説明

端部に湾曲部を持つ部品のための包装材と包装体

【課題】自動車用ワイパーのような長尺状であり端部が湾曲している形状の部品を高い収容効率で収容することのできる包装材およびその包装材を用いた包装体を得る。
【解決手段】部品1の湾曲した端部2を上下方向とした姿勢で収容する収容凹部11を有する部品収容体10と、部品収容体10に連続しており包装時に部品収容体10の上に重なる姿勢を取ることのできる部品押え体20とを備える。部品収容体10は収容凹部11に部品1を収容したときに部品の一部2aが収容凹部11から上方に飛び出る形状であり、部品押え体20には部品1の収容凹部11から飛び出た部分2aが通過することのできる開口23が形成されている。部品収容体10の裏面には、同じようにして部品1を収容した包装材Aと共に段積みしたときに、下位の包装材における部品押え体20から飛び出ている部品1の部分2aを収容することのできる空所15が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端部に湾曲部を持つ部品のための包装材と、該包装材によって部品の両端を包装した包装体の2つ以上が段積みされて形成された包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車には形状の異なる多数の部品が使用されており、それらの部品は、部品の製造工場から自動車の組み立て工場へ、包装材によって包装された包装品として搬送される。搬送効率を高める観点から、搬送時での包装品の容積を小さくすることが求められており、例えば、断面形状が異なる部分を備えた棒状部品の場合には、特許文献1あるいは特許文献2に記載のように、1つの包装品の中に前後方向を反転させながら複数個の部品を収容することで容積を小さくし、収容効率を高めるようにしている。包装材には発泡樹脂成形品が多く用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭60−27086号公報
【特許文献2】特開2005−219791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
部品の中には、自動車用ワイパーのように長尺状であり端部が湾曲している形状のものも存在する。この形状の部品を縦置きした姿勢、すなわち湾曲方向を上下方向とした姿勢で全体を包装材により包装すると、直線状の棒状部品と比較して、湾曲している分だけ包装品の高さが高いものとなる。前後方向を反転させながら収容するとしても、その高さは変わらない。寝かした姿勢、すなわち湾曲した方向を水平方向とした姿勢で全体を包装材により包装することで、高さを低くすることができるが、湾曲した分だけ直線状の棒状部品と比較して包装品の平面積が大きくなる。
【0005】
そのようなことから、自動車用ワイパーのような長尺状であり端部が湾曲している形状の部品をより高い収容効率で収容することのできる包装材が求められている。本発明は、上記の要請に応えることのできる包装材と、それを用いた包装体を開示することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による包装材は、湾曲した部分を端部に持つ部品を収容するための包装材であって、
前記部品の湾曲した端部を収容するとともに部品の先端部が飛び出るように形成された収容凹部および、段積みしたときに、下位の包装材における収容凹部から飛び出た部品の先端部が収容される空所を有する部品収容体と、
包装時には前記部品収容体の上に重なり、前記収容凹部に収容された部品の端部を押える押え部および前記収容凹部から飛び出た先端部を挿通させる開口窓を有する部品押え体とを備え、
前記部品収容体と前記部品押え体とは連続して形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明は、端部が湾曲している形状の部品をより高い収容効率で収容するための包装材である。本発明による包装材は、部品の端部を収容する部品収容体と、部品押え体とから構成されている。これらの部品収容体と部品押え体とは、連続的に一体に形成されている。これにより、部品収容体と部品押え体とが散り散りになることはないので、作業効率が高くなるとともに、保管性にも優れている。また、一体的に成形することができるので、コストの低減にもなる。
【0008】
本発明による包装体の一態様では、前記部品収容体に前記部品押え体が重なるときに、前記部品収容体および前記部品押え体にはそれぞれ対向する位置に係止部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
これにより、部品押え体を部品収容体の上に重ね合わせておくときに、部品収容体の収容凹部に収容された部品を確実に押えておくことができる。
【0010】
本発明による包装体の一態様として、前記部品収容体と部品押え体との間にヒンジ体が連続して形成され、ヒンジ体には前記部品収容体および部品押え体からの荷重を受ける受け部が形成されていることが好ましい。
【0011】
これにより、段積みしたときに、部品収容体と部品押え体とが上位の包装材からの荷重により変形するのを抑えることができる。
【0012】
本発明による包装材を用いて包装した包装体は、部品の湾曲した端部を上下方向とした姿勢で収容することができ、部品の湾曲部を水平方向として収容する場合と比較して、平面積を小さくすることができる。
【0013】
さらに、本発明による包装体は、包装材の前記部品押え体から部品の一部を飛び出させた姿勢で部品を包装しており、部品全体を包装材によって包装する場合と比較して、包装体としての高さも低くすることができる。そして、包装体を段積みするときに、下位の包装材の前記部品押え体から飛び出ている部品部分は、上位の包装材における前記部品収容体の裏面に形成した空所に収容されるので、飛び出ている部品部分によって包装体の段積みが阻害されることはなく、また、収容している部品の高さよりも低いピッチで、包装体を多段に段積みすることができる。そのために、包装品としての収容効率も向上する。
【0014】
また、望ましくは、包装材はシート成形品である。前記のように本発明による包装体は、部品の一部を飛び出させた姿勢で包装体とされるので、包装材における前記部品収容体の高さを低くすることができ、その分、成形に用いるシートのシート厚さを薄くすることができる。さらに、リターナブルの使用にも耐えることができる。また、シート成形品であれば、凹凸形状を有する面の裏面はその形状に応じて形成されている。したがって、部品収容体では、収容凹部が形成されていないところでは裏側の面に空所が形成される。すなわち、シート成形品であれば、あらためて空所を形成する必要はなく、簡単に空所を設けることができる。
【0015】
本発明において、包装材のシート成形は、熱可塑性合成樹脂製のシートを、例えば、真空成形、圧空成形、真空圧空成形あるいはプレス成形、などをすることによって、行うことができる。熱可塑性合成樹脂に特に制限はないが、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリメタクリル酸メチルおよびアクリロニトリル樹脂などのアクリロニトリル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、などを用いることができる。もちろん、これら発泡性熱可塑性樹脂粒子の発泡成形体でつくることもできる。シートの厚さは、収容する部品の形状や大きさによって適宜選択されるが、例えば、0.3〜1.5mm程度の厚さのシートが用いられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、自動車用ワイパーのような長尺状であり端部が湾曲している形状の部品をより高い収容効率で収容することのできる包装材、およびその包装材を用いた包装体が提供される。また、本発明による包装材はシート成形品であり、リターナブルな使用にも好適であって、省資源化にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1(a)および図1(b)は本発明による包装材の2つの実施の形態を説明する斜視図と断面図であり、図1(c)はその包装材で包装しようとする部品の一例としての自動車用ワイパーを示す図である。
【図2】図2は本発明による包装材を用いて包装体および包装品とする過程を説明している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明を実施の形態に基づき説明する。
本発明による包装材は、図1(c)に示すよう、全体としては長尺状の棒状材であるが、少なくとも一方の端部に湾曲部2を持つ部品1を包装対象物とする。なお、図1(c)に示す具体例では、部品1は自動車用ワイパーであり、一方端側は大きな曲率である第1の湾曲部2となっており、他方端側は第1の湾曲部2と比較して小さな曲率の第2の湾曲部3となっている。
【0019】
図1(a)に示す第1の包装材A1は、例えばオレフィン系樹脂シートをプレス成形することにより成形されたシート一体成形品であり、互いにヒンジ接合した、部品収容体10と部品押え体20、および、前記部品収容体10と部品押え体20とを接続するヒンジ体30とからなる。第1の包装材A1は、部品1の第1の湾曲部2を包装するのに用いられる。
【0020】
前記部品収容体10は複数個(図のものでは8個)の収容凹部11を持つ。各収容凹部11は、前記した部品1の第1の湾曲部2をその湾曲の方向を上下方向とした姿勢で収容する部分である。各収容凹部11の横幅は前記した部品1の第1の湾曲部2の横幅とほぼ同じ横幅であり、その底面12は、前記部品1の第1の湾曲部2の底面形状とほぼ同じ形状とされている。また、前記収容凹部11の深さは、図2に包装後の状態を示すように、包装した状態で、前記部品1の第1の湾曲部2の先端部2aが、収容凹部11から飛び出し、飛び出した先端部2aが部品収容体10の上面13の上方に位置するように定められている。部品収容体10の下面14は上面13とほぼ平行な平坦面である。ここで、上述したように包装材A1はシート一体成形体であり、凹凸形状を有する面の裏面はその形状に応じて形成されているため、平坦面とはなっていない。すなわち、ここでは、下面は、部品収容体を形成する部分の下面であって、裏面とは異なる概念である。
【0021】
図示の例で、部品収容体10の上面13は、前記収容凹部11の前記下面14からの高さが先端部側(前記部品押え体20とは反対側)で低くなるように段差が付けられている。すなわち、図示のように、低位部13aと高位部13bと、低位部13aと高位部13bをつなぐ傾斜部13cとから、上面13は形成されている。それにより、前記高位部13bの裏面側には、高さのある空所15が形成される。また、このように段差を付けることにより、収容凹部11への部品1の収納および取り出しが容易となる。さらに、部品収容体10の上面は、後端部13d(部品押え体20の側)で部品収容体10に向けて下面14まで傾斜している。必須ではないが、部品収容体10の前記低位部13aにおける隣接する収容凹部11と収容凹部11との間の適所には、開口孔16が形成されている。
【0022】
前記部品押え体20は、前記ヒンジ体30を介して図で反時計方向に回動したときに、前記部品収容体10の上に重ね合わさることができる。部品押え体20の上面22には、重ね合わせたときに、第1の部材10の上面13における低位部13aに対向する低位部対向部22aと、傾斜部13cに対向する傾斜部対向部22cと、高位部13bに対向する高位部対向部22bとが形成されている。これにより、収容凹部11に収容された部品1の湾曲部2を押え、搬送時の振動による飛び出しを抑えることができる。また、重ね合わされたときに、部品押え体20の下面21と部品収容体10の下面14とが平行となるように部品押え体20の形状が設定されていることが好ましい、これにより後述するように段積みされたときにより安定性を高めることができる。
【0023】
そして、前記高位部対向部22bには、前記のようにして部品1を部品収容体10の収容凹部11に収容したときに、部品1の第1の湾曲部2における部品収容体10の上面13から飛び出ている先端部2a(図2参照)に対向する箇所に、前記飛び出ている先端部2aが通過することのできる通過開口窓23が所要数形成されている。また、前記低位部対向部22aには、第1の部材10の上面13における低位部13aに形成した開口孔16に対向する位置に、突起24が形成されている。これにより、突起24が部品収容体10の開口孔16に嵌め込まれることにより、部品収容体10と部品押え体20とが重ね合わさった姿勢で係止され、収容凹部11に収容された部品1を確実に押えておくことができる。さらに、部品押え体20の上面は先端部22d(部品収容体10の側)で部品収容体10に向けて下面21まで傾斜している。
【0024】
前記ヒンジ体30は、前記のように前記部品収容体10と前記部品押え体20とを接続する機能を果たすものである。また、ヒンジ体30は、部品収容体10から部品押え体20に向けて、下面31から立ち上がる傾斜面からなる収容体受け部32aと、この収容体受け部32aから部品押え体20に向けて下面まで降下する傾斜面からなる押え体受け部32bとを有する受け部32とで形成されている。
【0025】
ここで、収容体受け部32aの傾斜角度は、前述した部品収容体10の後端部13dにおける傾斜の角度を時計回りに90度回転させた程度であり、押え体受け部32bの傾斜の角度は、前述した部品押え体20の先端部22dにおける傾斜の角度と反時計回りに90度回転させた程度である。
【0026】
さらに、下面31の先端部(部品収容部10側)には第1のヒンジ部33が、後端部(部品押え体20側)には第2のヒンジ部34が形成されている。
【0027】
これにより、前述したように部品収容体10の上に部品押え体20を重ね合わせる場合には、第1のヒンジ33を介して受け部32の収容体受け部32aが部品収容体10の後端部13dに向い合うような姿勢にされるとともに、第2のヒンジ34を介して受け部32の押え体受け部32bが部品押え体20の先端部22dに向い合うような姿勢にされる。
【0028】
これにより、後述するように包装体として段積みして使用するときに、ヒンジ体30の下面31は梱包材の壁部に当接され、上段に積上げられた包装体の荷重により部品収容体10と部品押え体20とが変形するのを受け部32によって受けることで抑止することができる。なお、図示したヒンジ体30の形状は、ヒンジ体30の好ましい形状であって、これに限らず、前記部品収容部10と部品押え体20とが、重ね合った姿勢を安定的に維持できる形状であれば、任意の形状であってよい。
【0029】
図1(b)に示す第2の包装材A2は、部品1の第2の湾曲部3を包装するのに用いられるものであり、主要な構成は、前記した第1の包装材A1とほぼ同じであって、互いにヒンジ接合した、部品収容体40と部品押え体50、および、前記部品収容体40と部品押え体50とを接続するヒンジ体60とからなる。
【0030】
ただし、第2の包装材A2では、部品収容体40の上面43は、収容する部品1の湾曲部3の曲率に応じて緩やかな傾斜面とされ、収容凹部41の部品1の収納および取り出しが容易となっている。また、部品押え体50の上面52は、重ね合わせた姿勢で、収容凹部41に収容された部品1を押えることができるように、部品収容体40の上面43の傾斜に対応した傾斜面とされている。また、段積みのときに安定性を高めるため、部品押え体50を部品収容体40の上に重ね合わせたときに、部品収容体40の下面44と部品押え体50の下面51とが平行となるように形成されている。
【0031】
また、収容凹部41の形状は、その横幅は部品1の第2の湾曲部3の横幅とほぼ同じ横幅であり、その底面42は、前記第2の湾曲部3の底面形状とほぼ同じ形状とされている。そして、前記収容凹部41の深さは、図2に包装後の状態を示すように、包装した状態で、部品1の第2の湾曲部3の先端部3aが、部品収容体10の上面43から飛び出た姿勢となる深さとされている。また、図示の例では、部品収容体40の上面43に突起46が形成されており、部品押え体50の上面52には、前記した通過開口窓53とともに、前記突起46が入り込む開口孔54が形成されている。
【0032】
上記した第1の包装材A1と第2の包装材A2を用いて、部品1を包装する手順を図2を参照して説明する。
最初に、図1(a)に示すように、第1の包装材A1と第2の包装材A2とを所定距離だけ離れた位置に併置する。その状態で、所要本数の部品1を、第1の湾曲部2側を第1の包装材A1の収容凹部11内に、また第2の湾曲部3側を第2の包装材A2の収容凹部41内に、それぞれ収容された状態とする。その状態が、図2(a)に示される。その状態では、図示のように、部品1の第1の湾曲部2の先端部2aは、部品収容体10の上面13から、第2の湾曲部3の先端部3aは、部品収容体40の上面43から上方に飛び出た状態となる。
【0033】
その状態とした後、図2(b)に示すように、第1の包装材A1と第2の包装材A2のそれぞれの部品押え体20、50を部品収容体10、40の上に重ね合わせる。そのときに、前記上面13、43から上方に飛び出ている先端部2a,3aは、部品押え体20、50に形成した通過開口窓23、53を通過する。そのために、各部品押え体20、50は、飛び出ている先端部2a,3aに邪魔されることなく、各部品収容体10、40の上にぴったりと重ね合うことができる。この状態のもの、すなわち図2(b)に示される形態のものが、本発明でいう「包装体」Bに相当する。後述する梱包材に段積みして梱包しやすくするために、第1の包装材A1と第2の包装材A2とは、部品1を収納した状態でほぼ等しい高さ(厚さ)を有することが好ましい。
【0034】
前記包装体Bの1個を適宜梱包して、物流あるいは保管に供することもできる。輸送効率を上げるために、図2(c)に示すように、前記包装体Bの複数個(図では2個)を段積みした状態とし、それを梱包材80で適宜梱包して包装品Cとして、物流あるいは保管に供することもできる。図示の例では、部品1の両端での湾曲程度は、第1の湾曲部2側が第2の湾曲部3側と比較して大きい。そのために、第1の包装材A1側では、第1の湾曲部2の先端部2aが、その上面13を超えて大きく上方まで飛び出ている。しかし、第1の包装材A1の裏側には、前記飛び出ている先端部2aを収容できる高さである空所15が形成されており、包装体Bを段積みしたときに、下位の包装体Bにおける前記飛び出ている先端部2aは、上位に位置する包装体Bにおける前記空所15内に収納される。そのために、図2(c)に示すように、部品1の飛び出ている先端部2aによって包装体Bの段積みが阻害されることはなく、また、収容している部品1の高さよりも低いピッチで、包装体Bを多段に段積みすることができる。そのために、包装品としての収容効率も向上する。
【0035】
さらに、前記のように本発明による包装体Bでは、部品1の一部を飛び出させた姿勢で包装体Bとされるので、包装材Aにおける前記部品収容体10の高さを低くすることができ、その分、成形に用いるシートのシート厚さを薄くすることができる利点もある。
【符号の説明】
【0036】
A1,A2…包装材、
B…包装体、
C…包装品、
1…包装しようとする部品、
2…第1の湾曲部、
2a…第1の湾曲部の飛び出ている先端部、
3…第2の湾曲部、
3a…第2の湾曲部の飛び出ている先端部、
10,40…部品収容体、
11…収容凹部、
12…収容凹部の底面、
13…部品収容体の上面
14…部品収容体の下面、
15…空所、
20,50…部品押え体、
21…部品押え体の下面、
22…部品押え体の上面、
23…通過開口窓、
30,60…ヒンジ体、
80…梱包材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湾曲した部分を端部に持つ部品を収容するための包装材であって、
前記部品の湾曲した端部を収容するとともに部品の先端部が飛び出るように形成された収容凹部および、段積みしたときに、下位の包装材における収容凹部から飛び出た部品の先端部が収容される空所を有する部品収容体と、
包装時には前記部品収容体の上に重なり、前記収容凹部に収容された部品の端部を押える押え部および前記収容凹部から飛び出た先端部を挿通させる開口窓を有する部品押え体とを備え、
前記部品収容体と前記部品押え体とは連続して形成されていることを特徴とする包装材。
【請求項2】
前記部品収容体に前記部品押え体が重なるときに、前記部品収容体および前記部品押え体にはそれぞれ対向する位置に係止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載に記載の包装材。
【請求項3】
前記部品収容体と部品押え体との間にヒンジ体が連続して形成され、ヒンジ体には前記部品収容体および部品押え体からの荷重を受ける受け部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装材。
【請求項4】
前記空所は、前記収容凹部が形成された面の裏側に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項5】
前記包装材は、シート成形品である請求項1から4のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の包装材によって部品の両端を包装した包装体。
【請求項7】
包装材によって部品の両端を包装した包装体が段積みされている請求項6に記載の包装体。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−222039(P2010−222039A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71792(P2009−71792)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000002440)積水化成品工業株式会社 (1,335)
【Fターム(参考)】