説明

粘着性蛍光計測パッチ

【課題】血中のグルコース濃度のような体液の観察分析を容易に且つ正確におこなうことを課題とする。
【解決手段】粘着性蛍光計測パッチ100は、使用者の身体B内に埋め込まれる蛍光発光ビードと共に使用され、使用者の身体Bに取り外し可能な粘着性を設計された粘着シート102と、粘着シート102に取り付けられた発光器104と、同じく粘着シート102に取り付けられた光検出器106とを含む。発光器104は蛍光発光ビードによって吸収される光を発射するために構成され、光検出器106は蛍光発光ビードによって発射された蛍光を検出するため構成されている。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔1.発明の技術分野〕
この発明は、一般的に、医療装置に関し、特に、蛍光分析技術を採用する医療装置、キット、方法に関する。
【0002】
〔2.先行技術の記載〕
医業にたずさわる人および通常の人の両者によって、グルコースのような、体液における被分析物を〔検出や計測〕等の観察のための様々な装置や方法が採用されている。例えば、血液のグルコースを監視するために、側光学や電気化学に基づく装置や方法を利用することは、糖尿病の治療のために今まで広く採用されていた。
【0003】
体液中の被分析物を検出や計測するためにデザインされた蛍光分析技術も、既に報告されていた。例えば、U.S.Patent No.s 5,342,789,、6,040,194と6,232,130は、そのような様々な技術について記述すると共に生体内センサーに言及しており、血液もしくは他の体液におけるグルコースの濃度を定量化するために適合するものを含んでいる。
【0004】
本発明の特徴と利点についてのより良い理解は、以下に詳述され、この発明の原理が利用される実施例の記載と、添付された図面とを参照することによって得られる。以下、本発明の好ましい実施形態にかかる粘着性蛍光計測パッチを図面に基づいて説明する。
【0005】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
図1は蛍光発光ビード10と、発光器12と、光検出器14との間の、この発明の様々な実施例に関連する相互作用を表現する簡略化した模式図である。蛍光発光ビード10は、発光器12から発射された入射光ILを吸収する結果として蛍光FLを発射する少なくとも一つの蛍光反応体(例えば、蛍光染料)を含んでおり、発射された蛍光FLは蛍光発射ビードと連通状態にある(例えば、接触している)被分析物の濃度に依存する特性を備えている。蛍光発光ビードのようなものに含まれ得る蛍光反応体と、検体と連通状態にある時のそれらの振る舞いかたについては、いずれもここでは参考文献として組み込まれるU.S.Patent No.s 5,342,789, 6,040,194と6,232,130に記載されている。蛍光発光ビードFBは例えばアルギン酸塩のようなカプセルに入れられた物質を含むことができる。
【0006】
図2は、使用者の身体Bに埋め込まれた蛍光発光ビード20と、発光器22と、光検出器24との間の、この発明の様々な実施形態に関連するところの相互関係を記述する簡略化した模式図である。図2に示される使用者の身体Bの部位は、角質層部分SCと表皮部分Eと真皮部分Dとを含む。
【0007】
蛍光発光ビード10と同様に、蛍光発光ビード20は、発光器22から射出された入射光ILを吸収する結果として蛍光FLを射出する少なくとも一つの蛍光反応体(例えば蛍光染料)と、蛍光発光ビードに連通状態にある被分析物の濃度に依存する蛍光発光特性を含んでいる。
【0008】
図2は、使用者の身体(B)に埋め込まれた蛍光発光ビード20を表示する。この環境において、入射光ILと蛍光FLは入射光ILが使用者の身体を通り抜けて蛍光発光ビード20に到達し、蛍光FLが使用者の身体を通り抜けて光検出器24に到達できるような波長と強度を有する。蛍光発光ビード20は、少なくとも一つの蛍光反応体を含んでおり、予め決められる蛍光FLの特性が、使用者の身体Bにおける体液の被分析物の濃度(例えばグルコース濃度)の相関的要素として変化するように設計される。
【0009】
図3Aは、この発明の実施形態に基づいて、角質層部分SC、表皮部分E、真皮部分Dを含むところの使用者の身体Bに埋め込まれた蛍光発光ビードFBと共に使用する粘着性蛍光計測パッチ100の簡略化した断面図である。図3Aにおいて、粘着性蛍光計測パッチ100は使用者の身体Bに対して取り外し可能に粘着され、無線周波数信号を介してリモートモジュール200と交信する。粘着性蛍光計測パッチ100は、使用者の身体Bに取り外し可能な粘着性を設計された粘着シート102と、粘着シート102に取り付けられた発光器104と、同じく粘着シート102に取り付けられた光検出器106とを含む。
【0010】
蛍光発光ビードFBは使用者の皮膚の表面下において例えばほぼ1mmから4mmの範囲に埋め込まれる。加えて、発光器104と光検出器106は、粘着性蛍光計測パッチ100が使用者の身体B(すなわち、使用者の皮膚)に粘着されたとき、使用者の皮膚の表面上、例えば0mmから10mmの範囲に設置される。
【0011】
簡単のため、図3Aは粘着シートと、発光器と光検出器だけを含む粘着性蛍光計測パッチ100を図示する。しかしながら、一度この情報開示が通知されれば、この技術の専門家は、この発明に基づく粘着性蛍光計測パッチが、適当で有利な作用をもたらす電気的および/または光学的な様々な他の構成部分を含むことを認識するだろう。これに関して、図3Bは、図3Aの粘着性蛍光計測パッチにおいて使用するために適した発光器104と光検出器106を含むところの様々な電気的且つ光学的構成部品の作用的相互関係を示す簡略化した模式図である。図3Bにおいて、図3Aと共通の部品もしくは他の項目は同一の符号を付けられている。
【0012】
図3Bに示されるように、電気的且つ光学的構成部品は、電源モジュール108と、無線トランシーバー110と、マイクロコントローラーモジュール112と、ドライバー/増幅器モジュール114と、ブザーモジュール116(使用者にフィードバックするため)と、光学フィルターモジュール120とを有する。発光器104は、例えば、ライト−オンコーポレーション(Lite-On Corp.)から入手可能の部品番号LTST−C903TGKTのSMD LEDのようなLED525nmの波長の発光器である。光検出器106は、例えば、浜松から入手できる部品番号S8745−01の光検出器である。光学モジュール120は、例えば、600nmと700nmのバンドパスフィルターを備える。マイクロコントロールモジュール112は、例えば、テキサスインストルメント(Texas Instruments)から入手可能のMSP430シリーズマイクロコントローラーである。電源モジュール108は、例えば、蓄電可能もしくは蓄電不可能のバッテリーモジュールである。所望であれば、図3Bにおける全ての電気的且つ光学的構成部品は、印刷回路基板(PCB)に搭載され、当該印刷回路基板は粘着シート102に取り付けられている。
【0013】
加えて、一度この情報開示が通知されれば、この技術の熟練者は、この発明の実施の形態による粘着性蛍光計測パッチは、蛍光発光ビードより適当な蛍光発光装置に容易に変形可能であることを認識するであろう。例えば、そのような粘着性蛍光計測パッチは、蛍光注入オイルもしくは参照して本明細書に十分に組み入れられているU.S.Patent No.5,342,789に記載される蛍光入れ墨を用いることができる。
【0014】
図3Aにおいて、蛍光発光ビードFBは使用者の身体Bに埋め込まれ、
入射光を吸収する結果として蛍光FLを発光する少なくとも一つの蛍光反応体を含んでいる。加えて、蛍光FLの特性は、蛍光発光ビードFBと接触する被分析物濃度の作用のように変化する。したがって、粘着性蛍光計測パッチ100は、蛍光発光ビードFBおよびリモートモジュール200と協力して、使用者の身体Bの体液における被分析物(例えば血中グルコース)の濃度を計測するために使用される。
【0015】
再び図3Aに関して、粘着性蛍光計測パッチ100の想定された光軸Xは、破線によって表示されている。発光器104と光検出器106は、想定された光軸Xに対して予め決められた関係によって、粘着シート102に取り付けられている。加えて、想定された光軸Xは、粘着性蛍光計測パッチが使用者の身体に(図3A参照)に取り外し可能に貼り付けられたときに、蛍光発光ビードFBに対して予め決められた並列な位置に配置されている。想定された光軸Xと蛍光発光ビードFBの予め決められた並列配置は、例えば、+−1mmから+−2mmの範囲において適当なアラインメント公差をもって典型的に組み合わせられる。
【0016】
想定された光軸Xと発光器104と光検出器106との予め決められた関係と、蛍光発光ビードFBに対して想定された光軸Xが予め決められた並列な配置を持っていることが、(i)発光器104から発光された入射光が蛍光発光ビードFBに入射し且つ吸収され、(ii)蛍光発光ビードFBから射出された蛍光FLが光検出器106によって検出される(射出された光ILと蛍光FLは簡単のため図3において矢印として図示される(図1,図2でも同様))。従って、粘着性蛍光計測パッチ100は、使用者の身体Bに容易に貼り付けられる。その位置は、入射光ILが効果的に蛍光発光ビードFBに達し、且つ、蛍光FLが効果的に光検出器106に到達する位置である。発光器104と光検出器106が、想定された光軸Xに対して予め決められた適切な関係で粘着性蛍光計測パッチ102にしっかりと取り付けられているので、埋め込まれた蛍光発光ビードFBに対して発光器104と光検出器106の効果的なアラインメントは、容易に得ることができ、しかも使用中維持される。
【0017】
図3Aは発光器104と光検出器106を光軸Xに対して対称に配置したが、そのような対称性は必要ではないことは気付かれるであろう。加えて、想定された光軸Xに対して発光器104と光検出器106の予め定めた関係は、想定された光軸Xと蛍光発光ビードFBの予め定めた並列位置と同様に、光検出器によって受け取られる蛍光発光ビードからの反射光の光量が相対的に極小化する一方、光検出器によって受け取られる蛍光の光量は相対的に極大化する。
【0018】
粘着シート102は、例えば、商業的に入手可能な感圧粘着層を含む粘着シートを含む、当業者において公知のいかなる適当な粘着シートでも良い。更に、この発明の実施形態に採用される粘着シートは、最上層と、この最上層の少なくとも一部分に配置された少なくとも一つの粘着性のある低層とを含む。
【0019】
粘着シートに用いられる最上層と粘着性低層は、片面粘着層、両面粘着層、転写粘着層、および非粘着層の如何なる適当な組み合わせでも良い。片面と両面の粘着層は、圧迫力を受けて使用者の身体の表面に取り外し可能に粘着するように感圧的でありうる。典型的な感圧粘着層はアクリル、天然ゴム、合成ゴムおよびシリコンポリマーに基づくものを含む。適当な感圧粘着層としては、例えば、ペンシルベニア州、グレンロックのアドヘッシブリサーチインク(Adhesives Research, Inc.)の商業名ARcare(登録商標)が商業的に入手できる。
【0020】
粘着シートの最上層と粘着性低層は、透明かもしくは不透明であることそして概してフレキシブルであり得る。最上層と粘着性低層は、例えば、押し出しもしくは鋳造のポリマーフィルムから作成され、または織布もしくは不織布を使用して作成され、弾性がありもしくは弾性が無い。加えて、それらは、例えばポリエステルやポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリウレタン、シリコン、そして織布もしくは不織布を含む適当な素材からなる。適当なポリマーフィルムと繊維は例えばウィスコンシンのニューベルリンのテクラコーポレーション(Tekra Corporation)から購入できる。
【0021】
もし、望むなら、一つ以上の剥離ライナーが、この発明の実施形態に採用された粘着シートの全てもしくは一部分を覆うように採用される。このような剥離ライナーは、一般的に、例えばシリコン加工されたポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくは紙である。剥離ライナーは、フッ素化炭素(fluorocarbon)化合物で適当な物質の表面を処理することによって製造することもできる。粘着性蛍光計測パッチを使用するに先立って、1もしくは全ての剥離ライナーは粘着層から剥離される。適当な剥離ライナーは、例えば、イリノイのベッドフォードパークのレクサムリリース(Rexam Release)から市場おいて入手できる。
【0022】
この発明の実施形態に採用された粘着シートはどのような適当な厚さでも良い。しかし、通常の厚さの制限のない範囲は0.0005インチ(0.0127mm)から0.040インチ(1.016mm)である(粘着シートに取り付けられた発光器と光検出器の厚さを除く)。粘着蛍光計測パッチの主たる表面(すなわち、粘着蛍光計測パッチを貼った時、使用者の身体に面する表面)は、例えば、0.4平方インチから4平方インチの範囲内の表面部分を有する。
【0023】
この技術の熟練者に知られる如何なる適当な発光器104と適当な光検出器106も、この発明の実施形態に基づいて、粘着性蛍光計測パッチに採用できる。適当な発光器は例えば発光ダイオード(例えば、カリフォルニア州のミルピタスのライトオンテクノロジー社(Lite-On Technology Corporation)から市場において入手できる発光ダイオード)である。適当な光検出器は、例えば、フォトダイオード(例えば、ニュージャージー州のブリッジウォーターの浜松社から市場において入手できるフォトダイオード)である。
【0024】
図3Aにおいて、粘着性蛍光計測パッチ100は、無線周波数信号RFを介してリモートモジュール200と交信可能であるように記載されている。しかし、一度この開示が通知されれば、この技術の熟練者は、粘着性蛍光計測パッチとリモートモジュールとの有線通信を含む他の適当な通信提供手段を採用できることを認めるであろう。
【0025】
リモートモジュール200は、如何なる適当な能力をも持っている。その能力は、発光器104と光検出器106とを制御する能力、粘着性蛍光計測パッチ100から受けた通信を処理する能力を含む。例えば、リモートモジュール200は、光検出器106で検出した蛍光を被分析物濃度と継続的或いは断続的に相関づけた後に、インシュリンポンプのような他の装置を制御するためにこの相関関係を利用する能力を持っている。適当なリモートコントローラは、この発明の実施形態の使用のために技術の熟練者によって変形されるように、ここに参考として組み込まれるWO03/071930A2の国際公開に記載されている。
【0026】
技術の熟練者は粘着性蛍光計測パッチ100が一平面上において想定された光軸Xに対して対称形(例えば円形)であることを認識するであろう。しかし、下記のように、この発明の実施形態にかかる粘着性蛍光計測パッチは、想定された光軸に関して非対称形でも良い(例えば、正方形、長方形、楕円形、あるいは三角形)。
【0027】
図4は使用者の身体B(例えば前腕)に取り外し可能に貼り付けた図3の粘着性蛍光計測パッチの簡略化した模式図と部分的端面図である。図3,4の実施形態において、想定された光軸Xは蛍光発光ビードFBと一直線にあわされている。加えて、想定された光軸Xは粘着性蛍光計測パッチ100の中心を通っているので、粘着性蛍光計測パッチ100は、使用者の身体Bに取り外し可能に貼られたときに、その中心を蛍光発光ビードFB上に置く。しかし、一度この開示が通知されれば、この技術の熟練者は、粘着性蛍光計測パッチの位置づけが、(i)発光器104からの射出された入射光ILが蛍光発光ビードFBに入射し、また蛍光発光ビードFBによって吸収され、さらに、(ii)蛍光発光ビードFBによって射出された蛍光FLが光検出器106によって検出される限り、この発明にかかる粘着性蛍光計測パッチは、必ずしもその中心を蛍光発光ビードFB上に置く必要がないことを認識するであろう。
【0028】
粘着性蛍光計測パッチ100は、(取り外し可能であるが)、使用者の身体Bに貼り付けられるので、発光器104と光検出器106は蛍光発光ビードFBに対して本質的に不変状態である。
【0029】
使用者の身体に貼られたとき、粘着性蛍光計測パッチ100は、例えば、使用者の身体内の血中グルコース濃度を継続的に監視するために使用される。この環境では、粘着性蛍光計測パッチ100は、必要により、蛍光発光ビードFBの生存期間中(その範囲は数日から数年の範囲である)、取り外しおよび取り替えることができる。
【0030】
この発明の模範的な実施形態にかかる分析的蛍光測定キットは、粘着性蛍光計測パッチ(ここに記載されるような)と、蛍光発光ビード(同様にここに記載されている)と、リモートモジュール(同様にここに記載されている)とを含んでいる。例えば、ある分析的な蛍光計測キットは、図3の粘着性蛍光計測パッチ100と、蛍光発光ビードFBと、リモートモジュール200とを含んでいる。しかし、この発明の模範的な実施形態にかかる分析的蛍光測定キットは、粘着性蛍光計測パッチよりむしろ蛍光計測バンド(以下に記述される)を備える。
【0031】
図5、6は、この発明の他の模範的な実施形態にかかる、使用者の身体内に埋め込まれた蛍光発光ビードと共に使用される粘着性蛍光計測パッチ300の簡略化された上面図と底面図をそれぞれ示す。粘着性蛍光計測パッチ300は、上層301aと粘着性低層301bで構成される粘着シートを含む。粘着性低層301bは、使用者の身体に対して粘着性蛍光計測パッチ300が取り外し可能に粘着するために設計される。
【0032】
粘着性蛍光計測パッチ300は、また、上層301aに取り付けられた発光器302と、同様に上層301aに取り付けられた光検出器304を有する。発光器302と光検出器304は、それらが上面図から見えないことを表すために、図5においてダッシュ線によって図示されている。粘着性蛍光計測パッチ300は想定された光軸X'に関して対称形である。
【0033】
粘着性低層301bは上層301aの外周の周りに沿って配置される。縛ることなく、しかも、上層301aの周りのみに沿った粘着性低層301bの配置が、上層301aの全体上に配置された粘着性低層に較べて使用者の身体の炎症を減少させつつ、確実な粘着性を提供することが、当然に要求される。粘着性低層301bは、例えば、スクリーン印刷、インクジェット、スロットコーティングおよびラミネーションを含む適当な技術によって、上層301aの上に配置される。
【0034】
図7は、この発明の他の模範的な実施形態にかかる、使用者の身体中に埋め込まれた蛍光発光ビードと共に使用される粘着性蛍光計測パッチ400を示す簡略化した底面図である。粘着性蛍光計測パッチ400は、上層401aと分割化された粘着性低層401bを備えた粘着シートを含む。図7の実施の形態において、分割化された粘着性低層401bは3つの同心の円部分を含む。
【0035】
粘着性蛍光計測パッチ400は、上層401aに取り付けられた発光器402と、同様に上層401aに取り付けられた光検出器404を含む。粘着性蛍光計測パッチ400は想定された光軸Xに関して対称形である。
【0036】
もし望むなら、分割された粘着性低層401bの分割部はそれぞれ、オプションとして、剥離ライナーが提供され、使用者が、粘着性蛍光計測パッチ400を使用者の身体に取り外し可能に粘着するために分割された粘着性低層401bのどの分割部分を利用するかを選択できる。異なる使用期間中において、分割された粘着性低層401bの異なる同心円分割部を選択することによって、使用者は、皮膚の炎症および/またはふやけのリスクを有利に減少できる。そのような選択は、使用者が使用を希望した特別な分割部を覆う剥離ライナーを取り外すことによって完成される。図示と説明の目的のために、図7は3つの分割部を有する分割された粘着性低層を示すが、いかなる適当な数の分割部が採用されることができる。
【0037】
図8は、この発明の他の模範的な実施の形態にかかる、使用者の身体内に埋め込まれる蛍光発光ビードを伴った粘着性蛍光計測パッチ500の簡略化した底面図を示す。粘着性蛍光計測パッチ500は、上層501aと分割された粘着性低層501bとを備えた粘着シートを含む。図示と説明の目的のために、図8は、適当な数の分割部が採用されるように、上層501aの外周の周りに配置された12の分割部を有する分割された粘着性低層501bを示すが、如何なる適当な分割部の数も採用される。
【0038】
粘着性蛍光計測パッチ500は、上層501aに取り付けられた発光器502と、同様に上層501aに取り付けられた光検出器504とを含む。粘着性蛍光計測パッチ500は想定された光軸Xに関して対称形である。
【0039】
図9は、第1の位置における、使用者の身体Bに貼られた図8の粘着性蛍光計測パッチ500を示す簡略化された上面図である。図10は、第2の位置における、使用者の身体Bに貼られた粘着性蛍光計測パッチ500を示す簡略化された上面図である。そこでは、粘着性蛍光計測パッチ500は想定された光軸X’’’の周りに角度αで回転している。図10では、ダッシュ線が、図9の第1の位置における分割された粘着性低層501bが使用者の身体Bに対して貼り付けられている位置を示している。第1の位置における分割された粘着性低層501bと使用者の身体Bとの間の接触位置(同様に粘着部の接触位置として言及する)と、当該粘着性蛍光計測パッチ500が二番目の位置にあるときの分割された粘着性低層501bと使用者の身体Bとの接触位置とは、同時には起こらない(すなわち、重ならない)。
【0040】
期間の終了後(例えば数日後まで)、粘着下層(例えば分割された粘着性低層501b)が接触している使用者の身体Bの部位は、炎症およびまたはダメージを起こす。そこで、これらの炎症やダメージからの回復を許容するために、使用者の身体のこれら部分の接触から分割された粘着性低層を取り外すことが望まれる。これに関して、蛍光発光ビードは使用者の身体の一度埋め込まれた位置に固定されており、容易に移動したり位置を変えたりできないことを気付くべきである。
【0041】
しかし、(図9の)第1の位置から(図10の)第2の位置までの粘着性蛍光計測パッチ500を回転することによって、第1の位置において分割された粘着性低層501bの接触から炎症を起こしダメージを受けた使用者の身体の部分は、更なる炎症やダメージから解放され、回復する。第1の位置から第2の位置への回転は、粘着性蛍光計測パッチ500を第1の位置から取り外し、別の粘着性蛍光計測パッチ(例えば、新しい粘着性蛍光計測パッチ)で第2の位置に貼り替えることによっても成し遂げられる。これに関して、想定された光軸X’’’は、第1の位置と第2の位置において使用者の身体B内に埋め込まれた蛍光発光ビードに対して一致するように位置づけられることを気付くべきである。更に、発光器502と光検出器504とは上層501aに取り付けられているので、それらは第1の位置と第2の位置において想定された光軸X’’’に関して既に決められた関係を維持している。
【0042】
図11は、この発明の他の模範的な実施形態にかかる使用者の身体内に埋め込まれた蛍光発光ビードと共に用いる粘着性蛍光計測パッチ600を示す概略的な上面図である。粘着性蛍光計測パッチ600(それは正方形である)は、上層601aと分割された粘着性低層601bを有する粘着シートを含む。図解と説明のために、図11は、粘着性蛍光計測パッチ600が正方形であり、分割された粘着性低層601bは上層601aの外周の周りに配置された8つの分割部を持っているように示されているが、如何なる適当な形状や分割部の数も採用可能である。
【0043】
図11は、要素601a、601bのための連続線を用いた第1の位置と、要素601aと601bのためのダッシュ線を用いた第2の位置とにおける粘着性蛍光計測パッチを示す。第2の位置において、粘着性蛍光計測パッチ600は想定された光軸Zに関してα'の角度で回転している。
【0044】
粘着性蛍光計測パッチ600は、上層601aに取り付けられた発光器602と同じく上層601aに取り付けられた光検出器604とを有する。発光器602と光検出器604は、図11の見方では見えないので第1,第2の位置においてダッシュ線で示されている。
【0045】
図11の実施形態において、第1の位置における分割された粘着性低層601bと使用者の身体Bとの間の接触位置は、粘着性蛍光計測パッチ600が第2の位置にあるとき、分割された粘着性低層601bと使用者の身体Bとの間の接触位置と一致しない(すなわち、重ならない)。
【0046】
図12は、本発明の他の模範的な実施形態にかかる使用者の身体Bに埋め込まれた蛍光発光ビードを備えた粘着性蛍光計測パッチ700の簡略化された上面図を示す。粘着性蛍光計測パッチ700(三角形である)は、上層701aと分割された粘着性低層701bとを有する粘着シートを有する。図解と説明目的のために、図12は、粘着性蛍光計測パッチが三角形を有し、分割された粘着性低層701bが上層701aの外周に沿って配置された3つの分割部を備えるように示されているが、如何なる適当な形状と分割部の数を取りうる。
【0047】
図12は、要素701aと701bのための連続線を用いた第1の位置と要素701aと701bのためのダッシュ線を用いた第2の位置における粘着性蛍光計測パッチを示す。第2の位置において、粘着性蛍光計測パッチ700は、想定された光軸Z'の周りに角度α''でもって回転されている。
【0048】
粘着性蛍光計測パッチ700は、また上層701aに取り付けられた発光器702と同様に上層701aに取り付けられた光検出器704とを有する。発光器702と光検出器704とは、図12の見方では見えないので第1の位置と第2の位置のためにダッシュ線で示されている。
【0049】
図12の実施形態では、第1の位置における分割された粘着性低層701bと使用者の身体Bとの接触場所は、粘着性蛍光計測パッチ700が第2の位置にあるとき、分割された粘着性低層701bと使用者の身体Bとの接触場所は一致しない(すなわち、重ならない)。
【0050】
図13は、この発明の更に他の模範的な実施形態にかかる使用者の身体内に埋め込まれる蛍光発光ビードを使用のために備えた粘着性蛍光計測パッチ800の簡略化した上面図を示す。粘着性蛍光計測パッチ800(楕円形である)は、上層801aと分割された粘着性低層801bとを有する粘着シートを含む。図示と説明の目的のため、図13は、粘着性蛍光計測パッチが楕円形に形成され、分割された粘着性低層801bが上層801aの相対する位置に2つの分割部を有するように示されているが、適当な如何なる形状および分割部の数も採用しうる。
【0051】
図13は、要素801aと801bのために連続線を用いる第1の位置と、要素801aと801bのためにダッシュ線を用いる第2の位置の粘着性蛍光計測パッチを示す。第2の位置では粘着性蛍光計測パッチ800は、想定された光軸Z''の周囲に角度α’’’をもって回転されている。
【0052】
粘着性蛍光計測パッチ800は、上層801a上に取り付けられた発光器802と、同様に上層801aに取り付けられた光検出器804とをも含む。発光器802と光検出器804は、図13の見方では見えないので第1と第2の位置の両方のためにダッシュ線で示されている。
【0053】
図13に明らかなように、第1の位置における分割された粘着性低層801bと使用者の身体Bとの接触位置は、粘着性蛍光計測パッチ800が第2の位置にあるとき、分割された粘着性低層801bと使用者の身体Bとの接触位置と一致しない(すなわち、重なり合わない)。
【0054】
図14は、この発明の更に他の模範的な実施形態にかかる使用者の身体内に埋め込まれる蛍光発光ビードを使用のために備えた粘着性蛍光計測パッチ900の簡略化された上面図を示す。粘着性蛍光計測パッチ(長方形である)は、上層901aと分割された粘着性低層901bとを有する粘着シートを含む。図解と説明目的のために、図14は、粘着性蛍光計測パッチが長方形に形成され、分割された粘着性低層901bが上層901aの相対する位置に2つの分割部を有するように示されているが、適当な如何なる形状および分割部の数も採用しうる。
【0055】
図14は、要素901aと901bのために連続線を用いる第1の位置と、要素901aと901bのためにダッシュ線を用いる第2の位置の粘着性蛍光計測パッチを示す。第2の位置では粘着性蛍光計測パッチ900は、想定された光軸Z’’’の周囲に角度α’’’’をもって回転配置されている。
【0056】
粘着性蛍光計測パッチ900はまた、上層901a上に取り付けられた発光器902と、同様に上層901aに取り付けられた光検出器904とを含む。発光器902と光検出器904は、図14の見方では見えないので第1と第2の位置の両方のためにダッシュ線で示されている。
【0057】
図14の実施形態では、第1の位置における分割された粘着性低層901bと使用者の身体Bとの接触位置は、粘着性蛍光計測パッチ900が第2の位置にあるとき、分割された粘着性低層901bと使用者の身体Bとの接触位置と一致しない(すなわち、重なり合わない)。
【0058】
図15のフローダイアグラムは、この発明の模範的な実施形態にかかる使用者の身体内に埋め込まれる蛍光発光ビードを監視するための方法1000における段階を示す。方法1000は、ステップ1010で説明するように、第1の位置で粘着性蛍光計測パッチが蛍光発光ビードとの有効なアラインメントにあるように、使用者の身体に対して粘着性蛍光計測パッチを取り外し可能に粘着することを含む。ステップ1010において採用された粘着性蛍光計測パッチは、本明細書に書かれたいかなる適当な粘着性蛍光計測パッチであってもよい。
【0059】
その後、図15のステップ1020で、使用者の身体内に埋め込まれた蛍光発光ビードは、発光器から入射光を発射することと、光検出器で蛍光発光ビードから発射された蛍光を検知することによって監視される。もし望むならば、方法1000は、第1の位置から粘着性蛍光計測パッチを取り外すこと、粘着性蛍光計測パッチ(新しいもの、すなわち未使用のもの、もしくは剥がした同じ粘着性蛍光計測パッチ)を第2位置に再接着することを含む。この環境では、第1の位置の粘着接触位置は、第2の粘着位置と一致しない(すなわち、重なり合わない)。
【0060】
図16は、この発明の模範的な実施形態にかかり、使用者の身体内に埋め込まれる蛍光発光ビードと共に使用される蛍光計測バンド1100の図である。図16は、使用者の身体(すなわち前腕)の一部に安全で移動可能に位置づけされる蛍光計測バンド1100を示す。
【0061】
蛍光計測バンド1100は、使用者の身体の部分に安全で移動可能に位置づけするように構成されたバンド1110と、バンドに取り付けられた発光器1120と、バンドに取り付けられた光検出器1130とを備える。そのような位置づけは、例えば、(i)ベルコ(Velcro(登録商標))ブランドのフックとループファスナー(ニューハンプシャー州マンチェスターのベルコUSA(Velcro USA Inc.)で売られており、および、ミネソタ州セントポールの3Mカンパニー(3M Company)で売られているCoban(商標)自己粘着ラップ(Self-Adherent Wrap))、のような自己締め材料(self fastening materials)と、もしくは(ii)弾性素材によって少なくとも部分的に蛍光計測バンド1100を形成することによって、成し遂げられる。加えて、従来のファスナーは、使用者の身体の部分に対して、この発明にかかる蛍光計測バンドを安全で取り外し可能に位置決めするために利用できる。
【0062】
発光器1120は、蛍光発光ビードFBによって吸収される光を発射するために設計される。加えて、光検出器1130は蛍光発光ビードFBによって発射された蛍光を検出するように設計される。図16に示されるように、蛍光計測バンド1100は、発光器1120からの入射光が蛍光発光ビードFBに達して蛍光発光ビードFBからの蛍光が光検出器1130に届くように、蛍光発光ビードの上に位置づけられる。
【0063】
ここに記載の発明の実施形態の様々な代替案が、この発明の実施において採用されるであろうことが理解されるべきである。クレームはこの発明の請求範囲を定め、これらのクレームの請求の範囲内の構成および方法、およびこれらと同等の構成および方法は保護されるものであると、意図する。
【0064】
〔実施の態様〕
(1)使用者の身体内に埋め込まれる蛍光発光ビードと共に使用される粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記使用者の身体に取り外し可能に貼り付けられる少なくとも一つの粘着シートと、
前記少なくとも一つの粘着シートに取り付けられ、前記蛍光発光ビードによって吸収される光を発射するように構成される発光器と、
前記少なくとも一つの粘着シートに取り付けられ、前記蛍光発光ビードによって発射された蛍光を検出するよう構成された光検出器と、
を有する粘着性蛍光計測パッチ。
(2)実施態様(1)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記発光器と前記光検出器は、
前記粘着性蛍光計測パッチの想定された光軸に関して予め決められた関係をもって、前記少なくとも一つの粘着シートに取り付けられ、前記想定された光軸は、前記粘着性蛍光計測パッチが使用者の身体に取り外し可能に貼り付けられるときに、前記蛍光発光ビードに対して予め定めた並列な位置に位置づけられる、粘着性蛍光計測パッチ。
(3)実施態様(1)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記少なくとも一つの粘着シートは、最上層と、該最上層の少なくとも一部に配置された少なくとも一つの粘着性低層とを含み、前記粘着性低層は前記使用者の身体に対して前記粘着性蛍光計測パッチを取り外し可能に粘着させるように構成されている、粘着性蛍光計測パッチ。
(4)実施態様(3)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性低層は、分割された粘着性低層である、粘着性蛍光計測パッチ。
(5)実施態様(3)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性計測パッチは、前記粘着性蛍光計測パッチの想定された光軸に関する一次元において対称に成形されている、粘着性蛍光計測パッチ。
(6)実施態様(5)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性計測パッチは円形である、粘着性蛍光計測パッチ。
(7)実施態様(4)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性蛍光計測パッチが第1の位置にあるときに、前記分割された粘着性低層と前記使用者の身体とが粘着した接触位置は、
前記粘着性蛍光計測パッチが第2の位置にあるときに、前記分割された粘着性低層と前記使用者の身体とが粘着した位置と、一致しない、粘着性蛍光計測パッチ。
(8)実施態様(4)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記分割された粘着性低層は複数の同心円状の円形の分割部分を含む、粘着性蛍光計測パッチ。
(9)実施態様(1)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
電源モジュールと、マイクロプロセッサーモジュールと、ドライバーおよび増幅モジュールと、通信モジュールと、をさらに有する、粘着性蛍光計測パッチ。
(10)実施態様(1)に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
少なくとも一つのリリースライナーを含む、粘着性蛍光計測パッチ。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】図1は、蛍光発光ビードと、発光器と、光検出器との間の、この発明の様々な実施例に関連している相互作用を表現する簡略化された概略図である。
【図2】図2は、使用者の身体内に埋め込まれた蛍光発光ビードと、発光器と、蛍光を検出するための光検出器との間の、この発明の様々な実施例に関連している相互作用を表現する簡略化された概略図である。
【図3A】図3Aは、使用者の身体に取り外し可能に貼られたこの発明の好ましい実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチの簡略化された断面図である。
【図3B】図3Bは、図3Aの粘着性蛍光計測パッチの使用に適当な発光器と光検出器を含んだ、様々な電気的光学的構成要素の有効な相互関係を表示する簡略化された概略図である。
【図4】図4は、例えば使用者の前腕等の身体に対して取り外し可能に粘着した図3Aの粘着性蛍光計測パッチの簡略した概略であり部分的な端面を示す図である。
【図5】図5は、この発明の他の好適な実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチを表示する簡略化した上面図である。
【図6】図6は、図5に図示された粘着性蛍光計測パッチの底面図である。
【図7】図7は、この発明の更に他の実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチの簡略化した底面図である。
【図8】図8は、この発明の更に他の実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチの簡略化した底面図である。
【図9】図9は、第1の位置として使用者の身体に取り外し可能に粘着した図8の粘着性計測パッチを示す簡略化した上面図である。
【図10】図10は、第2の位置として使用者の身体に取り外し可能に粘着した図8の粘着性計測パッチを示す簡略化した上面図である。
【図11】図11は、第1のパッチ位置と第2のパッチ位置に表示されるこの発明の更に好適な実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチの簡略化上面図である。
【図12】図12は、第1のパッチ位置と第2のパッチ位置に表示されるこの発明の更に好適な実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチの簡略化上面図である。
【図13】図13は、第1のパッチ位置と第2のパッチ位置に表示されるこの発明の更に好適な追加の実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチの簡略化上面図である。
【図14】図14は、第1のパッチ位置と第2のパッチ位置に表示されるこの発明の更に好適な追加の実施例にかかる粘着性蛍光計測パッチの簡略化上面図である。
【図15】図15は、この発明の好適な実施例にかかる使用者の身体に埋め込まれた蛍光ビードを監視する処理における段階を示すフローダイアグラムである。
【図16】図16は、使用者の前腕に取り付けられたこの発明の実施例にかかる蛍光測定バンドの簡略化した透視図である。
【符号の説明】
【0066】
10、20 蛍光発光ビード
100 粘着性蛍光計測パッチ
102 粘着シート
104 発光器
106 光検出器
IL 付随光
FL 蛍光
FB 蛍光発光ビード
B 使用者の身体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体内に埋め込まれる蛍光発光ビードと共に使用される粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記使用者の身体に取り外し可能に貼り付けられる少なくとも一つの粘着シートと、
前記少なくとも一つの粘着シートに取り付けられ、前記蛍光発光ビードによって吸収される光を発射するように構成される発光器と、
前記少なくとも一つの粘着シートに取り付けられ、前記蛍光発光ビードによって発射された蛍光を検出するよう構成された光検出器と、
を有する粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項2】
請求項1に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記発光器と前記光検出器は、
前記粘着性蛍光計測パッチの想定された光軸に関して予め決められた関係をもって、前記少なくとも一つの粘着シートに取り付けられ、前記想定された光軸は、前記粘着性蛍光計測パッチが使用者の身体に取り外し可能に貼り付けられるときに、前記蛍光発光ビードに対して予め定めた並列な位置に位置づけられる、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項3】
請求項1に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記少なくとも一つの粘着シートは、最上層と、該最上層の少なくとも一部に配置された少なくとも一つの粘着性低層とを含み、前記粘着性低層は前記使用者の身体に対して前記粘着性蛍光計測パッチを取り外し可能に粘着させるように構成されている、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項4】
請求項3に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性低層は、分割された粘着性低層である、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項5】
請求項3に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性計測パッチは、前記粘着性蛍光計測パッチの想定された光軸に関する一次元において対称に成形されている、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項6】
請求項5に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性計測パッチは円形である、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項7】
請求項4に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記粘着性蛍光計測パッチが第1の位置にあるときに、前記分割された粘着性低層と前記使用者の身体とが粘着した接触位置は、
前記粘着性蛍光計測パッチが第2の位置にあるときに、前記分割された粘着性低層と前記使用者の身体とが粘着した位置と、一致しない、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項8】
請求項4に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
前記分割された粘着性低層は複数の同心円状の円形の分割部分を含む、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項9】
請求項1に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
電源モジュールと、マイクロプロセッサーモジュールと、ドライバーおよび増幅モジュールと、通信モジュールと、をさらに有する、粘着性蛍光計測パッチ。
【請求項10】
請求項1に記載の粘着性蛍光計測パッチにおいて、
少なくとも一つのリリースライナーを含む、粘着性蛍光計測パッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−280934(P2006−280934A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−91821(P2006−91821)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(596159500)ライフスキャン・インコーポレイテッド (100)
【氏名又は名称原語表記】Lifescan,Inc.
【住所又は居所原語表記】1000 Gibraltar Drive,Milpitas,California 95035,United States of America
【Fターム(参考)】