説明

端末、及び操作の確認方法

端末、及び操作の確認方法が提供される。端末は、操作実行モジュール(101)と、決定判断モジュール(102)とを備える。方法は、操作実行モジュール(101)が、操作認可要求情報を決定判断モジュール(102)に送信し、決定判断モジュール(102)が、操作認可要求情報を受信し、操作認可要求情報に従って、加入者認可情報を取得し、加入者認可情報に従って、加入者認可情報に対応する操作認可応答情報を操作実行モジュール(101)に送信することを含む。方法は、操作実行がユーザによって確認される必要がある場合に、加入者認可情報に従って、操作認可応答情報が生成されることを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、特に、端末、及び操作確認方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信アプリケーションの発展に伴い、端末は人々の日常生活にますます欠かせないものとなっており、端末のルックアンドフィールに人々はますます高い要求を課すようになっている。サービス事業者(SP)は、様々なスタイルのルックアンドフィール要素及びルックアンドフィールパッケージをユーザに提供して、ユーザの個別化された、端末のルックアンドフィールを、ユーザが実演することを可能にしたいと考えている。SPは、ユーザとSPとを利するために、ネットワークを介して、端末のルックアンドフィール要素及びルックアンドフィールパッケージを管理したいと考えている。
【0003】
端末のルックアンドフィールとは、ルックアンドフィール要素として知られている、壁紙、呼び出し音、メニューなどを含む、端末によって外部に表示される内容を意味する。複数のルックアンドフィール要素が同時に端末に提供される場合、又は端末がそれらの要素を操作する場合、そのような要素の組はルックアンドフィールパッケージと呼ばれる。
【0004】
端末のルックアンドフィールを管理するために、サーバによって端末に対して実行される操作は、ルックアンドフィールパッケージの配信、インストール、活性化/非活性化、更新、削除、及びロック/ロック解除を含む。配信は、ルックアンドフィールパッケージをユーザに送信することを意味し、インストールは、受信されたルックアンドフィールパッケージを端末上にインストールして、一連の新たなルックアンドフィール要素を生成することを意味し、活性化は、特定のルックアンドフィールパッケージを端末上で有効にすることを意味し、更新は、受信されたルックアンドフィールパッケージの内容に従って、既存のルックアンドフィールパッケージを更新することを意味し、削除は、端末上に記憶された特定のルックアンドフィールパッケージを削除することを意味し、ロックは、ルックアンドフィールパッケージを修正に対してロックすることを意味し、ロック解除は、ロックされたルックアンドフィールパッケージをロック解除することを意味する。
【0005】
ルックアンドフィールのインストールを例に取ると、端末上のルックアンドフィール管理方式は以下の通りである。ユーザは、ルックアンドフィールパッケージをSPのウェブサイトからダウンロードし、ダウンロードされたパッケージをインストールする。この場合、ルックアンドフィールパッケージのインストールは、ユーザによって手動で実行され、2つのシナリオが存在する。第1のシナリオは、以下の通りである。ルックアンドフィールパッケージをダウンロードするにはしばらく時間がかかるが、ユーザはダウンロードの完了を待たない。端末がルックアンドフィールパッケージのダウンロードを終了して、パッケージをインストールする必要がある場合、インストールはユーザの確認に従う。ユーザが継続に同意した場合、端末はインストールを継続し、それ以外の場合、端末はインストールを放棄する。第2のシナリオは、以下の通りである。ユーザは、インターネット上のルックアンドフィールパッケージを契約する。SPのウェブサイト上で新たなルックアンドフィールパッケージの提供が開始された場合、ウェブサイトは、ルックアンドフィールパッケージをユーザに能動的に配信する。しかし、ルックアンドフィールパッケージのインストールは、ユーザの確認に従う。ユーザが同意した場合、ルックアンドフィールパッケージのインストールは継続され、それ以外の場合、インストールは中断される。例えば、更新、削除、ロック、及びロックなどの、ルックアンドフィールを管理するその他の操作も、ユーザの確認に従う。
【0006】
従来技術では、ユーザは、操作を継続するかどうかを多くの方法で確認する場合があるが、本質は以下の通りである。認可情報を入力するようユーザに要求するダイアログボックスが表示され、ユーザが操作を受け入れるか又は拒否するかを選択し、端末が、ユーザによって行われた選択に従って、操作を実行する。あるいは、端末が、ユーザの認可情報を求めて端末設定を調べ、取得された、ユーザの認可情報に従って、対応する操作を実行する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術では、実行プログラムと判断プログラムとを別々のモジュールに組み立てない場合がある。従って、ユーザ認可情報を取得する1つ以上の方式が追加される必要がある場合、取得されたユーザ認可情報を判断するためのコードが追加される必要があり、実行プログラム及び判断プログラムに関連するコードは大規模に修正される必要があり、かくして、コードの安定性、保守、及び拡張に悪影響が及び、製品品質の安定性に悪影響が及ぶ。例えば、ダイアログボックスを介したユーザ認可情報の取得に基づいて、SPは、端末設定に照会することによってユーザ認可情報を取得する方式を追加したいと考えている。この場合、SPは、端末設定に照会することによってユーザ認可情報を取得する方法に関するコードを、端末の既存のプログラム内に追加しなければならない。これは、既存のコードに対する大規模な修正を含み、コードの安定性及び保守に悪影響を及ぼし、製品品質に悪影響を及ぼす。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ユーザ認可情報を取得する1つ以上の方式を追加する場合の、製品安定性を向上させ、コードの大規模な修正を回避するための、端末、及び操作確認方法が、本発明の実施形態において提供される。本発明の実施形態は、以下の技術的解決法を介して実施される。
【0009】
本発明の一実施形態で提供される端末は、
操作認可要求を送信するように適合された、操作実行モジュールと、
操作認可要求を受信し、操作認可要求に従って、ユーザ認可情報を取得し、ユーザ認可情報に従って、操作認可要求に応答して操作実行モジュールに操作認可応答を送信するように適合された、決定判断モジュールとを含む。
【0010】
本発明の一実施形態で提供される操作確認方法は、
決定判断モジュールによって、操作実行モジュールから操作認可要求を受信し、
決定判断モジュールによって、操作認可要求に従って、ユーザ認可情報を取得し、ユーザ認可情報に従って、操作認可要求に応答して操作実行モジュールに操作認可応答を送信することを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明による技術的解決法によって、以下の利益がもたらされる。ユーザ認可情報を取得する方式をSPが追加する必要がある場合に、コードが大規模に修正される必要はなく、従って、コードの保守及び拡張のために好都合となり、製品の安定性と信頼性とが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態で提供される端末の構成を示す。
【図2】本発明の第1の実施形態で提供されるユーザインタフェースを示す。
【図3】本発明の第2の実施形態で提供される端末の構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の技術的解決法、目的、及び利点をより明確にするために、以下では、本発明の実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
実施形態1
本発明の第1の実施形態では、端末が提供される。図1に示すように、端末は、
操作認可要求を決定判断モジュール102に送信し、操作認可応答を決定判断モジュール102から受信し、受信した操作認可応答に従って、ルックアンドフィールのインストールを継続するかどうかを決定するように適合された、操作実行モジュール101と、
操作認可要求を決定取得モジュール103に送信し、受信したユーザ認可情報に従って、ルックアンドフィールパッケージをインストールすることにユーザが同意するかどうかを判断し、操作認可応答を生成し、操作認可応答を操作実行モジュール101に送信するように適合された、決定判断モジュール102と、
受信した操作認可要求に従って、ユーザ認可情報を決定提供モジュール104から取得し、取得したユーザ認可情報を決定判断モジュール102に送信するように適合された、決定取得モジュール103と、
ユーザ認可情報を提供し、ユーザ認可情報を決定取得モジュール103に送信するように適合された、決定提供モジュール104とを含む。
【0015】
端末のモジュール間の関係について以下で説明する。
【0016】
ステップ101:ルックアンドフィールパッケージをインストールするプロセスにおいて、操作実行モジュールがユーザからの確認を求める必要がある場合、操作実行モジュールは、操作認可要求を決定判断モジュールに送信する。
【0017】
操作認可要求は、操作識別子と、インストール対象と、インストール時間と、インストールパッケージのサイズとを含む。操作認可要求の例を以下に示す。
<OperationRequest>
<Category>LFC</Category>
<Command>Install</Command>
<CmdID>15</CmdID>
<Target>
<Name>mountain</Name>
<Version>100</Version>
<Provider>CMCC</Provider>
</Target>
<Time>20070728T000000Z</Time>
</OperationRequest>
ここで、「OperationRequest」は、操作要求を示し、「Category」は、操作タイプを示し、ここでの操作タイプは、ルックアンドフィール管理操作であり、「Install」は、要求される操作がインストールであることを示し、「CmdID」は、操作のシーケンス番号を示し、操作に対応する要求を識別し、「Target」は、操作の、対象となるルックアンドフィールパッケージ(ここでは、パッケージの名称は「mountain」、バージョンは1.0、提供元はCMCC)を示し、「20070728T000000Z」は、操作要求が2007−7−28 0:00に発生したことを意味する。
【0018】
ステップ102:決定判断モジュールは、受信した操作認可要求を決定取得モジュールに送信する。
【0019】
ステップ103:操作認可要求を受信した後で、決定取得モジュールは、操作認可要求に従って、ユーザ認可情報を決定提供モジュールから取得し、取得したユーザ認可情報を決定判断モジュールに送信する。
【0020】
決定取得モジュールは、ユーザ認可情報を取得する4つの方式を記録する、決定取得方法記録ユニットを含む。4つの方式は、加入者識別モジュール(SIM)に照会して記憶されているユーザ認可情報を取得すること、端末設定に照会してユーザ認可情報を取得すること、ダイアログボックスを表示してユーザ認可情報を取得すること、及び、指定された端末にショートメッセージを送信してユーザ認可情報を取得することである。ユーザ認可情報の取得の難しさの程度(低から高へ)によれば、4つの方法は以下のように並べられる。
1.端末設定に照会してユーザ認可情報を取得すること、
2.SIMカードに照会して記憶されているユーザ認可情報を取得すること、
3.ダイアログボックスを表示してユーザ認可情報を取得すること、及び、
4.指定された端末にショートメッセージを送信してユーザ認可情報を取得すること。
【0021】
ユーザ認可情報の取得の信頼性の程度(高から低へ)によれば、4つの方法は以下のように並べられる。
1.ダイアログボックスを表示してユーザ認可情報を取得すること、
2.指定された端末にショートメッセージを送信してユーザ認可情報を取得すること、
3.端末設定に照会してユーザ認可情報を取得すること、及び、
4.SIMカードに照会して記憶されているユーザ認可情報を取得すること。
【0022】
ユーザ認可情報を取得する方式は、上に記載した4つの方式に限定されず、方式を並べる基準は、上に示した2つの基準に限定されない。ユーザが、優先順位を決定するために、ユーザ認可情報を取得する方式を並べてもよい。
【0023】
この実施形態では、決定取得モジュールは、ユーザ認可情報を取得する難しさの優先順位(低から高へ)で、ユーザ認可情報を取得する。第1の方式は、端末設定に照会してユーザ認可情報を取得することである。以下のパラメータを介して、一致する結果が照会されてもよい。
[Category]=LFC
[Command]=Install
[Provider]=CMCC
【0024】
そのようなパラメータに従って、一致する結果が取得されない場合、ユーザ認可情報の取得の失敗を示すために、「[Result]=NoMatch」が返される。
【0025】
決定取得モジュールは、端末に照会することによってユーザ認可情報を取得することに失敗した場合、SIMに照会して記憶されているユーザ認可情報を取得することを選択する。この場合、決定提供モジュールは、SIMカードを読み取るプログラムである。決定取得モジュールは、SIMカード内の対応するファイルに照会する。ファイルは、ユーザの決定情報を記録している。対応するファイルが見つからない場合、ユーザ認可情報は、ポップアップダイアログボックスを介して取得されてもよい。この場合、決定提供モジュールは、ダイアログボックスのユーザインタフェースである。図2は、ダイアログボックスのユーザインタフェースを示す。
【0026】
この実施形態では、ユーザが「OK」を選択する。ユーザの「OK」の決定情報を受信した後で、決定取得モジュールは、決定情報を決定判断モジュールに返す。
【0027】
ステップ104:決定判断モジュールは、受信したユーザ認可情報に従って、ユーザ決定情報を生成し、ユーザ決定情報に従って、操作認可応答を生成し、操作認可応答を操作実行モジュールに送信する。
【0028】
操作認可応答の例を以下に示す。
<Result>
<Command>Install</Command>
<CmdID>15</CmdID>
<Data>200</Data>
</Result>
【0029】
上記のプログラムセグメントは、ルックアンドフィールパッケージをインストールすることにユーザが同意したことを示す。
【0030】
この実施形態では、ユーザが「OK」を選択したので、決定判断モジュールは、ルックアンドフィールパッケージをインストールすることにユーザが同意したと判定する。
【0031】
ステップ105:操作実行モジュールは、受信した操作認可応答に従って、ルックアンドフィールパッケージのインストールを実行するかどうかを決定する。ユーザが同意した場合、操作実行モジュールは、ルックアンドフィールパッケージのインストールを継続する。ユーザがインストールを放棄した場合、操作実行モジュールは中断する。
【0032】
この実施形態では、パッケージをインストールすることにユーザが同意したので、ルックアンドフィールのインストールプロセスは継続される。
【0033】
この実施形態では、ルックアンドフィールのインストールを例に取っているが、ルックアンドフィール管理操作は、ルックアンドフィールのインストールに限定されない。
【0034】
本発明による技術的解決法では、実行コードと判断コードとを別々のモジュールに組み立てる。ユーザ認可情報を取得する方式をSPが追加する必要がある場合に、コードが大規模に修正される必要はなく、従って、コードの保守及び拡張のために好都合となり、製品の安定性及び拡張性が向上する。更に、決定判断基準と判断結果とが記憶され、従って、決定速度が向上する。
【0035】
実施形態2
図3に示すように、この実施形態では端末が提供される。この実施形態は、第1の実施形態と、以下の点で異なる。操作認可要求を受信した後で、端末内の決定判断モジュール102は、結果が操作認可要求と一致するかどうかを判断する。そのような結果が存在する場合、決定判断モジュール102は、一致する結果に従って、操作認可応答を生成し、操作認可応答を操作実行モジュール101に送信する。そのような結果が存在しない場合、決定判断モジュール102は、操作認可要求を決定取得モジュール103に送信する。
【0036】
詳細には、決定判断モジュール102は、
受信した操作認可要求を判断ユニットに送信し、操作認可要求をバックアップし、一致する結果がないことを示す情報を判断ユニットから受信した場合に、バックアップされた操作認可要求を決定取得モジュール103に送信するように適合された、決定要求取得ユニット1021と、
受信した操作認可要求に従って、結果が操作認可要求と一致するかどうかを判断し、そのような結果が存在する場合は、一致する結果に従って、操作認可応答を生成して、操作認可応答を操作実行モジュール101に送信し、そのような結果が存在しない場合は、一致する結果がないことを示す情報を決定要求取得ユニット1021に送信するように適合された、そして更に、受信したユーザ認可情報に従って、ユーザ決定情報を生成し、ユーザ決定情報に従って、操作認可応答を生成して、操作認可応答を操作実行モジュール101に送信するように適合された、判断ユニット1022とを含む。
【0037】
決定判断モジュールは、決定判断基準を記憶するように適合された、決定判断基準記憶ユニットを更に含んでもよい。記憶期間はある程度長い。決定判断基準を記憶する方式を、表1に示す。
【表1】

【0038】
決定判断モジュールが操作認可要求を操作実行モジュールから受信した後で、判断ユニットは、一致する結果が決定判断基準記憶ユニット内に存在するかどうかを判断する。一致する結果が存在する場合、判断ユニットは、一致する結果に従って、操作認可応答を生成し、操作認可応答を操作実行モジュールに送信する。一致する結果が存在しない場合、判断ユニットは、一致する結果がないことを示す情報を、決定要求取得ユニットに送信する。この実施形態では、操作実行モジュールの操作認可要求は、Mountainルックアンドフィールパッケージをインストールすることについての要求である。判断ユニットは、それがルックアンドフィールパッケージをインストールすることについての確認要求であり、一致するユーザ認可情報(すなわち、ルックアンドフィールパッケージをインストールすることに同意すること)が決定判断基準記憶ユニット内に存在することを見出す。この場合、判断ユニットは、一致するユーザ認可情報に従って、ルックアンドフィールパッケージをインストールすることにユーザが同意していると判定する。判断ユニットは、決定取得モジュールを介してユーザ認可情報を取得することなしに、一致する結果に従って、操作認可応答を生成し、操作認可応答を操作実行モジュールに送信する。
【0039】
更に、決定判断基準記憶ユニットは、決定判断基準ではなく、特定の判断結果を直接記憶してもよい。記憶期間はある程度長い。判断結果は、製造業者によって出荷前に予め設定された判断結果であってもよい。判断結果を記憶する特定の方式を、表2に示す。
【表2】

【0040】
Mountain V2ルックアンドフィールパッケージをインストールするプロセスにおいて、インストールプログラムが、ユーザからの確認を求めるステップに進んだ場合、判断ユニットは、一致する結果が決定判断基準記憶ユニット内に存在するかどうかを判断する。一致する結果が存在する場合、判断ユニットは、一致する結果に従って、操作認可応答を生成し、操作認可応答を操作実行モジュールに送信する。一致する結果が存在しない場合、判断ユニットは、一致する結果がないことを示す情報を、決定要求取得ユニットに送信する。この実施形態では、判断ユニットが一致する結果を見出す、すなわち、Mountainルックアンドフィールパッケージをインストールすることにユーザが同意している。従って、判断ユニットは、一致する結果に従って、操作認可応答を生成し、操作認可応答を操作実行モジュールに送信する。ユーザに確認を要求することなしに、操作実行モジュールは、操作認可応答に従って、操作を継続するかどうかを決定する。このようにして、判断ステップが短縮され、プロセスが簡素化される。
【0041】
残りのステップは、第1の実施形態のステップと同様であり、更なる説明は行わない。
【0042】
本発明による技術的解決法では、実行コードと判断コードとを別々のモジュールに組み立てる。ユーザ認可情報を取得する方式をSPが追加する必要がある場合に、コードが大規模に修正される必要はなく、従って、コードの保守及び拡張のために好都合となり、製品の安定性及び拡張性が向上する。更に、決定判断基準と判断結果とが記憶され、従って、決定速度が向上する。
【0043】
実施形態3
この実施形態は、第2の実施形態と、以下の点で異なる。決定判断モジュール内の決定要求取得ユニットは、受信した操作認可要求を判断ユニットに送信せず、決定取得モジュールに直接送信する。残りのステップは、第2の実施形態のステップと同様であり、更なる説明は行わない。
【0044】
本発明による技術的解決法では、実行コードと判断コードとを別々のモジュールに組み立てる。ユーザ認可情報を取得する方式をSPが追加する必要がある場合に、コードが大規模に修正される必要はなく、従って、コードの保守及び拡張のために好都合となり、製品の安定性及び拡張性が向上する。更に、決定判断基準と判断結果とが記憶され、従って、決定速度が向上する。
【0045】
実施形態4
第1の実施形態では、決定取得方法記録ユニットは決定取得モジュール内にあり、従って、決定取得モジュールが、ユーザ認可情報を取得する方式を決定する。第4の実施形態では、決定取得方法記録ユニットは決定判断モジュール内にあり、従って、決定判断モジュールが、ユーザ認可情報を取得する方式を決定する。例えば、SIMに照会して記憶されているユーザ認可情報を取得すること、端末設定に照会してユーザ認可情報を取得すること、ダイアログボックスを表示してユーザ認可情報を取得すること、及び、指定された端末にショートメッセージを送信してユーザ認可情報を取得することという、ユーザ認可情報を取得する4つの方式が存在する。4つの手法は、ユーザ認可情報の取得の難しさ(低から高へ)の順に並べられるか、又は、ユーザ認可情報の取得の信頼性(高から低へ)の順に並べられてもよい。ユーザが、4つの手法を並べる順序を設定してもよい。
【0046】
第4の実施形態では、操作認可要求を受信した後で、決定判断モジュールは、ユーザ認可情報の取得の難しさの程度(低から高へ)を調べて、端末設定に照会してユーザ認可情報を取得する方式を選択することを決定する。この場合、決定判断モジュールは、以下の情報を決定取得モジュールに送信する。
[Category]=LFC
[Command]=Install
[Provider]=CMCC
【0047】
この実施形態は、第1の実施形態と、以下の点で異なる。決定判断モジュールは、操作認可要求内の内容の全てを決定取得モジュールに送信する必要はなく、ユーザ認可情報の取得に関連する部分のみを送信する、すなわち、操作タイプ、操作内容、及び操作起動者情報のみを送信する。
【0048】
上記の情報を取得した後で、決定取得モジュールは、関連するユーザ認可情報を端末設定から取得する。残りのステップは、第1の実施形態のステップと同様であり、更なる説明は行わない。
【0049】
本発明による技術的解決法では、実行コードと判断コードとを別々のモジュールに組み立てる。ユーザ認可情報を取得する方式をSPが追加する必要がある場合に、コードが大規模に修正される必要はなく、従って、コードの保守及び拡張のために好都合となり、製品の安定性及び拡張性が向上する。更に、決定判断基準と判断結果とが記憶され、従って、決定速度が向上する。
【0050】
実施形態5
この実施形態では、操作確認方法が提供される。方法は、
操作プロセスが、ユーザからの確認を求めるステップに来た場合に、ユーザ認可情報に従って、ユーザ決定情報を生成し、
ユーザ決定情報に従って、操作認可応答を生成することを含む。
【0051】
好ましくは、方法は、
操作認可応答に従って、操作を継続するかどうかを決定することを更に含む。
【0052】
本発明による技術的解決法では、実行コードと判断コードとを別々のモジュールに組み立てる。ユーザ認可情報を取得する方式をSPが追加する必要がある場合に、コードが大規模に修正される必要はなく、従って、コードの保守及び拡張のために好都合となり、製品の安定性及び拡張性が向上する。
【0053】
本発明による技術的解決法は、ルックアンドフィール管理のシナリオだけでなく、マルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージをダウンロードするプロセスにおいてユーザからの確認を求めるシナリオ、及び、ユーザからの確認を必要とするその他のシナリオにも適用可能である。
【0054】
本発明について、いくつかの例示的実施形態を介して説明してきたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者が本発明に対して修正及び変形を行うことができることは明白である。本発明は、それらの修正及び変形を、それらが特許請求の範囲又はその均等物によって規定される保護範囲内に入るならば、包含することを意図するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作認可要求を送信するように適合された、操作実行モジュールと、
前記操作認可要求を受信し、前記操作認可要求に従って、ユーザ認可情報を取得し、前記ユーザ認可情報に従って、前記操作認可要求に応答して前記操作実行モジュールに操作認可応答を送信するように適合された、決定判断モジュールと
を備える、端末。
【請求項2】
前記ユーザ認可情報を取得し、前記ユーザ認可情報を前記決定判断モジュールに送信するように適合された、決定取得モジュール
を更に備える、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記決定判断モジュールは、
前記ユーザ認可情報を前記決定取得モジュールから受信し、前記ユーザ認可情報に従って、前記操作認可応答を生成し、前記操作認可応答を前記操作実行モジュールに送信するように適合された、第1の判断ユニット
を備える、請求項2に記載の端末。
【請求項4】
前記決定判断モジュールは、
前記操作認可要求を受信し、前記操作認可要求をバックアップし、前記操作認可要求を第2の判断ユニットに送信し、一致する結果がないことを示す情報を前記第2の判断ユニットから受信した場合に、前記バックアップされた操作認可要求を前記決定取得モジュールに送信するように適合された、第1の決定要求取得ユニットと、
前記操作認可要求を受信し、判断結果が前記操作認可要求に一致するかどうかを判断し、一致する結果が存在しない場合に、一致する結果がないことを示す前記情報を前記第1の決定要求取得ユニットに送信し、前記ユーザ認可情報を前記決定取得モジュールから受信し、前記ユーザ認可情報に従って、前記操作認可応答を生成し、前記操作認可応答を前記操作実行モジュールに送信するように適合された、前記第2の判断ユニットと
を備える、請求項2に記載の端末。
【請求項5】
前記決定判断モジュールは、
決定判断基準を記憶するように適合された、決定判断基準記憶ユニット
を更に備え、
前記決定判断基準は、前記操作認可要求に一致する結果があるかどうかを前記第2の判断ユニットが判断するために使用され、そして、一致する結果が存在する場合、前記第2の判断ユニットは、前記一致する結果に従って、前記操作認可応答を生成し、前記操作認可応答を前記操作実行モジュールに送信する、請求項4に記載の端末。
【請求項6】
前記決定判断モジュールが、前記ユーザ認可情報を取得することの、記憶された優先度に従って、前記ユーザ認可情報を取得する、あるいは、前記決定取得モジュールが、前記ユーザ認可情報を取得することの、前記記憶された優先度に従って、前記ユーザ認可情報を取得して、前記ユーザ認可情報を前記決定判断モジュールに送信する、請求項1に記載の端末。
【請求項7】
決定判断モジュールによって、操作実行モジュールから操作認可要求を受信し、
前記決定判断モジュールによって、前記操作認可要求に従って、ユーザ認可情報を取得し、前記ユーザ認可情報に従って、前記操作認可要求に応答して前記操作実行モジュールに操作認可応答を送信すること
を含む、操作確認方法。
【請求項8】
前記操作実行モジュールによって、受信された前記操作認可応答に従って、継続するかどうかを決定すること
を更に含む、請求項7に記載の操作確認方法。
【請求項9】
前記ユーザ認可情報に従って、前記操作認可要求に応答して前記操作実行モジュールに前記操作認可応答を送信することは、
前記決定判断モジュールによって、前記受信された操作認可要求を決定取得モジュールに送信し、
前記決定取得モジュールによって、前記操作認可要求に従って、前記ユーザ認可情報を取得し、前記ユーザ認可情報を前記決定判断モジュールに送信し、
前記決定判断モジュールによって、前記ユーザ認可情報に従って、前記操作認可応答を生成し、前記操作認可応答を前記操作実行モジュールに送信すること
を含む、請求項7に記載の操作確認方法。
【請求項10】
前記ユーザ認可情報に従って、前記操作認可要求に応答して前記操作実行モジュールに前記操作認可応答を送信することは、
決定要求取得ユニットによって、前記受信された操作認可要求を判断ユニットに送信し、前記操作認可要求をバックアップし、
前記判断ユニットによって、前記操作認可要求に一致する結果があるかどうかを判断し、一致する結果が存在する場合は、前記一致する結果に従って、前記操作認可応答を生成して、前記操作認可応答を前記操作実行モジュールに送信し、一致する結果が存在しない場合は、一致する結果がないことを示す情報を前記決定要求取得ユニットに送信し、
前記決定要求取得ユニットによって、一致する結果がないことを示す前記情報を受信し、前記バックアップの操作認可要求を決定取得モジュールに送信すること
を含む、請求項7に記載の操作確認方法。
【請求項11】
前記操作認可要求に従って、前記ユーザ認可情報を取得することは、
前記ユーザ認可情報を取得することの優先度に従って、前記ユーザ認可情報を取得すること
を含む、請求項7に記載の操作確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−537327(P2010−537327A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522173(P2010−522173)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【国際出願番号】PCT/CN2008/073160
【国際公開番号】WO2009/074055
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(502385872)華為技術有限公司 (139)
【Fターム(参考)】