精算サービス提供システム、精算サービス提供方法及びプログラム
【課題】履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することを目的とする。
【解決手段】利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、データ取得要求受信手段が取得したデータ取得要求に含まれる媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、履歴データ取得手段が取得した履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、作成手段が作成した精算向けデータを利用者側に提供する提供手段と、を有することによって課題を解決する。
【解決手段】利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、データ取得要求受信手段が取得したデータ取得要求に含まれる媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、履歴データ取得手段が取得した履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、作成手段が作成した精算向けデータを利用者側に提供する提供手段と、を有することによって課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算サービス提供システム、精算サービス提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出張者は、電車等の交通機関に乗り、客先等へ訪問した場合、乗車区間と、区間金額と、をメモしておき、会社に戻ってきた後、そのメモを基に、会社の交通費精算システム等に乗車区間と、区間金額と、を入力し、申請を行っていた。なお、乗車区間と、定期区間と、が重なっている場合、出張者は、区間金額から定期区間分の金額を差し引いて入力を行わなければならなかった。また、出張者は、区間金額の証明に、例えばインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字し、別途提出しなければならなかった。
【0003】
また、交通費精算の承認者も、申請者(出張者)の定期区間を考慮し、金額のチェックを行わなければならなかった。また、入力された金額と、別途提出された探索結果の情報と、を比較して、例えば最も安い金額で申請されているか等のチェックを行わなければならなかった。
【0004】
なお、特許文献1には、業務中に立替払いした交通費のような経費の自動精算を、より簡便且つ正確に行う方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−202202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の申請、承認方法では、申請者や承認者にとって行わなければならない処理が多く、業務の効率化の観点から問題があった。また、カラ出張等の対策の観点からも、それを防ぐ有効な手だけはなかった。
【0007】
また、交通事業者サーバが保持しているICカードの履歴データ(特許文献1では支払履歴情報)は、実際は特許文献1の図2のようなものではない。よって、交通事業者サーバが保持している履歴データをそのまま精算処理に利用することはできなかった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明の精算サービス提供システムは、利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、前記データ取得要求受信手段が取得した前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、前記履歴データ取得手段が取得した前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、前記作成手段が作成した精算向けデータを前記利用者側に提供する提供手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
係る構成とすることにより、例えば、媒体識別情報及び日付情報に対応する履歴センターサーバが保持する履歴データを取得し、取得した履歴データに基づいて、履歴データに含まれる残額データを区間毎の金額データに変換する及び/又は履歴データに含まれる乗車データ以外のデータを除去する等の処理を行い、精算向けデータを作成し、この精算向けデータを要求元の利用者側に提供するので、履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することができる。
【0011】
なお、精算サービス提供システムは、例えば、後述する履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされた情報処理装置、又は履歴データ取得ソフトウェア2及び交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされた情報処理装置、又は履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされた情報処理装置と交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされた情報処理装置とがネットワークを介して通信可能なシステム、等に対応する。
【0012】
また、記録媒体は、例えば、後述するICカード、又はICカードの機能を有する携帯電話機、等に対応する。
【0013】
また、本発明は、精算サービス提供方法及びプログラムとしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、本実施形態に係るシステムは、サーバ側システムと、履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされた情報処理装置10と、利用者側システムと、がネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0017】
サーバ側システムは、乗車履歴センターサーバ1と、駅務機器5と、がネットワークを介して接続されており、駅務機器5は、ICカード6より読み取ったデータを、ネットワークを介して乗車履歴センターサーバ1に送信する。
【0018】
ここで、ICカード6内のメモリは、切符の種類を識別する識別子を設定するための券種エリアと、SF(ストアードフェア)エリアと、定期券エリアと、新幹線券エリアと、乗車履歴エリアと、を含むよう構成されている。そして、券種エリアには定期券、SF券、複合券、新幹線券(つまり、新幹線の特急券+乗車券)・・・を識別する識別子が記録される。SFエリアには、購入金額(又は購入金額+入金金額)から、使用金額を差し引いた残額データが記録される。また、定期券エリアには、定期券として有効な区間データと、定期券として有効な期間データとが記録される。また、新幹線券エリアには、新幹線の特急券+乗車券として有効な区間データと、新幹線の特急券+乗車券として有効な期間データとが記録される。また、乗車履歴エリアには、タイムシーケンスに、順次、入場、出場のデータと、同時に入場又は出場した駅名及び時刻が記録される。
【0019】
駅務機器5は、ICカード6内のメモリの乗車履歴エリアに記録されているデータや、SFエリアに記憶されているデータ、ICカード内の所定のメモリに記録されているICカードを識別するカードIDをICカード6より読み取り、ネットワークを介して乗車履歴センターサーバ1に送信する。乗車履歴センターサーバ1は、駅務機器5等より受け取ったデータをカードID毎に履歴データとして保持、管理する。
【0020】
ここで、実際は、駅務機器5から直接、乗車履歴センターサーバ1にデータが送信されるのではなく、駅務機器5から、駅務機器5が設置されている駅のサーバ(駅サーバ)等にデータが送信され、駅サーバから乗車履歴センターサーバ1にデータが送信される。
【0021】
また、乗車履歴センターサーバ1には、上述したような駅務機器5から送信される、利用日時、入場駅、出場駅、残額データ等のデータを含む入場データ以外にも、ICカード6を用いて物品を購入した場合の残額データ等もICカードを識別するカードIDと共に、例えば、物品の販売店等に設置されているICカードリーダ/ライタが接続された情報処理装置(PC)等より送信される。乗車履歴センターサーバ1は、情報処理装置等より受け取ったこのようなデータもカードID毎に履歴データとして保持、管理する。
【0022】
一方、利用者側システムは、交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされた情報処理装置60と、複数の利用者端末装置4と、がネットワークを介して接続されている。利用者端末装置4は、後述するアンテナ35等に対応する読み取り部にICカード6をかざされると、ICカード6よりICカード6を識別するカードIDを取得する。
【0023】
また、利用者端末装置4は、後述する入力装置26を介した利用者の操作に応じて、Webサーバの機能を有する情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3)より交通費精算申請初期画面の提供を受け、この交通費精算申請初期画面を後述する表示装置25に表示する。そして、利用者端末装置4は、初期画面及び入力装置26等を介して入力された日付情報(利用者が交通費を精算したい日にち、又は期間の情報)と、前記取得したカードIDと、を含む交通費精算申請画面提供リクエスト(交通費精算申請画面提供要求)を、情報処理装置60に送信する。
【0024】
情報処理装置60は、交通費精算申請画面提供リクエストを利用者端末装置4より受け取ると、このリクエストに含まれる日付情報と、カードIDと、を取得し、前記日付情報と、カードIDと、を含む精算向けデータ取得リクエスト(精算向けデータ取得要求)を作成し、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)に送信する。
【0025】
情報処理装置10は、精算向けデータ取得リクエストを情報処理装置60より受け取ると、このリクエストに含まれる日付情報と、カードIDと、を取得し、前記日付情報と、カードIDと、を含む履歴データ取得リクエスト(履歴データ取得要求)を作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信する。
【0026】
乗車履歴センターサーバ1は、履歴データ取得リクエストを情報処理装置10より受け取ると、このリクエストに含まれるカードIDに基づいて、カードID毎に保持、管理している履歴データの中から前記リクエストに含まれるカードIDに対応する履歴データを特定する。また、乗車履歴センターサーバ1は、前記リクエストに含まれる日付情報に基づいて、前記特定した履歴データの中から前記日付情報に対応する履歴データを抽出する。
より具体的に説明すると、乗車履歴センターサーバ1は、例えば6ヶ月間の履歴データをカードID毎に保持、管理している。履歴データ取得リクエストに含まれる日付情報が例えば、2006年8月分等の特定の1ヶ月を指定した情報であった場合、乗車履歴センターサーバ1は、保持している6ヶ月間の履歴データの中から指定された月の履歴データを抽出する。なお、より具体的に説明すると、乗車履歴センターサーバ1は、保持している6ヶ月間の履歴データの中から指定された月の履歴データと、指定された月の前の月の最後の履歴データを取得する。これは、後述するように、履歴データ取得ソフトウェア2が残額を区間金額に変換するためである。
【0027】
乗車履歴センターサーバ1は、抽出した履歴データを含む履歴データ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置10に送信する。
【0028】
情報処理装置10は、履歴データ取得レスポンスを受信すると、このレスポンスに含まれる履歴データを取得し、この履歴データに基づいて、履歴データに含まれる残額を区間金額に変換したり、履歴データに含まれる乗車データ以外のデータを削除したりする等の処理を行い、精算向けデータを作成する。
【0029】
そして、情報処理装置10は、作成した精算向けデータを含む、精算向けデータ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置60に送信する。
情報処理装置60は、精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信すると、このレスポンスに含まれる精算向けデータを含む交通費精算申請画面を要求元の利用者端末装置4に提供する。
【0030】
利用者端末装置4の利用者は提供された交通費精算申請画面(後述する図9参照)を用いて、公用の交通費か(つまり、出張等、仕事の関係で利用した交通費か)、又は私用の交通費か、を識別する公私フラグを設定し、交通費の申請を行う。
【0031】
情報処理装置60は、交通費精算申請画面を介して利用者端末装置4より交通費の申請が行われると、例えば、公用の交通費と設定された(より具体的には公私フラグにチェックが入れられた)データ(レコード)を含む、交通費精算リクエストを作成する。そして、情報処理装置60は、作成したリクエストを、例えば、経理ソフトウェア等に渡す。
なお、交通費精算リクエストには、例えば、利用者(交通費精算の申請者)を識別する利用者ID、日付(申請日付や、公用の交通費を支払った各日付等)、勘定科目(より具体的には交通費精算等の文字列)、金額(1ヶ月毎の申請ならば1ヶ月の合計金額であってもよいし、1ヶ月中の各公用の交通費であってもよい)等が含まれる。経理ソフトウェアは、このリクエストを受け取ると、例えば、利用者IDで識別される利用者の口座等に金額等を入金する等の経理処理を実行する。経理ソフトウェアは、ネットワークを介して情報処理装置60と接続された他の情報処理装置にインストールされていてもよいし、情報処理装置60にインストールされていてもよい。
【0032】
また、図1では、情報処理装置10に履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされ、情報処理装置60に交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされているよう説明を行ったが、例えば、交通費精算申請ソフトウェア3は、情報処理装置10にインストールされ、利用者端末装置4は、情報処理装置10(又は情報処理装置10にインストールされた交通費精算申請ソフトウェア3)と、通信を行い、データの送受信を行うようにしてもよい。但し、以下では説明の簡略化のため、履歴データ取得ソフトウェア2は、情報処理装置10にインストールされ、交通費精算申請ソフトウェア3は、情報処理装置60にインストールされているものとして説明を行う。
【0033】
上述したような処理によれば、乗車履歴センターサーバ1が保持している実績あるデータ(履歴データ)を用いて交通費の申請が行われるので、カラ出張等の不正を防止することができる。また、交通費精算の申請者も、利用日時や、乗車区間、定期区間を考慮した金額等を入力したり、区間金額の証明に、例えばインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字し、別途提出したりする必要がなくなるのでその分の工数が削減され、業務の効率化を図ることができる。また、交通費承認者も、別途提出されるインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字した書類と、入力された金額等を照らし合わせて確認する工数等を削減することができ、業務の効率化を図ることができる。
【0034】
次に、情報処理装置10のハードウェア構成を、図2を用いて説明する。図2は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されるように、情報処理装置10は、ハードウェア構成として、ROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、HD(Hard Disk)13と、CPU(Central Processing Unit)14と、通信装置15と、を含む。
【0035】
通信装置15は、情報処理装置10をネットワーク等に接続する接続装置である。履歴データ取得ソフトウェア(履歴データ取得プログラム)は、例えば、CD−ROM等の記録媒体によって情報処理装置10に提供されるか、ネットワーク等を通じてダウンロードされる。記録媒体は、記録媒体ドライブ装置(図示せず)にセットされ、履歴データ取得ソフトウェアが記録媒体から記録媒体ドライブ装置を介してHD13等にインストールされる。なお、履歴データ取得ソフトウェアは予めHD13等にインストールされていてもよい。
【0036】
ROM11は、情報処理装置10の電源投入時に最初に読み込まれるプログラム等を記録する。RAM12は、情報処理装置10のメインメモリである。CPU14は、必要に応じて、HD13より履歴データ取得ソフトウェア等を読み出して、RAM12に格納し、履歴データ取得ソフトウェア等を実行することで、後述する履歴データ取得ソフトウェアの機能を実現する。
【0037】
なお、情報処理装置10は、後述する利用者端末装置のように、入力装置や、表示装置をハードウェア構成として含んでいてもよい。
【0038】
ここで、情報処理装置60のハードウェア構成も、図2に示した情報処理装置10のハードウェア構成と同様である。情報処理装置60のCPUが、情報処理装置60のHD等に記憶されている(又はインストールされている)交通費精算申請ソフトウェア(交通費精算申請プログラム)を読み出して、実行することで、後述する交通費精算申請ソフトウェアの機能を実現する。
【0039】
また、乗車履歴センターサーバ1のハードウェア構成も、図2に示した情報処理装置10のハードウェア構成と同様である。乗車履歴センターサーバ1のCPUが、乗車履歴センターサーバ1のHD等に記憶されている(又はインストールされている)乗車履歴センターサーバ1用のプログラムを読み出して、実行することで、乗車履歴センターサーバ1の機能を実現する。なお、ICカード6の履歴データは、乗車履歴センターサーバ1のHDに格納される。
【0040】
次に、利用者端末装置4のハードウェア構成を、図3を用いて説明する。図3は、利用者端末装置4のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示されるように、利用者端末装置4は、ハードウェア構成として、ROM21と、RAM22と、HD23と、CPU24と、表示装置25と、入力装置26と、アンテナ27と、ICカードリーダ/ライタ28と、通信装置29と、を含む。
【0041】
入力装置26は、利用者端末装置4の操作者等が操作するキーボード及びマウス等で構成され、利用者端末装置4に各種操作情報等を入力するのに用いられる。表示装置25は、利用者端末装置4の操作者等が利用するディスプレイ等で構成され、各種情報(又は画面)等を表示するのに用いられる。
【0042】
通信装置29は、利用者端末装置4をネットワーク等に接続する接続装置である。ROM21は、利用者端末装置4の電源投入時に最初に読み込まれるプログラム等を記録する。RAM22は、利用者端末装置4のメインメモリである。CPU24は、必要に応じて、HD23よりプログラムを読み出して、RAM22に格納し、プログラムを実行することで、利用者端末装置4の機能を提供する。
【0043】
アンテナ27は、ICを含むICカード6と無線通信する。ICカードリーダ/ライタ28は、アンテナ27を介してICカード6のデータの読み取り及び/又は書き込みを行う。なお、ICカードリーダ/ライタ28によって読み取られたICカード内データは、RAM22に格納されてもよいし、HD23に格納されてもよい。
【0044】
なお、本実施形態では、利用者端末装置4は、PC(Personal Computer)等を想定し、アンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28は、PCに組み込まれているものとしている。但し、このことは本実施の形態を制限するものではなく、アンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28は、PC等の周辺機器であるICカードリーダ/ライタ等を用いてもよい。
【0045】
また、本実施形態では、利用者は、利用者端末装置4のアンテナ35等に対応する読みとり部にICカード6をかざして、ICカード6内の所定のメモリに記録されているICカードを識別するカードIDを読み取らせるものとしている。そのため、利用者端末装置4は、アンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28を有する構成となっている。しかしながら、利用者端末装置4は、例えば、入力装置26を介して、ICカード6に印字されている前記カードIDに対応する識別番号を取得するようにしてもよい。このようにした場合、利用者端末装置4のハードウェア構成としてアンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28は必須のものとはならない。
【0046】
次に、駅務機器の一例として自動改札機のハードウェア構成を、図4を用いて説明する。図4は、駅務機器5の一例である自動改札機のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示されるように、駅務機器5(自動改札機)は、ハードウェアとして、ROM31と、RAM32と、CPU33と、表示装置34と、アンテナ35と、ICカードリーダ/ライタ36と、通信装置37と、を含む。
【0047】
ROM31には、駅務機器5の全体の動作を制御するプログラムが格納されている。CPU33は、必要に応じて、ROM31よりプログラムを読み出して、RAM32に記憶させ、そのプログラムを実行することによって、ICカード6内のデータに応じて、改札に関する入出場の判定処理(期間判定及び/又は区間判定及び/又は運賃判定)を行ったり、自動改札機の改札の扉の開閉を含む、自動改札機全体の制御を行ったり、ICカード6より読み取った及び/又はICカード6に書き込んだデータの乗車履歴センターサーバ1への送信処理等を行う。なお、駅務機器5は、ICカード6より読み取った及び/又はICカード6に書き込むデータを、例えばRAM32に一時保持(又は記憶)する。
【0048】
表示装置34は、駅務処理に関する画面等を表示する。アンテナ35は、ICを含むICカードと無線通信する。ICカードリーダ/ライタ36は、アンテナ35を介してICカード6のデータの読み取り及び/又は書き込みを行う。
【0049】
通信装置37は、駅務機器5を乗車履歴センターサーバ1(又はネットワーク等)に接続する接続装置である。
【0050】
次に、CPU14、ROM11、RAM12、HD13及び履歴データ取得ソフトウェア2等から構成される、情報処理装置10の機能構成の一例を、図5を用いて説明する。図5は、情報処理装置10の機能構成の一例を示す図である。図5に示されるように、情報処理装置10は、機能構成として、乗車履歴センターサーバ接続部41と、利用者側システム接続部42と、通信制御部43と、通信ログ出力部44と、駅コード更新部45と、精算向けデータ作成部46と、課金情報出力部47と、カードIDチェック部48と、を含む。
【0051】
乗車履歴センターサーバ接続部41は、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)と、乗車履歴センターサーバ1と、を通信可能に接続する。利用者側システム接続部42は、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)と、利用者側システム(より具体的には情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3))と、を通信可能に接続する。
【0052】
通信制御部43は、情報処理装置10と、乗車履歴センターサーバ1と、の通信や、情報処理装置10と、情報処理装置60と、の通信を制御する。より具体的に説明すると、通信制御部43は、情報処理装置60よりリクエストを受信し、リクエストに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記リクエストに含まれるデータを含むリクエストを作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信したりする。また、通信制御部43は、前記送信したリクエストに対応するレスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信し、レスポンスに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記レスポンスに含まれるデータを含むレスポンスを作成し、情報処理装置60に送信したりする。
【0053】
通信ログ出力部44は、情報処理装置10と、乗車履歴センターサーバ1と、の通信や、情報処理装置10と、情報処理装置60と、の通信のログを取り、HD13等に出力(保存)する。
【0054】
駅コード更新部45は、駅を識別する駅コードを更新する。駅コードは、例えば、HD13等に格納されている。より具体的に説明すると、駅コード更新部45は、ネットワークを介して接続された他の装置から、駅コードの更新データを取得すると、この更新データに基づいて、HD13等に格納されてある駅コードを更新する。
【0055】
精算向けデータ作成部46は、乗車履歴センターサーバ1より受け取った履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する。ここで、図6は、履歴データの一例を示す図である。図6に示されるように履歴データは、利用月日と、FROMと、TOと、残額と、を含む。履歴データが乗車データの場合、FROMには、乗車駅名が格納され、TOには、降車駅が格納される。一方、履歴データが物販データの場合、FROMには物販であることを示す物販の文字列が格納される。
【0056】
精算向けデータ作成部46は、図7に示されるように、まず処理対象の履歴データの一つ前の履歴データの残額から処理対象の履歴データの残額を減算して処理対象の履歴データの区間金額を算出する。精算向けデータ作成部46は、このような処理を繰り返し、乗車履歴センターサーバ1より受け取った履歴データの残額を区間金額に変換する。ここで、図7は、履歴データから精算向けデータを作成する一例を示す概念図である。
【0057】
また、精算向けデータ作成部46は、図7に示されるように、乗車データ以外のデータ(例えば物販データ)が履歴データに含まれていた場合、この乗車データ以外のデータを履歴データから削除する。このようにして、精算向けデータ作成部46は、履歴データから精算向けデータを作成する。
【0058】
再び図5の説明に戻り、課金情報出力部47は、利用者側システムからの接続に関する情報(例えば、接続時間や、接続中のリクエスト数)に応じて、利用金額をカウントし、課金情報として、HD13等に出力(保存)する。
【0059】
カードIDチェック部48は、精算向けデータ取得リクエストに含まれるカードIDが有効なカードIDか否かをチェックする。より具体的に説明すると、カードIDチェック部48は、精算向けデータ取得リクエストに含まれるカードIDを用いて、例えば、乗車履歴センターサーバ1に有効なカードIDか否かの問い合わせ要求(問い合わせリクエスト)を送信し、乗車履歴センターサーバ1より有効なカードID(つまり、使用が停止等されていないICカード6のカードID)である旨のレスポンスを受け取ると、有効なカードIDであると判定する。カードIDチェック部48が有効なカードIDであると判定すると、例えば通信制御部43が、精算向けデータ取得リクエストに含まれる日付情報と、カードIDと、を含む履歴データ取得リクエスト(履歴データ取得要求)を作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信する。
【0060】
次に、情報処理装置60のCPU、ROM、RAM、HD及び交通費精算申請ソフトウェア3等から構成される、情報処理装置60の機能構成の一例を、図8を用いて説明する。図8は、情報処理装置60の機能構成の一例を示す図である。図8に示されるように、情報処理装置60は、機能構成として、履歴データ取得ソフトウェア接続部51と、利用者端末装置接続部52と、通信制御部53と、Webサーバ機能提供部54と、精算申請処理部55と、を含む。
【0061】
履歴データ取得ソフトウェア接続部51は、情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3)と、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)と、を通信可能に接続する。利用者端末装置接続部52は、情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3)と、利用者端末装置4と、を通信可能に接続する。
【0062】
通信制御部53は、情報処理装置60と、情報処理装置10と、の通信や、情報処理装置60と、利用者端末装置4と、の通信を制御する。より具体的に説明すると、通信制御部53は、より具体的に説明すると、通信制御部53は、利用者端末装置4よりリクエストを受信し、リクエストに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記リクエストに含まれるデータを含むリクエストを作成し、情報処理装置10に送信したりする。また、通信制御部43は、前記送信したリクエストに対応するレスポンスを情報処理装置10より受信し、レスポンスに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記レスポンスに含まれるデータを含むレスポンスを作成し、利用者端末装置4に送信したりする。
【0063】
Webサーバ機能提供部54は、精算向けデータ等を含むHTMLドキュメントを作成し、通信制御部53等を介して利用者端末装置4に送信したり、通信制御部53等を介して利用者端末装置4よりWebブラウザ等を介して入力された(又は選択された)データ(又は情報)を受信したりする。より具体的に説明すると、Webサーバ機能提供部54は、図9に示されるようなWebページ(画面)を利用者端末装置4に提供する。そして、Webサーバ機能提供部54は、Webページを介して選択等された情報(公私フラグ等の情報)を受信する。図9は、交通費精算申請画面の一例を示す図である。利用者は、利用者端末装置4の表示装置25に表示された交通費精算申請画面を用いて、公用の交通費か(つまり、出張等、仕事の関係で利用した交通費か)、又は私用の交通費か、を識別する公私フラグを設定し、交通費の申請を行う。
【0064】
再び、図8の説明に戻り、精算申請処理部55は、Webサーバ機能提供部54より受け取った公私フラグの情報等を用いて、公用の交通費であると申請された精算向けデータを含む、交通費精算リクエストを作成し、作成したリクエストを、例えば、経理ソフトウェア等に渡す。
【0065】
次に、情報処理装置10の処理の一例を、図10を用いて説明する。図10は、情報処理装置10の一例を示すフローチャートである。ステップS10において、情報処理装置10は、情報処理装置60より精算向けデータ取得リクエストを受信する。
【0066】
続いて、ステップS11において、情報処理装置10は、精算向けデータ取得リクエストより日付情報と、カードIDと、を取り出し、この日付情報と、カードIDと、を含む履歴データ取得リクエストを作成する。
【0067】
なお、上述したように、情報処理装置10は、精算向けデータ取得リクエストに含まれるカードIDを取り出し、このカードIDを含む、有効なカードIDか否かの問い合わせリクエストを作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信して、有効なカードIDである旨の問い合わせレスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信した場合に、ステップS11の処理を行うようにしてもよい。なお、情報処理装置10は、有効なカードIDではない旨の問い合わせレスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信した場合には、有効なカードIDではない旨の情報を含む精算向けデータ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置60に送信する。
【0068】
ステップS12において、情報処理装置10は、履歴データ取得リクエストを乗車履歴センターサーバ1に送信する。続いて、ステップS13において、情報処理装置10は、送信した履歴データ取得リクエストに対応する履歴データ取得レスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信したか否かを判定する。情報処理装置10は、履歴データ取得レスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信したと判定すると、ステップS14に進み、履歴データ取得レスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信していないと判定すると、ステップS13の処理を繰り返す。なお、情報処理装置10は、予め定められた時間ステップS13の処理を繰り返しても履歴データ取得レスポンスを受信できない場合は、履歴データが取得できなかった旨の情報を含む精算向けデータ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置60に送信する。
【0069】
ステップS14において、情報処理装置10は、履歴データ取得レスポンスに含まれる履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する。続いて、ステップS15において、情報処理装置10は、作成した精算向けデータを含む精算向けデータ取得レスポンスを作成する。
【0070】
続いて、ステップS16において、情報処理装置10は、作成した精算向けデータ取得レスポンスを要求元の情報処理装置60に送信する。
【0071】
次に、情報処理装置60の処理の一例を、図11を用いて説明する。図11は、情報処理装置60の一例を示すフローチャートである。ステップS20において、情報処理装置60は、利用者端末装置4より交通費精算申請画面提供リクエストを受信する。
【0072】
続いて、ステップS21において、情報処理装置60は、交通費精算申請画面提供リクエストより日付情報と、カードIDと、を取り出し、この日付情報と、カードIDと、を含む精算向けデータ取得リクエスを作成する。
【0073】
続いて、ステップS22において、情報処理装置60は、作成した精算向けデータ取得リクエストを情報処理装置10に送信する。続いて、ステップS23において、情報処理装置60は、送信した精算向けデータ取得リクエストに対応する精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信したか否かを判定する。情報処理装置60は、精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信したと判定すると、ステップS24に進み、精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信していないと判定すると、ステップS23の処理を繰り返す。なお、情報処理装置60は、予め定められた時間ステップS23の処理を繰り返しても精算向けデータ取得レスポンスを受信できない場合は、精算向けデータが取得できなかった旨の情報を含むHTMLドキュメントを作成し、このHTMLドキュメントを含む交通費精算申請画面提供レスポンスを作成して、要求元の利用者端末装置4に送信する。
【0074】
ステップS24において、情報処理装置60は、精算向けデータ取得レスポンスに含まれる精算向けデータを用いて、精算向けデータ等を含むHTMLドキュメントを作成し、このHTMLドキュメントを含む交通費精算申請画面提供レスポンスを作成する。
【0075】
続いてステップS25において、情報処理装置60は、作成した交通費精算申請画面提供レスポンスを要求元の利用者端末装置4に送信する。
【0076】
ステップS26において、情報処理装置60は、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より、交通費申請リクエストを受信したか否かを判定する。情報処理装置60は、交通費申請リクエストを、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より受信したと判定すると、ステップS27に進み、交通費申請リクエストを、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より受信していないと判定すると、ステップS26の処理を繰り返す。
【0077】
なお、情報処理装置60は、予め定められた時間ステップS26の処理を繰り返しても交通費申請リクエストを、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より受信できない場合は、図11に示す処理を終了する。
【0078】
ステップS27において、情報処理装置60は、図9に示されるようなWebページ(画面)を介して利用者によって選択等された公私フラグの情報等を用いて、公用の交通費であると申請された精算向けデータを含む、交通費精算リクエストを作成し、作成したリクエストを、例えば、経理ソフトウェア等に渡す等の精算申請処理を実行する。
【0079】
以上、上述したように本実施形態によれば、乗車履歴センターサーバ1が保持している実績あるデータ(履歴データ)を用いて交通費の申請が行われるので、カラ出張等の不正を防止することができる。なお、駅務機器5は、ICカード6に記憶されている定期区間の情報等に基づいて、区間判定や運賃判定を行っているので、履歴データには、定期区間も考慮され、最短の区間金額が差し引かれた結果の残額が含まれている。
また、本実施形態によれば、交通費精算の申請者も、利用日時や、乗車区間、定期区間を考慮した金額等を入力したり、区間金額の証明に、例えばインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字し、別途提出したりする必要がなくなるのでその分の工数が削減され、業務の効率化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、交通費承認者も、別途提出されるインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字した書類と、入力された金額等を照らし合わせて確認する工数等を削減することができ、業務の効率化を図ることができる。
【0080】
よって、本実施形態によれば、乗車履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することができる。
【0081】
なお、上述した実施形態では、交通費の精算を例に説明を行ったが、上述したように履歴データには、乗車データ以外の物販データも含まれるため、このような物販データを利用して、会社で使う消耗品等の精算に利用するようにしてもよい。つまり、情報処理装置10は、履歴データから乗車データ以外のデータを削除するのではなく、履歴データを、乗車データと物販データとに分け、乗車データは交通費の精算に、物販データは、消耗品等の精算に利用するようにしてもよい。なお、このような場合も、情報処理装置10は、履歴データに含まれる残額データを、金額データに変換した後、乗車データと物販データとに分ける必要がある。
消耗品等の精算の場合も、図9に示されるような画面が利用者端末装置4に表示されることになる。但し、この場合、画面に表示される情報は、例えば、利用月日と、金額と、公私フラグと、になる。画面を介した申請以降の処理は上述した処理と同様である。
【0082】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0083】
例えば上述した実施形態ではICカード6を用いて説明を行ったが、ICカード機能を実行できるICが搭載された携帯電話装置(ICカード機能を有する携帯電話装置)等でもあってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。
【図2】情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】利用者端末装置4のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】駅務機器5の一例である自動改札機のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】情報処理装置10の機能構成の一例を示す図である。
【図6】履歴データの一例を示す図である。
【図7】履歴データから精算向けデータを作成する一例を示す概念図である。
【図8】情報処理装置60の機能構成の一例を示す図である。
【図9】交通費精算申請画面の一例を示す図である。
【図10】情報処理装置10の一例を示すフローチャートである。
【図11】情報処理装置60の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
1 乗車履歴センターサーバ
2 履歴データ取得ソフトウェア
3 交通費精算申請ソフトウェア
4 利用者端末装置
5 駅務機器
6 ICカード
10 情報処理装置
60 情報処理装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算サービス提供システム、精算サービス提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出張者は、電車等の交通機関に乗り、客先等へ訪問した場合、乗車区間と、区間金額と、をメモしておき、会社に戻ってきた後、そのメモを基に、会社の交通費精算システム等に乗車区間と、区間金額と、を入力し、申請を行っていた。なお、乗車区間と、定期区間と、が重なっている場合、出張者は、区間金額から定期区間分の金額を差し引いて入力を行わなければならなかった。また、出張者は、区間金額の証明に、例えばインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字し、別途提出しなければならなかった。
【0003】
また、交通費精算の承認者も、申請者(出張者)の定期区間を考慮し、金額のチェックを行わなければならなかった。また、入力された金額と、別途提出された探索結果の情報と、を比較して、例えば最も安い金額で申請されているか等のチェックを行わなければならなかった。
【0004】
なお、特許文献1には、業務中に立替払いした交通費のような経費の自動精算を、より簡便且つ正確に行う方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−202202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の申請、承認方法では、申請者や承認者にとって行わなければならない処理が多く、業務の効率化の観点から問題があった。また、カラ出張等の対策の観点からも、それを防ぐ有効な手だけはなかった。
【0007】
また、交通事業者サーバが保持しているICカードの履歴データ(特許文献1では支払履歴情報)は、実際は特許文献1の図2のようなものではない。よって、交通事業者サーバが保持している履歴データをそのまま精算処理に利用することはできなかった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明の精算サービス提供システムは、利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、前記データ取得要求受信手段が取得した前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、前記履歴データ取得手段が取得した前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、前記作成手段が作成した精算向けデータを前記利用者側に提供する提供手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
係る構成とすることにより、例えば、媒体識別情報及び日付情報に対応する履歴センターサーバが保持する履歴データを取得し、取得した履歴データに基づいて、履歴データに含まれる残額データを区間毎の金額データに変換する及び/又は履歴データに含まれる乗車データ以外のデータを除去する等の処理を行い、精算向けデータを作成し、この精算向けデータを要求元の利用者側に提供するので、履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することができる。
【0011】
なお、精算サービス提供システムは、例えば、後述する履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされた情報処理装置、又は履歴データ取得ソフトウェア2及び交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされた情報処理装置、又は履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされた情報処理装置と交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされた情報処理装置とがネットワークを介して通信可能なシステム、等に対応する。
【0012】
また、記録媒体は、例えば、後述するICカード、又はICカードの機能を有する携帯電話機、等に対応する。
【0013】
また、本発明は、精算サービス提供方法及びプログラムとしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、本実施形態に係るシステムは、サーバ側システムと、履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされた情報処理装置10と、利用者側システムと、がネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0017】
サーバ側システムは、乗車履歴センターサーバ1と、駅務機器5と、がネットワークを介して接続されており、駅務機器5は、ICカード6より読み取ったデータを、ネットワークを介して乗車履歴センターサーバ1に送信する。
【0018】
ここで、ICカード6内のメモリは、切符の種類を識別する識別子を設定するための券種エリアと、SF(ストアードフェア)エリアと、定期券エリアと、新幹線券エリアと、乗車履歴エリアと、を含むよう構成されている。そして、券種エリアには定期券、SF券、複合券、新幹線券(つまり、新幹線の特急券+乗車券)・・・を識別する識別子が記録される。SFエリアには、購入金額(又は購入金額+入金金額)から、使用金額を差し引いた残額データが記録される。また、定期券エリアには、定期券として有効な区間データと、定期券として有効な期間データとが記録される。また、新幹線券エリアには、新幹線の特急券+乗車券として有効な区間データと、新幹線の特急券+乗車券として有効な期間データとが記録される。また、乗車履歴エリアには、タイムシーケンスに、順次、入場、出場のデータと、同時に入場又は出場した駅名及び時刻が記録される。
【0019】
駅務機器5は、ICカード6内のメモリの乗車履歴エリアに記録されているデータや、SFエリアに記憶されているデータ、ICカード内の所定のメモリに記録されているICカードを識別するカードIDをICカード6より読み取り、ネットワークを介して乗車履歴センターサーバ1に送信する。乗車履歴センターサーバ1は、駅務機器5等より受け取ったデータをカードID毎に履歴データとして保持、管理する。
【0020】
ここで、実際は、駅務機器5から直接、乗車履歴センターサーバ1にデータが送信されるのではなく、駅務機器5から、駅務機器5が設置されている駅のサーバ(駅サーバ)等にデータが送信され、駅サーバから乗車履歴センターサーバ1にデータが送信される。
【0021】
また、乗車履歴センターサーバ1には、上述したような駅務機器5から送信される、利用日時、入場駅、出場駅、残額データ等のデータを含む入場データ以外にも、ICカード6を用いて物品を購入した場合の残額データ等もICカードを識別するカードIDと共に、例えば、物品の販売店等に設置されているICカードリーダ/ライタが接続された情報処理装置(PC)等より送信される。乗車履歴センターサーバ1は、情報処理装置等より受け取ったこのようなデータもカードID毎に履歴データとして保持、管理する。
【0022】
一方、利用者側システムは、交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされた情報処理装置60と、複数の利用者端末装置4と、がネットワークを介して接続されている。利用者端末装置4は、後述するアンテナ35等に対応する読み取り部にICカード6をかざされると、ICカード6よりICカード6を識別するカードIDを取得する。
【0023】
また、利用者端末装置4は、後述する入力装置26を介した利用者の操作に応じて、Webサーバの機能を有する情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3)より交通費精算申請初期画面の提供を受け、この交通費精算申請初期画面を後述する表示装置25に表示する。そして、利用者端末装置4は、初期画面及び入力装置26等を介して入力された日付情報(利用者が交通費を精算したい日にち、又は期間の情報)と、前記取得したカードIDと、を含む交通費精算申請画面提供リクエスト(交通費精算申請画面提供要求)を、情報処理装置60に送信する。
【0024】
情報処理装置60は、交通費精算申請画面提供リクエストを利用者端末装置4より受け取ると、このリクエストに含まれる日付情報と、カードIDと、を取得し、前記日付情報と、カードIDと、を含む精算向けデータ取得リクエスト(精算向けデータ取得要求)を作成し、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)に送信する。
【0025】
情報処理装置10は、精算向けデータ取得リクエストを情報処理装置60より受け取ると、このリクエストに含まれる日付情報と、カードIDと、を取得し、前記日付情報と、カードIDと、を含む履歴データ取得リクエスト(履歴データ取得要求)を作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信する。
【0026】
乗車履歴センターサーバ1は、履歴データ取得リクエストを情報処理装置10より受け取ると、このリクエストに含まれるカードIDに基づいて、カードID毎に保持、管理している履歴データの中から前記リクエストに含まれるカードIDに対応する履歴データを特定する。また、乗車履歴センターサーバ1は、前記リクエストに含まれる日付情報に基づいて、前記特定した履歴データの中から前記日付情報に対応する履歴データを抽出する。
より具体的に説明すると、乗車履歴センターサーバ1は、例えば6ヶ月間の履歴データをカードID毎に保持、管理している。履歴データ取得リクエストに含まれる日付情報が例えば、2006年8月分等の特定の1ヶ月を指定した情報であった場合、乗車履歴センターサーバ1は、保持している6ヶ月間の履歴データの中から指定された月の履歴データを抽出する。なお、より具体的に説明すると、乗車履歴センターサーバ1は、保持している6ヶ月間の履歴データの中から指定された月の履歴データと、指定された月の前の月の最後の履歴データを取得する。これは、後述するように、履歴データ取得ソフトウェア2が残額を区間金額に変換するためである。
【0027】
乗車履歴センターサーバ1は、抽出した履歴データを含む履歴データ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置10に送信する。
【0028】
情報処理装置10は、履歴データ取得レスポンスを受信すると、このレスポンスに含まれる履歴データを取得し、この履歴データに基づいて、履歴データに含まれる残額を区間金額に変換したり、履歴データに含まれる乗車データ以外のデータを削除したりする等の処理を行い、精算向けデータを作成する。
【0029】
そして、情報処理装置10は、作成した精算向けデータを含む、精算向けデータ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置60に送信する。
情報処理装置60は、精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信すると、このレスポンスに含まれる精算向けデータを含む交通費精算申請画面を要求元の利用者端末装置4に提供する。
【0030】
利用者端末装置4の利用者は提供された交通費精算申請画面(後述する図9参照)を用いて、公用の交通費か(つまり、出張等、仕事の関係で利用した交通費か)、又は私用の交通費か、を識別する公私フラグを設定し、交通費の申請を行う。
【0031】
情報処理装置60は、交通費精算申請画面を介して利用者端末装置4より交通費の申請が行われると、例えば、公用の交通費と設定された(より具体的には公私フラグにチェックが入れられた)データ(レコード)を含む、交通費精算リクエストを作成する。そして、情報処理装置60は、作成したリクエストを、例えば、経理ソフトウェア等に渡す。
なお、交通費精算リクエストには、例えば、利用者(交通費精算の申請者)を識別する利用者ID、日付(申請日付や、公用の交通費を支払った各日付等)、勘定科目(より具体的には交通費精算等の文字列)、金額(1ヶ月毎の申請ならば1ヶ月の合計金額であってもよいし、1ヶ月中の各公用の交通費であってもよい)等が含まれる。経理ソフトウェアは、このリクエストを受け取ると、例えば、利用者IDで識別される利用者の口座等に金額等を入金する等の経理処理を実行する。経理ソフトウェアは、ネットワークを介して情報処理装置60と接続された他の情報処理装置にインストールされていてもよいし、情報処理装置60にインストールされていてもよい。
【0032】
また、図1では、情報処理装置10に履歴データ取得ソフトウェア2がインストールされ、情報処理装置60に交通費精算申請ソフトウェア3がインストールされているよう説明を行ったが、例えば、交通費精算申請ソフトウェア3は、情報処理装置10にインストールされ、利用者端末装置4は、情報処理装置10(又は情報処理装置10にインストールされた交通費精算申請ソフトウェア3)と、通信を行い、データの送受信を行うようにしてもよい。但し、以下では説明の簡略化のため、履歴データ取得ソフトウェア2は、情報処理装置10にインストールされ、交通費精算申請ソフトウェア3は、情報処理装置60にインストールされているものとして説明を行う。
【0033】
上述したような処理によれば、乗車履歴センターサーバ1が保持している実績あるデータ(履歴データ)を用いて交通費の申請が行われるので、カラ出張等の不正を防止することができる。また、交通費精算の申請者も、利用日時や、乗車区間、定期区間を考慮した金額等を入力したり、区間金額の証明に、例えばインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字し、別途提出したりする必要がなくなるのでその分の工数が削減され、業務の効率化を図ることができる。また、交通費承認者も、別途提出されるインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字した書類と、入力された金額等を照らし合わせて確認する工数等を削減することができ、業務の効率化を図ることができる。
【0034】
次に、情報処理装置10のハードウェア構成を、図2を用いて説明する。図2は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されるように、情報処理装置10は、ハードウェア構成として、ROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、HD(Hard Disk)13と、CPU(Central Processing Unit)14と、通信装置15と、を含む。
【0035】
通信装置15は、情報処理装置10をネットワーク等に接続する接続装置である。履歴データ取得ソフトウェア(履歴データ取得プログラム)は、例えば、CD−ROM等の記録媒体によって情報処理装置10に提供されるか、ネットワーク等を通じてダウンロードされる。記録媒体は、記録媒体ドライブ装置(図示せず)にセットされ、履歴データ取得ソフトウェアが記録媒体から記録媒体ドライブ装置を介してHD13等にインストールされる。なお、履歴データ取得ソフトウェアは予めHD13等にインストールされていてもよい。
【0036】
ROM11は、情報処理装置10の電源投入時に最初に読み込まれるプログラム等を記録する。RAM12は、情報処理装置10のメインメモリである。CPU14は、必要に応じて、HD13より履歴データ取得ソフトウェア等を読み出して、RAM12に格納し、履歴データ取得ソフトウェア等を実行することで、後述する履歴データ取得ソフトウェアの機能を実現する。
【0037】
なお、情報処理装置10は、後述する利用者端末装置のように、入力装置や、表示装置をハードウェア構成として含んでいてもよい。
【0038】
ここで、情報処理装置60のハードウェア構成も、図2に示した情報処理装置10のハードウェア構成と同様である。情報処理装置60のCPUが、情報処理装置60のHD等に記憶されている(又はインストールされている)交通費精算申請ソフトウェア(交通費精算申請プログラム)を読み出して、実行することで、後述する交通費精算申請ソフトウェアの機能を実現する。
【0039】
また、乗車履歴センターサーバ1のハードウェア構成も、図2に示した情報処理装置10のハードウェア構成と同様である。乗車履歴センターサーバ1のCPUが、乗車履歴センターサーバ1のHD等に記憶されている(又はインストールされている)乗車履歴センターサーバ1用のプログラムを読み出して、実行することで、乗車履歴センターサーバ1の機能を実現する。なお、ICカード6の履歴データは、乗車履歴センターサーバ1のHDに格納される。
【0040】
次に、利用者端末装置4のハードウェア構成を、図3を用いて説明する。図3は、利用者端末装置4のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示されるように、利用者端末装置4は、ハードウェア構成として、ROM21と、RAM22と、HD23と、CPU24と、表示装置25と、入力装置26と、アンテナ27と、ICカードリーダ/ライタ28と、通信装置29と、を含む。
【0041】
入力装置26は、利用者端末装置4の操作者等が操作するキーボード及びマウス等で構成され、利用者端末装置4に各種操作情報等を入力するのに用いられる。表示装置25は、利用者端末装置4の操作者等が利用するディスプレイ等で構成され、各種情報(又は画面)等を表示するのに用いられる。
【0042】
通信装置29は、利用者端末装置4をネットワーク等に接続する接続装置である。ROM21は、利用者端末装置4の電源投入時に最初に読み込まれるプログラム等を記録する。RAM22は、利用者端末装置4のメインメモリである。CPU24は、必要に応じて、HD23よりプログラムを読み出して、RAM22に格納し、プログラムを実行することで、利用者端末装置4の機能を提供する。
【0043】
アンテナ27は、ICを含むICカード6と無線通信する。ICカードリーダ/ライタ28は、アンテナ27を介してICカード6のデータの読み取り及び/又は書き込みを行う。なお、ICカードリーダ/ライタ28によって読み取られたICカード内データは、RAM22に格納されてもよいし、HD23に格納されてもよい。
【0044】
なお、本実施形態では、利用者端末装置4は、PC(Personal Computer)等を想定し、アンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28は、PCに組み込まれているものとしている。但し、このことは本実施の形態を制限するものではなく、アンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28は、PC等の周辺機器であるICカードリーダ/ライタ等を用いてもよい。
【0045】
また、本実施形態では、利用者は、利用者端末装置4のアンテナ35等に対応する読みとり部にICカード6をかざして、ICカード6内の所定のメモリに記録されているICカードを識別するカードIDを読み取らせるものとしている。そのため、利用者端末装置4は、アンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28を有する構成となっている。しかしながら、利用者端末装置4は、例えば、入力装置26を介して、ICカード6に印字されている前記カードIDに対応する識別番号を取得するようにしてもよい。このようにした場合、利用者端末装置4のハードウェア構成としてアンテナ27及びICカードリーダ/ライタ28は必須のものとはならない。
【0046】
次に、駅務機器の一例として自動改札機のハードウェア構成を、図4を用いて説明する。図4は、駅務機器5の一例である自動改札機のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示されるように、駅務機器5(自動改札機)は、ハードウェアとして、ROM31と、RAM32と、CPU33と、表示装置34と、アンテナ35と、ICカードリーダ/ライタ36と、通信装置37と、を含む。
【0047】
ROM31には、駅務機器5の全体の動作を制御するプログラムが格納されている。CPU33は、必要に応じて、ROM31よりプログラムを読み出して、RAM32に記憶させ、そのプログラムを実行することによって、ICカード6内のデータに応じて、改札に関する入出場の判定処理(期間判定及び/又は区間判定及び/又は運賃判定)を行ったり、自動改札機の改札の扉の開閉を含む、自動改札機全体の制御を行ったり、ICカード6より読み取った及び/又はICカード6に書き込んだデータの乗車履歴センターサーバ1への送信処理等を行う。なお、駅務機器5は、ICカード6より読み取った及び/又はICカード6に書き込むデータを、例えばRAM32に一時保持(又は記憶)する。
【0048】
表示装置34は、駅務処理に関する画面等を表示する。アンテナ35は、ICを含むICカードと無線通信する。ICカードリーダ/ライタ36は、アンテナ35を介してICカード6のデータの読み取り及び/又は書き込みを行う。
【0049】
通信装置37は、駅務機器5を乗車履歴センターサーバ1(又はネットワーク等)に接続する接続装置である。
【0050】
次に、CPU14、ROM11、RAM12、HD13及び履歴データ取得ソフトウェア2等から構成される、情報処理装置10の機能構成の一例を、図5を用いて説明する。図5は、情報処理装置10の機能構成の一例を示す図である。図5に示されるように、情報処理装置10は、機能構成として、乗車履歴センターサーバ接続部41と、利用者側システム接続部42と、通信制御部43と、通信ログ出力部44と、駅コード更新部45と、精算向けデータ作成部46と、課金情報出力部47と、カードIDチェック部48と、を含む。
【0051】
乗車履歴センターサーバ接続部41は、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)と、乗車履歴センターサーバ1と、を通信可能に接続する。利用者側システム接続部42は、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)と、利用者側システム(より具体的には情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3))と、を通信可能に接続する。
【0052】
通信制御部43は、情報処理装置10と、乗車履歴センターサーバ1と、の通信や、情報処理装置10と、情報処理装置60と、の通信を制御する。より具体的に説明すると、通信制御部43は、情報処理装置60よりリクエストを受信し、リクエストに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記リクエストに含まれるデータを含むリクエストを作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信したりする。また、通信制御部43は、前記送信したリクエストに対応するレスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信し、レスポンスに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記レスポンスに含まれるデータを含むレスポンスを作成し、情報処理装置60に送信したりする。
【0053】
通信ログ出力部44は、情報処理装置10と、乗車履歴センターサーバ1と、の通信や、情報処理装置10と、情報処理装置60と、の通信のログを取り、HD13等に出力(保存)する。
【0054】
駅コード更新部45は、駅を識別する駅コードを更新する。駅コードは、例えば、HD13等に格納されている。より具体的に説明すると、駅コード更新部45は、ネットワークを介して接続された他の装置から、駅コードの更新データを取得すると、この更新データに基づいて、HD13等に格納されてある駅コードを更新する。
【0055】
精算向けデータ作成部46は、乗車履歴センターサーバ1より受け取った履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する。ここで、図6は、履歴データの一例を示す図である。図6に示されるように履歴データは、利用月日と、FROMと、TOと、残額と、を含む。履歴データが乗車データの場合、FROMには、乗車駅名が格納され、TOには、降車駅が格納される。一方、履歴データが物販データの場合、FROMには物販であることを示す物販の文字列が格納される。
【0056】
精算向けデータ作成部46は、図7に示されるように、まず処理対象の履歴データの一つ前の履歴データの残額から処理対象の履歴データの残額を減算して処理対象の履歴データの区間金額を算出する。精算向けデータ作成部46は、このような処理を繰り返し、乗車履歴センターサーバ1より受け取った履歴データの残額を区間金額に変換する。ここで、図7は、履歴データから精算向けデータを作成する一例を示す概念図である。
【0057】
また、精算向けデータ作成部46は、図7に示されるように、乗車データ以外のデータ(例えば物販データ)が履歴データに含まれていた場合、この乗車データ以外のデータを履歴データから削除する。このようにして、精算向けデータ作成部46は、履歴データから精算向けデータを作成する。
【0058】
再び図5の説明に戻り、課金情報出力部47は、利用者側システムからの接続に関する情報(例えば、接続時間や、接続中のリクエスト数)に応じて、利用金額をカウントし、課金情報として、HD13等に出力(保存)する。
【0059】
カードIDチェック部48は、精算向けデータ取得リクエストに含まれるカードIDが有効なカードIDか否かをチェックする。より具体的に説明すると、カードIDチェック部48は、精算向けデータ取得リクエストに含まれるカードIDを用いて、例えば、乗車履歴センターサーバ1に有効なカードIDか否かの問い合わせ要求(問い合わせリクエスト)を送信し、乗車履歴センターサーバ1より有効なカードID(つまり、使用が停止等されていないICカード6のカードID)である旨のレスポンスを受け取ると、有効なカードIDであると判定する。カードIDチェック部48が有効なカードIDであると判定すると、例えば通信制御部43が、精算向けデータ取得リクエストに含まれる日付情報と、カードIDと、を含む履歴データ取得リクエスト(履歴データ取得要求)を作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信する。
【0060】
次に、情報処理装置60のCPU、ROM、RAM、HD及び交通費精算申請ソフトウェア3等から構成される、情報処理装置60の機能構成の一例を、図8を用いて説明する。図8は、情報処理装置60の機能構成の一例を示す図である。図8に示されるように、情報処理装置60は、機能構成として、履歴データ取得ソフトウェア接続部51と、利用者端末装置接続部52と、通信制御部53と、Webサーバ機能提供部54と、精算申請処理部55と、を含む。
【0061】
履歴データ取得ソフトウェア接続部51は、情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3)と、情報処理装置10(又は履歴データ取得ソフトウェア2)と、を通信可能に接続する。利用者端末装置接続部52は、情報処理装置60(又は交通費精算申請ソフトウェア3)と、利用者端末装置4と、を通信可能に接続する。
【0062】
通信制御部53は、情報処理装置60と、情報処理装置10と、の通信や、情報処理装置60と、利用者端末装置4と、の通信を制御する。より具体的に説明すると、通信制御部53は、より具体的に説明すると、通信制御部53は、利用者端末装置4よりリクエストを受信し、リクエストに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記リクエストに含まれるデータを含むリクエストを作成し、情報処理装置10に送信したりする。また、通信制御部43は、前記送信したリクエストに対応するレスポンスを情報処理装置10より受信し、レスポンスに含まれるデータを解析(又は取得)したり、前記レスポンスに含まれるデータを含むレスポンスを作成し、利用者端末装置4に送信したりする。
【0063】
Webサーバ機能提供部54は、精算向けデータ等を含むHTMLドキュメントを作成し、通信制御部53等を介して利用者端末装置4に送信したり、通信制御部53等を介して利用者端末装置4よりWebブラウザ等を介して入力された(又は選択された)データ(又は情報)を受信したりする。より具体的に説明すると、Webサーバ機能提供部54は、図9に示されるようなWebページ(画面)を利用者端末装置4に提供する。そして、Webサーバ機能提供部54は、Webページを介して選択等された情報(公私フラグ等の情報)を受信する。図9は、交通費精算申請画面の一例を示す図である。利用者は、利用者端末装置4の表示装置25に表示された交通費精算申請画面を用いて、公用の交通費か(つまり、出張等、仕事の関係で利用した交通費か)、又は私用の交通費か、を識別する公私フラグを設定し、交通費の申請を行う。
【0064】
再び、図8の説明に戻り、精算申請処理部55は、Webサーバ機能提供部54より受け取った公私フラグの情報等を用いて、公用の交通費であると申請された精算向けデータを含む、交通費精算リクエストを作成し、作成したリクエストを、例えば、経理ソフトウェア等に渡す。
【0065】
次に、情報処理装置10の処理の一例を、図10を用いて説明する。図10は、情報処理装置10の一例を示すフローチャートである。ステップS10において、情報処理装置10は、情報処理装置60より精算向けデータ取得リクエストを受信する。
【0066】
続いて、ステップS11において、情報処理装置10は、精算向けデータ取得リクエストより日付情報と、カードIDと、を取り出し、この日付情報と、カードIDと、を含む履歴データ取得リクエストを作成する。
【0067】
なお、上述したように、情報処理装置10は、精算向けデータ取得リクエストに含まれるカードIDを取り出し、このカードIDを含む、有効なカードIDか否かの問い合わせリクエストを作成し、乗車履歴センターサーバ1に送信して、有効なカードIDである旨の問い合わせレスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信した場合に、ステップS11の処理を行うようにしてもよい。なお、情報処理装置10は、有効なカードIDではない旨の問い合わせレスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信した場合には、有効なカードIDではない旨の情報を含む精算向けデータ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置60に送信する。
【0068】
ステップS12において、情報処理装置10は、履歴データ取得リクエストを乗車履歴センターサーバ1に送信する。続いて、ステップS13において、情報処理装置10は、送信した履歴データ取得リクエストに対応する履歴データ取得レスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信したか否かを判定する。情報処理装置10は、履歴データ取得レスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信したと判定すると、ステップS14に進み、履歴データ取得レスポンスを乗車履歴センターサーバ1より受信していないと判定すると、ステップS13の処理を繰り返す。なお、情報処理装置10は、予め定められた時間ステップS13の処理を繰り返しても履歴データ取得レスポンスを受信できない場合は、履歴データが取得できなかった旨の情報を含む精算向けデータ取得レスポンスを作成し、要求元の情報処理装置60に送信する。
【0069】
ステップS14において、情報処理装置10は、履歴データ取得レスポンスに含まれる履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する。続いて、ステップS15において、情報処理装置10は、作成した精算向けデータを含む精算向けデータ取得レスポンスを作成する。
【0070】
続いて、ステップS16において、情報処理装置10は、作成した精算向けデータ取得レスポンスを要求元の情報処理装置60に送信する。
【0071】
次に、情報処理装置60の処理の一例を、図11を用いて説明する。図11は、情報処理装置60の一例を示すフローチャートである。ステップS20において、情報処理装置60は、利用者端末装置4より交通費精算申請画面提供リクエストを受信する。
【0072】
続いて、ステップS21において、情報処理装置60は、交通費精算申請画面提供リクエストより日付情報と、カードIDと、を取り出し、この日付情報と、カードIDと、を含む精算向けデータ取得リクエスを作成する。
【0073】
続いて、ステップS22において、情報処理装置60は、作成した精算向けデータ取得リクエストを情報処理装置10に送信する。続いて、ステップS23において、情報処理装置60は、送信した精算向けデータ取得リクエストに対応する精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信したか否かを判定する。情報処理装置60は、精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信したと判定すると、ステップS24に進み、精算向けデータ取得レスポンスを情報処理装置10より受信していないと判定すると、ステップS23の処理を繰り返す。なお、情報処理装置60は、予め定められた時間ステップS23の処理を繰り返しても精算向けデータ取得レスポンスを受信できない場合は、精算向けデータが取得できなかった旨の情報を含むHTMLドキュメントを作成し、このHTMLドキュメントを含む交通費精算申請画面提供レスポンスを作成して、要求元の利用者端末装置4に送信する。
【0074】
ステップS24において、情報処理装置60は、精算向けデータ取得レスポンスに含まれる精算向けデータを用いて、精算向けデータ等を含むHTMLドキュメントを作成し、このHTMLドキュメントを含む交通費精算申請画面提供レスポンスを作成する。
【0075】
続いてステップS25において、情報処理装置60は、作成した交通費精算申請画面提供レスポンスを要求元の利用者端末装置4に送信する。
【0076】
ステップS26において、情報処理装置60は、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より、交通費申請リクエストを受信したか否かを判定する。情報処理装置60は、交通費申請リクエストを、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より受信したと判定すると、ステップS27に進み、交通費申請リクエストを、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より受信していないと判定すると、ステップS26の処理を繰り返す。
【0077】
なお、情報処理装置60は、予め定められた時間ステップS26の処理を繰り返しても交通費申請リクエストを、交通費精算申請画面提供レスポンスを送信した送信先の利用者端末装置4より受信できない場合は、図11に示す処理を終了する。
【0078】
ステップS27において、情報処理装置60は、図9に示されるようなWebページ(画面)を介して利用者によって選択等された公私フラグの情報等を用いて、公用の交通費であると申請された精算向けデータを含む、交通費精算リクエストを作成し、作成したリクエストを、例えば、経理ソフトウェア等に渡す等の精算申請処理を実行する。
【0079】
以上、上述したように本実施形態によれば、乗車履歴センターサーバ1が保持している実績あるデータ(履歴データ)を用いて交通費の申請が行われるので、カラ出張等の不正を防止することができる。なお、駅務機器5は、ICカード6に記憶されている定期区間の情報等に基づいて、区間判定や運賃判定を行っているので、履歴データには、定期区間も考慮され、最短の区間金額が差し引かれた結果の残額が含まれている。
また、本実施形態によれば、交通費精算の申請者も、利用日時や、乗車区間、定期区間を考慮した金額等を入力したり、区間金額の証明に、例えばインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字し、別途提出したりする必要がなくなるのでその分の工数が削減され、業務の効率化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、交通費承認者も、別途提出されるインターネット等で提供されている経路、運賃探索等のサービスの探索結果を印字した書類と、入力された金額等を照らし合わせて確認する工数等を削減することができ、業務の効率化を図ることができる。
【0080】
よって、本実施形態によれば、乗車履歴センターサーバが保持する記録媒体の履歴データを利用した、簡便且つ不正防止可能な精算処理に関するサービスを提供することができる。
【0081】
なお、上述した実施形態では、交通費の精算を例に説明を行ったが、上述したように履歴データには、乗車データ以外の物販データも含まれるため、このような物販データを利用して、会社で使う消耗品等の精算に利用するようにしてもよい。つまり、情報処理装置10は、履歴データから乗車データ以外のデータを削除するのではなく、履歴データを、乗車データと物販データとに分け、乗車データは交通費の精算に、物販データは、消耗品等の精算に利用するようにしてもよい。なお、このような場合も、情報処理装置10は、履歴データに含まれる残額データを、金額データに変換した後、乗車データと物販データとに分ける必要がある。
消耗品等の精算の場合も、図9に示されるような画面が利用者端末装置4に表示されることになる。但し、この場合、画面に表示される情報は、例えば、利用月日と、金額と、公私フラグと、になる。画面を介した申請以降の処理は上述した処理と同様である。
【0082】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0083】
例えば上述した実施形態ではICカード6を用いて説明を行ったが、ICカード機能を実行できるICが搭載された携帯電話装置(ICカード機能を有する携帯電話装置)等でもあってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。
【図2】情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】利用者端末装置4のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】駅務機器5の一例である自動改札機のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】情報処理装置10の機能構成の一例を示す図である。
【図6】履歴データの一例を示す図である。
【図7】履歴データから精算向けデータを作成する一例を示す概念図である。
【図8】情報処理装置60の機能構成の一例を示す図である。
【図9】交通費精算申請画面の一例を示す図である。
【図10】情報処理装置10の一例を示すフローチャートである。
【図11】情報処理装置60の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
1 乗車履歴センターサーバ
2 履歴データ取得ソフトウェア
3 交通費精算申請ソフトウェア
4 利用者端末装置
5 駅務機器
6 ICカード
10 情報処理装置
60 情報処理装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、
前記データ取得要求受信手段が取得した前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
前記履歴データ取得手段が取得した前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、
前記作成手段が作成した精算向けデータを前記利用者側に提供する提供手段と、
を有することを特徴とする精算サービス提供システム。
【請求項2】
前記作成手段は、前記履歴データに含まれる残額データを区間毎の金額データに変換することによって、前記履歴データから精算向けデータを作成することを特徴とする請求項1に記載の精算サービス提供システム。
【請求項3】
前記作成手段は、前記履歴データに含まれる乗車データ以外のデータを除去することによって、前記履歴データから精算向けデータを作成することを特徴とする請求項2に記載の精算サービス提供システム。
【請求項4】
前記利用者側より、前記提供手段が提供した精算向けデータが公用か、又は私用かを識別する公私識別情報を受信する公私識別情報受信手段と、
前記公私識別情報受信手段が受信した前記公私識別情報に応じて、公用の前記精算向けデータを用いて、精算に関する処理を実行する実行手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の精算サービス提供システム。
【請求項5】
精算サービス提供システムにおける精算サービス提供方法であって、
利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信ステップと、
前記データ取得要求受信ステップにおいて取得された前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得ステップと、
前記履歴データ取得ステップにおいて取得された前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成ステップと、
前記作成ステップにおいて作成された精算向けデータを前記利用者側に提供する提供ステップと、
を有することを特徴とする精算サービス提供方法。
【請求項6】
コンピュータを、
利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、
前記データ取得要求受信手段が取得した前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
前記履歴データ取得手段が取得した前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、
前記作成手段が作成した精算向けデータを前記利用者側に提供する提供手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、
前記データ取得要求受信手段が取得した前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
前記履歴データ取得手段が取得した前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、
前記作成手段が作成した精算向けデータを前記利用者側に提供する提供手段と、
を有することを特徴とする精算サービス提供システム。
【請求項2】
前記作成手段は、前記履歴データに含まれる残額データを区間毎の金額データに変換することによって、前記履歴データから精算向けデータを作成することを特徴とする請求項1に記載の精算サービス提供システム。
【請求項3】
前記作成手段は、前記履歴データに含まれる乗車データ以外のデータを除去することによって、前記履歴データから精算向けデータを作成することを特徴とする請求項2に記載の精算サービス提供システム。
【請求項4】
前記利用者側より、前記提供手段が提供した精算向けデータが公用か、又は私用かを識別する公私識別情報を受信する公私識別情報受信手段と、
前記公私識別情報受信手段が受信した前記公私識別情報に応じて、公用の前記精算向けデータを用いて、精算に関する処理を実行する実行手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の精算サービス提供システム。
【請求項5】
精算サービス提供システムにおける精算サービス提供方法であって、
利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信ステップと、
前記データ取得要求受信ステップにおいて取得された前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得ステップと、
前記履歴データ取得ステップにおいて取得された前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成ステップと、
前記作成ステップにおいて作成された精算向けデータを前記利用者側に提供する提供ステップと、
を有することを特徴とする精算サービス提供方法。
【請求項6】
コンピュータを、
利用者側より、記録媒体を識別する媒体識別情報と日付情報とを含むデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信手段と、
前記データ取得要求受信手段が取得した前記データ取得要求に含まれる前記媒体識別情報と日付情報とを指定して、媒体識別情報毎に記録媒体の履歴データを保持する履歴センターサーバより、指定した媒体識別情報と日付情報とに対応する履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
前記履歴データ取得手段が取得した前記履歴データに基づいて、精算向けデータを作成する作成手段と、
前記作成手段が作成した精算向けデータを前記利用者側に提供する提供手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−225875(P2008−225875A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63682(P2007−63682)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(593092482)ジェイアール東日本メカトロニクス株式会社 (85)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(593092482)ジェイアール東日本メカトロニクス株式会社 (85)
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