粘着性オーババンデージ
本発明の実施態様は接着性オーババンデージを提供する。実施態様において、バイオセンサとで使用するための接着性オーババンデージが提供される。例示的なオーババンデージは、上面、下面、外側境界及び内側境界を有し、内側境界が、モニタリング装置を受けるように構成された内部開口を画定するものであるフレーム、フレームの下面に配置された接着剤、及び接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、参照によって全開示が本明細書に組み込まれる「Adhesive Overbandage」と題する2007年4月26日出願の米国特許仮出願第60/914,299号の優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本発明の実施態様は、バンデージの分野に関し、より具体的には、粘着性オーババンデージに関する。
【0003】
背景
皮膚にテープ止め又は接着される装置を装用する患者にとって、発汗が大きな問題になることがある。発汗のせいで及び/又は水分もしくは他の物質の他の供給源などのせいで水が包帯/バンデージの下に貯まり、それを皮膚から浮き上がらせるおそれがある。バンデージによって定位置に保持又は係着されるバイオセンサの場合、バンデージのずれがバイオセンサそのもののずれ(全体的又は部分的)を招きかねない。長期使用せざるを得ない一部のユーザにおいて、問題の程度は増すおそれがある。
【0004】
添付図面と併せて読まれる以下の詳細な説明により、本発明の実施態様が容易に理解されよう。添付図面中、本発明の実施態様は例として示されるものであり、限定として示されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の実施態様に従う長方形オーババンデージの平面図を示す。
【図2】本発明の実施態様に従う楕円形オーババンデージの平面図を示す。
【図3】本発明の実施態様に従う多層オーババンデージの断面図を示す。
【図4】本発明の実施態様に従うオーババンデージの断面図を示す。
【図5A】本発明の実施態様に従う2パーツ剥離ライナに結合されたオーババンデージを示す。
【図5B】本発明の実施態様に従う2パーツ剥離ライナに結合されたオーババンデージを示す。
【図6A】本発明の実施態様に従う展開かつ分離状態にある図5A及び図5Bの2パーツ剥離ライナを示す。
【図6B】本発明の実施態様に従う展開かつ分離状態にある図5A及び図5Bの2パーツ剥離ライナを示す。
【図7】本発明の実施態様に従うモニタリング装置に適用される直前のオーババンデージを示す。
【図8】本発明の実施態様に従うモニタリング装置の上及び周囲に適用されたオーババンデージを示す。
【図9A】本発明の実施態様に従うオーババンデージガイドを示す。
【図9B】本発明の実施態様に従うオーババンデージガイドを示す。
【図9C】本発明の実施態様に従うオーババンデージガイドを示す。
【図10A】本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置を示す。
【図10B】本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置を示す。
【図10C】本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置を示す。
【0006】
発明の実施態様の詳細な説明
以下の詳細な説明では、添付図面の一部を形成する参照番号が添付図面に付与され、本発明を実施することができるように図示された実施態様として示される。本発明の範囲を逸することなく、他の実施態様を使用し、構造的又は論理的変更を加えることができることが理解されよう。したがって、以下の詳細な説明は限定的な意味で受け取られてはならず、本発明の実施態様の範囲は請求の範囲及びその均等物によって画定される。
【0007】
様々な動作が、複数の別個の動作として順に、本発明の実施態様の理解に役立つことができるやり方で説明されるかもしれないが、説明の順序は、それらの動作が順序依存性であることを意味するものと解釈されるべきではない。
【0008】
説明は、遠近法ベースの記述、たとえば上昇/下降、前/後及び上/下を使用するかもしれない。そのような記載は、単に、説明を容易にするために使用され、本発明の実施態様の適用を制限することを意図したものではない。
【0009】
語「結合」及び「接続」ならびにそれらの派生語が使用されることがある。これらの語は、互いに同義語として意図したものではないことが理解されるべきである。むしろ、特定の実施態様において、「接続」は、二つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを示すために使用されることができる。「結合」は、二つ以上の要素が直接物理的又は電気的に接触していることを意味することができる。しかし、「結合」はまた、二つ以上の要素が互いに直接接触してはいないが、互いに協働又は相互作用することを意味することもできる。
【0010】
説明に関して、「A/B」又は「A及び/又はB」の形式の語句は「(A)、(B)又は(A及びB)」を意味する。説明に関して、「A、B及びCの少なくとも一つ」の形式の語句は「(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)」を意味する。説明に関して、「(A)B」の形式の語句は「(B)又は(AB)」を意味する。すなわち、Aは任意の要素である。
【0011】
説明は、同じ又は異なる実施態様の一つ以上を指すことができる語句「実施態様において」を使用することがある。さらには、本発明の実施態様に関して使用される「含む」、「含有する」、「有する」などの語は同義語である。
【0012】
本発明の実施態様は粘着性オーババンデージを提供する。実施態様において、バイオセンサとで使用するための粘着性オーババンデージが提供される。
【0013】
本発明に関して、語「オーババンデージ」とは、皮膚上に位置する又は接着剤及び/又は別のバンデージを使用してすでに皮膚に接着されている装置の上に適用することができるバンデージをいう。オーババンデージは、すでにある装置/バンデージの上に適用されると、すでにある装置/バンデージが皮膚に接着する又は皮膚上に留まる時間を延ばすことができるという点で他ならぬ利点を有する。
【0014】
皮膚上の接着剤又は接着性バンデージの長期使用の間、接着剤の強さ又は粘着力が低下し、固定された装置及び/又はバンデージが皮膚から剥がれ始めることがある。これは、たとえば、ユーザが発汗すること、シャワー、水泳などからの水との接触、皮脂との接触、ほこり及び他の物質との接触などによって引き起こされることができる。加えて、装置及び/又はバンデージは、個人がバンデージをつついたり、装置/バンデージを衣服、家具などに当てたり引っかけたりする結果として、取り外しに望まれる時期よりも前に皮膚から剥がれ始めることもある。したがって、装置又はバンデージ上の接着剤をずらせる状況が数多くあり、装置をさらに固定するためのオーババンデージの必要性を生じさせる。
【0015】
一例として、連続ブドウ糖モニタリング装置は、オンスキンモニタリングユニットに結合されたセンサを含むことができる。センサをユーザの皮膚に挿入することができ、ユーザの感知された組織/流体中のブドウ糖の量を示す信号をオンスキンユニット中の電子回路に通信することができる。実施態様において、そのような連続ブドウ糖モニタリング装置は、装置の下面及び/又はユーザの皮膚に直接適用されることができる接着性バンデージ又は接着剤で皮膚に接着することができる。このような装置は、センサを交換しなければならなくなる前にたとえば3、5、7日又はそれを超える規定使用期間を有しなければならない。商品の相対的コスト差及び交換の相対的困難さのせいで、使用期間(3、5、7日又はそれを超える期間)の満了よりも前に装置又は接着剤が部分的にずれるならば、実施態様において、オーババンデージを使用して装置を皮膚に固定し直すことが、装置/センサを取り外し、新たなセンサ及び/又は新たな接着剤でやり直すよりも費用効果的及び/又はより望ましいかもしれない。
【0016】
したがって、実施態様において、上面、下面、外側境界及び内側境界を有し、内側境界が、モニタリング装置を受けるように構成された内部開口を画定するものであるフレーム、フレームの下面に配置された接着剤、及び接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナを含むオーババンデージが提供される。
【0017】
図1は、本発明の実施態様に従うオーババンデージ100の平面図を示す。オーババンデージ100は、長方形のフレーム102及び内部104を有する状態で示されている。しかし、実施態様において、内部104は、何もなくてもよい。代替態様において、内部104は、非接着性材料のような材料を含んでもよい。
【0018】
図2は、本発明の実施態様に従うオーババンデージ200の平面図を示す。オーババンデージ200は、楕円形のフレーム202及び内部204を有する状態で示されている。実施態様において、内部204は、何もなくてもよい。代替態様において、内部104は、非接着性材料を含んでもよい。もう一つの実施態様において、内部204は、接着性又は部分的に接着性の材料を含んでもよい。
【0019】
図1及び2は、本発明の実施態様に従う二つの例示的な形状のオーババンデージを示すが、他の形状、たとえば正方形、円形、多角形、規則的形状、不規則的形状などを使用することもできる。実施態様において、図1及び2は、フレームの内部境界と外部境界とがフレーム適合するもの示すが、境界の形状は異なってもよく、たとえば、楕円形のオーババンデージが長方形の内部を有するなどであってもよい。
【0020】
オーババンデージのフレーム(たとえば図1及び2に示すフレーム102及び202)の幅は、適当な幅であってもよいが、好ましくは、十分な接着を提供するのに十分な幅である。実施態様において、フレームは、下にある接着性バンデージ/パッチ及び個人の皮膚の両方に接触しながらそれら両方に十分に接着するのに十分な幅広さである。
【0021】
実施態様において、フレームは、幅が約0.25インチ〜約2インチ又はそれよりも大であることができる。実施態様において、内部(たとえば内部104及び204)は、幅×長さ寸法が約1〜2インチ×1〜2インチであることができる。これらの寸法は単なる例であり、様々な装置とでの使用に望まれるように調節することができる。実施態様において、内部は、オーババンデージとともに使用される装置の形状に特異的に適合するようなサイズ及び形状であることができる。
【0022】
実施態様において、フレームは単層又は多層であることができる。実施態様において、フレームは、片側に接着剤を有するプラスチック、発泡体又は布系の材料/テープであることができる。実施態様において、フレームは、フィルム系又はポリウレタン系のバンデージ材料であることができる。実施態様において、フレームは、透明、半透明又は不透明であることができ、実施態様において、様々な色の一つ以上でできていることができる。実施態様において、フレームは、水分、たとえば汗の吸い上げ及び/又は水蒸気の透過を許すための通気性を提供することができる。
【0023】
実施態様において、適当な接着剤としては、医療用接着剤、アクリル樹脂、シアノアクリレート、メタクリレート、フィブリンのりなどを挙げることができる。実施態様において、比較的高い蒸気透過度を有する接着剤を使用すると、皮膚からの水分及び/又は水蒸気の除去を高めることができる。
【0024】
実施態様において、オーババンデージは通気性であることができる(すなわち、水蒸気を外に放出することができるが、液状の水分を内側に浸透させない)。実施態様において、通気性バンデージは、一つ以上の通気性材料から一つ以上の層として構築することができる。もう一つの実施態様において、選択された材料にかかわらず、通気性オーババンデージは、たとえば、フレーム材料中に小さな孔を形成する(たとえばレーザ又は他の手段を使用することにより)ことによって構築することもできる。実施態様において、適当な孔は、約100オングストローム〜約5ミクロンの直径を有することができる。実施態様において、孔は、相互接続されていてもよいし、別個であってもよい。
【0025】
実施態様において、バンデージによる水蒸気放出は、皮膚から水分を吸い取る材料を使用することによって高めることができる。実施態様において、別個の吸い上げ層(たとえば不織布層)を通気性層の上又は好ましくは下に適用することができる。
【0026】
図3は、本発明の実施態様に従う例示的な多層オーババンデージ300の断面図を示す。オーババンデージ300がフレーム302とともに示されている。実施態様において、フレーム302は、支持層であってもよいし、吸い上げ又は通気性層であってもよい。フレーム302の下には接着剤306が配置されており、均一なシート、パターン化、溝状などとして設けられることができる。吸い上げ層308がフレーム302の上に配置された状態で示されている。実施態様において、フレーム302及び層308の代わりに一つの吸い上げ層を設けることもできる。吸い上げ層308の上には、通気性層310、たとえば通気性フィルムが示されている。通気性層310は、様々な場所の一つ以上で、下にある形体に取り付けることができ、実施態様において、オーババンデージ300の一部又は全部を覆うことができる。実施態様において、吸い上げ層308、フレーム302及び通気性層310は、同じ又は異なる材料から構築することができる。図3の構造は単なる例であり、より多数又は少数の層を用いて様々な構成で望みどおりにオーババンデージを構築することができる。
【0027】
実施態様において、通気性及び/又は吸い上げ層には、たとえばポリマーのような適当な材料、たとえばポリエチレンテレフタレート、半結晶質ポリアミド、たとえばナイロン6もしくはナイロン66のようなポリイミド、たとえばポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリメチルペンテン、ポリイソブチレン、ポリオレフィンコポリマー、ポリエステルコポリマー、フルオロポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、官能化ポリオレフィン、エチル酢酸ビニルコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、又は、たとえばポリカーボネート、ポリアクリル樹脂、ポリメタクリル樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、スチレン及びジエンのランダム及びブロックコポリマー、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンゴムならびにそれらの混合物を含む非晶質熱可塑性材料を使用することができる。適当な材料の他の例は、ポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリウレタン、芳香族エポキシ樹脂、非晶質ポリエステル、非晶質ポリアミド、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)コポリマー、ポリフェニレンオキシド合金、耐衝撃性ポリスチレン、ポリスチレンコポリマー、フッ素化エラストマー、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテルイミド、メタクリル酸ポリエチレンコポリマー、耐衝撃性改善ポリオレフィン又は非晶質フルオロポリマーを含むことができる。
【0028】
上述したような実施態様において、オーババンデージは、何もない内部を有することもできるし、実施態様において、オーババンデージは、内部を橋渡しする材料を提供されることもできる。
【0029】
図4はオーババンデージ400の断面図を示す。オーババンデージ400はフレーム402の二つの部分を示す。オーババンデージ400はまた、フレーム402によって画定される内部開口を橋渡しする材料404を示す。実施態様において、さらなる材料406が、たとえば図示するようにフレームとして提供され、配設されてもよい。材料406は、フレーム402の材料と同じ又は異なる材料であることができる。実施態様において、材料406は、材料404を挟む又はさらに固定するために提供されることができる。図4は、フレーム402、材料404及び材料406の各縁が整合した状態を示すが、他の構造、たとえば材料404がフレーム402の外縁まで延びない構造を提供することもできる。実施態様において、材料404は、接着剤をはじめとする多様な取り付け機構の一つ以上を使用してフレーム402上(及び、場合によっては材料406上)の所望の場所に固定することができる。実施態様において、フレーム402及び材料404は、さらなる材料306なしで使用することもできる。実施態様において、接着剤408をフレーム402上に配置して、オーババンデージ400を皮膚及び装置/バンデージに接着することができる。
【0030】
実施態様において、材料404は、防水性であることができ、たとえば防水性フィルムであることができる。実施態様において、材料404は、微生物がバンデージを通り抜けないように選択されることができ、実施態様において、水蒸気を逃がすことができる。実施態様において、材料404は、任意の形態の水が有意な量で下にある装置又は皮膚の方向にバンデージを横断することを防ぐことができる。実施態様において、材料404は、透明、半透明又は不透明であることができ、多様な色の一つ以上でできていることができる。実施態様において、材料404は、完全に非接着性であることもできるし、少なくともフレーム402によって画定される内部を橋渡しする領域において非接着性であることもできる。もう一つの実施態様において、材料404は、オーババンデージ400を下にある装置に固定しやすくするために、下にある装置に接触する面に接着剤を含むこともできる。そのような実施態様において、適当な接着剤は、オーババンデージ400を下にある装置から比較的容易に剥がすことを可能にする接着剤であることができる。実施態様において、材料404は、オンスキンユニット/装置の上及び周囲に配置されたとき、破断することなく伸びるのに十分な可撓性を有することができる。実施態様において、材料404は、材料404が関連の装置に比較的ぴったりフィットすることを可能し、オーババンデージ400を下にあるバンデージ/装置及びユーザの皮膚の上の正しい固定位置に配置することを可能にするために可撓性又は弾性であることができる。
【0031】
実施態様において、フレームは、下面(皮膚接触面)に接着剤を提供されることができる。実施態様において、オーババンデージ上の接着剤は、オーババンデージを皮膚に接着させる直前に容易に剥がすことができる剥離ライナによって覆われることができる。実施態様において、剥離ライナは、多様な形状で提供されることができ、タブ又はウィングをはじめとする一つ又は多数のパーツにあることができ、ユーザにとってほとんど難なくオーババンデージの取り付けを可能にする。
【0032】
図5A及び5Bは、本発明の実施態様に従う例示的な2パーツ剥離ライナ506に結合されたオーババンデージ500を示す。オーババンデージ500はフレーム502及び内部504を有する。剥離ライナ506は二つのパーツ508、510を有する。実施態様において、剥離ライナパーツ508、510は、図示するように、それぞれ折り重ねられることができる。実施態様において、各パーツ508、510の、互い又はパーツ508、510の他方のもう一つの面に接触する面が、所望により、パーツ508、510の折り重ね構造を維持するための接着剤を提供されてもよい。図示するように、パーツ508、510は互いに重なることができる。パーツ508、510はそれぞれタブ512、514を有する。タブ512、514は、剥離ライナパーツ508、510を剥がすためにユーザが把持するための場所を提供する。操作中、実施態様において、ユーザがタブ512を引くと、オーババンデージ500の下面の部分上の接着剤を露出させることができる。ユーザはまた、タブ514を引くと同時、引く前又は引いた後にタブ514を引いて、それにより、オーババンデージ500の下面の他の部分上の接着剤を露出させることができる。実施態様において、パーツ508、510の重なり構造は、取り外しの順序、すなわち、最外のパーツ(パーツ508)が最初に取り外されることを示唆することができる。
【0033】
実施態様において、オーババンデージ500は、剥離ライナ506の取り外しの前又は後でオンスキンユニットの上に配置することができる。実施態様において、内部504を覆わない又は囲わない剥離ライナを提供すると、オーババンデージ500をオンスキンユニットの上に配置することができ、後で剥離ライナ506を取り外す場合、オーババンデージ500の接着剤がユーザによって乱される又は環境条件(ほこり、くず、水分など)による影響を受ける程度を減らすことができる。
【0034】
他の実施態様において、剥離ライナは、重なり合ってもよいし重なり合わなくてもよい、より多数又は少数のパーツを提供されることができる。実施態様において、タブは、設けられても設けられなくてもよく、設けられる場合、そのようなタブは、いかなる適当なサイズ、形状、色などであることもできる。実施態様において、タブは、様々な剥離ライナパーツを取り外す推奨順序を示すために色分け及び/又は番号付けされてもよい。
【0035】
図6A及び6Bは、本発明の実施態様に従う展開かつ分離状態にある図5A及び5Bの2パーツ剥離ライナを示す。図6Aは、タブ514及び開口した内部602を有する展開された剥離ライナパーツ510を示す。図6Bは、タブ512及び開口した内部604を有する展開された剥離ライナパーツ508を示す。
【0036】
実施態様において、オーババンデージは、たとえばエチレンオキシド又は別の滅菌剤によって滅菌されたピールパウチ中で個別に提供されることができる。
【0037】
図7は、モニタリング装置708に適用される直前のオーババンデージ700を示す。オーババンデージ700は、長方形のフレーム702及び内部704を有する状態で示されている。実施態様において、内部704は、何もなくてもよい。代替態様において、内部704は、非接着性、接着性又は部分的接着性の材料を含んでもよい。オーババンデージ700が上方に用意され、モニタリング装置708及び接着性バンデージ/パッチ710の上に適用される準備ができている。実施態様において、例示的なモニタリング装置は連続ブドウ糖モニタリング装置である。実施態様において、接着性バンデージ/パッチ710はモニタリング装置708の下面全体を覆うことができる。もう一つの実施態様において、接着性バンデージ/パッチ710は、モニタリング装置の下面の一部分のみを覆って、たとえば、関連するセンサを出すための画定された開口を提供することもできる。接着性バンデージ/パッチ710がモニタリング装置708の下面全体を覆う実施態様において、関連するセンサは、オンスキンユニットの端部又は側面から出すこともできるし、実施態様において、そのようなセンサは、接着性バンデージ/パッチ又はセンサの所望の出口場所に配置された別個の材料(フォイル、フィルムなど)を突き破るのに十分な強度を有することもできる。
【0038】
オーババンデージがユーザの皮膚上の装置に適用される実施態様において、部品の接着品質を高めるために、さらなる接着剤をオーババンデージの下面及び/又は装置、既存のバンデージ/パッチ及び/又は皮膚の接触面に適用してもよい。実施態様において、オーババンデージを適用する前に、皮膚又は装置/バンデージの表面を適当な溶液又は化合物で清浄又は準備してその区域を滅菌及び/又は前処理することもできる。
【0039】
図8は、本発明の実施態様の、皮膚モニタリング装置808の上及び周囲に適用されたオーババンデージ800を示す。オーババンデージ800は、フレーム802及び内部開口804を有する。説明のため、下にある接着性バンデージ/パッチ810を見せるためにフレーム802の一部分が切り欠かれている。実施態様において、オーババンデージ800は、内部開口804を通してオンスキンモニタリング装置808の周囲で接着性バンデージ/パッチ810の一部分を見ることができるよう、オンスキンモニタリング装置808の外寸よりも大きい内部開口804を有することができる。
【0040】
したがって、実施態様において、モニタリング装置を皮膚にさらに固定する方法であって、一次バンデージで少なくとも部分的に皮膚に固定されているモニタリング装置の上及び周囲に、上面、下面、外側境界及び内部開口を画定する内側境界を有するフレーム、フレームの下面に配置された接着剤、及び接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナを含むオーババンデージを配置すること、及び剥離ライナを取り外して接着剤を露出させ、オーババンデージを皮膚及び一次バンデージの少なくとも一部分に接着させることを含む方法が提供される。
【0041】
図9A、9B及び9Cは、本発明の実施態様のオーババンデージガイド902を示す。図9Aは、オンスキンモニタリング装置906及び一次バンデージ/パッチ908と係合する前のガイド902を示す。図9Bは、ガイド902の方向に従う、適用の直前のオーババンデージ904を示す。図9Cは、オンスキンモニタリング装置906との係合を解除された後のガイド902を示す。
【0042】
ガイド902は、ユーザがオーババンデージ904をオンスキンモニタリング装置906及び一次バンデージ/パッチ908と正しく整合させることを支援するために使用することができる。ガイド902は、一つ以上のオンスキンモニタリング装置、たとえばオンスキンモニタリング装置906のサイズ及び/又は形状と嵌合するように構成されていることができる開口910をガイド902のハウジングのベースに有する。実施態様において、ガイド902の向き付けは、ガイド902が一つの向きではフィットするが、別の向きではフィットしないよう、オンスキンモニタリング装置のサイズ及び/又は形状に特異的であることができる。実施態様において、ガイド902、オーババンデージ904、一次バンデージ/パッチ908及び/又はオンスキンモニタリング装置906におけるさらなるマーキング、色などを使用して、各部品を向き付け及び/又は正しく整合させることもできる。
【0043】
図9B及び9Cはまた、オーババンデージ904を剥離ライナ912とともに示す。剥離ライナ912は、配置プロセスの任意の時点でオーババンデージ904から取り外すことができる。実施態様において、剥離ライナ912は、オーババンデージ904の接着面がほこり、くず、水分などと接触する又はガイド902の表面に偶発的に接着する機会を減らすよう、オーババンデージ904がオンスキンモニタリング装置906の上/周囲に配置されたのち、取り外すことができる。剥離ライナ912は、ガイド902の係合解除の前又は後でモニタリング装置906から取り外すことができる。
【0044】
実施態様において、ガイド902は、複数回再使用することもできるし、望むならば、使い捨てであることもできる。
【0045】
実施態様において、オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成された開口を有し、ベースを有するハウジングを含み、ベースが、オーババンデージの開口に合致するように構成されたサイズ及び/又は形状を有して、ハウジングの上及びユーザの皮膚の上又はユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲でのオーババンデージの向き付け及び/又は指向を誘導するものであるオーババンデージガイドが提供される。
【0046】
実施態様を説明する目的のために、語「合致するように構成された」とは、様々な部品のサイズ及び/又は形状が適合又は類似していること又は一つの部品が関連部品の配置及び/又は機能を実質的に妨げないことをいう。
【0047】
図10A、10B及び10Cは、本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置1002を示す。図10Aは、オンスキンモニタリング装置1006及び一次バンデージ/パッチ1008の上/周囲に配置される前のオーババンデージ1004に関連する配置ガイド1002を示す。実施態様において、配置ガイド1002は、ユーザが把持するための一つ以上の形体、たとえばグリップ1010を有することができる。実施態様において、配置装置1002は、オーババンデージ1004と脱着可能に結合し、オーババンデージ1004を構造的に支持するための一体化された支持体1012を有することができる。支持体1012は、オーババンデージ1004との結合を提供するために、オーババンデージ接触面上に低粘着性接着剤を有することができる。あるいはまた、配置ガイド1002は、その下開口(図示せず)で少量の逆圧を生ずることを許し、それがオーババンデージ1004に直接伝達される又は一体化された支持体1012中の一つ以上の穴を介して伝達される(支持体が使用される場合)ことができるように変形可能であってもよい。実施態様において、配置ガイド1002、オーババンデージ1004、一次バンデージ/パッチ1008、オンスキンモニタリング装置1006及び/又は支持体1012におけるさらなるマーキング、色などを使用して、各部品を向き付け及び/又は正しく整合させることもできる。
【0048】
実施態様において、配置ガイド1002は、オーババンデージ支持体1012と一体化された又はそれに結合されたベースを有するハウジングを含むことができる。オンスキンモニタリング装置1006の上/周囲へのオーババンデージ1004の配置を受け入れるために、配置ガイドハウジング及び/又は支持体1012のベースは開口(図示せず)を有することができる。この構成では、実施態様において、オーババンデージ1004は、オーババンデージ1004の開口を橋渡しする材料を有することができ、その場合、その材料は、配置ガイドハウジング及び/又は支持体1012のベースの開口によって収容されることができる。他の実施態様において、オーババンデージ1004の開口は、そのような材料がなくてもよい。
【0049】
図10Aはまた、オーババンデージ1004を剥離ライナ1014とともに示す。剥離ライナ1014は、配置プロセス中の任意の時点でオーババンデージ1004から取り外すことができる。実施態様において、剥離ライナ1014は、オーババンデージ1004の接着面がほこり、くず、水分などと接触する又はオンスキンモニタリング装置1006の表面に偶発的に接着する機会を減らすよう、オーババンデージ1004がオンスキンモニタリング装置1006の上/周囲に配置されたのち、取り外すことができる。
【0050】
図10Bは、オンスキンモニタリング装置の上に配置された後の、オーババンデージ1004に関連する配置ガイド1002及び支持体1012を示す。図10Cは、モニタリング装置1006及び一次バンデージ/パッチ1008の上/周囲に配置されたオーババンデージ1004を示し、オンスキンモニタリング装置1006及びオーババンデージ1004からの配置ガイド1002及び支持体1012の係合解除を示す。
【0051】
実施態様において、配置ガイド1002及び支持体1012は、複数回再使用することもできるし、望むならば、使い捨てであることもできる。
【0052】
実施態様において、ベースを有するハウジング、ベースに結合され、オーババンデージをユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲に配置するためにオーババンデージと結合するように構成されたオーババンデージ支持体を含み、ベース及びオーババンデージ支持体が、オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成され、オーババンデージの開口に合致するように構成された開口を有して、ユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲でのオーババンデージの向き付け及び/又は指向を誘導するものであるオーババンデージ配置ガイドが提供される。
【0053】
好ましい実施態様を説明するために特定の実施態様を例示し、説明したが、本発明の範囲を逸することなく、同じ目的を達成すると推測される多様な代替及び/又は均等な実施態様又は具現態様を、図示され、説明された実施態様に代えて用いることができることが当業者によって理解されよう。当業者は、実施態様を非常に多様な方法で具現化することができることを容易に理解するであろう。本出願は、本明細書で論じられる実施態様の適合又は変形態様を包含するものと解釈される。したがって、本発明に従う実施態様は請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されるものと明示的に解釈される。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、参照によって全開示が本明細書に組み込まれる「Adhesive Overbandage」と題する2007年4月26日出願の米国特許仮出願第60/914,299号の優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本発明の実施態様は、バンデージの分野に関し、より具体的には、粘着性オーババンデージに関する。
【0003】
背景
皮膚にテープ止め又は接着される装置を装用する患者にとって、発汗が大きな問題になることがある。発汗のせいで及び/又は水分もしくは他の物質の他の供給源などのせいで水が包帯/バンデージの下に貯まり、それを皮膚から浮き上がらせるおそれがある。バンデージによって定位置に保持又は係着されるバイオセンサの場合、バンデージのずれがバイオセンサそのもののずれ(全体的又は部分的)を招きかねない。長期使用せざるを得ない一部のユーザにおいて、問題の程度は増すおそれがある。
【0004】
添付図面と併せて読まれる以下の詳細な説明により、本発明の実施態様が容易に理解されよう。添付図面中、本発明の実施態様は例として示されるものであり、限定として示されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の実施態様に従う長方形オーババンデージの平面図を示す。
【図2】本発明の実施態様に従う楕円形オーババンデージの平面図を示す。
【図3】本発明の実施態様に従う多層オーババンデージの断面図を示す。
【図4】本発明の実施態様に従うオーババンデージの断面図を示す。
【図5A】本発明の実施態様に従う2パーツ剥離ライナに結合されたオーババンデージを示す。
【図5B】本発明の実施態様に従う2パーツ剥離ライナに結合されたオーババンデージを示す。
【図6A】本発明の実施態様に従う展開かつ分離状態にある図5A及び図5Bの2パーツ剥離ライナを示す。
【図6B】本発明の実施態様に従う展開かつ分離状態にある図5A及び図5Bの2パーツ剥離ライナを示す。
【図7】本発明の実施態様に従うモニタリング装置に適用される直前のオーババンデージを示す。
【図8】本発明の実施態様に従うモニタリング装置の上及び周囲に適用されたオーババンデージを示す。
【図9A】本発明の実施態様に従うオーババンデージガイドを示す。
【図9B】本発明の実施態様に従うオーババンデージガイドを示す。
【図9C】本発明の実施態様に従うオーババンデージガイドを示す。
【図10A】本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置を示す。
【図10B】本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置を示す。
【図10C】本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置を示す。
【0006】
発明の実施態様の詳細な説明
以下の詳細な説明では、添付図面の一部を形成する参照番号が添付図面に付与され、本発明を実施することができるように図示された実施態様として示される。本発明の範囲を逸することなく、他の実施態様を使用し、構造的又は論理的変更を加えることができることが理解されよう。したがって、以下の詳細な説明は限定的な意味で受け取られてはならず、本発明の実施態様の範囲は請求の範囲及びその均等物によって画定される。
【0007】
様々な動作が、複数の別個の動作として順に、本発明の実施態様の理解に役立つことができるやり方で説明されるかもしれないが、説明の順序は、それらの動作が順序依存性であることを意味するものと解釈されるべきではない。
【0008】
説明は、遠近法ベースの記述、たとえば上昇/下降、前/後及び上/下を使用するかもしれない。そのような記載は、単に、説明を容易にするために使用され、本発明の実施態様の適用を制限することを意図したものではない。
【0009】
語「結合」及び「接続」ならびにそれらの派生語が使用されることがある。これらの語は、互いに同義語として意図したものではないことが理解されるべきである。むしろ、特定の実施態様において、「接続」は、二つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを示すために使用されることができる。「結合」は、二つ以上の要素が直接物理的又は電気的に接触していることを意味することができる。しかし、「結合」はまた、二つ以上の要素が互いに直接接触してはいないが、互いに協働又は相互作用することを意味することもできる。
【0010】
説明に関して、「A/B」又は「A及び/又はB」の形式の語句は「(A)、(B)又は(A及びB)」を意味する。説明に関して、「A、B及びCの少なくとも一つ」の形式の語句は「(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)」を意味する。説明に関して、「(A)B」の形式の語句は「(B)又は(AB)」を意味する。すなわち、Aは任意の要素である。
【0011】
説明は、同じ又は異なる実施態様の一つ以上を指すことができる語句「実施態様において」を使用することがある。さらには、本発明の実施態様に関して使用される「含む」、「含有する」、「有する」などの語は同義語である。
【0012】
本発明の実施態様は粘着性オーババンデージを提供する。実施態様において、バイオセンサとで使用するための粘着性オーババンデージが提供される。
【0013】
本発明に関して、語「オーババンデージ」とは、皮膚上に位置する又は接着剤及び/又は別のバンデージを使用してすでに皮膚に接着されている装置の上に適用することができるバンデージをいう。オーババンデージは、すでにある装置/バンデージの上に適用されると、すでにある装置/バンデージが皮膚に接着する又は皮膚上に留まる時間を延ばすことができるという点で他ならぬ利点を有する。
【0014】
皮膚上の接着剤又は接着性バンデージの長期使用の間、接着剤の強さ又は粘着力が低下し、固定された装置及び/又はバンデージが皮膚から剥がれ始めることがある。これは、たとえば、ユーザが発汗すること、シャワー、水泳などからの水との接触、皮脂との接触、ほこり及び他の物質との接触などによって引き起こされることができる。加えて、装置及び/又はバンデージは、個人がバンデージをつついたり、装置/バンデージを衣服、家具などに当てたり引っかけたりする結果として、取り外しに望まれる時期よりも前に皮膚から剥がれ始めることもある。したがって、装置又はバンデージ上の接着剤をずらせる状況が数多くあり、装置をさらに固定するためのオーババンデージの必要性を生じさせる。
【0015】
一例として、連続ブドウ糖モニタリング装置は、オンスキンモニタリングユニットに結合されたセンサを含むことができる。センサをユーザの皮膚に挿入することができ、ユーザの感知された組織/流体中のブドウ糖の量を示す信号をオンスキンユニット中の電子回路に通信することができる。実施態様において、そのような連続ブドウ糖モニタリング装置は、装置の下面及び/又はユーザの皮膚に直接適用されることができる接着性バンデージ又は接着剤で皮膚に接着することができる。このような装置は、センサを交換しなければならなくなる前にたとえば3、5、7日又はそれを超える規定使用期間を有しなければならない。商品の相対的コスト差及び交換の相対的困難さのせいで、使用期間(3、5、7日又はそれを超える期間)の満了よりも前に装置又は接着剤が部分的にずれるならば、実施態様において、オーババンデージを使用して装置を皮膚に固定し直すことが、装置/センサを取り外し、新たなセンサ及び/又は新たな接着剤でやり直すよりも費用効果的及び/又はより望ましいかもしれない。
【0016】
したがって、実施態様において、上面、下面、外側境界及び内側境界を有し、内側境界が、モニタリング装置を受けるように構成された内部開口を画定するものであるフレーム、フレームの下面に配置された接着剤、及び接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナを含むオーババンデージが提供される。
【0017】
図1は、本発明の実施態様に従うオーババンデージ100の平面図を示す。オーババンデージ100は、長方形のフレーム102及び内部104を有する状態で示されている。しかし、実施態様において、内部104は、何もなくてもよい。代替態様において、内部104は、非接着性材料のような材料を含んでもよい。
【0018】
図2は、本発明の実施態様に従うオーババンデージ200の平面図を示す。オーババンデージ200は、楕円形のフレーム202及び内部204を有する状態で示されている。実施態様において、内部204は、何もなくてもよい。代替態様において、内部104は、非接着性材料を含んでもよい。もう一つの実施態様において、内部204は、接着性又は部分的に接着性の材料を含んでもよい。
【0019】
図1及び2は、本発明の実施態様に従う二つの例示的な形状のオーババンデージを示すが、他の形状、たとえば正方形、円形、多角形、規則的形状、不規則的形状などを使用することもできる。実施態様において、図1及び2は、フレームの内部境界と外部境界とがフレーム適合するもの示すが、境界の形状は異なってもよく、たとえば、楕円形のオーババンデージが長方形の内部を有するなどであってもよい。
【0020】
オーババンデージのフレーム(たとえば図1及び2に示すフレーム102及び202)の幅は、適当な幅であってもよいが、好ましくは、十分な接着を提供するのに十分な幅である。実施態様において、フレームは、下にある接着性バンデージ/パッチ及び個人の皮膚の両方に接触しながらそれら両方に十分に接着するのに十分な幅広さである。
【0021】
実施態様において、フレームは、幅が約0.25インチ〜約2インチ又はそれよりも大であることができる。実施態様において、内部(たとえば内部104及び204)は、幅×長さ寸法が約1〜2インチ×1〜2インチであることができる。これらの寸法は単なる例であり、様々な装置とでの使用に望まれるように調節することができる。実施態様において、内部は、オーババンデージとともに使用される装置の形状に特異的に適合するようなサイズ及び形状であることができる。
【0022】
実施態様において、フレームは単層又は多層であることができる。実施態様において、フレームは、片側に接着剤を有するプラスチック、発泡体又は布系の材料/テープであることができる。実施態様において、フレームは、フィルム系又はポリウレタン系のバンデージ材料であることができる。実施態様において、フレームは、透明、半透明又は不透明であることができ、実施態様において、様々な色の一つ以上でできていることができる。実施態様において、フレームは、水分、たとえば汗の吸い上げ及び/又は水蒸気の透過を許すための通気性を提供することができる。
【0023】
実施態様において、適当な接着剤としては、医療用接着剤、アクリル樹脂、シアノアクリレート、メタクリレート、フィブリンのりなどを挙げることができる。実施態様において、比較的高い蒸気透過度を有する接着剤を使用すると、皮膚からの水分及び/又は水蒸気の除去を高めることができる。
【0024】
実施態様において、オーババンデージは通気性であることができる(すなわち、水蒸気を外に放出することができるが、液状の水分を内側に浸透させない)。実施態様において、通気性バンデージは、一つ以上の通気性材料から一つ以上の層として構築することができる。もう一つの実施態様において、選択された材料にかかわらず、通気性オーババンデージは、たとえば、フレーム材料中に小さな孔を形成する(たとえばレーザ又は他の手段を使用することにより)ことによって構築することもできる。実施態様において、適当な孔は、約100オングストローム〜約5ミクロンの直径を有することができる。実施態様において、孔は、相互接続されていてもよいし、別個であってもよい。
【0025】
実施態様において、バンデージによる水蒸気放出は、皮膚から水分を吸い取る材料を使用することによって高めることができる。実施態様において、別個の吸い上げ層(たとえば不織布層)を通気性層の上又は好ましくは下に適用することができる。
【0026】
図3は、本発明の実施態様に従う例示的な多層オーババンデージ300の断面図を示す。オーババンデージ300がフレーム302とともに示されている。実施態様において、フレーム302は、支持層であってもよいし、吸い上げ又は通気性層であってもよい。フレーム302の下には接着剤306が配置されており、均一なシート、パターン化、溝状などとして設けられることができる。吸い上げ層308がフレーム302の上に配置された状態で示されている。実施態様において、フレーム302及び層308の代わりに一つの吸い上げ層を設けることもできる。吸い上げ層308の上には、通気性層310、たとえば通気性フィルムが示されている。通気性層310は、様々な場所の一つ以上で、下にある形体に取り付けることができ、実施態様において、オーババンデージ300の一部又は全部を覆うことができる。実施態様において、吸い上げ層308、フレーム302及び通気性層310は、同じ又は異なる材料から構築することができる。図3の構造は単なる例であり、より多数又は少数の層を用いて様々な構成で望みどおりにオーババンデージを構築することができる。
【0027】
実施態様において、通気性及び/又は吸い上げ層には、たとえばポリマーのような適当な材料、たとえばポリエチレンテレフタレート、半結晶質ポリアミド、たとえばナイロン6もしくはナイロン66のようなポリイミド、たとえばポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリメチルペンテン、ポリイソブチレン、ポリオレフィンコポリマー、ポリエステルコポリマー、フルオロポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、官能化ポリオレフィン、エチル酢酸ビニルコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、又は、たとえばポリカーボネート、ポリアクリル樹脂、ポリメタクリル樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、スチレン及びジエンのランダム及びブロックコポリマー、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンゴムならびにそれらの混合物を含む非晶質熱可塑性材料を使用することができる。適当な材料の他の例は、ポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリウレタン、芳香族エポキシ樹脂、非晶質ポリエステル、非晶質ポリアミド、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)コポリマー、ポリフェニレンオキシド合金、耐衝撃性ポリスチレン、ポリスチレンコポリマー、フッ素化エラストマー、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテルイミド、メタクリル酸ポリエチレンコポリマー、耐衝撃性改善ポリオレフィン又は非晶質フルオロポリマーを含むことができる。
【0028】
上述したような実施態様において、オーババンデージは、何もない内部を有することもできるし、実施態様において、オーババンデージは、内部を橋渡しする材料を提供されることもできる。
【0029】
図4はオーババンデージ400の断面図を示す。オーババンデージ400はフレーム402の二つの部分を示す。オーババンデージ400はまた、フレーム402によって画定される内部開口を橋渡しする材料404を示す。実施態様において、さらなる材料406が、たとえば図示するようにフレームとして提供され、配設されてもよい。材料406は、フレーム402の材料と同じ又は異なる材料であることができる。実施態様において、材料406は、材料404を挟む又はさらに固定するために提供されることができる。図4は、フレーム402、材料404及び材料406の各縁が整合した状態を示すが、他の構造、たとえば材料404がフレーム402の外縁まで延びない構造を提供することもできる。実施態様において、材料404は、接着剤をはじめとする多様な取り付け機構の一つ以上を使用してフレーム402上(及び、場合によっては材料406上)の所望の場所に固定することができる。実施態様において、フレーム402及び材料404は、さらなる材料306なしで使用することもできる。実施態様において、接着剤408をフレーム402上に配置して、オーババンデージ400を皮膚及び装置/バンデージに接着することができる。
【0030】
実施態様において、材料404は、防水性であることができ、たとえば防水性フィルムであることができる。実施態様において、材料404は、微生物がバンデージを通り抜けないように選択されることができ、実施態様において、水蒸気を逃がすことができる。実施態様において、材料404は、任意の形態の水が有意な量で下にある装置又は皮膚の方向にバンデージを横断することを防ぐことができる。実施態様において、材料404は、透明、半透明又は不透明であることができ、多様な色の一つ以上でできていることができる。実施態様において、材料404は、完全に非接着性であることもできるし、少なくともフレーム402によって画定される内部を橋渡しする領域において非接着性であることもできる。もう一つの実施態様において、材料404は、オーババンデージ400を下にある装置に固定しやすくするために、下にある装置に接触する面に接着剤を含むこともできる。そのような実施態様において、適当な接着剤は、オーババンデージ400を下にある装置から比較的容易に剥がすことを可能にする接着剤であることができる。実施態様において、材料404は、オンスキンユニット/装置の上及び周囲に配置されたとき、破断することなく伸びるのに十分な可撓性を有することができる。実施態様において、材料404は、材料404が関連の装置に比較的ぴったりフィットすることを可能し、オーババンデージ400を下にあるバンデージ/装置及びユーザの皮膚の上の正しい固定位置に配置することを可能にするために可撓性又は弾性であることができる。
【0031】
実施態様において、フレームは、下面(皮膚接触面)に接着剤を提供されることができる。実施態様において、オーババンデージ上の接着剤は、オーババンデージを皮膚に接着させる直前に容易に剥がすことができる剥離ライナによって覆われることができる。実施態様において、剥離ライナは、多様な形状で提供されることができ、タブ又はウィングをはじめとする一つ又は多数のパーツにあることができ、ユーザにとってほとんど難なくオーババンデージの取り付けを可能にする。
【0032】
図5A及び5Bは、本発明の実施態様に従う例示的な2パーツ剥離ライナ506に結合されたオーババンデージ500を示す。オーババンデージ500はフレーム502及び内部504を有する。剥離ライナ506は二つのパーツ508、510を有する。実施態様において、剥離ライナパーツ508、510は、図示するように、それぞれ折り重ねられることができる。実施態様において、各パーツ508、510の、互い又はパーツ508、510の他方のもう一つの面に接触する面が、所望により、パーツ508、510の折り重ね構造を維持するための接着剤を提供されてもよい。図示するように、パーツ508、510は互いに重なることができる。パーツ508、510はそれぞれタブ512、514を有する。タブ512、514は、剥離ライナパーツ508、510を剥がすためにユーザが把持するための場所を提供する。操作中、実施態様において、ユーザがタブ512を引くと、オーババンデージ500の下面の部分上の接着剤を露出させることができる。ユーザはまた、タブ514を引くと同時、引く前又は引いた後にタブ514を引いて、それにより、オーババンデージ500の下面の他の部分上の接着剤を露出させることができる。実施態様において、パーツ508、510の重なり構造は、取り外しの順序、すなわち、最外のパーツ(パーツ508)が最初に取り外されることを示唆することができる。
【0033】
実施態様において、オーババンデージ500は、剥離ライナ506の取り外しの前又は後でオンスキンユニットの上に配置することができる。実施態様において、内部504を覆わない又は囲わない剥離ライナを提供すると、オーババンデージ500をオンスキンユニットの上に配置することができ、後で剥離ライナ506を取り外す場合、オーババンデージ500の接着剤がユーザによって乱される又は環境条件(ほこり、くず、水分など)による影響を受ける程度を減らすことができる。
【0034】
他の実施態様において、剥離ライナは、重なり合ってもよいし重なり合わなくてもよい、より多数又は少数のパーツを提供されることができる。実施態様において、タブは、設けられても設けられなくてもよく、設けられる場合、そのようなタブは、いかなる適当なサイズ、形状、色などであることもできる。実施態様において、タブは、様々な剥離ライナパーツを取り外す推奨順序を示すために色分け及び/又は番号付けされてもよい。
【0035】
図6A及び6Bは、本発明の実施態様に従う展開かつ分離状態にある図5A及び5Bの2パーツ剥離ライナを示す。図6Aは、タブ514及び開口した内部602を有する展開された剥離ライナパーツ510を示す。図6Bは、タブ512及び開口した内部604を有する展開された剥離ライナパーツ508を示す。
【0036】
実施態様において、オーババンデージは、たとえばエチレンオキシド又は別の滅菌剤によって滅菌されたピールパウチ中で個別に提供されることができる。
【0037】
図7は、モニタリング装置708に適用される直前のオーババンデージ700を示す。オーババンデージ700は、長方形のフレーム702及び内部704を有する状態で示されている。実施態様において、内部704は、何もなくてもよい。代替態様において、内部704は、非接着性、接着性又は部分的接着性の材料を含んでもよい。オーババンデージ700が上方に用意され、モニタリング装置708及び接着性バンデージ/パッチ710の上に適用される準備ができている。実施態様において、例示的なモニタリング装置は連続ブドウ糖モニタリング装置である。実施態様において、接着性バンデージ/パッチ710はモニタリング装置708の下面全体を覆うことができる。もう一つの実施態様において、接着性バンデージ/パッチ710は、モニタリング装置の下面の一部分のみを覆って、たとえば、関連するセンサを出すための画定された開口を提供することもできる。接着性バンデージ/パッチ710がモニタリング装置708の下面全体を覆う実施態様において、関連するセンサは、オンスキンユニットの端部又は側面から出すこともできるし、実施態様において、そのようなセンサは、接着性バンデージ/パッチ又はセンサの所望の出口場所に配置された別個の材料(フォイル、フィルムなど)を突き破るのに十分な強度を有することもできる。
【0038】
オーババンデージがユーザの皮膚上の装置に適用される実施態様において、部品の接着品質を高めるために、さらなる接着剤をオーババンデージの下面及び/又は装置、既存のバンデージ/パッチ及び/又は皮膚の接触面に適用してもよい。実施態様において、オーババンデージを適用する前に、皮膚又は装置/バンデージの表面を適当な溶液又は化合物で清浄又は準備してその区域を滅菌及び/又は前処理することもできる。
【0039】
図8は、本発明の実施態様の、皮膚モニタリング装置808の上及び周囲に適用されたオーババンデージ800を示す。オーババンデージ800は、フレーム802及び内部開口804を有する。説明のため、下にある接着性バンデージ/パッチ810を見せるためにフレーム802の一部分が切り欠かれている。実施態様において、オーババンデージ800は、内部開口804を通してオンスキンモニタリング装置808の周囲で接着性バンデージ/パッチ810の一部分を見ることができるよう、オンスキンモニタリング装置808の外寸よりも大きい内部開口804を有することができる。
【0040】
したがって、実施態様において、モニタリング装置を皮膚にさらに固定する方法であって、一次バンデージで少なくとも部分的に皮膚に固定されているモニタリング装置の上及び周囲に、上面、下面、外側境界及び内部開口を画定する内側境界を有するフレーム、フレームの下面に配置された接着剤、及び接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナを含むオーババンデージを配置すること、及び剥離ライナを取り外して接着剤を露出させ、オーババンデージを皮膚及び一次バンデージの少なくとも一部分に接着させることを含む方法が提供される。
【0041】
図9A、9B及び9Cは、本発明の実施態様のオーババンデージガイド902を示す。図9Aは、オンスキンモニタリング装置906及び一次バンデージ/パッチ908と係合する前のガイド902を示す。図9Bは、ガイド902の方向に従う、適用の直前のオーババンデージ904を示す。図9Cは、オンスキンモニタリング装置906との係合を解除された後のガイド902を示す。
【0042】
ガイド902は、ユーザがオーババンデージ904をオンスキンモニタリング装置906及び一次バンデージ/パッチ908と正しく整合させることを支援するために使用することができる。ガイド902は、一つ以上のオンスキンモニタリング装置、たとえばオンスキンモニタリング装置906のサイズ及び/又は形状と嵌合するように構成されていることができる開口910をガイド902のハウジングのベースに有する。実施態様において、ガイド902の向き付けは、ガイド902が一つの向きではフィットするが、別の向きではフィットしないよう、オンスキンモニタリング装置のサイズ及び/又は形状に特異的であることができる。実施態様において、ガイド902、オーババンデージ904、一次バンデージ/パッチ908及び/又はオンスキンモニタリング装置906におけるさらなるマーキング、色などを使用して、各部品を向き付け及び/又は正しく整合させることもできる。
【0043】
図9B及び9Cはまた、オーババンデージ904を剥離ライナ912とともに示す。剥離ライナ912は、配置プロセスの任意の時点でオーババンデージ904から取り外すことができる。実施態様において、剥離ライナ912は、オーババンデージ904の接着面がほこり、くず、水分などと接触する又はガイド902の表面に偶発的に接着する機会を減らすよう、オーババンデージ904がオンスキンモニタリング装置906の上/周囲に配置されたのち、取り外すことができる。剥離ライナ912は、ガイド902の係合解除の前又は後でモニタリング装置906から取り外すことができる。
【0044】
実施態様において、ガイド902は、複数回再使用することもできるし、望むならば、使い捨てであることもできる。
【0045】
実施態様において、オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成された開口を有し、ベースを有するハウジングを含み、ベースが、オーババンデージの開口に合致するように構成されたサイズ及び/又は形状を有して、ハウジングの上及びユーザの皮膚の上又はユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲でのオーババンデージの向き付け及び/又は指向を誘導するものであるオーババンデージガイドが提供される。
【0046】
実施態様を説明する目的のために、語「合致するように構成された」とは、様々な部品のサイズ及び/又は形状が適合又は類似していること又は一つの部品が関連部品の配置及び/又は機能を実質的に妨げないことをいう。
【0047】
図10A、10B及び10Cは、本発明の実施態様に従うオーババンデージ配置装置1002を示す。図10Aは、オンスキンモニタリング装置1006及び一次バンデージ/パッチ1008の上/周囲に配置される前のオーババンデージ1004に関連する配置ガイド1002を示す。実施態様において、配置ガイド1002は、ユーザが把持するための一つ以上の形体、たとえばグリップ1010を有することができる。実施態様において、配置装置1002は、オーババンデージ1004と脱着可能に結合し、オーババンデージ1004を構造的に支持するための一体化された支持体1012を有することができる。支持体1012は、オーババンデージ1004との結合を提供するために、オーババンデージ接触面上に低粘着性接着剤を有することができる。あるいはまた、配置ガイド1002は、その下開口(図示せず)で少量の逆圧を生ずることを許し、それがオーババンデージ1004に直接伝達される又は一体化された支持体1012中の一つ以上の穴を介して伝達される(支持体が使用される場合)ことができるように変形可能であってもよい。実施態様において、配置ガイド1002、オーババンデージ1004、一次バンデージ/パッチ1008、オンスキンモニタリング装置1006及び/又は支持体1012におけるさらなるマーキング、色などを使用して、各部品を向き付け及び/又は正しく整合させることもできる。
【0048】
実施態様において、配置ガイド1002は、オーババンデージ支持体1012と一体化された又はそれに結合されたベースを有するハウジングを含むことができる。オンスキンモニタリング装置1006の上/周囲へのオーババンデージ1004の配置を受け入れるために、配置ガイドハウジング及び/又は支持体1012のベースは開口(図示せず)を有することができる。この構成では、実施態様において、オーババンデージ1004は、オーババンデージ1004の開口を橋渡しする材料を有することができ、その場合、その材料は、配置ガイドハウジング及び/又は支持体1012のベースの開口によって収容されることができる。他の実施態様において、オーババンデージ1004の開口は、そのような材料がなくてもよい。
【0049】
図10Aはまた、オーババンデージ1004を剥離ライナ1014とともに示す。剥離ライナ1014は、配置プロセス中の任意の時点でオーババンデージ1004から取り外すことができる。実施態様において、剥離ライナ1014は、オーババンデージ1004の接着面がほこり、くず、水分などと接触する又はオンスキンモニタリング装置1006の表面に偶発的に接着する機会を減らすよう、オーババンデージ1004がオンスキンモニタリング装置1006の上/周囲に配置されたのち、取り外すことができる。
【0050】
図10Bは、オンスキンモニタリング装置の上に配置された後の、オーババンデージ1004に関連する配置ガイド1002及び支持体1012を示す。図10Cは、モニタリング装置1006及び一次バンデージ/パッチ1008の上/周囲に配置されたオーババンデージ1004を示し、オンスキンモニタリング装置1006及びオーババンデージ1004からの配置ガイド1002及び支持体1012の係合解除を示す。
【0051】
実施態様において、配置ガイド1002及び支持体1012は、複数回再使用することもできるし、望むならば、使い捨てであることもできる。
【0052】
実施態様において、ベースを有するハウジング、ベースに結合され、オーババンデージをユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲に配置するためにオーババンデージと結合するように構成されたオーババンデージ支持体を含み、ベース及びオーババンデージ支持体が、オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成され、オーババンデージの開口に合致するように構成された開口を有して、ユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲でのオーババンデージの向き付け及び/又は指向を誘導するものであるオーババンデージ配置ガイドが提供される。
【0053】
好ましい実施態様を説明するために特定の実施態様を例示し、説明したが、本発明の範囲を逸することなく、同じ目的を達成すると推測される多様な代替及び/又は均等な実施態様又は具現態様を、図示され、説明された実施態様に代えて用いることができることが当業者によって理解されよう。当業者は、実施態様を非常に多様な方法で具現化することができることを容易に理解するであろう。本出願は、本明細書で論じられる実施態様の適合又は変形態様を包含するものと解釈される。したがって、本発明に従う実施態様は請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されるものと明示的に解釈される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面、下面、外側境界及び内側境界を有し、前記内側境界が、モニタリング装置を受けるように構成された内部開口を画定するものであるフレーム、
前記フレームの前記下面に配置された接着剤、及び
前記接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナ
を含むオーババンデージ。
【請求項2】
前記内部開口を橋渡しする材料をさらに含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項3】
前記材料が透明である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項4】
前記材料が防水性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項5】
前記材料が微生物の通り抜けに対して耐性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項6】
前記材料が水蒸気透過性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項7】
前記材料が可撓性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項8】
前記材料が、少なくとも、前記フレームの前記内部開口によって画定される区域において接着剤を有しない、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項9】
前記内部開口を橋渡しする前記材料が前記フレームの前記上面に配置されている、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項10】
前記フレームの前記上面の前記内部開口を橋渡しする、前記材料の上に配置されたさらなるフレームをさらに含む、請求項9記載のオーババンデージ。
【請求項11】
前記剥離ライナが、それぞれが前記接着剤に脱着可能に結合された多数のパーツを含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項12】
前記剥離ライナの前記多数のパーツの少なくとも二つが重なる、請求項11記載のオーババンデージ。
【請求項13】
前記多数のパーツの少なくとも一つが折り重ねられている、請求項11記載のオーババンデージ。
【請求項14】
前記多数のパーツが、前記剥離ライナを把持し、取り外すためのタブを含む、請求項11記載のオーババンデージ。
【請求項15】
前記タブが、推奨される取り外し順序を示すために少なくとも色分け又は番号付けされている、請求項14記載のオーババンデージ。
【請求項16】
前記フレームがプラスチック、発泡体又は布材料を含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項17】
前記フレームが通気性材料を含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項18】
前記通気性材料が複数の孔を含む、請求項17記載のオーババンデージ。
【請求項19】
フレームの上面及びフレームの下面の少なくとも一方の上で下面と接着剤との間に配置された少なくとも一つの吸い上げ層をさらに含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項20】
フレームの上面に配置された少なくとも一つの吸い上げ層及び前記少なくとも一つの吸い上げ層の上に配置され、オーババンデージの最外面を形成する少なくとも一つの通気性フィルムをさらに含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項21】
前記フレームが吸い上げ材料を含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項22】
前記フレーム上に配置され、オーババンデージの最外面を形成する少なくとも一つの通気性フィルムをさらに含む、請求項21記載のオーババンデージ。
【請求項23】
前記内部開口が、連続ブドウ糖モニタリング装置のオンスキン部分を受けるように構成されている、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項24】
モニタリング装置を皮膚にさらに固定する方法であって、
一次バンデージですでに少なくとも部分的に皮膚に固定されているモニタリング装置の上及び周囲に、
上面、下面、外境側界及び内部開口を画定する内側境界を有するフレーム、
前記フレームの前記下面に配置された接着剤、及び
前記接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナ
を含むオーババンデージを配置すること、及び
剥離ライナを取り外して接着剤を露出させ、オーババンデージを皮膚及び一次バンデージの少なくとも一部分に接着させること
を含む方法。
【請求項25】
前記剥離ライナが、それぞれが前記接着剤に脱着可能に結合された少なくとも第一のパーツ及び第二のパーツを含み、剥離ライナを取り外すことが、まず前記剥離ライナの前記第一のパーツを取り外し、次いで前記剥離ライナの前記第二のパーツを取り外すことを含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成された開口を有し、ベースを有するハウジングを含み、
ベースが、オーババンデージの開口に合致するように構成されたサイズ及び/又は形状を有して、ハウジングの上及びユーザの皮膚の上及びユーザの皮膚上の部品の上/周囲でのオーババンデージの向き付けを誘導するものであるオーババンデージガイド。
【請求項27】
ベースを有するハウジング、
ベースに結合され、オーババンデージをユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲に配置するためにオーババンデージと結合するように構成されたオーババンデージ支持体
を含み、
ベース及びオーババンデージ支持体が、オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成され、オーババンデージの開口に合致するように構成された開口を有して、ユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲でのオーババンデージの向き付けを誘導するものであるオーババンデージ配置ガイド。
【請求項1】
上面、下面、外側境界及び内側境界を有し、前記内側境界が、モニタリング装置を受けるように構成された内部開口を画定するものであるフレーム、
前記フレームの前記下面に配置された接着剤、及び
前記接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナ
を含むオーババンデージ。
【請求項2】
前記内部開口を橋渡しする材料をさらに含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項3】
前記材料が透明である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項4】
前記材料が防水性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項5】
前記材料が微生物の通り抜けに対して耐性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項6】
前記材料が水蒸気透過性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項7】
前記材料が可撓性である、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項8】
前記材料が、少なくとも、前記フレームの前記内部開口によって画定される区域において接着剤を有しない、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項9】
前記内部開口を橋渡しする前記材料が前記フレームの前記上面に配置されている、請求項2記載のオーババンデージ。
【請求項10】
前記フレームの前記上面の前記内部開口を橋渡しする、前記材料の上に配置されたさらなるフレームをさらに含む、請求項9記載のオーババンデージ。
【請求項11】
前記剥離ライナが、それぞれが前記接着剤に脱着可能に結合された多数のパーツを含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項12】
前記剥離ライナの前記多数のパーツの少なくとも二つが重なる、請求項11記載のオーババンデージ。
【請求項13】
前記多数のパーツの少なくとも一つが折り重ねられている、請求項11記載のオーババンデージ。
【請求項14】
前記多数のパーツが、前記剥離ライナを把持し、取り外すためのタブを含む、請求項11記載のオーババンデージ。
【請求項15】
前記タブが、推奨される取り外し順序を示すために少なくとも色分け又は番号付けされている、請求項14記載のオーババンデージ。
【請求項16】
前記フレームがプラスチック、発泡体又は布材料を含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項17】
前記フレームが通気性材料を含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項18】
前記通気性材料が複数の孔を含む、請求項17記載のオーババンデージ。
【請求項19】
フレームの上面及びフレームの下面の少なくとも一方の上で下面と接着剤との間に配置された少なくとも一つの吸い上げ層をさらに含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項20】
フレームの上面に配置された少なくとも一つの吸い上げ層及び前記少なくとも一つの吸い上げ層の上に配置され、オーババンデージの最外面を形成する少なくとも一つの通気性フィルムをさらに含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項21】
前記フレームが吸い上げ材料を含む、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項22】
前記フレーム上に配置され、オーババンデージの最外面を形成する少なくとも一つの通気性フィルムをさらに含む、請求項21記載のオーババンデージ。
【請求項23】
前記内部開口が、連続ブドウ糖モニタリング装置のオンスキン部分を受けるように構成されている、請求項1記載のオーババンデージ。
【請求項24】
モニタリング装置を皮膚にさらに固定する方法であって、
一次バンデージですでに少なくとも部分的に皮膚に固定されているモニタリング装置の上及び周囲に、
上面、下面、外境側界及び内部開口を画定する内側境界を有するフレーム、
前記フレームの前記下面に配置された接着剤、及び
前記接着剤に脱着可能に結合された剥離ライナ
を含むオーババンデージを配置すること、及び
剥離ライナを取り外して接着剤を露出させ、オーババンデージを皮膚及び一次バンデージの少なくとも一部分に接着させること
を含む方法。
【請求項25】
前記剥離ライナが、それぞれが前記接着剤に脱着可能に結合された少なくとも第一のパーツ及び第二のパーツを含み、剥離ライナを取り外すことが、まず前記剥離ライナの前記第一のパーツを取り外し、次いで前記剥離ライナの前記第二のパーツを取り外すことを含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成された開口を有し、ベースを有するハウジングを含み、
ベースが、オーババンデージの開口に合致するように構成されたサイズ及び/又は形状を有して、ハウジングの上及びユーザの皮膚の上及びユーザの皮膚上の部品の上/周囲でのオーババンデージの向き付けを誘導するものであるオーババンデージガイド。
【請求項27】
ベースを有するハウジング、
ベースに結合され、オーババンデージをユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲に配置するためにオーババンデージと結合するように構成されたオーババンデージ支持体
を含み、
ベース及びオーババンデージ支持体が、オンスキンモニタリング装置と嵌合するように構成され、オーババンデージの開口に合致するように構成された開口を有して、ユーザの皮膚上の部品の上及び/又は周囲でのオーババンデージの向き付けを誘導するものであるオーババンデージ配置ガイド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【公表番号】特表2010−526566(P2010−526566A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506494(P2010−506494)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/061440
【国際公開番号】WO2008/134441
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(507379500)アイセンス コーポレーション (12)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/061440
【国際公開番号】WO2008/134441
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(507379500)アイセンス コーポレーション (12)
【Fターム(参考)】
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