説明

糖尿病の処置に有用なアニリノピラゾール誘導体

本発明は、Rが芳香族5−もしくは6−員ヘテロ芳香環を示し、それは場合によりフェニルに縮合していることができ、該複素環又は縮合複素環は場合により置換されていることができ、Xがカルボン酸、エステル又はアミド又はスルホンアミドを示し、そして残りの基が本文において定義される通りである式(I)のアニリノピラゾール化合物に関する。本発明は、これらの材料を含有する製薬学的組成物ならびにこれらの材料を用いて糖尿病及び関連障害を処置するための方法にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
RはH又は(C−C)アルキルであり;
はH、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
場合により(C−C)アルキル、CF及びハロより成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができる(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル又は
場合により
ハロ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ、
シアノ、
ニトロ及び
(C−C)アシル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル又はピリジル
であり、
はH、
ハロ、
(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル又は
場合により
場合によりハロゲン及び/又は1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
ハロ、
(C−C)ハロアルコキシ、
シアノ、
(C−C)アシル及び
ベンゾイル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル、1
,3−ベンゾジオキソラン、ピリジル又はピリミジル
であり、
は芳香族5−もしくは6−員ヘテロアリール環を示し、それは場合によりフェニルに縮合していることができ、該複素環又は縮合複素環は場合により
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルコキシ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル、
ハロ及び
シアノ
から選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができ、
但し、
a)Rが非置換ピリジルであり、R及びRがHであり、XがCOHである場合、RはH又はメチル以外であり、
b)Rが非置換2−ピリジルであり、R及びRがHであり、XがCOHであり、nが2であり、両R基がFである場合、Rはエチル以外であり、そして
c)Rが6−メチル−2−ピリジル又は4,6−ジメチル−2−ピリジルであり、R及びRがHであり、XがCOHである場合、Rはメチル以外であり、
は(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ又は
ハロ
であり、
n=0、1、2又は3であり;
XはCO、CONR又はSONHRであり;
はH、
(C−C)アルキル又は
SO−フェニル
であり、該フェニルは場合により
ハロ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)ハロアルキル及び
(C−C)ハロアルコキシ
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができ、
はH又は(C−C)アルキルであり;
はH又はメチルであり;そして
はH又は
(C−C)アルキル
である]
のアニリノピラゾール誘導体又はその製薬学的に許容され得る塩。
【請求項2】
がH、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C
)アルキル、
場合により(C−C)アルキル、CF及びハロより成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができる(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル又は
場合により
ハロ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ、
シアノ、
ニトロ及び
(C−C)アシル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル
であり、
がH、
ハロ、
(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル、
場合により
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
ハロ及び
(C−C)アルキル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるピリジル、
場合により(C−C)アルキル又は(C−C)アルコキシで置換されていることができるピリミジルあるいは
場合により
(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
ハロ、
(C−C)ハロアルコキシ、
(C−C)アシル及び
ベンゾイル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル
であり、
が場合により置換されていることができるピリジン、場合により置換されていることができるピリダジン、場合により置換されていることができるピリミジン又は場合により置換されていることができるピラジンを示し、ここでR上の該場合による置換基は
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルコキシ、
(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル及び
(C−C)ハロアルキル、
より成る群から選ばれ、
そしてR上の該場合による置換基の数は0、1又は2である
請求項1のアニリノピラゾール誘導体又はその塩。
【請求項3】
がH、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
場合により(C−C)アルキル、CF及びハロより成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができる(C−C)シクロアルキル又は
(C−C)ハロアルキル
であり、
がH、
場合により
場合によりハロゲン及び/又は1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
ハロ、
(C−C)ハロアルコキシ、
シアノ、
(C−C)アシル及び
ベンゾイル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル、1,3−ベンゾジオキソラン、ピリジル又はピリミジル
であり、そして
XがCOである
請求項1のアニリノピラゾール誘導体又はその塩。
【請求項4】
が場合により
ハロ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ、
シアノ、
ニトロ及び
(C−C)アシル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル又はピリジルであり、
がH、
(C−C)アルキル又は
(C−C)シクロアルキル
であり、
が芳香族5−もしくは6−員ヘテロアリール環を示し、それは場合によりフェニルに縮合していることができ、該複素環又は縮合複素環は場合により
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルコキシ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル、
ハロ及び
シアノ
から選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができ、
但し書きa)、b)及びc)はもはや適用されず、
が(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ又は
ハロ
であり、
n=0、1、2又は3であり;そして
XがCOである
請求項1のアニリノピラゾール誘導体又はその塩。
【請求項5】
が場合により
ハロ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ、
シアノ、
ニトロ及び
(C−C)アシル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル又はピリジルであり、
がH又は
(C−C)アルキル
であり、
が場合により置換されていることができるピリジン、場合により置換されていることができるピリダジン、場合により置換されていることができるピリミジン又は場合により置換されていることができるピラジンを示し、ここでR上の該場合による置換基は
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ、
(C−C)ハロアルコキシ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル、
ハロ及び
シアノ
より成る群から選ばれ;
が(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ又は
ハロ
であり、
n=0、1又は2である
請求項4のアニリノピラゾール誘導体又はその塩。
【請求項6】
がメタ−位において、
ハロ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシ及び
(C−C)シクロアルコキシ
より成る群から選ばれる1個の置換基で置換されているフェニルであり、
がHであり;そして
が(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ又は
ハロ
である請求項5のアニリノピラゾール誘導体又はその塩。
【請求項7】
RがHであり;
がメチル、エチル、tert−ブチル、シクロプロピル又は
場合により
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)シクロアルコキシ
(C−C)ハロアルキル
(C−C)ハロアルコキシ及び
シアノ
より成る群から選ばれる1個の置換基で置換されていることができるフェニル
であり、
がH、
場合により
(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシ、
ハロ、
(C−C)ハロアルコキシ、
シアノ及び
(C−C)アシル
より成る群から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるフェニル、ピリジル又はピリミジル
であり、
が場合により
(C−C)アルコキシ、
場合により1個の(C−C)アルコキシで置換されていることができる(C−C)アルキル、
(C−C)シクロアルキル、
(C−C)ハロアルキル、
ハロ及び
シアノ
から選ばれる最高で2個の置換基で置換されていることができるピリジン、ピリミジン又はピラジンを示し、
但し、
a)Rが非置換ピリジルであり、R及びRがHであり、XがCOHである場合、Rはメチル以外であり、
b)Rが非置換2−ピリジルであり、R及びRがHであり、XがCOHであり、nが2であり、両R基がFである場合、Rはエチル以外であり、そして
c)Rが6−メチル−2−ピリジル又は4,6−ジメチル−2−ピリジルであり、R及びRがHであり、XがCOHである場合、Rはメチル以外であり、
が(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシ、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ハロアルコキシ又は
ハロ
であり、
n=0、1又は2であり;そして
XがCOである
請求項1のアニリノピラゾール誘導体又はその塩。
【請求項8】
請求項1の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項9】
処置の必要のある患者に請求項1の化合物の有効量を投与することを含んでなる糖尿病又は糖尿病−関連障害の処置方法。
【請求項10】
糖尿病が1型糖尿病、2型糖尿病、若年発症の成人型糖尿病、潜在性自己免疫成人型糖尿病(latent autoimmune diabetes adult)又は妊娠糖尿病である請求項9の方法。
【請求項11】
該糖尿病−関連障害がシンドロームX、耐糖能障害(impaired glucose tolerance)、空腹時グルコース障害(impaired fasting
glucose)、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、低LDLレベル、心臓血管病、脳血管病、末梢血管病及び糖尿病の二次的原因である請求項9の方法。
【請求項12】
心臓血管病がアテローム性動脈硬化症、冠動脈性心疾患、冠動脈疾患又は高血圧である請求項11の方法。
【請求項13】
糖尿病の二次的原因が糖質コルチコイド過剰、成長ホルモン過剰、褐色細胞腫又は薬剤−誘導糖尿病である請求項11の方法。
【請求項14】
処置の必要のある患者に請求項1の化合物及び請求項1の化合物以外の少なくとも1種の製薬学的薬剤の有効量を投与することを含んでなる糖尿病又は糖尿病−関連障害の処置方法。
【請求項15】
糖尿病が1型糖尿病、2型糖尿病、若年発症の成人型糖尿病、潜在性自己免疫成人型糖尿病又は妊娠糖尿病である請求項14の方法。
【請求項16】
該糖尿病−関連障害がシンドロームX、耐糖能障害、空腹時グルコース障害、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、低LDLレベル、心臓血管病、脳血管病、末梢血管病又は糖尿病の二次的原因である請求項14の方法。
【請求項17】
心臓血管病がアテローム性動脈硬化症、冠動脈性心疾患、冠動脈疾患又は高血圧である請求項16の方法。
【請求項18】
糖尿病の二次的原因が糖質コルチコイド過剰、成長ホルモン過剰、褐色細胞腫又は薬剤−誘導糖尿病である請求項16の方法。
【請求項19】
請求項1の化合物以外の製薬学的薬剤がPPARアゴニスト、スルホニルウレア薬、非−スルホニルウレア分泌促進薬、α−グルコシダーゼ阻害剤、インスリン感作物質、インスリン分泌促進薬、肝臓グルコース排出量低下性化合物及びインスリン及び抗−肥満薬より成る群から選ばれる請求項14の方法。
【請求項20】
請求項1の化合物及び請求項1の化合物以外の製薬学的薬剤を同時に投与する請求項14の方法。
【請求項21】
請求項1の化合物及び請求項1の化合物以外の製薬学的薬剤を1つの製薬学的投薬調剤として投与する請求項14の方法。
【請求項22】
請求項1の化合物及び請求項1の化合物以外の製薬学的薬剤を非−同時に投与する請求項14の方法。

【公表番号】特表2009−506127(P2009−506127A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529258(P2008−529258)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/033957
【国際公開番号】WO2007/027842
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】