端末装置の表示部傾き調整方法、端末の表示部傾き調整システム及びそのプログラム
【課題】端末装置に特別なハードウェアを搭載させることなく端末装置の表示部のズレを修正する。
【解決手段】画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置において、当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正する。
【解決手段】画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置において、当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は端末装置(例えば携帯電話機)の表示画面において組立ばらつきで発生する傾きをソフトウェア的に修正する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の端末装置を製造する際は、LCDユニットやそれを固定するフレーム類、ケース類などそれぞれに設けた部品公差や、組立性に配慮した部品間のクリアランス等を原因として組立後の携帯電話機の各部においてズレやガタツキが生じる場合がある。
【0003】
そして、このようなズレやガタツキを抑えるための技術が特許文献1及び特許文献2に記載されている。
【0004】
特許文献1に記載の技術では、専用の緩衝部材を設けることによりズレを抑制している。また、特許文献2ではストッパーを設けることによりガタツキを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−100139号公報
【特許文献2】特開2008−160649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、特許文献1及び特許文献2に記載の技術を用いればクリアランス等を原因とするズレ等を抑えることができるが、専用の部材を搭載させる必要が有るという問題があった。また、上述の技術では表示部のズレが生じた際に対応できないという問題があった。
【0007】
この表示部のズレについて図を用いて説明する。なお、今回説明に用いるのは折り畳み可能な携帯電話機のうち、表示部を有する側の筐体であり、以下の文章では本筐体を「説明用筐体」と呼ぶ。図8に説明用筐体の分解斜視図を、図9に説明用筐体の正面図を載せる。
【0008】
説明用筐体は第一のケース体31と第二のケース体32で構成されており、第一のケース体31と第二のケース体32は嵌合爪311(図中に記載無し)と嵌合爪321で接合される。第一のケース体31には表示部33が設置されており、携帯電話機の表示画面として数々の情報の表示を行う。表示部33はLCDユニット331とフレーム332で構成され、LCDユニット331の保護を目的としてスクリーン35を設置する。
第一のケース体31、LCDユニット331、フレーム332は部品設計時に部品公差及びクリアランスを設定する。
【0009】
第一のケース体31、LCDユニット331、フレーム332に設置された部品公差、クリアランスにより組立の際にバラつきが発生してしまい、おのおののバラつきが加算され、携帯電話機本体が完成した際に表示部33が本来あるべき場所から回転して組み立てられてしまっていた。表示部33におけるそのばらつきは縦、横はもちろん、回転によるズレも発生していた。この点、縦、横のズレは許容できても、回転によるズレについては視覚的に違和感を覚えやすいユーザが多く、ユーザの満足度の低下を招くという結果につながってしまう。しかし、組立後は表示部33についてハードウェア的、ソフトウェア的にも回転の修正行為が行われず完成体としていた。
【0010】
そこで、本発明は端末装置に特別なハードウェアを搭載させることなく端末装置の表示部のズレを修正することが可能な端末装置の表示部傾き調整方法、端末の表示部傾き調整システム及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の観点によれば、画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置において、当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする端末装置が提供される。
【0012】
本発明の第2の観点によれば、上記の端末装置と、当該端末装置と接続された表示部傾き調整装置と、からなる表示部傾き調整システムにおいて、前記表示部傾き調整装置が、前記傾きを修正するためのソフトウェアを保持する記録媒体と、前記回転角度を受け付ける回転角度受け付け手段と、前記ソフトウェアの前記端末装置への組み込み、及び、前記回転角度の前記端末装置への通知を行う処理手段と、を備えることを特徴とする表示部傾き調整システムが提供される。
【0013】
本発明の第3の観点によれば、画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整方法において、前記端末装置が、当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする表示部傾き調整方法が提供される。
【0014】
本発明の第4の観点によれば、画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整プログラムにおいて、端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正する端末装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする表示部傾き調整プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、端末装置がソフトウェアを用いて端末装置の表示部のズレを修正することができることから、端末装置に特別なハードウェアを搭載させることなく端末装置の表示部のズレの修正を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態である携帯電話機本体の基本的構成を表す図である。
【図2】本発明の実施形態である第一の筐体の基本的構成を表す図である。
【図3】本発明の実施形態における表示部について表す図である。
【図4】本発明の実施形態における表示部の傾きがなく組み立てられた状態について表す図である。
【図5】本発明の実施形態における表示部が傾いて組み立てられた状態について表す図である。
【図6】本発明の実施形態における表示部の傾きが補正された状態について表す図である。
【図7】本発明の実施形態である接続端子の基本的構成を表す図である。
【図8】本発明の関連技術について説明するための図(1/2)である。
【図9】本発明の関連技術について説明するための図(2/2)である。
【図10】本発明の実施形態である表示部傾き調整システムの基本的構成を表す図である。
【図11】本発明の実施形態の基本的動作を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。本発明の実施形態は、概略、表示画面のズレの中で特に回転による傾き角度をハードウェア的に修正するのではなく、ソフトウェア的に修正する方法を提案するというものである。
【0018】
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の実施形態である携帯電話機本体1000の斜視図を示す。図1を参照すると携帯電話機本体1000は、第一の筐体1及び第二の筐体2を有する。
【0020】
また、図2に第一の筐体1の分解斜視図を、図3に第一の筐体1の正面図を示す。なお、本実施形態では適用対象を携帯電話機と想定して説明しているがこれはあくまで一例である。本発明は、携帯電話機以外にも、例えばPHS(Personal Handy-phone System)や、PDA(Personal Digital Assistant)、DAP(digital audio player)等の表示部を有する装置に適用可能である。
【0021】
第一の筐体1は第一のケース体11と第二のケース体12を有している。そして、第一のケース体11と第二のケース体12は嵌合爪111(図示を省略する。)と嵌合爪121で接合される。なおこれらケースの接合方法自体は本願発明の要旨ではなく、嵌合爪以外の手段を用いて接合を行うようにしてもよい。
【0022】
第一のケース体11には表示部13が設置されている。そして、表示部13は、携帯電話機本体1000の表示画面として数々の情報の表示を行う。表示部13は第一のケース体11と第二のケース体12の間に設置された基板14と電気的に接続され、携帯電話機本体1000からの電気信号が表示部13に伝達される。
【0023】
表示部13はLCD(Liquid Crystal Display)ユニット131とフレーム132とを有している。
【0024】
LCDユニット131は携帯電話機本体1000からインプットされた情報を表示させる役割をもつ。
【0025】
また、フレーム132はLCDユニット131を保護し第一のケース体11と固定する役割をもつ。固定はフレーム132に設置した爪1321と第一のケース体1に設置された爪112とで嵌合され、LCDユニット131の保護を目的としてスクリーン15を設置する。スクリーン15は例えば両面テープ等で接着して固定する。
【0026】
第一のケース体11、LCDユニット131、フレーム132は部品を設計する際に設計寸法の他に部品公差を設定する。部品公差は部品を作製する際に設計寸法に対する許容値を示すもので、部品を作製する材料、工程などさらにはその部品の寸法実力値などから設計者が任意に設定する値である。
【0027】
さらに第一のケース体11、LCDユニット131、フレーム132は部品設計時にクリアランスを考慮して設計する。クリアランスは各部品を組み合わせた際に部品同士が干渉せず、さらに組立性を考慮して設定するもので、部品公差、作業の難易度、作業方法などから設計者が任意に設定する値である。
【0028】
第一のケース体11、LCDユニット131、フレーム132に設置された部品公差、クリアランスにより組立の際にそれぞれの部品が設置される場所でばらつきが発生してしまい、おのおののばらつきが加算され、携帯電話機本体1000が完成した際に表示部13が本来あるべき場所から縦、横、回転のズレが発生して組立てられてしまう。そのため背景技術の欄において上述したように、部品公差及びクリアランスの設定によってはズレ量が大きくなってしまう場合がある。
【0029】
次に、携帯電話機本体1000と表示部傾き調整装置2000を有する、表示部傾き調整システムについて図10を参照して説明する。図10を参照すると携帯電話機本体は外部接続端子21を介して表示部傾き調整装置2000と接続されている。表示部傾き調整装置2000は、中央演算処理装置2100、記憶媒体2200及び回転角度受付部2300を有する。
【0030】
中央演算処理装置2100は、回転角度受付部2300が受け付けた回転角度及び表示部傾き調整ソフトウェア2210を携帯電話機本体1000に渡すための処理を行う。
【0031】
ここで「回転角度」とは、実際に組み立てられた状態の表示部13が、本来位置すべき箇所からどの程度回転してズレているのかを示す角度のことをいう。
【0032】
記憶媒体2200には、中央演算処理装置2100が処理を行うためのプログラム(図示を省略する。)が格納されている。更に、中央演算処理装置2100には表示部傾き調整ソフトウェア2210が格納されている。
【0033】
回転角度受付部2300は、回転角度を受け付ける部分である。なお、回転角度受付部2300自身が回転角度を検出できる機能を有するように構成してもよい。
【0034】
次に、本実施形態の動作について図11のフローチャートを参照して説明する。まず動作の前提として表示部13が回転してしまうということについて図を参照して説明する。
【0035】
図3にスクリーン15を外した第一の筐体1を示す。また、図4にスクリーン15表示部13がハードウェア的にズレていない状態を、図5にスクリーン15表示部13がズレた状態を、図6にソフトウェアでの補正後の状態を示す。
【0036】
本来、図4に示すように組立後の表示部13は正面から見た場合に水平及び垂直方向にまっすぐであることが望ましい。しかし、繰り返し述べているように、部品公差、クリアランスにより携帯電話機本体1000の表示部13が図5に示すように回転して組み立てられてしまう。この状況において本実施形態は動作を開始する。
【0037】
携帯電話機本体1000が完成した段階或いは少なくとも表示部13が固定されるまで完成した段階で、表示部13の傾きは検査にて確認される。なお、検査における検出方法としては画像認識による検査、分度器のような検査ジグを使用した検査などが考えられる。検査方法については携帯電話機本体1000の生産方法や設置されている設備の状況により設計者もしくは作業者の任意により決定される。
【0038】
まず、回転角度受付部2300が表示部13の回転角度を受け付けることにより回転角度を検出する(図11のステップA401)。
【0039】
回転角度が検出できたら組立後に発生している表示部13の傾き角度を補正する。そのために、中央演算処理装置2100が記録媒体2200に格納されている表示部13の傾きの補正のための専用のソフトウェアである表示部傾き調整ソフトウェア2210を携帯電話機本体1000にインプットする(図11のステップA402)。併せて中央演算処理装置2100は回転角度受付部2300が受け付けた表示部13の回転角度を携帯電話機本体1000に通知する(図11のステップA403)。なお、ステップA402において回転角度を組み入れた状態で表示部傾き調整ソフトウェア2210を携帯電話機本体1000にインプットするようにしてもよい。この場合ステップA403は省略可能である。
【0040】
インプット及び通知は携帯電話機本体1000と接続できる外部接続端子21にて行う。説明図として図7を示す。なお、図7では外部接続端子21にて外部からインプットを行っているが予め表示部13の傾きの補正専用のソフトウェアを携帯電話機本体1000に組み込んでおき外部から操作を行ってもよい。また、携帯電話機の有する無線通信機能を用いて無線通信でインプットを行うようにしてもよい。その後、携帯電話機本体1000に組み込まれた表示部傾き調整ソフトウェア2210が動作することにより表示部13の表示角度を補正する(図11のステップA404)。
【0041】
以上の動作を行うことで部品公差、クリアランスが原因で発生する組立ばらつきにより表示部13が回転していてもソフトウェアの補正により表示部を逆側に回転させて表示させることで傾きを修正することができる。
【0042】
[発明の他の実施例]
上述の実施形態では、ソフトウェアを携帯電話機本体1000にインプットすることで修正するが、加速度センサーを搭載し傾きを検出することで表示部13の傾きを検出することができる。
【0043】
また、今回は端末正面の表示部について本願実施形態を適用したが、背面或いは側面の表示部にも本願実施形態を適用できる。また例えば正面と背面といった複数の表示部が存在する場合に、これら複数の表示部全てについて適用させることもできる。
【0044】
なお、本発明の実施形態である端末の表示部傾き調整システムは、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータをその表示部傾き調整システムとして機能させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
【0045】
また、本発明の実施形態による表示部傾き調整方法は、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータにその方法を実行させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
【0046】
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 第一の筐体
2 第二の筐体
11、31 第一のケース体
12、32 第二のケース体
13、33 表示部
14、34 基板
15、35 スクリーン
21 外部接続端子
111、121、311、321 嵌合爪
112、1321、312、3321 爪
131、331 LCDユニット
132、332 フレーム
1000 携帯電話機本体
2000 表示部傾き調整装置
2100 中央演算処理装置
2200 記録媒体
2210 表示部傾き調整ソフトウェア
2300 回転角度受付部
【技術分野】
【0001】
本発明は端末装置(例えば携帯電話機)の表示画面において組立ばらつきで発生する傾きをソフトウェア的に修正する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の端末装置を製造する際は、LCDユニットやそれを固定するフレーム類、ケース類などそれぞれに設けた部品公差や、組立性に配慮した部品間のクリアランス等を原因として組立後の携帯電話機の各部においてズレやガタツキが生じる場合がある。
【0003】
そして、このようなズレやガタツキを抑えるための技術が特許文献1及び特許文献2に記載されている。
【0004】
特許文献1に記載の技術では、専用の緩衝部材を設けることによりズレを抑制している。また、特許文献2ではストッパーを設けることによりガタツキを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−100139号公報
【特許文献2】特開2008−160649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、特許文献1及び特許文献2に記載の技術を用いればクリアランス等を原因とするズレ等を抑えることができるが、専用の部材を搭載させる必要が有るという問題があった。また、上述の技術では表示部のズレが生じた際に対応できないという問題があった。
【0007】
この表示部のズレについて図を用いて説明する。なお、今回説明に用いるのは折り畳み可能な携帯電話機のうち、表示部を有する側の筐体であり、以下の文章では本筐体を「説明用筐体」と呼ぶ。図8に説明用筐体の分解斜視図を、図9に説明用筐体の正面図を載せる。
【0008】
説明用筐体は第一のケース体31と第二のケース体32で構成されており、第一のケース体31と第二のケース体32は嵌合爪311(図中に記載無し)と嵌合爪321で接合される。第一のケース体31には表示部33が設置されており、携帯電話機の表示画面として数々の情報の表示を行う。表示部33はLCDユニット331とフレーム332で構成され、LCDユニット331の保護を目的としてスクリーン35を設置する。
第一のケース体31、LCDユニット331、フレーム332は部品設計時に部品公差及びクリアランスを設定する。
【0009】
第一のケース体31、LCDユニット331、フレーム332に設置された部品公差、クリアランスにより組立の際にバラつきが発生してしまい、おのおののバラつきが加算され、携帯電話機本体が完成した際に表示部33が本来あるべき場所から回転して組み立てられてしまっていた。表示部33におけるそのばらつきは縦、横はもちろん、回転によるズレも発生していた。この点、縦、横のズレは許容できても、回転によるズレについては視覚的に違和感を覚えやすいユーザが多く、ユーザの満足度の低下を招くという結果につながってしまう。しかし、組立後は表示部33についてハードウェア的、ソフトウェア的にも回転の修正行為が行われず完成体としていた。
【0010】
そこで、本発明は端末装置に特別なハードウェアを搭載させることなく端末装置の表示部のズレを修正することが可能な端末装置の表示部傾き調整方法、端末の表示部傾き調整システム及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の観点によれば、画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置において、当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする端末装置が提供される。
【0012】
本発明の第2の観点によれば、上記の端末装置と、当該端末装置と接続された表示部傾き調整装置と、からなる表示部傾き調整システムにおいて、前記表示部傾き調整装置が、前記傾きを修正するためのソフトウェアを保持する記録媒体と、前記回転角度を受け付ける回転角度受け付け手段と、前記ソフトウェアの前記端末装置への組み込み、及び、前記回転角度の前記端末装置への通知を行う処理手段と、を備えることを特徴とする表示部傾き調整システムが提供される。
【0013】
本発明の第3の観点によれば、画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整方法において、前記端末装置が、当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする表示部傾き調整方法が提供される。
【0014】
本発明の第4の観点によれば、画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整プログラムにおいて、端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正する端末装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする表示部傾き調整プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、端末装置がソフトウェアを用いて端末装置の表示部のズレを修正することができることから、端末装置に特別なハードウェアを搭載させることなく端末装置の表示部のズレの修正を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態である携帯電話機本体の基本的構成を表す図である。
【図2】本発明の実施形態である第一の筐体の基本的構成を表す図である。
【図3】本発明の実施形態における表示部について表す図である。
【図4】本発明の実施形態における表示部の傾きがなく組み立てられた状態について表す図である。
【図5】本発明の実施形態における表示部が傾いて組み立てられた状態について表す図である。
【図6】本発明の実施形態における表示部の傾きが補正された状態について表す図である。
【図7】本発明の実施形態である接続端子の基本的構成を表す図である。
【図8】本発明の関連技術について説明するための図(1/2)である。
【図9】本発明の関連技術について説明するための図(2/2)である。
【図10】本発明の実施形態である表示部傾き調整システムの基本的構成を表す図である。
【図11】本発明の実施形態の基本的動作を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。本発明の実施形態は、概略、表示画面のズレの中で特に回転による傾き角度をハードウェア的に修正するのではなく、ソフトウェア的に修正する方法を提案するというものである。
【0018】
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の実施形態である携帯電話機本体1000の斜視図を示す。図1を参照すると携帯電話機本体1000は、第一の筐体1及び第二の筐体2を有する。
【0020】
また、図2に第一の筐体1の分解斜視図を、図3に第一の筐体1の正面図を示す。なお、本実施形態では適用対象を携帯電話機と想定して説明しているがこれはあくまで一例である。本発明は、携帯電話機以外にも、例えばPHS(Personal Handy-phone System)や、PDA(Personal Digital Assistant)、DAP(digital audio player)等の表示部を有する装置に適用可能である。
【0021】
第一の筐体1は第一のケース体11と第二のケース体12を有している。そして、第一のケース体11と第二のケース体12は嵌合爪111(図示を省略する。)と嵌合爪121で接合される。なおこれらケースの接合方法自体は本願発明の要旨ではなく、嵌合爪以外の手段を用いて接合を行うようにしてもよい。
【0022】
第一のケース体11には表示部13が設置されている。そして、表示部13は、携帯電話機本体1000の表示画面として数々の情報の表示を行う。表示部13は第一のケース体11と第二のケース体12の間に設置された基板14と電気的に接続され、携帯電話機本体1000からの電気信号が表示部13に伝達される。
【0023】
表示部13はLCD(Liquid Crystal Display)ユニット131とフレーム132とを有している。
【0024】
LCDユニット131は携帯電話機本体1000からインプットされた情報を表示させる役割をもつ。
【0025】
また、フレーム132はLCDユニット131を保護し第一のケース体11と固定する役割をもつ。固定はフレーム132に設置した爪1321と第一のケース体1に設置された爪112とで嵌合され、LCDユニット131の保護を目的としてスクリーン15を設置する。スクリーン15は例えば両面テープ等で接着して固定する。
【0026】
第一のケース体11、LCDユニット131、フレーム132は部品を設計する際に設計寸法の他に部品公差を設定する。部品公差は部品を作製する際に設計寸法に対する許容値を示すもので、部品を作製する材料、工程などさらにはその部品の寸法実力値などから設計者が任意に設定する値である。
【0027】
さらに第一のケース体11、LCDユニット131、フレーム132は部品設計時にクリアランスを考慮して設計する。クリアランスは各部品を組み合わせた際に部品同士が干渉せず、さらに組立性を考慮して設定するもので、部品公差、作業の難易度、作業方法などから設計者が任意に設定する値である。
【0028】
第一のケース体11、LCDユニット131、フレーム132に設置された部品公差、クリアランスにより組立の際にそれぞれの部品が設置される場所でばらつきが発生してしまい、おのおののばらつきが加算され、携帯電話機本体1000が完成した際に表示部13が本来あるべき場所から縦、横、回転のズレが発生して組立てられてしまう。そのため背景技術の欄において上述したように、部品公差及びクリアランスの設定によってはズレ量が大きくなってしまう場合がある。
【0029】
次に、携帯電話機本体1000と表示部傾き調整装置2000を有する、表示部傾き調整システムについて図10を参照して説明する。図10を参照すると携帯電話機本体は外部接続端子21を介して表示部傾き調整装置2000と接続されている。表示部傾き調整装置2000は、中央演算処理装置2100、記憶媒体2200及び回転角度受付部2300を有する。
【0030】
中央演算処理装置2100は、回転角度受付部2300が受け付けた回転角度及び表示部傾き調整ソフトウェア2210を携帯電話機本体1000に渡すための処理を行う。
【0031】
ここで「回転角度」とは、実際に組み立てられた状態の表示部13が、本来位置すべき箇所からどの程度回転してズレているのかを示す角度のことをいう。
【0032】
記憶媒体2200には、中央演算処理装置2100が処理を行うためのプログラム(図示を省略する。)が格納されている。更に、中央演算処理装置2100には表示部傾き調整ソフトウェア2210が格納されている。
【0033】
回転角度受付部2300は、回転角度を受け付ける部分である。なお、回転角度受付部2300自身が回転角度を検出できる機能を有するように構成してもよい。
【0034】
次に、本実施形態の動作について図11のフローチャートを参照して説明する。まず動作の前提として表示部13が回転してしまうということについて図を参照して説明する。
【0035】
図3にスクリーン15を外した第一の筐体1を示す。また、図4にスクリーン15表示部13がハードウェア的にズレていない状態を、図5にスクリーン15表示部13がズレた状態を、図6にソフトウェアでの補正後の状態を示す。
【0036】
本来、図4に示すように組立後の表示部13は正面から見た場合に水平及び垂直方向にまっすぐであることが望ましい。しかし、繰り返し述べているように、部品公差、クリアランスにより携帯電話機本体1000の表示部13が図5に示すように回転して組み立てられてしまう。この状況において本実施形態は動作を開始する。
【0037】
携帯電話機本体1000が完成した段階或いは少なくとも表示部13が固定されるまで完成した段階で、表示部13の傾きは検査にて確認される。なお、検査における検出方法としては画像認識による検査、分度器のような検査ジグを使用した検査などが考えられる。検査方法については携帯電話機本体1000の生産方法や設置されている設備の状況により設計者もしくは作業者の任意により決定される。
【0038】
まず、回転角度受付部2300が表示部13の回転角度を受け付けることにより回転角度を検出する(図11のステップA401)。
【0039】
回転角度が検出できたら組立後に発生している表示部13の傾き角度を補正する。そのために、中央演算処理装置2100が記録媒体2200に格納されている表示部13の傾きの補正のための専用のソフトウェアである表示部傾き調整ソフトウェア2210を携帯電話機本体1000にインプットする(図11のステップA402)。併せて中央演算処理装置2100は回転角度受付部2300が受け付けた表示部13の回転角度を携帯電話機本体1000に通知する(図11のステップA403)。なお、ステップA402において回転角度を組み入れた状態で表示部傾き調整ソフトウェア2210を携帯電話機本体1000にインプットするようにしてもよい。この場合ステップA403は省略可能である。
【0040】
インプット及び通知は携帯電話機本体1000と接続できる外部接続端子21にて行う。説明図として図7を示す。なお、図7では外部接続端子21にて外部からインプットを行っているが予め表示部13の傾きの補正専用のソフトウェアを携帯電話機本体1000に組み込んでおき外部から操作を行ってもよい。また、携帯電話機の有する無線通信機能を用いて無線通信でインプットを行うようにしてもよい。その後、携帯電話機本体1000に組み込まれた表示部傾き調整ソフトウェア2210が動作することにより表示部13の表示角度を補正する(図11のステップA404)。
【0041】
以上の動作を行うことで部品公差、クリアランスが原因で発生する組立ばらつきにより表示部13が回転していてもソフトウェアの補正により表示部を逆側に回転させて表示させることで傾きを修正することができる。
【0042】
[発明の他の実施例]
上述の実施形態では、ソフトウェアを携帯電話機本体1000にインプットすることで修正するが、加速度センサーを搭載し傾きを検出することで表示部13の傾きを検出することができる。
【0043】
また、今回は端末正面の表示部について本願実施形態を適用したが、背面或いは側面の表示部にも本願実施形態を適用できる。また例えば正面と背面といった複数の表示部が存在する場合に、これら複数の表示部全てについて適用させることもできる。
【0044】
なお、本発明の実施形態である端末の表示部傾き調整システムは、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータをその表示部傾き調整システムとして機能させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
【0045】
また、本発明の実施形態による表示部傾き調整方法は、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータにその方法を実行させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
【0046】
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 第一の筐体
2 第二の筐体
11、31 第一のケース体
12、32 第二のケース体
13、33 表示部
14、34 基板
15、35 スクリーン
21 外部接続端子
111、121、311、321 嵌合爪
112、1321、312、3321 爪
131、331 LCDユニット
132、332 フレーム
1000 携帯電話機本体
2000 表示部傾き調整装置
2100 中央演算処理装置
2200 記録媒体
2210 表示部傾き調整ソフトウェア
2300 回転角度受付部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置において、
当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の端末装置において、
前記表示部を複数有しており、当該複数の表示部のそれぞれ毎に前記回転角度を受け付け、当該複数の表示部のそれぞれに対応する前記回転角度を用いて、当該複数の表示部それぞれについて前記補正を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の端末装置と、当該端末装置と接続された表示部傾き調整装置と、からなる表示部傾き調整システムにおいて、
前記表示部傾き調整装置が、
前記傾きを修正するためのソフトウェアを保持する記録媒体と、
前記回転角度を受け付ける回転角度受け付け手段と、
前記ソフトウェアの前記端末装置への組み込み、及び、前記回転角度の前記端末装置への通知を行う処理手段と、
を備えることを特徴とする表示部傾き調整システム。
【請求項4】
請求項3に記載の表示部傾き調整システムにおいて、
前記回転角度受け付け手段が、前記端末装置が備える表示部の前記回転角度を計測する機能を有していることを特徴とする表示部傾き調整システム。
【請求項5】
画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整方法において、
前記端末装置が、
当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項6】
請求項5に記載の表示部傾き調整方法において、
前記端末装置が、
前記表示部を複数有しており、当該複数の表示部のそれぞれ毎に前記回転角度を受け付け、当該複数の表示部のそれぞれに対応する前記回転角度を用いて、当該複数の表示部それぞれについて前記補正を行うことを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の表示部傾き調整方法において、
前記端末装置が表示部傾き調整装置と接続されており、
前記表示部傾き調整装置が、
前記傾きを修正するためのソフトウェアを保持する記録媒体を用意するステップと、
前記回転角度を受け付ける回転角度受け付けステップと、
前記ソフトウェアの前記端末装置への組み込み、及び、前記回転角度の前記端末装置への通知を行う処理ステップと、
を備えることを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項8】
請求項7に記載の表示部傾き調整方法において、
前記回転角度受け付けステップにおいて、前記端末装置が備える表示部の前記回転角度の計測を更に行うことを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項9】
画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整プログラムにおいて、
端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正する端末装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする表示部傾き調整プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の表示部傾き調整プログラムにおいて、
前記端末装置が前記表示部を複数有しており、当該複数の表示部のそれぞれ毎に前記回転角度を受け付け、当該複数の表示部のそれぞれに対応する前記回転角度を用いて、当該複数の表示部それぞれについて前記補正を行うことを特徴とする表示部傾き調整プログラム。
【請求項1】
画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置において、
当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の端末装置において、
前記表示部を複数有しており、当該複数の表示部のそれぞれ毎に前記回転角度を受け付け、当該複数の表示部のそれぞれに対応する前記回転角度を用いて、当該複数の表示部それぞれについて前記補正を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の端末装置と、当該端末装置と接続された表示部傾き調整装置と、からなる表示部傾き調整システムにおいて、
前記表示部傾き調整装置が、
前記傾きを修正するためのソフトウェアを保持する記録媒体と、
前記回転角度を受け付ける回転角度受け付け手段と、
前記ソフトウェアの前記端末装置への組み込み、及び、前記回転角度の前記端末装置への通知を行う処理手段と、
を備えることを特徴とする表示部傾き調整システム。
【請求項4】
請求項3に記載の表示部傾き調整システムにおいて、
前記回転角度受け付け手段が、前記端末装置が備える表示部の前記回転角度を計測する機能を有していることを特徴とする表示部傾き調整システム。
【請求項5】
画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整方法において、
前記端末装置が、
当該端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正することを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項6】
請求項5に記載の表示部傾き調整方法において、
前記端末装置が、
前記表示部を複数有しており、当該複数の表示部のそれぞれ毎に前記回転角度を受け付け、当該複数の表示部のそれぞれに対応する前記回転角度を用いて、当該複数の表示部それぞれについて前記補正を行うことを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の表示部傾き調整方法において、
前記端末装置が表示部傾き調整装置と接続されており、
前記表示部傾き調整装置が、
前記傾きを修正するためのソフトウェアを保持する記録媒体を用意するステップと、
前記回転角度を受け付ける回転角度受け付けステップと、
前記ソフトウェアの前記端末装置への組み込み、及び、前記回転角度の前記端末装置への通知を行う処理ステップと、
を備えることを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項8】
請求項7に記載の表示部傾き調整方法において、
前記回転角度受け付けステップにおいて、前記端末装置が備える表示部の前記回転角度の計測を更に行うことを特徴とする表示部傾き調整方法。
【請求項9】
画像表示機能を有する表示部を備えた端末装置の表示部傾き調整プログラムにおいて、
端末装置の部品組み立て時に発生する前記表示部の傾きを修正するためのソフトウェアを組み込まれ、前記部品組み立て後の前記表示部が本来位置すべき箇所からどの程度傾いているかを示す値である「回転角度」を受け付け、前記表示部に画像を表示させる際に表示前記ソフトウェアが前記回転角度の逆側に回転させて前記画像を表示させることにより前記傾きを補正する端末装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする表示部傾き調整プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の表示部傾き調整プログラムにおいて、
前記端末装置が前記表示部を複数有しており、当該複数の表示部のそれぞれ毎に前記回転角度を受け付け、当該複数の表示部のそれぞれに対応する前記回転角度を用いて、当該複数の表示部それぞれについて前記補正を行うことを特徴とする表示部傾き調整プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−77994(P2011−77994A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229537(P2009−229537)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
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