説明

竹製棺

【課題】
軽量で焼却が早い竹製棺を提供する。
【課題を解決するための手段】
それぞれが竹製の蓋板と底板及び長短各二辺の胴板からなる棺において、少なくとも、これらの板の一つは縦横方向に所要数を配列組合せて接着固定して所要大とした二枚の竹集成板の周端部近傍の間に、竹紛に接着材を混入して圧縮整形した竹紛板状部材を配置して、蓋板・底板・長短各二辺の胴板の中央に中空部を形成し、前記底板及び長各二辺の胴板は、折り畳み可能であり、前記竹紛板状部材に香料を含浸又は混入させた竹製棺。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底や胴板等の主要部を竹製にした棺に関し、特に、組み立て容易で軽量の竹製棺に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の棺は木製であり、木材は、軽量・加工容易・外観美麗・可燃と言う特徴を持つ反面、大量の板材もしくは大きな板材が得られる迄の成長に膨大な時間を要し、極めて生産性の悪い素材でもあるため、多用途の素材としての木材は確実に減少傾向にある貴重な資源である。従って、有効に利用されねばならないが、製品から焼却消滅するまでの使用時間が短いため、棺に望まれる多くの特性を木材が持つとしても、資源の有効利用という面で充分とは言い難い。
特許文献1が開示する紙製棺は再生紙の利用が期待できる方法なので、資源の有効利用度の向上は期待できるが、木材を原料とすることには変わりない。特許文献3が開示する発砲樹脂製棺は焼却時に樹脂に起因する燃焼の温度上昇や燃焼ガス成分が、板や紙材料と同等のレベルになる迄には相当の時間が必要と考えられる。
【0003】
また、棺は、最終の過程で焼却する必要があるため、需要には遅滞なく提供しなければならないため見込み生産をして在庫とするが、その場合、大きなスペースと在庫中の変質を防止する管理も必要になる。このため、新素材の開発や・素材加工技術の進歩に伴い、環境汚染問題の解決や生産と保管に伴う取扱性の向上等、数多くの改善に関する考案が開示されており、例えば、特許文献2には折畳み式棺技術が開示されているが、折畳み式棺は容易に折畳みができるが、木材の使用と接続手段であるテープの経時変化に対する強度の信頼性に問題がある。
【0004】
このため、棺の素材として竹が注目されており、竹は温暖で湿潤な地域に多く産し、地下茎を拡げて生息域を拡大しながら繁殖する。成長期には一日で丈が1mも伸びることがある。商品化に要する生育期間は三年から五年と短く、木材に較べると生産性が格段に優れているので、板の素材として供給が低価格で安定して行える。この竹を用いた棺として、特許文献3に開示されているように、蓋板と底板、長短各二辺の胴板を竹製とする棺に於いて、丸竹を展開するか削り出した小板を、縦横方向に所要数を配列組合せて接着固定して所要大とした集成材或いは積層材とした組立式棺が提案されている。この竹板は、伐採した竹を水に浸け乾燥すると硬さと柔軟さが得られる、根元寄りの太い部分は所要の長さで輪切りにした後、断面を小分割して得られる円弧状縦割材を展開して広幅板とし、先寄りの細い部分は多分割して得られる円弧状縦割材から削り出して小幅板にする。この段階の板寸法は短い長さと狭い幅と薄い厚みに過ぎないため、集成か積層或いは集成と積層の併用により所望寸法に拡大して使用している。
【特許文献1】特開2005−52407号公報
【特許文献2】特開2005−102906号公報
【特許文献3】実用新案登録第3114242号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、木材は燃えやすく焼却する棺には適しているが、厚さ1cm程度の積層板にして棺を形成すると、重量が50Kg程度となって重くなりすぎ、葬儀場での扱いが難しくなり、竹素材が安価であっても棺自体の制作費が高価になり、また、折角、燃えやすい素材である竹を使用しても、結果とし焼却終了までの時間も木製とさして変わらなくなるという問題点があった。
本発明は、上述の不都合に鑑みてなされたもので、資源保護の観点から竹材を使用して、全体として軽量であり、焼却が早い棺を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、竹製棺において、それぞれが竹製の蓋板と底板及び長短各二辺の胴板からなる棺において、少なくとも、これらの板の一つは縦横方向に所要数を配列組合せて接着固定して所要大とした二枚の竹集成板であって、これらの竹集成板の周端部近傍の間には竹紛に接着材を混入して圧縮整形した竹紛板状部材を配置して、板の中央に中空部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、 請求項1に記載の竹製棺において、前記底板及び長各二辺の胴板は、折り畳み可能であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1乃至2に記載の竹製棺において、前記底板及び長各二辺の胴板を折り畳み可能にするための蝶番は可燃性のプラスチック製であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3に記載の竹製棺において、前記竹紛板状部材に香料を含浸又は混入させたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4に記載の竹製棺において、前記蓋板には窓部を設け、該窓部には竹棒を回転軸とする扉部を設けたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の竹製棺において、前記窓部の内壁は前記竹紛板状部材を露出させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の竹製棺によれば、生育が早い竹を使用するので木材の消費を避けることができ資源保護に寄与し、安価な素材であるにも関わらず、木材に比べて防水性が優れ、特に、竹紛板状部材を用いたことにより、竹繊維の表面積が著しく増加するので竹本来の消臭、脱臭、抗菌、防臭効果を葬儀場等で高めることができ、なによりも、棺の竹製の蓋板、底板、胴板の中央を中空にしたことにより、厚さは従来と変わらないので棺の重厚感は維持でき、強度がさほど下がらないにもかかわらず、棺の重量を半減程度に軽量にすることができるので運送や移動が楽になり、また、竹材料の量も著しく少なくなり、特に、従来は廃棄されていた切り屑等の竹紛を有効活用でき、更に、竹が木材の棺に比べて火葬場における棺の焼却時間も短くなる。
請求項2の竹製棺によれば、請求項1の効果に加えて、折り畳めるので体積が著しく少なくなり、輸送コストを低減でき、保管スペースも小さくできる。
請求項3の竹製棺によれば、請求項1乃至2の効果に加えて、蝶番も可燃性の素材としたので、従来のように金属の蝶番のように燃え残りがなく、焼却後に取り除く必要がない。
請求項4の竹製棺によれば、請求項1乃至3の効果に加えて、竹紛板状部材には香料を含浸又は混入させたので、棺周辺に良い香りを漂わせることができる。
請求項5の竹製棺によれば、請求項1乃至4の効果に加えて、蓋板には窓部を設け扉部の回転軸を竹棒としたので、従来のように金属棒のように燃え残りがなく、焼却後に取り除く必要がない。
請求項6の竹製棺によれば、請求項5の効果に加えて、窓部の内壁は竹紛板状部材を露出させたので、扉部を開いた場合に香料の香りを周囲に漂わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の竹製棺の好適な実施例を、図に沿って詳細に説明する。
図1に示すように、蓋板が載せられた竹製棺1は、それぞれが竹製の蓋板2、底板3、2つの長胴板4,5、及び一対の短胴板6,7からなり、長さ約180〜200cm、幅約55cm、高さ約42cmからなる長尺物である。
蓋板2の適所に遺体(顔)と対面できる窓部8があり、観音開きにする一対の左右扉部81が設けられている。
これらの蓋板2、底板3、長胴板4,5、一対の短胴板6,7は、これらの板の構成は、縦横方向に所要数を配列組合せて接着固定して所要大とした厚さ3mm程度の二枚の竹製集成板をサンドイッチ状に向かい合わせ、この2枚の竹集成板の間に、竹紛に接着材を混入して圧縮整形した厚さ3mm程度で細巾(約4cm)の竹紛圧縮板の板状部材を竹製の集成板の周端部及び必要箇所に介在させ一部を外部に露出するように配置し、各板の中央部に中空部を形成したものであり、竹集成板自体は前掲の特許文献1等の従来公知の竹板製造法によって制作すればよい。
なお、竹材は板や棒状に加工し易く、上記のように板の内部を中空にして全体を軽量にすることが容易であり、外観を美麗に仕上げることが可能であり、加えて、熱伝導率が木材に比べて1.5倍から2倍と高く、可燃性が高いことから、木製棺にくべて燃焼時間が短く焼却処分する棺においては最適である。
前記蓋板2において、図1では、その周辺端部において上下に竹外装集成板21と竹内装集成板22の間には、中間竹板として圧縮した竹紛板状部材23を介在させ、竹紛板状部材23の一部露出させると共に、板の中央部は点線で示すように中空部24を形成して軽量にするとともに十分な強度を確保している。こうすることで、棺全体が中実板のものは60Kg程度であるのに対して、本実施例のように竹板に中空板を使用することにより30Kg以下にすることができ、更に、軽量にすることが可能である。なお、中間竹板としては、圧縮した竹紛板状部材23に代えて、所定の厚さの竹集成板でもよい。
【0009】
同様に、蓋板2を取り付ける図1の状態前の図2に示すように、竹製棺1の下部は、長胴板4,5、一対の短胴板6,7から矩形を形成しているが、図で手前の長胴板4は両面に竹外装集成板41と竹内装集成板42の間に竹紛板状部材43を介在させるとともに、端部の一部を露出させ竹本来の消臭、脱臭、抗菌、防臭作用を発揮させるとともに、中央は点線で示すように中空部44を形成している。
図で向こう側の長胴板5も、同様に、両面に竹外装集成板51と竹内装集成板52の間に竹紛板状部材53を介在させ、かつ、竹紛板状部材53の一部を露出させ、板の中央部は中空部54を形成しており、この長胴板4,5は、図3の側面図で説明するように、折り畳み可能な構成となっている。
また、一対の短胴板6,7も、両面に竹外装集成板61、71と竹内装集成板62、72の間に竹紛板状部材63、73を介在させ、板の端部で竹紛板状部材63、73の一部を露出させ竹本来の消臭、脱臭、抗菌、防臭作用を発揮させ、板の中央部は点線で示すように中空部64、74を形成している。
底板3も、周辺端部において上下に竹外装集成板31と竹内装集成板32の間に竹紛板状部材33を介在させ、かつ、竹紛板状部材33の端面が外部に露出させ竹本来の消臭、脱臭、抗菌、防臭作用をより発揮させるとともに、中央部は点線で示すように中空部54を形成している。
【0010】
次に、図3以降で、竹製棺1の組み立て手順を説明する。
図3は、底板3の上に左右の長胴板4,5を折り畳んだ状態を示す側面図で、右側の長胴板4の下端部は、底板3の右端部から長胴板4の厚さ内側に蝶番91を固定して設け、この蝶番91に回動自在に取り付けられている。また、底板3の左端部には長胴板5の胴板取付部55が設けられ、左側の長胴板5の左下端部は胴板取付部55の内側端に固定され蝶番92に回動自在に取り付けられている。
この胴板取付部55の高さは、ほぼ対向する長胴板4の厚さに設定し、長胴板4と長胴板5が安定した状態で折り畳めるようにしており、長胴板5と同じ外観になるように、左右両面に竹外装集成板56と竹内装集成板57の間に竹紛板状部材58を介在させている。
蝶番91,92は、図4に示すように、左右の板取付部93,94と中央の屈曲部95から構成され、板取付部93,94の取付孔96からネジや釘等で板に取付ければよい。蝶番91,92の材質は、通常の金属でもよいが、本実施例では、焼却炉に残らないように、可燃性のプラスチック素材で制作したものを使用している。
【0011】
図5は、本実施例の竹製棺1の分解状態の各板を分離した状態の図である。
まず、図5に示すように、図3の底板3の上に左右の長胴板4,5を水平に折り畳んだ状態から、右の長胴板4を蝶番91を中心にして回動して(図3:矢印X1)垂直に立て、左の長胴板5を胴板取付部55に固定された蝶番92を中心にして回動して(図3:矢印X2)垂直に立てる。
この際に、図5に示すように、一対の短胴板6,7の側面と底面とには直線状に延びた凸部65(75)が設けられているが、底板3と長胴板4,5に両端部近傍の適所には、凸部65(75)が嵌合する嵌合溝35、45、59が設けられている。
なお、底板3と長胴板4,5の厚さはそれぞれ約3mm程度で合計すると約9mmとなり、従来の棺と同程度の厚さであって、棺として重厚感があるものとし、かつ、棺の底や胴板としても十分な強度を有するとともに、周端部や嵌合溝35、45、59部分には竹紛板状部材33を介在させて十分な厚さを確保している。
一対の短胴板6,7も、蓋部2や底板3と同様に、短胴板6,7の周辺端部において上下に一対の集成板61,62及び71,72の間にそれぞれ竹紛板状部材63,73が介在し露出して竹本来の消臭、脱臭、抗菌、防臭作用を発揮するようにするとともに、中央は点線で示すように中空部24を形成していおり、また、前述したように、側面と底面とには直線状に延びた凸部65(75)が設けられている。
【0012】
そして、図5の矢印X3に示すように短胴板6を下降させるが、図5の(6)部分の拡大平面図の図6に示すように、短胴板6の側面凸部65を長胴板4,5の嵌合溝45、59に嵌合しつつ可能に滑らせて短胴板6を下降させ、図5の断面指示線(7)−(7)での断面図の図7に示すように、短胴板6(7)の底面に設けられたの底面凸部651を底板3の嵌合溝35に嵌合させる。この状態で、竹釘11を両側の長胴板5の竹釘孔12から打ち込んで固定する。
同様に、図5の矢印X4に示すように短胴板7を下降させるが、短胴板7の側面凸部75を長胴板5の嵌合溝45,59に嵌合しつつ可能に滑らせて、図7に示すように、短胴板7の底面に設けられたの凸部751を底板3の嵌合溝35に嵌合させ、同様に、竹釘11を両側の長胴板5の竹釘孔12から打ち込んで固定する。
こうして、蓋部2を除いた竹製棺1の筺体が、中空部を有する底部3、長胴板4,5、短胴板6,7によって組み立てられる。
【0013】
最後に、遺体を竹製棺1の棺筺体内部に安置して、図5に示すように、蓋部2で覆い、蓋体2の上面の竹釘孔12に竹釘11を挿入して、長胴板4,5の側部上面に打ち付けて固定封印する。
この蓋部2も、周辺端部において上下の集成板21と22の間に竹紛板状部材23を介在させ、竹紛板状部材23の一部露出させているが、本実施例では、前述したように、蓋板2の適所に遺体と対面(顔)するための窓部8を設けている。
この窓部8の構成を、図8、及び、図5の断面指示線(9)−(9)で窓部8を含めた全断面である図9に沿って詳細に説明する。
図8、図9に示すように、蓋部2の適所に顔の大きさの矩形の開口部25を設け、この開口部25を覆うように、観音開きにする一対の左右扉部81を設けており、開口部25の枠壁の中間層には竹紛を圧縮成型した竹紛板状部材23を介在させ、竹紛板状部材231を開口部25の開口内壁に露出させており、本実施例の竹紛板状部材231には香料を浸み込ませて、扉部81を開いた場合に、香料の香りが周囲に漂うようにしている。勿論、竹紛板状部材231ばかりではなく、他の竹紛板状部材23に香料を浸み込ませるか、当初から混入させてもよい。
なお、蓋板2、底板3、長胴板4,5、短胴板6,7の各中空部が広すぎてそりや変形が生じそうな箇所には、必要に応じて、図9に示すように、周端部の竹紛板状部材と同じ厚さの補強竹紛板状部材332等を前記中空部の適所に設けてもよい。
この扉部81の材質は竹製の集成板の1層を用いたが、蓋部と同様に一対の竹製の集成板とその間に竹紛板状部材と同様な竹紛板を介在させたものでよく、或いは、竹紛圧縮板単独でもよく、場合によっては通常の木製でもよい。
【0014】
この扉部81の組み立て手順を、図8に沿って詳細に説明すると、蓋部2に設けた開口部25の上方向には扉部81の竹製の上取付部材82が固定されおり、この上取付部材82の下側側面の両端部近傍には一対の回動受孔821が設けられ、扉部81の上側面の端部近傍に設けられた竹棒の回転軸811を、上取付部材82の回動受孔821に挿入するように、矢印X5の方向に移動させて挿入する。その後、扉部81の下側面の端部近傍に設けられた竹棒の回転軸811に対して、下取付部材83の上側側面に設けられた一対の回動受孔831に挿入すべく、竹製の下取付部材83を矢印X6の方向に移動して組み立てた後に、下取付部材83を開口部25の下側に接着剤或いは竹釘等で固着する。
こうすることで、図5に示すような窓部8が完成し、左右扉部81は竹棒の回転軸811を中心に矢印X7方向に回動する。
【0015】
本実施例は、以上のような構成であるので、生育が早い竹を使用するため木材の消費を避けることができ資源保護に寄与し、木材に比べて防水性が優れ、特に、竹紛板状部材を用いたので、竹繊維の表面積が著しく増加するので竹本来の消臭、脱臭、抗菌、防臭作用を葬儀場等で高めることができ、なによりも、棺の蓋板、底板、胴板の中央を中空にしたことにより、棺の重量を半減することができ移動が楽になり、また、竹材料の量も著しく少なくなり、特に、従来は廃棄されてい竹紛を有効活用でき、更に、火葬場における棺の焼却時間も短くなる。また、棺を折り畳めるので体積が著しく少なくなり、輸送コストを低減できる。
さらに、蝶番も可燃性のプラスチック素材としたので、従来のように金属の蝶番にように燃え残りがなく、焼却後に取り除く必要がなく、同様に、蓋板には窓部を設け扉部の回転軸を竹棒としたので、従来のように金属棒のように燃え残りがなく、焼却後に取り除く必要がない。
また、竹紛板状部材には香料を含浸又は混入させたので、棺周辺に良い香りを漂わせることができ、特に、窓部の内壁に竹紛板状部材を露出させたので、扉部を開いた場合に香料の香りを周囲に漂わせることができる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上述した実施例に限定されるものでないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例の竹製棺の蓋部を載置した状態の斜視図である。
【図2】図1の蓋部を載置する前の状態の竹製棺の斜視図である。
【図3】図2の底板の上に左右の長胴板を折り畳んだ状態を示す側面図である。
【図4】図3に使用した蝶番の斜視図である。
【図5】図1の竹製棺を分解した状態で、組み立て状態を説明する斜視図である。
【図6】図5の(6)の部分の拡大平面図である。
【図7】図5の断面指示線(7)−(7)での断面図である。
【図8】図1の蓋部上の窓部の構成の分解斜視図である。
【図9】図5の断面指示線(9)−(9)での断面図である。
【符号の説明】
【0017】
1・・・竹製棺、11・・・竹釘、12・・・竹釘孔、
2・・・蓋板、21,31,41,51,56,61,71・・・竹外装集成板(竹集成板)、
22,32,42,52,57,62,72・・・竹内装集成板(竹集成板)、
332・・・補強竹紛板状部材(中間竹板)、
23,231,33,43,53,58,63,73・・・竹紛板状部材(中間竹板)、
24,34,44,54,64,74・・・中空部、25・・・開口部、
3・・・底部、35,45,59・・・嵌合溝、
4,5・・・長胴板、55・・・胴板取付部、
6,7・・・短胴板、65,651,75,751・・・凸部、
8・・・窓部、81・・・扉部、811・・・竹棒の回転軸、
82・・・上取付部材、821,831・・・回動受孔、
83・・・下取付部材、
91,92・・・蝶番、93,94・・・板取付部、95・・・屈曲部、
96・・・取付孔、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが竹製の蓋板と底板及び長短各二辺の胴板からなる棺において、少なくとも、これらの板の一つは縦横方向に所要数を配列組合せて接着固定して所要大とした二枚の竹集成板であって、これら竹集成板の周端部近傍の間には竹紛に接着材を混入して圧縮整形した竹紛板状部材を配置して、板の中央に空間部を形成したことを特徴とする竹製棺。
【請求項2】
前記底板及び長各二辺の胴板は、折り畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の竹製棺。
【請求項3】
前記底板及び長各二辺の胴板を折り畳み可能にするための蝶番は可燃性のプラスチック製であることを特徴とする請求項2に記載の竹製棺。
【請求項4】
前記竹紛板状部材に香料を含浸又は混入させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の竹製棺。
【請求項5】
前記蓋板には窓部を設け、該窓部には竹ひごを回転軸とする扉部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の竹製棺。
【請求項6】
前記窓部の内壁は前記竹紛板状部材を露出させたことを特徴とする請求項5に記載の竹製棺。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−148428(P2009−148428A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−329234(P2007−329234)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(506215375)株式会社 エコベール (1)