説明

立軸ポンプの内部観察装置

【課題】ポンプ内部の各部品の観察を行うことができる立軸ポンプの内部観察装置を提供する。
【解決手段】ポンプケーシング内の部品の損傷、摩耗状態を、画像取得手段によって観察する立軸ポンプの内部観察装置において、前記ポンプケーシングに、前記ポンプケーシング内の水をケーシング外に押し出すための圧力空気供給管25の接続口23を設け、前記ポンプケーシングの吐出側に、その吐出側を閉塞する弁16を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立軸ポンプの内部観察装置に係り、更に詳しくは、排水機場等に設置された大型の立軸ポンプの内部観察装置に関する。
【背景技術】
【0002】
排水機場等に設置された立軸ポンプにおいては、長期間使用すると、その内部の部品が腐食あるいは異物の噛み込みによる破損によって、性能が低下することがあるので、内部の部品の損傷状態を定期的かつ定量的に把握するための点検作業が要求されている。
【0003】
この点検作業には、種々の方策があるが、立軸ポンプを排水機場等に設置した状態で、ポンプ内部の各部品の摩耗状況を確認するために、ポンプケーシングの内部の部品に消耗部材を設け、ファイバースコープなどの画像取得手段をポンプケーシングの外部からポンプケーシングの内部の所定の消耗部材まで案内する導管を、ポンプケーシングの側部に設けるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−161790号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術の計測方式では、立軸ポンプを排水機場等に設置した状態で、ポンプ内部の各部品の摩耗状況を確認することができるという利点を有している。ポンプ内部の各部品の摩耗状況の観察は、立軸ポンプの管理及び信頼性のために重要である。
【0006】
しかしながら、上述したポンプ内部の各部品の摩耗状況の観察は、立軸ポンプを停止した状態で行われるが、この際、立軸ポンプ内には、排水機場の水位と同水位の水が侵入しており、例えば、羽根車、その上部に配置された下側水中軸受、案内羽根は、水没状態となっている。また、ポンプ内に侵入している水は、混濁した状態を呈していたり、ごみ等が混在していることがある。このため、ファイバースコープなどの画像取得手段によって、ポンプ内部の各部品の摩耗状況を観察する場合、ファイバースコープなどの画像取得手段による光路を確保することができず、その内部の各部品の認識が極めて困難であった。
【0007】
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、ポンプ内部の各部品の観察を行うことができる立軸ポンプの内部観察装置及び内部観察方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1の発明は、ポンプケーシング内の部品の損傷、摩耗状態を、画像取得手段によって観察する立軸ポンプの内部観察装置において、前記ポンプケーシングに、前記ポンプケーシング内の水をケーシング外に押し出すための圧力空気供給管の接続口を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明は、ポンプケーシング内の部品の損傷、摩耗状態を、画像取得手段によって観察する立軸ポンプの内部観察装置において、前記ポンプケーシング内の水をケーシング外に押し出すための圧力空気供給管を、前記ポンプケーシングに設けた圧力計、排気弁等の接続口に選択的に接続可能にしたことを特徴とする立軸ポンプの内部観察装置。
【0010】
更に、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記ポンプケーシングの吐出側に、その吐出側を閉塞する弁を設けたことを特徴とする。
【0011】
また、第4の発明は、第3の発明において、前記ポンプケーシングの側部に、前記画像取得手段を前記ポンプケーシングのベルマウスの下方からポンプ内部に案内するためのガイド体を設けたことを特徴とする。
【0012】
また、第5の発明は、ポンプケーシング内の部品の損傷、摩耗状態を、画像取得手段によって観察する立軸ポンプの内部観察方法において、圧力空気供給管を、前記ポンプケーシングに設けた接続口に接続し、前記圧力空気供給管から前記ポンプケーシング内に圧力空気を供給して、前記ポンプケーシング内の水をケーシング外に押し出した後、前記画像取得手段を、前記ポンプケーシングの側部に設けたガイド体を通して、前記ポンプケーシング内の部品部分に導入したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の立軸ポンプの内部観察装置によれば、立軸ポンプの停止時に、ケーシング内に残留している水を圧力空気によってケーシング外に押し出し、ケーシング内を空気の雰囲気状態にして、内部の部品をファイバースコープで観察することができるので、ポンプ内部の部品の摩耗、損傷状態を確認することができる。その結果、ポンプの分解整備の判定作業の精度が向上し、ポンプ設備の保守管理の信頼性を高めることができる。
【0014】
本発明のポンプの内部観察方法によれば、ポンプの停止時に、ケーシング内に残留している水を圧力空気によってケーシング外に押し出し、ケーシング内を空気の雰囲気状態にして、ファイバースコープをポンプ内部の部品部分に導入し、そのファイバースコープで観察することができるので、内部部品の摩耗、損傷状態を確認することができるとともに、その確認のための準備作業が速やかに行え、その作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の立軸ポンプの内部観察装置及び内部観察方法の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の立軸ポンプの内部観察装置の一実施の形態を備えた立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。この図1において、立軸ポンプは、下端側に位置する吸込ベルマウス1と、この吸込ベルマウス1の上端に連結したインペラケーシング2と、このインペラケーシング2の上端に連結されインペラケーシング2を水槽3内に吊り下げる吊下管4と、この吊下管4の上端に接続される吐出曲管5とを備えている。インペラケーシング2、吊下管4、吐出曲管5は、揚水管路としてのポンプケーシングを構成する。
【0016】
インペラケーシング2内には、複数の羽根6を有する羽根車7が配置されている。この羽根車7には回転軸8が連結されている。この羽根車7の回転軸8は、吐出曲管5、吊下管4、及びインペラケーシング2内を通って鉛直方向に延びており、インペラケーシング2内の下側水中軸受9と吊下管4内の上側水中軸受10とによって回転可能に支持されている。回転軸8の上端は吐出曲管5から上方に突出し、駆動源(図示せず)に連結されている。
【0017】
羽根車7の上部には、前述した下側水中軸受9を保持する保持体11が設けられている。この保持体11の外周面とインペラケーシング2の内面との間には、複数の案内羽根12が設けられている。
【0018】
上述のように構成された立軸ポンプは、その吸込ベルマウス1及びインペラケーシング2が水槽3内の貯留水に水没するように、水槽3上部のポンプ据付床13に形成された挿通孔14を通して下方に延び、吊下管4の上端側に設けた据付用ベース15を介してポンプ据付床13に固定されている。吐出曲管5の吐出側には、ポンプケーシング内を気密にするための弁16が開閉可能に設けられている。
【0019】
据付用ベース15には、羽根車7の羽根6を観察するために、画像取得手段を構成するファイバースコープのファイバーケーブル17の先端を吸込ベルマウス1の外側から下端側を経由してその内側の羽根車7の羽根6部分に案内する管状の第1のガイド体18と、その固定装置19とが設けられている。この第1のガイド体18とその固定装置19との詳細な構成を、図2を用いて説明する。
図2において、図1に示す符号と同符号のものは同一部分である。据付用ベース15には、第1のガイド体18の挿通孔20が開けられている。この挿通孔20に対応する据付用ベース15には、固定装置19が設けられている。この固定装置19は、据付用ベース15の上面に固定されるフランジ部191と、このフランジ部191に一体に設けた円筒部192と、この円筒部192に設けた固定用ボルト193とで構成されている。
【0020】
図1に戻り、第1のガイド体18は、先端側に形成され、吸込ベルマウス1内に挿入される第1の直線部181と、この第1の直線部181に連結する曲がり部182と、この曲がり部182に連結し、据付用ベース15の上面側に引き出される第2の直線部183とで構成されている。この第1のガイド体18における第2の直線部183上端側は、固定装置19の円筒部192内に上下動及び回転可能に挿入され、図2に示すように、固定用ボルト193によって固定されている。また、第1のガイド体18における第2の直線部183上端側には、円筒部192の上面に当接し、下方への落下を防止するためのフランジ184が設けられている。
【0021】
この第1のガイド体18は、ポンプの駆動時、吸い込み抵抗を与えないようにするために、図2の2点鎖線で示すように、吸込ベルマウス1の側方部に待避されている。この待避操作は、第1のガイド体18の上端を把持した状態で、固定装置19の固定用ボルト193を緩めた後、第1のガイド体18を下方に押し下げて、第1のガイド体18の第1の直線部181の上端が吸込ベルマウス1の下端より下側に位置させる。
【0022】
次に、第1のガイド体18を固定装置19の円筒部192で回転させて、第1のガイド体18の第1の直線部181を吸込ベルマウス1の側方部に待避されることにより、可能である。その後、第1のガイド体18の第2の直線部183上端側を、固定用ボルト193によって固定装置19の円筒部192に固定する。
【0023】
また、図1の2点鎖線で示すように、第1のガイド体18を上方に引き上げておけば、吸込ベルマウス1での吸い込み時の乱流発生を多少なりとも、抑制することができる。
【0024】
また、上述とは、逆の手順で第1のガイド体18を操作することにより、第1のガイド体18の第1の直線部181の上端を、吸込ベルマウス1内に位置させることができる。
【0025】
上述したように、第1のガイド体18は上下動及び回転動されるので、この第1のカイド体18の曲がり部182は、吸込ベルマウス1の下端との干渉を回避できるような曲率になっている。
【0026】
また、第1のガイド体18の第1の直線部183の上端の外周面には、第1の直線部181上端の対応位置を示すための刻印、線等による目印が設けられている。
【0027】
図1に戻り、ポンプケーシングの一方の側部(図1の左側)には、案内羽根12を観察するために、画像取得手段を構成するファイバースコープのファイバーケーブル17の先端を案内羽根12部分に案内する管状の第2のガイド体20が配設されている。具体的には、第2のガイド体20の先端側は、案内羽根12の下側に対向するようにインペラケーシング2に取付られ、その上端は据付用ベース15の上面側に引き出されるように据付用ベース15に固定されている。
【0028】
ポンプケーシングの他方の側部(図1の右側)には、回転軸8を観察するために、画像取得手段を構成するファイバースコープのファイバーケーブル17の先端を下側水中軸受9上方における回転軸8部分に案内する管状の第3のガイド体21が配設されている。具体的には、第3のガイド体21の先端側は、下側水中軸受9上方における回転軸8部分に対向するように吊下管4に取付られ、その上端は据付用ベース15の上面側に引き出されるように据付用ベース15に固定されている。
【0029】
吐出曲管5の下側部には、吊下管4内を観察するために、画像取得手段を構成するファイバースコープのファイバーケーブル17の先端を吊下管4内に導入可能にする管状の第4のガイド体22が配設されている。
【0030】
吐出曲管5の上側部には、圧力空気供給管接続口23、圧力計接続口24が設けられている。この圧力空気供給管接続口23及び圧力計接続口24は、通常、蓋により閉じられている。ポンプケーシング内部の各部品の損傷、摩耗等を観察する場合に、圧力空気供給管接続口23に圧力空気供給管25が接続される。この圧力空気供給管25は、圧力空気を発生する圧縮機26に連結している。
【0031】
前述した画像取得手段を構成するファイバースコープのファイバーケーブル17の先端には、光学系レンズを備え、その基端側には光源装置27,走査装置28,モニタ29,画像収録装置30等が接続されている。
【0032】
次に、上述した本発明の立軸ポンプの内部観察装置の一実施の形態の動作を図1及び図2を用いて説明する。
観察前の準備として、立軸ポンプを停止させた状態において、まず、吐出曲管5の吐出側における弁16を閉じる。次に、圧力空気供給管接続口23に、圧縮機26に連結している圧力空気供給管25を接続する。次に、圧縮機26を駆動して、圧縮機26からの圧力空気を圧力空気供給管25を通して、ポンプケーシング内に供給し、ポンプケーシング内の水を押し下げて、ポンプケーシング内の水没部分を圧力空気に置換する。これにより、インペラケーシング2の内面、インペラケーシング2内の複数の羽根6、羽根車7、回転軸8、下側水中軸受9等の観察対象箇所は、ポンプ内に侵入している水は、混濁した状態を呈していたり、ごみ等が混在している水中から除外されているので、ファイバースコープなどの画像取得手段による光路を確保することができる。
【0033】
その結果、ポンプケーシング内の各部品の認識が確実になり、観察性能を向上させることができる。
【0034】
また、インペラケーシング2の内面、インペラケーシング2内の複数の羽根6、羽根車7、回転軸8、下側水中軸受9等の観察対象箇所に付着した水滴、塵等は、圧力空気によって吹き飛ばされているので、観察対象箇所を綺麗な状態で観察することができる。(ポイントでは)
ポンプケーシング内の水没部分が圧力空気で置換されたか否かは、ポンプケーシングにおける吸込ベルマウス1の吸い込み口部分から流出した気泡が水面に発生したことにより、確認することができる。
【0035】
次に、上述した観察前の準備作業が完了した後、図1の2点鎖線で示すように、吸込ベルマウス1の側方部に待避されている第1のガイド体18の第2の直線部183の上端側を、固定用ボルト193によって固定装置19の円筒部192に対する固定を解除する。
【0036】
次に、第1のガイド体18を下方向への移動、回転及び上方向への移動によって、その第1の直線部181の上端を吸込ベルマウス1の下端よりその内部の圧力空気に置換された内部側からインペラ6の近傍に位置させたのち、第1のガイド体18の第2の直線部183上端側を、固定用ボルト193によって固定装置19の円筒部192に固定する。
【0037】
次に、地上部に設置した光源装置27,走査装置28,モニタ29,画像収録装置30等の電源を投入後、モニタ29で画像取得手段を構成するファイバースコープのファイバーケーブル17先端の光学系レンズからの撮像情報を観察しながら、ファイバーケーブル17の先端を第1のガイド体18に挿入し、その光学系レンズを備える先端を、第1のガイド体18を下方向への移動、回転及び上方向への移動によって、その第1の直線部181の上端から露出させる。
【0038】
この状態において、ファイバーケーブル17の先端を走査装置28によって走査することにより、インペラ6の表面をモニタ28によって観察することができる。このファイバーケーブル17で取得した観察データは、必要に応じて画像収録装置29に記憶することができる。
【0039】
また、観察時に際して、第1のガイド体18を、上下動させることで、拡大観察も可能である。また、第1のガイド体18を回転させたり、回転軸8を手動により微動回転させることで、インペラ6表面近傍の全域を観察することができる。更に、光源装置27からの照明を調整することも、観察上有効である。
【0040】
また、第2のガイド体20、第3のガイド体21、第4のガイド体22に、それぞれ、または選択的にファイバーケーブル17を挿入することにより、当該箇所の腐食、損傷状態を観察することができる。
【0041】
この実施の形態によれば、立軸ポンプの停止時に、ケーシング内に残留している水を圧力空気によってケーシング外に押し出し、ケーシング内を空気の雰囲気状態にして、内部の部品をファイバースコープで観察することができるので、ポンプ内部の部品の摩耗、損傷状態を確認することができる。その結果、ポンプの分解整備の判定作業の精度が向上し、ポンプ設備の保守管理の信頼性を高めることができる。
【0042】
図3は、本発明の立軸ポンプの内部観察装置の他の実施の形態を備えた立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。この図3において、図1と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態は、圧力空気供給管接続口23に、圧縮機26に連結している圧力空気供給管25を接続した後、圧縮機26を駆動して、圧縮機26からの圧力空気を圧力空気供給管25を通して、ポンプケーシング内に供給し、ポンプケーシング内の水を押し下げて、ポンプケーシング内の水没部分を圧力空気に置換する。
【0043】
この状態において、既設されている圧力計接続口24を用いて、この圧力計接続口24からポンプケーシング内に、ファイバーケーブル17を挿入するように構成したものである。これにより、インペラケーシング2の内面、インペラケーシング2内の複数の羽根6、羽根車7、回転軸8、下側水中軸受9等の観察対象箇所は、ポンプ内に侵入している水は、混濁した状態を呈していたり、ごみ等が混在している水中から除外されているので、ファイバースコープなどの画像取得手段による光路を確保することができる。その結果、ポンプケーシング内の各部品の認識が確実になり、観察性能を向上させることができる。
【0044】
この実施の形態によれば、前述した実施の形態と同様に、ポンプ内部の部品の摩耗、損傷状態を確認することができる。その結果、ポンプの分解整備の判定作業の精度が向上し、ポンプ設備の保守管理の信頼性を高めることができる。また、ファイバーケーブル17を案内するためのガイド体が不要であるので、その作業費用、作業時間を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の立軸ポンプの内部観察装置の一実施の形態を備えた立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す本発明の立軸ポンプの内部観察装置の一実施の形態に用いられるガイド体の固定装置を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の立軸ポンプの内部観察装置の他の実施の形態を備えた立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 吸込ベルマウス
2 インペラケーシング
3 水槽
4 吊下管
5 吐出曲管
6 羽根
7 羽根車
8 回転軸
11 保持体
12 案内羽根
13 ポンプ据付床
15 据付用ベース
16 弁
17 ファイバーケーブル
18 第1のガイド体
19 固定装置
20 第2のガイド体
21 第3のガイド体
22 第4のガイド体
23 圧力空気供給管接続口
24 圧力計接続口
25 圧力空気供給管
26 圧縮機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプケーシング内の部品の損傷、摩耗状態を、画像取得手段によって観察する立軸ポンプの内部観察装置において、前記ポンプケーシングに、前記ポンプケーシング内の水をケーシング外に押し出すための圧力空気供給管の接続口を設けたことを特徴とする立軸ポンプの内部観察装置。
【請求項2】
ポンプケーシング内の部品の損傷、摩耗状態を、画像取得手段によって観察する立軸ポンプの内部観察装置において、前記ポンプケーシング内の水をケーシング外に押し出すための圧力空気供給管を、前記ポンプケーシングに設けた圧力計、排気弁等の接続口に選択的に接続可能にしたことを特徴とする立軸ポンプの内部観察装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の立軸ポンプの内部観察装置において、前記ポンプケーシングの吐出側に、その吐出側を閉塞する弁を設けたことを特徴とする立軸ポンプの内部観察装置。
【請求項4】
請求項3に記載の立軸ポンプの内部観察装置において、前記ポンプケーシングの側部に、前記画像取得手段を前記ポンプケーシングのベルマウスの下方からポンプ内部に案内するためのガイド体を設けたことを特徴とする立軸ポンプの内部観察装置。
【請求項5】
ポンプケーシング内の部品の損傷、摩耗状態を、画像取得手段によって観察する立軸ポンプの内部観察方法において、圧力空気供給管を、前記ポンプケーシングに設けた接続口に接続し、前記圧力空気供給管から前記ポンプケーシング内に圧力空気を供給して、前記ポンプケーシング内の水をケーシング外に押し出した後、前記画像取得手段を、前記ポンプケーシングの側部に設けたガイド体を通して、前記ポンプケーシング内の部品部分に導入したことを特徴とする立軸ポンプの内部観察方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−151046(P2008−151046A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340839(P2006−340839)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【Fターム(参考)】