説明

端末およびソフトウェアキー入力方法ならびにそのためのプログラム

【課題】 画面占有率を抑制して、操作性に優れたソフトウェアキー入力方法を提供する。
【解決手段】 コンピュータにより、端末の表示デバイス画面100上の少なくとも一部に複数のソフトウェアキー102〜1NNを含むソフトウェアキーボードを水平に近い渦巻状に配置表示させ、ソフトウェアキー、またはソフトウェアキーボードの表示エリア101に対するドラッグ操作に応じて、表示している複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させ、目的のキーへのタッチを検出するとそのキーのキー入力を行う。特に、複数の入力モードを有し、前記複数のソフトウェアキーは、前記入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル端末等の端末およびソフトウェアキー入力方法ならびにそのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハードウェアキーボードを持たないタッチパネル端末では、タッチパネルからの文字入力を可能とするために、いわゆるソフトウェアキーボード機能を備えている。ソフトウェアキーボードは、ハードウェアキーボードと同等のキー配列か、またはそれを簡略化したもの、もしくは、アルファベット順、カナ順、数字順、記号順等のマトリクス状のキー配列で、画面に表示されたソフトウェアキーにタッチすることでキーコードの入力を実現している。しかしながら、表示されるキーの数が多すぎて画面を広範囲に隠してしまう難点がある。その範囲をできるだけ小さくしようとすると、キーが小さすぎて見づらくなる問題がある。
【0003】
以下に、ソフトウェアキーボードの関連技術の幾つかの例をその問題点とともに説明する。
【0004】
第1の例として、ソフトウェアキーがタッチされている状態のときに選択されているキーを拡大表示させ、タッチが離されたときにキー入力されるソフトウェアキーボードがある(特許文献1、特許文献2)。
【0005】
第1の例によるソフトウェアキーボードは、タッチが離されたときに選択位置がずれて、キー別のキーが入力されてしまい、キーが小さすぎると正確にタッチすることが難しいという問題がある。
【0006】
第2の例として、画面上に表示の拡大フィールドを設けて、タッチされたソフトウェアキーの周辺を拡大フィールドに表示させ、拡大フィールドから入力するタイプのソフトウェアキーボードがある(特許文献3)がある。
【0007】
第2の例によるソフトウェアキーボードは、拡大フィールドがアプリケーションの表示領域を圧迫して画面を占有するという問題、また目的のキーを入力するまでのオペレーションが増えるという問題がある。
【0008】
ソフトウェアキーボードの第3の例として、ソフトウェアキーボードを部分的に表示させ、スクロールさせて使用するタイプのもの(特許文献4、特許文献5)や、カーソルを移動させながらキーボードをスクロールさせて使用するタイプのもの(特許文献6)がある。
【0009】
第3の例によるソフトウェアキーボードは、部分的に表示されているソフトウェアキーボードの中から目的のキーを探すために、何度もスクロールキーを押したり、切り替えキーを押したりと、キー操作を繰り返さなければなないため、キー入力するまでに時間がかかるという問題がある。
【0010】
ソフトウェアキーボードの第4の例として、一つのソフトウェアキーに複数のキーコードを割り付けたものを一列に配置し、そのソフトウェアキーをタッチするときのオペレーションによって、キー入力するもの(特許文献7)がある。
【0011】
第4の例によるソフトウェアキーボードは、母音毎に機能を持たせたソフトウェアキーは、“あ”→“い”→“う”→“え”→“お”という順番に並ぶため、目的のキーの母音が“あ”以外だった場合、文字を切り替えるために最低でも1つ以上のオペレーションを行わなければならない。例えば母音が“お”のキーを入力するためには、4つ以上のオペレーションを必要とし、入力するためのオペレーションが多いという問題がある。
【0012】
ソフトウェアキーボードの第5の例として、黒電話のダイヤルのような円状にソフトウェアキーを配置して、電話のダイヤルを回すようにスライドさせる事でキー入力をするものがある(特許文献8)。
【0013】
第5の例によるソフトウェアキーボードは、ソフトウェアキーが画面を占有してしまうという問題、またダイヤル状に配置されたキーの“0”、“9”、“8”といった位置にあるキーを入力するためにはスライドの距離が長くなり、入力のオペレーションが難しいという問題がある。
【0014】
ソフトウェアキーボードの第6の例として、ソフトウェアキーボードを表示させる部位をスクロール移動できて、更にその部位の中のソフトウェアキーをスクロールさせるものがある(特許文献9)。
【0015】
第6の例によるソフトウェアキーボードは、ソフトウェアキーボードを表示している部位をスクロールしようとして、部位の中のソフトウェアキーをスクロールしてしまったり、その逆で、部位の中のソフトウェアキーをスクロールしようとして、ソフトウェアキーボードを表示している部位をスクロールしてしまったりと、オペレーションが煩雑なため、初めての人には使いづらいという問題がある。
【0016】
ソフトウェアキーボードの第7の例として、操作キーの操作と装置自体に傾きを与えるだけの操作で所望とする情報を入力できるようにしたものがある(特許文献10)。
【0017】
第7の例は、2次元の平面上におけるベクトルの回転に基づいて傾きを検出する傾斜検出部という特別な検出器を組み込む必要があり、装置本体の傾きを検出するという性質上、静止した環境下でないと実際の使用が難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】特開2008−257551号公報
【特許文献2】特開2004−038407号公報
【特許文献3】特開2002−062966号公報
【特許文献4】特開2008−305294号公報
【特許文献5】特開平8−221168号公報
【特許文献6】特開2003−316502号公報
【特許文献7】特開2000−330704号公報
【特許文献8】特開2008−217791号公報
【特許文献9】特開2005−173934号公報
【特許文献10】特開2003−114752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明は、上記のような問題点に鑑みて、画面占有率を抑制して、操作性に優れたソフトウェアキー入力方法および端末を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明によるソフトウェアキー入力方法は、端末の表示デバイス画面上に複数のソフトウェアキーを水平または垂直に近い渦巻状に配置表示し、ソフトウェアキー、またはソフトウェアキーボードの表示エリアをドラッグ操作することにより、表示しているソフトウェアキー全体を配列方向に回転させ、目的のキーが見つかったところで改めてそのキーにタッチすることでキー入力ができるようにしたことを特徴とする。
【0021】
本発明の第1の態様によれば、コンピュータにより、端末の表示デバイス画面上の少なくとも一部に複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを水平、または垂直に近い渦巻状に配置表示させ、ソフトウェアキー、またはソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作に応じて、表示している複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させ、目的のキーへのタッチを検出するとそのキーのキー入力を行うようにしたソフトウェアキー入力方法であって、複数の入力モードを有し、前記複数のソフトウェアキーは、前記入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーであることを特徴とするソフトウェアキー入力方法が提供される。
【0022】
上記ソフトウェアキー入力方法においては、前記コンピュータは、前記ドラッグ操作により前記複数のソフトウェアキー全体が回転しても、渦巻の最も外側で画面の中間に近い位置にあるソフトウェアキーを最も大きく表示させ、渦巻の中心に向うにつれて小さく表示させることができる。前記コンピュータはまた、隣り合うソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、隣り合う周回軌道上のソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、渦巻の最も外側で画面の中間に近いソフトウェアキーについては、重なりがないように表示させることができる。
【0023】
本発明の第2の態様によれば、少なくとも一部に複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを表示することのできる表示デバイスと、前記ソフトウェアキー、または前記ソフトウェアキーボードの表示エリアに対する操作を検出するポインティングデバイスと、あらかじめ定められた複数種類の入力モードのそれぞれに対応したソフトウェアキーのキーコード一覧を保持するキーコード記憶手段と、現在選択されている入力モードに対応したキーコード一覧を前記キーコード記憶手段から取得し、取得したキーコード一覧に基づいて複数のソフトウェアキーを前記表示デバイスの画面上に描画することでソフトウェアキーを配置するソフトウェアキー配置手段と、前記ポインティングデバイスからの入力により、前記ソフトウェアキー、または前記ソフトウェアキーボードの表示エリア上でタッチされた位置、タッチが移動された位置、およびタッチが離された位置からタッチの操作を検出するタッチ操作検出手段と、現在選択されている入力モードを取得すると共に、前記キーコード記憶手段から変更する入力モードを取得し、切り替える入力モードを選択して、前記ソフトウェアキー配置手段によって複数のソフトウェアキーを前記表示デバイスの画面上に再描画する入力モード切り替え手段と、隣り合ったソフトウェアキーの相対的な位置関係を保ちながら前記複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるソフトウェアキー回転手段と、前記各手段を制御する制御手段と、を含み、前記制御手段は、前記表示デバイス画面上の少なくとも一部に前記複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを水平、または垂直に近い渦巻状に配置表示させ、ソフトウェアキー、またはソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作に応じて、表示している複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させ、目的のキーへのタッチを検出するとそのキーのキー入力を行うようにした端末であって、前記複数のソフトウェアキーは、前記入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーであることを特徴とする端末が提供される。
【0024】
本発明の第3の態様によれば、コンピュータに、端末の表示デバイス画面上の少なくとも一部に、複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを水平、または垂直に近い渦巻状に配置表示させるステップと、前記ソフトウェアキー、または前記ソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作を検出するステップと、検出したドラッグ操作に応じて表示している複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるステップと、目的のキーへのタッチを検出するとそのキーのキー入力を行うステップと、前記複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるドラッグ操作とは異なるドラッグ操作を検出するステップと、前記複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるドラッグ操作とは異なるドラッグ操作を検出すると入力モードを切り替えるステップと、実行させるためのソフトウェアキー入力用プログラムであって、前記複数のソフトウェアキーは、前記入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーであることを特徴とするソフトウェアキー入力用プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0025】
第1の効果は、ソフトウェアキーボードの画面占有率の抑制を実現できると共に視認性が向上できることにある。その理由は、これまでは、選択されているソフトウェアキーを拡大表示するために、別フィールドまたはウィンドウを表示させて、それによってソフトウェアキーボードの一部、または別の表示エリアを一部隠すことになってしまっていた。これに対し、本発明では複数のソフトウェアキーを水平に近い渦巻状に配置表示することで、近くに配置表示されるソフトウェアキーは必然的に大きく表示され、遠くに配置表示されるソフトウェアキーは必然的に小さく表示することができるためである。
【0026】
第2の効果は、ソフトウェアキーボードの操作性が向上できることにある。その理由は、これまでは、目的のソフトウェアキーを操作するためにはスクロールさせるためのボタンや入力モードを切り替えるためのボタンも探さなければならず、それらの操作をしながら目的のソフトウェアキーを探すような複雑なオペレーションを必要としていた。これに対し、本発明では複数のソフトウェアキーを水平に近い渦巻状に配置表示してドラッグ操作のみで目的のソフトウェアキーを探すことができるためである。
【0027】
第3の効果は、ソフトウェアキーボードに対し楽しく入力できることにある。その理由は、これまでは、複数のソフトウェアキーがハードウェアキーボードと同等の配置、またはアルファベット順、カナ順、数字順等にマトリックス状で配置表示されていた。これに対し、本発明ではアルファベット順、カナ順、数字順に渦巻状に配置表示することでサイクリックとなり、複数のソフトウェアキー全体を回転させることができ、回転させることで目的のキーを容易に探すことができるためである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明によるソフトウェアキーボードの表示例を示した図である。
【図2】図2−1以降の図面に示されるポインティング操作の記号とその説明を示した図である。
【図2−1】図1に示されたソフトウェアキーに対するドラッグ操作の第1の例を示した図である。
【図2−2】ソフトウェアキーに対する、図2−1に続くドラッグ操作の例を示した図である。
【図2−3】図1に示されたソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作の第1の例を示した図である。
【図2−4】ソフトウェアキーボードの表示エリアに対する、図2−3に続くドラッグ操作の例を示した図である。
【図2−5】ソフトウェアキーボードの表示エリアに対する、図2−4に続くドラッグ操作の例を示した図である。
【図3−1】図1に示されたソフトウェアキーに対するドラッグ操作の第2の例を示した図である。
【図3−2】ソフトウェアキーに対する、図3−1に続くドラッグ操作の例を示した図である。
【図3−3】図1に示されたソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作の第2の例を示した図である。
【図3−4】ソフトウェアキーボードの表示エリアに対する、図3−3に続くドラッグ操作の例を示した図である。
【図3−5】ソフトウェアキーボードの表示エリアに対する、図3−4に続くドラッグ操作の例を示した図である。
【図3−6】ソフトウェアキーボードの表示エリアに対する、図3−5に続くドラッグ操作の例を示した図である。
【図4】本発明が適用されるタッチパネル端末の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明によるキー入力方法を実現するために必要な構成例を示す機能ブロック図である。
【図5−1】本発明によるキー入力方法における入力モードとキーコードの例を示した図である。
【図5−2】図6−1以降の図面に示されるフロー記号とその意味を示した図である。
【図6−1】本発明によるキー入力方法の流れを説明するためのフローチャート図である。
【図6−2】図6−1に続くキー入力方法の流れを説明するためのフローチャート図である。
【図6−3】図6−2における入力状態I1の場合のキー入力方法の流れを説明するためのフローチャート図である。
【図6−4】図6−2における入力状態I2の場合のキー入力方法の流れを説明するためのフローチャート図である。
【図6−5】図6−3、図6−4におけるソフトウェアキー回転状態の場合のキー入力方法の流れを説明するためのフローチャート図である。
【図6−6】図6−3、図6−4における入力モード切り替え状態の場合のキー入力方法の流れを説明するためのフローチャート図である。
【図7】本発明によるソフトウェアキーボードの別の表示例を示した図である。
【図8−1】本発明によるソフトウェアキーボードの更に別の表示例を示した図である。
【図8−2】本発明によるソフトウェアキーボードの更に別の表示例を示した図である。
【図9】本発明によるソフトウェアキーボードの更に別の表示例を示した図である。
【図10−1】本発明によるソフトウェアキーボードの更に別の表示例を示した図である。
【図10−2】本発明によるソフトウェアキーボードの更に別の表示例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
[実施例]
図1から図3−6を参照して、本発明をタッチパネル端末(通信端末)に適用した実施例を説明する。
【0030】
図1を参照して、本発明の実施例によれば、タッチパネル端末の画面100上の少なくとも一部、ここでは画面100の半分程度の領域に、ソフトウェアキー102〜1NN(1NNは103以上の正の整数)が水平に近い渦巻状に配置された状態で表示される。本実施例では特に、複数のソフトウェアキーのうち、最も外側で画面の中間に近いものが最も大きく表示され、渦巻きの中心に向うにつれて小さく表示される表示形態としている。また、渦巻きの外側で画面の中間に近いものは重なりが無く、画面の両側で隣り合うソフトウェアキーとの重なりがあってもできるだけ小さく、隣り合う周回軌道上のソフトウェアキーの重なりもできるだけ小さくなるような表示形態としている。
【0031】
このような表示形態において、画面100上でソフトウェアキー102〜1NN、またはソフトウェアキーボードの表示エリア101を指やスタイラスなどでなぞる等してドラッグ操作すると、表示しているソフトウェアキー102〜1NN全体を配列方向に回転させることができるようにしている。更に、目的のソフトウェアキーが見つかったところで改めてそのキーにタッチすることでキー入力(文字、記号等の入力)ができるようにしている。
【0032】
図2は、本発明の実施例を説明するために、図2−1以降の図面に示されるポインティング操作の操作記号とその説明を示した図である。なお、図2−1以降では、タッチパネル端末の画面100のうち、ソフトウェアキーボードの表示エリアのみを示している。
【0033】
図2−1と図2−2に示すように、ソフトウェアキーボードの表示エリア201上でいずれかのソフトウェアキー202〜227にタッチして、ソフトウェアキーが配置された軌道(ソフトウェアキーの配列方向)に沿ってタッチ位置を移動するドラッグ操作が行われると、タッチされたソフトウェアキーはタッチ位置を追従し、隣り合うソフトウェアキーの位置関係を保った状態でソフトウェアキー全体がその配列方向に回転する。この際、図2−1と図2−2に示したような渦巻きの軌道において、タッチ位置が左から右の方向に移動された場合のソフトウェアキーの回転による描画としては、地点P1に表示されていたソフトウェアキーは地点P2へ表示される。逆に、タッチ位置が右から左の方向に移動された場合は、地点P2に表示されていたソフトウェアキーは地点P1へ表示される。
【0034】
次に、図2−3と図2−4に示すように、表示されているソフトウェアキーとは重複していないソフトウェアキーボードの表示エリア201上でタッチして、水平方向(画面上の横方向)へタッチ位置を移動するドラッグ操作が行われた場合、タッチした始点を基準に水平方向に移動された方向に、タッチした始点を基準に移動された距離に関係した速度で、隣り合うソフトウェアキーの位置関係を保った状態でソフトウェアキー全体が回転する。
【0035】
図2−5に示すように、表示エリア201からドラッグ操作している指が離されるまでソフトウェアキーの回転は継続して動作する。
【0036】
図3−1と図3−2に示すように、ソフトウェアキーボードの表示エリア201上でいずれかのソフトウェアキーにタッチして、渦巻きの垂直方向(画面上の縦方向)へタッチ位置を移動するドラッグ操作が行われると、ソフトウェアキーの入力モードが切り替わり、別の入力モードでキー入力することができる(ここではローマ字の大文字から小文字)。入力モードを切り替えた状態で、切り替えた方向へ垂直方向にタッチ位置を移動すると、更に別の入力モードに切り替えることができる。入力モードを切り替えた状態で、切り替えた方向とは逆方向へ垂直方向にタッチ位置を移動すると、直前の入力モードに戻すことができる(ここではローマ字の小文字から大文字)。
【0037】
図3−3と図3−4に示すように、表示されているソフトウェアキーとは重複していないソフトウェアキーボードの表示エリア201上でタッチして、渦巻きの垂直方向(画面上の縦方向)へタッチ位置を移動するドラッグ操作が行われると、ソフトウェアキーの入力モードが切り替わり、別の入力モードでキー入力することができる。
【0038】
図3−5に示すように、入力モードを切り替えた後に、更に切り替えた方向へ垂直方向にタッチ位置を移動すると、更に別の入力モードに切り替えることができる(ここではローマ字の小文字からひらがな)。
【0039】
図3−6に示すように、入力モードを切り替えた後で、切り替えた方向とは逆方向に垂直方向にタッチ位置を移動すると、直前の入力モード(ここではローマ字の小文字)に戻すことができる。また、入力モードが切り替えられたときは、ソフトウェアキーの数は固定とせず、入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーを形成して表示する。
【0040】
[実施例の構成]
図4、図5、図5−1を参照してタッチパネル端末(通信端末)の実施例の構成を説明する。
【0041】
図4に示すように、タッチパネル端末は、ソフトウェアキーボード600を表示する表示デバイス601、表示デバイス601の画面上のタッチ位置を検出するポインティングデバイス602、ソフトウェアキーボード600の操作を実行するためのCPU(Cenral Processing Unit)(コンピュータあるいは制御手段)603、制御用プログラム、その他を格納したメモリ604、ソフトウェアキーボード600が格納される記憶領域605、ソフトウェアキーボード600自身または関連したデータを送受信する通信部606等で構成される。
【0042】
タッチパネル端末はまた、ソフトウェアキーボードの操作に関連する手段としては、図5に示すように、キーコード記憶手段610、ソフトウェアキー配置手段611、タッチ操作検出手段612、入力モード記憶手段613、入力モード切り替え手段614、ソフトウェアキー回転手段615、キーコード入力手段616を含む。
【0043】
キーコード記憶手段610は、図5−1に示すような入力モードのそれぞれに対応したソフトウェアキーのキーコード一覧を、ソフトウェアキーボード600内部に含む、あるいは記憶領域605に外部データとして保持する、または通信部606から受信する事で取得する。ソフトウェアキー配置手段611は、現在選択されている入力モードに対応したキーコード一覧をキーコード記憶手段610から取得し、取得したキーコード一覧に基づいてソフトウェアキーを表示デバイス601上に描画することで複数のソフトウェアキーを配置する。
【0044】
タッチ操作検出手段612は、ポインティングデバイス602からの入力により、ソフトウェアキーボードの表示エリアやソフトウェアキー上でタッチされた位置、タッチが移動された位置、およびタッチが離された位置からタッチの操作を検出し、ソフトウェアキーボード600が保持する、入力モード切り替え手段614の処理、ソフトウェアキー回転手段615の処理、キーコード入力手段616の処理、それ以外の処理等を実行する。
【0045】
入力モード記憶手段613は、現在選択されている入力モードを、メモリ604上、あるいは記憶領域605上、または通信部606から送信することで別の端末上で記憶する。入力モード切り替え手段614は、入力モード記憶手段613によって現在選択されている入力モードを取得すると共に、キーコード記憶手段610から変更する入力モードを取得し、切り替える入力モードを選択して、ソフトウェアキー配置手段611によって再描画する。
【0046】
ソフトウェアキー回転手段615は、ソフトウェアキー配置手段611で隣り合ったソフトウェアキーの相対的な位置関係を保ちながらソフトウェアキー全体をその配列方向に回転させる。キーコード入力手段616は、入力されたソフトウェアキーに割り付けられたキーコードを目的の入力フィールドやプログラムにデータ転送する。
【0047】
[実施例の動作説明]
図5−2と図6−1〜図6−6を参照して本発明の実施例の動作について詳細に説明する。図5−2は、本発明の実施例の動作を説明するために、図6−1以降のフローチャート図に示されるフロー記号とその意味を示した図である。
【0048】
以降の動作は、図4に示したCPU603が、メモリ604に格納されている制御用プログラムを読み出して実行し、図4の各部、図5の各手段を制御することで実現される。
【0049】
プロセスの開始時(図6−1:ステップ1)に、現在の入力モード(初期値)に対応したキーコードを取得して(ステップS11)、複数のソフトウェアキーをタッチパネル端末の画面100に描画し(ステップS12)、待機状態(図6−2:ステップ2)となる。
【0050】
待機状態(図6−2:ステップ2)では、ユーザーからのタッチ等の入力を待機し(ステップS21)、タッチ入力が行なわれて(ステップS22)、ソフトウェアキーがタッチされた場合は入力状態I1(図6−3:ステップ3−1)となる。一方、ソフトウェアキーボードの表示エリアがタッチされた場合は入力状態I2(図6−4:ステップ3−2)となる。
【0051】
入力状態I1(図6−3:ステップ3−1)では、タッチが離されたかどうか判別し(ステップS31)、タッチが離された場合はキー入力とみなし、キーコードを目的のアプリケーションまたは、別の端末に転送して(ステップS32)待機状態(図6−2:ステップ2)となる。タッチが離されていない場合は、タッチ位置を取得して(ステップS33)タッチ位置が移動されたか確認し(ステップS34)、タッチ位置が移動されていない場合は入力状態I1のままである。タッチ位置が移動された場合は、そのオペレーションがソフトウェアキーを回転させるものなのか、あるいは入力モードを切り替えるものなのかを判別する(ステップS35)。
【0052】
タッチ位置の移動がソフトウェアキーを回転させるオペレーションの場合はソフトウェアキーの描画位置を決定して(ステップS36)、隣り合うソフトウェアキーの位置関係を保つようにソフトウェアキーを描画して(ステップS37)、ソフトウェアキー回転状態(図6−5:ステップ4)となる。一方、タッチ位置の移動が入力モードを切り替えるオペレーションの場合は、切り替える入力モードを決定して(ステップS38)、入力モードを保存し(ステップS39)、ソフトウェアキーを再描画して(ステップS37’)、入力モード切り替え状態(図6−6:ステップ5)となる。
【0053】
入力状態I2(図6−4:ステップ3−2)では、タッチが離されたかどうか判別し(ステップS41)、タッチが離された場合は待機状態(図6−2:ステップ2)となる。タッチが離されていない場合は、タッチ位置を取得して(ステップS42)タッチ位置が移動されたか確認し(ステップS43)、タッチ位置が移動されていない場合は入力状態I2のままである。タッチ位置が移動された場合は、そのオペレーションがソフトウェアキーを回転させるものなのか、あるいは入力モードを切り替えるものなのかを判別する(ステップS44)。
【0054】
タッチ位置の移動がソフトウェアキーを回転させるオペレーションである場合はソフトウェアキーの描画位置を決定して(ステップS45)、隣り合うソフトウェアキーの位置関係を保つようにソフトウェアキーを描画して(ステップS46)、ソフトウェアキー回転状態(図6−5:ステップ4)となる。一方、タッチ位置の移動が入力モードを切り替えるオペレーションの場合は、切り替える入力モードを決定して(ステップS47)、入力モードを保存し(ステップS48)、ソフトウェアキーを再描画して(ステップS46’)、入力モード切り替え状態(図6−6:ステップ5)となる。
【0055】
ソフトウェアキー回転状態(図6−5:ステップ4)では、タッチが離されたかどうか判別し(ステップS51)、タッチが離された場合は待機状態(図6−2:ステップ2)となる。タッチが離されていない場合は、タッチ位置を取得して(ステップS52)タッチ位置が移動されたか確認し(ステップS53)、タッチ位置が移動していない場合はソフトウェアキー回転状態のままである。タッチ位置が移動した場合は、ソフトウェアキーの描画位置を決定して(ステップS54)、隣り合うソフトウェアキーの位置関係を保つようにソフトウェアキーを描画して(ステップS55)、ソフトウェアキー回転状態のまま停滞する。
【0056】
入力モード切り替え状態(図6−6:ステップ5)では、タッチが離されたかどうか判別し(ステップS61)、タッチが離された場合は待機状態(図6−2:ステップ2)となる。タッチが離されていない場合は、タッチ位置を取得して(ステップS62)入力モードを切り替えるオペレーションだった場合(ステップS63)に、切り替える入力モードを決定して(ステップS64)、入力モードを保存し(ステップS65)、ソフトウェアキーを再描画して(ステップS66)、入力モード切り替え状態のまま停滞する。ステップS63において入力モードを切り替えるオペレーションではなかった場合、入力モード切り替え状態のまま停滞する。
【0057】
上記のような方法により、目的のソフトウェアキーを見つけたところで改めてそのキーにタッチすると、そのキーのキー入力(文字、記号等の入力)を行なうが、その具体的な手法は本発明の要旨ではないので詳しい説明は省略する。
【0058】
[実施例の効果]
以上説明した実施例によれば。以下の効果が得られる。
【0059】
第1の効果は、ソフトウェアキーボードの画面占有率の抑制を実現できると共に視認性が向上できることにある。その理由は、これまでは、選択されているソフトウェアキーを拡大表示するために、別フィールドまたはウィンドウを表示させて、それによってソフトウェアキーボードの一部、または別の表示エリアを一部隠すことになってしまっていた。これに対し、本発明では端末の画面上の少なくとも一部に、複数のソフトウェアキーを水平に近い渦巻状に配置表示することで、近くに配置表示されるソフトウェアキーは必然的に大きく表示され、遠くに配置表示されるソフトウェアキーは必然的に小さく表示することができるためである。
【0060】
第2の効果は、ソフトウェアキーボードの操作性が向上できることにある。その理由は、これまでは、目的のソフトウェアキーを操作するためにはスクロールさせるためのボタンや入力モードを切り替えるためのボタンも探さなければならず、それらの操作をしながら目的のソフトウェアキーを探すような複雑なオペレーションを必要としていた。これに対し、本発明では複数のソフトウェアキーを水平に近い渦巻状に配置表示してドラッグ操作のみで目的のソフトウェアキーを探すことができるためである。
【0061】
第3の効果は、ソフトウェアキーボードに対し楽しく入力できることにある。その理由は、これまでは、複数のソフトウェアキーがハードウェアキーボードと同等の配置、またはアルファベット順、カナ順、数字順等にマトリックス状で配置表示されていた。これに対し、本発明ではアルファベット順、カナ順、数字順に渦巻状に配置表示することでサイクリックとなり、複数のソフトウェアキー全体を回転させることができ、回転させることで目的のキーを容易に探すことができるためである。
【0062】
[他の実施例]
図2−3と図2−4で説明したように、表示されているソフトウェアキーとは重複していないソフトウェアキーボードの表示エリア201上でタッチして、ソフトウェアキーが配置された軌道(画面上の横方向)に沿ってタッチ位置を移動する操作が行われた場合にも、タッチされたソフトウェアキーはタッチ位置を追従し、隣り合うソフトウェアキーの位置関係を保った状態でソフトウェアキー全体が回転してもよい。
【0063】
渦巻状の配置表示を図1のように水平方向(横方向)ではなく、図7に示すように垂直方向(縦方向)に配置してもよい。
【0064】
図1と図7に示したソフトウェアキーの回転の向きは逆方向でもよい。
【0065】
図8−1に示すように水平に近い渦巻状の配置の半径を大きくして画面からはみ出てもよい。これは、入力モードに対応したキーコード数が多く、ソフトウェアキーが重なり、操作しにくくなる場合に有効である。
【0066】
図8−2に示すように水平に近い渦巻状の配置の半径を小さくしてもよい。これは、入力モードに対応したキーコード数が少なく、ソフトウェアキーが離れすぎて、操作しにくくなる場合に有効である。
【0067】
本発明によるソフトウェアキーボードはスタイラスペン等で操作しても良い。また、マウスデバイス、タッチパッド等のポインティングデバイスを用いて操作しても良い。
【0068】
入力モードの切り替えは、ひらがな、全角英字、半角英字、全角カナ、半角カナ、全角数字、半角数字、全角記号、半角記号、以外にも他国語等の様々な入力モードを切り替えてもよい。
【0069】
複数のソフトウェアキーの配置のスタート点は、図1に示すような画面上の右側ではなく、図9に示すように画面上の左側であってもよい。
【0070】
図10−1と図10−2に示すように、入力モードの切り替えを行った際には、ソフトウェアキーの表示角度を変えてもよい。これは、表示角度に段階を設けて、表示角度の段階と現在指定されている入力モードを関連付ける事によって、現在選択されている入力モードが視覚的に分かるので有効である。
【0071】
ソフトウェアキーは、キーコードを入力するものだけでなく、なんらかの選択肢の中から選ばせるためのキーとして使用しても良い。
【0072】
ソフトウェアキーは、キーコードを入力するものだけでなく、なんらかの処理を実行するような機能を割り付けても良い。
【0073】
本発明は、いわゆるハードウェアキーボードを持たないタッチパネル端末への適用に適しているが、これに限定されるわけではなく、タッチパネル機能を持つ端末全体に適用可能である。
【0074】
以下に、本発明が、背景技術として説明した第1〜第6の例と比べて優れている点を列挙する。
【0075】
背景技術の第1の例によるソフトウェアキーボードは、タッチが離されたときに選択位置がずれて、キー別のキーが入力されてしまい、キーが小さすぎると正確にタッチすることが難しいという問題がある。
【0076】
これに対し、本発明によると、ソフトウェアキーボードは水平に近い渦巻状に配置されるため、手前に配置された複数のソフトウェアキーは必然的に拡大表示される。奥にある、または表示が重なっているソフトウェアキーを入力したい場合は、ドラッグ処理を使用して目的のソフトウェアキーを手前まで回転させればよいので、拡大表示されたソフトウェアキーを操作することができ、正確にキー入力することができる。
【0077】
背景技術の第2の例によるソフトウェアキーボードは、拡大フィールドがアプリケーションの表示領域を圧迫して画面を占有するという問題、また目的のキーを入力するまでのオペレーションが増えるという問題がある。
【0078】
これに対し、本発明によると、ソフトウェアキーボードは水平に近い渦巻状に配置されるため、手前に配置された複数のソフトウェアキーは必然的に拡大表示される。このため拡大フィールドを設ける必要がなく、アプリケーションの表示領域を圧迫することはない。またキー入力するまでのオペレーションは拡大されたキーをタッチするだけなので簡単にキー入力することができる。
【0079】
背景技術の第3の例によるソフトウェアキーボードは、部分的に表示されているソフトウェアキーボードの中から目的のキーを探すために、何度もスクロールキーを押したり、切り替えキーを押したりと、キー操作を繰り返さなければなないため、キー入力するまでに時間がかかるという問題がある。
【0080】
これに対し、本発明によると、必要なソフトウェアキーは画面上に全て表示されているため、何度も画面をスクロールする必要がなく、一番遠くに配置されたソフトウェアキーを入力する場合であっても、ソフトウェアキーボードの表示エリアのタッチ位置の移動距離を大きくすることで回転速度が高速になるため、短時間で目的のキー入力を実現することができる。
【0081】
背景技術の第4の例によるソフトウェアキーボードは、母音毎に機能を持たせたソフトウェアキーは、“あ”→“い”→“う”→“え”→“お”という順番に並ぶため、目的のキーの母音が“あ”以外だった場合、文字を切り替えるために最低でも1つ以上のオペレーションを行わなければならない。例えば母音が“お”のキーを入力するためには、4つ以上のオペレーションを必要とし、入力するためのオペレーションが多いという問題がある。
【0082】
これに対し、本発明によると、全てのソフトウェアキーを描画しているため、目的のソフトウェアキーが画面に表示されているかどうかを探すだけでよい。また、ソフトウェアキーが重なり合って見難い場合や、画面からはみ出している場合でも、ドラッグ操作により複数のソフトウェアキー全体を回転させればよく、回転させるためのオペレーションも1つだけなので、簡単にキー入力することができる。更に、タッチ位置が移動した距離に応じて回転速度も調整できるため、目的のキーを探すまでに時間がかからない。
【0083】
背景技術の第5の例によるソフトウェアキーボードは、ソフトウェアキーが画面を占有してしまうという問題、またダイヤル状に配置されたキーの“0”、“9”、“8”といった位置にあるキーを入力するためにはスライドの距離が長くなり、入力のオペレーションが難しいという問題がある。
【0084】
これに対し、本発明によると、ソフトウェアキーボードは水平に近い渦巻状に配置するため、画面の占有率は上記第5の例より少なくなる。また、ソフトウェアキーの入力はタッチのみのため、簡単に入力することができる。
【0085】
背景技術の第6の例によるソフトウェアキーボードは、ソフトウェアキーボードを表示している部位をスクロールしようとして、部位の中のソフトウェアキーをスクロールしてしまったり、その逆で、部位の中のソフトウェアキーをスクロールしようとして、ソフトウェアキーボードを表示している部位をスクロールしてしまったりと、オペレーションが煩雑なため、初めての人には使いづらいという問題がある。
【0086】
これに対し、本発明によると、複数のソフトウェアキーの回転と入力モードの切り替えのオペレーションはドラッグの方向によって決定するため、ソフトウェアキーボードを簡単に扱うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイスから文字を入力する情報検索端末や店舗のセルフサービス端末といった用途に適用できる。また、入力した文字から、該当するアイテムを自動検索して入力を補助する機能を持つタッチパネル端末にも適用可能である。
【符号の説明】
【0088】
100 画面
101、201 ソフトウェアキーボードの表示エリア
102 ソフトウェアキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより、端末の表示デバイス画面上の少なくとも一部に複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを水平、または垂直に近い渦巻状に配置表示させ、ソフトウェアキー、またはソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作に応じて、表示している複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させ、目的のキーへのタッチを検出するとそのキーのキー入力を行うようにしたソフトウェアキー入力方法であって、
複数の入力モードを有し、前記複数のソフトウェアキーは、前記入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーであることを特徴とするソフトウェアキー入力方法。
【請求項2】
前記コンピュータは、前記ドラッグ操作により前記複数のソフトウェアキー全体が回転しても、渦巻の最も外側で画面の中間に近い位置にあるソフトウェアキーを最も大きく表示させ、渦巻の中心に向うにつれて小さく表示させることを特徴とする請求項1に記載のソフトウェアキー入力方法。
【請求項3】
前記コンピュータは、隣り合うソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、隣り合う周回軌道上のソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、渦巻の最も外側で画面の中間に近いソフトウェアキーについては、重なりがないように表示させることを特徴とする請求項2に記載のソフトウェアキー入力方法。
【請求項4】
少なくとも一部に複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを表示することのできる表示デバイスと、
前記ソフトウェアキー、または前記ソフトウェアキーボードの表示エリアに対する操作を検出するポインティングデバイスと、
あらかじめ定められた複数種類の入力モードのそれぞれに対応したソフトウェアキーのキーコード一覧を保持するキーコード記憶手段と、
現在選択されている入力モードに対応したキーコード一覧を前記キーコード記憶手段から取得し、取得したキーコード一覧に基づいて複数のソフトウェアキーを前記表示デバイスの画面上に描画することでソフトウェアキーを配置するソフトウェアキー配置手段と、
前記ポインティングデバイスからの入力により、前記ソフトウェアキー、または前記ソフトウェアキーボードの表示エリア上でタッチされた位置、タッチが移動された位置、およびタッチが離された位置からタッチの操作を検出するタッチ操作検出手段と、
現在選択されている入力モードを取得すると共に、前記キーコード記憶手段から変更する入力モードを取得し、切り替える入力モードを選択して、前記ソフトウェアキー配置手段によって複数のソフトウェアキーを前記表示デバイスの画面上に再描画する入力モード切り替え手段と、
隣り合ったソフトウェアキーの相対的な位置関係を保ちながら前記複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるソフトウェアキー回転手段と、
前記各手段を制御する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、前記表示デバイス画面上の少なくとも一部に前記複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを水平、または垂直に近い渦巻状に配置表示させ、ソフトウェアキー、またはソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作に応じて、表示している複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させ、目的のキーへのタッチを検出するとそのキーのキー入力を行うようにした端末であって、
前記複数のソフトウェアキーは、前記入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーであることを特徴とする端末。
【請求項5】
前記制御手段は、前記ドラッグ操作により前記複数のソフトウェアキー全体が回転しても、渦巻の最も外側で画面の中間に近い位置にあるソフトウェアキーを最も大きく表示させ、渦巻の中心に向うにつれて小さく表示させることを特徴とする請求項4に記載の端末。
【請求項6】
前記制御手段は、隣り合うソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、隣り合う周回軌道上のソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、渦巻の最も外側で画面の中間に近いソフトウェアキーについては、重なりがないように表示させることを特徴とする請求項5に記載の端末。
【請求項7】
コンピュータに、
端末の表示デバイス画面上の少なくとも一部に、複数のソフトウェアキーを含むソフトウェアキーボードを水平、または垂直に近い渦巻状に配置表示させるステップと、
前記ソフトウェアキー、または前記ソフトウェアキーボードの表示エリアに対するドラッグ操作を検出するステップと、
検出したドラッグ操作に応じて表示している複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるステップと、
目的のキーへのタッチを検出するとそのキーのキー入力を行うステップと、
前記複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるドラッグ操作とは異なるドラッグ操作を検出するステップと、
前記複数のソフトウェアキー全体を配列方向に回転させるドラッグ操作とは異なるドラッグ操作を検出すると入力モードを切り替えるステップと、
を実行させるためのソフトウェアキー入力用プログラムであって、
前記複数のソフトウェアキーは、前記入力モードに対応したキーコードの数分のソフトウェアキーであることを特徴とするソフトウェアキー入力用プログラム。
【請求項8】
前記コンピュータに更に、
前記ドラッグ操作により前記複数のソフトウェアキー全体が回転しても、渦巻の最も外側で画面の中間に近い位置にあるソフトウェアキーを最も大きく表示させ、渦巻の中心に向うにつれて小さく表示させるステップを実行させる請求項7に記載のソフトウェアキー入力用プログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに更に、
隣り合うソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、隣り合う周回軌道上のソフトウェアキー間の重なりを小さく表示させ、渦巻の最も外側で画面の中間に近いソフトウェアキーについては、重なりがないように表示させるステップを実行させる請求項8に記載のソフトウェアキー入力用プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2−1】
image rotate

【図2−2】
image rotate

【図2−3】
image rotate

【図2−4】
image rotate

【図2−5】
image rotate

【図3−1】
image rotate

【図3−2】
image rotate

【図3−3】
image rotate

【図3−4】
image rotate

【図3−5】
image rotate

【図3−6】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図5−1】
image rotate

【図5−2】
image rotate

【図6−1】
image rotate

【図6−2】
image rotate

【図6−3】
image rotate

【図6−4】
image rotate

【図6−5】
image rotate

【図6−6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8−1】
image rotate

【図8−2】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10−1】
image rotate

【図10−2】
image rotate


【公開番号】特開2012−181879(P2012−181879A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−144157(P2012−144157)
【出願日】平成24年6月27日(2012.6.27)
【分割の表示】特願2009−209100(P2009−209100)の分割
【原出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】