説明

管理用作業情報収集システム、管理用作業情報収集システム制御方法およびその制御用プログラム

【課題】作業者の作業状況を作業者に負担をかけずに収集する。
【解決手段】作業者によって選択される選択対象画面を選択対象画面特定部31Hが特定し、この選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として作業者端末記憶手段32から表示情報抽出部31Aが抽出し、選択対象画面の作業区分を表示情報と予め設定された対応関係情報に基づいて作業区分特定部31Bが特定し、選択対象画面の表示動作時間を表示動作時間計時部31Dが計時し、表示動作時間計時部31Dが計時した時間を作業区分特定部31Bが特定した作業区分ごとに作業情報出力部31Cが集計し、集計した情報を管理用作業情報として出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理用作業情報収集システムに関し、特に作業者端末に表示されている画面情報を収集する管理用作業情報収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IT環境が高度に発達したことにより、コンピュータ端末1台で業務に関わるほとんどの作業を実行することができるようになり、コンピュータ端末上で複数の作業を並行して進める機会が多くなった。
【0003】
また、作業中に電子メールを受信した場合、実施中の作業を一時中断して受信した電子メールに関する他の作業を実施するなど、作業形態が複雑になることが多い。このため、作業者は各作業に対して実際にどの程度の作業時間を割いたかを正確に集計することが困難になっており、作業者が作業管理にかける時間が増加していた。
【0004】
また、社外から請け負った作業と社内の自社作業の関係においても、どちらの作業にどの程度時間を割いたかを正確に集計することが困難になり、経費の算出があいまいになってしまっていることが多い。
【0005】
このため、社外から請け負った作業と社内の自社作業と区別し、さらに、プロジェクトごとにかかった時間を区別し、かかった時間を正確に集計することが求められていた。
【0006】
これに対して、従来より具体的に知られている上記技術分野の内容としては、特許文献1および2がある。
【0007】
特許文献1に開示された技術は、コンピュータ端末の表示画面に表示されている操作対象画面(アクティブ画面)から、このコンピュータの制御部(CPU)が当該アクティブ画面を表示させているプログラムの名称、ファイル名、画面タイトルを取得し、このアクティブ画面の表示動作時間を計時することにより、作業にかかった時間を計時する技術である。
【0008】
また、特許文献2に開示された技術は、アクティブ画面を別の画面に切り替えた場合に、切替前のアクティブ画面の表示動作時間の計時を停止すると共に、切替後のアクティブ画面の表示動作時間の計時を開始し、計時時間をプログラム名、ファイル名、画面タイトルごとに集計する技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−24504
【特許文献2】特許番号3563047
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1および2に開示された技術は、プログラム名、ファイル名、画面タイトルに基づいて作業項目の判定を行っていたため、文章作成ソフトのように画面タイトルに編集対象となっているファイル名が表示されるような場合は十分対応可能であるが、例えば、Webブラウザ上で実施する作業の場合においては、端末上で動作するプログラム名称はWebブラウザで統一されてしまう。このため、プログラム名は識別に有効な情報ではなく、またファイル名については無関係な情報のため、Webブラウザ上に表示されている画面のタイトルだけを基準にして作業を判定するしかないといった不都合があった。
【0011】
さらに、Webブラウザ上に明示的にシステムの名称を表示する機能を実装したアプリケーションも存在するが、例えば、「ログイン」とだけ表示されているアプリケーションの場合、どのシステムに対するログイン画面であるか不明であるため、1つの作業で次々に画面遷移動作が発生するWebシステムで監視を行う場合、画面のタイトルだけによる判定では、これらの画面遷移に費やした時間が一つの作業として判定できないといった不都合があった。
【0012】
また、作業者に予め割り当てられている作業以外については、作業項目上で「その他」に集約されてしまうため、個々のアクセスから不適切なアクセスを検出することができず、さらに、アプリケーション画面の操作が無い場合の作業項目(例えば会議)に対する集計機能が無いといった不都合があった。
【0013】
〔発明の目的〕
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、作業者に負担をかけることなく作業者の作業状況を、作業者を管理する管理者が有効に把握することが可能な管理用作業情報収集システムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の管理用作業情報収集システムは、特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末を設け、前記作業者端末制御手段が、特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面とする選択対象画面特定部と、前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から抽出する表示情報抽出部と、前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて特定する作業区分特定部と、前記選択対象画面の表示動作時間を計時する表示動作時間計時部と、前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として出力する作業情報出力部とを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る管理用作業情報収集システム制御方法は、特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末にあって、特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面特定部が選択対象画面とし、前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から表示情報抽出部が抽出し、前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて作業区分特定部が特定し、前記選択対象画面の表示動作時間を表示動作時間計時部が計時し、前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として作業情報出力部が出力する構成としたことを特徴とする。
【0016】
更に、本発明に係る管理用作業情報収集システム制御用プログラムは、特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末にあって、特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面とする選択対象画面特定機能、前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から抽出する表示情報抽出機能、前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて特定する作業区分特定機能、前記選択対象画面の表示動作時間を計時する表示動作時間計時機能、前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として出力する作業情報出力機能、をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は上述したように構成したので、これによると、選択対象画面の属する作業区分を特定し、選択対象画面の表示動作時間を計時し、作業区分と計時時間とを関連付けて管理用作業情報として出力し、この管理用作業情報を管理者が確認することで、作業者の実施する作業の作業区分およびこの作業に費やした時間を正確に把握することができ、作業者に対して負担をかけずにこの作業者の作業状況を管理者が把握することができる優れた管理用作業情報収集システム、管理用作業情報収集システム制御方法および管理用作業情報収集システム制御用プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る管理用作業情報収集システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に開示したブロック図における管理者端末10の動作を説明した説明図である。
【図3】図1に開示したブロック図における作業者端末30の動作を説明した説明図である。
【図4】(A)図1に開示したブロック図における管理者端末表示手段15の表示例を示した説明図である。(B)図1に開示したブロック図における作業者端末表示手段35の表示例を示した説明図である。
【図5】図1に開示したブロック図における計時中断・再開部31Fの動作を説明した説明図である。
【図6】図1に開示したブロックにおける対応関係情報記憶部22Aに記憶された対応関係情報の内容の一例を示した説明図である。
【図7】図6に開示した対応関係情報の作業種別213の内容の一例を示した説明図である。
【図8】図1に開示したブロック図における管理用作業情報記憶部22Bに記憶された管理用作業情報の内容の一例を示した説明図である。
【図9】図1に開示したブロック図における管理者端末制御手段11の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1に開示したブロック図における作業者端末制御手段31の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1に開示したブロック図において、作業者が作業者端末30からログアウトする場合の作業者端末制御手段31の動作を示すフローチャートである。
【図12】図1に開示したブロック図において、作業者が作業者端末30を使用しない場合の作業者端末制御手段31の動作を示すフローチャートである。
【図13】図1に開示したブロック図において、作業者端末30のスクリーンロック機能が動作した場合の作業者端末制御手段31の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る管理用作業情報収集システムのその他の実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔実施形態〕
以下、本発明に係る管理用作業情報収集システムの一実施形態を、図1および図6に基づいて説明する。
【0020】
まず、図1に示す実施形態の管理用作業情報収集システムは、特定の作業者が業務利用する作業者端末30と、この作業者の作業状況を管理する管理者が作業状況管理用に使用する管理者端末10と、前述の作業状況に関する情報を記憶する作業管理サーバ20とを有している。
【0021】
前述の作業者端末30は、特定の作業用アプリケーションプログラム50を予め記憶した作業者端末記憶手段32と、外部から動作指令を受け付ける作業者端末入出力部33と、前述の動作指令に基づいてアプリケーションプログラム50の動作処理内容を実行すると共にこの動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段31とを備えている。
【0022】
また、作業者端末30は、作業者端末制御手段31の動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段35と、特定の作業者からの入力操作情報を作業者端末入出力部33に伝送する作業者端末入力手段34とを備えている。
【0023】
前述の作業者端末制御手段31は、作業者端末30の起動時および終了時に所定の画面を作業者端末表示手段35に表示させるログイン・ログアウト部31Eと、特定の作業者から作業者端末入力手段34を介して入力される動作指令によって特定される動作処理結果の画面を選択対象画面(アクティブ画面)とする選択対象画面特定部31Hとを有している。
【0024】
これにより、選択対象画面特定部31Hは、作業者端末入力手段34を介して作業者が動作処理結果の画面を選択した場合に、この特定された動作処理結果の画面を選択対象画面として特定することができる。
【0025】
また、作業者端末制御手段31は、選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを表示項目と作業区分との対応関係が予め設定された対応関係情報を外部から取得する対応関係情報取得部31Gと、選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として作業者端末記憶手段32から抽出する表示情報抽出部31Aとを有している。
【0026】
これにより、対応関係情報取得部31は予め設定された対応関係情報を外部から取得し、表示項目抽出部31Aは選択対象画面に表示される表示項目に対応する内容をアプリケーションプログラム50が記憶されている作業者端末記憶手段32から抽出することができる。
【0027】
さらに、作業者端末制御手段31は、選択対象画面の区分別けに際し前述の対応関係情報に基づいて特定する作業区分特定部31Bと、選択対象画面の表示動作時間を計時する表示動作時間計時部31Dと、計時した計時時間と特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として出力する作業情報出力部31Cとを有している。
【0028】
これにより、作業区分特定部31Bは、対応関係情報取得部31Gが取得した対応関係情報に基づいて選択対象画面の作業区分を特定すると共に、作業区分の特定された選択対象画面が作業者端末表示手段35に表示されている時間を計時することができる。
【0029】
ここで、前述のログイン・ログアウト画面31Eは、作業者が作業者端末30を起動させた場合に作業者を識別する作業者IDの入力を促すログイン画面を作業者端末表示手段35に表示させる機能と、前述の作業監視プログラム32Aの動作処理内容を作業者端末制御手段31に実行するように指令する機能と、作業者が作業者端末30を終了させた場合に作業情報出力部31Cに集計した管理用作業情報を外部に出力するよう指令する機能とを有している。
【0030】
これにより、ログイン・ログアウト画面31Eは、作業者が作業者端末30を起動させた場合にはログイン画面を作業者端末表示手段35に表示させ、作業者のログイン後に作業者端末制御部31に前述の作業監視プログラム32Aの動作処理内容を実行させることができる。
【0031】
また、ログイン・ログアウト画面31Eは、作業者が作業者端末30を終了させた場合にはログアウト画面を表示させると共に作業情報出力部31Cに対して集計した管理用作業情報を外部に出力させることができる。
【0032】
さらに、作業者端末制御手段31は、作業者端末制御手段31が予め設定された所定の条件となった場合に表示動作時間計時部31Dに対して計時を中断させる動作指令を送信すると共に、作業者端末制御手段31に作業者端末入力手段34を介して特定の動作指令が入力された場合に前述の計時中断指令によって計時中断状態となった表示動作時間計時部31Dに対して計時を再開させる動作指令を送信する監視中断・再開部31Fを有している。
【0033】
また、監視中断・再開部31Fは、前述の計時中断の動作指令を送信した場合に、表示動作時間計時部31Dに対して計時中断時間を計時させる動作指令を送信すると共に、前述の計時再開の動作指令を送信した場合に、前述の計時中断時間の計時を停止させる動作指令を送信する機能を有している。
【0034】
これにより、監視中断・再開部31Fは、作業者端末制御手段31が予め設定された所定の条件となった場合に、選択対象画面の計時を中断することができると共に、計時を中断している時間を計時することができる。
【0035】
ここで、作業者端末制御手段31は、前述の予め設定された所定の条件として、作業者が離席した場合など作業者端末入力手段34に一定時間入力動作がなされなかった場合に、作業者端末30を第三者が不正利用することを防ぐため、作業者端末入力手段34から予め設定された解除動作が入力されるまで作業者端末制御手段34の動作に制限をかけるスクリーンロック機能を図示しない形で有している。
【0036】
これにより、作業者が離席した場合など、前述のスクリーンロック機能が動作すると、作業中断・監視機能31Fがスクリーンロック機能を検知し、表示動作時間計時部31Dに対して計時を中断させて、離席時間を計時することができる。
【0037】
さらに、監視中断・再開部31Fは、作業区分および作業時間を外部から直接入力されることを受け付ける機能を有している。これにより、作業者が作業者端末入力手段34を介して作業区分および作業時間を入力することで、作業区分に分類されていない作業を入力することができる。
【0038】
また、監視中断・再開部31Fは、作業者端末表示手段35に表示されるタスクバーに表示動作計時部31Dの動作を中断または再開させる監視中断・再開アイコンを表示させる機能と、作業者端末入力手段34を介して計時中断・再開アイコンが選択された場合に対応する動作指令を表示動作計時部31Dに送信する機能を有している。
【0039】
これにより、表示動作計時部31Dが選択対象画面の表示動作時間を計時中に前述の計時中断・再開アイコンが作業者端末入力手段34を介して選択されると、計時中断・再開部31Fは表示動作時間計時部31Dに対して計時を中断させる動作指令を送信することができる。
【0040】
また、前述の計時中断の動作指令によって表示動作計時部31Dが計時中断状態の場合に、前述の計時中断・再開アイコンが作業者端末入力手段34を介して選択されると、計時中断・再開部31Fは表示動作時間計時部31Dに対して計時を再開させる動作指令を送信することがでる。
【0041】
また、前述の作業者情報出力部31Dは、作業者端末入力手段34を介して作業者によって選択対象画面が切り替えられ、且つ当該各選択対象画面が複数の作業区分に亘る場合に、表示動作時間を各作業区分ごとにそれぞれ集計し機能を有している。
【0042】
上述の作業者端末制御部31の有する、表示情報抽出部31A、作業区分特定部31B、作業情報出力部31C、表示動作時間計時部31D、ログイン・ログアウト部31E、計時中断・再開部31F、対応関係情報取得部31Gの動作内容は作業監視プログラム32Aの動作処理内容に記述されており、作業者端末制御手段31が、この作業監視プログラム32Aの動作処理内容を実行することによって、上述の各部が作業者端末制御手段31に実装されるものとする。
【0043】
前述の管理者端末10は、作業者が実際に使用するアプリケーションプログラム50を記憶した管理者端末記憶手段12と、外部との入出力を受け付ける管理者端末入出力手段13と、管理者端末記憶手段12に記憶されている内容を実行すると共に管理者端末入出力部13を制御する管理者端末制御手段11とを有している。
【0044】
さらに、管理者端末10は、管理者端末入出力手段13を介して管理者端末制御手段11から出力される動作処理結果を画面に表示する管理者端末表示手段15と、管理者からの入力操作情報を管理者端末入出力手段13に伝送する管理者端末入力手段14とを備えている。
【0045】
前述の管理者端末記憶手段12は、作業者がどの区分に該当する作業を実施しているかを管理者端末制御手段11によって処理される情報に基づいて特定する処理内容が記述された作業定義プログラム12Aが記憶されている。
【0046】
この、管理者端末制御手段11は、アプリケーションプログラム50で特定されている動作処理内容から管理者端末表示手段15に表示される表示項目およびこの内容を抽出し管理者端末表示手段15に出力する設定用表示項目出力部11Aと、この出力された表示項目及びこの内容に基づいて管理者端末入力手段14を介して管理者によって外部入力される表示項目に対応する作業区分を対応関係情報として出力する対応関係情報出力部11Bとを有している。
【0047】
ここで、前述の設定用表示項目出力部11Aおよび対応関係情報出力部11Bの動作内容は、作業定義プログラム12Aの動作処理内容に記述されており、管理者端末制御手段11がこの作業定義プログラム12Aの動作処理内容を実行することにより、上述の各部が管理者端末制御手段11に実装されるものとする。
【0048】
また、前述の表示項目は、URL情報、表示ボタン情報、表示ラベル情報、表示されている画面に続いて遷移する遷移先情報、表示されている画面を呼び出した遷移元画面情報のうちの少なくとも一つ以上であることとする。
【0049】
これにより、設定用表示項目出力部11Aは、管理者端末表示手段15に表示される動作処理結果の画面から、この画面を呼び出した(リクエスト)URLや画面を構成する表示ラベルやボタンなどの表示項目とこの内容を抽出し管理者端末表示手段15に表示させることができる。例えば、画面上に表示されているボタンを押下した場合の遷移先の画面情報を、このボタンの動作処理内容から抽出し表示することができる。
【0050】
また、対応関係情報出力部11Bは、管理者端末入力手段14を介して管理者から外部入力される前述の表示項目に対応する作業区分を受け付け、表示項目と作業区分の対応関係を対応関係情報として出力することができる。
【0051】
これにより、設定用表示項目出力部11Aがアプリケーションプログラム50の動作処理内容から抽出した表示項目を全て一覧として管理者端末表示手段15に表示させ、対応関係情報出力部11Bが前述の表示項目の一覧から管理者が選択した情報を受け付けると共にこの情報を対応関係情報記憶部22Aに記憶させるように作業管理サーバ20に指令することができる。
【0052】
前述の作業管理サーバ20は、外部との通信を行う作業管理サーバ入出力部23と、管理者端末10および作業者端末30で生成された情報を記憶する作業管理サーバ記憶手段22と、作業管理サーバ入出力部23および作業管理サーバ記憶手段22に対する動作制御を行う作業管理者サーバ制御部21とを備えている。
【0053】
前述の作業管理サーバ記憶手段22は、対応関係情報を記憶する対応関係情報記憶部22Aと、管理用作業情報を記憶する管理用作業情報記憶部22Bとを有している。ここで、管理者端末10の対応関係出力部11Bは、生成した対応関係情報を対応関係記憶部22Aに記憶させるように作業管理サーバ制御手段21を制御する機能を有している。
【0054】
また、作業者端末30の対応関係情報取得部31Gは、対応関係情報記憶部22Aの内容を取得するように作業管理サーバ制御手段21を制御すると共に、この取得した対応関係情報を作業区分特定部31Bに伝送する機能を有している。
【0055】
さらに、作業者端末30の作業情報出力部31Cは、生成した管理用作業情報を管理用作業情報記憶部22Bに記憶させるように作業管理サーバ制御手段21を制御する機能を有している。
【0056】
これにより、対応関係情報出力部11Bは対応関係情報記憶部22Aに対応関係情報を記憶させることができ、対応関係情報取得部31Gは対応関係記憶部22Aから対応関係情報を取得することができ、作業情報出力部31Cは管理用作業情報記憶部22Bに管理用作業情報を記憶させることができる。
【0057】
ここで、対応関係情報の内容について、図6に基づいて説明する。
対応関係情報には、一つの画面ごとに作業区分を特定するための作業項目が図6に示すような形式で登録されている。前述のとおり、この各作業項目は、管理者から指定された情報に基づいて、管理者端末10の対応関係情報出力部11Bが生成する。
【0058】
前述の作業区分特定部31Bは、表示項目抽出部31Aが取得した表示項目の内容と対応関係情報取得部31Gが取得した対応関係情報の画面タイトル判定フラグ216および画面タイトル217とに基づいて選択対象画面が対応関係情報に登録されているものであるか否か判定する画面タイトル判定機能を有している。
【0059】
また、作業区分特定部31Bは、選択対象画面がWebアプリケーションプログラムの場合には、表示項目抽出部31Aが取得した表示項目の内容と対応関係情報取得部31Gが取得した対応関係情報のURL判定フラグ219およびURL220とに基づいて、選択対象画面が対応関係情報に登録されているものであるか否か判定するURL判定機能を有している
【0060】
さらに、作業区分特定部31Bは、表示項目抽出部31Aが取得した表示項目の内容と対応関係情報取得部31Gが取得した対応関係情報の項目識別子221とに基づいて、項目識別子221が表示項目の内容と一致するか否か判定する項目識別子判定機能を有している
【0061】
これにより、URLに作業者のIDが含まれる場合であっても、URL判定フラグ219を有効に設定することで、画面特定情報取得部11Aが取得したURLとURL220とが完全に一致せずとも、この取得したURLによって画面を特定する情報として設定することができる。
【0062】
また、前記画面特定情報取得部11Aおよび31Aによって画面を特定するために使用する識別子は、画面タイトル、画面のファイル名、画面のURL、遷移元画面情報、遷移先画面情報であってもよいものとする。
【0063】
〔全体的な動作〕
次に、管理用作業情報収集システムの全体的な動作について図1乃至図13に基づいて説明する。
【0064】
ここで、アプリケーションプログラム50の動作処理内容は、図4(A)に示すように、最初に画面15Aが表示され、続いて画面15Bに遷移するものとする。
【0065】
まず最初に、管理者は管理者端末入力手段14を介して管理者端末制御手段11に作業定義プログラム12Aを実行するように指令し、この指令を管理者端末入出力部13を介して受けた管理者端末制御手段11は、管理者端末記憶手段12から作業定義プログラム12Aを読み込み、読み込んだ動作処理内容を実行する(図9:ステップS101/作業定義プログラム実行開始工程)。
【0066】
作業定義プログラムに12Aには、設定用表示項目出力部11Aと対応関係情報出力部11Bの有する動作処理内容が記述されているので、管理者端末制御手段11が作業定義プログラムに12Aの動作処理内容を実行することにより、管理者端末制御手段11に設定用表示項目出力部11Aと対応関係情報出力部11Bが実装される。
【0067】
続いて、管理者は管理者端末入力手段14を介して管理者端末制御手段11にアプリケーションプログラム50を実行するように指令し、この指令を管理者端末入出力部13を介して受けた管理者端末制御手段11は、管理者端末記憶手段12からアプリケーションプログラム50を読み込み、読み込んだ動作処理内容を実行する(図9:ステップS102/アプリケーションプログラム実行開始工程)。
【0068】
これにより、管理者端末制御手段11がアプリケーションプログラム50の動作処理内容を実行し、この結果、管理者端末表示手段15に図4(A)の画面15Aが表示される。この画面15Aは、タイトル15A1とURL15A2とを有している。
【0069】
設定用表示項目出力部11Aは、管理者端末制御手段11Aで処理され管理者端末表示手段15に表示されている画面から予め特定された表示項目およびその内容を抽出し(図9:ステップS103/表示情報抽出工程)、抽出した情報を管理者端末表示手段15に一覧として表示させる(図9:ステップS104/抽出情報表示工程)。
【0070】
これにより、前述の画面15Aは、タイトル15A1およびURL15A2を有しているので、この各表示情報が管理者端末表示手段15に表示される。
【0071】
続いて管理者は、管理者端末表示手段15に表示された表示情報に基づいて、この画面15Aを特定するために最低限必要な情報を対応関係情報として管理者端末入力手段14を介して選択する。管理者は、表示情報の内容が予め設定された複数の作業区分の内のいずれに対応するかを判断し、登録する(図9:ステップS105/作業区分入力工程)。
【0072】
ここで、管理者は、画面15Aの属性として、作業区分211、作業名称212、作業種別213、画面監視有無214、画面識別子215、画面タイトル判定フラグ216、画面タイトル217、画面解析方式218、URL判定フラグ219、URL220、および項目識別子221(各々の説明は図6を参照)を登録する。
【0073】
管理者から対応関係情報を受け付けた対応関係情報出力部11Bは、登録された対応関係情報の各項目を画面15Aに関する対応関係情報として生成し(図9:ステップS106/対応関係情報生成工程)、生成した対応関係情報を対応関係情報記憶部22Aに保存するように作業管理サーバ20に対して指令する(図9:ステップS107/対応関係情報保存工程)。
【0074】
管理者端末制御手段11からの保存指令を受けた作業管理サーバ制御手段21は、対応関係情報を対応関係情報記憶部22Aに保存させる。これによって対応関係情報が対応関係情報記憶部22Aに記憶される。
【0075】
前述の画面15A表示した後に、図4(A)の画面15Bを表示する動作処理内容であった場合には、管理者は、前述の画面15Aと同じ作業識別子を画面15Bの対応関係情報に登録するものとする。これにより、画面15Aと画面15Bとが関連付けられ、画面15Aと画面15Bの表示動作時間を同じ作業区分として計時することができる。
【0076】
ここで、例えば、動作処理結果の画面に多数の表示項目が存在した場合、この各表示項目に対応する表示情報を管理者が全て対応関係情報に登録してしまうと、この画面を特定するための対応関係情報が増加してしまう。
【0077】
このため、この対応関係情報を取得する対応関係情報取得部31Gの負担および対応関係情報に基づいて作業区分を特定する作業区分特定部31Bの負荷が大きくなり性能劣化が発生してしまうため、管理者は作業区分を特定するために必要な最低限の表示情報を選択するものとする。
【0078】
また、画面タイトルやURLについて、これらを構成する文字列の一部にユーザを識別するIDが表示される場合など、表示情報の一部がユーザごとに可変となる場合には、完全一致による判定が困難となるため、対応関係情報にユーザIDを除いた固定部分が部分一致したか否かしたか否かを判定するように管理者が指定するものとする。
【0079】
これによって、ユーザIDが文字列に含まれていた場合であっても作業区分を判定することが可能となる。また、このように表示情報の判定方法を完全一致ではなく部分一致とすることで、作業者単位で対応関係情報を作成せず済むため、管理者が対応関係情報を作成するために費やす作業時間を抑えることができる。
【0080】
さらに、選択対象画面の検出方法および選択対象画面の表示項目からその内容を検出するための方法としては、Win32タイプのアプリケーションプログラム解析方法や、Webタイプのアプリケーションプログラム解析方法(MicroSoft Active Accessibility)を使用することで実施するものとする。
【0081】
また、対応関係情報出力部11Bは、図2では省略されているが、管理用作業情報で作業区分が不明となっているものに対して、正規の作業項目として事後編集が可能であるものとする。
【0082】
次に作業監視プログラム32Aの処理内容について図3および図4に基づいて説明する。
まず、作業者が作業者端末30を起動すると、作業者端末制御手段31が作業者端末記憶手段32から作業監視プログラム32Aの動作処理内容を読み込み、読み込んだ内容を実行する(図10:ステップS201/作業監視プログラム実行開始工程)。
【0083】
前述の作業監視プログラム32Aを実行した結果、作業者端末制御手段31に表示情報抽出部31A、作業区分特定部31B、作業情報出力部31C、表示動作時間計時部31D、ログイン・ログアウト部31E、計時中断・再開部31F、対応関係情報取得部31Gが実装される。
【0084】
続いて、対応関係情報取得部31Gは、作業管理サーバ制御手段21に対して対応関係情報記憶部22Aの内容を、対応関係情報取得部31Gに送信するように指令し、この指令を受けた作業管理サーバ制御手段21は対応関係情報記憶部22Aの内容を対応関係情報取得部31Gに送信する(図10:ステップS202/対応関係情報取得工程)。これにより対応関係情報取得部31Gは、対応関係情報を取得することができる
【0085】
さらに、ログイン・ログアウト部31Eは、ログイン画面を表示するように作業者端末表示手段35を制御し、作業者端末表示手段35にログイン画面が表示される(図10:ステップS203/ログイン画面表示工程)。ここで、ログイン処理については、作業者端末制御手段31で動作処理されるオペレーティングシステムのログイン情報を引き継ぐことも可能であるとする。
【0086】
ログイン・ログアウト部31Eは、作業者端末入力手段34を介して入力されるログイン情報を受け付けると、入力されたログイン情報をログイン情報記憶機能に記憶する。
【0087】
作業者端末制御手段31は、作業者端末入力手段34を介して作業者から入力されるアプリケーションプログラム50の動作処理内容の実行指令を受けて、作業者端末記憶手段32からアプリケーションプログラム50の動作処理内容を読み込み、読み込んだ内容を実行する(図10:ステップS204/アプリケーションプログラム実行開始工程)。
【0088】
作業者端末制御手段31は、アプリケーションプログラム50の処理内容を実行した結果、図5(B)に示す画面51Aを表示するように作業者端末表示手段35を制御し、作業者端末表示手段35は画面51Aを表示する。
【0089】
選択対象画面特定部31Hは、作業者端末表示手段35に選択対象画面が発生したか否か判定を開始する。作業者端末制御手段31は、作業者端末入力手段34を介して作業者から画面51Aを選択対象画面として選択する動作指令を受け付けると、この情報を選択対象画面特定部31Hに送信し、選択対象画面特定部31Hは画面51Aを選択対象画面として特定する。
【0090】
表示情報抽出部31Aは、選択対象画面特定部31Hから選択対象画面51Aを取得する(図10:ステップS205/選択対象画面取得工程)と共に、選択対象画面51Aに表示される表示項目を検出する。この検出した表示項目に対応する内容を作業者端末記憶手段32に記憶されているアプリケーションプログラム50の動作処理内容から表示情報として抽出する(図10:ステップS206/画面特定情報取得工程)。
【0091】
これにより、表示情報抽出部31Aは、選択対象画面51Aから表示項目として、タイトル51A1およびURL51A2と検出する。このタイトル51A1およびURL51A2に対応する内容を、作業者端末記憶手段32に記憶されているアプリケーションプログラム50の動作処理内容から表示情報として抽出することができる。
【0092】
続いて、作業区分特定部31Bは、選択対象画面51Aの区分別けに際して、この選択対象画面51Aが予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを、前述の表示情報抽出部31Bが抽出した表示項目及びその内容と対応関係情報取得部31Gが取得した対応関係情報とに基づいて特定する(図10:ステップS206〜S208/作業区分特定工程)。
【0093】
まず、作業区分特定部31Bは、アプリケーションプログラム50がWebアプリケーションであるか否か判定し、この判定の結果、アプリケーションプログラム50がWebアプリケーションでない場合には、表示情報抽出部31Aが抽出したタイトル51A1と対応関係情報取得部31Gが取得した対応関係情報の画面タイトル217とが一致するか否か判定する(図10:ステップS206/作業区分特定工程の画面タイトル判定工程)。
【0094】
前述の判定の結果、一致した場合には、画面タイトル217に関連付けられて登録されている作業区分211を対応関係情報から取得する(図10:ステップS209/作業区分特定工程)ことで、選択対象画面51Aの属する作業区分を特定することができる。
【0095】
ここで、画面タイトル判定フラグ216が「部分一致」である画面タイトル217は、タイトル51A1と画面タイトル217とが部分的に一致した場合であっても一致したと判定するものとする。
【0096】
これにより、タイトル画面の文字列に作業者IDなど作業者ごとに異なる部分が含まれている場合にも、抽出したタイトル51A1と対応関係情報の画面タイトル217とが一致したと判定でき、作業区分を特定することができる。
【0097】
一方、アプリケーションプログラム50がWebアプリケーションであった場合には、表示情報抽出部31Aが抽出したURL51A2と対応関係情報取得部31Gが取得した対応関係情報のURL220とが一致するか否か判定する(図10:ステップS207/作業区分特定工程のURL判定工程)
【0098】
前述の判定の結果、一致した場合には、URL219に関連付けられて登録されている作業区分211を対応関係情報から取得する(図10:ステップS209/作業区分特定工程)ことで、選択対象画面51Aの属する作業区分を特定することができる。
【0099】
ここで、URL判定フラグ219が「部分一致」であるURL220は、表示情報のURL51A2と対応関係情報のURL217とが部分的に一致した場合であっても一致したと判定するものとする。
【0100】
これにより、URLの文字列に作業者IDなど作業者ごとに異なる部分が含まれている場合にも、表示情報のURL51A2と対応関係情報のURL220とが一致したと判定でき、作業区分を特定することができる。
【0101】
また、上述のタイトル画面またはURLによる判定の結果、作業区分を特定することができなかった場合には、対応関係情報の項目識別子221が定義されているか否か判定し、定義されている場合には、定義されている項目が全て選択対象画面に存在するか否か判定する(図10:ステップS208/作業区分特定工程の項目識別子判定工程)。
【0102】
前述の判定の結果、一致した場合には、項目識別子221に関連付けられて登録されている作業区分211を対応関係情報から取得する(図10:ステップS209/作業区分特定工程)ことで、選択対象画面51Aの属する作業区分を特定することができる。
【0103】
ここで、選択対象画面から表示項目及びその内容を抽出する手法は、アプリケーションプログラム50が、Webアプリケーションである場合にはMSAA方式を用いるものとし、Webアプリケーションでない場合にはWin32方式を用いるものとする。
【0104】
また、本実施形態では、画面タイトル判定工程またはURL判定工程を実施してから項目識別子判定工程を実施しているが、項目識別子判定工程を実施してから画面タイトル判定工程またはURL判定工程を実施してもよいものとする。
【0105】
上述の、画面タイトルまたはURLと、項目識別子による判定で作業区分が特定できなかった場合には、作業区分を「不明」とする(図10:ステップS209/作業区分特定工程)。
【0106】
選択対象画面35Aの作業区分を特定した作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dに対して計時を開始するように制御し、表示動作時間計時部31Dは計時を開始する(図10:ステップS211/計時開始工程)。
【0107】
作業者端末制御手段31は、アプリケーションプログラム50の動作処理内容を続行した結果、選択対象画面51Aに替えて画面51Bを選択対象画面表示するように作業者端末表示手段35を制御し、作業者端末表示手段35は、画面51Bを表示する。
【0108】
表示情報抽出部31Aは、選択対象画面が切り替わったことを検出すると(図10:ステップS212/選択対象画面切替検出工程)この情報を作業区分特定部31Bに送信し、この情報を受信した作業区分特定部31Bは表示動作時間計時部31Dに対して計時を停止するように制御して計時を停止させる(図10:ステップS213/計時停止工程)。
【0109】
また、作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dから計時時間を取得すると共に、この取得した計時時間と前述の特定した画面51Aの作業区分とを関連付けて管理用作業情報として作業情報出力部31Cに出力し(図10:ステップS214/作業情報出力工程)、作業情報集計部31Cは、受信した管理用作業情報を一時的に内部に記憶する。
【0110】
続いて、表示情報抽出部31Aは、画面51Bについても前述の画面51Aと同様の手法で表示情報を抽出し、この抽出した情報を作業区分特定部31Bに送信する。
【0111】
作業区分特定部31Bは、画面51Aについても前述の画面51Aと同様の手法で作業区分を特定し、画面51Bの表示動作時間を表示動作時間計時部31Dを制御して計時する。
【0112】
ここで、作業者端末入力手段34を介して作業者が画面51Cを選択するように作業者端末制御手段31に動作指令を送信した場合、この動作指令を受けて作業者端末制御手段31は画面51Cを表示するように作業者端末表示手段35を制御し表示させる。
【0113】
表示情報抽出部31Aは、選択対象画面が切り替わったことを検出すると、この情報を作業区分特定部31Bに送信し、この情報を受信した作業区分特定部31Bは表示動作時間計時部31Dに対して計時を停止するように制御して計時を停止させる。
【0114】
作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dから計時時間を取得すると共に、この取得した計時時間と画面51Bの作業区分とを関連付けて管理用作業情報として作業情報出力部31Cに出力する。
【0115】
ここで、作業情報集計部31Cは、受信した画面51Bの作業区分が内部に一時的に保存されている画面51Bに作業区分と一致するか否か判定し、一致する場合には画面51Aの作業時間に画面51Bの作業時間を加算する。
【0116】
続いて、表示情報抽出部31Aは、画面51Cについても前述の画面51Aと同様の手法で表示情報を抽出し、この抽出した情報を作業区分特定部31Bに送信する。
【0117】
作業区分特定部31Bは、前述の表示情報から画面51Cの属する作業区分を特定できないため、作業区分を「不明」と特定し、画面51Cの表示動作時間を表示動作時間計時部31Dを制御して計時を開始させる。
【0118】
ここで、画面51Cから新たな画面の選択した場合、作業区分特定部は画面51Cの作業区分および表示動作時間を作業情報出力部31Cに送信し、作業場表出力部31Cは作業区分が不明と分類された表示動作時間に画面51Cの表示動作時間を記憶させる。
【0119】
次に、作業者が作業者端末30から離席した場合の動作を説明する。
作業者端末入力手段34から一定時間の間に入力動作が無い場合、作業者端末制御手段31は、作業者端末30をロック状態にする。
【0120】
計時中断・再開部31Fは、このスクリーンロック機能の動作を検出すると(図13:ステップS501/スクリーンロック検出工程)、作業区分特定部31Bに表示動作時間の計時を停止するよう指令を送信する。
【0121】
この指令を受けた作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dを制御し計時を停止させる(図13:ステップS502/計時停止工程)と共にこの表示動作時間計時部31Dから計時時間を取得する。
【0122】
前述の作業区分および計時情報を作業情報出力部31Cに送信し(図13:ステップS503/集計機能送信工程)、スクリーンロックの動作時間を計時するため表示動作時間計時部31Dに計時を開始するように制御し計時を開始させる(図13:ステップS504/計時開始工程)。
【0123】
作業者端末制御手段31は作業者端末入力手段34を介して予め設定された解除動作を受け付けるとスクリーンロック解除する(図13:ステップS505/スクリーンロック解除工程)。
【0124】
計時中断・再開部31Fは、スクリーンロック機能の解除を検出すると、作業区分特定部31Bにスクリーンロックの動作時間の計時を停止し、選択対象画面の表示動作時間の計時を再開するよう指令を送信する。
【0125】
この指令を受けた作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dを制御し計時を停止させる(図13:ステップS506/計時情報取得工程)と共にこの表示動作時間計時部31Dから計時時間を取得し、作業区分および計時情報を作業情報出力部31Cに送信し(図13:ステップS507/集計機能送信工程)、選択対象画面の表示動作時間を計時するため表示動作時間計時部31Dに計時を開始するように制御し計時を開始させる(図13:ステップS508/計時開始工程)。
【0126】
ここで、スクリーンロック機能が動作した状態の作業区分は「スクリーンロック」として分類されるものとする。また、作業者端末30に、スクリーンロック機能が設定されていない場合は、計時中断・再開部31Fがスクリーンロック機能を実現するものとする。さらに、社内セキュリティポリシーで決められている一定時間経過した場合にOSのスクリーンロックが機能しない場合においても、計時中断・再開部31Fがスクリーンロック機能を実現するものとする。
【0127】
次に作業者が作業者端末30からログアウトまたはシャットダウンした際の動作を図11に基づいて説明する。
【0128】
ログイン・ログアウト部31Eは、作業者端末入力手段34を介して作業者端末制御手段31に予め設定されたログアウト動作指令またはシャットダウン動作指令が入力されたことを検出すると、作業区分特定部31Bに対して表示動作時間の計時を停止し管理用作業情報を出力するよう指令を送信する。
【0129】
この指令を受けた作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dを制御し計時を停止させる(図11:ステップS301/計時停止工程)と共にこの表示動作時間計時部31Dから計時時間を取得し、特定された作業区分および取得した計時情報を作業情報出力部31Cに送信する(図11:ステップS302/集計機能送信工程)。
【0130】
作業情報出力部31Cは、内部に一時的に記憶されている管理用作業情報の内容の該当する作業区分に計時時間を加算し、この管理用作業情報を管理用作業情報記憶部22Bに保存すように作用管理サーバ制御手段21を制御し保存させる(図11:ステップS303/作業実績保存工程)。
【0131】
これにより、作業情報出力部31Cは、この作業情報出力部31Cの内部に一時的に保存された管理用作業情報を、作業管理サーバ20の管理用作業情報記憶部22Bに記憶させることができる。
【0132】
ここで、作業者が作業者端末入力手段34を介して作業者端末制御手段31にシャットダウン動作指令を送信した場合には、この動作指令をログイン・ログアウト部31Eを検出すると共に、前述のログアウト動作処理を実行するものとする。
【0133】
また、作業者が作業者端末30に対してログアウト動作およびシャットダウン動作のいずれの動作処理も実行せずに放置したまま翌日になった場合、作業情報出力部31Cは、内部の一時的に記憶している管理用作業情報を1日単位で管理するため、翌日正常にログアウトまたはシャットダウンの動作処理を実行した際に未保存分である2日分の管理用作業情報を管理用作業情報記憶部22Bに保存するものとする。
【0134】
次に、会議、出張や研修など、作業者がアプリケーションプログラム50の動作処理内容を作業者端末制御手段31に実行させない場合の作業者端末30の動作を図5に基づいて説明する。
【0135】
対応関係情報取得部31Gは、対応関係情報記憶部22Aから取得した対応関係情報の画面監視有無214が「なし」の場合、作業者端末制御手段31に対して作業アイコンを作業者端末表示手段35に表示させるように動作指令を送信する。
【0136】
この動作指令を受けた作業者端末制御手段31は、作業者端末表示手段35を制御し作業アイコンを表示させる。
【0137】
例えば会議の場合、作業者は作業を一時中断するため、作業者端末入力手段34を操作して作業者端末制御手段31に対して作業者端末表示手段35のタスクトレイ内に表示されている「会議を示すアイコン」を選択するように動作指令を入力する。
【0138】
計時中断・再開部31Fは、この会議アイコンが選択されたという動作指令を検出すると、作業区分特定部31Bに表示動作時間の計時を停止するよう指令を送信する(図12:ステップS401/監視中断工程)と共に会議時間の入力を促すメッセージを作業者端末表示手段35を表示するように制御する。
【0139】
計時中断・再開部31Fは、作業者端末表示手段35を介して作業者から入力される会議時間を作業区分特定部31Bに送信した(図12:ステップS402/会議時間入力工程)後に、さらに作業区分特定部31Bに対して表示動作時間の計時を停止させる動作指令を送信し、この動作指令を受けた作業区分特定部31Bは表示動作時間計時部31Dを制御し計時を停止させる(図12:ステップS402/計時停止工程)。
【0140】
作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dから計時時間を取得し、取得した計時時間とこの作業区分特定部31Bで特定した作業区分とを関連付けて管理用作業情報として作業情報出力部31Cに送信する(図12:ステップS404/集計機能送信工程)と共に、前述の会議のために表示動作時間の計時を中断する時間を計時するため、表示動作時間計時部31Dを制御して計時を開始させる。
【0141】
作業情報出力部31Cは、前述の管理用作業情報の内容から作業区分を特定し、この作業情報出力部31C内部に一時的に記憶させる。この時、作業情報出力部31C内部に管理用作業情報が既に記憶されている場合には、作業区分ごとに計時時間を積算する。
【0142】
続いて、作業者が会議から戻り、作業を再開する場合の動作を説明する。
計時中断・再開部31Fは、作業者端末入力手段34から作業者端末制御手段31に送信される動作処理指令の内容に会議が終了したことを示す「会議終了アイコン」が選択する動作処理指令が含まれている否か判定する(図12:ステップS406/会議復帰判定工程)。
【0143】
作業者は作業を再開するため、作業者端末入力手段34を操作して作業者端末表示手段35のタスクトレイ内に表示されている「会議終了アイコン」を選択するように作業者端末制御手段31に対して動作指令を入力する。
【0144】
計時中断・再開部31Fは、この「会議終了アイコン」が選択されたという動作指令があったと判定すると、作業区分特定部31Bに計時を停止する指令を送信し(図12:ステップS401/監視中断工程)、この指令を受けた作業区分特定部31Bは表示動作時間計時部31Dを制御して計時を停止させる。
【0145】
一方、会議終了アイコンが選択されない場合、計時中断・再開部31Fは、表示動作時間計時部31Dから計時時間を取得し、取得した計時時間と会議時間とを比較する(図12:ステップS407/会議時間判定工程)。
【0146】
前述の比較の結果、計時時間が会議時間を超えた場合、計時中断・再開部31Fは、作業区分特定部31Bに対して、中断時間の計時を停止し表示動作時間の計時を開始させる動作指令を送信する(図12:ステップS408/計時停止工程)。
【0147】
この動作指令により、作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dを制御して計時を停止させると共に計時時間を取得する。これにより、作業区分特定部31Bは、会議時間として作業を中断した時間を取得することができる。
【0148】
また、作業区分特定部31Bは、「会議」という作業区分と取得した計時時間とを管理用作業情報として作業情報出力部31Cに送信し(図12:ステップS409/集計機能送信工程)、作業情報出力部31Cは、作業区分ごとに計時時間を累積すると共に、作業区分特定部31Bは、表示動作時間計時部31Dを制御し計時を開始させる。
【0149】
これにより、作業者が会議から戻り「会議終了アイコン」を選択し忘れた場合においても、作業者から入力された会議時間を超過した時点で、選択対象画面の表示動作時間の計時を再開することが可能となる。
【0150】
ここで、作業情報出力部31Cは、一時的に記憶されている管理用作業情報を、前述のログアウト時またはシャットダウン時だけでなく、予め設定された時間または時間間隔に基づいて管理用作業情報記憶部22Bに出力することも可能であるものとする。
【0151】
これにより、管理用作業情報が定期的に管理用作業情報記憶部22Bに記憶されるため、管理者は、作業者端末30がログアウトまたはシャットダウンされるのを待たずに管理用作業情報を確認することができる。
【0152】
また、前述の管理用作業情報は図8に示すように作業者識別子231、作業日232、作業端末識別子233、作業開始時刻234、作業終了時刻235、最終スクリーンロック時刻236、作業中断累積時間237、作業フラグ238、作業区分230、不明作業情報240、および作業時間241が記憶されているものとする。
【0153】
ここで、上述した実施形態における動作にあって、上記工程で実行される各実行内容をプログラム化し、これをコンピュータに機能させるように構成してもよい。
【0154】
(実施形態の効果)
以上のように、本実施形態では、アプリケーションプログラム50の動作処理内容を実行した動作処理結果の画面から表示項目を検出すると共にこれに対応する内容をアプリケーションプログラム50から抽出し表示情報として出力し、表示情報とこの表示情報に対応する作業区分とを対応関係情報として対応関係記憶部22Bに記憶させる。
この対応関係記憶部22Bの内容と表示情報抽出部31Aが選択対象画面から抽出した表示情報とに基づいて作業区分特定部31Bが作業区分と特定し、選択対象画面の表示動作時間を表示動作時間計時部31Dが計時し、特定された作業区分ごとに計時された時間を積算し、これを管理用作業情報として作業情報出力部31Cが管理用作業情報記憶部22Bに記憶させる。これにより、作業者がどの画面を選択し、選択した画面でどのくらいの時間を費やしたかを正確に計時することができ、管理者が作業者の作業状況を正確に管理することができる。
【0155】
〔その他の実施形態〕
上述したように、一実施形態では、作業情報出力部31Cから出力された管理用作業情報を管理用作業情報記憶部22Bに記憶する場合を例示した。これに対し、管理用作業情報記憶部22Bに記憶された管理用作業情報に含まれる各項目を営業品目に対応する項目に変換して作業者が作業に費やした時間を工数として算出するようにしてもよい。図14に示すように、作業管理サーバ制御手段21は、変換ルールを作成して予め作業管理サーバ記憶手段22が有している整形ルール記憶部22Cに記憶させる整形ルール作成部21Bと、この変換ルールに基づいて管理用作業の各項目をそれぞれ営業品目に対応する値に変換する管理用作業情報整形処理部21Aと、この生成された営業品目を外部に出力する配信処理部21Cとを有している。この管理用作業情報整形処理部21A、整形ルール作成部21Bおよび配信処理部21Cは、作業管理サーバ制御手段21が作業管理サーバ記憶手段22に予め記憶された作業データ提供プログラム22Dの動作処理内容を実行することにより作業管理サーバ制御手段21に実装される。この作業データ提供プログラム22Dは、GUIタイプのプログラムであり、作業管理サーバ制御手段21は、図示しない形で作業管理サーバ20に備えられた表示手段を制御し、整形ルール作成処理、整形処理、配信処理を表示させる。管理者は、図示しない形で作業管理サーバ20に備えられた入力手段を操作して、まず整形ルール作成処理を選択して整形ルール作成部21Bを動作させ、管理用作業情報をどのようなルールでその他の業務管理システム40にて必要となるデータへ変換するかを定義し、これを整形ルールとして整形ルール記憶部22Cに保存する(例えば、作業区分を営業品目コードに変換するなど)。続いて、整形処理を選択し、管理用作業情報整形処理部21Aを動作させ、管理用作業情報記憶部22Bの内容と整形ルール記憶部22Cの内容とに基づいて変換処理を行う。配信処理部21Cは、変換処理した情報を、管理者から設定された配信のタイミング、配信方法、および配信先の業務管理システムに基づいて変換処理した情報を送信する。このように構成することで、管理用作業情報を、より実用的な情報に変換することができ、作業者の作業状況を管理者が容易に管理することが可能となる。このようにしても、前述した実施形態と同等の作用効果を備えた管理用作業情報収集システムを得ることができる。
【0156】
上述した実施形態については、その新規な技術的内容の要点をまとめると、以下の付記のようになる。
尚、上記実施形態の一部又は全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0157】
(付記1)特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末を設け、
前記作業者端末制御手段が、特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面とする選択対象画面特定部と、前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から抽出する表示情報抽出部と、前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて特定する作業区分特定部と、前記選択対象画面の表示動作時間を計時する表示動作時間計時部と、前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として出力する作業情報出力部とを有することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【0158】
(付記2)付記1に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記作業者端末に、前記表示項目と前記作業区分との対応関係情報を設定する管理者端末を併設し、
前記管理者端末が、前記アプリケーションプログラムで特定されている動作処理内容から前記表示項目及びこの内容を抽出し出力する設定用表示項目出力部と、この出力された前記表示項目及びこの内容に基づいて外部入力される当該表示項目の内容に対応する作業区分を前記対応関係情報として出力する対応関係情報出力部とを有することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【0159】
(付記3)付記2に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記対応関係情報を記憶する対応関係情報記憶部と前記管理用作業情報を記憶する管理用作業情報記憶部とを有する作業管理サーバを、前記管理者端末および前記作業者端末に共通に併設すると共に、
前記対応関係情報出力部は、前記対応関係情報を前記対応関係記憶部に記憶させ、
前記作業区分特定部は、前記対応関係情報を前記対応関係記憶部から抽出すると共に、
前記作業情報出力部は、前記管理用作業情報を前記管理用作業情報記憶部に記憶させることを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【0160】
(付記4)付記1に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記作業情報出力部は、前記選択対象画面の属する前記作業区分が複数に亘る場合に、前記表示動作時間を前記各作業区分ごとにそれぞれ集計することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【0161】
(付記5)付記1又は2のいずれか一つに記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記表示項目を、URL情報、表示ボタン情報、表示ラベル情報、遷移先情報、遷移元情報の内の少なくとも一つ以上の情報であることを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【0162】
(付記6)付記1に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記作業者端末制御手段は、
当該作業者端末制御手段が予め設定された所定の条件となった場合に前記表示動作時間計時部に対して計時を中断させる指令を送信すると共に、
当該作業者端末制御手段に前記作業者端末入力手段を介して特定の動作指令が入力された場合、前記表示動作時間計時部に対して計時中断状態を解除し計時を再開させる指令を送信する監視中断・再開部を有することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【0163】
(付記7)特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末にあって、
特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面特定部が選択対象画面とし、
前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から表示情報抽出部が抽出し、
前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて作業区分特定部が特定し、
前記選択対象画面の表示動作時間を表示動作時間計時部が計時し、
前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として作業情報出力部が出力する構成としたことを特徴とする管理用作業情報収集システム制御方法。
【0164】
(付記8)特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末にあって、
特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面とする選択対象画面特定機能、
前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から抽出する表示情報抽出機能、
前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて特定する作業区分特定機能、
前記選択対象画面の表示動作時間を計時する表示動作時間計時機能、
前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として出力する作業情報出力機能、
をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする管理用作業情報収集システム制御用プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0165】
本発明は、作業者端末の動作状況を取得することで、作業者の作業状況を管理者が管理するシステムに応用することが可能である。
【符号の説明】
【0166】
10 管理者端末
11A 設定用表示項目出力部
11B 対応関係情報出力部
20 作業管理サーバ
30 作業者端末
31 作業者端末制御手段
31A 表示情報抽出部
31B 作業区分特定部
31C 作業情報出力部
31D 表示動作時間計時部
31F 計時中断・再開部
32 作業者端末記憶手段
34 作業者端末入力手段
35 作業者端末表示手段
50 アプリケーションプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末を設け、
前記作業者端末制御手段が、特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面とする選択対象画面特定部と、前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から抽出する表示情報抽出部と、前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて特定する作業区分特定部と、前記選択対象画面の表示動作時間を計時する表示動作時間計時部と、前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として出力する作業情報出力部とを有することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【請求項2】
請求項1に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記作業者端末に、前記表示項目と前記作業区分との対応関係情報を設定する管理者端末を併設し、
前記管理者端末が、前記アプリケーションプログラムで特定されている動作処理内容から前記表示項目及びこの内容を抽出し出力する設定用表示項目出力部と、この出力された前記表示項目及びこの内容に基づいて外部入力される当該表示項目の内容に対応する作業区分を前記対応関係情報として出力する対応関係情報出力部とを有することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【請求項3】
請求項2に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記対応関係情報を記憶する対応関係情報記憶部と前記管理用作業情報を記憶する管理用作業情報記憶部とを有する作業管理サーバを、前記管理者端末および前記作業者端末に共通に併設すると共に、
前記対応関係情報出力部は、前記対応関係情報を前記対応関係記憶部に記憶させ、
前記作業区分特定部は、前記対応関係情報を前記対応関係記憶部から抽出すると共に、
前記作業情報出力部は、前記管理用作業情報を前記管理用作業情報記憶部に記憶させることを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【請求項4】
請求項1に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記作業情報出力部は、前記選択対象画面の属する前記作業区分が複数に亘る場合に、前記表示動作時間を前記各作業区分ごとにそれぞれ集計することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【請求項5】
請求項1又は2のいずれか一つに記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記表示項目を、URL情報、表示ボタン情報、表示ラベル情報、遷移先情報、遷移元情報の内の少なくとも一つ以上の情報であることを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【請求項6】
請求項1に記載の管理用作業情報収集システムにおいて、
前記作業者端末制御手段は、
当該作業者端末制御手段が予め設定された所定の条件となった場合に前記表示動作時間計時部に対して計時を中断させる指令を送信すると共に、
当該作業者端末制御手段に前記作業者端末入力手段を介して特定の動作指令が入力された場合、前記表示動作時間計時部に対して計時中断状態を解除し計時を再開させる指令を送信する監視中断・再開部を有することを特徴とする管理用作業情報収集システム。
【請求項7】
特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末にあって、
特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面特定部が選択対象画面とし、
前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から表示情報抽出部が抽出し、
前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて作業区分特定部が特定し、
前記選択対象画面の表示動作時間を表示動作時間計時部が計時し、
前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として作業情報出力部が出力する構成としたことを特徴とする管理用作業情報収集システム制御方法。
【請求項8】
特定の作業用アプリケーションプログラムを予め記憶した作業者端末記憶手段と、外部から入力される動作指令を受け付ける作業者端末入力手段と、前記動作指令に基づいて前記アプリケーションプログラムの動作処理内容を実行すると共に当該動作処理結果を表示用として出力する作業者端末制御手段と、前記動作処理結果を画面に表示する作業者端末表示手段とを備えた作業者端末にあって、
特定の作業者から前記作業者端末入力手段を介して入力される動作指令によって特定される前記動作処理結果の画面を選択対象画面とする選択対象画面特定機能、
前記選択対象画面に表示される表示項目を検出しこれに対応する内容を表示情報として前記作業者端末記憶手段から抽出する表示情報抽出機能、
前記選択対象画面の区分別けに際し当該選択対象画面が予め設定された複数の作業区分のいずれに属するかを前記表示項目と前記作業区分との対応関係を予め設定した対応関係情報に基づいて特定する作業区分特定機能、
前記選択対象画面の表示動作時間を計時する表示動作時間計時機能、
前記計時時間と前記特定された作業区分とを関連付けて管理用作業情報として出力する作業情報出力機能、
をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする管理用作業情報収集システム制御用プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2012−43103(P2012−43103A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−182498(P2010−182498)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)