説明

端子圧着不良検出装置

【課題】 端子圧着装置側の端子加工データの変更に応じて対応する良否判定用データが自動的に選択可能とされた端子圧着不良検出装置を提供する。
【解決手段】 端子圧着不良検出装置は複数の良否判定用データのファイルを記憶する良否判定データ記憶部22kと、良否判定データ設定部22mとを備える。良否判定データ設定部22mは、端子圧着処理を行うために設定された端子加工データのファイルに含まれる良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を識別し、良否判定データ記憶部22kに記憶されている複数の良否判定用データのファイルの中から前記特定情報に対応する良否判定用データのファイルを検索して選択し、端子圧着処理時の良否判定用データとして設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆部を皮剥ぎした被覆電線の端末部に、端子圧着装置により端子を圧着する際、端子の圧着状態を監視して圧着不良を自動的に検出する端子圧着不良検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、端子圧着装置は、被覆部が所定長さ皮剥ぎされた被覆電線の端末部に、所定形状の端子を圧着する構造とされていた。そして、このような端子圧着装置において、端子圧着処理時に、芯線部の一部が端子から食み出した状態で圧着されるいわゆる芯線食み出し不良や、芯線部に圧着されるべき部分が被覆部の一部をも含めて圧着されるいわゆる被覆噛み不良等の圧着不良が発生することがあり、そのような圧着不良が発生した場合に、それらを検出して排除する必要がある。
【0003】
そこで、端子圧着処理時の異常を検出して圧着状態を識別するための端子圧着不良検出装置が登場している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
即ち、図6に示されるように、端子圧着装置1は、ベース板2上にアプリケータ3を備え、該アプリケータ3は被覆電線4の端末部に端子5を圧着するためのアンビル6およびクリンパ7を備える。また、端子5は被覆電線4の芯線部4aに圧着される芯線圧着部5aと、被覆部4bに圧着される被覆圧着部5bとを備えている。
【0005】
そして、ベース板2の下側に圧力センサ10(例えばピエゾセンサ)が備えられ、圧力センサ10からリード線11が引き出されている。
【0006】
端子5の圧着処理に際しては、端末部の被覆部4bが皮剥ぎされた被覆電線4と端子5とが、アンビル6とクリンパ7との間の所定位置に配置され、この状態で、クリンパ7を下降操作することにより、クリンパ7とアンビル6とで端子5の芯線圧着部5aと被覆圧着部5bが圧縮され、芯線圧着部5aが被覆電線4の芯線部4aに圧着されると共に被覆圧着部5bが被覆電線4の被覆部4bに圧着されて、被覆電線4の端末部に端子5が接続固定される構造とされていた。
【0007】
そして、このクリンパ7による端子圧着処理において、圧力センサ10はアンビル6やベース板2等を介して圧力を受け、その圧力値に応じた信号を出力する。端子圧着不良検出装置は、この圧力センサ10からの出力の時間的変化を波形として捉え、デジタル処理して、予めメモリ等に記憶された正常時の基準波形データと、検査時に出力された検出波形データとを比較することにより、良品か不良品かを判定し、不良品を排除する方式とされていた。
【0008】
このような検出された波形データにより圧着状態の良否を判定する方法として、図7に示されるように、正常圧着状態における基準波形データAを基準に上下方向に所定値シフトして得られる許容値Sの範囲を許容公差とし、検出波形データが、その波形データ全域に渡ってその許容公差範囲内にあるか否かで圧着状態の良否を判定する方法や、検出波形データを時間軸に沿って複数の領域(例えばT1、T2、T3等)に分割し、各領域の面積を基準波形データAの対応領域(T1、T2、T3等)の面積と比較して許容公差範囲内にあるか否かにより圧着状態の良否を判定する方法や、波形データのピーク値や総面積を基準波形データのものと比較して許容公差範囲内にあるか否かにより圧着状態の良否を判定する方法等がある。
【0009】
【特許文献1】特開2005−135820号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のような端子圧着装置1において、端子や電線等の端子圧着条件の変更に伴い端子圧着処理のための端子加工データを変更した場合、端子圧着不良検出装置における良品か不良品かを判定するための良否判定用データも変更する必要がある。
【0011】
その際、一般的な方法においては、変更された端子加工データに対応する適切な良否判定用データを、端子圧着不良検出装置のメモリ等の記憶部に記憶されている多数の良否判定用データのファイルの中から、それらに記録されている互いに識別するための情報を頼りに人手により選び出し、さらに人手により入力して設定することで変更する方法とされていた。
【0012】
しかしながら、人手による場合、似たような多数の良否判定用データのファイルの中から対応する良否判定用データのファイルを選び出すのが手間であると共に、良否判定用データのファイルの選択ミスを生じる場合もある。
【0013】
また、特許文献1に開示のように、許容公差をサンプリングしたデータから算出された標準偏差に基づいて自動的に設定する方法もあるが、端子形状や材質等の端子圧着条件により良否判定用データが大きく変化するため、許容公差の調整に際しても、調整箇所を特定しがたく、従ってどの値を調整すればよいのか解りがたく、時間がかかり、考え違いによる入力ミスが発生するおそれもある。
【0014】
そこで、本発明はこれらの問題点に鑑み、端子圧着装置側の端子加工データの変更に応じて対応する良否判定用データが自動的に選択可能とされた端子圧着不良検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するための技術的手段は、端子圧着装置による端子圧着処理時の所定箇所で発生する圧力値の変化から生成された検出波形データに基づき、予め設定されている良否判定用データにより圧着処理の良否を判定する端子圧着不良検出装置において、前記良否判定用データの複数のファイルを記憶する良否判定データ記憶部と、端子圧着処理を行うために設定された端子加工データのファイルに含まれる前記良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を識別し、前記良否判定データ記憶部に記憶されている複数の良否判定用データのファイルの中から前記特定情報に対応する良否判定用データのファイルを検索して選択し、端子圧着処理時の良否判定用データとして設定する良否判定データ設定部とを備えている点にある。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明の端子圧着不良検出装置によれば、良否判定用データの複数のファイルを記憶する良否判定データ記憶部と、端子圧着処理を行うために設定された端子加工データのファイルに含まれる良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を識別し、良否判定データ記憶部に記憶されている複数の良否判定用データのファイルの中から前記特定情報に対応する良否判定用データのファイルを検索して選択し、端子圧着処理時の良否判定用データとして設定する良否判定データ設定部とを備えている構造であり、端子圧着装置で端子圧着処理される端子や電線等の端子圧着条件の変更に伴って、端子圧着処理のための端子加工データが変更された場合に、端子圧着不良検出装置の良否判定データ設定部は、変更された端子加工データのファイルに含まれる良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を識別し、良否判定データ記憶部に記憶されている複数の良否判定用データのファイルの中から識別した前記特定情報に対応する良否判定用データのファイルを検索して選択し、端子圧着処理時の良否判定用データとして設定するため、端子圧着装置側の端子加工データの変更に応じて対応する良否判定用データが自動的に選択されて設定され、従来のような人手による選択ミスや入力ミスが有効に防止できる。
【0017】
また、複数の良否判定用データのファイルの中から人手により選択する手間が省け、稼働率が向上する利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は全体概略構成、図2は概略ブロック図を示し、20は両端端子打機で、順次供給される被覆電線の下流側端末部における被覆部を所定長さ皮剥ぎし、その皮剥ぎされた被覆電線の端末部に所定形状の端子を圧着する。その後、所定長さに測長して切断すると共に、その切断された被覆電線の上流側端末部における被覆部を所定長さ皮剥ぎし、その皮剥ぎされた被覆電線の端末部に所定形状の端子を圧着して、両端末部に端子がそれぞれ圧着された所定長さの被覆電線を順次製造する構造とされており、その被覆電線における両端末部に端子を圧着するための端子圧着装置21、21がそれぞれ備えられた構造とされている。
【0019】
そして、端子圧着装置21、21による端子圧着処理時の所定箇所で発生する圧力値を検出すべく、例えば、図6に示される従来構造と同様、端子圧着不良検出装置22の装置本体22aに配線23接続された圧力センサ22b(例えばピエゾセンサ)が端子圧着装置21、21におけるベース板の下側にそれぞれ配置された構造とされている。なお、圧力センサ22bの配置位置はこれに何ら限定されない。
【0020】
また、端子圧着不良検出装置22は、圧力センサ22bで検出された圧力値の出力に基づき波形データを生成する基準波形生成部22c、圧力センサ22bで検出された圧力値のデータを取得するデータ取得部22d、ROMやRAM等のメモリ22e、許容公差の設定や調整を行う許容公差設定部22f、検出波形データが基準波形データの許容公差の範囲内かどうかを比較する比較部22g、比較部22gの比較結果に基づいて良否の判定を行う判定部22h、表示装置の表示を制御する表示制御部22j等を備え、このような端子圧着不良検出装置22としては、例えば、クリンプフォースモニタがある。
【0021】
前記両端端子打機20を駆動制御する制御部24に、端子圧着不良検出装置22が入出力ケーブル25を介して接続されると共に、操作部としてのパーソナルコンピュータ(いわゆるパソコン)26がデータ通信ケーブル27を介して接続されている。さらに、装置本体22aとパソコン26とがLANケーブル28を介してLAN接続されている。
【0022】
そして、パソコン26の表示画面26aに、端子打機20の操作画面や端子圧着不良検出装置22の操作画面や圧力波形モニター画面等を表示する構成とされている。
【0023】
また、両端端子打機20の制御部24における記憶装置としての内部メモリもしくは外部メモリとしてのパソコン26のハードディスクには、各種径・各種材質の被覆電線の端末部に各種形状・各種材質の端子をそれぞれ圧着処理するために予め生成された端子加工データの複数のファイルを記憶する端子加工データ記憶部24aが備えられている。この端子加工データ記憶部24aに格納されている各端子加工データのファイルには、それぞれを識別して特定するために、図3に示されるように、端子加工データのファイルナンバー(例えば、No.1〜No.n)、電線名称、端子名称、端子圧着不良検出装置用データのファイルナンバー(例えば、No.X(1)〜No.X(n))等の情報がそれぞれ入力されている。
【0024】
さらに、端子圧着不良検出装置22の記憶装置としての内部メモリ22eもしくは外部メモリとしてのパソコン26のハードディスクには、端子圧着処理時における良品/不良品を判定するための前記各端子加工データにそれぞれ対応する各良否判定用データとして、予め生成されている基準波形データと該基準波形データに対応する許容公差との組合せからなる良否判定用データの複数のファイルを記憶する良否判定データ記憶部22kが備えられている。この良否判定データ記憶部22kに格納されている各良否判定用データのファイルには、それぞれを識別して特定するために、図4に示されるように、良否判定データのファイルナンバー(例えば、No.X(1)〜No.X(n))、電線名称、端子名称等の情報がそれぞれ入力されている。
【0025】
また、端子圧着不良検出装置22には、端子圧着処理を行うために設定された端子加工データのファイルを検索して、その端子加工データのファイルに含まれる良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を識別し、良否判定データ記憶部22kに記憶されている複数の良否判定用データのファイルの中から前記特定情報に対応する良否判定用データのファイルを検索して選択し、端子圧着処理時の良否判定用データとして設定する良否判定データ設定部22mが備えられている。そして、前記良否判定用データ特定情報としては、端子圧着不良検出装置用データのファイルナンバーや端子名称や端子名称と電線名称の組合せ等の適宜情報に設定しておけばよい。例えば、端子圧着不良検出装置用データのファイルナンバーが良否判定用データ特定情報として設定されている。
【0026】
次に、所定の端子と所定の被覆電線との組合せによる端子圧着条件の場合における端子圧着処理に際して、パソコン26の表示画面26aから対応する端子加工データのファイルが設定された場合に、端子圧着不良検出装置22における良否判定用データのファイルを良否判定データ記憶部22kに格納されている良否判定用データのファイル群の中から自動的に選択して設定するための工程を、図5に示されるフローチャートに基づき説明する。
【0027】
先ず、パソコン26の操作部から良否判定用データのファイルを検索するための判定用データ検索キー操作がなされたかどうかが判断され(ステップ1)、判定データ用検索キー操作がなされた場合には、良否判定データ設定部22mは両端端子打機20に設定されている端子加工データのファイルの情報を検索し、その端子加工データのファイルに含まれる良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を検索する(ステップ2)。本実施形態の場合、端子圧着不良検出装置用データのファイルナンバー(例えば、No.X(1)〜No.X(n))がその特定情報として設定されている。なお、端子名称や端子名称と電線名称との組合せ等のように、良否判定用データのファイル群の中から所望の良否判定用データのファイルを特定できる情報であればよく、これらに何ら限定されない。例えば、設定された端子加工データのファイルナンバーがNo.3であれば、良否判定用データ特定情報として検出装置用データのファイルナンバーであるNo.X(3)が識別されて検出される。
【0028】
次に、識別された良否判定用データ特定情報に基づいて、良否判定データ記憶部22kに記憶されている良否判定用データのファイル群の中から対応する良否判定用データのファイルを検索して検出する(ステップ3)。本例においては、検出された特定情報が検出装置用データのファイルナンバーがNo.X(3)であるため、良否判定用データのファイル群の中から良否判定用データのファイルナンバーNo.X(3)が検出される。
【0029】
そして、検索により選択した良否判定用データのファイルを端子圧着不良検出装置22における良否判定用データとして設定する(ステップ4)。従って、本例においては、良否判定用データのファイルナンバーNo.X(3)が良品/不良品の判定のための良否判定用データとして設定される。
【0030】
なお、ステップ3における良否判定用データのファイルの検索において、対応する良否判定用データのファイルが検出されない場合には、表示画面26aにエラー表示がされる(ステップ5)。この場合、両端端子打機20で端子圧着処理される端子圧着条件に対応する良否判定用データのファイルが良否判定データ記憶部22kに存在せず、別途生成する必要がある。
【0031】
そして、両端端子打機20における端子加工データに対応する良否判定用データが設定された状態で、両端端子打機20が稼働されると、従来同様、端子圧着処理に際しての圧力センサ22bからの圧力値の変化が端子圧着不良検出装置22に送られ、データ取得部22dでその検出データが解析されて検出波形データを生成し、表示制御部22jを通じてパソコン26の表示画面26aにその検出波形データに基づく検出波形が、良否判定用データにおける基準波形データに基づく基準波形に重ねられた状態で表示されていく。
【0032】
そして、比較部22gで、この検出波形データが基準波形データにおける許容公差の範囲内にあるかどうかが比較される。例えば図7に示されるように、比較部で、この検出波形データAが時間軸に沿って分割された複数の領域(T1、T2、T3)のそれぞれにおいて基準波形データAの各許容公差Sの範囲内にあるかどうかが比較され、各許容公差Sの範囲内であれば、判定部22hにより良品である旨の判定がなされ、表示画面26a上に良品である旨の表示をさせる共に、制御部24に良品信号を出力する。そしてこの場合、両端端子打機20による端子圧着処理は順次継続される。
【0033】
これに対し、許容公差Sの範囲外であれば、判定部22hにより不良品である旨の判定がなされ、表示画面26a上に不良品である旨の表示をさせる共に、制御部24に不良品信号を出力する。そしてこの不良品信号を制御部24が受けると両端端子打機20はその駆動を停止するように制御されている。
【0034】
本実施形態の端子圧着不良検出装置22は以上のように構成されており、端子圧着装置21、21で端子圧着処理される端子や電線等の端子圧着条件の変更に伴って、両端端子打機20における端子加工データを変更設定した後、判定用データ検索キーの操作を行えば、端子圧着不良検出装置22における良否判定データ設定部22mは、変更された端子加工データのファイルに含まれる良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を識別し、良否判定データ記憶部22kに記憶されている多数の良否判定用データのファイルの中から識別した前記特定情報に対応する良否判定用データのファイルを検索して選択し、端子圧着処理時の良否判定用データとして設定するため、即ち、端子圧着装置21、21側の端子加工データの変更に応じて対応する良否判定用データが自動的に選択されて設定されるため、従来のような人手による選択ミスや入力ミスが有効に防止できる。
【0035】
また、多数の良否判定用データのファイルの中から人手により選択する手間が省け、両端端子打機20の稼働率が向上する利点もある。
【0036】
なお、良否判定のための判定用データは、基準波形データを基準に上下方向に所定値シフトして得られる許容値の範囲によるものであってもよく、また、基準波形データを時間軸に沿って複数の領域に分割し、各領域の面積を比較する場合の許容値の範囲であってもよく、さらには、波形データのピーク値や総面積を基準波形データのものと比較する場合の許容値の範囲であってもよく、何ら限定されない。
【0037】
また、1台のパソコン26を両端端子打機20と端子圧着不良検出装置22に共用した構造を示しているが、操作部や表示部等としてのパソコン26をそれぞれ別個に備え、互いにLAN接続される構造であってもよい。
【0038】
さらに、上記実施形態では、良否判定用データ特定情報として、端子圧着不良検出装置用データのファイルナンバーを採用したものを示しているが、端子名称や、端子名称と電線名称との組合せ等であってもよく、さらには、端子名称で検索し、その後電線名称で検索する等、段階的な検索により順次絞っていき、単一の良否判定用データが特定されるまで検索する処理方式であってもよい。
【0039】
さらにまた、端子圧着不良検出装置22の装置本体22aがパソコン26内に含まれる構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態にかかる全体概略図である。
【図2】端子圧着不良検出装置の概略ブロック図である。
【図3】端子加工データ記憶部に記憶されている端子加工データのファイルの説明図である。
【図4】良否判定データ記憶部に記憶されている良否判定用データのファイルの説明図である。
【図5】判定用データの設定工程を示すフローチャートである。
【図6】端子圧着装置の概略説明図である。
【図7】端子圧着装置における時間と圧力値との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
【0041】
20 両端端子打機
21 端子圧着装置
22 端子圧着不良検出装置
22a 装置本体
22b 圧力センサ
22k 良否判定データ記憶部
22m 良否判定データ設定部
24 制御部
24a 端子加工データ記憶部
26 パソコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子圧着装置による端子圧着処理時の所定箇所で発生する圧力値の変化から生成された検出波形データに基づき、予め設定されている良否判定用データにより圧着処理の良否を判定する端子圧着不良検出装置において、
前記良否判定用データの複数のファイルを記憶する良否判定データ記憶部と、
端子圧着処理を行うために設定された端子加工データのファイルに含まれる前記良否判定用データのファイルを特定するための良否判定用データ特定情報を識別し、前記良否判定データ記憶部に記憶されている複数の良否判定用データのファイルの中から前記特定情報に対応する良否判定用データのファイルを検索して選択し、端子圧着処理時の良否判定用データとして設定する良否判定データ設定部とを備えていることを特徴とする端子圧着不良検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−59112(P2007−59112A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−240678(P2005−240678)
【出願日】平成17年8月23日(2005.8.23)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【Fターム(参考)】