説明

端末装置のプログラム、端末装置および端末装置の制御方法

【課題】ウェブページを適切に印刷することができる端末装置のプログラム等を提供すること。
【解決手段】スマートフォンのCPU11は、ウェブページデータを特定するためのURL入力を受け付けた場合に、URLに基づいて、ブラウザアプリケーションのユーザエージェントの種類に対応するウェブページデータを取得する。取得したウェブページデータに基づくウェブページ画像を、パネル18に表示させる。CPU11は、スマートフォンが備えているブラウザアプリケーションとは異なる種類のブラウザアプリケーションに対応するとともに、受付部で受け付けたURLに対応するウェブページデータを、ウェブサーバに要求する。CPU11は、要求に応じてウェブサーバから送信されるウェブページデータを取得する。CPU11は、取得したウェブページデータに基づいて印刷データを生成し、生成した印刷データを用いた印刷処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、印刷するために適切なデータを取得することができる端末装置のプログラム、端末装置の制御方法、および端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ウェブページを閲覧できる端末装置の種類が増加してきている。例えば、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン(携帯電話と携帯情報端末(PDA)を融合した携帯端末)などである。これらの端末装置は、ウェブページを閲覧する際のブラウザ(ユーザエージェント)として、それぞれ異なる種類(形式と呼ぶこともある)のブラウザを使用している。また、ウェブページを提供するウェブサーバは、1つのURL(Uniform Resource Locator)でアクセスされるウェブページについて、ブラウザの各種類に対応した複数種類のウェブページを提供している場合がある。例えば、1つのURLに対応するウェブページとして、「PC用ページ」「スマートフォン用ページ」「携帯用ページ」の各ウェブページを用意する場合が挙げられる。
【0003】
また、特許文献1に開示されている従来のウェブブラウザの入力制御部は、現在表示しているウェブページの印刷プレビュー画像を表示することが指示された場合、印刷プレビューウィンドウを表示する。また、ユーザによって印刷ボタンが押下されると、プレビュー画像をプリンタから印刷することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−181971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている技術では、ユーザは、ユーザが使用するブラウザの種類に対応したウェブページについては印刷することができる。しかし、ユーザが使用するブラウザ以外のブラウザの種類に対応しているウェブページについては、印刷することが困難である。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本目的を達成するための、本願の端末装置のプログラムは、ウェブページデータを特定するための特定情報を受け付ける受付部と、画像を表示する表示部と、ウェブサーバにウェブデータを送信するよう要求する要求部と、印刷データを生成する生成部と、を備えた端末装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータを、前記特定情報を前記受付部が受け付けた場合に、当該特定情報に基づいて、当該特定情報が特定するウェブページデータのうち、第1ウェブページ表示ソフトウェアに対応する第1ウェブページデータの送信をウェブサーバに要求する第1要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第1要求制御手段と、前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータに基づくウェブページ画像を表示部に表示させる第1表示制御手段と、前記受付部が受け付けた特定情報が特定するウェブページデータのうち前記第1ウェブページ表示ソフトウェアとは異なる種類のウェブページ表示ソフトウェアである第2ウェブページソフトウェアに対応する第2ウェブページデータの送信を、ウェブサーバ要求する第2要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第2要求制御手段と、前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータ、および、前記第2要求処理に応じて取得された第2ウェブページデータのうち、少なくともいずれかのウェブページデータに基づいた印刷データを生成部生成させる印刷制御手段と、して機能させることを特徴とする。
【0007】
このように構成された画像処理プログラムによって、コンピュータを上記各手段として機能させれば、第1ウェブページ表示ソフトウェアの種類とは異なる種類のウェブページ表示ソフトウェアに対応するウェブページデータを取得し、印刷データを生成することができる。これにより、例えば、ユーザが使用する端末装置で通常使用されるウェブページ表示ソフトウェア以外のウェブページ表示ソフトウェアの種類に対応しているウェブページについて、印刷することが可能となる。よって、例えば、通常使用されるウェブページ表示ソフトウェアに対応したウェブページと、他の種類のウェブページ表示ソフトウェアに対応したウェブページとの間で、含まれている情報量が異なる場合などにも対応することが可能となる。
【0008】
また、請求項2に記載の画像処理プログラムでは、印刷指示の入力を受け付けることに応じて、端末装置が備えているウェブページ表示ソフトウェアとは異なる種類のウェブページ表示ソフトウェアに対応するウェブページデータが取得される。
よって、端末装置での閲覧しているウェブページが、情報量が少ないなどの理由でユーザにとって印刷するには適さない場合であっても、印刷に適した他のウェブページを印刷することができる。また、ウェブページの画像の閲覧のみを行なう場合に、閲覧に使用しない不要なウェブページデータが取得されてしまうことを防止することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の画像処理プログラムでは、ウェブページデータについて、印刷を行なう前段階において、印刷態様を確認することが可能となる。よってユーザの利便性を高めることができる。
【0010】
また、請求項4に記載の画像処理プログラムでは、媒体サイズに基づいた印刷態様を確認することが可能となるため、ユーザの利便性を高めることができる。
【0011】
また、請求項5に記載の画像処理プログラムでは、第1ウェブページデータに基づくウェブページ画像の印刷態様と、第2ウェブページデータに基づくウェブページ画像の印刷態様と、を表示した上でいずれかの印刷態様をユーザに選択させる。これにより、ユーザは所望する印刷態様を認識した上で、印刷するウェブページを容易に選択できる。また、請求項6に記載の画像処理プログラムでは、第1ウェブページデータと第2ウェブページデータとのうち、適したウェブページデータを印刷データの生成に用いることができる。また、請求項に記載の画像処理プログラムでは、ウェブページ画像の全てを印刷するために必要な印刷媒体の数が最大または最小のウェブページに対して印刷処理を行うことができる。これにより、含まれている情報量が多いウェブページと、含まれている情報量が少ないウェブページとを、選択的に印刷することが可能となる。よって例えば、ユーザが使用するウェブページ表示部に対応したウェブページに含まれている情報量が少ない場合に、印刷媒体の数が最大のウェブページデータに対して印刷処理を行うことで、より多くの情報を含んだウェブページを印刷することが可能となる。また例えば、ユーザが使用するウェブページ表示部に対応したウェブページに、不要な情報(広告など)が含まれていることで情報量が多い場合に、印刷媒体の数が最小のウェブページデータに対して印刷処理を行うことで、必要最低限の情報が含まれているウェブページを印刷することが可能となる。
【0012】
また、請求項に記載の画像処理プログラムでは、データ量が最大または最小のウェブページデータ印刷データの作成に用いることができる。これにより、含まれている情報量が多いウェブページと、含まれている情報量が少ないウェブページとを、選択的に印刷することが可能となる。
【0013】
請求項に記載の画像処理プログラムでは、画像データを表示するための参照データの数が最大または最小のウェブページデータを印刷データの作成に用いることができる。これにより、含まれている情報量が多いウェブページと、含まれている情報量が少ないウェブページとを、選択的に印刷することが可能となる。
【0014】
また、請求項10に記載の画像処理プログラムでは、第1ウェブページデータと第2ウェブページデータに第3ウェブページデータを加えた複数のウェブページデータのうち、適したウェブページデータを印刷データの生成に用いることができる。また、請求項11に記載の画像処理プログラムでは、複数のウェブページ表示ソフトウェアうちからいずれのウェブページ表示ソフトウェアに対応するウェブページを取得するかを選択し、選択したウェブページソフトウェアに対応するウェブページデータと第1ウェブページソフトウェアに対応するウェブページデータとを印刷データ生成の対象とできることから、ユーザの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】通信システムのブロック図である。
【図2】ブラウザアプリケーションの動作フローチャートを示す図である。
【図3】HTTPリクエストのメッセージ内容の一例を示す図である。
【図4】HTTPレスポンスのメッセージ内容の一例を示す図である。
【図5】ユーザエージェントテーブルの一例を示す図である。
【図6】ブラウザアプリケーションの動作フローチャートを示す図である。
【図7】ブラウザアプリケーションの動作フローチャートを示す図である。
【図8】ユーザエージェントテーブルの一例を示す図である。
【図9】ブラウザアプリケーションの動作フローチャートを示す図である。
【図10】ブラウザアプリケーションの動作フローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施形態>
図1に、本願に係る第1実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、スマートフォン10、MFP(Multifunction Peripheral)51、アクセスポイント62、ウェブサーバ71、基地局61を備える。MFP51は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備える多機能周辺装置である。アクセスポイント62は、既知の中継装置である。ウェブサーバ71は、インターネット70を介して基地局61に接続される。
【0017】
スマートフォン10とアクセスポイント62とは、インフラストラクチャーモードの無線LAN接続方式により、無線通信200を行うことが可能とされている。また、MFP51とアクセスポイント62とは、インフラストラクチャーモードの無線LAN接続方式により、無線通信201を行うことが可能とされている。なお、無線通信200および201の方式の例としては、例えばIEEE802.11a/b/gの規格で定められる通信方式が挙げられる。また、スマートフォン10とウェブサーバ71とは、基地局61およびインターネット70を介して通信可能に接続されている。
【0018】
スマートフォン10の構成について説明する。スマートフォン10は、PDA(Personal Digital Assistants)機能を備える多機能携帯電話である。スマートフォン10は、CPU11、記憶部12、無線LAN送受信部15、無線LANアンテナ部16、ボタン入力部17、パネル18、携帯電話送受信部22、携帯電話アンテナ部23、カメラ部27、を主に備えている。CPU11、記憶部12、無線LAN送受信部15、ボタン入力部17、パネル18、携帯電話送受信部22、カメラ部27は入出力ポート28を介して通信可能に接続している。
【0019】
CPU11は、記憶部12に記憶されるプログラムに従って、各機能の制御を行う。CPU11は、ブラウザアプリケーション21bに従って処理を実行することによって、ウェブサーバ71からウェブページデータを取得すること、ウェブページデータを記憶部12に記憶させること、及び、記憶部12内のウェブページデータによって表されるウェブページ画像をパネル18に表示させること、を実行可能である。またCPU11は、ブラウザアプリケーション21bに従って処理を実行することによって、スマートフォン10からMFP51に印刷処理などを実行させることができる。オペレーティングシステム21eは、ブラウザアプリケーション21bに利用される基本的な機能を提供するプログラムである。
【0020】
無線LAN送受信部15は、無線LANアンテナ部16を介して、インフラストラクチャーモードの無線通信200を行う。そして、無線LAN送受信部15により、各種のデータを構成するデジタル信号が送受信される。また、携帯電話送受信部22は、携帯電話アンテナ部23を介して、基地局61との間で無線通信210を行う。ボタン入力部17は、スマートフォン10の各機能を実行するためのキーである。ボタン入力部17は、タッチパネルとして、パネル18と一体に構成されていてもよい。パネル18は、例えばLCDパネルであり、スマートフォン10の各種機能情報を表示する。
【0021】
記憶部12は、プログラム21およびユーザエージェントテーブル80を記憶する。なお、記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(ハードディスク)などが組み合わされて構成されているとしてもよい。CPU11は、記憶部12内のプログラム21に従って処理を実行する。プログラム21は、ブラウザアプリケーション21b、オペレーティングシステム21eを含んでいる。以降、ブラウザアプリケーション21bやオペレーティングシステム21eなど、プログラムを実行するCPU11のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば「ブラウザアプリケーション21bが」という記載は、ブラウザアプリケーション21bを実行するCPU11が」を意味する場合がある。
【0022】
ブラウザアプリケーション21bは、ウェブページデータによって作成されるウェブページ画像をパネル18に表示させる処理を、CPU11に実行させるためのユーザエージェント(User agent)である。ユーザエージェントとは、ユーザがあるプロトコルに基づいてデータを利用する際に用いるソフトウェアである。またブラウザアプリケーション21bは、スマートフォン10用に適合するように作成された、スマートフォン用のブラウザアプリケーションである。
【0023】
ユーザエージェントテーブル80は、後述するS110、S120の処理で用いられるユーザエージェントの種類を示す情報を記憶する。図5に、ユーザエージェントテーブル80の一例を示す。ユーザエージェントテーブル80は、識別番号81、ユーザエージェントタイプ82、印刷用紙枚数83、ユーザエージェント識別名84を記憶する。識別番号81は、各ユーザエージェントを識別するための連続番号である。ユーザエージェントタイプ82は、後述するS110、S120の処理において、HTTPリクエストが行われるユーザエージェントの種類を示す情報である。図5の例では、識別番号81=「1」〜「3」の各々に対応して、ユーザエージェントタイプ82=「スマートフォン用ブラウザ」、「PC用ブラウザ」、「携帯電話用ブラウザ」が記憶されている。印刷用紙枚数83は、ウェブページデータから生成した印刷画像の全てを印刷するために必要な、印刷用紙の枚数である。ユーザエージェント識別名84は、ユーザエージェントタイプ82が示すユーザエージェントの名称を含む文字列である。図5の例では、ユーザエージェントタイプ82=「スマートフォン用ブラウザ」、「PC用ブラウザ」、「携帯電話用ブラウザ」の各々に対応して、ユーザエージェント識別名84=「Mozilla/4.0 (Compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1 T-01A_6.5; Windows Phone 6.5)」(Mozilla、Windowsは登録商標)
、「Mozilla/5.0 (Compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1 Trident/5.0)」、「SH901iC DoCoMo/2.0 SH901iC(c100;TB;W24H12)」(DoCoMoは登録商標)が記憶されている。ユーザエージェントタイプ82とユーザエージェント識別名84とは、ユーザエージェントテーブル80に予め記憶されている。印刷用紙枚数83は、後述するS118、S134の処理において、ユーザエージェントテーブル80に記憶される。
【0024】
ウェブサーバ71の構成について説明する。ウェブサーバ71は、CPU72、記憶部73、通信部74、を主に備えている。ウェブサーバ71は、ネットワークにおいて、スマートフォン10などのクライアント装置に対し、自身の保持しているウェブデータや各種機能を提供する装置である。CPU72は、各機能の制御を行う。記憶部73は、PC用ウェブページデータ75、スマートフォン用ウェブページデータ76、携帯電話用ウェブページデータ77、を記憶する。通信部74は、様々な情報をクライアント装置との間で通信する。
【0025】
また、ウェブページを提供するウェブサーバ71は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、携帯電話などの各種のクライアント装置からアクセスされる。これらのクライアント装置は、ウェブページを閲覧する際のブラウザアプリケーション(ユーザエージェント)として、それぞれのクライアント装置用のブラウザアプリケーション(PC用ブラウザ、スマートフォン用ブラウザ、携帯電話用ブラウザ)を使用している場合がある。そして、クライアント装置によって、ディスプレイの表示面積や解像度、あるいは、ユーザビリティに関する設計思想が異なるため、各クライアント装置用のブラウザアプリケーションでは、ウェブページの表示は異なったものになる。このためコンテンツ提供側であるウェブサーバ71では、1つのURL(Uniform Resource Locator)に対応して、PC用ウェブページデータ75、スマートフォン用ウェブページデータ76、携帯電話用ウェブページデータ77の複数種類のウェブページデータを設けることで対応している。
【0026】
第1実施形態に係る通信システム1の動作例を、図2ないし図5を用いて説明する。図2を用いて、スマートフォン10のブラウザアプリケーション21bから印刷を行う場合の動作例を説明する。ユーザが、ボタン入力部17を介してブラウザアプリケーション21bを起動させる操作を入力すると、CPU11は、ブラウザアプリケーション21bを起動する。S108において、CPU11は、ユーザによるURLの入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けていない場合(S108:NO)にはS108へ戻り待機し、入力を受け付けた場合(S108:YES)にはS110へ進む。
【0027】
S110において、CPU11は、指定されたURLへHTTPリクエストによってウェブページデータを要求する。図3に、HTTPリクエスト100のメッセージ内容の一例を示す。HTTPリクエスト100は、リクエスト行101、ヘッダ102、空行103、メッセージボディ104を備えている。リクエスト行101は、ウェブサーバ71に要求する情報の通信手順を示しており、メソッド、HTTPバージョンなどの情報を含んでいる。メソッドとは、ウェブサーバに要求を示すコマンドである。HTTPバージョンとは、ブラウザアプリケーション21bがサポートするHTTPのバージョンである。
【0028】
ヘッダ102は、ウェブサーバ71に対してブラウザアプリケーション21bの情報を示す領域であり、ブラウザアプリケーション側でサポートするデータのタイプ、データの圧縮方法、ブラウザアプリケーションの種類などの情報を含んでいる。またヘッダ102には、ユーザエージェント文字列110が含まれている。ユーザエージェント文字列110は、「User-Agent:」という接頭辞が付いた文字列であり、HTTPリクエストの一部
分を形成する。ユーザエージェント文字列110は、一般に、各ユーザエージェント識別名などの情報を含んでいる。
【0029】
S110では、CPU11は、図5のユーザエージェントテーブルを参照し、ユーザエージェント文字列110内のユーザエージェント識別名84を、ユーザエージェントタイプ「スマートフォン用ブラウザ」に対応する識別名に設定する。具体的には、図3のHTTPリクエスト100の例に示すように、ユーザエージェント識別名が、スマートフォン用ブラウザを表す「Mozilla/4.0 (Compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1 T-01A_6.5; Windows Phone 6.5)」に設定される。これにより、スマートフォン10においてスマートフォン用のブラウザアプリケーションが使用されている旨を、ウェブサーバ71へ伝達することができる。なお、後述するS120では、ユーザエージェント識別名を、スマートフォン用ブラウザ以外のブラウザを表す識別名に変更する処理が行われる。ユーザエージェント文字列110内のユーザエージェント識別名は、スマートフォン10側からの自己申告であるため、CPU11は、ユーザエージェント識別名を、スマートフォン用ブラウザ以外のブラウザを表す識別名に、自由に設定することが可能である。
【0030】
空行103は、ウェブサーバ71にヘッダ102の終了を伝えるために使用される。メッセージボディ104は、ウェブサーバ71にデータを送るために使用される。データの一例としては、ウェブページ上の入力欄に入力されたテキスト情報が挙げられる。メッセージボディ104は、ウェブサーバ71に送信するデータが存在しない場合には、空白とされる。
【0031】
S110においてスマートフォン10から送信されたHTTPリクエストは、ウェブサーバ71によって受信される。ウェブサーバ71は、受信したHTTPリクエスト内のユーザエージェント文字列110に含まれるユーザエージェント識別名に基づいて、クライアント装置が使用しているブラウザアプリケーションの種類を判断する。そして、記憶部73に記憶している複数種類のウェブページデータのうちから、判明したブラウザアプリケーションの種類に適したウェブページデータを選択して、HTTPレスポンスを用いてスマートフォン10へ返信する。第1実施形態の説明例では、ウェブサーバ71は、スマートフォン10が使用しているブラウザアプリケーションの種類が、スマートフォン用ブラウザであると判断する。よって、記憶部73に記憶されているウェブページデータのうちから、スマートフォン用ウェブページデータ76を選択して、スマートフォン10に返信する。
【0032】
S111において、CPU11は、ウェブサーバ71からHTTPレスポンスを受信する。図4に、HTTPレスポンス300のメッセージ内容の一例を示す。HTTPレスポンス300は、レスポンス行301、ヘッダ302、空行303、メッセージボディ304を備えている。レスポンス行301は、ブラウザアプリケーション21bに、ウェブサーバ71での処理結果を伝える情報であり、HTTPのバージョン、ステータスコード、説明文などの情報を含んでいる。ヘッダ302は、ブラウザアプリケーション21bにウェブサーバ71の情報を示すための情報であり、ウェブサーバ71の種類、返信するデータのタイプ、データの圧縮方法などの情報を含んでいる。空行303は、ブラウザアプリケーション21bにヘッダ302の終了を伝えるために使用される。メッセージボディ304は、ウェブページデータ(HTML文書、画像ファイル、動画ファイルなど)を格納するために使用される。
【0033】
S112において、CPU11は、ウェブサーバ71から受信したHTTPレスポンスに含まれるメッセージボディ304を解析する。これにより、スマートフォン用ウェブページデータ76を取得して、ウェブページ画像を形成し、パネル18に表示させることができる。
【0034】
S114において、CPU11は、印刷指示の入力を受け付けたか否かを判断する。具体的には、所定のウェブページ画像をMFP51で印刷する旨の指示を、ユーザからボタン入力部17等を介して受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けていない場合(S114:NO)にはS114へ戻り待機し、入力を受け付けた場合(S114:YES)にはS116へ進む。
【0035】
S116において、CPU11は、MFP51に現在設定されている用紙サイズを取得する。具体的には、アクセスポイント62を介して、無線通信200および201によってMFP51と通信することで、印刷画像を印刷する印刷用紙の用紙サイズ(A4など)を取得する。
【0036】
S118においてCPU11は、取得した用紙サイズに合わせて、印刷画像データを記憶部12上に生成する。印刷画像データは、S112で取得したスマートフォン用ウェブページデータ76に基づいて、周知のレンダリング処理を行うことにより生成される。例えば、CPU11は、Webサーバ71から取得したHTML形式、または、XML形式のウェブページデータに基づいて、RAW形式、JPG形式、または、PRN形式のうち、MFP51が印刷可能な形式の印刷画像データを作成する。また、CPU11は、用紙サイズに基づいて印刷画像データを生成する際に、スマートフォン用ウェブページデータ76が表す印刷画像を全て印刷するために必要な印刷用紙枚数をカウントする。そして、ユーザエージェントテーブル80(図5)において、ユーザエージェントタイプ82=「スマートフォン用ブラウザ」に対応する印刷用紙枚数83の欄に、カウントした印刷用紙枚数を記憶する。第1実施形態の説明例では、「5」が記憶される。なお、印刷用紙枚数の計算方法は、プリンタドライバなどで行われている既知の技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0037】
S120において、CPU11は、ユーザエージェントテーブル80に記憶されているユーザエージェント82の中から、まだHTTPリクエストによって要求されていないユーザエージェント82を選択する。そして、HTTPリクエスト100内のユーザエージェント文字列110に含まれているユーザエージェント識別名を、選択されたユーザエージェント82を表すユーザエージェント識別名に変更する。そして、変更後のユーザエージェント識別名を含んだHTTPリクエストを、S108で取得されたURLに基づき、ウェブサーバ71へ再送信する。
【0038】
第1実施形態の説明例では、S120において、ユーザエージェントテーブル80(図5)における、識別番号81=「2」のユーザエージェントタイプ82=「PC用ブラウザ」に対応するユーザエージェント識別名84が、ユーザエージェント文字列110内のユーザエージェント識別名に設定される。「PC用ブラウザ」を表すユーザエージェント識別名の一例としては、「Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; Trident/5.0)」が挙げられる。
【0039】
S120においてスマートフォン10から送信されたHTTPリクエストは、ウェブサーバ71によって受信される。ウェブサーバ71は、受信したHTTPリクエスト内のユーザエージェント文字列110に含まれるユーザエージェント識別名に基づいて、スマートフォン10の使用しているブラウザアプリケーションの種類が、PC用であると判断する。そして、記憶部73に記憶されているウェブページデータのうちから、PC用ウェブページデータ75を選択して、スマートフォン10に返信する。
【0040】
S122において、CPU11は、変更後のユーザエージェント識別名に適合したウェブページデータを、ウェブサーバ71から受信したか否かを判断する。具体的には、ウェブサーバ71から返信されてきたHTTPレスポンス300のメッセージボディ304に、ウェブページデータが格納されているか否かを判断する。ウェブページデータを受信していない場合(S122:NO)にはS136へ進み、受信した場合(S122:YES)にはS130へ進む。S130において、CPU11は、HTTPレスポンス300からウェブページデータを抽出する。第1実施形態の説明例では、PC用ウェブページデータ75が抽出される。S132において、CPU11は、抽出したウェブページデータに基づいて、ウェブページ画像をパネル18に表示させる
【0041】
S134において、CPU11は、S116で取得した用紙サイズに合わせて、印刷画像データを記憶部12上に生成する。なお生成処理の内容は、前述のS118の処理内容と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、CPU11は、用紙サイズに基づいてウェブページデータから印刷画像データを生成する際に、PC用ウェブページデータ75が表す印刷画像を全て印刷するために必要な用紙枚数をカウントする。そして、ユーザエージェントテーブル80(図5)において、S120で選択された識別番号81=「2」(ユーザエージェントタイプ82=「PC用ブラウザ」)に対応する印刷用紙枚数83の欄に、カウントした印刷用紙枚数を記憶する。第1実施形態の説明例では、「8」が記憶される。
【0042】
S136において、CPU11は、ユーザエージェントテーブル80に登録されている全てのユーザエージェントタイプ82について、HTTPリクエストをウェブサーバ71へ要求したか否かを判断する。全てのユーザエージェントタイプ82についてHTTPリクエストを要求していない場合(S136:NO)にはS120へ戻り、ユーザエージェントテーブル80上の新たなユーザエージェントタイプ82について、HTTPリクエストを要求する。
【0043】
第1実施形態の説明例では、ユーザエージェントテーブル80の識別番号81=「3」のユーザエージェントタイプ82(「携帯電話用ブラウザ」)について、まだHTTPリクエストを要求していないと判断され(S136:NO)、S120へ戻る。そして、S120〜S134の処理が再度実行されることで、ユーザエージェントタイプ82=「携帯電話用ブラウザ」について、携帯電話用ウェブページデータ77が取得される(S130)。また、携帯電話用ウェブページデータ77が表す印刷画像を全て印刷するために必要な用紙枚数(第1実施形態の説明例では2枚)が算出され、ユーザエージェントテーブル80の識別番号81=「3」に対応する印刷用紙枚数83の欄に記憶される(S134)。なお、ユーザエージェントタイプ82=「携帯電話用ブラウザ」の場合のS120〜S134の処理内容は、前述したユーザエージェントタイプ82=「PC用ブラウザ」の場合のS120〜S134の処理内容と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0044】
一方、S136において、全てのユーザエージェントタイプ82についてHTTPリクエストを要求したと判断される場合(S136:YES)には、S138へ進む。S138において、CPU11は、ユーザエージェントテーブル80の中から、記憶されている印刷用紙枚数83が最小のユーザエージェントタイプ82を選択する。そして、選択されたユーザエージェントタイプ82に対応した印刷画像データを、無線通信200および201を用いてMFP51へ送信する。これにより、フローが終了する。
【0045】
第1実施形態の説明例では、図5のユーザエージェントテーブル80に示すように、印刷用紙枚数83=「2」が最小である。よって、ユーザエージェントタイプ82=「携帯電話用ブラウザ」が選択され、携帯電話用ウェブページデータ77から生成された印刷画像データが、MFP51へ送信される。
【0046】
第1実施形態に係るブラウザアプリケーション21bの効果を説明する。第1実施形態のブラウザアプリケーション21bでは、スマートフォン10用のブラウザアプリケーション21bとは異なる種類のブラウザアプリケーション(PC用ブラウザアプリケーション、携帯電話用ブラウザアプリケーションなど)に対応するウェブページデータを取得し、印刷画像を生成することができる。これにより、ユーザが使用するスマートフォン10用のブラウザアプリケーション21bに対応したウェブページデータと、他の種類のブラウザアプリケーションに対応したウェブページデータとの間で、含まれている情報量が異なる場合などにも対応することが可能となる。そして例えば、印刷用紙枚数が最小となるウェブページデータを選択することができる。これにより、ユーザが使用するスマートフォン10用のブラウザアプリケーション21bに対応したウェブページに、不要な情報(広告など)が含まれていることで情報量が多い場合に、ウェブページデータに基づいて作成した印刷画像データのうち、印刷に必要な印刷媒体の数が最小の印刷画像データを用いて印刷処理を行うことで、必要最低限の情報が含まれているウェブページを印刷することが可能となる。
【0047】
また、本実施形態のブラウザアプリケーション21bでは、S114において印刷指示の入力を受け付けることに応じて、スマートフォン10用のブラウザアプリケーション21bとは異なる種類のブラウザアプリケーションに対応する、PC用ウェブページデータ75や携帯電話用ウェブページデータ77が取得される。よって、ブラウザアプリケーション21bを用いてウェブページの画像の閲覧のみを行なう場合に、閲覧に使用しない不要なウェブページデータ(PC用ウェブページデータ75や携帯電話用ウェブページデータ77など)が取得されてしまうことを防止することができる。
【0048】
<第2実施形態>
第2実施形態を説明する。第2実施形態は、印刷プレビューを使用する形態である。第2実施形態で用いられる通信システムは、第1実施形態に係る通信システム1(図1)と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。図6を用いて、スマートフォン10のブラウザアプリケーション21bから印刷を行う場合の動作例を説明する。図6のS208〜S216の動作は、S214で入力される印刷指示が、ウェブページ画像をMFP51で印刷する旨の指示だけではなく、ウェブページ画像の印刷に先立って、印刷プレビュー画像を表示する旨の指示も含んでいることを除けば、第1実施形態に係るS108〜S116(図2)の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0049】
S218においてCPU11は、取得した用紙サイズに合わせて、印刷プレビュー画像を記憶部12上に生成する。印刷プレビュー画像は、S212で取得したスマートフォン用ウェブページデータ76に基づいて生成された印刷画像の、印刷用紙への印刷態様を示す画像である。印刷プレビュー画像は、周知のレンダリング処理を行うことにより生成される。
【0050】
S220において、CPU11は、ユーザエージェントテーブル80に記憶されているユーザエージェントタイプ82の中から、「PC用ブラウザ」のユーザエージェントタイプ82を選択する。そして、HTTPリクエスト100内のユーザエージェント文字列110に含まれているユーザエージェント識別名を、「PC用ブラウザ」を表すユーザエージェント識別名に変更する。そして、変更後のユーザエージェント識別名を含んだHTTPリクエストを、S208で取得されたURLに基づき、ウェブサーバ71へ再送信する。
【0051】
S222において、CPU11は、ユーザエージェントタイプ82=「PC用ブラウザ」に適合したPC用ウェブページデータ75を、ウェブサーバ71から受信したか否かを判断する。PC用ウェブページデータ75を受信していない場合(S222:NO)にはS226へ進み、受信した場合(S222:YES)にはS223へ進む。S223において、CPU11は、HTTPレスポンス300からPC用ウェブページデータ75を抽出する。S224において、CPU11は、取得した用紙サイズに合わせて、S223で取得したPC用ウェブページデータ75に基づいて、印刷プレビュー画像を記憶部12上に生成する。
【0052】
S226において、CPU11は、印刷プレビュー画像をパネル18に表示させる。このとき、S222でPC用ウェブページデータ75を受信していない場合(S222:NO)には、S218においてスマートフォン用ウェブページデータ76に基づいて生成された印刷プレビュー画像のみがパネル18に表示される。また、S222でPC用ウェブページデータ75を受信している場合(S222:YES)には、スマートフォン用ウェブページデータ76に基づいて生成された印刷プレビュー画像に加えて、S224においてPC用ウェブページデータ75に基づいて生成された印刷プレビュー画像も表示される。
【0053】
S228において、CPU11は、パネル18に表示されている印刷プレビュー画像のうちの何れかの印刷プレビュー画像が、ユーザによって選択されたか否かを判断する。選択されていない場合(S228:NO)にはS228へ戻って待機し、選択された場合(S228:YES)にはS230へ進む。S230において、CPU11は、ユーザに選択された印刷プレビュー画像に対応するウェブページデータに基づいて、印刷画像データを生成する。S232においてCPU11は、生成した印刷画像データをMFP51へ送信する。そしてフローが終了される。
【0054】
第2実施形態に係るブラウザアプリケーション21bの効果を説明する。第2実施形態のブラウザアプリケーション21bでは、S226において、複数種類のユーザエージェントタイプ82の各々に対応したウェブページデータの印刷プレビュー画像をLCDに表示させることができる。そして、表示されている複数の印刷プレビュー画像のうちから1つを選択することで、印刷処理を実行するウェブページデータを選択することが可能となる。よってユーザの利便性を高めることができる。
【0055】
<第3実施形態>
第3実施形態を説明する。第3実施形態は、優先順位が設けられたユーザエージェントテーブルが用いられる形態である。図8に、第3実施形態で使用されるユーザエージェントテーブル80aの一例を示す。ユーザエージェントテーブル80aは、図5に示すユーザエージェントテーブル80と同様に、ユーザエージェントタイプ82、ユーザエージェント識別名84を記憶する。ユーザエージェントテーブル80aは、さらに、優先順位81を記憶する。ユーザエージェントテーブル80aは、一方で、印刷用紙枚数83を記憶しない。優先順位81aは、各ユーザエージェントタイプ82の優先順位を識別するための連続番号である。優先順位81aは、予めユーザによって定められるとしてもよい。なお、ユーザエージェントテーブル80aのその他の構成は、第1実施形態に係るユーザエージェントテーブル80(図5)と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0056】
図7を用いて、スマートフォン10のブラウザアプリケーション21bから印刷を行う場合の動作例を説明する。図7のS308〜S314の動作は、第1実施形態に係るS108〜S114(図2)の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0057】
S320において、CPU11は、ユーザエージェントテーブル80aに記憶されているユーザエージェントタイプ82の中から、優先順位81a=「1」のユーザエージェントタイプ82を選択する。第3実施形態の説明例では、図8に示すユーザエージェントテーブル80aにおいて、ユーザエージェントタイプ82=「PC用ブラウザ」が選択される。
【0058】
S321において、CPU11は、HTTPリクエスト100内のユーザエージェント文字列110に含まれているユーザエージェント識別名を、「PC用ブラウザ」に対応するユーザエージェント識別名84に変更する。そして、変更後のユーザエージェント識別名を含んだHTTPリクエストを、S308で取得されたURLに基づき、携帯電話送受信部22にウェブサーバ71へ送信させる。S322において、CPU11は、変更後のユーザエージェントタイプ82(「PC用ブラウザ」)に適合したPC用ウェブページデータ75を、ウェブサーバ71から受信したか否かを判断する。PC用ウェブページデータ75を受信していない場合(S322:NO)には、S324へ進む。
【0059】
S324において、CPU11は、ユーザエージェントテーブル80aにおいて、現在選択されている優先順位81aの次の順位に対応するユーザエージェントタイプ82を選択する。そして、HTTPリクエスト100内のユーザエージェント文字列110に含まれているユーザエージェント識別名を、新たに選択したユーザエージェントタイプ82対応するユーザエージェント識別名84に変更した上で、S321へ戻る。第3実施形態の説明例では、図8に示すユーザエージェントテーブル80aにおいて、優先順位81a=「2」に対応するユーザエージェントタイプ82=「携帯電話用ブラウザ」が選択される。そして、HTTPリクエスト100内のユーザエージェント文字列110に含まれているユーザエージェント識別名が「携帯電話用ブラウザ」を表す識別名に変更される。
【0060】
一方、S322において、PC用ウェブページデータ75を受信した場合(S322:YES)には、S330へ進む。S330において、CPU11は、HTTPレスポンス300からウェブページデータを抽出する。S334においてCPU11は、第1実施形態のS116における処理と同様の方法で用紙サイズを取得し、取得した用紙サイズに合わせて、印刷画像データを記憶部12上に生成する。S338において、CPU11は、ウェブページデータを取得できたユーザエージェントタイプ82のうち、最も優先順位81aの高いユーザエージェントタイプ82に関する印刷画像データを、無線LAN送受信部15にMFP51へ送信させる。
【0061】
以上より、第3実施形態に係るブラウザアプリケーション21bでは、それぞれ異なるユーザエージェントタイプ82の種類に対応している有効なウェブページデータの中で、最も優先順位81aの高いウェブページデータを自動で印刷することができる。これにより、ユーザは、複数種類のユーザエージェントタイプ82の各々に対応するウェブページデータの有無を確認することなく、最適なウェブページデータについての印刷結果を取得することが可能となるため、ユーザの利便性を高めることができる。
【0062】
<第4実施形態>
第4実施形態を説明する。第4実施形態は、インク使用量に応じて、印刷を実行する印刷画像データを決定する形態である。第4実施形態で用いられる通信システムは、第1実施形態に係る通信システム1(図1)と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。図9を用いて、スマートフォン10のブラウザアプリケーション21bから印刷を行う場合の動作例を説明する。図9のS150以前の動作は、第1実施形態に係るS108〜S136(図2)の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0063】
S150において、CPU11は、S118およびS134で生成された全ての印刷画像データを、無線LAN送受信部15にMFP51へ送信させる。MFP51は、受信した印刷画像データの各々について、インク使用量情報を算出する。インク使用量情報は、印刷時に必要なインク消費量を表す情報である。そしてMFP51は、算出したインク使用量情報をスマートフォン10に返信する。なお、インク消費量の算出方法は、プリンタドライバなどで行われている既知の技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0064】
S152において、CPU11は、MFP51からインク使用量情報を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S152:NO)にはS152へ戻り待機し、受信した場合(S152:YES)にはS154へ進む。S154において、CPU11は、印刷画像データの各々について、インク使用量を比較する。S156において、CPU11は、インク使用量が最小の印刷画像データを選択し、無線LAN送受信部15に、選択した印刷画像データをMFP51へ送信させる。そしてフローを終了する。
【0065】
以上より、第4実施形態に係るブラウザアプリケーション21bでは、それぞれ異なるユーザエージェントタイプ82に対応ている有効なウェブページデータのうち、インク使用量が最も少ないウェブページデータを選択して印刷することが可能となる。よって、MFP51のインク使用量を抑えることが可能となる。
【0066】
<第5実施形態>
第5実施形態を説明する。第5実施形態は、ウェブページデータのデータ量に応じて、印刷するウェブページデータを選択する形態である。第5実施形態で用いられる通信システムは、第1実施形態に係る通信システム1(図1)と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0067】
図10を用いて、スマートフォン10のブラウザアプリケーション21bから印刷を行う場合の動作例を説明する。図10のS160以前の動作は、第1実施形態に係るS108〜S136(図2)の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。S160において、CPU11は、S120ないしS136で取得することができた全てのウェブページデータ(スマートフォン用ウェブページデータ76、PC用ウェブページデータ75、など)の各々について、ウェブページデータのHTML(Hyper Text Markup Language)ソースに含まれている<img>タグの数をカウントする処理を実行する。<img>タグは、画像データを表示するための情報である。より詳しく記述する。ウェブページデータには<img>タグの次に、画像データのアドレスが含まれている。ウェブページデータに基づいてウェブページ画像を生成するとき、ブラウザアプリケーション21bはウェブページデータに<img>タグの次に含まれているアドレスを参照して、画像データを取得し、取得した画像データに基づく画像を生成し、その画像を、ウェブページデータに基づく画像の中に合成する。そのため、ウェブページデータのHTMLソースに含まれている<img>タグの数は、ウェブページデータに基づくウェブページ画像に含まれる画像の数を示すと言える。
【0068】
S164において、CPU11は、記憶部12に記憶されている<img>タグ数が最小のウェブページデータを選択する。S166において、CPU11は、選択されたウェブページデータから生成された印刷画像データを、無線LAN送受信部15に、無線通信200および201を用いてMFP51へ送信させる。これにより、フローが終了する。
【0069】
第5実施形態に係るブラウザアプリケーション21bの効果を説明する。一般的に画像データは、テキストデータ等に比してデータ量が非常に大きい。よって、<img>タグの数が少なくなるほど、ウェブページデータに含まれている画像データが少なくなるため、ウェブページデータのデータ総量が小さいと判断することができる。これにより、各ユーザエージェントタイプ82に応じた複数種類のウェブページデータの中から、データ量が最小となるウェブページデータを選択することができる。従って、必要最低限の情報が含まれているウェブページを選択して印刷することが可能となる。
【0070】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0071】
<変形例>
本実施形態では、記憶部12に記憶されたブラウザアプリケーション21bに基づいて実行するCPU11が、各種の処理を行う場合を説明した。なお、ブラウザアプリケーション21bは記憶部12に予め記憶されていてもよいし、CD−ROM、USBメモリ、SDカードなどに元々記憶されており、スマートフォン10の記憶部12にロードされてもよい。また、変形例として、下記に示すように、ブラウザアプリケーション21bに基づいて実行するCPU11が、オペレーティングシステム21e、他のプログラム、ハード構成(パネル18など)に対して、各種の処理を行わせる指示を出す形態であってもよい。
【0072】
オペレーティングシステム21eによって行われる処理に基づいて、CPU11がウェブサーバから送信されるウェブページデータを取得する処理を実行してもよい。係る場合、例えばS130、S223、S330では、ブラウザアプリケーション21bに基づいて実行するCPU11が、ウェブページデータを取得する処理を実行させる指示をオペレーティングシステム21eに出力する形態となる。
【0073】
オペレーティングシステム21eによって行われる処理に基づいて、CPU11がウェブページデータに基づいて印刷画像データを生成する処理を実行してもよい。係る場合、例えばS134、S230、S334では、ブラウザアプリケーション21bに基づいて実行するCPU11が、印刷画像データを生成させる指示をオペレーティングシステム21eに対して出力する形態となる。
【0074】
オペレーティングシステム21eによって行われる処理に基づいて、CPU11が印刷媒体の媒体サイズを取得する処理を実行してもよい。係る場合、例えばS116、S334では、ブラウザアプリケーション21bに基づいて実行するCPU11が、媒体サイズを取得する処理を実行させる指示をオペレーティングシステム21eに対して出力する形態となる。
【0075】
オペレーティングシステム21eによって行われる処理に基づいて、CPU11が印刷画像データをMFP51に送信する処理を実行してもよい。係る場合、例えばS138、S232、S338、S156、S166では、ブラウザアプリケーション21bに基づいて実行するCPU11が、印刷データをMFP51に送信する処理を実行させる指示をオペレーティングシステム21eに対して出力する形態となる。
【0076】
本実施形態では、ブラウザアプリケーション21bに基づいて実行するCPU11が、変更後のユーザエージェント識別名を含んだHTTPリクエストを、取得されたURLに基づき、携帯電話送受信部22にウェブサーバ71へ再送信させる場合を説明した(S120)。すなわち、CPU11が、ブラウザアプリケーション21bによって動作する場合を説明した。しかし、この形態に限られない。例えば、オペレーティングシステム21eに基づいて実行するCPU11が、携帯電話送受信部22にHTTPリクエストを再送信させてもよい。この場合、ブラウザアプリケーション21bはHTTPリクエストの再送信の指示を出力し、APIがその指示に基づいてHTTPリクエストを送信する構成となる。また例えば、スマートフォン10のHTTPリクエスト送信回路が、HTTPリクエストを送信してもよい。この場合、スマートフォン10はHTTPリクエスト送信回路のようなハード構成を備えていればよい。そしてブラウザアプリケーション21bがHTTPリクエストの再送信の指示を出力し、HTTPリクエスト送信回路がその指示に基づいてHTTPリクエストを送信する構成とすればよい。
【0077】
第1実施形態のS138において、印刷用紙枚数83が最大となる印刷画像データに関するユーザエージェントタイプ82を選択するとしてもよい。また、第5実施形態のS538において、HTMLソースに含まれている<img>タグ数が最大となるウェブページデータに関するユーザエージェントタイプ82を選択するとしてもよい。これにより、ユーザが使用しているブラウザアプリケーションの種類に対応したウェブページに含まれている情報量が少ない場合に、印刷用紙枚数が最大または<img>タグ数が最大のウェブページデータに対して印刷処理を行うことで、より多くの情報を含んだウェブページを印刷することが可能となる。
【0078】
第1実施形態では、ブラウザアプリケーション21b自体が、図2のS108〜S138のステップを実行する機能を備えているとしたが、この形態に限られない。例えば、S114以降のステップを実行する機能を備えたウェブページ取得アプリケーションが、ブラウザアプリケーション21bにプラグインとして組み込まれる形態であってもよい。この場合、URLの入力を受け付けてからウェブページ画像が表示されるまでの処理(S108〜S112)はブラウザアプリケーション21bで実行され、ウェブページ画像表示以後の処理はウェブページ取得アプリケーションで実行されることになる。また同様に、第2ないし第5実施形態においても、ウェブページ取得アプリケーションがブラウザアプリケーション21bにプラグインとして組み込まれる形態であってもよい。また、ウェブページ取得アプリケーションが、ブラウザアプリケーション21bやオペレーティングシステム21eの働きによって呼び出される形態であってもよい。この場合ブラウザアプリケーション21bがS108〜S112までの処理実行によって得た情報を、ウェブページ取得アプリケーションがブラウザアプリケーション21b取得する形態であってもよい。
【0079】
ウェブサーバ71は、PC用ウェブページデータ75、スマートフォン用ウェブページデータ76、携帯電話用ウェブページデータ77を備えるとしたが、ウェブページデータの種類はこの3種類に限られず、より多くの種類を備えていても良い。例えば、PC用ウェブページデータが、PCで使用されるブラウザ種類に応じて、さらに複数種類備えられていてもよい。
【0080】
また、ウェブサーバ71の記憶部73に、PC用ウェブページデータ75、スマートフォン用ウェブページデータ76、携帯電話用ウェブページデータ77が必ずしも記憶されている必要はない。これらのウェブページデータを、ウェブサーバ71以外の他のサーバに記憶させておいてもよい。そしてウェブサーバ71は、他のサーバに記憶させておいたウェブページデータを、スマートフォン10へ返信するようにしてもよい。またウェブサーバ71は、スマートフォン10のアクセス先を、これらの他のサーバに変更させる処理を行うとしてもよい。具体的には、アクセス先をこれらの他のサーバに変更させる情報が含めたHTTPレスポンスを返信するようにしてもよい。これにより、CPU11はS111などで受信したHTTPレスポンスに含まれる情報に従い、S112などで、他のサーバにアクセスして、図4と同等のHTTPレスポンスを取得する。あるいは、別の具体例では、他のサーバにHTTPリクエストを転送してもよい。これにより、他のサーバはクライアントに図4と同等のHTTPレスポンスを返信する。
【0081】
第1実施形態のS116において、MFP51に設定されている用紙サイズを取得するとしたが、この形態に限られない。ブラウザアプリケーション21b上で予め設定されている用紙サイズを取得する形態であってもよい。また、MFP51の用紙サイズとして、スマートフォン10に予め記憶されている用紙サイズを使用する形態であってもよい。
【0082】
第4実施形態のS150において、インク使用量情報を算出する処理は、いずれの装置で実行してもよい。例えば、スマートフォン10のCPU11が、インク使用量情報を算出する形態であってもよい。
【0083】
本実施形態の説明例では、ブラウザアプリケーション21bがスマートフォン10で使用されている場合を説明したが、この形態に限られない。ブラウザアプリケーション21bは、PC、携帯電話機、多機能周辺装置などの他の装置においても使用可能である。
【0084】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0085】
なお、ボタン入力部17は受付部の一例である。パネル18は表示部の一例である。携帯電話送受信部22は要求部の一例である。S134、S230、S334を実行するCPU11は生成部の一例である。URLは特定情報の一例である。S110を実行するCPU11は第1要求制御手段、第1要求制御ステップの一例である。S112を実行するCPU11は第1表示制御手段、第1表示制御ステップの一例である。S120、S220、S321を実行するCPU11は第2要求制御手段、第2要求制御ステップの一例である。S134、S230、S334に至る処理を実行するCPU11は印刷制御手段、印刷制御ステップの一例である。ボタン入力部17は第2受付部の一例である。ボタン入力部17は第3受付部の一例である。S226を実行するCPU11は第2表示制御手段の一例である。用紙サイズは媒体サイズの一例である。S116、S216、S334を実行するCPU11は第2取得部の一例である。ボタン入力部17は第4受付部の一例である。<img>タグは参照データの一例である。S120を実行するCPU11は第3要求制御手段の一例である。S320、S324を実行するCPU11は選択手段の一例である。
【0086】
なお、各プログラムは一つのプログラムモジュールから構成されるものであってもよいし、複数のプログラムモジュールから構成されるものであってもよい。また、各一例は置換可能な他の構成であってもよく、本発明の範疇である。画像処理プログラム(ブラウザアプリケーション21bなど)に基づく処理を実行するコンピュータ(CPU11など)であってもよいし、オペレーティングシステムや他のアプリケーションなど、画像処理プログラム以外のプログラムに基づく処理を実行するコンピュータであってもよいし、コンピュータの指示に従って動作するハード構成(パネル18など)であってもよいし、コンピュータとハード構成とが連動した構成であってもよい。もちろん、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータであってもよいし、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータの指示に従って動作するハード構成であってもよい。
【符号の説明】
【0087】
1:通信システム、10:スマートフォン、11:CPU、12:記憶部、18:パネル、21b:ブラウザアプリケーション、51:MFP、71:ウェブサーバ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブページデータを特定するための特定情報を受け付ける受付部と、画像を表示する表示部と、ウェブサーバにウェブデータを送信するよう要求する要求部と、印刷データを生成する生成部と、を備えた端末装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記特定情報を前記受付部が受け付けた場合に、当該特定情報に基づいて、当該特定情報が特定するウェブページデータのうち、第1ウェブページ表示ソフトウェアに対応する第1ウェブページデータの送信をウェブサーバに要求する第1要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第1要求制御手段と、
前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータに基づくウェブページ画像を表示部に表示させる第1表示制御手段と、
前記受付部が受け付けた特定情報が特定するウェブページデータのうち、前記第1ウェブページ表示ソフトウェアとは異なる種類のウェブページ表示ソフトウェアである第2ウェブページソフトウェアに対応する第2ウェブページデータの送信をウェブサーバ要求する第2要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第2要求制御手段と、
前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータ、および、前記第2要求処理に応じて取得された第2ウェブページデータのうち、少なくともいずれかのウェブページデータに基づいた印刷データを生成部生成させる印刷制御手段と、
して機能させることを特徴とする端末装置のプログラム。
【請求項2】
前記端末装置は、印刷を指示する操作を受け付ける第2受付部を備え、
前記第2要求制御手段は、前記第2受付部が印刷を指示する操作を受け付けた場合に前記第2要求処理を実行するよう、前記要求部を制御することを特徴とする請求項1に記載の端末装置のプログラム。
【請求項3】
前記端末装置は、印刷プレビュー画像の表示を指示する操作を受け付ける第3受付部を備え、
前記第2要求制御手段は、前記第3受付部が印刷プレビュー画像の表示を指示する操作を受け付けた場合に、前記第2要求処理を実行するよう、前記要求部を制御し、
前記コンピュータを、
前記第1ウェブページデータに基づく画像であって、前記第1ウェブページデータに基づいて前記生成部が生成する印刷データに基づくウェブページ画像がどのように印刷媒体に印刷されるかを示す第1印刷プレビュー画像と、前記第2ウェブページデータに基づく画像であって前記第2ウェブページデータに基づいて前記生成部が生成する印刷データに基づくウェブページ画像がどのように印刷媒体に印刷されるかを示す第2印刷プレビュー画像と、を前記表示部に表示させる第2表示制御手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置のプログラム。
【請求項4】
前記端末装置は、印刷データに基づくウェブページ画像が印刷される印刷媒体の媒体サイズを取得する第2取得部を備え、
前記第2表示制御手段は、前記第2取得部が取得した媒体サイズに対応する前記第1印刷プレビュー画像と、前記第2取得部が取得した媒体サイズに対応する前記第2印刷プレビュー画像と、を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項に記載の端末装置のプログラム。
【請求項5】
前記端末装置は、前記第1印刷プレビュー画像と前記第2印刷プレビュー画像とのうち、いずれかを選択する操作を受け付ける第4受付部を備え、
前記印刷制御手段は、前記第1ウェブページデータと前記第2ウェブページデータとのうち、第4受付部が受け付けた操作によって指示される印刷プレビュー画像に対応するウェブページデータに基づいた印刷データを前記生成部に生成させることを特徴とする請求項3に記載の端末装置のプログラム。
【請求項6】
前記印刷制御手段は、前記第1ウェブページデータと前記第2ウェブページデータとからなる複数のウェブページデータのうち、いずれかのウェブページデータに基づいた印刷データを前記生成部に生成させることを特徴とする請求項1に記載の端末装置のプログラム。
【請求項7】
前記印刷制御手段は、
前記複数のウェブページデータのそれぞれに基づいて前記生成部が生成するそれぞれの印刷データについて、その印刷データに基づくウェブページ画像の全てを印刷するために必要な印刷媒体の数を、それぞれのウェブページデータによって決まる印刷媒体の数と定義した場合に、
前記複数のウェブページデータのうち、ウェブページデータによって決まる印刷媒体の数が最大となるウェブページデータ、または、最小となるウェブページデータに基づいた印刷データを前記生成部に生成させることを特徴とする請求項6に記載の端末装置のプログラム。
【請求項8】
前記印刷制御手段は、
前記複数のウェブページデータのうち、データ量が最大のウェブページデータ、または最小のウェブページデータに基づいた印刷データを前記生成部に生成させることを特徴とする請求項6に記載の端末装置のプログラム。
【請求項9】
前記印刷制御手段は、
前記複数のウェブページデータのうち、ウェブページデータに含まれている、画像データを表示するための参照データの数が最大のウェブページデータ、または、最小のウェブページデータに基づいた印刷データを前記生成部に生成させることを特徴とする請求項6に記載の端末装置のプログラム。
【請求項10】
前記端末装置は、前記受付部が受け付けた特定情報が特定するウェブページデータのうち、前記第1ウェブページ表示ソフトウェアと異なり、かつ、前記第2ウェブページ表示ソフトウェアとも異なる種類のウェブページ表示ソフトウェアである第3ウェブページソフトウェアに対応する第3ウェブページデータの送信をウェブサーバに要求する第3要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第3要求制御手段を備え、
前記印刷制御手段は、
前記第1ウェブページデータと前記第2ウェブページデータと前記第3ウェブページとからなる複数のウェブページデータのうち、いずれかのウェブページデータに基づいた印刷データを前記生成部に生成させることを特徴とする請求項1に記載の端末装置のプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを、
それぞれ異なる種類のウェブページ表示ソフトウェアのうち、いずれかのウェブページ表示ソフトウェアを選択する選択手段としてさらに機能させ、
前記第2要求制御手段は、前記選択手段が選択したウェブページ表示ソフトウェアを前記第2ウェブページソフトウェアとして、前記第2要求処理を実行するよう、前記要求部を制御することを特徴とする請求項1に記載の端末装置のプログラム。
【請求項12】
ウェブページデータを特定するための特定情報を受け付ける受付部と、画像を表示する表示部と、ウェブサーバにウェブデータを送信するよう要求する要求部と、印刷データを生成する生成部と、を備えた端末装置の制御方法であって、
前記特定情報を前記受付部が受け付けた場合に、当該特定情報に基づいて、当該特定情報が特定するウェブページデータのうち、第1ウェブページ表示ソフトウェアに対応する第1ウェブページデータの送信をウェブサーバに要求する第1要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第1要求制御ステップと、
前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータに基づくウェブページ画像を表示部に表示させる第1表示制御ステップと、
前記受付部が受け付けた特定情報が特定するウェブページデータのうち、前記第1ウェブページ表示部とは異なる種類のウェブページソフトウェアである第2ウェブページソフトウェアに対応する第2ウェブページデータの送信を、ウェブサーバ要求する第2要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第2要求制御ステップと、
前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータ、および、前記第2要求処理に応じて取得された第2ウェブページデータのうち、少なくともいずれかのウェブページデータに基づいた印刷データを生成部生成させる印刷制御ステップと、
を備えることを特徴とする制御方法。
【請求項13】
ウェブページデータを特定するための特定情報を受け付ける受付部と、
画像を表示する表示部と、
ウェブサーバにウェブデータを送信するよう要求する要求部と、
印刷データを生成する生成部と、
前記特定情報を前記受付部が受け付けた場合に、当該特定情報に基づいて、当該特定情報が特定するウェブページデータのうち、第1ウェブページ表示ソフトウェアに対応する第1ウェブページデータの送信をウェブサーバに要求する第1要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第1要求制御手段と、
前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータに基づくウェブページ画像を表示部に表示させる第1表示制御手段と、
前記受付部が受け付けた特定情報が特定するウェブページデータのうち、前記第1ウェブページ表示ソフトウェアとは異なる種類のウェブページソフトウェアである第2ウェブページソフトウェアに対応する第2ウェブページデータの送信をウェブサーバに要求する第2要求処理を実行するよう、前記要求部を制御する第2要求制御手段と、
前記第1要求処理に応じて取得された第1ウェブページデータ、および、前記第2要求処理に応じて取得された第2ウェブページデータのうち、少なくともいずれかのウェブページデータに基づいた印刷データを印刷データを生成部生成させる印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−216196(P2012−216196A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−58280(P2012−58280)
【出願日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】