説明

簡易操作・報知機能を備えた携帯情報システム

【課題】携帯機器からWebサイトへ指定時間に予め設定したデータ送信を開始する。携帯機器はサイトからの処理結果を解析し、アクセサリ型の通信機へ報知情報を転送する。これら一連の処理を自動化したシステムを提供する。
【解決手段】予め登録されたURLと送信データで構成された実行時URL送信データをWebサイトに送信し、Webアプリケーションに処理を要求する携帯情報端末と、実行時URL送信データを解析し、処理したデータを予め指定されたフォーマットで形成されたサイト処理結果受信データを返すWebサイトと、この携帯情報端末からのアクセサリ転送データに基づき、情報を報知するアクセサリ型通信機とを備えた携帯情報システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯情報端末に子機を近接通信で結び、指定した時間(タイマー機能を有する)又は子機の簡単な操作で携帯情報端末を起動させ、Web情報を取得し、子機の画面にその主要情報を表示することにより、瞬時に情報を取得できるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話やタブレット端末などの携帯機器は、身近に所持するため、緊急連絡の手段に適しており、老人向けに安否確認、子供向けの所在監視にも威力を発揮する。更に、近年、インターネットを活用して情報を提供するWebサービスが普及し始め、快適な生活を維持する上で不可欠な手段になりつつある。例えば、天気予報、交通状況、占い情報、災害情報などであり、すぐに役立つ旬な情報が持ち味である。しかし、Web情報はブラウザ等の画面ページ内の情報を選択しながら、やっと自分の欲しい情報に辿り着く。この操作方法や利用機能が複雑で難解なため、一般の人にも使いにくいものになっている。このため、折角の利器でありながら、老人、及び身体障害者等の人々はこれらの利便性を享受するのに最も疎遠な位置にいる。
【0003】
この問題を解決するために、特許文献1では、予め設定されたキー入力の順序が記述されたスクリプトデータを自動実行することにより、操作を自動化している。これによって、予約時間起動や簡単な起動操作のみで一連のスケジュールを持った処理を実行できるようになった。また、他特許文献にも操作ログを解析して、一度実行した操作をリピートする機能が紹介されている。
【0004】
携帯電話の使用はマナーに反する場合があり、後でコールバックする旨伝えるのも苦労する。また、バッグに入れたりするため、コール音が聞こえない場合もある。このような不都合を回避するため、携帯機器にアクセサリと称する付属装置を接続するアイデアが生まれた。腕時計を模したものや、携帯電話につなげたストラップなどを採用している。これらのアクセサリは、まず身に着けているものであるため、即座に着信を知ることができる。特許文献2では、電話の着信を知った後、アクセサリの発信ボタンを使い、現在、自分が応答できない状況を説明した登録済みメッセージを即座に自動返信する発明を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−79722号公報
【特許文献2】特開2006−238492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1が推奨する操作自動化は、人対機器の間の一連のキー操作を順に実施するだけであって、Webサイト等から受けた情報の内容を取り扱うことはしていない。即ち、専らWebサイトへのデータ入力で完結している。一方、特許文献2は電話のコールがあることをアクセサリへの通信により報知し、アクセサリ操作の結果を携帯機器へ応答するという表示・操作の簡易性に注力している。しかし、そこには複雑な処理・操作を自動化して操作性を高める観点は無い。携帯機器のブラウザからの入力操作を記録し、その記録を利用して操作を再現する技術は様々なサイト利用に応用できるので有用である。ただし、その先の様々なWebサイトから受けた情報を解析し、アクセサリへの送出データに加工することまではできない。更に、携帯機器の電池消耗は早く、冗長的な操作を長く続けていられないことも問題である。
【0007】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、携帯機器側の必要不可欠な操作を自動化し、Webサイトから受けた情報から主要な情報のみをアクセサリ型の通信機の報知装置に簡潔に表示して利用者に着信をアピールする機能を提供することを目的とする。このため、本発明は、前述のように携帯機器からWebサイトへデータを送信する操作を人の手を煩わすことなく再現する仕組みを備えている。次いでサイトでの処理結果を携帯機器が受けた後、データを解析し、アクセサリ型の通信機へ処理データを転送する。この結果、アクセサリ型の通信機へWeb情報が報知され、ITに不慣れな者にITを享受できる機能を提供する。また、指定時間起動又はアクセサリ型の通信機からのコールがあるまでは携帯機器は休止しているので電池の消耗を抑えることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決するために、本発明における携帯情報端末システムは、予め登録されたURL(UniformResourceLocator)と送信データで構成された実行時URL送信データをWebサイトに送信し、Webアプリケーションに処理を要求する携帯情報端末と、実行時URL送信データを解析し、処理したデータを予め指定されたフォーマットで形成されたサイト処理結果受信データを返すWebサイトと、携帯情報端末に接続され、この携帯情報端末から転送されたアクセサリ転送データに基づき、報知情報を生成して報知するアクセサリ型通信機と、実行時URL送信データとこの実行時URL送信データを送信する予約時間とを関連付けた予約処理登録リストと、予約時間に予約処理登録リストを検索して実行時URL送信データを発信する予約時間起動手段と、サイト処理結果受信データをアクセサリ転送データに変換して送るアクセサリ中継手段と、Webアプリケーションに処理を実行させるための情報の設定とこの処理結果データをフォーマット編集するための定義情報の設定とにより、URL送信データを生成する実行時URL生成手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、携帯情報端末とアクセサリ型通信機とは、お互いに同じ通信規格に則った無線又は有線による近接通信のいずれか一方を適用して結ぶ。
【0010】
また、本発明によれば、アクセサリ型通信機の着信内容の報知手段は、ディスプレイ、LED(LightEmittingDiode)、スピーカ、ブザーを含み、映像、光種類、音種類を含む情報形成方法により報知内容を知らせる。
【0011】
本発明の予約時間起動手段には、利用者がアクセサリ型通信機に備えた操作装置を使い、臨時に実行時URL送信データを発信することを携帯情報端末に要求する手段を含む。
【0012】
また、本発明のアクセサリ中継手段には、サイト処理結果受信データを再度編集及び変換してアクセサリ転送データを組み立て直す手段を含んでいる。
【0013】
更に、本発明のアクセサリ中継手段には、アクセサリ型通信機がサイト処理結果受信データからアクセサリ転送データへの変換を処理する手段を含む場合がある。
【0014】
また、本発明によれば、実行時URL生成手段は、実行時URL生成用のWebアプリケーションであることを特徴とする。
【0015】
この実行時URL生成用Webアプリケーションは、実行時URLの処理対象先ではない。実行時URLを生成するWebアプリケーションであり、初期設定時に稼動するプログラムである。
【0016】
即ち、本発明には、実行時URLを作成する初期準備段階の作業と、生成した実行時URLを何度も発信して処理を促す繰り返し実行する段階の作業の2つがある。この2つがセットになってWebサイトに存在しなければならない。即ち、ITに慣れた者が操作し、その経緯の記録である実行時URLを形成した後、ITに不慣れな者でも、後者のWebアプリケーションを簡単操作して又は操作無しに結果情報を得られる。この方式により、予約時間起動と操作の自動化を図ることができる。
【0017】
なお、本発明によれば、実行時URL生成用Webアプリケーションは、処理結果データとして提示する情報を選択し、この選択情報を使用してフォーマットデータを構成する手段を含んでいる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、手間の掛かる携帯機器の操作を自動化することによって、簡単操作性を提供できる効果を奏する。
【0019】
また、Webサイトから受けた情報をアクセサリ向けに簡略化された主要情報のみを強調して表示や報知するので、利用者の情報の把握が即座にできる効果を奏する。
【0020】
更に、複数のWebサイトから情報を取得するために、簡易操作・報知機能を備えた携帯情報端末システムを汎用的に形成する効果を奏する。
【0021】
また、本発明によれば、本体の携帯機器は必要な時のみ起動し、簡単な操作で必要な情報のみを取得した後は、専らアクセサリの表示や報知を利用するので、本体の携帯機器の稼動時間短縮による電池節約の効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を実施する携帯情報システムの構成図である。
【図2】携帯情報システムを構成するアクセサリ型通信機のパネルと画面の模式図である。
【図3】本発明における簡易操作・報知を実現する機能ブロック図である。
【図4】予約時間に実行時URLを送信し、起動させるための情報を配列した予約処理登録リストの一例である。
【図5】本発明を実施する携帯情報端末から特定アプリケーションへ実行を促す起動用の実行時URLを形成するための情報入力の画面の事例である。
【図6】上記図5において実行後に得られる実行時URLとそのURL指定のアプリケーション実行後に取得する情報を指定する登録画面の事例である。
【図7】携帯情報端末から情報を入力して実行時URL形成をWebサイトに要求するフローチャートである。
【図8】予約時間等に実行時URLをWebサイトに送信し、処理結果をアクセサリ型通信機に転送し、簡略表示を行うフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、IT機器の操作に不慣れな老人、子供、障害者等が、Webサイトへの処理要求を、一般人が行う画面を介した手入力操作をすること無く、処理結果を得られるサービスの提供を狙いとしている。また、スマートフォンのような携帯情報端末は電力消費が激しく、充電を頻繁に繰り返さねばならない。これも携帯機器に不慣れな者にとっては重大な問題になる。これらの人々にとって、日常に利用する機器でないため、使用必要時に電気の切れた携帯機器に気付くということが多いのである。もし、腕時計のように腕に掛けるとか、ペンダント状のアクセサリ型の装置をストラップに付けて首にぶら下げるとかによって身近にあり、また、自動的に起動、かつ簡単な操作で使用できるならば、これらの人々も次第に使いこなすようになり、利用するにつれて必要不可欠な機器なっていくと推測できる。
【0024】
このようにして、本発明は情報弱者であったこれらの人々にインターネットや電子メールを享受できるような利便性を与えるのである。更に、本発明はIT機器に慣れた人々に対しても、自動起動、情報サマリの簡易表示等、スピードと素早い情報把握という恩恵を与えることができる。また、専らアクセサリ型の装置を使用するので携帯情報端末本体への頻繁な充電は不要になる。
【0025】
本発明を実現する携帯情報システムは、Webサイト、携帯情報端末、アクセサリ型通信機の3つの要素を順次通信で結び、この3要素が協力し合うことにより、簡易な操作機能と簡易な報知機能を実現する。具体的には、指定時刻に特定のサービスがWebサイトで立ち上がるように自動的に起動し、その処理結果を携帯情報端末が中継してアクセサリ型通信機に送付し、アクセサリ型通信機が即座に着信を利用者に知らせ、簡略化された情報を表示する。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明を実施する携帯情報システムの構成図である。図1に示すようなネットワークシステムの構造を有し、図示したハードウェア資源を利用する。
【0027】
通信回線4はWebサイト3と携帯情報端末2を結び、近接回線5は携帯情報端末2とアクセサリ型通信機1を結ぶ。アクセサリ型通信機1は、ペンダントや腕時計などのアクセサリ型の装置であり、ペンダント形状の場合にはストラップなどで利用者の首に掛けることができるものである。このアクセサリ型通信機1は利用者の身近又は身に着けられる装置であり、利用者がその小型画面やLED(発光ダイオードーLightEmittingDiode)を通じて、着信した情報を簡易に知ることができる。また、アクセサリ型通信機1は近接回線5を制御する機能を有しており、携帯情報端末2との通信が可能である。近接回線5はBluetooth(登録商標)やZigbee(登録商標)などの近距離通信を行う技術を利用したものである。これらは無線通信になるが、携帯情報端末2とアクセサリ型通信機1を有線で結ぶ方式も可能である。携帯情報端末2は、スマートフォンやタブレット型携帯通信装置、あるいは携帯電話を想定している。この携帯情報端末2はWebサイト3のアプリケーションをコールしたり、Webサイト3の処理結果をアクセサリ型通信機1に転送したりする中継機能の役割を持つ。また、Webサイト3へ処理を要求する情報を入力し、Webサイト3からどのような形態で処理結果を伝えてもらうかを設定する役割がある。この設定処理により後述する形成された実行時URL送信データ15と登録した起動時刻を記憶することができ、自動的に、当該URLをWebサイト3に送信して、処理を促せるのである。その処理結果である後述するサイト処理結果受信データ16は近接回線5を通じてアクセサリ型通信機1へ転送される。Webサイト3はサーバやPCなどのWebサイトになりうる装置であり、Webアプリケーションを実行するコンピュータである。また、通信回線4は、インターネット仕様を前提に、LAN(LocalAreaNetwork)やWAN(WideAreaNetwork)、又は専用線やVPN(VirtualPrivateNetwork)のいずれも単独で適用できる。インターネットプロトコルを採用するのならば、PtoPやローカルな室内回線も可能である。
【0028】
アクセサリ型通信機1内部のハードウェア仕様を説明する。送受信部6は近接回線5を制御するインターフェイス機構であり、制御部7の管理の下、携帯情報端末2と通信を行う。通信プロトコルは前述したBluetoothやZigbeeなどが適用できる。ただし、プロファイルの整合性、ペアリングの確立等は、アクセサリ型通信機1と携帯情報端末2の間で適用した通信規格に則って実行する仕組みが成立していることは言うまでもない。また、有線による通信やI/Oバス接続により通信によらない直結方式も本発明の仕組みに適用可能であり、その場合には送受信部6に代わるハードウェアが組み込まれ、例えばUSB(UniversalSerialBus)等シリアルバスインターフェイスで接続してもよい。
【0029】
制御部7はマイクロコンピュータ又は記憶部8や送受信部6等の周辺機能を含んだシステムLSI(LargeScaleIntegration)が一般的な構成になるが、トランジスタロジックで組まれた制御回路も含まれる。記憶部8はRAM(RandamAccessMemory)、ROM(ReadOnlyMemory)であり、制御部7のプログラム格納や実行プログラムの稼動域及びワークエリアに使用される。また、送受信部6などの他のパーツが記憶域を必要とする場合にも記憶部8が割り当てられる。更に、図示はしていないが、マイクロSDカードのような外部記憶もアプリケーション次第で、アクセサリ型通信機1に組み込まれてもよい。
【0030】
表示部9は、制御部7によりコントロールされ、後述するアクセサリパネル画面20への表示を実行する。アクセサリ型の装置は極力、集約した方がよいので、LCD(液晶ディスプレイーLiquidCrystalDisplay)を採用する。また、形成される画面はカラー仕様が好ましい。発光部10は電力消費も少ないのでLED22が好ましい。制御部7のコントロールを受けて後述するアクセサリパネルLED22が点灯、消灯、及び点滅する。発音部13はブザー、メロディ、音声等を制御部7から指令を受け、備え付けの後述するスピーカ23から出力する。操作部11は後述するクリックスイッチ24のクリック状態を受け取り、制御部7へ報告する。本発明では、クリックスイッチ24−1とクリックスイッチ24−2の交互操作により利用者側のコマンドを形成する。計時部12は後述するアクセサリパネル画面20の上部の日付、時刻の表示を管理する。この表示は、アクセサリパネル画面20内部に共存する形態でも、当該画面外部の専用表示版でもよい。この時刻データは、アクセサリ型通信機1備え付けのリアルタイムクロックからの提供でもよいし、携帯情報端末2から取得する方法でもよい。電源部14は電源を供給かつ管理する。電源は、近接回線5が無線の場合には、アクセサリ型通信機1に内蔵する電池である。また、近接回線5が有線で、USB接続ならば、USBを介して携帯情報端末2から電力供給される。なお、アクセサリ型通信機1の各ハードウエアは、制御部7を介して、表示、発光、音等をお互いに利用し合うことができる。例えば、電源が少なくなったときは、アクセサリパネルLED22で報知するなどが考えられる。
【0031】
図2は、本発明を実施するアクセサリ型通信機1の事例であり、その事例に適用するパネルと画面の模式図である。パネルには現在日時をリアルタイムに表示するアクセサリパネル表示現在日時21とアプリケーションに応じて文字・画像を表示するアクセサリパネル画面20の表示部分が存在する。アクセサリパネル表示現在日時21はアクセサリ型通信機1固有の表示エリアであり、固定的なデータ、例えば、日時を表示する。一方、アクセサリパネル画面20は、アプリケーションによって表示フォーマットが異なる。図2の事例では、アプリケーションは天気予報特有の表示内容が示されている。アクセサリパネルLED22は、LEDであり、パネル上の位置が固定である。この点灯、点滅はアプリケーションで報知に使用することもできる。又は、アクセサリ型通信機1固有に使用する場合には、例えば、アクセサリパネルLED22−1が点灯した時は、Web情報の受信があり、アクセサリパネル画面20に受信情報が表示されていることを知らせ、アクセサリパネルLED22−2の点灯は、電子メールが着信しているので、携帯情報端末2を見るようにという指示、アクセサリパネルLED22−3の点灯は、携帯情報端末2に電話が入っているという報知というように利用する。スピーカ23は、音情報の報知である。何らかの特殊な状態に対して、利用者に報知する役割を持つ。音情報は、ブザー、メロディ、音声などがある。アプリケーション及びアクセサリ型通信機1固有が共有して使用する。
【0032】
クリックスイッチ24は、操作ボタンである。このボタンの利用方法も、LEDと同様、アプリケーション及びアクセサリ型通信機1に固有の作動制御に基づき、アクセサリ型通信機1への作動コマンドやステータスによって作動する。例えば、クリックスイッチ24−1とクリックスイッチ24−2の長時間同時押しは、電源オン/オフに使用する方法はアクセサリ型通信機1に固有の作動制御になるだろう。また、クリックスイッチ24−1のプッシュは、待機中のアプリケーション、電子メール、電話等への確認であり、いわば、メニュー表示された処理を次々に画面を切り替えながら実行していく使い方はアプリケーションやミドルウェアの制御範囲になるだろう。即ち、クリックスイッチ24の押下のバリエーションにより、いくつもの異なった指示を形成できる。
【0033】
アクセサリ転送データ17は、携帯情報端末2から転送されたアクセサリ型通信機1への報知情報であり、近接回線5に適用された通信規約に従い、通信が行われ、規定されたフォーマットの送信データが受信された状態を例示している。テーマコードフィールド201には、アプリケーションに与えたコードが格納されており、このテーマコードにより、その後の受信データのフォーマットが判明し、それらのデータをどのように表示したり、動作させたりするかをアプリケーションが取り扱う。LEDステータスフィールド202は、アクセサリパネルLED22の動作コードが格納されており、アクセサリパネルLED22−1〜22−3までの3つのLEDの点灯/消灯の動作に関する指示情報がある。次のブザーステータスフィールド203はブザーを鳴らすか鳴らさないかのコードが格納されている。ここまでは、パネル上の装置への指示であり、その次のアクセサリ画面データフィールド204は全くアプリケーション次第の情報である。図2ではアクセサリパネル画面20の表示データが例示になる。この他に、報知情報を画面モードで表現する方法も好ましい。例えば、本日のラッキーカラーをアクセサリパネル画面20のアイコンや背景色で表現することもできる。
【0034】
図3は、如何にして本発明が予約起動や操作の自動化及び簡素化を実現したかを図示したものであり、実施機能、生成資源等を関連付けて、利用技術を説明した機能ブロック図である。Webサイト3は、複数のWebアプリケーション処理を含んでいる。また、図1で示したようにWebサーバ3−1、Webサーバ3−2の複数が通信回線4に接続されている。WebサーバにはWebサイトが包含されており、WebサイトのWebアプリケーションがサービスを実行する。即ち、多くのWebアプリケーションがインターネットを介して利用できる。しかしながら、前述したように、インターネットあるいは、IT技術に不慣れな者は、これらの有用なアプリケーションを知らないか、知っていてもどのように操作したらよいかわからず、その恩恵を被らないままである。例えば、天気予報を知るWebサイトがあったとする。インターネットを介して、利用者は、Webサイト3に対して、天気予報アプリケーションのURLを発信する。この動作は、携帯情報端末2のブラウザを稼動させ、Webサイト3からアプリ別Web画面を呼び出し、天気予報の日時や場所等の要求データを入力する。Webサイト3にはアプリ別処理部302が存在し、アプリ別に送信データを処理し、処理結果を表示した返り画面を形成するなどの処理を実行する。以上は、ブラウザの画面を見ながらデータを入力したが、この入力データが再利用できるのならば、あるいは、他の関連情報から自動的に生成できるのならば、既にある情報を利用して、同じ処理を人手を介さず、繰り返すことができる。
【0035】
本発明は、以上の方法を採用し、URLと送信データのストリングを記憶し、必要なときにこのストリングを呼び出し、Webサイト3の該当サイトに送る方法により、簡単操作を実現する。この処理結果は、必ずしも同じ結果にはならない。例えば、天気予報であれば、特定の地域の特定の時間の天気は、日が異なれば変化する。即ち、携帯情報端末2からWebサイト3への送信データは内容を一定にできるが、Webサイト3から携帯情報端末2への受信データは内容が常に一定にならない。また、すべての処理結果の情報を提供するのではなく、その中から必要な情報を抽出し、簡単に情報の大事なところを掴むことができるようにすることが本発明の狙いである。このことは、好みに応じて、結果の画面表示や加工データが変わることを意味する。アクセサリ型通信機1の画面に合わせて、好みの情報を表示させるには、受信データの構造やフォーマットを知らなければならない。本発明は、Webアプリケーションに慣れた者が、処理結果のデータを抽出し、アクセサリ型通信機1のアクセサリパネル画面20に合わせて、簡単にフォーマット化する方法を支援する。このようにして、最も必要な情報を抽出して簡略な表示を実現できるのである。
【0036】
図3に示した機能ブロックにより、前述の簡単操作・簡略表示を実現する。以下その詳細を説明する。予め準備されたURLと送信データのストリングは実行時URL送信データ15である。この情報は後述する実行時URL設定処理で作成する。携帯情報端末2の実行時URL抽出部311から必要な実行時URLが取り出される。取り出されるきっかけとしては、予約時間を監視し、当該時間に特定の実行時URLを起動させる方法がある。あるいは、予約時間でなくても、携帯情報端末2やアクセサリ型通信機1から利用者が意図して稼動させてもよい。WebサイトやWebアプリケーションは多くあり、かつ利用者も複数いることがある。また、同じアプリケーションであっても、1日に時間を変えて実行したい場合もある。これらの要求を適えるために、実行予約時間と実行アプリケーションを登録したリストが必要になる。これが、図4に示した予約処理登録リスト18である。
【0037】
実行時URL抽出部311が予約処理登録リスト18から実行時間に到達した実行時URLを抽出し、サイト送信部310へ送る。サイト送信部310は実行時URL送信データ15を通信回線4に送り出し、Webサイト3に到着すると、アプリ別実行時URL解析部301がURLと送信データストリングを解析し、該当するアプリケーションに相当するアプリ別処理部302に引き渡す。このアプリ別処理部302は送信データストリングの項目を入力データとして処理し、処理結果をサイト処理結果受信データ16に示す受信データストリングとして形成する。サイト処理結果受信データ16では、処理結果の出力項目を<a>や<h>のような識別子を付けて識別する。このサイト処理結果受信データ16をサイト受信部312が受け、アクセサリ送出情報形成部313で、アクセサリ型通信機1用にアプリケーション及びアクセサリパネル画面20に応じた転送データに加工、編集する。これら送受信データは携帯情報端末2の画面を介さず授受される。従って、マークアップ言語で記述された画面フォーマットの使用はない。
【0038】
アクセサリ送出情報形成部313の役割はアクセサリ型通信機1の表示データを作成することである。図3では、この役目を携帯情報端末2で実行しているが、この処理をWebサイト3で実行してもよい。即ち、Webサイト3で完全にアクセサリ型通信機1を意識したアクセサリ転送データ17を形成するやり方である。この場合、携帯情報端末2は単なる中継機になる。この方法の欠点は、アクセサリ型通信機1が限定され、汎用性に乏しい点である。一方、Webサイト3は必要項目を羅列するだけで、アクセサリ型通信機1の存在を意識しなくてもよく、すべてをアクセサリ型通信機1でフォーマット化と加工処理を行う方法がある。このケースにおいても、携帯情報端末2は中継機に過ぎなくなる。この場合の欠点は、アクセサリ型通信機1に重い処理が課せられ負担が過大になる点である。携帯情報端末2にアクセサリ送出情報形成部313を置く長所は、Webサイト3と携帯情報端末2間のデータ授受、携帯情報端末2とアクセサリ型通信機1間のデータ授受のように、2者間を統一すれば、多くのバリエーションが形成しやすく、どこか一か所に負担が掛かったりせずバランスよく、負荷が配分され、変更や応用に応えやすい構造になることである。
【0039】
アクセサリ送出情報形成部313がアクセサリ転送データ17を形成すると、アクセサリ近接通信部314に当データを送り、ここから近接回線5を通じて、アクセサリ型通信機1へ送出される。アクセサリ型通信機1では、携帯情報端末近接通信部320がアクセサリ転送データ17を受け取り、パネル装置作業制御部321がLEDや音声等の動作ステータスを解析し、パネルに報知する。また、パネル画面表示部322は、アクセサリパネル画面20にアクセサリ転送データ17の画面データを表示させる処理を行う。
【0040】
図4は、予約時間に実行時URLをWebサイト3に送信し、起動させるために必要な情報を配列した予約処理登録リスト18の例図である。このリストは後述する実行時URL設定処理で作成する。以下、図4を参照しながら説明する。ユーザID欄40は利用者を識別する情報を格納する。このユーザIDは正当な利用者であることを証するため、Webサイト3にも登録されるべきである。この場合、実行時URL設定処理のときに、携帯情報端末2の当該リストとWebサイト3の両方に格納される。例図では、japan123とnippon50の2利用者が登録されている。即ち、携帯情報端末2には、少なくとも2利用者が存在する事例になる。テーマ欄41は処理要求するWebアプリケーションである。わかりやすくタイトル名を付ける。起動予約時刻欄42は、左の欄のWebアプリケーションの起動時刻を登録する。起動は、右の欄の実行時URL欄43のURLをWebサイト3に送出し、図3のアプリ別実行時URL解析部301に到達し、アプリ別処理部302が実行されるときである。なお、400で示す項目は、起動予約時刻があるべきであるが、空である。これは、予約時刻ではなく、利用者が臨時に意図して起動を掛けた場合に当てる事例である。利用者臨時起動の場合には、この行項目を参照して、Webサイト3へ要求が行く。このリストは本実施例では携帯情報端末2に存在するが、時間起動を掛ける装置に持つべきである。例えば、アクセサリ型通信機1のリアルタイムクロックを利用する場合には、アクセサリ型通信機1で予約処理登録リスト18から実行時URLを抽出し、携帯情報端末2を経由してWebサイト3に到達する。また、Webサイト3で時間起動をするならば、Webサイト3に予約処理登録リスト18を格納し、Webサイト3内部で起動する。
【実施例1】
【0041】
天気予報というアプリケーションを通じて、実施形態を具体的に説明する。実行時URLを生成するためには、Web画面から送信データを入力し、該当するアプリケーションに送信する。このとき、URLと送信データのストリングがWebサイト3のアプリケーションに送付される。本発明ではこれを実行時URLと呼ぶ。実行時URLは携帯情報端末2のブラウザが生成する。
【0042】
図5は、携帯情報端末2から特定のWebアプリケーションへ実行を促す起動用の実行時URLを形成するための情報入力の画面事例である。天気予報というWebアプリケーションを具体例として携帯情報端末画面19を形成している。画面の内容は天気予報実行予約入力画面50であり、天気予報処理における実行時URLの設定画面であり、処理の実行のためのデータを入力する。この実行予約入力画面は、画面から再利用できるURLと送信データストリングを形成する設定画面であり、操作自動化を必要とするどのアプリケーションにおいても、本来のWeb画面経由のプログラムとは別途の実行時URLを生成するための必要な画面処理を行うプログラムを追加しなければならない。天気予報実行予約入力画面50は処理に必要なデータの入力エリアであるリクエストデータ領域51と処理結果を構成する出力データを指定するリターンデータ領域54の2つのパートに分かれている。リクエストデータ領域51には、利用者を識別し、正当性を認知させるためのユーザIDを入力するユーザID入力項目52、そのユーザ名、及びアプリケーションを具体的にイメージさせるためのタイトルとなるタイトル名入力項目53、アプリケーションに起動を掛ける起動時刻を予約する起動予約時刻入力項目56がある。本実施例では、予約時刻は本日に統一している。これらユーザID入力項目52、タイトル名入力項目53、起動予約時刻入力項目56は、図4における予約処理登録リスト18の項目と一致する。即ち、この天気予報実行予約入力画面50において入力された項目が使われる。天気予報の場所は、都道府県や地区の入力、天気予報の日時は、日と時間帯を事例としてある。都道府県については、メニューリストを載せている。また、日については、本日、明日、2日後、3日後〜となるので、本日を起点に日が移動する。時間帯は、0時から4時間刻みで選択させるメニューリストを載せた。
【0043】
実行時URL55は、この天気予報実行予約入力画面50入力後に生成される。従って、利用者が入力するものではない。リターンデータ領域55は、処理結果の項目であり、これらの項目を使用して、携帯情報端末2等がデータの加工や画面フォーマットを編集する。アプリケーションが生成する項目の一覧がリターンデータ領域55に展開されるが、その内、利用者が必要な項目には、チェックを入れ(501)、不要な項目にはチェックを空(500)にする。アクセサリ画面フォーマット57は、アクセサリ型通信機1向けの画面生成が必要かどうかのチェックを入れる項目である。必要な場合には、アクセサリ画面フォーマット入力エリア58に画面を構成する項目を位置と共に記入する。不要な場合にはチェックを空にし、アクセサリ画面フォーマット入力エリア58には何も記入しない。各項目を使用して、携帯情報端末2が独自にフォーマットする場合、アクセサリ型通信機1が同様にフォーマットする場合、あるいは、画面フォーマットが不要な場合に該当する。アクセサリ画面フォーマット入力エリア58にフォーマットを構成する場合には、事例のアクセサリ画面表示項目指定502のように、<d>項目、<e>項目、<c>項目以下、<j>項目までを、アクセサリ画面フォーマット入力エリア58にプロットする。例えば、<d>は日時の表示なので、処理結果の日時の表示の項目<d>を挿入することになる。入力項目をすべて入力した後、内容が正しく入力されたかを確認するため、確認ボタン59を押下する。すると、この画面項目について、URLと送信データがWebサイト3に送信される。
【0044】
図6は、携帯情報端末2において、図5で示した天気予報実行予約入力画面50により、必要項目を入力し、画面を当該Webアプリケーションへ送信した結果、携帯情報端末2に返ってきた画面の事例である。即ち、図5で設定した画面情報に基づき、形成された実行時URL送信データ15(図3参照)を形成する。この返り画面にはこのジョブの目的である実行時URLが表示される。この実行時URLは図5で送付したデータがそっくり繋がっている。この実行時URL送信データ15は画面処理を供わず、送信され、Webアプリケーション用へ処理要求するものである。同時に、返りデータも、画面表示を伴わない受信になる。図6では、この画面表示を伴わない受信データであるサイト処理結果受信データ16(図3参照)の形成を指示する画面になる。
【0045】
図6は、天気予報というWebアプリケーションを実行し、返ってくるサイト処理結果受信データ16の項目等を編集する画面である。サイト処理結果受信データ16は実行時URL送信データ15が当該Webアプリケーションへ送られ、処理した結果のデータであり、送受信共、画面表示は無い。しかし、サイト処理結果受信データ16はアクセサリ型通信機1へ転送されるデータを含んでいるので、その抽出や加工をするために個々の項目の把握が必要である。また、そっくりそのままアクセサリ型通信機1のアクセサリパネル画面20に表示に使用する場合もあるので、予めフォーマット化しておかねばならない。このような編集作業を天気予報実行予約登録画面60では行う。画面上のリクエストデータ領域は、天気予報実行予約入力画面50のリクエストデータ領域51のままに表示されている。リターンデータ領域は、天気予報実行予約入力画面50のリターンデータ領域54と比べると、Webサイト3で処理されて形成されたURLが、実行時URL表示61に返ってきている。この実行時URL表示61が、実行時URL送信データ15であり、予約処理登録リスト18の実行時URL欄43に登録されたURLになる。アクセサリ画面フォーマット62は、アクセサリ画面フォーマット入力エリア58にプロットした処理項目を、実際に項目毎の処理結果データを置いてみた例示的なデータ表示である。ズレ状態を画面上で確認し、ずらしなどの補正が可能である。手直し後、再度、表示具合を見る場合には再設定ボタン63を押す。これにより、Webサイト3では再処理して新たな補正された画面を返してくる。この表示状態で良いと判断した場合には、登録ボタン64を押す。この結果、該当する実行時URLが編集され、図4の予約処理登録リスト18に登録される。
【0046】
図7は、携帯情報端末画面19から、天気予報などのアプリケーションを自動的に繰り返し実行できるように、実行に必要な情報を入力し、返ってきた携帯情報端末画面19で、アクセサリ型通信機1の転送するフォーマットデータを編集し、最終的に実行時URLを生成、登録するジョブのフローチャートである。選択できるアプリケーションは、実行時URLを形成する画面を提供していなくてはならない。通常は、処理1回ごとに画面を使用する天気予報アプリケーション、実行時URL形成の設定画面を使用する天気予報実行時URL形成アプリケーション、当該実行時URLを送信し、処理を行う天気予報無画面処理アプリケーションの3つのセットが必要である。その2番目のアプリケーションの処理のフローチャートになる。以下、図に従い、説明する。
【0047】
図7は、図5で情報入力、図6で処理結果データの編集というジョブにより、例えば、天気予報の繰り返し操作の実行時URLを形成する処理である。利用者はWebアプリケーションを選択する(S701)。S702で携帯情報端末画面19からアプリケーションを選び、画面を要求する。Webサイト3は指定のアプリケーションを起動し、入力画面を携帯情報端末2へ送る(S703)。S704で例えば、天気予報実行予約入力画面50が表示される。利用者が画面へのデータ入力を行い(S707)、入力後、例えば、確認ボタン59を押して、入力画面を送信する(S708)。実行時URL形成アプリケーションが入力項目に基づき処理する(S709)。処理結果として生成されたデータについて、返しを要求されている項目を仕訳ける(S710)。アクセサリ型通信機1へフォーマット化された画面データが必要かチェックする(S711)。画面が必要なチェックがあれば、仕訳けた項目の埋め個所に処理結果データを埋め込む(S712)。処理結果の返し画面、例えば、天気予報実行予約登録画面60を携帯情報端末2へ送信する(S713)。携帯情報端末2は処理結果の画面を受信し、表示する(S714)。S715において、利用者は出力内容を確認し、その良否を判定する(S716)。更に編集が必要ならば、補正し例えば、再設定ボタン63押下で送信する。これがS705とS706で行う再入力、再設定送信になる。S716で良好ならば、登録ボタン64を押下して(S717)、登録データをWebサイト3に送信する(S718)。登録データを受け取ったWebサイト3では、時間起動を予約したユーザIDと実行アプリケーションのテーマコードを記録する(S719)。以後、この記録により、時間起動で送られてきた実行時URLが、正当な処理要求なのかを判定することができる。一方、携帯情報端末2では、予約処理登録リスト18に、ユーザID、要求アプリケーションのテーマ(タイトル)名、起動予約時刻、テーマの実行時URLが登録される(S720)。処理終了を画面表示して終了する(S721)。
【0048】
図8は、予約時間の自動起動又は利用者からの臨時処理要求があったときに実行時URLをWebサイト3に送信し、その処理結果を中継してアクセサリ型通信機1に転送、アクセサリ型通信機1が簡略表示を行うフローチャートである。段落0046で言及する3点セットの第3番目のアプリケーションに相当する。なお、携帯情報端末2とアクセサリ型通信機1の間を近接通信で結ぶが、例えば、Bluetoothを使用するならば、両者のプロファイルが一致しており、ペアリング等の規約が正当に遵守されて、通信が確立していることが前提になる。以下、図に従い、説明する。
【0049】
実行時URLで行うアプリケーションの起動は、利用者がアクセサリ型通信機1の操作ボタン等から手動で要求する場合(S801)と予約処理登録リスト18にある予約時間を携帯情報端末2のシステムに要求しておき、時間になる(S800)とインタラプションが掛かる仕組み(S802)の2つがある。あるいは、定期的に予約処理登録リスト18の予約時間を参照し、現在時刻に一致したら起動を掛けるという方式でもかまわない。起動が掛かると、携帯情報端末2では、予約処理登録リスト18を照合し、正当な起動かどうかをチェックする(S803、S804)。正当であれば、リストから実行時URLを取り出し、Webサイト3に送信する(S805)。Webサイト3で実行時URLにあるアプリケーションに起動が掛かる(S806)。送信データストリングの項目に基づきアプリケーションが処理(S807)。正当なユーザIDかを記録と照合する(S808)。正当でなければ処理終了である。処理結果として生成されたデータ、即ち、リターン項目の内、返しを要求されている項目を仕訳ける(S809)。アクセサリ型通信機1へフォーマット化された画面データがあるかチェックする(S810)。画面フォーマットがあれば、該当する項目の埋め個所に処理結果データを埋め込む(S811)。S812で処理結果データを送信する(図3のサイト処理結果受信データ16参照)。携帯情報端末2が処理結果データを受信(S813)。携帯情報端末2において、当該アプリケーションテーマについて、追加加工処理等の特別な処理プログラムが用意されているならば(S814)、処理結果データに対してその処理を実行する(S815)。アクセサリ型通信機1へ処理結果データを転送する場合にアクセサリ型通信機1がフォーマット化等の処理を行うならば、それ以上のデータ処理は行わない(S816)。また、既にアクセサリ型通信機1用の画面フォーマットが処理結果データに存在するならば、これ以上のデータ処理は行わない(S817)。画面フォーマットを携帯情報端末2が作成する場合には、処理結果データに処理可能に定義されたデータがあるので、フォーマット化の処理を行う(S818)。アプリケーションに沿った処理が終了した後は、近接回線5のプロトコルに沿ったアクセサリ型通信機1への送信データを形成する(S819)。この送信データをアクセサリ型通信機1に送付する。S821では、アクセサリ型通信機1側で送信データを受信する。アクセサリ転送データ17に示すように、LEDやスピーカ等のパネル制御情報を解析して、パネルに反映させる(S822)。次にアクセサリパネル画面20用のデータを抽出し、画面に表示し(S823)、処理を終了する。
【符号の説明】
【0050】
1 アクセサリ型通信機
2 携帯情報端末
3 Webサイト
3−1 Webサーバ
3−2 Webサーバ
4 通信回線
5 近接回線
6 送受信部
7 制御部
8 記憶部
9 表示部
10 発光部
11 操作部
12 計時部
13 発音部
14 電源部
15 実行時URL送信データ
16 サイト処理結果受信データ
17 アクセサリ転送データ
18 予約処理登録リスト
19 携帯情報端末画面
20 アクセサリパネル画面
21 アクセサリパネル表示現在日時
22 アクセサリパネルLED
22−1 アクセサリパネルLED
22−2 アクセサリパネルLED
22−3 アクセサリパネルLED
23 スピーカ
24 クリックスイッチ(含むボタン)
24−1 クリックスイッチ(含むボタン)
24−2 クリックスイッチ(含むボタン)
201 テーマコードフィールド
202 LEDステータスフィールド
203 ブザーステータスフィールド
204 アクセサリ画面データフィールド
300 アプリ別Web画面
301 アプリ別実行時URL解析部
302 アプリ別処理部
303 アプリ別処理情報形成部
310 サイト送信部
311 実行時URL抽出部
312 サイト受信部
313 アクセサリ送出情報形成部
314 アクセサリ近接通信部
320 携帯情報端末近接通信部
321 パネル装置制御部
322 パネル画面表示部
40 ユーザID欄
41 テーマ欄
42 起動予約時刻欄
43 実行時URL欄
400 起動予約項目(起動予約無し状態の事例)
50 天気予報実行予約入力画面
51 リクエストデータ領域
52 ユーザID入力項目
53 タイトル名入力項目
54 リターンデータ領域
55 実行時URL入力項目
56 起動予約時刻入力項目
57 アクセサリ画面フォーマット形成可否チェック
58 アクセサリ画面フォーマット入力エリア
59 確認ボタン
500 出力項目可否チェック(不要の事例)
501 出力項目可否チェック(必要の事例)
502 アクセサリ画面表示項目指定(指定の事例)
60 天気予報実行予約登録画面
61 実行時URL表示(形成された実行時URLの事例)
62 アクセサリ画面フォーマット表示(フォーマットの事例)
63 再設定ボタン
64 登録ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め登録されたURL(UniformResourceLocator)と送信データで構成された実行時URL送信データをWebサイトに送信し、Webアプリケーションに処理を要求する携帯情報端末と、
前記実行時URL送信データを解析し、処理したデータを予め指定されたフォーマットで形成されたサイト処理結果受信データを返す前記Webサイトと、
前記携帯情報端末に接続され、該携帯情報端末から転送されたアクセサリ転送データに基づき、報知情報を生成して報知するアクセサリ型通信機と、
前記実行時URL送信データと該実行時URL送信データを送信する予約時間とを関連付けた予約処理登録リストと、
前記予約時間に前記予約処理登録リストを検索して前記実行時URL送信データを発信する予約時間起動手段と、
前記サイト処理結果受信データを前記アクセサリ転送データに変換して送るアクセサリ中継手段と、
前記Webアプリケーションに処理を実行させるための情報の設定と該処理結果データをフォーマット編集するための定義情報の設定とにより、前記URL送信データを生成する実行時URL生成手段と、
を有することを特徴とする携帯情報システム。
【請求項2】
前記携帯情報端末と前記アクセサリ型通信機とは、お互いに同じ通信規格に則った無線又は有線による近接通信のいずれか一方を適用する請求項1に記載の携帯情報システム。
【請求項3】
前記アクセサリ型通信機の着信内容の報知手段は、ディスプレイ、LED(LightEmittingDiode)、スピーカ、ブザーを含み、映像、光種類、音種類を含む情報形成方法により報知内容を知らせる請求項1又は2に記載の携帯情報システム。
【請求項4】
前記予約時間起動手段には、利用者が前記アクセサリ型通信機に備えた操作装置を使い、臨時に前記実行時URL送信データを発信することを携帯情報端末に要求する手段を含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯情報システム。
【請求項5】
前記アクセサリ中継手段には、前記サイト処理結果受信データを再度編集及び変換して前記アクセサリ転送データを組み立て直す手段を含んだ請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯情報システム。
【請求項6】
前記アクセサリ中継手段には、前記アクセサリ型通信機がサイト処理結果受信データから前記アクセサリ転送データへの変換を処理する手段を含んだ請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯情報システム。
【請求項7】
前記実行時URL生成手段は、実行時URL生成用のWebアプリケーションであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯情報システム。
【請求項8】
前記実行時URL生成用Webアプリケーションは、前記処理結果データとして提示する情報を選択し、該選択情報を使用してフォーマットデータを構成する手段を含んだ請求項1乃至7のいずれか1項に記載の携帯情報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−247884(P2012−247884A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117554(P2011−117554)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(711005776)アスカ・クリエイション株式会社 (4)
【Fターム(参考)】