説明

管理システム及び管理方法

【課題】本発明の目的は、作業現場で働く作業員の管理に好適な管理システム及び管理方法を提供することである。
【解決手段】本発明による管理システム(1)は、保護帽(6)に取り付けられたRFIDチップ(7)と、前記RFIDチップから前記RFIDチップに記憶された識別情報を読み取る読み取り装置(3)と、前記識別情報が予め登録された登録識別情報(321)と一致した場合に本管理システムへのログインを許可する認証部(204)とを具備している。したがって、キーボードから識別情報を入力しなくてもログイン認証が可能である。また、RFIDチップを保護帽に取り付けることとすれば、保護帽は現場で必ずかぶるものであるから、ログイン認証に必要なRFIDチップを携帯していない状況が回避される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人員を管理するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建設現場等で働く作業員を管理するための管理システムが知られている。
【0003】
特許文献1は、このような管理システムの一つとして、ICタグを用いて低コストで建設現場における工程進捗状況や作業員の就業状況などの作業状況の管理を行う建設現場管理システムを開示している。この建設現場管理システムは、建設現場の各空間に設置されたICタグリーダが、資材、工具、作業員等の要素に取り付けられたICタグから読み取ったタグIDと、ICタグリーダが設置された空間を示す空間IDと、読み取り時刻とを示す情報を収集し、各要素の各空間への入退場時刻に基づいて各空間における作業状況を管理するものである。
【0004】
一方、ユニバーサルデザインの概念をとり入れて、キーボードやマウスの代わりにタッチパネルディスプレイを用いて入力操作を行うことにより、誰にでも容易に使用できるようにしたコンピュータが登場している。
【0005】
作業員を管理するための管理システムは、コンピュータについての専門的な知識や経験を持たない者が職務上使用するものであるから、ユニバーサルデザインを採用することが好ましい。
【特許文献1】特開2005−326965号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、作業現場で働く作業員の管理に好適な管理システム及び管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0008】
本発明による管理システム(1)は、保護帽(6)に取り付けられたRFIDチップ(7)と、前記RFIDチップから前記RFIDチップに記憶された識別情報を読み取る読み取り装置(3)と、前記識別情報が予め登録された登録識別情報(321)と一致した場合に本管理システムへのログインを許可する認証部(204)とを具備している。
【0009】
したがって、キーボードから識別情報を入力しなくてもログイン認証が可能である。また、RFIDチップを保護帽に取り付けることとすれば、保護帽は現場で必ずかぶるものであるから、ログイン認証に必要なRFIDチップを携帯していない状況が回避される。また、RFIDチップを保護帽に貼付することとすれば、RFIDチップが作業の邪魔になることが確実に防がれる。
【0010】
本発明による管理システムは、個人情報データ(331、332、333、334)と、アクセス権設定データ(320)と、入構者管理テーブル(34)とを記憶した記憶装置(21)と、検出部(208)と、表示装置(202)と、前記表示装置の表示面を覆うように設けられた透光性と接触検知機能とを有するタッチパネル(201)とを具備してもよい。ここで、前記個人情報データは、作業員の氏名及び就業期間の情報(301、306)を含んでいる。前記アクセス権設定データは、前記識別情報でログインする者が前記個人情報データへのアクセス権を有することを設定している。前記入構者管理テーブルは、本日出勤した者を入構者として登録している。前記認証部は、前記識別情報が前記登録識別情報と一致した場合に前記個人情報データへのアクセスを許可する。前記検出部は、前記本日が前記就業期間に含まれる場合に前記個人情報データを検出する。前記表示装置は、前記個人情報データに基づいて、前記氏名と、前記作業員が前記本日に出勤したことを入力するためのボタン(810)とを表示する出勤登録画面(43)を前記表示面に表示する。前記タッチパネルは、前記ボタンが表示された前記表示面上の領域と重なった部分への接触を検出する。前記記憶装置は、前記接触が検出されたことに応答し、前記作業員を前記入構者として前記入構者管理テーブルに追加して記憶する。
【0011】
表示装置とタッチパネルとを有するタッチパネルディスプレイを用いた入力操作が可能であるため、本管理システムを使用することは容易である。また、ログインした者がアクセス可能なデータを予め設定しておくことで、ログインした者の下位者の氏名だけが出勤登録画面に表示されるようにすることができる。また、本日が就業期間に含まれる作業員、すなわち本日出勤予定の作業員の氏名だけが出勤登録画面に表示されるようにすることができる。
【0012】
本発明による管理システムは、前記入構者管理テーブルを参照し、前記入構者の人数を検出する入構者数検出部(208)を具備てもよい。前記表示装置は、本管理システムに前記識別情報でログインをしている者がいない場合に前記人数を表示する。
【0013】
したがって、本日の入構者の人数を迅速に確認することが可能である。
【0014】
本発明による管理システムは、個人情報データ(331、332、333、334)と、通知期間設定データ(37)とを記憶した記憶装置(21)と、所定の警告(922)を表示すべき期間としての通知期間を設定する通知期間設定部(210)と、本日が前記通知期間に含まれるか否かを判定する判定部(209)と、前記本日が前記通知期間に含まれる場合に前記警告を表示する表示装置(202)とを具備してもよい。ここで、前記個人情報データは、作業員が健康診断を受診した受診日の情報(307)を含んでいる。前記通知期間設定データは、第1期間、第2期間、及び前記通知期間のそれぞれの長さを設定している。そして、前記通知期間設定部は、前記受診日と前記第1期間の初日とが同日となるように前記第1期間を定め、前記第1期間の末日と前記第2期間の末日とが同日となるように前記第2期間を定め、前記第2期間の初日と前記通知期間の初日とが同日となるように前記通知期間を定める。
【0015】
したがって、前回受診した健康診断の有効期間としての第1期間が満了する直前の期間である第2期間のうちの最初の期間としての通知期間にしか警告が表示されない。したがって、この警告を見た者は、その日のうちに該当者に対して健康診断を受診するように通知しようとする。人は明日も警告が表示される場合にはその警告に対応することを明日に延ばす傾向があるから、警告の表示をする期間を限定することにより警告に対して迅速に対応させることが可能となる。
【0016】
本発明による管理方法は、保護帽(6)に取り付けられたRFIDチップ(7)から識別情報を読み取るステップ(S1)と、前記識別情報と予め登録された登録識別情報(321)とが一致するか否かを判定するステップ(S2)と、前記識別情報と前記登録識別情報とが一致した場合に、所定のシステム(1)へのログインを許可するステップ(S3)とを具備している。
【0017】
本発明による管理方法は、前記識別情報でログインする者が作業員の氏名及び就業期間の情報(301、306)を含む個人情報データ(331、332、333、334)へのアクセス権を有すことを設定したアクセス権設定データ(340)に基づき、前記識別情報と前記登録識別情報とが一致した場合に、前記個人情報データへのアクセスを許可するステップ(S3)と、本日が前記就業期間に含まれる場合に前記個人情報データを検出するステップ(S4)と、前記個人情報データに基づき、前記氏名と、前記作業員が前記本日に出勤したことを入力するためのボタン(810)とを表示する出勤登録画面(43)をタッチパネルディスプレイ(20)の表示面に表示するステップ(S5)と、前記表示面を覆うように設けられた透光性と接触検知機能とを有するタッチパネル(201)が、前記ボタンが表示された前記表示面上の領域と重なった部分への接触を検出するステップ(S6)と、前記接触が検出されたことに応答し、前記作業員を前記本日に出勤した入構者として入構者管理テーブルに追加して記憶するステップ(S7)とを具備してもよい。
【0018】
本発明による管理方法は、前記入構者管理テーブルを参照して前記入構者の人数を検出するステップ(S16)と、前記システムに前記識別情報でログインしている者がいない場合に、前記人数を表示するステップ(S17)とを具備してもよい。
【0019】
本発明による管理方法は、作業員が健康診断を受診した受診日の情報(307)を含む個人情報データ(331、332、333、334)から前記受診日を検出するステップ(S21)と、所定の長さを有する第1期間の初日と前記受診日とが同日となるように前記第1期間を定めるステップ(S22)と、所定の長さを有する第2期間の末日と前記第1期間の末日とが同日となるように前記第2期間を定めるステップ(S23)と所定の長さを有する通知期間の初日と前記第2期間の初日とが同日となるように前記通知期間を定めるステップ(S24)と、本日が前記通知期間に含まれるか否かを判定するステップ(S25)と、前記本日が前記通知期間に含まれる場合に、警告を表示するステップ(S27)とを具備してもよい。
【0020】
本発明による管理方法においては、前記システムは、第1個人情報データ(331)と、第2個人情報データ(332)とを記憶した記憶装置(21)を備えていてもよい。ここで、前記第1個人情報データは、第1会社に所属する者の第1氏名の情報(301)を含んでいる。前記第2個人情報データは、第2会社に所属する者の第2氏名の情報(301)と、前記第1会社が前記第2会社に下請けを出している一次業者であることの情報(304)とを含んでいる。本発明による管理方法は、表示装置(202)が、第1安全衛生責任者の氏名が前記第1氏名であることと、前記第1安全衛生責任者の直接の下位者である第2安全衛生責任者の氏名を入力するための入力領域(912)とを表示する体制表作成画面(47)を表示面に表示するステップ(S8)と、前記表示面を覆うように設けられ、透光性と接触検知機能とを有するタッチパネル(201)が、前記入力領域が表示された前記表示面上の領域と重なった部分への接触を検出するステップ(S9)と、前記第2個人データが前記第1会社を前記一次業者として登録している場合に前記第2個人データを検出するステップ(S10)と、前記表示面が、前記第2氏名を表示するステップ(S12)と、前記タッチパネルが、前記第2氏名が表示された前記表示面上の領域(914)と重なった部分への接触を検出するステップと、前記第1安全衛生責任者の氏名が前記第1氏名であることと、前記第2安全衛生責任者の氏名が前記第2氏名であることと、前記第2安全衛生責任者が前記第1安全衛生責任者の直接の下位者であることとを示す安全衛生管理体制表データ(36)を記憶するステップ(S14)とを具備している。
【0021】
したがって、キーボードを使用しないで工事安全衛生管理体制表を作成することが可能である。工事安全衛生管理体制表により工事の体制が明確化されるため、業者間の意思の疎通が図られ、災害が未然に防がれる。
【0022】
本発明による管理方法は、前記第2個人情報データが、前記第2会社に所属する者が安全衛生責任者となる資格を有していることを示す資格情報(305)を含んでいるか否かを判定するステップ(S11)を具備してもよい。この場合、前記第2氏名を表示するステップにおいては、前記第2個人情報データが前記資格情報を含んでいる場合に限って、前記第2氏名を表示する。
【0023】
したがって、不必要な情報が表示されることが防がれる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、作業現場で働く作業員の管理に好適な管理システム及び管理方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
添付図面を参照して、本発明による管理システム及び管理方法を実施するための最良の形態を以下に説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施形態に係る管理システム1を示している。管理システム1は、情報処理装置2と、RFID読み取り装置3と、プリンタ4と、RFIDチップ7が取り付けられた責任者カード5と、RFIDチップ7が取り付けられた保護帽6とを備えている。RFID読み取り装置3及びプリンタ4はそれぞれ情報処理装置2に接続されている。ここで、RFIDは、Radio Frequency Identificationの略語である。RFID読み取り装置3は、非接触でRFIDチップ7と交信してRFIDチップ7に記憶された識別情報を読み取る。RFID読み取り装置3は、電池を備えていてもよいが、RFID読み取り装置3から電磁誘導により電力が供給される場合には電池が不要である。なお、名前が記載されたラベルにRFIDチップ7を組み込み、保護帽6に貼付することとすれば、RFIDチップ7が作業の邪魔になることが防がれる。
【0027】
図2は、情報処理装置2のブロック図を示している。情報処理装置2としては、タッチパネルディスプレイ20を備えたタブレット型のパーソナルコンピュータが例示される。タッチパネルディスプレイ20は、表示装置202と、表示装置202の表示面を覆うように設けられた透光性と接触検知機能とを有するタッチパネル201と、これらを制御する制御部203とを備えている。キーボードやマウスを使わないで情報処理装置2を操作することが可能であるため、これまでパソコンを使用した経験が少ない人でも容易に情報処理装置2を操作することが可能である。
【0028】
情報処理装置2は、記憶装置21と、認証部204と、日付け出力部205と、画像データ生成部206と、安全衛生管理体制表データ生成部207と、検出部208と、判定部209と、通知期間設定部210とを具備している。記憶装置21は、プログラム30と、アクセス権設定テーブル32と、個人情報テーブル33と、入構者管理テーブル34と、類似災害データ35と、安全衛生管理体制表データ36と、通知期間設定データ37と、入構基準データ38とを記憶する。情報処理装置2は、後に説明するようにプログラム30に従って動作する。
【0029】
図3は、個人情報テーブル33のデータ構成を示している。個人情報テーブル33は、現地で働く各作業員ごとに、個人情報データ331〜334を有している。個人情報データのそれぞれは、氏名を示す情報301と、年齢を示す情報302と、所属会社の会社名を示す情報303と、所属会社に下請けを出している一次業者名を示す情報304と、安全衛生責任者となる資格の有無を示す情報305と、就業期間を示す情報306と、最後に健康診断を受診した受診日を示す情報307と、血圧を数値で示す情報308と、視力を数値で示す情報309と、握力を数値で示す情報310と、聴力を数値で示す情報311とを含んでいる。
【0030】
図4は、アクセス権設定テーブル32のデータ構成を示している。アクセス権設定テーブル32は、情報処理装置2にログインする権限を有する者ごとにアクセス権設定データ320を有している。アクセス権設定データ320は、情報処理装置2にログインする権限を有する者を識別するための登録識別情報321と、その者がアクセスする権限を有するデータを定めたアクセス許可情報322とを含んでいる。
【0031】
図5は、入構者管理テーブル34のデータ構成を示している。入構者管理テーブル34は、各作業員の出勤日ごとに入構者管理データ340を有している。入構者管理データ340は、作業員の氏名情報341と、その作業員が出勤した日を示す出勤日情報342と、その出勤した日の弁当の注文の有無を示す弁当注文情報343とを含んでいる。
【0032】
図6は、通知期間設定データ37のデータ構成を示している。通知期間設定データ37は、第1期間の長さを示す情報371と、第2期間の長さを示す情報372と、第3期間の長さを示す情報373とを含んでいる。ここで、第1期間は健康診断の有効期間に対応し、第2期間は有効期間の一部であって有効期間が切れる直前の期間に対応し、第三期間は健康診断の受診を促すように警告を発すべき通知期間に対応する。
【0033】
図7は、入構基準データ38のデータ構成を示している。入構基準データ38が含む入構基準情報381〜385は、年齢、血圧、視力、握力、聴力のそれぞれについて入構が許可される範囲を示している。
【0034】
図23及び図24は、管理システム1がプログラム30に従って実行する本発明の実施形態に係る管理方法のフローチャートを示している。以下、表示装置202が表示する画面を示す図8〜図22を参照しながら、管理方法について説明する。
【0035】
はじめに図23に示されたステップS1〜17について説明する。
【0036】
(ステップS1)
はじめ、表示装置202は初期画面41を表示している。初期画面41は図8に示されている。初期画面41は、「責任者カード」ボタン801と、「本日の入構者数」ボタン802とを含んでいる。ここで、ボタン801と重なったタッチパネル201の部分に接触があると、タッチパネル201はそのことを検出する。以下、このことを「タッチパネル201がボタン(領域)への接触を検出する」のように記載する。タッチパネル201がボタン801への接触を検出すると、RFID読み取り装置3は、情報処理装置2にログインするための識別情報を読み取ることが可能な状態になる。次に、RFID読み取り装置3は、責任者カード5又は保護帽6に取り付けられたRFIDチップ7に近づけられて、RFIDチップ7に記憶された識別情報を読み取る。RFID読み取り装置3が識別情報を読み取るとステップS2に進む。
【0037】
(ステップS2)
認証部204は、読み取られた識別情報と予め登録された登録識別情報321とが一致するか否かを判定する。読み取られた識別情報と登録識別情報321とが一致した場合には、ステップS3に進む。
【0038】
(ステップS3)
認証部204は、情報処理装置2へのログインと、アクセス許可情報322によって定められたデータへのアクセスとを許可する。ログインが許可されると表示装置202は、メニュー画面42を表示する。メニュー画面42は図9に示されている。メニュー画面42は、ログインした者の「会社名称」、「就業期間」、「氏名」を表示する領域901と、「出勤・昼食」ボタン803と、「作業者一覧」ボタン804と、「個人情報」ボタン805と、「作業終了」ボタン806と、「類似災害」ボタン807と、「体制表作成」ボタン808と、「閉じる」ボタン809とを含んでいる。ここで、タッチパネル201がボタン803への接触を検出すると、ステップS4に進む。なお、タッチパネル201がボタン809のような「閉じる」ボタンへの接触を検出すると、情報処理装置2はログアウトを実行する。
【0039】
(ステップS4)
検出部208は、日付け出力部205が出力する本日の日付けを示す情報に基づき、個人情報テーブル33を参照して本日が情報306の示す就業期間内に含まれる個人情報データを検出する。このとき、検出部208は、アクセス権設定テーブル32によってアクセスが許可された個人情報データだけを参照することができる。画像データ生成部206は、本日の日付けを示す情報と検出された個人情報データから出勤・昼食登録画面43のデータを生成する。
【0040】
(ステップS5)
表示装置202は、画像データ生成部206が生成したデータに基づいて出勤・昼食登録画面43を表示する。出勤・昼食登録画面43は図10に示されている。出勤・昼食登録画面43は、本日の日付けを示す「H18.4.3」を表示する領域902と、情報301が示す氏名を表示する領域903と、出勤日を表示する領域904と、弁当の注文をしたかどうかを表示する領域905と、「出勤」ボタン810と、「弁当」ボタン811と、「次へ」ボタン812と、「メニュー」ボタン813と、「閉じる」ボタン814とを含んでいる。
【0041】
(ステップS6)
ここで、タッチパネル201が「出勤」ボタン810への接触を検出すると、ステップS7へ進む。
【0042】
(ステップS7)
表示装置202は、ステップS6における検出に応答して領域904に本日の日付けを表示する。記憶装置21は、ステップS6における検出に応答して、氏名情報341として情報301が示す氏名を有し、出勤日情報342として本日の日付けを有する入構者管理データ340を入構者管理テーブル34に追加して記憶する。これにより、本日出勤した者が登録される。
【0043】
また、タッチパネル201が「弁当」ボタン811への接触を検出すると、表示装置202は領域905に弁当を注文したことを表示し、記憶装置21は、弁当を注文したことを示す情報を入構者管理データ340の弁当注文情報343に追加する。
【0044】
ここで、出勤・昼食登録画面43は、一画面に数人分の情報を表示する。タッチパネル201が「次へ」ボタン812への接触を検出すると、表示装置202は次の数人分についての出勤・昼食登録画面43を表示する。
【0045】
タッチパネル201が「メニュー」ボタン813への接触を検出すると、表示装置202はメニュー画面42を表示する。なお、タッチパネル201がボタン813以外の「メニュー」ボタンへの接触を検出した場合も表示装置202はメニュー画面42を表示する。タッチパネル201が「個人情報」ボタン805への接触を検出すると、表示装置202は個人情報表示画面44を表示する。
【0046】
図11は、個人情報表示画面44を示している。個人情報表示画面44のデータは、画像データ生成部206が個人情報データ331に基づいて生成したものである。個人情報表示画面44は、「氏名」、「会社名」、「一次業者名」、「就業期間」、「健康診断受診日」、「血圧」、「視力」、「握力」、「聴力」を表示する領域906と、肖像写真の画像を表示する領域907と、「次へ」ボタン815と、「印刷」ボタン816と、「メニュー」ボタン817と、「閉じる」ボタン818とを含んでいる。
【0047】
タッチパネル201が「次へ」ボタン815への接触を検出すると、表示装置202は個人情報データ332に基づいて生成されたデータに基づいて個人情報表示画面44と同様の画面を表示する。タッチパネル201がボタン816のような「印刷」ボタンへの接触を検出すると、プリンタ4は、そのとき表示装置202が表示している画面を印刷する。したがって、タッチパネル201がボタン816への接触を検出すると、プリンタ4は個人情報表示画面44を印刷する。タッチパネル201がボタン817への接触を検出すると、表示装置202はメニュー画面42を表示する。
【0048】
情報処理装置2は、作業員に対する安全教育のために利用される場合もある。
【0049】
タッチパネル201がボタン807への接触を検出すると、表示装置202は類似災害検索画面45を表示する。図12は、類似災害検索画面45を示している。類似災害検索画面45は、災害区分が表示された「災害区分選択」ボタン819と、「メニュー」ボタン820と、「閉じる」ボタン821とを含んでいる。
【0050】
タッチパネル201が「挟まれ・巻きこまれ」と表示されたボタン819への接触を検出すると、表示装置202は類似災害データ35に基づいて類似災害表示画面46を表示する。図13は、類似災害表示画面46を示している。類似災害表示画面46は、災害の型が「挟まれ・巻き込まれ」に区分される災害事例を表示している。類似災害表示画面46は、この災害事例についての「災害の型」、「発生日時」、「発生場所」、「発生要因」、「災害名」、及び、受傷者の「受傷程度」、「年齢」、「経験年数」を表示する領域908と、この災害事例についての理解を助けるための図又は写真のようなイメージを表示する領域909と、「詳細」ボタン822と、「次へ」ボタン823と、「印刷」ボタン824と、「メニュー」ボタン825と、「閉じる」ボタン826とを含んでいる。
【0051】
タッチパネル201が領域909への接触を検出すると、表示装置202は、領域909が表示するイメージを拡大して表示するために領域909を拡大して表示する。領域909が拡大された状態でタッチパネル201が領域909への接触を検出すると、表示装置202は領域909を元の大きさで表示する。
【0052】
タッチパネル201が「詳細」ボタン822への接触を検出すると、表示装置202は類似災害表示画面46が表示している災害事例についての詳細な情報を類似災害データ35に基づいて表示する。タッチパネル201が「次へ」ボタン823への接触を検出すると、表示装置202は他の災害事例について類似災害表示画面46と同様の画面を表示する。タッチパネル201が「メニュー」ボタン825への接触を検出すると、表示装置202はメニュー画面42を表示する。タッチパネル201がボタン808への接触を検出すると、ステップS8へ進む。
【0053】
(ステップS8)
表示装置202は、工事安全衛生管理体制表を作成するための画面である体制表作成画面47を表示する。体制表作成画面47は図14に示されている。体制表作成画面47は、第1の安全衛生責任者の氏名が表示される領域910と、第1の安全衛生責任者が所属する会社名が表示される領域911と、第1の安全衛生責任者の直接の下位者である第2の安全衛生責任者の氏名が表示される領域912と、第2の安全衛生責任者が所属する会社名が表示される領域913と、「印刷」ボタン827と、「メニュー」ボタン828と、「閉じる」ボタン829とを含んでいる。
【0054】
ここで、領域910には個人情報データ331の情報301に基づいて氏名「○○○○」が表示され、領域911には個人情報データ331の情報303に基づいて「A社」が表示されている。
【0055】
(ステップS9)
タッチパネル201が領域912への接触を検出すると、ステップS10に進む。
【0056】
(ステップS10)
検出部208は、個人情報テーブル33を参照し、一次業者名を示す情報304が領域911に表示された「A社」を示している個人情報データ332及び個人情報データ333を検出する。
【0057】
(ステップS11)
判定部209は、個人情報データ332及び個人情報データ333について、情報305が安全衛生責任者となる資格を有することを示しているか否かを判定する。ここで、個人情報データ332及び個人情報データ333の情報305は、ともに安全衛生責任者となる資格を有することを示している。
【0058】
(ステップS12)
表示装置202は、図15に示されるように、個人情報データ332の情報301が示す氏名「××××」を領域914に、個人情報データ333の情報301が示す氏名「△△△△」を領域915に、第2の安全衛生責任者の候補者の氏名として体制表作成画面47の上に重ねて表示する。
【0059】
(ステップS13)
タッチパネル201が領域914への接触を検出すると、表示装置202は、図16に示されるように、氏名「××××」を領域912に表示し、所属会社名を示す情報として個人情報データ332の情報303が示す会社名「B社」を領域913に表示し、ステップS14に進む。
【0060】
(ステップS14)
安全衛生管理体制表データ生成部207は、第1の安全衛生責任者の氏名が個人情報データ331に登録された「○○○○」であることと、第1の安全衛生責任者の直接の下位者である第2の安全衛生責任者の氏名が個人情報データ332に登録された「××××」であることとを示す安全衛生管理体制表データ36を生成する。記憶装置21は、安全衛生管理体制表データ36を記憶する。
【0061】
(ステップS15)
タッチパネル201が「閉じる」ボタン829への接触を検出すると、情報処理装置2はログアウトを実行し、表示装置202は初期画面41を表示する。
【0062】
タッチパネル201が「本日の入構者数」ボタン802への接触を検出すると、ステップS16に進む。
【0063】
(ステップS16)
検出部208は、入構者管理テーブル34及び個人情報テーブル33を参照し、本日の入構者の総数と、会社ごとの入構者数とを検出する。ここで、検出部208は、入構者管理テーブル34を参照することで本日の入構者の氏名を検出する。また、検出部208は、個人情報テーブル33を参照することで本日の入構者が所属する会社名を検出する。したがって、検出部208は、本日の入構者数の総数と、会社ごとの入構者数とを検出することができる。なお、検出部208は本日の日付けを示すデータを日付け出力部205から受信する。
【0064】
画像データ生成部206は、日付け出力部205が出力する本日の日付けと、検出部208が検出した本日の入構者の総数と、会社ごとの入構者数とに基づいて入構者数表示画面48のデータを生成する。
【0065】
(ステップS17)
表示装置202は、画像データ生成部206が生成した入構者数表示画面48のデータに基づいて、入構者数表示画面48を表示する。入構者数表示画面48は、図17に示されている。入構者数表示画面48は、本日の日付けと本日の入構者数の総数とを表示する領域916と、会社ごとの入構者数を表示する領域917と、「印刷」ボタン830と、「閉じる」ボタン831とを含んでいる。
【0066】
情報処理装置2は、必要に応じて警告を発することも可能である。次に、情報処理装置2が発する警告について図24に示されたフローチャートを用いて説明する。
【0067】
図24は、ステップS1〜3、及び、ステップS21〜27を示している。ここで、ステップS21〜27は、健康診断の受診を促すべき者又は入構基準を満たしていない者がいることについて警告をするステップである。
【0068】
ステップS1〜3を実行したのち、ステップS21に進む。
【0069】
(ステップS21)
検出部208は、個人情報テーブル33に含まれる個人情報データの各々について、情報307が示す受診日を検出する。ここでは、個人情報データ334を例として用いて説明する。個人情報データ334の情報307は平成17年5月1日を示している。
【0070】
(ステップS22)
通知期間設定部210は、ステップS21で検出された受診日に基づいて第1期間を定める。すなわち第1期間の初日を受診日と同日の平成17年5月1日とする。このとき第1期間の長さは通知期間設定データ37に記憶されているように1年間であるから、第1期間は平成17年5月1日から平成18年4月30日までの期間に設定される。
【0071】
(ステップS23)
通知期間設定部210は、第2期間の末日を第1期間の末日と同日とすることで第2期間を定める。第2期間の長さは通知期間設定データ37に記憶されているように1ヶ月であるから、第2期間は、平成18年4月1日から平成18年4月30日までの期間に設定される。
【0072】
(ステップS24)
通知期間設定部210は、第3期間の初日を第2期間の初日と同日とすることで第3期間を定める。第3期間の長さは通知期間設定データ37に記憶されているように3日間であるから、警告を発するべき通知期間としての第3期間は、平成18年4月1日から4月3日までの期間に設定される。
【0073】
(ステップS25)
判定部209は、日付け出力部205が出力した本日の日付けを示す情報を受信し、本日がステップS24で設定された第3期間に含まれるか否かを判定する。したがって、判定部209は、個人情報データ334の情報307が示す受診日に基づいて定められた第3期間に本日(平成18年4月3日)が含まれることを判定する。
【0074】
(ステップS26)
判定部209は、個人情報テーブル33に含まれる個人情報データの各々について、入構基準データ38に登録されている入構基準を満たすか否かを判定する。すなわち、情報302が示す年齢が入構基準情報381に定められた範囲に含まれるか否か、情報308が示す血圧が入構基準情報382に定められた範囲に含まれるか否か、情報309が示す視力が入構基準情報383に定められた範囲に含まれるか否か、情報310が示す握力が入構基準情報384に定められた範囲に含まれるか否か、情報311が示す聴力が入構基準情報385に定められた範囲に含まれるか否かを、それぞれ判定する。以下、個人情報データ334の情報308が入構基準情報382の範囲に含まれないものとして説明する。
【0075】
(ステップS27)
ステップS25において本日が第3期間に含まれると判定された個人情報データが存在する場合、又は、ステップS26において年齢、血圧、視力、握力、聴力のいずれかが入構基準データ38に定められた範囲内に含まれないと判定された個人情報データが存在する場合には、表示装置202は、警告を表示する領域922と共にメニュー画面42を表示する。このときのメニュー画面42が図18に示されている。メニュー画面42は「警告確認」ボタン832を含んでいる。
【0076】
ここで、タッチパネル201がボタン832への接触を検出すると、表示装置202は、警告確認画面49を表示する。警告確認画面49は図19に示されている。警告確認画面49は、「健康診断」ボタン833と、「入構判定」ボタン834と、「メニュー」ボタン835と、「閉じる」ボタン836とを含んでいる。
【0077】
タッチパネル201がボタン833への接触を検出すると、表示装置202は健康診断の受診を促すべき者を表示する画面50を表示する。健康診断の受診を促すべき者を表示する画面50は図20に示されている。健康診断の受診を促すべき者を表示する画面50は、健康診断の受診を促すべき者の氏名を表示する領域918と、領域918に氏名が表示された者が最後に受診した健康診断の受診日を表示する領域919と、「詳細」ボタン837と、「次へ」ボタン838と、「印刷」ボタン839と、「メニュー」ボタン840と、「閉じる」ボタン841とを含んでいる。領域918は、ステップS25において受診日が第3期間に含まれると判定された個人情報データ334の情報301に基づいて氏名「□□□□」を表示する。領域919は、個人情報データ334の情報307に基づいて受診日「H17.5.1」を表示する。ここで、タッチパネル201がボタン837への接触を検出すると、表示装置202は、個人情報データ334が示す個人情報を図11に示された個人情報表示画面44のように表示する。
【0078】
表示装置202が警告確認画面49を表示しているときにタッチパネル201が「入構判定」ボタン834への接触を検出すると、表示装置202は入構判定検索画面51を表示する。入構判定検索画面51は図21に示されている。入構判定検索画面51は、「年齢」ボタン842と、「血圧」ボタン843と、「視力」ボタン844と、「握力」ボタン845と、「聴力」ボタン846と、「印刷」ボタン847と、「メニュー」ボタン848と、「閉じる」ボタン849とを含んでいる。ここで、ボタン842〜846のうち、ステップS26において入構基準データ38に定められた入構基準を満たさないと判定された個人情報データが存在する項目を表示しているボタンは赤色で表示され、ステップS26において入構基準を満たさないと判定された個人情報データが存在しない項目を表示しているボタンは青色で表示される。個人情報データ334の情報308が示す血圧の数値が入構基準情報382の範囲に含まれないため、「血圧」ボタン843は赤色で表示される。
【0079】
タッチパネル201がボタン843への接触を検出すると、表示装置202は入構判定画面52を表示する。入構判定画面52は図22に示されている。入構判定画面52は、個人情報データ334の情報301が示す氏名を表示する領域920と、個人情報データ334の情報308が示す血圧の数値を表示する領域921と、「詳細」ボタン850と、「次へ」ボタン851と、「印刷」ボタン852と、「メニュー」ボタン853と、「閉じる」ボタン854とを含んでいる。ここで、タッチパネル201がボタン850への接触を検出すると、表示装置202は個人情報データ334が示す個人情報を図11に示された個人情報表示画面44のように表示する。
【0080】
なお、管理システム1においては、表示装置202がメニュー画面42を表示しているときにタッチパネル201が「作業者一覧」ボタン804への接触を検出した場合には、タッチパネル201は、入構者数表示画面48を表示してもよく、月ごとの出勤記録を示す画面を表示してもよい。
【0081】
また、表示装置202がメニュー画面42を表示しているときにタッチパネル201が「作業終了」ボタン806への接触を検出した場合には、検出部208は、日付け出力部205が出力する本日の日付けを示す情報に基づき、入構者管理テーブル34を参照して出勤日情報342が本日を示す入構者管理データ340を検出する。画面データ生成部206は、検出された入構者管理データ340の氏名情報341が示す氏名を含む作業終了登録画面のデータを生成する。表示装置202が作業終了登録画面を表示すると、本日出勤した者の氏名だけが表示される。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る管理システムを示す図である。
【図2】図2は、情報処理装置のブロック図である。
【図3】図3は、個人情報データのデータ構成を示す図である。
【図4】図4は、アクセス権設定データのデータ構成を示す図である。
【図5】図5は、入構者管理データのデータ構成を示す図である。
【図6】図6は、通知期間設定データのデータ構成を示す図である。
【図7】図7は、入構基準データのデータ構成を示す図である。
【図8】図8は、初期画面を示す図である。
【図9】図9は、メニュー画面を示す図である。
【図10】図10は、出勤・昼食登録画面を示す図である。
【図11】図11は、個人情報表示画面を示す図である。
【図12】図12は、類似災害検索画面を示す図である。
【図13】図13は、類似災害表示画面を示す図である。
【図14】図14は、体制表作成画面を示す第1の図である。
【図15】図15は、体制表作成画面を示す第2の図である。
【図16】図16は、体制表作成画面を示す第3の図である。
【図17】図17は、入構者数表示画面を示す図である。
【図18】図18は、メニュー画面上に警告が表示された状態を示す図である。
【図19】図19は、警告確認画面を示す図である。
【図20】図20は、健康診断の受診を促すべき者を表示する画面を示す図である。
【図21】図21は、入構判定検索画面を示す図である。
【図22】図22は、入構判定画面を示す図である。
【図23】図23は、本発明の実施形態に係る管理方法を示す第1のフローチャートである。
【図24】図24は、本発明の実施形態に係る管理方法を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
【0083】
1…管理システム
2…情報処理装置
3…RFID読み取り装置
4…プリンタ
5…責任者カード
6…保護帽
7…RFIDチップ
20…タッチパネルディスプレイ
21…記憶装置
201…タッチパネル
202…表示装置
203…制御部
204…認証部
205…日付け出力部
206…画像データ生成部
207…安全衛生管理体制表データ生成部
208…検出部
209…判定部
210…通知期間設定部
30…プログラム
32…アクセス権設定テーブル
33…個人情報テーブル
34…入構者管理テーブル
35…類似災害データ
36…安全衛生管理体制表データ
37…通知期間設定データ
38…入構基準データ
301〜311…情報
331〜334…個人情報データ
320…アクセス権設定データ
321…登録識別情報
322…アクセス許可情報
340…入構者管理データ
341…氏名情報
342…出勤日情報
343…弁当注文情報
371〜373…情報
381〜385…入構基準情報
41…初期画面
42…メニュー画面
43…出勤・昼食登録画面
44…個人情報表示画面
45…類似災害検索画面
46…類似災害表示画面
47…体制表作成画面
48…入構者数表示画面
49…警告確認画面
50…健康診断の受診を促すべき者を表示する画面
51…入構判定検索画面
52…入構判定画面
801〜854…ボタン
901〜922…領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護帽に取り付けられたRFIDチップと、
前記RFIDチップから前記RFIDチップに記憶された識別情報を読み取る読み取り装置と、
前記識別情報が予め登録された登録識別情報と一致した場合に、本管理システムへのログインを許可する認証部と
を具備する
管理システム。
【請求項2】
個人情報データと、アクセス権設定データと、入構者管理テーブルとを記憶した記憶装置と、
検出部と、
表示装置と、
前記表示装置の表示面を覆うように設けられた透光性と接触検知機能とを有するタッチパネルと
を具備し、
前記個人情報データは、作業員の氏名及び就業期間の情報を含み、
前記アクセス権設定データは、前記識別情報でログインする者が前記個人情報データへのアクセス権を有することを設定し、
前記入構者管理テーブルは、本日出勤した者を入構者として登録し、
前記認証部は、前記識別情報が前記登録識別情報と一致した場合に前記個人情報データへのアクセスを許可し、
前記検出部は、前記本日が前記就業期間に含まれる場合に前記個人情報データを検出し、
前記表示装置は、前記個人情報データに基づいて、前記氏名と、前記作業員が前記本日に出勤したことを入力するためのボタンとを表示する出勤登録画面を前記表示面に表示し、
前記タッチパネルは、前記ボタンが表示された前記表示面上の領域と重なった部分への接触を検出し、
前記記憶装置は、前記接触が検出されたことに応答し、前記作業員を前記入構者として前記入構者管理テーブルに追加して記憶する
請求項1の管理システム。
【請求項3】
前記入構者管理テーブルを参照し、前記入構者の人数を検出する入構者数検出部を具備し、
前記表示装置は、本管理システムに前記識別情報でログインをしている者がいない場合に前記人数を表示する
請求項2の管理システム。
【請求項4】
個人情報データと、通知期間設定データとを記憶した記憶装置と、
所定の警告を表示すべき期間としての通知期間を設定する通知期間設定部と、
本日が前記通知期間に含まれるか否かを判定する判定部と、
前記本日が前記通知期間に含まれる場合に前記警告を表示する表示装置と
を具備し、
前記個人情報データは、作業員が健康診断を受診した受診日の情報を含み、
前記通知期間設定データは、第1期間、第2期間、及び前記通知期間のそれぞれの長さを設定し、
前記通知期間設定部は、
前記受診日と前記第1期間の初日とが同日となるように前記第1期間を定め、
前記第1期間の末日と前記第2期間の末日とが同日となるように前記第2期間を定め、
前記第2期間の初日と前記通知期間の初日とが同日となるように前記通知期間を定める
請求項1の管理システム。
【請求項5】
保護帽に取り付けられたRFIDチップから識別情報を読み取るステップと、
前記識別情報と予め登録された登録識別情報とが一致するか否かを判定するステップと、
前記識別情報と前記登録識別情報とが一致した場合に、所定のシステムへのログインを許可するステップと
を具備する
管理方法。
【請求項6】
前記識別情報でログインする者が作業員の氏名及び就業期間の情報を含む個人情報データへのアクセス権を有すことを設定したアクセス権設定データに基づき、前記識別情報と前記登録識別情報とが一致した場合に、前記個人情報データへのアクセスを許可するステップと、
本日が前記就業期間に含まれる場合に前記個人情報データを検出するステップと、
前記個人情報データに基づき、前記氏名と、前記作業員が前記本日に出勤したことを入力するためのボタンとを表示する出勤登録画面をタッチパネルディスプレイの表示面に表示するステップと、
前記表示面を覆うように設けられた透光性と接触検知機能とを有するタッチパネルが、前記ボタンが表示された前記表示面上の領域と重なった部分への接触を検出するステップと、
前記接触が検出されたことに応答し、前記作業員を前記本日に出勤した入構者として入構者管理テーブルに追加して記憶するステップと
を具備する
請求項5の管理方法。
【請求項7】
前記入構者管理テーブルを参照して前記入構者の人数を検出するステップと、
前記システムに前記識別情報でログインしている者がいない場合に、前記人数を表示するステップと
を具備する
請求項6の管理方法。
【請求項8】
作業員が健康診断を受診した受診日の情報を含む個人情報データから前記受診日を検出するステップと、
所定の長さを有する第1期間の初日と前記受診日とが同日となるように前記第1期間を定めるステップと、
所定の長さを有する第2期間の末日と前記第1期間の末日とが同日となるように前記第2期間を定めるステップと
所定の長さを有する通知期間の初日と前記第2期間の初日とが同日となるように前記通知期間を定めるステップと、
本日が前記通知期間に含まれるか否かを判定するステップと、
前記本日が前記通知期間に含まれる場合に、警告を表示するステップと
を具備する
請求項5の管理方法。
【請求項9】
前記システムは、第1個人情報データと、第2個人情報データとを記憶した記憶装置を備え、
前記第1個人情報データは、第1会社に所属する者の第1氏名の情報を含み、
前記第2個人情報データは、第2会社に所属する者の第2氏名の情報と、前記第1会社が前記第2会社に下請けを出している一次業者であることの情報とを含み、
表示装置が、第1安全衛生責任者の氏名が前記第1氏名であることと、前記第1安全衛生責任者の直接の下位者である第2安全衛生責任者の氏名を入力するための入力領域とを表示する体制表作成画面を表示面に表示するステップと、
前記表示面を覆うように設けられた透光性と接触検知機能とを有するタッチパネルが、前記入力領域が表示された前記表示面上の領域と重なった部分への接触を検出するステップと、
前記第2個人データが前記第1会社を前記一次業者として登録している場合に、前記第2個人データを検出するステップと、
前記表示面が、前記第2氏名を表示するステップと、
前記タッチパネルが、前記第2氏名が表示された前記表示面上の領域と重なった部分への接触を検出するステップと、
前記第1安全衛生責任者の氏名が前記第1氏名であることと、前記第2安全衛生責任者の氏名が前記第2氏名であることと、前記第2安全衛生責任者が前記第1安全衛生責任者の直接の下位者であることとを示す安全衛生管理体制表データを記憶するステップと
を具備する
請求項5の管理方法。
【請求項10】
前記第2個人情報データが、前記第2会社に所属する者が安全衛生責任者となる資格を有していることを示す資格情報を含んでいるか否かを判定するステップを具備し、
前記第2氏名を表示するステップにおいては、前記第2個人情報データが前記資格情報を含んでいる場合に限って、前記第2氏名を表示する
請求項9の管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−310699(P2007−310699A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−139914(P2006−139914)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(501370370)三菱重工環境エンジニアリング株式会社 (175)
【Fターム(参考)】