管体内の足場用構造
【課題】大口径のバルブやパイプの管体の内部に、安定した足場を簡単に構築できるようにすることである。
【解決手段】バタフライ弁の管体としてのハウジング1の内面の下部に、内面から突出するように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板10が掛け渡される1対の足場板掛け部7を、ハウジング1の水平な径方向に間隔を開けて設けることにより、大口径の管体の内部に、安定した足場を簡単に構築できるようにした。
【解決手段】バタフライ弁の管体としてのハウジング1の内面の下部に、内面から突出するように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板10が掛け渡される1対の足場板掛け部7を、ハウジング1の水平な径方向に間隔を開けて設けることにより、大口径の管体の内部に、安定した足場を簡単に構築できるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人が入れる大口径のバルブやパイプの管体内の足場用構造に関する。
【背景技術】
【0002】
人が入れる大口径のバルブやパイプの管体の内部には、点検や補修等のために入る人の足場を構築することがある。このような管体の内部に足場を構築する手段としては、大口径のバルブを対象として、上面を平面状に形成し、下面をバルブの底面の曲率に合わせた曲面で形成した足場となる歩廊立体を、バルブの底面に複数個敷き詰める足場構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、大口径のパイプを対象としては、両端部に左右一対の脚部材を設けた複数の枠本体を、パイプの水平な径方向に向けて両端部の脚部材をパイプの内面の下部に当接させ、パイプの底部から浮上させた状態で、パイプの軸心方向に間隔を開けて配列し、これらのパイプの軸心方向に配列した枠本体間に足場板を差し渡す足場構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載されたものでは、両端部の脚部材を、真直ぐな棒状体としてパイプの軸心方向に向けて内面に当接させ、その両端部に筒状の滑り止め部材を外嵌している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−240450号公報
【特許文献2】特開2002−213072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたバルブを対象とした管体内の足場構造は、足場となる歩廊立体が嵩張るものとなり、これらのバルブ内への搬入と、バルブ内でのハンドリングに手間がかかる問題がある。また、下面をバルブの底面の曲率に合わせた歩廊立体は、口径の異なるバルブには使用できず、汎用性に欠ける問題もある。
【0006】
一方、特許文献2に記載されたパイプを対象とした管体内の足場構造は、汎用性のある足場板を使用でき、枠本体も嵩張ることはないが、棒状体の脚部材をパイプの軸心方向に向けて内面に当接させ、その両端部に筒状の滑り止め部材を外嵌しても、足場板に乗る人の位置によって、一方の脚部材に偏荷重が負荷されると、パイプの円弧状等の傾斜する内面に当接された脚部材がずれ落ち、足場板が傾いたり、脱落したりする恐れがある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、大口径のバルブやパイプの管体の内部に、安定した足場を簡単に構築できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、人が入れる大口径のバルブまたはパイプの管体の内部に足場を構築する管体内の足場用構造において、前記管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、前記管体の水平な径方向に間隔を開けて設けた構成を採用した。
【0009】
すなわち、管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、管体の水平な径方向に間隔を開けて設けることにより、大口径のバルブやパイプの管体の内部に、安定した足場を簡単に構築できるようにした。
【0010】
前記管体が軸心方向の中間に弁体が配設されるバルブの管体とすることにより、弁体の駆動機構等が組み込まれたバルブの上部の点検や補修を、安定した足場の上で行うことができる。
【0011】
前記1対の足場板掛け部を前記管体の内面から突出するものとし、この1対の足場板掛け部を、前記弁体が配設される軸心方向位置の両側に設けることにより、弁体を回転または上方へスライドさせて、中央部の両側に設けた足場板掛け部間に足場板を軸心方向に差し渡すこともでき、バルブの上部の点検や補修作業をしやすいより好適な足場を構築することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る管体内の足場構造は、管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、管体の水平な径方向に間隔を開けて設けたので、大口径のバルブやパイプの管体の内部に、安定した足場を簡単に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す正面図
【図2】図1の平面断面図
【図3】図2の弁体を回転させて弁を開けた状態を示す平面断面図
【図4】第2の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す正面図
【図5】図4の平面断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す。このバルブは、人が入れる大口径で、流路が略水平方向の管体とされたハウジング1の軸心方向の中間の中央部に、鉛直な弁棒2の回りに回転する弁体3が配設されたバタフライ弁であり、弁棒2が挿入されたハウジング1の上部には、歯車減速機構(図示省略)を介してハンドル4aで弁棒2と弁体3を回転させる弁駆動部4が設けられている。ハウジング1の両側には、流体配管が連結されるボルト孔5を形成したフランジ6が設けられている。
【0015】
前記弁体3が配設されたハウジング1の軸心方向の中央部の両側には、その内面の下部で内面から突出する、高さ位置が互いに等しく、上面7aが平坦に形成された1対ずつの足場板掛け部7が、ハウジング1の水平な径方向に間隔を開けて設けられており、これらの1対ずつの各足場板掛け部7の間に、足場板10がハウジング1の径方向に掛け渡されるようになっている。したがって、大口径のハウジング1の内部に安定した足場を簡単に構築することができ、バルブの上部の点検や補修作業を安全に行うことができる。また、足場板掛け部7の上面7aが平坦に形成されているので、足場板10の両端部が足場板掛け部7の上面7aに面接触するように、安定して掛け渡されるとともに、足場板10と足場板掛け部7の負担も軽減される。
【0016】
図3は、前記弁体3を直角に回転させて弁を開いた状態を示す。この状態では、軸心方向の中央部の両側に設けた足場板掛け部7の間に、足場板10をハウジング1の軸心方向に掛け渡すことができる。各足場板掛け部7の上面7aの径方向幅は、足場板10を軸心方向に安定して掛け渡せるように、足場板10の幅とほぼ等しくされている。したがって、点検や補修の箇所に応じて、足場板10の掛け渡し方向をハウジング1の水平な径方向と軸心方向とに変え、作業しやすい好適な足場を構築することができる。
【0017】
図4および図5は、第2の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す。このバルブも第1の実施形態のものと同様のバタフライ弁であり、前記一対ずつの各足場板掛け部7が、ハウジング1の内面から凹み、高さ位置が互いに等しく平坦な上面7aを有するものとされている点が異なる。この実施形態では、図5に示すように、弁を閉じた状態で、足場板10が一対の足場板掛け部7の間にハウジング1の水平な径方向のみに掛け渡される。なお、一対の足場板掛け部7は、弁体3が配設された軸心方向の中央部の片側のみに設けてもよい。
【0018】
上述した各実施形態では、内部に足場用構造を設けた管体を、1箇所での高所の点検作業等が多く、本発明の効果をより顕著に発揮できるバタフライ弁のハウジングとしたが、本発明に係る管体の足場用構造は、他のタイプのバルブやパイプの内部に設けることもできる。
【0019】
また、上述した各実施形態では、足場板掛け部をバルブの内面の下部に設けたが、バルブやパイプの内径がさらに大径で、足場板に乗る人が天井部に届かない場合や、下部に他の足場等がある場合は、足場板掛け部を内面の上部や中間部の高さ位置に設けてもよい。
【符号の説明】
【0020】
1 ハウジング
2 弁棒
3 弁体
4 弁駆動部
4a ハンドル
5 ボルト孔
6 フランジ
7 足場板掛け部
7a 上面
10 足場板
【技術分野】
【0001】
本発明は、人が入れる大口径のバルブやパイプの管体内の足場用構造に関する。
【背景技術】
【0002】
人が入れる大口径のバルブやパイプの管体の内部には、点検や補修等のために入る人の足場を構築することがある。このような管体の内部に足場を構築する手段としては、大口径のバルブを対象として、上面を平面状に形成し、下面をバルブの底面の曲率に合わせた曲面で形成した足場となる歩廊立体を、バルブの底面に複数個敷き詰める足場構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、大口径のパイプを対象としては、両端部に左右一対の脚部材を設けた複数の枠本体を、パイプの水平な径方向に向けて両端部の脚部材をパイプの内面の下部に当接させ、パイプの底部から浮上させた状態で、パイプの軸心方向に間隔を開けて配列し、これらのパイプの軸心方向に配列した枠本体間に足場板を差し渡す足場構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載されたものでは、両端部の脚部材を、真直ぐな棒状体としてパイプの軸心方向に向けて内面に当接させ、その両端部に筒状の滑り止め部材を外嵌している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−240450号公報
【特許文献2】特開2002−213072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたバルブを対象とした管体内の足場構造は、足場となる歩廊立体が嵩張るものとなり、これらのバルブ内への搬入と、バルブ内でのハンドリングに手間がかかる問題がある。また、下面をバルブの底面の曲率に合わせた歩廊立体は、口径の異なるバルブには使用できず、汎用性に欠ける問題もある。
【0006】
一方、特許文献2に記載されたパイプを対象とした管体内の足場構造は、汎用性のある足場板を使用でき、枠本体も嵩張ることはないが、棒状体の脚部材をパイプの軸心方向に向けて内面に当接させ、その両端部に筒状の滑り止め部材を外嵌しても、足場板に乗る人の位置によって、一方の脚部材に偏荷重が負荷されると、パイプの円弧状等の傾斜する内面に当接された脚部材がずれ落ち、足場板が傾いたり、脱落したりする恐れがある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、大口径のバルブやパイプの管体の内部に、安定した足場を簡単に構築できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、人が入れる大口径のバルブまたはパイプの管体の内部に足場を構築する管体内の足場用構造において、前記管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、前記管体の水平な径方向に間隔を開けて設けた構成を採用した。
【0009】
すなわち、管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、管体の水平な径方向に間隔を開けて設けることにより、大口径のバルブやパイプの管体の内部に、安定した足場を簡単に構築できるようにした。
【0010】
前記管体が軸心方向の中間に弁体が配設されるバルブの管体とすることにより、弁体の駆動機構等が組み込まれたバルブの上部の点検や補修を、安定した足場の上で行うことができる。
【0011】
前記1対の足場板掛け部を前記管体の内面から突出するものとし、この1対の足場板掛け部を、前記弁体が配設される軸心方向位置の両側に設けることにより、弁体を回転または上方へスライドさせて、中央部の両側に設けた足場板掛け部間に足場板を軸心方向に差し渡すこともでき、バルブの上部の点検や補修作業をしやすいより好適な足場を構築することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る管体内の足場構造は、管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、管体の水平な径方向に間隔を開けて設けたので、大口径のバルブやパイプの管体の内部に、安定した足場を簡単に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す正面図
【図2】図1の平面断面図
【図3】図2の弁体を回転させて弁を開けた状態を示す平面断面図
【図4】第2の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す正面図
【図5】図4の平面断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す。このバルブは、人が入れる大口径で、流路が略水平方向の管体とされたハウジング1の軸心方向の中間の中央部に、鉛直な弁棒2の回りに回転する弁体3が配設されたバタフライ弁であり、弁棒2が挿入されたハウジング1の上部には、歯車減速機構(図示省略)を介してハンドル4aで弁棒2と弁体3を回転させる弁駆動部4が設けられている。ハウジング1の両側には、流体配管が連結されるボルト孔5を形成したフランジ6が設けられている。
【0015】
前記弁体3が配設されたハウジング1の軸心方向の中央部の両側には、その内面の下部で内面から突出する、高さ位置が互いに等しく、上面7aが平坦に形成された1対ずつの足場板掛け部7が、ハウジング1の水平な径方向に間隔を開けて設けられており、これらの1対ずつの各足場板掛け部7の間に、足場板10がハウジング1の径方向に掛け渡されるようになっている。したがって、大口径のハウジング1の内部に安定した足場を簡単に構築することができ、バルブの上部の点検や補修作業を安全に行うことができる。また、足場板掛け部7の上面7aが平坦に形成されているので、足場板10の両端部が足場板掛け部7の上面7aに面接触するように、安定して掛け渡されるとともに、足場板10と足場板掛け部7の負担も軽減される。
【0016】
図3は、前記弁体3を直角に回転させて弁を開いた状態を示す。この状態では、軸心方向の中央部の両側に設けた足場板掛け部7の間に、足場板10をハウジング1の軸心方向に掛け渡すことができる。各足場板掛け部7の上面7aの径方向幅は、足場板10を軸心方向に安定して掛け渡せるように、足場板10の幅とほぼ等しくされている。したがって、点検や補修の箇所に応じて、足場板10の掛け渡し方向をハウジング1の水平な径方向と軸心方向とに変え、作業しやすい好適な足場を構築することができる。
【0017】
図4および図5は、第2の実施形態の管体内の足場用構造を設けたバルブを示す。このバルブも第1の実施形態のものと同様のバタフライ弁であり、前記一対ずつの各足場板掛け部7が、ハウジング1の内面から凹み、高さ位置が互いに等しく平坦な上面7aを有するものとされている点が異なる。この実施形態では、図5に示すように、弁を閉じた状態で、足場板10が一対の足場板掛け部7の間にハウジング1の水平な径方向のみに掛け渡される。なお、一対の足場板掛け部7は、弁体3が配設された軸心方向の中央部の片側のみに設けてもよい。
【0018】
上述した各実施形態では、内部に足場用構造を設けた管体を、1箇所での高所の点検作業等が多く、本発明の効果をより顕著に発揮できるバタフライ弁のハウジングとしたが、本発明に係る管体の足場用構造は、他のタイプのバルブやパイプの内部に設けることもできる。
【0019】
また、上述した各実施形態では、足場板掛け部をバルブの内面の下部に設けたが、バルブやパイプの内径がさらに大径で、足場板に乗る人が天井部に届かない場合や、下部に他の足場等がある場合は、足場板掛け部を内面の上部や中間部の高さ位置に設けてもよい。
【符号の説明】
【0020】
1 ハウジング
2 弁棒
3 弁体
4 弁駆動部
4a ハンドル
5 ボルト孔
6 フランジ
7 足場板掛け部
7a 上面
10 足場板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が入れる大口径のバルブまたはパイプの管体の内部に足場を構築する管体内の足場用構造において、前記管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、前記管体の水平な径方向に間隔を開けて設けたことを特徴とする管体内の足場用構造。
【請求項2】
前記管体が軸心方向の中間に弁体が配設されるバルブの管体である請求項1に記載の管体内の足場用構造。
【請求項3】
前記1対の足場板掛け部を前記管体の内面から突出するものとし、この1対の足場板掛け部を、前記弁体が配設される軸心方向位置の両側に設けた請求項2に記載の管体内の足場用構造。
【請求項1】
人が入れる大口径のバルブまたはパイプの管体の内部に足場を構築する管体内の足場用構造において、前記管体の内面に、内面から突出するかまたは凹むように、高さ位置が互いに等しく形成され、足場板が掛け渡される少なくとも1対の足場板掛け部を、前記管体の水平な径方向に間隔を開けて設けたことを特徴とする管体内の足場用構造。
【請求項2】
前記管体が軸心方向の中間に弁体が配設されるバルブの管体である請求項1に記載の管体内の足場用構造。
【請求項3】
前記1対の足場板掛け部を前記管体の内面から突出するものとし、この1対の足場板掛け部を、前記弁体が配設される軸心方向位置の両側に設けた請求項2に記載の管体内の足場用構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2011−168989(P2011−168989A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−32069(P2010−32069)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(000142595)株式会社栗本鐵工所 (566)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(000142595)株式会社栗本鐵工所 (566)
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