説明

粘着テープ貼付け用治具及び粘着テープの貼着方法

【課題】ドアフレームのピラー部表面に粘着テープを貼着するのに際し、コーナー部形状に関わらずドアフレームに対して正確に位置決め可能な粘着テープ用治具を提供する。
【解決手段】車両のドアフレームのピラー部に対して粘着テープを貼着するための治具10を、粘着テープを保持可能な粘着テープ係止部材20と、ピラー部に連続する上部フレームの上部端縁の直線状の所定範囲に係合可能な係合部34を有して上部フレームに固定可能な固定部材30と、固定部材30の係合部34をピラー部の直線状の側端縁の所定部位Aに当接可能な位置決め用当接面42aと、固定部材30を上部フレームに固定したとき所定部位Aに当接可能な固定時用当接面42bとを有する位置決めプレート40とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、粘着テープの貼着に関し、特に、車両の縦柱部分など被貼着体の形状に応じて正確に貼着する要求のある粘着テープの貼着のための治具及び貼着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、図9に示すように、車両のドアフレーム2のセンターピラー部4に対して、ドアガラスとの一体感を表現するために例えば濃色の意匠層を有するテープを貼着加工することが行われている。このような貼着加工に際しては、当該部分の良好な外観を確保するために、粘着テープを当該部分の形状に応じ正確に貼着する必要がある。こうした課題を解決するため、出願人は、既に、粘着テープの位置決めとその後の貼着操作を簡易にかつ確実に行うための粘着テープ及び治具を既に開示している(特許文献1)。この治具200は、例えば、ドアフレーム2のセンターピラー部4の上部端縁に固定し、この治具200に粘着テープを装着し、粘着テープを前記センターピラー側フレームに貼着するようになっている。
【特許文献1】特開2004−277558
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
こうした治具200は、センターピラー部4の上端の直線的なコーナー部7を利用して位置決めされ固定されるようになっている。しかしながら、コーナー部が直線的でなく曲線の場合には、治具200の位置決めも固定も困難であった。すなわち、カーブしていない直線的な上部フレーム8にのみ治具を固定しただけでは位置決めが困難であり、カーブ部分に位置決め箇所を設定しても、位置決め精度を確保するのは困難であった。また、カーブしたコーナー部7は広角なコーナー部であることが多く、その場合、センターピラー部4に対する粘着テープの貼着方向を考慮すると上部フレームのみでは安定して治具を固定できなかった。
【0004】
そこで、本発明では、ドアフレームのピラー部表面に粘着テープを貼着するのに際し、コーナー部形状に関わらずドアフレームに対して正確に位置決め可能な粘着テープ用治具を提供することを一つの目的とする。また、本発明では、ドアフレームのピラー部表面に粘着テープを貼着するのに際し、コーナー部形状に関わらずドアフレームに対して安定して固定可能な粘着テープ用治具を提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、ドアフレームへの治具の固定形態を種々検討した結果、ドアフレームの曲線コーナー部分に隣接する上部フレームの直線状部分を利用して固定するとともに、前記曲線コーナー部分に隣接するピラー部の側端縁の直線状部分を利用して位置決めすることで、治具を正確に固定でき、しかも粘着テープの貼着の際の負荷に対しても安定に初期位置に保持できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明によれば以下の手段が提供される。
【0006】
本発明の一つの形態によれば、車両のドアフレームのピラー部に対して粘着テープを貼着するための治具であって、前記粘着テープを保持可能な粘着テープ保持部と、該粘着テープ保持部を前記ピラー部の上端側の所定位置に位置させるための固定部であって、前記ピラー部に連続する上部フレームの上部端縁の直線状の所定範囲に係合可能な上部端縁係合部を有して前記上部フレームに固定可能な固定部と、前記固定部の前記係合部を前記上部端縁に当接させたとき前記ピラー部の直線状の側端縁の所定部位に当接可能な第一の位置決め部位と、前記固定部の前記係合部を前記上部端縁に係合させるとともに前記固定部を前記上部フレームに固定したとき前記所定部位に当接可能な第二の位置決め部位とを有する位置決め部と、を備える、治具が提供される。
【0007】
この発明によれば、前記固定部の前記上部端縁係合部の上部フレームの端縁へ当接させたときと前記固定部の上部フレームへ固定したときとにおいて、それぞれ第一の位置決め部位と第二の位置決め部位とにより固定部のドアフレームに対するに対する位置決めが行われる。すなわち、固定部のドアフレームへの固定のための初期の段階と最終固定時との双方において位置決めが可能となっている。これにより、位置決め時の位置決め状態を固定時においても容易に確保できる。この結果、治具を容易にかつ正確に適切な位置に固定できる。また、治具をドアフレームに対して固定したときにおいても、第二の位置決め部位により位置決め状態が維持されているので、安定した状態で粘着テープの貼着操作を行うことができる。
【0008】
また、この発明によれば、第一のガイド部と第二のガイド部とは、ピラー部の直線状部を対象に位置決めするため、ピラー部の上部に湾曲したコーナー部を有していても確実に位置決めして固定できる。
【0009】
前記位置決め部は、前記固定部の前記係合部を前記上部端縁に当接させたときから前記固定部の前記上部端縁係合部を前記上部端縁に係合させるとともに前記固定部を前記上部フレームに固定したときまで、前記所定部位に対する当接状態が継続されることが好ましい。こうすることで、治具の位置決めから固定するまでの固定化操作を容易に行うことができる。
【0010】
前記位置決め部は、前記固定部の前記上部フレームへの固定時においてドアフレーム内側方向に突出されるバー状体とすることができる。こうしたバー状体を用いることで、ピラー部の側端縁近傍におけるテープ本体の貼着の際に干渉可能性のある部材容積を減容させることができる。また、位置決め部をバー状体とすることで、ピラー部の側端縁の所定部位に対して当接部位の小さい第一及び第二の位置決め部位を得ることができる。
【0011】
前記位置決め部は、前記固定部の前記上部フレームへの固定時においてドアフレーム内側方向に突出されるとともに前記ピラー部の側端縁に沿うプレート状体とすることができる。こうしたプレート状体を用いることで、ピラー部の側端縁の所定範囲にわたって当接する第一及び第二の位置決め部位を得ることができる。
【0012】
前記位置決め部は、前記第二の位置決め部位に隣接し、前記固定部の前記上部フレームへの固定時においてドアフレーム外側に向かって露出されるとともに前記ピラー部の表面と同一面又は該表面よりも内側に位置される端面を有している。こうした端面を有していることにより、粘着テープのピラー部表面への貼着操作を妨げることが抑制される。また、前記端面の下方には、前記固定部の前記上部フレームへの固定時において前記ピラー部の表面側からドアフレーム内側方向に傾斜する傾斜部を備えることができる。こうすることで、粘着テープの貼着に際してスキージーを用いる場合であっても、貼着操作を妨げることが抑制される。
【0013】
前記固定部は、前記上部端縁係合部とともに前記上部フレームを把持可能に前記上部フレームの下方端縁に係合する下部端縁係合部を有することができる。こうした固定部によれば、治具が上部フレームに安定して固定される。また、前記上部端縁係合部と前記下部端縁係合部とは、弾性体の復元力によって前記上部フレームを把持可能に構成することができる。こうすることで、治具が上部フレームに強固に固定される。
【0014】
前記車両のドアフレームの上部フレームとピラー部との間には湾曲するコーナー部を有することができる。こうしたコーナー部を有していても、本発明の治具によれば、治具を容易かつ正確に位置決めして固定することができる。また、前記車両のドアフレームの上部フレームとピラー部との間には、広角のコーナー部を有していてもよい。本発明の治具によれば、治具が安定して固定されているため、広角のコーナー部に連続するピラー部に対しても容易に粘着テープを貼着できる。
【0015】
前記粘着テープは、テープ本体と、該テープ本体の前記粘着テープ保持部への装着側に備えられる分離可能に付与されるタブと、少なくとも前記テープ本体の裏面に付与される離型シートとを備えることができる。こうした粘着テープは、本発明の治具を適用することで、ピラー部に対して容易にかつ正確に貼着される。
【0016】
また、本発明の一つの形態によれば、車両のドアフレームのピラー部表面に粘着テープを貼着する方法であって、前記粘着テープは、テープ本体と、該テープ本体に離可能に連結され前記治具の前記粘着テープ保持部に装着可能なタブと、少なくとも前記テープ本体の裏面に付与される離型シートとを備えており、前記ピラー部に対して、上記いずれかの治具を用いて、前記粘着テープを貼着する工程を備える、貼着方法が提供される。この貼着方法によれば、ドアフレームのピラー部表面に容易にかつ正確にテープを貼着できる。
【0017】
さらに、本発明の一つの形態によれば、ピラー部表面にテープが貼着された車両のドアフレームの製造方法であって、前記粘着テープは、テープ本体と、該テープ本体に離可能に連結され前記治具の前記粘着テープ保持部に装着可能なタブと、少なくとも前記テープ本体の裏面に付与される離型シートとを備えており、前記ピラー部に対して、上記いずれかの治具を用いて、前記粘着テープを貼着する工程を備える、製造方法が提供される。この製造方法によれば、ピラー部表面に正確にテープが貼着された車両のドアフレームを容易に製造できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、自動車のフロントドアフレームのセンターピラー部(以下、ピラー部という。)に粘着テープを貼着するための治具について説明するものであり、図1には、本実施形態の治具10の平面図を示し、図2には側面図を示し、図3には、治具10を用いて貼着する粘着テープ100を示し、図4には治具10の使用例を示す。なお、本明細書において、治具における各部の方向を説明するのに、治具をドアフレームに固定したとき治具よりもドアフレーム側をドアフレーム内側方向というものとし、治具よりも外側方向をドアフレーム外側方向というものとする。
【0019】
本実施形態の治具10について説明するのにあたり、治具10の各部の説明をわかりやすくするために、治具10の説明に先だって、粘着テープ100について説明する。図4に示すように、粘着テープ100は、テープ本体102に分離可能に連結されたタブ110とこれらの裏面に粘着剤層120を介して備えられる離型シート130とを備えている。テープ本体102はピラー部4の表面4aを被覆し、さらにその両側端縁4b、4cの裏面に回り込むのに必要な大きさの長尺体に形成されている。タブ110はテープ本体102の上端縁に沿う略コの字状に形成されており、テープ本体102の上部端縁104に沿って配置されているとともに、上部端縁104の側部のミシン目Mでのみ連結されている。また、タブ110には、治具10に備えられるピン22a,22bに係止される係止孔112a,112bを備えている。こうしたテープ本体102、タブ110の裏面にはそれぞれ粘着剤層を介して離型シート130を備えている。離型シート130には、表面のテープ本体102には到達しない深さでテープ本体102の貼着を容易にするためのスリットが形成されている。
【0020】
次に、治具10について説明する。図1に示すように、治具10は、車両のドアフレーム2のピラー部4の表面4aに粘着テープ100のテープ本体102を貼るための治具であり、粘着テープ係止部材20と、粘着テープ係止部材20をピラー部4の上端の所定位置に固定するための固定部材30と、固定部材30により治具10を適切な位置に固定するための位置決めバー40とを備えている。
【0021】
図1及び図2に示すように、係止部材20は、ドアフレーム2への固定時においてピラー部4の表面4aから所定高さ位置に維持されるように適当な高さの基部11に対して固定されている。プレート状の基部11に対して固定されており、係止部材20は、粘着テープ100のテープ本体102のピラー部4への貼着を妨げないようにピラー部4をまたぐような下方に開いた略コの字状に形成されている。係止部材20の両側に下方を指向して延出される両側の脚部21a、21bには、粘着テープ100のタブ110に設けられた係止孔112aを係止するピン22a、22bを備えている。なお、係止部材20の形態は、粘着テープ100のタブ110及びテープ本体102の形状等に応じた形態を採ることができる。
【0022】
図1及び図2に示すように、固定部材30は、基部11を介して係止部材20に対して固定されている。固定部材30は、上部フレーム8の上部端縁8aの直線状の所定範囲にわたって2点で係合可能な係合部34を有しているとともに、係合部34に対向状に、上部フレーム8の下部端縁8bの直線状部分の所定範囲にわたって当接する当接部38とを有している。また、係合部34には、上部フレーム8の表面に当接可能にマグネット36を備えている。この係合部材30によれば、係合部34が上部端縁8aに係合し、さらに当接部38が下部端縁8bに当接し、さらにマグネット36が上部フレーム8の表面に吸着することで、上部フレーム8の直線状の所定範囲に対して治具10を固定することができるようになっている。
【0023】
図1及び図2に示すように、治具10は、基部11のピラー部4の側端縁4bの所定部位Bに当接可能な位置決めプレート40を備えている。位置決めプレート40は、基部111からドアフレーム内側方向に所定量突出形成されるとともにピラー部4の側端縁4bに沿って下方に延出形成されたL字状に形成されている。位置決めプレート40は、ピラー部4の側端縁4bに沿う平面状の端面を治具10を位置決めするために側端縁4bに当接する当接面42として備えている。当接面42は、治具10の位置決め時において側端縁4bの所定範囲の直線状の所定部位Bに当接する位置決め時当接部位42aと、治具10の固定時においても所定部位Bに当接する固定時当接部位42bとを備えている。さらに、当接面42の位置決め当接面42aと固定時当接部位42bは位置決めプレート40の連続した一平面上にあるため、当接面42は、治具10の位置決め時から固定時までの間の治具10の回動操作の間も所定部位Bに当接するようになっている。この結果、当接面42は、治具10のドアフレーム2に対する位置決め時からドアフレーム2への固定時まで継続して所定部位Bに対して面接触状に当接するようになっている。
【0024】
こうした当接面42に隣接する位置決めプレート40の表面側の端面44は、治具10の固定時において、ピラー部4の表面4aから突出しないように、該表面4aと同一面又はそれより内側となるように形成されている。また、端面44の下端部分は、ピラー部4の表面4aから下方に傾斜した斜面部45となっている。
【0025】
次に、この治具10を用いてドアフレーム2のピラー部4にテープ本体102を貼着する操作の一例について図4を例示して説明する。図4(a)に示すように、まず、治具10をドアフレーム2に対して位置決めするには、治具10の固定部材30の係合部34を上部フレーム8の上部端縁8aの直線状部分に係止させる。次に、図4(b)に示すように、治具10を上部端縁8aに沿って適宜移動させて、位置決めプレート40の当接面42の位置決め時当接部位42aが所定部位Aに当接する位置で治具10を位置決めする。
【0026】
次いで、図4(c)に示すように、上部端縁8aに対する治具10の位置を当接面42を所定部位Aに当接させて維持しつつ治具10を上部端縁8aを中心に下方に回動させ、さらに、当接面42bを下部端縁8bに当接させて、係合部34と当接部38とで上部フレーム8を保持させる(図4(d)参照)。これにより治具10はドアフレーム2に対して固定される。こうした治具10の回動操作の間、当接面42は、継続して所定部位Aに当接し、位置決め時の位置決め状態が安定して維持され、当接部38が下部端縁8bに当接して固定部材30が上部フレーム8を保持したとき(治具10を上部フレーム8に固定したとき)には、当接面42の固定時当接部位42bが所定部位Bに当接して位置決め時の位置決め状態がそのまま維持することができる。なお、治具10の上部フレーム8への固定時においては、位置決めプレート40の端面44は、ピラー部4の表面4aと同一平面かあるいはそれよりも内側に位置されている。
【0027】
こうしてドアフレーム2に対して位置決めされ固定された治具10の係止部材20のピン22a、22bに対して粘着テープ100のタブ110の係止孔112a、112bを掛けることで、粘着テープ100のテープ本体102の上部端縁104がピラー部4に対して正確に位置決めされる。テープ本体102の上部端縁104が位置決めされると、テープ本体102の長さ方向を位置決めは容易になされる。この後、テープ本体102の裏面の離型シート130をテープ本体102の長さの上半分程度を剥離して、離型シート130を剥離したテープ本体102の部分を下から上に向かってスキージー等で押し当てながらテープ本体102をピラー部表面4aに貼着する。スキージーをテープ本体102の上端縁まで到達させたとき、スキージーによる外力により、係止部材20に係止したタブ110とテープ本体102とを連結していたミシン目Mが断裂して、タブ110とテープ本体102とは完全に分離される。
【0028】
タブ110と分離されたテープ本体102の下半分は、下半分の離型シート130を剥離した上、ピラー部表面4aにスキージー等で貼着される。さらに、その後、テープ本体102の裏面の両側端縁に沿う離型シート140a、140bを剥離して、ピラー部4の両側端縁4b、4cを裏面までテープ本体102で巻き込んで貼着作業を終了する。
【0029】
以上、説明した治具10によれば、位置決め時において位置決め時当接部位42aがピラー部4の側端縁4bの所定部位Aに当接することで固定部材30の係合部34の上部フレーム8の上部端縁8aへの固定位置を定めることができるため、簡易に位置決めが可能となっている。係合部34が係合する部位と当接面42が当接する所定部位Aとはそれぞれドアフレーム2の上部端縁8a及び側部端縁の直線状部であるので、ドアフレーム2のコーナー部7の形状に関わらず治具10のドアフレーム2に対する位置決めが可能となっている。
【0030】
また、位置決めプレート40の当接面42は、治具10の位置決めにおいてはその一部42aにて所定部位Aに当接するが、その後、治具10を上部端縁8aを中心に回動させて固定部材30が上部フレーム8を把持して固定するのに至る間において継続して所定部位Aに当接し、位置決め状態を確保した状態での固定化操作ができるようになっている。このため、こうした操作中において一旦位置決めした治具10がずれたりすることがない。さらに、治具10の固定時においては、端面44及び傾斜部45はピラー部4の表面4aに突出されないようになっているため、スキージーのスライド操作を妨げることがなく、位置決めしつつもテープ本体102の貼着操作を妨げないようになっている。さらにまた、治具10によれば、テープ本体102をピラー部4方向に引っ張る操作時の負荷を効果的に支持できるようになっている。
【0031】
また、位置決めプレート40が、ピラー部4の側端縁4a上の所定部位Aに面接触状態で接触されるため、治具10の位置決め時及び固定時において確実に位置決めでき、安定して位置決め状態を維持できる。
【0032】
さらに、治具10の固定部材30の係止部34と当接部38が上部フレーム8に係止されて治具10をドアフレーム2に固定したときには、当接面42bが所定部位Aに当接する。これにより治具10は正確に位置決めされた状態で固定される。そして、治具10に粘着テープ100を装着してテープ本体102のピラー部表面4aへの貼着操作の際には、コーナー部7を挟んで上部フレーム8の上部端縁8aの直線状部に固定した固定部材30とピラー部4の側端縁の直線状部に当接する位置決めプレート40とによって、テープ本体102をピラー部4方向に引っ張る操作時の負荷を効果的に支持できるようになっている。特に、コーナー部7を挟んで2点で支持しているので、ドアフレーム2のコーナー部7が90°を超える広角状であって、ピラー部4の側端縁4bが車両後方へ傾斜している場合であっても、貼着操作の間治具10は安定してドアフレーム2に保持される。
【0033】
以上説明した本実施形態の治具10においては、係止部材20が、本発明の治具の粘着テープ保持部に相当し、固定部材30が固定部に相当し、位置決めプレート40が位置決め部に相当し、当接面42aが第一の位置決め部位に相当し、当接面42bが第二の位置決め部位に相当し、固定部材30が固定部に相当している。
【0034】
(第2の実施形態)
次に、本発明の治具の第2の実施形態について、図5〜図8に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、第1の実施形態と同様の部材については同じ符号を付して説明する。
【0035】
図5に示すように、治具50は、粘着テープ係止部材20と、粘着テープ係止部材20をピラー部4の上端の所定位置に固定するための固定部材70と、固定部材70により治具50を適切な位置に固定するための位置決めバー40とを備えている。
【0036】
図5及び図6に示すように、固定部材70は、基部51を介して係止部材20に対して固定されている。固定部材70は、ドアフレーム2の上部フレーム8の直線状部分の上下端縁8a、8bに係合して把持する把持部材72、76を備えている。上側の把持部材72は、上部フレーム8の上部端縁8aの直線状部分の一定範囲に係合可能でスライド移動可能な係合部74と、この係合部74を操作可能に手などで把持できる操作部75とを備えている。係合部74は、上部フレーム8の上部端縁8aに2点で係合するような係止片74a、74bをその両端部に備えている。係合部74は、治具50を上部フレーム8に対して斜めの状態で係止片74a、74bを上部端縁8aに軽く当てたとき、治具50を上部端縁8aに沿ってスライドできるように形成されている。
【0037】
他方の把持部材76は、下部端縁8bの直線状部分の一定範囲に係合可能な係合部78と操作部75とともに手などで操作可能な操作部79とを備えている。操作部75、79が図示しないばね体の復元力に抗して把持されると係合部75、78が開拡されるようになっているとともに、バネ体の復元力が係合部74、78が上部フレーム8を把持することを付勢するようになっている。
【0038】
図5及び図7に示すように、位置決めバー80は、係止部材20のピラー部4の側端縁4b寄りに形成されており、側端縁4bの直線状部分の所定部位Bに当接するように形成されている。位置決めバー80は、図7に示すように、所定の長さでドアフレーム内側方向に突出される略円柱状体に形成されており、係止部材20の脚部21bの裏面側近傍に位置され、基部51から所定部位Bのやや外側よりを指向して延出される軸部81の先端に備えられている。図7に示すように、本実施形態においては、軸部71と位置決めバー80とは一体に形成されており、これらは全体としてL字状に形成されている。
【0039】
位置決めバー80は、ピラー部4の側端縁4b側に突出する曲面状の端面を、治具50を位置決めするために側端縁4bに当接する当接面82として備えている。当接面82は、治具50の位置決め時において側端縁4bの直線状部の所定部位Bに当接する位置決め時当接部位82aと、治具50の固定時においても所定部位Bに当接する固定時当接部位82bとを備えている。さらに、当接面42の位置決め当接面82aと固定時当接部位82bとは位置決めバー80の連続した当接面82上にあるため、当接面82は、治具50の位置決め時から固定時までの間の治具50の回動操作の間も所定部位Bに当接するようになっている。また、当接面82の所定部位B側は曲面状であって、所定部位Bとは点接触状に当接される。この結果、当接面82は、治具50のドアフレーム2に対する位置決め時からドアフレーム2への固定時まで継続して所定部位Bに対して点接触状に当接するようになっている。
【0040】
位置決めバー80の当接面82に隣接してドアフレーム外側方向に露出される端面84は、ピラー部4の表面4aと同一平面となるかあるいはそれよりもドアフレーム内側方向裏面方向に下がっている。特に、端面84の下端側には、ピラー部表面4aからドアフレーム内側方向に傾斜する傾斜部85を有している。
【0041】
次に、この治具50を用いてドアフレーム2のピラー部4にテープ本体102を貼着する操作の一例について図8を例示して説明する。図8(a)に示すように、まず、治具50をドアフレーム2に対して位置決めするには、治具50の固定部730の操作部75、79を手で把持して、治具50をドアフレーム2に対して斜めに支持し、ドアフレーム2の上部フレーム8の上部端縁8aの直線状部分に係合部34を当てる。次に、図8(b)に示すように、治具50を上部端縁8aに沿ってスライド移動させ、位置決めバー80の位置決め時当接部位82aが所定部位Bに当接するスライド位置にて治具50を止めることで治具50を位置決めする。
【0042】
次いで、図8(c)に示すように、操作部75、79を把持して上部端縁8aに対する治具50の位置を維持しつつ治具50を上部端縁8aを中心に下方に回動させ、さらに、操作部75,79を強く把持して係合部74、78を開拡させ、係合部78を下部端縁8bに係合させる。操作部75、79への負荷を解除すれば、ばね体の復元力によって固定部材70は、上部フレーム8を把持して上部フレーム8に固定される(図8(d)参照)。治具50の当接面82は、こうした治具50の回動操作の間、継続して所定部位Bに当接しており、位置決め時の位置決め状態が安定して維持される。そして、治具50が上部フレーム8に固定された時点においては、当接面82bが所定部位Bに当接し、位置決め時の位置決め状態がそのまま維持され固定される。また、固定時においては、位置決めバー80の端面44は、ピラー部4の表面4aと同一平面かあるいはそれよりも内側に位置されている。
【0043】
以下、第一の実施形態と同様にして粘着テープ100のタブ110を係止部材20に取り付け、その後貼着操作することにより、テープ本体102を容易にかつ正確にピラー部4の表面4aに貼着することができる。
【0044】
以上、説明した治具50によれば、位置決め時において位置決め時当接部位82aがピラー部4の側端縁4bの所定部位Aに当接することで固定部材70の係合部74の上部フレーム8の上部端縁8aへの固定位置を定めることができるため、簡易に位置決めが可能となっている。係合部74が係合する部位と当接面72が当接する所定部位Bとはそれぞれドアフレーム2の上部端縁8a及び側部端縁の直線状部であるので、ドアフレーム2のコーナー部7の形状に関わらず治具50のドアフレーム2に対する位置決めが可能となっている。
【0045】
また、位置決めバー80の当接面42は、治具50の位置決めにおいてはその一部42aにて所定部位Bに当接するが、その後、治具50を上部端縁8aを中心に回動させて固定部材70が上部フレーム8を把持して固定するのに至る間において継続して所定部位Bに当接し、位置決め状態を確保した状態での固定化操作ができるようになっている。このため、こうした操作中において一旦位置決めした治具50がずれたりすることがない。また、位置決めバー80は、ピラー部4の側端縁4bに対してその側方から突出するように形成され点接触状態で所定部位Bに当接するようになっているため、治具50の固定化操作中において容易に当接状態を維持することができるとともに、治具50の固定化操作を妨げないようになっている。さらに、側端縁4b近傍に存在する部材量が少なくなっているため、テープ本体102の貼着操作を妨げないようにもなっている。
【0046】
さらに、治具50の固定部材30の把持部材72,76が上部フレーム8を把持して治具50をドアフレーム2に固定したときには、当接面82bが所定部位Bに当接する。これにより治具50は正確に位置決めされた状態で固定される。そして、治具50に粘着テープ100を装着してテープ本体102のピラー部表面4aへの貼着操作の際には、コーナー部7を挟んで上部フレーム8の上部端縁8aの直線状部に固定した固定部材70とピラー部4の側端縁の直線状部に当接する位置決めバー80とによって、テープ本体102をピラー部4方向に引っ張る操作時の負荷を効果的に支持できるようになっている。特に、コーナー部7を挟んで2点で支持しているので、ドアフレーム2のコーナー部7が90°を超える広角状であって、ピラー部4の側端縁4bが車両後方へ傾斜している場合であっても、貼着操作の間治具50は安定してドアフレーム2に保持される。
【0047】
加えて、治具50によれば、当接部76がピラー部4の側端縁4bばね体の復元力を利用して上部フレーム8を把持するため、強固に治具50をドアフレーム2に固定することができる。また、位置決めバー80の端面84は、治具50の固定時には、ピラー部表面4aと同一面かそれより内側に位置されるため、テープ本体102を貼着するためのスキージー操作を妨げることがなく、さらに、端面84のピラー部4の下端方向側は、ピラー部表面4aからピラー部4の下端方向へ傾斜する傾斜部85を有しているため、スキージーの上方への移動を干渉することがないようになっている。
【0048】
また、固定部材70の挟持部材72の係止部74は、上部フレーム8の上部端縁8aを2点で係合するような係止片74a、74bを備えているため、上部端縁8aへの係止操作が容易であるとともに、係止片の先端部を上部端縁8aに当接させることで安定した位置決め操作が可能となっている。
【0049】
以上説明した本実施形態の治具50においては、係止部材20が、本発明の治具の粘着テープ保持部に相当し、固定部材70が固定部に相当し、位置決めバー80が位置決め部に相当し、当接面82aが第一の位置決め部位に相当し、当接面82bが第二の位置決め部位に相当している。
【0050】
以上説明したこれらの実施形態においては、位置決め部をバー状又はプレート状としたがこれに限定するものではなく、治具の位置決め時及び固定時において、ピラー部の側端縁に当接して接触可能な形状を有していればその形態は問わないで用いることができる。また、位置決め部は、治具に固定されている必要があるが、位置決め時及び固定時において側端縁4bの位置決めのための所定部位に当接可能であれば、治具の基部や粘着テープ保持部に対して移動可能に形成されていてもよい。例えば、第二の実施形態の治具50の場合には、粘着テープ係止部材20の近傍で位置決めバー80をドアフレームの外側方向と内側方向にスライド移動可能に形成することができ、第一の実施形態の治具10の場合には、基部11を中心として位置決めプレート40を回動可能に形成することもできる。このように、位置決め部材を治具の位置決め時と固定時とで異なる位置に配置できるように移動可能とすることで、治具自体を回動させることなく、治具の位置決めから固定までを行うことができる。
【0051】
これらの実施形態においては、粘着テープ100を保持する手段として係止ピン(治具側)と係止孔(粘着テープ側)との組み合わせを用いたが、これに限定するものではなく、挟持や接着など他の公知の固定手法を用いるものとすることもできる。
【0052】
これらの実施形態においては、固定部としては、ドアフレームの上部フレームを把持したり係合させたりして保持するものとしたが、これに限定するものではなく、上部フレームを利用して固定可能な手段であればよい。固定部における固定手段としては、上部フレームの端縁への係合や係止を含む上記実施形態における固定手段のほか、ネジ、クランプ等の圧締め部材、マグネットなどの吸着部材などの他の固定要素を用いるものであってもよい。
【0053】
また、第一の実施形態においては、固定部は、ばね体の復元力を利用するものとしたが、本発明はこれに限定するものではなく、また、弾性体としてばね体に限定しないで、復元力を発揮可能な他の公知の弾性体を用いることができる。また、第二の実施形態においては、マグネットによる吸着力を組み合わせて利用するものとしたが、これに限定するものではなく、固定部材は上部フレームへの係合のみによって固定されるものであってもよい。
【0054】
これらの実施形態においては、アプリケーションフィルムを有しないで貼付け用タブ110を有する粘着テープ100を貼着するものとしたが、これに限定するものではなく、アプリケーションフィルムを有する粘着テープに適用することも可能である。なお、この場合、アプリケーションフィルムの所定部位がテープ保持部に保持されることになる。また、これらの実施形態においては、図4に示す粘着テープ100を貼着するものとしたが、粘着テープ100におけるタブ110やテープ本体102とタブ110との連結形態はこれに限定するものではなく、ピラー部形状や治具形状等によって種々の態様の粘着テープを利用できる。こうした粘着テープ100としては、特開2004−277558に記載の粘着テープを用いることができる。
【0055】
これらの実施形態においては、フロントドアフレーム2のセンターピラー部4を被貼着体としたが、リアドアフレームのピラー部を被貼着体としてもよい。
【0056】
これらの実施形態では、本発明を粘着テープの貼付け用治具の形態として説明したが、本発明の他の実施形態である車両のドアフレームのピラー部表面に粘着テープを貼着する方法やピラー部表面にテープが貼着された車両のドアフレームの製造方法として実施することができることは明らかである。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】第一の実施形態の治具の斜視図(a)と位置決めプレートの斜視図(b)である。
【図2】第一の実施形態の治具の平面図(a)と側面図(b)及び(c)を示す図である。
【図3】粘着テープ100を示す図である。
【図4】治具の使用例(a)〜(d)を示す図である。
【図5】第二の実施形態の治具の平面図である。
【図6】治具の固定部材側の側面図である。
【図7】治具の位置決めバー側の側面図(a)と位置決めバーの斜視図(b)である。
【図8】治具の使用例(a)〜(d)を示す図である。
【図9】従来のドアフレームのセンターピラーへの治具の装着状態を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
2 ドアフレーム、4 ピラー部、4a ピラー部表面、4b、4c 側端縁、7 コーナー部、8 上部フレーム、8a 上部端縁、8b 下部端縁、10、50 治具、11,51 基部、20 粘着テープ係止部材、22a,22b ピン、30、70 固定部材、34、74、78 係合部、75、79 操作部、40 位置決めプレート、42、82 当接面、42a、82a 位置決め時当接部位、42b、82b 固定時当接部位、44、84 端面、45、85 傾斜部、72、76 把持部材、80 位置決めバー、100 粘着テープ、102 テープ本体、110 タブ、112a、112b 係止孔、120 粘着剤層、130 離型シート、A,B 所定部位、M ミシン目。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアフレームのピラー部に対して粘着テープを貼着するための治具であって、
前記粘着テープを保持可能な粘着テープ保持部と、
該粘着テープ保持部を前記ピラー部の上端側に固定するための固定部であって、前記ピラー部に連続する上部フレームの上部端縁の直線状の所定範囲に係合可能な上部端縁係合部を有して前記上部フレームに固定可能な固定部と、
前記固定部の前記係合部を前記上部端縁に当接させたとき前記ピラー部の直線状の側端縁の所定部位に当接可能な第一の位置決め部位と、前記固定部の前記係合部を前記上部端縁に係合させるとともに前記固定部を前記上部フレームに固定したとき前記所定部位に当接可能な第二の位置決め部位とを有する位置決め部と、
を備える、治具。
【請求項2】
前記位置決め部は、前記固定部の前記係合部を前記上部端縁に当接させたときから前記固定部の前記上部端縁係合部を前記上部端縁に係合させるとともに前記固定部を前記上部フレームに固定したときまで、前記所定部位に対する当接状態が継続される、請求項1に記載の治具。
【請求項3】
前記位置決め部は、前記固定部の前記上部フレームへの固定時においてドアフレーム内側方向に突出されるバー状体である、請求項1又は2に記載の治具。
【請求項4】
前記位置決め部は、前記固定部の前記上部フレームへの固定時においてドアフレーム内側方向に突出されるとともに前記ピラー部の側端縁に沿うプレート状体である、請求項1又は2に記載の治具。
【請求項5】
前記位置決め部は、前記第二の位置決め部位に隣接し、前記固定部の前記上部フレームへの固定時においてドアフレーム外側方向に向かって露出されるとともに前記ピラー部の表面と同一面又は該表面よりも内側方向に位置される端面を有している、請求項1〜4のいずれかに記載の治具。
【請求項6】
前記端面の下方には、前記固定部の前記上部フレームへの固定時において前記ピラー部の表面側からドアフレーム内側方向に傾斜する傾斜部を備えている、請求項5に記載の治具。
【請求項7】
前記固定部は、前記上部端縁係合部とともに前記上部フレームを把持可能に前記上部フレームの下方端縁に係合する下部端縁係合部を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の治具。
【請求項8】
前記上部端縁係合部と前記下部端縁係合部とは、弾性体の復元力によって前記上部フレームを把持可能に構成されている、請求項7に記載の治具。
【請求項9】
前記車両のドアフレームの上部フレームとピラー部との間には湾曲するコーナー部を有している、請求項1〜8のいずれかに記載の治具。
【請求項10】
前記車両のドアフレームの上部フレームとピラー部との間には、広角のコーナー部を有している、請求項1〜9のいずれかに記載の治具。
【請求項11】
前記粘着テープは、テープ本体と、該テープ本体に分離可能に連結され前記粘着テープ保持部に装着可能なタブと、少なくとも前記テープ本体の裏面に付与される離型シートとを備えている、請求項1〜10のいずれかに記載の治具。
【請求項12】
車両のドアフレームのピラー部表面に粘着テープを貼着する方法であって、
前記粘着テープは、テープ本体と、該テープ本体に分離可能に連結され前記治具の前記粘着テープ保持部に装着可能なタブと、少なくとも前記テープ本体の裏面に付与される離型シートとを備えており、前記ピラー部に対して、上記いずれかの治具を用いて、前記粘着テープを貼着する工程を備える、貼着方法。
【請求項13】
ピラー部表面にテープが貼着された車両のドアフレームの製造方法であって、
前記粘着テープは、テープ本体と、該テープ本体に離可能に連結され前記治具の前記粘着テープ保持部に装着可能なタブと、少なくとも前記テープ本体の裏面に付与される離型シートとを備えており、前記ピラー部に対して、上記いずれかの治具を用いて、前記粘着テープを貼着する工程を備える、製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−131267(P2007−131267A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−328700(P2005−328700)
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(000150774)株式会社槌屋 (56)