説明

粥状動脈硬化の治療用のペプチドベースの受動免疫療法

【課題】
受動免疫感作による粥状動脈硬化の治療または予防的処置のために使用される,アポリポ蛋白質Bの酸化フラグメントを指向する抗体またはその抗体フラグメントを提供する。
【解決手段】
アポリポ蛋白質Bの酸化フラグメントを指向する抗体またはその抗体フラグメントであって,該酸化フラグメントがIEIGLEGKGFEPTLEALFGKであり,該抗体または抗体フラグメントが,特定配列の可変重鎖領域(V)及び特定配列の可変軽鎖領域(V)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,アポリポ蛋白質Bの誘導体であるペプチドに対して産生される新規な単離されたヒト抗体,それらの製造方法,特に粥状動脈硬化の治療のための免疫療法のために使用される抗体,及び前記抗体を使用する受動免疫方法に関する。
【0002】
本発明は特に次のものを含んでいる:表1に挙げたペプチドの酸化型,特にMDA修飾ペプチドに対する,任意の単離された抗体を,好ましくは適当な担体及び助剤と共に,虚血性心臓血管疾患の予防及び治療のための免疫療法または「抗粥状動脈硬化ワクチン」として使用すること。
【背景技術】
【0003】
体液性免疫の保護効果は抗体と呼ばれる構造的に関連した糖蛋白質類によって媒介されることが知られている。抗体は抗原に結合することによりそれらの生物学的活動を始める。抗原に結合する抗体は,一般に一つの抗原に特異的であり,その結合は通常高い親和性を有する。抗体はBリンパ球によって生産される。血液は,各々B細胞のクローンに由来し,各々別個の構造及び抗原に対する特異性を有する様々な抗体を含んでいる。抗体は,血漿中,組織の間質液中,並びに唾液及び粘膜表面の粘液のような分泌液中の,Bリンパ球の表面に存在する。
【0004】
全ての抗体はそれらの全体的な構造において類似しており,このことは,電荷及び溶解性のような物理化学的性質における一定の類似性を説明する。全ての抗体は,各々約24キロダルトンの二つの同一の軽鎖と各々約55〜70キロダルトンの二つの同一の重鎖の共通のコア構造を有する。一つの軽鎖は各重鎖に結合し,二つの重鎖は互いに結合する。軽鎖及び重鎖のいずれも,各々約110のアミノ酸残基の長さであり,独立して共通の球状のモチーフに折りたたまれている,一連の繰り返す相同な単位を含んでおり,その各々は免疫グロブリン(Ig)領域と呼ばれる。二つの重鎖の会合によって形成される抗体の領域は疎水性である。抗体,特にモノクローナル抗体は,それらが逆の物理化学的条件にさらされる場合に,軽鎖が重鎖に付いている部位で開裂することが知られている。抗体は多くのシステイン残基を含んでいるので,それらは多くのシステインシステインジスルフィド結合を有する。全てのIg領域は,3あるいは4本の逆平行のポリペプチド鎖を有する二層のベータプリーツシートを含む。
【0005】
それらの全体的な類似性にもかかわらず,抗体分子は,抗原に結合する際に,サイズ,電荷及び溶解性のような物理化学的な特徴及びそれらの抗原への結合における挙動に基づいた,少数の別個のクラス及びサブクラスに分類することができる。ヒトでは,抗体分子のクラスは次のとおりである:IgA,IgD,IgE,IgG及びIgM。各クラスのメンバーは同じアイソタイプのものであると言われている。IgAとIgGのアイソタイプは,IgA1,IgA2とIgG1,IgG2,IgG3及びIgG4と呼ばれるサブタイプへさらに細分される。一つのアイソタイプ中の全ての抗体の重鎖は,アミノ酸配列が広範囲な領域で同一性を有するが,他のアイソタイプあるいはサブタイプに属する抗体とは異なる。重鎖は,抗体全てのアイソタイプに対応するギリシャ文字のアルファベットにより示される。例えば,IgAはα,IgDはδ,IgEはε,IgGはγ,IgMはμ重鎖を含んでいる。IgG,IgE及びIgDはモノマーとして循環するが,IgA及びIgMの分泌型は,各々J鎖によって安定化されたダイマーまたはペンタマーである。いくつかのIgA分子はモノマーまたはトリマーとして存在する。
【0006】
各個体に,各々抗原結合部位に独自のアミノ酸配列を有する構造上異なる10〜1010の抗体分子が存在する。抗体中の配列の多様性は,主に重鎖及び軽鎖の可変(V)領域と呼ばれるアミノ末端領域内の3つの短い領域に見出され,これはより保存された定常(C)領域と区別される。
【0007】
粥状動脈硬化は大動脈及び中動脈の最も内側の層(内膜)の肥厚を引き起こす慢性病である。これは血液の流量を減少させて,影響を受けた血管によって供給される器官における乏血及び組織破壊を引き起こし得る。粥状動脈硬化は心筋梗塞,ストローク及び周辺の動脈疾病を含む心血管の疾病の主な原因である。それは西側世界の主な死因であり,20年間の間に全世界の主要な死因になると予測されている。
【0008】
この疾病は,血管の細胞間マトリックス中のリポ蛋白質,第一に低密度リポ蛋白質(LDL)の蓄積によって始まる。これらのLDL粒子は凝集し,酸化的修飾を受ける。酸化LDLは有毒であり,血管の損傷を引き起こす。
【0009】
粥状動脈硬化は,多くの点で,炎症と繊維症を含むこの傷に対する反応を表わす。
【0010】
1989年には,パリンスキ(Palinski)とその同僚が,ヒトの酸化LDLに対する循環する自己抗体を同定した。この発見は,粥状動脈硬化が酸化したリポ蛋白質に対する免疫反応によって引き起こされた自己免疫病であることを提案した。この時に,いくつかの研究所は,酸化LDLに対する抗体価と心臓血管疾患との関連を探索し始めた。しかしながら,これらの研究から出た臨床像は全く明らかではなかった。酸化LDLには多くの異なるエピトープに対する抗体が存在したが,これらのエピトープの構造は未知であった。「酸化LDL抗体」の用語は,このように一つの特異抗体にではなく異なる抗体の未知の混合物に関するものであった。T細胞独立のIgM抗体はT細胞依存のIgG抗体より頻繁にあった。
【0011】
酸化LDLに対する抗体は,心臓血管疾患を有する患者及び健全な対照の両方に存在した。いくつかの初期の研究は酸化LDL抗体価と心臓血管疾患の間の関連を報告したが,他のものはそのような関連を見つけることができなかった。これらの研究の主な弱点は,抗体価を測定するのに使用されるELISAテストで配位子として酸化LDL粒子を使用したことであった。LDL組成物は異なる個体において異なり,酸化修飾の程度は制御するのも評価するのも困難であり,酸化LDL粒子中の異なるエピトープに対する抗体のレベルを測定することはできない。ある程度までは技術的な問題により,これまでに利用可能な技術を使用して,酸化LDLに対する抗体反応の役割を評価することは困難であった。しかしながら,完全な酸化LDL粒子を使用すると,よく定義され再生可能なワクチンのコンポーネントを作成することは不可能である。
【0012】
血管壁内の酸化LDLに対する自己免疫反応が粥状動脈硬化の進行に重要な役割を果たす可能性を調査する別の方法は,それ自身の酸化LDLに対して動物を免疫感作することである。このアプローチを裏付ける思想は,古典的な免疫技術を使用して酸化LDLに対する自己免疫反応を強化すると,血管の炎症が増大し,粥状動脈硬化が進行するであろうと言うことにある。この仮説を試験するために,ウサギを同族の酸化LDLで免疫感作し,次に,3か月の間動物に高コレステロール食を与えて,粥状動脈硬化を引き起こした。
【0013】
しかしながら,もともとの仮説とは対照的に,酸化LDLによる免疫感作は,約50%粥状動脈硬化を縮小する保護効果を有していた。同様の結果は,高コレステロール食を血管バルーン損傷と組み合わせてより攻撃的なプラークの発達を生じさせる,続いての研究でも得られた。我々の研究と平行して,他のいくつかの研究所は同様の観察を報告した。利用可能なデータを合わせると,粥状動脈硬化の発達から保護する免疫反応が存在すること,及びこれらが酸化LDLに対する自己免疫を含んでいることが明白に実証される。
【0014】
これらの観察は,さらにヒトにおける粥状動脈硬化をベースとする心臓血管疾患の治療のための免疫療法または「ワクチン」を開発する可能性を示唆する。これを行う一つのアプローチは,個体を,自分のLDLを例えば銅に露呈することによって酸化した後に,これにより免疫感作することであろう。しかしながら,このアプローチは,酸化LDLの中で,どの構造が防御免疫を引き起こす原因であるか,そして酸化LDLがさらに逆の免疫反応を生じさせるエピトープを含んでいるかが知られていないという事実によって複雑になる。
【0015】
酸化LDL中のエピトープの同定はいくつかの点で重要である:
まず,これらのエピトープのうちの一つあるいはいくつかは,酸化LDLで免疫感作した動物中で観察される抗アテローム発生の免疫反応の活性化の原因であろう。従って,これらのエピトープを含んでいるペプチドは,ヒトにおいて免疫療法あるいは「粥状動脈硬化ワクチン」の開発の可能性を表すかもしれない。さらに,それらはヒトにおいて進行した粥状動脈硬化の治療的処置のために使用することができる。
【0016】
第二に,同定されたエピトープを含むペプチドは,酸化LDLの特定の構造に対する抗体を検出することができるELISAを開発するために使用することができる。そのようなELISAは現在利用可能な抗原として酸化LDL粒子を使用するものより正確でより信頼できるであろう。さらに,それは,心臓血管疾患に関連した,酸化LDL中の異なるエピトープに対する免疫反応の分析を可能にするであろう。
【0017】
米国特許第5,972,890号は,粥状動脈硬化を分析するためのペプチドの使用に関する。この米国特許に開示された技術は,原則として放射物理学的診断の形態である。ペプチド配列は放射標識され,血流中に注射される。このペプチド配列がアポリポ蛋白質B中に存在する配列と同一であった場合,アポリポ蛋白質Bについて存在するレセプターの存在する組織に結合するであろう。血管では,これは結局粥状動脈硬化のプラークとなる。その後,血管壁中の放射能の濃度を,例えばガンマカメラによって測定することができる。従って,この技術は,放射標識されたペプチド配列が,粥状動脈硬化のプラークの中にあるそれらの正常な組織レセプターに結合し,外部放射能分析を使用して検出されることに基づいた放射物理学的診断の方法である。それは粥状動脈硬化のプラークを識別する直接分析方法である。これは,患者に放射性化合物を与えられることを必要とする。
【0018】
出版された研究(パリンスキ他(Palinski et al.), 1995, 及び ジョージ他(George et al.), 1998)は,酸化LDLに対する免疫感作が粥状動脈硬化の進行を縮小することを示した。これは,一般に酸化LDLに対する免疫反応が保護する効果があることを示すであろう。しかしながら,ここに示された結果は,驚くべきことに,これが必ずしもそうであるとは限らないことを示した。例えば,ペプチド#10,45,154,199及び240の混合物を使用する免疫感作は,粥状動脈硬化の進行の増加を生じさせた。他のペプチド配列#1,30及び34を使用する免疫感作は,粥状動脈硬化の進行に対して総合的効果を有しなかった。この結果は,酸化LDLの中のどの構造にそれらが向けられるかに依存して,それらが酸化LDLに対する免疫反応が粥状動脈硬化の進行に対して保護することができ,粥状動脈硬化の進行に寄与することができ,または全く効力がないという事実のための基礎を与えるので,驚くべきことである。これらの発見は,保護する免疫反応の活性化を分離する免疫感作方法を開発することを可能にする。さらに,それらは,完全な酸化LDLを使用する免疫感作が,使用される粒子がアテローム発生の免疫反応を生じさせる構造を高レベルで含んでいる場合,不利益な効果があるかもしれないことを示す。
【0019】
本発明の技術は全く異なる原理及び方法に基づく。請求項1によると,本発明は,心臓血管疾患に対する免疫感作のために使用されるアポリポ蛋白質Bの酸化したフラグメントに対して産生される抗体に関する。
【0020】
能動免疫感作の代わりとして,前記の識別されたペプチドを使用して,同じペプチドに向けられた,予め作られた抗体を用いる受動免疫感作は,魅力的な可能性である。そのような抗体は,例えば特異性及び交差反応性,アイソタイプ,親和性及び血しょう半減期に関する所望の性質を与えてもよい。予め定めた特性を備えた抗体を開発する可能性は,モノクローナル抗体技術(ミルステイン(Milstein)及びコーラー(Kohler), 1975 ネイチャー(Nature), 256: 495-7)の出現により既に明らかになっている。この技術は,同一のマウス抗体を大量に生産するマウスのハイブリドーマ細胞を使用した。実際,例えば癌の治療のために,マウスのモノクローナル抗体を使用して,多数の臨床前試験,及び臨床試験が始められた。しかしながら,抗体がヒトでない起源であったという事実により,患者の免疫系はそれらが外来のものであると認識し,それらに対する抗体を産生した。結果として,マウス抗体の有効性と血しょう半減期が減少し,また,しばしば外来の抗体によって引き起こされるアレルギー反応による副作用も治療の成功を妨げた。
【0021】
これらの問題を解決するために,特定の有効な治療抗体のマウスの成分を減少するいくつかのアプローチがなされた。第一のアプローチは,該抗体のマウスの可変領域をヒト定常領域に移し,主としてヒトである抗体を得るいわゆるキメラ抗体を含むものであった(ニューバーガー他(Neuberger et al.) 1985, ネイチャー 314: 268-70)。このアプローチをさらに改良したものは,抗原と接触するマウス抗体の領域,いわゆる相補性決定領域(CDR)が,ヒト抗体のフレームワークに移されたヒト化抗体を開発することであった。そのような抗体は,ほとんど完全にヒトであり,患者に投与された時に有害な抗体反応を起こすことはめったにない。いくつかのキメラまたはヒト化抗体が治療薬として登録され,種々の兆候に今日広く使用されている(ボレバエック(Borrebaeck)及びカールソン(Carlsson), 2001, カレントオピニオン・イン・ファーマコロジー(Curr. Opin. Pharmacol.) 1: 404-408)。
【0022】
今日,さらに完全にヒトである抗体も組換え技術を使用して生産され得る。典型的には,何十億もの異なる抗体を含む大ライブラリーが使用される。例えばマウスの抗体のキメラ化またはヒト化を使用する従来の技術とは対照的に,この技術は,動物を免疫感作して特定の抗体を生成させることに依存しない。その代わりに,リコンビナントライブラリーは,膨大な数の予め作られた抗体の変種を含む。これが,なぜライブラリーが任意の抗原に特異的な抗体をおそらく少なくとも一つ有するかの理由である。したがって,そのようなライブラリーの使用により,問題は,ライブラリーにおいて既存の特定のバインダーを見つけることになり,免疫感作によってそれを生成することではなくなる。効率的なやり方でライブラリ中で良好なバインダーを見つけるために,表現型,即ち抗体または抗原フラグメントをその遺伝子型,即ちコード遺伝子に結びつける様々なシステムが考案されてきた。最も一般的に使用されるそのようなシステムは,抗体フラグメントが,表示される分子をコードする遺伝情報を同時に有する線状ファージ粒子の表面上のファージコート蛋白質との融合として発現され,表示されるいわゆるファージディスプレーシステムである(マッカァファーティ他(McCafferty et al.), 1990, ネイチャー 348: 552-554)。特定の抗原に特異的な抗体フラグメントを表示するファージは,問題の抗原に結合することによって選択され得る。その後,単離されたファージは増幅され得る。また,選択された抗体の可変領域をコードする遺伝子は,所望により他の抗体フォーマットに,例えば完全長免疫グロブリンに自由に移入され,適当なベクター及び当該技術において公知の宿主細胞を使用して,大量に発現される。
【0023】
ファージ粒子上に表示される抗体特異性のフォーマットは異なっていてもよい。最も一般的に使用されるフォーマットは,Fab(グリフィス他(Griffiths et al.), 1994. EMBO J. 13 : 3245-3260)及び一本鎖(scFv)(フーゲンブーム他(Hoogenboom et al.), 1992,日本分子生物学会(J Mol Biol.) 227: 381-388)であり,両方とも抗体の可変抗原結合領域を含む。一本鎖フォーマットは,柔軟なリンカー(米国特許第4,946,778号)によって可変軽鎖領域(VL)にリンクされた,可変重鎖領域(VH)から構成される。分析用試薬または治療薬としての使用する前に,表示された抗体特異性は,溶解性フォーマット,例えばFabまたはscFvに移され,そのまま分析される。後の工程で,望ましい形質を有することが確認された抗体フラグメントは,完全長抗体のようなさらに他のフォーマットに移入されてもよい。
【0024】
最近,抗体ライブラリーの変種の生成の新規な技術が示された(国際特許公開第98/32845号,ソダーリンド他(Soderlind et al.), 2000, ネイチャーバイオテクノロジー (Nature BioTechnol.) 18: 852-856)。このライブラリーに由来した抗体フラグメントはすべて同じフレームワーク領域を持っており,それらのCDRのみが異なる。フレームワーク領域が生殖細胞系列の配列であるので,このライブラリー,または同じ技術を使用して生産された同様のライブラリーに由来する抗体の免疫原性は特に低いことが予測される(ソダーリンド他, 2000, ネイチャーバイオテクノロジー 18: 852-856)。この特性が,患者が投与された治療用抗体に対して抗体を形成する危険を減少し,これによりアレルギー反応,阻止抗体の発生の危険を減少し,抗体の長い血しょう半減期を可能にする治療用抗体の高い価値を有することが期待される。リコンビナントライブラリーに由来したいくつかの抗体は現在臨床段階に達しており,近い将来に治療薬を提供すると予想される。
【0025】
したがって,ヒトにおいて使用されるべき治療抗体を開発する試みに遭遇して,技術は,早期のハイブリドーマ技術を離れ,新しいリコンビナントライブラリー技術に向かっている(ソダーリンド他, 2001, Comb. Chem. & High Throughput Screen. 4: 409-416)。本発明の不可欠な部分である同定されたペプチド(国際特許出願PCT/SE02/00679号)を,前もって定めた特性を有する完全なヒト抗体の生成のための抗原として使用することが実現した。初期の技術(米国特許第6,225,070号)とは対照的に,この抗原の構造,即ち本発明において使用されるペプチドは,治療用の抗体のための標的配列として特に適することが確認された(国際特許出願PCT/SE02/00679号)。さらに,本発明においては,抗体はリポ蛋白質欠損マウスを免疫感作してマウス抗体を得る必要なく(米国特許第6,225,070号),抗体ライブラリーから得られる。さらに,生じる抗体は完全にヒトであり,患者に投与した時にいかなる望ましくない免疫反応を生成することもないと予想される。
【0026】
使用した,既に同定されているペプチド(国際特許出願PCT/SE02/00679号)は下記のとおりである:
(表1)
A.高いIgG,MDAの違い有り(MDA-difference)
P11. FLDTVYGNCSTHFTVKTRKG
P25. PQCSTHILQWLKRVHANPLL
P74. VISIPRLQAEARSEILAHWS
B.高いIgM,MDAの違い無し(no MDA-difference)
P40. KLVKEALKESQLPTVMDFRK
P68. LKFVTQAEGAKQTEATMTFK
P94. DGSLRHKFLDSNIKFSHVEK
P99. KGTYGLSCQRDPNTGRLNGE
P100. RLNGESNLRFNSSYLQGTNQ
P102. SLTSTSDLQSGIIKNTASLK
P103. TASLKYENYELTLKSDTNGK
P105. DMTFSKQNALLRSEYQADYE
P177. MKVKIIRTIDQMQNSELQWP
C.高いIgG MDAの違い無し
P143. IALDDAKINFNEKLSQLQTY
P210. KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH
D.NHS/AHP,IgG−ak>2,MDAの違い有り
P1. EEEMLENVSLVCPKDATRFK
P129. GSTSHHLVSRKSISAALEHK
P148. IENIDFNKSGSSTASWIQNV
P162. IREVTQRLNGEIQALELPQK
P252. EVDVLTKYSQPEDSLIPFFE
E.NHS/AHP,IgM−ak>2,MDAの違い有り
P301. HTFLIYITELLKKLQSTTVM
P30. LLDIANYLMEQIQDDCTGDE
P31. CTGDEDYTYKIKRVIGNMGQ
P32. GNMGQTMEQLTPELKSSILK
P33. SSILKCVQSTKPSLMIQKAA
P34. IQKAAIQALRKMEPKDKDQE
P100. RLNGESNLRFNSSYLQGTNQ
P107. SLNSHGLELNADILGTDKIN
P149. WIQNVDTKYQIRIQIQEKLQ
P169. TYISDWWTLAAKNLTDFAEQ
P236. EATLQRIYSLWEHSTKNHLQ
F.NHS/AHP,IgG−ak<0.5,MDAの違い無し
P10. ALLVPPETEEAKQVLFLDTV
P45. IEIGLEGKGFEPTLEALFGK
P111. SGASMKLTTNGRFREHNAKF
P154. NLIGDFEVAEKINAFRAKVH
P199. GHSVLTAKGMALFGEGKAEF
P222. FKSSVITLNTNAELFNQSDI
P240. FPDLGQEVALNANTKNQKIR
あるいはこれらのペプチドの一つ以上の活性部位。
【0027】
前記の表1では,下記が予定されている:
(A)MDA修飾ペプチド(n=3)に対するIgG抗体を高レベルで生産するフラグメント
(B)IgM抗体を高レベルで生産するが,天然型及びMDA修飾のペプチド(n=9)で違いがないフラグメント
(C)IgG抗体を高レベルで生産するが,天然型及びMDA修飾のペプチド(n=2)で違いがないフラグメント
(D)MDA修飾ペプチドに対するIgG抗体を高レベルで生産する,AHPプール(n=5)に比べてNHPプールでの抗体が少なくとも2倍多いフラグメント
(E)MDA修飾ペプチドに対するIgM抗体を高レベルで生産する,AHPプール(n=11)に比べてNHPプールでの抗体が少なくとも2倍多いフラグメント
(F)IgG抗体を高レベルで生産するが,完全な及びMDA修飾のペプチドで違いがなく,NHPプール(n=7)に比べてAHPプールでの抗体が少なくとも2倍多いフラグメント。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0028】
【特許文献1】米国特許第5,972,890号
【特許文献2】米国特許第4,946,778号
【特許文献3】米国特許第6,225,070号
【特許文献4】国際特許公開第98/32845号
【特許文献5】国際特許出願PCT/SE02/00679号
【非特許文献】
【0029】
【非特許文献1】パリンスキ他(Palinski et al.), 1995
【非特許文献2】ジョージ他(George et al.), 1998
【非特許文献3】ミルステイン(Milstein)及びコーラー(Kohler), 1975 ネイチャー(Nature), 256: 495-7
【非特許文献4】ニューバーガー他(Neuberger et al.) 1985, ネイチャー 314: 268-70
【非特許文献5】ボレバエック(Borrebaeck)及びカールソン(Carlsson), 2001, カレントオピニオン・イン・ファーマコロジー(Curr. Opin. Pharmacol.) 1: 404-408
【非特許文献6】マッァファーティ他(McCafferty et al.), 1990, ネイチャー 348: 552-554
【非特許文献7】グリフィス他(Griffiths et al.), 1994. EMBO J. 13 : 3245-3260
【非特許文献8】フーゲンブーム他(Hoogenboom et al.), 1992, 日本分子生物学会(J Mol Biol.)227: 381-388
【非特許文献9】ソダーリンド他(Soderlind et al.), 2000, ネイチャーバイオテクノロジー (Nature BioTechnol.) 18: 852-856
【非特許文献10】ソダーリンド他, 2001, Comb. Chem. & High Throughput Screen. 4: 409-416
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明は,アポリポ蛋白質Bの酸化フラグメントを指向する抗体またはその抗体フラグメント,及び,アポリポ蛋白質Bの酸化フラグメントを指向する少なくとも一つの単離されたヒト抗体またはその抗体フラグメントの,受動免疫感作による粥状動脈硬化の治療または予防的処置のための医薬組成物の製造における使用,医薬に使用するための該抗体または抗体フラグメント,該抗体またはその抗体フラグメントの製造方法,該抗体またはその抗体フラグメントの遺伝子の増幅方法,並びに,該抗体またはその抗体フラグメントを含む受動免疫による粥状動脈硬化の治療または予防のための医薬組成物に関する。
【0031】
さらに,本発明は,そのような抗体の組換え調製にも関し,また抗原として,酸化したアポリポ蛋白質Bフラグメント,特に前記に挙げたフラグメントを使用して産生される該抗体を用いる受動免疫感作方法に関する。
(1)本発明において,アポリポ蛋白質Bの少なくとも1個の酸化フラグメントを指向する少なくとも一つの単離されたヒト抗体またはその抗体フラグメントの,受動免疫感作による粥状動脈硬化の治療または予防的処置のための医薬組成物の製造における使用が提供される。
(2)本発明において,前記酸化フラグメントが,下記からなる群の1またはそれ以上から選択される使用が提供される:
FLDTVYGNCSTHFTVKTRKG
PQCSTHILQWLKRVHANPLL
VISIPRLQAEARSEILAHWS
KLVKEALKESQLPTVMDFRK
LKFVTQAEGAKQTEATMTFK
DGSLRHKFLDSNIKFSHVEK
KGTYGLSCQRDPNTGRLNGE
RLNGESNLRFNSSYLQGTNQ
SLTSTSDLQSGIIKNTASLK
TASLKYENYELTLKSDTNGK
DMTFSKQNALLRSEYQADYE
MKVKIIRTIDQMQNSELQWP
IALDDAKINFNEKLSQLQTY
KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH
EEEMLENVSLVCPKDATRFK
GSTSHHLVSRKSISAALEHK
IENIDFNKSGSSTASWIQNV
IREVTQRLNGEIQALELPQK
EVDVLTKYSQPEDSLIPFFE
HTFLIYITELLKKLQSTTVM
LLDIANYLMEQIQDDCTGDE
CTGDEDYTYKIKRVIGNMGQ
GNMGQTMEQLTPELKSSILK
SSILKCVQSTKPSLMIQKAA
IQKAAIQALRKMEPKDKDQE
RLNGESNLRFNSSYLQGTNQ
SLNSHGLELNADILGTDKIN
WIQNVDTKYQIRIQIQEKLQ
TYISDWWTLAAKNLTDFAEQ
EATLQRIYSLWEHSTKNHLQ
ALLVPPETEEAKQVLFLDTV
IEIGLEGKGFEPTLEALFGK
SGASMKLTTNGRFREHNAKF
NLIGDFEVAEKINAFRAKVH
GHSVLTAKGMALFGEGKAEF
FKSSVITLNTNAELFNQSDI
FPDLGQEVALNANTKNQKIR
またはそれらの活性部位。
(3)本発明において,前記フラグメントが,マロンデアルデヒド(malone dealdehyde)を用いて酸化されている(1)または(2)に記載の使用が提供される。
(4)本発明において,前記フラグメントが,銅を用いて酸化されている(1)または(2)に記載の使用が提供される。
(5)本発明において,前記抗体が,下記からなる核酸配列の群から選択される可変重鎖領域(V)を含む(1)〜(4)のいずれかに記載の使用が提供される:
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAATAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCAGACTCAGT
GAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGC
CTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAGTAGGTACTACTACGGACCAT
CTTTCTACTTTGACTCCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC (配列番号1)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCGGCCTCTGGATTCACCTTCAGTGACTACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCCGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTATCGGGTGTTAGTTGGAATGGCAGTAGGACGCACTATGCAGACTCTG
TGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAG
CCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGCGGCTAGGTACTCCTACTACTAC
TACGGTATGGACGTCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC (配列番号3)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGCTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATCAGTGGTAGTGGTCGTAGGACATACTACGCAGACTCCGT
GCAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGC
CTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGATTGGTCTCCTATGGTTCGGGGAGTT
TCGGTTTTGACTACTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号5)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGTTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAACTCTTGGTGGTAGTGGTGGTGGTAGCACATACTACGCAGACTC
CGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAAC
AGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAAGTTAGGGGGGCGATCCCGATAT
GGGCGGTGGCCCCGCCAATTTGACTACTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号7)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTGACTACTACATGAGCTGGATCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATCAGTGGCCGTGGGGGTAGTTCCTACTACGCAGACTCCG
TGAGGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAG
CCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGACTTTCCTACAGCTATGGTTACGAG
GGGGCCTACTACTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号9)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGCAGCTATGCCATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTGGTCGTTTCATTTACTACGCAGACTCAATG
AAGGGCCGCTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGCCT
GAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTACGAGGCTCCGGAGAGGGAGCTACTTCTGGGC
TTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号11)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGAACGTATTGGATGACCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCTATTAGCAGTAGCAGTAATTACATATTCTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGACTCAGA
CGGAGCAGCTGGTACGGGGGGTACTGGTTCGACCCCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACC
GTGAGCTCA(配列番号19)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCT
CCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGCAACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCC
AGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCA
GACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGC
AAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGCCGGTA
TAACTGGAAGACGGGGCATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号21)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCCGTGACTACTACGTGAGCTGGATCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATTAGTGGTAGTGGGGGTAGGACATACTAC
GCAGACTCCGTGGAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCATGTATTACTGTGCCAGAGTATCC
GCCCTTCGGAGACCCATGACTACAGTAACTACTTACTGGTTCGACCCCTGGGGCCAAGGT
ACACTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号23)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCCGCTATTAGTGGTAGTGGTAACACATACTATGCA
GACTCCGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTG
CAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGCCTCCCAC
CGTATATTAGGTTATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号25)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATTAGTGTTGGTGGACATAGGACATATTAT
GCAGATTCCGTGAAGGGCCGGTCCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCACGGATACGG
GTGGGTCCGTCCGGCGGGGCCTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号27)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATCCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGGCTCACA
AATATTTTGACTGGTTATTATACCTCAGGATATGCTTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACA
CTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号29)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGTTCTTGGATGAGTTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGG
AACTACGGTTTCTACCACTACATGGACGTCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号31)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGCTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAATTAAA
CGGTTACGATTCGGCTGGACCCCTTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTG
AGCTCA(配列番号33)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAAT
AGCAAAAAGTGGTATGAGGGCTACTTCTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACC
GTGAGCTCA(配列番号35)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTACTAGTAGTAATTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAAG
AAGTATAGCAGTGGCTGGTACTCGAATTATGCTTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACACTG
GTCACCGTGAGCTCA(配列番号37)。
(6)本発明において,前記抗体が,下記からなる核酸配列の群から選択される可変軽鎖領域(V)を含む(1)〜(4)のいずれかに記載の使用が提供される:
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGGTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTCATTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAA
GCTGACGGTCCTAGGT(配列番号2)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAACATCGGAAATAATGCTGTAAACTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGGAATGATCGGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCT
GGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCT
GATTATTACTGTCAGACCTGGGGCACTGGCCGGGGGGTATTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACG
GTCCTAGGT(配列番号4)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCTT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAATATCGGAAGTAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAACG
GCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACTACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTGG
CTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTGAT
TATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAGTGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCTG
ACGGTCCTAGGT(配列番号6)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGAAATAACTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGTAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAGTCATTGGCTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCT
GACGGTCCTAGGT(配列番号8)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCT
GGCTCCAAGTCTGGCACCTTAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCT
GATTATTACTGTGCAACCTGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGC
TGACGGTCCTAGGT(配列番号10)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGCGGTGAGTCTGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGTAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCT
GACGGTCCTAGGT(配列番号12)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTCATTGG
GTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号20)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCT
CCTGCTCTGGAAGGACCTACAACATTGGAAATAATTATGTATCGTGGTATCAGCAGCTCCC
AGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACATCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGAC
CGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCG
AGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGTCAGGCTGAATGGTTGGGTGTTCGG
CGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号22)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGGAGCTCCAACATTGGGAATAGTTATGTCTCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGGATGGGATGACACCCTGCGTGCTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号24)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCTTGTTCTGGAAGCCGCTCCAACATCGGGAGAAATGCTGTTAGTTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGGCAGCCTGAATGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCC(配列番号26)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCAT
CTCCTGCTCTGGAAGCAACACCAACATTGGGAAGAACTATGTATCTTGGTATCAGCAGC
TCCCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTAATAGCAATCGGCCCTCAGGGGTC
CCTGACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCT
CCGGTCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCGTCATGGGATGCCAGCCTGAATGGTT
GGGTATTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号28)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCACCTCCAACATTGGGAAGAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGCCAGCCTCAGTGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号30)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCTTGTTCTGGAGGCAGCTCAAACATCGGAAAAAGAGGTGTAAATTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGAAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCTACATGGGATTACAGCCTCAATGCTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号32)
CAGTCTGTTCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGTTCTGGAAGCAGCTCCAACATCGGAAATAATGGTGTAAACTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGCGTGGTTGGCTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号34)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGTCTGAGTGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号36)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAGCATTGGGAATAATTTTGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGACAATAATAAGCGACCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号38)。
(7)本発明において,前記抗体が,下記からなる核酸配列の群から選択される
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAATAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCAGACTCAGT
GAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGC
CTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAGTAGGTACTACTACGGACCAT
CTTTCTACTTTGACTCCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC (配列番号1)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCGGCCTCTGGATTCACCTTCAGTGACTACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCCGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTATCGGGTGTTAGTTGGAATGGCAGTAGGACGCACTATGCAGACTCTG
TGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAG
CCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGCGGCTAGGTACTCCTACTACTAC
TACGGTATGGACGTCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号3)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGCTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATCAGTGGTAGTGGTCGTAGGACATACTACGCAGACTCCGT
GCAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGC
CTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGATTGGTCTCCTATGGTTCGGGGAGTT
TCGGTTTTGACTACTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号5)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGTTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAACTCTTGGTGGTAGTGGTGGTGGTAGCACATACTACGCAGACTC
CGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAAC
AGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAAGTTAGGGGGGCGATCCCGATAT
GGGCGGTGGCCCCGCCAATTTGACTACTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号7)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTGACTACTACATGAGCTGGATCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATCAGTGGCCGTGGGGGTAGTTCCTACTACGCAGACTCCG
TGAGGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAG
CCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGACTTTCCTACAGCTATGGTTACGAG
GGGGCCTACTACTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号9)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGCAGCTATGCCATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTGGTCGTTTCATTTACTACGCAGACTCAATG
AAGGGCCGCTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGCCT
GAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTACGAGGCTCCGGAGAGGGAGCTACTTCTGGGC
TTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号11)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGAACGTATTGGATGACCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCTATTAGCAGTAGCAGTAATTACATATTCTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGACTCAGA
CGGAGCAGCTGGTACGGGGGGTACTGGTTCGACCCCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACC
GTGAGCTCA(配列番号19)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCT
CCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGCAACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCC
AGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCA
GACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGC
AAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGCCGGTA
TAACTGGAAGACGGGGCATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号21)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCCGTGACTACTACGTGAGCTGGATCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATTAGTGGTAGTGGGGGTAGGACATACTAC
GCAGACTCCGTGGAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCATGTATTACTGTGCCAGAGTATCC
GCCCTTCGGAGACCCATGACTACAGTAACTACTTACTGGTTCGACCCCTGGGGCCAAGGT
ACACTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号23)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCCGCTATTAGTGGTAGTGGTAACACATACTATGCA
GACTCCGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTG
CAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGCCTCCCAC
CGTATATTAGGTTATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号25)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATTAGTGTTGGTGGACATAGGACATATTAT
GCAGATTCCGTGAAGGGCCGGTCCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCACGGATACGG
GTGGGTCCGTCCGGCGGGGCCTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号27)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATCCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGGCTCACA
AATATTTTGACTGGTTATTATACCTCAGGATATGCTTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACA
CTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号29)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGTTCTTGGATGAGTTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGG
AACTACGGTTTCTACCACTACATGGACGTCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号31)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGCTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAATTAAA
CGGTTACGATTCGGCTGGACCCCTTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTG
AGCTCA(配列番号33)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAAT
AGCAAAAAGTGGTATGAGGGCTACTTCTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACC
GTGAGCTCA(配列番号35)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTACTAGTAGTAATTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCC GGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAAG
AAGTATAGCAGTGGCTGGTACTCGAATTATGCTTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACACTG
GTCACCGTGAGCTCA(配列番号37)
を下記からなる核酸配列の群から選択される少なくとも一つの可変軽鎖領域(V
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGGTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTCATTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAA
GCTGACGGTCCTAGGT(配列番号2)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAACATCGGAAATAATGCTGTAAACTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGGAATGATCGGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCT
GGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCT
GATTATTACTGTCAGACCTGGGGCACTGGCCGGGGGGTATTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACG
GTCCTAGGT(配列番号4)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCTT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAATATCGGAAGTAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAACG
GCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACTACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTGG
CTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTGAT
TATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAGTGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCTG
ACGGTCCTAGGT(配列番号6)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGAAATAACTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGTAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAGTCATTGGCTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCT
GACGGTCCTAGGT(配列番号8)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCT
GGCTCCAAGTCTGGCACCTTAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCT
GATTATTACTGTGCAACCTGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGC
TGACGGTCCTAGGT(配列番号10)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGCGGTGAGTCTGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGTAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCT
GACGGTCCTAGGT(配列番号12)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTCATTGG
GTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号20)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCT
CCTGCTCTGGAAGGACCTACAACATTGGAAATAATTATGTATCGTGGTATCAGCAGCTCCC
AGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACATCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGAC
CGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCG
AGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGTCAGGCTGAATGGTTGGGTGTTCGG
CGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号22)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGGAGCTCCAACATTGGGAATAGTTATGTCTCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGGATGGGATGACACCCTGCGTGCTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号24)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCTTGTTCTGGAAGCCGCTCCAACATCGGGAGAAATGCTGTTAGTTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGGCAGCCTGAATGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCC(配列番号26)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCAT
CTCCTGCTCTGGAAGCAACACCAACATTGGGAAGAACTATGTATCTTGGTATCAGCAGC
TCCCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTAATAGCAATCGGCCCTCAGGGGTC
CCTGACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCT
CCGGTCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCGTCATGGGATGCCAGCCTGAATGGTT
GGGTATTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号28)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCACCTCCAACATTGGGAAGAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGCCAGCCTCAGTGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号30)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCTTGTTCTGGAGGCAGCTCAAACATCGGAAAAAGAGGTGTAAATTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGAAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCTACATGGGATTACAGCCTCAATGCTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号32)
CAGTCTGTTCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGTTCTGGAAGCAGCTCCAACATCGGAAATAATGGTGTAAACTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGCGTGGTTGGCTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号34)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGTCTGAGTGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号36)
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAGCATTGGGAATAATTTTGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGACAATAATAAGCGACCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号38)
との組み合わせで含むことを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の使用が提供される。
(8)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAATAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCAGACTCAGT
GAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGC
CTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAGTAGGTACTACTACGGACCAT
CTTTCTACTTTGACTCCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC (配列番号1)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGGTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTCATTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAA
GCTGACGGTCCTAGGT(配列番号2)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(9)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCGGCCTCTGGATTCACCTTCAGTGACTACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCCGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTATCGGGTGTTAGTTGGAATGGCAGTAGGACGCACTATGCAGACTCTG
TGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAG
CCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGCGGCTAGGTACTCCTACTACTAC
TACGGTATGGACGTCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号3)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAACATCGGAAATAATGCTGTAAACTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGGAATGATCGGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCT
GGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCT
GATTATTACTGTCAGACCTGGGGCACTGGCCGGGGGGTATTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACG
GTCCTAGGT(配列番号4)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(10)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGCTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATCAGTGGTAGTGGTCGTAGGACATACTACGCAGACTCCGT
GCAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGC
CTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGATTGGTCTCCTATGGTTCGGGGAGTT
TCGGTTTTGACTACTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号5)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCTT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAATATCGGAAGTAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAACG
GCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACTACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTGG
CTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTGAT
TATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAGTGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCTG
ACGGTCCTAGGT(配列番号6)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(11)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGTTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAACTCTTGGTGGTAGTGGTGGTGGTAGCACATACTACGCAGACTC
CGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAAC
AGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAAGTTAGGGGGGCGATCCCGATAT
GGGCGGTGGCCCCGCCAATTTGACTACTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号7)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGAAATAACTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGTAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAGTCATTGGCTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCT
GACGGTCCTAGGT(配列番号8)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(12)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTGACTACTACATGAGCTGGATCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATCAGTGGCCGTGGGGGTAGTTCCTACTACGCAGACTCCG
TGAGGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAG
CCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGACTTTCCTACAGCTATGGTTACGAG
GGGGCCTACTACTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号9)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCT
GGCTCCAAGTCTGGCACCTTAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCT
GATTATTACTGTGCAACCTGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGC
TGACGGTCCTAGGT(配列番号10)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(13)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCC
TGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGCAGCTATGCCATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGA
AGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTGGTCGTTTCATTTACTACGCAGACTCAATG
AAGGGCCGCTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGCCT
GAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTACGAGGCTCCGGAGAGGGAGCTACTTCTGGGC
TTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGCAGC(配列番号11)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCTCCT
GTTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGCGGTGAGTCTGTATCCTGGTATCAGCAGCTCCCAGGAAC
GGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGTAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCTGACCGATTCTCTG
GCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCGAGGATGAGGCTG
ATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCT
GACGGTCCTAGGT(配列番号12)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(14)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGAACGTATTGGATGACCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCTATTAGCAGTAGCAGTAATTACATATTCTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGACTCAGA
CGGAGCAGCTGGTACGGGGGGTACTGGTTCGACCCCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACC
GTGAGCTCA(配列番号19)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTCATTGG
GTGTTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号20)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(15)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCT
CCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGCAACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCC
AGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCA
GACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGC
AAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGCCGGTA
TAACTGGAAGACGGGGCATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号21)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCT
CCTGCTCTGGAAGGACCTACAACATTGGAAATAATTATGTATCGTGGTATCAGCAGCTCCC
AGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACATCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGAC
CGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCG
AGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGTCAGGCTGAATGGTTGGGTGTTCGG
CGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号22)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(16)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCCGTGACTACTACGTGAGCTGGATCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATTAGTGGTAGTGGGGGTAGGACATACTAC
GCAGACTCCGTGGAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCATGTATTACTGTGCCAGAGTATCC
GCCCTTCGGAGACCCATGACTACAGTAACTACTTACTGGTTCGACCCCTGGGGCCAAGGT
ACACTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号23)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGGAGCTCCAACATTGGGAATAGTTATGTCTCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGGAATAATCAGCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGGATGGGATGACACCCTGCGTGCTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号24)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(17)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCCGCTATTAGTGGTAGTGGTAACACATACTATGCA
GACTCCGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTG
CAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGCCTCCCAC
CGTATATTAGGTTATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号25)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCTTGTTCTGGAAGCCGCTCCAACATCGGGAGAAATGCTGTTAGTTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGGCAGCCTGAATGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCC(配列番号26)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(18)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCAAGTATTAGTGTTGGTGGACATAGGACATATTAT
GCAGATTCCGTGAAGGGCCGGTCCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCACGGATACGG
GTGGGTCCGTCCGGCGGGGCCTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号27)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCAT
CTCCTGCTCTGGAAGCAACACCAACATTGGGAAGAACTATGTATCTTGGTATCAGCAGC
TCCCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTAATAGCAATCGGCCCTCAGGGGTC
CCTGACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCT
CCGGTCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCGTCATGGGATGCCAGCCTGAATGGTT
GGGTATTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号28)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(19)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATCCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGGCTCACA
AATATTTTGACTGGTTATTATACCTCAGGATATGCTTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACA
CTGGTCACCGTGAGCTCA(配列番号29)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCACCTCCAACATTGGGAAGAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGCCAGCCTCAGTGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号30)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(20)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGTTCTTGGATGAGTTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGG
AACTACGGTTTCTACCACTACATGGACGTCTGGGGCCAAGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号31)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCTTGTTCTGGAGGCAGCTCAAACATCGGAAAAAGAGGTGTAAATTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGAAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCTACATGGGATTACAGCCTCAATGCTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号32)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(21)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGCTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAATTAAA
CGGTTACGATTCGGCTGGACCCCTTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTG
AGCTCA(配列番号33)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTTCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGTTCTGGAAGCAGCTCCAACATCGGAAATAATGGTGTAAACTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAACAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGCGTGGTTGGCTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号34)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(22)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAAT
AGCAAAAAGTGGTATGAGGGCTACTTCTTTGACTACTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACC
GTGAGCTCA(配列番号35)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAACATTGGGAATAATTATGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACAGCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGTCTGAGTGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号36)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(23)本発明において,前記抗体が,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTC
TCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAACGCCTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCT
CCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTACTAGTAGTAATTACATATACTAC
GCAGACTCAGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTAT
CTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTCAAG
AAGTATAGCAGTGGCTGGTACTCGAATTATGCTTTTGATATCTGGGGCCAAGGTACACTG
GTCACCGTGAGCTCA(配列番号37)及び
可変軽鎖領域(V
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATC
TCCTGCTCTGGAAGCAGCTCCAGCATTGGGAATAATTTTGTATCCTGGTATCAGCAGCTC
CCAGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGACAATAATAAGCGACCCTCAGGGGTCCCT
GACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGG
TCCGAGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGACAGCCTGAATGGTTGGGTG
TTCGGCGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号38)
を含むことを特徴とする(7)に記載の使用が提供される。
(24)本発明において,下記からなる核酸配列の群から選択される可変重鎖領域(V)を含むApoB100の少なくとも一つの酸化フラグメントに対して産生される抗体が提供される:
配列番号1,配列番号3,配列番号5,配列番号7,配列番号9,配列番号11,配列番号19,配列番号21,配列番号23,配列番号25,配列番号27,配列番号29,配列番号31,配列番号33,配列番号35,配列番号37。
(25)本発明において,下記からなる核酸配列の群から選択される可変軽鎖領域(V)を含むApoB100の少なくとも一つの酸化フラグメントに対して産生される抗体が提供される:
配列番号2,配列番号4,配列番号6,配列番号8,配列番号10,配列番号12,配列番号20,配列番号22,配列番号24,配列番号26,配列番号28,配列番号30,配列番号32,配列番号34,配列番号36,配列番号38。
(26)本発明において,下記からなる核酸配列の群から選択される可変重鎖領域(V):
配列番号1,配列番号3,配列番号5,配列番号7,配列番号9,配列番号11,配列番号19,配列番号21,配列番号23,配列番号25,配列番号27,配列番号29,配列番号31,配列番号33,配列番号35,配列番号37
を下記からなる核酸配列の群から選択される可変軽鎖領域(V):
配列番号2,配列番号4,配列番号6,配列番号8,配列番号10,配列番号12,配列番号20,配列番号22,配列番号24,配列番号26,配列番号28,配列番号30,配列番号32,配列番号34,配列番号36,配列番号38
との組み合わせで含むApoB100の少なくとも一つの酸化フラグメントに対して産生される抗体が提供される。
(27)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号1及び
可変軽鎖領域(V
配列番号2
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(28)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号3及び
可変軽鎖領域(V
配列番号4
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(29)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号5及び
可変軽鎖領域(V
配列番号6
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(30)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号7及び
可変軽鎖領域(V
配列番号8
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(31)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号9及び
可変軽鎖領域(V
配列番号10
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(32)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号11及び
可変軽鎖領域(V
配列番号12
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(33)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号19及び
可変軽鎖領域(V
配列番号20
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(34)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号21及び
可変軽鎖領域(V
配列番号22
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(35)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号23及び
可変軽鎖領域(V
配列番号24
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(36)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号25及び
可変軽鎖領域(V
配列番号26
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(37)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号27及び
可変軽鎖領域(V
配列番号28
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(38)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号29及び
可変軽鎖領域(V
配列番号30
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(39)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号31及び
可変軽鎖領域(V
配列番号32
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(40)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号33及び
可変軽鎖領域(V
配列番号34
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(41)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号35及び
可変軽鎖領域(V
配列番号36
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(42)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号37及び
可変軽鎖領域(V
配列番号38
を含むことを特徴とする(26)に記載の抗体が提供される。
(43)ApoB100に由来した酸化された,特にMDA修飾されたペプチドに対する特異的なヒト抗体フラグメントを生成させるフラグメントライブラリーを使用し,これにより同定された望ましい性質を有する抗体フラグメントを,完全長ヒト免疫グロブリン中に再構築する,治療に使用するための(24)〜(42)に記載された単離された抗体の製造方法が提供される。
(44)本発明において,使用されるプライマーが下記のものであるPCR増幅を用いて,選択されたscFvの可変部をコードする遺伝子の完全長ヒトIgG1ベクターへの移入を含む組換え技術を使用する(22)に記載の単離されたヒト抗体の遺伝子の増幅方法が提供される:
VH−セグメントの増幅用のプライマー:
5'VH: 5'-GGTGTGCATTCCGAGGTGCAGCTGTTGGAG (配列番号13)
3'VH: 5'-GACGTACGACTCACCTGAGCTCACGGTGACCAG(配列番号14)及び
VL−セグメントの増幅用のプライマー:
5'VL: 5'-GGTGTGCATTCCCAGTCTGTGCTGACTCAG (配列番号15)
3'VL: 5'-GACGTACGTTCTACTCACCTAGGACCGTCAGCTT(配列番号16)。
(45)本発明において,可変重鎖領域及び可変軽鎖領域挿入物を有する重鎖領域及び軽鎖領域プラスミドを含むコロニーを,フォワードプライマー: 5'-ATGGGTGACAATGACATC (配列番号17),リバースプライマー:5'-AAGCTTGCTAGCGTACG(配列番号18)を用いるコロニーPCRにより確認する(44)に記載の方法。
(46)本発明において,アポリポ蛋白質Bの少なくとも一つの酸化フラグメントを指向する単離されたヒト抗体の治療または予防有効量を,粥状動脈硬化の治療のために投与するほ乳類,好ましくはヒトの受動免疫感作方法が提供される。
(47)本発明において,前記酸化フラグメントが,下記からなる群の1またはそれ以上から選択される酸化フラグメントである(46)に記載の方法が提供される:
FLDTVYGNCSTHFTVKTRKG
PQCSTHILQWLKRVHANPLL
VISIPRLQAEARSEILAHWS
KLVKEALKESQLPTVMDFRK
LKFVTQAEGAKQTEATMTFK
DGSLRHKFLDSNIKFSHVEK
KGTYGLSCQRDPNTGRLNGE
RLNGESNLRFNSSYLQGTNQ
SLTSTSDLQSGIIKNTASLK
TASLKYENYELTLKSDTNGK
DMTFSKQNALLRSEYQADYE
MKVKIIRTIDQMQNSELQWP
IALDDAKINFNEKLSQLQTY
KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH
EEEMLENVSLVCPKDATRFK
GSTSHHLVSRKSISAALEHK
IENIDFNKSGSSTASWIQNV
IREVTQRLNGEIQALELPQK
EVDVLTKYSQPEDSLIPFFE
HTFLIYITELLKKLQSTTVM
LLDIANYLMEQIQDDCTGDE
CTGDEDYTYKIKRVIGNMGQ
GNMGQTMEQLTPELKSSILK
SSILKCVQSTKPSLMIQKAA
IQKAAIQALRKMEPKDKDQE
RLNGESNLRFNSSYLQGTNQ
SLNSHGLELNADILGTDKIN
WIQNVDTKYQIRIQIQEKLQ
TYISDWWTLAAKNLTDFAEQ
EATLQRIYSLWEHSTKNHLQ
ALLVPPETEEAKQVLFLDTV
IEIGLEGKGFEPTLEALFGK
SGASMKLTTNGRFREHNAKF
NLIGDFEVAEKINAFRAKVH
GHSVLTAKGMALFGEGKAEF
FKSSVITLNTNAELFNQSDI
FPDLGQEVALNANTKNQKIR
またはそれらの活性部位。
(48)本発明において,前記抗体が,下記からなる核酸配列の群から選択される可変重鎖領域(V)を含むApoB100の酸化フラグメントに対して産生される抗体である(46)または(47)に記載の方法が提供される:
配列番号1,配列番号3,配列番号5,配列番号7,配列番号9,配列番号11,配列番号19,配列番号21,配列番号23,配列番号25,配列番号27,配列番号29,配列番号31,配列番号33,配列番号35,配列番号37。
(49)本発明において,前記抗体が,下記からなる核酸配列の群から選択される可変軽鎖領域(V)を含むApoB100の酸化フラグメントに対して産生される抗体である(36)または(37)に記載の方法が提供される:
配列番号2,配列番号4,配列番号6,配列番号8,配列番号10,配列番号12,配列番号20,配列番号22,配列番号24,配列番号26,配列番号28,配列番号30,配列番号32,配列番号34,配列番号36,配列番号38。
(50)本発明において,前記抗体が,下記からなる核酸配列の群から選択される可変重鎖領域(V
配列番号1,配列番号3,配列番号5,配列番号7, 配列番号9,配列番号11,配列番号19,配列番号21,配列番号23,配列番号25,配列番号27,配列番号29,配列番号31,配列番号33,配列番号35,配列番号37
を下記からなる核酸配列の群から選択される少なくとも一つの可変軽鎖領域(V
配列番号2,配列番号4,配列番号6,配列番号8,配列番号10,配列番号12,配列番号20,配列番号22,配列番号24,配列番号26,配列番号28,配列番号30,配列番号32,配列番号34,配列番号36,配列番号38
との組み合わせで含むことを特徴とする(38)または(39)に記載の方法が提供される。
(51)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号1及び
可変軽鎖領域(V
配列番号2
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法。
(52)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号3及び
可変軽鎖領域(V
配列番号4
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法。
(53)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号5及び
可変軽鎖領域(V
配列番号6
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(54)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号7
及び可変軽鎖領域(V
配列番号8
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(55)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号9及び
可変軽鎖領域(V
配列番号10
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(56)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号11及び
可変軽鎖領域(V
配列番号12
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(57)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号19及び
可変軽鎖領域(V
配列番号20
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(58)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号21及び
可変軽鎖領域(V
配列番号22
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(59)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号23及び
可変軽鎖領域(V
配列番号24
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(60)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号25及び
可変軽鎖領域(V
配列番号26
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(61)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号27及び
可変軽鎖領域(V
配列番号28
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(62)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号29及び
可変軽鎖領域(V
配列番号30
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(63)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号31及び
可変軽鎖領域(V
配列番号32
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(64)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号33及び
可変軽鎖領域(V
配列番号34
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(65)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号35及び
可変軽鎖領域(V
配列番号36
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(66)本発明において,前記抗体が
可変重鎖領域(V
配列番号37及び
可変軽鎖領域(V
配列番号38
を含むことを特徴とする(50)に記載の方法が提供される。
(67)本発明において,アポリポ蛋白質Bの少なくとも一つの酸化フラグメントを指向する単離されたヒト抗体を含む受動免疫による粥状動脈硬化の治療または予防のための医薬組成物であって,該抗体が医薬用の賦形剤と組み合わせて存在する医薬組成物が提供される。
【発明の効果】
【0032】
本発明は,ApoB100に由来した酸化された,特にMDA修飾されたペプチドに対する特異的なヒト抗体フラグメントを生成する単離された抗体フラグメントライブラリーを利用する。そして,同定された望ましい性質を有する抗体フラグメントを,完全長ヒト免疫グロブリン中で再構築し,治療目的に使用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1A】実施形態1のスクリーニングIIにより得られたIEIscFvクローンのLDLについてのELISAの結果を示すグラフ。
【図1B】実施形態1のスクリーニングIIにより得られたIEIscFvクローンのペプチドについてのELISAの結果を示すグラフ。
【図1C】実施形態1のスクリーニングIIにより得られたKTTscFvクローンのLDLについてのELISAの結果を示すグラフ。
【図1D】実施形態1のスクリーニングIIにより得られたKTTscFvクローンのペプチドについてのELISAの結果を示すグラフ。
【図2A】実施形態1で行われたIEI−A8の用量依存性ELISAの結果を示すグラフ。
【図2B】実施形態1で行われたIEI−D8の用量依存性ELISAの結果を示すグラフ。
【図2C】実施形態1で行われたIEI−E3の用量依存性ELISAの結果を示すグラフ。
【図2D】実施形態1で行われたIEI−G8の用量依存性ELISAの結果を示すグラフ。
【図2E】実施形態1で行われたKTT−B8の用量依存性ELISAの結果を示すグラフ。
【図2F】実施形態1で行われたKTT−D6の用量依存性ELISAの結果を示すグラフ。
【図3A】IEI−A8の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3B】IEI−E3の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3C】IEI−G8の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3D】IEI−D8の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3E】KTT−D6の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3F】KTT−B8の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3G】1−B12の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3H】1−C07の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3I】1−C12の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3J】1−G10の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3K】2−D03の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3L】2−F07の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3M】2−F09の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3N】4−A02の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3O】4−C03の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図3P】4−D04の可変重鎖領域及び可変軽鎖領域のDNA配列。
【図4A】実施形態2で使用される軽鎖ベクターを示す図。
【図4B】実施形態2で使用される重鎖ベクターを示す図。
【図5】実施形態4で生成されたIgG1のLDLに対するELISAの結果を示すグラフ。
【図6】実施形態5で行われたIEI−E3抗体の抗アテローム効果の試験の結果を示すグラフ。
【図7】実施形態5で行われたIEI−E3抗体の用量依存性の抗アテローム効果の試験の結果を示すグラフ。
【図8A】実施形態5で行われた酸化LDLの結合に対するIEI−E3抗体の効果の試験の結果を示すグラフ。
【図8B】実施形態5で行われた酸化LDLのマクロファージへの取り込みに対するIE−E3抗体の効果の試験の結果を示すグラフ。
【図9】MDA修飾ApoB100誘導ペプチド及び対照ペプチドに対するscFvの結合を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に,単離された抗体フラグメントライブラリーに由来した,そしてApoB100からの二つのMDA修飾ペプチド指向するヒト抗体により例証された,しかし限定的ではない本発明の詳細な説明を記載する。
【0035】
実施形態1
MDA修飾ペプチドIEIGL EGKGF EPTLE ALFGK(P45,表1)及びKTTKQ SFDLS VKAQY KKNKH(P210,表1)に対するScFvの選択。
目的の抗原はリジンとヒスチジン上にマロンジアルデヒド(Malon-dialdehyde; MDA)基を有するように化学的に修飾した。修飾したペプチドはIEI(P45)及びKTT(P210)と表した。
【0036】
選択は構築及び生産の原理がソダーリンド他(2000, ネイチャーバイオテクノロジー18, 852-856)に記述されたバイオインベント(BioInvent)のn−CoDeRTMscFvライブラリーを用いて行った。簡潔に述べると,CDRをヒト免疫グロブリン遺伝子から単離し,固定フレームワーク内に組換える。従って,生じた免疫グロブリン可変領域中の変異性は,固定フレームワークへの6つのCDR全ての組換の結果である。フレームワーク領域は全て生殖細胞系列であり,全ての抗体において同一である。したがって,変異性は,全て天然でヒト由来のCDRに制限される。このライブラリーはおよそ2×1010の独立したクローンを含んでおり,2000倍過剰のクローンを各選択のためのインプットとして使用した。選択は3ラウンドで実行された。選択ラウンド1では,イムノチューブ(NUNC maxisorb 444202)をPBS(137mMのNaCl,2.7mMのKCl,4.3mMのNaHPO,1.4mMのKHPO)中の20μg/mlのMDA修飾標的ペプチド1.2mlで+4℃で一晩の回転撹拌(end over en agitation)によりコートした。その後,チューブを30分間,TPBSB5%(PBS中の5%BSA,0.05%Tween20,0.02%アジ化ナトリウム)でブロックし,使用の前にTPBSB3%(PBSの中の3%のBSA,0.05%のTween20,0.02%のアジ化ナトリウム)で2回洗浄した。その後,各目的チューブを回転撹拌により,室温で2時間,1.8mlのTPBSB3%中でn−CodeRTMライブラリーからの約2×1013のCFUファージと共にインキュベートした。その後,このチューブを,15×3mlのTPBSB3%及び2×1mlのPBSで洗浄した後,結合したファージを室温で30分間,2mg/mlのトリプシン(ロシュ(Roche),109819)1ml/チューブで溶出した。この方法は,scFv融合蛋白質の特異的なトリプシン部位を利用してファージを標的から放す。この反応は,アプロテイン(Aprotein)(0.2mg/ml,ロシュ,分類番号236624)100mlの添加により止められ,イムノチューブを300μlのPBSで洗浄して1.4mlの最終容量とした。
【0037】
選択されたファージの増幅のために,大腸菌(E.Coli)HB101Fの細胞を,LB培地(メルク(Merck),分類番号1.10285)10ml中でOD600=0.5まで指数関数的に成長させ,原則として(ソダーリンド他, 2000, ネイチャーバイオテクノロジー18, 852-856)に記載されるように,選択され溶出されたファージを感染させた。その後,生じたファージ上清を,2.5MのNaCl中の20%のPEG6000の1/4容量の添加によって沈殿させ,+4℃で5時間インキュベートした。その後,該ファージを30分間,13000×gの遠心分離によってペレット化した。500μlのPBSに再懸濁し,選択ラウンド2で使用した。
【0038】
増幅されたファージストックを,PBS中の5%のBSA,0.05%のTween20,0.02%のアジ化ナトリウム最終容量1.5ml中で,選択ラウンド2に使用した。MDA修飾していないペプチド(4×10−7M)も,MDA実変性の目的ペプチドへのバインダーに対する競合のために含めた。TPBSB3%の代わりに1%のカゼインでチューブをブロックしたこと以外は,前記と同様にして,該混合物を抗原で調製したイムノチューブ中でインキュベートした。選択1について記述したように,インキュベーション及びイムノチューブの洗浄を行った。その後,結合したファージを100mMのトリスグリシン(Tris-Glycine)バッファー,pH2.2を600μl使用して,30分間溶出した。チューブを追加の200μlのグリシンバッファーで洗浄し,溶出液を溜め,その後,96μlの1Mのトリス-HCl(Tris-HCl),pH8.0で中和した。このサンプルを,室温で1時間で復元し,選択ラウンド3で使用した。
【0039】
選択ラウンド3のために,BSA,Tween20及びアジ化ナトリウムを,復元したファージプールに各々最終濃度3%,0.05%及び0.02%で添加した。競合ペプチドであるMDA修飾した非関連のペプチド並びに修飾していない天然の目的ペプチドを1×10−7M濃度で添加した。ファージ混合物(1100μl)を,選択1に記述されたように目的抗原をコートしたイムノチューブに添加し,その後,撹拌しながら4℃で一晩インキュベートした。その後このチューブを,3×3mlのTPBSB3%,5×3mlのPBSで洗浄し,最後に,結合したファージを選択ラウンド1に記述したようなトリプシンを使用して溶出した。各溶出液を100μg/mlアンピシリン,15μg/mlテトラサイクリン,0.1%のグルコースを含有するLB中の対数的に生長するHB101F’10mlに感染させ,シェーカーインキュベーター中,30℃,200rpmで一晩培養した。
【0040】
その,一晩培養物を,バイオラッド(Biorad)ミニ調製キット(分類番号732 6100)を使用する,プラスミドDNAの小規模調製のために使用した。発現ベクターからファージ遺伝子III部分を取り除くために,プラスミドDNA0.25μgを,供給者に推奨される緩衝液中の2.5UのEag−1(ニューイングランドバイオラブス(New England Biolabs),分類番号R050)を使用して,37℃で2時間切断した。その後,このサンプルを65℃で20分熱不活性化し,30μlの1×リガーゼバッファー(ギブコ(Gibco)/BRL)中の1UのT4DNAリガーゼを使用して,16℃で一晩連結した。この操作は,ファージ遺伝子IIIフラグメントの反対側に位置していた二つのEag−1サイトを連結し,これにより末端6×hisタグを示すフリーscFvを製造する。ファージ遺伝子IIIセグメントが連結したクローンを破壊するために,ライゲーション反応の後に,この材料を30μlライゲーションミックス,3.6μlの10×REACT3ストック,0.4μlの1MNaCl,5μlのHを含有する溶液中,37℃で2時間消化した。最終産物20ナノグラムを化学コンピテントTop10F’にトランスフォームし,500cmのQトレイLAプレート(100μg/mlAmp,1%グルコース)に広げ,それ以上スクリーニングすることなく単一のコロニーを取り出すことを可能にした。
【0041】
アポリポ蛋白質B−100からのペプチドをMDA修飾したものに結合する特異抗体フラグメント用のn−CoDeRTMscFvライブラリーのスクリーニング。
MDA修飾IEI(P45)ペプチドと天然のIEIを,またMDA修飾KTT(P210)と天然のKTTを各々識別できるScFvを確認するために,選択されたscFv発現クローンからの細菌上清上でスクリーニングを行った。
【0042】
単一のクローンのコロニーピッキング,scFvの発現及びスクリーニングナンバー1は,標準法によりバイオインベントの自動システムで行われた。MDA修飾IEI及びKTTペプチドに対して各々選択された1088及び831の単一クローンがそれぞれ取り上げられ,培養され,100μgアンピシリン/mlを含有するLB100μl中マイクロタイタープレートで発現させた。
【0043】
スクリーニングナンバー1について,白いアッセープレート(グレイナー(Greiner) 655074)を,コーティングバッファー(0.1Mの炭酸ナトリウム,pH 9.5)中54pmolペプチド/ウェルで,ポジティブターゲットとして供されるMDA修飾ペプチドまたは非ターゲットとして供される対応する未修飾ペプチドでコーティングした。ELISAにおいて,発現したscFvを,scFvに対してC末端に配置したmyc−タグにより,洗浄バッファー中の1μg/mlの抗c−mycモノクローナル(9E10 ロシュ 1667 149)を用いて検出した。第2抗体として,ヤギ抗マウスアルカリフォスファターゼコンジュゲート(アプライドバイオシステムズ(Applied Biosystems) 分類番号AC32ML)を25000倍希釈で使用した。発光検出のためにEmeraldII Tropix(アプライドバイオシステムズ 分類番号MS100RY)と共に使用される,CDP−Star−Readyを供給者の推奨に従って使用した。
【0044】
MDA修飾ペプチドを結合するが,天然のペプチドは結合しないScFvクローンを,前記のように再発現させ,発光ELISA(表2及び図1)において別の時にスクリーニングした。試験は,直接コーティングしたペプチド(PBSを108pmol/ウェルコートした)及びより生理学的なターゲットの両方に対して行った;MDA修飾を行った及び行わないApoB−100蛋白質を含むLDL粒子(PBS+1mMのEDTA中1μg/ウェルコーティングした)をターゲットとして使用した。ポジティブクローンは酸化LDL及びMDA修飾ペプチドを結合するが,天然のLDLまたはペプチドは結合しないものであった。また,抗His抗体(MaB050 RαD)を検出抗体として使用すること以外は前記と同じ方法によりELISAを行った。12個のIEIクローン及び2個のKTTクローンが検出され,ペプチド及びLDLの両方についてMDA修飾型は天然型よりも700nmにおいて3倍以上高い発光を与えた。
【0045】
scFvの用量依存性を評価するために,確認されたクローンをさらに,一定量(1μg/ウェル)のMDA LDL及び天然のLDLに対する滴定によって試験した(図2)。図2は,MDA修飾LDL及び非修飾天然LDLに対するscFVのスクリーニングIII滴定の結果を示すものである。
【0046】
【表2】

【0047】
独自のクローンを発見するために,選択されたscFvクローンの配列を決定した。細菌のPCRをボエリンガーマンヘイムエクスパンドキット(Boeringer Mannheim Expand kit)により,プライマー(5’−CCC AGT CAC GAC GTT GTA AAA CG−3’)及び(5’−GAA ACA GCT ATG AAA TAC CTA TTG C−3’),並びにジーンアンプ(GeneAmp)PCRシステム9700(ピーイーアプライドシステム;PE Applied system)を用いて,94℃で5分間,そして94℃で30分間,52℃で30分間及び68℃で2分間のサイクルを30サイクル,そして最後に68℃で5分間の温度サイクルプログラムで行った。シーケンシング反応は,鋳型として細菌のPCR生成物(5倍希釈)を用い,ピーイーアプライドバイオシステムズ(PE Applied Biosystems)のビッグダイターミネイターミックス(Big Dye Terminator mix)及びジーンアンプPCRシステム9700(ピーイーアプライドシステム)を用い,96℃で10秒間,50℃で5秒間及び60℃で4分間のサイクルを25サイクルの温度サイクルプログラムで行った。伸長生成物は,供給者の指示により精製し,伸長生成物の分離及び検出は,3100遺伝子解析装置(ピーイーアプライドバイオシステムズ)を使用して行った。配列を院内(in house)コンピュータープログラムで分析した。相同なクローン及び不適切な制限部位によるクローンを配列情報から除き,IgG遺伝子変換のための6つのクローンが残った。最後に選択されたクローンの可変重鎖(VH)及び可変軽鎖(VL)領域のDNA配列を図3に示す。図3は,MDA修飾ApoB100ペプチドに結合する6個のscFVの可変領域のDNA配列を示す。
【0048】
実施形態2
選択されたscFvの可変部分をコードする遺伝子の完全長ヒトIqGlベクターへの移入。
Igフォーマットに変換されるscFvクローンを含有する細菌を,100μg/mlアンピシリンを補ったLB中で一晩培養した。プラスミドDNAを,バイオラッドのクアンタムプレッププラスミドキット(#732−6100)を使用して,一晩培養物から調製した。DNA濃度を,260nmでの吸光度を測定することにより評価し,該DNAを,2ng/μlの濃度に希釈した。
【0049】
異なるscFv−プラスミドからのVH及びVLを,これらのセグメントに発現ベクターと互換性をもつ制限部位を供給するために,PCR増幅した(以下を参照)。5’プライマーはBsmI,3’プライマーはBsiWI制限酵素切断部位を含んでいる(イタリック体で示される)。3’プライマーはさらにスプライスドナー部位(太字で示される)を含んでいた。
【0050】
VHセグメントの増幅用のプライマー:

【0051】
VLセグメントの増幅用のプライマー:

【0052】
10ngの鋳型DNA,0.4μMの5’プライマー,0.4μMの3’プライマー及び0.6mMのdNTP(ロシュ,#1 969 064)を含む総容量50μlでPCRを行った。使用したポリメラーゼは,一反応あたり3.5uのエクスパンドロングテンプレートPCRシステム(Expand long template PCR system)(ロシュ#1 759 060)であり,3つの別々の反応に供給される各々の緩衝液と共に用いた。各PCR増幅サイクルは,94℃で30秒間の変性工程,55℃で30秒間のアニーリング工程,68℃で1.5分間の伸長工程からなる。この増幅サイクルを25回繰り返した。各反応は94℃で2分間,1回の変性工程で始め,68℃で10分間,1回の伸長工程で終えた。PCR生成物の存在はアガロースゲル電気泳動によってチェックし,同じ増幅された材料(異なるバッファーによる反応からの)を含む反応物を溜めた。続いて,PCR増幅生成物を,S400−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック(Amersham-Pharmacia Biotech)#27−5240−01)を使用して,スピンカラムクロマトグラフィーによって精製した。
【0053】
PCR生成物の各プールからの4μlを,メーカーの推奨によりTOPO TAクローニング(pCR 2.1 TOPO,インビトロジェン(InVitrogen)#K4550−01)に使用した。挿入物を有するプラスミドを含む細菌コロニーを,100μg/mlアンピシリン及び20μg/mlカナマイシンを補ったLB中で一晩培養した。プラスミドDNAを,バイオラッドのクアンタムプレッププラスミドミニプレップキット(Quantum Prep, plasmid miniprep kit)(#732−6100)を使用して,一晩培養物から調製した。プラスミド調製物を,S400−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック#27−5240−01)を使用してスピンカラムクロマトグラフィーによって精製した。個々のVH及びVLクローニングからの3つのプラスミドを,ビッグダイサイクルシーケンシング(Big Dye Cycle Sequencing)(パーキンエルマーアプライドバイオシステム;PerkinElmer Applied Biosystem),#4303150)を用いる配列分析にかけた。このサイクルシーケンシングプログラムは,96℃で10秒間の変性工程,50℃で15秒間のアニーリング工程及び60℃で4分間の伸長工程からなる。このサイクルを25サイクル繰り返した。各反応は,94℃で1分間の変性工程1回で始まる。反応は,1μMのプライマー(5’−CAGGAAACAGCTATGAC),3μlのプラスミドDNA及び4μlのビッグダイ(Big Dye)反応混合物からなる10μl容量中で行われた。この反応物をメーカーの推奨法により沈殿させ,サンプルを,ABI PRISM 3100遺伝分析装置にかけた。配列を,OMIGA配列分析ソフトウェア(オックスフォードモレキュラーリミテッド;Oxford Molecular Ltd)のアラインメント機能を使用して,もとのscFv配列と比較した。
【0054】
突然変異のないVHとVLのセグメントを含むプラスミドを制限酵素で消化した。pCR 2.1 TOPOベクターを開裂するために,プラスミドを,まずDraI(ロシュ#1 417 983)により37℃で2時間消化した。消化したものを70℃で20分間熱不活性化し,S400−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック#27−5240−01)を使用して,スピンカラムクロマトグラフィーによって精製した。続いて,精製したDraI消化物を,BsmI(ロシュ#1 292 307)及びBsiWI(ロシュ#1 388 959)を用いて55℃で一晩消化した。消化したものはフェノール抽出及び沈殿を用いて精製した。沈殿したDNAを,10μlのHOに溶解し,ライゲーションに使用した。
【0055】
発現ベクターは,ラーズノーデンハーグ(Lars Norderhaug)(J. Immunol. Meth. 204 (1997) 77-87)から得た。いくつかの修飾の後,ベクター(図4)は,CMVプロモーター,Igリーダーペプチド,VH/VLのクローニング用のBsmIとBsiWIの制限部位を含むクローニングリンカー,IgG1(重鎖(HC)ベクター)あるいはラムダ(軽鎖(LC)ベクター)のゲノムの定常領域,真核細胞での選択のためのネオマイシン(HCベクター)またはメトトレキサート(LCベクター)耐性遺伝子,SV40及びColEI複製開始点,及び細菌での選択のためのアンピシリン(HCベクター)またはカナマイシン(LCベクター)耐性遺伝子を含む。
【0056】
HC及びLCベクターを,BsmI及びBsiWIで消化し,ホスファターゼ処理し,フェノール抽出及び沈殿により精製した。ライゲーションは,100ngの消化されたベクター,2μlのVH/VL−pCR 2.1 TOPOベクター(前記参照),1UのT4DNAリガーゼ(ライフテクノロジーズ(Life Technologies),#15224−025)及び供給されたバッファーを含む10μl容量で16℃で一晩行った。続いて,2μlのライゲーション混合物を,50μlのchemoコンピーテントtop10F’細菌にトランスフォームし,選択的な(100μg/mlアンピシリンまたは20μg/mlカナマイシン)寒天板に載せた。
【0057】
VH/VL挿入物を有するHC/LCプラスミドを含むコロニーは,コロニーPCRによって確認された:
フォワードプライマー:5’−ATGGGTGACAATGACATC
リバースプライマー:5’−AAGCTTGCTAGCGTACG。
【0058】
PCRは,細菌,0.5μMのフォワードプライマー,0.5μMのリバースプライマー及び0.5mMのdNTP(ロシュ,#1 969 064)を含む総容量20μlで行われた。使用されるポリメラーゼは,エクスパンドロングテンプレートPCRシステム(ロシュ# 1 759 060)であり,供給されたバッファー#3と共に使用され,一反応あたり0.7Uであった。各PCR増幅サイクルは,94℃で30秒の変性工程,52℃で30秒のアニーリング工程及び68℃で1.5分間の伸長工程からなる。この増幅サイクルは,30回繰り返された。各反応は94℃で2分間の変性工程1回から始まり,68℃で5分間の伸長工程1回で終わった。PCR生成物の存在はアガロースゲル電気泳動によって確認した。VH/VL挿入物を有するHC/LCプラスミドを含むコロニーは,100μg/mlアンピシリンまたは20μg/mlカナマイシンを補ったLB中で一晩培養した。この一晩培養物から,プラスミドDNAを,バイオラッドのクアンタムプレッププラスミドキット(#732−6100)を使用して調製した。プラスミド調製物はS400−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック#27−5240−01)を使用して,スピンカラムクロマトグラフィーによって精製した。DNA配列の完全さを確認するために,個々のVH及びVLからの各々3つのプラスミドを,ビッグダイサイクルシーケンシング(パーキンエルマーアプライドバイオシステム,#4303150)を使用する配列分析にかけた。サイクル配列決定プログラムは96℃で10秒の変性工程,50℃で15秒のアニーリング工程及び60℃で4分間の伸長工程からなる。このサイクルを25回繰り返した。各反応は94℃で1分間の変性工程1回で始めた。この反応は1μMのプライマー(5’−AGACCCAAGCTAGCTTGGTAC),3μlのプラスミドDNA及び4μlのビッグダイ反応混合物からなる10μl容量で行われた。この反応物を製造者の推奨法により沈殿させ,サンプルをABI PRISM 3100遺伝子解析装置(Genetic Analyzer)にかけた。配列を,OMIGA配列分析ソフトウェア(オックスフォードモレキュラーリミテッド)を使用して分析した。プラスミドDNAをCOS−7細胞(以下を参照)の一過性トランスフェクションに使用し,同じプラスミド上に重鎖及び軽鎖遺伝子を含む連結されたベクターの生産のために消化した。
【0059】
同じscFv由来のVH及びVLセグメントを含む重鎖及び軽鎖ベクターを,制限酵素により開裂し,連結した:まず,HC−及びLC−ベクターをMunI(ロシュ#1 441 337)で消化し,その後消化物を70℃で20分間,熱不活性化し,S200−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック#27−5120−01)を使用して,スピンカラムクロマトグラフィーによって精製した。続いて,HCベクター消化物をNruI(ロシュ#776 769)でLCベクター消化物をBstll07I(ロシュ#1 378 953)で消化した。その後,消化物を70℃で20分間,熱不活性化し,S400−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック#27−5240−01)を使用して,スピンカラムクロマトグラフィーによって精製した。消化したプラスミド各々5μlを,2UのT4DNAリガーゼ(ライフテクノロジーズ,#15224−025)及び供給されたバッファーを含む20μlの総容量で16℃で一晩連結した。続いて,2μlのライゲーション混合物を,50μlの化学(chemo)コンピテントtop10F’細菌にトランスフォームし,選択的な(100μg/mlアンピシリン及び20μg/mlカナマイシン)寒天板に載せた。
【0060】
細菌のコロニーを,100μg/mlアンピシリン及び20μg/mlカナマイシンを補ったLB中で一晩培養した。この一晩培養物から,プラスミドDNAを,バイオラッドのクアンタムプレッププラスミドキット(#732−6100)を用いて調製した。正確に連結されたベクターは,制限酵素消化及びそれに続くアガロースゲル電気泳動によるフラグメントサイズの分析により確認された。
【0061】
プラスミド調製物を,S400−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック#27−5240−01)を使用してスピンカラムクロマトグラフィーによって精製し,COS−7細胞の一過性トランスフェクションのために使用した。
【0062】
COS−7細胞(ATCC#CRL−1651)は,0.1mM可欠アミノ酸(インビトロジェン#11140035)及び10%ウシ胎児血清(インビトロジェン#12476−024,バッチ#1128016)を補ったダルベッコ(Dulbeccos) MEM高グルコース+グルタマックス(Glutamax)I(インビトロジェン#31966021)中,5%のCO,37℃で培養した。トランスフェクションの前日,細胞を,12ウェルプレート(Nunc,#150628)に,1ウェル当たり1.5×10細胞の密度で入れた。
【0063】
トランスフェクションに先立って,プラスミドDNAを70℃で15分間加熱した。細胞に,1ウェル当たり1μgのHCプラスミド+1μgのLCプラスミドまたは2μgの結合したプラスミドを,リポフェクタミン(Lipofectamine)2000試薬(インビトロジェン,#11668019)を使用してメーカーの推奨に従って感染させた。トランスフェクションから24時間後,細胞培養培地を変え,細胞を5日間培養した。その後,培地を集め,蛋白質の生産をELISAを用いて分析した。
【0064】
96ウェルプレート(コスター(Costar)#9018,平底,高結合)に,コーティングバッファー(0.1M炭酸ナトリウム,pH 9.5)で4000倍に希釈したウサギ抗ヒトラムダ軽鎖抗体(DAKO,#A0193)100μl/ウェルを添加することにより,4℃で一晩コーティングした。プレートを,0.05%のTween20を含むPBSで4回洗浄した後,100μl/ウェルのPBS+3%BSA(アルブミン,フラクション V,ロシュ#735108)を用いて室温で1時間ブロッキングした。前記のように洗浄した後,100μl/ウェルのサンプルを添加し,室温で1時間インキュベートした。濃度の評価のための基準として,ヒトの精製されたIgG1(シグマ(Sigma),#I5029)を使用した。サンプル及び標準を,サンプルバッファー(2%のBSA及び0.5%のウサギ血清(シグマ#R4505)を含むl×PBS。)で希釈した。続いて,プレートを前記のように洗浄し,サンプルバッファー中で8000倍に希釈したウサギ抗ヒトIgG(y−鎖)HARP結合抗体(DAKO,#P214)を100μl/ウェルで添加し,室温で1時間インキュベートした。0.05%Tween20を含むPBSで8回洗浄した後,15mlのクエン酸バッファー及び4.5μlのH(30%)に溶解した1個のOPDタブレット(10mg,シグマ#P8287)を含有する基質溶液100μl/ウェルを添加した。10分後,反応を,1MのHClを150μl/ウェル添加することにより終了した。490〜650nmにおけるに吸光度を測定し,データをソフトマックス(Softmax)ソフトウェアを使用して分析した。
【0065】
正しく結合したHC−及びLC−ベクターを含む細菌を,アンピシリン及びカナマイシンを補ったLB500ml中で一晩培養した。バイオラッドのクアンタムプレッププラスミドマキシプレップキット(#732−6130)を使用して,一晩培養物からプラスミドDNAを調製した。ベクターはPvuI制限酵素(ロシュ#650 129)を使用して線状にされた。トランスフェクションに先立って,線状化DNAを,S400−HRカラム(アマシャムファルマシア バイオテック#27−5240−01)を使用してスピンカラムクロマトグラフィーによって精製し,70℃で15分間加熱した。
【0066】
実施形態3
アポリポ蛋白質B−100からのMDA修飾ペプチドに対する抗体を発現するNSO細胞の安定なトランスフェクション。
NSO細胞(ECACC 85110503番)を,10%のウシ胎児血清(分類番号12476−024,ロット:1128016,インビトロジェン)及び1×NEAA(非必須アミノ酸,分類番号11140−053,インビトロジェン)を補ったDMEM(分類番号31966−021,インビトロジェン)中で培養した。細胞培養は湿潤環境中,5%CO,37℃に維持された。
【0067】
トランスフェクトすべきDNA構築物は,4つの構造のIEI特異抗体(IEI−A8,IEI−D8,IEI−E3,IEI−G8),二つのKTT特異抗体(KTT−B8,KTT−D6)及び一つの対照抗体(JFPA12)であった。トランスフェクションの前日,細胞をトリプシン化し,数えた後,T−75フラスコに12×10細胞/フラスコで入れた。トランスフェクションの当日,細胞が85〜90%コフルエントであった場合,細胞を15mlのDMEM+1×NEAA+10%FBS(前記)に入れた。トランスフェクトすべき細胞の各フラスコに対し,35〜40μgのDNAを1.9mlの血清なしのOPTI−MEM I 血清使用量低減培地(Reduced Serum Medium)(分類番号51985−026,ロット:3062314,インビトロジェン)で希釈した。細胞の各フラスコのために,別のチューブで,リポフェクタミン2000試薬(分類番号11668−019,ロット:1116546,インビトロジェン)114μlを,OPTI−MEM I 血清使用量低減培地1.9mlで希釈し,室温で5分間インキュベートした。希釈されたDNAを,希釈されたリポフェクタミン2000試薬と合わせ(30分以内),室温で20分間インキュベートしてDNA−LF2000試薬複合体を生じさせた。
【0068】
細胞を,培地で1回洗浄し,11mlのDMEM+1×NEAA+10%FBSを添加した。その後,DNA−LF2000試薬複合体(3.8ml)を,各フラスコに直接添加し,前後に振動させることにより穏やかに混合した。細胞を,5%のCOインキュベーター中,37℃で24時間インキュベートした。
【0069】
その後,細胞をトリプシン化し,計測し,続いて96ウェルプレートに,2×10細胞/ウェルで入れた。1構築物当たり5個の96ウェルプレートを用いた。細胞を,G418−硫酸塩(分類番号10131−027,ロット:3066651,インビトロジェン)を600μg/ml含むDMEM+1×NEAA+10%FBS(前記)100μl/ウェルに入れた。選択圧は細胞の収穫まで不変にした。
【0070】
細胞を12日間培養し,ELISAを使用して,抗体産生について分析した。各構築物から,最も高い量のIgGを含む24ウェルからの細胞を24ウェルプレートに移し,コンフルエントに達するようにした。その後,これらのウェル中の細胞からの抗体産生を,ELISAで分析し,5〜21プール/構築物を再スクリーニングのために選択した(表3)。最後に,各構築物の最も良い1〜4ウェルからの細胞を選択した。これらの細胞を,細胞培養フラスコ中で連続的に拡張し,最後に3層フラスコ(500cm)に,抗体産生のための(DMEM+l×NEAA+10% Ultra low IgG FBS(分類番号16250−078,ロット番号113466,インビトロジェン)+G418(600μg/ml)200ml中に移した。細胞を7〜10日間インキュベートし,上清をELISAによって分析し,収穫し,精製のために滅菌ろ過した。
【0071】
実施形態4
ヒトIgG1上清の生産及び精製
異なるIgG1抗体をトランスフェクトしたNSO細胞からの上清を,0.22μmのフィルターを用いて滅菌ろ過し,組換え蛋白質Aと共にアフィニティ媒体MabSelectTM(分類番号17519901 アマシャムバイオサイエンス(Amersham Biosciences))を用いて精製した。
【0072】
結合したヒトIgG1を,HCLグリシンバッファーpH2.8で溶出した。溶出液を,0.5mlのフラクションで回収し,OD280を用いて蛋白質の存在を測定した。ピークのフラクションをプールし,280nm及び320nmの吸光度を測定した。バッファーは大容量のPBSに対する透析によって変更した。精製されたIgG1調製物における内毒素の存在を,LAL試験(QCL−1000,分類番号50−647U バイオウィッタカー(Bio Whittaker))を使用して試験した。各サンプルは,1〜12EU/mlの内毒素を含んでいた。調製の純度はPAGE分析によって98%を超えると推測された。
【0073】
【表3】

【0074】
精製されたIgG1調製物の,修飾したMDA及び修飾していないペプチドに対する反応性をELISAで試験し(図5),その後,インビトロ(in vitro)及びインビボ(in vivo)研究における機能(functional)に使用した。図5のグラフは,25ngの精製したIgGについてウサギ抗ヒトIgG−HRP(DAKO P214)を用い,700nmでの発光で検出した結果を示す。プレートには0.5μg/ウェルのLDLをコーティングした。
【0075】
実施形態5
抗体の可能な抗アテローム発生効果を,実験動物において及び細胞培養研究において実行する。
1.アポリポ蛋白質Eノックアウト(ApoE)マウスにおける粥状動脈硬化に対する抗体の効果
5週齢のApoE−マウスに高コレステロール食を15週間与える。この処理は大動脈及び頚動脈中にかなりの量の粥状動脈硬化のプラークを生じる事が知られている。その後,マウスに,前記で確認された各抗体500μgを含む腹膜腔内注射を行なう。対照マウスには,無関係の対照抗体またはPBSのみを500μg与える。処理を1及び2週後に繰り返す。マウスは最初の抗体注射から4週間後に犠牲にする。大動脈中の粥状動脈硬化の深刻さを,平面調製物のオイルレッドO染色により及び弁下の粥状動脈硬化のプラークのサイズを決定することによって決定する。弁下の粥状動脈硬化のプラークのコラーゲン,大食細胞及びT細胞含有量を,マッソン(Masson)の三色染色及び細胞特異的免疫組織化学によって決定する。オイルレッドO染色,弁下のプラークのサイズ,三色染色及び免疫組織化学染色の定量化はコンピューターベースの画像分析を使用して行われる。
【0076】
最初の実験において,粥状動脈硬化の進行に対する抗体の効果が,高コレステロール食を与えたApoE−/マウスについて分析された。マウスは,対照としてPBSを使用して,21週齢で開始して,1週毎3回の抗体0.5mgの腹膜腔内注射を行った。最後の抗体注射から2週間で犠牲にし,粥状動脈硬化の範囲を,下行大動脈の平面プレパレーションのオイルレッドO染色によって評価した。明白な効果が,IEI−E3抗体で処理したマウスに見られ,これは,PBSグループ(P=0.02)及び非関連のフルオレセインイソチオシアネート(FITC)抗原を指向するヒトIgG1抗体(FITC8)を受けた対照群(P=0.03)(図6)と比較して,粥状動脈硬化の50%以上の減少であった。マウスはヒト抗体をよく許容し,また,マウスの一般的な健康状態に対する影響がないことが明白であった。
【0077】
粥状動脈硬化に対するIEI−E3抗体の抑制効果を確認するために,我々は用量依存性の研究を実施した。スケジュールは最初の研究と同一であった。IEI−E3抗体で処理したマウスにおいては,対応するFITC抗体で処理したグループ(図7)と比較して,粥状動脈硬化が0.25mg群で2%(n.s.),0.5mg群で25%,及び2.0mg群で41%(P=0.02)減少した。
【0078】
2.ApoE−マウスの頚動脈の機械的な損傷に続く新内膜形成に対する抗体の効果
動脈の機械的な損傷は3週以内に線維性筋性の新脈管内膜のプラークの発達をもたらす。このプラークは線維筋性粥状動脈硬化のプラークに形態学的に似ており,生じた傷害の進行の研究に一つのモデルとして使用されてきた。頚動脈のまわりにプラスチックのカラーを置いて機械的な傷を引き起こす。5週齢のApoE−マウスに14週間高コレステロール食を与える。その後,マウスは,それぞれの抗体500μgを含む腹膜腔内注射を行う。対照マウスには,無関係の対照抗体またはPBS500μgを単独で与える。7日後にこの処置を繰り返し,1日後にプラスチックカラーの手術による配置を行う。抗体またはPBSの最後の注射は,手術後6日目に行い,その後,15日後に動物を犠牲にした。傷つけられた頚動脈を固定し,パラフィンに埋め込み,切片とした。新脈管内膜のプラークの大きさをコンピューターベースの画像分析を使用して測定する。
【0079】
3.培養されたヒトマクロファージ中の酸化LDLの取り込みに対する抗体の効果
コレステロールを負荷したマクロファージ泡沫細胞の形成に結びつく動脈マクロファージ中の酸化LDLの取り込みは,粥状動脈硬化のプラークの最も特徴的な性質の一つである。いくつかのラインの証拠は,動脈マクロファージにおける酸化LDLの取り込みを阻害することが,粥状動脈硬化の治療の可能なターゲットを表わすことを提案する。酸化したcのマクロファージ取り込みに対する抗体の効果を研究するために,125Iで標識したヒト酸化LDLと共に2時間プレインキュベートする。ヒトマクロファージは献血者のバッフィコートからフィコールハイパック(Ficoll hypaque)中に遠心分離により単離し,その後,10%の血清の存在下で6日間培養する。この細胞を,その後,抗体/酸化LDL複合体を含む培地で6時間インキュベートし,洗浄し,ガンマカウンター中で細胞に関連する放射活性を測定した。IEI−E3抗体の添加により,酸化LDLの結合(P=0.001)及びマクロファージへの取り込み(P=0.004)は FITC−8と比較して5倍増加する結果となったが,天然のLDLの結合または取り込みには効果がなかった(図8A及び8B)。
【0080】
4.酸化LDL依存の細胞毒性に対する抗体の効果
酸化LDLは高度に細胞毒性である。粥状動脈硬化のプラーク中の炎症活性の多くが酸化LDLによって引き起こされた細胞障害によって説明されると信じられている。酸化LDL細胞毒性の抑制は,このように粥状動脈硬化の治療の別の可能なターゲットを表わす。酸化LDL細胞毒性に対する抗体の効果を研究するために,培養したヒト動脈平滑筋細胞を,増加する濃度(0〜200ng/ml)の抗体の存在下で100ng/mlの酸化LDLに48時間露呈する。細胞損傷率を,酵素LDHの放出を測定することにより測定する。
【0081】
示された実験は,特定のペプチドに対して産生される特定の抗体の効果を示すが,当業者には,開示されたペプチドに対する他の抗体が同様に作用することが明らかである。
【0082】
本発明の抗体は,受動免疫感作のための医薬組成物に使用され,これにより医薬組成物は,第一に,単一の抗体または抗体混合物を,治療的または予防的に有効なレベルを処理される個体に提供する投与量の,溶液,懸濁液または乳濁液を含む注射用のものが意図される。該組成物は,抗体または抗体混合物の吸収を強化する一般的に使用されるアジュバントと共に提供され得る。他の投与経路は,吸入することができる補形薬と組み合わせた抗体/抗体混合物を吸入することにより経鼻であり得る。
【0083】
そのような医薬組成物は,有効な抗体を,0.5〜99.5重量%,または5〜90重量%,または10〜90重量%,または25〜80重量%,または40〜90重量%含有し得る。
【0084】
抗体の1日投与量またはブースター量は,受動免疫感作経由で粥状動脈硬化の兆候及び症状を減少または予防するために治療される個体に治療的または予防的に有効なレベルで提供される。本発明による抗体の投与量は,体重kg当たり1μg〜1mg,またはそれ以上であり得る。
【0085】
この抗体組成物には,β受容体遮断薬,カルシウム拮抗薬,利尿薬及び他の抗高血圧薬のような降圧剤のような粥状動脈硬化また心臓血管の疾病を治療または予防するための他の医薬を補ってもよい。
【0086】
図9は,MDA修飾ApoB100誘導ペプチド及び非関連の配列のMDA修飾対照ペプチドに対する単離されたscFvの結合を示す。また,修飾MDA及び天然型ApoB100蛋白質及びヒトLDLへのscFvの結合の比率が示されている。カラムは,それぞれの副図の右欄で上から下へ定義した順番で出現する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アポリポ蛋白質Bの酸化フラグメントを指向する抗体またはその抗体フラグメントであって,
該酸化フラグメントがIEIGLEGKGFEPTLEALFGKであり,
該抗体または抗体フラグメントが,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCT
CCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGCAACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCC
AGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCA
GACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGC
AAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGCCGGTA
TAACTGGAAGACGGGGCATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号21)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCT
CCTGCTCTGGAAGGACCTACAACATTGGAAATAATTATGTATCGTGGTATCAGCAGCTCCC
AGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACATCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGAC
CGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCG
AGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGTCAGGCTGAATGGTTGGGTGTTCGG
CGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号22)
を含むことを特徴とする抗体または抗体フラグメント。
【請求項2】
アポリポ蛋白質Bの酸化フラグメントを指向する少なくとも一つの単離されたヒト抗体またはその抗体フラグメントの,受動免疫感作による粥状動脈硬化の治療または予防的処置のための医薬組成物の製造における使用であって,
該酸化フラグメントがIEIGLEGKGFEPTLEALFGKであり,
該抗体または抗体フラグメントが,
可変重鎖領域(V):
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCT
CCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGCAACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCC
AGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTCTCATCCATTAGTAGTAGTAGTAGTTACATATACTACGCA
GACTCAGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGC
AAATGAACAGCCTGAGAGCCGAGGACACTGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGTAGGCCGGTA
TAACTGGAAGACGGGGCATGCTTTTGATATCTGGGGCCAGGGTACACTGGTCACCGTGAGC
TCA(配列番号21)及び
可変軽鎖領域(V):
CAGTCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCAGCGTCTGGGACCCCCGGGCAGAGGGTCACCATCT
CCTGCTCTGGAAGGACCTACAACATTGGAAATAATTATGTATCGTGGTATCAGCAGCTCCC
AGGAACGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTAACATCAATCGGCCCTCAGGGGTCCCTGAC
CGATTCTCTGGCTCCAAGTCTGGCACCTCAGCCTCCCTGGCCATCAGTGGGCTCCGGTCCG
AGGATGAGGCTGATTATTACTGTGCAGCATGGGATGTCAGGCTGAATGGTTGGGTGTTCGG
CGGAGGAACCAAGCTGACGGTCCTAGGT(配列番号22)
を含むことを特徴とする使用。
【請求項3】
前記フラグメントが,マロンデアルデヒド(malone dealdehyde)を用いて酸化されている請求項2記載の使用。
【請求項4】
前記フラグメントが,銅を用いて酸化されている請求項2または3記載の使用。
【請求項5】
ApoB100に由来した酸化された,特にMDA修飾されたペプチドに対する特異的なヒト抗体フラグメントを生成させるフラグメントライブラリーを使用し,これにより同定された望ましい性質を有する抗体フラグメントを,完全長ヒト免疫グロブリン中に再構築する,治療に使用するための請求項1記載の抗体またはその抗体フラグメントの製造方法。
【請求項6】
医薬に使用するための請求項1記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項7】
使用されるプライマーが下記のものであるPCR増幅を用いて,選択されたscFvの可変部をコードする遺伝子の完全長ヒトIgG1ベクターへの移入を含む組換え技術を使用する請求項1記載の抗体またはその抗体フラグメントの遺伝子の増幅方法:
VH−セグメントの増幅用のプライマー:
5'VH: 5'-GGTGTGCATTCCGAGGTGCAGCTGTTGGAG (配列番号13)
3'VH: 5'-GACGTACGACTCACCTGAGCTCACGGTGACCAG(配列番号14)及び
VL−セグメントの増幅用のプライマー:
5'VL: 5'-GGTGTGCATTCCCAGTCTGTGCTGACTCAG (配列番号15)
3'VL: 5'-GACGTACGTTCTACTCACCTAGGACCGTCAGCTT(配列番号16)。
【請求項8】
可変重鎖領域及び可変軽鎖領域挿入物を有する重鎖領域及び軽鎖領域プラスミドを含むコロニーを,フォワードプライマー: 5'-ATGGGTGACAATGACATC (配列番号17),リバースプライマー:5'-AAGCTTGCTAGCGTACG(配列番号18)を用いるコロニーPCRにより確認する請求項7記載の方法。
【請求項9】
請求項1記載の抗体またはその抗体フラグメントを含む受動免疫による粥状動脈硬化の治療または予防のための医薬組成物であって,該抗体が医薬用の賦形剤と組み合わせて存在する医薬組成物。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3I】
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【図3J】
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【図3K】
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【図3L】
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【図3M】
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【図3N】
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【図3O】
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【図3P】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−136721(P2010−136721A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−1794(P2010−1794)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【分割の表示】特願2005−500961(P2005−500961)の分割
【原出願日】平成15年10月6日(2003.10.6)
【出願人】(507413181)バイオインベント インターナショナル アクチボラゲット (4)
【Fターム(参考)】