説明

管理端末、画像処理装置、制御システム及び制御プログラム並びに制御方法

【課題】利用者の利便性を向上させることができる管理端末、画像処理装置、制御システム及び制御プログラム並びに制御方法の提供。
【解決手段】USBメモリ等の持ち運び可能な可搬型記憶デバイス50や、持ち運び可能な携帯端末90に認証情報を記憶しておき、管理端末30などに予め登録された認証情報が可搬型記憶デバイス50や携帯端末90に記憶されている場合には登録ユーザとしてのログインを許可すると共に、記憶されていない場合でもゲストユーザとしてのログインを許可することにより、様々な形態の利用者が適切にサービスを利用できるようにする。また、認証を行う管理端末30や画像処理装置40に文書アプリケーションを記憶し、文書データをページ記述言語の印刷データに変換する機能を持たせ、可搬型記憶デバイス50や携帯端末90内に保存された文書データを直接印刷できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬型のデバイス又は機器に記憶された認証情報に基づいた制御を行う認証管理端末、画像処理装置、制御システム及び制御プログラム並びに制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィスのサテライト化、SOHO(Small Office/Home Office)化、モバイルユーザの増加により、共有プリンタへドライバレスで印刷を行うことができるサーバーベースの制御システムへの需要が増えている。
【0003】
例えば、ホテル等での利用の場合、客室のコンピュータ端末や携帯電話機等からWEBブラウザ経由で利用者登録を行い、発行された認証情報(ID、パスワード等)を、ロビーに置かれた管理端末のタッチパネルにて入力して認証し、認証された利用者に印刷を許可するシステムが考えられる。ところが、このようなシステムにおいては、ID、パスワードをメモ書きするなどして覚えておく必要があるため、利用者の負担が大きく、また入力ミスが生じる等の問題があった。
【0004】
上記問題を解決するために、USB(Universal Serial Bus)メモリ等にアカウントIDを登録し、これにより認証を行う仕組みが公開されている(例えば、下記特許文献1)。また、下記特許文献2には、認証情報が予め記憶されているUSBメモリにて認証し、予めデータセンタサーバに登録した印刷ジョブを用いて印刷処理を実行する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−312326号公報
【特許文献2】特開2005−129007号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、USBメモリを利用する従来の方法は、認証情報を取得した利用者に対してのみ印刷を許可する構成であり、認証情報を取得していない利用者には印刷が許可されないため、利便性が悪いという問題があった。例えば、上記方法をホテル等での利用に適用する場合には、ホテルに宿泊している客は共有プリンタ等を利用して印刷を行うことができるが、ホテルに宿泊しておらずロビーで商談等を行っている客は共有プリンタ等を利用して印刷を行うことができず、ホテルの利用者全般にサービスを提供することができない。
【0007】
また、特許文献2に示す従来の方法では、予め印刷ジョブをデータセンタサーバに登録しなければならないため、USBメモリ等の持ち運び可能な記憶デバイス(以下、可搬型記憶デバイスと呼ぶ。)に保存された文書データを印刷することができず、利便性が悪いという問題もある。例えば、上記ホテル等での利用に適用する場合には、一旦客室に設置されたコンピュータ端末などを用いてサーバ等にジョブ登録を行わなければならず、その場で迅速に印刷を実行することができない。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、利用者の利便性を向上させることができる管理端末、画像処理装置、制御システム及び制御プログラム並びに制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、可搬型記憶デバイスを装填するインターフェイス部を備えた管理端末であって、認証情報を発行する認証情報発行部と、前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記インターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えるものである。
【0010】
また、本発明は、携帯端末の近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備えた管理端末であって、認証情報を発行する認証情報発行部と、前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えるものである。
【0011】
本発明においては、予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換し、該印刷データに基づいて前記管理端末に接続される画像処理装置に印刷指示を行う印刷指示部を備える構成とすることができる。
【0012】
また、本発明は、可搬型記憶デバイスを装填するインターフェイス部を備えた画像処理装置であって、予め登録された認証情報が、前記インターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部を少なくとも備えるものである。
【0013】
また、本発明は、携帯端末の近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備えた画像処理装置であって、予め登録された認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部を少なくとも備えるものである。
【0014】
本発明においては、予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換する機能を備える構成とすることができる。
【0015】
また、本発明は、少なくとも、可搬型記憶デバイスを装填する第1のインターフェイス部を備える利用者端末と、前記可搬型記憶デバイスを装填する第2のインターフェイス部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなる制御システムにおいて、前記利用者端末は、前記通信ネットワークを介して、前記管理端末から認証情報を取得する認証情報取得部と、前記第1のインターフェイス部を用いて、前記可搬型記憶デバイスに前記認証情報を書き込む認証情報書込部と、を少なくとも備え、前記管理端末は、前記認証情報を発行する認証情報発行部と、前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記第2のインターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えるものである。
【0016】
また、本発明は、少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信装置と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなる制御システムにおいて、前記携帯端末は、前記通信ネットワーク及び前記近接無線通信装置を介して、前記管理端末から認証情報を取得する認証情報取得部と、前記認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む認証情報書込部と、を少なくとも備え、前記管理端末は、前記認証情報を発行する認証情報発行部と、前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えるものである。
【0017】
また、本発明は、少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなる制御システムにおいて、前記携帯端末は、前記通信ネットワークを介して、前記管理端末から認証情報を取得する認証情報取得部と、前記認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む認証情報書込部と、を少なくとも備え、前記管理端末は、前記認証情報を発行する認証情報発行部と、前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えるものである。
【0018】
本発明においては、前記通信ネットワークに画像処理装置が接続され、前記管理端末に、予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換し、該印刷データに基づいて前記画像処理装置に印刷指示を行う印刷指示部を備える構成とすることができる。
【0019】
また、本発明は、可搬型記憶デバイスを装填するインターフェイス部を備えた機器で動作する制御プログラムであって、コンピュータを、予め登録された認証情報が、前記インターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部、として機能させるものである。
【0020】
また、本発明は、携帯端末の近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備えた機器で動作する制御プログラムであって、コンピュータを、予め登録された認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部、として機能させるものである。
【0021】
また、本発明は、少なくとも、可搬型記憶デバイスを装填する第1のインターフェイス部を備える利用者端末と、前記可搬型記憶デバイスを装填する第2のインターフェイス部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおける制御方法であって、前記管理端末が認証情報を発行し、前記通信ネットワークを介して前記認証情報を前記利用者端末に送信すると共に、前記認証情報を前記管理端末の記憶部に登録する第1のステップと、前記通信ネットワークを介して前記利用者端末が前記管理端末から前記認証情報を取得し、前記第1のインターフェイス部を用いて前記認証情報を前記可搬型記憶デバイスに書き込む第2のステップと、前記管理端末が、前記第2のインターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスにアクセスする第3のステップと、前記管理端末が、前記記憶部に登録された前記認証情報が前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する第4のステップと、を少なくとも有するものである。
【0022】
また、本発明は、少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信装置と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおける制御方法であって、前記管理端末が認証情報を発行し、前記通信ネットワーク及び前記近接無線通信装置を介して前記認証情報を前記携帯端末に送信すると共に、前記認証情報を前記管理端末の記憶部に登録する第1のステップと、前記通信ネットワーク及び前記近接無線通信装置を介して前記携帯端末が前記管理端末から前記認証情報を取得し、該認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む第2のステップと、前記管理端末が、前記近接無線通信部を用いて前記近接無線通信タグにアクセスする第3のステップと、前記管理端末が、前記記憶部に登録された前記認証情報が前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する第4のステップと、を少なくとも有するものである。
【0023】
また、本発明は、少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおける制御方法であって、前記管理端末が認証情報を発行し、前記通信ネットワークを介して前記認証情報を前記携帯端末に送信すると共に、前記認証情報を前記管理端末の記憶部に登録する第1のステップと、前記通信ネットワークを介して前記携帯端末が前記管理端末から前記認証情報を取得し、該認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む第2のステップと、前記管理端末が、前記近接無線通信部を用いて前記近接無線通信タグにアクセスする第3のステップと、前記管理端末が、前記記憶部に登録された前記認証情報が前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する第4のステップと、を少なくとも有するものである。
【0024】
本発明においては、前記管理端末が、予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換し、該印刷データに基づいて、前記通信ネットワークに接続される画像処理装置に印刷指示を行う第5のステップを有する構成とすることができる。
【0025】
このように、本発明では、予め登録された認証情報が可搬型記憶デバイス又は携帯端末に記憶されている場合には登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にはゲストユーザとしてのログインを許可するため、様々な利用者に対して適切にサービスを提供することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0026】
また、本発明では、可搬型記憶デバイス又は携帯端末に記憶された文書データでも印刷することができるため、印刷ジョブをサーバ等に登録する手間を省くことができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の管理端末、画像処理装置、制御システム及び制御プログラム並びに制御方法によれば、利用者の利便性を向上させることができる。
【0028】
その理由は、管理端末などに予め登録された認証情報がUSBメモリ等の可搬型記憶デバイス又は携帯電話機等の携帯端末に記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可するのみならず、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御が行われるため、様々な利用者(例えば、ホテルの宿泊客やロビーの利用者など)に対して適切にサービスを提供することができるからである。
【0029】
また、管理端末などで可搬型記憶デバイス又は携帯端末に記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換する制御が行われるため、印刷ジョブをサーバ等に登録する手間を省くことができるからである。
【0030】
更に、ログインの形態や利用者情報の登録内容などにより、利用可能な機能(可搬型記憶デバイスに記憶された文書データのプリント、サーバに記憶された文書データのプリント、可搬型記憶デバイスへのデータ保存、サーバへのデータ保存、電子メール送信等)や、利用条件(料金単価、料金徴収方式等)を変更するため、利用者に応じたサービスを提供することができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
従来技術で示したように、サーバーベースの制御システムにおいては、発行された認証情報(ID、パスワード等)をメモ書きするなどして覚えておく必要があり、利用者の負担が大きく、入力ミス等の問題があった。また、USBメモリ等にアカウントIDを登録し、USBメモリにより認証を行う方法では、アカウントIDが登録されていなければサービスを利用することができず、USBメモリに保存されているファイルを直接印刷することができないという問題があった。
【0032】
そこで、本発明では、USBメモリ、SDカード等の持ち運び可能な可搬型記憶デバイスや、持ち運び可能な携帯端末に認証情報を記憶しておき、予め登録された認証情報が可搬型記憶デバイスや携帯端末に記憶されている場合には登録ユーザとしてのログインを許可すると共に、記憶されていない場合でもゲストユーザとしてのログインを許可することにより、様々な形態の利用者が適切にサービスを利用できるようにする。また、認証を行う管理端末や画像処理装置に文書アプリケーションを記憶しておき、可搬型記憶デバイスや携帯端末内に保存された文書データを直接印刷できるようにする。以下、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0033】
まず、本発明の第1の実施例に係る管理端末、画像処理装置、制御システム及び制御プログラム並びに制御方法について、図1乃至図24を参照して説明する。図1は、本実施例の制御システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、利用者端末の構成を示すブロック図、図3は、管理端末の構成を示すブロック図、図4は、画像処理装置の構成を示すブロック図である。また、図5乃至図10は、利用者端末の表示部に表示される画面の構成例を示す図であり、図11乃至図18は、管理端末の表示部に表示される画面の構成例を示す図である。また、図19は、利用者端末の処理手順を示すフローチャート図であり、図20乃至図23は、管理端末の処理手順を示すフローチャート図である。また、図24は、本実施例の制御システムの他の例を示す図である。
【0034】
図1に示すように、本実施例の制御システム10は、ホテルの客室等に設置され、利用者を認証するためのIDやパスワードなど(以下、認証情報と呼ぶ。)の取得等を行う1又は複数の利用者端末20と、認証情報の発行や登録、認証処理、印刷指示等を行う1又は複数の管理端末30と、コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などを備える1又は複数の複写機や複合機等(これらを総称して画像処理装置40と呼ぶ。)とが、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの通信ネットワーク60によって接続されて構成される。
【0035】
また、図2に示すように、利用者端末20は、各種データやプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などで構成される記憶部22と、CRTディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部23と、キーボード、マウス等の操作部24(又は表示部23と操作部24とを兼ね備えるタッチパネル)と、通信ネットワーク60に接続するための通信部25と、USBメモリやSDメモリーカード、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、マルチメディアカード等の持ち運び可能な可搬型記憶デバイス50(本実施例ではUSBメモリとする。)にアクセスするためのインターフェイス部26と、これらを制御するCPU(Central Processing Unit)等で構成される制御部21などを備え、制御部21は、認証情報の発行要求を行い、管理端末30から認証情報を取得する認証情報取得部21aと、取得した認証情報を可搬型記憶デバイス50に書き込む認証情報書込部21bとを備える。上記認証情報取得部21aや認証情報書込部21bはハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを、認証情報取得部21aや認証情報書込部21bとして機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部21上で動作させる構成としてもよい。
【0036】
また、図3に示すように、管理端末30は、各種データやプログラム、文書アプリケーションなどを記憶するROMやRAMなどで構成される記憶部32と、CRTディスプレイやLCD等の表示部33と、キーボード、マウス等の操作部34(又は、表示部33と操作部34を兼ね備えたタッチパネル)と、通信ネットワーク60に接続するための通信部35と、可搬型記憶デバイス50にアクセスするためのインターフェイス部36と、これらを制御するCPU等で構成される制御部31などを備え、制御部31は、認証情報を発行する認証情報発行部31aと、認証情報と必要に応じて利用者に関する情報(以下、利用者情報と呼ぶ。)を記憶部32に登録する認証情報登録部31bと、認証情報に基づいて利用者の認証処理を行う認証処理部31cと、文書データをページ記述言語(PDL:Page Description Language)の印刷データに変換して画像処理装置40に印刷指示を行う印刷指示部31dとを備える。上記認証情報発行部31aや認証情報登録部31b、認証処理部31c、印刷指示部31dはハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを、認証情報発行部31aや認証情報登録部31b、認証処理部31c、印刷指示部31dとして機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部31上で動作させる構成としてもよい。
【0037】
また、図4(a)に示すように、画像処理装置40は、各種データやプログラムを記憶するROMやRAMなどで構成される記憶部42と、表示部43及び操作部44(又は、表示部43と操作部44を兼ね備えたタッチパネル)と、通信ネットワーク60に接続するための通信部45と、スキャナなどの画像読取部46と、管理端末30から転送された印刷データから中間データを作成し、ビットマップデータに展開する描画処理部47と、ビットマップデータを用紙に印刷する印刷部48と、これらを制御するCPU等で構成される制御部41などを備え、印刷部48は、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置からビットマップデータに応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を一次転写ローラ、二次転写ベルトを介して紙媒体に転写して定着装置で定着させる処理を行う。
【0038】
なお、図1の構成は例示であり、通信ネットワーク60に文書データを記憶するサーバなどを設けてもよい。また、図1では、制御システム10に管理端末30を設けているが、通信ネットワーク60に認証情報の発行、登録を行うサーバを設け、図4(b)に示すように、画像処理装置40に、認証処理部41aと可搬型記憶デバイス50にアクセスするためのインターフェイス部49を設ける構成としてもよく、その場合は、図24に示すように、管理端末30を省略することもできる。
【0039】
以下、図1に示す制御システム10を用いた処理について説明する。なお、本実施例では、ホテルの客室等に設置された利用者端末20を利用して認証情報を取得し、可搬型記憶デバイス50に認証情報を保存した後、ホテルのロビー等に設置された画像処理装置40に接続される管理端末30でログイン認証し、画像処理装置40の各種機能を利用する場合について説明するが、本発明は以下の記述に限定されない。
【0040】
始めに、利用者端末20における利用者登録時の処理について、図19のフローチャート図を参照して説明する。
【0041】
まず、ホテルの客室を利用する利用者が利用者端末20の操作部24を用いて所定の操作を行うと、ステップS101で、制御部21は、表示部23に図5に示すようなログインID発行画面71を表示させる。
【0042】
このログインID発行画面71には、利用者が設定するパスワードを入力する欄や、ログインIDの有効期限を設定する欄などが設けられており、利用者がパスワードの入力及び有効期限の設定を行い、発行ボタンを押下すると、ステップS102で、制御部21(認証情報取得部21a)は、通信部25を用いて、入力されたパスワード及び設定された有効期限を管理端末30に送信し、認証情報の発行要求を行う。
【0043】
なお、セキュリティ面を考慮してパスワードや有効期間を設定することが望ましいが、これらは必須ではない。また、後述する登録ユーザへの付加的なサービスを行うために、ログインID発行画面71で詳細登録ボタンが押下された場合に、図6に示すような詳細情報登録画面72を表示して、氏名、メールアドレス、部屋番号等の詳細情報(利用者情報)を登録できるようにしてもよい。
【0044】
次に、ステップS103で、制御部21は、管理端末30からのログインID発行完了を受信すると、ステップS104で、表示部23に図7に示すようなログインID発行完了画面73を表示させる。このログインID発行完了画面73には、管理端末30が設定したIDと、必要に応じて、利用者又は管理端末30が設定したパスワード及び有効期限とが表示される。
【0045】
次に、ステップS105で、制御部21は、ボタンの押下を監視し、「キャンセル」ボタンの押下を検知したら処理を終了し、「USB保存」ボタンの押下を検知したら、ステップS106で、表示部23に図8に示すようなログインID保存画面74を表示させ、利用者に、可搬型記憶デバイス50をインターフェイス部26に差し込むように促す。
【0046】
次に、ステップS107で、制御部21は、ボタンの押下を監視し、「キャンセル」ボタンの押下を検知したら処理を終了し、「保存」ボタンの押下を検知したら、ステップS108で、インターフェイス部26に可搬型記憶デバイス50が差し込まれたかを判断し、可搬型記憶デバイス50の差し込みを検知したら、ステップS109で、制御部21(認証情報書込部21b)は、可搬型記憶デバイス50に認証情報の保存を行い、ステップ110で、表示部23に図9に示すような保存完了画面75を表示させて処理を終了する。
【0047】
利用者登録を行った利用者は、図9の保存完了画面75で「ログイン」ボタンを押下することで利用者端末20からのログインが可能となり、また、図10に示すような文書登録画面76で管理端末30やサーバへの文書登録等を行うことができる。なお、画像処理装置40やサーバなどで認証情報を発行する場合は、画像処理装置40やサーバに認証情報の取得要求を行えばよい。
【0048】
次に、管理端末30における利用者登録時の処理について、図20のフローチャート図を参照して説明する。
【0049】
前述したステップS102で、利用者端末20からパスワードや有効期限などの登録内容が送信され、ログインID発行要求がされる(ステップS201)と、ステップS202で、管理端末30の制御部31(認証情報発行部31a)は、予め定められたルールに従ってログインIDを発行する。また、利用者がパスワードや有効期限を設定していない場合は、必要に応じてパスワードや有効期限を設定する。
【0050】
このログインIDの具体的な構成は限定されず、例えば、アルファベットや数字を任意に組み合わせた構成することができる。また、このログインIDはログインID発行要求毎に変えてもよいし、利用者端末20毎に変えてもよいし、登録ユーザ同士を特に区別する必要がない場合(例えば、登録ユーザとゲストユーザを区別するだけでよい場合)は特定のログインIDとしてもよいし、期間毎(例えば、日毎や時間毎)に変えてもよい。
【0051】
次に、ステップS203で、制御部31(認証情報登録部31b)は、発行したログインIDをパスワードや有効期限などに対応付けて記憶部32に格納し、ステップS204で、制御部31は、通信部35を用いて、利用者端末20にログインID発行完了(ログインIDと必要に応じてパスワードと有効期限)を送信する。
【0052】
次に、管理端末30におけるログイン認証時の処理について、図21のフローチャート図を参照して説明する。
【0053】
利用者が管理端末30の操作部34を操作すると、ステップ301で、制御部31は、表示部33に図11に示すようなログイン画面77を表示させる。なお、利用者登録は行ったが、可搬型記憶デバイス50に認証情報を保存していない利用者のために、図12に示すように、ログインID、パスワードを入力してログインするログイン画面78を用意してもよい。
【0054】
次に、ステップS302で、制御部31は、インターフェイス部36への可搬型記憶デバイス50の差し込み、及び、ボタンの押下を監視し、可搬型記憶デバイス50の差し込みを検知し、「OK」ボタンの押下を検知したら、ステップS303で、インターフェイス部36を介して可搬型記憶デバイス50にアクセスする。
【0055】
次に、ステップS304で、制御部31(認証処理部31c)は、可搬型記憶デバイス50に認証情報が存在するかを判断し、認証情報が存在する場合は認証情報を読み込み、ステップS305で、記憶部32に問い合わせ、可搬型記憶デバイス50に記憶された認証情報と記憶部32に登録された認証情報とが一致するか否かに基づいて認証処理を行い、認証が成功の場合(両者が一致した場合)は、ステップS306で、登録ユーザとしてのログインを許可する。
【0056】
一方、ステップS304で可搬型記憶デバイス50に認証情報が存在しない場合、又はステップS305で認証に失敗した場合、従来はログインを許可せずに処理を終了していたが、本実施例では、ステップS307で、制御部31(認証処理部31c)は、制御システム10がゲストでのログインが許可しているかを判断し、許可されていない場合は処理を終了し、許可している場合は、ステップS308で、ゲストユーザとしてのログインを許可する。
【0057】
そして、登録ユーザ又はゲストユーザとしてログイン後、ステップS309で、制御部31は、必要に応じて記憶部32から認証情報に対応付けて登録された利用者情報を取得し、ステップS310で、各々の利用者が利用可能な機能のメニュー表示を行う。例えば、登録ユーザの場合は、図13に示すようなメニュー画面79を表示し、ゲストユーザの場合は、図14に示すようなメニュー画面80を表示する。
【0058】
なお、ここでは、登録ユーザに対して、可搬型記憶デバイス50に記憶した文書データを印刷する「メディアプリント」、管理端末30やサーバなどに登録した文書データを印刷する「サーバプリント」、スキャンしたデータを可搬型記憶デバイス50に保存する「Scan To USB」、スキャンしたデータをメール転送する「Scan To e-mail」、スキャンしたデータを管理端末30やサーバに保存する「Scan To Server」の5つの機能を選択可能に表示し、ゲストユーザに対して、「メディアプリント」、「Scan To USB」の2つの機能を選択可能に表示したが、ゲストユーザが利用可能な機能は登録ユーザが利用可能な機能よりも少なければよく、機能の種類や数は任意である。また、図14では、選択可能な機能のみを表示する構成としたが、全ての機能を表示し、その中の特定の機能のみを選択できるように表示(すなわち、アクティブに表示)してもよく、全ての機能を表示することにより、ゲストユーザとしてログインした利用者に対して、登録ユーザとしてのログインを促すことができる。
【0059】
次に、管理端末30における機能選択処理について、図22のフローチャート図を参照して説明する。
【0060】
まず、ステップ401で、制御部31は、ログインした利用者が登録ユーザかゲストユーザかを判断し、登録ユーザの場合は、メニュー画面79で「サーバプリント」が選択されたら、ステップS402で、表示部33に図16に示すようなサーバプリント画面82を表示させて管理端末30やサーバなどに登録された文書データの印刷を利用可能とし、メニュー画面79で「Scan To Server」が選択されたら、ステップS403で、管理端末30へのスキャン保存機能を利用可能とする。一方、ゲストユーザとしてログインした利用者の場合は、メニュー画面80で上記機能を非表示とし、利用不可とする。
【0061】
次に、ステップS404で、制御部31は、インターフェイス部36に可搬型記憶デバイス50が差し込まれているかを判断し、可搬型記憶デバイス50が差し込まれている場合は、メニュー画面79、80で「メディアプリント」が選択されたら、ステップS405で、表示部33に図15に示すようなメディアプリント画面81を表示させてメディアプリントを利用可能とし、メニュー画面79、80で「Scan To USB」が選択されたら、ステップS406で、表示部33に図17及び図18に示すようなスキャン To USB画面83、84を表示させて画像処理装置40の画像読取部46でスキャンしたデータの可搬型記憶デバイス50への保存機能を利用可能とする。
【0062】
次に、ステップS407で、制御部31は、記憶部32に利用者情報としてメールアドレスが登録されているかを判断し、メールアドレスが登録されている場合は、メニュー画面79で「Scan To e-mail」が選択されたら、ステップS408で、スキャンしたデータのメール転送を利用可能とする。
【0063】
なお、本実施例では、登録ユーザかゲストユーザかにより利用可能な機能を変更する構成としたが、利用可能な機能を変更する代わりに、印刷可能な文書データのデータサイズを変更(例えば、ゲストユーザは文書データのデータサイズを制限)したり、印刷又はスキャン可能な枚数を変更(例えば、ゲストユーザは枚数を制限)したり、スキャン可能な原稿サイズを変更(例えば、ゲストユーザは原稿サイズを制限)したり、表示するコンテンツの内容を変更(例えば、ゲストユーザは文書データの表示件数を制限)したり、印刷やスキャンの料金単価を変更するなど、利用条件を変更することもできる。
【0064】
次に、可搬型記憶デバイス50に保存されている文書データを印刷する処理について、図23のフローチャート図を参照して説明する。
【0065】
まず、ステップ501で、制御部31は、表示部33に図13に示すメニュー画面79又は図14に示すメニュー画面80を表示させる。
【0066】
次に、ステップS502で、制御部31は、ボタンの押下を監視し、「メディアプリント」ボタンの押下を検知したら、ステップS503で、インターフェイス部36に差し込まれた可搬型記憶デバイス50に保存された文書データのリストを取得し、ステップS504で、表示部33に文書リストを表示させる。
【0067】
次に、ステップS505で、制御部31は、文書の選択を監視し、文書が選択されたら、ステップS506で、ボタンの押下を監視し、「印刷」ボタンの押下を検知したら、ステップS507で、記憶部42から選択文書に対応する文書アプリケーションを読み出し、そのアプリケーションを用いて文書データを開く。
【0068】
次に、ステップS508で、制御部31(印刷指示部31d)は、文書データをPDLで記述した印刷データに変換し、その印刷データを画像処理装置40に送信して印刷指示を行う。その後、画像処理装置40の描画処理部47は印刷データから中間データを作成し、その中間データを展開してビットマップデータを作成して印刷部48に転送し、印刷部48はビットマップデータに基づいて所定の用紙に印刷を行う。
【0069】
このように、管理端末30にアプリケーションを実装することにより、可搬型記憶デバイス50に保存された文書データを直接印刷することが可能となる。なお、文書データがページ記述言語で記述されていない場合は文書アプリケーションで文書データを印刷データに変換する必要があるが、文書データがXPS(XML Paper Specification)に基づいて作成されたデータ、PDF(Portable Document Format)データ、PS(Post Script)やPCL(Printer Control Language)等で記述されたデータの場合は画像処理装置40で文書データを利用することができるため、その場合は印刷管理端末30に文書アプリケーションを記憶しなくてもよい。
【0070】
以上説明したように、管理端末30の制御部31では、可搬型記憶デバイス50に認証情報が存在する場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、認証情報が存在しない場合にゲストユーザとしてのログインを許可するため、様々な利用者に対して適切に画像処理装置40を利用させることができる。また、管理端末30に各種文書に対応する文書アプリケーションを記憶し、可搬型記憶デバイス50に記録された文書データを印刷できるようにすることにより、従来のように文書データを予めサーバに登録する手間を省略することができる。そして、これらの効果により、利用者の利便性を向上させることができる。
【実施例2】
【0071】
次に、本発明の第2の実施例に係る管理端末、画像処理装置、制御システム及び制御プログラム並びに制御方法について、図25乃至図34を参照して説明する。図25及び図26は、本実施例の制御システムの構成を模式的に示す図であり、図27は、携帯端末の構成を示すブロック図、図28は、管理端末の構成を示すブロック図である。また、図29は、携帯端末の処理手順を示すフローチャート図であり、図30は、管理端末の処理手順を示すフローチャート図である。また、図31乃至図34は、本実施例の制御システムの他の構成を示す図である。
【0072】
図25に示すように、本実施例の制御システム10は、ホテルの客室等に設置される1又は複数の近接無線通信装置100(静電結合や電磁結合、電磁誘導などを利用してタグとデータ通信を行う通信装置を総称して近接無線通信装置と呼ぶ。例えば、RFID(Radio Frequency Identification)リーダ/ライタ装置など)と、認証情報の発行要求や認証情報の記憶等を行う1又は複数の携帯端末90と、認証情報の発行や登録、認証処理、印刷指示等を行う1又は複数の管理端末30と、コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などを備える1又は複数の画像処理装置40とが、LANやWANなどの通信ネットワーク60によって接続されて構成される。
【0073】
また、図27に示すように、携帯端末90は、ROMやRAMなどで構成される記憶部92と、CRTディスプレイやLCD等の表示部93と、方向キーや数字キー、特殊キーなどで構成される操作部94(又は、表示部93と操作部94とを兼ね備えるタッチパネル)と、通信ネットワーク60に接続される基地局と無線通信を行う無線部95と、音声コーデック部96と、スピーカ97と、マイク98と、近接無線通信装置100及び管理端末30の近接無線通信部37とデータ通信を行う近接無線通信タグ99(例えば、RFIDタグなど)と、これらを制御するCPU等で構成される制御部91などを備える。近接無線通信タグ99は、共振回路を構成するアンテナコイルとデータを記憶するICとを少なくとも備え、制御部91は、認証情報を取得する認証情報取得部91aと、取得した認証情報を近接無線通信タグ99のICなどに書き込む認証情報書込部91bとを備える。上記認証情報取得部91aや認証情報書込部91bはハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを、認証情報取得部91aや認証情報書込部91bとして機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部91上で動作させる構成としてもよい。
【0074】
そして、無線部95はアンテナにて信号を受信し、信号周波数を選択し周波数変換を行い、これを増幅、復調して受信データを制御部91に出力する。制御部91は受信データを処理して音声信号を音声コーデック部96に出力し、音声コーデック部96は音声信号をアナログ信号に変換し、スピーカ97は音声を出力する。また、マイク98により入力された音声は、音声コーデック部96にてPCM信号にA/D変換され、制御部91がその信号を送信データに処理し、無線部95が送信データを変調し、規定の周波数の搬送波として増幅し、アンテナから送信する。
【0075】
また、図28に示すように、管理端末30は、各種データやプログラム、文書アプリケーションなどを記憶するROMやRAMなどで構成される記憶部32と、CRTディスプレイやLCD等の表示部33と、キーボード、マウス等の操作部34(又は、表示部33と操作部34を兼ね備えたタッチパネル)と、通信ネットワーク60に接続するための通信部35と、携帯端末90の近接無線通信タグ99とデータ通信を行う近接無線通信部37(例えば、RFIDリーダ/ライタなど)と、これらを制御するCPU等で構成される制御部31などを備え、制御部31は、認証情報を発行する認証情報発行部31aと、認証情報を記憶部32の登録する認証情報登録部31bと、認証情報に基づいて利用者の認証処理を行う認証処理部31cと、文書データをページ記述言語の印刷データに変換して画像処理装置40に印刷指示を行う印刷指示部31dとを備える。上記認証情報発行部31aや認証情報登録部31b、認証処理部31c、印刷指示部31dはハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを、認証情報発行部31aや認証情報登録部31b、認証処理部31c、印刷指示部31dとして機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部31上で動作させる構成としてもよい。
【0076】
なお、画像処理装置40の構成は前記した第1の実施例と同様であるため、説明は省略する。また、図25では、客室等に近接無線通信装置100を設置し、携帯端末90は近接無線通信装置100を介して認証情報を取得する構成としているが、携帯端末90は無線部95を用いて認証情報を取得してもよく、その場合は、図26に示すように近接無線通信装置100を省略することができる。また、図25及び図26の構成は例示であり、通信ネットワーク60に文書データを記憶するサーバなどを設けてもよい。また、図25では、制御システム10に管理端末30を設けているが、通信ネットワーク60に認証情報の発行、登録を行うサーバを設け、画像処理装置40に、認証処理部41aと近接無線通信タグ99にアクセスするための近接無線通信部を設ける構成としてもよく、その場合は、図31又は図32のように、管理端末30を省略することもできる。
【0077】
以下、上記構成の制御システム10を用いた処理について説明する。なお、本実施例では、ホテルでの客室等に設置された近接無線通信装置100を介して携帯端末90で認証情報を取得し、携帯端末90に認証情報を保存した後、ホテルのロビーに設置された画像処理装置40に接続される管理端末30でログイン認証し、画像処理装置40の各種機能を利用する場合について説明するが、本発明は以下の記述に限定されない。
【0078】
始めに、携帯端末90における利用者登録時の処理について、図29のフローチャート図を参照して説明する。
【0079】
まず、ホテルの客室を利用する利用者が携帯端末90の操作部94を用いて所定の操作を行うと、ステップS601で、制御部91は、表示部93に第1の実施例と同様のログインID発行画面を表示させる。
【0080】
そして、利用者が、ログインID発行画面でパスワードの入力及び有効期限の設定を行い、近接無線通信装置100上に携帯端末90を近づけると、ステップS602で、制御部91(認証情報取得部91a)は、近接無線通信タグ99を用いて、入力されたパスワード及び設定された有効期限を近接無線通信装置100を介して管理端末30に送信し、ログインIDの発行要求を行う。
【0081】
なお、パスワードや有効期間の設定は必須ではない。また、登録ユーザへの付加的なサービスを行うために、第1の実施例と同様の詳細情報登録画面を表示して、氏名、メールアドレス、部屋番号等の詳細情報(利用者情報)を登録できるようにしてもよいし、制御部91は記憶部92から氏名やメールアドレスを取得して管理端末30に自動的に送信する構成としてもよい。また、図26の構成の場合は、無線部95を用いて、パスワードや有効期限、詳細情報を送信すればよい。
【0082】
次に、ステップS603で、制御部91は、近接無線通信装置100を介して管理端末30からのログインID発行完了を受信すると、ステップS604で、表示部93に第1の実施例と同様のログインID発行完了画面を表示させる。このログインID発行完了画面には、管理端末30が設定したログインIDと、必要に応じて利用者又は管理端末30が設定したパスワード及び有効期限とが表示される。
【0083】
次に、ステップS605で、制御部91は、ボタンの押下を監視し、「キャンセル」ボタンの押下を検知したら処理を終了し、「保存」ボタンの押下を検知したら、ステップS606で、制御部91は、表示部93に第1の実施例と同様のログインID保存画面を表示させる。
【0084】
次に、ステップS607で、制御部91は、ボタンの押下を監視し、「キャンセル」ボタンの押下を検知したら処理を終了し、「保存」ボタンの押下を検知したら、ステップS608で、制御部91(認証情報書込部91b)は、近接無線通信タグ99のIC(又は近接無線通信タグ99が参照可能な記憶部92)に認証情報を保存し、ステップ609で、表示部93に第1の実施例と同様の保存完了画面を表示させて処理を終了する。
【0085】
利用者登録を行った利用者は、保存完了画面で「ログイン」ボタンを押下することで携帯端末90からのログインが可能となり、また、第1の実施例と同様の文書登録画面で管理端末30やサーバへの文書登録等を行うことができる。なお、画像処理装置40やサーバなどで認証情報を発行する場合は、画像処理装置40やサーバに認証情報の取得要求を行えばよい。また、上記フローでは、携帯端末90の表示部93に各種画面を表示して、利用者の操作に従って認証情報を記憶する構成としたが、ステップS603でログインID発行完了を受信したら、自動的に認証情報が近接無線通信タグ99のICなどに記憶される構成としてもよい。
【0086】
次に、管理端末30におけるログイン認証時の処理について、図30のフローチャート図を参照して説明する。なお、管理端末30における利用者登録時の処理は第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0087】
利用者が管理端末30の操作部34を操作すると、ステップS701で、制御部31は、表示部33に図11に示すようなログイン画面77を表示させる。なお、利用者登録は行ったが、携帯端末90に認証情報を保存していない利用者のために、図12に示すようにログインID、パスワードを入力してログインするログイン画面78を用意してもよい。
【0088】
次に、ステップS702で、制御部31は、近接無線通信部37を用いて、近接無線通信タグ99を監視し、近接無線通信タグ99を検知したら、ステップS703で、近接無線通信部37と近接無線通信タグ99とのデータ通信を行う。
【0089】
次に、ステップS704で、制御部31(認証処理部31c)は、携帯端末90に認証情報が存在するかを判断し、認証情報が存在する場合は認証情報を読み込み、ステップS705で、記憶部32に問い合わせ、携帯端末90に記憶された認証情報と記憶部32に登録された認証情報とが一致するか否かに基づいて認証処理を行い、認証が成功の場合は、ステップS706で、登録ユーザとしてのログインを許可する。
【0090】
一方、ステップS704で携帯端末90に認証情報が存在しない場合、又はステップS705で認証に失敗した場合は、ステップS707で、制御部31(認証処理部31c)は、制御システム10がゲストでのログインを許可しているかを判断し、許可されていない場合は処理を終了し、許可している場合は、ステップS708で、ゲストユーザとしてのログインを許可する。
【0091】
そして、登録ユーザ又はゲストユーザとしてログイン後、ステップS709で、制御部31は、必要に応じて記憶部32から認証情報に対応付けて登録された利用者情報を取得し、ステップS710で、各々の利用者が利用可能な機能のメニュー表示を行う。例えば、登録ユーザの場合は、図13に示すようなメニュー画面79を表示し、ゲストユーザの場合は、図14に示すようなメニュー画面80を表示する。なお、第1の実施例と同様に、機能の種類や数、表示方法は任意である。
【0092】
その後、第1の実施例の図22及び図23のフローチャート図に従って画像処理装置40の各種機能を利用する。
【0093】
このように、携帯端末90を利用することにより、利用者は、任意の場所(例えば、ホテルのロビーなど)で認証情報を取得することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。また、認証情報の取得の際に、携帯端末90のユーザ情報を自動的に送信することができるため、操作性も向上させることができる。
【0094】
なお、上記説明では、携帯端末90の近接無線通信タグ99のICなどに認証情報を記憶し、管理端末30の近接無線通信部37を用いて認証処理を行う構成としたが、携帯端末90に可搬型記憶デバイス50のインターフェイス部を備える場合は、図33又は図34に示すように、携帯端末90で取得した認証情報を可搬型記憶デバイス50に記憶し、その可搬型記憶デバイス50を利用して管理端末30や画像処理装置40で認証処理を実行することもできる。
【0095】
また、上記各実施例では、画像処理装置40の各種機能を利用する場合について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、認証情報が記憶された可搬型記憶デバイス50又は携帯端末90を用いて任意の機器を利用する場合について同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、USBメモリなどの可搬型記憶デバイス又は携帯端末に記憶された認証情報に基づいて制御を行う任意の機器やシステム、プログラム、方法に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の第1の実施例に係る制御システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る利用者端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る管理端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る利用者端末に表示される画面(ログインID発行画面)の構成例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る利用者端末に表示される画面(詳細情報登録画面)の構成例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る利用者端末に表示される画面(ログインID発行完了画面)の構成例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る利用者端末に表示される画面(ログインID保存画面)の構成例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る利用者端末に表示される画面(保存完了画面)の構成例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例に係る利用者端末に表示される画面(文書登録画面)の構成例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(ログイン画面)の構成例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(ログイン画面)の構成例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(メニュー画面)の構成例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(メニュー画面)の構成例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(メディアプリント画面)の構成例を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(サーバプリント画面)の構成例を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(スキャン To USB画面)の構成例を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施例に係る管理端末に表示される画面(スキャン To USB画面)の構成例を示す図である。
【図19】本発明の第1の実施例に係る利用者端末の動作を示すフローチャート図である。
【図20】本発明の第1の実施例に係る管理端末の動作(ログインID発行動作)を示すフローチャート図である。
【図21】本発明の第1の実施例に係る管理端末の動作(ログイン動作)を示すフローチャート図である。
【図22】本発明の第1の実施例に係る管理端末の動作(機能利用動作)を示すフローチャート図である。
【図23】本発明の第1の実施例に係る管理端末の動作(機能利用動作)を示すフローチャート図である。
【図24】本発明の第1の実施例に係る制御システムの他の構成を示す図である。
【図25】本発明の第2の実施例に係る制御システムの構成を模式的に示す図である。
【図26】本発明の第2の実施例に係る制御システムの他の構成を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施例に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図28】本発明の第2の実施例に係る管理端末の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の第2の実施例に係る携帯端末の動作を示すフローチャート図である。
【図30】本発明の第2の実施例に係る管理端末の動作(ログイン動作)を示すフローチャート図である。
【図31】本発明の第2の実施例に係る制御システムの他の構成を示す図である。
【図32】本発明の第2の実施例に係る制御システムの他の構成を示す図である。
【図33】本発明の第2の実施例に係る制御システムの他の構成を示す図である。
【図34】本発明の第2の実施例に係る制御システムの他の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0098】
10 制御システム
20 利用者端末
21 制御部
21a 認証情報取得部
21b 認証情報書込部
22 記憶部
23 表示部
24 操作部
25 通信部
26 インターフェイス部
30 管理端末
31 制御部
31a 認証情報発行部
31b 認証情報登録部
31c 認証処理部
31d 印刷指示部
32 記憶部
33 表示部
34 操作部
35 通信部
36 インターフェイス部
37 近接無線通信部
40 画像処理装置
41 制御部
41a 認証処理部
42 記憶部
43 表示部
44 操作部
45 通信部
46 画像読取部
47 描画処理部
48 印刷部
49 インターフェイス部
50 可搬型記憶デバイス
60 通信ネットワーク
71 ログインID発行画面
72 詳細情報登録画面
73 ログインID発行完了画面
74 ログインID保存画面
75 保存完了画面
76 文書登録画面
77、78 ログイン画面
79、80 メニュー画面
81 メディアプリント画面
82 サーバプリント画面
83、84 スキャン To USB画面
90 携帯端末
91 制御部
91a 認証情報取得部
91b 認証情報書込部
92 記憶部
93 表示部
94 操作部
95 無線部
96 音声コーデック部
97 スピーカ
98 マイク
99 近接無線通信タグ
100 近接無線通信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬型記憶デバイスを装填するインターフェイス部を備えた管理端末であって、
認証情報を発行する認証情報発行部と、
前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、
前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記インターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えることを特徴とする管理端末。
【請求項2】
携帯端末の近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備えた管理端末であって、
認証情報を発行する認証情報発行部と、
前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、
前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えることを特徴とする管理端末。
【請求項3】
予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換し、該印刷データに基づいて前記管理端末に接続される画像処理装置に印刷指示を行う印刷指示部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の管理端末。
【請求項4】
可搬型記憶デバイスを装填するインターフェイス部を備えた画像処理装置であって、
予め登録された認証情報が、前記インターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部を少なくとも備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
携帯端末の近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備えた画像処理装置であって、
予め登録された認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部を少なくとも備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換する機能を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
少なくとも、可搬型記憶デバイスを装填する第1のインターフェイス部を備える利用者端末と、前記可搬型記憶デバイスを装填する第2のインターフェイス部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなる制御システムにおいて、
前記利用者端末は、
前記通信ネットワークを介して、前記管理端末から認証情報を取得する認証情報取得部と、
前記第1のインターフェイス部を用いて、前記可搬型記憶デバイスに前記認証情報を書き込む認証情報書込部と、を少なくとも備え、
前記管理端末は、
前記認証情報を発行する認証情報発行部と、
前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、
前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記第2のインターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えることを特徴とする制御システム。
【請求項8】
少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信装置と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなる制御システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記通信ネットワーク及び前記近接無線通信装置を介して、前記管理端末から認証情報を取得する認証情報取得部と、
前記認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む認証情報書込部と、を少なくとも備え、
前記管理端末は、
前記認証情報を発行する認証情報発行部と、
前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、
前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えることを特徴とする制御システム。
【請求項9】
少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなる制御システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記通信ネットワークを介して、前記管理端末から認証情報を取得する認証情報取得部と、
前記認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む認証情報書込部と、を少なくとも備え、
前記管理端末は、
前記認証情報を発行する認証情報発行部と、
前記認証情報を記憶部に登録する認証情報登録部と、
前記記憶部に登録された前記認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部と、を少なくとも備えることを特徴とする制御システム。
【請求項10】
前記通信ネットワークに画像処理装置が接続され、
前記管理端末に、予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換し、該印刷データに基づいて前記画像処理装置に印刷指示を行う印刷指示部を備えることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の制御システム。
【請求項11】
可搬型記憶デバイスを装填するインターフェイス部を備えた機器で動作する制御プログラムであって、
コンピュータを、
予め登録された認証情報が、前記インターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項12】
携帯端末の近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備えた機器で動作する制御プログラムであって、
コンピュータを、
予め登録された認証情報が、前記近接無線通信部とデータ通信を行っている前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する制御を行う認証処理部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項13】
少なくとも、可搬型記憶デバイスを装填する第1のインターフェイス部を備える利用者端末と、前記可搬型記憶デバイスを装填する第2のインターフェイス部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおける制御方法であって、
前記管理端末が認証情報を発行し、前記通信ネットワークを介して前記認証情報を前記利用者端末に送信すると共に、前記認証情報を前記管理端末の記憶部に登録する第1のステップと、
前記通信ネットワークを介して前記利用者端末が前記管理端末から前記認証情報を取得し、前記第1のインターフェイス部を用いて前記認証情報を前記可搬型記憶デバイスに書き込む第2のステップと、
前記管理端末が、前記第2のインターフェイス部に装填された前記可搬型記憶デバイスにアクセスする第3のステップと、
前記管理端末が、前記記憶部に登録された前記認証情報が前記可搬型記憶デバイスに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する第4のステップと、を少なくとも有することを特徴とする制御方法。
【請求項14】
少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信装置と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおける制御方法であって、
前記管理端末が認証情報を発行し、前記通信ネットワーク及び前記近接無線通信装置を介して前記認証情報を前記携帯端末に送信すると共に、前記認証情報を前記管理端末の記憶部に登録する第1のステップと、
前記通信ネットワーク及び前記近接無線通信装置を介して前記携帯端末が前記管理端末から前記認証情報を取得し、該認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む第2のステップと、
前記管理端末が、前記近接無線通信部を用いて前記近接無線通信タグにアクセスする第3のステップと、
前記管理端末が、前記記憶部に登録された前記認証情報が前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する第4のステップと、を少なくとも有することを特徴とする制御方法。
【請求項15】
少なくとも、近接無線通信タグを備える携帯端末と、前記近接無線通信タグとデータ通信を行う近接無線通信部を備える管理端末と、が通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおける制御方法であって、
前記管理端末が認証情報を発行し、前記通信ネットワークを介して前記認証情報を前記携帯端末に送信すると共に、前記認証情報を前記管理端末の記憶部に登録する第1のステップと、
前記通信ネットワークを介して前記携帯端末が前記管理端末から前記認証情報を取得し、該認証情報を前記近接無線通信タグに書き込む第2のステップと、
前記管理端末が、前記近接無線通信部を用いて前記近接無線通信タグにアクセスする第3のステップと、
前記管理端末が、前記記憶部に登録された前記認証情報が前記近接無線通信タグに記憶されているかを判定し、記憶されている場合に登録ユーザとしてのログインを許可し、記憶されていない場合にゲストユーザとしてのログインを許可する第4のステップと、を少なくとも有することを特徴とする制御方法。
【請求項16】
前記管理端末が、予め記憶されたアプリケーションを用いて、前記可搬型記憶デバイス又は前記近接無線通信タグに記憶された文書データをページ記述言語の印刷データに変換し、該印刷データに基づいて、前記通信ネットワークに接続される画像処理装置に印刷指示を行う第5のステップを有することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一に記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2008−171113(P2008−171113A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2323(P2007−2323)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】