管状シート止め材の連結構造
【課題】ビニールハウスの骨組みやドア等の組立て部材を構成する骨材である管状シート止め材を、互いにT字形状に直交する配置に突き合わせて強固に接合する連結構造を提供する。
【解決手段】一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに止め孔14、14’が設けられ、連結部材2の主部20が背面壁12a側の止め孔14から嵌め込まれていると共に、連結部材2の基部21は背面壁12a、12bへ接触され、先端部22は底壁11aの止め孔14’へ掛止められている。他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられている。連結部材2の主部20には、ボルト通し孔15と共通する位置にネジ孔23が形成されている。ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3をネジ孔23へねじ込み締め付けて接合が行われ、管状シート止め材1aと1bが連結されている。
【解決手段】一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに止め孔14、14’が設けられ、連結部材2の主部20が背面壁12a側の止め孔14から嵌め込まれていると共に、連結部材2の基部21は背面壁12a、12bへ接触され、先端部22は底壁11aの止め孔14’へ掛止められている。他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられている。連結部材2の主部20には、ボルト通し孔15と共通する位置にネジ孔23が形成されている。ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3をネジ孔23へねじ込み締め付けて接合が行われ、管状シート止め材1aと1bが連結されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ビニールハウスの骨組みやドア等の組立て部材を構成する骨材である管状シート止め材を、互いにT字形状に直交する配置に突き合わせて強固に接合する連結構造の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、図11に例示したようなビニールハウスのドアaは、一例を図12に示したように、台形波が交互の向きに連続する波形状の弾性な止め線mでシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝eを備えた横断面が管状のシート止め材bとcを、前記シート止着溝eが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせ接合して組立られている。互いに直交する配置に突き合わされた管状シート止め材の連結構造としては、従来、管状シート止め材の突き合わせ箇所を溶接接合して連結する構造が知られている。しかし、管状シート止め材は鋼板の表面を亜鉛メッキで保護されており、溶接すると連結部分の亜鉛メッキが剥がれて錆びやすくなり、同連結部分の剛性低下や耐用寿命の低下が問題となる。また、亜鉛メッキが剥がれて錆び付いたドアaは見栄えが悪い。
溶接接合によらない連結構造として、例えば下記非特許文献1に開示された連結構造が知られている。それを図12に例示したように、一方の管状シート止め材cの側壁dに同側壁dから突き出る連結部材hが取り付けられ、他方の管状シート止め材bの中空部内へ前記連結部材hが嵌め込まれている。前記他方の管状シート止め材bのシート止着溝eの底壁gと背面壁f、及び前記連結部材hそれぞれの共通位置にボルト通し孔nが形成されており、シート止着溝eの底壁g側から前記ボルト通し孔nへボルトpを座金kを介して通し、背面壁fの側へ突き出たボルトpへ、ナットjを座金qを介して強固に締め付けて接合し、双方の管状シート止め材bとcが直交する配置に連結されている。
【0003】
【非特許文献1】渡辺パイプ株式会社 総合カタログ1998年度版
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記非特許文献1に開示され図12に示した従来のシート止め材の連結構造は、連結部材hへ嵌め込んだ管状シート止め材bとの間に必ず生ずる遊びに起因する、所謂ガタツキが発生するので非常に緩い連結となると云う問題がある。
【0005】
本発明の目的は、互いにT字形状に直交する配置に突き合わされた管状シート止め材を、十分強固に接合することができ、高安定の連結固定ができる管状シート止め材の連結構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに共通の止め孔14、14’が設けられ、略L字形状の連結部材2の主部20が背面壁12a側の前記止め孔14から嵌め込まれていると共に、同連結部材2のL形基部21は双方の管状シート止め材1aと1bの背面壁12a、12bへ接触され、先端部22はシート止着溝10aの底壁11aの止め孔14’へ掛止められており、
他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられ、
前記連結部材2の主部20には、前記他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15と共通する位置にネジ孔23が形成されており、
前記他方の管状シート止め材1bの前記ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3を前記連結部材2のネジ孔23へねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1a、1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1bの側壁13bに、同側壁13bから突き出る連結部材4が強固に取り付けられており、該連結部材4へ他方の管状シート止め材1aの中空部が嵌め込まれており、
前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aにボルト通し孔16、16が設けられ、前記連結部材4にも前記ボルト通し孔16、16と位置が共通するネジ孔40、40が設けられており、
前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aのボルト通し孔16、16から前記ネジ孔40へ接合用ボルト5、5をねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1aの中空部内へ、ネジ孔62を有する連結部材6が嵌め込まれ、該連結部材6は当該管状シート止め材1aへ接合されており、
他方の管状シート止め材1bの両側壁13b、13bに、前記連結部材6のネジ孔62と位置が共通するボルト通し孔17、17’が形成されており、前記ボルト通し孔17、17’へ通した接合用ボルト7が、前記連結部材6のネジ孔62へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1aの中空部内へ、ネジ孔82を有する連結部材8が嵌め込まれ、該連結部材8は当該管状シート止め材1aへ接合されていると共に、同連結部材8に形成されたリブ84が他方の管状シート止め材1bの背面壁12bへ接触されており、
他方の管状シート止め材1bの両側壁13b、13bに、前記連結部材8のネジ孔82と位置が共通するボルト通し孔17、17が形成されており、前記ボルト通し孔17、17へ通した接合用ボルト7が、前記連結部材8のネジ孔82へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、3及び4に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、一方の管状シート止め材1aの中空部内へ嵌め込み固定された連結部材2又は6のネジ孔23又は62へ、他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3をねじ込み強力に締め付けてボルト接合するので、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定が達成できる。
【0011】
請求項2に記載した管状シート止め材の連結構造は、一方の管状シート止め材1bの側面壁13bに取付けられた連結部材4へ、他方の管状シート止め材1aの中空部が嵌め込まれ、前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aのボルト通し孔16から前記ネジ孔40へ接合用ボルト5、5をねじ込み強力に締め付けてボルト接合する構成なので、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定が達成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の管状シート止め材の連結構造は、台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造である。
一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに共通の止め孔14、14’が設けられ、略L字形状の連結部材2の主部20が背面壁12a側の前記止め孔14から嵌め込まれていると共に、同連結部材2のL形基部21は双方の管状シート止め材1aと1bの背面壁12aへ接触され、先端部22はシート止着溝10aの底壁11aの止め孔14’へ掛止められている。他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられている。前記連結部材2の主部20には、前記他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15と共通する位置にネジ孔23が形成されている。前記他方の管状シート止め材1bの前記ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3を前記連結部材2のネジ孔23へねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1a、1bが直交する配置に連結されている。
【実施例1】
【0013】
以下に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
図1及び図2は、請求項1に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例1を示している。この実施例1に係る管状シート止め材の連結構造も、ビニールハウスの骨組みや図11に示すドアを構成するものである。即ち、台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10aと10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いにT字形状に直交する配置に突き合わせて接合する。
【0014】
前記管状シート止め材1a、1bのうち、一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに位置が共通する止め孔14、14’が設けられ、略L字形状の連結部材2の主部20が前記背面壁12a側の止め孔14へ嵌め込まれ、同連結部材2のL形基部21は双方の管状シート止め材1a、1bの背面壁12a、12bに接触され、先端部22はシート止着溝10a側の止め孔14’へ掛止められる。具体的には、連結部材の先端部22は段差状に形成されており、該凸部がシート止着溝10a側の止め孔14’へ嵌め込まれ、凹部をシート止着溝10aの底壁11aへ突き当てて掛止められる。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられている。
そして、前記連結部材2の主部20には、前記他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15、15と共通する位置にネジ孔23が形成されており、前記他方の管状シート止め材1bの前記ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3を前記連結部材2のネジ孔23へねじ込み強固に締め付けてボルト接合が行われ、双方の管状シート止め材1a、1bが直交する配置に連結される。
【0015】
この実施例1に係る管状シート止め材の連結構造は上記構成であるから、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定を達成できる。また、同連結部材のL形基部21を双方の管状背面壁12aに接触させているので、前記L形基部21が双方の管状シート止め材1a、1bの回転防止機能として働き、高安定の連結固定に寄与する。
【実施例2】
【0016】
次に、図3〜図5は、請求項2に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例2を示している。この実施例2に係る管状シート止め材の連結構造も、シート止め材1aと1bを、シート止着溝10aと10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する構成である。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、一方の管状シート止め材1bの側壁13bに、同側壁13bから突き出る連結部材4がリベット止め42されて強固に取り付けられ、該連結部材4へ他方の管状シート止め材1aの中空部が嵌め込まれる。なお、連結部材4は、図3〜5に示す横断面が略コ字形状に限定されない。例えばH形鋼等を用いて実施することもできる。
そして、前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aにボルト通し孔16、16が設けられ、前記連結部材4のフランジ部41、41にも前記ボルト通し孔16と位置が共通するネジ孔40、40が設けられており、前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aのボルト通し孔16、16から前記ネジ孔40へ接合用ボルト5、5をねじ込み強固に締め付けてボルト接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結される。
【0017】
この実施例2に係る管状シート止め材の連結構造は上記構成であるから、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定を達成できる。また、管状シート止め材1aと1bの背面壁12aと12bを地面に付けて寝かせた状態で、同管状シート止め材同士1aと1bの連結作業ができるので、非常に作業性に優れている。
【実施例3】
【0018】
次に、図6及び図7は、請求項3に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例3を示している。この実施例3に係る管状シート止め材の連結構造も、シート止め材1aと1bを、シート止着溝10aと10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する構成である。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、一方の管状シート止め材1aの中空部内へ、ウェブ61にネジ孔62を有する横断面が略コ字形状の連結部材6が嵌め込まれ、該連結部材6のフランジ部60、60は当該管状シート止め材1aの両側壁13a、13aとがそれぞれリベット止め63、63により接合されている。なお、前記連結部材は、図6及び図7に示す横断面が略コ字形状に限定されない。例えば管状のものを用いた実施することもできる。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、他方の管状シート止め材1bの両側壁13b、13bに、前記連結部材6のネジ孔62と位置が共通するボルト通し孔17、17’が形成されている。前記ボルト通し孔のうち、双方の管状シート止め材1a、1bが突き合わさる側のボルト通し孔17は、接合用ボルト7の軸部が通る程度の内径で形成されており、反対側のボルト通し孔17’は、後述の筒状位置決め部材9が通る程度の内径で形成されている。前記ボルト通し孔17’へ、筒状位置決め部材9と、該筒状位置決め部材9の筒内へ軸部を挿入した接合用ボルト7が通され、該接合用ボルト7が、前記連結部材6のネジ孔62へねじ込まれ強固に締め付けてボルト接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結される。前記接合用ボルト7は、前記位置決め部材9が他方の管状シート止め材1bの側壁13bに突き当たることにより位置決めされる。また、前記接合用ボルト7の頭部は、前記他方の管状シート止め材1bの管内へ完全に収められており、前記頭部の天端は、同管状シート止め材1bの側壁13bとほぼ面一にされている(図7を参照)。
【0019】
なお、前記接合用ボルトは、図8に示すように、軸部に段差部70’を設けた段付き接合ボルト7’を用いて実施することもできる。つまり、前記段付きボルト7’は、段差部70’を他方の管状シート止め材1bの側壁13bに突き当てて位置決めされている。
【0020】
この実施例3に係る管状シート止め材1a、1bの連結構造は上記構成であるから、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定を達成できる。また、管状シート止め材1aと1bの背面壁12aと12bを地面に付けて寝かせた状態で同管状シート止め材同士1aと1bの連結作業ができるので、非常に作業性に優れている。
【実施例4】
【0021】
次に、図9及び図10は、請求項4に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例4を示している。この実施例4に係る管状シート止め材の連結構造は、連結部材8の構成を除いて実施例3の連結構造とほぼ同一の構成であるため、前記連結部材8の構成についてのみ説明し、実施例3で説明した内容と重複する説明は省略する。
この実施例4に係る管状シート止め材の連結構造を構成する連結部材8は、図9(B)に拡大して示すように、横断面が略コ字形状(但し、管状のものであっても良い。)を成し、ウェブ81にネジ孔82が形成され、更に同ウェブ81の一縁辺に沿って外向きのリブ84が形成され、他縁辺に沿って内向きのリブ85が形成されている。つまり、一方の管状シート止め材1aの中空部内へ嵌め込まれた連結部材8のリブ84が他方の管状シート止め材1bの背面壁12bへ接触されており、同リブ84が双方の管状シート止め材1a、1bの回転防止機能として働き、高安定の連結固定に寄与できる構成である。
なお、前記連結部材8の内向きリブ85は、同連結部材8を補強するための補強リブであり、必須の構成要素ではない。
【0022】
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施例1のシート止め材の連結構造を分解して示した斜視図である。
【図2】実施例1の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図3】実施例2の管状シート止め材の連結構造を分解して示した斜視図である。
【図4】実施例2の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図5】実施例2の管状シート止め材の連結構造の縦断面図である。
【図6】実施例3の管状シート止め材の連結構造を分解して示した斜視図である。
【図7】実施例3の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図8】実施例3の管状シート止め材の異なる連結構造を示す横断面図である。
【図9】Aは実施例4の管状シート止め材の連結構造を分解して示した斜視図であり、Bは連結部材を示した斜視図である。
【図10】実施例4の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図11】管状シート止め材を連結して構成したビニールハウスのドアを示した斜視図である。
【図12】従来の管状シート止め材の連結構造の一例を示した斜視図である。
【0024】
1a 管状シート止め材
1b 管状シート止め材
10a シート止着溝
10b シート止着溝
11a シート止着溝の底壁
11b シート止着溝の底壁
12a 背面壁
12b 背面壁
13a 側壁
13b 側壁
2 連結部材
4 連結部材
6 連結部材
8 連結部材
3 接合用ボルト
5 接合用ボルト
7、7’ 接合用ボルト
14 止め孔
14’ 止め孔
15 ボルト通し孔
16 ボルト通し孔
17 ボルト通し孔
17’ ボルト通し孔
【技術分野】
【0001】
この発明は、ビニールハウスの骨組みやドア等の組立て部材を構成する骨材である管状シート止め材を、互いにT字形状に直交する配置に突き合わせて強固に接合する連結構造の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、図11に例示したようなビニールハウスのドアaは、一例を図12に示したように、台形波が交互の向きに連続する波形状の弾性な止め線mでシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝eを備えた横断面が管状のシート止め材bとcを、前記シート止着溝eが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせ接合して組立られている。互いに直交する配置に突き合わされた管状シート止め材の連結構造としては、従来、管状シート止め材の突き合わせ箇所を溶接接合して連結する構造が知られている。しかし、管状シート止め材は鋼板の表面を亜鉛メッキで保護されており、溶接すると連結部分の亜鉛メッキが剥がれて錆びやすくなり、同連結部分の剛性低下や耐用寿命の低下が問題となる。また、亜鉛メッキが剥がれて錆び付いたドアaは見栄えが悪い。
溶接接合によらない連結構造として、例えば下記非特許文献1に開示された連結構造が知られている。それを図12に例示したように、一方の管状シート止め材cの側壁dに同側壁dから突き出る連結部材hが取り付けられ、他方の管状シート止め材bの中空部内へ前記連結部材hが嵌め込まれている。前記他方の管状シート止め材bのシート止着溝eの底壁gと背面壁f、及び前記連結部材hそれぞれの共通位置にボルト通し孔nが形成されており、シート止着溝eの底壁g側から前記ボルト通し孔nへボルトpを座金kを介して通し、背面壁fの側へ突き出たボルトpへ、ナットjを座金qを介して強固に締め付けて接合し、双方の管状シート止め材bとcが直交する配置に連結されている。
【0003】
【非特許文献1】渡辺パイプ株式会社 総合カタログ1998年度版
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記非特許文献1に開示され図12に示した従来のシート止め材の連結構造は、連結部材hへ嵌め込んだ管状シート止め材bとの間に必ず生ずる遊びに起因する、所謂ガタツキが発生するので非常に緩い連結となると云う問題がある。
【0005】
本発明の目的は、互いにT字形状に直交する配置に突き合わされた管状シート止め材を、十分強固に接合することができ、高安定の連結固定ができる管状シート止め材の連結構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに共通の止め孔14、14’が設けられ、略L字形状の連結部材2の主部20が背面壁12a側の前記止め孔14から嵌め込まれていると共に、同連結部材2のL形基部21は双方の管状シート止め材1aと1bの背面壁12a、12bへ接触され、先端部22はシート止着溝10aの底壁11aの止め孔14’へ掛止められており、
他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられ、
前記連結部材2の主部20には、前記他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15と共通する位置にネジ孔23が形成されており、
前記他方の管状シート止め材1bの前記ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3を前記連結部材2のネジ孔23へねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1a、1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1bの側壁13bに、同側壁13bから突き出る連結部材4が強固に取り付けられており、該連結部材4へ他方の管状シート止め材1aの中空部が嵌め込まれており、
前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aにボルト通し孔16、16が設けられ、前記連結部材4にも前記ボルト通し孔16、16と位置が共通するネジ孔40、40が設けられており、
前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aのボルト通し孔16、16から前記ネジ孔40へ接合用ボルト5、5をねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1aの中空部内へ、ネジ孔62を有する連結部材6が嵌め込まれ、該連結部材6は当該管状シート止め材1aへ接合されており、
他方の管状シート止め材1bの両側壁13b、13bに、前記連結部材6のネジ孔62と位置が共通するボルト通し孔17、17’が形成されており、前記ボルト通し孔17、17’へ通した接合用ボルト7が、前記連結部材6のネジ孔62へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材1aの中空部内へ、ネジ孔82を有する連結部材8が嵌め込まれ、該連結部材8は当該管状シート止め材1aへ接合されていると共に、同連結部材8に形成されたリブ84が他方の管状シート止め材1bの背面壁12bへ接触されており、
他方の管状シート止め材1bの両側壁13b、13bに、前記連結部材8のネジ孔82と位置が共通するボルト通し孔17、17が形成されており、前記ボルト通し孔17、17へ通した接合用ボルト7が、前記連結部材8のネジ孔82へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、3及び4に記載した発明に係る管状シート止め材の連結構造は、一方の管状シート止め材1aの中空部内へ嵌め込み固定された連結部材2又は6のネジ孔23又は62へ、他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3をねじ込み強力に締め付けてボルト接合するので、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定が達成できる。
【0011】
請求項2に記載した管状シート止め材の連結構造は、一方の管状シート止め材1bの側面壁13bに取付けられた連結部材4へ、他方の管状シート止め材1aの中空部が嵌め込まれ、前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aのボルト通し孔16から前記ネジ孔40へ接合用ボルト5、5をねじ込み強力に締め付けてボルト接合する構成なので、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定が達成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の管状シート止め材の連結構造は、台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10a、10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造である。
一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに共通の止め孔14、14’が設けられ、略L字形状の連結部材2の主部20が背面壁12a側の前記止め孔14から嵌め込まれていると共に、同連結部材2のL形基部21は双方の管状シート止め材1aと1bの背面壁12aへ接触され、先端部22はシート止着溝10aの底壁11aの止め孔14’へ掛止められている。他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられている。前記連結部材2の主部20には、前記他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15と共通する位置にネジ孔23が形成されている。前記他方の管状シート止め材1bの前記ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3を前記連結部材2のネジ孔23へねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材1a、1bが直交する配置に連結されている。
【実施例1】
【0013】
以下に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
図1及び図2は、請求項1に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例1を示している。この実施例1に係る管状シート止め材の連結構造も、ビニールハウスの骨組みや図11に示すドアを構成するものである。即ち、台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材1aと1bを、前記シート止着溝10aと10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いにT字形状に直交する配置に突き合わせて接合する。
【0014】
前記管状シート止め材1a、1bのうち、一方の管状シート止め材1aのシート止着溝10aの底壁11aと背面壁12aとに位置が共通する止め孔14、14’が設けられ、略L字形状の連結部材2の主部20が前記背面壁12a側の止め孔14へ嵌め込まれ、同連結部材2のL形基部21は双方の管状シート止め材1a、1bの背面壁12a、12bに接触され、先端部22はシート止着溝10a側の止め孔14’へ掛止められる。具体的には、連結部材の先端部22は段差状に形成されており、該凸部がシート止着溝10a側の止め孔14’へ嵌め込まれ、凹部をシート止着溝10aの底壁11aへ突き当てて掛止められる。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、他方の管状シート止め材1bには両側壁13b、13bの共通位置を貫通するボルト通し孔15、15が設けられている。
そして、前記連結部材2の主部20には、前記他方の管状シート止め材1bのボルト通し孔15、15と共通する位置にネジ孔23が形成されており、前記他方の管状シート止め材1bの前記ボルト通し孔15、15へ通した接合用ボルト3を前記連結部材2のネジ孔23へねじ込み強固に締め付けてボルト接合が行われ、双方の管状シート止め材1a、1bが直交する配置に連結される。
【0015】
この実施例1に係る管状シート止め材の連結構造は上記構成であるから、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定を達成できる。また、同連結部材のL形基部21を双方の管状背面壁12aに接触させているので、前記L形基部21が双方の管状シート止め材1a、1bの回転防止機能として働き、高安定の連結固定に寄与する。
【実施例2】
【0016】
次に、図3〜図5は、請求項2に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例2を示している。この実施例2に係る管状シート止め材の連結構造も、シート止め材1aと1bを、シート止着溝10aと10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する構成である。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、一方の管状シート止め材1bの側壁13bに、同側壁13bから突き出る連結部材4がリベット止め42されて強固に取り付けられ、該連結部材4へ他方の管状シート止め材1aの中空部が嵌め込まれる。なお、連結部材4は、図3〜5に示す横断面が略コ字形状に限定されない。例えばH形鋼等を用いて実施することもできる。
そして、前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aにボルト通し孔16、16が設けられ、前記連結部材4のフランジ部41、41にも前記ボルト通し孔16と位置が共通するネジ孔40、40が設けられており、前記他方の管状シート止め材1aの両側壁13a、13aのボルト通し孔16、16から前記ネジ孔40へ接合用ボルト5、5をねじ込み強固に締め付けてボルト接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結される。
【0017】
この実施例2に係る管状シート止め材の連結構造は上記構成であるから、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定を達成できる。また、管状シート止め材1aと1bの背面壁12aと12bを地面に付けて寝かせた状態で、同管状シート止め材同士1aと1bの連結作業ができるので、非常に作業性に優れている。
【実施例3】
【0018】
次に、図6及び図7は、請求項3に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例3を示している。この実施例3に係る管状シート止め材の連結構造も、シート止め材1aと1bを、シート止着溝10aと10bが同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する構成である。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、一方の管状シート止め材1aの中空部内へ、ウェブ61にネジ孔62を有する横断面が略コ字形状の連結部材6が嵌め込まれ、該連結部材6のフランジ部60、60は当該管状シート止め材1aの両側壁13a、13aとがそれぞれリベット止め63、63により接合されている。なお、前記連結部材は、図6及び図7に示す横断面が略コ字形状に限定されない。例えば管状のものを用いた実施することもできる。
前記管状シート止め材1a、1bのうち、他方の管状シート止め材1bの両側壁13b、13bに、前記連結部材6のネジ孔62と位置が共通するボルト通し孔17、17’が形成されている。前記ボルト通し孔のうち、双方の管状シート止め材1a、1bが突き合わさる側のボルト通し孔17は、接合用ボルト7の軸部が通る程度の内径で形成されており、反対側のボルト通し孔17’は、後述の筒状位置決め部材9が通る程度の内径で形成されている。前記ボルト通し孔17’へ、筒状位置決め部材9と、該筒状位置決め部材9の筒内へ軸部を挿入した接合用ボルト7が通され、該接合用ボルト7が、前記連結部材6のネジ孔62へねじ込まれ強固に締め付けてボルト接合が行われ、双方の管状シート止め材1aと1bが直交する配置に連結される。前記接合用ボルト7は、前記位置決め部材9が他方の管状シート止め材1bの側壁13bに突き当たることにより位置決めされる。また、前記接合用ボルト7の頭部は、前記他方の管状シート止め材1bの管内へ完全に収められており、前記頭部の天端は、同管状シート止め材1bの側壁13bとほぼ面一にされている(図7を参照)。
【0019】
なお、前記接合用ボルトは、図8に示すように、軸部に段差部70’を設けた段付き接合ボルト7’を用いて実施することもできる。つまり、前記段付きボルト7’は、段差部70’を他方の管状シート止め材1bの側壁13bに突き当てて位置決めされている。
【0020】
この実施例3に係る管状シート止め材1a、1bの連結構造は上記構成であるから、二つの管状シート止め材1aと1bはボルト締結力そのものの強い引張り力で接合することになり、双方の管状シート止め材1aと1bをボルト締結力に応じて強固に引張り接合でき、高安定の連結固定を達成できる。また、管状シート止め材1aと1bの背面壁12aと12bを地面に付けて寝かせた状態で同管状シート止め材同士1aと1bの連結作業ができるので、非常に作業性に優れている。
【実施例4】
【0021】
次に、図9及び図10は、請求項4に記載した管状シート止め材の連結構造の実施例4を示している。この実施例4に係る管状シート止め材の連結構造は、連結部材8の構成を除いて実施例3の連結構造とほぼ同一の構成であるため、前記連結部材8の構成についてのみ説明し、実施例3で説明した内容と重複する説明は省略する。
この実施例4に係る管状シート止め材の連結構造を構成する連結部材8は、図9(B)に拡大して示すように、横断面が略コ字形状(但し、管状のものであっても良い。)を成し、ウェブ81にネジ孔82が形成され、更に同ウェブ81の一縁辺に沿って外向きのリブ84が形成され、他縁辺に沿って内向きのリブ85が形成されている。つまり、一方の管状シート止め材1aの中空部内へ嵌め込まれた連結部材8のリブ84が他方の管状シート止め材1bの背面壁12bへ接触されており、同リブ84が双方の管状シート止め材1a、1bの回転防止機能として働き、高安定の連結固定に寄与できる構成である。
なお、前記連結部材8の内向きリブ85は、同連結部材8を補強するための補強リブであり、必須の構成要素ではない。
【0022】
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施例1のシート止め材の連結構造を分解して示した斜視図である。
【図2】実施例1の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図3】実施例2の管状シート止め材の連結構造を分解して示した斜視図である。
【図4】実施例2の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図5】実施例2の管状シート止め材の連結構造の縦断面図である。
【図6】実施例3の管状シート止め材の連結構造を分解して示した斜視図である。
【図7】実施例3の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図8】実施例3の管状シート止め材の異なる連結構造を示す横断面図である。
【図9】Aは実施例4の管状シート止め材の連結構造を分解して示した斜視図であり、Bは連結部材を示した斜視図である。
【図10】実施例4の管状シート止め材の連結構造の横断面図である。
【図11】管状シート止め材を連結して構成したビニールハウスのドアを示した斜視図である。
【図12】従来の管状シート止め材の連結構造の一例を示した斜視図である。
【0024】
1a 管状シート止め材
1b 管状シート止め材
10a シート止着溝
10b シート止着溝
11a シート止着溝の底壁
11b シート止着溝の底壁
12a 背面壁
12b 背面壁
13a 側壁
13b 側壁
2 連結部材
4 連結部材
6 連結部材
8 連結部材
3 接合用ボルト
5 接合用ボルト
7、7’ 接合用ボルト
14 止め孔
14’ 止め孔
15 ボルト通し孔
16 ボルト通し孔
17 ボルト通し孔
17’ ボルト通し孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材のシート止着溝の底壁と背面壁とに位置が共通する止め孔が設けられ、略L字形状の連結部材の主部が背面壁側の前記止め孔から嵌め込まれていると共に、同連結部材のL形基部は双方の管状シート止め材の背面壁へ接触され、先端部はシート止着溝の底壁の止め孔へ掛止められており、
他方の管状シート止め材には両側壁の共通位置を貫通するボルト通し孔が設けられ、
前記連結部材の主部には、前記他方の管状シート止め材のボルト通し孔と共通する位置にネジ孔が形成されており、
前記他方の管状シート止め材の前記ボルト通し孔へ通した接合用ボルトを前記連結部材のネジ孔へねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【請求項2】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材の側壁に、同側壁から突き出る連結部材が強固に取り付けられており、該連結部材へ他方の管状シート止め材の中空部が嵌め込まれており、
前記他方の管状シート止め材の両側壁にボルト通し孔が設けられ、前記連結部材にも前記ボルト通し孔と位置が共通するネジ孔が設けられており、
前記他方の管状シート止め材の両側壁のボルト通し孔から前記ネジ孔へ接合用ボルトをねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【請求項3】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材の中空部内へ、ネジ孔を有する連結部材が嵌め込まれ、該連結部材は当該管状シート止め材へ接合されており、
他方の管状シート止め材の両側壁に、前記連結部材のネジ孔と位置が共通するボルト通し孔が形成されており、前記ボルト通し孔へ通した接合用ボルトが、前記連結部材のネジ孔へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【請求項4】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材の中空部内へ、ネジ孔を有する連結部材が嵌め込まれ、該連結部材は当該管状シート止め材へ接合されていると共に、同連結部材に形成されたリブが他方の管状シート止め材の背面壁に接触されており、
他方の管状シート止め材の両側壁に、前記連結部材のネジ孔と位置が共通するボルト通し孔が形成されており、前記ボルト通し孔へ通した接合用ボルトが、前記連結部材のネジ孔へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【請求項1】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材のシート止着溝の底壁と背面壁とに位置が共通する止め孔が設けられ、略L字形状の連結部材の主部が背面壁側の前記止め孔から嵌め込まれていると共に、同連結部材のL形基部は双方の管状シート止め材の背面壁へ接触され、先端部はシート止着溝の底壁の止め孔へ掛止められており、
他方の管状シート止め材には両側壁の共通位置を貫通するボルト通し孔が設けられ、
前記連結部材の主部には、前記他方の管状シート止め材のボルト通し孔と共通する位置にネジ孔が形成されており、
前記他方の管状シート止め材の前記ボルト通し孔へ通した接合用ボルトを前記連結部材のネジ孔へねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【請求項2】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材の側壁に、同側壁から突き出る連結部材が強固に取り付けられており、該連結部材へ他方の管状シート止め材の中空部が嵌め込まれており、
前記他方の管状シート止め材の両側壁にボルト通し孔が設けられ、前記連結部材にも前記ボルト通し孔と位置が共通するネジ孔が設けられており、
前記他方の管状シート止め材の両側壁のボルト通し孔から前記ネジ孔へ接合用ボルトをねじ込み強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【請求項3】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材の中空部内へ、ネジ孔を有する連結部材が嵌め込まれ、該連結部材は当該管状シート止め材へ接合されており、
他方の管状シート止め材の両側壁に、前記連結部材のネジ孔と位置が共通するボルト通し孔が形成されており、前記ボルト通し孔へ通した接合用ボルトが、前記連結部材のネジ孔へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【請求項4】
台形波が交互の向きに連続する波形状で弾性な止め線でシートを挿入して止着できる開口部が幅狭のシート止着溝を備えた横断面が管状のシート止め材を、前記シート止着溝が同一方向に向き共通平面を形成するように互いに直交する配置に突き合わせて接合する連結構造であって、
一方の管状シート止め材の中空部内へ、ネジ孔を有する連結部材が嵌め込まれ、該連結部材は当該管状シート止め材へ接合されていると共に、同連結部材に形成されたリブが他方の管状シート止め材の背面壁に接触されており、
他方の管状シート止め材の両側壁に、前記連結部材のネジ孔と位置が共通するボルト通し孔が形成されており、前記ボルト通し孔へ通した接合用ボルトが、前記連結部材のネジ孔へねじ込まれ強固に締め付けて接合が行われ、双方の管状シート止め材が直交する配置に連結されていることを特徴とする、管状シート止め材の連結構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−17834(P2009−17834A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−183649(P2007−183649)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(000221568)東都興業株式会社 (57)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(000221568)東都興業株式会社 (57)
【Fターム(参考)】
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