箱入り珍味
【課題】 携行に便利であるなどのユニークな特徴を有する箱入り珍味を提供することである。
【解決手段】 複数枚の板状の珍味(12)が直方体形状の箱(14)に収容されていることを特徴とする箱入り珍味(10)が提供される。箱(14)は、対向する二対の側面(14a〜14d)および対向する一対の端面(14e、14f)を有する直方体の形状を有しており、側面の一方の端面に近接した箇所にミシン目(16)が設けられている。
【解決手段】 複数枚の板状の珍味(12)が直方体形状の箱(14)に収容されていることを特徴とする箱入り珍味(10)が提供される。箱(14)は、対向する二対の側面(14a〜14d)および対向する一対の端面(14e、14f)を有する直方体の形状を有しており、側面の一方の端面に近接した箇所にミシン目(16)が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状に成形した複数枚の珍味が箱に収容されている箱入り珍味に関する。
【背景技術】
【0002】
さきいかやビーフジャーキー等の珍味は、一定の量を袋詰めにして販売されているのが通常である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、袋詰めにされた珍味は、ポケットやバッグ等に入れて携行するのに不便である、見栄えが良くなく人前で袋から出して食べにくい、土産物として配るのに不便である、などの種々の不都合な点がある。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、携行に便利であるなどのユニークな特徴を有する箱入り珍味を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願請求項1に記載の箱入り珍味は、複数枚の板状の珍味が直方体形状の箱に収容されていることを特徴とするものである。
【0006】
本願請求項2に記載の箱入り珍味は、前記請求項1の箱入り珍味において、前記箱が、対向する二対の側面および対向する一対の端面を有する直方体の形状を有しており、側面の一方の端面に近接した箇所にミシン目が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
本願請求項3に記載の箱入り珍味は、前記請求項2の箱入り珍味において、前記箱の1つの側面に、前記ミシン目に連続して設けられた剥離部を備え、前記側面の前記剥離部が設けられている箇所に粘着部が設けられており、前記剥離部を剥がして露出させた前記粘着部をコップに付着させることによって、コップと珍味を一体に保持することができるように構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の箱入り珍味は、携行に便利であるとともに土産物として配布し易い。また、チューインガムのような包装形態をしているので、見栄えが良く、胸ポケットなどに入れておいて必要に応じて人前で取り出して食べても違和感がない。また、珍味が箱に収容されているので、輸送中に珍味が壊れにくく自動販売機での販売も可能であり、袋詰めの珍味と比較して製品容積を小さくすることができるので、輸送コストを低減することができる。さらに、珍味が板状に成形されているので、箱内に効率的に収容できるとともに、箱内で遊びがないので、珍味が壊れにくい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味について詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味を示した一部切り取り斜視図である。本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味10の構成要素は、板状の珍味12と、珍味12が収容される箱14とに大別される。
【0010】
珍味12は、魚介類やイカなどを主原料として板状に成形されている。珍味12の原材料として、魚介類やイカの代わりに、スモークチーズなどを用いてもよい。
【0011】
箱14は、チューインガムの箱のように、全体として直方体の形状に形成されており、対向する二対の側面14a、14b、14c、14dおよび対向する一対の端面14e、14fの6面を有している(図2(a)参照)。
【0012】
好ましくは、箱14を形成する側面14a〜14d、端面14e、14fは、内面がラミネート加工された板紙で形成されている。
【0013】
箱14の3つの側面には、ミシン目16が設けられており、ミシン目16を切り離すことによって、箱14に収容された珍味12を取り出すことができるようになっている(図2(b)参照)。
【0014】
図2(a)、(b)に示される例では、対向する一対のミシン目16が斜めに設けられているが、対向する一対のミシン目16′を端面14′e、14′fに対して平行になるように設けてもよく(図3(a)参照)、箱の本体14a′′と引出し式の蓋14b′′を別体に形成してもよい(図3(b)参照)。
【0015】
なお、図2および図3においては、箱の構造を明瞭に示すため、珍味は図示されていない。
【0016】
好ましくは、箱入り珍味10は、ガスバリア性の外袋18に収納されている(図3(c)参照)。さらに好ましくは、外袋18内に、珍味の匂いが漏れたり、風味が損なわれたり、劣化したりすることのないように、脱酸素剤が入れられている。なお、箱入り珍味10を外袋18に収納する代わりに、珍味12をまとめて、或いは珍味12を1枚ずつフィルム包装してもよい。
【0017】
図4は、箱入り珍味10の変形形態を示した一連の図である。図4に示す箱入り珍味10の形態では、1つの側面14bに、ミシン目16に連続した剥離部16aが設けられており、側面14bの剥離部16aが設けられている箇所には、感圧接着剤が塗布された粘着部16bが設けられている。
【0018】
図4に示す箱入り珍味10を使用するに際して、ミシン目16を切り離して箱14の蓋を開け(図4(b))、図4(c)に示されるように、蓋に隣接している剥離部16aを剥がして粘着部16bを露出させ(図4(d))、コップの側面に箱12を付着させる(図4(e))。このようにすることにより、コップ内のビール等を飲みながら珍味を容易に取り出すことができる。
【0019】
図5は、箱入り珍味10の別の変形形態を示した図である。図5に示す箱入り珍味10の形態では、1つの側面14bに、ミシン目16に連続した把手部16cが設けられており、コップの側面に設けられた受け部に把手部16cを挿入することにより、コップと珍味を一体に保持することができるようになっている。この形態は、夏期などにコップの側面が濡れて箱入り珍味10との粘着が不十分になる場合に特に有用である。なお、内容物がこぼれないように、コップに蓋を付けたり、蓋に飲み口となる切欠きを設けたりする(図5(c))のが好ましい。
【0020】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味の一部切り取り斜視図である。
【図2】図2(a)は、箱入り珍味の箱を示した斜視図、図2(b)は、箱入り珍味の箱の蓋を開けた状態を示した斜視図である。
【図3】図3(a)および図3(b)は、箱入り珍味の箱の変形形態を示した斜視図、図3(c)は、外袋に収納された箱入り珍味を示した斜視図である。
【図4】箱入り珍味の変形形態を示した一連の図である。
【図5】箱入り珍味の別の変形形態を示した図である。
【符号の説明】
【0022】
10 箱入り珍味
12 珍味
14 箱
14a〜14d 側面
14e、14f 端面
14′a〜14′d 側面
14′e、14′f 端面
14′′a 箱本体
14′′b 引出し式蓋
16、16′ミシン目
16a 剥離部
16b 接着部
16c 把手部
18 外袋
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状に成形した複数枚の珍味が箱に収容されている箱入り珍味に関する。
【背景技術】
【0002】
さきいかやビーフジャーキー等の珍味は、一定の量を袋詰めにして販売されているのが通常である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、袋詰めにされた珍味は、ポケットやバッグ等に入れて携行するのに不便である、見栄えが良くなく人前で袋から出して食べにくい、土産物として配るのに不便である、などの種々の不都合な点がある。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、携行に便利であるなどのユニークな特徴を有する箱入り珍味を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願請求項1に記載の箱入り珍味は、複数枚の板状の珍味が直方体形状の箱に収容されていることを特徴とするものである。
【0006】
本願請求項2に記載の箱入り珍味は、前記請求項1の箱入り珍味において、前記箱が、対向する二対の側面および対向する一対の端面を有する直方体の形状を有しており、側面の一方の端面に近接した箇所にミシン目が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
本願請求項3に記載の箱入り珍味は、前記請求項2の箱入り珍味において、前記箱の1つの側面に、前記ミシン目に連続して設けられた剥離部を備え、前記側面の前記剥離部が設けられている箇所に粘着部が設けられており、前記剥離部を剥がして露出させた前記粘着部をコップに付着させることによって、コップと珍味を一体に保持することができるように構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の箱入り珍味は、携行に便利であるとともに土産物として配布し易い。また、チューインガムのような包装形態をしているので、見栄えが良く、胸ポケットなどに入れておいて必要に応じて人前で取り出して食べても違和感がない。また、珍味が箱に収容されているので、輸送中に珍味が壊れにくく自動販売機での販売も可能であり、袋詰めの珍味と比較して製品容積を小さくすることができるので、輸送コストを低減することができる。さらに、珍味が板状に成形されているので、箱内に効率的に収容できるとともに、箱内で遊びがないので、珍味が壊れにくい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味について詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味を示した一部切り取り斜視図である。本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味10の構成要素は、板状の珍味12と、珍味12が収容される箱14とに大別される。
【0010】
珍味12は、魚介類やイカなどを主原料として板状に成形されている。珍味12の原材料として、魚介類やイカの代わりに、スモークチーズなどを用いてもよい。
【0011】
箱14は、チューインガムの箱のように、全体として直方体の形状に形成されており、対向する二対の側面14a、14b、14c、14dおよび対向する一対の端面14e、14fの6面を有している(図2(a)参照)。
【0012】
好ましくは、箱14を形成する側面14a〜14d、端面14e、14fは、内面がラミネート加工された板紙で形成されている。
【0013】
箱14の3つの側面には、ミシン目16が設けられており、ミシン目16を切り離すことによって、箱14に収容された珍味12を取り出すことができるようになっている(図2(b)参照)。
【0014】
図2(a)、(b)に示される例では、対向する一対のミシン目16が斜めに設けられているが、対向する一対のミシン目16′を端面14′e、14′fに対して平行になるように設けてもよく(図3(a)参照)、箱の本体14a′′と引出し式の蓋14b′′を別体に形成してもよい(図3(b)参照)。
【0015】
なお、図2および図3においては、箱の構造を明瞭に示すため、珍味は図示されていない。
【0016】
好ましくは、箱入り珍味10は、ガスバリア性の外袋18に収納されている(図3(c)参照)。さらに好ましくは、外袋18内に、珍味の匂いが漏れたり、風味が損なわれたり、劣化したりすることのないように、脱酸素剤が入れられている。なお、箱入り珍味10を外袋18に収納する代わりに、珍味12をまとめて、或いは珍味12を1枚ずつフィルム包装してもよい。
【0017】
図4は、箱入り珍味10の変形形態を示した一連の図である。図4に示す箱入り珍味10の形態では、1つの側面14bに、ミシン目16に連続した剥離部16aが設けられており、側面14bの剥離部16aが設けられている箇所には、感圧接着剤が塗布された粘着部16bが設けられている。
【0018】
図4に示す箱入り珍味10を使用するに際して、ミシン目16を切り離して箱14の蓋を開け(図4(b))、図4(c)に示されるように、蓋に隣接している剥離部16aを剥がして粘着部16bを露出させ(図4(d))、コップの側面に箱12を付着させる(図4(e))。このようにすることにより、コップ内のビール等を飲みながら珍味を容易に取り出すことができる。
【0019】
図5は、箱入り珍味10の別の変形形態を示した図である。図5に示す箱入り珍味10の形態では、1つの側面14bに、ミシン目16に連続した把手部16cが設けられており、コップの側面に設けられた受け部に把手部16cを挿入することにより、コップと珍味を一体に保持することができるようになっている。この形態は、夏期などにコップの側面が濡れて箱入り珍味10との粘着が不十分になる場合に特に有用である。なお、内容物がこぼれないように、コップに蓋を付けたり、蓋に飲み口となる切欠きを設けたりする(図5(c))のが好ましい。
【0020】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の好ましい実施の形態に係る箱入り珍味の一部切り取り斜視図である。
【図2】図2(a)は、箱入り珍味の箱を示した斜視図、図2(b)は、箱入り珍味の箱の蓋を開けた状態を示した斜視図である。
【図3】図3(a)および図3(b)は、箱入り珍味の箱の変形形態を示した斜視図、図3(c)は、外袋に収納された箱入り珍味を示した斜視図である。
【図4】箱入り珍味の変形形態を示した一連の図である。
【図5】箱入り珍味の別の変形形態を示した図である。
【符号の説明】
【0022】
10 箱入り珍味
12 珍味
14 箱
14a〜14d 側面
14e、14f 端面
14′a〜14′d 側面
14′e、14′f 端面
14′′a 箱本体
14′′b 引出し式蓋
16、16′ミシン目
16a 剥離部
16b 接着部
16c 把手部
18 外袋
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の板状の珍味が直方体形状の箱に収容されていることを特徴とする箱入り珍味。
【請求項2】
前記箱が、対向する二対の側面および対向する一対の端面を有する直方体の形状を有しており、側面の一方の端面に近接した箇所にミシン目が設けられていることを特徴とする請求項1に記載された箱入り珍味。
【請求項3】
前記箱の1つの側面に、前記ミシン目に連続して設けられた剥離部を備え、前記側面の前記剥離部が設けられている箇所に粘着部が設けられており、前記剥離部を剥がして露出させた前記粘着部をコップに付着させることによって、コップと珍味を一体に保持することができるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載された箱入り珍味。
【請求項1】
複数枚の板状の珍味が直方体形状の箱に収容されていることを特徴とする箱入り珍味。
【請求項2】
前記箱が、対向する二対の側面および対向する一対の端面を有する直方体の形状を有しており、側面の一方の端面に近接した箇所にミシン目が設けられていることを特徴とする請求項1に記載された箱入り珍味。
【請求項3】
前記箱の1つの側面に、前記ミシン目に連続して設けられた剥離部を備え、前記側面の前記剥離部が設けられている箇所に粘着部が設けられており、前記剥離部を剥がして露出させた前記粘着部をコップに付着させることによって、コップと珍味を一体に保持することができるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載された箱入り珍味。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2012−213363(P2012−213363A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−81360(P2011−81360)
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(504062706)株式会社 見方 (1)
【出願人】(594157418)株式会社ドーコン (20)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(504062706)株式会社 見方 (1)
【出願人】(594157418)株式会社ドーコン (20)
【Fターム(参考)】
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