説明

竹葉フラボンの前立腺疾病の予防・治療薬物及び保健食品における応用

本件発明は竹葉フラボンの医薬衛生領域において新しい用途を公開したもの。竹葉フラボンは抗菌、抗炎、前立腺肥大症の予防改善、血小板凝集の抑制、抗腫瘍および免疫促進など効能を持っているし、また安全・無毒で長期に渡り服用できるため、特に、多標的の高齢退化性疾病の予防・治療に適している。前立腺炎、前立腺肥大症および前立腺がんの予防・治療の天然薬物や食事の補充剤として薬品および保健食品の領域において応用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術領域)
本件発明(即ち、竹葉フラボンの前立腺疾病の予防・治療薬物及び保健食品における応用、以下同)は医薬技術の領域に属する。本件発明は竹葉フラボンの前立腺疾病の予防・治療薬物および保健食品の製造における応用に及ぼす。竹葉フラボンは抗菌・抗炎・前立腺肥大症の予防改善および血小板凝集の抑制・抗腫瘍と免疫促進など効能を持っているため、前立腺疾病の予防・治療の天然薬物や食事の補充剤として薬品・保健食品に用いることができる。
【背景技術】
【0002】
(背景技術)
21世紀は世界が高齢化社会を迎えるに従って、疾患も医療モードも皆重大な変化が発生し、その上、合成薬物のもたらす薬害および伝統薬物治療法の世界各地において応用以来取得した明らかな効果などは皆天然薬物の発展に良好なチャンスを提供した。現在、世界において伝統医学における再認識が始まっており、天然薬物における「健康守り」、「予防・治療」に対し皆とても高い期待性がある。安全性・無副作用・やさしい作用および多様な天然薬物に適応している製剤は慢性疾病、特に多臓器疾病の高齢患者達に最も理想的な薬物となる。この意義から言って、21世紀は天然薬物の時代でもあろう。
【0003】
ここ20年来、前立腺疾病は発病率の上昇および若者化の傾向を呈し、すでに男性の健康を脅かすよくある病気になった。前立腺疾病には主に前立腺炎と前立腺肥大症があり、前立腺がんの病例も日々増えている。
【0004】
前立腺炎症候群(Prostatitis Sysndrome,PS)は世界において公認された医療上の頑固病気であり、「がんでないの不治の病」とも称されている。PSは男性泌尿系のよくある病気、多発病気であり、泌尿外科の外来診察の25%を占める。中国での発病率は24.3%、外国文献の報道によれば35%-98%占める。上記の2つ病気になるピーク年齢はそれぞれ30-39歳と60-69歳。1990年Bennettなどの報道によると、米国の発病率は73%、年ごとおよそ200万患者に達し、主に前立腺の急性炎症と慢性炎症の混合型が主導的で、中国の場合は多病巣性の慢性炎症が主導的である。50%の男性は一生中である時期にPSの影響を受けることである[Collins MM et al. How common is prostatitis? A national survey of physician visits. J Urol 1998; 159:1224-1228; Roberts RO et al.,A review of clinical and pathological prostatitis syndromes. Urology 1997; 49:809-821]。
【0005】
臨床上で通常PSを次の4種類に分ける:急性細菌性前立腺炎(ABP)、慢性細菌性前立腺炎(CBP)、慢性非細菌性前立腺炎(NCP)と前立腺痛(PD)。その内、ABPとCBPは大体5%を占め、NCPは64%、PDは31%を占める[Gerald JD et al. Prostatitis. Clin Microbiol Rev 1998;11(4): 604-613]。このデータから、慢性非細菌性前立腺炎(NCP)がPS病例の大半を占めることが分かる。PSの病因・病理は複雑している、現在の研究はその発生・発展は病原微生物の感染、前立腺内の尿液の逆戻し(IPUR)、身体と局部組織の免疫機能など多種の要素と密接な関係があると見られているが、その確実な発病のメカニズムはいまだはっきりしていない。
【0006】
現在まで、臨床上PS治療における効果的な抗菌薬物は一種もない。それは、(1)前立腺の解剖学上の位置が特殊しているため、尿道中の細菌の腺体に侵入され易く腺体のドレナージに不利し、炎性の分泌物が溜まって排除しにくくなる。(2)前立腺の組織構造が特殊している、前立腺の上皮には脂膜があって抗菌薬物が血漿から前立腺に拡散入れにくく、それに、前立腺液がpH値の影響を受けるため、腺体内に浸透した後効果的に殺菌・抑菌の濃度に達するには一定の脂溶性、解離常数が高く、血漿蛋白質との結合率が低く、毒性が低く、それに、長時間に渡って服用できる薬物が必要となるが、現在の臨床で使用している抗菌薬はまだ以上の特性を備えていない。前立腺の自身の病理上変化および病巣周囲の繊維化は、また抗菌薬物の病巣への拡散に影響を及ぼす。当面の市場はPS治療の特効薬物を要望している。
【0007】
PSの治療で抗生物質が最も常用されている。例えば5-フッ化キノロン(5,fluoroquinolone)、スルフォン類、テトラサイクリン又はエリスロマイシンなど、薬品の使用期間が8-10週に達し、慢性PSは抗生物質の使用を停止した後再発されやすい。非細菌性PSの治療は普通抗生物質の使用が不必となる。現在、臨床では抗生物質と局部治療の方法を多く採用しており、例えば輸精管内注射、前立腺内局部注射、前立腺周囲注射、前立腺周囲密閉などは一定の治療効果があるが、慢性PSを根治できない。多くの人は多種の感染を合併(同時に、ウレアプラズマ類、マイコプラズマ類、ベト病菌滴虫、ブドウ球菌、耐薬品性淋菌などに感染される)しているが、現在の多くの抗生物質は同時にこの幾つかの病原体を対応しにくく、大投与量を実行すると臓腑に非常に大きい危害を及ぼし、又大投与量の抗生物質を実施すると中毒性肝炎、中毒性腎臓炎および胃腸機能の損なうを招きやすい。腺体内注射しても摂取された薬物は同時に幾つかの病原体を殺滅することができないし、それに、何度もの注射から腺体内腺管に与える機械性損なうによる塊の癒着は患者に永久的傷害をもたらして、以降の治療に極めて大きい困難と取り返しがつかない後遺症を残すものとなる。
【0008】
αアドレナリン受容体遮断剤(α-adrenergic receptor blockade)、例えば塩酸タムスロシン(Tamsulosin hydrochloride)とドキサゾシン(Doxazosin)は、後尿道の圧力を降下させることができ、TPURを軽減させ、慢性PS患者の病状を改善する、抗生物質と併用使用すると更に効果的である。ドキサゾシン(Doxazosin)はNCPの第一選択薬として使用できる同時に、CBPの補助治療もできる。非ステロイド系抗炎剤、例えばイブプロフェン(Ibuprofen)はしばらく痛い病状を改善し、炎症を軽減することができる。アロプリノール(Allopurinol)は全身や前立腺中の尿酸の濃度を降下させ、フリーラジカル(活性酸素)を除去し、炎症を軽減し、痛みを軽減させる。その他に、Oxybutinin、Diazepam、Ceniltonおよび経口亜鉛剤は皆あるPS病例に対し有効である。
【0009】
前立腺肥大症(BPH)は高齢者男子のよくある前立腺疾病である。今までの統計によると、この疾病は40歳より始発し、50-70歳に多発することが見られている。外国の死体解剖検査によると、50歳以上の男子の半数以上がBPH疾病があり、70歳以上の高齢者男子の発病率は75%まで増加したことが示している。中国の場合、過去の発病年齢は欧米各国より10年ほど遅かったが、ここ数年来、上昇の傾向を呈している。これは平均寿命が延長する以外、飲食水準の改善、大量のタバコとお酒および精力増強剤の刺激など多方面の要素につながれる。
【0010】
前立腺がん(PC)は欧米国のよくある男性の悪性腫瘍である。米国で発病率の第1位を占め、年間死亡例が35,000名を上回って肺がんに次ぐ2番目疾病となった[Parker SL, Tong T, Bolden S, et al. Cancer Statistics. CA Cancer J Clin, 1997; 47:5-27 ]。中国でのPCの発病率は西欧諸国より大幅低いが、経済発展水準の向上、生活様式の変化および平均寿命の延長に従って、男性患者中でPCの発病率も増加しているし、発病年齢も若者化の傾向を見せており、すでに中国の高齢者男性の生命を脅かす重要な疾病となった。統計によると、中国でのPCの発病率はすでに50年代の0.2/10万人口から90年代の1.2-3.4/10万人口までに上昇し、現在はすでに泌尿系腫瘍の3番目の疾患となった。
【0011】
アジアと西洋諸国間のPC発病率の差別はすでに医学学者と栄養専門家達の高度の重視を集め、次々と広い幅の研究を行ったが、今なお確かな発病のメカニズムは依然としてはっきりしていないし、まだ探求の段階にある。PCの病因はとても複雑で、年齢、遺伝因子および環境因子は皆PCの発生を影響することができる。又、飲食と環境要素は遺伝因子よりもPCの発生過程中でもっと重要な役割をしていることが流行病学の研究資料から分かれる。PC発病率がわりに低いアジア人の食品の中には大量の果物と野菜が含まれている。但し、この非常に不思議な食品の成分は今なおまだ確定していない。現在は、外科の手術、ホルモン、化学治療薬など多種の治療方法を採用できる、いずれの方法も顕著にPC患者の生存率を高めることができないし、又いったん明確に診断したとしても、多くはすでに手術の時機を失ったこととなる。そのため、天然の化学予防剤(特に植物化学成分)を食事上関与に用いる方法やルートを尋ねてPC発生の減少やその進展を緩めることが重要な意義を持つものとなる。
【0012】
流行病学の資料と臨床研究から、トマト製品の消費は明らかにPCの危険性を降下させられることが分かった。14,000名の男性の宗教人士に対し6年間の任意訪問研究から、週間5回以上のトマト紅素を食用すると、PC発病の危険性を明らか降下させることが分かった[Mills PK, Beeson WL, Phillips RL, et al. Cohort study of diet, life style and prostate cancer in Adventist men. Cancer, 1989; 64: 598- 604]。ハーバード大学公衆衛生学院栄養研究室[Giovannucci EL, Ascherio A, Rimm EB, et al. Intake of carotenoids and retinol in relationship to risk of prostate cancer. J Natl Cancer Inst, 1995; 87:1767-1776]は1986-1992年にかけて米国48,000名の医療関係者における任意訪問研究の結果も大量に豊富なトマト紅素を含む製品の食用とPC発病の危険性の間にマイナス関係を呈することを実証した。
【0013】
漢方医学は前立腺疾病を「淋濁」、「白濁」、「労淋」、「隆閉」などの範疇に繰り入れる。漢方医学の臨床弁証法に基づき病症を分類・治療する原則は:湿熱久蘊の患者に対し清熱解毒・利湿通淋の治療対策を取り、陰虚火旺(いんきょかおう)の患者に対し滋陰清熱・利湿導濁の治療対策を取り、腎気不足の患者に対し主に補腎固精且つ利湿導濁を補助とする治療対策を取り、気滞血オ(きたいけつお)の患者は活血化オ(かっけつかお)・行気導滞の治療対策を取る。漢方医学では各学派の前立腺疾病における弁証法的分類もそれぞれ差別があるため、そこ薬品の使用も付和雷同していなく、今までの研究の多くは任意的対照、厳格な臨床観察と治療効果の評価が不足しているため、漢方医薬の前立腺疾病治療の応用を制限している。
【0014】
前立腺組織の腺管が細長い特殊の解剖構造を持っているため、尿道病原菌は侵入後容易に分泌物とともに排除や除去されない。前立腺は上皮脂膜を持っているため薬物が前立腺の上皮脂膜を浸透して腺体内に入った後腺体中で有効濃度の形成が困難となる。治療の遅延や抗生物質の耐薬性は慢性炎症に進展し易く、又慢性炎性の病理変化は管内空間を狭くさせ、繊維組織が増生し、細菌の長期にわたり前立腺組織内での滞在は慢性病巣を形成するため治愈率もきわめて低く再発率は逆にきわめて高い。このほかに、現在慢性PSの病因および発病のメカニズムにおける認識が不足し、臨床表現において前立腺肥大症と前立腺がんは病状が重なり合っているため、臨床診断の困難と不確定性をもたらした。慢性PSの治療において今なお合理的且つ効果的な治療方法と薬物が不足している。2000年10月に開催されたNIH -IPCN会議で慢性PSの治療を、抗生物質、αアドレナリン受容体遮断剤および抗炎薬物を第一線選択薬とし、物理療法(マイクロ波を含む)および植物製剤を第二線選択薬とし、プロスカー(PROSCAR)およびpentosan polysulphateを第三線選択薬とする提言があった。
【0015】
衛生部の制定した漢方薬の新薬臨床指導原則の中で慢性PSを湿熱下注、気滞血オ、肝腎陰虚(かんじんいんきょ)、腎陽虚症など4つの主要病症型に分ける。中成薬(製造された漢方製剤)の前立腺丸・茴香橘核丸・六味地黄丸・腎気丸・野菊花栓などは皆異なるPS病状の軽減効能を持っている。近代研究で、丹参・イノコズチ・王不留行など活血化オ薬は病巣部位の浮腫を取り除き、炎性塞ぎを解除させて前立腺管の流れを順調にさせ、繊維組織を軟化させ、局部の血行を増加させるにより、薬物の病巣に容易に通達できて効果的に薬物の濃度を高める。敗醤草(Herba Patriniae)と生ヨク苡仁など化湿解毒薬は抗菌、炎性病巣を除去、炎性分泌物排除を促進、免疫機能を向上、組織修復を促進するなど効能を持っている。漢方薬と西洋薬を併用することにより高い治療効果が得られる。
【0016】
PCの多発発病の年齢が50歳以上、又前立腺の解剖構造位置の特殊性に鑑みて、漢方医学はPCの発生は主に正気不足および湿熱・邪毒侵入が長期に渡り積み重ねて体の陰陽不調、臓器機能障害、血気運行不調を起こして、鬱血・痰濁・邪毒などのお互い作用により腫瘍を形成すると認識している。PCの発病メカニズムの転換および病情の虚実変化に基づき初期の邪毒堆積疾病の治療対策は清熱解毒を主とする。中期の痰オ互結疾病の治療対策は化痰軟堅と去オ散結を取り、末期の正気消残は血気と陰陽が皆足りないため治療対策としては血気を補い、滋陰和陽が主導となる。臨床の実際病状に基づき常用の治療方法としては主に、清熱・去湿・活血化オ・補益・瀉下・理気・化飲去痰および固渋法などがある。(淡)竹葉は常用な処方中の清熱・解毒・利尿薬であり、例を挙げると「救生方」中の「小薊飲子」処方など。「漢方薬大辞典」の記載によると、淡竹葉の主要効用は:清熱除煩、体液分泌を促進且つ利尿の効用があり、熱病煩渇・小児の驚癇・咳に血吐き・赤顔・赤小便て短く・口の糜爛および舌に瘡の生じるなど症候の治療に用いられる。1998年に(淡)竹葉は「薬・食両用」の天然物名簿に収録された。ここ数年来の研究で、淡竹[Phyllostachys nigra var. hnonis (Bean) Stepf ex Rendle]を代表する剛竹属(Phyllostachys Sieb. et Zucc)の竹葉の中には大量のフラボン、ラクトン、フェノール酸、アントラセンキノン、多糖類、特殊アミノ酸、芳香成分およびマンガン、亜鉛、セレンなど微量元素が含有されているため多重の生理・薬理の活性を持っていることが分かった。
【0017】
現在、前立腺疾病における効果的な薬物が不足してる実情から、この領域は前立腺疾病を治療するに用いられる天然植物由来の有効物質の開発が要望されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
(発明内容)
本件発明は竹葉フラボンを天然薬物と/又は食事の補助剤として前立腺疾病の予防・治療における応用への提供を目的とする。
【0019】
本件発明の第1方面では、竹葉フラボンの前立腺疾病の予防・治療薬の製法と保健食品における応用を提供した。
【0020】
もう一つの優選例で指す前立腺疾病には前立腺炎、前立腺肥大症および前立腺がんが含まれる。
【0021】
もう一つの優選例では薬品と保健食品の中に竹葉フラボンおよび次の前立腺疾病治療薬中の任意一種の薬物成分を含有していることを述した:抗生物質、αアドレナリン受容体遮断剤、抗炎薬物と植物からの抽出物。所謂植物からの抽出物は次の組から選んだもの:植物多糖体、植物性フラボン、植物性ステロイド、花粉抽出物、トマト紅素。
【0022】
もう一つの優選例で記載した製品形態には、錠剤・カプセル剤・粒剤・丸剤・滴丸剤・予乳化剤・微乳化剤・混合懸濁剤・シロップ剤・各種の腸溶剤・注射剤・噴霧剤・軟膏剤・栓剤など直腸投与製剤がある。
【0023】
もう一つの優選例で竹葉フラボンの投与量[フラボングリコシドの含有量をルチン(Rutin)で示す]を大人の場合、1日1-2回、日間10-1000mg摂取し、更に、竹葉フラボンの最適な投与量[竹葉フラボングリコシドの含有量をルチン(Rutin)で示す]を大人の場合、1日1-2回、日間50-600mg摂取するものとした。
【0024】
もう一つの優選例で記載した薬品と保健食品には0.01−99wt%の竹葉フラボンが含有されている。
【0025】
もう一つの優選例で記載した薬物と保健食品には0.1−90wt%の竹葉フラボンが含有されている。
【課題を解決するための手段】
【0026】
(具体的な実施方針)
中国は「竹の王国」とも称され、非常に豊かな竹類資源と長い竹文化の歴史を持っている。域内では竹類が400余属、400余種があり、竹林の面積が約400万haに達する。概算統計によると、中国では1億余り人口の全部又はその一部が竹林および竹関連製品の加工に従事している。竹類植物は森林資源の重要な構成部分としてわりに高い経済価値を持っているし、その上、広範な生態・社会的効果も持っている。竹は独特な生物学・生態学および多用途の特性を持っているため日増しに人々の重視を受け、中国の持続可能な発展戦略中で益々重要な役割を発揮している。
【0027】
中国は竹の有効成分の研究・開発の方面において世界のトップ水準にある。竹葉抽出物は張英などが20世紀の90年代に開発した植物性フラボン製剤であり、その発明特許「竹葉のフラボン抽出物を添加した保健ビール(ZL 98 1 04563.4)」、「フラボノイド化合物のエキス及び粉剤の生産方法(ZL 98 1 04564.2)」はそれぞれ2000年と2001年に中国国家特許管理局の特許授権された。大量の研究から竹葉フラボンは、抗フリーラジカル・抗酸化・抗老化・抗菌・抗ウィルス効果および心脳血管保護・高齢退化性疾病の予防・治療など生物学効果を持っていることが分かった。又その豊かな原料供給、明確している機能因子、確実な安全性、高効率かつ安定している製剤の品質および竹の清新でさわやかな香りを持っているため、ここ数年来、機能性食品および医薬健康食品の領域で頭角を現している[張英、天然の機能性添加剤――竹葉抽出物、ファイン・専用化学製品、2002,10(7):20-22]。
【0028】
竹葉フラボンの機能因子は主にフラボンC-配糖体であり、その4種の主な竹葉フラボンC-配糖体はそれぞれオリンティン(Orientin)、イソオリンティン(Homoorientin)、ビテキシン(Vitexin)とイソビテキシン(Isovitexin)などがある。フラボンC-配糖体をフラボンO-配糖体と比べて以下の明らかな長所を持っている。(1)構造が安定しているため容易に分解されない。(2)病巣部位の内部に入って直接に治療に役立つことができる。(3)親水性が強いため、薬品・食品・化粧品の開発に有利している。国際学術界は90年代からフラボンC-配糖体に関心を集めており、この領域は最新研究最前線に属する。
【0029】
フラボノイド化合物(Flavonoids)は野菜・果物・茶葉・大豆およびその製品に広く分布されているし、又多くの薬草の有効な成分となる。天然由来の生物性フラボンは分子量が小さく、人体に迅速に吸収され、血脳障壁を通せる。現在、その生理作用の研究は主に、抗フリーラジカル活性・抵酸化活性・癌との関連性・内分泌との関連性・抗菌および抗ウィルス作用・エストロゲン様活性などに集中されている。今まで、フラボノイド化合物が前立腺病理と直接な関連性があるとの公開的報道がめったになく、特に、竹葉フラボンの前立腺の生理・薬理活性におけるいかなる研究レポートはなかった。
【発明の効果】
【0030】
張英とそのパートナーは前期研究の基で、ここ数年来、また竹葉フラボン(EOB-f)を前立腺の薬理に関わる機能におけるシステム的な研究を行った。この研究で竹葉フラボンを有効的に前立腺疾病の治療に利用できることを発見した。その内容を次のようにまとめる。
【0031】
1抑菌作用
1.1菌株の出所
腸球菌(E.faecalis)、化膿連鎖球菌(S.pyogenes)、表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)、ピンギキュラブルガリス(P.vulgaris)、肺炎桿菌 (K.pneumoniae)などの出所は浙江省人民病院臨床泌尿生殖道の標本で、実験前の3ヶ月以内で分離取得したもの。基準菌種とする黄金色ブドウ球菌「S.aureus (ATCC25923)」と大腸菌「E.coli (ATCC25922)」は浙江省臨床検査中心から提供。
【0032】
1.2竹葉フラボン試料
製品コードEOB-f01、基準フラボングリコシドの含有量は≧50%、実際値は56.7%で、凍乾した棕褐色結晶様子の粉末である、出所は杭州浙江力夫生物科技有限公司提供。乾燥器内に貯蔵し、使用に際して蒸留水で調合し超音波で溶解を促進させる。
【0033】
1.3実験方法
「中華人民共和国衛生部医学司全国臨床検査操作規程」の第2版の関連内容を参照に行う。
【0034】
1.4結果
一般的に感染要素は急・慢性細菌性前立腺炎の発病中で主導的地位を占めると思っているが、病因学の研究が深く進んで行くに従って、慢性非細菌性前立腺炎も細菌感染と関係あることが分かった。現在に、すでに確認されている細菌性前立腺炎のグラム陰性菌は大腸桿菌を主とし、これ以外に、ピンギキュラブルガリス(P.vulgaris)・緑膿桿菌・肺炎桿菌 (K.pneumoniae)などがあり、グラム陽性菌は黄金色ブドウ球菌を主とし、これ以外に、表皮ブドウ球菌・化膿連鎖球菌・淋菌(Gonococcus)などがある。受試者は7種のよくある泌尿系病原菌を試験用菌とし体外で抑菌試験を行った結果、EOB-f01が上述のすべての細菌に対し異なる程度の抑制作用を見せた(表1)。
表1 EOB-fのよくある泌尿系病原菌における抑制作用
【表1】

【0035】
2 抗炎作用
2.1クロトン油による小マウス耳浮腫における影響
小マウスを体重別に任意に5組に分け、組ごと12匹にする。組の設置は次の通り:(1)空白対照組:同等体積の生理食塩水、投与量は0.8mL/20g。(2)陽性対照組:消炎痛(Indomethacin)の投与量は10mg/kg。(3)高投与量組:10mg/mLのEOB-f01、投与量は400mg/kg。(4)中等投与量組:5mg/mLのEOB-f01、投与量は200mg/kg。(5)低投与量組:2.5mg/mLのEOB-f01、投与量は100mg/kg。1日に1回ip投与、連続7日投与(消炎痛は1回投与)し、最後投与後1hを経てマウスの右耳に0.02mL/匹ずつ2%のクロトン油を塗る、炎症発生の4h後マウス殺し耳のつけねに沿って左右耳を切り取る、その後、9mmの環状ドリルを用いて左右耳から同じ大きさの円形耳きれを切り取った後、その重量を計る。左右耳きれの重量差を浮腫率とする。
【0036】
実験で、マウスの胃にそれぞれ200mg/kgと400mg/kg分量のEOB-fを連続7d投与した結果、クロトン油による耳浮腫に対し顕著(p<0.05)、極めて顕著(p<0.01)の抑制作用を示し、又その効果がEOB-fの使用分量と明らかな依存関係を呈していることがこの実験で分かった(表2)。
表2 クロトン油による小マウス耳浮腫における影響 (X±SD)
【表2】

*p<0.05、**p<0.01。対照組と比べて、
【0037】
2.2 キシレンによる小マウス耳浮腫における影響
マウスを体重別に任意に5組に分ける。組ごと10匹にし、組の設置は2.1と同等。1日1回ずつip投与、連続7日投与(消炎痛は1回投与)し、最後投与後30minを経てマウスの右耳に0.02mL/匹ずつキシレンを塗る、炎症発生の15min 後マウス殺し耳のつけねに沿って左右耳を切り取る、その後、9mmの環状ドリルを用いて左右耳から同じ大きさの円形耳きれを切り取った後、その重量を計る。左右耳きれの重量差を浮腫率とする。最後に、対照組と比べて治療効果を判断する。
表3 EOB-f01のキシレンによる小マウス耳浮腫における影響 (X±SD)
【表3】

*p<0.05、**p<0.01。対照組に比べて、
表3では、小マウスの胃に400mg/kg分量のEOB-fを連続7d投与した結果、キシレンによる小マウス耳浮腫に対し顕著(p<0.05)な抑制作用を示し、また中・低投与量の場合その抑制作用があまり顕著していないことが分かれる。
【0038】
2.3 カラゲーニン(carrageenin)による大マウス前立腺炎における影響
体重が204-252gの SDオス大マウスを体重別に任意に7組に分ける。組ごと10匹にする:(1)対照組:1mL/100gの同等体積の生理食塩水を投与。(2)モデル組模型:1mL/100gの同等体積の水を投与。(3) 消炎痛(Indomethacin)組:投与量12mg/kg (1.2mg/mL)。(4)高投与量組:EOB-f01の投与量400mg/kg (40mg/mL)。(5) 中等投与量組:EOB-f01の投与量200mg/kg(20mg/mL)。(6) 低投与量組:EOB-f01の投与量100mg/kg (10mg/mL)。1日1回ip投与、連続7日投与(消炎痛は手術前に1回投与)し、最後投与後0.5h経て手術を開始する。
【0039】
大マウスをエーテルを使って麻酔させ、あお向けて固定させる。その後、腹部の毛を刈り除いた後に、ヨードチンキとアルコールを使って消毒する。無菌条件の下で、腹部の中央部を約1.5cm割って前立腺の腹葉を暴露させる、その後、4.5号の注射針で(2)-(6)組の大マウスの前立腺腹葉に1%カラゲーニンの生理食塩水を0.02mL/匹ずつ注射した後、直ちに前立腺を腹腔内に入れる、その後、腹腔内にペニシリン1滴を注入した後、即刻2層に腹腔を縫い合わせる。対照組(1)は0.02mL/匹の生理食塩水でカラゲーニンを代用して偽手術処理を行う。手術後4h経てマウスを殺し、解剖して前立腺の各葉を分離させた後10%のホルマリンで固定させる、その後、常規脱水させた後石蝋を使って包み埋めてから切片し、またそれをHE染色させた後、電子顕微鏡を使って病理変化を調べる。
【0040】
各組の大マウス前立腺組織の病理観察基準:(1)間質の浮腫や血管充血程度における採点基準:間質の浮腫か血管充血の現象が現れないと0点、軽度の間質浮腫か血管充血の現象が現れると1点、中度の間質浮腫か血管充血の現象が現れると2点、高度の間質浮腫か血管充血の現象が現れると3点採点する。(2)炎症細胞の浸潤程度における採点基準:間質に炎症細胞の浸潤現象が無いと0点、間質に少量の炎症細胞の浸潤現象が現れると1点、間質に中量の炎症細胞の浸潤現象が現れると2点、間質に多量の炎症細胞の浸潤現象が現れると3点、間質に充満性炎症細胞の浸潤現象が現れると4点採点する。
【0041】
実験で、カラゲーニンによる炎症発生の4h後大マウスの前立腺では高度浮腫が発生し炎症所見が明らかである。統計分析で、モデル組を対照組に比べて前立腺腹葉重量の増加が極めて顕著(p<0.001)、前立腺の裏葉・側葉の重量における影響は統計学の意義がない(p>0.05)。EOB-f01の高・中・低投与量組と消炎痛組をモデル組に比べて、前立腺の腹葉重量の増加における明らかな抑制作用を示し(p<0.001、p<0.05、p<0.01)、また投与量と顕著な依存関係を見せた。前立腺の裏葉と側葉における影響は統計学の意義がない(p>0.05)。(表4)。
表4 EOB-f01のカラゲーニン(carrageenin)による大マウスの前立腺重量における影響 (X±SD)
【表4】

### p<0.001。空白対照組に比べて。
*** p<0.001、** p<0.01、* p<0.05。モデル組に比べて。
【0042】
大マウスの前立腺腹葉病理組織学上の研究で、対照組の前立腺組織は正常状態にあり、分葉状、腺上皮の大半は単層柱状を呈し刷毛状の縁があり、一部の腺上皮では乳首状の増生が見られた。一部の腺体内で薄い赤色の分泌物が見られ、腺体の間には少量の間質があり、間質内では皆炎症変化や繊維増生が見られなかった。モデル組とEOB-f01各組及び消炎痛組の腹葉組織構造は類似している:これらの組を対照組に比べて、腺上皮が少し高く、複層状を呈した。腺体は少しの増生か一部の腺上皮は乳首状の増生があった。間質の血管は拡張又は浮腫に中粒細胞の充満性か多量〜少量の浸潤が伴い、間質内では繊維増生が見られないから無菌性間質炎症示した。その内、EOB-f01各組は対照組に比べて、炎症の程度が顕著に軽減された。組織病理学上の観察データにおける評価採点の統計結果は表5に示し、相応の病理切片を別図4-7に示した。
表5 EOB-f01のカラゲーニン(carrageenin)による大マウス前立腺腹葉炎症の組織病理学変化における観察 (X±SD)
【表5】

### p<0.001。空白対照組に比べて。
** p<0.001、* p<0.05。モデル組に比べて。
【0043】
3 前立腺肥大症における抑制作用
体重が18-21gの雄ICR小マウスを体重別に任意に7組に分け、組ごと10-11匹にする。(1)対照組:0.8mL/20gの同等体積水をig投与。(2)モデル組:0.8mL/20gの同等体積水をig投与。(3)エストラジオール組:0.5mg/kgのエストラジオールをsc投与し、3日間ごとに1回ずつ計5回投与。(4)高投与量組:400mg/kg のEOB-f01をig投与。(5)中等投与量組:200mg/kg のEOB-f01をig投与。(6)低投与量組:100mg/kg のEOB-f01をig投与。1日1回、連続14d投与する。対照組(1)を除いて(2)−(6)の各組を5mg/mLのプロピオ酸睾丸ホルモンを毎日sc投与を行い、連続14d投与後の15日目に小マウス殺し解剖してから、腹・側・裏の各葉の重量を測る。最後に、その各葉の重量に基づきEOB-f01の抗前立腺肥大作用における評価を行う。
【0044】
実験で、モデル組の小マウスにプロピオ酸睾丸ホルモンを投与した結果、前立腺の腹・側・裏の各葉の重量が増加し、増生所見が明らかであり、対照組に比べて顕著な統計学意義を示した。EOB-f01の各組をモデル組に比べて、高中等投与量組の小マウス前立腺腹葉の増生における明らかな抑制作用 (p<0.01、p<0.05) を示しているが、その他の各葉おける影響は統計学意義がない(p>0.05)。エストラジオールは小マウス前立腺各部位の増生における皆顕著な抑制作用(p<0.001、p<0.01)を示した(表6)。
表6 EOB-f01のプロピオ酸睾丸ホルモンによるマウス前立腺肥大症における影響 (X±SD)
【表6】

## p<0.01。# p<0.05。空白対照組に比べて。
*** p<0.001、** p<0.01、* p<0.05。モデル組に比べて。
【0045】
前立腺肥大症は高齢男性のよくある病気であり、前立腺肥大症はただ正常な睾丸機能を持つ高齢期に発生することが流行病学の研究からすでに認められているが、その発病メカニズムはまだ完全に解析されていない。大半の学者は性ホルモンのバランス取れやホルモン分泌不調がその病理変化の主要起因となると認識している。男性ホルモンの存在は前立腺の成長・発育の条件になる同時に、またその増生の重要原因ともなる。女性ホルモンを低投与量の場合前立腺の基質細胞の増殖を促進し、又高投与量の場合逆にその増殖を抑制する。EOB-f01の高・中等投与量の場合幼い小マウスの前立腺腹葉の生長に対し明らかな抑制作用を示しているが、幼い小マウスの精嚢・肛門筋肉および睾丸の生長には影響を与えないポイントから、EOB-f01は前立腺に対し直接作用できることがヒントされた。又EOB-f01はプロピオ酸睾丸ホルモンによるマウス前立腺腹葉の増生における抑制作用から、それが性ホルモンによる前立腺肥大症に対しても抑制作用があることを示している。
【0046】
4 幼い小マウスの前立腺および性付属器官の生長における影響
体重が10-12gの雄ICR幼い小マウスを体重別に任意に組付け、組ごと10-11匹にする。(1)対照組:0.8mL/20gの同等体積水をig投与。(2)エストラジオール組:0.5mg/kgのエストラジオールをsc投与し、3日に1回、計5回投与。(3)高投与量組:400mg/kg のEOB-f01をig投与。(4)中等投与量組:200mg/kg のEOB-f01をig投与。(5)低投与量組:100mg/kg のEOB-f01をig投与。1日1回、連続14d投与する。15日目に小マウス殺し解剖してから、腹・側・裏の各葉および精嚢・肛門筋肉・睾丸の重量を計った結果、EOB-f01の高・中等投与量組は幼いマウスの前立腺腹葉の生長に対し明らかな抑制作用(p<0.05)を示したが、側葉と裏葉における影響は明らかでない(p>0.05)。エストラジオールは幼いマウスの前立腺各葉の生長に対し皆明らかな影響(p<0.001)を示した(表7)。
表7 EOB-f01の幼いマウスの前立腺各葉の生長における影響 (X±SD)
【表7】

*** p<0.001、* p<0.05。空白対照組に比べて。
【0047】
EOB-f01の高投与量組は幼いマウスの精嚢重量を顕著に軽減させる以外(p<0.01)、その他の各組では幼いマウスの精嚢・睾丸・肛門筋肉の重量に対し明らかな影響(p>0.05) を見られていないが、エストラジオールは幼いマウスの精嚢・睾丸・肛門筋肉の生長に対し明らかな影響(p<0.01)を示した(表8)。
表8 EOB-f01の幼いマウスの精嚢・睾丸・肛門筋肉の生長における影響(X±SD)
【表8】

*** p<0.001、* p<0.01。空白対照組に比べて。
【0048】
5血小板凝集の抑制作用
2001年に、本件特許の出願者は瀋陽薬科大学に依頼のEOB-f01の血小板凝集の抑制作用における試験を行い、又その試験データを表9・10に示した。試験データから見て、体内か体外に関わらずEOB-f01はイエウサギの血小板凝集に対し皆顕著な抑制作用を示しており、陰性対照組に比べて顕著な差別を示し、又体内の血小板凝集抑制の実験中で、中・高投与量組の血小板凝集の抑制作用が復方丹参片(ふくほうたんじんへん)よりも強かった。
表9 EOB-f01のイエウサギの血小板凝集における影響(X±SD, n=8)
【表9】

** p<0.01、* p<0.05。対照組に比べて。
表10 EOB-f01のイエウサギ体内で血小板凝集における影響(X±SD, n=8)
【表10】

***p<0.001、**p<0.01、 *p<0.05。 対照組に比べて。
【0049】
6 免疫促進作用
竹葉フラボン試料:製品EOB-f03、基準フラボングリコシドの含有量は≧10%、実測値は13.6%、棕黄色粉末、杭州浙大力夫生物科技有限公司から提供。昆明種の雄小マウス、体重18-22g、南京鉄道医学院実験中心から提供。任意に陰性対照組と低・中・高投与量組に分け、それぞれ人体のお薦め吸収量の5・10・30倍に相当するEOB-f03を投与する。本試験は衛生部監督司の「保健食品機能学評価手順および検査方法」の免疫調節機能に定められた方法に基づいて行う。
【0050】
6.1小マウス血清の溶血素抗体における影響
小マウス血清の溶血素抗体の含有量は見本半数溶血値(HC50)で示す。表11の示した実験結果から見て、中等投与量組を対照組に比べて顕著な差別(p<0.05)があり、高投与量組を対照組に比べても顕著な差別(p<0.01)を示しているから、EOB-f03は小マウス体内の抗体産生を促進し体液の免疫機能をアップさせることが分かった。
表11 EOB-f03の小マウス血清の溶血素における影響(X±SD)
【表11】

*p<0.05、**p<0.01。 対照組に比べて。
【0051】
6.2 小マウスの炭素粒子除去速度における影響
表12 EOB-f03の小マウス炭素粒子除去速度における影響(X±SD)
【表12】

*p<0.05、 **p<0.01。対照組に比べて。
表1に示した各組の貪食指数に対し一元配置分散分析(F=3.491、p<0.01)を行うにより、各々投与量組の貪食指数の平均値の差が顕著していることが分かる。2つずつ比較した結果、EOB-f03の300mg/kg以上投与量組を対照組に比べて差別が顕著しているから、EOB-f03は明らかに小マウス貪食細胞の貪食機能をアップさせられることが分かれる。
【0052】
6.3 DNFB誘導の小マウス遅延型アレルギー反応における影響
表13 EOB-f03の小マウス遅延型アレルギー反応(DTH)における影響(X±SD)
【表13】

*p<0.05。対照組に比べて。
小マウスの左右耳きれの重量差に対し一元配置分散分析(F=3.004、p<0.05)を行うにより、各々投与量組の左右耳きれの重量は顕著な差別があることが見られる。各々投与量組の左右耳きれの重量差を対照組に比べて中・高投与量組の差別は顕著な意義を持っているから、EOB-f03は小マウス貪食細胞の貪食機能をアップさせられることが分かれる。
【0053】
7抗腫瘍活性
2002年から、本発明者はEOB-f01の基で、更に高速向流クロマトグラフ(High-Speed Countercurrent Chromatography、 HSCCC)分離技術を利用してオリンティン(Orientin)とイソオリンティン(Homoorientin)含有量の合計が95%以上に達する2種の竹葉フラボンC-配糖体混合物を取得し、またその物質を体外抗腫瘍活性の選別を行った結果、DU145(人間の前立腺癌細胞株)、P388 (小マウスの白血病)、A549 (人間の肺腺がん)、A375 (人間の黒色素瘤)、L929 (小マウスの肺上皮癌)、Hela (人間の子宮頸がん)、THP-1(人間の貪食組織瘤)などがん細胞の増殖に対し皆異なる程度の抑制作用を示した。又その抑制率は時間・投与量と依存関係を持っている。
【0054】
竹康寧カプセル(衛食健字[1999]第0564号の審査・許可を取得し、血脂調節および免疫力をアップさせる保健機能を持っている。EOB-f03を内容物とし、250mg/粒、フラボングリコシドの含有量≧10%)を服用により、複数の消費者は長期に渡り治癒できなかった前立腺肥大症と前立腺炎症が意外にも治療効果を受けたことを発覚した。例を挙げると次の通り。
【0055】
干XX、男性、73歳、浙江寧波人、退職幹部、家族性高血圧、高脂血。20数年来、長期に渡りニフェジピン(Nifedipine)、コンパウンドカプトプリル錠剤(Compound Captopril Tablets)およびコンパウンド降血圧錠剤(Compound Reserpine and Hydrochlorothiazide)、コンパウンドケンダル錠剤(Compound Kendir Tablets)、カポテン(Capoten)など降血圧薬と魚油降脂丸(Ethyl Polyenoate Soft Capsules)、血脂清など血脂を低下させる薬を服用する同時に、地奥心血康、イチョウ葉、天保寧などを補助薬として服用して来たが、理想的効果を見せていない。最高の血圧は220/120mmHgに達し、通常は180/90mmHgにある。血液のトリグリセリド(Triglyceride)とコレステロールは皆正常範囲を上回っている。1998年7月7日からニフェジピン(Nifedipine)を服用する同時に、魚油降脂丸(Ethyl Polyenoate Soft Capsules)とイチョウ葉の服用を停止して竹康寧カプセルの服用に直し、1回3粒、1日2回2ヶ月連続服用して来た。服用停止の一週間の後9月14日に区病院で再検査を行った結果、血圧は170/85mmHg、血脂の各指標は皆正常値(その内、TGは1.83から0.90mmol/Lに、TCは5.90ら4.82mmol/Lに降下し、アポタンパク質(apoprotein)Aは1.26から1.67g/Lに上がり、アポタンパク質(apoprotein)Bは1.14から1.00g/Lに降下した)回復された。1ヶ月連続服用後、もとは夜中で平均3-4回の小便をしたが、現在は1回に減少されたことから、顕著な効果を見せた。
【0056】
候X、男性、74歳、湖南長沙人、退職幹部。1986年に1度重風邪を引き、1ヶ月余りにかけて体調が悪く、その後は小便異常が現れ、病院の検査から前立腺炎であることが分かった。主要病状としては:朝起きて初めて小便をする時、尿道の焼灼感が強く、普段の小便時は常に一回で解決できない、小便の流れがとぎれとぎれの細い線状を呈し、小便する時に尿道に痛感がある。10数年来、かつて多くのお金を費やして薬品を通信購入し、又あちこちで治療を行ったが効果がなく、逆に病状は次第に重くなってゆき、患者はとても苦しいかった。1999年6月から竹康寧カプセルを服用し、6ヶ月連続服用して来た結果、上述の病状が顕著に軽減されたと感じされ、生活の質も大幅に向上させた。
【0057】
結論:前立腺疾病の発病メカニズムが今まだはっきりしていないので、その病理特性および可能な発病メカニズムに基づき上記の実験体系を採用し、実験を通して竹葉フラボン(EOB-f)の前立腺炎、前立腺肥大症および前立腺がんの可能な予防・治療効果における解析を行った。実験で、それが前立腺疾病の第二選択薬と/又は保健食品として開発する潜在力を示した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
本件発明の指す竹葉フラボン(EOB-f)はイネ科(Gramineae)の竹亜科(Bambusoideae)、剛竹属(Phyllostachys Sieb. et Zucc)品種の葉から得られた異なる精度のフラボン製剤であり、その生産技術における説明はすでに張英の前2個の発明特許(特許番号はそれぞれZL 98 1 04564.2とZL 98 1 04563.4)で及ぼした。指摘することは、本件特許の指す竹葉フラボンは上記の特許技術を用いて得られた製品であるか、それとも、その基で更に吸着-吸着分離、カラムクロマトグラフィー (Column chromatography)、膜分離、重結晶、クロマトグラフ分離など技術およびその複合方法を用いて精製した竹葉フラボン製品でも可能である。
【0059】
竹葉フラボン(EOB-f)の外観は黄色又は棕黄色の粉末(エキス形式の存在も可能)で、フラボングリコシドの含有量(硝酸アルミニウム-亜硝酸ナトリウムの比色法、ルチン(Rutin)を基準品にし、損抜きの乾物で計る)は10-90%の間で変化し、4種の主な竹葉フラボンC-配糖体はそれぞれオリンティン(Orientin)、イソオリンティン(Homoorientin)、ビテキシン(Vitexin)とイソビテキシン(Isovitexin)であり、別図1に示している。臭化カリウムによる処理後赤外線スペクトルで竹葉フラボンは3408、2934、1652、1610、1118、1078cm-1などの付近で特性吸収(別図2)があり、それを純スペクトルを持つメタノールに溶解させた後、200-600nmのバンド内でスキャンした結果、スペクトルは240-280nmと300-350nmの間でそれぞれ1つの強い吸収ビックを呈した。これはフラボイノド化合物の典型的な特性に合うもの(別図3)。
【0060】
竹葉フラボン(EOB-f)の化学試薬による鑑別方法:試料を0.5g取り、又それを95%の100mLエタノール溶液に溶解させる。(1)上記の溶液1mL取り、それに1%のFeCl3-エタノール溶液を2-3滴加えると、溶液は深い青色や青紫色を呈する。(2)上記の溶液1mL取り、それに1%のAlCl3-エタノール溶液を2-3滴加えると、溶液は明るい黄色を呈する。(3)試料を0.5g取り、又それを10mLのエーテルに加える、その後、超音波を用いて30s補助抽出した後そえを濾過する。濾液1mLを取り、それを70-90℃の水浴槽に入れてエーテルを十分に揮発させた後で、2%のm-ジニトロベンゼン(m-Dinitrobenzene)溶液(95%のエタノール溶液で調合)と2.5mol/LのKOH水溶液1mLを順に加えると、溶液はすぐ薄い赤色を呈する、その後、この溶液を上述の水浴槽に入れると、迅速に深い紫紅色溶液に変わる。
【0061】
本件発明と関係ある最新研究で次の効能が認められた。竹葉フラボンは7種のよくある泌尿系病原菌に対し皆一定の抑制作用を持っている。小マウスのクロトン油とキシレンによる耳炎のモデルに対し明らかな抑制作用を持っている。大マウスのカラゲーニンによる前立腺炎モデルに対し明らかな抑制作用を持っている。幼い小マウスの前立腺肥大症に対し一定の抑制作用を持っているが、睾丸・精嚢および肛門筋肉の生長に対し明らかな影響がない。プロピオ酸睾丸ホルモンによる小マウスの前立腺肥大症に対し明らかな抑制作用を持っている。体内外を問わずイエウサギの血小板凝集に対し皆明らかな抑制作用を持っている。小マウスの体液免疫・細胞免疫および貪食細胞の貪食機能を顕著にアップさせる。多種の腫瘍細胞株の増殖に対し抑制作用を持っている。前立腺疾病の予防・治療の天然薬物や保健食品として開発する潜在力を持っているなど。
【0062】
本件発明の指す前立腺疾病を予防・治療する天然薬物や保健食品において、単なるフラボンを薬物の有効成分や機能因子として用いるか通常の前立腺薬の他の漢方・西洋薬の原料薬や植物抽出物と適量に調合して用いることもできる。フラボン以外のその他の成分としては、各種の抗生物質、αアドレナリン受容体遮断剤、抗炎の薬物および他種植物の抽出物(言わば植物多糖体、植物性フラボン、植物性ステロイド、花粉抽出物、トマト紅素など)などが含まれる。
【0063】
前立腺疾病を予防・治療する活性成分として、竹葉フラボン(EOB-f)の投与量(フラボングリコシドの含有量で計る)は大人の場合、1日に1-2回、日間10-1000mg、お勧めの投与量は日間50-600mgとする。
【0064】
本件発明の製品は各種形態の製剤を作ることができる。言わば、錠剤・カプセル剤・粒剤・丸薬・滴丸剤・予乳化剤・微乳化剤・混合懸濁剤・シロップ剤・各種の腸溶剤・注射剤・噴霧剤・軟膏剤・座剤など直腸投与製剤。
【0065】
本件発明の薬品と/或は健康食品は、前立腺炎症(細菌性・非細菌性炎症)、前立腺肥大症および前立腺腫瘍などと関わる泌尿系疾患の予防・治療効能を持っている。
【0066】
本件発明の主要長所は:豊かな原料供給、確かな安全性、又効果的、経済的で適合の植物性抽出物である竹葉フラボン(EOB-f)を提供したもの。竹葉フラボンの前立腺病理と関係ある特性におけるシステム的な研究から、それが抗菌、抗炎、前立腺肥大症の予防改善、血小板凝集の抑制、抗腫瘍および免疫促進などの効用を持っていることが認められた。前期の大量研究から、竹葉フラボンは抗フリーラジカル、抗酸化、抗輻射、心・脳血管保護など生理・薬理の活性を持っているし、安全性・無毒性および長期に渡って服用しても無副作用が認められた。それに、性能が安定でさわやかな香りを持ち、各種形態の製剤を作ることもでき、又多種の薬品・食品の体系と複合も可能で、便利に利用できる。特に、前立腺疾病の多い標的の高齢退化性疾病の予防・治療に適している。
【0067】
本件発明は下記の非制限性実施例を例に説明する。特別説明がない限り、パーセンテージは重量パーセントを言うもの。
【実施例】
【0068】
実施例1
75mg(フラボングリコシドの含有量) 薄い皮膜付き錠剤
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f)粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)
賦形剤:充填剤としては、微結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L-HPC)、ドデシル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム。
皮膜の構成成分:トウモロコシのアルブミン、エチルセルロース、可塑剤、薬用の着色料、二酸化チタンなど。
需要により普通錠剤や異形錠剤を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い服用するものとする。1回1-4錠、1日1-2回服用。
【0069】
実施例2
50mg(フラボングリコシドの含有量) 皮膜付き腸溶錠剤
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f)粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)
賦形剤:充填剤としては、微結晶セルロース、ポビドン、蔗糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウム。
皮膜の構成成分:ポリプロピレン酸 IIと/或はIII樹脂、ツイーン 80、アジピン酸ジイソブチル、ヒマシ油、薬用の着色料など。
需要により普通錠剤や異形錠剤を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い服用するものとする。1回1-4錠、1日1-2回服用。
【0070】
実施例3
100mg(フラボングリコシドの含有量)カプセル剤
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f)粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)
賦形剤:充填剤としては、乳糖、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ドデシル硫酸ナトリウム、滑石粉。
カプセルの構成成分:ゼラチン、薬用の着色料、二酸化チタンなど。
需要により普通カプセル剤や異形カプセル剤を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い服用するものとする。1回1-3粒、1日1-2回服用。
【0071】
実施例4
50mg/mL(フラボングリコシドの含有量)予乳化・微乳化剤
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f)粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)
賦形剤:充填剤としては、非イオン系表面活性剤、助溶剤、脂溶性乳化剤、植物オイル、抗酸化剤。
需要によりドリンク剤やカプセル剤を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い服用するものとする。1回1-4mL(又は粒)、1日1-2回服用。
【0072】
実施例5
2mg/mL(フラボングリコシドの含有量)注射剤
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f)粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)
賦形剤: ツイーン 80、塩化ナトリウム、注射用の水。
需要により2mL/本、5mL/本、10mL/本を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い使用するものとする。
【0073】
実施例6
20mg/g(フラボングリコシドの含有量)座薬
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f)粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)
賦形剤:充填剤としては、Witepsol H15、 Witepsol W45、ドデシル硫酸ナトリウムなど。
需要によりに2g/坐剤を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い使用するものとする。1日1-4回。
【0074】
実施例7
50mg(フラボングリコシドの含有量)と2mgのフィナステロイド(Finasteride)を調合した薄い皮膜付き錠剤
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)、フィナステロイド(化学合成薬物)
賦形剤:充填剤としては、微結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L-HPC)、ドデシル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム。
皮膜の構成成分:トウモロコシのアルブミン、エチルセルロース、可塑剤、薬用色素、二酸化チタンなど。
需要により普通錠剤や異形錠剤を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い服用するものとする。1回1錠、1日1-2回服用する。
【0075】
実施例8
40mg(フラボングリコシドの含有量)と8mgのトマト紅素オイル樹脂(Lycopene oil-resin)を調合したカプセル剤
活性成分:竹葉フラボン(EOB-f粉末、フラボングリコシド含有量≧50%)、トマト紅素オイル樹脂(トマト紅素含有量8%)
賦形剤:充填剤としては:乳糖、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ドデシル硫酸ナトリウム、滑石粉。
カプセルの構成成分:ゼラチン、薬用の着色料、二酸化チタンなど。
需要により普通カプセル剤や異形カプセル剤を作る。病状に結び付き、医師の指示や説明書に従い服用するものとする。1回1-3粒、1日1-2回服用する。
【0076】
本件発明の中で言及されるすべての文献は、まるで文献ごとが参考に単独引用されるものと同様に皆本件出願の参考として引用される。この外、理解すべきなものは、本件発明の上述の講義内容を読んだ後で、本領域の技術者は本件発明に対し各種の変動や改正を行うことができ、又その等価となる変動や改正行為は、同様に本件特許出願の請求項書の限定した範囲に囲まれる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】図1は竹葉フラボン(EOB-f01)のHPLCによるスペクトル写真 (4種の主にフラボンC-配糖体を示した)。
【0078】
【図2】図2は竹葉フラボン(EOB-f01)の赤外線がスペクトル写真(臭化カリウムによる測定)。
【0079】
【図3】図3は竹葉フラボン(EOB-f01)のUVスペクトル写真(純スペクトルを持つメタノールに溶解)。
【0080】
【図4】図4は正常な大マウス前立腺炎組織病理学切片図。
【0081】
【図5】図5は EOB-f01の投与量が400mg/kg時の大マウス前立腺炎組織病理学切片図。
【0082】
【図6】図6は EOB-f01の投与量が200mg/kg時の大マウス前立腺炎組織病理学切片図。
【0083】
【図7】図7はモデル組「カラゲーニン(carrageenin)」の大マウス前立腺炎組織病理学切片図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
竹葉フラボンを前立腺疾病の予防・治療因子として医薬や保健食品における応用において、その特性は竹葉フラボンを前立腺疾病の予防・治療の薬物や保健食品の製造に応用されるにある。
【請求項2】
上記の請求項1で記載した応用において、その特性は本文の指す前立腺疾病には前立腺炎、前立腺肥大症および前立腺がんが含まれる。
【請求項3】
上記の請求項1で記載した応用において、その特性は本文の指す薬物や保健食品の製品には竹葉フラボンおよび次の前立腺治療薬から任意選用の物質含まれる:抗生物質、αアドレナリン受容体遮断剤、抗炎薬物、植物抽出物。
【請求項4】
上記の請求項3で記載した応用において、その特性は本文の指す製品の形態には、錠剤・カプセル剤・粒剤・丸薬・予乳化剤・微乳化剤・混合懸濁剤・シロップ剤・各種の腸溶剤・注射剤・噴霧剤・軟膏剤・座剤など直腸投与製剤が含まれる。
【請求項5】
上記の請求項4で記載した応用において、その特性は竹葉フラボンの投与量[フラボングリコシドの含有量をルチン(Rutin)で示す]を大人の場合、1日1-2回、日間10-1000mg摂取するものとする。
【請求項6】
上記の請求項4で記載した応用において、その特性は竹葉フラボンの最適な投与量[竹葉フラボングリコシドの含有量をルチン(Rutin)で示す]を大人の場合、1日1-2回、日間50-600mg摂取するものとする。
【請求項7】
上記の請求項3で記載した応用において、その特性は言及される植物抽出物は次の物質から選んだもの:植物多糖体、植物性フラボン、植物性ステロイド、花粉抽出物、トマト紅素。
【請求項8】
上記の請求項1で記載した応用において、その特性は言及される薬物・保健食品には0.01−99wt%の竹葉フラボンが含有されている。
【請求項9】
上記の請求項1で記載した応用において、その特性は言及される薬物・保健食品には0.1−90wt%の竹葉フラボンが含有されている。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−505151(P2007−505151A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529558(P2006−529558)
【出願日】平成16年5月24日(2004.5.24)
【国際出願番号】PCT/CN2004/000531
【国際公開番号】WO2004/103387
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(505218948)杭州浙大力夫生物科技有限公司 (3)
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG UNIVERSITY (HANGZHOU) LEAF BIO−TECHNOLOGY CO., LTD.
【Fターム(参考)】