説明

端末管理装置、遠隔制御システムおよび遠隔制御方法

【課題】特定の端末に設定されたマナーモードの切替えを遠隔で行える端末を特定することが可能な端末管理装置、遠隔制御システムおよび遠隔制御方法を提供する。
【解決手段】管理サーバは、第1の端末とマナーモードに設定される第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶する電話番号記憶部と、端末からマナーモードの解除を要求する旨の要求情報を受信する電話制御部と、電話制御部が第1の端末からの要求情報を受信すると、端末対応データに対応付けられた第2の端末宛てに要求情報を送信する処理部と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末管理装置、遠隔制御システムおよび遠隔制御方法に関し、特には、複数の端末間のそれぞれと通信を行う端末管理装置、遠隔制御システムおよび遠隔制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家族で複数の携帯電話がそれぞれ使用されることが一般的になってきている。このため、子供の携帯電話(以下、「子端末」と称する。)と、親の携帯電話(以下、「親端末」と称する。)と、を互いに対応付けた登録データが管理されていることが多い。
【0003】
また、登録データに対応付けられた子端末が、着信の鳴動を禁止するマナーモードに設定されている状況では、親端末から遠隔により、子端末に設定されたマナーモードを解除したいという要求がある。
【0004】
特許文献1には、特定の人(例えば、親)の携帯電話からの情報にてマナーモードが解除される携帯電話が記載されている。特許文献1に記載の携帯電話は、自身に設定されたマナーモードを解除するためのキーワードを記憶するメモリを備えている。
【0005】
特許文献1に記載の携帯電話は、特定の人の携帯電話から着信があったときに、マナーモードに設定されている旨を発信側の携帯電話に通知し、その後、発信側の携帯電話から送信されたキーワードを受信すると、受信されたキーワードが、メモリに記憶されたキーワードと一致した場合に、マナーモードを解除する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−282651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の携帯電話では、発信側の携帯電話から送信されたキーワードを受信すると、受信されたキーワードが、メモリに記憶されたキーワードと一致した場合に、マナーモードを解除する。
【0008】
しかしながら、特定の人(例えば、親)以外の人にて使用されている発信側の携帯電話から、メモリに記憶されたキーワードが送信される可能性もある。この場合、受信されたキーワードが、メモリに記憶されたキーワードと一致し、マナーモードの設定が解除されてしまう。
【0009】
このため、携帯電話などの端末に設定されたマナーモードが、特定の人の携帯電話以外の端末からの情報にて解除されてしまうことがあるという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上記した課題を解決する端末管理装置、遠隔制御システムおよび遠隔制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の端末管理装置は、第1の端末とマナーモードを有する第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶する記憶手段と、前記第1の端末から、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を受信する受信手段と、前記受信手段が前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに、前記要求情報を送信する処理手段と、を含む。
【0012】
本発明の遠隔制御システムは、第1の端末とマナーモードを有する第2の端末と端末管理装置とを有する遠隔制御システムであって、前記端末管理装置は、前記第1の端末と前記第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶する記憶手段と、前記第1の端末から、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を受信する受信手段と、前記受信手段が、前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに、前記要求情報を送信する処理手段と、を含み、前記第2の端末は、前記処理手段から前記要求情報を受信すると、前記第2の端末に設定された前記マナーモードを解除する。
【0013】
本発明の遠隔制御方法は、端末管理装置が行う遠隔制御方法であって、第1の端末とマナーモードを有する第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記第1の端末から、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにて前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに、前記要求情報を送信する処理ステップと、を含む。
【0014】
本発明の遠隔制御方法は、第1の端末とマナーモードを有する第2の端末と端末管理装置とを有する遠隔制御システムの遠隔制御方法であって、前記端末管理装置が、前記第1の端末と前記第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記第1の端末が、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を送信する送信ステップと、前記端末管理装置は、前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに前記要求情報を送信する処理ステップと、前記第2の端末は、前記処理手段から前記要求情報を受信すると、前記第2の端末に設定された前記マナーモードを解除する解除ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、特定の端末に設定されたマナーモードの切替えを遠隔で行える端末を特定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態における遠隔制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】遠隔制御システムの遠隔制御方法を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施形態における遠隔制御システムの構成例を示すブロック図である。
【0019】
遠隔制御システム1は、データ管理センターに設けられ、複数の端末と通信を行う管理サーバ10と、複数の端末のうち家族で使用される端末20Aおよび端末20Bと、を備える。
【0020】
端末20Aおよび端末20Bは、一般的に第1の端末および第2の端末と呼ぶことができる。端末20Aおよび端末20Bとしては、例えば、携帯電話機が用いられる。本実施形態では、端末20Aは、親が使用する親端末であり、端末20Bは、子供が使用する子端末である。
【0021】
端末20Aおよび端末20Bのそれぞれは、同じ構成であり、着信音を消すためのマナーモード機能を有する。端末20Aおよび端末20Bは、電話制御部21と、マナーモード処理部22と、電話番号記憶部23と、を備える。
【0022】
電話番号記憶部23は、通信先を示す接続情報として電話番号を記憶する。端末20Aの電話番号記憶部23には、端末20Bの電話番号と、データ管理センターの専用局番として管理サーバ10の電話番号と、が記憶されている。端末20Bの電話番号記憶部23には、管理サーバ10の電話番号と、端末20Aの電話番号とが記憶されている。
【0023】
電話制御部21は、管理サーバ10と通信を行う。電話制御部21は、専用局番にて特定される管理サーバ10に、マナーモード機能の設定の解除を要求する旨の要求情報を送信する。例えば、端末20Aの電話制御部21は、要求情報として端末20Aの電話番号を管理サーバ10に送信する。
【0024】
マナーモード処理部22は、電話制御部21の制御に従ってマナーモード機能を実行する。
【0025】
管理サーバ10は、一般的に端末管理装置と呼ぶことができる。
【0026】
管理サーバ10は、データ管理センターに設けられる電話交換装置である。管理サーバ10は、電話制御部11と、処理部12と、電話番号記憶部13と、を備える。処理部12は、マナーモード制御部121と電話転送制御部122とを備える。
【0027】
電話番号記憶部13は、一般的に記憶手段と呼ぶことができる。
【0028】
電話番号記憶部13は、複数の端末のうち端末20Aと端末20Bとが互いに対応付けられた端末対応データを記憶する。本実施形態では、電話番号記憶部13は、端末20Aの電話番号と端末20Bの電話番号とを互いに対応付けて端末対応データとして記憶する。また、電話番号記憶部13は、マナーモードの設定を解除するか否かを問い合わせる音声ガイダンスを記憶する。電話番号記憶部13は、管理サーバ10の電話番号も記憶している。
【0029】
電話制御部11は、一般的に受信手段と呼ぶことができる。
【0030】
電話制御部11は、端末20Aから、端末20Aの電話番号と管理サーバ10の電話番号とを受信する。電話制御部11は、端末20Aの電話番号を受信すると、電話番号記憶部13に記憶された端末対応データを参照して端末20Aの電話番号を検索する。
【0031】
電話制御部11は、端末対応データに示された端末20Aの電話番号を特定すると、端末20Aに通信が可能である旨を返信し、電話番号記憶部13に記憶された音声ガイダンスを端末20Aに送信する。端末20Aは、その音声ガイダンスを受信し、その音声ガイダンスをユーザに通知する。端末20Aは、ユーザ操作により、マナーモードの解除を要求する旨の要求情報と、端末20Bの電話番号とを受け付け、その要求情報と端末20Bの電話番号とを管理サーバ10の電話制御部11に送信する。
【0032】
電話制御部11は、端末20Aからの要求情報と端末20Bの電話番号とを受信する。そして電話制御部11は、電話番号記憶部13に記憶された端末対応データを参照し、端末20Aの電話番号に対応付けられた端末20Bの電話番号が、受信された電話番号と一致するか否かを確認する。そして電話制御部11は、端末対応データに対応付けられた端末20Bの電話番号が、受信された電話番号と一致した場合に、端末20Bの電話番号と要求情報とをマナーモード制御部12に供給する。
【0033】
処理部12は、一般的に処理手段と呼ぶことができる。
【0034】
処理部12は、電話制御部11が端末20Aからの要求情報を受信すると、電話番号記憶部13内の端末対応データにて端末20Aと対応付けられた端末20B宛てにその要求情報を送信する。その後、電話制御部11が、端末20Bからマナーモードの設定が解除された旨の解除情報を受信すると処理部12は、端末20Aと端末20Bとの間を接続する。そして処理部12は、端末20Aおよび端末20Bの通話が終了すると、端末20Bをマナーモードの設定に戻す旨の設定情報を端末20Bに送信する。
【0035】
マナーモード制御部121は、電話制御部11から、マナーモードの解除を要求する旨の要求情報と、端末対応データにて端末20Aと対応付けられた端末20Bの電話番号とを受け付けると、その電話番号にて特定される端末20Bに、要求情報とともに管理サーバ10の電話番号とを送信する。
【0036】
端末20Bにおいて、電話制御部21は、マナーモード制御部121から要求情報と管理サーバ10の電話番号とを受信すると、要求情報にて要求されたマナーモードの解除をマナーモード処理部22に指示する。そしてマナーモード処理部22は、電話制御部21の指示に従ってマナーモード機能を解除し、マナーモードの設定が解除された旨を示す解除情報を、電話制御部21を介して管理サーバ10に返信する。
【0037】
管理サーバ10では、電話制御部11が端末20Bからの解除情報を受信し、その解除情報を電話転送制御部122に供給する。電話転送制御部122は、電話制御部11から解除情報を受け付けると、端末20Aと端末20Bとの間を接続する。その後に電話転送制御部122は、端末20Aと端末20Bとの間で通話が終了すると、通話終了情報を電話制御部11に供給する。
【0038】
電話制御部11は、電話転送制御部122から通話終了情報を受け付けると、端末20Bの電話番号をマナーモード制御部121に供給する。マナーモード制御部121は、端末20Bの電話番号を受け付けると、端末20Bをマナーモードに戻す旨の設定情報を端末20Bに送信する。
【0039】
端末20Bでは、電話制御部21が、マナーモード制御部121から設定情報を受信すると、その設定情報にて要求されたマナーモードの設定をマナーモード処理部22に指示する。マナーモード処理部22は、電話制御部21の指示に従ってマナーモード機能を実行する。
【0040】
次に遠隔制御システム1の動作について説明する。
【0041】
図2は、遠隔制御システム1の遠隔制御方法を示すシーケンスチャートである。図2には、管理サーバ10を有するデータ管理センターと、端末20Aと、端末20Bと、が示されている。また、端末20Bはマナーモードに設定されている。
【0042】
まず、端末20Aは、データ管理センターの専用局番にて特定される管理サーバ10に端末20Aの電話番号を送信する(ステップS911)。
【0043】
データ管理センターでは、電話制御部11が、端末20Aから端末20Aの電話番号を受信すると、その端末20Aの電話番号が、電話番号記憶部13内の端末対応データに示された電話番号と一致するか否かを確認する。図2では、端末20Aから受信された電話番号が、端末対応データに示された端末20Aの電話番号と一致するため、電話制御部11は、端末20Aに通信が可能である旨を返信し、音声ガイダンスを端末20Aに送信する(ステップS912)。
【0044】
端末20Aでは、音声ガイダンスに従ってユーザ操作により、マナーモードの解除を要求する旨の要求情報と、端末20Bの電話番号とが入力され、電話制御部21は、その要求情報と端末20Bの電話番号を、データ管理センターの専用局番にて特定される管理サーバ10へ送信する(ステップS913)。
【0045】
データ管理センターにおいて、電話制御部11は、端末20Aから要求情報と端末20Bの電話番号とを受信すると、電話番号記憶部13に記憶された端末対応データを参照し、端末20Aの電話番号と対応付けられた電話番号が、端末20Aから受信された端末20Bの電話番号と一致するか否かを確認する。図2では、端末対応データに対応付けられた電話番号が、端末20Aから受信された端末20Bの電話番号と一致するため、電話制御部11は、要求情報と端末20Bの電話番号とをマナーモード制御部121に供給する。マナーモード制御部121は、要求情報と端末20Bの電話番号とを受け付けると、その電話番号にて特定される端末20Bに、その要求情報と、データ管理センターの専用局番として管理サーバ10の電話番号とを送信する(ステップS914)。
【0046】
端末20Bにおいて、電話制御部21は、専用局番と要求情報とを受信すると要求情報にて要求されたマナーモードの設定の解除をマナーモード処理部22に指示し、マナーモード処理部22は、その電話制御部21の指示に従ってマナーモード機能の実行を中止する。そしてマナーモード処理部22が、マナーモードの設定が解除された旨を示す解除情報を電話制御部21に供給すると、電話制御部21は、専用局番にて特定される管理サーバ10に解除情報を送信する(ステップS915)。
【0047】
データ管理センターでは、電話制御部11が、端末20Bから解除情報を受信し、その解除情報を電話転送制御部122に供給すると、電話転送制御部122は、端末20Aと端末20Bとの間を接続する(ステップS916)。このため、端末20Aと端末20Bとの間で通話が行われる。
【0048】
その後、電話転送制御部122は、端末20Aおよび端末20Bの通話が切断される(ステップS917)と、通話終了情報を、電話制御部11を介してマナーモード制御部121に供給する。マナーモード制御部121は、通話終了情報を受け付けると、端末20に設定されたマナーモードの解除を取り消すための情報として、マナーモードの設定を要求する旨の設定情報を端末20Bに送信する。
【0049】
端末20Bでは、電話制御部21が設定情報を受信すると、その設定情報にて要求されたマナーモードの設定をマナーモード処理部22に指示し、マナーモード処理部22は、マナーモード機能を実行する。
【0050】
本実施形態によれば、管理サーバ10では、第1の端末20Aと、マナーモード機能を有する第2の端末20Bとが互いに対応付けられた端末対応データを記憶する電話番号記憶部13が設けられ、電話制御部11が、端末20Aからマナーモード機能を解除する旨の要求情報を受信すると、処理部12は、端末対応データを参照し、端末20Aに対応付けられた端末20B宛てに要求情報を送信する。
【0051】
このため、管理サーバ10は、電話番号記憶部13に記憶された端末対応データを管理することで、端末20Bに設定されるマナーモード機能を遠隔で制御可能な特定の端末20Aを特定することができる。よって、端末20Bは、端末20A以外の端末からマナーモード機能を解除されることはなくなる。
【0052】
また、家族で端末20Aおよび端末20Bがそれぞれ使用されている場合、子供が使用する端末20Aと、親が使用する端末20Bとが互いに対応付けられた端末対応データが予め管理されていることが多い。
【0053】
このため、管理サーバ10は、予め管理されている端末対応データを用いることにより、端末対応データに対応付けられた端末20Bにマナーモードが設定されている状況で、端末20Aから遠隔により、端末20Bに設定されたマナーモードを解除することを容易に実現することができる。
【0054】
また、本実施形態では、処理部12が端末20B宛てに要求情報を送信した後に電話制御部11が、端末20Bからマナーモードの設定が解除された旨を示す解除情報を受信すると、処理部12は、端末20Aと端末20Bとの間を接続する。
【0055】
よって、管理サーバ10は、端末20Bのマナーモードを解除した後すぐに端末20Aと端末20Bとの間を接続するため、端末20Aは、他の端末からの電話を端末20Bが受ける前に、端末20Bと通信を行うことができる。
また、本実施形態では、処理部12は、端末20Aと端末20Bとの間を接続した後に端末20Aの通信が終了すると、端末20Bをマナーモードの設定に戻す旨の設定情報を端末20Bに送信する。
【0056】
端末20Bが端末20Aと通話をした後に管理サーバ10は、端末20Bをマナーモードに戻すため、端末20A以外の端末から端末20Bに電話があっても、端末20Bで着信音が鳴動することを防止することができる。
【0057】
なお、本実施形態では、管理サーバ10が端末20Bへ要求情報を送信し、端末20Bは、要求情報を受信すると、マナーモードの設定を解除するが、管理サーバ10にて端末20Aと端末20Bとの間が接続されたときに、端末20Aが要求情報を端末20Bへ送信してもよい。この場合、端末20Aは、要求情報として、マナーモードの設定や解除を示すメールやプッシュ番号を送信してもよい。
【0058】
また、本実施形態では、端末20Aは、マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を端末20Bに送信する例について説明したが、例えば、端末20Bが、予め定められたマナーモード時間に応じてマナーモードの設定を切り替える機能を有する場合には、端末20Aは、管理サーバ10を介してマナーモード時間を示す要求情報を端末20Bに送信してもよい。この場合、端末20Bは、その要求情報を受信すると、要求情報に示された時間にマナーモード時間を変更する。
【0059】
あるいは、端末20Bが、マナーモード時間を示すメールを受信すると、そのメールに示された時間だけ端末20Bをマナーモードにする機能を有する場合には、端末20Aは、管理サーバ10を介してマナーモード時間を示すメールを端末20Bに送信してもよい。
【0060】
または、端末20Bが、予め定められた物理的なマナーモード領域に応じてマナーモードの設定を切り替える機能を有する場合には、端末20Aは、管理サーバ10を介してマナーモード領域を特定する要求情報を端末20Bに送信してもよい。この場合、端末20Bは、その要求情報を受け付けると、要求情報にて特定される領域にマナーモード領域を変更する。
【0061】
また、本実施形態では、端末20Bは、要求情報を受信し、自身のマナーモードを解除したときに、解除情報を管理サーバ10に送信する例について説明したが、管理サーバ10は、その解除情報を、電話やメールなどの予め指定された手法により端末20Aに送信してもよい。これにより、端末20Aのユーザは、端末20Bのマナーモードが解除されたことを知ることができる。
【0062】
また、本実施形態では、管理サーバ10が音声ガイダンスを端末20Aに送信し、端末20Aは、音声ガイダンスに従ってユーザ操作により入力された要求情報を管理サーバ10に返信する例について説明したが、ユーザによる要求情報の入力操作を省略してもよい。例えば、端末20Aは、端末20Aの電話番号を要求情報として、管理サーバ10に送信し、管理サーバ10は、端末20Aの電話番号を受信すると、電話番号記憶部13内の端末対応データを参照し、端末20Aの電話番号と応付けられた電話番号を特定し、その電話番号にて特定される端末20Bに、マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を送信する。
【0063】
また、本実施形態では、管理サーバ10が、端末20Aと端末20Bとの間を接続し、端末20Aおよび端末20Bの通話が切断された後に、管理サーバ10が、端末20Bをマナーモードに設定する例について説明したが、端末20Aとの通話が切断されたときに、端末20Bが自身のマナーモードの設定を元に戻しても良い。
【0064】
以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0065】
1 遠隔制御システム
10 管理サーバ
11、21 電話制御部
121 マナーモード制御部
122 電話転送制御部
13、23 電話番号記憶部
22 マナーモード処理部
20A、20B 端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末とマナーモードを有する第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶する記憶手段と、
前記第1の端末から、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに、前記要求情報を送信する処理手段と、を含む端末管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の端末管理装置において、
前記処理手段は、前記第2の端末宛てに前記要求情報を送信した後に、前記受信手段が、前記マナーモードの設定が解除された旨を示す解除情報を受信すると、前記第1の端末と前記第2の端末との間を接続する、端末管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の端末管理装置において、
前記処理手段は、前記第1の端末と前記第2の端末との間を接続した後に、前記第1の端末の通信が終了すると、前記第2の端末を前記マナーモードの設定に戻す旨の設定情報を前記第2の端末宛てに送信する、端末管理装置。
【請求項4】
第1の端末とマナーモードを有する第2の端末と端末管理装置とを有する遠隔制御システムであって、
前記端末管理装置は、
前記第1の端末と前記第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶する記憶手段と、
前記第1の端末から、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が、前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに、前記要求情報を送信する処理手段と、を含み、
前記第2の端末は、前記処理手段から前記要求情報を受信すると、前記第2の端末に設定された前記マナーモードを解除する、遠隔制御システム。
【請求項5】
請求項4に記載の遠隔制御システムにおいて、
前記処理手段は、前記第2の端末宛てに前記要求情報を送信した後に、前記受信手段が、前記マナーモードの設定が解除された旨を示す解除情報を受信すると、前記第1の端末と前記第2の端末との間を接続する、遠隔制御システム。
【請求項6】
端末管理装置が行う遠隔制御方法であって、
第1の端末とマナーモードを有する第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記第1の端末から、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに、前記要求情報を送信する処理ステップと、を含む遠隔制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の遠隔制御方法において、
前記処理ステップでは、前記第2の端末宛てに前記要求情報を送信した後に、前記第2の端末から、前記マナーモードの設定が解除された旨を示す解除情報を受信すると、前記第1の端末と前記第2の端末との間を接続する、遠隔制御方法。
【請求項8】
第1の端末とマナーモードを有する第2の端末と端末管理装置とを有する遠隔制御システムの遠隔制御方法であって、
前記端末管理装置が、前記第1の端末と前記第2の端末とが互いに対応付けられた端末対応データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記第1の端末が、前記マナーモードの解除を要求する旨の要求情報を送信する送信ステップと、
前記端末管理装置は、前記第1の端末からの前記要求情報を受信すると、前記端末対応データにて前記第1の端末と対応付けられた第2の端末宛てに前記要求情報を送信する処理ステップと、
前記第2の端末は、前記処理手段から前記要求情報を受信すると、前記第2の端末に設定された前記マナーモードを解除する解除ステップと、を含む遠隔制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の遠隔制御方法において、
前記解除ステップでは、前記第2の端末が、前記マナーモードの設定が解除された旨を示す解除情報を前記端末管理装置に送信し、
前記処理ステップでは、前記端末処理装置が、前記第2の端末から前記解除情報を受信すると、前記第1の端末と前記第2の端末との間を接続する、遠隔制御方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−55550(P2013−55550A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193093(P2011−193093)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】