説明

竹炭含有壁紙およびその製造法

【課題】悪臭物質やアレルギー物質を吸着する効果が高く、調湿作用、遠赤外線効果が従来品と同様に得られ、しかも安価に製造することができる竹炭含有壁紙およびその効率的な製造法を提供する。
【解決手段】裏打ち紙11と、その裏打ち紙の上に塗工した竹炭粉末層12と、その上に設けた通気性を備えた化粧シート13とからなる竹炭含有壁紙10。竹炭粉末層12は、竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布し、乾燥させたものであり、化粧シート13は不織布あるいは熱可塑性樹脂をカレンダー加工したものである。化粧シート13には印刷層16が設けられ、多数のピンホール14が形成され、エンボス15を形成するエンボス加工が施されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は竹炭含有壁紙およびその製造法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、壁の表面となる内装紙の裏側に、微粉炭や粗粉炭を接着剤に混合したものを付着させ、その裏面側に裏打ち紙を設けた壁紙が記載されている。内装紙としては和紙を、接着剤には天然糊を用いており、炭として木材や竹材を炭化したものを用いる。この壁紙は室内の調湿、防かび、消臭、温熱効果、電磁波吸収などの効果が得られるとしている。また特許文献2には、上下のパルプ層の間に、粒状木炭を混合した中間パルプ層を梳き込んだ壁紙が記載されている。このものも吸湿性が高く、脱臭効果が得られるとしている。
【0003】
他方、特許文献3には、パルプに無機材料である炭酸カルシウムを20〜40重量%含有させたシートに難燃剤を塗布または含浸せしめたビニル壁紙裏打ち用難燃紙が記載されている。特許文献4には竹炭粉末の製造法およびパルプと共に抄紙する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−60867号公報
【特許文献2】登録実用新案第3044415号公報
【特許文献3】特開2006−112000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の壁紙は手漉き和紙を用いるので、高級感が得られるほか、通気性が高く、裏面側の炭の効果が充分に発揮される。しかし手漉き和紙は製造に手間がかかり、さらに大きい紙を得ることが困難であるので、小面積の紙をつなぎ合わせる必要があるため、一層手間がかかる。また、炭は手漉きにより和紙の繊維にくっついたり、それらの間にからまり、あるいは挟まれるなどして保持されているだけなので、施工時に紙を切断すると、その切断面(施工カット断面)から炭粉がこぼれ落ち、紙のつなぎ目が炭粉により黒く汚れるため、見栄えよく施工するのが困難である。
【0006】
特許文献2の壁紙は、上下のパルプ層の間に粒状木炭を混合した中間パルプ層を漉き込むものであるので、比較的厚くなる。そのため、取り扱いにくく、壁に貼り付ける工事も煩雑である。また、このものも施工カット断面から炭粉がこぼれ落ちやすい。特許文献3の吸着シートは、多量の竹炭を含有している。そのため、竹炭の効果は高い半面、厚く、もろくなるため、取り扱いが煩雑である。
【0007】
このように、粒径の小さな炭粉を固定して吸着量を多くすることと(表面積が大きい)、施工カット断面からの炭粉のこぼれ落ちを防止することとは相反する技術事項である。そこで、本発明では、アンモニアなどの悪臭を吸着する効果やホルムアルデヒドなどのアレルギー物質を吸着する効果が高く、調湿作用、遠赤外線効果が従来品と同様に得られ、しかも安価に製造でき、内装工事を容易にすることができる竹炭含有壁紙およびその効率的な製造法を提供することを技術課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の竹炭含有壁紙は、裏打ち紙と、その裏打ち紙の上に塗工した竹炭粉末と、その上に設けた通気性を備えた化粧シートとからなることを特徴としている(請求項1)。
【0009】
このような竹炭含有壁紙においては、前記竹炭粉末が、裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布し、乾燥させたものであるのが好ましい(請求項2)。
また、前記化粧シートは不織布とするのが好ましい(請求項3)。
さらに、前記化粧シートが、前記化粧シートが、裏打ち紙の表面に熱可塑性樹脂を設けることにより得られた実質的に通気性を備えていないシートに、ピンホールを形成したものが好ましい(請求項4)。
また、前記ピンホールが化粧シートの表面から裏打ち紙の裏面まで貫通しているものが好ましい(請求項5)。
さらに、化粧シートにエンボスが設けられているものが好ましい(請求項6)。
【0010】
本発明の竹炭含有壁紙の製造法は、裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布・乾燥し、その上に通気性を備えた化粧シートを接着することを特徴としている(請求項7)。
本発明の竹炭含有壁紙の第2の製造法は、裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布・乾燥し、その上に熱可塑性樹脂を塗布して実質的に通気性を備えていない化粧シートを設け、その化粧シートに針を突き刺して、少なくとも前記化粧シートを貫通する多数のピンホールを形成することを特徴としている(請求項8)。
【発明の効果】
【0011】
本発明の竹炭含有壁紙は、竹炭粉末を通気性を有する化粧シートの裏面側に設けているので、美麗な表面と竹炭による吸着機能を両立させることができる。とくに竹炭は微細な孔を多数有し、そのため木炭よりも少量であっても、多量のにおい物質やアレルギー物質を吸着することができる。さらに抗菌力の強い「ケイ酸」が豊富であるので、いやなにおいの原因となる雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0012】
また、調湿効果、遠赤外線による保温効果を奏する。さらに裏打ち紙の上に竹炭粉末を塗工し、その上に通気性を備えた化粧シートを設けることにより製造できるので、特別な製造設備は不要で、従来の壁紙製造ラインで容易に量産することができる。そして、裏打ち紙の上に炭粉末を塗工しているので、施工カット断面から炭粉がこぼれ落ちにくい。
【0013】
このような竹炭含有壁紙において、前記竹炭粉末が裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布し、乾燥させたものである場合(請求項2)は、塗工後の竹炭粉末の表面が接着剤などに埋もれることがなく、露出している。そのため、吸着作用を充分に発揮することができる。
【0014】
前記化粧シートが不織布である場合(請求項3)は、化粧シートの通気性がきわめて高いため、竹炭粉末の機能を充分に発揮することができる。また、製造も容易である。
【0015】
また、前記化粧シートが、裏打ち紙の表面に熱可塑性樹脂を設けることにより得られた実質的に通気性を備えていないシートに、ピンホールを形成したものである場合(請求項4)は、ピンホール加工により開けられた孔により竹炭の密閉を防ぐことができる。そして、熱可塑性樹脂を設ける加工(例えばカレンダー加工など)の後工程として、ピンホール加工を行うことができるので、製造が容易である。さらに、熱可塑性樹脂の化粧シートがカレンダー加工により竹炭粉末側へ圧着されるので、裏打ち紙側からの接着と併せて、竹炭粉は両面から固定されることになるので、その保持が強固である。そのため、施工カット時に一層竹炭がこぼれにくい。また、化粧シート側でも圧着され固定されるので、裏打ち紙側へ固定する際に用いる接着剤を少なくすることができる。さらに、保持が強固で
あるので、粒径の細かい(表面積の大きい)竹炭を保持させることができ、吸着量を大きくすることができる。また、ピンホールが形成されているので竹炭粉末が外気と接触する頻度が高めることができ、吸着を効率よく行わせることができる。そして、吸湿した水などを脱着する際の効率も高いので、部屋を調湿する効率も高い。
【0016】
さらに、前記ピンホールが化粧シートの表面から裏打ち紙の裏面まで貫通している場合(請求項5)は、竹炭粉末と外気との接触頻度が高まり、一層吸着効率が向上する。
【0017】
前記化粧シートにエンボスが設けられている場合(請求項6)は、化粧シートの外面に凹凸による装飾を施すことができ、かつその凹の部分で化粧シートを炭粉側に圧着することができる。そして、凹部では吸着される物質の竹炭までの移動距離が短くなるので、竹炭粉末と外気との接触頻度が高まり、一層吸着効率が向上する。さらに、吸湿した水などを脱着する際の効率も高いので、部屋を調湿する効率も一層高まる。また、凹部にピンホールが設けられている場合は、さらに吸着される物質の外部と竹炭間の往来がスムーズになり、より一層吸着効果が高まる。
【0018】
本発明の竹炭含有壁紙の製造法(請求項7)は、裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布・乾燥し、その上に通気性を備えた化粧シートを接着するので、従来の壁紙の製造設備によって竹炭粉末含有壁紙を効率よく製造することができる。
【0019】
本発明の竹炭含有壁紙の製造法の第2の態様(請求項8)は、裏打ち紙に竹炭粉末の層を設けた上に熱可塑性樹脂を塗布して実質的に通気性を備えていない化粧シートを設けるので、竹炭粉末含有壁紙を効率よく量産することができる。そして、その化粧シートに針を突き刺して、少なくとも前記化粧シートを貫通する多数のピンホールを形成するので、カレンダー加工の時にピンホール加工を一緒に行うことができ、製造効率が高い。さらに、前記熱可塑性樹脂を塗布した通気性を実質的に備えていない化粧シートにピンホールを開けるので、簡易な加工で外気から密閉された竹炭を、外気と接触させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の竹炭粉末含有壁紙(以下、単に「壁紙」という)およびその製造法の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の壁紙の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の壁紙の製造法の一実施形態を示す工程図である。
【図3】本発明の壁紙の製造法の他の実施形態を示す要部工程図である。
【図4】図3の壁紙の製造法の一実施形態を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示す壁紙10は、裏打ち紙11と、その上に設けられる竹炭粉塗布層(以下、「竹炭粉末層」という)12と、その上に設けられる化粧シート13とからなる。裏打ち紙11としては、植物性パルプなどが用いられるが、竹炭粉末の保持力および壁などに接着するときの接着剤保持力が優れている点で、壁紙に用いる米松、杉などの針葉樹から得た晒しパルプを抄紙したパルプ紙が好ましい。竹パルプを用いる事もできる。パルプ紙の好ましい厚さは0.1〜0.3mm、さらに好ましくは0.15〜0.25mm、坪量は40〜60g/m2程度、とくに45〜55g/m2程度である。
【0022】
竹炭粉末層12は、図2に示すように、竹炭粉末を溶媒中に分散させた竹炭分散液20を準備し、その液を裏打ち紙11の表面にコーターあるいは塗布ローラ21で塗布し、乾燥させることにより得られる。乾燥後、巻ロール23からほどきだした化粧シート13を接着剤24および押圧ローラ25で接着する。竹炭粉末を分散させる溶媒としては、接着剤を含有するものが好ましく、たとえば酢酸ビニル重合体のメタノール溶液60〜80重
量%に竹炭粉末20〜40重量%を分散させた分散液が用いられる。この場合、分散液の塗布量は、10〜25g/m2、より好ましくは15〜20g/m2程度である。他の溶媒としては、水やメタノールなども用いることができる。
【0023】
接着剤あるいは固着剤として、オレフィン系ホットメルト形接着剤(非ホルムアルデヒド系)のバインダを用いることができる。そのバインダの使用量は竹炭粉末と植物性パルプの比率、および得ようとするシートの形状維持性などによって異なるが、たとえば裏打ち紙11の表面積当たりのバインダ使用量は3〜5(g/m)、好ましくは3.5〜4.5(g/m)である。
【0024】
この竹炭粉末層12に用いる竹炭粉末は、竹炭を粉砕機ないし微粉砕機で平均粒径10〜80μm程度まで粉砕したものが用いられる。竹炭の材料の生竹としては、孟宗竹、真竹、淡竹など、微小な孔を多数有するものが好ましく、生育年数が3〜5年の竹がとくに好ましい。このような生竹は乾燥させ、炭焼き用の焼成炉中で、700℃以上で蒸し焼きにして、炭化処理が完了する。そして前述のように微粉砕機などで粉砕する。
【0025】
竹炭を炭化処理するとき、高温で焼くことにより、タールや竹酢液などが分離され、炭素純度が高い竹炭が得られる。この場合の竹炭の表面の電気抵抗は50Ω/cm以下、とくに10Ω/cm以下のものが好ましい。電気抵抗がそれより高い場合は、純度が低く、タールなどの不純物が多いので、吸着作用が低くなる。竹炭の電気抵抗はたとえばテスターの2本の電極棒を数センチメートルの間隔で竹炭の表面に当てて測定する。ちなみに生竹のままでは通電しない。
【0026】
化粧シート13は、通気性の高いシート、例えば和紙、織物、パルプシートなどが好ましい。ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂の繊維を湿式または乾式で絡合させた不織布が特に好ましい。不織布の厚さは、たとえば0.3〜0.5mm程度、質量は40〜80g/m2、とくに55〜65g/m2が好ましい。化粧シート13は、竹炭粉末層12の上にホットメルトなどの接着剤によって接着する。熱接着してもよい。また、化粧シート13が実質的に通気性を備えていない場合は、壁紙10に、化粧シート13側から針を突き刺し、ピンホール(図1の符号14参照)をあけ、壁紙10に通気性を与えるようにすることもできる。そのピンホール14は化粧シート13部分のみを貫通するように形成したり、竹炭粉末層12まで到達させたり、それを貫通させたりしてもよい。貫通させると、その部分の竹炭を予め取り除くため、ピンホール14から竹炭粉末がこぼれることがなく、好ましい。そのピンホール14の大きさは竹炭粉末が通過しない程度、たとえば平均径で0.2〜1.2mm、好ましくは0.05〜0.5mm程度が好ましい。なお、化粧シート13が実質的に通気性を備えていない場合は、予め化粧シート13にピンホール14を形成し、そのピンホールが形成された化粧シート13を竹炭粉末層12に接着してもよい。この場合、化粧シート13のみにピンホール14が形成された壁紙10(竹炭粉末層12まではピンホール14は到達していない)を効率よく製造することができる。
【0027】
化粧シート13の表面は平滑にすることもでき、図2のエンボスローラ26によって凹凸のエンボス(図1の符号15参照)を設けるようにしてもよい。エンボス15は装飾性を高めるほか、凹部で化粧シート13を竹炭側へ圧着するので、壁紙10の強度を高めることができる。また、その凹部では吸着される物質の竹炭までの移動距離が短くなるので、竹炭粉末と外気との接触頻度が高まり、一層吸着効率が向上する。さらに、吸湿した水などを脱着する際の効率も高いので、部屋を調湿する効率も一層高めることができる。また、凹部にピンホールが設けられている場合は、通気性を向上させることができるので、さらに吸着される物質の外部と竹炭間の往来がスムーズになり、より一層吸着効果が高まる。そのエンボス15の高さはシート厚みの1〜1/2程度で、幅および長さは0.5〜1.2mm程度が好ましい。裏打ち紙11を壁に貼り付ける接着剤としては、壁紙施工用
デンプンのりを用いる。
【0028】
化粧シート13の表面には印刷層(図1の想像線16参照)を設けることもできる。印刷層16としては、ウレタン樹脂系インキ(非ホルムアルデヒド系)を用い、1回塗り、または2回塗り程度とする。なお、素地のまま使用してもよい。1回塗りの場合は2〜2.2g/m2程度とする。2回塗りの場合は、前記1回目の印刷の上に、さらに1.3〜
1.5g/m2程度を重ねて印刷し、併せて3.3〜3.7g/m2程度とする。
【0029】
上記のように構成される壁紙10全体の厚さは、施工性を向上させるため、たとえば0.4〜0.7mm、質量100〜150g/m2程度とするのが好ましい。
【0030】
図3は化粧シート13をローラ群27によってカレンダー加工し、得られた化粧シート13を竹炭粉末層12の上に積層して貼り合わせる工程を示している。カレンダー加工する溶融した熱可塑性樹脂28としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、塩化ビニル系などが用いられる。カレンダー加工のときにエンボス加工を施してもよい。多数の針を設けたピンホール成形用のローラで化粧シート13にピンホール加工を施してもよい。さらにエンボス加工とピンホール加工の両方を施すのが好ましく、それにより一層通気性が高くなり、竹炭粉末の消臭作用などが有効に働く。ピンホール(図1の符号14参照)は、たとえば化粧シートに対し、5〜10mm間隔で格子状に配列する。熱可塑性樹脂の化粧シート13が竹炭粉末側の部材へカレンダー加工により圧着されるので、竹炭が一層強固に保持され、ピンホール14を形成しても竹炭がこぼれにくい。また、施工カット時にも竹炭がこぼれにくい。
【0031】
図4は熱可塑性樹脂28をスクリュー押し出し機29で押し出しながら竹炭粉末層12の上にコーティングして化粧シート13を形成する工程を示している。コーティングする熱可塑性樹脂28としては、カレンダー加工と同様のポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、塩化ビニル樹脂系などが用いられる。コーティング後にエンボス加工を施してもよく、また、多数の針を設けたピンホール成形用のローラで化粧シート13にピンホール加工を施してもよい。
【符号の説明】
【0032】
10 壁紙
11 裏打ち紙
12 竹炭粉末層(竹炭粉塗布層)
13 化粧シート
14 ピンホール
15 エンボス
16 印刷層
20 竹炭分散液
21 塗布ローラ
23 巻ロール
24 接着剤
25 押圧ローラ
26 エンボスローラ
27 ローラ群
28 熱可塑性樹脂
29 スクリュー押し出し機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏打ち紙と、その裏打ち紙の上に塗工した竹炭粉末と、その上に設けた通気性を備えた化粧シートとからなる、竹炭含有壁紙。
【請求項2】
前記竹炭粉末が、裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布し、乾燥させたものである請求項1記載の竹炭含有壁紙。
【請求項3】
前記化粧シートが不織布である請求項1または2に記載の竹炭含有壁紙。
【請求項4】
前記化粧シートが、裏打ち紙の表面に熱可塑性樹脂を設けることにより得られた実質的に通気性を備えていないシートに、ピンホールを形成したものである請求項1または2に記載の竹炭含有壁紙。
【請求項5】
前記ピンホールが化粧シートの表面から裏打ち紙の裏面まで貫通している請求項4記載の竹炭含有壁紙。
【請求項6】
前記化粧シートにエンボスが設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の竹炭含有壁紙。
【請求項7】
裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布・乾燥し、その上に通気性を備えた化粧シートを接着する竹炭含有壁紙の製造法。
【請求項8】
裏打ち紙の上に竹炭粉末を分散させた溶媒を塗布・乾燥し、その上に熱可塑性樹脂を塗布して実質的に通気性を備えていない化粧シートを設け、その化粧シートに針を突き刺して、少なくとも前記化粧シートを貫通する多数のピンホールを形成する竹炭含有壁紙の製造法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−72506(P2012−72506A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216030(P2010−216030)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(597107593)株式会社タナック (8)
【Fターム(参考)】