管理装置及びその制御方法
【課題】データベースで保存する部門カウンタのデータ量を削減する。
【解決手段】部門カウンタ情報の中で、一定期間内にデータが更新されていない部門は無効部門とし、データベースに登録しない(S1405)。そうすることで、有効な部門のみデータベースに登録するため、集中管理装置で保持する部門カウンタデータの圧縮が可能となる。有効部門・無効部門の切り分けが適正かどうかは、部門カウンタと同タイミングで取得する課金カウンタとの値と比較して判断する(1404)。
【解決手段】部門カウンタ情報の中で、一定期間内にデータが更新されていない部門は無効部門とし、データベースに登録しない(S1405)。そうすることで、有効な部門のみデータベースに登録するため、集中管理装置で保持する部門カウンタデータの圧縮が可能となる。有効部門・無効部門の切り分けが適正かどうかは、部門カウンタと同タイミングで取得する課金カウンタとの値と比較して判断する(1404)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンタ値を取得する仕組みに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置等の周辺装置の稼働状態を遠隔的に監視する監視システムがある。この監視システムでは、画像形成装置の部門カウンタというデータを以下のように扱う。
【0003】
監視センタホストは顧客先に設置されている複数の画像形成装置から部門カウンタ情報を定期的に収集し、そのデータをデータベースに登録して管理する。部門とは、顧客が定義したグループ/ユーザであり、部門カウンタとは、そのグループに属するすべてのユーザによる画像形成装置の利用度数の合計値を示すカウンタである。
【0004】
部門カウンタは部門毎に管理されるため、部門の数が増えれば管理対象のカウンタも増加し、監視センタホストによる監視負担が増加し、またデータサイズが増加してメモリ資源やプロセッサ資源の消費が大きくなる。そこで、たとえば特許文献1等に記載されたように、データサイズの縮小を図る試みがあった。
【0005】
特許文献1によれば、画像形成装置は、ジョブ単位で部門別のログ情報を、部門IDと部門名変更番号とに関連づけている。また部門IDと部門名変番号とに関連づけて、部門名を管理している。このため、部門IDが変更されず、部門名のみが変更された場合に、部門名変更番号のみを変更し、ログ情報と保存することが可能となる。これにより、ログ情報には部門名が直接的に関連づけられていないため、データサイズの低減化を図ることができる。
【特許文献1】特開2004−318701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、部門名そのものをログ情報に関連づけて保存している場合に比べて部門名の分データサイズは縮小できるかもしれない。即ち、個々のログ情報のデータサイズの縮小を図ることはできる。しかし、管理対象の画像形成装置の数が増加し、また部門の数が増加すると、仮に個々のログ情報のデータサイズを低減しているものお、全体としてのデータ量が増大する。
【0007】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、データ量が多いカウンタ値に対して効率よく対応できる仕組みを提供する。管理対象の画像形成装置や部門数が増大して、管理対象のデータが増加した場合にでも、対応すべきデータ量を削減して資源の有効利用を図る管理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の構成を有する。すなわち、少なくとも1台の画像形成装置についての部門毎のカウンタを管理する管理装置であって、
カウンタ値を保存する保存手段への保存対象となる部門を設定する設定手段と、
前記画像形成装置についての部門毎のカウンタ値を受信する受信手段と、
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、前記受信手段により受信した部門毎のカウンタ値のうち前記保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致している場合に、前記設定手段により設定されている保存対象の部門に対応する、前記受信手段により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存する保存制御手段と
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、データ量が多いカウンタ値に対して効率よく対応できる。有効な部門カウンタに限ってデータベースに格納するため、データアクセス数及び登録数を削減することが可能となり、資源の有効利用を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1に、本実施形態における監視システムの全体図を示す。図1において、本監視システムには、システム101およびシステム106を始めとする複数の販売会社システムが接続されている。それぞれ管轄の地域や顧客の販売情報や監視システムに関わる情報を蓄積するためのデータベース103、108もシステムに含まれている。
【0011】
販売会社のシステム101、106には、クライアントの要求に応じてデータベース103、108へのデータ登録や修正などの制御を行うホスト102、107が含まれる。PC104、109は、データベースのクライアントとして機能し、また監視センタホストである集中管理装置111が提供するウエブサイトへアクセスしてデータの閲覧等を行うことができる。なお、ホスト102、107は操作部および表示部を持ち、PC104、109の役割を果たす事も可能である。ホスト102、データベース103、PC104はLAN105で接続されている。また、ホスト107、データベース108、PC109はLAN110で接続されている。なお、図1では、販売会社側の各々のシステムは、複数の装置から構成されるよう示されているが、データベース103、108は、物理的にホスト102、107内にそれぞれ存在してもよい。さらに、ホスト102、107からアクセス可能であれば、データベースはインターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。つまり、複数の装置から構成されるようにしてもよいし、1つの装置から構成するようにしても良い。
【0012】
次に、販売会社側と顧客側の中間に監視センタ100が存在する。監視センタ100には、監視センタのホストコンピュータである集中管理装置111が含まれる。また、データベース112は、監視のための情報や、顧客側から収集した画像形成装置のカウンタ(特に部門別のカウンタ)、障害履歴情報、障害パターンテーブルなどを蓄積する履歴記憶手段としてのデータベースである。部門は、部門に属するユーザによる画像形成装置の直近の使用実績がある有効部門と、その使用実績がない無効部門とに分けられる。データベース112には、有効部門についての部門別カウンタが蓄積保存される。無効部門については保存されない。或る部門について最新のカウンタ値とその直前に収集したカウンタ値とが異なっていれば、直近の使用実績があると判定できる。集中管理装置は、この直近の使用実績に基づいて、有効部門と無効部門とを動的に切り分ける。これらの手順については、図14,図15を参照して後で説明する。
【0013】
監視センタ100において、集中管理装置111とデータベース112はLAN113で接続されており、LAN113は、インターネットに接続可能となっている。なお、データベース112は、物理的に集中管理装置111内に存在してもよい。さらに、集中管理装置111からアクセス可能であれば、インターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。
【0014】
集中管理装置111は、画像形成装置が設置されたサイト毎に設けられた監視装置117、122、123や、監視装置を内蔵する画像形成装置131から、監視対象の画像形成装置の情報を収集し、加工し、警告等を外部に提供する機能を有する。画像形成装置の情報には、稼働状態を示す情報(障害情報を含む)や、印刷や複写が行われた度数を示すカウンタ情報などが含まれる。また例えば、販売会社ホスト102、107にそれら収集し、あるいは加工した情報を配信する機能を有する。稼働状態としては、例えば、トナー切れ、ドアオープン、ドラム交換、カートリッジなし、冷却ファン異常、基板異常、原稿台ガラス汚れ、ステイプル切れ、給紙センサ光量不足などを例として挙げる事が出来る。また、フォントメモリオーバーフロー、レンダリングエラー、定着器異常、カウンタ異常、両面ユニット異常、紙詰まりなどを挙げることも出来る。カウンタ情報としては、販売会社が課金する対象となる課金カウンタや、顧客が定義した部門別に集計された部門カウンタ、用紙サイズ別に集計されたサイズ別カウンタ、画像形成装置内の部品の消耗度を示す部品カウンタなどが挙げられる。課金カウンタと部門カウンタは夫々独立して設けられたカウンタである。課金カウンタは部門に係り無いカウンタであり、金額の徴収等に用いられる。一方、部門カウンタとは課金カウンタとは別であり、部門毎で各項目の集計を行ったものである。課金カウンタおよび部門カウンタには、それぞれ、操作ごとの個別カウンタ(例えばカコピーとプリント)と、それら個別カウンタの合計値を保持するトータルカウンタとが含まれている。印刷が行われると、該当する操作のカウンタ値とトータルカウンタ値とが上がる。課金カウンタのトータルカウンタの値は、部門カウンタのトータルカウンタの合計値となる。課金カウンタと部門カウンタとの関係の一例を後述の図16に示してある。なお、図16は一例であり、実際には、項目として、用紙サイズや、部品カウンタなどが含まれていても良い。
【0015】
また、部品カウンタは、例えばドラムなどの部品では、その回転数を示し、スキャナランプなどの部品では、使用時間(秒)を示すものであり、この部品カウンタについても課金カウンタと部門カウンタが夫々設けられている。
【0016】
さらにまた、販売会社ホスト102、107それぞれは、監視対象としている画像形成装置の情報や監視に関する設定を集中管理装置111に登録することができる。集中管理装置111では、各販売会社ホストから登録された監視対象の画像形成装置や、監視に関する設定をマージして一括管理できる。また、監視装置117、122、123や、画像形成装置131に対し、監視に関わる設定を行うこともできる。
【0017】
また、集中管理装置111は、インターネットを介して接続したコンピュータに対し、データベース112に蓄積した情報、または加工した情報をHTTPで記述したWEBページを提供する。このWEBページは、ユーザ認証により、販売会社別、顧客別、およびユーザの権限別に閲覧内容を限定して提供している。さらに、WEBページから、一部データの変更も可能としている。
【0018】
また、図1中には、集中管理装置111およびデータベース112が1つずつしか示されていない。しかし、実際には、多くの画像形成装置および監視装置からの情報を収集するための負荷分散を行うために、複数の集中管理装置、データベースに分散処理をさせるケースもある。
【0019】
次に、顧客側のシステム構成について説明する。顧客側環境としては異なる複数の環境がある。図1中では、顧客システム114、119、129が示されている。顧客システム114(A社X事業所)においては、インターネットに接続されたLAN118に接続された画像形成装置115、116が、監視装置117により監視され、監視装置117はインターネット経由で集中管理装置111と通信している。一方、顧客システム(A社Y事業所)においては、監視装置122、123によってLAN128上の画像形成装置が管理されている。監視装置122により、画像形成装置120、121、124、125が、監視装置123により画像形成装置126、127が夫々管理されている。監視装置117、122、123は、データベース133(不図示)と接続されている。監視装置は、画像形成装置115、116から収集した情報の蓄積、蓄積したデータの加工結果の保存を行うとともに、画像形成装置監視に関わる設定もデータベース(不図示)133内に保存している。なお、不図示のデータベース133は、LAN118上に接続され、独立して存在してもよい。さらに、監視装置117、122、123からアクセス可能であれば、インターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。監視装置は、画像形成装置の状態情報(たとえば障害等の発生)を、画像形成装置から受信するつど集中管理装置111に送信する。また、監視装置は、所定のタイミングで、管理下にある画像形成装置が有する部門カウンタの値を収集し、集中管理装置111に送信する。また監視装置が、管理下にある画像形成装置の部門カウンタを有して意図も良い。その場合には監視装置が保持する部門カウンタを集中管理装置に送信する。
【0020】
顧客129(B社)においては、インターネットに接続されたLAN130に接続された画像形成装置131が直接、インターネット経由で集中管理装置111と通信している。画像形成装置131は、自身の情報(たとえばカウンタ情報や障害等の発生)を積極的に集中管理装置111に送信している。PC134(不図示)は、WEBブラウザを搭載したPCであり、顧客環境からだけでなく、直接インターネットを介し集中管理装置111に接続し、前述の集中管理装置111が提供するWEBページを閲覧する事が可能である。
【0021】
なお、以下の点に留意する必要がある。
(1)図1の構成におけるインターネットを介した通信においては、HTTP/SOAPプロトコルが利用可能である。SOAPは、Simple Object Access Protocolの略称である。SOAPは、XML(eXtended Markup Language)をベースとして、あるコンピュータから他のコンピュータのデータやサービスを呼び出すためのプロトコルである。本例では、SOAPはHTTPの上に実装される。SOAPによる通信は、XML文書に付帯情報を付けたSOAPメッセージを交換する。したがってSOAPをサポートするコンピュータには、SOAPメッセージを生成するSOAPメッセージ生成部と、SOAPメッセージを解釈するSOAPメッセージ解釈部とが備えられている。画像形成装置の状態情報は、本実施形態ではSOAPメッセージによって集中管理装置111に送信される。
(2)A社における各画像形成装置は監視装置を介して集中管理装置111と通信を行うように説明した。しかし、設定の変更により、B社に設置される画像形成装置131と同様に監視装置を介することなく、集中監視装置との通信を行える。
【0022】
<ハードウェア構成>
図2は、集中管理装置111のハードウェア構成図を示す。また、ホスト102、107のハードウェア構成も同様である。図2において、第1CPU201、第2CPU202は本装置上の各処理を司る。書換え不可能なROM203は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。RAM204は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能である。第1HDD205、第2HDD206は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本発明に関わる監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。たとえば、部品カウンタ、課金カウンタ、部門カウンタなどがハードディスクに保存される。入力装置207は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部208は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。ネットワークI/F209は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F210は外部記憶機器等を接続する。それら要素がシステムバス211により結び付き、データをやりとりしている。第1CPU201または第2CPU202により、図14および図15に示す手順のプログラムが実行される。
【0023】
図3は、監視装置117、122、123のハードウェア構成図を示す。また、PC104、109、134のハードウェア構成図にも該当させることが出来る。CPU301は、本装置上の各処理を司る。ROM302は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書換え不可能である。RAM303は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、かつ書き換え可能である。監視装置117では、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などをHDD304に記憶する。PC104、109、134においては、WEBブラウザなどをHDD304に記憶する。入力装置305は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部306は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。ネットワークI/F307は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F308は外部記憶機器等を接続する。それらがシステムバス309により結び付き、データをやりとりしている。
【0024】
図4は、監視装置117、122、123の、別の形態のハードウェア構成図である。CPU401は、本装置上の各処理を司る。ROM402は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書換え不可能である。フラッシュROM403は、本装置の各処理に関わるデータおよび一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。シリアルI/F404は、本装置上のプログラムがエラーやログを出力しており、シリアルケーブルを用いて端末を接続する事が可能である。ネットワークI/F405は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。それらがシステムバス406により結び付き、データをやりとりしている。
【0025】
図5は、画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるハードウェア構成図を示す。画像形成装置としては、具体的には、プリンタ及びファクシミリ機能が統合的に設けられた複合機、PCなどからデータを受信し印刷するプリンタ(電子写真方式及びインクジェット方式を含む)や、スキャナーや、ファクシミリなどが挙げられる。本図では、画像形成装置の一例として複合機の構成を示している。
【0026】
イメージリーダ502は、原稿給送部501で原稿を読み込む。イメージリーダ502、画像形成部503は、読み込んだ原稿や、ネットワーク経由で受信したデータを印刷画像に変換・印刷出力する。排紙部504は印刷出力した紙を排出し、ソートやステイプルといった処理を施す。ネットワークI/F505はネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。CPU506は本装置上の各処理を司る。画像形成装置の動作状態を監視し、障害等の特定のイベントが発生した場合には、その状態を示す状態情報を、あらかじめ定めた宛先へと送信する。宛先はたとえば、集中管理装置111や監視装置などである。不揮発性記憶手段のROM507は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。書き換え可能なRAM508は本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶する。HDD509は本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本装置へ送信されてきたユーザデータなどを記憶する。操作部510は本装置への指示入力を受け付ける。表示部511は本装置の動作状況および操作部510に対する操作に関わる情報を表示する。そしてそれらがシステムバス512により結び付き、データをやりとりしている。
【0027】
なお、デバイス自身が監視のための情報を積極的に送信する機能を持つ画像形成装置131では、ROM507或いはHDD509内に、監視データ送出処理にかかわるプログラムやデータを保持している。
【0028】
<ソフトウェア>
図6は、集中管理装置111における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。SOAP通信部601は、監視装置117、または画像形成装置131よりネットワークI/F209を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部602に渡す。また、SOAPメッセージ作成部603により作成したSOAPデータをネットワークI/F209を介して監視装置117、または画像形成装置131に送信する。
【0029】
収集情報処理部604では、管理下の監視装置117、または画像形成装置131から受信した情報をそのまま、または、加工し、データベースアクセス部606を介してデータベース112に格納する。データベース112には、障害パターンテーブルや障害履歴テーブル、部門カウンタテーブル1201等が保存される。
【0030】
また、収集情報処理部604は、監視センタに関わる機能を実現する。たとえば、監視下の監視装置117、または画像形成装置131から受信した情報およびデータベース112に格納されているデータを元に、カウンタ情報の集計、エラー情報を担当サービスマンや顧客側管理者へ通知する。
【0031】
監視制御部605は、監視装置117、または画像形成装置131の情報を取得しに行くスケジュール管理や、監視内容、方法の制御を行う。さらに必要に応じて、監視下の監視装置117、または画像形成装置131へ、SOAPメッセージ作成部603、SOAP通信部601、ネットワークI/F209を介して、指示を送信する。
【0032】
図7は、監視装置117、122、123における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。
【0033】
SOAP通信部701は、集中管理装置111よりネットワークI/F307、405を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部703に渡する。また、SOAPメッセージ作成部702により作成したSOAPデータをネットワークI/F307、405を介して集中管理装置111に送信する。
【0034】
監視制御部704は、後述する集中管理装置111からの監視設定に従い、情報蓄積部に保持する監視画像形成装置情報を更新したり、画像形成装置115、116の情報を取得し、スケジュール管理を行う。
【0035】
デバイス情報処理部705は、監視制御部704により管理するスケジュールにより、本装置が積極的に画像形成装置115、116から収集したカウンタ情報、サービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を、情報蓄積部706に蓄積する。またはこの蓄積は、画像形成装置115、116の状態に応じて行われる。
【0036】
情報蓄積部706に蓄積したデータは、デバイス情報処理部705を介してそのままSOAPメッセージ作成部702に渡され集中管理装置111へ送信される。あるいは、デバイス情報処理部705内で解釈、加工されてからSOAPメッセージ作成部702に渡されて集中管理装置111へ送信される場合もある。
【0037】
図8は、各画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。図7に示される監視装置の機能が画像形成装置に組み込まれたものに相当する。
【0038】
SOAP通信部801は、集中管理装置111よりネットワークI/F505を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部803に渡す。また、SOAPメッセージ作成部802により作成したSOAPデータをネットワークI/F505を介して集中管理装置111に送信する。
【0039】
ネットワーク情報取得部804は、DHCP環境においてはIPアドレス、DNSサーバ、ゲートウェイアドレスを自動的に取得する事が可能である。
【0040】
また、操作部510から入力されHDD509に保存されたネットワーク情報が存在する場合は、その情報を取得する。
【0041】
デバイス情報収集部805は、本複合機内部のスケジュールにより、または、集中管理装置111からの指示により内部に保持するカウンタ情報を取得し、また、内部で発生したサービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を取得する。カウンタ情報には部門カウンタを含む。
【0042】
取得したデータは、そのままSOAPメッセージ作成部802に渡し集中管理装置111へ送信する場合と、デバイス情報収集部805内で蓄積、解釈、加工してからSOAPメッセージ作成部802に渡し集中管理装置111へ送信する場合がある。
【0043】
図9は、集中管理装置111、或いは、監視装置117、122、123或いは画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるメモリマップの構造を示す図である。本発明に係る処理プログラムを実行する際、集中管理装置111ではRAM204上に、各監視装置117ではRAM303或いはFlashROM403上に、各画像形成装置ではRAM508上にプログラムをロードしたメモリマップを示す図である。
【0044】
メモリマップは、基本I/Oプログラム901、システムプログラム902、本実施例の処理プログラムを初めとする各種処理プログラム903、関連データを格納するエリア904、プログラムのワークエリア905で構成されている。基本I/Oプログラム901は、本装置上の入出力を司る。システムプログラム902は、各処理プログラムに動作環境を提供する。なお、容量の制約により901〜905として利用する領域が足りなくなった場合、第1HDD205または第2HDD206をRAM204の、HDD304をRAM303の、HDD509をRAM508の領域の一部として扱うことも可能である。
【0045】
<監視センタによる部門カウンタ取得>
図10は、集中管理装置111が監視装置117、122、123や画像形成装置131(不図示)から部門カウンタを取得する概念図を示す。画像形成装置に接続されている監視装置は、画像形成装置から部門カウンタと課金カウンタを定期的に各装置から同じタイミングで取得する。そして、それらのカウンタを集中管理装置111に送信し、集中管理装置111はデータベース112に格納する。集中管理装置111は部門カウンタのカウンタ値などの情報を顧客や販売会社に参照させるため、WEBページに表示する。
【0046】
図11は、集中管理装置111(すなわち管理センタホスト)のソフトウェアブロック図を示している。1101は、画像形成装置131を示している。1102は、画像形成装置115,116,120,121,124,125,126,127を管理する監視装置117、122,123を示している。
【0047】
画像形成装置1101及び、監視装置1102は、部門や、課金に係るカウンタデータ(少なくともカウンタ値を含む)を集中管理装置111に送信する。通信I/F部1103は、監視装置1102、画像形成装置1101から送信されるカウンタデータを受信する。通信I/F部1103で受信されたカウンタデータは、カウンタデータ制御部1104で解析され、部門のカウンタ値を部門カウンタ一時記憶部1106に保存する。また、不図示ではあるが、課金カウンタ値を課金カウンタ記憶領域に保存する。課金カウンタ・部門カウンタ比較部1105は、部門カウンタ一時記憶部1106から有効部門に対応する部門カウンタ値を抽出し、課金のトータルカウンタ値の比較を行う課金カウンタ・部門カウンタ比較部である。ここで有効部門数は1以上である。また、どの部門が有効部門からの情報は予め設定されているものとする。
【0048】
課金カウンタ・部門カウンタ比較部1105で比較した結果、課金カウンタのトータルカウンタ値と有効部門を対象とした部門カウンタのトータルカウンタの合計値が等しければ、有効部門の部門カウンタは、部門カウンタデータ記憶部1107に保存される。課金カウンタのトータルカウンタ値は、本来、全部門のトータルカウンタ値(合計値)と等しいはずである。一方、予め設定された有効部門が、画像形成装置で実際に利用されている部門と異なり、課金カウンタのトータルカウンタ値と、全部門におけるトータルカウンタ値と、が等しくない場合は、部門カウンタデータを有効・無効部門抽出部1108で有効・無効部門の切り分けを行う。有効・無効部門抽出部1108は、この切り分けにより、カウンタ値を保存すべき有効部門の設定を更新する設定手段としても機能する。
【0049】
有効・無効部門抽出部1108で切り分けが行われた部門カウンタは、課金カウンタ・部門カウンタ比較部1105により値が再検証される。その結果、検証結果が正しいことが確認できれば、有効部門の部門カウンタ値を部門カウンタデータ記憶部1107に保存する。その後、一時記憶領域である1106に保持されている部門カウンタデータを削除する。
【0050】
部門カウンタデータ記憶部1107に格納されたデータは、カウンタデータ表示部1109でWEBページに表示される。顧客端末1111や販売会社担当者端末1112は、通信I/F1110からWEBページにアクセスし、部門カウンタ情報を参照する。
【0051】
図12の部門カウンタテーブル1201は、集中管理装置111のデータベース112に格納されている部門カウンタの全データを示している。ただし、図12の部門カウンタテーブル1201のうち、網で「無効データ」と示された部分(無効部門カウンタ)は、データベース112に格納されていない。部門カウンタデータ1202は、画像形成装置1台あたりの部門カウンタデータを示している。本実施例では、部門カウンタは一台の画像形成装置あたり最大で1000部門あり、1部門につき9種類のカウンタを持つ。カウンタデータ1201は、図における横軸が、集中管理装置111が監視対象として保持する画像形成装置、縦軸が1台あたりの部門(1000部門)、高さが1部門ごとのカウンタ(9個)を示している。
【0052】
すなわち、従来のデータベースでは、この直方体の体積が集中管理装置111のデータベースに登録されるデータ量を示す。データベース1201のデータ量は、カウンタデータ1202と画像形成装置の数とを乗算した値となるため膨大な量となる。従って、無効部門カウンタも含め、全てのカウンタデータをデータベースに格納していては、データベース登録処理の負荷増大、及び、メモリ容量の浪費の、双方の問題が発生する。
【0053】
データベース1201で、無効データとして示されている部分は、一定期間内に更新されてないデータ(無効部門のカウンタ値)を示し、それ以外の部分は定期的に更新されているデータ(有効部門のカウンタ値)を示す。本発明では、この無効部門のカウンタ値をデータベースに登録しないことで、集中管理装置111のデータ処理負荷を軽減する。
【0054】
図13は、部門カウンタの有効部門・無効部門の切り分け時に使用する、RAMに設けられた一時記憶領域1301を示している。この一時記憶領域1301は、図11に不図示であるが、例えば部門カウンタ一時領域1106の一部を用いたり、また、別途RAMの記憶領域を確保することで実現できる。この一時記憶領域は、有効部門・無効部門の切り分け処理が完了し、有効部門の部門カウンタが集中管理装置111のデータベース112に登録された後に削除される。
【0055】
<部門カウンタの登録処理>
図14は、集中管理装置111における部門カウンタの受信フローを示す。このフローは第1CPU201または第2CPU202により実行される。また図14の手順は、1つの画像形成装置に関する手順であり、1つの画像形成装置から部門カウンタを受信するごとに図14の手順は実行される。
【0056】
まず、初期状態では、どの部門が無効部門か判別できないため、全部門を有効部門にする。これは、S1401、S1402を経由し、S1403でNOと判断し、S1404でYESと判断し、S1406を実行することにより行わせる。なお、有効部門とは、以下の例では、データベース112に部門カウンタが登録された部門であり、無効部門とは、データベース112に部門カウンタが登録されていない部門である。したがって、初期状態において「全部門を有効部門にする」とは、ある画像形成装置から初めて部門カウンタを受信した場合には、受信した全部門の部門カウンタをデータベースに登録することを意味している。
【0057】
S1401では、集中管理装置111は、監視装置117、122、123や画像形成装置131から部門カウンタを受信する。受信する部門カウンタは、画像形成装置毎に登録されている部門すべてに関する部門カウンタである。
【0058】
S1402では、S1401で受信した部門カウンタを一時記憶領域1301に保存する。S1403では、最初の部門カウンタ受信からちょうど一定期間(A日)を経過したかどうかを判断する。この一定期間とは、顧客の使用頻度により有効部門、無効部門の切り分けが行えるのに適正な期間とする。また、この一定期間は、設定変更可能となっており、その設定単位は、「日」のみならず、「時間」、「分」など、様々な時間単位を採用できる。また、時間でなくとも、印刷枚数等をパラメータにしても良い。S1403で一定期間が経過したと判断された場合、S1405に遷移し、有効部門・無効部門の切り分けを行う。
【0059】
S1403で、部門カウンタ受信開始からA日目以外と判定されればS1404に分岐する。S1403からS1405への経路は、A日を経過した直後の一回のみ遷移する。
【0060】
S1404は、有効部門の妥当性を検証するために、全部門を対象とした課金カウンタの値と、有効部門だけを対象とした部門カウンタの値の総計を、それぞれのトータルカウンタ値で比較する。その結果、同値になった場合、有効部門の部門カウンタ値のみでトータルカウンタ値と合致することが確認できたため、S1406で有効部門のみデータベースに登録する。なおS1406においては、カウンタ値を保存する保存対象となる部門を設定する。より具体的には、有効部門のカウンタ値を登録日付と対応付けて登録し、更新履歴として管理する。ただし、保存する履歴は、現在から一定期間前までのデータでよい。課金カウンタのトータルカウンタ値とは、画像形成装置での全ての操作(コピー、プリント、スキャン)で発生したカウンタ値であり、部門カウンタはそのカウンタ値を部門別に分けている。そのため、その合計値は同値となる。
S1407では、S1406でデータベースに有効部門の部門カウンタのデータを格納したので、S1402で一時記憶領域に保存した部門カウンタデータを削除する。また、最初のS1405における切り分け処理が完了した後の運用において、無効部門のデータが更新された場合は、S1404の処理でカウンタ値が合致しないため、S1404からS1405の経路をとる。そして、S1405で有効部門・無効部門の切り分けを再度行う。これにより課金カウンタの合計値と部門カウンタの合計値との整合性を保つことができる。
【0061】
図15は、S1405の処理を詳細に記載している。S1501では、部門カウンタの更新履歴を参照する。更新履歴とは、データベースに登録された登録日付ごとのデータである。S1501で参照される部門カウンタの更新履歴の一例をD1502に示す。D1502は、部門1〜5までのA日前と現在の部門カウンタ値を示している。なお、部門カウンタ値のデフォルト値は、画像形成装置及びデータベースの双方においてゼロとする。
【0062】
S1503では、D1502に示される部門の有効部門・無効部門の切り分けを行うループの開始を示している。S1503では、部門を識別する番号を"X"という変数とし、初期値は1と設定する。そして、S1503からS1508までのループの中のS1507で"X"(部門)をインクリメントすることにより、全部門を対象とした切り分けを行う。
【0063】
S1504では、部門XのA日前の部門カウンタ値と、現在の部門カウンタ値を比較する。なおこのA日は、S1403のA日と一致していなくとも良い。現在の部門カウンタ値とは、S1401で受信した部門カウンタ値を示す。A日前の部門カウンタ値から更新されていない部門は、保存対象外としてS1505で無効部門として設定し、A日前の部門カウンタ値から更新されている部門は、保存対象としてS1506で有効部門として設定する。S1505、S1506での設定は、S1402で使用する一時記憶領域1106を使用する。なお、無効部門についてはデータベース112に更新履歴が残されていない。そこで、無効部門のA日前の部門カウンタ値は0であるものとして、S1504を実行する。
【0064】
S1507で部門数Xを1加算し、S1508でその値が全部門数に達していれば図15の処理は終了する。
【0065】
D1509は、S1503〜S1508のループにより判定された有効部門・無効部門の切り分け結果を示している。部門1、2はA日前から現在の間でカウンタ値が更新されているため、顧客が継続的にこれらの部門を使用していると判断し有効部門とする。部門3、4、5はA日前から現在の間でカウンタ値が更新されていないため、顧客がこれらの部門を使用していないと判断し無効部門に設定する。
【0066】
図16は、集中管理装置111がデータベース112に登録し、WEBページに表示するカウンタの項目を示す。なお、図16は一例であり、実際には、項目として、用紙サイズや、部品カウンタの項目などが含まれていても良い。集中管理装置111は課金処理に使用する課金カウンタ1602と部門毎のカウンタ値である部門カウンタ1601と所定の形式でHTMLで記述し、それをクライアントに提供(送信)する。トータルカウンタ1603は、S1404の課金カウンタ・部門カウンタ比較部(ステップ)でお互いのカウンタ値の比較対象として使用される。なお課金カウンタ値については図14,図15で登録するものと説明していないが、部門カウンタ値と共に登録される。
【0067】
図17は、集中管理装置111が提供するWEBページがクライアントで表示された例を示している。カウンタ1701は、課金カウンタのトータルプリント(トータルカウンタ)数を示している。カウンタ1702は、部門ID:0000001の部門カウンタのトータルプリント(トータルカウンタ)数を示している。部門IDとは、部門に紐付けられたIDを示す。
【0068】
カウンタ1701は、一台の画像形成装置あたりのトータルカウンタ値の項目であり、カウンタ1702は、1部門あたりのトータルカウンタ値の項目である。従って、トータルカウンタ1701の値と、部門ごとのトータルカウンタ1702の値を全有効部門について総計した値との比較がS1404で行われる。また、カウンタ1702はD1502に示されている1部門のカウンタ値となる。
【0069】
以上のようにして、本実施形態の監視システムによれば、部門カウンタを有効部門・無効部門に切り分けて、無効部門のカウンタデータをデータベースに登録させることなく、有効部門のカウンタデータを効率的にデータベースに登録する。そのため、部門カウンタのデータベースへの登録処理の処理負荷削減、また、メモリ容量の節約を図ることができる。また、有効部門のみで適性かどうかの判断として、通常は課金カウンタとの比較処理(S1404)のみを行うため、システム負荷をより小さくすることができる。
【0070】
[第2の実施形態]
<有効部門、無効部門切り分け処理のさらなる効率化>
第2の実施形態では、図14、図15のフローを更に具体化すると共に、更に集中管理装置111の効率化を図ったフローについての説明を行う。第2の実施形態として、有効部門と無効部門とを切り分けた後に、無効部門のデータが変更された場合の処理(S1404からS1405)を効率的に行う方法を記述する。有効部門・無効部門の切り分け処理において、図15のフローチャートでは、切り分け処理を部門毎にシーケンシャルに行うが、画像形成装置は1台あたり最大1000部門存在するため、切り分けに時間がかかる。そのため、第2の実施形態では、有効部門・無効部門の切り分け処理において、無効部門のデータのみを対象にデータの変更された部門を抽出することで効率化を図っている。
【0071】
図18は、図14の部門カウンタ受信フローをより効率的にしたフローチャートである。図14からの変更点としては、S1403の処理を最初の一度だけではなく、定期的に行う処理としている(S1803)。また、S1405と同様の処理(図15)をS1804とし、S1806に、新たな有効部門・無効部門の切り分け処理を追加している。このS1806の処理により、部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とが一致していない場合に、第1の実施形態に比べて計算効率を向上させることができる。即ち、保存対象となっている部門を保存対象外にする更新を行うことなく、保存対象に設定されていない無効部門の中から保存対象となる部門を設定することができる。S1806は図19のフローを示す。
【0072】
図19は、図S1806における有効部門・無効部門切り分けフローである。図15からの変更点としては、S1904の判断を追加することで、無効部門の中からデータが変更されたものを検索する。つまり、図15ではD1902に示される部門1〜5の全てを処理対象にするが、図19では無効部門として登録されている(つまりデータベース112に登録されていない)部門3〜5のみを処理対象とする。その結果、D1910のように、無効部門の中でデータの更新があった"部門5"が有効部門として新たに登録される。
【0073】
こうすることで、有効部門・無効部門の切り分け処理を、前回無効だった部門のみに絞ることができるので、この処理を効率的に行うことが可能となる。
【0074】
ただし、図19のフローチャートでは無効部門のみを対象に有効部門・無効部門の切り分けを行うため、無効部門だった部門を有効部門に変更する処理しか対応できない。そのため、有効部門が無効部門に変更された場合を検知できないので、S1803のように定期的な切り分け処理を行うことで対処している。
【0075】
以上のように、第2の実施形態により、集中管理装置111で、有効部門・無効部門の切り分け処理の対象を前回の無効部門のみに絞ることによって、より効率的な処理を行うことができる。
【0076】
[第3の実施形態]
第1、2の実施形態では、集中管理装置111に、図14、15、18、19の各フローチャートを実行させるよう説明してきた。しかし、この形態に限定されない。第1、第2実施形態における集中管理装置111の機能を、監視装置117、122、123等に持たせるようにしても良い。
【0077】
この場合には、まず、監視装置について、1台以上の画像形成装置からネットワークなどの通信媒体を介して部門毎のカウンタ及び課金カウンタを受信する。この点は第1、第2の実施形態と同様である。
【0078】
そして、1台以上の画像形成装置から部門毎のカウンタ及び課金カウンタを取得すると、取得したカウンタデータに基づいて図14、15、18、19の各フローチャートを実行する。これにより、監視装置は、監視下の各画像形成装置に関して、有効・無効部門の切り分けを行うことができる。
【0079】
但し、S1406、S1807の処理について、本実施形態と第1、第2の実施形態とでは異なる。本実施形態において、監視装置は、無効と判断されたカウンタデータの集中管理装置111への送信を行うことなく、有効と判断されたカウンタデータを集中管理装置111へ送信する処理を、S1406、S1807で行う。
【0080】
これにより、集中管理装置111は、各監視装置から、データベースに登録させるべきカウンタデータのみを受信でき、データベースへのデータ登録処理を軽減することができる。
【0081】
このように、監視装置に第1、第2実施形態における集中管理装置111と同様の機能を持たせることによっても、結果、集中管理装置111の、カウンタデータのデータベースへの登録処理の負荷を低減し、また、メモリ容量の節約を図ることができる。
【0082】
(他の実施の形態)
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0083】
また、本発明には、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本実施形態に係るシステム構成を示す図である。
【図2】ホスト102、107のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】監視装置117、122、123のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】監視装置117、122、123の、別の形態のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるハードウェア構成の一例を示す図である。
【図6】集中監視装置111における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図7】監視装置117、122、123における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図8】画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図9】集中監視装置111、或いは、監視装置117、122、123或いは、画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131においてにおけるメモリマップの構造を示す図である。
【図10】画像形成装置から送信される部門カウンタ及び、課金カウンタが集中管理装置111に送信される概念図を示している。
【図11】集中管理装置111のソフトウェアブロック図の一例を示している。
【図12】集中管理装置111が保持する画像形成装置1台あたりの部門カウンタデータを示している。
【図13】部門カウンタの有効部門、無効部門を切り分ける際に使用する一時記憶領域の概念図を示している。
【図14】集中管理装置111が画像形成装置から部門カウンタを取得後の処理をフローチャートで示している。
【図15】図14の有効部門、無効部門の切り分け処理(S1405)の詳細をフローチャートで示している。
【図16】集中管理装置111で部門カウンタ表示のために使用する部門カウンタと課金カウンタの種類を示している。
【図17】集中管理装置111のWEBページに表示する部門カウンタ画面を示している。
【図18】第二実施例として、集中管理装置111が画像形成装置から部門カウンタを取得後の処理をフローチャートで示している。
【図19】図18の有効部門、無効部門の切り分け処理(S1806)の詳細をフローチャートで示している。
【符号の説明】
【0085】
101 販売会社Aシステム
102 販売会社A用ホスト
103 販売会社A用データベース
104 販売会社A用PC
105 販売会社A用LAN
106 販売会社Bシステム
107 販売会社B用ホスト
108 販売会社B用データベース
109 販売会社B用PC
110 販売会社B用LAN
111 集中管理装置
112 集中管理装置用データベース
113 集中管理装置用LAN
114 顧客例:A社X事業所
115 画像形成装置
116 画像形成装置
117 監視装置
118 A社X事業所LAN
119 顧客例:A社Y事業所
120 画像形成装置
121 画像形成装置
122 監視装置
123 監視装置
124 画像形成装置
125 画像形成装置
126 画像形成装置
127 画像形成装置
128 A社Y事業所LAN
129 顧客例:B社
130 B社LAN
131 画像形成装置
132 インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンタ値を取得する仕組みに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置等の周辺装置の稼働状態を遠隔的に監視する監視システムがある。この監視システムでは、画像形成装置の部門カウンタというデータを以下のように扱う。
【0003】
監視センタホストは顧客先に設置されている複数の画像形成装置から部門カウンタ情報を定期的に収集し、そのデータをデータベースに登録して管理する。部門とは、顧客が定義したグループ/ユーザであり、部門カウンタとは、そのグループに属するすべてのユーザによる画像形成装置の利用度数の合計値を示すカウンタである。
【0004】
部門カウンタは部門毎に管理されるため、部門の数が増えれば管理対象のカウンタも増加し、監視センタホストによる監視負担が増加し、またデータサイズが増加してメモリ資源やプロセッサ資源の消費が大きくなる。そこで、たとえば特許文献1等に記載されたように、データサイズの縮小を図る試みがあった。
【0005】
特許文献1によれば、画像形成装置は、ジョブ単位で部門別のログ情報を、部門IDと部門名変更番号とに関連づけている。また部門IDと部門名変番号とに関連づけて、部門名を管理している。このため、部門IDが変更されず、部門名のみが変更された場合に、部門名変更番号のみを変更し、ログ情報と保存することが可能となる。これにより、ログ情報には部門名が直接的に関連づけられていないため、データサイズの低減化を図ることができる。
【特許文献1】特開2004−318701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、部門名そのものをログ情報に関連づけて保存している場合に比べて部門名の分データサイズは縮小できるかもしれない。即ち、個々のログ情報のデータサイズの縮小を図ることはできる。しかし、管理対象の画像形成装置の数が増加し、また部門の数が増加すると、仮に個々のログ情報のデータサイズを低減しているものお、全体としてのデータ量が増大する。
【0007】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、データ量が多いカウンタ値に対して効率よく対応できる仕組みを提供する。管理対象の画像形成装置や部門数が増大して、管理対象のデータが増加した場合にでも、対応すべきデータ量を削減して資源の有効利用を図る管理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の構成を有する。すなわち、少なくとも1台の画像形成装置についての部門毎のカウンタを管理する管理装置であって、
カウンタ値を保存する保存手段への保存対象となる部門を設定する設定手段と、
前記画像形成装置についての部門毎のカウンタ値を受信する受信手段と、
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、前記受信手段により受信した部門毎のカウンタ値のうち前記保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致している場合に、前記設定手段により設定されている保存対象の部門に対応する、前記受信手段により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存する保存制御手段と
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、データ量が多いカウンタ値に対して効率よく対応できる。有効な部門カウンタに限ってデータベースに格納するため、データアクセス数及び登録数を削減することが可能となり、資源の有効利用を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1に、本実施形態における監視システムの全体図を示す。図1において、本監視システムには、システム101およびシステム106を始めとする複数の販売会社システムが接続されている。それぞれ管轄の地域や顧客の販売情報や監視システムに関わる情報を蓄積するためのデータベース103、108もシステムに含まれている。
【0011】
販売会社のシステム101、106には、クライアントの要求に応じてデータベース103、108へのデータ登録や修正などの制御を行うホスト102、107が含まれる。PC104、109は、データベースのクライアントとして機能し、また監視センタホストである集中管理装置111が提供するウエブサイトへアクセスしてデータの閲覧等を行うことができる。なお、ホスト102、107は操作部および表示部を持ち、PC104、109の役割を果たす事も可能である。ホスト102、データベース103、PC104はLAN105で接続されている。また、ホスト107、データベース108、PC109はLAN110で接続されている。なお、図1では、販売会社側の各々のシステムは、複数の装置から構成されるよう示されているが、データベース103、108は、物理的にホスト102、107内にそれぞれ存在してもよい。さらに、ホスト102、107からアクセス可能であれば、データベースはインターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。つまり、複数の装置から構成されるようにしてもよいし、1つの装置から構成するようにしても良い。
【0012】
次に、販売会社側と顧客側の中間に監視センタ100が存在する。監視センタ100には、監視センタのホストコンピュータである集中管理装置111が含まれる。また、データベース112は、監視のための情報や、顧客側から収集した画像形成装置のカウンタ(特に部門別のカウンタ)、障害履歴情報、障害パターンテーブルなどを蓄積する履歴記憶手段としてのデータベースである。部門は、部門に属するユーザによる画像形成装置の直近の使用実績がある有効部門と、その使用実績がない無効部門とに分けられる。データベース112には、有効部門についての部門別カウンタが蓄積保存される。無効部門については保存されない。或る部門について最新のカウンタ値とその直前に収集したカウンタ値とが異なっていれば、直近の使用実績があると判定できる。集中管理装置は、この直近の使用実績に基づいて、有効部門と無効部門とを動的に切り分ける。これらの手順については、図14,図15を参照して後で説明する。
【0013】
監視センタ100において、集中管理装置111とデータベース112はLAN113で接続されており、LAN113は、インターネットに接続可能となっている。なお、データベース112は、物理的に集中管理装置111内に存在してもよい。さらに、集中管理装置111からアクセス可能であれば、インターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。
【0014】
集中管理装置111は、画像形成装置が設置されたサイト毎に設けられた監視装置117、122、123や、監視装置を内蔵する画像形成装置131から、監視対象の画像形成装置の情報を収集し、加工し、警告等を外部に提供する機能を有する。画像形成装置の情報には、稼働状態を示す情報(障害情報を含む)や、印刷や複写が行われた度数を示すカウンタ情報などが含まれる。また例えば、販売会社ホスト102、107にそれら収集し、あるいは加工した情報を配信する機能を有する。稼働状態としては、例えば、トナー切れ、ドアオープン、ドラム交換、カートリッジなし、冷却ファン異常、基板異常、原稿台ガラス汚れ、ステイプル切れ、給紙センサ光量不足などを例として挙げる事が出来る。また、フォントメモリオーバーフロー、レンダリングエラー、定着器異常、カウンタ異常、両面ユニット異常、紙詰まりなどを挙げることも出来る。カウンタ情報としては、販売会社が課金する対象となる課金カウンタや、顧客が定義した部門別に集計された部門カウンタ、用紙サイズ別に集計されたサイズ別カウンタ、画像形成装置内の部品の消耗度を示す部品カウンタなどが挙げられる。課金カウンタと部門カウンタは夫々独立して設けられたカウンタである。課金カウンタは部門に係り無いカウンタであり、金額の徴収等に用いられる。一方、部門カウンタとは課金カウンタとは別であり、部門毎で各項目の集計を行ったものである。課金カウンタおよび部門カウンタには、それぞれ、操作ごとの個別カウンタ(例えばカコピーとプリント)と、それら個別カウンタの合計値を保持するトータルカウンタとが含まれている。印刷が行われると、該当する操作のカウンタ値とトータルカウンタ値とが上がる。課金カウンタのトータルカウンタの値は、部門カウンタのトータルカウンタの合計値となる。課金カウンタと部門カウンタとの関係の一例を後述の図16に示してある。なお、図16は一例であり、実際には、項目として、用紙サイズや、部品カウンタなどが含まれていても良い。
【0015】
また、部品カウンタは、例えばドラムなどの部品では、その回転数を示し、スキャナランプなどの部品では、使用時間(秒)を示すものであり、この部品カウンタについても課金カウンタと部門カウンタが夫々設けられている。
【0016】
さらにまた、販売会社ホスト102、107それぞれは、監視対象としている画像形成装置の情報や監視に関する設定を集中管理装置111に登録することができる。集中管理装置111では、各販売会社ホストから登録された監視対象の画像形成装置や、監視に関する設定をマージして一括管理できる。また、監視装置117、122、123や、画像形成装置131に対し、監視に関わる設定を行うこともできる。
【0017】
また、集中管理装置111は、インターネットを介して接続したコンピュータに対し、データベース112に蓄積した情報、または加工した情報をHTTPで記述したWEBページを提供する。このWEBページは、ユーザ認証により、販売会社別、顧客別、およびユーザの権限別に閲覧内容を限定して提供している。さらに、WEBページから、一部データの変更も可能としている。
【0018】
また、図1中には、集中管理装置111およびデータベース112が1つずつしか示されていない。しかし、実際には、多くの画像形成装置および監視装置からの情報を収集するための負荷分散を行うために、複数の集中管理装置、データベースに分散処理をさせるケースもある。
【0019】
次に、顧客側のシステム構成について説明する。顧客側環境としては異なる複数の環境がある。図1中では、顧客システム114、119、129が示されている。顧客システム114(A社X事業所)においては、インターネットに接続されたLAN118に接続された画像形成装置115、116が、監視装置117により監視され、監視装置117はインターネット経由で集中管理装置111と通信している。一方、顧客システム(A社Y事業所)においては、監視装置122、123によってLAN128上の画像形成装置が管理されている。監視装置122により、画像形成装置120、121、124、125が、監視装置123により画像形成装置126、127が夫々管理されている。監視装置117、122、123は、データベース133(不図示)と接続されている。監視装置は、画像形成装置115、116から収集した情報の蓄積、蓄積したデータの加工結果の保存を行うとともに、画像形成装置監視に関わる設定もデータベース(不図示)133内に保存している。なお、不図示のデータベース133は、LAN118上に接続され、独立して存在してもよい。さらに、監視装置117、122、123からアクセス可能であれば、インターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。監視装置は、画像形成装置の状態情報(たとえば障害等の発生)を、画像形成装置から受信するつど集中管理装置111に送信する。また、監視装置は、所定のタイミングで、管理下にある画像形成装置が有する部門カウンタの値を収集し、集中管理装置111に送信する。また監視装置が、管理下にある画像形成装置の部門カウンタを有して意図も良い。その場合には監視装置が保持する部門カウンタを集中管理装置に送信する。
【0020】
顧客129(B社)においては、インターネットに接続されたLAN130に接続された画像形成装置131が直接、インターネット経由で集中管理装置111と通信している。画像形成装置131は、自身の情報(たとえばカウンタ情報や障害等の発生)を積極的に集中管理装置111に送信している。PC134(不図示)は、WEBブラウザを搭載したPCであり、顧客環境からだけでなく、直接インターネットを介し集中管理装置111に接続し、前述の集中管理装置111が提供するWEBページを閲覧する事が可能である。
【0021】
なお、以下の点に留意する必要がある。
(1)図1の構成におけるインターネットを介した通信においては、HTTP/SOAPプロトコルが利用可能である。SOAPは、Simple Object Access Protocolの略称である。SOAPは、XML(eXtended Markup Language)をベースとして、あるコンピュータから他のコンピュータのデータやサービスを呼び出すためのプロトコルである。本例では、SOAPはHTTPの上に実装される。SOAPによる通信は、XML文書に付帯情報を付けたSOAPメッセージを交換する。したがってSOAPをサポートするコンピュータには、SOAPメッセージを生成するSOAPメッセージ生成部と、SOAPメッセージを解釈するSOAPメッセージ解釈部とが備えられている。画像形成装置の状態情報は、本実施形態ではSOAPメッセージによって集中管理装置111に送信される。
(2)A社における各画像形成装置は監視装置を介して集中管理装置111と通信を行うように説明した。しかし、設定の変更により、B社に設置される画像形成装置131と同様に監視装置を介することなく、集中監視装置との通信を行える。
【0022】
<ハードウェア構成>
図2は、集中管理装置111のハードウェア構成図を示す。また、ホスト102、107のハードウェア構成も同様である。図2において、第1CPU201、第2CPU202は本装置上の各処理を司る。書換え不可能なROM203は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。RAM204は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能である。第1HDD205、第2HDD206は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本発明に関わる監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。たとえば、部品カウンタ、課金カウンタ、部門カウンタなどがハードディスクに保存される。入力装置207は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部208は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。ネットワークI/F209は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F210は外部記憶機器等を接続する。それら要素がシステムバス211により結び付き、データをやりとりしている。第1CPU201または第2CPU202により、図14および図15に示す手順のプログラムが実行される。
【0023】
図3は、監視装置117、122、123のハードウェア構成図を示す。また、PC104、109、134のハードウェア構成図にも該当させることが出来る。CPU301は、本装置上の各処理を司る。ROM302は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書換え不可能である。RAM303は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、かつ書き換え可能である。監視装置117では、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などをHDD304に記憶する。PC104、109、134においては、WEBブラウザなどをHDD304に記憶する。入力装置305は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部306は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。ネットワークI/F307は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F308は外部記憶機器等を接続する。それらがシステムバス309により結び付き、データをやりとりしている。
【0024】
図4は、監視装置117、122、123の、別の形態のハードウェア構成図である。CPU401は、本装置上の各処理を司る。ROM402は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書換え不可能である。フラッシュROM403は、本装置の各処理に関わるデータおよび一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。シリアルI/F404は、本装置上のプログラムがエラーやログを出力しており、シリアルケーブルを用いて端末を接続する事が可能である。ネットワークI/F405は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。それらがシステムバス406により結び付き、データをやりとりしている。
【0025】
図5は、画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるハードウェア構成図を示す。画像形成装置としては、具体的には、プリンタ及びファクシミリ機能が統合的に設けられた複合機、PCなどからデータを受信し印刷するプリンタ(電子写真方式及びインクジェット方式を含む)や、スキャナーや、ファクシミリなどが挙げられる。本図では、画像形成装置の一例として複合機の構成を示している。
【0026】
イメージリーダ502は、原稿給送部501で原稿を読み込む。イメージリーダ502、画像形成部503は、読み込んだ原稿や、ネットワーク経由で受信したデータを印刷画像に変換・印刷出力する。排紙部504は印刷出力した紙を排出し、ソートやステイプルといった処理を施す。ネットワークI/F505はネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。CPU506は本装置上の各処理を司る。画像形成装置の動作状態を監視し、障害等の特定のイベントが発生した場合には、その状態を示す状態情報を、あらかじめ定めた宛先へと送信する。宛先はたとえば、集中管理装置111や監視装置などである。不揮発性記憶手段のROM507は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。書き換え可能なRAM508は本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶する。HDD509は本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本装置へ送信されてきたユーザデータなどを記憶する。操作部510は本装置への指示入力を受け付ける。表示部511は本装置の動作状況および操作部510に対する操作に関わる情報を表示する。そしてそれらがシステムバス512により結び付き、データをやりとりしている。
【0027】
なお、デバイス自身が監視のための情報を積極的に送信する機能を持つ画像形成装置131では、ROM507或いはHDD509内に、監視データ送出処理にかかわるプログラムやデータを保持している。
【0028】
<ソフトウェア>
図6は、集中管理装置111における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。SOAP通信部601は、監視装置117、または画像形成装置131よりネットワークI/F209を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部602に渡す。また、SOAPメッセージ作成部603により作成したSOAPデータをネットワークI/F209を介して監視装置117、または画像形成装置131に送信する。
【0029】
収集情報処理部604では、管理下の監視装置117、または画像形成装置131から受信した情報をそのまま、または、加工し、データベースアクセス部606を介してデータベース112に格納する。データベース112には、障害パターンテーブルや障害履歴テーブル、部門カウンタテーブル1201等が保存される。
【0030】
また、収集情報処理部604は、監視センタに関わる機能を実現する。たとえば、監視下の監視装置117、または画像形成装置131から受信した情報およびデータベース112に格納されているデータを元に、カウンタ情報の集計、エラー情報を担当サービスマンや顧客側管理者へ通知する。
【0031】
監視制御部605は、監視装置117、または画像形成装置131の情報を取得しに行くスケジュール管理や、監視内容、方法の制御を行う。さらに必要に応じて、監視下の監視装置117、または画像形成装置131へ、SOAPメッセージ作成部603、SOAP通信部601、ネットワークI/F209を介して、指示を送信する。
【0032】
図7は、監視装置117、122、123における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。
【0033】
SOAP通信部701は、集中管理装置111よりネットワークI/F307、405を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部703に渡する。また、SOAPメッセージ作成部702により作成したSOAPデータをネットワークI/F307、405を介して集中管理装置111に送信する。
【0034】
監視制御部704は、後述する集中管理装置111からの監視設定に従い、情報蓄積部に保持する監視画像形成装置情報を更新したり、画像形成装置115、116の情報を取得し、スケジュール管理を行う。
【0035】
デバイス情報処理部705は、監視制御部704により管理するスケジュールにより、本装置が積極的に画像形成装置115、116から収集したカウンタ情報、サービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を、情報蓄積部706に蓄積する。またはこの蓄積は、画像形成装置115、116の状態に応じて行われる。
【0036】
情報蓄積部706に蓄積したデータは、デバイス情報処理部705を介してそのままSOAPメッセージ作成部702に渡され集中管理装置111へ送信される。あるいは、デバイス情報処理部705内で解釈、加工されてからSOAPメッセージ作成部702に渡されて集中管理装置111へ送信される場合もある。
【0037】
図8は、各画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。図7に示される監視装置の機能が画像形成装置に組み込まれたものに相当する。
【0038】
SOAP通信部801は、集中管理装置111よりネットワークI/F505を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部803に渡す。また、SOAPメッセージ作成部802により作成したSOAPデータをネットワークI/F505を介して集中管理装置111に送信する。
【0039】
ネットワーク情報取得部804は、DHCP環境においてはIPアドレス、DNSサーバ、ゲートウェイアドレスを自動的に取得する事が可能である。
【0040】
また、操作部510から入力されHDD509に保存されたネットワーク情報が存在する場合は、その情報を取得する。
【0041】
デバイス情報収集部805は、本複合機内部のスケジュールにより、または、集中管理装置111からの指示により内部に保持するカウンタ情報を取得し、また、内部で発生したサービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を取得する。カウンタ情報には部門カウンタを含む。
【0042】
取得したデータは、そのままSOAPメッセージ作成部802に渡し集中管理装置111へ送信する場合と、デバイス情報収集部805内で蓄積、解釈、加工してからSOAPメッセージ作成部802に渡し集中管理装置111へ送信する場合がある。
【0043】
図9は、集中管理装置111、或いは、監視装置117、122、123或いは画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるメモリマップの構造を示す図である。本発明に係る処理プログラムを実行する際、集中管理装置111ではRAM204上に、各監視装置117ではRAM303或いはFlashROM403上に、各画像形成装置ではRAM508上にプログラムをロードしたメモリマップを示す図である。
【0044】
メモリマップは、基本I/Oプログラム901、システムプログラム902、本実施例の処理プログラムを初めとする各種処理プログラム903、関連データを格納するエリア904、プログラムのワークエリア905で構成されている。基本I/Oプログラム901は、本装置上の入出力を司る。システムプログラム902は、各処理プログラムに動作環境を提供する。なお、容量の制約により901〜905として利用する領域が足りなくなった場合、第1HDD205または第2HDD206をRAM204の、HDD304をRAM303の、HDD509をRAM508の領域の一部として扱うことも可能である。
【0045】
<監視センタによる部門カウンタ取得>
図10は、集中管理装置111が監視装置117、122、123や画像形成装置131(不図示)から部門カウンタを取得する概念図を示す。画像形成装置に接続されている監視装置は、画像形成装置から部門カウンタと課金カウンタを定期的に各装置から同じタイミングで取得する。そして、それらのカウンタを集中管理装置111に送信し、集中管理装置111はデータベース112に格納する。集中管理装置111は部門カウンタのカウンタ値などの情報を顧客や販売会社に参照させるため、WEBページに表示する。
【0046】
図11は、集中管理装置111(すなわち管理センタホスト)のソフトウェアブロック図を示している。1101は、画像形成装置131を示している。1102は、画像形成装置115,116,120,121,124,125,126,127を管理する監視装置117、122,123を示している。
【0047】
画像形成装置1101及び、監視装置1102は、部門や、課金に係るカウンタデータ(少なくともカウンタ値を含む)を集中管理装置111に送信する。通信I/F部1103は、監視装置1102、画像形成装置1101から送信されるカウンタデータを受信する。通信I/F部1103で受信されたカウンタデータは、カウンタデータ制御部1104で解析され、部門のカウンタ値を部門カウンタ一時記憶部1106に保存する。また、不図示ではあるが、課金カウンタ値を課金カウンタ記憶領域に保存する。課金カウンタ・部門カウンタ比較部1105は、部門カウンタ一時記憶部1106から有効部門に対応する部門カウンタ値を抽出し、課金のトータルカウンタ値の比較を行う課金カウンタ・部門カウンタ比較部である。ここで有効部門数は1以上である。また、どの部門が有効部門からの情報は予め設定されているものとする。
【0048】
課金カウンタ・部門カウンタ比較部1105で比較した結果、課金カウンタのトータルカウンタ値と有効部門を対象とした部門カウンタのトータルカウンタの合計値が等しければ、有効部門の部門カウンタは、部門カウンタデータ記憶部1107に保存される。課金カウンタのトータルカウンタ値は、本来、全部門のトータルカウンタ値(合計値)と等しいはずである。一方、予め設定された有効部門が、画像形成装置で実際に利用されている部門と異なり、課金カウンタのトータルカウンタ値と、全部門におけるトータルカウンタ値と、が等しくない場合は、部門カウンタデータを有効・無効部門抽出部1108で有効・無効部門の切り分けを行う。有効・無効部門抽出部1108は、この切り分けにより、カウンタ値を保存すべき有効部門の設定を更新する設定手段としても機能する。
【0049】
有効・無効部門抽出部1108で切り分けが行われた部門カウンタは、課金カウンタ・部門カウンタ比較部1105により値が再検証される。その結果、検証結果が正しいことが確認できれば、有効部門の部門カウンタ値を部門カウンタデータ記憶部1107に保存する。その後、一時記憶領域である1106に保持されている部門カウンタデータを削除する。
【0050】
部門カウンタデータ記憶部1107に格納されたデータは、カウンタデータ表示部1109でWEBページに表示される。顧客端末1111や販売会社担当者端末1112は、通信I/F1110からWEBページにアクセスし、部門カウンタ情報を参照する。
【0051】
図12の部門カウンタテーブル1201は、集中管理装置111のデータベース112に格納されている部門カウンタの全データを示している。ただし、図12の部門カウンタテーブル1201のうち、網で「無効データ」と示された部分(無効部門カウンタ)は、データベース112に格納されていない。部門カウンタデータ1202は、画像形成装置1台あたりの部門カウンタデータを示している。本実施例では、部門カウンタは一台の画像形成装置あたり最大で1000部門あり、1部門につき9種類のカウンタを持つ。カウンタデータ1201は、図における横軸が、集中管理装置111が監視対象として保持する画像形成装置、縦軸が1台あたりの部門(1000部門)、高さが1部門ごとのカウンタ(9個)を示している。
【0052】
すなわち、従来のデータベースでは、この直方体の体積が集中管理装置111のデータベースに登録されるデータ量を示す。データベース1201のデータ量は、カウンタデータ1202と画像形成装置の数とを乗算した値となるため膨大な量となる。従って、無効部門カウンタも含め、全てのカウンタデータをデータベースに格納していては、データベース登録処理の負荷増大、及び、メモリ容量の浪費の、双方の問題が発生する。
【0053】
データベース1201で、無効データとして示されている部分は、一定期間内に更新されてないデータ(無効部門のカウンタ値)を示し、それ以外の部分は定期的に更新されているデータ(有効部門のカウンタ値)を示す。本発明では、この無効部門のカウンタ値をデータベースに登録しないことで、集中管理装置111のデータ処理負荷を軽減する。
【0054】
図13は、部門カウンタの有効部門・無効部門の切り分け時に使用する、RAMに設けられた一時記憶領域1301を示している。この一時記憶領域1301は、図11に不図示であるが、例えば部門カウンタ一時領域1106の一部を用いたり、また、別途RAMの記憶領域を確保することで実現できる。この一時記憶領域は、有効部門・無効部門の切り分け処理が完了し、有効部門の部門カウンタが集中管理装置111のデータベース112に登録された後に削除される。
【0055】
<部門カウンタの登録処理>
図14は、集中管理装置111における部門カウンタの受信フローを示す。このフローは第1CPU201または第2CPU202により実行される。また図14の手順は、1つの画像形成装置に関する手順であり、1つの画像形成装置から部門カウンタを受信するごとに図14の手順は実行される。
【0056】
まず、初期状態では、どの部門が無効部門か判別できないため、全部門を有効部門にする。これは、S1401、S1402を経由し、S1403でNOと判断し、S1404でYESと判断し、S1406を実行することにより行わせる。なお、有効部門とは、以下の例では、データベース112に部門カウンタが登録された部門であり、無効部門とは、データベース112に部門カウンタが登録されていない部門である。したがって、初期状態において「全部門を有効部門にする」とは、ある画像形成装置から初めて部門カウンタを受信した場合には、受信した全部門の部門カウンタをデータベースに登録することを意味している。
【0057】
S1401では、集中管理装置111は、監視装置117、122、123や画像形成装置131から部門カウンタを受信する。受信する部門カウンタは、画像形成装置毎に登録されている部門すべてに関する部門カウンタである。
【0058】
S1402では、S1401で受信した部門カウンタを一時記憶領域1301に保存する。S1403では、最初の部門カウンタ受信からちょうど一定期間(A日)を経過したかどうかを判断する。この一定期間とは、顧客の使用頻度により有効部門、無効部門の切り分けが行えるのに適正な期間とする。また、この一定期間は、設定変更可能となっており、その設定単位は、「日」のみならず、「時間」、「分」など、様々な時間単位を採用できる。また、時間でなくとも、印刷枚数等をパラメータにしても良い。S1403で一定期間が経過したと判断された場合、S1405に遷移し、有効部門・無効部門の切り分けを行う。
【0059】
S1403で、部門カウンタ受信開始からA日目以外と判定されればS1404に分岐する。S1403からS1405への経路は、A日を経過した直後の一回のみ遷移する。
【0060】
S1404は、有効部門の妥当性を検証するために、全部門を対象とした課金カウンタの値と、有効部門だけを対象とした部門カウンタの値の総計を、それぞれのトータルカウンタ値で比較する。その結果、同値になった場合、有効部門の部門カウンタ値のみでトータルカウンタ値と合致することが確認できたため、S1406で有効部門のみデータベースに登録する。なおS1406においては、カウンタ値を保存する保存対象となる部門を設定する。より具体的には、有効部門のカウンタ値を登録日付と対応付けて登録し、更新履歴として管理する。ただし、保存する履歴は、現在から一定期間前までのデータでよい。課金カウンタのトータルカウンタ値とは、画像形成装置での全ての操作(コピー、プリント、スキャン)で発生したカウンタ値であり、部門カウンタはそのカウンタ値を部門別に分けている。そのため、その合計値は同値となる。
S1407では、S1406でデータベースに有効部門の部門カウンタのデータを格納したので、S1402で一時記憶領域に保存した部門カウンタデータを削除する。また、最初のS1405における切り分け処理が完了した後の運用において、無効部門のデータが更新された場合は、S1404の処理でカウンタ値が合致しないため、S1404からS1405の経路をとる。そして、S1405で有効部門・無効部門の切り分けを再度行う。これにより課金カウンタの合計値と部門カウンタの合計値との整合性を保つことができる。
【0061】
図15は、S1405の処理を詳細に記載している。S1501では、部門カウンタの更新履歴を参照する。更新履歴とは、データベースに登録された登録日付ごとのデータである。S1501で参照される部門カウンタの更新履歴の一例をD1502に示す。D1502は、部門1〜5までのA日前と現在の部門カウンタ値を示している。なお、部門カウンタ値のデフォルト値は、画像形成装置及びデータベースの双方においてゼロとする。
【0062】
S1503では、D1502に示される部門の有効部門・無効部門の切り分けを行うループの開始を示している。S1503では、部門を識別する番号を"X"という変数とし、初期値は1と設定する。そして、S1503からS1508までのループの中のS1507で"X"(部門)をインクリメントすることにより、全部門を対象とした切り分けを行う。
【0063】
S1504では、部門XのA日前の部門カウンタ値と、現在の部門カウンタ値を比較する。なおこのA日は、S1403のA日と一致していなくとも良い。現在の部門カウンタ値とは、S1401で受信した部門カウンタ値を示す。A日前の部門カウンタ値から更新されていない部門は、保存対象外としてS1505で無効部門として設定し、A日前の部門カウンタ値から更新されている部門は、保存対象としてS1506で有効部門として設定する。S1505、S1506での設定は、S1402で使用する一時記憶領域1106を使用する。なお、無効部門についてはデータベース112に更新履歴が残されていない。そこで、無効部門のA日前の部門カウンタ値は0であるものとして、S1504を実行する。
【0064】
S1507で部門数Xを1加算し、S1508でその値が全部門数に達していれば図15の処理は終了する。
【0065】
D1509は、S1503〜S1508のループにより判定された有効部門・無効部門の切り分け結果を示している。部門1、2はA日前から現在の間でカウンタ値が更新されているため、顧客が継続的にこれらの部門を使用していると判断し有効部門とする。部門3、4、5はA日前から現在の間でカウンタ値が更新されていないため、顧客がこれらの部門を使用していないと判断し無効部門に設定する。
【0066】
図16は、集中管理装置111がデータベース112に登録し、WEBページに表示するカウンタの項目を示す。なお、図16は一例であり、実際には、項目として、用紙サイズや、部品カウンタの項目などが含まれていても良い。集中管理装置111は課金処理に使用する課金カウンタ1602と部門毎のカウンタ値である部門カウンタ1601と所定の形式でHTMLで記述し、それをクライアントに提供(送信)する。トータルカウンタ1603は、S1404の課金カウンタ・部門カウンタ比較部(ステップ)でお互いのカウンタ値の比較対象として使用される。なお課金カウンタ値については図14,図15で登録するものと説明していないが、部門カウンタ値と共に登録される。
【0067】
図17は、集中管理装置111が提供するWEBページがクライアントで表示された例を示している。カウンタ1701は、課金カウンタのトータルプリント(トータルカウンタ)数を示している。カウンタ1702は、部門ID:0000001の部門カウンタのトータルプリント(トータルカウンタ)数を示している。部門IDとは、部門に紐付けられたIDを示す。
【0068】
カウンタ1701は、一台の画像形成装置あたりのトータルカウンタ値の項目であり、カウンタ1702は、1部門あたりのトータルカウンタ値の項目である。従って、トータルカウンタ1701の値と、部門ごとのトータルカウンタ1702の値を全有効部門について総計した値との比較がS1404で行われる。また、カウンタ1702はD1502に示されている1部門のカウンタ値となる。
【0069】
以上のようにして、本実施形態の監視システムによれば、部門カウンタを有効部門・無効部門に切り分けて、無効部門のカウンタデータをデータベースに登録させることなく、有効部門のカウンタデータを効率的にデータベースに登録する。そのため、部門カウンタのデータベースへの登録処理の処理負荷削減、また、メモリ容量の節約を図ることができる。また、有効部門のみで適性かどうかの判断として、通常は課金カウンタとの比較処理(S1404)のみを行うため、システム負荷をより小さくすることができる。
【0070】
[第2の実施形態]
<有効部門、無効部門切り分け処理のさらなる効率化>
第2の実施形態では、図14、図15のフローを更に具体化すると共に、更に集中管理装置111の効率化を図ったフローについての説明を行う。第2の実施形態として、有効部門と無効部門とを切り分けた後に、無効部門のデータが変更された場合の処理(S1404からS1405)を効率的に行う方法を記述する。有効部門・無効部門の切り分け処理において、図15のフローチャートでは、切り分け処理を部門毎にシーケンシャルに行うが、画像形成装置は1台あたり最大1000部門存在するため、切り分けに時間がかかる。そのため、第2の実施形態では、有効部門・無効部門の切り分け処理において、無効部門のデータのみを対象にデータの変更された部門を抽出することで効率化を図っている。
【0071】
図18は、図14の部門カウンタ受信フローをより効率的にしたフローチャートである。図14からの変更点としては、S1403の処理を最初の一度だけではなく、定期的に行う処理としている(S1803)。また、S1405と同様の処理(図15)をS1804とし、S1806に、新たな有効部門・無効部門の切り分け処理を追加している。このS1806の処理により、部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とが一致していない場合に、第1の実施形態に比べて計算効率を向上させることができる。即ち、保存対象となっている部門を保存対象外にする更新を行うことなく、保存対象に設定されていない無効部門の中から保存対象となる部門を設定することができる。S1806は図19のフローを示す。
【0072】
図19は、図S1806における有効部門・無効部門切り分けフローである。図15からの変更点としては、S1904の判断を追加することで、無効部門の中からデータが変更されたものを検索する。つまり、図15ではD1902に示される部門1〜5の全てを処理対象にするが、図19では無効部門として登録されている(つまりデータベース112に登録されていない)部門3〜5のみを処理対象とする。その結果、D1910のように、無効部門の中でデータの更新があった"部門5"が有効部門として新たに登録される。
【0073】
こうすることで、有効部門・無効部門の切り分け処理を、前回無効だった部門のみに絞ることができるので、この処理を効率的に行うことが可能となる。
【0074】
ただし、図19のフローチャートでは無効部門のみを対象に有効部門・無効部門の切り分けを行うため、無効部門だった部門を有効部門に変更する処理しか対応できない。そのため、有効部門が無効部門に変更された場合を検知できないので、S1803のように定期的な切り分け処理を行うことで対処している。
【0075】
以上のように、第2の実施形態により、集中管理装置111で、有効部門・無効部門の切り分け処理の対象を前回の無効部門のみに絞ることによって、より効率的な処理を行うことができる。
【0076】
[第3の実施形態]
第1、2の実施形態では、集中管理装置111に、図14、15、18、19の各フローチャートを実行させるよう説明してきた。しかし、この形態に限定されない。第1、第2実施形態における集中管理装置111の機能を、監視装置117、122、123等に持たせるようにしても良い。
【0077】
この場合には、まず、監視装置について、1台以上の画像形成装置からネットワークなどの通信媒体を介して部門毎のカウンタ及び課金カウンタを受信する。この点は第1、第2の実施形態と同様である。
【0078】
そして、1台以上の画像形成装置から部門毎のカウンタ及び課金カウンタを取得すると、取得したカウンタデータに基づいて図14、15、18、19の各フローチャートを実行する。これにより、監視装置は、監視下の各画像形成装置に関して、有効・無効部門の切り分けを行うことができる。
【0079】
但し、S1406、S1807の処理について、本実施形態と第1、第2の実施形態とでは異なる。本実施形態において、監視装置は、無効と判断されたカウンタデータの集中管理装置111への送信を行うことなく、有効と判断されたカウンタデータを集中管理装置111へ送信する処理を、S1406、S1807で行う。
【0080】
これにより、集中管理装置111は、各監視装置から、データベースに登録させるべきカウンタデータのみを受信でき、データベースへのデータ登録処理を軽減することができる。
【0081】
このように、監視装置に第1、第2実施形態における集中管理装置111と同様の機能を持たせることによっても、結果、集中管理装置111の、カウンタデータのデータベースへの登録処理の負荷を低減し、また、メモリ容量の節約を図ることができる。
【0082】
(他の実施の形態)
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0083】
また、本発明には、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本実施形態に係るシステム構成を示す図である。
【図2】ホスト102、107のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】監視装置117、122、123のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】監視装置117、122、123の、別の形態のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるハードウェア構成の一例を示す図である。
【図6】集中監視装置111における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図7】監視装置117、122、123における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図8】画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図9】集中監視装置111、或いは、監視装置117、122、123或いは、画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131においてにおけるメモリマップの構造を示す図である。
【図10】画像形成装置から送信される部門カウンタ及び、課金カウンタが集中管理装置111に送信される概念図を示している。
【図11】集中管理装置111のソフトウェアブロック図の一例を示している。
【図12】集中管理装置111が保持する画像形成装置1台あたりの部門カウンタデータを示している。
【図13】部門カウンタの有効部門、無効部門を切り分ける際に使用する一時記憶領域の概念図を示している。
【図14】集中管理装置111が画像形成装置から部門カウンタを取得後の処理をフローチャートで示している。
【図15】図14の有効部門、無効部門の切り分け処理(S1405)の詳細をフローチャートで示している。
【図16】集中管理装置111で部門カウンタ表示のために使用する部門カウンタと課金カウンタの種類を示している。
【図17】集中管理装置111のWEBページに表示する部門カウンタ画面を示している。
【図18】第二実施例として、集中管理装置111が画像形成装置から部門カウンタを取得後の処理をフローチャートで示している。
【図19】図18の有効部門、無効部門の切り分け処理(S1806)の詳細をフローチャートで示している。
【符号の説明】
【0085】
101 販売会社Aシステム
102 販売会社A用ホスト
103 販売会社A用データベース
104 販売会社A用PC
105 販売会社A用LAN
106 販売会社Bシステム
107 販売会社B用ホスト
108 販売会社B用データベース
109 販売会社B用PC
110 販売会社B用LAN
111 集中管理装置
112 集中管理装置用データベース
113 集中管理装置用LAN
114 顧客例:A社X事業所
115 画像形成装置
116 画像形成装置
117 監視装置
118 A社X事業所LAN
119 顧客例:A社Y事業所
120 画像形成装置
121 画像形成装置
122 監視装置
123 監視装置
124 画像形成装置
125 画像形成装置
126 画像形成装置
127 画像形成装置
128 A社Y事業所LAN
129 顧客例:B社
130 B社LAN
131 画像形成装置
132 インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1台の画像形成装置についての部門毎のカウンタを管理する管理装置であって、
カウンタ値を保存する保存手段への保存対象となる部門を設定する設定手段と、
前記画像形成装置についての部門毎のカウンタ値を受信する受信手段と、
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、前記受信手段により受信した部門毎のカウンタ値のうち前記保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致している場合に、前記設定手段により設定されている保存対象の部門に対応する、前記受信手段により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存する保存制御手段と
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定手段は、保存対象となる部門を更新し、前記保存制御手段は、更新後の保存対象となる部門に対応する、前記受信手段により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記設定手段は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象にし、
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定手段により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記受信手段による部門毎のカウンタ値の受信が、当該カウンタ値を最後に受信してから一定期間以上経過しているか否か判定する判定手段と、
前記設定手段は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象とし、
前記判定手段による比較の結果、一定期間以上経過していると判定された場合には、前記設定手段により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項5】
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定手段は、保存対象となっている部門を保存対象外にする更新を行うことなく、保存対象に設定されていない無効部門の中から保存対象となる部門を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記保存手段により保存されている部門毎のカウンタ値を、通信で接続されたクライアント端末に提供する提供手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値は課金カウンタ値であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項8】
少なくとも1台の画像形成装置についての部門毎のカウンタを管理する管理装置における管理方法であって、
カウンタ値を保存する保存手段への保存対象となる部門を設定する設定工程と、
前記画像形成装置についての部門毎のカウンタ値を受信する受信工程と、
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、前記受信工程により受信した部門毎のカウンタ値のうち前記保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とを比較する比較工程と、
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致している場合に、前記設定工程により設定されている保存対象の部門に対応する、前記受信工程により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存する保存制御工程と
を備えることを特徴とする管理方法。
【請求項9】
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定工程は、保存対象となる部門を更新し、前記保存制御工程は、更新後の保存対象となる部門に対応する、前記受信工程により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存することを特徴とする請求項8に記載の管理方法。
【請求項10】
前記設定工程は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象にし、
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定工程により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項8に記載の管理方法。
【請求項11】
前記受信工程による部門毎のカウンタ値の受信が、当該カウンタ値を最後に受信してから一定期間以上経過しているか否か判定する判定工程と、
前記設定工程は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象とし、
前記判定工程による比較の結果、一定期間以上経過していると判定された場合には、前記設定工程により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項8に記載の管理方法。
【請求項12】
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定工程は、保存対象となっている部門を保存対象外にする更新を行うことなく、保存対象に設定されていない無効部門の中から保存対象となる部門を設定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項13】
前記保存手段により保存されている部門毎のカウンタ値を、通信で接続されたクライアント端末に提供する提供工程を更に備えることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項14】
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値は課金カウンタ値であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項15】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の管理装置の有する各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
少なくとも1台の画像形成装置についての部門毎のカウンタを管理する管理装置であって、
カウンタ値を保存する保存手段への保存対象となる部門を設定する設定手段と、
前記画像形成装置についての部門毎のカウンタ値を受信する受信手段と、
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、前記受信手段により受信した部門毎のカウンタ値のうち前記保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致している場合に、前記設定手段により設定されている保存対象の部門に対応する、前記受信手段により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存する保存制御手段と
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定手段は、保存対象となる部門を更新し、前記保存制御手段は、更新後の保存対象となる部門に対応する、前記受信手段により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記設定手段は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象にし、
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定手段により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記受信手段による部門毎のカウンタ値の受信が、当該カウンタ値を最後に受信してから一定期間以上経過しているか否か判定する判定手段と、
前記設定手段は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象とし、
前記判定手段による比較の結果、一定期間以上経過していると判定された場合には、前記設定手段により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項5】
前記比較手段による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定手段は、保存対象となっている部門を保存対象外にする更新を行うことなく、保存対象に設定されていない無効部門の中から保存対象となる部門を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記保存手段により保存されている部門毎のカウンタ値を、通信で接続されたクライアント端末に提供する提供手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値は課金カウンタ値であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項8】
少なくとも1台の画像形成装置についての部門毎のカウンタを管理する管理装置における管理方法であって、
カウンタ値を保存する保存手段への保存対象となる部門を設定する設定工程と、
前記画像形成装置についての部門毎のカウンタ値を受信する受信工程と、
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値と、前記受信工程により受信した部門毎のカウンタ値のうち前記保存対象となる部門のカウンタ値を合計した有効合計値とを比較する比較工程と、
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致している場合に、前記設定工程により設定されている保存対象の部門に対応する、前記受信工程により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存する保存制御工程と
を備えることを特徴とする管理方法。
【請求項9】
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定工程は、保存対象となる部門を更新し、前記保存制御工程は、更新後の保存対象となる部門に対応する、前記受信工程により受信したカウンタ値を前記保存手段に保存することを特徴とする請求項8に記載の管理方法。
【請求項10】
前記設定工程は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象にし、
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定工程により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項8に記載の管理方法。
【請求項11】
前記受信工程による部門毎のカウンタ値の受信が、当該カウンタ値を最後に受信してから一定期間以上経過しているか否か判定する判定工程と、
前記設定工程は、一定期間内に更新されていない部門についてそのカウンタ値を保存対象から削除し、前記一定期間内に更新されている部門についてそのカウンタ値を保存対象とし、
前記判定工程による比較の結果、一定期間以上経過していると判定された場合には、前記設定工程により、前記保存対象となる部門を更新することを特徴とする請求項8に記載の管理方法。
【請求項12】
前記比較工程による比較の結果、前記総合計値と前記有効合計値とが一致していない場合に、前記設定工程は、保存対象となっている部門を保存対象外にする更新を行うことなく、保存対象に設定されていない無効部門の中から保存対象となる部門を設定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項13】
前記保存手段により保存されている部門毎のカウンタ値を、通信で接続されたクライアント端末に提供する提供工程を更に備えることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項14】
前記部門毎のカウンタ値の合計である総合計値は課金カウンタ値であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の管理方法。
【請求項15】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の管理装置の有する各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−83862(P2008−83862A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261418(P2006−261418)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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