説明

端末装置及びプログラム

【課題】現在取り込み中の受信データだけではなく、記憶しておいた受信データをも含めて、それらの中から必要なときに必要な受信データを抽出して出力できるようにする。
【解決手段】制御部11は、データ抽出タイミングになったか否かを判別し、データ抽出タイミングになった際に、現在取り込み中の受信データと受信データメモリM3に記憶されている受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出して出力させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、受信データを取り込んで出力する端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、日々膨大な量の番組やコマーシャルなどのテレビ放送が配信/放送されており、その中から自分の求める番組やコマーシャルなどを選択することは極めて困難な作業となっている。そこで、従来では、例えば、特許文献1のように事前にカテゴリーを設定しておき、受信したコンテンツの中から設定カテゴリーに合致するコンテンツのみを選択的に抽出してリアルタイムに映像・音声出力したり、記憶(録画)したりする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−145039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した先行技術にあっては、設定カテゴリーに合致するコンテンツであったとしても、そのコンテンツがその時に必要なコンテンツであるとは限らない。また、録画されたコンテンツの中から所望するコンテンツを探し出すことは、その録画数(記憶数)が多くなればなるほど困難なものとなる。
【0005】
この発明の課題は、現在取り込み中の受信データだけではなく、記憶しておいた受信データをも含めて、それらの中から必要なときに必要な受信データを抽出して出力できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の端末装置は、受信データを取り込んで出力する端末装置であって、受信データを記憶する受信データ記憶手段と、周囲に存在している他の端末装置からプロフィール情報を取得するプロフィール情報取得手段と、前記プロフィール情報取得手段によるプロフィール情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったか否かを判別する判別手段と、この判別手段によってデータ抽出タイミングになったことが判別された際に、現在取り込み中の受信データと前記受信データ記憶手段に記憶されている受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された受信データを出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする端末装置である。
【0007】
本発明のプログラムは、コンピュータに対して、周囲に存在している他の端末装置からプロフィール情報を取得する機能と、前記プロフィール情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったか否かを判別する機能と、前記データ抽出タイミングになったことが判別された際に、現在取り込み中の受信データと予め受信記憶しておいた受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する機能と、前記抽出された受信データを出力する機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、現在取り込み中の受信データだけではなく、記憶しておいた受信データをも含めて、それらの中から必要なときに必要な受信データを抽出して出力することができ、ユーザにあっては常にタイムリーな入手することが可能となり、その活用を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】端末装置として適用したテレビ放送受信機能付き携帯電話装置が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話装置1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】受信データメモリM3を説明するための図。
【図4】記憶条件メモリM4を説明するための図。
【図5】抽出条件種別メモリM5を説明するための図。
【図6】電源投入に応じて実行開始される携帯電話装置1の全体動作を示したフローチャート。
【図7】図6に続く動作を示すフローチャート。
【図8】図7に続く動作を示すフローチャート。
【図9】図8に続く動作を示すフローチャート。
【図10】図8、図9に続く動作を示すフローチャート。
【図11】記憶条件を設定する設定画面を例示した図。
【図12】「データ抽出タイミング」の一覧画面を例示した図。
【図13】選択された「データ抽出タイミング」に対応して、「データ抽出条件種別」を設定するための設定画面を例示した図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1〜図13を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、端末装置として適用したテレビ放送受信機能付き携帯電話装置が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話装置1は、この携帯電話装置は、例えば、2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)が開閉可能に取り付けられた折り畳み自在なもので、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)のほか、デジタルテレビ放送(例えば、ワンセグ地上デジタルテレビ放送)を受信可能なテレビ放送受信機能、1mあるいは10m以内の範囲で通信を行う近距離通信機能、音楽コンテンツを再生する音楽再生機能などを備えている。
【0011】
携帯電話装置1は、最寄りの基地局2A、交換機2Bから無線通信網(移動体通信網)2に接続されると、この無線通信網2を介して他の携帯電話機1との間で通話可能な状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網2を介してメールサーバ(図示せず)に接続されると、電子メールの送受信が可能となり、また、無線通信網2を介してインターネット3に接続されると、Webサイトをアクセスして所望する音楽コンテンツ、映像コンテンツなどをダウンロード受信したり、インターネット上に公開されている情報ページ(Webページ)の閲覧が可能となったり、オンラインショッピングによって各種の商品を購入が可能となったりする。
【0012】
また、携帯電話装置1は、テレビ局(放送局)4から送信基地局5を介して発信された地上波デジタル放送を受信すると、この放送の番組を映像データ、音声データなどに分離して出力したり、受信した放送番組を記憶(録画)したりする。この場合、テレビ放送の番組情報などは、放送局4からの放送信号に重畳されている番組情報などをその放送信号から分離することによって取得するほか、電子番組表(EPG)を利用して取得するようにしているが、インターネット3を介してテレビ情報提供サーバ(図示せず)からダウンロード受信することによって取得するようにしてもよい。また、テレビ放送をテレビ局4からインターネット3、無線通信網2を介して受信するようにしてもよい。
【0013】
図2は、携帯電話装置1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
制御部11は、二次電池を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じて携帯電話装置1の全体動作を制御するもので、この制御部11にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部13は、内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図6〜図10に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。
【0014】
また、記憶部13のデータ領域には、通信相手毎にその名前、電話番号、メールアドレス、誕生日、趣味などの個人情報を記憶するアドレス帳ADが設けられており、更に、自己のプロフィール情報(名前、生年月日、趣味など)を記憶するプロフィールメモリM1、テレビ放送の予約情報(チャンネル、放送時間など)を記憶する録画予約テーブルM2のほか、後述する受信データメモリM3、記憶条件メモリM4、抽出条件種別メモリM5などが設けられている。なお、記憶部13としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。
【0015】
表示部14は、高精細液晶あるいは有機ELなどを使用し、例えば、数値、文字、待受画像、撮影画像、テレビ映像などを高精細表示するほか、後述する図11〜図13の画面を表示する。操作部15は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、操作部15から発信操作、メール送信操作、各種の設定操作、テレビ放送受信開始/終了操作、プロフィール情報交換操作などを行うと、制御部11は、操作部15からの操作信号に応じた処理を実行する。
【0016】
広域通信部16は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部17を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部17から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0017】
テレビ受信部18は、携帯電話などの携帯受信機向けの地上波デジタルテレビ放送を受信するもので、テレビ映像及び音声情報以外にも電子番組表(EPG)なども含めて受信可能である。テレビ放送受信部18は、TVアンテナに接続されていて放送信号を抽出する受信部(アナログ回路部)と、受信した放送信号をOFDM(直交周波数分割多重)復調したり、多重化されている放送信号から映像、音声、データ(文字データ)に分離して復号化したり、圧縮データの解凍などを行うデジタル回路部を有している。
【0018】
このテレビ受信部18によって受信されたテレビ放送内容(受信データ)のうち、テレビ映像データ及び文字データは、表示部14から出力され、また、テレビ音声データは、サウンドスピーカ(図示せず)から出力される。制御部11は、テレビ放送内容(受信データ)を取り込んだ際に、予め設定されている記憶条件(例えば、趣味、商品、地域、会社など)に合致する受信データであるか否かを判別し、この条件に合致する受信データであれば、このデータを受信データメモリM3に記憶させる。なお、放送内容とは、テレビ番組に限らず、CM(コマーシャル)放送などであり、記憶条件が商品名などの場合に、この記憶条件に合致するCM放送であれば、このCM放送内容は受信データメモリM3に記憶される。
【0019】
近距離通信部19は、赤外線通信あるいはBluetooth(登録商標)通信などの非接触タイプの通信であり、制御部11は、周囲に存在している他の端末装置(携帯電話装置)との間で近距離通信部19を介してプロフィール情報を交換するようにしている。制御部11は、他の端末装置との間でプロフィール情報の交換を指示する操作が行われると、他の端末装置との間で近距離通信部19を介してプロフィール情報の交換を行い、また、近距離通信部19が接近している他の端末装置を検出すると、制御部11は、予め登録されている登録端末であることを条件に、他の端末装置との間でプロフィール情報の交換を行うようにしている。
【0020】
時計部20は、現在日時を計時するもので、制御部11は、時計部20から現在日時を取得する。位置検出部21は、GPS(Global Positioning System)部を構成するもので、制御部11は、位置検出部21から現在位置を取得する。充電検出部22は、クレードル(充電器)に接続された際に、充電中であることを検出するもので、制御部11は、充電中にテレビ受信部18を起動させ、録画予約テーブルM2を参照し、予約録画されている番組やCMなどがあれば、その放送を受信して受信データメモリM3に記憶させるようにしている。
【0021】
図3は、受信データメモリM3を説明するための図である。
受信データメモリM3は、予め設定されている記憶条件(例えば、趣味、地域、所属など)に合致する受信データ(テレビ放送内容)を順次記憶するもので、各受信データには、「ID」、「付加データ」、「コンテンツデータ」を有している。「ID」は、受信データを識別するための識別情報(一連No)である。「付加データ」は、番組情報や文字データであり、番組内容、出演者、番組ジャンル、コマーシャル商品などを示している。「コンテンツデータ」は、テレビ放送の映像コンテンツや音響コンテンツである。
【0022】
図4は、記憶条件メモリM4を説明するための図である。
記憶条件メモリM4は、上述した記憶条件(例えば、趣味、地域、勤務先、好みなど)を記憶するもので、予めユーザ操作によって任意に設定されたものである。なお、図示の例では、住所や興味がある地域として「立川」、「吉祥寺」、「八王子」、…、また、趣味として「旅行」、「ラクビー」、…、また、勤務先や興味がある会社名として「○○会社」…、などを記憶条件(キーワード)として設定した場合であり、この記憶条件に合致するテレビ放送内容のみが受信データメモリM3に記憶される。
【0023】
図5は、抽出条件種別メモリM5を説明するための図である。
抽出条件種別メモリM5は、複数のデータ抽出タイミングの個々に対応して、受信データメモリM3からどのような種類の条件で受信データを抽出するかを示す条件種別を記憶するもので、「データ抽出タイミング」、「データ抽出条件種別」の各項目を有する構成となっている。ここで、「データ抽出タイミング」とは、現在取り込み中の受信データ(現在受信中のテレビ放送内容)と受信データメモリM3内の受信データの中から所望する受信データを抽出するタイミングを示している。また、「データ抽出条件種別」とは、対応するデータ抽出タイミングになった際に、どのような種類を条件として受信データを抽出するかの条件種別を示している。
【0024】
図示の例において「データ抽出タイミング」として、“プロフィール情報を交換して互いの趣味が一致したタイミング”、“位置登録した基地局が変化したタイミング”、“オンラインショッピングが成立したタイミング”、“時計の日更新時に誕生日に該当する相手を検出したタイミング”、“音楽コンテンツ再生を開始したタイミング”、“WebページアクセスによってWebページを閲覧したタイミング”、“電子メールを送信したタイミング”、“接近している他の端末が予め登録されている登録端末であると認識したタイミング”が設定されている。
【0025】
また、図示の例においては、“プロフィール情報を交換して互いの趣味が一致したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“プロフィール情報内の趣味情報”が設定されている。また、“位置登録した基地局が変化したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“住所情報”が設定され、また、“オンラインショッピングが成立したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“購入商品名情報”が設定され、また、“時計の日更新時に誕生日に該当する相手を検出したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“趣味情報”が設定されている。
【0026】
また、“音楽コンテンツ再生を開始したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“ミュージシャン情報”が設定され、“WebページアクセスによってWebページを閲覧したタイミング”
に対応する「データ抽出条件種別」として、“Webページのメタ情報のうち登録キーワードに該当する情報”が設定され、“電子メールを送信したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“送信先メールアドレス情報”が設定され、“接近している他の端末が予め登録されている登録端末であると認識したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“取得したプロフィール情報内の趣味情報と自己のプロフィール情報内の趣味情報とが一致する場合の趣味情報”が設定されている。
【0027】
この抽出条件種別メモリM5の内容に基づいて制御部11は、複数のデータ抽出タイミングのうち、何れのタイミングになったかを判別するようにしている。すなわち、制御部11は、上述した抽出条件種別メモリM5を参照し、例えば、プロフィール情報の交換時にプロフィールメモリM1内の自己のプロフィール情報と近距離通信部19を介して取得した相手のプロフィール情報とを比較し、両者の趣味情報が一致するか否かを判別し、両者の趣味が一致していれば、「データ抽出タイミング」として、“プロフィール情報を交換して互いの趣味が一致したタイミング”になったと判別する。そして、この「データ抽出タイミング」では、現在取り込み中の受信データと受信データメモリM3内の受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じた「データ抽出条件」としての“プロフィール情報内の趣味情報”を参照し、両者に共通する趣味に関連する受信データを抽出して出力させるようにしている。
【0028】
また、制御部11は、時計部20による日更新時にアドレス帳ADを検索し、特定日時に関する特定情報が登録されているか、つまり、誕生日に該当する相手が登録されているかを判断し、誕生日の相手が登録されていれば、データ抽出タイミングになったと判断して、アドレス帳ADの内容から当該相手の趣味を特定し、この趣味に関連する受信データを抽出して出力させるようにしている。
【0029】
次に、この実施形態における携帯電話装置1の動作概念を図6〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0030】
図6〜図10は、電源投入に応じて実行開始される携帯電話装置1の全体動作を示したフローチャートである。
先ず、制御部1は、所定のメモリをクリアするなどの初期設定を行った後(図6のステップS1)、電子番組表及び記憶条件メモリM4を参照しながら、例えば、今日あるいは今後1週間のテレビ放送から記憶条件メモリM4の内容に合致するテレビ放送を特定して、その録画を予約する予約情報を作成して録画予約テーブルM2に記憶させる(ステップS2)。これによって録画予約テーブルM2には、例えば、特定の趣味に関する番組放送、特定の商品に関するCM放送、商品に関する番組放送などの録画予約情報としてその放送日時(予約日時)、チャンネルなどが順次記憶される。なお、このような録画予約テーブルM2を作成は、電源投入時に実行する場合に限らず、ユーザ操作によって予約開始が指示された際に実行するようにしてもよく、また、例えば、12時間毎など定期的に実行するようにしてもよい。
【0031】
このようにして録画予約テーブルM2を作成する実行を実行したのちは、所定の待受画像を読み出して表示させながら待ち受け状態となる(ステップS3)。この待ち受け状態において広域通信部6から電話の着信有無をチェックし(ステップS4)、電話着信を検出したときには、回線接続させるオフフック操作に応答して(ステップS5でYES)、通話可能状態とする通話処理を実行し(ステップS6)、その後、回線を遮断させるオンフック操作に応答して(ステップS7でYES)、回線遮断処理を行う(ステップS8)。そして、上述のステップS3の待ち受け状態に戻る。
【0032】
また、待ち受け状態において記憶条件メモリM4に対する設定操作が行われたときには(ステップS9でYES)、ユーザ操作によって任意に入力された「記憶条件」を記憶条件メモリM4に設定する処理を行う(ステップS10)。この場合、既に設定されている「記憶条件」を変更する変更設定に限らず、新たに入力された「記憶条件」を新規設定するようにしてもよい。図11は、記憶条件を設定する場合の設定画面を例示したもので、任意のキーワードを記憶条件として追加設定する場合を例示している。
【0033】
また、待ち受け状態において抽出条件種別メモリM5に対する設定操作が行われたときには(ステップS11でYES)、ユーザ操作によって任意に入力された「データ抽出条件種別」を抽出条件種別メモリM5に設定する処理を行う(ステップS12)。この場合においても、「データ抽出タイミング」に対応して、「データ抽出条件種別」を変更する設定に限らず、「データ抽出条件種別」を新規に設定するようにしてもよい。
【0034】
図12、図13は、「データ抽出条件種別」を設定する設定画面を説明するための図であり、図12は、「データ抽出タイミング」の一覧画面を例示したもので、この一覧画面の中から任意の「データ抽出タイミング」が選択されると、選択項目を明示するために当該「データ抽出タイミング」を反転表示させる。図13は、選択された「データ抽出タイミング」に対応して、「データ抽出条件種別」を設定するための設定画面を例示したもので、“プロフィール情報を交換して互いの趣味が一致したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」である“プロフィール情報内の趣味情報”のうち、そのキーワードとして“趣味”を入力した場合を例示したものである。
【0035】
待ち受け状態においてテレビ放送受信開始操作が行われたときには(図7のステップS13でYES)、テレビ受信部18を起動させてテレビ受信を開始させると共に、受信データを出力させる(ステップS14)。そして、この受信データの中から番組情報などの付加データを取得した後(ステップS15)、記憶条件メモリM4を参照し、その「記憶条件」に該当する受信データであるかを調べ(ステップS16)、「記憶条件」に該当する受信データであれば、この受信データを記憶対象として特定して、受信データメモリM3に記憶させる(ステップS17)。その後、テレビ放送受信終了操作が行われると(ステップS18でYES)、受信データの記憶中であることを条件に(ステップS19でYES)、その記憶動作を終了させた後(ステップS20)、テレビ受信部18を停止させてテレビ受信を終了させる(ステップS21)。
【0036】
また、待ち受け状態においてクレードル(充電器)に接続されたことが充電検出部22によって検出されると(ステップS22でYES)、制御部11は、録画予約テーブルM2に記憶されている各予約日時と現在日時とを比較することによって何れかの予約日時に達しているかを調べ(ステップS23)、何れかの予約日時に達していれば、その予約番組やCM放送を受信するためにその放送チャンネルへの切り替えを行って当該予約番組やCM放送を受信し、受信データメモリM3に記憶させる(ステップS24)。以下、クレードル接続中においては予約日時に達する毎に、予約番組やCM放送を受信して記憶する動作を繰り返す。その後、クレードルへの接続が解除されて充電終了であることが充電検出部22によって検出されると(ステップS25でYES)、制御部11は、受信データの記憶中であることを条件に(ステップS26でYES)、その記憶動作を終了させたのち(ステップS27)、テレビ受信部18を停止させてテレビ受信を終了させる(ステップS28)。
【0037】
待ち受け状態において受信データを周期的に記憶させるためのタイミング(例えば、30分間隔)になったときには(図8のステップS29でYES)、録画予約テーブルM2に記憶されている各予約日時と現在日時とを比較することによって何れかの予約日時に達しているかを調べ(ステップS30)、何れかの予約日時に達していれば、その予約番組やCM放送を受信するためにその放送チャンネルへの切り替えを行ってその予約番組やCM放送を受信し、受信データメモリM3に記憶させる(ステップS31)。
【0038】
待ち受け状態においてプロフィール情報の交換を指示する操作が行われたときには(ステップS32)、近距離通信部19を介して他の端末装置から相手のプロフィール情報を取得すると共に、プロフィールメモリM1から自己のプロフィール情報を読み出し、近距離通信部19を介して他の端末装置に送信することによってプロフィール情報の交換を行う(ステップS33)。そして、相手のプロフィール情報から趣味情報を取得すると共に(ステップS34)、自己のプロフィール情報から趣味情報を取得し(ステップS35)、両者の趣味情報が一致するかを調べる(ステップS36)。
【0039】
ここで、両者の趣味情報が不一致であれば(ステップS36でNO)、上述した待ち受け状態に戻るが(図6のステップS3)、両者の趣味情報が一致していれば(ステップS36でYES)、抽出条件種別メモリM5に設定されているデータ抽出タイミング、すなわち、“プロフィール情報を交換して互いの趣味が一致したタイミング”になったと判断して、図10のフローに移り、この“プロフィール情報を交換して互いの趣味が一致したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」に基づいてデータ抽出条件を特定する(ステップS57)。この場合、データ抽出条件として“趣味情報”が特定される。
【0040】
そして、受信データメモリM3を検索して当該データ抽出条件に該当する受信データの有無をチェックし(ステップS58)、その条件に該当する受信データが無ければ、上述した待ち受け状態に戻るが(図6のステップS3)、条件に該当する受信データが有れば(ステップS58でYES)、それを出力対象として抽出する(ステップS59)。この場合、現在、テレビ放送を受信中であるかを調べ(ステップS60)、テレビ放送を受信中であれば、そのテレビ放送(現在取り込み中の受信データ)は当該データ抽出条件に該当するかを調べる(ステップS61)。いま、受信中のテレビ放送がデータ抽出条件に該当していれば(ステップS61でYES)、それを出力対象として抽出する(ステップS62)。そして、上述のようにして抽出した受信データのうち、テレビ映像データ及び文字データは、表示部14から出力され、また、テレビ音声データは、サウンドスピーカ(図示せず)から出力される(ステップS63)。
【0041】
また、近距離通信部19を介して他の端末装置が接近したことを検出した際には(図8のステップS37でYES)、当該他の端末装置側から発信された端末識別情報を参照し、予め登録されている登録端末であるか否かを判別し(ステップS38)、知人などの登録端末であれば、上述の場合と同様に、プロフィール情報の交換を行うと共に(ステップS33)、両者の趣味情報が一致していれば(ステップS36でYES)、データ抽出タイミングになったと判断して、抽出条件種別メモリM5を参照し、“接近している他の端末が予め登録されている登録端末であると認識したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」に基づいてデータ抽出条件として特定した後(図10のステップS57)、この抽出条件に該当する受信データを出力させる(ステップS58〜S63)。
【0042】
また、最寄りの基地局2Aを介して交換機2Bへの位置登録時に登録基地局の変化(通信エリア移動)を検出すると(図8のステップS39でYES)、データ抽出タイミングになったと判断して、抽出条件種別メモリM5を参照し、“位置登録した基地局が変化したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」に基づいて位置検出部21から現在位置を取得し(ステップS40)、この現在位置から住所情報を取得する(ステップS41)。この場合、住所付き地図情報が内部記憶されていなければ、インターネット3を介して住所付き地図情報を取得した後、現在位置に該当する住所情報を得るようにしている。そして、図10のフローに移り、この住所情報をデータ抽出条件として特定した後(ステップS57)、この抽出条件に該当する受信データを出力させる(ステップS58〜S63)。
【0043】
また、インターネット上でオンラインショッピング操作が行われたときには(図8のステップS42でYES)、商品購入、ユーザ認証などの一連の手続が完了したか否か(オンラインショッピングが成立したか否か)を調べ(ステップS43)、成立しなければ、上述した待ち受け状態に戻るが(図6のステップS3)、成立したときには(ステップS43でYES)、データ抽出タイミングになったと判断して、抽出条件種別メモリM5を参照し、“オンラインショッピングが成立したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」に基づいて今回購入した商品情報を取得する(ステップS44)。そして、図10のフローに移り、この購入商品情報をデータ抽出条件として特定した後(ステップS57)、この抽出条件に該当する受信データを出力させる(ステップS58〜S63)。
【0044】
また、時計部20で日付が更新されたときには(図9のステップS45でYES)、アドレス帳ADをアクセスし(ステップS46)、この更新された日が誕生日となる相手の登録有無を調べ(ステップS47)、該当する相手が登録されていなければ、上述した待ち受け状態に戻るが(図6のステップS3)、誕生日に該当する相手が登録されていれば(ステップS47でYES)、データ抽出タイミングになったと判断して、抽出条件種別メモリM5を参照し、“時計の日更新時に誕生日に該当する相手を検出したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」に基づいてアドレス帳ADから該当相手の趣味情報を取得する(ステップS48)。そして、図10のフローに移り、この趣味情報をデータ抽出条件として特定した後(ステップS57)、この抽出条件に該当する受信データを出力させる(ステップS58〜S63)。
【0045】
また、音楽再生機能の起動を指示して再生対象の音楽を選択する音楽再生開始操作が行われたときには(図9のステップS49でYES)、データ抽出タイミングになったと判断して、抽出条件種別メモリM5を参照し、“音楽コンテンツ再生を開始したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」に基づいて再生対象の音楽からそのミュージシャン情報を取得する(ステップS50)。そして、図10のフローに移り、このミュージシャン情報をデータ抽出条件として特定した後(ステップS57)、この抽出条件に該当する受信データを出力させる(ステップS58〜S63)。
【0046】
インターネット3に接続してWebページの閲覧(取得)を指示する操作が行われたときには(図9のステップS51でYES)、データ抽出タイミングになったと判断して、抽出条件種別メモリM5を参照し、“WebページアクセスによってWebページを閲覧したタイミング”
に対応する「データ抽出条件種別」に基づいて当該Webページのメタ情報からキーワード情報を取得する(ステップS52)。そして、図10のフローに移り、このキーワード情報をデータ抽出条件として特定した後(ステップS57)、この抽出条件に該当する受信データを出力させる(ステップS58〜S63)。
【0047】
電子メール送信を指示する操作が行われたときには(図9のステップS53でYES)、データ抽出タイミングになったと判断して、抽出条件種別メモリM5を参照し、“電子メールを送信したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」に基づいて送信先メールアドレス情報を取得する(ステップS54)。そして、図10のフローに移り、この送信先メールアドレス情報をデータ抽出条件として特定した後(ステップS57)、この抽出条件に該当する受信データを出力させる(ステップS58〜S63)。なお、電話発信操作など、その他の操作が行われたときには(図9のステップS55でYES)、その操作に応じた処理として、電話発信処理などを行う(ステップS56)。
【0048】
以上のように、この実施形態において制御部11は、データ抽出タイミングになったか否かを判別し、データ抽出タイミングになった際に、現在取り込み中の受信データと受信データメモリM3に記憶されている受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出して出力させるようにしたので、現在取り込み中の受信データだけではなく、記憶しておいた受信データをも含めて、それらの中から必要なときに必要な受信データを抽出して出力させることができ、ユーザにあってはタイムリーな情報を入手することが可能となり、その活用を高めることが可能となる。
【0049】
受信データを取り込んだ場合に、予め設定されている記憶条件に該当する場合に当該受信データを受信データメモリM3に記憶させるようにしたので、刻々と受信した受信データの中から自分が必要としそうな受信データを抽出して蓄積しているので、受信データメモリM3の記憶容量を抑えることができる。
【0050】
周囲に存在している他の端末装置からのプロフィール情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、例えば、プロフィール交換を行った際に、その相手に関する受信データを抽出して出力させることができる。この場合、データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件が相手のプロフィール情報内に含まれている趣味であれば、その相手の趣味に関する受信データを抽出して出力させることができ、コミュニケーションの活性化に役立たせることが可能となる。
【0051】
インターネット3を介しての商品情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、例えば、オンラインショッピングを行った際に、蓄積している受信データの中から購入した商品に関連する受信データで抽出して出力させることができる。この場合、データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件が購入した商品名(ゲーム機)であれば、新発売の対応ソフトに関する受信データを出力させることができる。
【0052】
インターネット3を介してのWebページの閲覧(取得)に応じてデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、Webページを閲覧(取得)した際に、そのWebページに関する受信データを抽出して出力させることができる。この場合、データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件がWebページのメタ情報に含まれているキーワードであれば、このキーワードで関連する役立つ受信データを出力させることができる。
【0053】
コンテンツの再生開始に応じてデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、例えば、音楽再生機能の起動時に、その音楽に関する受信データを抽出して出力させることができる。この場合、データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件がミュージシャン情報であれば、その音楽再生時に役立つ受信データを出力させることができる。
【0054】
位置検出部21からの現在位置の変化検出に応じてデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、現在位置に関する受信データを抽出して出力させることができる。この場合、データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件が住所情報であれば、現在の場所の近くにある店の安売り情報のように役立つ受信データを出力させることができる。
【0055】
通信識別情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、例えば、電子メールを送信する際にその送信先に関する受信データを抽出して出力させることができる。この場合、例えば、電子メールで懸賞に応募したような場合に応募先の企業情報のように関連する役立つ受信データを出力させることができる。
【0056】
特定日時に関する特定情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、例えば、時計部20による日更新時にアドレス帳ADを検索し、誕生日に該当する相手が登録されていれば、その相手に関する情報として趣味を取得し、この趣味に関連する受信データを出力させることができる。
【0057】
周囲に存在する他の端末装置が近距離通信部19によって検知された際に、この他の端末が予め登録されている登録端末であることを条件にデータ抽出タイミングになったと判別するようにしたので、例えば、知人などが接近して来たときに、その知人に関連する受信データを抽出して出力させることができる。
【0058】
データ抽出タイミングになった際に、複数のデータ抽出タイミングの個々に対応して、どのような種類を条件としてデータを抽出するかを示す条件種別を記憶する抽出条件種別メモリM5を検索し、当該データ抽出タイミングに対応して記憶されている条件種別に応じてデータ抽出条件を特定し、このデータ抽出条件に該当する受信データを抽出するようにしたので、データ抽出タイミング毎に特徴的なデータ抽出条件を記憶させておけば、データ抽出タイミング毎に固有の受信データを抽出して出力させることができる。
【0059】
なお、上述した実施形態においては、“プロフィール情報を交換して互いの趣味が一致したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“プロフィール情報内の趣味情報”を例示したが、趣味情報に限らず、プロフィール情報内の趣味、誕生日、記念日、住所、所属、経歴などのうち、少なくともその何れかであってもよい。
【0060】
上述した実施形態においては、データ抽出タイミングとして、“位置登録した基地局が変化したタイミング”を例示したが、例えば、1kmのように所定距離を移動したタイミングであってもよく、また、公園、建物などの施設に移動したタイミングであってもよい。また、“位置登録した基地局が変化したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“住所情報”を例示したが、住所に限らず、公園、建物などの施設であってもよい。
【0061】
上述した実施形態においては、“オンラインショッピングが成立したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“購入商品名情報”を例示したが、商品名に限らず、例えば、商品のメーカ名、商品種、産地などであってもよい。また、“時計の日更新時に誕生日に該当する相手を検出したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“趣味情報”を例示したが、住所、所属などであってもよい。また、“音楽コンテンツ再生を開始したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“ミュージシャン情報”を例示したが、レーベル名などであってもよい。また、コンテンツとしては、音楽コンテンツに限らず、動画コンテンツ、電子書籍コンテンツなどであってもよい。
【0062】
上述した実施形態においては、データ抽出タイミングとして、“電子メールを送信したタイミング”を例示したが、“電話をかけたタイミング”であってもよく、この“電話をかけたタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“電話番号情報”であってもよい。また、“接近している他の端末が予め登録されている登録端末であると認識したタイミング”に対応する「データ抽出条件種別」として、“取得したプロフィール情報内の趣味情報と自己のプロフィール情報内の趣味情報とが一致する場合の趣味情報”を例示したが、住所、所属、経歴などであってもよい。
【0063】
上述した実施形態においては、デジタルテレビ放送を受信して記憶するようにしたが、デジタルラジオ放送(例えば、サンセグ地上デジタルラジオ放送)を受信して記憶するようにしてもよい。また、受信データとしては、テレビ放送、ラジオ放送に限らず、インターネットなどから配信されて来る映像コンテンツ、音響コンテンツ、文章コンテンツなどであってもよい。
【0064】
上述した実施形態においては、特定日時に関する特定情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったと判別する場合に、時計部20で日付が更新された際、アドレス帳ADをアクセスし、この更新された日が誕生日となる相手が登録されていれば、データ抽出タイミングになったと判別するようにしたが、当日が誕生日の場合に限らず、例えば、誕生日の一週間前あるいは一ヶ月前を検出してデータ抽出タイミングになったと判別するようにしてもよい。また、特定日時に関する特定情報としては、誕生日に限らず、その他の記念日として、母の日、クリスマスの日、子供の日などのイベント日としてもよい。更に、特定日時としては、特定時間帯、特定曜日、特定月、特定年などであってもよい。
【0065】
その他、端末装置としては、携帯電話装置に限らず、例えば、PDA、デジタルカメラ、電子腕時計、音楽再生機などの携帯端末装置、PC(パーソナルコンピュータ)あるいはテレビ受信機自体であってもよい。
【0066】
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
付記1記載の発明は、
受信データを取り込んで出力する端末装置であって、
受信データを記憶する受信データ記憶手段と、
周囲に存在している他の端末装置からプロフィール情報を取得するプロフィール情報取得手段と、
前記プロフィール情報取得手段によるプロフィール情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってデータ抽出タイミングになったことが判別された際に、現在取り込み中の受信データと前記受信データ記憶手段に記憶されている受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する抽出手段と、
この抽出手段によって抽出された受信データを出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置である。
【0067】
(付記2)
受信データを取り込んだ場合に、予め設定されている記憶条件に該当するか否かを判別すると共に、この判別の結果、前記記憶条件に該当する場合には当該受信データを前記受信データ記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする付記1記載の端末装置である。
【0068】
(付記3)
ネットワークを介して商品情報を取得する商品情報取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記商品情報取得手段による商品情報の取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の端末装置である。
【0069】
(付記4)
ネットワーク上に公開されている情報ページを取得する情報ページ取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記情報ページ取得手段による情報ページの取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の端末装置である。
【0070】
(付記5)
コンテンツを再生するコンテンツ再生手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記コンテンツ再生手段によってコンテンツの再生開始に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の端末装置である。
【0071】
(付記6)
位置情報を取得する位置取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記位置取得手段による位置情報の変化検出に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の端末装置である。
【0072】
(付記7)
通信手段を介して接続された通信相手先の通信識別情報を取得する通信識別情報取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記通信識別情報取得手段による通信識別情報の取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の端末装置である。
【0073】
(付記8)
時計手段からの計時情報によって特定される特定日時に関する特定情報を取得する特定情報取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記特定情報取得手段による特定情報の取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の端末装置である。
【0074】
(付記9)
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、周囲に存在する他の端末装置が近距離通信手段によって検知された際に、当該他の端末が予め登録されている登録端末であることを条件に前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の端末装置。
【0075】
(付記10)
複数の前記データ抽出タイミングの個々に対応して、どのような種類を条件としてデータを抽出するかを示す条件種別を記憶する抽出条件種別記憶手段を更に備え、
前記抽出手段は、前記判別手段によってデータ抽出タイミングになったことが判別された際に、当該データ抽出タイミングに対応して記憶されている前記条件種別に応じてデータ抽出条件を特定し、このデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記2記載の携帯端末装置である。
【0076】
(付記11)
コンピュータに対して、
周囲に存在している他の端末装置からプロフィール情報を取得する機能と、
前記プロフィール情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったか否かを判別する機能と、
前記データ抽出タイミングになったことが判別された際に、現在取り込み中の受信データと予め受信記憶しておいた受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する機能と、
前記抽出された受信データを出力する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0077】
1 携帯電話機
2 無線通信網
3 インターネット
4 テレビ局
5 送信基地局
11 制御部
13 記憶部
14 表示部
15 操作部
16 広域通信部
18 テレビ受信部
19 近距離通信部
20 時計部
21 位置検出部
22 充電検出部
AD アドレス帳
M1 プロフィールメモリ
M2 録画予約テーブル
M3 受信データメモリ
M4 記憶条件メモリ
M5 抽出条件種別メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信データを取り込んで出力する端末装置であって、
受信データを記憶する受信データ記憶手段と、
周囲に存在している他の端末装置からプロフィール情報を取得するプロフィール情報取得手段と、
前記プロフィール情報取得手段によるプロフィール情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってデータ抽出タイミングになったことが判別された際に、現在取り込み中の受信データと前記受信データ記憶手段に記憶されている受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する抽出手段と、
この抽出手段によって抽出された受信データを出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
受信データを取り込んだ場合に、予め設定されている記憶条件に該当するか否かを判別すると共に、この判別の結果、前記記憶条件に該当する場合には当該受信データを前記受信データ記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
ネットワークを介して商品情報を取得する商品情報取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記商品情報取得手段による商品情報の取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項4】
ネットワーク上に公開されている情報ページを取得する情報ページ取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記情報ページ取得手段による情報ページの取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項5】
コンテンツを再生するコンテンツ再生手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記コンテンツ再生手段によってコンテンツの再生開始に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項6】
位置情報を取得する位置取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記位置取得手段による位置情報の変化検出に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項7】
通信手段を介して接続された通信相手先の通信識別情報を取得する通信識別情報取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記通信識別情報取得手段による通信識別情報の取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項8】
時計手段からの計時情報によって特定される特定日時に関する特定情報を取得する特定情報取得手段を更に備え、
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、前記特定情報取得手段による特定情報の取得に応じて前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項9】
前記判別手段は、前記プロフィール情報の取得に代えて、周囲に存在する他の端末装置が近距離通信手段によって検知された際に、当該他の端末が予め登録されている登録端末であることを条件に前記データ抽出タイミングになったと判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項10】
複数の前記データ抽出タイミングの個々に対応して、どのような種類を条件としてデータを抽出するかを示す条件種別を記憶する抽出条件種別記憶手段を更に備え、
前記抽出手段は、前記判別手段によってデータ抽出タイミングになったことが判別された際に、当該データ抽出タイミングに対応して記憶されている前記条件種別に応じてデータ抽出条件を特定し、このデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の携帯端末装置。
【請求項11】
コンピュータに対して、
周囲に存在している他の端末装置からプロフィール情報を取得する機能と、
前記プロフィール情報の取得に応じてデータ抽出タイミングになったか否かを判別する機能と、
前記データ抽出タイミングになったことが判別された際に、現在取り込み中の受信データと予め受信記憶しておいた受信データの中から当該データ抽出タイミングに応じたデータ抽出条件に該当する受信データを抽出する機能と、
前記抽出された受信データを出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−66244(P2013−66244A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−286759(P2012−286759)
【出願日】平成24年12月28日(2012.12.28)
【分割の表示】特願2008−138062(P2008−138062)の分割
【原出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】