説明

管理サーバ、プログラム及び画像管理送信方法

【課題】 特定の人と特定の人との関係において、セキュリティの強化を図るとともに、人と人との結び付きを考慮して感情の元となる心を大切にしたシステムに必要な管理サーバ等を提供する。
【解決手段】 画像管理送信方法を実現する動画閲覧システム1は、ユーザ3の携帯電話機5と、携帯電話機5内の動画データ7とリンクするQRコード9と、QRコード9と動画データ7をリンクして保存する専用端末11と、専用端末11とアクセス可能な管理サーバ13と、ユーザ19の携帯電話機15と、QRコード9とは対となるQRコード17とを備える。QRコード17はユーザ19が管理サーバ13にアクセスすることを可能とさせる。ユーザ19はユーザ3から送られる動画データ7を閲覧できてプレゼント20の受け取りとともに喜びなどの感情を大きく感じるとることができる。管理サーバ13は自身の情報の漏洩を禁止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバ、プログラム及び画像管理送信方法に関し、特に例えばQRコードというような識別コードにより、例えば携帯電話のような情報処理端末で例えば動画のような画像をユーザが閲覧できるための管理サーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
バーコードに加えて、近年、QRコードが生まれ、携帯電話のカメラ機能を用いてコードを読み取り、URLなどを認識してインターネットなどの情報通信ネットワーク上の情報にアクセスすることが可能になっている。技術水準を示すものの参考として、特許文献1を記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−157815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、不特定多数の人々に見られることが前提の内容は例えばQRコードを用いてアクセス可能にしていることが通常ではあるが、このような不特定多数の人々が見る場合のセキュリティの問題は重要である。また、特定の人が他の特定の人に見てもらいたい画像を送りたいと思えば、セキュリティの問題はより極めて重要な課題と言える。
【0005】
ゆえに、本発明は、セキュリティを強化した管理サーバ等を提供することを目的とする。また、本発明は、例えばプレゼントを贈るような特定の人と特定の人との関係において、特に見る側が特定される場合におけるセキュリティを強化した管理サーバ等を提供することを目的とする。さらに、本発明は、例えばプレゼントを贈るような特定の人と特定の人との関係において、セキュリティの強化を図るとともに、人と人との結び付きを考慮して嬉しさ・楽しさ・悲しさ・喜びなどの感情の元となる心を大切にしたシステム化の実現を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、管理サーバであって、当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止された特定情報処理端末から画像データを受信して記憶しており、ユーザに与えられる識別コードを用いて情報処理端末を保持する当該ユーザが前記情報処理端末によりアクセスしたことに応答して前記画像データを前記情報処理端末に送信することが可能な、又は、ユーザに与えられる識別コードを用いて情報処理端末を保持する当該ユーザが前記情報処理端末によりアクセスして前記画像データを購入する意思表示をしさらに当該ユーザが前記情報処理端末とは異なる第2の情報処理端末によりアクセスしたことに応答して前記画像データを前記第2の情報処理端末に送信することが可能な、管理サーバである。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記情報処理端末又は前記第2の情報処理端末に前記画像データを送信するためにはパスワードを要求するものである。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記識別コードとは対となる識別コードを用いて他の情報処理端末を保持する他のユーザが所望する前記他の情報処理端末に保存されている画像データとリンクさせ、当該画像データが前記特定情報処理端末に保存されるものである。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記ユーザが画像を閲覧した後に、前記情報処理端末から送信される電子メールを前記他の情報処理端末に受信させることを可能としたものである。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項3又は4において、前記特定情報処理端末に加え、前記情報処理端末及び前記他の情報処理端末のいずれからも、当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されて、当該管理サーバに関する情報が不可視とされたものである。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項1又は2において、前記特定情報処理端末に加え、前記情報処理端末及び前記第2の情報処理端末のいずれからも、当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されて、当該管理サーバに関する情報が不可視とされたものである。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項1から6のいずれかにおいて、前記特定情報処理端末が、前記ユーザが画像を閲覧した後又は前記ユーザが画像を購入する意思表示をした後に、前記情報処理端末へ転送不可の添付データ付き電子メールを送信可能とすべく、前記特定情報処理端末に対して送信のためのデータを与えるものである。
【0013】
請求項8に係る発明は、請求項1から7のいずれかに記載の管理サーバを動作させるプログラムである。
【0014】
請求項9に係る発明は、識別コードが第1ユーザの意思に基づき第2ユーザに送られる場合における画像管理送信方法であって、特定情報処理端末が、第1識別コードにより、第1情報処理端末を保持する前記第1ユーザが前記第1情報処理端末に保存されている所望の画像データとリンクさせて保存する第1ステップと、前記管理サーバが、前記特定情報処理端末から前記画像データを受信する第2ステップと、前記管理サーバが、前記受信した画像データを記憶する第3ステップと、前記管理サーバが、前記第1識別コードとは対となる識別コードであって前記第2ユーザに送られた識別コードにより、前記第2ユーザが前記第2情報処理端末を用いてアクセスすることに応答して前記第2情報処理端末に前記画像データを送信する第4ステップとを含み、前記当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、管理サーバが当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止された特定情報処理端末から画像データを受信して記憶しており、ユーザに与えられる識別コードを用いて情報処理端末を保持する当該ユーザが前記情報処理端末によりアクセスしたことに応答して前記画像データを前記情報処理端末に送信することが可能、又は、ユーザに与えられる識別コードを用いて情報処理端末を保持する当該ユーザが前記情報処理端末によりアクセスして前記画像データを購入する意思表示をしさらに当該ユーザが前記情報処理端末とは異なる第2の情報処理端末によりアクセスしたことに応答して前記画像データを前記第2の情報処理端末に送信することが可能なので、管理サーバが当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止された上で、特定情報処理端末を介した画像データのみが閲覧されることになり、不適切な画像データが保存・閲覧されるリスクが減り、また画像データの改変のリスクも減らすことができる。
【0016】
また、従来の技術では、QRコードのような識別コードを用いて情報にアクセスする場合には、URLなどの情報が示され、アドレスといったサーバに関する情報が明らかになっていた。このようなサーバに関する情報を見ることができるとすると、通常は問題とはなり難いが、悪意のある者が存在する場合もあり得、サーバを管理している立場からすれば情報の漏洩といった問題も起こり得る。しかし、本願請求項1に係る発明によれば、管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されるので、この点も解決できる。
【0017】
さらに、従来の技術では、管理されたサーバそのものに、閲覧が予定されている画像などのデータをダイレクトに入力して保存する形態にすると、なんらのチェックもなされず不適切な画像データも取り込まれる可能性があり、それが閲覧されてしまうことも起こり得る。さらに、悪意者によって、画像データが改変されてしまうリスクもある。しかし、本願請求項1に係る発明によれば、特定情報処理端末を介するので、この点も解決できる。
【0018】
以上のように、セキュリティが強化された管理サーバが実現できる。
【0019】
請求項2に係る発明によれば、閲覧のためにはパスワードが要求され、セキュリティの向上が図られている。
【0020】
請求項3に係る発明によれば、上記識別コードとは対となる識別コードを用いて他の情報処理端末を保持する他のユーザが所望する他の情報処理端末に保存されている画像データとリンクさせ、当該画像データが特定情報処理端末に保存されるものであるから、特定のユーザのみが画像データを特定情報処理端末に保存でき、特定のユーザ同士の間のような形態で画像の閲覧が行われることになる。
【0021】
請求項4に係る発明によれば、特定のユーザが特定のユーザに例えばプレゼントとともにカードを送る場合にそのカードに識別コードが印刷されていて、送られた画像を閲覧した後に、サンクスメールを送ることができる。
【0022】
請求項5に係る発明によれば、特定情報処理端末に加え、情報処理端末及び他の情報処理端末のいずれからも、当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されて、当該管理サーバに関する情報が不可視とされたものであるから、セキュリティの強化が十分なものとできる。
【0023】
請求項6に係る発明によれば、特定情報処理端末に加え、情報処理端末及び第2の情報処理端末のいずれからも、当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されて、当該管理サーバに関する情報が不可視とされたものであるから、セキュリティの強化が十分なものとできる。
【0024】
請求項7に係る発明によれば、特定情報処理端末が、ユーザが画像を閲覧した後又はユーザが画像を購入する意思表示をした後に、情報処理端末へ転送不可の添付データ付き電子メールを送信可能とすべく、特定情報処理端末に対して送信のためのデータを与えるものであるから、添付データにクーポンや当選特典といったものを選択することにより、画像を閲覧することを促進して特定情報処理端末の使用頻度が向上するためのこのシステムにとっての販促を進めることができる。
【0025】
請求項8に係る発明によれば、記録媒体への保存の有無は問わずに、プログラムの発明として請求項1から7のいずれかの管理サーバを動作させることができる。
【0026】
請求項9に係る発明によれば、識別コードが第1ユーザの意思に基づき第2ユーザに送られる場合おいて、例えばプレゼントを贈るような特定の人と特定の人との関係において、第1〜第4ステップを行う上で、管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されていることを特徴とするものであり、セキュリティが強化されている。さらに、特定情報処理端末を介し、管理サーバの管理のもとで、第2ユーザ側の第2情報処理端末に画像データが送信されるので、第2ユーザは、特定のユーザとして、特定のユーザである第1ユーザからの画像を閲覧できる。そして、セキュリティが強化されるだけでなく、特定のユーザ間で、人と人との結び付きを考慮して嬉しさ・楽しさ・悲しさ・喜びなどの感情の元となる心を大切にしたシステムの実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像管理送信方法を実現する動画閲覧システムの全体を示すブロック図である。
【図2】図1の動画閲覧システムの動作を説明するフロー図である。
【図3】図1の動画閲覧システムに追加される機能を説明する概略図である。
【図4】図3の動画閲覧システムに追加された機能の変形例を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像管理送信方法を実現する動画閲覧システムの全体を示すブロック図である。図2は、図1の動画閲覧システムの動作を説明するフロー図である。
【0029】
動画閲覧システム1は、情報処理端末の一例の携帯電話機5と、識別コードの一例のQRコード9と、特定情報処理端末の一例の専用端末11と、専用端末11との間でアクセスが可能な管理サーバ13と、情報処理端末の一例の携帯電話機15と、QRコード9と一対となる識別コードの一例のQRコード17とを、備える。管理サーバ13は、専用端末11から画像データの一例の動画データ7を受信する受信部13aと、受信した動画データ7を記憶する記憶部13bと、携帯電話機15に動画データ7を送信する送信部13cとを有している。
【0030】
携帯電話機5は、友人などの特定の人(ユーザ)19へ動画メッセージを送りたいと考えている人(ユーザ)3が持っているものである。QRコード9は、携帯電話機5に保存されているメッセージ動画となる動画データ7とリンクさせるものである。ユーザ19は、携帯電話機15を持っており、その携帯電話機15は動画を閲覧できる機能を有している。
【0031】
専用端末11は、ショップ21内に設置され、その店員23が専用端末11を操作する。店員23は、ユーザ3についてユーザ登録(或いは携帯電話機の端末登録)を行い、携帯電話機5内の動画データ7を専用端末11に保存して確認する(ステップST1)。その確認は、以下のようにして行われる。まず、店員23は、専用端末11に取り込んだ動画の動作状態を確認し、その動画データ7をQRコード9とリンクさせた状態で管理サーバ13に送る。管理サーバ13では、受信部13が動画データ7を受信し(ステップST2)、記憶部13bが動画データ7を記憶する(ステップST3)。そして、店員は、必要であれば、ユーザ3の保持する携帯電話機、ショップ21に設置した携帯電話機、又は専用端末11を利用して、QRコード9と対となって管理サーバ13の記憶部13bの動画データ7へのアクセスが可能なQRコード17を用いて、管理サーバ13の記憶部13bに記憶された動画データ7にアクセスして閲覧が可能か否かを確認する。このような確認のうえで、店員23は、QRコード9と対となって管理サーバ13の記憶部13bの動画データ7へのアクセスが可能なQRコード17が印刷されたメッセージカード25をプレゼント20といっしょにユーザ19に配送する。
【0032】
なお、専用端末11は、本サービスに必要なサービス以外は行わないように例えば市販のアプリケーションソフトなどは入れられておらず、後からも取り込みができないようにされている。また、店員23により動画データ7が無断で改変されてしまうことがないように、動画データ7の編集作業も原則的として行われないように制限がかけられている。
【0033】
プレゼント20を受け取ったユーザ19は、友人などのユーザ3から送られてきたこと自体に喜ぶ上に、ここでは、携帯電話機15を用いてメッセージカード25に印刷されたQRコード17を読み取ることで、管理サーバ13にアクセスできる。ここで、メッセージカードに上からシートが貼られるなどでパスワードが印字され、或いは口頭、電子メール、FAX等を用いて、パスワードがユーザ19に伝えられている。そのため、管理サーバ13から要求さえるパスワードの入力を行うことにより、記憶部13bの動画データ7が送信部13cから携帯電話機15に送られる(ステップST4)。このようにして、ユーザ19は、友人などのユーザ3からのメッセージ動画を閲覧でき(ステップST5)、その喜びをさらに大きなものとして感じることができる。その結果、友人関係のように特定の人と特定の人との間のコミュニケーションを心が通じ合える形にできる。
【0034】
なお、ユーザ19は、動画を閲覧後に、サンクスメールを送るか否かの選択が可能であり、携帯電話機15を用いて、携帯電話機5に、電子メールを送ることができるもととしている。これにより、上記のシステムは、より特定の人と特定の人との間のコミュニケーションを心が通じ合える形にできるものとなっている。
【0035】
以上のような動作が管理サーバ13を中心に行われるが、管理サーバに関する情報、例えば、URL情報といったアドレス情報などは管理サーバ13から専用端末11にも、携帯電話機7にも、携帯電話機15にも、その漏洩が禁止されており、専用端末11、携帯電話機7、携帯電話機15のいずれからも、その情報を不可視としている。これにより特定の人同志、すなわち特定の方が送って特定の方が見る関係、特に特定の方が見る場合においてのデータの漏洩問題を解決する上に、予期せぬ改変なども行われず、送る側が所望する動画が特定の方によって閲覧されることになる。
【0036】
なお、上記では、動画を閲覧する側が携帯電話で見ることを想定したが、QRコード以外のバーコード等の識別コードを用い、通常のパーソナルコンピュータ(この機能を有するモバイル端末(携帯電話を含む))により、Webサーバを介して、管理サーバ13にアクセスして、動画閲覧を可能としてもよい。この場合のサンクスメールを送るか否かもWebサーバを介して専用HPからメール送信を行えるようにすればよい。このような場合においても、管理サーバ13に関する情報の漏洩は禁止されており、パーソナルコンピュータ側からは不可視となっている。
【0037】
また、上記では、画像データとして動画を想定したが、静止画であってもよい。いずれにおいても音声が付随するデータであるか否かの有無は問わない。
【0038】
さらに、上記では、QRコードは、ユーザ3側に渡されるQRコード9とユーザ19に渡されるQRコード17とを対とし、基本的に同じ情報内容を表すコードとしているが、必ずしも全く同一コードである必要はない。例えば、ユーザ3にとってはユーザ登録も関係しているからである。
【0039】
さらに、上記では、QRコードは、ユーザ3側に渡されるQRコード9とユーザ19に渡されるQRコード17とを対としているが、全く同一のものとしてユーザ19側に送られる一つのQRコードのみとしてもよい。
【0040】
さらに、上記では、ショップ21を挙げてギフトショップのようなイメージとしたが、クリスマス・バレンタインデー・誕生日・冠婚葬祭などの行事の際など、百貨店・チョコレートショップなどの菓子店・花屋・式場との関係で利用される様々なショップであってもよく、孫から遠方に住む祖父母などに送る葉書や手紙にQRコードが印刷されるようなシステムでもよい。
【0041】
さらに、上記実施の形態では、QRコードとの関係から携帯電話としたが、PHSのほか、パーソナルコンピュータ化が進んでおり、QRコードの読み取り等の機能があれば、他のモバイル端末であってもよい。
【0042】
さらに、CD等のジャケットやパンフレット、或いはアーティストグッズやクリアケースなどにQRコードを印刷し、購入者がそのQRコードによりユーザ登録をしてアーティストからのサンクスメールを受け取るころができるようにし、その後、例えば、目覚まし、バースデー、クリスマスなどのイベント時に、動画を閲覧できるように管理サーバとしてもよい。
【0043】
さらに、上記のようにユーザ登録が行われるので、関係するユーザにアンケートを実施してもよく、アンケート回答者の中から抽選等で商品等が当たるようにしてもよい。その実施の手法としては、例えば、サンクスメールの送受信の際に、各ユーザがその送信時又は受信時に付随させたメールに記載されたアンケート回答欄に回答することで行うことができる。
【0044】
さらに、ユーザ登録の内容のほか、アンケートを回収等することで、市場調査に必要なデータを管理サーバに蓄積することにも展開できる。
【0045】
図3は、図1の動画閲覧システムに追加される機能を説明する概略図である。図3を参照して、図1の動画閲覧システムに追加される機能を説明する。
【0046】
動画閲覧システム51では、サンクスメールを送る前に管理サーバ13はユーザ19に対して後述する電子メールがショップ21から送られてくることの許諾を問い合わせる。そして、ユーザ19がOKの場合には個人情報の登録が行われる。その個人情報には携帯電話機15のメールアドレスが含まれる。そして、サンクスメールが送られたことに伴い、管理サーバ13から専用端末11には、携帯電話機15のメールアドレスが知らされる。これにより、ショップ21側は、サンクスメールに応答して、又は、定期的に或いは不定期に、このメールアドレスへ向けて、クーポンや当選特典等の葉書やチケット等の紙媒体に代えて、PDF・GIF・動画等のデータが添付された電子メールを送ることができる。この電子メールを転送することは不可としておけば、印鑑や署名といったオリジナルを保証するものとなり、ショップ21側は、動画閲覧を促進し、このシステムを利用することを促すための販促を適切に進めることができる。ここで、この電子メールは、通常のパーソナルコンピュータとの同期が図られないようにしておくことが好ましい。これにより、ユーザ19は、携帯電話機15をショップ21に持ち込み、ポイントをチャージできるので、上記したように販促を進めることがより可能となる。
【0047】
なお、上記では、サンクスメールが送られたことに伴い管理サーバ13から専用端末11には携帯電話機15のメールアドレスを知らせることにしたが、管理サーバ13が動画閲覧時に携帯電話機15のメールアドレスを要求して取得していれば、サンクスメールが送られるか否かとは別に、動画閲覧がなされた場合に管理サーバ13から専用端末11に携帯電話機15のメールアドレスを知らせるようにしてもよい。
【0048】
また、上記ではメール送信のためのデータとしてメールアドレスを挙げたが、ショップ21が1回目のサンクスメール時或いは動画閲覧により既にメールアドレスを把握できている場合には2回目以降はサンクスメールが送られる毎或いは動画閲覧毎にその事実がメール送信のためのデータとして専用端末11に送られてもよい。この場合には、サンクスメールの送信頻度或いは閲覧頻度や回数に応じて、添付データ付き電子メールが送られればよい。
【0049】
さらに、ユーザ19所有の記憶媒体53に、ソフトを動作させるキーデータのようなプログラム(ドングル)、自身のマイデータ、チャージ可能なポイントなどのデータを記憶させ、ユーザ19が記憶媒体53をショップ21に持ち込んでポイントをチャージできるようにすれば、より販促が進むことになり、システムの利用がより進むことになる。そして、この記憶媒体53により、ユーザ19は、記憶媒体53を通常のパーソナルコンピュータに接続して、自身のポイントの状態を確認することもできる。
【0050】
図4は図3の動画閲覧システムに追加された機能の変形例を説明する概略図である。以下、相違点を中心に説明する。
【0051】
動画閲覧システム101では、QRコード117が印刷された雑誌120が発行されている。この雑誌120はA社によるものとする。雑誌120は会員向けといった特定の人へのものでもよいが、不特定の人へのものまで含まれるものでもよい。専用端末111には、QRコード117とリンクした動画107のデータが保存される。動画107としては、ライブ動画などが一例として挙げられる。専用端末111からは管理サーバ113の情報が不可視の状態で、管理サーバ113の受信部113aに動画データが受信されて記憶部113bに記憶され、送信部113cから動画データの送信が可能になっている。
【0052】
このように準備がなされた上で、雑誌120を購入したユーザ119は、携帯電話機115を用いてQRコード117により管理サーバ113にアクセスする。このときも携帯電話機115側には管理サーバ113の情報は不可視となっている。次に管理サーバ113からの「動画を購入するか?」という問いが示されるともに、後述する電子メールがA社121から送られてくることの許諾を問い合わせる。そして、ユーザ119が「購入する」という意思表示をし、携帯電話機115のメールアドレスその他の個人情報とともに例えばドングルのシリアル番号も管理サーバ113に与えると、課金されるとともに動画閲覧を可能にするためのキーデータが管理サーバ113から携帯電話機115に与えられる。これに応答するように、管理サーバ113からA社121の専用端末111にはメール送信のためのデータ(メールアドレス)が送られて、以降、A社121は、携帯電話機115のメールアドレスへ、課金時、又は、定期的に或いは不定期に、クーポンや当選特典等の葉書やチケット等の紙媒体に代えて、PDF・GIF・動画等のデータが添付された電子メールを送ることができる。
【0053】
一方、課金というタイミングで管理サーバ113からA社121の専用端末111にはメール送信のためのデータ(メールアドレス)が送られる形態にするか否かに関わらず、動画閲覧時にメール送信のためのデータ(メールアドレス)が送られる形態にしてもよく、以下、動画閲覧について説明する。
【0054】
この動画はデータ量が多い傾向にあるため、動画閲覧を望むユーザ119は、自宅などにあるパーソナルコンピュータ(PC)105を用いる。ユーザ119は、このPC105からA社のホームページ(HP)103にアクセスし、パスワードを入力してログインする。なお、A社のHP103から管理サーバ113の情報は不可視としている。このログインによりPC105と管理サーバ113とは繋がった状況になる。このとき、PC105からは管理サーバ113の情報は不可視としている。そして、PC105に動画データがダウンロードされるように指示されると、管理サーバ113の送信部113cからPC105にキーデータ付き及び個人情報付きで動画データが送られる。そして、ユーザ119は、個人情報とドングルを有した記憶媒体153により個人情報を一致させつつ或いはドングルを一致させつつキーを入力して一致させることで2重の一致が確認されて動画データを開いて動画を閲覧できる。この閲覧が行われると(或いはダウンロードが行われると)、管理サーバ113からA社121の専用端末111にはメール送信のためのデータ(メールアドレス)が送られて、以降、A社121は、携帯電話機115のメールアドレスへ、定期的に或いは不定期に、クーポンや当選特典等の葉書やチケット等の紙媒体に代えて、PDF・GIF・動画等のデータが添付された電子メールを送ることができる。
【0055】
なお、メール送信のためのデータが送られるタイミングは、課金時のみ、閲覧時のみ、課金時及び閲覧時のいずれであってもよい。
【0056】
さらに、図4では記憶媒体153を示しているが、これは図3の記憶媒体53と同様であり、その他についても、図3において説明した内容で図4に適用できるものは当てはめてよい。
【符号の説明】
【0057】
1、51、101 動画閲覧システム
5 携帯電話機
9 QRコード
11、111 専用端末
13、113 管理サーバ
13a、113a 受信部
13b、113b 記憶部
13c、113c 送信部
15、115 携帯電話機
17、117 QRコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバであって、
当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止された特定情報処理端末から画像データを受信して記憶しており、
ユーザに与えられる識別コードを用いて情報処理端末を保持する当該ユーザが前記情報処理端末によりアクセスしたことに応答して前記画像データを前記情報処理端末に送信することが可能な、又は、ユーザに与えられる識別コードを用いて情報処理端末を保持する当該ユーザが前記情報処理端末によりアクセスして前記画像データを購入する意思表示をしさらに当該ユーザが前記情報処理端末とは異なる第2の情報処理端末によりアクセスしたことに応答して前記画像データを前記第2の情報処理端末に送信することが可能な、管理サーバ。
【請求項2】
前記情報処理端末又は前記第2の情報処理端末に前記画像データを送信するためにはパスワードを要求する、請求項1記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記識別コードとは対となる識別コードを用いて他の情報処理端末を保持する他のユーザが所望する前記他の情報処理端末に保存されている画像データとリンクさせ、当該画像データが前記特定情報処理端末に保存される、請求項1又は2記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記ユーザが画像を閲覧した後に、前記情報処理端末から送信される電子メールを前記他の情報処理端末に受信させることを可能とした、請求項3記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記特定情報処理端末に加え、前記情報処理端末及び前記他の情報処理端末のいずれからも、当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されて、当該管理サーバに関する情報が不可視とされた、請求項3又は4記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記特定情報処理端末に加え、前記情報処理端末及び前記第2の情報処理端末のいずれからも、当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されて、当該管理サーバに関する情報が不可視とされた、請求項1又は2記載の管理サーバ。
【請求項7】
前記特定情報処理端末が、前記ユーザが画像を閲覧した後又は前記ユーザが画像を購入する意思表示をした後に、前記情報処理端末へ転送不可の添付データ付き電子メールを送信可能とすべく、前記特定情報処理端末に対して送信のためのデータを与える、請求項1から6のいずれかに記載の管理サーバ。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の管理サーバを動作させるプログラム。
【請求項9】
識別コードが第1ユーザの意思に基づき第2ユーザに送られる場合における画像管理送信方法であって、
特定情報処理端末が、第1識別コードにより、第1情報処理端末を保持する前記第1ユーザが前記第1情報処理端末に保存されている所望の画像データとリンクさせて保存する第1ステップと、
前記管理サーバが、前記特定情報処理端末から前記画像データを受信する第2ステップと、
前記管理サーバが、前記受信した画像データを記憶する第3ステップと、
前記管理サーバが、前記第1識別コードとは対となる識別コードであって前記第2ユーザに送られた識別コードにより、前記第2ユーザが前記第2情報処理端末を用いてアクセスすることに応答して前記第2情報処理端末に前記画像データを送信する第4ステップとを含み、
前記当該管理サーバに関する情報の漏洩が禁止されていることを特徴とする、画像管理送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−154515(P2010−154515A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−263217(P2009−263217)
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(508343238)
【Fターム(参考)】