説明

端末装置及びプログラム

【課題】ネットワーク上に公開されている情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報が画面に表示されている状態でも、この画像情報から所在位置情報を抽出して、その情報ページに適した情報ページ閲覧機能を起動できるようにする。
【解決手段】所在位置情報が含まれている二次元コードが表示されている状態において、この二次元コードを画像認識し(ステップD4)、その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出する(ステップD5)。そして、抽出した所在位置情報に基づいてブラウザ情報記憶部M3を参照し、それに該当するブラウザ情報で示されるブラウザを起動対象として選択し(ステップD7)、この選択ブラウザを起動する(ステップD11)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧する複数の情報ページ閲覧機能を有する端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、インターネット上に公開されている情報ページ(webページ)は、その所在位置を所在位置情報(URL情報)によって示すようになっている。この所在位置情報は、文字、数字、バーコード、二次元コードなどの画像情報として、パーソナルコンピュータの表示部やテレビモニタなどに表示されたり、紙に印刷されたりすることができる。ところで、携帯電話機などの端末装置には、撮像機能とwebページ閲覧機能が搭載されているものがある。このような端末装置では、パーソナルコンピュータの表示部やテレビモニタなどに表示されている画像情報や紙に印刷されている画像情報を、撮像機能を利用して撮像し、撮像された画像情報から所在位置情報を抽出して、その所在位置情報が示すwebページを、そのwebページ閲覧機能を利用して表示部に表示させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、webページには、パーソナルコンピュータの表示部やテレビモニタなどのように比較的大型の表示部で表示させるのに適した表示レイアウトになっているwebページ(一般webページ)だけでなく、携帯電話機などのように比較的小型の表示部で表示させるのに適した表示レイアウトになっているwebページ(携帯webページ)もある。また、一般webページとほぼ同様の内容でありながら、図を省略したり文字数を減らしたりした携帯webページを用意しているwebサイトもある。
【0004】
このようなwebページにおいては、所在位置情報を所定のルールに基づいて記述することによって、そのwebページがどのような種類のものであるかを示している。例えば、末尾に「/k」がある場合には携帯webページであることを示していることが多い。また、端末装置には、一般webページを表示させるのに適したwebページ閲覧機能(一般webページ閲覧機能)や、携帯webページを表示させるのに適したwebページ閲覧機能(携帯webページ閲覧機能)など、複数のwebページ閲覧機能を搭載しているものがある。
【特許文献1】特開2002−118680号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような端末装置では、webページ閲覧機能を利用して画像情報を表示部に表示させている場合に、自らの撮像機能を利用してその画像情報を撮像することはできない。また、webページ閲覧機能を利用してwebページを表示させる場合に、ユーザは、どのwebページ閲覧機能を起動するかを操作によって選択しなければならず、煩雑なものとなっていた。
【0006】
この発明の課題は、ネットワーク上に公開されている情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報が画面に表示されている状態でも、この画像情報から所在位置情報を抽出して、その情報ページに適した情報ページ閲覧機能を起動できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための複数の情報ページ閲覧機能を有する端末装置であって、前記情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させる表示制御手段と、前記画面に表示されている画像情報から所在位置情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報に基づいて前記複数の情報ページ閲覧機能の中から起動対象の情報ページ閲覧機能を選択する選択手段と、この選択手段によって選択された情報ページ閲覧機能を起動する起動手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記起動手段は、前記選択された情報ページ閲覧機能を起動すると共に、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記表示制御手段は、前記複数の情報ページ閲覧機能の中の何れかの情報ページ閲覧機能を利用して、前記画像情報を前記画面に表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記表示制御手段は、前記何れかの情報ページ閲覧機能を利用して前記画面に表示させる情報ページに前記画像情報が含まれている場合には、この画像情報が前記画面に表示されるように当該情報ページの表示位置を変更する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1に従属する発明として、前記表示制御手段は、前記画像情報が所定の表示サイズとなるように当該画像情報の表示サイズを変更して前記画面に表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項1に従属する発明として、前記抽出手段は、前記画面に表示されている画像情報を画像認識し、その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出する、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、前記画面に表示されている画像情報を指定する指定手段を更に備え、前記抽出手段は、前記指定手段によって指定された画像情報から所在位置情報を抽出する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項7に従属する発明として、前記指定手段は、前記画面上での指定操作によって画像情報を指定する、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、前記選択手段によって選択された情報ページ閲覧機能を起動するか否かをユーザに確認させるための確認情報を報知する報知手段を更に備え、前記起動手段は、前記報知手段によって報知された確認情報に応じてユーザが情報ページ閲覧機能を起動する旨を指示した場合に、前記選択された情報ページ閲覧機能を起動する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1に従属する発明として、外部表示装置あるいは印刷物に表示されている画像情報を撮像する撮像手段を更に備え、前記抽出手段は、前記撮像手段によって撮像された画像情報から所在位置情報を抽出し、前記起動手段は、所定の情報ページ閲覧機能を起動して、前記撮像手段によって撮像された画像情報から抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
また、上述した課題を解決するために請求項11記載の発明は、ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための第1及び第2の情報ページ閲覧機能を有する端末装置であって、前記第1の情報ページ閲覧機能を利用して、情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させている状態で、この画像情報から所在位置情報を抽出する抽出手段と、この抽出手段によって所在位置情報が抽出された場合に、前記第2の情報ページ閲覧機能を起動する起動手段と、この起動手段によって起動された第2の情報ページ閲覧機能を利用して、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる第1表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0018】
請求項11に従属する発明として、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報に基づいて、前記第2の情報ページ閲覧機能を起動するか否かを判別する判別手段を更に備え、前記起動手段は、前記判別手段によって第2の情報ページ閲覧機能を起動すると判別された場合に、当該第2の情報ページ閲覧機能を起動する、ようにしたことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
請求項12に従属する発明として、前記判別手段によって第2の情報ページ閲覧機能を起動しないと判別された場合に、前記第1の情報ページ閲覧機能を利用して、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる第2表示制御手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0020】
また、上述した課題を解決するために請求項14記載の発明は、コンピュータに対して、ネットワーク上に公開されている情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させる機能と、前記画面に表示されている画像情報から所在位置情報を抽出する機能と、ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための複数の情報ページ閲覧機能の中から、前記抽出された所在位置情報に基づいて起動対象の情報ページ閲覧機能を選択する機能と、前記選択された情報ページ閲覧機能を起動する機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【0021】
また、上述した課題を解決するために請求項15記載の発明は、コンピュータに対して、ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための第1の情報ページ閲覧機能を利用して、情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させている状態で、この画像情報から所在位置情報を抽出する機能と、前記所在位置情報が抽出された場合に、ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための第2の情報ページ閲覧機能を起動する機能と、前記起動された第2の情報ページ閲覧機能を利用して、前記抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、ネットワーク上に公開されている情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報から所在位置情報を抽出して、その情報ページに適した情報ページ閲覧機能を起動することができ、利便性が大幅に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(実施形態1)
以下、図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話機1は、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webページアクセス機能)などのほか、インターネット上に公開されている情報ページ(Webページ)を閲覧するための複数の情報閲覧ページ機能として、パーソナルコンピュータなどのように比較的大型の表示部で表示させるのに適した表示レイアウトになっているwebページ(一般webページ)を表示させるのに適した一般webページ閲覧機能(一般webブラウザ)と、携帯電話機などのように比較的小型の表示部で表示させるのに適した表示レイアウトになっている携帯webページを表示させるのに適した携帯webページ閲覧機能(携帯webブラウザ)を備えている。
【0024】
携帯電話機1は、最寄りの基地局2A、交換機2Bから無線通信網(移動体通信網)2に接続されると、この無線通信網2を介して他の携帯電話機1との間で通話可能状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網2を介してインターネット3に接続されると、インターネット3、無線通信網2を介して任意のWebサイトをアクセスしてWebページの閲覧が可能となり、また、コンテンツ提供装置4から音楽、映画などのコンテンツのダウンロードが可能となる。なお、インターネット3上で公開されているWebページに限らず、図示省略したが、ローカルエリアネットワーク(LAN)上で公開されているWebページも閲覧可能となっている。
【0025】
図2は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
中央制御部11は、二次電池を備えた電池部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置、メモリなどを有している。記憶部13には、プログラム記憶部M1、各種情報一時記憶部M2、ブラウザ情報記憶部M3、設定情報記憶部M4などが設けられている。このプログラム記憶部M1は、図6〜図9に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが記憶されていると共に、それに必要な各種の情報が記憶されている。各種情報一時記憶部M2は、フラグ情報、タイマ情報、表示部に表示させるための画面情報など、この携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、ブラウザ情報記憶部M3、設定情報記憶部M4については、後で詳細に説明するものとする。
【0026】
無線通信部14は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、音声信号処理部15を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部15から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0027】
表示部16は、高精細液晶あるいは有機ELなどを使用し、例えば、文字情報、待受画像、Webページなど、各種の情報を表示させるもので、その表示パネルの表面に、指、器具などの物体の接触を検出する接触操作部(透明な接触センサ)17を積層配設することによってタッチスクリーン(タッチ画面)を構成している。なお、表示部16の全面をタッチ画面とする場合に限らず、その一部分をタッチ画面としてもよい。キー操作部18は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部11は、入力操作信号に応じた処理を実行する。RTC(リアルタイムクロックモジュール)19は、時計部を構成するもので、中央制御部11は、RTC19から現在日時を取得する。
【0028】
報知部20は、サウンドスピーカ21、LED(発光ダイオード)22、振動モータ23を備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。撮像部24は、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なもので、撮影レンズ、レンズ・ミラーブロック、撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備え、光学ズームを調整制御したり、オートフォーカス時の駆動制御、シャッター駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御したりする。
【0029】
図3は、携帯電話機1の外観図である。
携帯電話機1は、その機器本体(装置本体)を構成する操作部筐体1Aと表示部筐体1Bとがヒンジ部1Cを介して折り畳み自在に連結されている折り畳み型の電話機で、図3は、操作部筐体1Aと表示部筐体1Bとの折り畳みを開いた状態のオープンスタイルを示し、操作部筐体1Aの内面側には、図2に示したキー操作部18が配置され、また、表示部筐体1Bの内面側には、図2に示した表示部16と接触操作部17によって構成されるタッチ画面TDが配置されている。また、操作部筐体1Aの内面側には、図2に示した通話用マイクMCが配置され、表示部筐体1Bの内面側には、図2に示した通話用スピーカSPが配置されている。
【0030】
図4は、ブラウザ情報記憶部M3を説明するための図である。
ブラウザ情報記憶部M3は、複数のブラウザ情報を記憶するもので、「ID」、「名称」、「所在位置情報」を有する構成となっている。「ID」はブラウザ情報を識別するための一連No(A01、A02など)である。なお、一般webブラウザ、携帯webブラウザ以外のブラウザとしては、例えば、白黒表示のwebページに適したブラウザ、画像表示に適したブラウザなどがある。「名称」は起動対象のブラウザを示す情報としてその名称を示している。「所在位置情報」はwebページの所在位置を示すためのURL情報で、中央制御部11は、複数のwebブラウザ(一般webブラウザ、携帯webブラウザなど)の中から「所在位置情報」に対応付けられている「名称」のブラウザを起動対象のブラウザとして選択するようにしている。
【0031】
すなわち、中央制御部11は、所在位置情報を含む画像情報(この実施形態では、QRコードなどの二次元コード)がタッチ画面TDに表示されている状態において、この二次元コードから所在位置情報を抽出し、この所在位置情報に基づいてブラウザ情報記憶部M3を検索して、該当するブラウザ情報として「名称」を読み出し、この「名称」で示されるブラウザを起動対象として選択するようにしている。なお、「所在位置情報」には、ブラウザを選択するための所在位置情報の条件として、例えば、携帯webブラウザであれば、所在位置情報の末尾に「/k」が付加されている。また、画像情報として、この実施形態ではQRコードなどの二次元コードを示したが、これに限らず、例えば、文字、数字、バーコード(一次元コード)などであってもよい。
【0032】
図5は、設定情報記憶部M4を説明するための図である。
設定情報記憶部M4は、所在位置情報を含む二次元コードをタッチ画面TDに表示させる際の表示制御に関する設定情報と、この二次元コードから所在位置情報を特定してそれに該当するブラウザを起動するまでの動作制御に関する設定情報を記憶するもので、「ID」、「項目」、「設定フラグ」を有する構成となっている。「ID」は設定情報を識別するための一連No(B01、B02など)である。「項目」は上述の表示制御、動作制御の具体的な内容を示した制御項目である。「設定フラグ」は、対応する「項目」の表示制御、動作制御を実行するか否かを設定するための情報で、ユーザによって任意に指定された情報である。
【0033】
図示の例において、「項目」の
“自動スクロール”は、何れかのwebブラウザを利用してタッチ画面TDに表示させるwebページに二次元コードが含まれている場合に、この二次元コードがタッチ画面TD内に収まるように(例えば、タッチ画面TDの略中央部分に位置するように)、webページの表示位置を変更することを示している。また、“自動サイズ調整”は、webページに含まれている二次元コードやその周辺部分の各種の情報を所定の表示サイズに変更(拡大)することを示している。
【0034】
“自動指定”は、タッチ画面TDに表示されている二次元コードを指定する場合に、この二次元コードを自動的に指定することを示している。“自動認識”は、上述の“自動指定”された二次元コード、あるいはユーザによって手動指定された二次元コードを自動的に画像認識し、その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出することを示している。“自動起動”は、二次元コードから抽出された所在位置情報に基づいて所定のwebブラウザを選択して自動的に起動することを示している。
【0035】
次に、この第1実施形態における携帯電話機1の動作概念を図6〜図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0036】
図6は、携帯電話機1の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、電源を投入する電源オン操作が行われると(ステップA1でYES)、電源供給を開始させて所定のメモリなどを初期化する電源オン処理を実行したのち、所定の待受画像を読み出して表示させたり、基地局2Aとの間で通信を行って位置登録をしたりする待受処理を行う(ステップA2)。そして、何らかの操作が行われたり(ステップA3、A5、A9、A11)、無線通信部14で着信が検出されたりするまで(ステップA7)、上述のステップA3に戻る。
【0037】
ここで、設定操作が行われると(ステップA3でYES)、例えば、ブラウザ情報記憶部M3に対して「所在位置情報」を設定したり、設定情報記憶部M4に対して「設定フラグ」を設定したりする設定処理を実行したのち(ステップA4)、上述のステップA3に戻る。また、ブラウザメニューの表示を指示するメニュー表示操作が行われると(ステップA5でYES)、タッチ画面TD(端末画面)に表示されている二次元コードから所在位置情報を抽出して、その所在位置情報が示すwebページに適したwebブラウザを選択して起動するブラウザ処理の実行に移る(ステップA6)。その後、上述のステップA3に戻る。
【0038】
また、着信が検出されると(ステップA7でYES)、通話可能状態とすると共に、通話履歴を記憶したり、通話に関する情報を表示したりする通話処理を実行したのち(ステップA8)、上述のステップA3に戻る。また、電源オフ操作が行われたときには(ステップA9でYES)、電源オフ処理を実行して(ステップA10)、この図6のフローの終了となるが、その他の操作が行われたときには(ステップA11でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、通話発信処理、メール発信処理などを実行したのち(ステップA12)、上述のステップA3に戻る。
【0039】
なお、その他の処理(ステップA12)としては、外部表示装置(図示せず)や紙などの印刷物に二次元コードが表示されている状態において、この二次元コードが撮像部24で撮像されると、この二次元コードから所在位置情報を抽出してwebブラウザを起動するようにしたブラウザ処理も含まれている。このブラウザ処理は、例えば、パーソナルコンピュータの表示部やテレビモニタなどの外部表示装置に二次元コードが表示されている状態において、この二次元コードを撮像部24で撮像すると、中央制御部11は、この撮像された二次元コードから所在位置情報を抽出すると共に、複数のwebブラウザの中から当該所在位置情報に対応するブラウザを起動したのち、このブラウザを利用し、上述のようにして抽出した所在位置情報が示すwebページを取得してタッチ画面TDに表示させるようにしたブラウザ処理である。なお、外部表示装置に表示されている二次元コード応じたブラウザ処理と、上述のステップA6でのブラウザ処理(自己の端末画面に表示されている二次元コード応じたブラウザ処理)とは、ユーザによって任意に切り替え可能となっている。
【0040】
図7は、上述のブラウザ処理(図6のステップA6)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、上述のブラウザメニュー表示操作に応答してブラウザメニューを表示させる(ステップB1)。このメニュー画面は、複数のwebブラウザとして、一般webブラウザ、携帯webブラウザなどをリスト表示させたもので、その中から任意のブラウザがユーザ操作で選択されてその起動が指示されると(ステップB2)、このブラウザ選択・起動操作に応じて当該ブラウザを起動する(ステップB3)。この状態において、webページ指定操作として、ユーザが所在位置情報を入力指定したり、お気に入りや過去の履歴から所在位置情報を選択指定したりすると、このwebページ指定操作に応じて(ステップB4)、この所在位置情報が示すwebページを取得し、このwebページをタッチ画面TDに表示させるwebページ表示処理に移る(ステップB5)。
【0041】
図8は、webページ表示処理(図7のステップB5)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、上述のwebページ指定操作によって指定されたwebページの中に二次元コードが含まれているか、あるいは後述する二次元コード処理(図7のステップB9)で抽出した所在位置情報が示すwebページの中に二次元コードが含まれているかを調べ(ステップC1)、二次元コードが含まれていなければ(ステップC1でNO)、このwebページをその指定された表示サイズでタッチ画面TDの所定位置に表示させる(ステップC3)。
【0042】
例えば、タッチ画面TDの左上角部を基準点として、この基準点にwebページの左上角部を合わせた状態において、このwebページを指定された表示サイズで表示させる。また、webページの中に二次元コードが含まれていれば(ステップC1でYES)、設定情報記憶部M4を参照し、その「項目」の“自動スクロール”に対応する「設定フラグ」が“オフ”されているかを調べ(ステップC2)、それが“オフ”されていれば(ステップC2でYES)、上述のステップC3に移り、このwebページを指定サイズで表示させる。
【0043】
また、“自動スクロール”に対応する「設定フラグ」が“オン”されていれば(ステップC2でNO)、次のステップC4に移り、1つの二次元コードを特定する。すなわち、二次元コードが1つだけ存在している場合には、その二次元コードを特定し、二次元コードが複数存在している場合には、例えば、一番上に位置している二次元コード、最大な二次元コードのように、その中から1つの二次元コードを特定する。そして、二次元コードがタッチ画面TDの所定位置(例えば、画面の略中央部分)に表示されるように、webページを上下方向にスクロールしてその表示位置を変更する自動スクロール処理を実行する(ステップC5)。なお、上下方向へのスクロールに限らず、左右方向へのスクロールを行うようにしてもよい。
【0044】
そして、設定情報記憶部M4を参照し、その「項目」の“自動サイズ調整”に対応する「設定フラグ」が“オフ”されているかを調べる(ステップC6)。いま、“自動サイズ調整”が“オフ”されていれば(ステップC6でYES)、webページ側で指定された表示サイズで二次元コードと共にその周辺部の情報をタッチ画面TDに表示させる(ステップC7)。例えば、タッチ画面TDの略中央部分に表示されている二次元コードとその周りに配置されている各種の情報(画像や文字など)を同時に指定サイズで表示させる。また、“自動サイズ調整”が“オン”されていれば(ステップC6でNO)、webページを所定のサイズに変更(拡大)する自動サイズ調整処理を実行したのち(ステップC8)、調整後のwebページの中から二次元コードとその周辺部の情報(画像や文字など)を表示させる(ステップC9)。なお、webページ内の二次元コードのサイズのみを調整し、その周辺部の情報は元のサイズとしてもよい。
【0045】
図10(a)は、図8のwebページ表示処理で表示されたwebページの表示例を示したもので、タッチ画面TDの略中央部分には所定のサイズに拡大した二次元コードが表示され、その周辺部には各種の情報(画像や文字など)が配置表示されている。なお、図中、タッチ画面TDの右側には、上下スクロールバーSB、上スクロールボタンUS、下スクロールボタンDSが配置され、また、下側にはブラウザ終了を指示する終了キーEKなどが配置されている。
【0046】
このようなwebページ表示処理(図7のステップB5)が終了すると、図7のステップB6に移り、タッチ画面TDに二次元コードが表示されているかを調べ、二次元コードが表示されていなければ(ステップB6でNO)、何らかの操作が行われるまで操作待ち状態となる(ステップB8、B10、B12、B14)。また、二次元コードが表示されていたり、上述した自動スクロール処理(図8のステップC5)や後述する手動スクロール処理(図7のステップB11)などで二次元コードが表示されるようになったりした場合には(ステップB6でYES)、設定情報記憶部M4を参照し、その「項目」の“自動指定”に対応する「設定フラグ」が“オフ”されているかを調べる(ステップB7)。
【0047】
ここで、“自動指定”が“オン”されていれば(ステップB7でNO)、後述する二次元コード処理に移るが(ステップB9)、“自動指定”が“オフ”されていれば(ステップB7でYES)、タッチ画面TD上でのタッチ操作などで任意の二次元コードを指定する指定操作が行われたことを条件に(ステップB8でYES)、後述する二次元コード処理に移る(ステップB9)。この二次元コード処理(ステップB9)の実行後には、上述のwebページ表示処理に戻る(ステップB5)。
【0048】
また、上述の操作待ち状態において、上下スクロールバーSB、上スクロールボタンUS、下スクロールボタンDSによるスクロール操作が行われたときには(ステップB10でYES)、タッチ画面TDに表示されているwebページの表示位置をスクロール操作に応じて変更する手動スクロール処理を行ったのち(ステップB11)、上述のステップB6に戻る。これによって二次元コードが表示されるようになれば(ステップB6でYES)、“自動指定”が“オン”されていることを条件に(ステップB7でNO)、後述する二次元コード処理に移る(ステップB9)。なお、ブラウザの終了を指示する終了キーEKが操作されたときには(ステップB12でYES)、ブラウザ終了処理を実行したのち(ステップB13)、この図7のフローの終了となるが、その他の操作が行われたときには(ステップB14でYES)、例えば、表示拡大処理、お気に入り登録処理など、操作に応じた処理を実行したのち(ステップB15)、上述のステップB8に戻る。
【0049】
図9は、二次元コード処理(図7のステップB9)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、設定情報記憶部M4を参照し、その「項目」の“自動認識”に対応する「設定フラグ」が“オフ”されているかを調べ(ステップD1)、それが“オン”されていれば(ステップD1でNO)、画像認識処理に移るが(ステップD4)、“自動認識”が“オフ”されていれば(ステップD1でNO)、二次元コードが指定されていることを明示するための二次元コード指定表示処理を行う(ステップD2)。図10(b)は、二次元コードの指定表示状態を例示したもので、この二次元コードの四隅の近傍には、L字の鉤型枠がそれぞれ配置表示されており、この枠表示によって自動指定又はユーザによる指定操作で二次元コードが指定されている状態であることを明示している。なお、タッチ画面TDの下側には画像認識を指示する認識キーRKなどが配置されており、この認識キーRKが操作されると(ステップD3)、この認識指示操作に応じて画像認識処理に移る(ステップD4)。
【0050】
この画像認識処理は、所在位置情報が含まれている二次元コードを画像認識(例えば、QRコード解析)するもので(ステップD4)、中央制御部11は、その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出する(ステップD5)。そして、抽出した所在位置情報に基づいてブラウザ情報記憶部M3を参照し、それに該当するブラウザ情報を読み出し(ステップD6)、ブラウザ情報で示されるブラウザを起動対象として選択する(ステップD7)。そして、設定情報記憶部M4を参照し、その「項目」の“自動起動”に対応する「設定フラグ」が“オフ”されているかを調べ(ステップD8)、それが“オン”されていれば(ステップD8でNO)、選択ブラウザを起動させるが(ステップD11)、“自動起動”が“オフ”されていれば(ステップD8でNO)、この選択ブラウザを起動するかを問い合わせる確認メッセージを表示させる(ステップD9)。
【0051】
図10(c)は、ブラウザ起動確認表示を例示した図で、この例では、“携帯webブラウザ”を起動するかを問い合わせるための確認メッセージを表示させる。なお、タッチ画面TDの下側には、起動確認に対する応答用として、“携帯webブラウザ”の起動を肯定する“はい”キーYKと、その起動を否定する“いいえ”キーNKなどが配置されており、この“いいえ”キーNKが操作されたときには、ブラウザ起動確認表示の前の表示状態に戻るが、“はい”キーYKが操作されたときには(ステップD10)、この起動指示操作に応じて選択ブラウザを起動する(ステップD11)。
【0052】
以上のように、この第1実施形態において中央制御部11は、自己のタッチ画面TDに表示されている二次元コード(画像情報)から所在位置情報を抽出して、その所在位置情報が示すwebページに適したwebブラウザを複数のwebブラウザの中から選択して起動することができるので、例えば、二次元コードから抽出した所在位置情報が一般webページを示す場合には一般webブラウザを、携帯webページを示す場合には携帯webブラウザを選択して起動することができ、特別な操作が不要となるなど、利便性を大幅に向上させることが可能となる。
【0053】
選択したwebブラウザを起動し、抽出した所在位置情報が示すwebページを表示させるようにしたので、そのwebページに適したwebブラウザを利用してそのwebページを表示させることができ、例えば、一般webブラウザを利用して二次元コードを表示させている状態において、その二次元コードに含まれている所在位置情報が携帯webページを示している場合には、携帯webブラウザを起動してそのwebページを表示させることができ、逆に、携帯webブラウザを利用して二次元コードを表示させている状態において、その二次元コードに含まれている所在位置情報が一般webページを示している場合には、一般webブラウザを起動してそのwebページを表示させることができ、一般webページから携帯webページへの切り替え、逆に、携帯webページから一般webページへの切り替えを特別な操作を行うことなく、素早く行うことが可能となる。
【0054】
複数のwebブラウザの中の何れかのwebブラウザを利用して、二次元コードを表示させるようにしたので、何れかのwebブラウザを利用して、二次元コードを表示させている場合に、その二次元コードに含まれている所在位置情報が示すwebページに適したwebブラウザを起動することができる。例えば、一般webブラウザを利用して二次元コードを表示させている状態において、その二次元コードに含まれている所在位置情報が携帯webページを示している場合には、携帯webブラウザを起動することができる。
【0055】
webページに二次元コードが含まれている場合には、この二次元コードを表示させるようにしたので、ユーザはwebページに二次元コードが含まれているか否かを即座に判別することができる。例えば、webページの下の方に二次元コードがあって、通常の表示レイアウトではスクロール操作をしなければ表示されないような場合でも、自動的に二次元コードを表示させることが可能となる。
【0056】
二次元コードを所定の表示サイズで表示させるようにしたので、ユーザは二次元コードを容易に確認することができる。
【0057】
所在位置情報を抽出する際は、表示されている二次元コードを画像認識し、その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出するようにしたので、二次元コードから容易に所在位置情報を抽出することができる。なお、二次元コードに限らず、文字、数字、バーコードなどあっても、その文字認識や画像認識によって所在位置情報を容易に抽出することができる。
【0058】
指定された二次元コードから所在位置情報を抽出するようにしたので、ユーザはどの二次元コードから所在位置情報が抽出されたかを確認することができる。また、複数の二次元コードが表示されている場合に、ユーザは所在位置情報を抽出したい二次元コードを指定することができるという利点もある。
【0059】
タッチ画面TD上での指定操作によって二次元コードを指定するようにしたので、ユーザは直感的な操作で容易に所在位置情報を抽出したい二次元コードを指定することができる。
【0060】
選択したwebブラウザを起動するか否かをユーザに確認するための確認メッセージを報知して、その確認報知に応じてユーザが起動する旨を指示した場合に、選択したwebブラウザを起動するようにしたので、ユーザの意思に応じてwebブラウザを起動することができる。
【0061】
外部表示装置や印刷物に二次元コードが表示されている状態において、この二次元コードが撮像部24で撮像されると、この撮像された二次元コードから所在位置情報を抽出すると共に、複数のブラウザの中から当該所在位置情報に対応するブラウザを起動したのち、抽出した所在位置情報が示すwebページを取得して表示させるようにしたので、外部表示装置や印刷物に表示されている二次元コード又は自己のタッチ画面TDに表示されている二次元コードを元に、それに含まれている所在位置情報を抽出することができ、任意の位置に表示されている二次元コードから所在位置情報の抽出が可能となる。
(実施形態2)
【0062】
以下、この発明の第2実施形態について図11及び図12を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、自己のタッチ画面TDに表示されている二次元コードから抽出した所在位置情報が示すwebページに適したwebブラウザを複数のブラウザの中から選択して起動するようにしたが、この第2実施形態においては、第1のwebブラウザ(一般webブラウザ)を利用して表示されている二次元コードから所在位置情報を抽出して、その所在位置情報が示すwebページを第2のwebブラウザ(携帯webブラウザ)を利用して表示させることによって、一般webブラウザから携帯webブラウザに移行させるようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。なお、図6に示す携帯電話機1の全体動作の概要を示したフローチャートは、第2実施形態においても同様である。
【0063】
図11は、第2実施形態におけるブラウザ処理(図6のステップA6)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、ブラウザメニュー表示操作に応答してブラウザメニューを表示させたのち(ステップE1)、このメニュー画面の中から一般webブラウザがユーザ操作によって選択されてその起動が指示されると(ステップE2)、この一般webブラウザを起動する(ステップE3)。この状態において、webページ指定操作として、ユーザが所在位置情報を入力指定したり、お気に入りや過去の履歴から所在位置情報を選択指定したりすると、このwebページ指定操作に応じて(ステップE4)、一般webブラウザを利用して、この所在位置情報が示すwebページを取得し、このwebページをタッチ画面TDに表示させる(ステップE5)。
【0064】
この状態において、以下、何らかの操作が行われるまで操作待ち状態となる(ステップE6、E8、E10)。いま、自己のタッチ画面TD上でのタッチ操作などで任意の二次元コードを指定する指定操作が行われたときには(ステップE6でYES)、後述する第2実施形態の二次元コード処理に移る(ステップE7)。また、一般webブラウザの終了を指示する終了キーEKが操作されたときには(ステップE8でYES)、一般webブラウザ終了処理を実行したのち(ステップE9)、この図10のフローの終了となるが、その他の操作が行われたときには(ステップE10でYES)、例えば、表示拡大処理、お気に入り登録処理など、操作に応じた処理を実行したのち(ステップE11)、上述のステップE6に戻る。
【0065】
図12は、第2実施形態における二次元コード処理(図7のステップB9)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、上述の二次元コード指定操作によって指定された二次元コードを画像認識し(ステップF1)その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出する(ステップF2)。そして、図10(c)に示すように、携帯webブラウザを起動するかを問い合わせる確認メッセージを表示させたのち(ステップF3)、その起動を肯定する“はい”キーYKが操作されたときには(ステップF4)、この起動指示操作に応じて携帯webブラウザを起動させる(ステップF5)。
【0066】
そして、起動した携帯webブラウザを利用し、上述のステップF2で抽出した所在位置情報が示すwebページをタッチ画面TDに表示させる(ステップF6)。なお、携帯webブラウザの終了を指示する終了キーEKが操作されたときには(ステップF7でYES)、携帯webブラウザ終了処理を実行したのち(ステップF8)、この図11のフローの終了となるが、その他の操作が行われたときには(ステップF9でYES)、その操作に応じた処理を実行したのち(ステップF10)、上述のステップF7に戻る。
【0067】
以上のように、この第2実施形態において中央制御部11は、一般webブラウザを利用して表示されている二次元コードから所在位置情報を抽出して、その所在位置情報が示すwebページを、携帯webブラウザを利用して表示させることができ、利便性が大幅に向上する。例えば、携帯電話機1で、一般webブラウザを利用して一般webページをタッチ画面TDに表示させていて、その一般webページに「携帯電話をご利用の方はこちらを見てください」というメッセージと共に携帯webページの所在位置情報が含まれている二次元コードが記載されている場合に、その二次元コードに含まれている所在位置情報が示す携帯webページを、携帯webブラウザを利用して表示させることができる。
【0068】
なお、上述した第2実施形態において、図12で示した二次元コード処理では、二次元コードの画像認識結果に基づいて所在位置情報を抽出したのち、起動確認表示を行って携帯webブラウザの起動確認操作を受け付けるようにしたが、図13に示すように、携帯webブラウザを起動するか否かを判別し、起動すると判別した際に、起動確認表示を行って携帯webブラウザの起動確認操作を受け付けるようにしてもよい。図13は、第2実施形態における二次元コード処理の変形例を示したフローチャートである。
【0069】
すなわち、中央制御部11は、上述の二次元コード指定操作によって指定された二次元コードを画像認識し(ステップG1)その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出する(ステップG2)。そして、抽出した所在位置情報に基づいてブラウザ情報記憶部M3を参照し、該当するブラウザ情報を読み出し(ステップG3)、所在位置情報に対応する携帯webブラウザがブラウザ情報記憶部M3に設定されているに否かに基づいて携帯webブラウザを起動するか否かを判別する(ステップG4)。その結果、携帯webブラウザを起動しないと判別したときには(ステップG4でNO)、一般webブラウザを起動すると共に、この一般webブラウザを利用し、上述のステップG2で抽出した所在位置情報が示すwebページを表示させる(ステップG11)。その後、図11のステップE6に移る。
【0070】
また、携帯webブラウザを起動すると判別したときには(ステップG4でYES)、以下、第2実施形態の図11と同様に、携帯webブラウザの起動確認表示を行ってから(ステップG5)、携帯webブラウザの起動確認操作を受け付ける(ステップG6)。そして、この起動確認操作に応じて携帯webブラウザを起動すると共に(ステップG7)、この携帯webブラウザを利用し、上述のステップG2で抽出した所在位置情報が示すwebページを表示させる(ステップG8)。なお、携帯webブラウザの終了を指示する終了キーEKが操作されたときには(ステップG9でYES)、携帯webブラウザ終了処理を実行したのち(ステップG10)、この図12のフローの終了となるが、その他の操作が行われたときには(ステップG12でYES)、その操作に応じた処理を実行したのち(ステップG13)、上述のステップG9に戻る。
【0071】
以上のように、抽出した所在位置情報に基づいて携帯webブラウザを起動するか否かを判別し、その判別結果に応じて携帯webブラウザを起動するようにすれば、抽出した所在位置情報が携帯webブラウザを利用して表示させるのに適したwebページを示している場合には、携帯webブラウザを起動することができる。
【0072】
また、携帯webブラウザを起動しないと判別された場合に、一般webブラウザを利用して、所在位置情報が示すwebページを表示させるようにすれば、抽出した所在位置情報が携帯webブラウザを利用して表示させるのに適していないwebページを示している場合には、一般webブラウザを利用してwebページを表示させることができる。
【0073】
また、上述した第2実施形態においては、第1のwebブラウザを一般webブラウザ、第2のwebブラウザを携帯webブラウザとしたが、これとは逆に、第1のwebブラウザを携帯webブラウザ、第2のwebブラウザを一般webブラウザとしてもよい。
【0074】
また、上述した第2実施形態においては、一般webページから携帯webページへの切り替え、逆に、携帯webページから一般webページへの切り替える場合を示したが、例えば、一般webページから携帯webページに切り替えたのち、更に、この携帯webページから一般webページに切り替えるなど、連続的に何回も切り替えるようにしてもよい。
【0075】
また、第1及び第2のwebブラウザとして、一般webブラウザ、携帯webブラウザを示したが、例えば、白黒表示のwebページに適したブラウザ、画像表示に適したブラウザなど、任意のブラウザであってもよい。また、表示させている二次元コードに含まれている所在位置情報が携帯webページを示している場合でも、携帯webブラウザ以外の他のブラウザを選択するようにしてもよい。また、一般webページを示している場合でも、一般webブラウザ以外の他のブラウザを選択するようにしてもよい。
【0076】
また、上述した各実施形態においては、二次元コードの指定操作をタッチ画面TDへのタッチ操作(接触操作)としたが、例えば、キー操作部18のキー操作や、非接触センサを利用した表示部上(接触していない領域でも可)の非接触操作など、任意の操作であってもよい。また、二次元コードは、マトリクス式に限らず、バーコードを二次元配置したスタック式であってもよい。
【0077】
また、所在位置情報に基づいてブラウザを選択する条件として、所在位置情報の末尾に「/k」がある場合を例示したが、所在位置情報に関する条件であれば、任意の条件であってもよい。
【0078】
また、画面は、一つの画面に限らず、別々の複数の画面であってもよく、また、一つの画面を複数に分割した分割画面であってもよい。
また、画面は自己の端末画面に限らない。端末装置と接続可能な表示装置であってもよい。
その他、端末装置は携帯電話機に限らない。パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】端末装置として適用した携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】携帯電話機1の外観図。
【図4】ブラウザ情報記憶部M3を説明するための図。
【図5】設定情報記憶部M4を説明するための図。
【図6】携帯電話機1の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図7】ブラウザ処理(図6のステップA6)を詳述するためのフローチャート。
【図8】webページ表示処理(図7のステップB5)を詳述するためのフローチャート。
【図9】二次元コード処理(図7のステップB9)を詳述するためのフローチャート。
【図10】(a)は、図8のwebページ表示処理で表示されたwebページの表示例を示した図、(b)は、二次元コードの指定表示状態を例示した図、(c)は、ブラウザ起動確認表示を例示した図。
【図11】第2実施形態におけるブラウザ処理(図6のステップA6)を詳述するためのフローチャート。
【図12】第2実施形態における二次元コード処理(図7のステップB9)を詳述するためのフローチャート。
【図13】図12に示した第2実施形態の二次元コード処理の変形例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0080】
1 携帯電話機
2 無線通信網
3 インターネット
4 コンテンツ提供装置
11 中央制御部
13 記憶部
14 無線通信部
16 表示部
18 キー操作部
24 撮像部
TD タッチ画面
M1 プログラム記憶部
M3 ブラウザ情報記憶部
M4 設定情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための複数の情報ページ閲覧機能を有する端末装置であって、
前記情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させる表示制御手段と、
前記画面に表示されている画像情報から所在位置情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された所在位置情報に基づいて前記複数の情報ページ閲覧機能の中から起動対象の情報ページ閲覧機能を選択する選択手段と、
この選択手段によって選択された情報ページ閲覧機能を起動する起動手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記起動手段は、前記選択された情報ページ閲覧機能を起動すると共に、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記複数の情報ページ閲覧機能の中の何れかの情報ページ閲覧機能を利用して、前記画像情報を前記画面に表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記何れかの情報ページ閲覧機能を利用して画面に表示させる情報ページに前記画像情報が含まれている場合には、この画像情報が前記画面に表示されるように当該情報ページの表示位置を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記画像情報が所定の表示サイズとなるように当該画像情報の表示サイズを変更して前記画面に表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記抽出手段は、前記画面に表示されている画像情報を画像認識し、その認識結果に基づいて所在位置情報を抽出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項7】
前記画面に表示されている画像情報を指定する指定手段を更に備え、
前記抽出手段は、前記指定手段によって指定された画像情報から所在位置情報を抽出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項8】
前記指定手段は、前記画面上での指定操作によって画像情報を指定する、
ようにしたことを特徴とする請求項7記載の端末装置。
【請求項9】
前記選択手段によって選択された情報ページ閲覧機能を起動するか否かをユーザに確認させるための確認情報を報知する報知手段を更に備え、
前記起動手段は、前記報知手段によって報知された確認情報に応じてユーザが情報ページ閲覧機能を起動する旨を指示した場合に、前記選択された情報ページ閲覧機能を起動する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項10】
外部表示装置あるいは印刷物に表示されている画像情報を撮像する撮像手段を更に備え、
前記抽出手段は、前記撮像手段によって撮像された画像情報から所在位置情報を抽出し、
前記起動手段は、所定の情報ページ閲覧機能を起動して、前記撮像手段によって撮像された画像情報から抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項11】
ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための第1及び第2の情報ページ閲覧機能を有する端末装置であって、
前記第1の情報ページ閲覧機能を利用して、情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させている状態で、この画像情報から所在位置情報を抽出する抽出手段と、
この抽出手段によって所在位置情報が抽出された場合に、前記第2の情報ページ閲覧機能を起動する起動手段と、
この起動手段によって起動された第2の情報ページ閲覧機能を利用して、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる第1表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項12】
前記抽出手段によって抽出された所在位置情報に基づいて、前記第2の情報ページ閲覧機能を起動するか否かを判別する判別手段を更に備え、
前記起動手段は、前記判別手段によって第2の情報ページ閲覧機能を起動すると判別された場合に、当該第2の情報ページ閲覧機能を起動する、
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の端末装置。
【請求項13】
前記判別手段によって第2の情報ページ閲覧機能を起動しないと判別された場合に、前記第1の情報ページ閲覧機能を利用して、前記抽出手段によって抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる第2表示制御手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項12記載の端末装置。
【請求項14】
コンピュータに対して、
ネットワーク上に公開されている情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させる機能と、
前記画面に表示されている画像情報から所在位置情報を抽出する機能と、
ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための複数の情報ページ閲覧機能の中から、前記抽出された所在位置情報に基づいて起動対象の情報ページ閲覧機能を選択する機能と、
前記選択された情報ページ閲覧機能を起動する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータに対して、
ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための第1の情報ページ閲覧機能を利用して、情報ページの所在位置を示すための所在位置情報を含む画像情報を画面に表示させている状態で、この画像情報から所在位置情報を抽出する機能と、
前記所在位置情報が抽出された場合に、ネットワーク上に公開されている情報ページを閲覧するための第2の情報ページ閲覧機能を起動する機能と、
前記起動された第2の情報ページ閲覧機能を利用して、前記抽出された所在位置情報が示す情報ページを前記画面に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−79688(P2010−79688A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−248575(P2008−248575)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】