説明

粘着シートロールの包装方法およびその装置

【課題】簡易な装置構成によって、粘着シートロールの包装を適切に行なうことが可能な包装方法を提供する。
【解決手段】回転可能に支持された粘着シートロール7の外周面に包装シート1を巻き付けるための包装方法であって、包装シート1搬送用のコンベア6の搬送路62に、吸着ローラ5を接近させ、かつ包装シート1の少なくとも先端寄り部分を吸着ローラ5の外周面に吸着させて巻き取らせる工程と、この工程の後に、吸着ローラ5を粘着シートロール7の外周面に接近させことにより、包装シート1を粘着シートロール7の外周面に接触させ、かつこの状態において、吸着ローラ5および粘着シートロール7を互いに反対の方向に回転させることにより、包装シート1を粘着シートロール7の外周面に接着させながら巻き付けていく工程と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外周面が粘着面とされて床面の清掃などに用いられる粘着シートロールを包装するための包装方法、およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
清掃用具の一例として、外周面が粘着面とされた粘着シートロールを利用したものがある(たとえば、特許文献1を参照)。このような粘着シートロールを商品として市場に流通させるには、粘着面が外部に露出しないように包装しておく必要がある。
【0003】
従来において、シートが巻き取られたロールを包装する場合、一般的には、次のような手段がよく採用される。すなわち、包装対象のロールについては、回転可能に支持させて所定箇所に配置させておく。一方、包装シートについては、コンベアなどを利用して前記ロールの外周面上に供給させる。包装シートの先端部がロールの外周面上に供給された後には、押さえローラなどを用いて包装シートをロールの外周面に押し付けながら、ロールを回転させる。このことにより、包装シートは、ロールの外周面に巻き付けられる(たとえば、特許文献2,3を参照)。
【0004】
しかしながら、前記したような手段を利用して粘着シートロールを包装する場合には、次のような不具合があった。
【0005】
すなわち、前記従来の手段においては、コンベアなどによって搬送された包装シートを、包装対象であるロールの外周面上に直接供給させている。このため、包装シートをコンベアからロールの外周面上に供給する際に、包装シートの先端部が撓み、あるいは揺れるなどして、その先端部に位置ずれを生じる虞がある。包装シートが薄手で軟質である場合には、そのような虞はより大きい。一方、清掃用具として用いられる粘着シートロールは、その外周面の略全面が接着力の高い粘着面とされている。したがって、コンベアから粘着シートロールの外周面に包装シートを供給する際に、前記したような位置ずれが生じ、粘着シートロールの本来供給すべき箇所とは異なる箇所に包装シートの先端部が接触すると、その途端に包装シートの先端部が粘着シートロールに接着されてしまうことによって、この部分に皺や歪みが発生し易くなる。このような皺や歪みが発生したのでは、包装体の外観体裁が悪くなり、また包装不良の要因にもなる。このようなことから、従来においては、粘着シートロールの包装に際しては、歩留りが比較的悪くなっており、この点において改善すべき余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−110604号公報
【特許文献2】特開平5−294312号公報
【特許文献3】特開平9−272505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、簡易な装置構成によって、粘着シートロールの包装を適切に行なうことが可能であり、従来よりも歩留まりを良くすることが可能な粘着シートロールの包装方法、およびこの包装方法の実施に好適な包装装置を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の側面により提供される粘着シートロールの包装方法は、外周面が粘着面とされた粘着シートロールが回転可能に支持されて所定箇所に位置する状態において、前記粘着シートロールの外周面に包装シートを巻き付けるための粘着シートロールの包装方法であって、前記包装シートを一定の経路で搬送するコンベアの搬送路に、吸着ローラを接近させ、かつ前記包装シートの少なくとも先端寄り部分を前記吸着ローラの外周面に吸着させて巻き取らせる第1の工程と、この第1の工程の後に、前記吸着ローラを前記粘着シートロールの外周面に接近させることにより、前記包装シートを前記粘着シートロールの外周面に接触させ、かつこの接触状態において、前記吸着ローラおよび前記粘着シートロールを互いに反対の方向に回転させることにより、前記包装シートを前記粘着シートロールの外周面に接着させながら巻き付けていく第2の工程と、を有していることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、コンベアで搬送される包装シートの少なくとも先端寄り部分を吸着ローラの外周面に吸着させて、位置ずれのないように保持させた状態で粘着シートロールの外周面に供給することができるために、コンベアから粘着シートロールの外周面に向けて包装シートを直接供給させる従来の包装手段とは異なり、包装シートの先端部を粘着シートロールの所定の位置に適切かつ正確に供給することが可能となる。したがって、包装シートの位置ずれなどに起因する包装不良を少なくし、従来よりも歩留りを良くすることができる。
また、本発明によれば、コンベアの搬送路と粘着シートロールとの間を移動可能な吸着ローラを用いているものの、このような吸着ローラは比較的簡単に設けることが可能であり、包装装置全体の大型化や複雑化も適切に抑制し得る。
【0010】
本発明の第2の側面により提供される粘着シートロールの包装装置は、外周面が粘着面とされた粘着シートロールが回転可能に支持されて所定箇所に位置する状態において、前記粘着シートロールの外周面に包装シートを巻き付けるための粘着シートロールの包装装置であって、前記包装シートを一定の経路で搬送する搬送路を有するコンベアと、駆動回転自在であり、かつ前記コンベアの搬送路に接近する位置と前記粘着シートロールに接近する位置との両位置間を往復動可能に設けられた吸着ローラと、を備えており、前記吸着ローラは、前記コンベアの搬送路に接近したときには、この搬送路上を搬送されてくる包装シートの少なくとも先端寄り部分をこの吸着ローラの外周面に吸着させて巻き取ることが可能であり、かつ前記粘着シートロールに接近したときには、前記吸着ローラの外周面に吸着されている包装シートを前記粘着シートロールの外周面に接触させた状態で回転可能とされていることを特徴としている。
好ましくは、前記吸着ローラは、負圧状態に設定可能な内部空間部を有し、かつ外周面には、前記内部空間部に連通する複数の孔部が開口して設けられており、これら複数の孔部は、前記負圧に基づく吸引作用を発揮するように構成されている。
【0011】
このような構成によれば、本発明の粘着シートロールの包装方法を好適に実施することが可能であり、本発明の粘着シートロールの包装方法について述べたのと同様な効果が得られる。
【0012】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る粘着シートロールの包装装置およびこれに対応する粘着シートロール製造装置の一例を示す概略図である。
【図2】図1に示す粘着シートロール製造装置の矢視IIの一部断面側面図である。
【図3】(a)は、図1に示す包装装置が具備する吸着ローラの斜視図であり、(b)は、(a)のIIIb−IIIb断面図である。
【図4】(a),(b)は、図3に示す吸着ローラを移動させる状態を示す要部説明図である。
【図5】(a)〜(d)は、図1に示す粘着シートロールの包装装置の要部動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0015】
図1〜図5は、本発明に係る粘着シートロールの包装装置(以下、適宜「包装装置」と略称する)の一例を示している。
図1によく表われているように、本実施形態の包装装置Wは、粘着シートロール7を製造するための製造装置2と組み合わされて用いられる。なお、粘着シートロール7は、特許文献1に記載のような清掃用具の構成部品として使用されるものである。具体的には、この粘着シートロール7は、図2や図5に示されているように、円筒状の芯材70の周囲に、粘着シート71が巻き付けられた構成を有し、粘着シート71の外面側は粘着剤が塗布された粘着面とされている。
【0016】
まず、粘着シートロールの製造装置2の構成を簡略して説明する。
この製造装置2は、粘着シートロール7の構成要素である長尺状の粘着シート71を芯材70に巻き取らせてから切断する装置である。より具体的には、この製造装置2は、複数の支持軸20を有する回転板21、およびカッタ22を具備している。複数の支持軸20は、粘着シートロール7の芯材70を支持するための部分であり、図2に示すように、回転板21の一側方に突出し、かつ回転可能である。回転板21は、モータM1の駆動により、図1の矢印N1方向に回転可能である。この回転により、複数の支持軸20は、所定のポジションP1〜P6に順次移動する。ポジションP2,P3の範囲において、支持軸20はモータなどを用いた回転力付与手段(図示略)から回転力を受けることにより積極的に回転可能である。ポジションP1において、支持軸20には、芯材70が外嵌して装着される(図2も参照)。ポジションP3においては、長尺状の粘着シート71が芯材70の外周面上に供給された状態で支持軸20が回転することにより、芯材70の外周面に粘着シート71が巻き取られる。長尺状の粘着シート71は、たとえば粘着シート巻き取りロール(図示略)からガイドローラ29を介して供給ガイドされている。カッタ22は、前記した巻取りを完了した後に、粘着シート71を切断する。このことにより、粘着シートロール7が製造される。
【0017】
なお、粘着シート71を切断するときには、回転板21が矢印N1方向へ適当な角度だけ事前に回転する。このことにより、ポジションP2に存在していた芯材70が粘着シート71寄りに移動し、粘着シート71のうち、前記切断箇所よりも上流側の部分に接着する。その結果、ポジションP2に存在していた芯材70に対する次の粘着シート71の巻き取り準備がなされる。ポジションP3において製造された粘着シートロール7は、その後にポジションP4〜P6に移動するが、ポジションP5においては、後述する包装がなされる。ポジションP6においては、図2に示すように、包装シート1の巻き付け包装を完了した粘着シートロール7が支持軸20から取り外される。
【0018】
次に、包装装置Wの構成を説明する。
図1によく表われているように、包装装置Wは、長尺状の包装シート1Aの繰り出し装置3、カッタ4、コンベア6、および吸着ローラ5を具備している。繰り出し装置3は、包装シートの巻き取りロールRから長尺状の包装シート1Aを一定の経路で繰り出させるための装置であり、複数のガイドローラ30a〜30c、およびモータ(図示略)により
駆動回転される一対の繰り出しローラ31を有している。カッタ4は、繰り出しローラ31の後段において包装シート1Aを切断する。この切断により、粘着シートロール7を包装するのに適する所定寸法の包装シート1が得られる。
【0019】
コンベア6は、製造装置2のポジションP5および吸着ローラ5の下方に包装シート1を搬送するためのものであり、複数のローラ60a〜60cに掛け廻された無端状のベルト61を有している。ローラ60aは、モータ(図示略)によって駆動回転自在である。ベルト61の上部水平部分は、包装シート1を載せて矢印N2方向に搬送する搬送路62である。この搬送路62は、好ましくは、包装シート1をできる限り安定させて位置ずれのない状態で搬送可能とされている。
【0020】
吸着ローラ5は、コンベア6によって搬送されてきた包装シート1を取り出して保持した後に、ポジションP5の粘着シートロール7の外周面に巻き付ける動作を実行する。この吸着ローラ5は、駆動機構8の動作に基づき、駆動回転自在であるとともに、矢印N3方向に往復動自在であり、粘着シートロール7とコンベア6の搬送路62の後部(最下流部)とのそれぞれに接近(接触を含む)可能である。
【0021】
図3に示すように、吸着ローラ5は、両端に一対の軸部51が設けられた円筒状のローラ本体50を有している。一対の軸部51のうち、少なくとも一方はブロアまたはポンプ(図示略)の吸気側に配管接続されており、ローラ本体50の内部空間部52は、負圧状態に設定可能である。ローラ本体50の外周面には、内部空間部52に連通する複数の孔部53が開口して設けられている。したがって、これらの孔部53は、負圧吸引作用を発揮し、吸着ローラ5の外周面に包装シート1を吸着させることが可能である。本実施形態では、複数の孔部53は、吸着ローラ5の軸長方向に適当な間隔で並んだ2列に設けられ、かつこれら2列の孔部53は、吸着ローラ5の中心を挟んで互いに対向した配置とされている。もちろん、複数の孔部53は、このような配列に設けられていなくてもよく、前記した孔部53の列が1列のみ、あるいは3列以上に設け、さらには列状以外の配置に設けて、吸着ローラ5の外周面の一部の領域のみ、あるいは略全域に分布するように設けてもよい。
【0022】
図1に示すように、吸着ローラ5の駆動機構8は、吸着ローラ5を回転可能に支持する揺動アーム80、往復シリンダ81、およびモータM2を有している。モータM2は、正逆両方向に回転自在なたとえばサーボモータであり、このモータM2の回転力は、プーリ82a〜82cに掛け廻されたタイミングベルトなどの無端状のベルト83a,83bを介して吸着ローラ5に伝達される。このことにより、吸着ローラ5は駆動回転自在である。往復シリンダ81は、揺動アーム80をその長手方向一端側の軸部84を中心に揺動させて吸着ローラ5を昇降させるためのものである。この往復シリンダ81のロッド81aは、揺動アーム80に連結されており、このロッド81aの伸縮により吸着ローラ5は揺動し、昇降する。図4(a)に示すように、吸着ローラ5が下降した際には、この吸着ローラ5はコンベア6の搬送路62に接近する。この配置状態では、後述するように、搬送路62上の包装シート1を吸着させて巻き取ることが可能である(図4では、包装シート1を省略)。一方、図4(b)に示すように、吸着ローラ5が上昇した際には、この吸着ローラ5をポジションP5の粘着シートロール7の外周面に接近した配置となる。この配置状態では、後述するように、粘着シートロール7の外周面に包装シート1を巻き付けることが可能である。
【0023】
次に、前記した包装装置Wを用いた粘着シートロールの包装方法の一例について説明する。
【0024】
まず、コンベア6の搬送路62の終端部近傍に包装シート1が搬送されてきた際には、
図5(a)に示すように、吸着ローラ5を下降させ、この吸着ローラ5の外周面を包装シート1の先端寄り部分(図面左側の部分)の上面に接触させる。次いで、この吸着ローラ5の孔部53の負圧吸引作用を利用して、この吸着ローラ5の外周面に包装シート1を吸着させつつ、吸着ローラ5を駆動回転させる。このことにより、包装シート1の先端寄り部分が吸着ローラ5の外周面に巻き取られる。
【0025】
次いで、図5(b)に示すように、吸着ローラ5を上昇させて、包装シート1の先端寄り部分を粘着シートロール7の外周面に接触させる。また、このような接触状態においても、吸着ローラ5を駆動回転させる。このことにより、図5(c)に示すように、吸着ローラ5は、コンベア6から包装シート1の後端寄り部分を巻き上げる。一方、粘着シートロール7は吸着ローラ5の回転に伴って従動回転する。また、粘着シートロール7の外周面は粘着面であるため、包装シート1のうち、粘着シートロール7の外周面に接触した部分については、粘着シートロール7に接着し、吸着ローラ5から離反する。このようなことから、図5(d)に示すように、包装シート1の全長域または略全長域は、粘着シートロール7の外周面に接着されて巻き取られることとなる。このような巻き取り動作が終了すると、吸着ローラ5は下降し、次の包装シート1に対する吸着保持動作の待機状態となり、その後も前記した一連の動作を繰り返すことができる。好ましくは、包装装置Wは、前記した一連の動作を全て自動制御(プログラム制御)によって実行するように構成されている。
【0026】
前記したような包装方法によれば、コンベア6により搬送される包装シート1の少なくとも先端寄り部分が吸着ローラ5によって位置ずれの生じないように吸着された状態で粘着シートロール7の外周面に供給される。したがって、粘着シートロール7の外周面に対し、包装シート1の先端部を位置ずれや傾きなどのない適正な状態で供給することが可能であり、包装不良を少なくすることができる。包装装置Wの構成要素としては、吸着ローラ5および駆動機構8が必要であるが、これらの構成は比較的簡易であるために、包装装置Wのコスト上昇や大型化も極力抑制することが可能である。
【0027】
本発明は、上述した実施の形態の内容に限定されない。本発明に係る包装方法の各作業工程の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に変更可能である。同様に、本発明に係る包装装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0028】
吸着ローラは、包装シートを吸着可能な機能を有すればよく、負圧吸引方式以外のものとすることができる。吸着ローラをコンベアの搬送路と粘着シートロールとの相互間において往復動させる場合、吸着ローラ5を揺動アーム80に支持させて円弧軌跡で移動させることに代えて、吸着ローラ5を直線軌跡で移動させることもできる。本発明でいうコンベアは、包装シートを一定の経路で搬送し得るものであればよく、ベルトコンベア以外のコンベアとすることが可能である。包装シートの具体的な材質やサイズなどは問わない。また、包装対象となる粘着シートロールは、外周面が粘着面とされた粘着シートのロールであり、清掃用具として用いられるものでなくてもよい。本発明においては、粘着シートロールが回転可能に支持された状態において、この粘着シートロールに包装シートを巻き付けるが、粘着シートロールが支持される箇所はとくに限定されるものではなく、粘着シートロールの製造装置とは異なる箇所に粘着シートロールを支持させた状態で包装シートを巻き付けるようにしてもかまわない。
【符号の説明】
【0029】
W 包装装置(粘着シートロールの包装装置)
1 包装シート
5 吸着ローラ
6 コンベア
7 粘着シートロール
52 内部空間部(吸着ローラの)
53 孔部(吸着ローラの)
62 搬送路(コンベアの)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面が粘着面とされた粘着シートロールが回転可能に支持されて所定箇所に位置する状態において、前記粘着シートロールの外周面に包装シートを巻き付けるための粘着シートロールの包装方法であって、
前記包装シートを一定の経路で搬送するコンベアの搬送路に、吸着ローラを接近させ、かつ前記包装シートの少なくとも先端寄り部分を前記吸着ローラの外周面に吸着させて巻き取らせる第1の工程と、
この第1の工程の後に、前記吸着ローラを前記粘着シートロールの外周面に接近させることにより、前記包装シートを前記粘着シートロールの外周面に接触させ、かつこの接触状態において、前記吸着ローラおよび前記粘着シートロールを互いに反対の方向に回転させることにより、前記包装シートを前記粘着シートロールの外周面に接着させながら巻き付けていく第2の工程と、
を有していることを特徴とする、粘着シートロールの包装方法。
【請求項2】
外周面が粘着面とされた粘着シートロールが回転可能に支持されて所定箇所に位置する状態において、前記粘着シートロールの外周面に包装シートを巻き付けるための粘着シートロールの包装装置であって、
前記包装シートを一定の経路で搬送する搬送路を有するコンベアと、
駆動回転自在であり、かつ前記コンベアの搬送路に接近する位置と前記粘着シートロールに接近する位置との両位置間を往復動可能に設けられた吸着ローラと、
を備えており、
前記吸着ローラは、前記コンベアの搬送路に接近したときには、この搬送路上を搬送されてくる包装シートの少なくとも先端寄り部分をこの吸着ローラの外周面に吸着させて巻き取ることが可能であり、かつ前記粘着シートロールに接近したときには、前記吸着ローラの外周面に吸着されている包装シートを前記粘着シートロールの外周面に接触させた状態で回転可能とされていることを特徴とする、粘着シートロールの包装装置。
【請求項3】
請求項2に記載の粘着シートロールの包装装置であって、
前記吸着ローラは、負圧状態に設定可能な内部空間部を有し、かつ外周面には、前記内部空間部に連通する複数の孔部が開口して設けられており、これら複数の孔部は、前記負圧に基づく吸引作用を発揮するように構成されている、粘着シートロールの包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−107662(P2013−107662A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252880(P2011−252880)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(511022029)カタオカキコー有限会社 (2)
【Fターム(参考)】