説明

簡易小型昇降装置、および、この簡易小型昇降装置を利用した調理用コンロ

【課題】安全かつ容易な操作で、テーブルの天板などや、コンロの鉄板や金網などの載置面を上下動可能とする簡易小型の昇降装置、および簡易小型の昇降装置を利用した調理用コンロを提供する。
【解決手段】昇降装置1は、載置面21の左右両端部の下方に1対の昇降機構2を備え、昇降機構2は基部3とテレスコープ状に伸縮可能な2以上の嵌合体から構成され、上端部が載置面21に下端部が基部3に固定される。昇降体4の昇降方向に伸長し、上端部が嵌合体に回動可能に連結されている支持体5と、支持体5の下端部に回動可能に連結され、支持体5を上下動させるためのレバー6と、レバー6が伸長する方向に昇降体4から離間した位置に設けられるレバー6の支点と、昇降体4の上端部と基部3の下端部とを連結し、昇降体4に対して下向きの力を付与する弾性支持体8とを備え、レバー6を上下動することにより載置面21を上下動させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高さを調節する必要がある載置面を備える調理器具類、テーブルなどの家具類、特に、野外で使用される調理用コンロ、およびその構成部品に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、レジャーに費やす余暇時間の増加に伴い、アウトドアレジャーを楽しむ際のキャンプ用品として、より高機能な製品に対する需要が高まってきている。キャンプ用品のうち、調理用の燃焼器具には、主として固形燃料を用いる調理用コンロと気体燃料を用いる調理用ストーブが存在する。このうち、調理用コンロについては種々のものが知られているが、気体燃料用器具と異なり、燃料の供給量を調節するための構成部品を備えておらず、火力を調整するためには、用いられる固形燃料の量をあらかじめ調整するほかは、経時的な火力の変化や調理内容に応じて、調理用コンロの上または上方に置かれた鉄板または金網などの調理面を上下に移動させることが必要となる。
【0003】
特許文献1および2には、中央部に設けられた操作部を調整することにより、コンロ本体部に回動可能に取り付けられた支持腕杆を回動させ、該支持腕杆の頂部に載置された鉄板などの調理面と加熱源との距離を調整し、これにより火力の調整を図る調理用コンロが記載されている。しかしながら、この構造の場合、鉄板などの調理面は、支持腕杆の上に単に載置されているに過ぎないので、上下移動の際に、その位置がずれたり、支持腕杆上でのバランスが崩れてしまったりして、料理ごとひっくり返るおそれがある。また、これらの支持腕杆は、細長い金属棒を屈曲して形成したものであるため、熱の影響や載置するものの重量などの影響により、容易に変形してしまう。さらに、特許文献1では、構造的に操作部に作用するモーメントが大きく、鉄板などの調理面を上下移動させる場合には、大きな力が必要となる。一方、特許文献2では、動作部がハンドルにより構成されているが、ハンドルの回転にともなってコンロ本体に作用する力の方向が変化する。このため、いずれの場合も、調整時にコンロ本体の姿勢が不安定となることは避けられない。
【0004】
このような問題に対して、特許文献3〜6には、鉄板などの調理面とコンロ本体の両端部をガイド杆で挿通することにより、上下調整時に鉄板などの調理面のズレなどを防止する技術が開示されている。しかし、支持腕杆の変形や操作時におけるコンロ本体の姿勢が不安定になるといった問題については何ら解決されていない。
【0005】
特許文献7には、調理面を、コンロ本体の両内側面に設けられた傾斜支持脚上をスライド移動させることにより上下調整をする技術が開示されている。この場合、調理面の安定性や熱による変形については改善されている。しかしながら、上方に移動する場合には、一旦、作業者が調理面を持ち上げなければならない。また、上方の位置では、鉄板などの調理面の一部はコンロ本体の外方にずれることとなるため、調理面内に温度のムラができるばかりでなく、コンロ本体が不安定となってしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平6−52730号公報
【特許文献2】特開平10−94486号公報
【特許文献3】実開平7−22302号公報
【特許文献4】実開平7−22301号公報
【特許文献5】実登3021315号公報
【特許文献6】特開2002−142996号公報
【特許文献7】特開2010−2177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、特に、野外で使用される調理用コンロの火力を調整するため、安全かつ容易な操作で、テーブルの天板などや、調理用コンロの鉄板や金網などの載置面(調理面)を上下動可能とする簡易小型の昇降装置、および、このような簡易小型の昇降装置を利用した調理用コンロを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、載置面を備える対象物に適用され、該載置面を昇降させるための簡易小型昇降装置に関する。このような対象物としては、特に、野外で使用され、固形燃料を用いる調理用コンロを挙げることができる。ただし、これに限られず、たとえば、病院で食事をする際に、看者の身体の大きさに応じて、天板の高さを調整することが必要なテーブルなど、物品を載置する載置面を上下動させる必要がある、小型の調理用器具、厨房設備用品、家具などに、本発明の簡易小型昇降装置を適用することができる。
【0009】
本発明の昇降装置は、前記載置面の左右両端部の下方に1対の昇降機構をそれぞれ備える。そして、該昇降機構のそれぞれは、
前記対象物に固定される基部と、
テレスコープ状に伸縮可能な2以上の嵌合体から構成され、上端部が前記載置面に下端部が前記基部にそれぞれ固定されている、昇降体と、
前記昇降体の昇降方向に実質的に伸長し、上端部が前記嵌合体の上端部に回動可能に連結されている、支持体と、
前記支持体の下端部に、基端部が回動可能に連結され、該支持体を上下動させるためのレバーと、
前記レバーが伸長する方向に前記昇降体から離間した位置に設けられる、前記レバーの支点と、
前記昇降体の上端部と前記基部の下端部とを連結し、該昇降体に対して下向きの力を付与する弾性支持体とを備え、
前記レバーを上下動することにより、載置面を上下動させることを可能としている。
【0010】
前記対象物に、前記レバーが伸長する方向に前記昇降体から前記支点を超えて離間した位置に配置され、前記レバーの位置を所定位置で保持するための2以上の係合溝を有するストッパをさらに備えるようにすることが好ましい。
【0011】
本発明は、前記対象物が調理用コンロである場合に特に好適に適用される。すなわち、本発明の調理用コンロは、枠構造からなるコンロ本体を備え、前記載置面が該本体と別体により構成されており、本発明の昇降装置を備える。そして、前記昇降機構のそれぞれの基部が、前記コンロ本体の左右両端部の枠構造の内側に固定され、前記レバーが前記コンロ本体の前面の左右両端部から突出し、該本体部の前面に前記ストッパが配置されていて、前記載置面を、前記コンロ本体に対して上下動させるともに、所定位置で保持することを可能としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、安全かつ容易な操作で、調理用コンロのグリルやテーブルの天板などの載置面を上下動することができる簡易で小型の昇降装置が提供される。この簡易小型昇降装置は、特に屋外で使用される、アウトドア用の調理用コンロに適用され、使用時に、燃焼熱の影響を受けることなく、使用者が容易に調理面を上下動させ、調理の際の火力を調節することが可能となる。また、本体構造は、燃焼部の近傍に配置されても、耐熱性に優れた金属製材料ですべてを構成でき、頻繁な使用がなされても、耐久性に優れた、火力調整可能な調理用コンロが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の昇降装置の昇降機構について、(a)上端部が最下位置にある状態と、(b)上端部が最上位置にある状態を、それぞれ表した概略側面図である。
【図2】図2は、昇降装置が最下位置にある状態を、金網を省略して示す本発明の調理用コンロで概略斜視図である。
【図3】図3は、昇降装置が最上位置にある状態を、金網を省略して示す本発明の調理用コンロの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
はじめに、本発明の簡易小型昇降装置の基本構造を、図1(a)および(b)を用いて詳述する。なお、本発明の昇降装置では、適用される対象物(調理用コンロ、テーブルなど)に応じて、その形状、大きさ、材質について適切に選択されるため、これらは特に限定されるものではないが、以下、載置面の長さ(左右方向)が450〜800mm程度、幅(前後方向)が300〜400mm、高さが120〜200mm程度の矩形状のフレーム構成からなる調理用コンロに適用される場合を例に挙げて説明する。
【0015】
本発明の昇降装置1は、対象物である調理用コンロの構成物品であり、コンロ本体とは別体のグリルや金網の載置面の左右両端部の下方に、1対の昇降機構2を固定することにより構成される。この昇降機構2は、いずれも金属製である、基部3と、昇降体4と、支持体5と、レバー6と、支点7と、弾性支持体8とを備える。
【0016】
基部3は、コンロ本体の矩形状フレームの両端部に、昇降体4がこの端部の中央部に配置されるように固定される。昇降体4は、テレスコープ状に伸縮可能な嵌合体9a〜9cから構成され、その上端部が前記載置面に、下端部が前記基部3に固定される。この嵌合体9a〜9cの形状は、特に限定されるものでなく、パイプ状、断面略C字状の板状体を用いることができ、また、別体のレール構造内に収容される平板を用いることができ、それぞれ用途に応じて適宜選択されるべきものである。平板を用いる場合を除き、本例のように角筒状のケース体により構成する場合などには、その外幅および外厚は、9aから9cにかけて順次小さくなるようにする。また、昇降体4の内部に配置される支持体5がスムーズに上下動できるようにするため、嵌合体9cの内幅を支持体5の幅の2〜3倍とし、内厚を支持体5の厚さよりも1〜2mm程度厚くなるようにすることが好ましい。さらに、嵌合体9cの上端部の両端には、載置面との固定、および、弾性支持体8との連結を容易にするため、嵌合体9cに対して外方に突出する突起部10を設けることが好ましい。なお、図1では、3つの嵌合体9a〜9cが高さ方向に嵌合した構造となっているが、この嵌合体9の数は、昇降装置1の大きさや、目的とする上下動の距離に応じて適宜選択されるべきものである。なお、本例では、嵌合体9cの上昇に伴って、嵌合体9cの長さ方向中間部と嵌合体9bの上端部が係合して、嵌合体9bが引き上げられるようになっている。
【0017】
支持体5は、昇降体4の昇降方向に実質的に伸長した略矩形の板状体であり、昇降体4の内部に配置される。なお、支持体5は、昇降体4の内部をスムーズに上下動できるように、その両端部が半円弧状となっていることが好ましい。また、支持体5の上端部は、嵌合体9cの上端部に回動軸11により回動可能に連結されている。なお、支持体5の形状も板状体に限られず、上端部を対象物の本体から上下方向に移動する載置面に固定でき、かつ、下端部を対象物の本体に固定できる構造であれば、棒状体などの他の形状も採りうる。
【0018】
レバー6は、支持体5を上下動させるため、支持体5の下端部に、基端部が回動軸12により回動可能に連結される。レバー6としては、金属製の丸棒または角棒を加工したものが用いられるが、その形状についても特に限定されることはない。ただし、金属製の丸棒を用いる場合には、この基端部を略90℃屈曲させることにより回動軸12を別途用意しなくても、支持体5に回動可能に連結することができるため好ましい。また、レバー6は、その操作性を向上させるために樹脂製などのハンドル13を取り付けることが好ましい。特に、調理用コンロなどのように、対象物が高温となる場合には、耐熱性および断熱性を有する材料によりハンドル13を形成することが好ましい。
【0019】
また、レバー6を上下動する際の支点7は、レバー6が伸長する方向に、昇降体4から離間した位置に設けられる。本例では、支点7は、基部3から水平方向に突出する回転軸により構成しているが、レバー6を支点として支持しうる構造であれば、他の形状のものも採用できる。本発明の昇降装置1は、この支点7を中心としてレバー6を上下方向に旋回させることにより、支持体5を介して昇降体4を上下方向にテレスコープ状に伸縮させることになる。この際、レバー6に加える力は、レバー6の基端部と支点7までの距離L1と、支点7からレバー6の後端部までの距離L2により調整される。具体的には、L2/L1>1という関係になるようにレバー6の全長および支点7の位置を調整することにより、操作時にレバー6に加える力を小さくすることができる。
【0020】
弾性支持体8は、昇降体4の上端部と基部3の下端部とを連結し、昇降体4に対して下向きの力を付与する。これにより、昇降体4のガタツキを低減し、昇降装置1の姿勢安定性の向上を図っている。このような弾性支持体8としては、つるまきばねやゴムなどの公知の材料を用いることができるが、本例のように調理用コンロに適用する場合には、耐熱性および耐久性の観点から金属製のつるまきばねを用いることが好ましい。なお、弾性支持体8を取り付ける位置は、レバー6などとの干渉をさけるため、レバー6が伸長する方向とは逆方向(図1の左側)とすることが好ましい。
【0021】
また、昇降位置を多段的に保持することができるようにするために、ストッパ14を設けることが好ましい(図2参照)。このストッパ14は、略矩形の板材の一端に、この板材の長手方向に伸長する通路15と、通路15の任意の位置から斜め上向きに伸長し、レバー6と係合可能な係合溝16を、この通路15の伸張方向に沿って、2以上併設した構造となっている。
【0022】
本発明の昇降装置1は、上述の構成の1対の昇降機構2を備えることにより、両方の昇降機構2のレバー6の位置を下げた場合に、それぞれの支持体5が上方に押し上げられ、これに伴って、それぞれの昇降体4がテレスコープ状に伸張する。このとき弾性支持体8の作用により、レバー6の支点14よりも右側の部分には上向きの力が作用する。このため、レバー6を係合溝16に係合させた場合に、レバー6が係合溝16から外れることを防止することができる。なお、昇降体4を収縮させるためには、上記操作と反対の操作を行えばよい。
【0023】
次に、図2および図3を用いて、本発明の昇降装置1を適用した調理用コンロについて説明する。なお、以下の説明では、調理用コンロの手前側を前面、奥側を背面と呼ぶこととする。
【0024】
図2および図3に示される調理用コンロ17は、上述した昇降装置1を備えることを除いて、基本的な構造は一般的な調理用コンロと同様であり、枠構造からなる本体部18と、該本体部18に内嵌され、コンロ17の前面から自在に引き出すことができる炭置き部19と、本体部18の底面のそれぞれの角部に着脱自在に取り付けられた4本の脚部20とを備え、載置面21が本体部18と別体により構成されている。なお、このような調理用コンロの構造は公知であるため、その詳細についての説明は省略する。
【0025】
本例では、載置面21は、平面矩形状の断面L字形の枠構造から構成され、この枠構造の内側平面にグリル用鉄板や金網などが載置できる構造となっている。この枠構造の形状は、特に限定されるものではないが、断面略L字形の枠構造とすることで、載置面21上に金網などを安定して載置することができるため、従来技術のような細長い金属棒を屈曲して形成した支持腕杆構造の上に金網などを載置する場合に比べて、上下動する際に、金網などの位置がずれたり、支持腕杆上でのバランスが崩れて料理がひっくり返ったりすることを確実に防止できるので好ましい。なお、載置面21は、テーブルなどの場合には、一体的な天板で構成してもよい。
【0026】
この調理用コンロ17に本発明の昇降装置1を組み込む場合には、昇降装置1のそれぞれの基部3が、本体部18の左右両端部の枠構造の内側に固定される、本体部18の前面の両端部にストッパ14が取り付けてあり、このストッパ14の通路15からレバー6が突出している。図示の例では、ストッパ14は、縦方向に3つの係合溝16を並設させ、その最下位置(図2参照)と最上位置(図3参照)では火力が約半分となるように設計されている。このような設計は、そのコンロの大きさや使用の目的に応じて、試験などを行った上で適宜なすことが当業者には可能である。
【0027】
図2および3の調理用コンロ17では、昇降機構2は、加熱源となる炭置き部19の両端に配置されるため熱による影響を受けにくいばかりでなく、従来の支持腕杆構造に比べて剛性が高く、耐荷重性および耐久性に優れている。
【0028】
本発明の調理用コンロ17において、上下動操作は、本体部18の左右両端にあるレバー6を上下動させることにより行う。さらに、この上下操作時に、弾性支持体8の作用により、ユーザーは、コンロ17に対して、常に下向きの力を加えながら操作する必要がある。このため、本発明の調理用コンロ17は、従来のハンドル式のものや、中央部のみに操作部が配置されているものに比べて、コンロ17全体に対して均一に力が作用することとなるため、操作時における姿勢安定性がきわめて高い。
【0029】
加えて、上述したように回動軸12から支持軸14の距離L1と支持軸12からレバー後端部までの距離L2とを、L2/L1>1なる関係にすることにより、上下動の際にレバー6に作用させる力を低減させることが可能となる。
【0030】
本発明の昇降装置は、これまで説明してきたようにきわめて簡易な構造を有するものであるので、調理用コンロの製造コストの低減を図れるばかりでなく、熱による影響(各部材の熱膨張)や異物の付着により、その可動性が妨げられることもほとんど起こらない。このため、火力の調整をするために操作を安全かつ容易に行うことができるばかりでなく、コンロの耐荷重性や耐久性等の向上も図ることができる。
【0031】
また、上述したように本発明の昇降装置は、介護用の食事台や小型の調理器具などにも適用することが可能であり、その場合には、昇降装置を構成する材料として、ステンレスやアルミニウムなどの金属材料のほか、より軽量なプラスチック等の公知の材料を適宜選択することもできる。さらに、より重量のあるものを昇降させる必要がある場合には、載置面の両端の下方に、それぞれ2個以上の昇降機構を配置し、各端部に配置される昇降機構をそれぞれ1本のレバーで連結して操作できるように構成することも可能である。
【0032】
なお、テーブルに適用する場合としては、両側に高さ方向に伸長する柱状体からなる2本の脚構造の上に、テーブル天板が配置される構造で、これらの脚構造とテーブル天板とを、本発明の昇降装置を用いて、基部を脚構造に固定し、昇降体の上端部をテーブル天板の下面に固定すればよい。この場合、載置面、昇降体、基部、支点、ストッパの位置関係などは、上述の調理用コンロに準じることが好ましいが、これに限定されず、用途に応じて、載置面を適切かつ安定的に支持できる限り、他の位置関係をとることも可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 昇降装置
2 昇降機構
3 基部
4 昇降体
5 支持体
6 レバー
7 支点
8 弾性支持体
9、9a〜9c 嵌合体
10 突起部
11 回動軸
12 回動軸
13 ハンドル
14 ストッパ
15 通路
16 係合溝
17 調理用コンロ
18 本体部
19 炭置き部
20 脚部
21 載置面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置面を備える対象物に適用され、該載置面を昇降させるための簡易小型昇降装置であって、
該昇降装置は、
前記載置面の左右両端部の下方に1対の昇降機構をそれぞれ備え、
該昇降機構のそれぞれは、
前記対象物に固定される基部と、
テレスコープ状に伸縮可能な2以上の嵌合体から構成され、上端部が前記載置面に下端部が前記基部にそれぞれ固定されている、昇降体と、
前記昇降体の昇降方向に実質的に伸長し、上端部が前記嵌合体の上端部に回動可能に連結されている支持体と、
前記支持体の下端部に、基端部が回動可能に連結され、該支持体を上下動させるためのレバーと、
前記レバーが伸長する方向に前記昇降体から離間した位置に設けられる、前記レバーの支点と、
前記昇降体の上端部と前記基部の下端部とを連結し、該昇降体に対して下向きの力を付与する弾性支持体とを備え、
前記レバーを上下動することにより、載置面を上下動させることを特徴とする簡易小型昇降装置。
【請求項2】
前記対象物に、前記レバーが伸長する方向に前記昇降体から前記支点を超えて離間した位置に配置され、前記レバーの位置を所定位置で保持するための2以上の係合溝を有するストッパをさらに備える、請求項1に記載の簡易小型昇降装置。
【請求項3】
前記対象物が調理用コンロであり、枠構造からなるコンロ本体を備え、前記載置面が該本体と別体により構成されており、前記昇降機構のそれぞれの基部が、前記コンロ本体の左右両端部の枠構造の内側に固定され、前記レバーが前記コンロ本体の前面の左右両端部から突出し、該本体部の前面に前記ストッパが配置されていて、前記載置面を、前記コンロ本体に対して上下動させるともに、所定位置で保持することを可能としている、請求項2に記載した簡易小型昇降装置を用いた調理用コンロ。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−59386(P2013−59386A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−198288(P2011−198288)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(593107454)ザ・コールマン・カンパニー・インコーポレイテッド (44)
【氏名又は名称原語表記】THE COLEMAN COMPANY, INC.
【Fターム(参考)】