粘着性蛍光測定バンド
【課題】蛍光測定バンドを提供する。
【解決手段】使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンドは、使用者の体の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンドと、このバンドに取り付けられている発光器と、このバンドに取り付けられている光検出器と、を備えている。この蛍光測定バンドの発光器は蛍光発光ビーズにより吸収される光を発光するように構成されており、光検出器は蛍光発光ビーズにより発光される蛍光を検出するように構成されている。
【解決手段】使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンドは、使用者の体の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンドと、このバンドに取り付けられている発光器と、このバンドに取り付けられている光検出器と、を備えている。この蛍光測定バンドの発光器は蛍光発光ビーズにより吸収される光を発光するように構成されており、光検出器は蛍光発光ビーズにより発光される蛍光を検出するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【０００１】
〔発明の背景〕
１．発明の分野
本発明は、一般に、医療装置に関連しており、特に、蛍光分析技法を使用している、医療装置、キット、および方法、に関連している。
【０００２】
２．関連技術の説明
体液中の、グルコース等のような、分析物をモニターする（例えば、検出および／または測定する）ための、種々の装置および方法が医療の専門家および素人の両方により用いられている。例えば、血糖をモニターするための、測光式および電気化学式の装置および方法の使用は糖尿病の治療のために広く用いられるようになってきている。
【０００３】
体液中の分析物を検出および測定するために設計されている蛍光分析技法もまた報告されている。例えば、米国特許第５，３４２，７８９号、同６，０４０，１９４号および同６，２３２，１３０号は、血液またはその他の体液の中のグルコース濃度を定量するために適合しているセンサーを含む、種々の上記のような技法および関連の体内センサー、を記載している。
【０００４】
本発明の特徴および利点のさらに良い理解が、本発明の原理が利用されている例示的な実施形態を記載している以下の詳細な説明、および添付図面、の参照により、得られるであろう。
【０００５】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
図１は、本発明の種々の実施形態に関連している、蛍光発光ビーズ１０と、発光器１２と、光検出器１４と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。蛍光発光ビーズ１０は、入射光ＩＬ（発光器１２により発光されている）を吸収する結果として蛍光ＦＬを発光する少なくとも１種類の蛍光性の反応物（例えば、蛍光性の色素）、を含んでおり、この発光した蛍光ＦＬの特性は蛍光発光ビーズに連絡している（例えば、接触している）分析物の濃度により決まる。このような蛍光発光ビーズの中に含むことのできる蛍光性の反応物、および分析物との連絡の際におけるこれらの作用は、米国特許第５，３４２，７８９号、同６，０４０，１９４号、および同６，２３２，１３０号において記載されており、これらのそれぞれは、このように、参照により、本明細書に完全に組み入れられている。また、蛍光発光ビーズＦＢは、例えば、アルギネート等のような、封止材料も含むことができる。
【０００６】
図２は本発明の種々の実施形態に関連している、使用者の体Ｂの中に植え込まれている蛍光発光ビーズ２０と、発光器２２と、光検出器２４と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。図２において示されている使用者の体Ｂの部分は、角質層ＳＣ、表皮部分Ｅおよび真皮部分Ｄ、を含む。
【０００７】
蛍光発光ビーズ１０と同様に、蛍光発光ビーズ２０は、入射光ＩＬ（発光器２２により発光されている）を吸収する結果として蛍光ＦＬを発光する少なくとも１種類の蛍光性の反応物（例えば、蛍光性の色素）、を含んでおり、この発光した蛍光の特性は蛍光発光ビーズに連絡している分析物の濃度により決まる。
【０００８】
図２は、使用者の体（Ｂ）の中に植え込まれている蛍光発光のビーズ２０、を描いている。この状況において、入射光ＩＬおよび蛍光ＦＬは、入射光ＩＬが使用者の体を通過して蛍光発光ビーズ１０に到達することができ、蛍光ＦＬが使用者の体を通過して光検出器２４に到達できるような、波長および強度、を有している。蛍光発光ビーズ２０は少なくとも１種類の蛍光性の反応物を含んでいて、蛍光ＦＬの所定の特性が使用者の体Ｂの中の体液の分析物濃度（例えば、グルコース濃度）の関数として変化する様式で構成されている。
【０００９】
図３Ａは本発明の実施形態による、角質層ＳＣ、表皮部分Ｅおよび真皮部分Ｄを含む、使用者の体Ｂの中に植え込まれている蛍光発光ビーズＦＢと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ１００の単純化された断面図である。図３Ａにおいて、粘着性蛍光測定パッチ１００は使用者の体Ｂに取り外し可能に貼り付けられており、高周波信号ＲＦにより、リモート・モジュール２００に連絡している。粘着性蛍光測定パッチ１００は、使用者の体Ｂに対する取り外し可能な付着のために構成されている粘着シート１０２と、この粘着シート１０２に取り付けられている発光器１０４と、同様に粘着シート１０２に取り付けられている光検出器１０６と、を含んでいる。
【００１０】
蛍光発光ビーズＦＢは、例えば、使用者の皮膚の表面よりもおよそ１ｍｍ〜４ｍｍだけ下方の範囲内に、植え込むことができる。加えて、発光器１０４および光検出器１０６は、例えば、粘着性蛍光測定パッチ１００が使用者の体Ｂに貼り付けられている（すなわち、使用者の皮膚に取り付けられている）時に、その使用者の皮膚の表面よりも０ｍｍ〜１０ｍｍだけ上方の範囲内に配置できる。
【００１１】
簡単にするために、図３Ａは、粘着シート、発光器および光検出器のみを含んでいるものとして、粘着性蛍光測定パッチ１００、を描いている。しかしながら、この開示を知れば、熟練者は、本発明による粘着性蛍光測定パッチが、適当で有益な動作を行なう、電気的および／または光学的な、種々の他の部品、を含むことができること、を認識するであろう。この点に関して、図３Ｂは、図３Ａの粘着性蛍光測定パッチの中における使用のために適している、発光器１０４および光検出器１０６を含む、種々の電気的および光学的な部品の動作の相互作用を描いている単純化された概略図である。なお、図３Ｂにおいて、図３Ａと共通の要素または物品は同様に標識されている。
【００１２】
図３Ｂにおいて示されているように、電気的および光学的な部品は、パワー・モジュール１０８と、ＲＦトランシーバ・モジュール１１０と、マイクロ−コントローラ・モジュール１１２と、ドライバー／アンプリファイア・モジュール１１４と、ブザー・モジュール１１６（使用者に対してフィードバックを与えるため）と、光学フィルター・モジュール１２０と、を含んでいる。発光器１０４は、例えば、ライト−オン・コーポレイション（Lite-On Corp.）から入手可能な部品番号ＬＴＳＴ−Ｃ９０３ＴＧＫＴのＳＭＤ・ＬＥＤ等のような、ＬＥＤ５２５ｎｍ波長光発光器、とすることができる。光検出器１０６は、例えば、ハママツ（Hamamatsu）から入手可能な部品番号Ｓ８７４５−０１の光検出器、とすることができる。光学フィルター・モジュール１２０は、例えば、６００ｎｍおよび７００ｎｍの帯域フィルター、を含むことができる。マイクロ−コントローラ・モジュール１１２は、例えば、テキサス・インストルメンツ（Texas Instruments）から入手可能なＭＳＰ４３０シリーズ・マイクロ−コントローラ、とすることができる。また、パワー・モジュール１０８は、例えば、充電可能または充電不能なバッテリー・モジュール、とすることができる。さらに、望まれる場合には、図３Ｂにおいて描かれている全ての電気的および光学的な部品をプリント回路板（ＰＣＢ）に装備して、このＰＣＢを粘着性のシート１０２に取り付けることができる。
【００１３】
加えて、この開示を知れば、熟練者は、本発明の実施形態による粘着性蛍光測定パッチが蛍光発光ビーズ以外の適当な蛍光発光装置と共に使用するために容易に改良できること、を認識するであろう。例えば、このような粘着性蛍光測定パッチは、このように、参照により、本明細書に完全に組み入れられている、米国特許第５，３４２，７８９号において記載されているような、蛍光注入オイルまたは蛍光タトゥーと共に使用することも可能である。
【００１４】
図３Ａにおいて、蛍光発光ビーズＦＢは使用者の体Ｂの中に植え込まれていて、入射光ＩＬを吸収する結果として蛍光ＦＬを発光する少なくとも１種類の蛍光性の反応物を収容している。加えて、蛍光ＦＬの特性は、蛍光発光ビーズＦＢに接触している分析物の濃度の関数として変化する。それゆえ、粘着性蛍光測定パッチ１００は、蛍光発光ビーズＦＢおよびリモート・モジュール２００と共に、使用者の体の体液中における分析物（例えば、血糖）の濃度を測定するために使用できる。
【００１５】
再び、図３Ａを参照して、粘着性蛍光測定パッチ１００の仮想の光学軸Ｘが破線で描かれている。発光器１０４および光検出器１０６は仮想の光学軸Ｘに対して所定の関係で粘着シート１０２に取り付けられている。加えて、仮想の光学軸Ｘは、粘着性蛍光測定パッチが使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている時に（図３Ａのように）、蛍光発光ビーズＦＢに対して所定の並置の関係で置かれる。このような仮想の光学軸Ｘと蛍光発光ビーズＦＢとの間の所定の並置の関係は、例えば、±１ｍｍ〜±２ｍｍ、の範囲内の適当な整合裕度を一般に伴う。
【００１６】
さらに、上記のような仮想の光学軸Ｘに対する発光器１０４および光検出器１０６の所定の関係と、蛍光発光ビーズＦＢに対する仮想の光学軸Ｘの所定の並置の関係は、（ｉ）発光器１０４から発光された入射光ＩＬが蛍光発光ビーズＦＢに入射して吸収されて、（ｉｉ）蛍光発光ビーズＦＢにより発光された蛍光ＦＬが光検出器１０６により検出されるようにする（これらの発光された光ＩＬおよび蛍光ＦＬは、簡単にするために、図３において矢印として描かれている（ならびに、図１および図２においても））。それゆえ、粘着性蛍光測定パッチ１００は、入射光ＩＬを蛍光発光ビーズＦＢに効果的に到達させて、蛍光ＦＬを光検出器１０６に効果的に到達させるような、位置において使用者の体Ｂに容易に粘着させることができる。発光器１０４および光検出器１０６は仮想の光学軸Ｘに対して適当な所定の関係で粘着性蛍光測定パッチ１００に固定して取り付けられるので、植え込まれている蛍光発光ビーズＦＢに対する発光器１０４および光検出器１０６の操作可能な整合は使用中に容易に得られて維持される。
【００１７】
なお、図３Ａは、発光器１０４および光検出器１０６を、仮想の光学軸Ｘに対して対称に配置されているものとして示しているが、このような対称性は必ずしも必要ではない。加えて、発光器１０４および光検出器１０６の仮想の光学軸Ｘに対する所定の関係、ならびに、仮想の光学軸Ｘの蛍光発光ビーズＦＢに対する所定の並置の関係は、光検出器により受け取られる蛍光の量が相対的に最大になるが、光検出器により受け取られる蛍光発光ビーズから反射された光の量が相対的に最小限になるようにできる。
【００１８】
粘着シート１０２は、例えば、市場において入手可能な感圧接着剤を含む粘着シート等、を含む、当業者において知られている任意の適当な粘着シートとすることができる。さらに、本発明の実施形態において用いられている粘着シートは、上部層と、この上部層の少なくとも一部分に配置されている少なくとも１個の粘着性の下方の層と、を含むことができる。
【００１９】
上記の粘着シートにおいて用いられている上部層および粘着性の下方の層は、片面粘着層、両面粘着層、トランスファー粘着層および非粘着性の層、の任意の適当な組み合わせとすることができる。さらに、上記の片面および両面の粘着層は、圧力が加えられる時にこれらが使用者の体の表面に取り外し可能に貼り付けられるという点において、感圧性にすることができる。一般的な感圧性の粘着層は、アクリル、天然ゴム、合成ゴムおよびシリコーン・ポリマーに基く粘着層、を含む。さらに、適当な感圧性の粘着層は、例えば、商品名をアーケア（ARcare）（登録商標）として、ペンシルバニア州、グレン・ロックのアドヒージブス・リサーチ・インコーポレイテッド（Adhesives Research Inc.）から、市場において入手可能である。
【００２０】
上記の粘着シートにおける上部層および粘着性の下方の層は透明または不透明であってよく、一般的に柔軟である。また、これらの上部層および粘着性の下方の層は、例えば、押出成形またはキャスティングしたポリマー・フィルムから作成でき、あるいは、織り布または不織布を用いて作成でき、弾性または非弾性にすることができる。加えて、これらは、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、ポリウレタン、シリコーン、および織り布または不織布、を含む任意の適当な材料から作成できる。さらに、適当なポリマーのフィルムおよび布は、例えば、ウィスコンシン州、ニュー・ベルリンのテクラ・コーポレイション（Tekra Corporation）から購入できる。
【００２１】
望まれる場合に、１個以上の剥離ライナーを、本発明の実施形態において用いられている粘着シートの全体または一部分に使用してもよい。このような剥離ライナーは、一般的に、例えば、シリコナイジング・ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは紙等により、作成されている。これらの剥離ライナーはまた、フルオロカーボン基材型の化合物により適当な材料の表面を処理することによっても製造できる。粘着性蛍光測定パッチの使用の前に、これらの剥離ライナーの内の１枚または全部を粘着シートから剥がす。適当な剥離ライナーは、例えば、イリノイ州、ベッドフォード・パークのレクサム・リリース（Rexam Release）から市場において入手可能である。
【００２２】
本発明の実施形態において用いられている粘着シートは任意の適当な厚さにすることができる。しかしながら、一般的な非限定的な厚さの範囲は０．０００５インチ（０．０１３ｍｍ）〜０．０４０インチ（１．０２ｍｍ）（ただし、粘着シートに取り付けられている発光器および光検出器の厚さを除外している）である。また、粘着性蛍光測定パッチの主面部（すなわち、粘着性蛍光測定パッチが貼り付けられる時に使用者の体に向く面）は、例えば、０．４０平方インチ（２．５８ｃｍ2 ）〜４平方インチ（２５．８ｃｍ2 ）の範囲内の表面積を有している。
【００２３】
熟練者において知られている任意の適当な発光器１０４および適当な光検出器１０６が本発明の実施形態による粘着性蛍光測定パッチにおいて用いることができる。さらに、適当な発光器は、例えば、発光ダイオード（例えば、カリホルニア州、ミルピタスのライト−オン・テクノロジー・コーポレイション（Lite-On Technology Corporation）から市場において入手可能な発光ダイオード）とすることができる。また、適当な光検出器は、例えば、光ダイオード（例えば、ニュー・ジャージー州、ブリッジウォーターのハママツ・コーポレイション（Hamamatsu Corporation）から市場において入手可能な光ダイオード）とすることができる。
【００２４】
図３Ａにおいて、粘着性蛍光測定パッチ１００は、高周波信号ＲＦにより、リモート・モジュール２００に対して連絡しているものとして描かれている。しかしながら、この開示を知れば、熟練者は、有線通信を含む、粘着性蛍光測定パッチとリモート・モジュールとの間の連絡を行なう別の適当な手段も使用可能であること、を認識するであろう。
【００２５】
リモート・モジュール２００は、発光器１０４および光検出器１０６を制御する能力、および粘着性蛍光測定パッチ１００から受け取られる連絡情報を処理する能力を含む、任意の適当な能力を有することができる。例えば、リモート・モジュール２００は光検出器１０６により検出される蛍光を分析物の濃度に継続的または断続的に相関させた後に、その相関情報を用いて、インスリン・ポンプ等のような、別の装置を制御するための能力を有することができる。なお、本発明の実施形態における使用のために当業者により改良可能であるような、適当なリモート・コントローラが、このように、参照により、本明細書に完全に組み入れられているＰＣＴ国際公開第ＷＯ０３／０７１９３０Ａ２号において記載されている。
【００２６】
当業者であれば、粘着性蛍光測定パッチ１００が仮想の光学軸Ｘに対して１次元において対称に形づくられている（すなわち、形状が円形である）こと、を認識するであろう。しかしながら、以下において説明されているように、本発明の別の実施形態による粘着性蛍光測定パッチはこれらの仮想の光学軸に対して非対称に形づくる（例えば、正方形、長方形、卵形または三角形に形づくる）ことも可能である。
【００２７】
図４は使用者の体Ｂ（すなわち、使用者の前腕）に取り外し可能に貼り付けられている図３の粘着性蛍光測定パッチの単純化された斜視的な部分破断図である。図３および図４の実施形態において、仮想の光学軸Ｘは蛍光発光ビーズＦＢに対して整合されている。加えて、仮想の光学軸Ｘは粘着性蛍光測定パッチ１００の中心を通っているので、この粘着性蛍光測定パッチ１００は、使用者の体Ｂに取り外し可能に貼り付けられる時に、蛍光発光ビーズＦＢの上方において、それ自体が中心に置かれる。しかしながら、この開示を知れば、当業者は、粘着性蛍光測定パッチの位置決めが、（ｉ）発光器１０４から発光された入射光ＩＬが蛍光発光ビーズＦＢに入射して吸収されて、（ｉｉ）蛍光発光ビーズＦＢにより発光された蛍光ＦＬが光検出器１０６により検出されるようにする、限りにおいて、本発明による粘着性蛍光測定パッチが蛍光発光ビーズＦＢの上方において必ずしも中心に置かれる必要がないこと、を認識するであろう。
【００２８】
粘着性蛍光測定パッチ１００は使用者の体Ｂに（取り外し可能ではあるが）貼り付けられているので、発光器１０４および光検出器１０６は蛍光発光ビーズＦＢに対して実質的に静止している状態を維持する。
【００２９】
使用者の体に貼り付けられている時に、粘着性蛍光測定パッチ１００は、例えば、その使用者の体の中の血糖濃度を継続的にモニターするために、使用できる。この状況において、粘着性蛍光測定パッチ１００は、蛍光発光ビーズＦＢの寿命（この寿命は数日〜数年の範囲にすることができる）の間に、必要に応じて、取り外して取り替えることができる。
【００３０】
本発明の例示的な実施形態による分析用蛍光測定キットは、粘着性蛍光測定パッチ（本明細書において記載されているようなもの）と、蛍光発光ビーズ（これも、本明細書において記載されているようなもの）と、およびリモート・モジュール（上記において記載されているようなもの）と、を含む。例えば、分析用蛍光測定キットは、図２の、粘着性蛍光測定パッチ１００と、蛍光発光ビーズＦＢと、リモート・モジュール２００と、を含むことができる。しかしながら、本発明の例示的な実施形態による分析用蛍光測定キットは、粘着性蛍光測定パッチではなく、蛍光測定バンド（以下において説明されているようなもの）を含むこともできる。
【００３１】
図５および図６は、それぞれ、本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ３００の単純化された上面図および下面図である。粘着性蛍光測定パッチ３００は、上側層３０１ａおよび粘着性の下側層３０１ｂから成る粘着シート、を含んでいる。粘着性の下側層３０１ｂは使用者の体に粘着性蛍光測定パッチ３００を取り外し可能に貼り付けるように構成されている。
【００３２】
粘着性蛍光測定パッチ３００はまた、上側層３０１ａに取り付けられている発光器３０２と、同様に上側層３０１ａに取り付けられている光検出器３０４と、を含んでいる。発光器３０２および光検出器３０４は図５において破線により描かれており、このような上面図においてこれらが見えないことを表わしている。粘着性蛍光測定パッチ３００は仮想の光学軸Ｘ′に対して対称である。
【００３３】
粘着性の下側層３０１ｂは上側層３０１ａの周囲に配置されている。ただし、このような粘着性の下側層３０１ｂの、上側層３０１ａの周囲のみにおける配置は、確実な粘着のために行なわれていると共に、上側層３０１ａの全体に配置されている粘着性の下側層に対して比較した場合に、使用者の体における刺激を減少させているということが、これに拘束されることなく、前提とされている。粘着性の下側層３０１ｂは、例えば、スクリーン印刷、インク・ジェット、スロット・コーティングおよび貼合わせ、を含む、任意の適当な技法により、上側層３０１ａの上に付着させることができる。
【００３４】
図７は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれる蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ４００の単純化された下面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ４００は、上側層４０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。図７の実施形態において、セグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂは３個の同心状の円形のセグメントを含んでいる。
【００３５】
粘着性蛍光測定パッチ４００はまた、上側層４０１ａに取り付けられている発光器４０２と、同様に上側層４０１ａに取り付けられている光検出器４０４と、を含んでいる。この粘着性蛍光測定パッチ４００は仮想の光学軸Ｘ″に対して対称である。
【００３６】
望まれる場合に、セグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂのそれぞれのセグメントは随意的に剥離ライナーを備えていてもよく、使用者が、そのセグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂのどのセグメントを、使用者の体に粘着性蛍光測定パッチ４００を取り外し可能に貼り付けるために用いるかを選択することを可能にする。異なる使用の期間の間に、セグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂにおける異なる同心状の円形のセグメントを選択することにより、使用者は皮膚の刺激および／または浸軟の危険性を有益に減少させることができる。このような選択は、使用者が使用することを望む特定のセグメントを被覆している剥離ライナーを除去することにより、達成できる。なお、図示および説明の目的のために、図７は３個のセグメントを伴うセグメント化されている粘着性の下側層を描いているが、任意の適当な数のセグメントを用いることができる。
【００３７】
図８は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ５００の単純化された下面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ５００は、上側層５０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図８は上側層５０１ａの周囲に配置されている１２個のセグメントを伴うセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂを描いているが、任意の適当な数のセグメントを用いることができる。
【００３８】
粘着性蛍光測定パッチ５００はまた、上側層５０１ａに取り付けられている発光器５０２と、同様に上側層５０１ａに取り付けられている光検出器５０４と、を含んでいる。この粘着性蛍光測定パッチ５００は仮想の光学軸Ｘ’’’に対して対称である。
【００３９】
図９は第１の位置において使用者の体Ｂに貼り付けられている図８の粘着性蛍光測定パッチ５００の単純化された上面図の描写である。図１０は第２の位置において使用者の体Ｂに貼り付けられている粘着性蛍光測定パッチ５００の単純化された上面図の描写であり、この粘着性蛍光測定パッチ５００は仮想の光学軸Ｘ’’’に対して角度αだけ回転している。さらに、図１０において、破線は、セグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂが図９の第１の位置において使用者の体Ｂに貼り付けられている場合の位置、を示している。この第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置（粘着性の接触位置とも呼ばれている）は、粘着性蛍光測定パッチ５００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００４０】
一定の期間（例えば、７日まで）の経過後に、粘着層（例えば、粘着性の下側層５０１ｂ）に接触している使用者の体Ｂの部分は刺激されて損傷する可能性がある。それゆえ、使用者の体のそれらの部分に対する接触から、セグメント化されている粘着性の下側層を除去して、刺激または損傷からの回復を可能にすることが望ましいと考えられる。この点に関して、蛍光発光ビーズは使用者の体の中に植え込まれた後にその位置が固定されて、容易に除去または位置を変えることができないということに注目する必要がある。
【００４１】
しかしながら、上記の第１の位置（図９）から第２の位置（図１０）に粘着性蛍光測定パッチ５００を回転させることにより、その第１の位置においてセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂにより刺激または損傷されていた使用者の体の部分はそれ以上の刺激または損傷が軽減されて、回復できる。また、上記の第１の位置から第２の位置への回転は、粘着性蛍光測定パッチ５００を第１の位置から除去して、その粘着性蛍光測定パッチ５００を、別の粘着性蛍光測定パッチ（例えば、未使用の粘着性蛍光測定パッチ）により、第２の位置において取り替えることによっても、達成できる。この点に関して、仮想の光学軸Ｘ’’’が、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、使用者の体Ｂの中に移植されている蛍光発光ビーズに対して同様に位置決めされていることに注目する必要がある。さらに、発光器５０２および光検出器５０４が上側層５０１ａに取り付けられているので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、仮想の光学軸Ｘ’’’に対して所定の関係を維持する。
【００４２】
図１１は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ６００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ６００（形において正方形である）は、上側層６０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１１は、粘着性蛍光測定パッチが形において正方形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂが上側層６０１ａの周囲に配置されている８個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００４３】
図１１は、要素６０１ａおよび６０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素６０１ａおよび６０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ６００は角度α′だけ仮想の光学軸Ｚに対して回転している。
【００４４】
粘着性蛍光測定パッチ６００はまた、上側層６０１ａに取り付けられている発光器６０２と、同様に上側層６０１ａに取り付けられている光検出器６０４と、を含んでいる。これらの発光器６０２および光検出器６０４は、これらが図１１の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００４５】
図１１の実施形態において、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ６００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００４６】
図１２は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ７００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ７００（形において三角形である）は、上側層７０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層７０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１２は、粘着性蛍光測定パッチが形において三角形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層が上側層７０１ａの周囲に配置されている３個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００４７】
図１２は、要素７０１ａおよび７０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素７０１ａおよび７０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ７００は角度α″だけ仮想の光学軸Ｚ′に対して回転している。
【００４８】
粘着性蛍光測定パッチ７００はまた、上側層７０１ａに取り付けられている発光器７０２と、同様に上側層７０１ａに取り付けられている光検出器７０４と、を含んでいる。これらの発光器７０２および光検出器７０４は、これらが図１２の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００４９】
図１２の実施形態において、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層７０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ７００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層７０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００５０】
図１３は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ８００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ８００（形において卵形である）は、上側層８０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１３は、粘着性蛍光測定パッチが形において卵形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂが上側層８０１ａの対向している端部に配置されている２個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００５１】
図１３は、要素８０１ａおよび８０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素８０１ａおよび８０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ８００は角度α’’’だけ仮想の光学軸Ｚ″に対して回転している。
【００５２】
粘着性蛍光測定パッチ８００はまた、上側層８０１ａに取り付けられている発光器８０２と、同様に上側層８０１ａに取り付けられている光検出器８０４と、を含んでいる。これらの発光器８０２および光検出器８０４は、これらが図１３の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００５３】
図１３から明らかなように、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ８００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００５４】
図１４は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ９００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ９００（形において長方形である）は、上側層９０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層９０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１４は、粘着性蛍光測定パッチが形において長方形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層が上側層９０１ａの対向している端部に配置されている２個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００５５】
図１４は、要素９０１ａおよび９０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素９０１ａおよび９０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ９００は角度α’’’’だけ仮想の光学軸Ｚ’’’に対して回転している。
【００５６】
粘着性蛍光測定パッチ９００はまた、上側層９０１ａに取り付けられている発光器９０２と、同様に上側層９０１ａに取り付けられている光検出器９０４と、を含んでいる。これらの発光器９０２および光検出器９０４は、これらが図１４の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００５７】
図１４の実施形態において、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層９０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ９００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層９０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００５８】
図１５は本発明の例示的な実施形態による使用者の体の中に移植されている蛍光発光ビーズをモニターするための方法１０００における各段階を描いているフロー図である。この方法１０００は、工程１０１０において記載されているように、粘着性蛍光測定パッチが蛍光発光ビーズに対して効果的な整合状態になるような第１の位置において、使用者の体に粘着性蛍光測定パッチを取り外し可能に貼り付ける処理、を含む。この工程１０１０において用いられる粘着性蛍光測定パッチは本明細書において記載されている任意の適当な粘着蛍光測定パッチとすることができる。
【００５９】
次に、図１５の工程１０２０において、使用者の体の中に移植されている蛍光発光ビーズは、発光器から入射光を発光させて、検出器によりその蛍光発光ビーズから発光される蛍光を検出することにより、モニターされる。望まれる場合に、方法１０００はまた、第１の位置から粘着性蛍光測定パッチを取り外して、第２の位置に粘着性蛍光測定パッチ（新しい、すなわち、未使用の粘着性蛍光測定パッチか、取り外された同一の粘着性蛍光測定パッチのいずれか）を貼りなおす処理も含むことができる。この状況において、上記第１の位置の粘着による接触位置は上記の第２の位置の粘着による接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００６０】
図１６は本発明の例示的な実施形態による使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンド１１００の説明図である。図１６は使用者の体（すなわち、使用者の前腕）の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされている蛍光測定バンド１１００を描いている。
【００６１】
この蛍光測定バンド１１００は、使用者の体の一部分の回りにしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンド１１１０と、このバンドに取り付けられている発光器１１２０と、このバンドに取り付けられている光検出器１１３０と、を備えている。上記のような位置決めは、例えば、少なくとも部分的に、（ｉ）ベルクロ（Velcro）（登録商標）の銘柄のフックおよびループ式のファスナー（ニュー・ハンプシャー州、マンチェスターのベルクロ・ユー・エス・エー・インコーポレイテッド（Velcro USA Inc.）により販売されており、さらに、ミネソタ州、セント・ポールのスリー・エム・カンパニー（3M Company）により販売されているコバン（Coban）（商標)セルフ−アドヒアレント・ラップ（Self-Adherent Wrap））等のような自己固定式の材料か、（ｉｉ）弾性材料、により蛍光測定バンド１１００を形成することにより、達成できる。加えて、従来のファスナーも、使用者の体の一部分の周囲に本発明による蛍光測定バンドをしっかりと取り外し可能に位置決めするために、用いることができる。
【００６２】
発光器１１２０は蛍光発光ビーズＦＢにより吸収される光を発光するように構成されている。加えて、光検出器１１３０は蛍光発光ビーズＦＢにより発光される蛍光を検出するように構成されている。図１６において示されているように、蛍光測定バンド１１００は、発光器１１２０からの入射光が蛍光発光ビーズＦＢに到達して、蛍光発光ビーズＦＢからの蛍光が光検出器１１３０に到達できるように、蛍光発光ビーズＦＢの上方に位置決めされる。
【００６３】
本明細書において記載されている発明の実施形態に対する種々の代替例が本発明の実施において使用可能であることが理解されるべきである。また、以下の特許請求の範囲の各請求項が本発明の範囲を定めること、さらに、これらの請求項の範囲内に該当する構造および方法ならびにこれらの等価物がこれらの請求項により言及されること、が意図されている。
【００６４】
〔実施の態様〕
（１）使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンドにおいて、
使用者の体の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンドと、
前記バンドに取り付けられている発光器であって、前記蛍光発光ビーズにより吸収される光を発光するように構成されている、発光器と、
前記バンドに取り付けられている光検出器であって、前記蛍光発光ビーズにより発光される蛍光を検出するように構成されている、光検出器と、
を備えている、蛍光測定バンド。
（２）実施態様１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
自己固定式の材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
（３）実施態様１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
弾性材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
（４）実施態様１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
使用者の前腕の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されている、蛍光測定バンド。
【図面の簡単な説明】
【００６５】
【図１】本発明の種々の実施形態に関連している、蛍光発光ビーズと、発光器と、光検出器と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。
【図２】本発明の種々の実施形態に関連している、使用者の体内に植え込まれている蛍光発光ビーズと、発光器と、蛍光を検出する光検出器と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。
【図３Ａ】使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている本発明の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチの単純化された断面図である。
【図３Ｂ】図３Aの粘着性蛍光測定パッチにおける使用に適している、発光器および光検出器、を含む、種々の電気的および光学的な部品の動作の相互作用を描いている単純化された概略図である。
【図４】使用者の体（すなわち、使用者の前腕）に取り外し可能に貼り付けられている図３Aの粘着性蛍光測定パッチの単純化された斜視的な部分破断図である。
【図５】本発明の別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図６】図５において示されている粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された下面図である。
【図７】本発明のさらに別の実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された下面図である。
【図８】本発明のさらに別の実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された下面図である。
【図９】第１の位置において使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている図８における粘着性測定パッチの単純化された上面図である。
【図１０】第２の位置において使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている図８における粘着性測定パッチの単純化された上面図である。
【図１１】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１２】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１３】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１４】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１５】本発明の例示的な実施形態による、使用者の体内に植え込まれている蛍光性ビーズをモニターするための処理における各段階を描いているフロー図である。
【図１６】使用者の前腕に取付けられている本発明の例示的な実施形態による、蛍光測定バンドの単純化された斜視図である。
【開示の内容】
【０００１】
〔発明の背景〕
１．発明の分野
本発明は、一般に、医療装置に関連しており、特に、蛍光分析技法を使用している、医療装置、キット、および方法、に関連している。
【０００２】
２．関連技術の説明
体液中の、グルコース等のような、分析物をモニターする（例えば、検出および／または測定する）ための、種々の装置および方法が医療の専門家および素人の両方により用いられている。例えば、血糖をモニターするための、測光式および電気化学式の装置および方法の使用は糖尿病の治療のために広く用いられるようになってきている。
【０００３】
体液中の分析物を検出および測定するために設計されている蛍光分析技法もまた報告されている。例えば、米国特許第５，３４２，７８９号、同６，０４０，１９４号および同６，２３２，１３０号は、血液またはその他の体液の中のグルコース濃度を定量するために適合しているセンサーを含む、種々の上記のような技法および関連の体内センサー、を記載している。
【０００４】
本発明の特徴および利点のさらに良い理解が、本発明の原理が利用されている例示的な実施形態を記載している以下の詳細な説明、および添付図面、の参照により、得られるであろう。
【０００５】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
図１は、本発明の種々の実施形態に関連している、蛍光発光ビーズ１０と、発光器１２と、光検出器１４と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。蛍光発光ビーズ１０は、入射光ＩＬ（発光器１２により発光されている）を吸収する結果として蛍光ＦＬを発光する少なくとも１種類の蛍光性の反応物（例えば、蛍光性の色素）、を含んでおり、この発光した蛍光ＦＬの特性は蛍光発光ビーズに連絡している（例えば、接触している）分析物の濃度により決まる。このような蛍光発光ビーズの中に含むことのできる蛍光性の反応物、および分析物との連絡の際におけるこれらの作用は、米国特許第５，３４２，７８９号、同６，０４０，１９４号、および同６，２３２，１３０号において記載されており、これらのそれぞれは、このように、参照により、本明細書に完全に組み入れられている。また、蛍光発光ビーズＦＢは、例えば、アルギネート等のような、封止材料も含むことができる。
【０００６】
図２は本発明の種々の実施形態に関連している、使用者の体Ｂの中に植え込まれている蛍光発光ビーズ２０と、発光器２２と、光検出器２４と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。図２において示されている使用者の体Ｂの部分は、角質層ＳＣ、表皮部分Ｅおよび真皮部分Ｄ、を含む。
【０００７】
蛍光発光ビーズ１０と同様に、蛍光発光ビーズ２０は、入射光ＩＬ（発光器２２により発光されている）を吸収する結果として蛍光ＦＬを発光する少なくとも１種類の蛍光性の反応物（例えば、蛍光性の色素）、を含んでおり、この発光した蛍光の特性は蛍光発光ビーズに連絡している分析物の濃度により決まる。
【０００８】
図２は、使用者の体（Ｂ）の中に植え込まれている蛍光発光のビーズ２０、を描いている。この状況において、入射光ＩＬおよび蛍光ＦＬは、入射光ＩＬが使用者の体を通過して蛍光発光ビーズ１０に到達することができ、蛍光ＦＬが使用者の体を通過して光検出器２４に到達できるような、波長および強度、を有している。蛍光発光ビーズ２０は少なくとも１種類の蛍光性の反応物を含んでいて、蛍光ＦＬの所定の特性が使用者の体Ｂの中の体液の分析物濃度（例えば、グルコース濃度）の関数として変化する様式で構成されている。
【０００９】
図３Ａは本発明の実施形態による、角質層ＳＣ、表皮部分Ｅおよび真皮部分Ｄを含む、使用者の体Ｂの中に植え込まれている蛍光発光ビーズＦＢと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ１００の単純化された断面図である。図３Ａにおいて、粘着性蛍光測定パッチ１００は使用者の体Ｂに取り外し可能に貼り付けられており、高周波信号ＲＦにより、リモート・モジュール２００に連絡している。粘着性蛍光測定パッチ１００は、使用者の体Ｂに対する取り外し可能な付着のために構成されている粘着シート１０２と、この粘着シート１０２に取り付けられている発光器１０４と、同様に粘着シート１０２に取り付けられている光検出器１０６と、を含んでいる。
【００１０】
蛍光発光ビーズＦＢは、例えば、使用者の皮膚の表面よりもおよそ１ｍｍ〜４ｍｍだけ下方の範囲内に、植え込むことができる。加えて、発光器１０４および光検出器１０６は、例えば、粘着性蛍光測定パッチ１００が使用者の体Ｂに貼り付けられている（すなわち、使用者の皮膚に取り付けられている）時に、その使用者の皮膚の表面よりも０ｍｍ〜１０ｍｍだけ上方の範囲内に配置できる。
【００１１】
簡単にするために、図３Ａは、粘着シート、発光器および光検出器のみを含んでいるものとして、粘着性蛍光測定パッチ１００、を描いている。しかしながら、この開示を知れば、熟練者は、本発明による粘着性蛍光測定パッチが、適当で有益な動作を行なう、電気的および／または光学的な、種々の他の部品、を含むことができること、を認識するであろう。この点に関して、図３Ｂは、図３Ａの粘着性蛍光測定パッチの中における使用のために適している、発光器１０４および光検出器１０６を含む、種々の電気的および光学的な部品の動作の相互作用を描いている単純化された概略図である。なお、図３Ｂにおいて、図３Ａと共通の要素または物品は同様に標識されている。
【００１２】
図３Ｂにおいて示されているように、電気的および光学的な部品は、パワー・モジュール１０８と、ＲＦトランシーバ・モジュール１１０と、マイクロ−コントローラ・モジュール１１２と、ドライバー／アンプリファイア・モジュール１１４と、ブザー・モジュール１１６（使用者に対してフィードバックを与えるため）と、光学フィルター・モジュール１２０と、を含んでいる。発光器１０４は、例えば、ライト−オン・コーポレイション（Lite-On Corp.）から入手可能な部品番号ＬＴＳＴ−Ｃ９０３ＴＧＫＴのＳＭＤ・ＬＥＤ等のような、ＬＥＤ５２５ｎｍ波長光発光器、とすることができる。光検出器１０６は、例えば、ハママツ（Hamamatsu）から入手可能な部品番号Ｓ８７４５−０１の光検出器、とすることができる。光学フィルター・モジュール１２０は、例えば、６００ｎｍおよび７００ｎｍの帯域フィルター、を含むことができる。マイクロ−コントローラ・モジュール１１２は、例えば、テキサス・インストルメンツ（Texas Instruments）から入手可能なＭＳＰ４３０シリーズ・マイクロ−コントローラ、とすることができる。また、パワー・モジュール１０８は、例えば、充電可能または充電不能なバッテリー・モジュール、とすることができる。さらに、望まれる場合には、図３Ｂにおいて描かれている全ての電気的および光学的な部品をプリント回路板（ＰＣＢ）に装備して、このＰＣＢを粘着性のシート１０２に取り付けることができる。
【００１３】
加えて、この開示を知れば、熟練者は、本発明の実施形態による粘着性蛍光測定パッチが蛍光発光ビーズ以外の適当な蛍光発光装置と共に使用するために容易に改良できること、を認識するであろう。例えば、このような粘着性蛍光測定パッチは、このように、参照により、本明細書に完全に組み入れられている、米国特許第５，３４２，７８９号において記載されているような、蛍光注入オイルまたは蛍光タトゥーと共に使用することも可能である。
【００１４】
図３Ａにおいて、蛍光発光ビーズＦＢは使用者の体Ｂの中に植え込まれていて、入射光ＩＬを吸収する結果として蛍光ＦＬを発光する少なくとも１種類の蛍光性の反応物を収容している。加えて、蛍光ＦＬの特性は、蛍光発光ビーズＦＢに接触している分析物の濃度の関数として変化する。それゆえ、粘着性蛍光測定パッチ１００は、蛍光発光ビーズＦＢおよびリモート・モジュール２００と共に、使用者の体の体液中における分析物（例えば、血糖）の濃度を測定するために使用できる。
【００１５】
再び、図３Ａを参照して、粘着性蛍光測定パッチ１００の仮想の光学軸Ｘが破線で描かれている。発光器１０４および光検出器１０６は仮想の光学軸Ｘに対して所定の関係で粘着シート１０２に取り付けられている。加えて、仮想の光学軸Ｘは、粘着性蛍光測定パッチが使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている時に（図３Ａのように）、蛍光発光ビーズＦＢに対して所定の並置の関係で置かれる。このような仮想の光学軸Ｘと蛍光発光ビーズＦＢとの間の所定の並置の関係は、例えば、±１ｍｍ〜±２ｍｍ、の範囲内の適当な整合裕度を一般に伴う。
【００１６】
さらに、上記のような仮想の光学軸Ｘに対する発光器１０４および光検出器１０６の所定の関係と、蛍光発光ビーズＦＢに対する仮想の光学軸Ｘの所定の並置の関係は、（ｉ）発光器１０４から発光された入射光ＩＬが蛍光発光ビーズＦＢに入射して吸収されて、（ｉｉ）蛍光発光ビーズＦＢにより発光された蛍光ＦＬが光検出器１０６により検出されるようにする（これらの発光された光ＩＬおよび蛍光ＦＬは、簡単にするために、図３において矢印として描かれている（ならびに、図１および図２においても））。それゆえ、粘着性蛍光測定パッチ１００は、入射光ＩＬを蛍光発光ビーズＦＢに効果的に到達させて、蛍光ＦＬを光検出器１０６に効果的に到達させるような、位置において使用者の体Ｂに容易に粘着させることができる。発光器１０４および光検出器１０６は仮想の光学軸Ｘに対して適当な所定の関係で粘着性蛍光測定パッチ１００に固定して取り付けられるので、植え込まれている蛍光発光ビーズＦＢに対する発光器１０４および光検出器１０６の操作可能な整合は使用中に容易に得られて維持される。
【００１７】
なお、図３Ａは、発光器１０４および光検出器１０６を、仮想の光学軸Ｘに対して対称に配置されているものとして示しているが、このような対称性は必ずしも必要ではない。加えて、発光器１０４および光検出器１０６の仮想の光学軸Ｘに対する所定の関係、ならびに、仮想の光学軸Ｘの蛍光発光ビーズＦＢに対する所定の並置の関係は、光検出器により受け取られる蛍光の量が相対的に最大になるが、光検出器により受け取られる蛍光発光ビーズから反射された光の量が相対的に最小限になるようにできる。
【００１８】
粘着シート１０２は、例えば、市場において入手可能な感圧接着剤を含む粘着シート等、を含む、当業者において知られている任意の適当な粘着シートとすることができる。さらに、本発明の実施形態において用いられている粘着シートは、上部層と、この上部層の少なくとも一部分に配置されている少なくとも１個の粘着性の下方の層と、を含むことができる。
【００１９】
上記の粘着シートにおいて用いられている上部層および粘着性の下方の層は、片面粘着層、両面粘着層、トランスファー粘着層および非粘着性の層、の任意の適当な組み合わせとすることができる。さらに、上記の片面および両面の粘着層は、圧力が加えられる時にこれらが使用者の体の表面に取り外し可能に貼り付けられるという点において、感圧性にすることができる。一般的な感圧性の粘着層は、アクリル、天然ゴム、合成ゴムおよびシリコーン・ポリマーに基く粘着層、を含む。さらに、適当な感圧性の粘着層は、例えば、商品名をアーケア（ARcare）（登録商標）として、ペンシルバニア州、グレン・ロックのアドヒージブス・リサーチ・インコーポレイテッド（Adhesives Research Inc.）から、市場において入手可能である。
【００２０】
上記の粘着シートにおける上部層および粘着性の下方の層は透明または不透明であってよく、一般的に柔軟である。また、これらの上部層および粘着性の下方の層は、例えば、押出成形またはキャスティングしたポリマー・フィルムから作成でき、あるいは、織り布または不織布を用いて作成でき、弾性または非弾性にすることができる。加えて、これらは、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、ポリウレタン、シリコーン、および織り布または不織布、を含む任意の適当な材料から作成できる。さらに、適当なポリマーのフィルムおよび布は、例えば、ウィスコンシン州、ニュー・ベルリンのテクラ・コーポレイション（Tekra Corporation）から購入できる。
【００２１】
望まれる場合に、１個以上の剥離ライナーを、本発明の実施形態において用いられている粘着シートの全体または一部分に使用してもよい。このような剥離ライナーは、一般的に、例えば、シリコナイジング・ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは紙等により、作成されている。これらの剥離ライナーはまた、フルオロカーボン基材型の化合物により適当な材料の表面を処理することによっても製造できる。粘着性蛍光測定パッチの使用の前に、これらの剥離ライナーの内の１枚または全部を粘着シートから剥がす。適当な剥離ライナーは、例えば、イリノイ州、ベッドフォード・パークのレクサム・リリース（Rexam Release）から市場において入手可能である。
【００２２】
本発明の実施形態において用いられている粘着シートは任意の適当な厚さにすることができる。しかしながら、一般的な非限定的な厚さの範囲は０．０００５インチ（０．０１３ｍｍ）〜０．０４０インチ（１．０２ｍｍ）（ただし、粘着シートに取り付けられている発光器および光検出器の厚さを除外している）である。また、粘着性蛍光測定パッチの主面部（すなわち、粘着性蛍光測定パッチが貼り付けられる時に使用者の体に向く面）は、例えば、０．４０平方インチ（２．５８ｃｍ2 ）〜４平方インチ（２５．８ｃｍ2 ）の範囲内の表面積を有している。
【００２３】
熟練者において知られている任意の適当な発光器１０４および適当な光検出器１０６が本発明の実施形態による粘着性蛍光測定パッチにおいて用いることができる。さらに、適当な発光器は、例えば、発光ダイオード（例えば、カリホルニア州、ミルピタスのライト−オン・テクノロジー・コーポレイション（Lite-On Technology Corporation）から市場において入手可能な発光ダイオード）とすることができる。また、適当な光検出器は、例えば、光ダイオード（例えば、ニュー・ジャージー州、ブリッジウォーターのハママツ・コーポレイション（Hamamatsu Corporation）から市場において入手可能な光ダイオード）とすることができる。
【００２４】
図３Ａにおいて、粘着性蛍光測定パッチ１００は、高周波信号ＲＦにより、リモート・モジュール２００に対して連絡しているものとして描かれている。しかしながら、この開示を知れば、熟練者は、有線通信を含む、粘着性蛍光測定パッチとリモート・モジュールとの間の連絡を行なう別の適当な手段も使用可能であること、を認識するであろう。
【００２５】
リモート・モジュール２００は、発光器１０４および光検出器１０６を制御する能力、および粘着性蛍光測定パッチ１００から受け取られる連絡情報を処理する能力を含む、任意の適当な能力を有することができる。例えば、リモート・モジュール２００は光検出器１０６により検出される蛍光を分析物の濃度に継続的または断続的に相関させた後に、その相関情報を用いて、インスリン・ポンプ等のような、別の装置を制御するための能力を有することができる。なお、本発明の実施形態における使用のために当業者により改良可能であるような、適当なリモート・コントローラが、このように、参照により、本明細書に完全に組み入れられているＰＣＴ国際公開第ＷＯ０３／０７１９３０Ａ２号において記載されている。
【００２６】
当業者であれば、粘着性蛍光測定パッチ１００が仮想の光学軸Ｘに対して１次元において対称に形づくられている（すなわち、形状が円形である）こと、を認識するであろう。しかしながら、以下において説明されているように、本発明の別の実施形態による粘着性蛍光測定パッチはこれらの仮想の光学軸に対して非対称に形づくる（例えば、正方形、長方形、卵形または三角形に形づくる）ことも可能である。
【００２７】
図４は使用者の体Ｂ（すなわち、使用者の前腕）に取り外し可能に貼り付けられている図３の粘着性蛍光測定パッチの単純化された斜視的な部分破断図である。図３および図４の実施形態において、仮想の光学軸Ｘは蛍光発光ビーズＦＢに対して整合されている。加えて、仮想の光学軸Ｘは粘着性蛍光測定パッチ１００の中心を通っているので、この粘着性蛍光測定パッチ１００は、使用者の体Ｂに取り外し可能に貼り付けられる時に、蛍光発光ビーズＦＢの上方において、それ自体が中心に置かれる。しかしながら、この開示を知れば、当業者は、粘着性蛍光測定パッチの位置決めが、（ｉ）発光器１０４から発光された入射光ＩＬが蛍光発光ビーズＦＢに入射して吸収されて、（ｉｉ）蛍光発光ビーズＦＢにより発光された蛍光ＦＬが光検出器１０６により検出されるようにする、限りにおいて、本発明による粘着性蛍光測定パッチが蛍光発光ビーズＦＢの上方において必ずしも中心に置かれる必要がないこと、を認識するであろう。
【００２８】
粘着性蛍光測定パッチ１００は使用者の体Ｂに（取り外し可能ではあるが）貼り付けられているので、発光器１０４および光検出器１０６は蛍光発光ビーズＦＢに対して実質的に静止している状態を維持する。
【００２９】
使用者の体に貼り付けられている時に、粘着性蛍光測定パッチ１００は、例えば、その使用者の体の中の血糖濃度を継続的にモニターするために、使用できる。この状況において、粘着性蛍光測定パッチ１００は、蛍光発光ビーズＦＢの寿命（この寿命は数日〜数年の範囲にすることができる）の間に、必要に応じて、取り外して取り替えることができる。
【００３０】
本発明の例示的な実施形態による分析用蛍光測定キットは、粘着性蛍光測定パッチ（本明細書において記載されているようなもの）と、蛍光発光ビーズ（これも、本明細書において記載されているようなもの）と、およびリモート・モジュール（上記において記載されているようなもの）と、を含む。例えば、分析用蛍光測定キットは、図２の、粘着性蛍光測定パッチ１００と、蛍光発光ビーズＦＢと、リモート・モジュール２００と、を含むことができる。しかしながら、本発明の例示的な実施形態による分析用蛍光測定キットは、粘着性蛍光測定パッチではなく、蛍光測定バンド（以下において説明されているようなもの）を含むこともできる。
【００３１】
図５および図６は、それぞれ、本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ３００の単純化された上面図および下面図である。粘着性蛍光測定パッチ３００は、上側層３０１ａおよび粘着性の下側層３０１ｂから成る粘着シート、を含んでいる。粘着性の下側層３０１ｂは使用者の体に粘着性蛍光測定パッチ３００を取り外し可能に貼り付けるように構成されている。
【００３２】
粘着性蛍光測定パッチ３００はまた、上側層３０１ａに取り付けられている発光器３０２と、同様に上側層３０１ａに取り付けられている光検出器３０４と、を含んでいる。発光器３０２および光検出器３０４は図５において破線により描かれており、このような上面図においてこれらが見えないことを表わしている。粘着性蛍光測定パッチ３００は仮想の光学軸Ｘ′に対して対称である。
【００３３】
粘着性の下側層３０１ｂは上側層３０１ａの周囲に配置されている。ただし、このような粘着性の下側層３０１ｂの、上側層３０１ａの周囲のみにおける配置は、確実な粘着のために行なわれていると共に、上側層３０１ａの全体に配置されている粘着性の下側層に対して比較した場合に、使用者の体における刺激を減少させているということが、これに拘束されることなく、前提とされている。粘着性の下側層３０１ｂは、例えば、スクリーン印刷、インク・ジェット、スロット・コーティングおよび貼合わせ、を含む、任意の適当な技法により、上側層３０１ａの上に付着させることができる。
【００３４】
図７は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれる蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ４００の単純化された下面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ４００は、上側層４０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。図７の実施形態において、セグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂは３個の同心状の円形のセグメントを含んでいる。
【００３５】
粘着性蛍光測定パッチ４００はまた、上側層４０１ａに取り付けられている発光器４０２と、同様に上側層４０１ａに取り付けられている光検出器４０４と、を含んでいる。この粘着性蛍光測定パッチ４００は仮想の光学軸Ｘ″に対して対称である。
【００３６】
望まれる場合に、セグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂのそれぞれのセグメントは随意的に剥離ライナーを備えていてもよく、使用者が、そのセグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂのどのセグメントを、使用者の体に粘着性蛍光測定パッチ４００を取り外し可能に貼り付けるために用いるかを選択することを可能にする。異なる使用の期間の間に、セグメント化されている粘着性の下側層４０１ｂにおける異なる同心状の円形のセグメントを選択することにより、使用者は皮膚の刺激および／または浸軟の危険性を有益に減少させることができる。このような選択は、使用者が使用することを望む特定のセグメントを被覆している剥離ライナーを除去することにより、達成できる。なお、図示および説明の目的のために、図７は３個のセグメントを伴うセグメント化されている粘着性の下側層を描いているが、任意の適当な数のセグメントを用いることができる。
【００３７】
図８は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ５００の単純化された下面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ５００は、上側層５０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図８は上側層５０１ａの周囲に配置されている１２個のセグメントを伴うセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂを描いているが、任意の適当な数のセグメントを用いることができる。
【００３８】
粘着性蛍光測定パッチ５００はまた、上側層５０１ａに取り付けられている発光器５０２と、同様に上側層５０１ａに取り付けられている光検出器５０４と、を含んでいる。この粘着性蛍光測定パッチ５００は仮想の光学軸Ｘ’’’に対して対称である。
【００３９】
図９は第１の位置において使用者の体Ｂに貼り付けられている図８の粘着性蛍光測定パッチ５００の単純化された上面図の描写である。図１０は第２の位置において使用者の体Ｂに貼り付けられている粘着性蛍光測定パッチ５００の単純化された上面図の描写であり、この粘着性蛍光測定パッチ５００は仮想の光学軸Ｘ’’’に対して角度αだけ回転している。さらに、図１０において、破線は、セグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂが図９の第１の位置において使用者の体Ｂに貼り付けられている場合の位置、を示している。この第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置（粘着性の接触位置とも呼ばれている）は、粘着性蛍光測定パッチ５００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００４０】
一定の期間（例えば、７日まで）の経過後に、粘着層（例えば、粘着性の下側層５０１ｂ）に接触している使用者の体Ｂの部分は刺激されて損傷する可能性がある。それゆえ、使用者の体のそれらの部分に対する接触から、セグメント化されている粘着性の下側層を除去して、刺激または損傷からの回復を可能にすることが望ましいと考えられる。この点に関して、蛍光発光ビーズは使用者の体の中に植え込まれた後にその位置が固定されて、容易に除去または位置を変えることができないということに注目する必要がある。
【００４１】
しかしながら、上記の第１の位置（図９）から第２の位置（図１０）に粘着性蛍光測定パッチ５００を回転させることにより、その第１の位置においてセグメント化されている粘着性の下側層５０１ｂにより刺激または損傷されていた使用者の体の部分はそれ以上の刺激または損傷が軽減されて、回復できる。また、上記の第１の位置から第２の位置への回転は、粘着性蛍光測定パッチ５００を第１の位置から除去して、その粘着性蛍光測定パッチ５００を、別の粘着性蛍光測定パッチ（例えば、未使用の粘着性蛍光測定パッチ）により、第２の位置において取り替えることによっても、達成できる。この点に関して、仮想の光学軸Ｘ’’’が、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、使用者の体Ｂの中に移植されている蛍光発光ビーズに対して同様に位置決めされていることに注目する必要がある。さらに、発光器５０２および光検出器５０４が上側層５０１ａに取り付けられているので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、仮想の光学軸Ｘ’’’に対して所定の関係を維持する。
【００４２】
図１１は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ６００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ６００（形において正方形である）は、上側層６０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１１は、粘着性蛍光測定パッチが形において正方形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂが上側層６０１ａの周囲に配置されている８個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００４３】
図１１は、要素６０１ａおよび６０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素６０１ａおよび６０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ６００は角度α′だけ仮想の光学軸Ｚに対して回転している。
【００４４】
粘着性蛍光測定パッチ６００はまた、上側層６０１ａに取り付けられている発光器６０２と、同様に上側層６０１ａに取り付けられている光検出器６０４と、を含んでいる。これらの発光器６０２および光検出器６０４は、これらが図１１の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００４５】
図１１の実施形態において、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ６００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層６０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００４６】
図１２は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性蛍光測定パッチ７００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ７００（形において三角形である）は、上側層７０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層７０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１２は、粘着性蛍光測定パッチが形において三角形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層が上側層７０１ａの周囲に配置されている３個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００４７】
図１２は、要素７０１ａおよび７０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素７０１ａおよび７０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ７００は角度α″だけ仮想の光学軸Ｚ′に対して回転している。
【００４８】
粘着性蛍光測定パッチ７００はまた、上側層７０１ａに取り付けられている発光器７０２と、同様に上側層７０１ａに取り付けられている光検出器７０４と、を含んでいる。これらの発光器７０２および光検出器７０４は、これらが図１２の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００４９】
図１２の実施形態において、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層７０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ７００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層７０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００５０】
図１３は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ８００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ８００（形において卵形である）は、上側層８０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１３は、粘着性蛍光測定パッチが形において卵形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂが上側層８０１ａの対向している端部に配置されている２個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００５１】
図１３は、要素８０１ａおよび８０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素８０１ａおよび８０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ８００は角度α’’’だけ仮想の光学軸Ｚ″に対して回転している。
【００５２】
粘着性蛍光測定パッチ８００はまた、上側層８０１ａに取り付けられている発光器８０２と、同様に上側層８０１ａに取り付けられている光検出器８０４と、を含んでいる。これらの発光器８０２および光検出器８０４は、これらが図１３の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００５３】
図１３から明らかなように、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ８００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層８０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００５４】
図１４は本発明の別の例示的な実施形態による、使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための粘着性の蛍光測定パッチ９００の単純化された上面図の描写である。この粘着性蛍光測定パッチ９００（形において長方形である）は、上側層９０１ａとセグメント化されている粘着性の下側層９０１ｂとを伴う粘着シート、を含んでいる。なお、図示および説明の目的のために、図１４は、粘着性蛍光測定パッチが形において長方形になるように、さらに、セグメント化されている粘着性の下側層が上側層９０１ａの対向している端部に配置されている２個のセグメントを有するように、描いているが、任意の適当な形状および数のセグメントを用いることができる。
【００５５】
図１４は、要素９０１ａおよび９０１ｂに対して実線を用いている第１の位置と、要素９０１ａおよび９０１ｂに対して破線を用いている第２の位置と、における粘着性蛍光測定パッチ、を描いている。さらに、この第２の位置において、粘着性蛍光測定パッチ９００は角度α’’’’だけ仮想の光学軸Ｚ’’’に対して回転している。
【００５６】
粘着性蛍光測定パッチ９００はまた、上側層９０１ａに取り付けられている発光器９０２と、同様に上側層９０１ａに取り付けられている光検出器９０４と、を含んでいる。これらの発光器９０２および光検出器９０４は、これらが図１４の図面において見えないので、上記の第１の位置および第２の位置の両方において、破線により描かれている。
【００５７】
図１４の実施形態において、第１の位置における、セグメント化されている粘着性の下側層９０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置は、粘着性蛍光測定パッチ９００が第２の位置にある時のセグメント化されている粘着性の下側層９０１ｂと使用者の体Ｂとの間の接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００５８】
図１５は本発明の例示的な実施形態による使用者の体の中に移植されている蛍光発光ビーズをモニターするための方法１０００における各段階を描いているフロー図である。この方法１０００は、工程１０１０において記載されているように、粘着性蛍光測定パッチが蛍光発光ビーズに対して効果的な整合状態になるような第１の位置において、使用者の体に粘着性蛍光測定パッチを取り外し可能に貼り付ける処理、を含む。この工程１０１０において用いられる粘着性蛍光測定パッチは本明細書において記載されている任意の適当な粘着蛍光測定パッチとすることができる。
【００５９】
次に、図１５の工程１０２０において、使用者の体の中に移植されている蛍光発光ビーズは、発光器から入射光を発光させて、検出器によりその蛍光発光ビーズから発光される蛍光を検出することにより、モニターされる。望まれる場合に、方法１０００はまた、第１の位置から粘着性蛍光測定パッチを取り外して、第２の位置に粘着性蛍光測定パッチ（新しい、すなわち、未使用の粘着性蛍光測定パッチか、取り外された同一の粘着性蛍光測定パッチのいずれか）を貼りなおす処理も含むことができる。この状況において、上記第１の位置の粘着による接触位置は上記の第２の位置の粘着による接触位置に一致していない（すなわち、重ならない）。
【００６０】
図１６は本発明の例示的な実施形態による使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンド１１００の説明図である。図１６は使用者の体（すなわち、使用者の前腕）の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされている蛍光測定バンド１１００を描いている。
【００６１】
この蛍光測定バンド１１００は、使用者の体の一部分の回りにしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンド１１１０と、このバンドに取り付けられている発光器１１２０と、このバンドに取り付けられている光検出器１１３０と、を備えている。上記のような位置決めは、例えば、少なくとも部分的に、（ｉ）ベルクロ（Velcro）（登録商標）の銘柄のフックおよびループ式のファスナー（ニュー・ハンプシャー州、マンチェスターのベルクロ・ユー・エス・エー・インコーポレイテッド（Velcro USA Inc.）により販売されており、さらに、ミネソタ州、セント・ポールのスリー・エム・カンパニー（3M Company）により販売されているコバン（Coban）（商標)セルフ−アドヒアレント・ラップ（Self-Adherent Wrap））等のような自己固定式の材料か、（ｉｉ）弾性材料、により蛍光測定バンド１１００を形成することにより、達成できる。加えて、従来のファスナーも、使用者の体の一部分の周囲に本発明による蛍光測定バンドをしっかりと取り外し可能に位置決めするために、用いることができる。
【００６２】
発光器１１２０は蛍光発光ビーズＦＢにより吸収される光を発光するように構成されている。加えて、光検出器１１３０は蛍光発光ビーズＦＢにより発光される蛍光を検出するように構成されている。図１６において示されているように、蛍光測定バンド１１００は、発光器１１２０からの入射光が蛍光発光ビーズＦＢに到達して、蛍光発光ビーズＦＢからの蛍光が光検出器１１３０に到達できるように、蛍光発光ビーズＦＢの上方に位置決めされる。
【００６３】
本明細書において記載されている発明の実施形態に対する種々の代替例が本発明の実施において使用可能であることが理解されるべきである。また、以下の特許請求の範囲の各請求項が本発明の範囲を定めること、さらに、これらの請求項の範囲内に該当する構造および方法ならびにこれらの等価物がこれらの請求項により言及されること、が意図されている。
【００６４】
〔実施の態様〕
（１）使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンドにおいて、
使用者の体の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンドと、
前記バンドに取り付けられている発光器であって、前記蛍光発光ビーズにより吸収される光を発光するように構成されている、発光器と、
前記バンドに取り付けられている光検出器であって、前記蛍光発光ビーズにより発光される蛍光を検出するように構成されている、光検出器と、
を備えている、蛍光測定バンド。
（２）実施態様１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
自己固定式の材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
（３）実施態様１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
弾性材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
（４）実施態様１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
使用者の前腕の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されている、蛍光測定バンド。
【図面の簡単な説明】
【００６５】
【図１】本発明の種々の実施形態に関連している、蛍光発光ビーズと、発光器と、光検出器と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。
【図２】本発明の種々の実施形態に関連している、使用者の体内に植え込まれている蛍光発光ビーズと、発光器と、蛍光を検出する光検出器と、の間の相互作用を描いている単純化された概略図である。
【図３Ａ】使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている本発明の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチの単純化された断面図である。
【図３Ｂ】図３Aの粘着性蛍光測定パッチにおける使用に適している、発光器および光検出器、を含む、種々の電気的および光学的な部品の動作の相互作用を描いている単純化された概略図である。
【図４】使用者の体（すなわち、使用者の前腕）に取り外し可能に貼り付けられている図３Aの粘着性蛍光測定パッチの単純化された斜視的な部分破断図である。
【図５】本発明の別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図６】図５において示されている粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された下面図である。
【図７】本発明のさらに別の実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された下面図である。
【図８】本発明のさらに別の実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された下面図である。
【図９】第１の位置において使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている図８における粘着性測定パッチの単純化された上面図である。
【図１０】第２の位置において使用者の体に取り外し可能に貼り付けられている図８における粘着性測定パッチの単純化された上面図である。
【図１１】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１２】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１３】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１４】第１のパッチ位置および第２のパッチ位置において描かれている本発明のさらに別の例示的な実施形態による、粘着性蛍光測定パッチを描いている単純化された上面図である。
【図１５】本発明の例示的な実施形態による、使用者の体内に植え込まれている蛍光性ビーズをモニターするための処理における各段階を描いているフロー図である。
【図１６】使用者の前腕に取付けられている本発明の例示的な実施形態による、蛍光測定バンドの単純化された斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンドにおいて、
使用者の体の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンドと、
前記バンドに取り付けられている発光器であって、前記蛍光発光ビーズにより吸収される光を発光するように構成されている、発光器と、
前記バンドに取り付けられている光検出器であって、前記蛍光発光ビーズにより発光される蛍光を検出するように構成されている、光検出器と、
を備えている、蛍光測定バンド。
【請求項２】
請求項１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
自己固定式の材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
【請求項３】
請求項１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
弾性材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
【請求項４】
請求項１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
使用者の前腕の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されている、蛍光測定バンド。
【請求項１】
使用者の体の中に植え込まれている蛍光発光ビーズと共に使用するための蛍光測定バンドにおいて、
使用者の体の一部分の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されているバンドと、
前記バンドに取り付けられている発光器であって、前記蛍光発光ビーズにより吸収される光を発光するように構成されている、発光器と、
前記バンドに取り付けられている光検出器であって、前記蛍光発光ビーズにより発光される蛍光を検出するように構成されている、光検出器と、
を備えている、蛍光測定バンド。
【請求項２】
請求項１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
自己固定式の材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
【請求項３】
請求項１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
弾性材料により少なくとも部分的に形成されている、蛍光測定バンド。
【請求項４】
請求項１に記載の蛍光測定バンドにおいて、
使用者の前腕の周囲にしっかりと取り外し可能に位置決めされるように構成されている、蛍光測定バンド。
【図１】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【公開番号】特開２００６−２８０９３５（Ｐ２００６−２８０９３５Ａ）
【公開日】平成１８年１０月１９日（２００６．１０．１９）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２００６−９１８３０（Ｐ２００６−９１８３０）
【出願日】平成１８年３月２９日（２００６．３．２９）
【出願人】（５９６１５９５００）ライフスキャン・インコーポレイテッド (100)
【氏名又は名称原語表記】Ｌｉｆｅｓｃａｎ，Ｉｎｃ．
【住所又は居所原語表記】１０００ Ｇｉｂｒａｌｔａｒ Ｄｒｉｖｅ，Ｍｉｌｐｉｔａｓ，Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ ９５０３５，Ｕｎｉｔｅｄ Ｓｔａｔｅｓ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年１０月１９日（２００６．１０．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−９１８３０（Ｐ２００６−９１８３０）
【出願日】平成１８年３月２９日（２００６．３．２９）
【出願人】（５９６１５９５００）ライフスキャン・インコーポレイテッド (100)
【氏名又は名称原語表記】Ｌｉｆｅｓｃａｎ，Ｉｎｃ．
【住所又は居所原語表記】１０００ Ｇｉｂｒａｌｔａｒ Ｄｒｉｖｅ，Ｍｉｌｐｉｔａｓ，Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ ９５０３５，Ｕｎｉｔｅｄ Ｓｔａｔｅｓ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ
【Ｆターム（参考）】
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