説明

粉粒体包装装置及びこれに用いるイオン発生装置

【課題】薬剤がホッパに付着する現象を解消し、包装される薬剤の包装量の均一化され、及び包装される薬剤の成分の適正化された粉粒体包装装置を提供することを目的とする。
【解決手段】長尺分包紙10は、巻取動作が開始されると、ガイドローラ20を経由してノズル30の孔部31と放電針61を内包させつつ長尺軸の巻取側へスライドされる。このとき、孔部31では、放電針61において生成されたイオンによって除電作用を促され、かかる除電作用のもと、所定量の薬剤40が長尺分包紙10へ適正に投入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺分包紙に粉粒体を投入させる粉粒体包装装置及びこれに用いるイオン発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、粉粒体が所定成分及び所定量毎に区分され、区分された粉粒体を一単位として該単位毎に粉粒体の包装を行い、これにより形成される包装体を連続的かつ自動的に製造させる粉粒体包装装置の商品化が進められている。また、かかる粉粒体包装装置に用いられる機器に関する技術の検討・提案が多数なされている。
【0003】
例えば、特開平2005−41512号公報(特許文献1)では、粉粒体包装装置のうち薬剤を単位毎に包装させる薬剤包装装置が紹介されている。図4に示す如く、薬剤包装装置1は、長手方向に沿って帯状体に折り曲げられた長尺分包紙10と、長尺分包紙10をスライドさせて所定方向への案内を行うガイドローラ20と、薬剤40を所定量毎に供給させるホッパ3と、所定量の薬剤40をそれぞれ区分して分包させるヒートシール部50とから構成されている。
【0004】
二重紙に折り曲げられた長尺分包紙10は、図示の如く、一端に開口部11が形成されている。そして、長尺分包紙10は、薬剤40が投入される方向に向けて配置され、ホッパ3に形成された孔部31を内包させる状態でセッティングされる。また、長尺分包紙10は、巻取側を若干下方に傾斜させる状態で配置され、巻取側に配備された巻取装置(図示せず)によって巻取側へスライド駆動される。
【0005】
かかる薬剤包装装置1が作動される場合、長尺分包紙10は、ガイドローラ20を経由してホッパ3の孔部31を内包させつつ巻取側へとスライドされる。このとき、孔部31から所定量の薬剤40が断続的に投入され、投入された薬剤40は、長尺分包紙10と共にヒートシール部50へと導かれる。その後、ヒートシール部50では、所定量の薬剤40に区分して複数の包装体14を連続的に製造させる。
【0006】
【特許文献1】特開平2005−41512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、長尺分包紙10が孔部31を内包させてレイアウトされているので、かかる構成上、長尺分包紙10と孔部31との間に接触面を形成させてしまう。このとき、長尺分包紙10が巻取装置によってスライドされると、該接触面において摩擦を生じさせ静電気を発生させる。かかる静電気は、ホッパ3の先端部やホッパ3に設けられた孔部31にも帯電する。このとき、ホッパ3から供給される薬剤40が長尺分包紙10へ投入される際、薬剤40は、電荷を帯びているホッパ3の先端部や孔部31の近傍を投入路としている。従って、クーロン力の影響を受けた一部の薬剤40は、長尺分包紙10へ投入されずに、ホッパ3の孔部31の周辺近傍に付着することになる。また、付着した薬剤40に他の薬剤40が衝突して、薬剤40はホッパ3へ不規則に付着及び脱落といった現象を繰返す。
【0008】
かかる現象が発生すると、薬剤包装装置1によって製造される各々の包装体14は、長尺分包紙10へ投入される薬剤40の投入量が不均一となるため、包装される薬剤40の量もこれに応じて不均一とされてしまう。また、設定変更を行って包装される薬剤40の成分を変えて薬剤包装装置1を再度運転させる場合、設定変更前における薬剤40がホッパ3から脱落して、設定変更後の薬剤40に混入してしまうので、設定変更後の包装体14に包装される薬剤40の成分は、本来予定している薬剤40の成分と異なってしまうとの問題も生じる。
【0009】
本発明は上記課題に鑑み、薬剤がホッパに付着する現象を解消し、包装される薬剤の包装量を均一化させ、及び包装される薬剤の成分を適正化させた粉粒体包装装置を提供することを目的とする。また、粉粒体包装装置に用いられるイオン発生装置は、簡素な組立構造とさせることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明では次のような粉粒体包装装置の構成とする。すなわち、孔部が設けられ、前記孔部から所定量の粉粒体を断続的に吐出させるノズルと、長尺方向に沿って折曲げられて帯状体の片縁に開口部を有する二重紙が形成され、前記開口部を前記ノズルの投入軸の受入方向に配置させる状態で前記孔部を収容させ、前記長尺軸に沿って巻取側へスライドされる長尺分包紙とを備える粉粒体包装装置において、前記長尺分包紙の内部における頂点部から前記開口部までの範囲に内包される放電針が設けられているイオン生成装置を備えることを特徴とする。
【0011】
また、かかる粉粒体包装装置に用いられるイオン生成装置は次のような構成とする。すなわち、一方に前記放電針が電気的に接続されて固定され、他方に蓋接続部が形成された電極部と、前記電極部に形成された前記蓋接続部を着脱自在に接続させる電極接続部が形成され、更に、被固定部が形成された蓋部と、前記蓋部に形成された前記被固定部を着脱自在に固定させる蓋固定部が形成され、前記蓋固定部によって前記放電針を外部に臨ませる状態で固定させる収容部とを備えることを特徴とする。また、前記イオン発生装置は、更に、前記電極部を介して、外部電圧を前記放電針へ印加させる電圧コードを備え、前記電極部は、更に、端子部が形成され、前記電圧コードは、前記端子部を着脱自在に接続させるソケット部を追加しても良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明の粉粒体包装装置によれば、薬剤を吐出させるノズルと同様に、放電針を長尺分包紙に内包させて配置されているので、放電針にて発生したイオンが、ノズルと長尺分包紙との摩擦面で発生する負電荷に直接作用し、効果的に除電を行うことが可能となり、静電気によって薬剤がノズルへ付着することを防止させることができる。また、ノズルの近傍の静電気が解消されることにより、包装体に収容される薬剤の成分及び投入量の適正化が図られる。
【0013】
本発明のイオン発生装置によれば、各々の構成部品を接続させる際、接着剤等を用いることなく組立てられる構造とされているので、各構成部品の交換や、廃棄作業における分別処理が極めて容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。本実施例では種々ある粉粒体包装装置のうちの一実施の形態とされる薬剤包装装置について説明を行う。図1には本実施の形態に係る薬剤包装装置の構成が示されている。図示の如く、薬剤包装装置1は、長尺方向に沿って帯状体に折り曲げられた長尺分包紙10と、長尺分包紙10をスライドさせて所定方向への案内を行うガイドローラ20と、薬剤40を所定量毎に供給させるノズル30と、所定量の薬剤40をそれぞれ区分して分包させるヒートシール部50と、外部から印加された電圧に応じて所望の極性のイオンを発生させるイオン発生装置60とから構成されている。尚、薬剤40の落下方向に沿う縦軸を投入軸とし、かかる投入軸のうち薬剤40の落下方向を投入側とし、投入側の逆方向を受入側とする。また、長尺分包紙10のスライド方向に沿う軸を長尺軸とし、かかる長尺軸のうち長尺分包紙10が巻取られる方向を巻取側とし、巻取側の逆方向を紙供給側とする。
【0015】
長尺分包紙10は、二重紙に折り曲げられて帯状体が形成され、一方の外縁に折線部を頂点とする頂点部15と、他方の外縁に端辺が互いに折り合わされた開口部11が形成される。また、長尺分包紙10は、かかる開口部11を投入軸の受入側に向けて配置され、ノズル30に形成された孔部31とイオン発生装置60に設けられた放電針61とを内部に包む状態でセッティングされる。更に、長尺分包紙10は、長尺軸の巻取側に設けられた巻取装置(図示せず)によって、紙供給側から巻取側へ長尺軸に沿いつつスライドされる。このとき、長尺分包紙10の巻取側は、長尺分包紙10の紙供給側より下方に傾斜させてスライドされる。
【0016】
ヒートシール部50は、所定量毎に供給された薬剤40の周囲の長尺分包紙10を熱溶着させてシール部12を形成させる。これにより、シール部12と長尺分包紙10の頂点部15とによって収納部13が形成され、所定量毎に区分された包装体14が生成される。
【0017】
イオン発生装置60は、放電作用によってイオンを生成させる放電針61が設けられ、かかる放電針61とノズル30に設けられた孔部31との位置関係が所望の状態とされるように位置決部62にて固定されている。ここで、本実施の形態では、イオン発生装置60がノズル30よりも紙供給側に配置されているが、他の実施の形態として、イオン発生装置60をノズル30よりも巻取側に配置させても良い。尚、イオン発生装置の作用及び構成については追って各々詳述する。
【0018】
かかる薬剤包装装置1の動作について説明する。長尺分包紙10は、巻取動作が開始されると、ガイドローラ20を経由してノズル30の孔部31と放電針61を内包させつつ長尺軸の巻取側へスライドされる。このとき、孔部31では、放電針61において生成されたイオンによって除電作用を促され、かかる除電作用のもと、所定量の薬剤40が断続的に投入される。このとき、投入された薬剤40は、長尺分包紙10上を相対的に移動し、巻取側のシール部12が形成された部分に凝集される。その後、所定位置に凝集された薬剤40は、ヒートシール部50に導かれ、複数の包装体14が連続的に生成される。
【0019】
図2では本実施の形態に係るノズルに発生した電荷の状態が示されている。図2(a)を参照してイオン発生装置60が非駆動状態とされる場合について説明する。同図(a)正面図に示す如く、内包されたノズル30の孔部31には、かかる孔部31及びノズル30の所定領域に長尺分包紙10との接触面が存在する。このとき、同図(b)A矢視図に示す如く、薬剤包装装置1が駆動されると、長尺分包紙10がスライドされるため接触面で摩擦が生じる。従って、接触面では、孔部31及びノズル30の所定領域と長尺分包紙10との間に静電気が発生し、静電気によって生じた電荷がノズル30内における孔部31の近傍に帯電する。このとき、ノズル30の材質が樹脂製であるような導電性の低い材質を用いると、静電気によって生じた電荷をアースさせる機能が働かず、かかる帯電現象が顕著に現れる。尚、静電気によって生じる電荷の極性は、互いに接触する材質によって定まるものであるが、本実施の形態では図2に示すように負電荷70が帯電することとして説明を行う。
【0020】
そこで、前述の孔部31の近傍に帯電した負電荷70に対し、以下の如く除電を行っている。図2(b)にはイオン発生装置60が駆動された状態が示されている。前述の如く、長尺分包紙10がスライドされると、互いの接触面において摩擦が生じ、ノズル30の孔部31近傍には負電荷70が帯電する。このとき、外部電位の印加を受けてイオン発生装置60が駆動されると、放電針31の近傍に存在する気体は、放電針31の放電作用によってイオン化される。このとき、発生させるイオンが陽イオン71とされるように外部電位の駆動状態を設定しておく。その後、放電針31の近傍に存在する陽イオン71は、ノズル30の孔部31の近傍に分布する負電荷70に引き寄せられる。そして、陽イオン71が負電荷70に到達した際、陽イオン71は、負電荷70と結合されて電気的に中性化され、これにより、ノズル30の孔部31の近傍に帯電する負電化70は除電される。かかる如くして行われる除電作用は、孔部31の近傍に分布する各々の負電荷70に対してそれぞれ作用される。従って、かかる負電荷70の総和に応じたイオン発生量が要求されるので、要求されるイオン発生量に応じて外部電位の駆動状態が適宜調整される。尚、本実施の形態では、ノズル30に帯電する負電荷70に対応させて、イオン発生装置60で発生させるイオンの極性を陽イオン71としているが、ノズル30に正電荷が帯電する場合には、イオン発生装置で発生させるイオンの極性を負イオンとさせることも可能である。また、帯電する電荷の極性に応じて発生イオンの極性を制御するようにしても良い。
【0021】
図3では本実施の形態に係る薬剤包装装置に用いられるイオン発生装置の構成が示されている。図示の如く、イオン発生装置60は、電極針61を具備する電極部610と、電極部610を接続させる蓋部620と、外部電位の印加を行う電圧コード630と、蓋部620を固定させることにより電極部610と電圧コード630とをそれぞれ格納させる収容部640とから構成されている。
【0022】
電極部610は、導電性の板状体から成り、一方に放電針61が脱落しない状態にて固定されるとともに電気的に接続されている。また、他方には所定位置に凸部が加工された蓋接続部611が形成されており、更に蓋接続部611の端部には外部電位の印加を受ける端子部612が形成されている。尚、本実施の形態では、端子部612の具体例としてタブ端子が図示されているが、これに限らず、他種の端子を代用しても良い。
【0023】
蓋部620は、樹脂性の角柱体から成り、一端に電極部610を接続させる電極接続部621が形成されている。かかる電極接続部621には、電極部610に形成された蓋接続部611を挿通させる電極用間隙が形成されるとともに、前記凸部が配置される場所に該凸部と略同寸法となる角穴が整形されている。また、蓋部620の角状体の側壁には、断面が直角三角形となる三角柱状の被固定部622が、かかる被固定部622の高サ方向と角柱体の長手方向とに一致する状態で配置されつつ、図中における下方に該断面の鋭角部が配置される状態で形成されている。
【0024】
電圧コード630は、外部電位の印加を送電させる送電ケーブル631と、電極部610に形成された端子部612へ電気的に接続させるソケット部632を具備している。尚、かかるソケット部632は、端子部612と同様、種々の端子を適宜選択されるものであり、具体例として、ファストン端子を用いられる場合がある。
【0025】
収容部640は、図示の如く、樹脂性の板体から成り、上面には矩形穴642が形成されている。また、側面には、蓋部620に形成された被固定部622に対応させて、該被固定部622と略同寸法とされる角穴状の蓋固定部641が整形されている。更に、放電針61が配置される位置に対応する側壁部には、放電針を露出させるように切欠部が設けられている。更に、収容部640は、放電針61が配置される一端部に、図示の如く、立体的に鋭角となる尖部が形成され、かかる尖部に立体的なR加工を施すことにより、長尺分包紙10と該尖部との接触時における長尺分包紙10の毀損防止を図っている。また、収容部640の他端には位置決部62が形成されている。かかる位置決部62を用いて、収容部640は、薬剤包装装置1の所定箇所に固定され、放電針61とノズル30との位置関係を所望の状態に調整させる。
【0026】
イオン発生装置60のアセンブル時には、まず、図3(a)を参照して、蓋部620に設けられた電極接続部621へ電極部610に形成された蓋接続部611を挿入させる。このとき、電極部610を所定位置まで挿入させると、蓋接続部611に形成された凸部が電極接続部621に整形された角穴に到達する。このとき、凸部の形状は、電極接続部621によって弾性的に押さえ付けられた状態から開放され、角穴の開口方向へ瞬時に復元する。かかる作用により、電極部610は蓋部620に確実に接続される。その後、蓋部620に固定された電極部611の端子部612にソケット部632を電気的に接続させ、これにより、電圧コード630は、電極部610を介して放電針61へ外部電位を印加させることが可能となる。その後、図3(b)を参照して、電極部610及び電圧ケーブル630の双方が接続された蓋部620を収容部640に挿入させる。このとき、収容部640の側壁は、蓋部に設けられた被固定部622によって微細な変形作用を受けて外部に押し広げられる。その後更に被固定部622が収容部640の内部へと進むと、被固定部622は収容部640の側壁に整形された角穴状の蓋固定部641に到達し、変形されていた収容部640の側壁がもとの状態に復帰する。これにより、蓋部620が収容部640に確実に固定される。然して、図3(c)に示す如く、収容部640は、放電針61を外部に臨ませる状態で固定させつつ格納させ、送電ケーブル631の一端が外部電位と接続可能に電圧コード630を格納させる。尚、上述した各々の固定部は、一切接着剤を用いていないため、各々の固定部は全て着脱自在に固定されていることとなる。
【0027】
本実施の形態によれば、図1及び図2において、薬剤40を吐出させるノズル30と同様に、放電針61を長尺分包紙10に内包させて配置されているので、放電針61にて発生したイオンが、ノズル30と長尺分包紙10との摩擦面で発生する負電荷70に直接作用し、効果的に除電を行うことが可能となり、静電気によって薬剤40がノズル30へ付着することを防止させることができる。また、ノズル30の近傍の静電気が解消されることにより、包装体14に収容される薬剤40の成分及び投入量の適正化が図られる。
更に、図3において、本実施の形態に用いられるイオン発生装置60は、各々の構成部品を接続させる際、接着剤等を用いることなく組立てられる構造とされているので、各構成部品の交換や、廃棄作業における分別処理が極めて容易となる。
【0028】
以上の如く記された各実施の形態はあくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、前記実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。例えば、本実施の形態で用いられるイオン発生装置10は、放電針61を一箇所のみに設けているが、これに限らず、電荷の帯電状況に対応させて、複数の放電針を設けるように変更させても良い。また、イオン発生装置10が配置された場合、放電針61は、電荷の分布状況に対応させて最適方向に変更され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施の形態に係る粉粒体包装装置の構成を示す図
【図2】実施の形態に係るがノズルに発生した電荷の除去作用を示す図
【図3】実施の形態に係る粉粒体包装装置で用いられるイオン発生装置の構成を示す図
【図4】従来技術に係る粉粒体包装装置の構成を示す図
【符号の説明】
【0030】
1 薬剤包装装置
3 ホッパ
10 長尺分包紙
11 開口部
12 溶着部
13 収納部
14 包装体
15 頂点部
20 ガイドローラ
30 ノズル
31 孔部
40 薬剤
50 ヒートシール部
60 イオン発生装置
61 放電針
62 位置決部
70 負電荷
71 陽イオン
610 電極部
611 蓋接続部
612 端子部
620 蓋部
621 電極接続部
622 被固定部
630 電圧コード
631 送電ケーブル
632 ソケット部
640 収容部
641 蓋固定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔部が設けられ、前記孔部から所定量の粉粒体を断続的に吐出させるノズルと、長尺方向に沿って折曲げられて帯状体の片縁に開口部を有する二重紙が形成され、前記開口部を前記ノズルの投入軸の受入方向に配置させる状態で前記孔部を収容させ、前記長尺軸に沿って巻取側へスライドされる長尺分包紙とを備える粉粒体包装装置において、
前記長尺分包紙の内部における頂点部から前記開口部までの範囲に内包される放電針が設けられているイオン発生装置を備えることを特徴とする粉粒体包装装置。
【請求項2】
前記イオン発生装置は、
一方に前記放電針が電気的に接続されて固定され、他方に蓋接続部が形成された電極部と、
前記電極部に形成された前記蓋接続部を着脱自在に接続させる電極接続部が形成され、更に、被固定部が形成された蓋部と、
前記蓋部に形成された前記被固定部を着脱自在に固定させる蓋固定部が形成され、前記蓋固定部によって前記放電針を外部に臨ませる状態で固定させる収容部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体包装装置に用いられるイオン発生装置。
【請求項3】
前記イオン発生装置は、更に、前記電極部を介して、外部電圧を前記放電針へ印加させる電圧コードを備え、
前記電極部は、更に、端子部が形成され、
前記電圧コードは、前記端子部を着脱自在に接続させるソケット部を備えることを特徴とする請求項2に記載のイオン発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−46158(P2009−46158A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−214298(P2007−214298)
【出願日】平成19年8月21日(2007.8.21)
【出願人】(000109093)ダイヤモンド電機株式会社 (387)
【Fターム(参考)】