用パネル3(図2参照)を支持するための支持梁11を、複数のH形鋼等の親杭6に設けたブラケット10により支持させ、左右方向に隣り合う支持梁11上に横桁12を奥行き方向に間隔をおいて平行に複数本載置して固定し、その横桁12を支持レールとして、ライナープレート等の拡幅部天井用土留めパネル3をスライドさせて押し込み配置して、拡幅部天井用の拡幅土留め体4を設置している。
【0014】
なお、奥行き方向先端側の天井用土留めパネル3の先端部は、支持梁11より突出させて、下位に位置する壁用土留めパネルとの接合を容易にしておく。そのために、拡幅土留め体の奥行き長さより若干奥深く掘削して奥行き方向の空間部を形成している。
【0015】
次に、縦土留め体5の下端部に、H形鋼等の分割型リングを組み立てて補強リング13を設け、前記補強リング13のフランジと、拡幅部手前の天井用土留めパネル3の継手板をボルト・ナットとにより結合して組立て、また、前記補強リング13のウエブと縦土留め体5の継手板とをボルト・ナットとにより結合して組立て、また、適宜支持梁11と横桁12との間に高さ調整用プレートを介在させて、天井用土留めパネル3のレベル調整を行い、天井用土留めパネル3の継手板15相互をボルト・ナット14とにより結合している。
【0016】
そして、奥部の天井用土留めパネル3に、拡幅部における最上部に位置する前部用の前壁パネルからなる縦土留めパネル19を取り付けている状態が示されている。
本発明では、天井用土留めパネル3と縦土留めパネル19との接合を簡単に接合できる土留めパネルの接合構造を主眼としている。
【0017】
以下、図3から図10を参照して本発明の第1実施形態の土留めパネルの接合構造について説明する。
先ず、図9の斜視図および図3の平面伏図を参照して、拡幅方向奥部の拡幅部天井用土留めパネル3側の構造について説明すると、図9では立坑に配置された場合の内面側からの斜視図が示され、拡幅部天井用土留めパネル3の奥側の前端部には、溝形鋼7aのフランジ7bが溶接等により一体に設けられて構成された支持部材取付金具7を備えている。前記支持部材取付金具7はウエブを天板7cとし、一方(基端側)のフランジ7bを拡幅部天井用土留めパネル3の本体部側に固定し、下側が開放されている。
【0018】
基端側のフランジ7bの縦内面には、フランジ長手方向に1つまたは間隔をおいて複数の支持部材9の一端側が固定され、前記支持部材9は間隔をおいて対向するフランジの縦内面に向かって突出するように設けられ、かつ前記支持部材取付金具7の対向するフランジ7bの縦内面には、板バネ等の弾性体16が固定され、さらに支持部材9は、支持部材取付金具7における天板(ウエブ)7c下面から若干下方に離れた状態で固定されている。
【0019】
前記支持部材9とこれに間隔をおいて対向する弾性体16との間隔は、縦土留めパネル19における縦板18の板厚よりも大きい寸法で、縦板18とこれに固定された突起17との厚みよりも小さい寸法とされている。
【0020】
また前記支持部材9は、小型の断面溝形鋼からなり、支持部材取付金具7と同じ下向き開放とされ、前記支持部材9のウエブ上面を支持面9aとし、支持部材取付金具7における天板(ウエブ)7c下面と、前記支持部材9のウエブ上面の支持面9aとの間を、これに支持されて取り付けられる縦土留めパネル19における上フランジ20の挿入配置用空間22とされている。
【0021】
前記のような拡幅部天井用パネル3に支持される縦土留めパネル19は、図10に立坑に配置された場合の内面側からの斜視図を、また、図8(c)に断面図を示すように、縦土留めパネル19における上フランジ20には、上フランジ20長手方向に間隔をおいて複数の切り欠き部からなる挿入部21が設けられ、上フランジ20に接続する縦板18の背面側には、挿入部21から離れた位置に突起17が設けられ、かつ前記突起17は縦土留めパネル19が横移動される側に配置されている。
【0022】
図6に示すように、縦土留めパネル19の上部を支持部材取付金具7の溝内に配置し、縦土留めパネル19における挿入部21を、支持部材9を挿入可能な位置に位置させた状態で縦土留めパネル19を上昇させ、縦土留めパネル19を設置すべく支持部材取付金具7の長手方向に横移動させると、図7および図8(a)に示すように、所定の設置位置に横移動された縦土留めパネル19の突起17は、前記弾性体16に係合して弾性体16を押圧することで、縦土留めパネル19の縦板18を、支持部材9側のフランジからなる押さえ部9bに押し付けることで、縦土留めパネル19のがたつきを防止するようにされる。
【0023】
図3(a)(b)および図4(a)(b)に設置工程の平面伏図として示すように、最初に設置される縦土留めパネル19は、側壁パネル23におけるストッパ24に係合することで設置位置が設定され、次に設置される縦土留めパネル19は、既設側の縦土留めパネル19に当接することで、既設縦土留めパネル19がストッパとして機能する。
【0024】
図3および図4では、3枚の拡幅部天井用土留めパネル3が並列して配置された状態に対して、2の縦土留めパネル19を支持させる形態が示され、2つの支持部材9に跨るように縦土留めパネル19の上フランジ20は配置されて、縦土留めパネル19を支持するようにされている。図5(a)〜(d)には、それぞれ図3(a)(b)および図4(a)(b)において、支持部材取付金具7における弾性体16に対して、縦土留めパネル19を横移動した場合の位置関係が示されている。
前記の突起17と弾性体16は取付位置関係を逆にしてもよく、支持部材と弾性体16も縦土留めパネル19における上フランジ20の切り欠き部からなる挿入部21の向きが代わると、逆の取付位置関係にすることができる。
【0025】
図11から図14は、本発明の第2実施形態を示したもので、第1実施形態では支持部材取付金具7におけるフランジ7bの縦内面に、支持部材9を取り付けた形態を示したが、支持部材取付金具7における天板7cの下面側に、上部に細首部25を備え、また前記細首部25の下側の前後両側面に下方に向って拡大する傾斜面26を有する係止フック27からなる支持部材9を、左右方向に間隔を置いて直列に複数設け、また最上部に位置する前部用の前壁パネルからなる縦土留めパネル19の上フランジ20に、広幅透孔30とこれに接続する狭巾透孔31とからなる被係止用透孔32を、間隔をおいて直列に複数設けて、接合するようにしてもよい。
この場合には、縦土留めパネル19を持ち上げて、その縦土留めパネル19における前記広幅透孔30に、拡幅部天井用土留めパネル3の吊下げ用係止フック27からなる支持部材9を挿入した状態で、縦土留めパネル19を横移動させることにより、支持部材9の広幅側の傾斜面26を狭巾透孔31の下側に位置させることにより、前記支持部材9により縦土留めパネル19を吊り下げ支持させる接合形態としている。前記の前後の傾斜面26により、縦土留めパネル19の前後方向の位置決めがされるため、第1実施形態における弾性体16および突起17を必要としていない。また、傾斜面26と支持部材取付金具7における天板下面を、縦土留めパネル19における上フランジ20の配置空間22としている。
【0026】
吊下げ用係止フック27としては、図14に示すようにブロック状の部材を、支持部材取付金具7における天板7cに溶接により固定するようにしてもよく、あるいは、図15および図16に支持部材9の変形形態の例として示すように、鋼板を折り曲げ形成して、上部を鋼板相互を重合させて細くした細首部25とし、その細首部25の下部に、下方に向かって離反するように傾斜する前後両側面の傾斜面26を備えた吊下げ用係止フック27からなる支持部材9でもよい。なお、図15において、図13と同様な部分には同様な符号を付した。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の立坑の土留めパネルの接合構造を説明するための工程説明図であって、(a)は、縦土留め体下部の拡幅天井部を奥部に向かってつぼ掘りしている状態の横断平面図、(b)はその縦断側面図、(c)は支持梁の張り出し部付近を示す縦断側面図、(d)親杭にブラケットを介して支持されている支持梁付近を示す正面図、(e)は(d)の一部を拡大して示す拡大図である。
【図2】(a)は前壁パネルを設置した状態を示す縦断側面図、(b)は(a)の正面図、(c)は拡幅部天井土留めパネルと前壁パネルとの接合部を示す縦断正面図である。
【図3】(a)および(b)は、拡幅部天井用土留めパネルに縦土留めパネルを接合する工程の平面伏図である。
【図4】(a)および(b)は、拡幅部天井用土留めパネルに縦土留めパネルを接合する工程の平面伏図である。
【図5】(a)〜(d)は、拡幅部天井用土留めパネルに対して、縦土留めパネルを徐々に横移動させた場合の接合状況を示す断面図であり、図3(a)(b)および図4(a)(b)におけるそれぞれA−A,B−B,C−CおよびD−D線の断面図である。
【図6】拡幅部天井用土留めパネルにおける支持部材に、縦土留めパネルにおける挿入部を位置させた状態を示す一部切欠斜視図である。
【図7】縦土留めパネルを横移動させて、拡幅部天井用土留めパネルに縦土留めパネルを接合した状態を示す一部縦断斜視図である。
【図8】(a)は図7の縦断側面図、(b)は支持部材取付金具を示す縦断側面図、(c)縦土留めパネルの縦断側面図である。
【図9】図7における拡幅部天井用土留めパネルを取り出して示す斜視図である。
【図10】図7における縦土留めパネルを取り出して示す斜視図である。
【図11】複数(3枚)の拡幅部天井用土留めパネルにおける支持部材取付金具と、複数(2枚)の縦土留めパネルにおける挿入部を備えた被係止用透孔との吊り下げ位置における平面位置関係を分離して示す平面伏図である。
【図12】拡幅部天井用土留めパネルにおける支持部材取付金具に対し、縦土留めパネルにおける挿入部を挿入位置に配置した場合の平面位置関係を分離して示す平面伏図である。
【図13】(a)は天井用土留めパネルの係止フックからなる支持部材に縦土留めパネルを吊り下げ係止して接合した状態を示す縦断正面図、(b)は天井用土留めパネルにおける係止フック部付近を示す平面図、(c)は縦土留めパネルにおける被係止孔付近の平面図である。
【図14】支持部材を示すものであって、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は斜視図である。
【図15】図11に示す係止フックの変形形態により天井用土留めパネルに縦土留めパネルを接合する場合を示すものであって、(a)は天井用土留めパネルの係止フックに縦土留めパネルを吊り下げ係止して接合した状態を示す縦断正面図、(b)は天井用土留めパネルにおける係止フック部付近を示す平面図、(c)は縦土留めパネルにおける被係止孔付近の平面図である。
【図16】支持部材の変形形態を示すものであって、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
1 地盤
2 縦孔
3 拡幅部天井用パネル
4 拡幅土留め体(拡幅部天井用)
5 縦土留め体
6 親杭
7 支持部材取付金具
7a 溝形鋼
7b フランジ
7c 天板
8 ハンド式オーガー
9 支持部材
9a 支持面
9b 押さえ部
10 ブラケット
11 支持梁
12 横桁
13 補強リング
14 ボルト・ナット
15 継手板
16 弾性体
17 突起
18 縦板
19 前壁の縦土留めパネル
20 上フランジ
21 挿入部
22 挿入配置用空間
23 側壁パネル
24 ストッパ
25 細首部
26 傾斜面
27 係止フック
29 土留めパネル
30 広幅透孔
31 狭巾透孔
32 被係止用透孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立坑における拡幅部天井用土留めパネルと、縦土留めパネルとの接合構造において、縦土留めパネルの上フランジに切欠き部または透孔からなる挿入部が設けられ、拡幅部天井用土留めパネルには、前記挿入部に挿入可能な支持部材における支持面が、拡幅部天井用土留めパネルに設けられた天板から若干下方に離れた位置に設けられて、前記支持面と天板下面との間に、上フランジ配置空間が設けられ、縦土留めパネルの挿入部に拡幅部天井用土留めパネルの支持部材を挿入させた状態で、縦土留めパネルを横にスライドさせることで、縦土留めパネルの上フランジが前記上フランジ配置空間に配置されて接合されていることを特徴とする立坑の土留めパネルの接合構造。
【請求項2】
縦土留めパネルには、上フランジに切欠き部からなる挿入部が設けられていると共に、背面に突起が設けられており、拡幅部天井用土留めパネルには、端部に溝形鋼を備え、溝形鋼の対向する各縦内面には、一方に弾性体が、他方に押さえ部を備えた前記支持部材が対向するように設けられ、弾性体と押さえ部間に、縦土留めパネルの縦部分が挟み込まれて固定されることを特徴とする請求項1に記載の立坑の土留めパネルの接合構造。
【請求項3】
縦土留めパネルは、上フランジに広幅の透孔からなる挿入部と、その挿入部に接続する狭幅の被係止用透孔を備え、拡幅部天井用土留めパネルには端部にウエブを上面板とする溝形鋼を備え、前記ウエブの下面側には、下方に向って両側面が離反するように傾斜する傾斜面を有する係止フックからなる支持部材の上部が固定され、前記傾斜面の下部側は前記被係止用透孔よりも広幅とされていることを特徴とする請求項1に記載の土留めパネルの接合構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−107243(P2007−107243A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−298275(P2005−298275)
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(000006839)日鐵住金建材株式会社 (371)
【出願人】(591165919)株式会社新井組 (13)
【出願人】(000112196)株式会社ピーエス三菱 (181)
【出願人】(594082604)真柄建設株式会社 (8)
【出願人】(591214804)株式会社松村組 (14)
【出願人】(594186555)馬淵建設株式会社 (7)
【出願人】(304038149)村本建設株式会社 (11)
【出願人】(000146928)株式会社森本組 (2)