第2の抗増殖剤と組み合わせて(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する組成物
本発明は、それを必要とする被験体に、ピロロキノリニル−ピロール−2,5−ジオン化合物の治療有効量または第2の抗増殖剤の治療有効量と併用したピロロキノリニル−ピロリジン−2,5−ジオン化合物を投与することによって、癌などの細胞増殖性障害を治療する方法を提供する。好ましくは、本明細書に記載の方法の式III、IIIa、IVa、IVb、Va、またはVbの化合物は、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンであり、1日2回の投与として、360mgの用量で投与される。あるいは、組成物は、720mgの1日最大用量が投与される。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞増殖性障害を治療する方法であって、それを必要とする被験体に、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン、または薬学的に許容されるその塩、またはそのプロドラッグもしくは代謝産物を含む組成物の治療有効量を、第2の抗増殖剤の治療有効量と組み合わせて投与するステップを含み、該細胞増殖性障害が治療される方法。
【請求項2】
前記第2の抗増殖剤が、キナーゼ阻害剤、アルキル化剤、抗生物質、抗代謝産物、解毒剤、インターフェロン、ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体、HER2阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、ホルモン剤、有糸分裂阻害剤、MTOR阻害剤、タキサンもしくはタキサン誘導体、アロマターゼ阻害剤、アントラサイクリン、微小管標的薬物、トポイソメラーゼ毒薬、またはシチジンアナログ薬である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記キナーゼ阻害剤が、セリン/トレオニンキナーゼ阻害剤である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記キナーゼ阻害剤が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記キナーゼ阻害剤が、ソラフェニブ、スニチニブ、エルロチニブ、イマチニブまたはゲフィチニブである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記アルキル化剤が、シスプラチンまたはカルボプラチンである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記抗代謝産物が、ゲムシタビン、フルオロウラシル、TS−1またはカペシタビンである、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記有糸分裂阻害剤が、カンプトテシンまたはイリノテカンである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記タキサンまたはタキサン誘導体がパクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記細胞増殖性障害が、前癌性状態である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記細胞増殖性障害が、癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記細胞増殖性障害が、血液腫瘍または悪性腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記細胞増殖性障害が、固形腫瘍(複数可)である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記癌が、肺癌、小細胞肺細胞癌、非小細胞肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、前立腺癌、腎臓癌、子宮頸癌、脳腫瘍、胃癌(gastric cancer、stomach cancer)、子宮癌、腸癌、肝臓癌、慢性骨髄性白血病、メラノーマ、卵巣癌、転座を伴う腎細胞癌(RCC)、胞状軟部肉腫(ASPS)、明細胞肉腫(CCS)、または肝細胞癌である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記癌の治療が、腫瘍サイズの縮小を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記癌が転移性癌である、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記癌の治療が、転移性癌細胞の浸潤の阻害を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
放射線療法を行うステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
増殖性障害を有する前記細胞が、c−MetをコードするDNAを含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記細胞が、構成的に強化されたc−Met活性を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.1mg/日〜10g/日の間の範囲の用量で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.1mg/日〜5g/日の間の範囲の用量で投与される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、10mg/日〜1g/日の間の範囲の用量で投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、720mgの1日最大用量で投与される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、1日2回投与するとして、360mgの用量で投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む前記組成物、および前記第2の抗増殖剤が、静脈内投与、経口投与または腹腔内投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の抗増殖剤が、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む前記組成物の投与と同時、投与前または投与後に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記第2の抗増殖剤が、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む前記組成物が投与された後24時間以内に投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記組成物が、1つまたは複数の薬学的に許容される担体または賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記第2の抗増殖剤が、1つまたは複数の薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記被験体がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
被験体における細胞増殖性障害の治療のためのキットであって、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン、または薬学的に許容されるその塩、またはそのプロドラッグもしくは代謝産物を含む組成物と、第2の抗増殖剤とを含有する別個のバイアルを、該組成物および該第2の抗増殖剤を投与するための取扱説明書と共に含む、キット。
【請求項1】
細胞増殖性障害を治療する方法であって、それを必要とする被験体に、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン、または薬学的に許容されるその塩、またはそのプロドラッグもしくは代謝産物を含む組成物の治療有効量を、第2の抗増殖剤の治療有効量と組み合わせて投与するステップを含み、該細胞増殖性障害が治療される方法。
【請求項2】
前記第2の抗増殖剤が、キナーゼ阻害剤、アルキル化剤、抗生物質、抗代謝産物、解毒剤、インターフェロン、ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体、HER2阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、ホルモン剤、有糸分裂阻害剤、MTOR阻害剤、タキサンもしくはタキサン誘導体、アロマターゼ阻害剤、アントラサイクリン、微小管標的薬物、トポイソメラーゼ毒薬、またはシチジンアナログ薬である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記キナーゼ阻害剤が、セリン/トレオニンキナーゼ阻害剤である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記キナーゼ阻害剤が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記キナーゼ阻害剤が、ソラフェニブ、スニチニブ、エルロチニブ、イマチニブまたはゲフィチニブである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記アルキル化剤が、シスプラチンまたはカルボプラチンである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記抗代謝産物が、ゲムシタビン、フルオロウラシル、TS−1またはカペシタビンである、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記有糸分裂阻害剤が、カンプトテシンまたはイリノテカンである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記タキサンまたはタキサン誘導体がパクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記細胞増殖性障害が、前癌性状態である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記細胞増殖性障害が、癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記細胞増殖性障害が、血液腫瘍または悪性腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記細胞増殖性障害が、固形腫瘍(複数可)である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記癌が、肺癌、小細胞肺細胞癌、非小細胞肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、前立腺癌、腎臓癌、子宮頸癌、脳腫瘍、胃癌(gastric cancer、stomach cancer)、子宮癌、腸癌、肝臓癌、慢性骨髄性白血病、メラノーマ、卵巣癌、転座を伴う腎細胞癌(RCC)、胞状軟部肉腫(ASPS)、明細胞肉腫(CCS)、または肝細胞癌である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記癌の治療が、腫瘍サイズの縮小を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記癌が転移性癌である、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記癌の治療が、転移性癌細胞の浸潤の阻害を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
放射線療法を行うステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
増殖性障害を有する前記細胞が、c−MetをコードするDNAを含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記細胞が、構成的に強化されたc−Met活性を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.1mg/日〜10g/日の間の範囲の用量で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.1mg/日〜5g/日の間の範囲の用量で投与される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、10mg/日〜1g/日の間の範囲の用量で投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、720mgの1日最大用量で投与される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、1日2回投与するとして、360mgの用量で投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む前記組成物、および前記第2の抗増殖剤が、静脈内投与、経口投与または腹腔内投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の抗増殖剤が、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む前記組成物の投与と同時、投与前または投与後に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記第2の抗増殖剤が、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む前記組成物が投与された後24時間以内に投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記組成物が、1つまたは複数の薬学的に許容される担体または賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記第2の抗増殖剤が、1つまたは複数の薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記被験体がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
被験体における細胞増殖性障害の治療のためのキットであって、(−)−trans−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン、または薬学的に許容されるその塩、またはそのプロドラッグもしくは代謝産物を含む組成物と、第2の抗増殖剤とを含有する別個のバイアルを、該組成物および該第2の抗増殖剤を投与するための取扱説明書と共に含む、キット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2012−517477(P2012−517477A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550228(P2011−550228)
【出願日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/023893
【国際公開番号】WO2010/093789
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(501054229)アークル インコーポレイテッド (17)
【出願人】(000001029)協和発酵キリン株式会社 (276)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/023893
【国際公開番号】WO2010/093789
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(501054229)アークル インコーポレイテッド (17)
【出願人】(000001029)協和発酵キリン株式会社 (276)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]