説明

端末出力情報管理装置、端末装置、およびプログラム

【課題】従来、指定した人が閲覧している出力情報を知ることができなかった。
【解決手段】ユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納しており、1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信部と、端末出力情報受信部が受信した1以上の端末出力情報を蓄積する端末出力情報蓄積部と、端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信部と、情報希望ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を端末出力情報格納部から取得する出力情報識別子取得部と、取得した1以上の出力情報識別子を、ユーザ識別子を送信してきた端末装置に送信する出力情報識別子送信部とを具備する端末出力情報管理装置により、指定した人が閲覧している出力情報を知ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webページ等の情報を閲覧する情報システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、検索結果に今現在の人気を反映させることが可能であり、必要な情報へ到達することが容易であり、目的の情報の理解が容易である情報システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−39625号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報システムにおいては、ユーザが指定した人が、現在、閲覧している情報(例えば、Webページ等)を、ユーザは知ることができなかった。
【0005】
また、従来の情報システムにおいては、ユーザのプライバシーを保護できなかった。つまり、従来の情報システムでは、現在、あるユーザが閲覧しているWebページが、ユーザの意思に関わらず、他のユーザに知られてしまう、という課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の端末出力情報管理装置は、端末装置のユーザを特定する情報であるユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納し得る端末出力情報格納部と、1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信部と、端末出力情報受信部が受信した1以上の端末出力情報を、端末出力情報格納部に蓄積する端末出力情報蓄積部と、端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信部と、情報希望ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を端末出力情報格納部から取得する出力情報識別子取得部と、出力情報識別子取得部が取得した1以上の出力情報識別子を、ユーザ識別子を送信してきた端末装置に送信する出力情報識別子送信部とを具備する端末出力情報管理装置である。
【0007】
かかる構成により、人を指定して、当該人が現在、閲覧している出力情報を知ることができる。
【0008】
また、本第二の発明の端末出力情報管理装置は、第一の発明に対して、ユーザ情報送信部は、ユーザ情報を非公開とする旨を設定したユーザに対応するユーザ情報は送信しない端末出力情報管理装置である。
【0009】
かかる構成により、ユーザのプライバシーを保護できる。
【0010】
また、本第三の発明の端末出力情報管理装置は、第一または第二の発明に対して、ユーザ識別子と、ユーザ情報を公開するか否かを示す情報である公開制御情報とを対応付けて格納し得る公開制御情報格納部をさらに具備し、ユーザ情報送信部は、非公開とする旨の公開制御情報と対になるユーザ識別子は送信しない端末出力情報管理装置である。
【0011】
かかる構成により、ユーザのプライバシーを保護できる。また、必要に応じて、端末出力情報管理装置では、非公開としたユーザに対応する端末出力情報を閲覧できる。
【0012】
また、本第四の発明の端末出力情報管理装置は、第一から第三いずれかの発明に対して、端末出力情報受信部は、端末装置において、出力情報が要求されたこと、または出力情報が受信されたこと、または出力情報が出力されたことをトリガーとして、端末出力情報を受信し、かつ、端末装置において、出力情報が非表示にされたことをトリガーとして、出力情報が非表示となったことを示す情報である非表示情報を受信し、端末出力情報受信部が非表示情報を受信した場合に、出力情報に対応する端末出力情報を、出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する端末出力情報更新部をさらに具備する端末出力情報管理装置である。
【0013】
かかる構成により、精度高く、ユーザが閲覧している出力情報を把握できる。
【0014】
また、本第五の発明の端末出力情報管理装置は、第一から第四いずれかの発明に対して、端末出力情報受信部は、端末装置において、出力情報が要求されたこと、または出力情報が受信されたこと、または出力情報が出力されたことをトリガーとして、端末出力情報を受信し、端末出力情報受信部が端末出力情報を受信した後、予め決められた条件を満たすほど時間が経過した場合に、端末出力情報が有する出力情報識別子に対応する出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する端末出力情報更新部をさらに具備する端末出力情報管理装置である。
【0015】
かかる構成により、簡易な処理により、人が閲覧している出力情報を把握できる。
【0016】
また、本第六の発明の端末装置は、第一から第五いずれかの発明に対して、端末出力情報管理装置と通信を行う端末装置であって、ユーザ識別子を格納し得るユーザ識別子格納部と、出力情報を取得する出力情報取得部と、出力情報取得部が取得した出力情報を出力する出力情報出力部と、ユーザ識別子と出力情報を識別する出力情報識別子とを有する端末出力情報を端末出力情報管理装置に送信する端末出力情報送信部と、他のユーザのユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子を、端末出力情報管理装置に送信するユーザ識別子送信部と、ユーザ識別子の送信に対応して、端末出力情報管理装置から、1以上の出力情報識別子を受信する出力情報識別子受信部と、出力情報識別子受信部が受信した1以上の出力情報識別子を出力する出力情報識別子出力部とを具備する端末装置である。
【0017】
かかる構成により、人を指定して、当該人が現在、閲覧している出力情報を知ることができる。
【0018】
また、本第七の発明の端末装置は、第六の発明に対して、ユーザから、ユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付ける受付部とを具備し、端末出力情報送信部は、受付部がユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付けた場合、端末出力情報を送信しない端末装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザのプライバシーを保護できる。
【0020】
また、本第八の発明の端末装置は、第六の発明に対して、ユーザから、ユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付ける受付部と、受付部が受け付けたユーザ情報を非公開とする旨の情報を、端末出力情報管理装置に送信する公開制御情報送信部とをさらに具備する端末装置である。
【0021】
かかる構成により、ユーザのプライバシーを保護できる。また、必要に応じて、端末出力情報管理装置では、非公開としたユーザに対応する端末出力情報を閲覧できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明による情報システムによれば、人を指定して、当該人が現在、閲覧している出力情報を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施の形態1における情報システム1の概念図
【図2】同情報システムのブロック図
【図3】同端末装置のブロック図
【図4】同端末出力情報管理装置の動作について説明するフローチャート
【図5】同端末装置の動作について説明するフローチャート
【図6】同端末出力情報管理表を示す図
【図7】同ユーザ情報管理表を示す図
【図8】同ユーザ情報の出力例を示す図
【図9】同お気に入りユーザのリストの出力例を示す図
【図10】実施の形態2における情報システムのブロック図
【図11】同端末出力情報管理装置の動作について説明するフローチャート
【図12】同端末装置の動作について説明するフローチャート
【図13】同公開制御情報管理表を示す図
【図14】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【図15】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、情報システム等の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0025】
(実施の形態1)
本実施の形態において、現在、Webページ等の出力情報を特定する識別子およびユーザ識別子の組を受信し、ユーザごとに、現在、閲覧中の出力情報の識別子(例えば、URL)を蓄積する情報システムについて説明する。
【0026】
また、本実施の形態において、ユーザは、自身の情報の他ユーザへの公開、または非公開を選択でき、非公開を選択したユーザについての情報であるユーザ情報は他のユーザに送信しない情報システムについて説明する。なお、本実施の形態において、かかる公開/非公開を制御するための公開制御情報は、端末装置で管理する。
【0027】
また、本実施の形態において、ユーザが指定したユーザ識別子に対応する他のユーザが、現在、閲覧している出力情報を知らせることができる情報システムについて説明する。
【0028】
また、本実施の形態において、同一の出力情報を閲覧しているユーザとコミュニケーションができる情報システムについて説明する。
【0029】
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。情報システム1は、1以上のサーバ装置10、端末出力情報管理装置11、および1以上の端末装置12を備える。サーバ装置10は、ここでは、例えば、1以上のWebページを格納し得るWebサーバ装置である。なお、Webページは、出力情報の一例である。端末出力情報管理装置11は、ユーザが閲覧している出力情報に関する情報を管理する装置である。さらに、端末装置12は、ユーザが出力情報を閲覧するために使用する端末であり、いわゆるパソコン、携帯端末、テレビジョン受信機等、問わない。また、サーバ装置10、端末出力情報管理装置11、および端末装置12は、インターネット等のネットワークや放送により、通信可能である。
【0030】
図2は、本実施の形態における情報システム1のブロック図である。また、図3は、情報システム1を構成する端末装置12のブロック図である。
【0031】
サーバ装置10は、出力情報格納部101、サーバ受信部102、およびサーバ送信部103を具備する。
【0032】
端末出力情報管理装置11は、端末出力情報格納部1101、端末出力情報受信部1102、端末出力情報蓄積部1103、端末出力情報更新部1104、ユーザ識別子取得部1105、ユーザ情報送信部1106、情報希望ユーザ識別子受信部1107、出力情報識別子取得部1108、出力情報識別子送信部1109、通信希望ユーザ識別子受信部1110、および通信可能化部1111を具備する。
【0033】
端末装置12は、公開制御情報格納部1200、ユーザ識別子格納部1201、受付部1202、ユーザ識別子受付部1203、出力情報取得部1204、出力情報出力部1205、端末出力情報送信部1206、ユーザ識別子送信部1207、出力情報識別子受信部1208、出力情報識別子出力部1209、ユーザ情報受信部1210、ユーザ情報出力部1211、および通信部1212を具備する。
【0034】
サーバ装置10を構成する出力情報格納部101は、1以上の出力情報を格納し得る。出力情報とは、端末装置12で出力され得る情報であり、例えば、Webページ、Webサイト等が好適であるが、映画やテレビ番組等でも良い。つまり、出力情報は、複数人が閲覧する可能性のある情報であれば良い。また、出力情報は、出力情報識別子により特定される。出力情報識別子とは、URLやURI等のWebページの識別子、Webサイトの識別子(URLやURIなどの前方の一部分)、映画のタイトルやテレビ番組の識別情報などである。出力情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0035】
サーバ受信部102は、端末装置12から、出力情報の閲覧の指示を受信する。閲覧の指示は、通常、出力情報識別子を含む。サーバ受信部102は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0036】
サーバ送信部103は、サーバ受信部102が閲覧の指示を受信した場合、当該閲覧の指示に対応する出力情報を、出力情報格納部101から取得し、取得した出力情報を、閲覧の指示を送信してきた端末装置12に送信する。サーバ送信部103は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0037】
端末出力情報管理装置11を構成する端末出力情報格納部1101は、ユーザ識別子と出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納し得る。ユーザ識別子は、端末装置12のユーザを特定する情報である。ユーザ識別子とは、端末の識別子と同意義であると考えても良い。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、ユーザの名前、MACアドレス、IPアドレスなどである。また、ここでの出力情報識別子は、端末装置12で出力されている出力情報を特定する情報である。ここで、端末装置12で出力されているとは、端末装置12に接続されている表示装置に表示されている情報でも良い。また、出力されている情報とは、通常、現在、出力されている情報である。また、端末出力情報は、ユーザ識別子、出力情報識別子以外に、閲覧開始時刻、閲覧終了時刻、カレントフラグ等の情報を有しても良い。閲覧開始時刻は、出力情報識別子で特定される出力情報の閲覧が開始された時刻である。閲覧終了時刻は、出力情報識別子で特定される出力情報の閲覧が終了した時刻である。また、カレントフラグは、現在、出力情報識別子で特定される出力情報を閲覧中か否かを示すフラグである。
【0038】
端末出力情報格納部1101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。端末出力情報格納部1101に出力情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して出力情報が端末出力情報格納部1101で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された出力情報が端末出力情報格納部1101で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された出力情報が端末出力情報格納部1101で記憶されるようになってもよい。
【0039】
端末出力情報受信部1102は、1以上の端末装置12から1以上の端末出力情報を受信する。また、端末出力情報受信部1102が受信する端末出力情報は、端末装置12において、出力情報が要求されたこと、または出力情報が受信されたこと、または出力情報が出力されたことをトリガーとして送信された情報であることは好適である。また、端末出力情報受信部1102は、非表示情報を受信しても良い。非表示情報とは、出力情報が非表示となったことを示す情報である。非表示情報は、通常、端末装置12において出力情報が非表示にされたことをトリガーとして送信された情報である。なお、非表示とは、他のWebページが表示されること、ウィンドウが消去されることなどを含む。なお、端末出力情報受信部1102は、ユーザ情報を非公開とする旨を設定したユーザに対応する端末出力情報は端末装置12から受信しないことは好適である。また、端末出力情報受信部1102が受信する端末出力情報と、端末出力情報格納部1101に格納されている端末出力情報とは、異なるデータ構造でも良い。例えば、端末出力情報受信部1102が受信する端末出力情報はユーザ識別子と出力情報識別子のみであり、端末出力情報格納部1101に格納されている端末出力情報はユーザ識別子と出力情報識別子と閲覧開始時刻と閲覧終了時刻とカレントフラグとを有しても良い。
【0040】
端末出力情報蓄積部1103は、端末出力情報受信部1102が受信した1以上の端末出力情報を、端末出力情報格納部1101に蓄積する。端末出力情報蓄積部1103は、現在時刻を図示しない時計から取得し、端末出力情報受信部1102が受信したユーザ識別子と出力情報識別子に加えて、当該現在時刻である閲覧開始時刻を、端末出力情報格納部1101に蓄積しても良い。
【0041】
端末出力情報更新部1104は、端末出力情報受信部1102が非表示情報を受信した場合に、出力情報に対応する端末出力情報を、出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する。なお、通常、非表示情報は、ユーザ識別子と出力情報識別子を有する。そして、端末出力情報更新部1104は、非表示情報が有するユーザ識別子と出力情報識別子とにより識別できる端末出力情報を、出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する。また、端末出力情報更新部1104は、端末出力情報受信部1102が端末出力情報を受信した後、予め決められた条件を満たすほど時間が経過した場合に、端末出力情報が有する出力情報識別子に対応する出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新しても良い。つまり、端末出力情報更新部1104は、出力情報の閲覧が終了したことを取得または推定して、端末出力情報を、出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する。なお、予め決められた条件とは、例えば、閲覧開始から予め決められた時間が経過したこと、閲覧開始からWebページのサイズに比例した予め決められた時間が経過したこと等である。
【0042】
ユーザ識別子取得部1105は、1以上のユーザ識別子を端末出力情報格納部1101から取得する。ユーザ識別子取得部1105が取得するユーザ識別子は、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報が有する出力情報識別子に対応する1以上のユーザ識別子である。ただし、この1以上のユーザ識別子には、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報が有するユーザ識別子を含まないことが好適である。また、ユーザ識別子取得部1105は、ユーザ情報を非公開とする旨を設定したユーザのユーザ識別子を含まない。例えば、出力情報識別子がWebページのURLである場合、ユーザ識別子取得部1105は、当該URLからWebサイトを特定する情報を取得し、当該Webサイトを特定する情報を含むURLに対応する1以上のユーザ識別子を端末出力情報格納部1101から取得しても良い。かかる場合、ユーザ識別子取得部1105は、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報を送信してきた端末装置12のユーザと同一のWebサイトのいずれかのWebページを閲覧している他のユーザのユーザ識別子を取得できる。
【0043】
ユーザ情報送信部1106は、ユーザ識別子取得部1105が取得した1以上のユーザ識別子に対応するユーザに関する情報である1以上のユーザ情報を、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報を送信してきた端末装置12に送信する。
【0044】
また、ユーザ情報送信部1106は、端末出力情報受信部1102が端末出力情報を受信した場合、現在、何らかの出力情報を閲覧中のユーザのユーザ情報を、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報を送信してきた端末装置12に送信しても良い。
【0045】
なお、ユーザ情報とは、ユーザ識別子でも良いし、ユーザの氏名、性別、年令などのプロフィール情報などでも良い。また、ユーザ情報は、ユーザが出力している出力情報識別子などでも良い。ユーザ情報がユーザのプロフィール情報である場合、例えば、ユーザ情報送信部1106は、ユーザ識別子に対応付けてプロフィール情報を格納している。
【0046】
また、ユーザ情報送信部1106は、ユーザ情報を非公開とする旨を設定したユーザに対応するユーザ情報は端末装置12に送信しない。
【0047】
情報希望ユーザ識別子受信部1107は、端末装置12からユーザ識別子を受信する。このユーザ識別子は、当該ユーザ識別子を送信してきた端末装置12のユーザが、現在、閲覧中の出力情報を知りたいユーザの識別子である。
【0048】
出力情報識別子取得部1108は、情報希望ユーザ識別子受信部1107が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を端末出力情報格納部1101から取得する。なお、出力情報識別子取得部1108は、ユーザ識別子を送信してきた端末装置12のユーザのユーザ識別子を取得しないことは好適である。
【0049】
出力情報識別子送信部1109は、出力情報識別子取得部1108が取得した1以上の出力情報識別子を、ユーザ識別子を送信してきた端末装置12に送信する。
【0050】
通信希望ユーザ識別子受信部1110は、端末装置12から、ユーザが通信を希望する相手ユーザを識別するユーザ識別子を受信する。
【0051】
通信可能化部1111は、通信希望ユーザ識別子受信部1110が受信したユーザ識別子に対応する通信希望ユーザ識別子受信部1110との通信を可能にする。通信可能化部1111は、2つのユーザ識別子に対応する端末装置12間で、チャットまたはTV会議または電話等の通信を可能とする。2つのユーザ識別子とは、通信希望ユーザ識別子受信部1110が受信したユーザ識別子と、当該ユーザ識別子を送信してきた端末装置12のユーザのユーザ識別子である。
【0052】
端末出力情報管理装置11を構成する端末出力情報蓄積部1103、端末出力情報更新部1104、ユーザ識別子取得部1105、出力情報識別子取得部1108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末出力情報蓄積部1103等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0053】
また、端末出力情報管理装置11を構成する端末出力情報受信部1102、情報希望ユーザ識別子受信部1107、通信希望ユーザ識別子受信部1110は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0054】
また、端末出力情報管理装置11を構成するユーザ情報送信部1106、出力情報識別子送信部1109は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0055】
端末装置12を構成する公開制御情報格納部1200は、公開制御情報を格納し得る。公開制御情報は、ユーザ情報や出力情報識別子等を公開するか否かに関する情報である。公開制御情報は、公開(例えば、「1」)または非公開(例えば、「0」)のいずれかの値をとり得る。
【0056】
ユーザ識別子格納部1201は、ユーザ識別子を格納し得る。ここでのユーザ識別子は、端末装置12のユーザの識別子、または端末装置12の識別子である。また、ユーザ識別子は、ユーザが入力した識別子でも良いし、端末装置12で予め保持している識別子でも良い。
【0057】
受付部1202は、ユーザから、公開制御情報を受け付ける。公開制御情報は、ユーザ情報や出力情報識別子を非公開とする旨の情報、またはユーザ情報等を公開とする旨の情報を受け付ける。例えば、「公開/非公開」のトグルスイッチが表示されており、当該トグルスイッチをユーザが押下し、「非公開」とした場合、受付部1202は、ユーザ情報等を非公開とする旨の公開制御情報を受け付ける。また、受付部1202は、出力情報の閲覧指示や閲覧の終了指示などの指示や、URLなどのデータ等を受け付けても良い。なお、出力情報の閲覧指示は、出力情報識別子を含む。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。かかる情報の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0058】
ユーザ識別子受付部1203は、他のユーザのユーザ識別子を受け付ける。ここで受け付けるユーザ識別子は、現在、閲覧している出力情報を知りたいユーザの識別子、または通信したいユーザの識別子である。また、ユーザ識別子の受け付けとは、手入力でも良いし、マウス等により、1以上のユーザ識別子から選択されたものでも良い。また、ユーザ識別子受付部1203は、受け付けられるユーザ識別子の1以上の候補を格納していても良い。さらに、ユーザ識別子受付部1203は、ユーザ識別子の1以上の候補と、ユーザ情報(例えば、ユーザの氏名等)を対応付けて格納していても良い。また、ユーザ識別子受付部1203は、端末出力情報管理装置11から、現在、何らかの出力情報を閲覧中であるユーザのユーザ識別子、またはユーザ識別子とユーザ情報(例えば、ユーザの氏名等)を受信し、少なくとも一時格納していても良い。そして、ユーザ識別子受付部1203は、格納している1以上のユーザ識別子、またはユーザ情報を出力し、かかる出力しているユーザ識別子またはユーザ情報から、ユーザの選択を受け付けても良い。なお、端末出力情報管理装置11からユーザ識別子やユーザ情報を受信する構成要素は、ユーザ識別子受付部1203ではなく、ユーザ情報受信部1210である、と考えても良い。また、かかるユーザ識別子やユーザ情報を出力する手段は、ユーザ情報出力部1211である、と考えても良い。ユーザ識別子の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ識別子受付部1203は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0059】
出力情報取得部1204は、出力情報を取得する。ここでの取得とは、通常、サーバ装置10からの受信であるが、記録媒体からの読み込みでも良い。
【0060】
出力情報出力部1205は、出力情報取得部1204が取得した出力情報を出力する。出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0061】
端末出力情報送信部1206は、ユーザ識別子と出力情報を識別する出力情報識別子とを有する端末出力情報を端末出力情報管理装置11に送信する。また、端末出力情報送信部1206は、受付部1202がユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付けた場合、端末出力情報送信部1206は端末出力情報を送信しないことは好適である。つまり、例えば、端末出力情報送信部1206は、公開制御情報格納部1200の公開制御情報が、非公開を示す情報である場合には、端末出力情報を送信しないことは好適である。また、端末出力情報は、閲覧開始または閲覧終了を示す情報を有しても良い。
【0062】
出力情報識別子とは、通常、出力情報と対応付けて保持している。また、出力情報識別子は、ユーザが出力情報を受信する際に入力した情報でも良い。また、出力情報識別子は、出力情報から生成されたものでも良い。
【0063】
ユーザ識別子送信部1207は、ユーザ識別子受付部1203が受け付けたユーザ識別子を、端末出力情報管理装置11に送信する。なお、通常、ユーザ識別子送信部1207は、ユーザ識別子を送信する際に、当該ユーザ識別子の意義を示す情報も送信する。意義を示す情報とは、例えば、ユーザが閲覧している出力情報を取得する意義(例えば「1」)や、ユーザとの通信を希望する意義(例えば「2」)などである。
【0064】
出力情報識別子受信部1208は、ユーザ識別子の送信に対応して、端末出力情報管理装置11から、1以上の出力情報識別子を受信する。
【0065】
出力情報識別子出力部1209は、出力情報識別子受信部1208が受信した1以上の出力情報識別子を出力する。
【0066】
ユーザ情報受信部1210は、端末出力情報管理装置11から、1以上のユーザ情報を受信する。
【0067】
ユーザ情報出力部1211は、ユーザ情報受信部1210が受信した1以上のユーザ情報を出力する。
【0068】
通信部1212は、他の端末装置12と通信を行う。通信部1212は、いわゆるチャットを行う機能を有しても良いし、TV会議を行う機能を有しても良いし、電話を行う機能等を有しても良い。
【0069】
端末装置12を構成する公開制御情報格納部1200、およびユーザ識別子格納部1201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。公開制御情報格納部1200等に公開制御情報等が記憶される過程は問わない。
【0070】
また、端末装置12を構成する受付部1202、およびユーザ識別子受付部1203は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0071】
また、端末装置12を構成する出力情報取得部1204は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0072】
また、端末装置12を構成する出力情報出力部1205、出力情報識別子出力部1209、ユーザ情報出力部1211は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力情報出力部1205等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0073】
また、端末装置12を構成する端末出力情報送信部1206、ユーザ識別子送信部1207は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0074】
また、端末装置12を構成する出力情報識別子受信部1208、ユーザ情報受信部1210は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0075】
また、端末装置12を構成する通信部1212は、送受信手段により実現され得る。
【0076】
次に、情報システム1の動作について説明する。まず、サーバ装置10の動作について説明する。サーバ装置10のサーバ受信部102は、端末装置12から出力情報の閲覧の指示を受信する。次に、サーバ送信部103は、受信された閲覧の指示に対応する出力情報を、出力情報格納部101から取得し、当該取得した出力情報を、出力情報格納部101から読み出す。次に、サーバ送信部103は、読み出した出力情報を、閲覧の指示を送信してきた端末装置12に送信する。
【0077】
次に、端末出力情報管理装置11の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0078】
(ステップS401)端末出力情報受信部1102は、端末出力情報を受信したか否かを判断する。端末出力情報を受信すればステップS402に行き、端末出力情報を受信しなければステップS410に行く。
【0079】
(ステップS402)端末出力情報蓄積部1103は、ステップS401で受信された端末出力情報が、出力情報の閲覧が開始された旨の情報であるか否かを判断する。出力情報の閲覧が開始された旨の情報である場合はステップS403に行き、かかる情報でない場合はステップS408に行く。
【0080】
(ステップS403)端末出力情報蓄積部1103は、ステップS401で受信された端末出力情報を、端末出力情報格納部1101に蓄積する。
【0081】
(ステップS404)ユーザ識別子取得部1105は、ステップS401で受信された端末出力情報から、出力情報識別子を取得する。
【0082】
(ステップS405)ユーザ識別子取得部1105は、ステップS404で取得した出力情報識別子に対応する1以上のユーザ識別子を、端末出力情報格納部1101から取得する。なお、ここで、通常、ユーザ識別子取得部1105は、ステップS401で受信された端末出力情報に含まれるユーザ識別子を取得しない。
【0083】
(ステップS406)ユーザ識別子取得部1105は、ステップS405で取得した1以上の各ユーザ識別子に対応する1以上のユーザ情報を取得する。
【0084】
(ステップS407)ユーザ情報送信部1106は、ステップS406で取得された1以上のユーザ情報を、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報を送信してきた端末装置12に送信する。ステップS401に戻る。
【0085】
(ステップS408)端末出力情報更新部1104は、ステップS401で受信された端末出力情報が、出力情報の閲覧終了を示す非表示情報であるか否かを判断する。非表示情報であればステップS409に行き、非表示情報でなければステップS401に戻る。
【0086】
(ステップS409)端末出力情報更新部1104は、端末出力情報に含まれるユーザ識別子と出力情報識別子とに対応する端末出力情報を更新する。端末出力情報更新部1104は、当該ユーザ識別子で識別されるユーザが、当該出力情報識別子で識別される出力情報の閲覧を終了したことを示す情報に、端末出力情報を変更する。ステップS401に戻る。
【0087】
(ステップS410)情報希望ユーザ識別子受信部1107は、端末装置12からユーザ識別子を受信したか否かを判断する。ユーザ識別子を受信すればステップS411に行き、受信しなければステップS414に行く。
【0088】
(ステップS411)出力情報識別子取得部1108は、ステップS410で受信されたユーザ識別子を取得する。
【0089】
(ステップS412)出力情報識別子取得部1108は、ステップS411で取得したユーザ識別子に対応する1以上の出力情報識別子を、端末出力情報格納部1101から取得する。
【0090】
(ステップS413)出力情報識別子送信部1109は、ステップS412で取得された1以上の出力情報識別子を、ユーザ識別子を送信してきた端末装置12に送信する。ステップS401に戻る。
【0091】
(ステップS414)通信希望ユーザ識別子受信部1110は、端末装置12から、ユーザが通信を希望する相手ユーザを識別するユーザ識別子を受信したか否かを判断する。ユーザ識別子を受信すればステップS415に行き、受信しなければステップS401に戻る。
【0092】
(ステップS415)通信可能化部1111は、通信希望ユーザ識別子受信部1110が受信したユーザ識別子を取得する。また、通信可能化部1111は、ユーザ識別子を送信してきたユーザ(または、端末装置12)を識別するユーザ識別子を取得する。
【0093】
(ステップS416)通信可能化部1111は、ステップS415で取得した2つのユーザ識別子に対応する2つの端末装置12の間で、通信可能となるように処理を行う。かかる処理は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。ステップS401に戻る。
【0094】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0095】
次に、端末装置12の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0096】
(ステップS501)受付部1202は、出力情報の閲覧指示を、受け付けたか否かを判断する。出力情報の閲覧指示を受け付ければステップS502に行き、閲覧指示を受け付けなければステップS511に行く。
【0097】
(ステップS502)出力情報取得部1204は、ステップS501で受け付けた出力情報の閲覧指示を、サーバ装置10に送信する。
【0098】
(ステップS503)出力情報取得部1204は、ステップS502における出力情報の閲覧指示の送信に対応して、サーバ装置10から出力情報を受信したか否かを判断する。出力情報を受信すればステップS504に行き、出力情報を受信しなければステップS503に戻る。
【0099】
(ステップS504)出力情報出力部1205は、ステップS503で受信された出力情報を出力する。
【0100】
(ステップS505)端末出力情報送信部1206は、公開制御情報格納部1200から公開制御情報を読み出す。
【0101】
(ステップS506)端末出力情報送信部1206は、ステップS505で読み出した公開制御情報が公開を示す情報であるか否かを判断する。公開を示す情報であればステップS507に行き、非公開を示す情報であればステップS501に戻る。
【0102】
(ステップS507)端末出力情報送信部1206は、出力情報取得部1204が取得した出力情報を識別する出力情報識別子を取り出す。また、端末出力情報送信部1206は、ユーザ識別子格納部1201からユーザ識別子を取り出す。そして、端末出力情報送信部1206は、出力情報識別子とユーザ識別子とを有する端末出力情報を構成する。なお、端末出力情報は、閲覧開始を示す情報を有することは好適である。
【0103】
(ステップS508)端末出力情報送信部1206は、ステップS507で構成した端末出力情報を端末出力情報管理装置11に送信する。
【0104】
(ステップS509)ユーザ情報受信部1210は、端末出力情報管理装置11から、1以上のユーザ情報を受信したか否かを判断する。1以上のユーザ情報を受信すればステップS510に行き、受信しなければステップS509に戻る。
【0105】
(ステップS510)ユーザ情報出力部1211は、ステップS509で受信された1以上のユーザ情報を出力する。ステップS501に戻る。
【0106】
(ステップS511)受付部1202は、ユーザから、公開制御情報を受け付けたか否かを判断する。公開制御情報を受け付ければステップS512に行き、公開制御情報を受け付けなければステップS513に行く。
【0107】
(ステップS512)受付部1202は、ステップS511で受け付けた公開制御情報を公開制御情報格納部1200に蓄積する。
【0108】
(ステップS513)ユーザ識別子受付部1203は、他のユーザが閲覧している出力情報を知るために、他のユーザのユーザ識別子を受け付けたか否かを判断する。他のユーザのユーザ識別子を受け付ければステップS514に行き、受け付けなければステップS517に行く。
【0109】
(ステップS514)ユーザ識別子送信部1207は、ステップS513で受け付けられたユーザ識別子を、端末出力情報管理装置11に送信する。
【0110】
(ステップS515)出力情報識別子受信部1208は、ステップS514におけるユーザ識別子の送信に対応して、端末出力情報管理装置11から、1以上の出力情報識別子を受信したか否かを判断する。1以上の出力情報識別子を受信すればステップS516に行き、受信しなければステップS515に戻る。
【0111】
(ステップS516)出力情報識別子出力部1209は、ステップS515で受信された1以上の出力情報識別子を出力する。ステップS501に戻る。なお、本ステップで、出力情報識別子の出力とは、出力情報識別子に対応する情報の出力でも良い。
【0112】
(ステップS517)ユーザ識別子受付部1203は、通信したい他のユーザのユーザ識別子を受け付けたか否かを判断する。ユーザ識別子を受け付ければステップS518に行き、ユーザ識別子を受け付けなければステップS519に行く。
【0113】
(ステップS518)ユーザ識別子送信部1207は、ステップS517で受け付けられたユーザ識別子を端末出力情報管理装置11に送信する。
【0114】
(ステップS519)通信部1212は、他の端末装置12と通信を行う指示を受信したか否かを判断する。通信を行う指示を受信した場合はステップS520に行き、受信しない場合はステップS501に戻る。
【0115】
(ステップS520)通信部1212は、他の端末装置12と通信処理を行う。なお、通信処理は、他の処理と並行して動作することは好適である。また、ユーザの指示等により、通信処理は終了する。
【0116】
(ステップS521)受付部1202は、出力情報の閲覧終了指示を受け付けたか否かを判断する。閲覧終了指示を受け付ければステップS522に行き、閲覧終了指示を受け付けなければステップS501に戻る。
【0117】
(ステップS522)出力情報出力部1205は、出力情報の出力を終了する。
【0118】
(ステップS523)端末出力情報送信部1206は、閲覧終了を示す情報、およびユーザ識別子と出力情報識別子を有する端末出力情報を構成する。
【0119】
(ステップS524)端末出力情報送信部1206は、ステップS523で構成した端末出力情報を端末出力情報管理装置11に送信する。ステップS501に戻る。
【0120】
なお、図5のフローチャートのステップS515において、ユーザ識別子を受信できない場合もある。
【0121】
また、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0122】
以下、本実施の形態における情報システム1の具体的な動作について説明する。情報システム1の概念図は図1である。
【0123】
今、1以上の各サーバ装置10は、1以上のWebページを格納しているWebサーバである。
【0124】
また、端末出力情報管理装置11の端末出力情報格納部1101は、図6に示す端末出力情報管理表を保持している。端末出力情報管理表は、「ユーザ識別子」「出力情報識別子」「閲覧開始時刻」「閲覧終了時刻」「カレントフラグ」を有するレコードを1以上、格納している。ここでの出力情報識別子は、WebページのURLであるが、WebサイトのURLでも良い。また、閲覧開始時刻は、Webページの閲覧を開始した時刻である。また、閲覧終了時刻は、Webページの閲覧を終了した時刻である。さらに、カレントフラグは、現在、Webページを閲覧中か否かを示す情報である。カレントフラグが「1」の場合はWebページを閲覧中であり、「0」の場合はWebページの閲覧が終了していることを示す。
【0125】
また、端末出力情報管理装置11のユーザ情報送信部1106は、図7に示すユーザ情報管理表を保持している。ユーザ情報管理表は、「ユーザ識別子」「氏名」「年齢」「性別」などを有するレコードを1以上、格納している。
【0126】
さらに、端末装置12のユーザ識別子受付部1203は、お気に入りユーザの情報を格納している。お気に入りユーザの情報とは、閲覧しているWebページを知りたいユーザの情報である。ここでのお気に入りユーザの情報は、ユーザ識別子と氏名とを対応付けて有する情報である。
【0127】
かかる状況において、田中一郎が自分の端末装置12を用いて、URL「http://www.BBB.jp/」で特定されるWebページの閲覧指示を入力した、とする。なお、閲覧指示の入力は、例えば、いわゆるWebブラウザにURLを入力することにより実施される。また、田中一郎の端末装置12のユーザ識別子格納部1201は、ユーザ識別子「003」を格納している、とする。また、田中一郎の端末装置12の公開制御情報格納部1200には、公開制御情報「公開(例えば「1」)」が格納されている、とする。なお、かかる公開制御情報は、田中一郎が端末装置12に入力し、端末装置12の開制御情報格納部1200に格納された情報である。
【0128】
次に、端末装置12の受付部1202は、出力情報「http://www.BBB.jp/」の閲覧指示を受け付ける。そして、出力情報取得部1204は、受け付けた出力情報の閲覧指示を、1以上のサーバ装置10に送信する。次に、出力情報取得部1204は、出力情報の閲覧指示の送信に対応して、サーバ装置10から出力情報を受信する。次に、出力情報出力部1205は、受信された「http://www.BBB.jp/」の出力情報を出力する。なお、かかる処理は、Webブラウザの公知の処理であるので、詳細な説明は省略する。
【0129】
次に、端末出力情報送信部1206は、公開制御情報格納部1200から公開制御情報「公開」を読み出す。
【0130】
次に、端末出力情報送信部1206は、読み出した公開制御情報が公開を示す情報であると判断する。
【0131】
次に、端末出力情報送信部1206は、出力情報取得部1204が取得した出力情報を識別する出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」を取り出す。また、端末出力情報送信部1206は、ユーザ識別子格納部1201からユーザ識別子「003」を取り出す。そして、端末出力情報送信部1206は、出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」とユーザ識別子「003」とを有する端末出力情報「閲覧開始:003:http://www.BBB.jp/」を構成する。なお、「閲覧開始」は、閲覧を開始したことを示す情報(例えば、「01」)である。
【0132】
次に、端末出力情報送信部1206は、構成した端末出力情報「閲覧開始:003:http://www.BBB.jp/」を端末出力情報管理装置11に送信する。
【0133】
次に、端末出力情報管理装置11の端末出力情報受信部1102は、端末出力情報「閲覧開始:003:http://www.BBB.jp/」を受信する。
【0134】
次に、端末出力情報蓄積部1103は、受信された端末出力情報が有する「閲覧開始」を取得し、当該「閲覧開始」により、受信された端末出力情報が出力情報の閲覧が開始された旨の情報であると判断する。
【0135】
次に、端末出力情報蓄積部1103は、受信された端末出力情報を含むレコード「ユーザ識別子:003、出力情報識別子:http://www.BBB.jp/、閲覧開始時刻:2011/5/26 9:25:12、閲覧開始時刻:、カレントフラグ:1」を構成し、端末出力情報格納部1101に蓄積する。なお、端末出力情報蓄積部1103は、図示しない時計から現在時刻を取得し、当該時刻を閲覧開始時刻とする。なお、端末出力情報受信部1102は、閲覧開始時刻を、端末装置12から受信しても良い。また、端末出力情報蓄積部1103は、受信された端末出力情報が有する「閲覧開始」により、カレントフラグ「1」を生成する。
【0136】
次に、ユーザ識別子取得部1105は、受信された端末出力情報から、出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」を取得する。
【0137】
次に、ユーザ識別子取得部1105は、取得した出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」を含む端末出力情報が有するユーザ識別子「001」を、端末出力情報格納部1101から取得する。
【0138】
次に、ユーザ識別子取得部1105は、取得したユーザ識別子「001」に対応する1以上のユーザ情報「氏名:山田太郎,年齢:25、性別:男」を、図7のユーザ情報管理表から取得する。
【0139】
次に、ユーザ情報送信部1106は、ユーザ情報「ユーザ識別子:001、氏名:山田太郎,年齢:25、性別:男」を、田中一郎の端末装置12に送信する。
【0140】
次に、田中一郎の端末装置12のユーザ情報受信部1210は、端末出力情報管理装置11から、ユーザ情報「ユーザ識別子:001、氏名:山田太郎,年齢:25、性別:男」を受信する。
【0141】
次に、ユーザ情報出力部1211は、受信されたユーザ情報を出力する。なお、ユーザ情報の出力例は、図8である。図8に示すように、ユーザ情報出力部1211は、閲覧中のWebページのウィンドウ内に、同一のWebページを閲覧中のユーザのユーザ情報を出力することは好適である。なお、図8で出力されているユーザ情報は、氏名のみであるが、他のユーザ情報を出力しても良いことは言うまでもない。
【0142】
次に、田中一郎は、同一のWebページを閲覧している山田太郎とお話をしようと思い、表示されている情報「山田太郎さんも同じページを見ています。」の中のアンカー「山田太郎」を指示した、とする。
【0143】
次に、ユーザ識別子受付部1203は、通信したい他のユーザのユーザ識別子「001」を受け付ける。
【0144】
次に、ユーザ識別子送信部1207は、ユーザ識別子「001」を端末出力情報管理装置11に送信する。なお、この時、ユーザ識別子送信部1207は、田中一郎のユーザ識別子「003」も送信する。
【0145】
次に、端末出力情報管理装置11の通信希望ユーザ識別子受信部1110は、端末装置12から、通信を希望されたユーザを識別するユーザ識別子「001」と、通信の希望者のユーザ識別子「003」とを受信する。
【0146】
次に、通信可能化部1111は、2つのユーザ識別子「001」「003」を取得し、取得した2つのユーザ識別子に対応する2つの端末装置12の間で、通信可能となるように処理を行う。
【0147】
そして、田中一郎の端末装置12の通信部1212は、山田太郎の端末装置12と通信を行う。
【0148】
そして、山田太郎との通信の終了後、田中一郎は、ユーザ識別子受付部1203が格納しているユーザ情報を読み出して、出力させる指示を入力した、とする。そして、図示しない出力手段が、ユーザ識別子受付部1203に格納されているユーザ情報を出力する。かかる出力例は、図9である。図9において、お気に入りユーザのリストが示されている。なお、図9において、同じWebページを見ているユーザのユーザ情報(山田太郎)を出力しないことは好適である。つまり、図示しない出力手段が、ユーザ情報を出力する際に、同じWebページを見ているユーザのユーザ情報を表示しないようにすることは好適である。
【0149】
次に、田中一郎は、山本夏子が、現在、閲覧しているWebページを知りたくて、図9のお気に入りユーザのアンカー「山本夏子」を押下した、とする。
【0150】
次に、田中一郎の端末装置12のユーザ識別子受付部1203は、山本夏子のユーザ識別子「005」を受け付ける。
【0151】
そして、ユーザ識別子送信部1207は、受け付けられたユーザ識別子「005」を、端末出力情報管理装置11に送信する。
【0152】
次に、端末出力情報管理装置11の情報希望ユーザ識別子受信部1107は、端末装置12からユーザ識別子「005」を受信する。
【0153】
次に、出力情報識別子取得部1108は、受信されたユーザ識別子「005」を取得する。そして、出力情報識別子取得部1108は、ユーザ識別子「005」に対応する出力情報識別子「http://www.BBB.jp/YY/?162154」を、端末出力情報格納部1101から取得する。
【0154】
次に、出力情報識別子送信部1109は、出力情報識別子「http://www.BBB.jp/YY/?162154」を、田中一郎の端末装置12に送信する。
【0155】
次に、田中一郎の端末装置12の出力情報識別子受信部1208は、ユーザ識別子「005」の送信に対応して、端末出力情報管理装置11から、出力情報識別子「http://www.BBB.jp/YY/?162154」を受信する。
【0156】
次に、出力情報識別子出力部1209は、受信された1以上の出力情報識別子「http://www.BBB.jp/YY/?162154」を出力する。なお、ここでの出力は、出力情報識別子「http://www.BBB.jp/YY/?162154」に対応する文字列(例えば、Webページのタイトル等)を出力することでも良い。
【0157】
次に、田中一郎は、表示しているWebページのウィンドウを閉じる指示を入力した、とする。すると、受付部1202は、出力情報の閲覧終了指示を受け付ける。
【0158】
次に、出力情報出力部1205は、出力情報の出力を終了する。
【0159】
次に、端末出力情報送信部1206は、閲覧終了を示す情報、およびユーザ識別子「003」と出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」を有する端末出力情報「閲覧終了:003:http://www.BBB.jp/」を構成する。
【0160】
次に、端末出力情報送信部1206は、端末出力情報「閲覧終了:003:http://www.BBB.jp/」を端末出力情報管理装置11に送信する。
【0161】
次に、端末出力情報管理装置11の端末出力情報受信部1102は、田中一郎の端末装置12から、端末出力情報を受信する。
【0162】
次に、端末出力情報更新部1104は、受信された端末出力情報が有する「閲覧終了」から、受信された端末出力情報が非表示情報であると判断する。
【0163】
次に、端末出力情報更新部1104は、端末出力情報に含まれるユーザ識別子「003」と出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」とに対応する端末出力情報を含むレコードをユーザ識別子:003、出力情報識別子:http://www.BBB.jp/、閲覧開始時刻:2011/5/26 9:25:12、閲覧開始時刻:2011/5/26 9:40:11、カレントフラグ:0」に更新する。なお、端末出力情報更新部1104は、図示しない時計から現在時刻を取得し、当該時刻を閲覧終了時刻とする。
【0164】
以上、本実施の形態によれば、ユーザごとに、現在の出力情報の識別子を管理できる。そのため、他のユーザを指定して、現在、指定した他のユーザが閲覧している出力情報を知ることができる。
【0165】
また、本実施の形態によれば、自分のユーザ情報を非公開にした場合に、現在、自分が閲覧している出力情報に関する情報が端末出力情報管理装置11に送信されないため、プライバシーを保護することができる。
【0166】
また、本実施の形態において、ユーザは、自身の情報の他ユーザへの公開、または非公開を選択できた。しかし、かかる機能を有しなくても良い。かかることは他の実施の形態においても同様である。
【0167】
なお、本実施の形態の具体例によれば、ユーザ情報(例えば、氏名)の一覧の中から、端末装置12のユーザが一のユーザ情報を選択することにより、選択されたユーザ情報に対応するユーザが閲覧している出力情報識別子を知ることができた。しかし、端末装置12のユーザがユーザ情報(例えば、氏名やユーザ識別子)を、キーボード等の入力手段を用いて入力することにより、当該ユーザが閲覧している出力情報識別子を知るようにしても良い。かかることは、他の実施の形態でも同様である。
【0168】
また、本実施の形態の具体例によれば、閲覧終了の情報が端末装置12から端末出力情報管理装置11に送信された。しかし、端末出力情報更新部1104が、閲覧開始から、予め決められた条件を満たすほど時間が経過した場合に、出力情報が非表示となったと判断し、端末出力情報を更新しても良い。かかることは、他の実施の形態でも同様である。
【0169】
また、本実施の形態の具体例によれば、閲覧しているWebページが同一の他のユーザのユーザ情報を出力できた。しかし、閲覧しているWebページが含まれるWebサイトが同一の他のユーザのユーザ情報を出力できても良い。かかる場合、例えば、端末出力情報管理装置11のユーザ識別子取得部1105は、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報が有する出力情報識別子(URL)の一部分であるWebサイトを識別する情報を取得し、当該情報を一部に含む出力情報識別子に対応する1以上のユーザ識別子を、端末出力情報格納部1101から取得する。かかることは、他の実施の形態でも同様である。
【0170】
また、本実施の形態において、ユーザは、ユーザ情報等を非公開にできるための機能を有さなくても良い。かかることは、他の実施の形態でも同様である。また、かかる場合、端末出力情報管理装置は、例えば、端末装置のユーザを特定する情報であるユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納し得る端末出力情報格納部と、1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信部と、前記端末出力情報受信部が受信した1以上の端末出力情報を、前記端末出力情報格納部に蓄積する端末出力情報蓄積部と、前記端末出力情報受信部が受信した端末出力情報が有する出力情報識別子に対応する1以上のユーザ識別子であり、少なくとも前記端末出力情報受信部が受信した端末出力情報が有するユーザ識別子ではない1以上のユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得部と、前記ユーザ識別子取得部が取得した1以上のユーザ識別子に対応するユーザに関する情報である1以上のユーザ情報を、前記端末出力情報受信部が受信した端末出力情報を送信してきた端末装置に送信するユーザ情報送信部と、端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信部と、前記情報希望ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を前記端末出力情報格納部から取得する出力情報識別子取得部と、前記出力情報識別子取得部が取得した1以上の出力情報識別子を、前記ユーザ識別子を送信してきた前記端末装置に送信する出力情報識別子送信部とを具備する端末出力情報管理装置である。
【0171】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における端末出力情報管理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、端末装置のユーザを特定する情報であるユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納し得、コンピュータを、1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信部と、前記端末出力情報受信部が受信した1以上の端末出力情報を、前記端末出力情報格納部に蓄積する端末出力情報蓄積部と、端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信部と、前記情報希望ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を前記端末出力情報格納部から取得する出力情報識別子取得部と、前記出力情報識別子取得部が取得した1以上の出力情報識別子を、前記ユーザ識別子を送信してきた前記端末装置に送信する出力情報識別子送信部とを具備する端末出力情報管理装置として機能させるためのプログラムである。
【0172】
また、上記プログラムにおいて、前記ユーザ情報送信部は、ユーザ情報を非公開とする旨を設定したユーザに対応するユーザ情報は送信しないものとして、コンピュータを、機能させるためのプログラムであることは好適である。
【0173】
また、上記プログラムにおいて、前記端末出力情報受信部は、端末装置において、出力情報が要求されたこと、または出力情報が受信されたこと、または出力情報が出力されたことをトリガーとして、端末出力情報を受信し、かつ、端末装置において、出力情報が非表示にされたことをトリガーとして、当該出力情報が非表示となったことを示す情報である非表示情報を受信し、コンピュータを、前記端末出力情報受信部が前記非表示情報を受信した場合に、前記出力情報に対応する端末出力情報を、当該出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する端末出力情報更新部として、さらに機能させるためのプログラムであることは好適である。
【0174】
また、上記プログラムにおいて、前記端末出力情報受信部は、端末装置において、出力情報が要求されたこと、または出力情報が受信されたこと、または出力情報が出力されたことをトリガーとして、端末出力情報を受信し、コンピュータを、前記端末出力情報受信部が端末出力情報を受信した後、予め決められた条件を満たすほど時間が経過した場合に、前記端末出力情報が有する出力情報識別子に対応する出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する端末出力情報更新部として、さらに機能させるためのプログラムであることは好適である。
【0175】
また、本実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記憶媒体に、ユーザ識別子を格納しており、コンピュータを、出力情報を取得する出力情報取得部と、前記出力情報取得部が取得した出力情報を出力する出力情報出力部と、前記ユーザ識別子と前記出力情報を識別する出力情報識別子とを有する端末出力情報を前記端末出力情報管理装置に送信する端末出力情報送信部と、他のユーザのユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、前記ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子を、前記端末出力情報管理装置に送信するユーザ識別子送信部と、前記ユーザ識別子の送信に対応して、前記端末出力情報管理装置から、1以上の出力情報識別子を受信する出力情報識別子受信部と、前記出力情報識別子受信部が受信した1以上の出力情報識別子を出力する出力情報識別子出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0176】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、ユーザから、ユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付ける受付部としてさらに機能させ、前記端末出力情報送信部は、
前記受付部がユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付けた場合、端末出力情報を送信しないものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
【0177】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1と比較して、公開制御情報を端末出力情報管理装置で管理する点が異なる。
【0178】
本実施の形態における情報システム2は、符号は異なるが、構成は図1で示した構成である。
【0179】
図10は、本実施の形態における情報システム2のブロック図である。
【0180】
情報システム2は、1以上のサーバ装置10、端末出力情報管理装置21、および1以上の端末装置22を備える。
【0181】
端末出力情報管理装置21は、端末出力情報格納部1101、公開制御情報格納部2101、端末出力情報受信部1102、端末出力情報蓄積部1103、端末出力情報更新部1104、ユーザ識別子取得部2105、ユーザ情報送信部1106、情報希望ユーザ識別子受信部1107、出力情報識別子取得部1108、出力情報識別子送信部1109、通信希望ユーザ識別子受信部1110、通信可能化部1111、公開制御情報受信部2102、および公開制御情報蓄積部2103を備える。
【0182】
端末装置22は、ユーザ識別子格納部1201、受付部1202、ユーザ識別子受付部1203、出力情報取得部1204、出力情報出力部1205、端末出力情報送信部2206、ユーザ識別子送信部1207、出力情報識別子受信部1208、出力情報識別子出力部1209、ユーザ情報受信部1210、ユーザ情報出力部1211、通信部1212、および公開制御情報送信部2201を備える。
【0183】
端末出力情報管理装置21を構成する公開制御情報格納部2101は、ユーザごとに、公開制御情報を格納し得る。つまり、公開制御情報格納部2101は、通常、ユーザ識別子と公開制御情報とを対応付けて格納している。なお、公開制御情報格納部2101は、公開しないユーザを特定する1以上のユーザ識別子のみを格納していても良い。また、公開制御情報格納部2101は、公開するユーザを特定する1以上のユーザ識別子のみを格納していても良い。かかる2つの場合も、公開制御情報を格納している、と言えるものとする。公開制御情報格納部2101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0184】
公開制御情報受信部2102は、端末装置22から公開制御情報を受信する。また、通常、公開制御情報受信部2102は、ユーザ識別子と公開制御情報とを受信する。公開制御情報受信部2102は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0185】
公開制御情報蓄積部2103は、公開制御情報受信部2102が受信した公開制御情報を、公開制御情報を送信してきた端末装置22のユーザ識別子に対応付けて、公開制御情報格納部2101に蓄積する。公開制御情報蓄積部2103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。公開制御情報蓄積部2103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0186】
ユーザ識別子取得部2105は、1以上のユーザ識別子を端末出力情報格納部1101から取得する。ユーザ識別子取得部2105は、端末出力情報受信部1102が受信した端末出力情報が有する出力情報識別子に対応する1以上のユーザ識別子であり、公開制御情報格納部2101における公開制御情報が公開を示す旨の情報である場合に、当該公開制御情報に対応する1以上のユーザ識別子のみを取得する。ユーザ識別子取得部2105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ユーザ識別子取得部2105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0187】
端末装置22を構成する公開制御情報送信部2201は、受付部1202が受け付けた公開制御情報を、端末出力情報管理装置21に送信する。公開制御情報送信部2201は、通常、公開制御情報とユーザ識別子とを送信する。
【0188】
端末出力情報送信部2206は、ユーザ識別子と出力情報を識別する出力情報識別子とを有する端末出力情報を端末出力情報管理装置11に送信する。
【0189】
公開制御情報送信部2201、および端末出力情報送信部2206は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0190】
次に、情報システム2の動作について説明する。まず、端末出力情報管理装置21の動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。図11のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
【0191】
(ステップS1101)ユーザ識別子取得部2105は、ステップS405で取得した1以上のユーザ識別子のうちで、公開制御情報が「公開」に対応する1以上のユーザ識別子のみを取得する。なお、ステップS405において、公開制御情報が「公開」に対応する1以上のユーザ識別子のみを取得するようにしても良いことは言うまでもない。
【0192】
(ステップS1102)公開制御情報受信部2102は、端末装置22から公開制御情報を受信したか否かを判断する。公開制御情報を受信すればステップS1103に行き、受信しなければステップS401に戻る。なお、図11のステップS414において、「N」の判断の場合は、ステップS1102に行く。
【0193】
(ステップS1103)公開制御情報蓄積部2103は、ステップS1102で受信された公開制御情報を、公開制御情報を送信してきた端末装置22のユーザ識別子に対応付けて、公開制御情報格納部2101に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0194】
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0195】
次に、端末装置12の動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。図12のフローチャートにおいて、図5のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
【0196】
(ステップS1201)公開制御情報送信部2201は、ステップS511で受け付けられた公開制御情報を、端末出力情報管理装置21に送信する。
【0197】
なお、図12のフローチャートにおいて、端末出力情報送信部2206は、図5におけるステップS505、ステップS506の処理を行わず、端末出力情報を構成し、送信する。
【0198】
また、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0199】
以下、本実施の形態における情報システム2の具体的な動作について説明する。情報システム2の概念図は図1と同様である。
【0200】
今、1以上の各サーバ装置10は、1以上のWebページを格納しているWebサーバである。
【0201】
また、端末出力情報管理装置21の端末出力情報格納部1101は、図6に示す端末出力情報管理表を保持している。
【0202】
また、端末出力情報管理装置21のユーザ情報送信部1106は、図7に示すユーザ情報管理表を保持している。
【0203】
また、端末出力情報管理装置21の公開制御情報格納部2101は、図13に示す公開制御情報管理表を保持している。公開制御情報管理表は、「ユーザ識別子」「公開制御情報」を有するレコードを1以上、格納している。
【0204】
かかる状況において、田中一郎が自分の端末装置22を用いて、URL「http://www.BBB.jp/」で特定されるWebページの閲覧指示を入力した、とする。
【0205】
そして、実施の形態1の具体例で述べたように、端末装置22では、「http://www.BBB.jp/」の出力情報が出力される。
【0206】
次に、端末出力情報送信部2206は、出力情報取得部1204が取得した出力情報を識別する出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」を取り出す。また、端末出力情報送信部1206は、ユーザ識別子格納部1201からユーザ識別子「003」を取り出す。そして、端末出力情報送信部2206は、出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」とユーザ識別子「003」とを有する端末出力情報「閲覧開始:003:http://www.BBB.jp/」を構成する。
【0207】
次に、端末出力情報送信部2206は、構成した端末出力情報「閲覧開始:003:http://www.BBB.jp/」を端末出力情報管理装置11に送信する。
【0208】
次に、端末出力情報管理装置21の端末出力情報受信部1102は、端末出力情報「閲覧開始:003:http://www.BBB.jp/」を受信する。
【0209】
次に、端末出力情報蓄積部1103は、受信された端末出力情報が有する「閲覧開始」を取得し、当該「閲覧開始」により、受信された端末出力情報が出力情報の閲覧が開始された旨の情報であると判断する。
【0210】
次に、端末出力情報蓄積部1103は、受信された端末出力情報を含むレコード「ユーザ識別子:003、出力情報識別子:http://www.BBB.jp/、閲覧開始時刻:2011/5/26 9:25:12、閲覧開始時刻:、カレントフラグ:1」を構成し、端末出力情報格納部1101に蓄積する。
【0211】
次に、ユーザ識別子取得部2105は、受信された端末出力情報から、出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」を取得する。
【0212】
次に、ユーザ識別子取得部2105は、取得した出力情報識別子「http://www.BBB.jp/」を含む端末出力情報が有するユーザ識別子「001」を、端末出力情報格納部1101から取得する。
【0213】
次に、ユーザ識別子取得部2105は、ユーザ識別子「001」に対応する公開制御情報「公開」を、図13の公開制御情報管理表から取得する。
【0214】
次に、ユーザ識別子取得部1105は、取得したユーザ識別子「001」に対応する1以上のユーザ情報「氏名:山田太郎,年齢:25、性別:男」を、図7のユーザ情報管理表から取得する。
【0215】
次に、ユーザ情報送信部1106は、ユーザ情報「ユーザ識別子:001、氏名:山田太郎,年齢:25、性別:男」を、田中一郎の端末装置22に送信する。
【0216】
次に、田中一郎の端末装置22のユーザ情報受信部1210は、端末出力情報管理装置21から、ユーザ情報「ユーザ識別子:001、氏名:山田太郎,年齢:25、性別:男」を受信する。
【0217】
次に、ユーザ情報出力部1211は、受信されたユーザ情報を出力する。なお、ユーザ情報の出力例は、図8である。
【0218】
次に、田中一郎は、公開制御情報「非公開」を、端末装置22に入力する。すると、受付部1202は、公開制御情報「非公開」を受け付ける。
【0219】
次に、公開制御情報送信部2201は、受け付けられた公開制御情報「非公開」とユーザ識別子「003」とを、端末出力情報管理装置21に送信する。
【0220】
次に、端末出力情報管理装置21の公開制御情報受信部2102は、端末装置22から公開制御情報「非公開」とユーザ識別子「003」とを受信する。
【0221】
次に、公開制御情報蓄積部2103は、公開制御情報管理表のレコードのうちの、公開制御情報を送信してきた端末装置22のユーザ識別子「003」を含むレコードの公開制御情報を「非公開」に更新する。以上により、以後、田中一郎の閲覧している出力情報が第三者に通知されなくなる。
【0222】
以上、本実施の形態によれば、ユーザごとに、現在の出力情報の識別子を管理できる。そのため、他のユーザを指定して、現在、指定した他のユーザが閲覧している出力情報を知ることができる。
【0223】
また、本実施の形態によれば、自分のユーザ情報を非公開にした場合に、現在、自分が閲覧している出力情報に関する情報が端末出力情報管理装置11に送信されないため、プライバシーを保護することができる。特に、本実施の形態によれば、公開制御情報を端末出力情報管理装置21で管理するので、システム管理者(端末出力情報管理装置21の管理者)は、ユーザが閲覧している出力情報を把握できる一方、他のユーザには、自分が閲覧している出力情報を知られることは無い。従って、本実施の形態によれば、出力情報の閲覧の適切な管理をしつつ、プライバシーを保護できる。
【0224】
さらに、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、端末装置のユーザを特定する情報であるユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納し得、コンピュータを、1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信部と、前記端末出力情報受信部が受信した1以上の端末出力情報を、前記端末出力情報格納部に蓄積する端末出力情報蓄積部と、端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信部と、前記情報希望ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を前記端末出力情報格納部から取得する出力情報識別子取得部と、前記出力情報識別子取得部が取得した1以上の出力情報識別子を、前記ユーザ識別子を送信してきた前記端末装置に送信する出力情報識別子送信部とを具備する端末出力情報管理装置として機能させるためのプログラムである。
【0225】
また、上記プログラムにおいて、記録媒体に、ユーザ識別子と、ユーザ情報を公開するか否かを示す情報である公開制御情報とを対応付けて格納しており、前記ユーザ情報送信部は、非公開とする旨の公開制御情報と対になるユーザ識別子は送信しないものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
【0226】
また、本実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記憶媒体に、ユーザ識別子を格納しており、コンピュータを、出力情報を受信する出力情報受信部と、前記出力情報受信部が受信した出力情報を出力する出力情報出力部と、前記ユーザ識別子と前記出力情報を識別する出力情報識別子とを有する端末出力情報を前記端末出力情報管理装置に送信する端末出力情報送信部と、他のユーザのユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、前記ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子を、前記端末出力情報管理装置に送信するユーザ識別子送信部と、前記ユーザ識別子の送信に対応して、前記端末出力情報管理装置から、1以上の出力情報識別子を受信する出力情報識別子受信部と、前記出力情報識別子受信部が受信した1以上の出力情報識別子を出力する出力情報識別子出力部として機能させるためのプログラムである。
【0227】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、ユーザから、ユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けたユーザ情報を非公開とする旨の情報を、前記端末出力情報管理装置に送信する公開制御情報送信部としてさらに機能させるためのプログラム、であることは好適である。
【0228】
また、図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報システムを実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図15は、システム300のブロック図である。
【0229】
図14において、コンピュータシステム300は、FD(Flexible Disk)ドライブ、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304と、マイク305と、スピーカー306とを含む。
【0230】
図15において、コンピュータ301は、FDドライブ3011、CD−ROMドライブ3012に加えて、CPU(Central Processing Unit)3013と、CPU3013、CD−ROMドライブ3012及びFDドライブ3011に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)3015と、CPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0231】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報システムの機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101、またはFD3102に記憶されて、CD−ROMドライブ3012またはFDドライブ3011に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101、FD3102またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0232】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報システムの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0233】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0234】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0235】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0236】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0237】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0238】
以上のように、本発明にかかる情報システムは、ユーザのプライバシーを保護できる、という効果を有し、Webページの閲覧システム等として有用である。
【符号の説明】
【0239】
1、2 情報システム
10 サーバ装置
11、21 端末出力情報管理装置
12、22 端末装置
101 出力情報格納部
102 サーバ受信部
103 サーバ送信部
1101 端末出力情報格納部
1102 端末出力情報受信部
1103 端末出力情報蓄積部
1104 端末出力情報更新部
1105、2105 ユーザ識別子取得部
1106 ユーザ情報送信部
1107 情報希望ユーザ識別子受信部
1108 出力情報識別子取得部
1109 出力情報識別子送信部
1110 通信希望ユーザ識別子受信部
1111 通信可能化部
1200 開制御情報格納部
1200、2101 公開制御情報格納部
1201 ユーザ識別子格納部
1202 受付部
1203 ユーザ識別子受付部
1204 出力情報取得部
1205 出力情報出力部
1206、2206 端末出力情報送信部
1207 ユーザ識別子送信部
1208 出力情報識別子受信部
1209 出力情報識別子出力部
1210 ユーザ情報受信部
1211 ユーザ情報出力部
1212 通信部
2102 公開制御情報受信部
2103 公開制御情報蓄積部
2201 公開制御情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のユーザを特定する情報であるユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納し得る端末出力情報格納部と、
1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信部と、
前記端末出力情報受信部が受信した1以上の端末出力情報を、前記端末出力情報格納部に蓄積する端末出力情報蓄積部と、
端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信部と、
前記情報希望ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を前記端末出力情報格納部から取得する出力情報識別子取得部と、
前記出力情報識別子取得部が取得した1以上の出力情報識別子を、前記ユーザ識別子を送信してきた前記端末装置に送信する出力情報識別子送信部とを具備する端末出力情報管理装置。
【請求項2】
前記ユーザ情報送信部は、
ユーザ情報を非公開とする旨を設定したユーザに対応するユーザ情報は送信しない請求項1記載の端末出力情報管理装置。
【請求項3】
ユーザ識別子と、ユーザ情報を公開するか否かを示す情報である公開制御情報とを対応付けて格納し得る公開制御情報格納部をさらに具備し、
前記ユーザ情報送信部は、
非公開とする旨の公開制御情報と対になるユーザ識別子は送信しない請求項1または請求項2記載の端末出力情報管理装置。
【請求項4】
前記端末出力情報受信部は、
端末装置において、出力情報が要求されたこと、または出力情報が受信されたこと、または出力情報が出力されたことをトリガーとして、端末出力情報を受信し、かつ、端末装置において、出力情報が非表示にされたことをトリガーとして、当該出力情報が非表示となったことを示す情報である非表示情報を受信し、
前記端末出力情報受信部が前記非表示情報を受信した場合に、前記出力情報に対応する端末出力情報を、当該出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する端末出力情報更新部をさらに具備する請求項1から請求項3いずれか記載の端末出力情報管理装置。
【請求項5】
前記端末出力情報受信部は、
端末装置において、出力情報が要求されたこと、または出力情報が受信されたこと、または出力情報が出力されたことをトリガーとして、端末出力情報を受信し、
前記端末出力情報受信部が端末出力情報を受信した後、予め決められた条件を満たすほど時間が経過した場合に、前記端末出力情報が有する出力情報識別子に対応する出力情報が非表示となった旨の情報となるように更新する端末出力情報更新部をさらに具備する請求項1から請求項4いずれか記載の端末出力情報管理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5いずれか記載の端末出力情報管理装置と通信を行う端末装置であって、
ユーザ識別子を格納し得るユーザ識別子格納部と、
出力情報を取得する出力情報取得部と、
前記出力情報取得部が取得した出力情報を出力する出力情報出力部と、
前記ユーザ識別子と前記出力情報を識別する出力情報識別子とを有する端末出力情報を前記端末出力情報管理装置に送信する端末出力情報送信部と、
他のユーザのユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、
前記ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子を、前記端末出力情報管理装置に送信するユーザ識別子送信部と、
前記ユーザ識別子の送信に対応して、前記端末出力情報管理装置から、1以上の出力情報識別子を受信する出力情報識別子受信部と、
前記出力情報識別子受信部が受信した1以上の出力情報識別子を出力する出力情報識別子出力部とを具備する端末装置。
【請求項7】
ユーザから、ユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付ける受付部をさらに具備し、
前記端末出力情報送信部は、
前記受付部がユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付けた場合、端末出力情報を送信しない請求項6記載の端末装置。
【請求項8】
ユーザから、ユーザ情報を非公開とする旨の情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けたユーザ情報を非公開とする旨の情報を、前記端末出力情報管理装置に送信する公開制御情報送信部とをさらに具備する請求項6記載の端末装置。
【請求項9】
記録媒体に、
端末装置のユーザを特定する情報であるユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納しており、
端末出力情報受信部、端末出力情報蓄積部、情報希望ユーザ識別子受信部、出力情報識別子取得部、および出力情報識別子送信部とにより実現される端末出力情報管理方法であって、
前記端末出力情報受信部が、1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信ステップと、
前記端末出力情報蓄積部が、前記端末出力情報受信ステップで受信された1以上の端末出力情報を、前記記録媒体に蓄積する端末出力情報蓄積ステップと、
前記情報希望ユーザ識別子受信部が、端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信ステップと、
前記出力情報識別子取得部が、前記情報希望ユーザ識別子受信ステップで受信されたユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を前記記録媒体から取得する出力情報識別子取得ステップと、
前記出力情報識別子送信部が、前記出力情報識別子取得ステップで取得された1以上の出力情報識別子を、前記ユーザ識別子を送信してきた前記端末装置に送信する出力情報識別子送信ステップとを具備する端末出力情報管理方法。
【請求項10】
記憶媒体に、
端末装置のユーザを特定する情報であるユーザ識別子と端末装置で出力されている情報である出力情報を特定する情報である出力情報識別子とを有する1以上の端末出力情報を格納しており、
コンピュータを、
1以上の端末装置から1以上の端末出力情報を受信する端末出力情報受信部と、
前記端末出力情報受信部が受信した1以上の端末出力情報を、前記端末出力情報格納部に蓄積する端末出力情報蓄積部と、
端末装置からユーザ識別子を受信する情報希望ユーザ識別子受信部と、
前記情報希望ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子と対になる1以上の出力情報識別子を前記端末出力情報格納部から取得する出力情報識別子取得部と、
前記出力情報識別子取得部が取得した1以上の出力情報識別子を、前記ユーザ識別子を送信してきた前記端末装置に送信する出力情報識別子送信部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
記憶媒体に、
ユーザ識別子を格納しており、
コンピュータを、
出力情報を取得する出力情報取得部と、
前記出力情報取得部が取得した出力情報を出力する出力情報出力部と、
記憶媒体に格納しているユーザ識別子と前記出力情報を識別する出力情報識別子とを有する端末出力情報を前記端末出力情報管理装置に送信する端末出力情報送信部と、
他のユーザのユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、
前記ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子を、前記端末出力情報管理装置に送信するユーザ識別子送信部と、
前記ユーザ識別子の送信に対応して、前記端末出力情報管理装置から、1以上の出力情報識別子を受信する出力情報識別子受信部と、
前記出力情報識別子受信部が受信した1以上の出力情報識別子を出力する出力情報識別子出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−97639(P2013−97639A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240793(P2011−240793)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(504322611)学校法人 京都産業大学 (27)
【出願人】(504126835)エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社 (60)