説明

管理装置及び管理方法

【課題】購入条件の変更履歴を会員に知らせる。
【解決手段】ゴルフ場サーバ4Aから指定情報と変更後の購入条件情報が含まれる変更要求REQ3が管理装置3に送信されると、管理装置3は募集テーブルにアクセスして、指定情報に対応するレコードに変更要求REQ3に含まれる購入条件情報を記憶すると共に変更然の購入条件情報と変更後の購入条件情報とを比較して、それらの差分を変更履歴情報として記憶する。管理装置3は、変更後の購入条件情報と変更履歴情報とに基づいて購入対象の購入の募集ページを変更する(S30)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的な会員制サービスサイトやSNS(Social Networking Service)サイト上で提供される会員システム等の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ場では、ゴルフ場の利用権を有するメンバー(ゴルフ場の会員)からの予約を優先して受け付けるが、メンバーによる予約のみでは、予約枠が埋まらないことがある。このため、ゴルフ場はメンバーのための予約枠を確保する一方、その他の予約枠について予約を予め外部に委託することがある。
そのような予約支援のインターネットサービスが知られている(特許文献1参照)。この予約支援サービスでは、ゴルフ場サーバからゴルフコンペに関する案内情報が事業者サーバに送信され、ユーザ端末から事業者サーバにアクセスがあると、案内情報がユーザ端末に送信されるようになっている。ユーザは案内情報を参照してコンペに参加するか否かを検討し、参加する場合には選択情報を事業者サーバに送信する。この後、事業者サーバはゴルフ場サーバに対して予約を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−222288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゴルフ場の運営では、予約の締切までの時間が短くなると、料金をディスカウントしても予約を確保したいといった要望がある。そのような場合、ゴルフ場サーバから案内情報の取消を事業者サーバに通知し、新たな案内情報をゴルフ場サーバから事業者サーバに送信する必要があった。
しかしながら、新たな案内情報は、ディスカウントされた料金を提示するが、以前の料金を提示するものではなかった。このため、ユーザは、どれだけディスカウントされたかを知ることができないといった問題があった。
そこで、本発明は、商品又はサービスの購入において、購入条件の変化をユーザが知ることができるようにすることを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0006】
本発明に係る管理装置は、会員からの商品又はサービスの購入を募集する情報を通信網(1)を介して提供する管理装置(3)であって、購入対象の対価を示す料金情報を含む購入条件情報を、前記通信網を介して提供する購入条件情報提供部(30,S10)と、前記購入条件情報を変更する購入条件変更部と(30,S30)を備え、前記購入条件情報提供部は、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、変更の履歴を示す変更履歴情報を変更後の前記購入条件情報と共に、前記通信網を介して提供することを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、購入条件情報に変更があると、購入条件情報提供部は、変更後の購入条件情報と共に、変更履歴情報を通信網を介して提供する。したがって、会員は、商品又はサービスの購入する際に、購入条件がどのように変化したかを知ることができる。なお、変更履歴情報は、過去の購入条件情報そのものであってもよいし、変更された部分のみを変更の履歴として示すものであってもよい。
【0008】
上述した管理装置において、前記購入条件情報提供部は、前記購入条件情報の変更内容に前記料金情報を含む場合、変更前と変更後の前記料金情報の差分を含む前記変更履歴情報を変更後の前記購入条件情報と共に、前記通信網を介して提供することを特徴とする。この発明によれば、会員は、購入対象の対価の差分を知ることができる。なお、差分は、料金の差額に限られず、割引率であってもよい。
【0009】
上述した管理装置において、前記会員のメールアドレスと、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを対応づけて記憶する記憶部(DB)と、前記会員の通信装置(2-1)から、当該会員を識別する識別情報と前記指定情報とを含み前記購入条件情報の変更があった場合に通知を希望する変更通知要求(REQ2)を受信すると、当該変更通知要求に含まれる識別情報に対応する前記会員のメールアドレスに関連づけて前記指定情報を前記記憶部に書き込む制御部(30,S20)と、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、前記記憶部の記憶内容を参照して、当該購入条件情報に含まれる購入対象を指定する前記指定情報に対応する前記メールアドレスを取得し、当該取得した前記メールアドレスに対して前記購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを送信する変更通知部(30、S40)とを備えることが好ましい。
【0010】
この発明によれば、購入条件の変更があった場合に、予め通知を希望していた会員に対して変更通知メールを送信するから、会員はウェブ上の募集ページにアクセスしなくても購入条件が変更されたことを知ることができる。
ここで、記憶部には、前記会員を識別する識別情報に対応づけて前記会員のメールアドレスと前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを記憶してもよい。また、この記憶部を第1の記憶部としたとき、第1の記憶部には識別情報が記憶されておらず、第2の記憶部に識別情報とメールアドレスとが対応付けて記憶されており、変更通知要求を受信すると、制御部は第2の記憶部にアクセスして、識別情報に対応するメールアドレスを取得し、取得したメールアドレスと指定情報とを対応づけて第1の記憶部に書き込んでもよい。
【0011】
上述した管理装置において、前記購入対象は、複数の会員が共同で利用する利用対象を予約する権利であり、前記購入条件情報提供部は、前記購入条件情報として、前記利用対象を利用可能な人数分の複数の予約枠および当該複数の予約枠のそれぞれに設定された料金情報を含む予約枠情報を、前記通信網を介して提供し、前記利用対象を予約することを申し出る予約申請を示す予約申請情報を前記会員の通信装置から受信して当該予約申請を受理すると、当該予約申請情報にて指定された未予約状態の予約枠を予約済状態に変更し、前記購入条件変更部は、前記予約申請を受理された会員である予約会員の通信装置から未予約状態の予約枠に設定された料金を変更する変更申請を示す変更申請情報を受信して当該変更申請を受理すると、当該変更申請情報にて指定された料金情報に基づいて当該未予約状態の予約枠に設定された前記料金情報を更新することが好ましい。
【0012】
この発明によれば、例えば、ゴルフ場の予約のように購入対象が複数の会員が共同で利用する利用対象を予約する権利である場合、予約申請を受理された会員に未予約状態の予約枠に設定された料金を変更することを認める。このような場合、会員は変更履歴を知ることができ、あるいは購入条件の変更があったことをメールで受け取ることができるので、複数の会員が共同で利用する利用対象の予約を成立させる可能性を高めることができる。
【0013】
上述した管理装置において、前記購入条件情報提供部は、外部のサーバ装置から商品又はサービスの販売を依頼する募集要求(REQ1)を受信すると、当該募集要求に基づいて前記購入条件情報を前記通信網を介して提供し、前記購入条件変更部は、前記外部のサーバ装置から前記購入条件情報を変更することを示す変更要求を受信すると、当該変更要求に基づいて前記購入条件情報を変更することが好ましい。
【0014】
この発明によれば、管理装置は外部のサーバ装置から依頼を受け付けて購入条件情報を提供し、当該サーバ装置から購入条件の変更要求を受け付けて購入条件情報を変更する。これにより、会員は、外部のサーバ装置からの募集についても会員は変更履歴を知ることができ、あるいは購入条件の変更があったことをメールで受け取ることができる。
【0015】
上述した管理装置において、前記購入条件情報提供部は、外部のサーバ装置から商品又はサービスの販売を依頼する募集要求を受信すると、当該募集要求に基づいて前記購入条件情報を前記通信網を介して提供し、前記募集要求には、時間の経過に従って前記購入条件情報を変更する内容を示す変更情報が含まれており、前記購入条件変更部は、当該変更情報に基づいて前記購入条件情報を変更することが好ましい。
【0016】
この発明によれば、購入条件を時間の経過に従って変更する場合に、外部のサーバ装置は、募集要求を送信すれば、その後、変更要求を送信する必要がないので、処理を簡素化することができる。なお、変更情報は、購入条件の変更時間を示す変更時間情報と購入条件情報の組みであってもよいし、あるいは、募集終了時点の料金を指定するものであってもよい。後者の場合は、予約期限までの残り時間に応じて自動的に設定した購入条件に変更すればよい。具体的には、予約期限に達した時点で設定した募集終了時点の料金となるように自動的に変更すればよい。
【0017】
上述した管理装置において、前記管理装置は、前記会員のメールアドレスと、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを対応づけて記憶するデータベースと通信可能であり、前記会員の通信装置から、当該会員を識別する識別情報と前記指定情報とを含み前記購入条件情報の変更があった場合に通知を希望する変更通知要求を受信すると、当該変更通知要求に含まれる識別情報に対応する前記会員のメールアドレスに関連づけて前記指定情報を前記データベースに書き込む制御部と、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、前記データベースの記憶内容を参照して、当該購入条件情報に含まれる購入対象を指定する前記指定情報に対応する前記メールアドレスを取得し、当該取得した前記メールアドレスに対して前記購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを送信する変更通知部とを備えるようにしてもよい。
【0018】
本発明に係る管理方法は、会員からの商品又はサービスの購入を募集する情報を通信網を介して提供する管理方法であって、購入対象の対価を示す料金情報を含む購入条件情報を、前記通信網を介して提供し、前記購入条件情報を変更し、前記購入条件情報を変更すると、変更の履歴を示す変更履歴情報を変更後の前記購入条件情報と共に、前記通信網を介して提供することを特徴とする。
【0019】
上述した管理方法において、前記会員のメールアドレスと、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを対応づけて記憶するデータベースと前記通信網を介して通信を行い、前記会員の通信装置から、当該会員を識別する識別情報と前記指定情報とを含み前記購入条件情報の変更があった場合に通知を希望する変更通知要求を受信すると、当該変更通知要求に含まれる識別情報に対応する前記会員のメールアドレスに関連づけて前記指定情報を前記データベースに書き込み、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、前記データベースの記憶内容を参照して、当該購入条件情報に含まれる購入対象を指定する前記指定情報に対応する前記メールアドレスを取得し、当該取得した前記メールアドレスに対して前記購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る会員システムのブロック図である。
【図2】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】会員データベースのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図5】募集テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図6】会員システムの動作シーケンスの一例を説明するための説明図である。
【図7】募集ページの一例を示す説明図である。
【図8】変更履歴を表示した募集ページの一例を示す説明図である。
【図9】募集テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図10】予約申請が受理された後の募集ページの一例を示す説明図である。
【図11】変更履歴を表示した募集ページの一例を示す説明図である。
【図12】会員システムの動作シーケンスの一例を説明するための説明図である。
【図13】変形例に係る会員システムの動作シーケンスの一例を説明するための説明図である。
【図14】管理テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図15】変形例に係る第1及び第2データベースのデータ構造を示す説明図である。
【図16】変形例における会員システムのブロック図である。
【図17】変形例における管理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<A.第1実施形態>
<1.会員システムの構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る会員システム100のブロック図である。この会員システム100は、ウェブサイトの会員に対して商品又はサービスの購入を提供するものである。商品の購入は、例えば、ゴルフクラブなどのゴルフ用品が該当する。また、サービスの購入は、例えば、ゴルフ場の予約が該当する。また、会員システム100は、会員同士のコミュニケーションの場を提供する。例えば、ゴルフに関する質問や質問に対する回答を投稿したり、あるいは、ゴルフコンペを会員が企画しこれに他の会員を招待することも可能である。
【0022】
会員システム100は、会員の通信装置2-1、2-2、2-3、…2-n、SNSの管理や商品又はサービスの購入を管理する管理装置3、ゴルフ場サーバ4A、商品販売サーバ4B及び通信網として機能するインターネット1を備える。会員の通信装置2-1〜2-nは、インターネット1を介した通信が可能であり、ブラウザ機能や電子メール機能を備え、例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話機が該当する。ゴルフ場サーバ4Aは、ゴルフ場の管理者が運営するサーバであって、管理装置3に対して、利用対象の予約の募集に関する情報を提供する。また、商品販売サーバ4Bは、商品販売会社の管理者が運営するサーバであって、管理装置3に対して、商品の販売に関する情報を提供する。
【0023】
図2を参照して管理装置3の機能について説明する。図2に示すように、管理装置3は、サービス又は商品などの購入対象の対価を示す料金情報を含む購入条件情報を、インターネット1を介して提供する購入条件情報提供部30と、購入条件情報を変更する購入条件変更部31と、会員の通信装置2-1〜2-nから、当該会員を識別する識別情報と後述するウォッチリストなどの指定情報とを含み購入条件情報の変更があった場合に通知を希望する変更通知要求を受信すると、変更通知要求に含まれる識別情報に対応する会員のメールアドレスに関連づけて前記指定情報を記憶部34に書き込む制御部32と、購入条件変更部によって購入条件情報が変更されると、記憶部34の記憶内容を参照して、購入条件情報に含まれる購入対象を指定する前記指定情報に対応するメールアドレスを取得し、取得したメールアドレスに対して購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを送信する変更通知部33とを備えている。購入条件情報提供部30、購入条件変更部31、制御部32、変更通知部33は、図3に示すCPU(central processing unit)40がコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。記憶部34は、各種のプログラムやデータを記憶する。記憶部34には、前記会員のメールアドレスと、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを対応づけて記憶する会員データベースDB、募集テーブルTBL1が格納されている。記憶部34は、例えばハードディスク等によって実現される機能ブロックである。
【0024】
図3に管理装置3の構成を示す。この図に示すように。管理装置3は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)40、CPU40の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)41、ブートプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)42、各種のプログラムやデータを記憶するハードディスク43、キーボードやマウスなどを含む入力部44、画像を表示するディスプレイ45、及びインターネット1を介して外部の装置と通信を行う通信インターフェース46を備える。
【0025】
ハードディスク43には、会員データベースDB及び募集テーブルTBL1が格納されている。会員データベースDBには、会員に関する情報が格納される。募集テーブルTBL1には、ゴルフ場サーバ4Aや商品販売サーバ4Bからの募集要求を受け付けたサービスの購入や商品の購入に関する情報が格納される。なお、管理装置3を複数のサーバで構成し、サービス又は商品などの購入対象の募集を管理するサーバと会員データベースDBを提供するサーバを独立して設けてもよい。
【0026】
図4に、会員データベースDBが記憶するデータのデータ構造の一部を示す。この図に示すように、会員データベースDBには、会員を一意に識別する情報である会員ID(識別情報)、プロフィール情報、及び指定情報が対応付けられて記憶されている。
【0027】
会員データベースDBに記録される指定情報は、いわゆるウォッチリストであって、購入条件に変更があった場合にメールなどによる通知を会員が希望する対象となる購入対象を指定するものである。プロフィール情報は、性別、年齢、及びメールアドレスを含む。この他に、会員の住所、ゴルフのプレー履歴、会員権の有無、所有クラブ、スキル、及び評価値を加えてもよい。ここで、会員権とはゴルフ場の会員権であり、スキルは、ゴルフのハンディキャップを意味する。また、評価値とは、一緒にゴルフをプレーした会員が、プレー後に評価の対象者のマナーや好感度について評価した値の累積値である。例えば、「非常の良い」を「2」、「良い」を「1」、「普通」を「0」、「悪い」を「−1」、「非常に悪い」を「−2」といったように点数化して評価を行う。
【0028】
図5に、募集テーブルTBL1のデータ構造の一部を示す。この図に示すように、募集テーブルTBL1には、購入対象識別情報、購入条件情報、及び変更履歴情報が対応付けられて記録されている。
購入対象識別情報は、購入対象を一意に識別する情報である。なお、上述した指定情報は全ての購入対象のうち購入条件に変更があった場合にメールなどによる通知を会員が希望する購入対象を指定する点で、購入対象識別情報と異なる。
購入条件情報は、購入対象の内容を示す内容情報と、購入対象の対価を示す料金情報とからなる。変更履歴情報は購入条件情報の変更履歴を示す。
例えば、購入対象識別情報「A002」に対応する購入条件情報は、Aカントリークラブにおけるゴルフプレーに関するものであって、開催日時が6月19日10:00、パーティーの構成は4サム限定(4人のパーティー)、料金が6000円である。また、変更履歴情報に2000円減額と記録されていることから、当初は8000円であった料金が、現在は2000円ディスカウントされていることを示す。
CPU40は、ゴルフ場サーバ4Aや商品販売サーバ4Bから、募集要求や変更要求を受信すると、募集テーブルTBL1に上述した情報を記憶し、記憶内容に基づいてサービスや商品の購入に関する募集ページを生成し、インターネット上で公開する。
【0029】
<2.会員システムの動作>
次に、会員システム100の各動作について説明する。図6は会員システムの動作を示すシーケンス図である。
同図に示すように、ゴルフ場サーバ4Aから募集要求REQ1が管理装置3に送信されると、管理装置3は、募集要求REQ1に基づいて購入対象の購入の募集ページをインターネット1を介して提供する(S10)。情報の提供の対象は、会員に限定してもよいし、あるいは、会員に限定しなくてもよい。
【0030】
募集要求REQ1には、購入対象識別情報及び購入条件情報が含まれている。購入対象識別情報が「A001」で購入条件情報に含まれる内容情報が、「Aカントリークラブ」、「4サム限定」、「6月20日10:00スタート」であり、料金情報が「8000円」である場合、CPU40は、図5に示す募集テーブルTBL1の先頭のレコードにこれらの情報を記憶させ、記憶させた情報に基づいて、図7に示す募集ページを生成して公開する。これにより、会員は、購入対象の購入の募集があったことを知ることができる。
管理装置3は、購入対象の購入の募集を行った後、図6に示すように募集を開始したことを示す募集応答RES1をゴルフ場サーバ4Aに返信する。
【0031】
図7に示す募集ページには、変更通知希望ボタンBTが表示される。変更通知希望ボタンBTをクリックすると、会員は購入対象の購入条件が変更された場合に、電子メールによって通知を受けることができる。
通信装置2-1の会員が変更通知希望ボタンBTをクリックすると、図6に示すように、通信装置2-1は、変更通知要求REQ2を管理装置3に送信する。変更通知要求REQ2には、購入対象識別情報と会員IDとが含まれている。
管理装置3が変更通知要求REQ2を受信すると、CPU40は、会員データデータDBにアクセスして、当該会員IDに対応するレコードの指定情報として、変更通知要求REQ2に含まれる購入対象識別情報を記憶する(S20)。例えば、会員IDが「0001」であり、購入対象識別情報が「A001」であるとすれば、図4に示すように先頭のレコードの指定情報として「A001」が記録される。この後、管理装置3のCPU40は、通信装置2-1に対して変更通知の受付が完了したことを示す変更通知受付応答RES2を送信する。これにより、会員は注目している購入対象について、購入条件が変更された場合に通知を受けることができる。
【0032】
次に、ゴルフ場サーバ4Aの管理者が購入条件を変更すると、ゴルフ場サーバ4Aから変更要求REQ3が管理装置3に送信される。変更要求REQ3には、購入対象識別情報と変更後の購入条件情報が含まれている。ゴルフ場サーバ4Aの管理者が購入条件を変更する典型例としては、開催時刻が迫っているにも関わらず、予約枠が埋まっていない場合がある。このような場合には、会員に有利な購入条件を提示してでも、予約枠を埋めることが、ゴルフ場にとって望ましい。
【0033】
管理装置3は変更要求REQ3を受信すると、募集テーブルTBL1にアクセスして、変更要求REQ3に含まれる購入対象識別情報に対応するレコードに変更要求REQ3に含まれる購入条件情報を記憶すると共に変更前の購入条件情報と変更後の購入条件情報とを比較して、それらの差分を変更履歴情報として記憶する。例えば、購入対象識別情報が「A002」であり、変更前の料金情報が「8000円」であり、変更後の料金情報が「6000円」である場合、図5に示すように変更履歴情報として、「2000円減額」を記憶する。
【0034】
そして、管理装置3のCPU40は、変更後の購入条件情報と変更履歴情報とに基づいて購入対象の購入の募集ページを変更し(S30)、購入条件を変更したことを示す変更応答RES3をゴルフ場サーバ4Aに送信する。この例では、図8に示す募集ページが公開される。同図に示すように募集ページには変更履歴情報に基づいて「2000円DOWN!」が表示される。これにより、募集ページにアクセスした会員は、購入条件が有利になったことを知ることできる。
【0035】
次に、管理装置3のCPU40は、購入条件に変更があった購入対象について変更通知の希望があるかを判定する(S40)。具体的には、CPU40は、会員データベースDBにアクセスして、購入条件に変更があった購入対象の購入対象識別情報を、指定情報として記憶しているレコードがあるかを判定する。該当するレコードが存在する場合には、CPU40は、当該レコードに記録されているメールアドレスを取得し、取得したメールアドレス宛に変更通知メールを送信する。この変更通知メールは、会員が指定した購入対象について購入条件が変更されたことを知らせるメールであり、そこには、変更後の購入条件情報が含まれてもよい。
【0036】
例えば、図4に示すように会員ID「0003」の会員が購入対象識別情報「A002」の購入対象について変更通知を希望する場合、購入対象の購入条件が2000円減額され、募集テーブルTBL1の記憶内容が図5に示すように変更があると、CPU40は、メールアドレス「Konami03@gsns.jp」宛に変更通知メールを送信する。これによって、会員は募集ページにアクセスしなくても、注目している購入対象について購入条件の変更があったことを知ることができる。
【0037】
このように本実施形態によれば、購入対象の購入条件が変更された場合に、募集ページに変更の履歴が表示されるので、会員は、例えば、ゴルフ場の予約において料金が値下げされた予約枠であるかなどを知ることが可能となる。さらに、注目する購入対象について会員は変更通知メールを受け取ることができるので、募集ページにアクセスしなくても購入条件に変更があったことを知ることができる。これにより、サービス又は商品の購入を促進することが可能となる。
また、管理装置3はゴルフ場サーバ4Aから依頼を受け付けて購入条件情報を提供し、当該ゴルフ場サーバ4Aから購入条件の変更要求を受け付けて購入条件情報を変更する。これにより、会員は、ゴルフ場サーバ4Aからの募集についても会員は変更履歴を知ることができ、あるいは購入条件の変更があったことをメールで受け取ることができる。
【0038】
<B.第2実施形態>
上述した第1実施形態では、購入条件を変更する場合、変更要求REQ3を管理装置3に送信する必要があった。これに対して、第2実施形態に係る会員システム100は、変更要求REQ3を送信しなくても、管理装置3が自律的に購入条件を変更するものである。
【0039】
第2実施形態に係る会員システム100は、募集テーブルTBL1の替わりに募集テーブルTBL2を用いる点と管理装置3のCPU40の動作を除いて、図1に示す第1実施形態の会員システム100と同様に構成されている。
【0040】
図9に募集テーブルTBL2のデータ構造の一例を示す。この図に示すように、募集テーブルTBL2には、購入対象識別情報に対応して、変更時間情報と購入条件情報との組みからなるレコードが複数記憶される。変更時間情報は、対応付けられた購入条件情報をいつから適用するかを示す情報である。
【0041】
図12を参照して本実施形態の会員システム100の動作について説明する。まず、ゴルフ場サーバ4Aは、一つの購入対象識別情報に対応づけた変更時間情報と購入条件情報との組みからなる複数のレコードを募集要求REQ1に含ませて管理装置3に送信する。管理装置3は、募集要求REQ1を受信すると、募集テーブルTBL2に受信した情報を記憶させ、記憶させた情報に基づいて募集ページを生成してインターネット1を介して提供する(S11)。管理装置3は、購入対象の購入の募集を行った後、募集を開始したことを示す募集応答RES1をゴルフ場サーバ4Aに返信する。
【0042】
例えば、募集テーブルTBL2の記憶内容が図10に示すものであったする。この例では、購入対象識別情報「A001」に対応づけて6個のレコード1〜6が募集テーブルTBL2に記録されている。レコード1〜6はいずれもAカントリークラブにおける6月20日10:00スタートのゴルフ場の予約に関するものである。
レコード1は、変更時間情報が示す5月31日10:00(開催日の20日前)から適用される購入条件を示しており、「4サム限定・キャディ無しのセルフ」で料金は「8000円」である。レコード2は、変更時間情報が示す6月10日10:00(開催日の10日前)から適用される購入条件を示しており、「4サム限定・キャディ無しのセルフ」で料金は「7000円」である。レコード2は料金が1000円値下げされている点でレコード1と比較して会員に有利である
レコード3は、変更時間情報が示す6月13日10:00(開催日の7日前)から適用される購入条件を示しており、「2サム可能・キャディ無しのセルフ」で料金は4サムの場合「7000円」で、2サムの場合「9000円」である。2サム可能とは、原則、パーティーの構成は4人であるが、追加料金を支払えば2人のプレーを認めるという意味である。レコード3は、4サムと2サムを選択可能である点でレコード2と比較して会員に有利である。
レコード4は、変更時間情報が示す6月15日10:00(開催日の5日前)から適用される購入条件を示しており、「2サム可能・キャディ無しのセルフ・昼食付き」で、料金は4サムの場合「7000円」で、2サムの場合「9000円」である。レコード4は「昼食付き」である点でレコード3より会員に有利である。
レコード5は、変更時間情報が示す6月17日10:00(開催日の3日前)から適用される購入条件を示しており、「2サム保証・キャディ無しのセルフ・昼食付き」で、料金は「7000円」である。レコード5は2サムが保証される点で、レコード4より会員に有利である。
レコード6は、変更時間情報が示す6月19日10:00(開催日の1日前)から適用される購入条件を示しており、「2サム保証・キャディ有り・昼食付き」で、料金は「7000円」である。レコード6はキャディ有りという点で、レコード5より会員に有利である。
【0043】
第1実施形態と同様に管理装置3が変更通知要求REQ2を受信すると、CPU40は、会員データデータDBにアクセスして、当該会員IDに対応するレコードの指定情報として、変更通知要求REQ2に含まれる購入対象識別情報を記憶する(S20)。この後、管理装置3のCPU40は、通信装置2-1に対して変更通知の受付が完了したことを示す変更通知受付応答RES2を送信する。 そして、管理装置3のCPU40は、所定周期(例えば、1分周期)で現在時刻と募集テーブルTBL2に記憶されている変更時間情報とを比較し、両者が一致するかどうか、つまり、変更を実行する時間になったかどうかを判定する(S29)。両者が一致すると、一致した変更時間情報に対応する購入条件情報に基づいて購入条件を変更して募集ページの更新を実行する(S30)。この場合、変更された新しい購入条件に加えて過去に適用した購入条件情報を変更の履歴として表示する。この意味おいて、過去のレコードは変更履歴情報として機能する。
【0044】
例えば、現在時刻が、6月13日10:00であったとする。この場合、CPU40は、現在時刻がレコード3の変更時間情報と一致することを検知して、例えば、図11に示す募集ページを生成し公開する。同図に示すように、募集中の欄X3にはレコード3の購入条件が表示され、第1の履歴欄X1にはレコード1に内容が表示され、第2の履歴欄X2にはレコード2の内容が表示される。
【0045】
これによって、募集ページにアクセスした会員は、購入条件の履歴を知ることができる。また、第2実施形態においても購入対象の購入条件が変更されると、当該購入対象について変更通知を希望する会員に対して変更通知メールを管理装置3が送信する点は、第1実施形態と同様である(S40)。
【0046】
また、第2実施形態によれば、ゴルフ場サーバ4Aや商品販売サーバ4Bは、予め購入条件の変更条件を募集要求REQ1に含ませて送信すれば、購入条件を管理装置3で自動的に変更するので、管理者は購入条件を変更する度に変更要求REQ3を管理装置3に送信する必要がないので、処理を簡素化することができ、作業を大幅に簡素化することができる。
【0047】
<C.変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる変形が可能である。また、以下の例示から任意に選択された1または複数の態様は適宜に併合され得る。
(1)上述した各実施形態において、管理装置3は募集要求REQ1を受信すると、図7に示す募集ページを公開し、会員に対してゴルフ場の予約を募集した。ここで、予約枠が全て埋まることを購入条件に含めてもよい。この場合の購入対象は、複数の会員が共同で利用する利用対象を予約する権利となる。例えば、図13に示すように、管理装置3が募集要求REQ1を受信すると、CPU40は、購入条件情報として、利用対象を利用可能な人数分の複数の予約枠および当該複数の予約枠のそれぞれに設定された料金情報を含む予約枠情報を、募集テーブルに記憶して管理し、購入条件情報をインターネット1を介して提供する(S50)。管理装置3のCPU40は、購入対象の購入の募集を行った後、募集を開始したことを示す募集応答RES1をゴルフ場サーバ4Aに返信する。
【0048】
そして、管理装置3のCPU40は、利用対象を予約することを申し出る予約申請を示す予約申請要求REQ4を会員の通信装置2-1から受信して当該予約申請要求を受理すると、当該予約申請予約申請情報にて指定された未予約状態の予約枠を予約済状態に変更する(S51)。管理装置3のCPU40は、前記予約枠を予約済状態に変更したことを示す予約申請受付応答RES4を通信装置2-1に返信する。
さらに、CPU40は、予約申請を受理された会員である予約会員の通信装置から未予約状態の予約枠に設定された料金を変更する変更申請を示す変更申請要求REQ5を受信して当該変更申請を受理すると、当該変更申請情報にて指定された料金情報に基づいて当該未予約状態の予約枠に設定された料金情報を更新してもよい(S52)。管理装置3のCPU40は、前記料金情報を更新したことを示す変更申請受付応答RES5を通信装置2-1に返信する。
この場合、変更申請を行った予約会員が料金の変更に伴う減額分を負担する。具体的には、ウェブサイトにおいて電子的なポイントを購入し、これを減額分に充当すればよい(S53)。但し、料金を変更しても予約枠が埋まらなかった場合は、減額分を負担した予約会員にポイントを払い戻すようにすればよい(S53)。あるいは、ゴルフ場において料金を支払う際に、変更申請を行った予約会員が減額分を加算した料金を支払うようにしてもよい。
【0049】
複数の会員で共同で利用することが購入条件となる場合、ゴルフ場の予約を申請した会員の中には、自己の負担を重くしても、予約枠を埋めて予約を成立させることを希望する者もいる。この変形例によれば、そのような場合に、会員の要望に沿うことができ、複数の会員が共同で利用する利用対象の予約を成立し易くできる。さらに、料金の減額などによって、購入条件が変更された場合に、会員はその変更履歴を知ることができ、また変更通知メールを受け取ることもできる。
【0050】
(2)上述した各実施形態では指定した購入対象の購入条件が変更された場合に変更通知メールを受け取ることができるが、さらに、会員が購入対象の指定とともに購入対象の購入条件を予め指定し、指定された購入条件になると、指定した購入対象を自動的に予約申請を行うようにしてもよい。この場合、管理装置3のハードディスク43には、図14に示す管理テーブルTBL3が記憶される。この管理テーブルTBL3には、自動予約対象情報、会員ID、購入条件指定情報、及び登録時間が対応付けられて格納される。自動予約対象情報は、会員が自動予約を希望する対象となる購入対象であり、購入条件指定情報は、自動予約対象情報で指定された購入対象を管理装置3が自動的に予約申請する場合の購入条件を指定する情報であり。登録時間は、会員が購入条件指定情報を管理装置3に送信して登録された時間である。
【0051】
予定の購入条件になった場合に購入することを希望する会員は、事前予約申請を会員の通信装置2から管理装置3に送信する。この事前予約申請には、自動予約対象情報、会員ID、及び購入条件指定情報が含まれている。管理装置3のCPU40は、事前予約申請を受信すると、自動予約対象情報、会員ID、及び購入条件指定情報と登録時間とを管理テーブルTBL3に記録する。
【0052】
また、CPU40は、管理テーブルTBL3を参照して、購入対象の購入条件情報がそこに記録されている購入条件指定情報と一致するか判定し、一致する場合には、予約を自動的に実行する。ここで、同じ自動予約対象情報と購入条件指定条件を指定する会員が複数存在して、予約枠の数が足らない場合には、登録時間を比較し、登録時間の早い会員を優先して予約を成立させる。なお、管理テーブルTBL3に登録時間を記録せず、予約を成立させる会員を抽選で選択してもよい。また、上述した処理は、CPU40が所定周期で管理テーブルTBL3を参照することによって実行してもよいし、あるいは、購入条件情報が変更された場合に、CPU40が管理テーブルTBL3を参照して実行してもよい。
【0053】
(3)上述した第2実施形態では、ゴルフ場サーバ4Aは、購入対象識別情報、変更時間情報及び購入条件情報を含む募集要求REQ1を管理装置3に送信し、管理装置3では変更時間情報の示す変更時間になると、購入条件情報を変更した。この場合には、相違する複数の購入条件の数に等しい変更時間情報及び購入条件情報の組みを管理する必要があったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、ゴルフ場サーバ4Aは、募集要求REQ1は、時間の経過に従って購入条件情報を変更する内容を示す変更情報を送信してもよい。この変更情報は、上述したように変更時間情報及び購入条件情報の組みであってもよいし、あるいは、募集終了時点の料金を指定するものであってもよい。後者の場合、管理装置3のCPU40は指定された募集終了時点の料金と予約期限までの残り時間とに応じて料金情報を自動的に変更してもよい。具体的には、予約期限に達した時点で設定した募集終了時点の料金となるように自動的に変更すればよい。
【0054】
(4)上述した各実施形態では、会員データベースDBにおいて、会員ID(識別情報)に対応づけてメールアドレスと指定情報と記憶したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらを2つのデータベースに分割して記憶してもよい。例えば、図15に示すように、指定情報に対応づけてメールアドレスを記憶した第1データベースDB1(第1の記憶部)と、会員IDと対応づけてメールアドレスを含むプロフィール情報を記憶した第2データベースDB2(第2の記憶部)とを会員データベースDBの替わりにハードディスク43に記憶してもよい。
この場合、CPU40は変更通知要求REQ2を受信すると(図6参照)、第2データベースにアクセスして、変更通知要求REQ2に含まれる会員IDに対応するメールアドレスを取得する。この後、CPU40は変更通知要求REQ2に含まれる指定情報と取得したメールアドレスとを第1データベースDB1に記憶すればよい。そして、CPU40は購入条件が変更されると、第1データベースDB1にアクセスして、変更された購入対象を指定する指定情報に対応するメールアドレスを読み出し、読み出したメールアドレスに対して変更通知メールを送信すればよい。
【0055】
(5)上述した各実施形態及び変形例においては、会員データベースDBを管理装置3内に備える例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、図16に示す会員システム200のように、外部サーバ4Cに会員データベースDBを備えるようにしてもよい。つまり、図17に示すように、記憶部34には募集テーブルTBL1が格納され、会員データベースDBは外部サーバ4Cに格納される構成となる。
このような構成においては、例えば、前記会員の通信装置2−1から、当該会員を識別する会員IDと、指定情報としての購入対象識別情報とを含む変更通知要求REQ2を管理装置3が受信すると、管理装置3は、インターネット1を介して外部サーバ4Cの会員データベースDBにアクセスし、変更通知要求REQ2に含まれる会員IDに対応する当該会員のメールアドレスに関連づけて、制御部32により、購入対象識別情報をデータベースDBに書き込むようにすればよい。また、購入条件変更部31によって購入条件情報が変更された場合には、管理装置3は、インターネット1を介して外部サーバ4Cの会員データベースDBの記憶内容を参照して、購入条件情報に含まれる購入対象識別情報に対応するメールアドレスを取得し、当該取得したメールアドレスに対して購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを変更通知部33により送信すればよい。
【符号の説明】
【0056】
1……インターネット、2-1〜2-n……通信装置、3……管理装置、4A……ゴルフ場サーバ、4B……商品販売サーバ、DB……データベース、TBL1,TBL2……募集テーブル、TBL3……管理テーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員からの商品又はサービスの購入を募集する情報を通信網を介して提供する管理装置であって、
購入対象の対価を示す料金情報を含む購入条件情報を、前記通信網を介して提供する購入条件情報提供部と、
前記購入条件情報を変更する購入条件変更部とを備え、
前記購入条件情報提供部は、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、変更の履歴を示す変更履歴情報を変更後の前記購入条件情報と共に、前記通信網を介して提供する、
ことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記購入条件情報提供部は、前記購入条件情報の変更内容に前記料金情報を含む場合、変更前と変更後の前記料金情報の差分を含む前記変更履歴情報を変更後の前記購入条件情報と共に、前記通信網を介して提供することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記会員のメールアドレスと、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを対応づけて記憶する記憶部と、
前記会員の通信装置から、当該会員を識別する識別情報と前記指定情報とを含み前記購入条件情報の変更があった場合に通知を希望する変更通知要求を受信すると、当該変更通知要求に含まれる識別情報に対応する前記会員のメールアドレスに関連づけて前記指定情報を前記記憶部に書き込む制御部と、
前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、前記記憶部の記憶内容を参照して、当該購入条件情報に含まれる購入対象を指定する前記指定情報に対応する前記メールアドレスを取得し、当該取得した前記メールアドレスに対して前記購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを送信する変更通知部とを、
備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記購入対象は、複数の会員が共同で利用する利用対象を予約する権利であり、
前記購入条件情報提供部は、
前記購入条件情報として、前記利用対象を利用可能な人数分の複数の予約枠および当該複数の予約枠のそれぞれに設定された料金情報を含む予約枠情報を、前記通信網を介して提供し、
前記利用対象を予約することを申し出る予約申請を示す予約申請情報を前記会員の通信装置から受信して当該予約申請を受理すると、当該予約申請情報にて指定された未予約状態の予約枠を予約済状態に変更し、
前記購入条件変更部は、前記予約申請を受理された会員である予約会員の通信装置から未予約状態の予約枠に設定された料金を変更する変更申請を示す変更申請情報を受信して当該変更申請を受理すると、当該変更申請情報にて指定された料金情報に基づいて当該未予約状態の予約枠に設定された前記料金情報を更新する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項5】
前記購入条件情報提供部は、外部のサーバ装置から商品又はサービスの販売を依頼する募集要求を受信すると、当該募集要求に基づいて前記購入条件情報を前記通信網を介して提供し、
前記購入条件変更部は、前記外部のサーバ装置から前記購入条件情報を変更することを示す変更要求を受信すると、当該変更要求に基づいて前記購入条件情報を変更する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記購入条件情報提供部は、外部のサーバ装置から商品又はサービスの販売を依頼する募集要求を受信すると、当該募集要求に基づいて前記購入条件情報を前記通信網を介して提供し、
前記募集要求には、時間の経過に従って前記購入条件情報を変更する内容を示す変更情報が含まれており、
前記購入条件変更部は、当該変更情報に基づいて前記購入条件情報を変更する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記管理装置は、前記会員のメールアドレスと、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを対応づけて記憶するデータベースと通信可能であり、
前記会員の通信装置から、当該会員を識別する識別情報と前記指定情報とを含み前記購入条件情報の変更があった場合に通知を希望する変更通知要求を受信すると、当該変更通知要求に含まれる識別情報に対応する前記会員のメールアドレスに関連づけて前記指定情報を前記データベースに書き込む制御部と、
前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、前記データベースの記憶内容を参照して、当該購入条件情報に含まれる購入対象を指定する前記指定情報に対応する前記メールアドレスを取得し、当該取得した前記メールアドレスに対して前記購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを送信する変更通知部とを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項8】
会員からの商品又はサービスの購入を募集する情報を通信網を介して提供する管理方法であって、
購入対象の対価を示す料金情報を含む購入条件情報を、前記通信網を介して提供し、
前記購入条件情報を変更し、
前記購入条件情報を変更すると、変更の履歴を示す変更履歴情報を変更後の前記購入条件情報と共に、前記通信網を介して提供する、
ことを特徴とする管理方法。
【請求項9】
前記管理方法は、前記会員のメールアドレスと、前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更された場合に通知を希望する前記購入対象を指定する指定情報とを対応づけて記憶するデータベースと前記通信網を介して通信を行い、
前記会員の通信装置から、当該会員を識別する識別情報と前記指定情報とを含み前記購入条件情報の変更があった場合に通知を希望する変更通知要求を受信すると、当該変更通知要求に含まれる識別情報に対応する前記会員のメールアドレスに関連づけて前記指定情報を前記データベースに書き込み、
前記購入条件変更部によって前記購入条件情報が変更されると、前記データベースの記憶内容を参照して、当該購入条件情報に含まれる購入対象を指定する前記指定情報に対応する前記メールアドレスを取得し、当該取得した前記メールアドレスに対して前記購入条件情報が変更されたことを示す変更通知メールを送信する、
ことを特徴とする請求項8に記載の管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−33456(P2013−33456A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−139128(P2012−139128)
【出願日】平成24年6月20日(2012.6.20)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)