説明

端末装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】印刷物の画像のプレビュー表示において、より広いプレビュー画像の表示面積、かつ、直観的なページ集約の設定の操作を可能にすることを目的とする。
【解決手段】表示部を有する端末装置であって、端末装置の回転に応じて用紙の面に配置されるページの数を示す集約の値を決定して、決定された集約の値と印刷されるデータとに基づいて生成されたプレビュー画像を表示部に表示する表示手段と、端末装置の回転に応じて決定された集約の値を印刷設定情報と印刷されるデータとに基づいて印刷ジョブを生成する生成手段と、生成手段により生成された印刷ジョブを画像形成装置に送信する送信手段と、を有することによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置には、画像形成装置(以下、本体)と一体となった入力表示パネルが接続されているのが一般的であった。
また、近年、入力表示パネルに表示された印刷画像のサムネイルやプレビュー画像を介して入力された指示により印刷設定情報を設定することが一般的になってきている。
また、3次元加速度センサ等を備えた小型のコンピュータでは、装置の姿勢を認識して画面の表示を縦方向と横方向に切り替える機能を備えている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−54177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、画像形成装置やパーソナルコンピュータのプリンタドライバでは、印刷画像のプレビュー画像を用いてページ集約を指示する操作が直観的でなかった。例えば、プレビュー表示により印刷設定情報を反映したプレビュー画像を表示パネル上に疑似的に表示することができる。しかし、プレビュー表示するまでに印刷設定情報のメニューを何段階か選択したり決定アイコンを押したりせねばならず、操作の負荷が大きかった。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、直観的なページ集約の設定の操作を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、表示部を有する端末装置であって、前記端末装置の回転に応じて用紙の面に配置されるページの数を示す集約の値を決定して、前記決定された集約の値と印刷されるデータとに基づいて生成されたプレビュー画像を前記表示部に表示する表示手段と、前記端末装置の回転に応じて決定された前記集約の値を印刷設定情報と前記印刷されるデータとに基づいて印刷ジョブを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、直観的なページ集約の設定の操作を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】画像形成装置の利用環境を示す概略図である。
【図2】本体1000、ドック2000、入力表示パネル3000の制御構成を示す図である。
【図3】入力表示パネル3000の基本画面を示す図である。
【図4】ページ集約処理される前の原稿(1ページ目)のプレビュー表示のレイアウト例を示す図である。
【図5】プレビュー表示時に、1ページから6ページまでの複数ページをページ集約する場合のプレビュー表示のレイアウト例を示す図(その1)である。
【図6】プレビュー表示時に、1ページから6ページまでの複数ページをページ集約する場合のプレビュー表示のレイアウト例を示す図(その2)である。
【図7】プレビュー表示時に、1ページから6ページまでの複数ページをページ集約する場合のプレビュー表示のレイアウト例を示す図(その3)である。
【図8】プレビュー表示時に、1ページから6ページまでの複数ページをページ集約する場合のプレビュー表示のレイアウト例を示す図(その4)である。
【図9】入力表示パネル3000に接続された外部メモリ3116内のデータファイルのページ集約数を変更し、その印刷実行指示を本体1000に送信するまでの情報処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】印刷設定画面の一例を示す図である。
【図11】集約数変更処理の詳細であり、ページ集約数変更モードに移行してから、ページ集約数を印刷設定に反映してモード終了するまでの情報処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】図4のdで表されるレイアウトと同じものを示す図である。
【図13】COPYのページ集約印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】COPY設定画面の一例を示す図である。
【図15】原稿SCAN処理の詳細を示すフローチャートである。
【図16】SCAN画面の一例を示す図である。
【図17】ページ集約数変更処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
<全体概略図>
図1は、画像形成装置の利用環境を示す概略図である。
本実施形態の画像処理装置は、所謂プリントオンデマンド(POD)機で、中綴じ製本、裁断、折加工等を行うことができる様々なオプションを組み合わせることで、多彩な印刷・製本要求に応えるものである。
図1に記載の画像処理装置は、画像形成装置本体(以下、本体)1000に対して、入力表示パネル3000、用紙デッキ5000、バインダ6000、フィニッシャー7000を組み合わせた例を示している。
本体1000は、LAN8000を介して、パーソナルコンピュータ9000と接続し相互通信可能な構成とする。パーソナルコンピュータ9000は、印刷される一つ一つのページのデータと製本、裁断、折加工等の印刷設定情報とに基づく印刷ジョブを生成する。生成された印刷ジョブは、LAN8000を介して、本体1000に送られ印刷処理が実行される。また、本体1000で読み取った紙原稿のスキャン画像をパーソナルコンピュータ9000へ送信してのスキャン入力を行うことも可能である。
入力表示パネル3000は、加速度センサを備えた入力表示用のユーザーインターフェースであり本体1000から着脱可能である。また、入力表示パネル3000は、本体1000上に実装されたドック2000に装着されている。着脱可能な入力表示パネル3000は、加速度センサを備えることにより傾きを検知できる構成となっている。また、ドック2000に装着されているとき、ドック2000から供給される電力により充電されるように構成されている。
尚、用紙デッキ5000、バインダ6000、フィニッシャー7000等のオプションは、本実施形態に直接関係がないので、詳細な説明は割愛する。
【0012】
図2は、本体1000、ドック2000、入力表示パネル3000の制御構成を示す図である。以下、本体1000、ドック2000、入力表示パネル3000のそれぞれを構成するモジュールについて説明する。
<画像形成装置本体>
図2に示すように、本体1000は、主に、コントローラボード1100、プリントエンジン1200、スキャナ1300、ハードディスクドライブ(HDD)1400、電源モジュール1500から構成される。それぞれのデバイスは、電源モジュール1500によって供給される電力によって動作する。
コントローラボード1100は、CPU1101、FLASH ROM1102、RAM1103、ネットワークインタフェースカード(NIC)1104、メインチャネルコントローラ1105、ディスクコントローラ(DKC)1107を備えている。また、コントローラボード1100は、スキャナインタフェース(SIF)1108、プリンタインタフェース(PIF)1109を備えている。デバイス1101〜1109のそれぞれは、バス1110を介して接続されている。
CPU1101は、バス1110に接続される各デバイスを総括的に制御すると共に、FLASH ROM1102及びHDD1400に記憶された、制御プログラムとしてのファームウェアモジュールを実行するプロセッサである。RAM1103は、CPU1101の主メモリ、ワークエリアとして機能する。
NIC1104は、LAN8000を介して、パーソナルコンピュータ9000や、他の画像形成装置と双方向にデータのやり取りを行う。
【0013】
HDD1400は、DKC1107を介してアクセスされ、ファームウェアモジュールを格納するだけでなく、画像の一時記憶場所としても使用される。
スキャナ1300は、読み取りセンサや原稿搬送機構等を備える(何れも不図示)。読み取りセンサや原稿搬送機構等は、コントローラボード1100上に実装されたSIF1108及びスキャナ1300上に実装されたSIF1301を介して、CPU1101で実行されるファームウェアモジュールに基づいて制御される。その結果として、読み取りセンサによって原稿を読み取り、得られたデータをSIF1301及びSIF1108を介してコントローラボード1100に転送する。
プリントエンジン1200は、電子写真方式の記録部や記録紙カセット、用紙搬送部等を備える(何れも不図示)。コントローラボード1100からは、印刷ジョブに基づく印刷要求がPIF1109及びプリントエンジン1200上に実装されたPIF1201を介して送られる。記録部や用紙搬送部等は、同様にPIF1109及びPIF1201を介して、CPU1101で実行されるファームウェアモジュールに基づいて制御される。その結果として、用紙上に印刷要求に応じた画像が形成される。
メインチャネルコントローラ1105は、本体1000と、着脱可能な入力表示パネル3000とのやり取りを行う際に使用される。
【0014】
<ドック>
ドック2000は、主にメインボード2100とコネクタ2200から構成される。
ドック2000を構成するメインボード2100は、主にIEEE802.11bモジュール2101、電源コントローラ2103から構成される。
IEEE802.11bモジュール2101は、コントローラボード1100のメインチャネルコントローラ1105と接続され、コントローラボード1100からの要求に基づいて、本体1000と入力表示パネル3000との無線通信を仲介する。
電源コントローラ2103は、電源モジュール1500と接続され、電源コントローラ2103を介してIEEE802.11bモジュール2101に電力を供給する。また、電源コントローラ2103は、コネクタ2200にも接続され、入力表示パネル3000のコネクタ3500がドック2000のコネクタ2200に接続されると、入力表示パネル3000に電力を供給する。加えて、電源コントローラ2103は、電力の供給状態を監視し、ドック2000と入力表示パネル3000とが接続されているか否かを検出し、コントローラボード1100に伝達する。
【0015】
<入力表示パネル>
図2に示すように、加速度センサを備えた着脱可能な入力表示パネル3000は、主にメインボード3100、LCD3200、タッチパネル3300、アイコンデバイス3400、コネクタ3500から構成される。
メインボード3100は、主にCPU3101、IEEE802.11bモジュール3102、電源コントローラ3104、ディスプレイコントローラ(DISPC)3105、パネルコントローラ(PANELC)3106を備えている。また、メインボード3100は、FLASH ROM3107、RAM3108を備えている。それぞれのモジュール3101〜3108は、コントローラボード1100と同様に、バス(不図示)によって接続されている。
CPU3101は、バスに接続される各デバイスを総括的に制御すると共に、FLASH ROM3107に記憶された、制御プログラムとしてのファームウェアモジュールを実行するプロセッサである。RAM3108は、CPU3101の主メモリ、ワークエリア、及び、LCD3200に表示するビデオイメージ用エリアとして機能する。
LCD3200は、表示部の一例である。
【0016】
CPU3101は、3次元加速度センサ3111と3次元ジャイロセンサ3112とを用いて入力表示パネル3000の姿勢及び動きを認識する事が出来る。更に、CPU3101は、姿勢の認識結果に応じてDISPC3105を制御し、LCD3200に表示するデータの制御を行う。例えば、CPU3101は、入力表示パネル3000の地面側の側縁を下側縁としたとき、入力表示パネル3000の傾き変化に応じて以下のような制御を行う。
・90度左回転・・・入力表示パネル3000の回転前の左側縁が下側縁になる。
・90度右回転・・・入力表示パネル3000の回転前の右側縁が下側縁になる。
・180度左回転・・・入力表示パネル3000の回転前の上側縁が下側縁になる。
・180度右回転・・・入力表示パネル3000の回転前の上側縁が下側縁になる。
上記以外の処理についてもプログラムを変更することにより対応することができる。
【0017】
3次元加速度センサ3111は、半導体のチップ内に可動部分があり、外から加わる加速度によって、可動部分のフィンが移動し、非可動部分のフィンとの間隔が変化して、静電容量が変化する。また、3次元ジャイロセンサ3112は、コリオリの力を利用した方式の半導体素子である。両者センサの出力を、重力の影響を考慮した上で信号処理することで、例えば入力表示パネル3000が立面状態か平面状態か、又縦置きか横置きか、更には前後、左右、上下の3次元的なその動きと位置を精度良く検出する。尚、3次元加速度センサ3111には他にピエゾ抵抗型や熱検知型等が公知であるが、本実施形態はこれら公知の全ての方式を用いて実施できる。また、電源投入時、入力表示パネル3000がドック2000等で立面に置かれた場合には、先に説明した3次元加速度センサ3111及び3次元ジャイロセンサ3112に頼らず、3軸傾きセンサ3113によって、縦置きか横置きかは認識出来る。これら各種のセンサを用いて装置の方向及び姿勢を検知する技術は公知であり、本実施形態ではこれらの技術全てが入力表示パネル3000に搭載可能な為、更なる詳細な説明は省く。尚、簡単のため、3次元加速度センサ3111、3次元ジャイロセンサ3112、3軸傾きセンサ3113を、以降、姿勢検出センサ3117と呼ぶことにする。
【0018】
ディスプレイコントローラ(DISPC)3105は、CPU3101の要求に応じて、RAM3108に展開されたビデオイメージをLCD3200へ転送すると共に、LCD3200を制御する。結果として、LCD3200上にイメージが表示される。
パネルコントローラ(PANELC)3106は、CPU3101の要求に応じて、タッチパネル3300及びアイコンデバイス3400を制御する。その制御によって、タッチパネル3300上の押下位置や、アイコンデバイス3400上の押下されたキーコード等が、CPU3101に返送される。
メモリコントローラ3114は、CPU3101の制御によって、外部メモリコネクタ3115を介してSDメモリ等の外部メモリ3116にアクセスする。メモリコントローラ3114は、外部メモリ3116内部のデータを読み出して、DISPC3105を介してLCD3200にデータ表示できる。また、CPU3101、IEEE802.11bモジュール3102を介して、本体1000との間でデータの送受信を行うことができる。
電源コントローラ3104は、コネクタ3500と接続され、ドック2000のコネクタ2200が接触状態のとき、本体1000の電源モジュール1500から電力の供給を受ける。これによって、電源コントローラ3104に接続された充電池(不図示)を充電しながら、かつ、入力表示パネル3000全体に電力を供給する。もし、電源モジュール1500から電力が供給されないときは、電源コントローラ3104は、充電池からの電力を入力表示パネル3000全体に供給する。
IEEE802.11bモジュール3102は、CPU3101の制御に基づいて、ドック2000上のIEEE802.11bモジュール2101との無線通信を確立し、本体1000との通信を仲介する。
【0019】
<無線通信>
ここで、本実施形態における無線通信について説明する。
図2の説明で少し触れたように、本実施形態では、無線通信は公知の技術であるIEEE802.11bの規格に準じて行われる。
本実施形態のシステムでは、本体1000がアクセスポイント(AP)、入力表示パネル3000が端末となるインフラストラクチャモードで無線通信が行われる。電波が届く範囲に複数の本体がある場合、既存のパーソナルコンピュータのように、入力表示パネル3000側に、通信可能な複数の本体のESSIDが表示され、そのうちの1つを選択できるように構成されている。アソシエーションによって通信相手が確立した後、本実施形態の入力表示パネル3000は、本体1000からスキャンデータ、ジョブ履歴等のデータを受信し、入力表示パネル3000上に表示することができる。
【0020】
一方、タッチパネル3300、アイコンデバイス3400、姿勢検出センサ3117への操作者の操作に関連する情報、印刷物の設定に関する情報、外部メモリ3116に格納されたデータがある。これらは、予め定められたプロトコルで、入力表示パネル3000から本体1000に無線で送られる。例えば、タッチパネル3300上の押下位置や、アイコンデバイス3400上の押下されたキーコード、姿勢検出センサ3117の検出した入力表示パネルの向き、印刷部数の設定情報、外部メモリ3116内に格納されたビデオデータ等が送信される。
操作に関連する情報を受け取った本体1000のCPU1101は、送られてきた情報に基づいて個々の動作を制御する。例えば、入力表示パネル3000より本体1000に送られてきたビデオデータは、RAM1103に展開処理される。次に、送られてきた情報に基づいてCPU1101による画像処理を施され、PIF1201を介してプリントエンジン1200で画像形成が行われる。
以上のように、本実施形態のシステムは、本体1000と入力表示パネル3000とが相互に無線通信可能なシステムである。
【0021】
入力表示パネル3000の制御方法及び利用方法に関して詳細に説明する。
<メニュー選択>
図3は、入力表示パネル3000の基本画面を示す図である。LCD3200には各種の機能が表示されており、画面に触れることでLCD3200上のタッチパネル3300を介して位置情報がPANELC3106に入力され、表示データと入力データの比較から、機能が指定されたことをCPU3101が判断している。アイコン31は、COPY操作への移行を示すアイコンであり、アイコン32は、SCAN操作を示すアイコンである。アイコン33は、ファイル印刷モードを示すアイコンである。各アイコンを押下することにより、各処理に対応するプログラムが実行される。例えば、アイコン31が選択されると、コピー設定を行う画面となり、コピーに関して設定された設定情報に従ってコピー処理が実行される。尚、アイコンとは、操作画面において、処理の内容や対象を小さな絵や記号で表現したものである。
ここでは操作者がアイコン33を押下した場合について説明を行う。アイコン33が押下されることにより、選択対象のファイルが表示される。選択できるファイルには、HDD1400内に格納された画像、LAN8000を介して接続されたパーソナルコンピュータ内のデータ等がある。本実施形態では、入力表示パネル3000内の外部メモリコネクタ3115に挿入された外部メモリ3116に格納されたデータを用いて説明を行う。操作者によりSDカードのような外部メモリ3116が外部メモリコネクタ3115に装着されると、メモリコントローラ3114を介してCPU3101に認識され、外部メモリ3116からデータの読み出し、メモリへの書き込みを行うことができる状態となる。操作者は、外部メモリ3116内に記憶されたデータから所望のデータを選択し、プレビューモードを選択すると、RAM3108に展開された選択されたデータに基づく表示データがプレビュー表示される。尚、操作者により選択された所望のデータは、印刷されるデータと呼ばれることもあり、プレビューモードにより表示されるデータは、プレビュー画像と呼ばれることもある。
尚、外部メモリ3116内のファイルの読み出しから印刷までの一連のフローは後述する。
ここでは、プレビュー表示された表示データのページ集約処理のレイアウト例について、図4〜図8を参照しながら説明する。尚、ページ集約処理とは、操作者により指定された1枚の用紙の面に配置されるページの数に従って、データを編集する処理を指す。例えば、操作者により指定された1枚の用紙の面に2ページ分のデータを配置することが指定された場合、2ページ集約処理により1枚の用紙の面に2ページ分のデータが配置される。
【0022】
<ページ集約前の原稿>
図4は、ページ集約処理される前の原稿(1ページ目)の表示データのプレビュー表示のレイアウト例を示す図である。外部メモリ3116から読み出されたデータの表示データが入力表示パネル3000のLCD3200にプレビュー表示される。入力表示パネル3000の向き(タテ置き、ヨコ置き)と、表示データの向き(タテ長、ヨコ長)との4つの組み合わせ例が示されている。入力表示パネル3000のタテ置き、ヨコ置きは、姿勢検出センサ3117によって検出される。また、表示データの属性情報から、表示データの上下、及び、タテ長、ヨコ長をCPU3101が判断する。例えば、JPEGでは、ヘッダ部に縦のピクセル数と横のピクセル数が格納されているので、それらを比較することによりタテ長、ヨコ長を判断できる。また、JPEGの該当するタグデータを読み取ることで上下方向を判断することもできる。尚、JPEGの例は一例であり、画像データフォーマットは本例に限定するものではない。
【0023】
図4のaは、入力表示パネル3000の向きがタテ置き、表示データがタテ長の組み合わせの場合が示されている。
入力表示パネル3000の向きがヨコ置きの場合には図4のc或いは図4のdとなる。より具体的には、表示データがタテ長の場合には図4のcのように表示され、表示データがヨコ長の場合には図4のdのように表示される。表示データがタテ長である場合、入力表示パネル3000がタテ置きの場合には、図8のaのように入力表示パネル3000全体にフィットして表示される。しかし、入力表示パネル3000がヨコ置きである場合、ページ全体を入力表示パネル3000全体にフィットして表示できないため、縮小して図4のcのように全体が表示される。同様に、表示データがヨコである場合、入力表示パネル3000が横向きの場合には、図8のdのように入力表示パネル3000全体にフィットして表示される。しかし、入力表示パネル3000がタテ置きである場合、ページ全体を入力表示パネル3000全体にフィットして表示できないため、縮小して図4のbのように全体が表示される。
【0024】
<パネル回転動作によるページ集約処理例その1>
図5は、プレビュー表示時に、1ページから6ページまでの複数ページをページ集約する場合のプレビュー表示のレイアウト例を示す図である。図5において、a、b、c、dは、表示データがタテ長の場合、e、f、g、hは、表示データがヨコ長の場合を示す。ここで、図5のa、eはそれぞれ図4a、dと同じレイアウト例を表示していることに注意されたい。
まず、表示データがタテ長のとき(図5のa、b、c、d)について説明する。入力表示パネル3000がタテ置き、かつ、1ページ集約のプレビューが表示(図5のa)されているときに、操作者が入力表示パネル3000を左に90度回転する。この回転により、姿勢検出センサ3117がパネルの向きの変化を検出して変化データをCPU3101に出力する。出力された変化データがCPU3101に入力されると、CPU3101は、変化データに基づいてプレビュー対象の表示データを2ページ集約のレイアウトに編集し、LCD3200にプレビュー表示する(図5のb)。尚、変化データとは、姿勢検出センサ3117により検出された回転角度と向きを含む。CPU3101は、変化データを受信する前の状態情報を記憶しており、その状態情報と変化データからページ集約の内容を決定する。例えば、CPU3101は、図5のaにおいて入力表示パネル3000がタテ置き、かつ、1ページ集約の表示データが表示されているという状態情報を保持している。この状況で左に90度回転したことを示す変化データを受信することで、状態情報と変化データとからページ集約の内容を2ページ集約と決定する。
次に、入力表示パネル3000がヨコ置き、かつ、2ページ集約のプレビューが表示されているとき(図5のb)に、操作者が入力表示パネル3000を左に90度回転する。この回転により、姿勢検出センサ3117がパネルの向きの変化を検出して変化データをCPU3101に出力する。出力された変化データがCPU3101に入力されると、CPU3101は、変化データに基づいてプレビュー対象の表示データを4ページ集約のレイアウトに編集し、LCD3200にプレビュー表示する(図5のc)。操作者が図5のcの状態から入力表示パネル3000を左に90度回転すると、同様の処理により、CPU3101は、プレビュー対象の表示データを図5のdの6ページ集約のレイアウトに編集し、プレビュー表示する。
【0025】
上記図5のaから図5のdに至る処理は、入力表示パネル3000の左回転によって実現した。同様にして、図5のdから図5のaに至る処理は、入力表示パネル3000の右回転によって実現できる。
データがタテ長のとき(図5のa、b、c、d)と同様にデータがヨコ長の場合(図5のe、f、g、h)もページ集約のレイアウト例を変更できる。入力表示パネル3000がヨコ置き、かつ、1ページ集約のプレビューが表示(図5のe)されているときに、操作者が、入力表示パネル3000を左に90度回転する。この回転により、姿勢検出センサ3117がパネルの向きの変化を検出して変化データをCPU3101に出力する。出力された変化データがCPU3101に入力されると、CPU3101は、変化データに基づいてプレビュー対象の表示データを2ページ集約のレイアウトに編集し、LCD3200にプレビュー表示する(図5のf)。次に、入力表示パネル3000がタテ置き、かつ、2ページ集約のプレビューが表示されているとき(図5のf)に、操作者が入力表示パネル3000を左に90度回転する。このとき、姿勢検出センサ3117がパネルの向きの変化を検出して変化データをCPU3101に出力する。この変化データに応じて、CPU3101は、プレビュー対象の表示データを4ページ集約のレイアウトに編集し、LCD3200にプレビュー表示する(図5のg)。操作者が図5のgの状態から入力表示パネル3000を左に90度回転すると、同様の処理によって、プレビュー対象の表示データを図5のhの6ページ集約のレイアウトに編集し、プレビュー表示する。
上記図5のeから図5のhに至る処理が入力表示パネル3000の左回転によって実現されたように、図5のhから図5のeに至る処理も、入力表示パネル3000の右回転によって実現できる。
【0026】
つまり、CPU3101は、印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、入力表示パネル3000の長辺方向及び短辺方向と、が同じ場合、入力表示パネル3000の1度目の90度回転で集約の値を2in1に、2度目の90度回転で集約の値を4in1に決定する。また、CPU3101は、3度目の90度回転で集約の値を6in1に決定する。
【0027】
<パネル回転動作によるページ集約処理例その2>
前述の図5では、入力表示パネル3000の向きと、表示データの向きとがフィットしている場合(図4のa、d)について述べた。
ここでは、入力表示パネル3000の方向と表示データの向きが合っていないため、ページ全体がLCD3200に対して縮小表示されている場合(図4のb、c)について述べる。
図6のa、fはそれぞれ図4のb、cと同じレイアウト例を示している。
まず、表示データがタテ長のとき(図6のa、b、c、d、e)について説明する。入力表示パネル3000がヨコ置き、かつ、1ページ集約にて表示データがプレビュー表示(図6のa)されている場合、表示データは縮小されているために操作者にとって見づらい。この状態(図6のa)において、前述のページ集約例その1(図5)と同様にページ集約処理を行った場合は、ページ集約された結果のレイアウト表示も縮小表示されてしまう。例えば、図6のaの状態の入力表示パネル3000を左90度回転させることにより、2ページ集約のプレビュー表示をさせる場合を考える。このとき、表示データがタテ長の2ページ集約であるので、レイアウトは左右に2ページが表示されるようになる。しかし、入力表示パネル3000はタテ置きであるため、2ページ集約のプレビュー表示は結果としてLCD3200の大きさに合わせて縮小表示されることになってしまう。同じようにして、4ページ集約と6ページ集約とのプレビュー表示も縮小表示される。以上の問題を解決するために、図6のa、fのように表示データが入力表示パネルの置き方によって縮小表示されているときは、最初の回転動作によってページ集約動作を行わないように処理させる。以下、詳細を、図6を用いて説明する。
【0028】
入力表示パネル3000がヨコ置き、かつ、1ページ集約にてタテ長の表示データのプレビュー表示(図6のa)がされているときに入力表示パネル3000を左に90度回転させると、姿勢検出センサ3117がパネルの向きの変化を検出して変化データをCPU3101に出力する。出力された変化データがCPU3101に入力されると、CPU3101は、入力表示パネル3000のタテ置きに合わせた表示データを、LCD3200にプレビュー表示する(図6のb)。即ち、CPU3101は、図6のaの状態において90度左回転の変化データを受信したためページ集約の内容を変更するのではなく拡大表示すると決定し、表示データを入力表示パネル3000に合わせて拡大表示する。図6のbから図6のeに至る処理は、図5のaから図5のdに至る処理と同じであるため、詳細は割愛する。
また、入力表示パネル3000がタテ置き、かつ、表示データがヨコ長の場合(図6のf、g、h、i、j)についても、タテ長の場合(図6のa、b、c、d、e)と同様であるため、詳細は割愛する。
【0029】
つまり、CPU3101は、印刷されるデータデータの長辺方向及び短辺方向と、入力表示パネル3000の長辺方向及び短辺方向と、が異なる場合、入力表示パネル3000の1度目の回転を示す変化データによって印刷されるデータの表示データを拡大して表示する。そして、CPU3101は、2度目の回転で集約の値を2ページ集約と決定し、3度目の回転で集約の値を4ページ集約と決定し、4度目の回転で集約の値を6ページ集約と決定する。
【0030】
<パネル回転動作によるページ集約処理例その3>
図7では、前述のページ集約例その2(図6)と同様に、入力表示パネル3000の向きと表示データの向きが合っていない場合について述べる。
図6では、1度目の回転ではページ集約を行わず、一度拡大表示を経ることで問題を解決した。ここでは、拡大表示を行わず、ページ集約の順番を飛ばすことで問題を解決する。以下、詳細を、図7を用いて説明する。
まず、表示データがタテ長のとき(図7のa、b、c、d、e)について説明する。入力表示パネル3000がヨコ置き、かつ、1ページ集約のプレビューが表示(図7のa)されているとき、入力表示パネル3000を左に90度回転させると、姿勢検出センサ3117がパネルの向きの変化を検出して変化データをCPU3101に出力する。出力された変化データがCPU3101に入力されると、CPU3101は入力表示パネル3000のタテ置きに合わせた4ページ集約のレイアウト例を計算し、LCD3200にプレビュー表示する(図6のb)。即ち、2ページ集約の状態(図7のc)を飛ばし、1ページ集約(図7のa)から4ページ集約(図7のd)にて表示データを編集して、表示する。
また、表示データがヨコ長の場合(図7のf、g、h、i、j)についても、タテ長の場合(図7のa、b、c、d、e)と同様であり、詳細については割愛する。
【0031】
<パネル回転動作によるページ集約処理例その4>
図8では、ページ集約例その1(図5)の、表示データの向きと入力表示パネル3000の向きがフィットしている場合について説明する。
図5では、1ページ集約のとき(図5のa、e)に右回転動作を行う場合について、及び、6ページ集約(図5のd、h)のときに左回転動作を行う場合について特に述べていなかった。ここでは、上記の場合について図8を用いて説明する。
まず、表示データがタテ長のとき(図8のa、a'、b、c、d、d')について説明する。入力表示パネル3000がタテ置き、かつ、1ページ集約のプレビューが表示(図8のa)されているときに入力表示パネル3000を右に90度回転させると、姿勢検出センサ3117がパネルの向きの変化と角度を検出して変化データをCPU3101に出力する。出力された変化データがCPU3101に入力されると、CPU3101は、向きの変化と角度を認識し、表示データを6ページ集約のレイアウトに編集し、LCD3200にプレビュー表示する(図8のd')。また、入力表示パネル3000がヨコ置き、かつ、6ページ集約のプレビューが表示されているとき(図8のd)に、入力表示パネル3000を左に90度回転させる。このとき、姿勢検出センサ3117から出力される変化データに応じて、CPU3101は、表示データを1ページ集約のレイアウトに編集し、LCD3200にプレビュー表示する(図8のa')。
【0032】
上記のようにすることで、1ページ集約のレイアウトと、6ページ集約のレイアウトとが一回の回転動作によって切り替わるため、操作者の操作性は飛躍的に高まる。尚、図8のaとa'、及び、図8のdとd'は同じ状態を示しており、図8のd'から図8のc、及び、図8のa'から図8のaに移ることも可能である。図8のa、b、c、dの表示処理は、図5のa、b、c、dの処理と同じであるため、詳細は割愛する。
また、表示データがヨコ長の場合(図8のe、e'、f、g、h、h')についても、タテ長の場合(図8のa、a'、b、c、d、d')と同様であり、詳細については割愛する。
【0033】
以上、ページ集約例その1〜その4(図5〜図8)のように、表示データがタテ長、ヨコ長それぞれの場合において、姿勢検出センサを用いて1ページ集約から6ページ集約へプレビュー表示のレイアウトを変更することが可能となる。
尚、本実施形態では、プレビュー表示のレイアウトとして1ページから6ページまでのページ集約処理について説明した。しかし、これに限定されず6ページ以上の複数ページを所謂Nページ集約でプレビュー表示する場合においても実施が可能である。
また、操作者による入力表示パネルによりページ集約処理を変更しても良い。具体的には、1回目の左方向への90度回転した時には1ページ集約から2ページ集約に変更し、2回目の左方向への90度回転により2ページ集約から4ページ集約に順次変更される。一方、操作者が右方向へ90度回転した時には1回目の回転で、操作者が予め設定したページ集約のレイアウト例に変更してプレビュー表示するようにしてもよい。
【0034】
<ファイルデータのページ集約印刷フローチャート>
以下、図3、図9、図10を参照して、印刷処理のフローチャートについて説明する。尚、本願において入力表示パネル3000に関するフローチャートは、CPU3101が関連するプログラムをメモリから読み出して実行することにより実現される。一方、画像形成装置の本体1000に関するフローチャートは、CPU1101が関連するプログラムをメモリから読み出して実行することにより実現される。
図9は、入力表示パネル3000に接続された外部メモリ3116内のデータファイルを本実施形態のページ集約数変更方法によりページ集約数を変更し、その印刷実行指示を本体1000に送信するまでの情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、S901〜S910について説明する。
S901では、CPU3101は、LCD3200に入力表示パネル3000の基本画面を表示する。基本画面は、FLASH ROM3107に格納されたファームウェアモジュールによって提供される。
例えば、CPU3101は、図3のような画面を表示することで、コピーを行うかスキャンを行うかファイル印刷を行うか操作者は選択することができる。
S902において、操作者によってファイル印刷モードが選択されたかどうかをCPU3101は、判断する。CPU3101は、ファイル印刷モードが選択されていなければ、S901へ戻り、選択されたならS903へ進む。
【0035】
S903において、CPU3101は、外部メモリ3116内のデータファイル一覧を表示する(不図示)。例えば、ファイル一覧には、PDFファイル等の文書データや、JPEGファイル等の写真データがあり、CPU3101は、操作者が選択しやすいようにリスト形式等にして表示する(不図示)。
S904において、操作者によってファイルが選択されたかどうかをCPU3101が判断する。例えば、フルカラーの6ページにわたるPDFデータファイル等を操作者は選択することができる。CPU3101は、ファイルが選択されたと判断されればS905へ進み、選択されていなければS903へ戻る。
S905において、CPU3101は、S904で選択されたファイルの印刷出力設定画面をLCD3200に表示する。例えば、CPU3101は、図10のような画面を表示することで、操作者が希望する印刷設定情報を設定できる。LCD3200には、111〜116までのアイコンが表示されており、操作者はパネルのアイコン部分をタッチすることで、タッチパネルの入力を介してアイコンを選択することができる。
また、ここで設定された印刷設定情報は、RAM3108、FLASH ROM3107等の記憶媒体に保存され、後述のS908の印刷時に本体1000に送信される。
【0036】
ここで、アイコン111〜117について説明する。
アイコン111は、ページ集約数変更モードを選択するためのアイコンである。集約数変更モードの詳細は後述する。
アイコン112は、データファイルの印刷用紙サイズを変更するためのアイコンである。アイコン113は、データファイルの印刷部数を選択するためのアイコンである。
アイコン114は、オプションのフィニッシャーを使った設定や、地紋等の設定をするための印刷詳細を決定するためのアイコンである。また、このアイコンを使うことで、操作者は、ページ集約数変更モードを用いずに、従来の方法でページ集約数を設定することもできる。
アイコン115は、設定を初期化するためのアイコンである。例えば、操作者は、アイコン115を用いて、用紙サイズをデフォルト値に戻したり、部数を1に戻したり、集約数を1に戻したりする。
アイコン116は、印刷を決定するためのアイコンである。アイコン116が押されると、CPU3101は、印刷ジョブ実行指示を本体1000に無線通信を介して送信する。印刷ジョブ実行指示は、例えば、PDL(Page Discription Language)等の言語で記載されている。また、CPU3101は、操作者によって選択されたファイル等を本体1000が取り扱えるPDL等のフォーマットに変換する。また、CPU3101は、用紙サイズ、部数、ページ集約数等より所定の書式で記述された印刷設定情報(又はジョブチケット)を生成する。そして、CPU3101は、前記PDLに変換したファイルと、前記印刷設定情報とに基づいて印刷ジョブ実行指示(単に印刷ジョブと呼ぶこともある)を生成し、本体1000に無線通信を介して送信する。
本体1000は、入力表示パネル3000から送信された印刷ジョブ実行指示をCPU1101で解析し、予め定められたプロトコルによって印刷処理を行うものとする。尚、このことは実施形態の一例であり、これに限定するものではない。
【0037】
画面117は、印刷データファイルのプレビュー(小)画面である。操作者は、どのようにデータファイルが印刷されるかを画面117によって大まかに確認することができる。また、画面117上のプレビュー原稿をタッチ操作することにより、原稿の天地方向を変えることも可能であり、天地方向の変更設定を印刷出力する全ページに反映するかどうかを操作者が選択するようにすることもできる。
S906において、操作者によってPRINT開始のアイコン116が押下されたか否かをCPU3101が判断する。CPU3101は、押下された場合は、印刷決定処理のS908に進む。押下されなかった場合は、S907に進む。
S908において、PRINT開始のアイコン116が押下された場合は、CPU3101は、設定された印刷設定情報と選択された印刷されるデータとに基づいて印刷ジョブ実行指示を生成し、印刷ジョブ実行指示を本体1000に送信する。
尚、S908、S909における本体1000との無線による通信方法については、予め定められたプロトコルで行われ、無線通信の詳細は前述の<無線通信>の項で説明している。
S907において、ページ集約数変更モードのアイコン111が押下されたか否かをCPU3101は判断する。CPU3101は、押下された場合は、ページ集約数変更処理S910に進み、そうでない場合は、印刷設定画面表示S905へ戻る。
S910において、ページ集約数変更処理を行う。詳細については図11のフローチャートで説明する。
【0038】
<ページ集約数変更処理のフローチャート>
以下、図11、図12を参照して、ページ集約数変更処理の詳細フローチャートについて説明する。
図11は、集約数変更処理の詳細であり、ページ集約数変更モードに移行してから、ページ集約数を印刷設定情報に反映してモード終了するまでの情報処理の一例を示すフローチャートである。以下で、S1001〜S1020について説明する。
S1001において、CPU3101は、選択されているデータファイルのレイアウト情報を取得する。例えば、PDFのレイアウトデータのタテとヨコとの長さを取得する。PDFデータファイルの長さ情報については、規格で定められており、PDF_pcos_get_number()等の公知の関数を用いることによって取得することができる。
S1002において、CPU3101は、入力表示パネル3000の向き情報を取得する。より具体的には、CPU3101は、姿勢検出センサ3117を用いて、LCD3200の向きに対して地面がどちらかを検出する。
【0039】
S1003において、CPU3101は、現在のページ集約数設定情報を取得する。より具体的には、CPU3101は、RAM3108又はFLASH ROM3107に保存されている印刷設定情報を読み込むことによりページ集約数設定情報を得ることが可能である。
S1004において、CPU3101は、S1001〜S1003の情報に基づいて、印刷対象のデータファイルのプレビュー全画面表示を行う。例えば、CPU3101は、S1001によって原稿レイアウトがヨコ長、入力表示パネル3000の向きがヨコ置き、ページ集約数が1であれば、図12のように表示することができる。図12は、図4のdで表されるレイアウトと同じものを示す図である。また、原稿レイアウトがヨコ長、入力表示パネル3000の向きがタテ置き、ページ集約数が2であれば、図5のfで示されるような原稿レイアウトをCPU3101が計算処理し、2ページ集約のプレビュー表示を行う。
S1005において、図12の表示画面例のときに、操作者による入力表示パネル3000へのタッチ入力が検出された場合は、CPU3101は、S1006へ進み、そうでなければS1008へ進む。
【0040】
ここで、まずS1006〜S1007のページ集約数変更処理の終了について説明する。
S1006において、CPU3101は、最後にプレビュー表示されていたレイアウト例のページ集約設定を、印刷設定情報に反映させる。
S1007において、CPU3101は、ページ集約設定が完了したことを操作者に伝えるための完了通知(不図示)をLCD3200に表示する。
S1008において、CPU3101は、操作者によって入力表示パネル3000が回転されたかどうかを、姿勢検出センサ3117を介して検出する。例えば、操作者がヨコ向きに持っていた入力表示パネル3000を、タテ向きに持ち替えた場合等を想定している。CPU3101は、回転入力を検出した場合はS1009へ進み、そうでなければ、S1005へ戻る。
S1009において、入力表示パネル3000と原稿レイアウトの向きとが回転入力前に適切であったかどうかを、S1001〜S1003で取得した情報を基に、CPU3101が判断する。例えば、操作者が入力表示パネル3000をヨコ向きに持っていたときに印刷対象のデータファイルの原稿レイアウトがヨコ長である場合(図4のb)には、LCD3200に対して表示データが縮小表示されているため、CPU3101は、向きが合っていなかったと判断する。このような場合には、CPU3101は、S1002へ戻り、現在の入力表示パネル3000の向きに合わせたプレビュー全画面表示(S1004)を行う。入力表示パネル3000と原稿レイアウトの向きとが合っていたと判断した場合には、CPU3101は、次のS1010へ進む。
【0041】
S1010において、S1003で取得された現在のページ集約数設定が、最少ページ集約数(1ページ集約)であるか、又は、本体1000の印刷処理できる最大のページ集約数であるか否かをCPU3101が判断する。CPU3101は、最少ページ集約数、又は、最大ページ集約数であればS1011へ、そうでなければS1014へ進む。例えば、CPU3101は、本体1000が1ページから6ページ集約まで処理できるとすれば、1ページ集約の状態を最少ページ集約数、6ページ集約の状態を最大ページ集約数とする。
S1011において、S1008の回転入力が左90度回転であったか否かをCPU3101が判断する。例えば、操作者がヨコ向きに持っていた入力表示パネル3000を、左回転することによりタテ向きに持ち替えた場合は、CPU3101は、左90度回転であったと判断する。右回転することによりタテ向きに持ち替えた場合は、CPU3101は、右90度回転であったと判断する。CPU3101は、左90度回転であった場合は、S1012へ、右90度回転であった場合はS1013へ進む。
S1012において、左90度回転であった場合は、CPU3101は、現在のページ集約数設定のN数(集約数)を上げる。より具体的には、CPU3101は、1ページ集約であった場合は2ページ集約に、2ページ集約であった場合は4ページ集約に設定を変更する。
S1013において、右90度回転であった場合は、CPU3101は、現在のページ集約数設定のN数(集約数)を下げる。より具体的には、CPU3101は、4ページ集約であった場合は2ページ集約に、2ページ集約であった場合は1ページ集約に設定を変更する。
【0042】
S1014において、CPU3101は、現在のページ集約数設定が最大集約数であればS1015へ、最少集約数であればS1018へ進む。
S1015において、入力表示パネル3000の回転方向が右90度回転か左90度回転であったかCPU3101が判断する。詳細はS1011と同じであるため省略する。CPU3101は、左90度回転であった場合は、S1016へ、右90度回転であった場合はS1017へ進む。
S1016において、CPU3101は、ページ集約数設定を最少集約数、即ち1ページ集約に変更する。例えば、現在のページ集約数設定が最大集約数である6であった場合、CPU3101は、入力表示パネル3000の左90度回転によって、ページ集約数設定を1に変更する。
S1017においては、S1013と同じであるため説明を省略する。
【0043】
S1018において、入力表示パネル3000の回転方向が右90度回転か左90度回転であったかCPU3101が判断する。詳細はS1011と同じであるため省略する。CPU3101は、左90度回転であった場合は、S1019へ、右90度回転であった場合はS1020へ進む。
S1019においては、S1012と同じであるため説明を省略する。
S1020において、CPU3101は、ページ集約数設定を最大集約数、つまり、ここでは6ページ集約に変更する。例えば、現在のページ集約数設定が最少集約数である1の場合、CPU3101は、入力表示パネル3000の右90度回転によって、ページ集約数設定を6に変更する。
第1の実施形態では、印刷対象として選択されたデータファイルを、LCD3200によってプレビュー表示しながら、入力表事パネルの向きを変更することでページ集約設定を行うことができる。これにより、操作者の意図したレイアウトを直観的な操作で設定することができ、印刷ミスを減らすことができる。
【0044】
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、入力表示パネル3000に外付けされた外部メモリ3116のファイルデータを本体1000で印刷する場合について示した。第2の実施形態では、本体1000のスキャナ1300を用いて原稿の集約コピーを行う例を示す。特に、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり原稿のSCANが加わるため、その点に着目しながら説明する。
第2の実施形態における全体概略図は、第1の実施形態と同じである(図1)。装置のブロック図についても、画像形成装置1000、ドック2000、入力表示パネル3000は、第1の実施形態と同じ構成(図2)で実現できる。
また、プレビュー表示された原稿のページ集約レイアウト例(図3〜図8)に関しても第1の実施形態と同じであるため、ここでの説明は省略する。
以降、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
【0045】
<COPYのページ集約印刷フローチャート>
以下、図3、図13、図14を参照して、第2の実施形態のCOPY処理のフローチャートについて説明する。
図13は、第2の実施形態におけるCOPYのページ集約印刷処理の一例を示すフローチャートである。
同図は、操作者が入力表示パネル3000からコピーモードを選択してからページ集約設定を経てCOPY指示を本体1000に送信するまでの情報処理の一例を示すフローチャートである。
第1の実施形態との差分は、COPYモードである点と、原稿SCAN後にページ集約数変更処理をする点と、である。
以下、差分を説明する。
S1302において、CPU3101は、図3のCOPYモードのアイコン31が押されたか否かを判断して、COPYモードのアイコン31が押されたならばS1303へ、そうでなければS1301の基本画面表示へ戻る。
【0046】
S1303において、CPU3101は、図14のCOPY設定画面を表示する。以下、161〜167について印刷設定画面(図10)との差分を説明する。
アイコン166は、COPYを開始するためのアイコンである。より具体的には、操作者がこのアイコンを押下することにより、本体1000にCOPY実行指示が送信される。
画面167は、SCANされた原稿のプレビュー(小)画面である。この画面167は、S1308の原稿SCAN処理の実行前には表示されないが、SCAN実行後には本体1000から受信した原稿のプレビュー(小)が表示される。また、プレビューの表示後は、プレビュー(小)画面上のプレビュー原稿をタッチ操作することにより、原稿の天地方向を変えることも可能であり、天地方向の変更設定を印刷出力する全ページに反映するかどうかを操作者が選択するようにすることもできる。
S1306、S1307において、COPY開始のアイコンが押下されると、本体1000にCOPY実行指示と印刷設定情報とが送信される。第1の実施形態との差分は、印刷する原稿データが本体1000に所在することである。より具体的には、第1の実施形態においては、印刷データファイルが入力表示パネル3000の外部メモリ3116内にある。しかし、第2の実施形態においては、スキャナ1300からSCAN実行された画像データが本体1000のストレージ(例えばHDD1400)に保存される。その原稿データ、及び、入力表示パネル3000からの印刷設定情報を用いてプリントエンジン1200による画像形成処理を所定の用紙に行う。
集約数変更モードのアイコン161が押下されると、CPU3101は、S1308において原稿SCAN処理を行う。原稿SCAN処理の詳細は後述する。
S1309において、原稿SCAN処理が終了すると、CPU3101は、ページ集約数変更処理に移行する。より具体的には、S1308においてSCAN終了のアイコン(後述の図16のアイコン172)が押下されると、CPU3101は、図16に示されるSCAN画面を閉じ、図12で示されるページ集約数変更モードの原稿プレビュー画面を表示する。
【0047】
<原稿SCAN処理のフローチャート>
以下、図15、図16を参照して、第2の実施形態の原稿SCAN処理のフローチャートについて説明する。原稿SCAN処理は、第1の実施形態には無い処理であるため、以下、フローチャートを用いて詳細に説明する。
図15は、原稿SCAN処理の詳細を示すフローチャートである。原稿SCAN処理のフローは、入力表示パネル3000にSCAN画面(図16)を表示してから、原稿SCAN処理が終了するまでフローを示している。
また、原稿SCAN処理のフローでは、入力表示パネル3000と本体1000とで相互に無線通信を行うため、やり取りが分かりやすいように左側に入力表示パネル3000のフローチャート、右側に本体1000のフローチャートを示す。
まず、入力表示パネル3000のフローチャートを説明する。
S1401において、CPU3101は、SCAN画面を表示する。SCAN画面の例を図16で示す。以下、図16の171〜175について説明する。
アイコン171は、SCAN開始のアイコンである。SCAN開始のアイコン171が操作者によって押下されると、スキャナ1300によって原稿がSCANされ、HDD1400に記憶された後、本体1000から入力表示パネル3000へ圧縮されたSCAN画像が送信される。
アイコン172は、SCAN終了のアイコンである。SCAN終了のアイコン172は、入力表示パネル3000が一枚目のSCAN画像を受信するまで表示されない。
アイコン173は、原稿SCAN処理の中止のアイコンである。中止のアイコン173が押されることで、原稿SCAN処理を終了し、COPY設定画面に戻る。
画面174は、プレビュー(小)の表示画面である。本体1000から受信したSCAN画像をサムネイル形式で表示することで、操作者はSCAN画像を大まかに確認することができる。
枚数175は、SCANされた画像の枚数を示す。例えば、操作者が3回画像をSCANすれば、画面に3枚と表示される。
【0048】
S1402において、中止のアイコン173の押下をCPU3101が検出する。CPU3101は、中止アイコンが押下された場合は、S1404へ、押下されなければS1403に進む。
S1404において、中止アイコンが押下された場合は、CPU3101は、原稿SCAN処理を終了し、図13のS1303に進む。より具体的には、CPU3101は、中止アイコンの押下後、SCAN画面を閉じて、図14のCOPY設定画面を表示する。
S1403において、SCAN開始のアイコン141の押下をCPU3101が検出する。CPU3101は、SCAN開始アイコンが押下された場合は、S1405へ進み、そうでなければ、S1402に戻る。
S1405において、SCAN開始アイコンが押下されると、CPU3101は、入力表示パネル3000から本体1000にSCAN実行指示を送信する。送信は予め定められたプロトコルによって無線通信により実行される。
【0049】
S1406において、CPU3101は、LCD3200にSCAN中と表示する(不図示)。
S1407において、CPU3101は、本体1000のSCANが終了するまで待機する。
S1408において、CPU3101は、本体1000から入力表示パネル3000に送信されたSCAN画像を受信する。
S1409において、CPU3101は、受信したSCAN画像のプレビュー(小)を(画面174を)LCD3200に表示する。
S1410において、CPU3101は、受信したSCAN画像の枚数(枚数175)をLCD3200に表示する。
S1411において、CPU3101は、原稿のSCAN後にSCAN終了のアイコン172をLCD3200に表示する。
S1412において、CPU3101は、SCAN終了のアイコン172の押下を検出する。CPU3101は、SCAN終了のアイコン172が押下された場合は、原稿SCAN処理を終了させ、押下されなかった場合は、S1402に戻る。
【0050】
次に、本体1000のフローチャートを説明する。
S1413において、本体1000に電源が投入されると、本体1000はウォーミングアップを行う。より具体的には、印刷に備えて定着器を熱したり、OS(Operating System)の起動を行ったりする。ウォーミングアップ動作は、公知の技術であるので、ここでは詳細を割愛する。
S1414において、CPU1101は、入力表示パネル3000からの指示を受信するまで待機する。例えば、本体1000は、スリープ状態で、無線通信やLAN8000からの受信を待ち続ける。
S1415において、CPU1101は、入力表示パネル3000からのSCAN実行指示を、無線通信を介して受信する。
S1416において、CPU1101は、スキャナ1300により原稿をSCANする。
S1417において、CPU1101は、SCANした原稿画像を本体1000のストレージ(HDD1400)に保存する。例えば、A4フルカラーの原稿等のSCAN画像を保存することができる。
S1418において、CPU1101は、本体1000でSCANした原稿画像を入力表示パネル3000に送信する。例えば、SCANした画像はJPEGファイル等に圧縮して送ることもできる。
【0051】
<ページ集約数変更処理のフローチャート>
以下、図17を参照して、第2の実施形態におけるページ集約数変更処理のフローチャートについて説明する。
同図は、集約数変更処理(図13のS1309)の詳細であり、ページ集約数変更モード(図14の161)に移行してから、ページ集約数を印刷設定情報に反映してモードを終了するまでのフローチャートを示している。
第1の実施形態との差分は、LCD3200に表示するプレビュー画像(図12参照)が、本体1000のスキャナ1300を用いてSCANされた画像である点である。また、スキャナ1300がA4原稿しか読み取れない場合において、LCD3200に表示されるスキャンした原稿の天地方向が原稿の横になってしまうことがある。これを解決するために、原稿の天地方向をタッチパネルで変更する方法(S1521〜S1524)を説明する。
【0052】
以下、第1の実施形態との差分を説明する。
S1501において、CPU3101は、本体1000でSCANされた画像の大きさ情報を取得する。より具体的には、本体1000のスキャナ1300が読み取った領域が、SCANされた画像の大きさになる。例えば、本体1000が1枚目にA4の原稿を読み取ったならば、A4が画像の大きさ情報になり、A4Rの原稿を読み取った場合は、A4Rが画像の大きさ情報となる。
S1506において、操作者によりタッチパネル3300が長押しされたことをCPU3101が検出する。CPU3101は、長押しされた場合は、S1521へ、長押しされていなければS1507へ進む。
S1522において、タッチパネル3300の長押しが検出すると、CPU3101は、原稿の天地方向設定変更モードに切り替える(不図示)。例えば、CPU3101は、図12のプレビュー全画面表示のときよりプレビュー画像を小さくし、操作者の原稿回転操作を行いやすくすることや、原稿に陰影をつけることでモードが切り替わったことを明示的に示すことが出来る。
【0053】
S1523において、CPU3101は、タッチ入力によって、原稿の方向が回転されたことを検出する。CPU3101は、原稿が回転された場合は、S1524へ、そうでない場合はS1525へ進む。
S1524において、CPU3101は、原稿が回転された場合は、操作者から見た原稿の表示向きが新たな天地向きになるように、スキャン画像のレイアウト設定情報を変更する。例えば、A4原稿が横向きに表示されていたものを、タッチ操作によって右回転した場合、A4原稿が縦向き表示に切り替わり、同時に天地方向の設定情報も切り替わる。
S1525において、CPU3101は、天地方向設定モードを終了し、S1504のプレビュー全画面表示に進む。
S1503〜S1521については、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0054】
第2の実施形態では、本体1000のスキャナ1300によって読み取られた原稿を、入力表示パネル3000のLCD3200上にプレビュー表示させ、プレビュー表示を見ながらページ集約を行うことができる。これにより、コピーにおいて、操作者の意図したページ集約設定をプレビュー表示しながら直観的に設定することができると共に、印刷のミスも減らすことができる。
【0055】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0056】
以上、上述した各実施形態によれば、本体1000と無線通信可能で姿勢検出センサ3117を有する入力表示パネル3000で、入力表示パネル3000の向きに応じてページ集約のレイアウトを変更させることができる。また、入力表示パネル3000に表示したレイアウトで本体1000により印刷処理することができる。これにより、操作者の操作性を高めることができる。
また、印刷物の画像のプレビュー表示において、より広いプレビュー画像の表示面積、かつ、直観的なページ集約の設定の操作を可能にすることができる。
【0057】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、入力表示パネル3000で印刷ジョブを生成するように説明を行った。しかしながら、例えば、入力表示パネル3000は、本体1000に対して印刷設定とファイルデータとを送信し、本体1000が、受信した印刷設定とファイルデータとに基づいて印刷ジョブを生成し、実行するようにしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する端末装置であって、
前記端末装置の回転に応じて用紙の面に配置されるページの数を示す集約の値を決定して、前記決定された集約の値と印刷されるデータとに基づいて生成されたプレビュー画像を前記表示部に表示する表示手段と、
前記端末装置の回転に応じて決定された前記集約の値を印刷設定情報と前記印刷されるデータとに基づいて印刷ジョブを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信手段と、
を有する端末装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記端末装置の長辺方向及び短辺方向と、の向きが同じ場合、前記端末装置の1度目の回転で集約の値を2in1に決定して、決定された2in1に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示し、前記端末装置の2度目の回転で集約の値を4in1に決定して、決定された4in1に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示する請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記端末装置の長辺方向及び短辺方向と、の向きが異なる場合、前記端末装置の1度目の回転では前記印刷されるデータのプレビュー画像を拡大して表示し、前記端末装置の2度目の回転で、前記回転に応じて集約の値を決定し、決定された前記集約の値に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示する請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記端末装置の長辺方向及び短辺方向と、の向きが異なる場合、前記端末装置の1度目の回転で集約の値を4in1に決定して、決定された4in1に基づくプレビュー画像を前記表示部に表示する請求項1記載の端末装置。
【請求項5】
表示部を有する端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記端末装置の回転に応じて用紙の面に配置されるページの数を示す集約の値を決定して、前記決定された集約の値と印刷されるデータとに基づいて生成されたプレビュー画像を前記表示部に表示する表示ステップと、
前記端末装置の回転に応じて決定された前記集約の値を印刷設定情報と前記印刷されるデータとに基づいて印刷ジョブを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
前記表示ステップでは、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記端末装置の長辺方向及び短辺方向と、の向きが同じ場合、前記端末装置の1度目の回転で集約の値を2in1に決定して、決定された2in1に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示し、前記端末装置の2度目の回転で集約の値を4in1に決定して、決定された4in1に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示する請求項5記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記表示ステップでは、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記端末装置の長辺方向及び短辺方向と、の向きが異なる場合、前記端末装置の1度目の回転では前記印刷されるデータのプレビュー画像を拡大して表示し、前記端末装置の2度目の回転で、前記回転に応じて集約の値を決定し、決定された前記集約の値に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示する請求項5記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記表示ステップでは、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記端末装置の長辺方向及び短辺方向と、の向きが異なる場合、前記端末装置の1度目の回転で集約の値を4in1に決定して、決定された4in1に基づくプレビュー画像を前記表示部に表示する請求項5記載の情報処理方法。
【請求項9】
表示部を有するコンピュータに、
前記コンピュータの回転に応じて用紙の面に配置されるページの数を示す集約の値を決定して、前記決定された集約の値と印刷されるデータとに基づいて生成されたプレビュー画像を前記表示部に表示する表示ステップと、
前記コンピュータの回転に応じて決定された前記集約の値を印刷設定情報と前記印刷されるデータとに基づいて印刷ジョブを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
前記表示ステップでは、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記コンピュータの長辺方向及び短辺方向と、の向きが同じ場合、前記コンピュータの1度目の回転で集約の値を2in1に決定して、決定された2in1に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示し、前記コンピュータの2度目の回転で集約の値を4in1に決定して、決定された4in1に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示する請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
前記表示ステップでは、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記コンピュータの長辺方向及び短辺方向と、の向きが異なる場合、前記コンピュータの1度目の回転では前記印刷されるデータのプレビュー画像を拡大して表示し、前記コンピュータの2度目の回転で、前記回転に応じて集約の値を決定し、決定された前記集約の値に基づく前記プレビュー画像を前記表示部に表示する請求項9記載のプログラム。
【請求項12】
前記表示ステップでは、前記印刷されるデータの長辺方向及び短辺方向と、前記コンピュータの長辺方向及び短辺方向と、の向きが異なる場合、前記コンピュータの1度目の回転で集約の値を4in1に決定して、決定された4in1に基づくプレビュー画像を前記表示部に表示する請求項9記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−54508(P2013−54508A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191714(P2011−191714)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】