説明

立寄施設情報提示システム

【課題】目的施設を選択したユーザの意図が反映された立寄施設の情報を提示することのできる立寄施設情報提示システムを提供する。
【解決手段】
センター側装置200は、ユーザの目的施設情報を取得するとともに、ユーザ以外の他人について、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得し、これらユーザの目的施設情報及び他人の訪問履歴に基づいて、目的施設を訪問施設とする立寄施設のリストである立寄施設リストを作成・送信する。ナビゲーション装置100は、センター側装置200によって作成・送信された立寄施設リストを表示部150に表示することによりユーザに提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが訪問しようとする施設である目的施設の前に立ち寄ることが可能な施設である立寄施設の情報を提示する立寄施設情報提示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。この特許文献1には、訪問した場所データとその状況データとを関連付けて取得し、場所の訪問履歴データを収集する。この訪問履歴データを解析することによって、嗜好や場所訪問パターンなどの特性を抽出し、嗜好や訪問パターンに合致する訪問場所を提示する技術が記載されている。
【0003】
また従来、例えば特許文献2に記載の技術が知られている。この特許文献2には、ユーザの嗜好情報だけではなく、このユーザの嗜好情報と類似した嗜好情報を有する他のユーザが過去に訪れた目的地訪問情報にも基づいて、目的施設及びこの目的施設までの経路案内を含む目的施設経路案内情報を提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−155757号公報
【特許文献2】特開2003−185452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、花屋に立ち寄って花を購入した後に墓地を訪問し花を供える、花屋に立ち寄って花を購入した後に病院を訪問し患者を見舞う、弁当屋に立ち寄って弁当を購入した後に公園を訪問し弁当を食べる、コンビニエンスストアに立ち寄ってドリンクを購入した後に体育館を訪問し運動する等々、訪問しようとする施設である目的施設とその目的施設を訪問する前に立ち寄る立寄施設との間には、深い関係性があり、ユーザの意図が反映される。
【0006】
上記特許文献1に記載の技術は、訪問履歴データを解析することにより嗜好や訪問パターンに合致する訪問場所を提示するものであることから、目的施設を選択したユーザの意図が反映された立寄施設の情報を提示することはできない。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の技術は、ユーザの目的施設の選択に係る嗜好に近い他人の訪問履歴に基づいて目的施設及びこの目的施設までの経路案内情報を提示するものであることから、目的施設を選択したユーザの意図が反映された立寄施設の情報を提示することはできない。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、目的施設を選択したユーザの意図が反映された立寄施設の情報を提示することのできる立寄施設情報提示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ユーザが訪問しようとする施設である目的施設の前に立ち寄ることが可能な施設である立寄施設の情報を提示する立寄施設情報提示システムであって、ユーザ以外の他人について、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得する訪問履歴取得手段と、ユーザの目的施設の情報及び他人の訪問履歴に基づいて、目的施設を訪問施設とする立寄施設のリストである立寄施設リストを作成する立寄施設リスト作成手段と、立寄施設リスト作成手段によって作成された立寄施設リストをユーザに提示する立寄施設情報提示手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
立寄施設情報提示システムとしての上記構成では、立寄施設リストは、立寄施設リスト作成手段によって他人の訪問履歴に基づいて作成され、立寄施設情報提示手段によってユーザに提示される。このとき、他人の訪問履歴には、ユーザと同一の意図をもって訪問施設を選択した他人の訪問履歴が含まれることが多く、立寄施設リストには、ユーザと同一の意図をもって訪問施設を選択した他人が立ち寄った立寄施設が含まれることが多い。そのため、目的施設を選択したユーザの意図が反映された立寄施設の情報を提示することができるようになる。
【0011】
上記請求項1に記載の構成において、請求項2に記載の発明では、立寄施設リスト作成手段は、立寄施設リストとして、目的施設を訪問施設とする立寄施設とこの立寄施設を訪問した頻度とのリストを作成し、立寄施設情報提示手段は、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち頻度の高い立寄施設の情報をユーザに提示することとした。これにより、他人が頻繁に訪問した立寄施設の情報をユーザに提示することができるようになる。なお、立寄施設情報提示手段は、高頻度順に所定順位までの立寄施設の情報をユーザに提示してもよく、高頻度順に上位から所定割合内の立寄施設の情報をユーザに提示してもよい。
【0012】
上記請求項1または2に記載の構成において、請求項3に記載の発明では、訪問履歴取得手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った施設である立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得するものであり、訪問履歴取得手段によって取得された訪問履歴に基づいて、ユーザが、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄るユーザであるか、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を訪問するユーザであるか判別するユーザ判別手段をさらに備えることとした。
【0013】
ユーザには、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄るユーザや、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問するユーザがいる。上記請求項3に記載の構成によれば、ユーザの訪問履歴に基づいて、ユーザが前者のユーザであるか後者のユーザであるか判別することができるようになる。
【0014】
具体的には、例えば、ユーザ判別手段は、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄った訪問履歴の回数が、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問した訪問履歴の回数を上回る場合には、当該ユーザは「目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄る」ユーザであると判別することができ、逆に、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問した訪問履歴の回数が、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄った訪問履歴の回数以上である場合には、当該ユーザは「立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問する」ユーザであると判別することができる。
【0015】
上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の構成において、請求項4に記載の発明のように、訪問履歴取得手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った施設である立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得するものであり、立寄施設情報提示手段は、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうちユーザが立ち寄ったことのない立寄施設の情報をユーザに提示してもよい。これにより、ユーザは、当該ユーザは立ち寄ったことはないが他人は立ち寄ったことのある立寄施設の情報を取得することができるようになる。
【0016】
上記請求項1〜4のいずれかに記載の構成において、請求項5に記載の発明のように、訪問履歴取得手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った施設である立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得するものであり、立寄施設情報提示手段は、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうちユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設の情報を提示してもよい。これにより、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の他人が立ち寄った立寄施設の情報を提示することができるようになる。
【0017】
なお、この請求項5に記載の構成は、上記請求項4に記載の構成と併用することが可能であり、併用する場合には、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設であって、且つ、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設、すなわちユーザが立ち寄るとうれしい立寄施設の情報を提示することができるようになる。
【0018】
上記請求項1〜5のいずれか一項に記載の構成において、請求項6に記載の発明では、ユーザの訪問履歴及び他人の訪問履歴に基づいて、訪問履歴取得手段によって訪問履歴が取得された他人の中から施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人を抽出する他人抽出手段をさらに備え、立寄施設リスト作成手段は、ユーザの目的施設の情報及び他人抽出手段によって抽出された他人の訪問履歴に基づいて、目的施設を前記訪問施設とする立寄施設とこの立寄施設を訪問した頻度とのリストである立寄施設リストを作成することとした。これにより、施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人の訪問履歴に基づき立寄施設の情報が提示されることから、目的施設を選択したユーザの意図がより反映された立寄施設の情報を提示することができるようになる。
【0019】
上記請求項6に記載の構成において、請求項7に記載の発明のように、他人抽出手段は、訪問施設の所定の特徴パラメータを縦軸及び横軸としたグラフにおけるユーザの訪問施設の分布から算出される直線の傾きと、同一の特徴パラメータを縦軸及び横軸としたグラフにおける他人の訪問施設の分布から算出される直線の傾きとの比較結果に基づいて、目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人を抽出するとよい。
【0020】
具体的には、他人抽出手段は、他人の訪問施設の分布から算出される直線の傾きがユーザの訪問施設の分布から算出される直線の傾きと同一の場合、あるいは、ユーザの訪問施設の分布から算出される直線の傾きを中心として所定範囲(例えば5%)内の傾きである場合に、目的施設の選択に係る嗜好が近い他人として抽出するとよい。
【0021】
また、上記請求項7に記載の構成において、請求項8に記載の発明のように、所定の特徴パラメータには、訪問施設の利用料、訪問施設の予算、訪問施設の収容人数、訪問施設の古さ、訪問施設の駐車場の広さ、訪問施設の最寄駅からの距離が含まれることとしてもよい。
【0022】
ところで、立寄施設には、独立した専門店だけが含まれるだけでなく、専門店等の店舗が集合して構成されたショッピングモールも含まれる。立寄施設リストに独立した専門店がある場合、専門店で購入可能な品物の種類は限られることから、ユーザは、他人がその専門店に立ち寄った意図、ひいては目的施設を選択した意図を把握することができるものの、立寄施設リストにショッピングモールがある場合には、ショッピングモールで購入可能な品物の種類は多様であることから、ユーザは、他人がそのショッピングモールに立ち寄った意図、ひいては目的施設を選択した意図を把握することが難しい。
【0023】
そこで、上記請求項1〜8のいずれかに記載の構成において、例えば請求項9に記載の発明では、ユーザ以外の他人について、立寄施設で購入した購入品の情報である購入品情報を取得する購入品情報取得手段をさらに備え、立寄施設リスト作成手段は、ユーザの目的施設の情報及び他人の訪問履歴に加え、他人の購入品情報にも基づいて、立寄施設リストとして、目的施設を訪問施設とする立寄施設及びその立寄施設での購入品のリストを作成することとした。
【0024】
これにより、立寄施設情報提示手段にて提示された立寄施設リストには購入品情報も含まれるため、ユーザは、他人がその立寄施設に立ち寄った意図、ひいては目的施設を選択した意図をより精度良く把握することができるようになる。
【0025】
また、上記請求項9に記載の構成において、請求項10に記載の発明のように、ユーザについて、立寄施設で購入する予定の購入品の情報である購入予定品情報を取得する購入予定品情報取得手段をさらに備え、立寄施設情報提示手段は、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち他人により購入予定品が購入された立寄施設の情報をユーザに提示するとよい。これにより、ユーザが目的施設を選択した意図と同一の意図をもって他人が立ち寄った立寄施設のリストを提示することができるようになる。
【0026】
なお、上記請求項10に記載の構成において、請求項11に記載の発明のように、立寄施設情報提示手段は、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち購入予定品が購入された立寄施設の数が所定数以下である場合には、購入予定品が購入されていない立寄施設の情報も参考までにユーザに提示するとよい。この場合、購入予定品が購入されていない立寄施設の情報については、単なる参考情報として提示する旨も併せて提示することが望ましい。
【0027】
また、上記購入品情報取得手段として、ユーザ及びこのユーザ以外の他人による操作により立寄施設情報及び購入品情報を取得する操作入力装置を採用することができる。他にも、上記購入品情報取得手段として、立寄施設で発行された領収書の画像認識により、立寄施設及び購入品情報を取得する画像認識装置を採用することができる。また他にも、上記購入品情報取得手段として、ユーザ及びこのユーザ以外の他人による操作により立寄施設で使用されたクレジットカードの番号を入力する操作入力装置と、この操作入力装置によって入力されたクレジットカードの番号に基づいて立寄施設情報及び購入品情報を提供するカード会社側装置とを採用することができる。さらに他にも、上記購入品情報取得手段として、ユーザ及びこのユーザ以外の他人によって立寄施設で使用されたクレジットカードを差し込むとともに差し込まれたクレジットカードの番号を読み出す読出装置と、この読出装置によって読み出されたクレジットカードの番号に基づいて立寄施設情報及び購入品情報を提供するカード会社側装置とを採用することができる。
【0028】
また、上記請求項9〜11に記載の構成では、購入品情報取得手段は、購入品の情報である購入品情報を取得していたが、購入品情報に替えて、あるいは、購入品情報に加えて、購入品が属するカテゴリ情報を取得してもよい。同様に、上記請求項10に記載の構成では、購入予定品情報取得手段は、購入予定品の情報である購入予定品情報を取得していたが、購入予定品情報に替えて、あるいは、購入予定品情報に加えて、購入予定品が属するカテゴリ情報を取得してもよい。
【0029】
またところで、ユーザであろうと、ユーザ以外の他人であろうと、同行者が有る場合と同行者が無い場合との間には、立寄施設に差異が生じることが考えられる。この点、上記請求項1〜11のいずれかに記載の構成において、請求項12に記載の発明のように、ユーザ以外の他人について、同行者の有無を判断する同行者判断手段をさらに備えており、立寄施設リスト作成手段は、立寄施設リストとして、目的施設を訪問施設とする立寄施設とこの立寄施設の立ち寄り時における同行者の有無に係る判断結果とのリストを作成するとよい。これにより、同行者が有る場合と同行者が無い場合とを区別して、立寄施設リストを提示することができるようになる。
【0030】
なお、上記請求項12に記載の構成において、請求項13に記載の発明のように、同行者判断手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、同行者の有無を判断するものであり、立寄施設情報提示手段は、ユーザに同行者は無いとの判断結果である場合には、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同行者は無いとの判断結果であった立寄施設の情報をユーザに提示する一方、ユーザに同行者が有るとの判断結果である場合には、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同行者が有るとの判断結果であった立寄施設の情報をユーザに提示するとよい。
【0031】
ただし、上記請求項13に記載の構成において、請求項14に記載の発明のように、立寄施設情報提示手段は、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうちユーザに同行者は無いとの判断結果であった立寄施設の数が所定数以下である場合には、同行者の有無に関わらず、立寄施設の情報をユーザに提示してもよい。この場合、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同行者が有るとの判断結果であった立寄施設の情報については、単なる参考情報として提示する旨も併せて提示することが望ましい。
【0032】
同様に、上記請求項13または14に記載の構成において、請求項15に記載の発明のように、立寄施設情報提示手段は、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうちユーザに同行者は有るとの判断結果であった立寄施設の数が所定数以下である場合には、同行者の有無に関わらず、立寄施設の情報をユーザに提示してもよい。この場合、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同行者が無いとの判断結果であった立寄施設の情報については、単なる参考情報として提示する旨も併せて提示することが望ましい。
【0033】
上記請求項1〜15のいずれかに記載の構成において、請求項16に記載の発明のように、訪問履歴取得手段は、ユーザ以外の他人が立ち寄った立寄施設が複数の店舗が集合して構成されたショッピングモールである場合には、他人の訪問履歴を構成する立寄施設の情報として、ショッピングモール名だけでなく店舗名も取得し、立寄施設リスト作成手段は、ショッピングモール名及び店舗名にて、立寄施設リストを作成することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る立寄施設情報提示システムの第1の実施の形態について、(a)はユーザ側装置の構成を示すブロック図であり、(b)はセンター側装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態を構成するセンター側装置によってユーザと嗜好が近い他人を抽出する際に用いられるグラフの一例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態を構成するセンター側装置によって作成される立寄施設リストの一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態によって実行される立寄施設情報提示処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る立寄施設情報提示システムの第2の実施の形態について、(a)はユーザ側装置の構成を示すブロック図であり、(b)はセンター側装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態を構成するセンター側装置によって作成される立寄施設リストの一例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態によって実行される立寄施設情報提示処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る立寄施設情報提示システムの第3の実施の形態について、(a)はユーザ側装置の構成を示すブロック図であり、(b)はセンター側装置の構成を示すブロック図である。
【図9】第3の実施の形態を構成するセンター側装置によって作成される立寄施設リストの一例を示す図である。
【図10】第3の実施の形態によって実行される立寄施設情報提示処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る立寄施設情報提示システムの第1の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。
【0036】
図1に示されるように、本実施の形態の立寄施設情報提示システムは、ユーザ側装置として図示しない車両に搭載されたナビゲーション装置100と、複数のナビゲーション装置100(図1では1つのみ図示)との間でデータの送受信を行なうセンター側装置200とを備えて構成されたナビゲーションシステムとして具体化されている。
【0037】
図1(a)に示されるように、ナビゲーション装置100は、地図情報記憶部110、GPS受信部120、操作入力部130、ユーザ側制御部140、表示部150、音声出力部160、及びユーザ側データ通信部170とを備えて構成されている。ユーザ側制御部140は、公知のCPU及び内蔵メモリを有して構成されるコンピュータであり、そのCPUが内蔵メモリに記憶されているプログラムを実行することによって各種機能を実現している。以下の説明では、便宜上、ユーザ側制御部140は、現在地検出部141、施設設定部142、経路探索部143、及び経路案内部144を有するものとして説明する。
【0038】
地図情報記憶部110は、例えばハードディスクドライブ装置、DVD(digital versatile disc)装置、CD(compact disc)装置、フラッシュメモリ等によって構成されており、地図情報が記憶されている。なお、地図情報には、各種施設の位置や種類(墓地、花屋、スーパー等)についての情報が含まれている。
【0039】
GPS受信部120は、例えば図示しないGPSアンテナを有して構成されており、これも図示しない複数のGPS衛星から発せられるGPS信号を受信する。また、GPS受信部120は、ユーザ側制御部140に接続されており、この受信したGPS信号をユーザ側制御部140に出力する。
【0040】
操作入力部130は、例えばタッチパネルや音声入力装置等の適宜の入力装置にて構成されており、ユーザ側制御部140に接続されている。当該ナビゲーション装置100のユーザは、この操作入力部130を操作することにより、経路案内を開始する出発地、訪問しようとする施設である目的施設、及びこの目的施設を訪問する前に立ち寄る立寄施設をユーザ側制御部140へ入力することができる。
【0041】
現在地検出部141は、地図情報記憶部110及びGPS受信部120に接続されており、GPS受信部120によって受信されるGPS信号を取得するとともに、地図情報記憶部110に記憶されている地図情報を読み出す。また、現在地検出部141は、経路案内部144に接続されており、これらGPS信号及び地図情報を利用して車両の現在地を検出する。また、車両の現在地の検出においては、当該ナビゲーション装置100を搭載する車両の走行軌跡と地図情報に基づいて周知のマップマッチングを実行することで、GPS信号に基づいて決定する現在地の誤差を補正する。そして、このようにして検出した車両の現在地の情報である現在地情報を経路案内部144に出力する。
【0042】
施設設定部142は、操作入力部130から目的施設が入力された場合には、この目的施設に基づいて経路案内上の目的施設を設定する。また、施設設定部142は、操作入力部130から目的施設だけでなく立寄施設も入力された場合には、これら目的施設及び立寄施設に基づいて経路案内上の目的施設及び立寄施設を設定する。
【0043】
経路探索部143は、地図情報記憶部110及び施設設定部142に接続されており、施設設定部142から目的施設の情報である目的施設情報を取得すると、操作入力部130から入力された出発地情報、施設設定部142から取得した目的施設情報、及び地図情報記憶部110から取得した地図情報を利用して、出発地から目的施設までの経路を探索する。また、経路探索部143は、施設設定部142から目的施設情報だけでなく立寄施設の情報である立寄施設情報も取得すると、操作入力部130から入力された出発地情報、施設設定部142から取得した目的施設情報及び立寄施設情報、並びに地図情報記憶部110から取得した地図情報を利用して、出発地から立寄施設を経由した目的施設までの経路を探索する。また、経路探索部143は経路案内部144に接続されており、目的施設までの経路を探索すると、その探索した経路の情報である経路情報を経路案内部144に出力する。
【0044】
経路案内部144は、地図情報記憶部110、現在地検出部141、経路探索部143、例えばLCD等によって構成されている表示部150、及び例えばスピーカ等によって構成される音声出力部160に接続されている。経路案内部144は、経路案内を開始すると、現在地検出部141から入力される現在地情報及び経路探索部143から入力される経路情報に基づいて現在地を含む地図画像を描画し、その描画した地図画像を表示部150に表示させる。また、経路案内部144は、音声出力部160から音声案内あるいは警告音を出力してユーザに経路を案内する。なお、表示部150が特許請求の範囲に記載の立寄施設情報提示手段に相当する。
【0045】
ユーザ側データ通信部170は、適宜の周波数帯の電波を送受信可能なアンテナを有して構成されているとともにユーザ側制御部140に接続されている。ユーザ側データ通信部170は、ユーザ側制御部140によって制御され、後述のセンター側装置200との間でデータの送受信を行なう。
【0046】
詳しくは、ユーザ側データ通信部170は、操作入力部130によってユーザ側制御部140に目的施設情報が入力されると、入力された目的施設情報をセンター側装置200に対し上記データとして送信する。また、ユーザ側データ通信部170は、センター側装置200から送信された立寄施設リスト、他人が良く立ち寄る立寄施設の情報、立ち寄るとうれしい立寄施設の情報(いずれも後述)等のデータを受信し、受信したデータをユーザ側制御部140に出力する。なお、このデータはユーザ側制御部140によって表示部150に画面表示される。また、ユーザ側データ通信部170は、経路案内部144による目的施設までの経路案内が完了すると、訪問した施設である訪問施設の情報と、この訪問施設を訪問する前に立ち寄った施設である立寄施設の情報と、立寄施設に立ち寄った日時の情報とを含む訪問履歴をセンター側装置200に対し上記データとして送信する。
【0047】
図1(b)に示されるように、センター側装置200は、センター側データ通信部210と、訪問履歴記憶部220と、施設情報記憶部221と、センター側制御部230とを備えて構成されている。センター側制御部230は、公知のCPU及び内蔵メモリを有して構成されるコンピュータであり、そのCPUが内蔵メモリに記憶されているプログラムを実行することによって各種機能を実現している。以下の説明では、便宜上、センター側制御部230は、ユーザ判別部231、他人抽出部232、及び立寄施設リスト作成部233を有するものとして説明する。
【0048】
センター側データ通信部210は、適宜の周波数帯の電波を送受信可能なアンテナを有して構成されているとともにセンター側制御部230に接続されている。センター側データ通信部210は、センター側制御部230によって制御され、複数のナビゲーション装置100との間でデータの送受信を行なう。
【0049】
詳しくは、センター側データ通信部210は、ナビゲーション装置100から送信された目的施設情報を上記データとして受信すると、受信した目的施設情報をセンター側制御部230に出力する。また、センター側データ通信部210は、ナビゲーション装置100から送信された訪問履歴を上記データとして受信すると、受信した訪問履歴をセンター側制御部230に出力する。また、センター側データ通信部210は、センター側制御部230から立寄施設リスト、他人が良く立ち寄る立寄施設の情報、立ち寄るとうれしい立寄施設の情報(いずれも後述)等のデータが入力されると、入力されたデータをナビゲーション装置100に送信する。
【0050】
なお、センター側データ通信部210が特許請求の範囲に記載の訪問履歴取得手段に相当する。また、センター側データ通信部210は複数のナビゲーション装置100から目的施設情報や訪問履歴を取得するが、センター側装置200に対し目的施設情報を送信したナビゲーション装置100のユーザが特許請求の範囲に記載のユーザに相当し、このユーザ以外のユーザが特許請求の範囲に記載の他人に相当する。したがって、本実施の形態では、センター側データ通信部210は、他人についてのみでなく、ユーザに対しても、訪問履歴を取得する。
【0051】
訪問履歴記憶部220は、例えば大規模なハードディスクドライブ装置等によって構成されており、センター側制御部230に接続されている。訪問履歴記憶部220は、センター側制御部230によって、複数のナビゲーション装置100から送信された訪問履歴が適宜書き込まれたり読み出されたりする。
【0052】
施設情報記憶部221は、訪問履歴記憶部220と同様に、例えば大規模なハードディスクドライブ装置等によって構成されており、センター側制御部230に接続されている。施設情報記憶部221には、例えば施設の利用料、施設の平均予算、施設の収容人数、施設の古さ、施設の駐車場の広さ、施設の最寄駅からの距離等々、施設ごとに予め設定された特徴パラメータが記憶されている。施設情報記憶部221は、センター側制御部230によって、パラメータが適宜読み出される。なお、施設の平均予算とは、施設を訪問した客が消費する平均的な金額を意味する。
【0053】
ユーザ判別部231は、センター側データ通信部210及び訪問履歴記憶部220と接続されており、訪問履歴記憶部220に記憶されているユーザの訪問履歴に基づいて、当該ユーザが、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄るユーザであるか、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を訪問するユーザであるか判別する。具体的には、ユーザ判別部231は、センター側データ通信部210から目的施設情報が入力されると、そのユーザの訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出し、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄った訪問履歴の回数が、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問した訪問履歴の回数を上回る場合には、当該ユーザは目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄るユーザであると判別する。逆に、ユーザ判別部231は、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問した訪問履歴の回数が、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄った訪問履歴の回数以上である場合には、当該ユーザは立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問するユーザであると判別する。ただし、これは一例であって、例えば、訪問履歴から、立寄施設に立ち寄った比率を算出し、その比率が所定値以上か否かに応じて、立寄施設に立ち寄るユーザであるか否かを判別しても良い。また、ユーザ判別部231は、立寄施設リスト作成部233に接続されており、立寄施設リスト作成部233に対しユーザの判別結果を出力する。なお、ユーザ判別部231が特許請求の範囲に記載のユーザ判別手段に相当する。
【0054】
他人抽出部232は、センター側データ通信部210、訪問履歴記憶部220、及び施設情報記憶部221と接続されており、センター側データ通信部210から目的施設情報が入力されると、訪問履歴記憶部220に記憶されているユーザの訪問履歴及び他人の訪問履歴、及び施設情報記憶部221に記憶されている施設の特徴パラメータに基づいて、目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人を抽出する。
【0055】
具体的には、他人抽出部232は、センター側データ通信部210から目的施設情報が入力されると、そのユーザの訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出すとともに、訪問施設の収容人数を縦軸とし訪問施設の平均予算を横軸としたグラフにおけるユーザの訪問施設の分布を直線に近似してその直線の傾きを算出する。同様に、他人抽出部232は、センター側データ通信部210から目的施設情報が入力されると、そのユーザ以外のユーザである他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出すとともに、訪問施設の収容人数を縦軸とし訪問施設の平均予算を横軸としたグラフにおける他人の訪問施設の分布を直線に近似してその直線の傾きを算出する。なお、この直線の傾きは公知の相関係数から求められる。相関係数とは、2つの変数(この場合、収容人数と平均予算)との間の相関を示す統計学的指標であり、「−1」から「+1」の間の実数値をとり、「+1」に近いときは2つの変数には正の相関があるといい、「−1」に近いときは負の相関がある。そして、他人抽出部232は、ユーザの直線の傾きと同一の傾きである他人、あるいは、ユーザの直線の傾きを中心として所定範囲(例えば5%)内の傾きに収まる他人を、目的施設の選択に係る嗜好が近い他人として抽出する。すなわち、他人抽出部232は、ユーザの直線の傾きと他人の直線の傾きとの比較結果に基づいて、目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人を抽出する。なお、図2に示すグラフは、目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人を抽出する際に、他人抽出部232が作成したグラフの一例を示す図である。
【0056】
なお、本実施の形態では、訪問施設の特徴パラメータとして、訪問施設の収容人数及び訪問施設の平均予算を採用したが、これらに限らない。訪問施設の特徴パラメータとして、訪問施設の平均予算(入場料等の利用料等が決められている場合にはその利用料)、訪問施設の収容人数、訪問施設の古さ、訪問施設の駐車場の広さ、訪問施設の最寄駅からの距離等々のうち2つの特徴パラメータを採用することができる。また、2つの特徴パラメータに限らず、3つ以上の特徴パラメータを採用してもよい。また、他人抽出部232が特許請求の範囲に記載の他人抽出手段に相当する。
【0057】
立寄施設リスト作成部233は、センター側データ通信部210及び訪問履歴記憶部220と接続されており、センター側データ通信部210から目的施設情報が入力されると、この目的施設情報を入力したユーザ以外のユーザである他人の訪問履歴のうち目的施設を訪問施設とする訪問履歴、すなわち目的施設を訪問したことのある他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出す。そして、立寄施設リスト作成部233は、目的施設を訪問施設とする立寄施設とこの立寄施設を訪問した頻度とのリストである立寄施設リストを作成し、センター側データ通信部210から送信する。
【0058】
具体的には、図3に示すように、立寄施設リスト作成部233は、ユーザの目的施設が「墓地A」であった場合、この「墓地A」を訪問したことのある他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出し、「墓地A」を訪問する前に立ち寄った立寄施設「花屋A」「花屋B」「スーパー」とこれら立寄施設を訪問した頻度「10」「6」「2」との立寄施設リストを作成する。
【0059】
この図3に示した立寄施設リストの一例では、「墓地A」を訪問した他人には、花屋Aに立ち寄って花を購入した後に当該墓地Aを訪問し花を供える他人、花屋Bに立ち寄って花を購入した後に当該墓地Aを訪問し花を供える他人、及びスーパーに立ち寄って花を購入した後に当該墓地Aを訪問し花を供える他人が含まれている。このように、訪問施設と立寄施設との間には、深い関係性があり、ユーザの意図が反映されることが分かる。なお、立寄施設リスト作成部233が特許請求の範囲に記載の立寄施設リスト作成手段に相当する。
【0060】
ここで、本実施の形態では、立寄施設リスト作成部233は、ユーザ判別部231及び他人抽出部232にも接続されている。
【0061】
立寄施設リスト作成部233は、他人抽出部232によって、訪問履歴記憶部220に記憶されている他人の訪問履歴から目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人の訪問履歴が抽出されなかった場合、ユーザの嗜好と関係なく立寄施設リストを作成する(後述のステップS14aの処理に相当)。そして、立寄施設リスト作成部233は、立寄施設リストをセンター側データ通信部210に出力する。
【0062】
また、立寄施設リスト作成部233は、他人抽出部232によって、訪問履歴記憶部220に記憶されている他人の訪問履歴から目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人の訪問履歴が抽出された場合、ユーザ判別部231によって立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問すると判別された当該ユーザに対しては、目的施設を訪問したことがあり、且つ、目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人の訪問履歴を読み出して立寄施設リストを作成する(後述のステップS14bの処理に相当)。そして、立寄施設リスト作成部233は、立寄施設リストをセンター側データ通信部210に出力する。
【0063】
一方、立寄施設リスト作成部233は、他人抽出部232によって、訪問履歴記憶部220に記憶されている他人の訪問履歴から目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人の訪問履歴が抽出された場合、ユーザ判別部231によって目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄ると判別された当該ユーザに対しては、次のようにする(後述のステップS18の処理、ステップS19の処理に相当)。
【0064】
詳しくは、立寄施設リスト作成部233は、目的施設の選択に係る嗜好が当該ユーザと近い他人の訪問履歴に、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設が含まれていない場合、すなわち当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設のみ含まれている場合、立寄施設リストを作成しない。
【0065】
一方、立寄施設リスト作成部233は、目的施設の選択に係る嗜好が当該ユーザと近い他人の訪問履歴に、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設が含まれている場合、さらに当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類(花屋、スーパー、コンビニ等)の立寄施設であるか否かを判断する。
【0066】
同じ種類の立寄施設でない場合、立寄施設リスト作成部233は、その立寄施設、すなわち他人が良く立ち寄る立寄施設の情報を抽出する。そして、センター側制御部230は、こうして抽出された「他人が良く立ち寄る立寄施設」の情報をセンター側データ通信部210から送信する。
【0067】
一方、同じ種類の立寄施設である場合、立寄施設リスト作成部233は、その立寄施設、すなわち「当該ユーザが立ち寄るとうれしい立寄施設」の情報を抽出する。そして、センター側制御部230は、こうして抽出された「当該ユーザが立ち寄るとうれしい立寄施設」の情報をセンター側データ通信部210から送信する。
【0068】
以上のように構成された立寄施設情報提示システムは、図4に示す立寄施設情報提示処理S1を実行する。なお、ナビゲーション装置100は、目的施設までの経路案内が完了すると、訪問施設情報と立寄施設情報とを含む訪問履歴をセンター側装置200に対し送信しており、センター側装置200は、ナビゲーション装置100からの訪問履歴を訪問履歴記憶部220に記憶している。そして、訪問履歴記憶部220には、十分な数の訪問履歴が記憶されているものとする。
【0069】
センター側装置200は、ステップS11の判断処理として、ナビゲーション装置100から目的施設情報を受信したか否かを判断する。ここで、目的施設情報を受信していない場合(ステップS11の処理で「No」)、ナビゲーション装置100は目的施設までの経路案内を開始していないことを意味する。そのため、センター側装置200は、このステップS11の判断処理を再度実行する。換言すれば、センター側装置200は、ステップS11の判断処理を繰り返し実行することで、ナビゲーション装置100による目的施設までの経路案内が開始されるまで待機する。
【0070】
ナビゲーション装置100から目的施設情報を受信すると(ステップS11の判断処理で「Yes」)、センター側装置200は、続くステップS12の処理として、当該ユーザ以外のユーザである他人の訪問履歴に、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴があるか無いかを判断する。ここで、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴が無いと判断する場合(ステップS12の判断処理で「No」)、そもそも当該ユーザの目的施設を訪問したことのある他人がいないことから、目的施設を選択したユーザの意図が反映された立寄施設の情報を提示することはできない。そのため、センター側装置200は、そのまま処理S1を終了する。一方、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴が有ると判断する場合(ステップS12の判断処理で「Yes」)、目的施設を選択したユーザの意図が反映された立寄施設の情報を提示することが可能である。そのため、センター側装置200は、下記ステップS13〜ステップS19の処理を実行する。
【0071】
ステップS13の判断処理に移行すると、センター側装置200は、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴に、当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴があるか無いかを判断する。ここで、当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴が無いと判断された場合(ステップS13の判断処理で「No」)、センター側装置200は、他人の立寄施設リストを作成し、ナビゲーション装置100に送信する。立寄施設リストが送信されると、ナビゲーション装置100は、続くステップS14aの処理として、他人の立寄施設リストを表示部150に表示する。一方、当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴があると判断された場合(ステップS13の判断処理で「Yes」)、センター側装置200は、続くステップS15の判断処理に移行する。
【0072】
なお、上記ステップS14aの処理にて表示される他人の立寄施設リストは、当該ユーザと嗜好が遠い他人の意図が反映された立寄施設リストであり、ナビゲーション装置100はこの立寄施設リストを用いて所定順位(例えば「5位」)までの立寄施設の情報を表示部150に表示する。
【0073】
ステップS15の判断処理に移行すると、センター側装置200は、当該ユーザが、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄るユーザであるか、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を訪問するユーザであるか判別する。ここで、当該ユーザが立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を訪問するユーザであると判別した場合(ステップS15の判断処理で「No」)、センター側装置200は、他人の立寄施設リストを作成し、ナビゲーション装置100に送信する。立寄施設リストが送信されると、ナビゲーション装置100は、続くステップS14bの処理として、当該ユーザと嗜好が近い他人の立寄施設リストを表示部150に表示する。一方、当該ユーザが立寄施設に立ち寄ってから目的施設を訪問するユーザであると判別した場合(ステップS15の判断処理で「Yes」)、センター側装置200は、続くステップS16の判断処理に移行する。
【0074】
なお、上記ステップS14bの処理にて表示される他人の立寄施設リストは、当該ユーザと嗜好が近い他人の意図が反映された立寄施設リストであり、ナビゲーション装置100はこの立寄施設リストを用いて所定順位(例えば「5位」)までの立寄施設の情報を表示部150に表示する。
【0075】
ステップS16の判断処理に移行すると、センター側装置200は、目的施設を訪問施設とし且つ当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴に、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設があるかないかを判断する。ここで、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設がない場合(ステップS16の判断処理で「No」)、当該ユーザにとって新しい立寄施設の情報を提示することができないことを意味する。そのため、センター側装置200は、そのまま処理S1を終了する。一方、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設がある場合(ステップS16の判断処理で「Yes」)、当該ユーザにとって新しい立寄施設の情報を提示することができることを意味する。そのため、センター側装置200は、下記ステップS17〜ステップS19の処理を実行する。
【0076】
ステップS17の判断処理に移行すると、センター側装置200は、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設が、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設であるか否かを判断する。
【0077】
ここで、同じ種類の立寄施設でない場合(ステップS17の判断処理で「No」)、センター側装置200は、他人が良く立ち寄る立寄施設の情報をナビゲーション装置100に送信する。他人が良く立ち寄る立寄施設の情報が送信されると、ナビゲーション装置100は、続くステップS18の処理として、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設ではないものの、他人が良く立ち寄る立寄施設の情報を表示部150に表示する。
【0078】
一方、同じ種類の立寄施設である場合(ステップS19の判断処理で「Yes」)、センター側装置200は、立ち寄るとうれしい立寄施設の情報をナビゲーション装置100に送信する。立ち寄るとうれしい立寄施設の情報が送信されると、ナビゲーション装置100は、続くステップS19の処理として、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設であることから、立ち寄るとうれしい立寄施設の情報を表示部150に提示する。
【0079】
以上説明した第1の実施の形態では、センター側装置200は、ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴に、当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴があるか無いかを判断し、当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴が無いと判断された場合(ステップS13の判断処理で「No」)、他人の立寄施設リストを作成してナビゲーション装置100に送信する。そして、ナビゲーション装置100は、受信した立寄施設リストを表示部150に表示することとした(ステップS14aの処理)。これにより、ナビゲーション装置100は、当該ユーザと嗜好が近い他人ではないものの、意図が反映された立寄施設リストを表示部150に提示することができるようになる。
【0080】
また、センター側装置200は、ユーザが、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄るユーザであるか、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を訪問するユーザであるか判別し、当該ユーザが立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を訪問するユーザであると判別した場合(ステップS15の判断処理で「No」)、センター側装置200は、当該ユーザと嗜好が近い他人の立寄施設リストを作成し、ナビゲーション装置100に送信する。そして、ナビゲーション装置100は、受信した立寄施設リストを表示部150に表示することとした(ステップS14bの処理)。これにより、ナビゲーション装置100は、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を直接訪問するユーザに対し、当該ユーザと嗜好が近い他人の意図が反映された立寄施設リストを表示部150に提示することができるようになる。
【0081】
また、センター側装置200は、目的施設を訪問施設とし且つ当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴に、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設があるかないかを判断し、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設がある場合(ステップS16の判断処理で「Yes」)、さらに、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設が、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設であるか否かを判断し、同じ種類の立寄施設でない場合(ステップS17の判断処理で「No」)、他人が良く立ち寄る立寄施設の情報をナビゲーション装置100に送信する。そして、ナビゲーション装置100は、受信した他人が良く立ち寄る立寄施設の情報を表示部150に表示することとした(ステップS18の処理)。これにより、ナビゲーション装置100は、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設ではないものの、当該ユーザにとって新しい立寄施設の情報を表示部150に提示することができるようになる。
【0082】
また、センター側装置200は、目的施設を訪問施設とし且つ当該ユーザと嗜好が近い他人の訪問履歴に、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設があるかないかを判断し、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設がある場合(ステップS16の判断処理で「Yes」)、さらに、当該ユーザが立ち寄ったことのない立寄施設が、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設であるか否かを判断し、同じ種類の立寄施設である場合(ステップS17の判断処理で「Yes」)、立ち寄るとうれしい立寄施設の情報をナビゲーション装置100に送信する。そして、ナビゲーション装置100は、受信した立ち寄るとうれしい立寄施設の情報を表示部150に表示することとした(ステップS19の処理)。これにより、ナビゲーション装置100は、当該ユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設である、当該ユーザにとって新しい立寄施設の情報を表示部150に提示することができるようになる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明に係る立寄施設情報提示システムの第2の実施の形態について、図5〜図7を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と重複する説明については省略する。
【0083】
図5に示されるように、本実施の形態も、第1の実施の形態に準じた構成を有しており、ユーザ側装置として図示しない車両に搭載されたナビゲーション装置100aと、複数のナビゲーション装置100a(図5では1つのみを図示)との間でデータの送受信を行なうセンター側装置200aとを備えて構成されたナビゲーションシステム2として具体化されている。
【0084】
図5(a)に示されるように、操作入力部130aは、第1の実施の形態を構成する操作入力部130と同様に、例えばタッチパネルや音声入力装置等の適宜の入力装置にて構成されており、ユーザ側制御部140aに接続されている。ただし、当該ナビゲーション装置100aのユーザは、この操作入力部130aを操作することにより、出発地、目的施設、及び立寄施設に加え、当該ユーザが立寄施設で購入した購入品の情報である購入品情報及び購入日時の情報である購入日時情報をさらにユーザ側制御部140aへ入力することができる。なお、操作入力部130aは、ユーザが立ち寄った立寄施設が複数の専門店等の店舗が集合して構成されたショッピングモールである場合には、そのショッピングモール名だけでなく、店舗名も入力することが可能である。
【0085】
情報読取部131は、公知の撮像装置及び画像認識装置を含んで構成されており、ユーザ側制御部140aに接続されている。情報読取部131は、ユーザが立寄施設で購入品を購入した際に発行された領収書が当該情報読取部131にかざされることにより、この領収書に記載された立寄施設、購入品の情報、及び購入日時を認識し、立寄施設情報、購入品情報、及び購入日時情報を取得する。なお、情報読取部131は、領収書に記載された立寄施設がショッピングモールである場合には、そのショッピングモール(名)だけでなく店舗(名)も認識することが可能である。これら情報を取得すると、情報読取部131は、これら取得した情報をユーザ側制御部140aへ入力する。
【0086】
ユーザ側制御部140aは、第1の実施の形態のユーザ側制御部140と同様に、公知のCPU及び内蔵メモリを有して構成されるコンピュータであり、そのCPUが内蔵メモリに記憶されているプログラムを実行することによって各種機能を実現している。上記操作入力部130aあるいは情報読取部131から、立寄施設情報、購入品情報、及び購入日時情報等が入力されると、ユーザ側制御部140aは、ユーザ側データ通信部170aからセンター側装置200aに対し、これら入力された情報をデータとして送信する。
【0087】
また、図5(b)に示されるように、センター側装置200aは、第1の実施の形態を構成するセンター側装置200に準じた構成を有しており、センター側装置200と対比して、購入品情報を記憶する購入品情報記憶部222をさらに有して構成されている。
【0088】
センター側データ通信部210aは、第1の実施の形態を構成するセンター側データ通信部210と同様に、適宜の周波数帯の電波を送受信可能なアンテナを有して構成されているとともにセンター側制御部230aに接続されている。センター側データ通信部210aは、センター側制御部230aによって制御され、複数のナビゲーション装置100aとの間でデータの送受信を行なう。
【0089】
詳しくは、センター側データ通信部210aは、ナビゲーション装置100aから送信された購入品情報を上記データとして受信すると、受信した購入品情報をセンター側制御部230aに出力する。なお、上記操作入力部130a、上記情報読取部131、ユーザ側データ通信部170a、及びこのセンター側データ通信部210aが特許請求の範囲に記載の購入品情報取得手段に相当する。
【0090】
購入品情報記憶部222は、訪問履歴記憶部220や施設情報記憶部221と同様に、例えば大規模なハードディスクドライブ装置等によって構成されており、センター側制御部230aに接続されている。購入品情報記憶部222は、センター側制御部230aによって、複数のナビゲーション装置100aから送信された立寄施設情報、購入品情報、購入日時情報等が適宜書き込まれたり読み出されたりする。
【0091】
立寄施設リスト作成部233aは、センター側データ通信部210a、訪問履歴記憶部220、及び購入品情報記憶部222と接続されている。立寄施設リスト作成部233aは、センター側データ通信部210aから目的施設情報が入力されると、この目的施設情報を入力したユーザ以外のユーザである他人の訪問履歴のうち目的施設を訪問施設とする訪問履歴、すなわち目的施設を訪問したことのある他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出す。立寄施設リスト作成部233aは、他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出すと、その読み出した訪問履歴に含まれる立寄施設情報と一致し、且つ、立寄日時情報のうちの立寄日が購入日時情報のうちの購入日と一致する購入品情報を、購入品情報記憶部222から読み出す。そして、立寄施設リスト作成部233aは、目的施設を訪問施設とする立寄施設、この立寄施設を訪問した頻度、この立寄施設で購入した購入品、及び立寄施設がショッピングモールである場合には店舗店を含むリストである立寄施設リストを作成し、センター側データ通信部210aから送信する。このように、訪問履歴記憶部220に記憶されている訪問履歴と購入品情報記憶部222に記憶されている購入品情報とは、立寄施設情報、立寄日時情報、及び購入日時情報によって紐付けられている。
【0092】
立寄施設リスト作成部233aは、図6に示すように、ユーザの目的施設が「病院A」であった場合、この「病院A」を訪問したことのある他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220から読み出し、「病院A」を訪問する前に立ち寄った立寄施設「花屋A」「ショッピングモール」、これら立寄施設を訪問した頻度「7」「2」、購入品「−」「花」、店舗名「−」「花屋B」の立寄施設リストを作成する。
【0093】
図6に示した立寄施設リストの一例では、「病院A」を訪問した他人には、ショッピングモール内にある花屋Aに立ち寄って花を購入した後に当該病院Aを訪問し患者を見舞う他人や、花屋Bに立ち寄って花を購入した後に当該病院Aを訪問し患者を見舞う他人が含まれている。
【0094】
ここで、購入品情報が取得され提示されない構成、すなわち上記第1の実施の形態のナビゲーションシステム1では、次のような事態が生じることも考えられる。
【0095】
すなわち、ショッピングモールに立ち寄った他人は、実際には、このショッピングモール内の果物屋に立ち寄って果物を購入した後に病院Aを訪問し患者を見舞う他人であり、しかも、このショッピングモールに花屋がなかった場合、ユーザが「ショッピングモールに立ち寄った他人が多い」との理由でショッピングモールに立ち寄ると、ショッピングモールには花屋がなく、花を購入することができない事態が生じ得る。
【0096】
しかしながら、本実施の形態のナビゲーションシステム2では、購入品情報が取得されて立寄リストに含まれることから、ユーザが「ショッピングモールに立ち寄った他人が多い」との理由でショッピングモールに立ち寄ろうとした際、その他人の購入品が「果物」であると、ユーザは、これら多数の他人とは病院Aを訪問する意図が異なることに気付くことができるようになる。
【0097】
このように、表示部150に表示された立寄施設リストに購入品情報も含まれるため、ユーザは、他人がその立寄施設に立ち寄った意図、ひいては目的施設を選択した意図を把握することができるようになる。
【0098】
以上のように構成された立寄施設情報提示システムは、図7に示す立寄施設情報提示処理S2を実行する。詳しくは、センター側装置200aは、まず、ステップS11の判断処理を繰り返し実行することで、ナビゲーション装置100aによる目的施設までの経路案内が開始されるまで待機する。ナビゲーション装置100aから目的施設情報を受信すると(ステップS11の判断処理で「Yes」)、センター側装置200aは、次に、ステップS12の判断処理として、当該ユーザ以外のユーザである他人の訪問履歴に、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴があるか無いかを判断する。ここで、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴が無いと判断する場合(ステップS12の判断処理で「No」)、センター側装置200aは、そのまま処理S2を終了する。一方、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴があると判断する場合(ステップS12の判断処理で「Yes」)、センター側装置200aは、他人の立寄施設リストを作成し、ナビゲーション装置100aに送信する。立寄施設リストが送信されると、ナビゲーション装置100aは、ステップS14cの処理として、他人の立寄施設リストを表示部150に表示する。なお、このステップS14cの処理にて表示部150に表示される他人の立寄施設リストは、購入品情報が含まれた立寄施設リストである。
【0099】
以上説明した第2の実施の形態では、ナビゲーション装置100aは、ユーザが立寄施設で購入品を購入した際に発行される領収書に記載された情報を読み取る情報読取部131及びユーザが立寄施設で購入した購入品の情報を入力可能な操作入力部130aを備えており、センター側装置200aを構成する立寄施設リスト作成部233aは、ユーザの目的施設の情報及び他人の訪問履歴に加え、他人の購入品情報にも基づいて、目的施設を訪問施設とする立寄施設及びその立寄施設での購入品のリストを作成し、ナビゲーション装置100aは、この立寄施設リスト作成部233aによって作成された立寄施設リストを表示部150に表示することとした。これにより、表示部150に表示された立寄施設リスト(図6)には購入品情報が含まれるため、ユーザは、他人がその立寄施設に立ち寄った意図、ひいては目的施設を選択した意図をより精度良く把握することができるようになる。
【0100】
なお、上記第2の実施の形態では、ナビゲーションシステム2は、購入品情報取得手段として、操作入力部130a及び情報読取部131の双方を備えていたが、双方を備える必要はない。ナビゲーションシステム2は、操作入力部130a及び情報読取部131の少なくともいずれか一方を備えればよい。また他にも、ナビゲーションシステム2は、購入品情報取得手段として、ユーザ操作により立寄施設で使用されたクレジットカードの番号を入力する操作入力部130aをナビゲーション装置100aに備えるとともに、この操作入力部130aによって入力されたクレジットカードの番号に基づいて立寄施設情報及び購入品情報を提供する図示しないカード会社側装置との間で情報の送受信を行なうセンター側装置200aを備えることとしてもよい。さらに他にも、ナビゲーションシステム2は、購入品情報取得手段として、立寄施設で使用されたクレジットカードを差し込むとともに差し込まれたクレジットカードの番号を読み出す情報読出部をナビゲーション装置100aに備えるとともに、この情報読出部によって読み出されたクレジットカードの番号に基づいて立寄施設情報及び購入品情報を提供する図示しないカード会社側装置との間で情報の送受信を行なうセンター側装置200aを備えることとしてもよい。
【0101】
また、上記第2の実施の形態では、当該ナビゲーション装置100aのユーザは、操作入力部130aを操作することにより、当該ユーザが立寄施設で購入した購入品の情報である購入品情報をユーザ側制御部140aへ入力していたが、購入品情報だけに限らない。当該ナビゲーション装置100aのユーザは、操作入力部130aを操作することにより、購入品情報に加えて、当該ユーザが立寄施設で購入する予定の購入品の情報である購入予定品情報をユーザ側制御部140aへ入力可能としてもよい。この場合、ナビゲーションシステム2は、立寄施設リスト(図6)に含まれる立寄施設のうち他人により購入予定品が購入された立寄施設の情報を表示部150に提示するとよい。これにより、ユーザが目的施設を選択した意図と同一の意図をもって他人が立ち寄った立寄施設のリストを提示することができるようになる。なお、操作入力部130aが特許請求の範囲に記載の購入予定品情報取得手段に相当する。
【0102】
また、ナビゲーションシステム2は、立寄施設リスト(図6)に含まれる立寄施設のうち購入予定品が購入された立寄施設の数が所定数以下(例えば「5[個]」)である場合には、他人により購入予定品が購入されたか否かに関わらず、他人が立ち寄った立寄施設の情報を表示部150に提示することとしてもよい。ただし、この場合、購入予定品が購入されていない立寄施設の情報については、単なる参考情報として提示する旨も併せて提示することが望ましい。
【0103】
また、ナビゲーションシステム2は、購入品の情報である購入品情報を取得していたが、購入品情報に替えて、あるいは、購入品情報に加えて、購入品が属するカテゴリ情報を取得してもよい。同様に、ナビゲーションシステム2の変形例は、購入予定品の情報である購入予定品情報を取得していたが、購入予定品情報に替えて、あるいは、購入予定品情報に加えて、購入予定品が属するカテゴリ情報を取得してもよい。カテゴリ情報を取得する場合であっても、購入品情報を取得する場合に準じた作用効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明に係る立寄施設情報提示システムの第3の実施の形態について、図8〜図10を参照して説明する。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と重複する説明については省略する。
【0104】
図8に示されるように、本実施の形態も、第1の実施の形態及び第2の実施の形態に準じた構成を有しており、ユーザ側装置として図示しない車両に搭載されたナビゲーション装置100bと、複数のナビゲーション装置100b(図8では1つのみを図示)との間でデータの送受信を行なうセンター側装置200bとを備えて構成されたナビゲーションシステム3として具体化されている。
【0105】
着座センサ132は、公知の着座センサによって構成されており、車両の各座席(運転席、助手席、及び後部座席)に配置されている。なお、図8(a)では、便宜上、着座センサ132を1つのみ図示している。着座センサ132は、ユーザ側制御部140bに接続されており、当該着座センサ132が配置された座席に着座する乗員を検出し、乗員を検出した場合にはその旨を示す信号である乗員検出信号をユーザ側制御部140bに出力する。
【0106】
ユーザ側制御部140bは、第1の実施の形態のユーザ側制御部140及び第2の実施の形態のユーザ側制御部140aと同様に、公知のCPU及び内蔵メモリを有して構成されるコンピュータであり、そのCPUが内蔵メモリに記憶されているプログラムを実行することによって各種機能を実現している。
【0107】
ユーザ側制御部140bは、いずれの座席に配置された着座センサ132から入力された乗員検出信号であるか判別することが可能である。通常、当該ナビゲーション装置100bのユーザは車両の運転者であることから、ユーザ側制御部140bは、運転席以外の座席に配置された着座センサ132から上記乗員検出信号が入力された場合には「同乗者有り」と判断し、運転席に配置された着座センサ132からのみ上記乗員検出信号が入力された場合には「同乗者無し」と判断する。また、ユーザ側制御部140bは、上記乗員検出信号の数から乗車人数を判断する。
【0108】
ユーザ側制御部140bは、着座センサ132から乗員検出信号が入力されるか否かを一定時間(例えば「1[秒]」)毎に繰り返し判断しており、こうして得られた同乗者の有無に係る判断結果及び乗車人数に係る判断結果を、ユーザ側データ通信部170bからセンター側装置200bに対してデータとして繰り返し送信する。ちなみに、着座センサ132及びユーザ側制御部140bが特許請求の範囲に記載の同行者判断手段に相当し、同乗者が特許請求の範囲に記載の同行者に相当する。
【0109】
なお、本実施の形態では、同行者判断手段として、着座センサ132を採用したがこれに限らない。他に例えば、ルームミラーとフロントウインドとの間に撮像装置を配置し、車室内を撮像した撮像画像を解析することにより同乗者の有無や乗車人数を判断してもよい。
【0110】
また、図8(b)に示されるように、センター側装置200bは、センター側装置200及び200aに準じた構成を有して構成されている。センター側データ通信部210bは、センター側データ通信部210及び210aと同様に、適宜の周波数帯の電波を送受信可能なアンテナを有して構成されているとともにセンター側制御部230bに接続されている。センター側データ通信部210bは、センター側制御部230bによって制御され、複数のナビゲーション装置100bとの間でデータの送受信を行なう。
【0111】
詳しくは、センター側データ通信部210bは、ナビゲーション装置100bから同乗者の有無に係る判断結果及び乗車人数に係る判断結果を上記データとして受信すると、これら受信した判断結果をセンター側制御部230bに出力する。
【0112】
訪問履歴記憶部220aは、施設情報記憶部221や購入品情報記憶部222と同様に、例えば大規模なハードディスクドライブ装置等によって構成されており、センター側制御部230bに接続されている。訪問履歴記憶部220aは、センター側制御部230bによって、複数のナビゲーション装置100bから送信された上記判断結果が適宜書き込まれたり読み出されたりする。
【0113】
立寄施設リスト作成部233bは、センター側データ通信部210b、訪問履歴記憶部220a、及び施設情報記憶部221と接続されており、センター側データ通信部210bから目的施設情報が入力されると、この目的施設情報を入力したユーザ以外のユーザである他人の訪問履歴のうち目的施設を訪問施設とする訪問履歴、すなわち目的施設を訪問したことのある他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220aから読み出す。そして、立寄施設リスト作成部233bは、目的施設を訪問施設とする立寄施設、この立寄施設を訪問した頻度、この立寄施設の立ち寄り時における同乗者の有無に係る判断結果及び乗車人数に係る判断結果を含むリストである立寄施設リストを作成し、センター側データ通信部210bから送信する。
【0114】
具体的には、図9に示すように、立寄施設リスト作成部233bは、ユーザの目的施設が「墓地A」であった場合、この「墓地A」を訪問したことのある他人の訪問履歴を訪問履歴記憶部220aから読み出し、「墓地A」を訪問する前に立ち寄った立寄施設「花屋B」「花屋C」、これら立寄施設を訪問した頻度「7」「2」、同乗者の有無に係る判断結果「無」「有」、乗車人数に係る判断結果「1」「4」の立寄施設リストを作成する。
【0115】
図9に示した立寄施設リストの一例では、「墓地A」を訪問した他人には、花屋Bに立ち寄って花を購入した後に当該墓地Aを訪問し花を供える他人や、花屋Cに立ち寄って花を購入した後に当該墓地Aを訪問し花を供える他人が含まれている。
【0116】
ここで、同乗者の有無に係る判断結果が取得され提示されない構成、すなわち上記第1の実施の形態のナビゲーションシステム1では、次のような事態が生じることも考えられる。
【0117】
すなわち、花屋Bに立ち寄った他人は、実際には、その他人自身単独で小規模な花屋に立ち寄って花を購入し墓地Aを訪問する意図を有していた場合、同乗者を多数伴なって大規模な花屋に立ち寄って花を購入し墓地Aを訪問する意図を有するユーザが「花屋Bに立ち寄った他人が多い」との理由で花屋Bに立ち寄ると、意図通りに墓地Aを訪問することができなくなってしまう事態が生じ得る。
【0118】
しかしながら、本実施の形態のナビゲーションシステム3では、同乗者の有無に係る判断結果及び乗車人数に係る判断結果が取得されて立寄リストに含まれることから、ユーザが「花屋Bに立ち寄った他人が多い」との理由で花屋Bに立ち寄ろうとした際、その他人が同乗者無し」であると、ユーザは、これら多数の他人とは墓地Aを訪問する意図が異なることに気付くことができるようになる。
【0119】
このように、表示部150に提示された立寄施設リストには同乗者の有無に係る判断結果及び乗車人数に係る判断結果も含まれるため、ユーザは、他人がその立寄施設に立ち寄った意図、ひいては目的施設を選択した意図を把握することができるようになる。
【0120】
以上のように構成された立寄施設情報提示システムは、図10に示す立寄施設情報提示処理S3を実行する。詳しくは、センター側装置200bは、まず、ステップS11の判断処理を繰り返し実行することで、ナビゲーション装置100bによる目的施設までの経路案内が開始されるまで待機する。ナビゲーション装置100bから目的施設情報を受信すると(ステップS11の判断処理で「Yes」)、センター側装置200bは、次に、続くステップS12の判断処理として、当該ユーザ以外のユーザである他人の訪問履歴に、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴があるか無いかを判断する。ここで、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴が無いと判断する場合(ステップS12の判断処理で「No」)、センター側装置200bは、そのまま処理S3を終了する。一方、当該ユーザの目的施設を訪問施設とする他人の訪問履歴があると判断する場合(ステップS12の判断処理で「Yes」)、センター側装置200aは、他人の立寄施設リスト(図9参照)を作成し、ナビゲーション装置100bに送信する。立寄施設リストが送信されると、ナビゲーション装置100bは、ステップS33の処理として、ユーザが運転する車両に同乗者があるか否かを判断する。ここで、同乗者があると判断された場合(ステップS33の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置100bは、続くステップS14dの処理として、立寄施設リスト(図9)に含まれる立寄施設のうち同乗者は有るとの判断結果であった立寄施設の情報を表示部150に表示し、そのまま処理S3を終了する。一方、同乗者があると判断されなかった場合(ステップS33の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置100bは、続くステップS14eの処理として、立寄施設リスト(図9)に含まれる立寄施設のうち同乗者は無いとの判断結果であった立寄施設の情報を表示部150に表示し、そのまま処理S3を終了する。
【0121】
以上説明した第3の実施の形態では、ナビゲーション装置100bは、同乗者の有無及び乗車人数を判断するための着座センサ132を備えており、センター側装置200bを構成する立寄施設リスト作成部233bは、目的施設を訪問施設とする立寄施設、この立寄施設を訪問した頻度、この立寄施設の立ち寄り時における同乗者の有無に係る判断結果及び乗車人数に係る判断結果を含むリストである立寄施設リストを作成する。そして、ナビゲーション装置100bは、同乗者がいると判断された場合には、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同乗者は有るとの判断結果であった立寄施設の情報を表示部150に表示する一方、同乗者がいないと判断された場合には、立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同乗者は無いとの判断結果であった立寄施設の情報を表示部150に表示することとした。これにより、同乗者が有る場合と同乗者が無い場合とを区別して、立寄施設リストを提示することができるようになる。
【0122】
なお、上記第3の実施の形態では、ナビゲーションシステム3は、同乗者の有無に係る判断結果及び乗車人数に係る判断結果を双方とも含む立寄施設リスト(図9)を作成していたが、いずれか一方のみ含む立寄施設リストを作成してもよい。
【0123】
また、ナビゲーションシステム3は、立寄施設リスト(図9)に含まれる立寄施設のうち車両に同乗者は無いとの判断結果であった立寄施設の数が所定数以下(例えば「5[個]」)である場合には、同乗者の有無に係る判断結果に関わらず立寄施設の情報を表示部150に表示することとしてもよい。ただし、この場合、同乗者があるとの判断結果であった立寄施設の情報については、単なる参考情報として提示する旨も併せて提示することが望ましい。
【0124】
同様に、ナビゲーションシステム3は、立寄施設リスト(図9)に含まれる立寄施設のうち車両に同乗者は有るとの判断結果であった立寄施設の数が所定数以下(例えば「5[個]」)である場合には、同乗者の有無に係る判断結果に関わらず立寄施設の情報を表示部150に表示することとしてもよい。ただし、この場合、同乗者が無いとの判断結果であった立寄施設の情報については、単なる参考情報として提示する旨も併せて提示することが望ましい。
【符号の説明】
【0125】
1,2,3…ナビゲーションシステム(立寄施設情報提示システム)、100〜100b…ナビゲーション装置(ユーザ側装置)、110…地図情報記憶部、120…GPS受信部、130,130a…操作入力部、131…情報読取部(購入品情報取得手段,購入予定品情報取得手段)、132…着座センサ(同行者判断手段)、140〜140b…ユーザ側制御部、141…現在地検出部、142…目的施設設定部、143…経路探索部、144…経路案内部、150…表示部、160…音声出力部、170、170a…ユーザ側データ通信部、200〜200b…センター側装置、210〜210b…センター側データ通信部、220,220a…訪問履歴記憶部、221…施設情報記憶部、222…購入品情報記憶部、230〜230b…センター側制御部、231…ユーザ判別部、232…他人抽出部、233〜233b…立寄施設リスト作成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが訪問しようとする施設である目的施設の前に立ち寄ることが可能な施設である立寄施設の情報を提示する立寄施設情報提示システムであって、
前記ユーザ以外の他人について、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得する訪問履歴取得手段と、
前記ユーザの目的施設の情報及び前記他人の訪問履歴に基づいて、前記目的施設を前記訪問施設とする立寄施設のリストである立寄施設リストを作成する立寄施設リスト作成手段と、
前記立寄施設リスト作成手段によって作成された立寄施設リストをユーザに提示する立寄施設情報提示手段とを備えることを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記立寄施設リスト作成手段は、前記立寄施設リストとして、前記目的施設を前記訪問施設とする立寄施設とこの立寄施設を訪問した頻度とのリストを作成し、
前記立寄施設情報提示手段は、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち頻度の高い立寄施設の情報をユーザに提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記訪問履歴取得手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った施設である立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得するものであり、
前記訪問履歴取得手段によって取得された訪問履歴に基づいて、前記ユーザが、目的施設を訪問する前に立寄施設に立ち寄るユーザであるか、立寄施設に立ち寄ることなく目的施設を訪問するユーザであるか判別するユーザ判別手段をさらに備えることを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記訪問履歴取得手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った施設である立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得するものであり、
前記立寄施設情報提示手段は、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうちユーザが立ち寄ったことのない立寄施設の情報をユーザに提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記訪問履歴取得手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、訪問した施設である訪問施設の情報とこの訪問施設を訪問する前に立ち寄った施設である立寄施設の情報とを含む訪問履歴を取得するものであり、
前記立寄施設情報提示手段は、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうちユーザが立ち寄ったことのある立寄施設と同じ種類の立寄施設の情報を提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
ユーザの訪問履歴及び他人の訪問履歴に基づいて、前記訪問履歴取得手段によって訪問履歴が取得された他人の中から目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人を抽出する他人抽出手段をさらに備え、
前記立寄施設リスト作成手段は、前記ユーザの目的施設の情報及び前記他人抽出手段によって抽出された他人の訪問履歴に基づいて、前記目的施設を前記訪問施設とする立寄施設とこの立寄施設を訪問した頻度とのリストである立寄施設リストを作成することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項7】
請求項6に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記他人抽出手段は、訪問施設の所定の特徴パラメータを縦軸及び横軸としたグラフにおけるユーザの訪問施設の分布から算出される直線の傾きと、同一の特徴パラメータを縦軸及び横軸としたグラフにおける他人の訪問施設の分布から算出される直線の傾きとの比較結果に基づいて、前記目的施設の選択に係る嗜好がユーザと近い他人を抽出することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項8】
請求項7に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記所定の特徴パラメータには、訪問施設の利用料、訪問施設の予算、訪問施設の収容人数、訪問施設の古さ、訪問施設の駐車場の広さ、訪問施設の最寄駅からの距離が含まれることを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記ユーザ以外の他人について、前記立寄施設で購入した購入品の情報である購入品情報を取得する購入品情報取得手段をさらに備え、
前記立寄施設リスト作成手段は、前記ユーザの目的施設の情報及び前記他人の訪問履歴に加え、前記他人の前記購入品情報にも基づいて、前記立寄施設リストとして、前記目的施設を前記訪問施設とする立寄施設及びその立寄施設での購入品のリストを作成することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項10】
請求項11に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記ユーザについて、前記立寄施設で購入する予定の購入品の情報である購入予定品情報を取得する購入予定品情報取得手段をさらに備え、
前記立寄施設情報提示手段は、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち他人により購入予定品が購入された立寄施設の情報をユーザに提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項11】
請求項10に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記立寄施設情報提示手段は、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち購入予定品が購入された立寄施設の数が所定数以下である場合には、購入予定品が購入されたか否かに関わらず、購入予定品が購入されていない立寄施設の情報をユーザに提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記ユーザ以外の他人について、同行者の有無を判断する同行者判断手段をさらに備えており、
前記立寄施設リスト作成手段は、前記立寄施設リストとして、前記目的施設を前記訪問施設とする立寄施設とこの立寄施設の立ち寄り時における同行者の有無に係る判断結果とのリストを作成することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項13】
請求項12に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記同行者判断手段は、他人についてだけでなく、ユーザについても、同行者の有無を判断するものであり、
前記立寄施設情報提示手段は、前記ユーザに同行者は無いとの判断結果である場合には、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同行者は無いとの判断結果であった立寄施設の情報をユーザに提示する一方、前記ユーザに同行者が有るとの判断結果である場合には、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち同行者が有るとの判断結果であった立寄施設の情報をユーザに提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項14】
請求項13に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記立寄施設情報提示手段は、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち前記ユーザに同行者は無いとの判断結果であった立寄施設の数が所定数以下である場合には、同行者の有無に関わらず、立寄施設の情報をユーザに提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項15】
請求項13または14に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記立寄施設情報提示手段は、前記立寄施設リストに含まれる立寄施設のうち前記ユーザに同行者は有るとの判断結果であった立寄施設の数が所定数以下である場合には、同行者の有無に関わらず、立寄施設の情報をユーザに提示することを特徴とする立寄施設情報提示システム。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一項に記載の立寄施設情報提示システムにおいて、
前記訪問履歴取得手段は、前記ユーザ以外の他人が立ち寄った前記立寄施設が複数の店舗が集合して構成されたショッピングモールである場合には、前記他人の訪問履歴を構成する立寄施設の情報として、ショッピングモール名だけでなく店舗名も取得し、
前記立寄施設リスト作成手段は、ショッピングモール名及び店舗名にて、前記立寄施設リストを作成することを特徴とする立寄施設情報提示システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−257370(P2011−257370A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153200(P2010−153200)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】