説明

糖尿病回復改善方法

【課題】ヤーコン茶葉での血糖抑制作用は、長期に服用することで改善又は進行を抑制することを発見したことから、この作用を有効に利用する方法が模索していた。そして、糖代謝異常は生活習慣病の多くの疾患と関連があることから、生活習慣病の治療、又は予防を目的とした方法を提供することである。
【解決手段】 栄養管理士(1)と、専門医師(2)を、常駐させて食後の運動(3)と、選別された茶葉(4)を飲料する事と、定期的血液検査(5)と、当該定期的血液検査から得られたデータ(HgA1c)より、グラフによる表示手段(6)と、患者の為の宿泊施設(7)を設けた事を特徴とする糖尿病の回復改善方法である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、糖尿病の治療および予防を、効果的にできる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
1999年から新しい診断基準が次のように変わった。▲1▼空腹時血糖値126mg/dl以上▲2▼随時血糖値200mg/dl以上▲3▼75g糖負荷試験で2時間値200mg/dl以上であり、これに次の条件があれば「糖尿病」と診断するのである。▲1▼糖尿病の特徴は、(口渇,多飲、多尿、体重減少)▲2▼HGA1c(ヘモグロビンエーワンシー)6.5%以上▲3▼糖尿病家族歴がある更に、▲4▼糖尿病歴がある場合である。
【0003】
糖尿病はインスリン作用不足にもとづく慢性の高血糖が発生する代謝性の病気で、放置すれば網膜症による失明や腎不全などの重篤な合併症を引き起こすのである。インスリン作用不足はインスリン分泌低下をもたらす遺伝素因に、過食、過飲、運動不足、肥満、ストレスなど生活習慣の乱れを含む環境因子が加わって発症する。遺伝的素因を有する人が急に増えたとは考えにくいので、糖尿病の急増は高齢化に加え環境因子が大きな比重を占めているのである。よって、糖尿病の治療は不適切な生活習慣をいかに是正することが重要である。
【0004】
糖尿病の治療は食事療法と運動療法が基本であり、補助療法として薬物療法があり、良好なコントロールこそが三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)を予防することができるのである。糖尿病患者は690万人、予備軍を含めると国民のおよそ10人に1人が糖尿病か、糖尿病になる危険性を秘めているというデータが示されている。
【0005】
すい臓を刺激して、インスリンの分泌量を増やす薬(SU剤・スルフォニル尿素薬)では、しばらくは効果がある、原因が感受性の不良にある場合、すい臓をさらに働かせることだけでは、解決にならず、むしろ、すい臓の疲労を早めるとも考えられ、原因がインスリンレセプターの感受性低下である場合、血液中のインスリンは食欲を増進するように作用するので、SU剤でインスリンが増えると食欲が増し、肥満増強などの副作用がある。
【0006】
腸での糖質分解を阻害し、糖質が血液中に吸収されるのを抑える薬(食後過血糖改善剤・αグルコシダーゼ阻害剤)の副作用としては、腸内の糖質が分解不足となり、腹部膨慢感、おなら、便秘、下痢、嘔吐、肝臓障害も起こりうるである。
【0007】
肝臓に作用して、肝臓に蓄えられている糖分などの放出を抑える薬(ビグアナイド剤)すい臓刺激のSU剤の効果が不充分の時に併用されると、高齢者や腎機能障害者、心機能障害を持っていると重大な副作用(乳酸アシドーシス)を引き起こす可能性がある。
【0008】
インスリン抵抗性改善薬
インスリンレセプターの感受性を薬で無理やり押し上げ、空腹時血中インスリン値の高い患者に有効率が高いとされているが、副作用としてとくに肝臓障害が指摘され、定期的な肝機能チェックが必要であり、吐き気、体重増加、心不全などの副作用もある。
【0009】
最近開発された薬で、即効型インスリン分泌促進剤
SU剤と同じようにすい臓に働きかけ、インスリンの分泌を促進する薬であるが、薬を飲むとすぐに作用が現われ、作用時間が短いという特徴があり、食事を始める直前、10分以内に服用するので、SU剤にくらべて、低血糖の副作用は少ないとされているが、やはりすい臓に負担をかけることには違いはなく、新しい薬であるので、未知の副作用の心配がある。
【0010】
糖尿病になったというのは、それまでの生活で続けてきた飽食が原因なので、その蓄積分も含めて、最初はかなり思い切って食事の量を減らす必要がある。
糖尿病がなぜ難病といわれるかというと、それは治らない食事の仕方をしているからである。少食療法をすれば糖尿病は必ず治り、食べ方を改めると簡単に治るのに、古い栄養学にとらわれているがために治らないのである。
【0011】
自然療法というのは、食事療法、運動療法が中心になり、お金がほとんどかからないのである。お金が取れないものだから、そのかわりに製薬会社から、どんどん叩かれ、医者達はこのような療法があるということがわかっても、なかなか取り入れないのである。それよりも薬を出したほうが儲かるし、患者さん本人も薬を飲んで安心して、飽食を続けるという選択肢もある。しかし、元を断たなければ、永久にインスリンを打ち続ける生活をしなければなりません。しかもその場合、合併症が静かに進行している場合や動脈硬化や脳梗塞などのリスクが日々高まっているということも知っておく必要がある。
【0012】
その他、糖尿病以外で高血糖状態を引き起こす要因としてストレスがある。現代はストレス社会ともいわれ、子供から大人に至るまでストレスを感じている人は多い。また、このストレスがもとで暴飲・暴食をする人も少なくない。ストレスは交感神経を興奮させてアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を促し、これにより血糖値が上昇するといわれている。したがって、日常生活においてストレスの状態、更に暴飲・暴食等が続くと高血糖状態になる危険性があり、糖尿病と同様の合併症の発症につながるため、日頃から食後過血糖の抑制等による血糖値コントロールが必要である。
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ヤーコン茶葉での血糖抑制作用は、長期に服用することで改善又は進行を抑制することを発見したことから、この作用を有効に利用する方法が模索していた。そして、糖代謝異常は生活習慣病の多くの疾患と関連があることから、生活習慣病の治療、又は予防を目的とした方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
課題を解決するための手段として、栄養管理士(1)と、専門医師(2)を、常駐させて食後の運動(3)と、選別された茶葉(4)を飲料する事と、定期的血液検査(5)と、当該定期的血液検査から得られたデータ(HgA1c)より、グラフによる表示手段(6)と、患者の為の宿泊施設(7)を設けた事を特徴とする糖尿病の回復改善方法である。
【発明の効果】
【0015】
糖尿病の治療は不適切な生活習慣をいかに是正することが重要なので、宿泊施設で、具体的に生活習慣を指摘し修正する事で、糖尿病を治療できるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
具体的な数値(Hga1c)をグラフ化する事は、視覚から結果を認識することが、患者の励みになる事を実感できる有効な方法である。
【実施例】
【0017】
以下、この発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成方法、構成装置、構成内容、構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものでなく、単なる説明例にすぎない。
【0018】
血糖値:空腹時(12時間以上禁食)血糖値が110mgl/dl未満が正常、110−125が境界域、126以上を糖尿病としている。糖尿病の起病要因は血中糖濃度が高いために血管蛋白が糖化を受けて機能を失い、毛細血管にコレステロールの沈着を起こすことの積み上げによって血管障害が起こるのである。よって、血管蛋白の糖化度であるHgA1cの糖化度測定で評価する方法である。
【0019】
赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合したものをHgA1c(糖化ヘモグロビン)と呼び、このHgA1cが高いほど高血糖となっている期間が長いので、数値は上昇する。この値は検査時からさかのぼって1ヶ月〜2ヵ月間の血糖コントロールの指標になっており、2日〜3日間の食事療法を厳格に守ったからと言って簡単に下がるものではなく、正常値は4%〜6%である。
【0020】
図1は、ヤーコン茶葉を使用してお茶を飲み、食後30分以内に15分程度の散歩(歩く事を意識する)を、毎日2回程度行った結果の血液検査の結果であり、図2は、HgA1cのグラフ図である。約6ヶ月間で糖尿病の危険値11%から正常値の6.4%に低下を表したものである。
【0021】
ヤーコンの茶葉の生成方法として、ヤーコン葉を裁断後3秒〜5秒間熱湯処理で殺菌後に乾燥させた物を裁断し、ヤーコンの茶葉2:緑茶1の割合で混合したものである。緑茶の代わりに、玄米茶・麦茶・ウローン茶の使用も好適な態様の一例である。
【0022】
次に、採血し血液検査器で、HGA1cを数値化し更に、コンピュータで管理し液晶画面やプリンターで印字して、毎月事にグラフ化する事で患者自身の視覚から、結果を認識することが患者の励みになる有効な方法である。
【0023】
糖尿病患者を宿泊させる目的は、日常生活においてストレスの状態の少ない、環境の良い場所を提供する為であり、日常の生活習慣の改善を具体的に示唆する意味で特に有効な手段である。
【0024】
栄養管理士は、日常の栄養管理に必要な人材であり、内科医師は、糖尿病が内科の専門部門であるからである。また、精神科医師を常駐させる目的は、ストレスがもとで暴飲・暴食に至るためであり、精神的ストレスを除去する専門医が必要だと考えたためである。そうする事で、複雑な現代社会で増え続ける糖尿病を解決することが可能と本発明者は考えたからである。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、多方向から総合的な判断する事で、新型ウイルス・遺伝子関係(DNAの応用)等の複雑な病理を解決する手段として多方面に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】 血液検査の結果図
【図2】 HgA1cの変化したグラフ図
【符号の説明】
【0027】
1・・栄養管理士
2・・専門医師
3・・食後の運動
4・・ヤーコン茶葉
5・・血液検査
6・・表示手段
7・・宿泊施設

【特許請求の範囲】
【請求項1】
栄養管理士(1)と、専門医師(2)を、常駐させて食後の運動(3)と、選別された茶葉(4)を飲料する事と、定期的血液検査(5)と、当該定期的血液検査から得られたデータ(HgA1c)より、グラフによる表示手段(6)と、患者の為の宿泊施設(7)を設けた事を特徴とする糖尿病回復改善方法である。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−79806(P2011−79806A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251319(P2009−251319)
【出願日】平成21年10月10日(2009.10.10)
【出願人】(507410375)有限会社東通 (1)
【Fターム(参考)】