説明

管理システム、管理方法及びプログラム

【課題】本発明は、計測値を表示する表示部を有する計測器と、計測値が表示された表示部を撮像可能な撮像部とを有し、計測値が変化するごとに変化後の計測値を含む画像が出力される管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】管理システムSは、ガスメータ110の近傍に配置され計測値が表示された表示部111の画像を撮像する第1カメラ210と、第1カメラ210からの画像を受信及び出力可能なロガー側通信部310と、撮像画像を記憶する画像データ記憶部331と、第1画像と第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較し差分を検出する比較部321と、差分が所定以上であるか否かを判定する判定部322と、判定部322により差分が所定以上であると判定された場合、ロガー側通信部310に対して第2画像の画像データを出力させることを指示する指示部323と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計測器における計測値が表示された表示部を継続的に撮像する撮像部と、所定の撮像画像と比較して差分を含む撮像画像を出力する送信部とを有する管理システムに関する。
また、本発明は、上記管理システムを利用した管理方法に関する。
また、本発明は、上記管理システムを動作させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気、ガス、水道等の使用量は、使用される場所に配置された計測器により計測される。通常、計測器は、計測された値(使用量)を表示する表示部を有する。表示部としては、デジタルで数字を表示するタイプや、外周に数字が表示された回転可能な円筒状部材が所定方向に並んだタイプや、円周方向に数字が記載された表示板と回転軸を中心に回転し数字を指し示す指針とを有するタイプや、垂直方向又は水平方向に直線的に数字が記載された表示板と水平方向又は垂直方向に直線的に移動し数字を指し示す指針とを有するタイプ等が存在する。
【0003】
ここで、上述のような計測器において、計測値(使用量)を把握するには、該計測器が設置された場所に行って、表示部に表示された値を読み取る必要がある。
遠隔地で計測値を管理する必要がある場合、計測値を読みとる作業だけでも大変な労力が必要となる。
【0004】
これに対し、計測値を数値データとして取得して通信網を通じて管理者等へ出力可能な計測器が存在する。しかし、この様な計測器を使用するためには、既存の計測器と交換する必要があり、コスト面での負担や作業面での負担面が生じる。また、計測値が正しいことの証明が必要な場合、直接確認することや計測値の写真等が別途必要となる。
【0005】
また、これに対し、イメージセンサを用いて既存の機械式メータを撮像した画像を通信で送信する管理システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−52613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のシステムでは、画像はイメージセンサ側から連続的に中継器に出力される。そして、中継器に出力された画像は、利用者へ連続的に中継器から送信されるか、又は、利用者(GISシステム)の要求により中継器から送信される。
【0008】
ここで、中継器から連続的に画像が利用者へ送信される場合、通信負担や利用者側のメモリに負担がかかるという問題があった。
また、利用者からの要求により中継器から画像が送信される場合、計測値の経時的な変化を利用者が把握できないという問題があった。
【0009】
本発明は、計測値を表示する表示部を有する計測器と、計測値が表示された表示部を撮像可能な撮像部とを有し、計測値が変化するごとに変化後の計測値を含む画像が出力される管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置され、表示部の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部からの画像を受信する第1受信部と、前記撮像部により撮像された画像を出力可能な第1送信部と、前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶する第1記憶部と、前記第1記憶部により記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出する比較部と、前記比較部により検出された差分が所定以上であるか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記差分が所定以上であると判定された場合、前記第1送信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示する指示部と、を備える管理システムに関する。
【0011】
また、前記判定部は、計測値が変更された場合に前記差分が所定以上であると判定するよう構成されることが好ましい。
【0012】
また、前記第1画像は、前記通信部により出力された画像のうち直前に出力された画像であることが好ましい。
【0013】
また、前記判定部により前記差分が所定以上であると判定された場合、前記第2画像に含まれる計測値を数字データに変換する変換部と、を備えることが好ましい。
【0014】
また、前記指示部は、前記第1送信部に対して、前記変換部により変換された数値データを前記第2画像と関連付けて出力させることを指示することが好ましい。
【0015】
また、前記表示部が所定方向に並んだ数字で計測値を表示する場合、前記変換部は、前記所定方向に並んだ数字の画像における全部又は一部を所定方法により数字データにより変換すると共に、前記数字データに基づいて前記所定方向に並んだ数字を数値データに変換することが好ましい。
【0016】
また、前記第1記憶部には、数字データと数字の形状情報とが関連付けられて記憶され、前記変換部は、前記所定方向に並んだ数字の最小桁に対応する数字の画像と前記第1記憶部に記憶される数字の形状情報とを比較して最小桁の数字データを得ると共に、得られた最小桁の数字データに基づいて前記所定方向に並んだ数字を数値データに変換し、前記判定部は、前記第2画像の最小桁に対応する数字が前記第1画像の最小桁に対応する数字と異なると判定された場合、前記差分が所定以上であると判定することが好ましい。
【0017】
また、前記計測器が所定の規則性により複数の数値が表示された数値部と、前記数値部における計測値を示す数値に対応する位置に移動される指定部とを有する場合、前記変換部は、前記数値における位置及び数値の大きさにおける規則性と、指定部の位置及び/又は移動量とに基づいて、前記指定部が示す数値を前記数値データに変換し、前記判定部は、前記指定部の移動量が所定以上である場合、前記差分が所定以上であると判定することが好ましい。
【0018】
また、前記第1送信部から出力された前記第2画像の画像データ及び前記計測値の数値データを受信する第2受信部と、前記受信部により受信された前記第2画像の画像データ及び前記計測値の数値データを互いに関連付けて記憶する第2記憶部と、前記記憶部により記憶された前記計測値の数値データを所定の解析処理する解析部と、前記計測値の数値データ及び/又は前記解析部により解析された解析データを出力すると共に、前記第2画像の画像データを出力する第2送信部と、を備えることが好ましい。
【0019】
また、前記第2送信部から出力された前記計測値の数値データ及び/又は前記解析部により解析された解析データと、前記第2画像の画像データとを受信する第3受信部と、前記第3受信により受信された前記計測値の数値データ及び/又は前記解析部により解析された解析データに基づいて所定の画像を表示すると共に、前記第2画像の画像データに基づいて該第2画像を表示する画像表示部と、を備えることが好ましい。
【0020】
本発明は、計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置される撮像部に表示部の画像を撮像させるステップと、前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶するステップと、記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出するステップと、検出された差分が所定以上であるか否かを判定するステップと、前記差分が所定以上であると判定された場合、通信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示するステップと、を有する管理方法に関する。
【0021】
本発明は、計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置される撮像部に表示部の画像を撮像させるステップと、前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶するステップと、記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出するステップと、検出された差分が所定以上であるか否かを判定するステップと、前記差分が所定以上であると判定された場合、通信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、計測値を表示する表示部を有する計測器と、計測値が表示された表示部を撮像可能な撮像部とを有し、計測値が変化するごとに変化後の計測値を含む画像が出力される管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】管理システムSの概要について説明する図である。
【図2】ガスメータ110とガスメータ110に取り付けられた第1カメラ210とを示す斜視図である。
【図3】温度計120と温度計120に取り付けられた第2カメラ220とを示す斜視図である。
【図4】湿度計130と湿度計130に取り付けられた第3カメラ230とを示す斜視図である。
【図5】電気メータ140と電気メータ140に取り付けられた第4カメラ240とを示す斜視図である。
【図6】管理システムSの機能ブロック図である。
【図7】画像表示部540の表示態様の一例を示す図である。
【図8】管理システムSの作用を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1から図5により、管理システムSの概要について説明する。図1は、管理システムSの概要について説明する図である。図2は、ガスメータ110とガスメータ110に取り付けられた第1カメラ210とを示す斜視図である。図3は、温度計120と温度計120に取り付けられた第2カメラ220とを示す斜視図である。図4は、湿度計130と湿度計130に取り付けられた第3カメラ230とを示す斜視図である。図5は、電気メータ140と電気メータ140に取り付けられた第4カメラ240とを示す斜視図である。
【0025】
図1に示すように、管理システムSは、ビルBの所定の部屋R1におけるガス使用量、温度、湿度、電気使用量を計測する計測器群100と、計測器群100を構成する計測器それぞれにおける計測値が表示される表示部の画像を撮像する撮像部群200と、撮像部群200から出力される画像データを受信すると共に、受信した画像データ及び画像データに基づいて得られた計測値データ(数値データ)を所定の条件で公衆通信網Nを通じてサーバ400に出力するロガー300と、受信した計測データ(数値データ)を解析すると共に、解析された解析データ及び受信した画像データを公衆通信網Nを通じて利用者端末500に出力するサーバ400と、サーバ400から出力された解析データ及び画像データに基づいて、所定のグラフ等及び撮像画像を表示可能に構成される利用者端末500と、を備える。
【0026】
図1に示すように、計測器群100は、ビルBの所定の部屋R1におけるガス使用量を測定するガスメータ110と、温度を測定する温度計120と、湿度を測定する湿度計130と、電気使用量を測定する電気メータ140と、を備える。
【0027】
図2に示すように、ガスメータ110は、不図示のセンサと、計測値119を表示する表示部111とを備える。
表示部111は、外周面に数字が表示された円筒形の回転部材が水平方向に並んで構成される。センサによる計測に対応して最小桁(図2における右端)の数字が表示された回転部材が回転して、ゆっくりと計測値119が変更される。表示部111は、水平方向に並ぶ数字により、計測値を表示する。
【0028】
図3に示すように、温度計120は、不図示のセンサと、計測値129を表示する表示部121とを備える。
表示部121は、円状の表示板126の外周側に円周方向に沿って表示される目盛り部123及び数値部124部と、表示板126の略中央に位置する回転軸125aを中心に回転可能である指針125bと、を備える。
【0029】
目盛り部123は、表示板126の外周側に円周方向に所定間隔で表示された径方向に延びる線状の目盛りを複数有して構成される。
数値部124は、目盛り部123における複数の目盛りに対応して表示される複数の数値を有して構成される。数値部124において、数値は、右回り方向に進むにしたがって大きくなり、かつ、目盛りに対応して(比例して)数値が大きくなるように配置される。
指針125bは、センサによる計測に対応して回転軸125aを中心として回転移動する。指針125bにおける先端部は、計測値129を示す指定部125cである。計測値129は、数値部124における指定部125cが配置された位置に対応する値である。
【0030】
図4に示すように、湿度計130は、不図示のセンサと、計測値139を表示する表示部131とを備える。
表示部131は、長方形状の表示板136に垂直方向に並んで表示される目盛り部133及び数値部134部と、目盛り部133に沿って垂直方向に移動可能に構成される指定部135と、を備える。
【0031】
目盛り部133は、表示板136の幅方向における中央部に垂直方向に所定間隔で表示された水平方向に延びる複数の線状の目盛りを有して構成される。
数値部134は、目盛り部133における複数の目盛りに対応して表示される複数の数値を有して構成される。数値部134において、数値は、垂直方向における上側に進むにしたがって大きくなり、かつ、目盛りに対応して(比例して)数値が大きくなるように配置される。
指定部135は、目盛り部133に沿って垂直方向に移動可能に構成される。計測値139は、数値部134における指定部135が配置された位置に対応する値である。
【0032】
図5に示すように、電気メータ140は、不図示のセンサと、計測値149を表示する表示部141とを備える。
表示部141は、数字を電気的に表示する。センサによる計測に対応して主に最小桁(図5における右端)の数字が他の数字に切り替わり、計測値119が変更される。表示部111は、水平方向に並ぶ数字により、計測値を表示する。
【0033】
図1に示すように、撮像部群200は、第1カメラ210と、第2カメラ220と、第3カメラ230と、第4カメラ240と、を備える。撮像部群200それぞれは、計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置され、表示部の画像を撮像する。
【0034】
図2に示すように、第1カメラ210は、ガスメータ110における側面(図2における左側)に固定された板状の第1取り付け部材211に取り付けられる。第1カメラ210は、ガスメータ110における計測値119が表示された表示部111を撮像可能な位置及び角度で第1取り付け部材211に取り付けられる。
【0035】
図3に示すように、第2カメラ220は、温度計120における側面(図3における左側)に固定された板状の第2取り付け部材221に取り付けられる。第2カメラ220は、温度計120における計測値129が表示された表示部121を撮像可能な位置及び角度で第2取り付け部材221に取り付けられる。
【0036】
図4に示すように、第3カメラ230は、湿度計130における側面(図4における左側)に固定された板状の第3取り付け部材231に取り付けられる。第3カメラ230は、湿度計130における計測値139が表示された表示部131を撮像可能な位置及び角度で第3取り付け部材231に取り付けられる。
【0037】
図5に示すように、第4カメラ240は、電気メータ140における側面(図5における左側)に固定された板状の第4取り付け部材241に取り付けられる。第4カメラ240は、湿度計130における計測値149が表示された表示部141を撮像可能な位置及び角度で第4取り付け部材241に取り付けられる。
【0038】
図1に示すように、ロガー300は、第1カメラ210、第2カメラ220、第3カメラ230、第4カメラ240それぞれから出力された画像データを受信する。ロガー300は、受信した画像データ及び画像データに基づいて得られた計測値データ(数値データ)を所定の条件(所定のタイミング)で公衆通信網Nを通じてサーバ400に出力する。
【0039】
図1に示すように、サーバ400は、公衆通信網Nを介してロガー300から出力された画像データ及び数値データを受信する。サーバ400は、受信した計測データ(数値データ)を解析する。サーバ400は、計測データを解析して得られた解析データと、受信した画像データとを公衆通信網Nを通じて利用者端末500に出力する。
【0040】
図1に示すように、利用者端末500は、公衆通信網Nを介してサーバ400から出力された解析データ及び画像データを受信する。利用者端末500は、受信した解析データ及び画像データに基づいて、所定のグラフ及び撮像された画像を表示可能に構成される。
【0041】
次いで、図6及び図7により、管理システムSの機能面における構成について説明する。図6は、管理システムSの機能ブロック図である。図7は、画像表示部540の表示態様の一例を示す図である。
【0042】
図6に示すように、管理システムSを構成するロガー300は、第1受信部及び第1送信部としてのロガー側通信部310と、ロガー側CPU320と、第1記憶部としてのロガー側メモリ330と、を有する。
【0043】
ロガー側通信部310は、撮像部群200を構成する第1カメラ210と、第2カメラ220と、第3カメラ230と、第4カメラ240とからそれぞれ所定間隔で出力された第2画像としての撮像画像を受信する。撮像画像は、後述するロガー側メモリ330を構成する画像データ記憶部331に記憶される。
【0044】
ロガー側通信部310は、後述するロガー側CPU320を構成する指示部323からの指示に基づいて、所定の撮像画像(第2画像)の画像データ及び後述する数値データを公衆通信網Nを介してサーバ400に出力する。ロガー側通信部310は、画像データ等をロガー300の識別情報や画像を撮像したカメラの識別情報等を付して出力する。
【0045】
ロガー側CPU320は、比較部321と、判定部322と、変換部324と、指示部323と、を有する。
【0046】
比較部321は、後述する画像データ記憶部331に記憶された基準画像(第1画像)と、基準画像よりも後に記憶された画像(第2画像)とを比較する。具体的には、比較部321は、画像データ記憶部331に記憶される画像のうちロガー側通信部310により直前に出力された画像(と同じ画像)である基準画像の画像データと、基準画像の後に撮像された画像の画像データとを比較する。そして、比較部321は、基準画像と新しい画像との差分を検出する。比較部321は、画像データの状態で新しい画像と基準画像との差分を検出することができる。
【0047】
また、比較部321は、第1カメラ210や第4カメラ240の撮像対象ように計測値が所定方向に並んだ数字により示される場合、並んだ数字のうち1又は複数の数字が変更されることを差分として検出できる。この場合、比較部321は、画像データの状態で差分を検出するほか、公知の方法により並んだ数字うち1又は複数の数字を数字データに変換して数字データにより差分を検出してもよい。
【0048】
また、比較部321は、第2カメラ220や第3カメラ230の撮像対象のように計測値が所定方向に移動する指定部125c、135により示される場合、指定部125c(指針125b)、135の移動量を差分として検出することができる。この場合、比較部321は、画像データの状態で差分を検出するほか、指定部125c(指針125b)、135の移動をベクトル情報(移動方向情報及び移動量情報)に変換してベクトル情報により差分を検出してもよい。
【0049】
判定部322は、比較部321により検出された差分が所定以上であるか否かを判定する。判定部322は、例えば、計測値が変更された場合に差分が所定以上であると判定するよう構成される。
【0050】
具体的には、判定部322は、第1カメラ210や第4カメラ240の撮像対象ように計測値が所定方向に並んだ数字により示されるタイプにおいて、新しい画像(第2画像)の最小桁に対応する数字が基準画像(第1画像)の最小桁に対応する数字と異なると判定された場合、差分が所定以上であると判定する。
【0051】
また、判定部322は、第2カメラ220や第3カメラ230の撮像対象のように計測値が所定方向に移動する指定部125c、135により示されるタイプにおいて、指定部125c、135の移動量が後述する移動量テーブル記憶部333に記憶される所定の移動量以上である場合、差分が所定以上であると判定する。
【0052】
指示部323は、判定部322により差分が所定以上であると判定された場合、第1送信部としてのロガー側通信部310に対して比較された新しい画像(第2画像)の画像データを出力させることを指示する。また、指示部323は、ロガー側通信部310に対して、後述する変換部324により変換された数値データを第2画像と関連付けて出力させることを指示する。つまり、指示部323は、撮像画像に含まれる計測値が変更された場合に、変更された計測値が表示された表示部が撮像された撮像画像を出力するようロガー側通信部310に指示する。
【0053】
変換部324は、判定部322により差分が所定以上であると判定された場合、新しい画像に含まれる計測値を数値データに変換する。
【0054】
例えば、表示部が所定方向に並んだ数字で計測値を表示する場合(図2又は図5参照)、変換部324は、まず、所定方向に並んだ数字の画像における全部又は一部を所定方法により数字データにより変換する。変換部324は、所定方向に並んだ数字における最小桁に対応する数字の画像と、後述する数字テーブル記憶部332に記憶される数字の形状情報とを比較して最小桁の数字データを得る。そして、変換部324は、得られた最小桁のデータに基づいて後述する数値データ記憶部335に記憶される変更前の数値(計測値)データを変更(例えば、加算)して所定方向に並んだ数字を数値データに変換する。
【0055】
ここで、変換部324における所定方向に並んだ数字の画像における全部又は一部を所定方法により数字データに変換した結果は、上述の比較部321において差分を検出する際に利用することができる。
【0056】
また、例えば、計測器が所定の規則性により複数の数値が表示された数値部と、数値部における計測値を示す数値に対応する位置に移動される指定部とを有する場合(図3又は図4参照)、変換部324は、数値における位置及び数値の大きさにおける規則性と、指定部の位置及び/又は移動量とに基づいて、指定部が示す数値を数値データに変換する。
【0057】
具体的には、計測器が図3に示す温度計120である場合、数値は右回り方向に所定間隔ごとに配置され、数値の大きさは、移動距離(回転角度)に比例して大きくなるという規則性を有する。つまり、指針125b(指定部125c)における回転角度と、数値とは所定の関係を有する。この関係は、移動量−数値変換テーブルとして移動量−数値変換テーブル記憶部334に記憶される。
【0058】
変換部324は、移動量−数値変換テーブル記憶部334に記憶される移動量−数値変換テーブルにより、指定部125c(指針125b)の回転角度(回転方向への移動量)に応じた数値の増減データを得る。そして、変換部324は、数値データ記憶部335に記憶される変更前の数値データを変更(加算又は減算)して、指定部125cが示す数値を数値データに変換する。
【0059】
ここで、変換部324は、所定の基準位置に対する指定部125c(指針125b)がなす角度(位置)に基づいて、直接的に指定部125cが示す数値を数値データに変換することもできる。
【0060】
また、具体的には、計測器が図4に示す湿度計130である場合、数値は垂直方向における上方向に所定間隔ごとに配置され、数値の大きさは、移動距離に比例して大きくなるという規則性を有する。つまり、指針125bにおける移動量と、数値とは所定の関係を有する。この関係は、移動量−数値変換テーブルとして移動量−数値変換テーブル記憶部334に記憶される。
【0061】
変換部324は、移動量−数値変換テーブル記憶部334に記憶される移動量−数値変換テーブルにより、指定部135の垂直方向への移動量に応じた数値の増減データを得る。そして、変換部324は、数値データ記憶部335に記憶される変更前の数値データを変更(加算又は減算)して、指定部135が示す数値を数値データに変換する。
【0062】
ここで、変換部324は、所定の基準位置に対する指定部135の位置に基づいて、直接的に指定部135が示す数値を数値データに変換することもできる。
【0063】
図6に示すように、ロガー側メモリ330は、画像データ記憶部331と、数字テーブル記憶部332と、移動量テーブル記憶部333と、移動量−数値変換テーブル記憶部334と、数値データ記憶部335と、を有する。
【0064】
画像データ記憶部331は、撮像部群200を構成する第1カメラ210と、第2カメラ220と、第3カメラ230と、第4カメラ240とからそれぞれ出力される撮像画像を記憶する。画像データ記憶部331は、第1カメラ210と、第2カメラ220と、第3カメラ230と、第4カメラ240により撮像された画像を継続的に記憶する。
【0065】
画像データ記憶部331には、第1カメラ210と、第2カメラ220と、第3カメラ230と、第4カメラ240とのそれぞれにより出力され、それぞれの識別情報と関連付けられた撮像画像の画像データが記憶される。
また、画像データ記憶部331は、比較部321における比較の基準となる基準画像を記憶する。
【0066】
数字テーブル記憶部332は、数字データと数字の形状情報とが関連付けられて記憶される。数字テーブル記憶部332は、数字データと、数字の形状情報とが対比された数字テーブルを記憶する。数字テーブル記憶部332に記憶される数字テーブルは、主に変換部324に利用される。
【0067】
移動量テーブル記憶部333は、判定部322において差分が所定以上であると判定するための指定部等の移動量等を記憶する。例えば、図3に示す温度計120の場合には、回転角度(回転方向への移動量)の情報が記憶される。また、例えば、図4に示す湿度計130の場合には、垂直方向における移動量が記憶される。ここで、判定部322において差分が所定以上であると判定するための移動量は、適宜設定することができる。例えば、移動量は、各計測器において、1目盛り分以上移動した場合の移動量を記憶させることができる。
【0068】
移動量―数値変換テーブル記憶部334は、図3に示す温度計120や、図4に示す湿度計130において、指定部の移動量と、移動量に対応する数値(増減する数値)とが対比された移動量−数値変換テーブルを記憶する。変換部324は、移動量―数値変換テーブル記憶部334に記憶される移動量−数値変換テーブルを利用して、指定部(指針)の移動量を数値に変換する。
【0069】
数値データ記憶部335は、変換部324により変換された数値データを記憶する。数値データ記憶部335は、比較部321における比較の基準となる基準画像(第1画像)に含まれる計測値の数値データを基準の数値データとして記憶する。また、数値データ記憶部335は、指示部323により出力が指示された画像(第2画像)に含まれる計測値の数値データを、基準の数値データとして保存(更新)する。
【0070】
図6に示すように、管理システムSを構成するサーバ400は、第2受信部及び第2送信部としてのサーバ側通信部410と、サーバ側CPU420と、第2記憶部としてのサーバ側メモリ430と、を有する。
【0071】
サーバ側通信部410は、ロガー側通信部310から出力された第2画像の画像データを受信する。
サーバ側通信部410は、ロガー側通信部310から出力された第2画像に含まれる計測値の数値データを受信する。
【0072】
サーバ側通信部410は、公衆通信網Nを介して後述する端末側通信部510に対して、第2画像の画像データを出力する。
また、サーバ側通信部410は、公衆通信網Nを介して後述する端末側通信部510に対して、計測値の数値データ及び/又は後述する解析部により解析された解析データを出力する。
【0073】
サーバ側CPU420は、解析部421を有する。
解析部421は、後述する数値データ記憶部432に記憶された計測値の数値データについて所定の解析処理をする。解析処理としては、例えば、蓄積された計測値の数値データに基づいて、計測値の経時的な変化が視覚で把握できるグラフや表を作成するための処理等を例示できる。
【0074】
サーバ側メモリ430は、画像データ記憶部431と、数値データ記憶部432と、解析データ記憶部433とを有する。
【0075】
画像データ記憶部431は、サーバ側通信部410により受信された画像(第2画像)の画像データを記憶する。画像データ記憶部431は、受信した順序で経時的に画像データ記憶する。
ここで、画像データ記憶部431に記憶される画像データは、後述する数値データ記憶部432に記憶され該画像に含まれる計測値の数字データと関連付けて記憶される。
【0076】
数値データ記憶部432は、サーバ側通信部410により受信した画像(第2画像)に含まれる計測値の数値データを記憶する。画像データ記憶部431は、画像に含まれる計測値の数値データを受信した順序で経時的に記憶する。
ここで、数値データ記憶部432に記憶される数値データは、画像データ記憶部431に記憶される画像(第2画像)の画像データと関連付けて記憶される。
【0077】
解析データ記憶部433は、上述の解析部421により解析処理されて得られた解析データを記憶する。
【0078】
図6に示すように、管理システムSを構成する利用者端末500は、第3受信部としての端末側通信部510と、端末側メモリ530と、端末側CPU520と、画像表示部540とを備える。
【0079】
端末側通信部510は、サーバ側通信部410から出力された画像(第2画像)の画像データを受信する。
端末側通信部510は、サーバ側通信部410から出力された画像(第2画像)に含まれる計測値の数値データを受信する。
端末側通信部510は、サーバ側通信部410から出力された計測値の数値データが解析されて得られた解析データを受信する。
【0080】
端末側CPU520は、利用者端末500を全体的に制御すると共に、利用者からの指示に基づいて、所定のデータに基づく画像を画像表示部540に表示させる。
【0081】
端末側メモリ530は、画像データ記憶部531と、数値データ記憶部532と、解析データ記憶部533と、を有する。
【0082】
画像データ記憶部531は、端末側通信部510により受信された画像(第2画像)の画像データを記憶する。画像データ記憶部531は、画像(第2画像)の画像データを受信した順序で経時的に記憶する。
【0083】
数値データ記憶部532は、端末側通信部510により受信された画像(第2画像)に含まれる計測値の数値データを記憶する。画像データ記憶部531は、画像(第2画像)に含まれる計測値の数値データを受信した順序で経時的に記憶する。
解析データ記憶部533は、端末側通信部510により受信された解析データを記憶する。
【0084】
画像表示部540は、画像データ記憶部531に記憶される画像データに基づいて、所定の画像を表示可能に構成される。画像表示部540は、画像データ記憶部531に記憶される最新の画像データに基づいて、最新画像の全部又は一部を表示させる。
また、画像表示部540は、数値データ記憶部532に記憶される数値データに基づいて、最新の計測値や、所定期間における計測値を列記して表示することができる。
また、画像表示部540は、解析データ記憶部533に記憶される解析データに基づいて、計測値の経時的な変化が視覚により把握できるグラフや表を表示することができる。
【0085】
例えば、図7に示すように、画像表示部540は、画像610と、解析データに基づいて作成されたグラフ620と、を併せて表示することができる。
具体的には、画像表示部540には、ガスメータ110における画像のうち最新の画像611と、計測値の経時的変化を示すグラフ621とが表示される。また、画像表示部540には、温度計120における画像のうち最新の画像612と、計測値の経時的変化を示すグラフ622とが表示される。また、画像表示部540には、湿度計130における画像のうち最新の画像613と、計測値の経時的変化を示すグラフ623とが表示される。また、画像表示部540には、電気メータ140における画像のうち最新の画像614と、計測値の経時的変化を示すグラフ624とが表示される。
【0086】
続けて、図8により、管理システムSの作用について説明する。
図8は、管理システムSの作用を説明するフロー図である。
以下、代表例として、ガスメータ110に表示された計測値を管理する場合について説明する。温度計120、湿度計130、電気メータ140については、比較部321、判定部322、変換部324等における処理が異なるほか、ガスメータ110の場合と同様である。また、温度計120、湿度計130、電気メータ140における比較部321、判定部322、変換部324等における処理については、上述の説明の通りである。
【0087】
まず、第1カメラ210は、ガスメータ110における表示部111を撮像する。そして、第1カメラ210は、所定間隔で撮像画像の画像データをロガー側通信部310に対して出力する(ST1)。
【0088】
次いで、ロガー側通信部310により受信された画像データは、画像データ記憶部331に記憶される(ST2)。
そして、撮像画像に含まれ表示部111に表示される数字の最小桁(一番右)の数字を変換部324により数字データに変換する(ST3)。
【0089】
続けて、比較部321は、画像データ記憶部331に記憶される最新の基準画像の画像データと、受信され記憶された最新画像の画像データとを比較して差分が検出する(ST4)。具体的には、比較部321は、基準画像における最小桁の数字(一番右)と、最新の画像における最小桁(一番右)とを比較し差分を検出する。
【0090】
続けて、判定部322は、比較部321により検出された差分が所定以上であるかを判定する(ST5)。判定部322は、表示部111に表示される数字の最小桁の数字が変更された場合、差分が所定以上であると判定する。
【0091】
判定部322により差分が所定上であると判定された場合(ST5、Yes)、指示部323は、ロガー側通信部310に対し、差分が所定以上と判定された画像の画像データをサーバ側通信部410に送信するよう指示する(ST6)。この場合、画像データ記憶部331に記憶される基準画像は、送信が指示された画像に更新される。
【0092】
変換部324は、撮像画像に含まれる計測値の画像から計測値の数値データを取得する(ST7)。指示部323は、ロガー側通信部310に対し、送信される画像データと関連付けられた数値データをサーバ側通信部410に送信するよう指示する(ST8)。そして、数値データ記憶部335に記憶される最新計測値の数値データは、送信が指示された数値データに更新される。
【0093】
ここで、判定部322により差分が所定以上ではないと判定された場合(ST5、No)、ST1の前に戻り、第1カメラ210から撮像画像の画像データが出力されるのを待機する状態となる。この場合、撮像画像の画像データは送信されず、また、基準画像の画像データは更新されない。
【0094】
続けて、サーバ側通信部410により受信された画像データは、画像データ記憶部431に記憶される。また、サーバ側通信部410により受信された画像データは、数値データ記憶部432に記憶される。ここで、数値データ記憶部432に記憶された数値データは、解析部421に解析される(ST9)。
【0095】
サーバ側通信部410によって、解析部421により解析されて得られた解析データ及び画像データ記憶部431に記憶される最新の画像データは、所定のタイミングで、端末側通信部510に出力される(ST10)。また、数値データ記憶部432に記憶される数値データも所定のタイミングで端末側通信部510に出力される。
【0096】
端末側通信部510により受信された解析データは、解析データ記憶部533に記憶される。また、端末側通信部510により受信された画像データは、画像データ記憶部531に記憶される。また、端末側通信部510により受信された数値データは、数値データ記憶部532に記憶される。
【0097】
画像表示部540は、画像データ記憶部531に記憶される最新の画像データに基づいて最新の画像(第2画像)を表示する。また、画像表示部540は、解析データ記憶部533に記憶される解析データに基づいて所定のグラフ等を表示する(ST11)。
【0098】
これにより、利用者端末500において、ガスメータ110の計測値が変わるごとに、計測値を含む領域の画像が更新される。逆に、利用者端末500において、ガスメータ110の計測値が変わらない状態においては、画像は不必要に更新されない。
【0099】
ここで、本実施形態は、計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置される撮像部に表示部の画像を撮像させるステップと、前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶するステップと、記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出するステップと、検出された差分が所定以上であるか否かを判定するステップと、前記差分が所定以上であると判定された場合、通信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示するステップと、を有する管理方法を概念的に含むものである。
【0100】
また、本実施形態における管理システムSは、計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置される撮像部に表示部の画像を撮像させるステップと、前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶するステップと、記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出するステップと、検出された差分が所定以上であるか否かを判定するステップと、前記差分が所定以上であると判定された場合、通信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムを用いて好適に動作させることができる。
【0101】
本実施形態によれば、判定部322により差分が所定以上である判定された場合にのみ、撮像画像がサーバ側通信部410に送信されるよう構成される。言い換えると、計測値が変更されたことが撮像画像から把握された場合にのみ、撮像画像がサーバ側通信部410に送信されるよう構成される。これにより、利用者が必要とする場合にのみ画像が送信されるので、通信負担が軽減される。また、サーバ400や利用者端末500におけるメモリの負担が軽減される。
【0102】
また、本実施形態によれば、サーバ400や利用者端末500に対し、計測値を含む表示部の撮像画像が送信される。これにより、単なる数値情報だけの場合に比べて、正確性、証拠能力や証明能力が格段に向上される。
【0103】
また、本実施形態によれば、撮像部は、既存の計測器に計測値を含む表示部を撮像可能な位置に取り付けるだけでよい。つまり、本実施形態の管理システムSにおいて、撮像部が組み込まれた計測器を新たに購入して設置する必要がないので、コスト面や作業負担も少なく既存の計測器を利用して、該管理システムSを構築することができる。
【0104】
また、本実施形態によれば、撮像画像から計測値の数値データを得ることができるので、既存の計測器をセンサからの値を数値データとして出力する計測器等に交換することなく、計測器の数値データを得ることができる。これにより、直接計測値の数値データを得ることができないタイプの計測器を利用していても、計測値の数値データを蓄積することや、蓄積された数値データを解析することができる。
【0105】
以上、本形態の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、ビルBの所定の部屋R1におけるガス使用量等を測定しているが、計測対象はこれに限定されず、一戸建て全体や、工場における所定のライン等であってもよい。
【0106】
また、本実施形態において、計測器として、ガスメータ110や、温度計120や、湿度計130や、電気メータ140について説明されているが、計測器はこれに限定されず、水道使用量や、部屋の照度や、空気中の二酸化炭素濃度や、所定のにおい成分の濃度等を計測するものであってもよい。
【0107】
また、計測器における表示部のタイプにおいても、上述のタイプに限定されず、例えば、計測値を表示可能であれば表示の仕方は特に限定されない。
【0108】
また、移動量―数値変換テーブルは、予め記憶しておいてもよく、変更可能に構成してもよい。また、撮像画像の画像データから目盛りの規則性(数値の大きさ、数値の間隔等)を解析して、自動的に移動量―数値変換テーブルを作るよう構成してもよい。
【符号の説明】
【0109】
100 計測器群
110 ガスメータ
111 表示部(ガスメータ)
120 温度計
121 表示部(温度計)
130 湿度計
131 表示部(湿度計)
140 電気メータ
141 表示部(電気メータ)
200 撮像部群
300 ロガー
310 ロガー側通信部
320 ロガー側CPU
330 ロガー側メモリ
321 比較部
322 判定部
323 指示部
324 変換部
400 サーバ
410 サーバ側通信部
421 解析部
500 利用者端末
510 端末側通信部
540 画像表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置され、表示部の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部からの画像を受信する第1受信部と、
前記撮像部により撮像された画像を出力可能な第1送信部と、
前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶する第1記憶部と、
前記第1記憶部により記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出する比較部と、
前記比較部により検出された差分が所定以上であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記差分が所定以上であると判定された場合、前記第1送信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示する指示部と、を備える
管理システム。
【請求項2】
前記判定部は、計測値が変更された場合に前記差分が所定以上であると判定するよう構成される
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記第1画像は、前記第1送信部により出力された画像のうち直前に出力された画像である
請求項1又は2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記判定部により前記差分が所定以上であると判定された場合、前記第2画像に含まれる計測値を数値データに変換する変換部と、を備える
請求項1から3に記載の管理システム。
【請求項5】
前記指示部は、前記第1送信部に対して、前記変換部により変換された数値データを前記第2画像と関連付けて出力させることを指示する
請求項4に記載の管理システム。
【請求項6】
前記表示部が所定方向に並んだ数字で計測値を表示する場合、
前記変換部は、前記所定方向に並んだ数字の画像における全部又は一部を所定方法により数字データにより変換すると共に、前記数字データに基づいて前記所定方向に並んだ数字を数値データに変換する
請求項4又は5に記載の管理システム。
【請求項7】
前記第1記憶部には、数字データと数字の形状情報とが関連付けられて記憶され、
前記変換部は、前記所定方向に並んだ数字の最小桁に対応する数字の画像と前記第1記憶部に記憶される数字の形状情報とを比較して最小桁の数字データを得ると共に、得られた最小桁の数字データに基づいて前記所定方向に並んだ数字を数値データに変換し、
前記判定部は、前記第2画像の最小桁に対応する数字が前記第1画像の最小桁に対応する数字と異なると判定された場合、前記差分が所定以上であると判定する
請求項6に記載の管理システム。
【請求項8】
前記計測器が所定の規則性により複数の数値が表示された数値部と、前記数値部における計測値を示す数値に対応する位置に移動される指定部とを有する場合、
前記変換部は、前記数値における位置及び数値の大きさにおける規則性と、指定部の位置及び/又は移動量とに基づいて、前記指定部が示す数値を前記数値データに変換し、
前記判定部は、前記指定部の移動量が所定以上である場合、前記差分が所定以上であると判定する
請求項4又は5に記載の管理システム。
【請求項9】
前記第1送信部から出力された前記第2画像の画像データ及び前記計測値の数値データを受信する第2受信部と、
前記第2受信部により受信された前記第2画像の画像データ及び前記計測値の数値データを互いに関連付けて記憶する第2記憶部と、
前記第2記憶部により記憶された前記計測値の数値データを所定の解析処理する解析部と、
前記計測値の数値データ及び/又は前記解析部により解析された解析データを出力すると共に、 前記第2画像の画像データを出力する第2送信部と、を備える
請求項4から8のいずれかに記載の管理システム。
【請求項10】
前記第2送信部から出力された前記計測値の数値データ及び/又は前記解析部により解析された解析データと、前記第2画像の画像データとを受信する第3受信部と、
前記第3受信部により受信された前記計測値の数値データ及び/又は前記解析部により解析された解析データに基づいて所定の画像を表示すると共に、前記第2画像の画像データに基づいて該第2画像を表示する画像表示部と、を備える
請求項9に記載の管理システム。
【請求項11】
計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置される撮像部に表示部の画像を撮像させるステップと、
前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶するステップと、
記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出するステップと、
検出された差分が所定以上であるか否かを判定するステップと、
前記差分が所定以上であると判定された場合、通信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示するステップと、
を有する管理方法。
【請求項12】
計測値を表示する表示部を有する計測器の近傍に配置される撮像部に表示部の画像を撮像させるステップと、
前記撮像部により撮像された画像を継続的に記憶するステップと、
記憶された画像における第1画像と前記第1画像よりも後に記憶された第2画像とを比較すると共に、前記第1画像と前記第2画像との差分を検出するステップと、
検出された差分が所定以上であるか否かを判定するステップと、
前記差分が所定以上であると判定された場合、通信部に対して前記第2画像の画像データを出力させることを指示するステップと、をコンピュータに実行させる
プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−176202(P2010−176202A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−15690(P2009−15690)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(509027478)株式会社ソフウェル (2)
【Fターム(参考)】