説明

端末管理装置、アプリケーション配信システム、端末管理方法、およびプログラム

【課題】ネットワークに接続された端末の情報を管理すること。
【解決手段】端末管理装置10は、端末と接続されたことに応じて、端末の端末識別情報および端末環境情報を取得する端末情報取得部11と、予め、端末管理装置10にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、アプリケーションサービスを提供する事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納する契約情報格納部12と、取得した端末識別情報が契約情報格納部12に格納されているか否かにより、端末の認証を行う端末認証部13と、端末が認証された場合に、取得した端末識別情報および端末環境情報を格納する端末環境情報格納部14と、端末環境情報の送信要求に応じて、送信要求がされた端末の端末識別情報により、契約情報格納部12から取得したサーバ情報に基づいて、端末環境情報格納部14の端末環境情報を送信する送信部15と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続された端末の情報を管理する端末管理装置、端末管理方法、およびプログラムと、端末管理装置を用いて、端末にアプリケーションを自動で配信するアプリケーション配信システムとに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、端末にインストールされているアプリケーションについて問い合わせをした際には、端末のOSの種類やバージョン、CPUやメモリ等のパーツの性能、接続されているキーボードやマウス等のデバイス情報等が聞かれ、この時、ユーザは、これらの情報を自身で調べなければならなかった。
【0003】
また、近年、スマートフォンやタブレット端末等、ユーザが好きなアプリケーションをダウンロードして機能を追加することが可能な端末が急増し、ユーザがアプリケーションをダウンロードし、インストールする機会が増えている。しかし、従来のアプリケーションのインストール方法では、ユーザ側から必ず複数回の入力指示を行わなければならず手間がかかった。そこで、原則としてユーザからの入力なしにノークリックでコンピュータにプログラムをダウンロードしてインストールまで行うことが可能なシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−28225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、アプリケーションのダウンロードからインストールまでをほぼ自動で行うことができるが、アプリケーションは、OSの種類やバージョン等により異なるため、ダウンロードするアプリケーションはユーザが選択しなければならないという問題点があった。また、法人向けのソリューションを提供する時のようにサービス端末が多数の場合や、個人でも複数の端末を所有する場合に、それぞれに適応したアプリケーションを選択するのは大変であるという問題点もあった。また、特許文献1に記載のシステムを実現するためには、アプリケーションサービスを提供する事業者が独自にシステムを構築する必要があり、システムのコスト高となってしまっていた。
【0006】
また、従来は、問い合わせの際に、ユーザが端末のOSの種類やバージョン等の情報を調べなければならなかったために、お年寄りや子供等の端末にあまり詳しくないユーザが問い合わせした場合に、オペレータが必要な情報を得るために長い時間がかかることや、更には、情報が得られず問題が解決できないという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、端末の情報を管理することにより、アプリケーションサービスを提供する事業者のサーバやユーザの端末に何ら手を加えることなく、事業者が必要な情報を取得すること、また、端末へのアプリケーションの自動ダウンロードを実現することができる端末管理装置、端末管理方法、端末管理プログラム、およびアプリケーション配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0009】
(1) 本発明は、端末と、前記端末にアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバと、ネットワークを介して接続される端末管理装置であって、前記端末と接続されたことに応じて、当該端末から、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得する端末情報取得手段(例えば、図1の端末情報取得部11)と、予め、前記端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納する契約情報格納手段(例えば、図1の契約情報格納部12)と、取得した端末識別情報が前記契約情報格納手段に格納されているか否かにより、前記端末の認証を行う端末認証手段(例えば、図1の端末認証部13)と、前記端末認証手段にて、前記端末が認証された場合に、前記取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する端末環境情報格納手段(例えば、図1の端末環境情報格納部14)と、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する送信手段(例えば、図1の送信部15)と、を備えることを特徴とする端末管理装置を提案している。
【0010】
この発明によれば、端末情報取得手段は、端末と接続されたことに応じて、端末から、端末を識別する端末識別情報と、端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得する。契約情報格納手段は、予め、端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納する。端末認証手段は、取得した端末識別情報が契約情報格納手段に格納されているか否かにより、端末の認証を行う。端末環境情報格納手段は、端末認証手段にて、端末が認証された場合に、取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する。送信手段は、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、端末について、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する。したがって、端末の設定環境に関する情報や端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバ情報を管理し、端末の設定環境に関する情報を、アプリケーションサービスを提供する事業者に送信することにより、事業者は、例えば、問い合わせ、インストール、アップデート等の端末の情報が必要となる時に、必要な端末の情報を取得することができる。
【0011】
(2) 本発明は、(1)の端末管理装置について、前記端末環境情報格納手段は、前記取得した端末識別情報に対応する端末環境情報が格納されている場合には、格納されている端末環境情報と前記取得した端末識別情報とが異なるか否か判断し、異なる場合には、前記格納されている端末環境情報を前記取得した端末識別情報に更新することを特徴とする端末管理装置を提案している。
【0012】
この発明によれば、端末環境情報格納手段は、取得した端末識別情報に対応する端末環境情報が格納されている場合には、格納されている端末環境情報と取得した端末識別情報とが異なるか否か判断し、異なる場合には、格納されている端末環境情報を取得した端末識別情報に更新する。したがって、端末環境情報が変更された場合に、端末環境情報格納手段の情報を更新することができる。
【0013】
(3) 本発明は、(1)または(2)の端末管理装置について、送信された端末識別情報および端末環境情報に応じて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスのアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバを識別するアプリケーション配信サーバ情報と、当該アプリケーションの導入指示とを、前記アプリケーション配信サーバから受信し、受信したアプリケーション配信サーバ情報および導入指示を、前記端末に送信する配信指示送受信手段(例えば、図3の配信指示送受信部16)を備えることを特徴とする端末管理装置を提案している。
【0014】
この発明によれば、配信指示送受信手段は、送信された端末識別情報および端末環境情報に応じて、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスのアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバを特定するアプリケーション配信サーバ情報と、アプリケーションの導入指示とを、アプリケーション配信サーバから受信し、受信したアプリケーション配信サーバ情報および導入指示を、端末に送信する。したがって、端末は、端末管理装置から受信したアプリケーション配信サーバ情報に基づいて、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスのアプリケーションをアプリケーション配信サーバからダウンロードすることができる。
【0015】
(4) 本発明は、(1)から(3)の端末管理装置について、前記端末環境情報は、前記端末のオペレーティング・システムに関する情報を少なくとも含むことを特徴とする端末管理装置を提案している。
【0016】
この発明によれば、端末環境情報は、前記端末のオペレーティング・システムに関する情報を少なくとも含む。したがって、端末管理装置は、アプリケーションにとって重要な事項である端末のオペレーティング・システムに関する情報を管理することができる。
【0017】
(5) 本発明は、(1)から(4)の端末管理装置について、前記端末は、スマートフォン、タブレット端末、家電機器、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末のいずれかであることを特徴とする端末管理装置を提案している。
【0018】
この発明によれば、端末を、スマートフォン、タブレット端末、家電機器、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末のいずれかとすることができる。
【0019】
(6) 本発明は、端末と、前記端末にアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバと、ネットワークを介して接続される端末管理装置における端末管理方法であって、前記端末と接続されたことに応じて、当該端末から、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得し、予め、前記端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を契約情報格納手段に格納し、取得した端末識別情報が前記契約情報格納手段に格納されているか否かにより、前記端末の認証を行い、前記端末が認証された場合に、前記取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を端末環境情報格納手段に格納し、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信すること、を特徴とする端末管理方法を提案している。
【0020】
この発明によれば、端末管理方法は、端末と接続されたことに応じて、端末から、端末を識別する端末識別情報と、端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得し、予め、端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバを識別するサーバ情報を契約情報格納手段に格納し、取得した端末識別情報が契約情報格納手段に格納されているか否かにより、端末の認証を行い、端末が認証された場合に、取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を端末環境情報格納手段に格納し、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、端末について、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する。したがって、端末の設定環境に関する情報や端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバ情報を管理し、端末の設定環境に関する情報を、アプリケーションサービスを提供する事業者に送信することにより、事業者は、例えば、問い合わせ、インストール、アップデート等の端末の情報が必要となる時に、必要な端末の情報を取得することができる。
【0021】
(7) 本発明は、端末と、前記端末にアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバと、ネットワークを介して接続される端末管理装置における端末管理プログラムであって、コンピュータを、前記端末と接続されたことに応じて、当該端末から、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得する端末情報取得手段(例えば、図1の端末情報取得部11)と、取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する端末環境情報格納手段(例えば、図1の端末環境情報格納部14)と、予め、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を、前記端末識別情報に対応付けて格納する契約情報格納手段(例えば、図1の契約情報格納部12)と、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する送信手段(例えば、図1の送信部15)、として機能させるための端末管理プログラムを提案している。
【0022】
この発明によれば、端末情報取得手段は、端末と接続されたことに応じて、端末から、端末を識別する端末識別情報と、端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得する。端末環境情報格納手段は、端末情報取得手段で取得した端末識別情報に対応付けて、端末情報取得手段で取得した端末環境情報を格納する。契約情報格納手段は、予め、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバを識別するサーバ情報を、端末識別情報に対応付けて格納する。送信手段は、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて、契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、端末について、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する。したがって、端末の設定環境に関する情報や端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバ情報を管理し、端末の設定環境に関する情報を、アプリケーションサービスを提供する事業者に送信することにより、事業者は、例えば、問い合わせ、インストール、アップデート等の端末の情報が必要となる時に、必要な端末の情報を取得することができる。
【0023】
(8) 本発明は、ネットワークを介して端末(例えば、図3の端末40)と、前記端末で利用するアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバ(例えば、図3のアプリケーションサービスサーバ20)と、当該アプリケーションサービスのアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバ(例えば、図3のアプリケーション配信サーバ30)と、前記端末の情報を管理する端末管理装置(例えば、図3の端末管理装置10)を備えるアプリケーション配信システムであって、前記端末は、前記ネットワークに接続されたことに応じて、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを前記端末管理装置に送信し、前記端末管理装置は、前記端末から、前記端末識別情報と前記端末環境情報とを取得する端末情報取得手段(例えば、図3の端末情報取得部11)と、予め、前記端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納する契約情報格納手段(例えば、図3の契約情報格納部12)と、取得した端末識別情報が前記契約情報格納手段に格納されているか否かにより、前記端末の認証を行う端末認証手段(例えば、図3の端末認証部13)と、前記端末認証手段にて、前記端末が認証された場合に、前記取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する端末環境情報格納手段(例えば、図3の端末環境情報格納部14)と、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する送信手段(例えば、図3の送信部15)と、を備え、前記サーバは、予め、前記端末環境情報に応じたアプリケーションを格納するアプリケーション配信サーバを識別するアプリケーション配信サーバ識別情報を保持し、受信した端末環境情報に応じたアプリケーションを格納するアプリケーション配信サーバのアプリケーション配信サーバ識別情報と、前記受信した端末環境情報に応じたアプリケーションの導入指示を前記端末管理装置に送信し、前記端末管理装置は、更に、前記サーバから受信したアプリケーション配信サーバ情報および導入指示を、前記端末に送信する配信指示送受信手段(例えば、図3の配信指示送受信部16)を備え、前記端末は、前記端末管理装置を介して前記サーバから受信した導入指示に応じて、受信したアプリケーション配信サーバ識別情報に基づいて、前記アプリケーション配信サーバからアプリケーションをダウンロードし、ダウンロードしたアプリケーションを導入することを特徴とするアプリケーション配信システムを提案している。
【0024】
この発明によれば、端末は、ネットワークに接続されたことに応じて、端末を識別する端末識別情報と、端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを端末管理装置に送信する。また、端末は、端末管理装置を介してサーバから受信した導入指示に応じて、受信したアプリケーション配信サーバ識別情報に基づいて、アプリケーション配信サーバからアプリケーションをダウンロードし、ダウンロードしたアプリケーションを導入する。端末管理装置は、端末情報取得手段、契約情報格納手段、端末認証手段、端末環境情報格納手段、送信手段、および配信指示送受信手段を備える。端末情報取得手段は、端末と接続されたことに応じて、端末から、端末を識別する端末識別情報と、端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得する。契約情報格納手段は、予め、端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納する。端末認証手段は、取得した端末識別情報が契約情報格納手段に格納されているか否かにより、端末の認証を行う。端末環境情報格納手段は、端末認証手段にて、端末が認証された場合に、取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する。送信手段は、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、端末について、端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する。配信指示送受信手段は、サーバから受信したアプリケーション配信サーバ情報および導入指示を、端末に送信する。サーバは、予め、端末環境情報に応じたアプリケーションを格納するアプリケーション配信サーバを識別するアプリケーション配信サーバ識別情報を保持し、受信した端末環境情報に応じたアプリケーションを格納するアプリケーション配信サーバのアプリケーション配信サーバ識別情報と、受信した端末環境情報に応じたアプリケーションの導入指示を端末管理装置に送信する。したがって、端末管理装置が管理する端末の情報に基づいて、導入、すなわち、インストールやアップデートすべきアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバの情報を端末に提供することにより、端末へのアプリケーションの自動ダウンロードを実現することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、端末の情報を管理することにより、アプリケーションサービスを提供する事業者のサーバやユーザの端末に何ら手を加えることなく、事業者が必要な情報を取得すること、また、端末へのアプリケーションの自動ダウンロードを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る端末管理装置の機能構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る端末管理装置の端末情報格納処理のフローを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るアプリケーション配信システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るアプリケーション配信処理のフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0028】
<第1の実施形態>
図1から図2を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0029】
<端末管理装置の機能構成>
図1は、本実施形態に係る端末管理装置10の機能構成を示す図である。端末管理装置10は、ネットワークを介して接続された特定の端末の情報を管理し、管理している端末の情報を、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する事業者(以下、サービス事業者という)に提供する。端末管理装置10により、各サービス事業者がアプリケーションサービスの利用契約を結んでいる端末の情報を取得するためのアプリケーションを用意したり、取得した端末の情報を保持したりする必要がなく、必要な時(例えば、問い合わせ、インストール、アップデート等の時)に端末の情報を取得することができる。
【0030】
端末管理装置10は、サービス事業者が所有するのではなく、サービス事業者と端末のユーザとの間にいる事業者、例えば、通信事業者が所有する。ここで、端末管理装置10が管理する端末は、ネットワークに接続でき、アプリケーションを利用する端末であればよく、スマートフォン、タブレット端末、家電機器、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末等である。
【0031】
図1に示すように、端末管理装置10は、端末情報取得部11、契約情報格納部12、端末認証部13、端末環境情報格納部14、および送信部15を備える。
【0032】
端末情報取得部11は、端末から端末の情報として、端末識別情報と端末環境情報とを取得する。端末には、予め端末を管理する端末管理装置10のURLやIPアドレスが設定されており、端末がネットワークに接続したことに応じて、設定されたURLやIPアドレスに基づいて、端末識別情報と端末環境情報とが端末管理装置10に送信される。
【0033】
ここで、端末識別情報とは、端末を識別する情報であって、例えば、端末毎に予め設定されたID、シリアル番号、IPアドレス等である。また、端末環境情報とは、端末の設定環境に関する情報であって、例えば、OSの種類やバージョン、CPUやメモリ等の各パーツの性能、ハードウェア構成、通信速度等である。
【0034】
契約情報格納部12は、アプリケーションサービスの利用契約を端末管理装置10が管理する端末について、その端末が利用契約を結んでいるアプリケーションサービスに関する情報を、端末管理装置10の管理者等からの直接入力もしくはアプリケーションサービスサーバから受け取り、格納する。ここで、利用契約とは、購入等により結ばれ、端末においてアプリケーションのダウンロード、インストール等により、アプリケーションサービスを利用できるようになる契約である。
【0035】
契約情報格納部12は、具体的には、端末管理装置10が管理する各端末の端末識別情報と、それに対応付けて、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションを提供するサービス事業者の事業者サーバを識別する事業者サーバ情報とを格納する。事業者サーバ情報には、例えば、URLが挙げられる。なお、サービス事業者の事業者サーバとは、サービス事業者が所有し、サービスを提供するASPサーバや、端末の所有者からの問い合わせ処理に用いるサーバ等であって、後述する送信部15で送信される情報を利用する。
【0036】
端末認証部13は、端末情報取得部11で取得した端末識別情報が、契約情報格納部12に格納されているか否かにより、端末管理装置10にてアプリケーションサービスの利用契約を管理する端末であるか否かを判断する。端末管理装置10にてアプリケーションサービスの利用契約を管理する端末であると判断された場合には、端末情報取得部11で取得した端末識別情報および端末環境識別情報を端末環境情報格納部14に送信する。一方、端末管理装置10にてアプリケーションサービスの利用契約を管理する端末でないと判断された場合には、処理を終了する。
【0037】
端末環境情報格納部14は、端末認証部13で端末管理装置10にてアプリケーションサービスの利用契約を管理する端末であると判断された場合に、端末情報取得部11で取得した端末識別情報に対応付けて、同じく端末情報取得部11で取得した端末環境情報を格納する。また、端末環境情報格納部14は、端末情報取得部11で取得した端末識別情報に基づいて、端末環境情報を既に格納しているか否か判断する。端末環境情報を既に格納している場合には、格納している端末環境情報と、端末情報取得部11で取得した端末環境情報とを比較し、異なる場合には、端末情報取得部11で取得した端末環境情報に更新する。一方、格納している端末環境情報と、端末情報取得部11で取得した端末環境情報とが同じ場合には、端末情報取得部11で取得した端末環境情報を端末環境情報格納部14に格納しない。
【0038】
<端末情報格納処理フロー>
ここで、図2のフローを用いて、本実施形態に係る端末管理装置10の端末情報格納処理を説明する。
【0039】
まず、ステップS1において、端末情報取得部11は、端末から端末の情報として、端末識別情報と端末環境情報とを取得する。
【0040】
次に、ステップS2において、端末認証部13は、ステップS1で取得した端末識別情報が、契約情報格納部12に格納されているか否かにより、端末認証を行う。端末認証ができた場合(YES)には、ステップS3に処理を進め、一方、端末認証ができなかった場合(NO)には、処理を終了する。
【0041】
次に、ステップS3において、端末環境情報格納部14は、ステップS1で取得した端末識別情報が既に格納されているか否か判断する。端末識別情報が格納されていると判断した場合(YES)には、ステップS4に処理を進め、一方、端末識別情報が格納されていないと判断した場合(NO)には、ステップS6に処理を進める。
【0042】
次に、ステップS4において、端末環境情報格納部14は、ステップS1で取得した端末環境情報と、既に格納されている端末環境情報とが異なるか否か判断する。ステップS1で取得した端末環境情報と、既に格納されている端末環境情報とが異なると判断した場合(YES)には、ステップS5に処理を進め、一方、ステップS1で取得した端末環境情報と、既に格納されている端末環境情報とが同じであると判断した場合(NO)には、処理を終了する。
【0043】
次に、ステップS5において、端末環境情報格納部14は、既に格納されている端末環境情報をステップS1で取得した端末環境情報に更新する。
【0044】
次に、ステップS6において、端末環境情報格納部14は、ステップS1で取得した端末識別情報と端末環境情報とを格納する。
【0045】
送信部15は、端末環境情報格納部14に格納されている情報の送信要求があった場合に、契約情報格納部12に格納されている事業者サーバ情報に基づいて、サービス事業者の事業者サーバに、端末環境情報格納部14に格納されている端末環境情報を送信する。なお、端末識別情報も併せて送信してもよい。
【0046】
送信要求には、サービス事業者からの送信要求と、端末環境情報格納部14が更新されたことに応じた送信要求とがある。サービス事業者からの送信要求とは、サービス事業者から所定の端末の端末環境情報の送信要求である。例えば、サービス事業者に端末のユーザから問い合わせが合った際に、サービス事業者が、問い合わせがあった端末の端末環境情報を必要とし、端末管理装置10に端末環境情報格納部14に格納されている端末環境情報を要求する場合である。
【0047】
また、端末環境情報格納部14が更新されたことに応じた送信要求とは、例えば、新たな端末の端末環境情報が端末環境情報格納部14に格納された場合や、既に端末環境情報格納部14に格納されている端末環境情報が更新された場合に、新たに格納された端末環境情報や更新された端末環境情報の送信要求である。新たに格納された端末環境情報や更新された端末環境情報をサービス事業者の事業者サーバに送信することにより、事業者サーバは、新たな端末がアプリケーションのインストールを要求していることや、設定環境が変更された端末がアプリケーションのアップデートを要求していることを検知し、インストールまたはアップデート指示を行うことができる。
【0048】
以上説明したように、本実施形態によれば、端末管理装置10は、ネットワークを介して接続された特定の端末の情報を管理し、管理している端末の情報を、端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供するサービス事業者に提供することができる。その結果、端末管理装置10により、各サービス事業者がアプリケーションサービスの利用契約を結んでいる端末の情報を取得するためのアプリケーションを用意したり、取得した端末の情報を保持したりする必要がなく、必要な時(例えば、問い合わせ、インストール、アップデート等の時)に端末管理装置10から端末の情報を取得することができる。
【0049】
<第2の実施形態>
<アプリケーション配信システムの構成>
図3から図4を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、端末管理装置を用いたアプリケーション配信システム1について説明する。
【0050】
図3は、本実施形態に係るアプリケーション配信システム1の構成を示す図である。図に示すようにアプリケーション配信システム1は、端末管理装置10、アプリケーションサービスサーバ20、アプリケーション配信サーバ30、および端末40から構成され、これらの機器はネットワークを介して接続されている。なお、アプリケーションサービスサーバ20およびアプリケーション配信サーバ30は1台しか記載していないが、複数台であってもよい。
【0051】
端末管理装置10は、端末情報取得部11、契約情報格納部12、端末認証部13、端末環境情報格納部14、送信部16、および配信指示送受信部17を備える。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
【0052】
送信部16は、端末40から取得した端末識別情報および端末環境情報が、端末環境情報格納部14に新たに格納されたことに応じて、取得した端末識別情報により契約情報格納部12から取得したアプリケーションサービスサーバ情報に基づいて、アプリケーションサービスサーバ20に取得した端末環境情報を送信する。このとき、送信部16は、新規の端末の端末環境情報であることを併せて、アプリケーションサービスサーバ20に送信する。
【0053】
また、送信部16は、端末40から取得した端末識別情報および端末環境情報により、端末環境情報格納部14の端末環境情報が更新されたことに応じて、取得した端末識別情報により契約情報格納部12から取得したアプリケーションサービスサーバ情報に基づいて、アプリケーションサービスサーバ20に取得した端末環境情報を送信する。このとき、送信部16は、既存の端末の端末環境情報であることを併せて、アプリケーションサービスサーバ20に送信する。
【0054】
配信指示送受信部17は、アプリケーションサービスサーバ20から端末40へのアプリケーションのインストール指示またはアップデート指示と、アプリケーション配信サーバ情報とを受信し、端末40に送信する。
【0055】
アプリケーションサービスサーバ20は、アプリケーションサービスを提供する事業者が所有するASP(Application Service Provider)サーバであって、アプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバ30を特定するアプリケーション配信サーバ情報を格納している。具体的には、端末環境情報に対応付けて、アプリケーション配信サーバ情報は格納される。例えば、同一のアプリケーションであっても、Windows(登録商標)やLinux等のOSの種類毎にアプリケーションが用意される場合には、OSの種類に対応付けて、OSの種類に応じたアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバを特定するアプリケーション配信サーバ情報を格納する。
【0056】
また、アプリケーションサービスサーバ20は、端末管理装置10から受信した端末環境情報に基づいて、アプリケーション配信サーバ情報を取得し、取得したアプリケーション配信サーバ情報と、インストール指示またはアップデート指示とを送信する。端末管理装置10から端末環境情報を受信した際に、新規の端末の端末環境情報であることを併せて受信した場合には、配信指示送受信部17はインストール指示を送信し、既存の端末の端末環境情報であることを併せて受信した場合には、配信指示送受信部17はアップデート指示を送信する。
【0057】
アプリケーション配信サーバ30は、端末40からの要求に応じてアプリケーションを端末40に配信する。なお、アプリケーション配信サーバ30は、アプリケーションサービスサーバ20および端末管理装置10の内部に備えられてもよい。
【0058】
端末40は、端末管理装置10により、端末40におけるアプリケーションサービスの利用契約と、端末の情報とが管理される端末であって、予め端末40を管理する端末管理装置10のURLやIPアドレスが設定されている。端末40は、ネットワークに接続したことに応じて、設定されているURLやIPアドレスに基づいて、端末40の情報として、端末識別情報と端末環境情報とを端末管理装置10に送信する。
【0059】
また、端末40は、端末管理装置10を介して後述するアプリケーションサービスサーバ20から、アプリケーションのインストール指示またはアップデート指示と、アプリケーション配信サーバ情報とを受信する。そして、端末40は、インストール指示またはアップデート指示を受信すると、アプリケーション配信サーバ情報に基づいてアプリケーション配信サーバ30からアプリケーションをダウンロードし、アプリケーションのインストールまたはアップデートを行う。なお、インストール指示またはアップデート指示を受信すると、アプリケーション配信サーバ情報に基づいてアプリケーション配信サーバ30からアプリケーションをダウンロードし、インストールする処理をワンクリックで簡単に起動できるようにしたランチャも併せて、端末管理装置10を介してアプリケーションサービスサーバ20から受信してもよい。また、アプリケーションのインストールやアップデートを行うか否かについて、ユーザに入力要求を行ってもよい。
【0060】
<アプリケーション配信処理のフロー>
図4は、本実施形態に係るアプリケーション配信処理のフローを示す図である。本処理は、端末40が起動されたことに応じて、処理が開始する。
【0061】
まず、ステップS11において、端末40は、端末の情報として、端末識別情報および端末環境情報を、端末管理装置10に送信する。
【0062】
次に、ステップS12において、図2にて説明した、端末40から取得した端末の情報を端末環境情報格納部14に格納する処理を行う。
【0063】
次に、ステップS13において、送信部16は、ステップS12において端末環境情報格納部14の情報が更新されたことに応じて、端末情報取得部11で取得した端末識別情報により契約情報格納部12から取得したアプリケーションサービスサーバ情報に基づいて、アプリケーションサービスサーバ20に、取得した端末環境情報を送信する。この時、送信部16は、ステップS12で、端末40から取得した端末識別情報および端末環境情報を新規に端末環境情報格納部14に格納したか、端末40から取得した端末識別情報および端末環境情報により端末環境情報格納部14を更新したかに応じて、送信する端末環境情報が新規の端末の端末環境情報であるか、既存の端末の端末環境情報であるかを併せて送信する。
【0064】
次に、ステップS14において、アプリケーションサービスサーバ20は、端末管理装置10から受信した端末環境情報に基づいて、アプリケーション配信サーバ情報を取得し、取得したアプリケーション配信サーバ情報と、インストールまたはアップデート指示とを送信する。インストールまたはアップデートの指示は、自動的に実施しても良いし、アプリケーションサービスサーバ20の管理者が、例えば管理画面上から、インストールまたはアップデートの承認を行ってから、実施しても良い。
【0065】
次に、ステップS15において、端末管理装置10の配信指示送受信部17は、アプリケーションサービスサーバ20から受信したアプリケーション配信サーバ情報、およびインストールまたはアップデート指示を端末40に送信する。
【0066】
次に、ステップS16において、端末40は、受信したアプリケーション配信サーバ情報に基づいて、アプリケーション配信サーバ30からアプリケーションをダウンロードする。
【0067】
次に、ステップS17において、アプリケーション配信サーバ30は、端末40からのダウンロード要求に応じて、アプリケーションを配信する。
【0068】
次に、ステップS18において、端末40は、ダウンロードしたアプリケーションを、受信したインストールまたはアップデート指示に応じて、インストールまたはアップデートする。
【0069】
以上説明したように、本実施形態によれば、端末管理装置が管理する端末の情報に基づいて、インストールまたはアップデートすべきアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバの情報を端末に提供することができる。その結果、端末へのアプリケーションの自動ダウンロードを実現することができる。
【0070】
なお、端末管理装置およびアプリケーション配信システムの処理をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを機器に読み込ませ、実行することによって本発明の端末管理装置およびアプリケーション配信システムを実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0071】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0072】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0073】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0074】
10 端末管理装置
11 端末情報取得部
12 契約情報格納部
13 端末認証部
14 端末環境情報格納部
15 送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と、前記端末にアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバと、ネットワークを介して接続される端末管理装置であって、
前記端末と接続されたことに応じて、当該端末から、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得する端末情報取得手段と、
予め、前記端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納する契約情報格納手段と、
取得した端末識別情報が前記契約情報格納手段に格納されているか否かにより、前記端末の認証を行う端末認証手段と、
前記端末認証手段にて、前記端末が認証された場合に、前記取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する端末環境情報格納手段と、
前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする端末管理装置。
【請求項2】
前記端末環境情報格納手段は、前記取得した端末識別情報に対応する端末環境情報が格納されている場合には、格納されている端末環境情報と前記取得した端末識別情報とが異なるか否か判断し、異なる場合には、前記格納されている端末環境情報を前記取得した端末識別情報に更新することを特徴とする請求項1に記載の端末管理装置。
【請求項3】
送信された端末識別情報および端末環境情報に応じて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスのアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバを識別するアプリケーション配信サーバ情報と、当該アプリケーションの導入指示とを、前記アプリケーション配信サーバから受信し、受信したアプリケーション配信サーバ情報および導入指示を、前記端末に送信する配信指示送受信手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の端末管理装置。
【請求項4】
前記端末環境情報は、前記端末のオペレーティング・システムに関する情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の端末管理装置。
【請求項5】
前記端末は、スマートフォン、タブレット端末、家電機器、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末のいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の端末管理装置。
【請求項6】
端末と、前記端末にアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバと、ネットワークを介して接続される端末管理装置における端末管理方法であって、
前記端末と接続されたことに応じて、当該端末から、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得し、
予め、前記端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を契約情報格納手段に格納し、
取得した端末識別情報が前記契約情報格納手段に格納されているか否かにより、前記端末の認証を行い、
前記端末が認証された場合に、前記取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を端末環境情報格納手段に格納し、
前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信すること、
を特徴とする端末管理方法。
【請求項7】
端末と、前記端末にアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバと、ネットワークを介して接続される端末管理装置における端末管理プログラムであって、
コンピュータを、
前記端末と接続されたことに応じて、当該端末から、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを取得する端末情報取得手段と、
取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する端末環境情報格納手段と、
予め、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を、前記端末識別情報に対応付けて格納する契約情報格納手段と、
前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する送信手段、
として機能させるための端末管理プログラム。
【請求項8】
ネットワークを介して端末と、前記端末で利用するアプリケーションサービスを提供する事業者のサーバと、当該アプリケーションサービスのアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバと、前記端末の情報を管理する端末管理装置を備えるアプリケーション配信システムであって、
前記端末は、前記ネットワークに接続されたことに応じて、当該端末を識別する端末識別情報と、当該端末の設定環境に関する情報である端末環境情報とを前記端末管理装置に送信し、
前記端末管理装置は、
前記端末から、前記端末識別情報と前記端末環境情報とを取得する端末情報取得手段と、
予め、前記端末管理装置にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、前記端末における利用契約を結んでいるアプリケーションサービスを提供する前記事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納する契約情報格納手段と、
取得した端末識別情報が前記契約情報格納手段に格納されているか否かにより、前記端末の認証を行う端末認証手段と、
前記端末認証手段にて、前記端末が認証された場合に、前記取得した端末識別情報に対応付けて、取得した端末環境情報を格納する端末環境情報格納手段と、
前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報の送信要求に応じて、当該送信要求がされた端末の端末識別情報に基づいて前記契約情報格納手段から取得したサーバ情報に基づいて、当該端末について、前記端末環境情報格納手段に格納されている端末環境情報を送信する送信手段と、
を備え、
前記サーバは、予め、前記端末環境情報に応じたアプリケーションを格納するアプリケーション配信サーバを識別するアプリケーション配信サーバ識別情報を保持し、受信した端末環境情報に応じたアプリケーションを格納するアプリケーション配信サーバのアプリケーション配信サーバ識別情報と、前記受信した端末環境情報に応じたアプリケーションの導入指示を前記端末管理装置に送信し、
前記端末管理装置は、更に、前記サーバから受信したアプリケーション配信サーバ情報および導入指示を、前記端末に送信する配信指示送受信手段を備え、
前記端末は、前記端末管理装置を介して前記サーバから受信した導入指示に応じて、受信したアプリケーション配信サーバ識別情報に基づいて、前記アプリケーション配信サーバからアプリケーションをダウンロードし、ダウンロードしたアプリケーションを導入することを特徴とするアプリケーション配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−69245(P2013−69245A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209198(P2011−209198)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】