説明

糸巻取ユニット

【課題】糸巻取ユニットのレバーハンドルの振動を抑制し、レバーハンドルの破損を防止する。
【解決手段】パッケージPを直接回転駆動するパッケージ駆動部18と、パッケージ駆動部18をパッケージPに対して接離自在に支持するクレードル13と、パッケージ駆動部18に対して第1支持部61で接続され、パッケージ駆動部18をパッケージPに対して接離させることにより、クレードル13の開閉作業を行うレバーハンドル41と、を備える。第1支持部61は、レバーハンドル41の回動のみを許容するとともに、レバーハンドル41の回動中心がパッケージ駆動部18に対して相対的に移動することを規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸をパッケージとして巻き取る糸巻取ユニットの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パッケージを直接回転駆動するパッケージ駆動部と、パッケージ駆動部をパッケージに対して接離自在に支持するクレードルと、パッケージ駆動部に対して接続され、パッケージ駆動部をパッケージに対して接離させることにより、クレードルの開閉作業を行うレバーハンドルと、を備えた糸巻取ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1に記載の糸巻取ユニットでは、パッケージ駆動部はクレードルに対して2軸の平行スライド軸で支持されている。レバーハンドルを操作してクレードルに対してパッケージ駆動部自体をスライドさせることにより、パッケージや巻取チューブの着脱等の際にクレードルの開閉を行うことができる。また、パッケージ駆動部が2軸の平行スライド軸で支持されていることにより、クレードルに対するパッケージ駆動部自体の回転を防ぐことができる。
【0004】
クレードルの開閉作業を行うレバーハンドルの構造として、図6に示すように、パッケージ駆動部18にレバーハンドル141を接続部90及び90で直接固定するものが考えられる。レバーハンドル141をパッケージ駆動部18のスライド方向と平行に操作することにより、クレードル13の開閉を行うことができる。しかしながら、パッケージ駆動部18は、パッケージP等を保持して回転駆動力を伝達するため、ある程度の保持力を発揮できるように付勢されている。そのため、パッケージ駆動部18に直接固定されたレバーハンドル141を操作してクレードル13の開閉作業を行うには、大きい操作力が必要になる。
【0005】
そこで特許文献1に記載の糸巻取ユニットでは、パッケージ駆動部の付勢力に抗してクレードルを開閉するため、レバーハンドルは挺子を応用した構造になっている。具体的には、レバーハンドルの一端部はクレードルに接続され(支点)、レバーハンドルの中途部はパッケージ駆動部に接続されている(作用点)。これにより、軽い操作力でスムーズにクレードルを開閉することができる。
【0006】
ところで、特許文献1に記載のように、クレードルの開閉作業の際にパッケージ駆動部は、クレードルに対しては、2軸の平行スライド軸に沿って平行に移動するが、レバーハンドルはパッケージ駆動部に対しては円弧状に回動する。そのため、図7のように、クレードル13とレバーハンドル141との接続部91(支点)、及びパッケージ駆動部18とレバーハンドル141との接続部92(作用点)が固定され、支点と作用点の距離の変動を許容できない構造では、クレードル13の開閉を行うことはできない。
【0007】
このため、クレードル13とレバーハンドル141との接続部91(支点)、及びパッケージ駆動部18とレバーハンドル141との接続部92(作用点)は、支点と作用点の距離の変動を許容する構造とする必要がある。特許文献1では、レバーハンドルの中途部は、リンク機構を介してパッケージ駆動部に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−321615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1のように、振動発生源であるパッケージ駆動部にリンク機構を介してレバーハンドルを接続した構造は、レバーハンドルの回動中心がパッケージ駆動部に対して相対的に移動しうる構造である。パッケージ駆動部とレバーハンドルとの間の遊びが大きくなり、レバーハンドルの動きを規制できない。このため、パッケージ駆動部からの振動が伝達されるとレバーハンドルの振動を抑制できない。パッケージ駆動部の振動によってレバーハンドルが大きく振動すると、パッケージ駆動部とレバーハンドルの接続部が摩耗しやすくなる等、レバーハンドルの破損の原因となりやすい。
【0010】
尚、レバーハンドルにおける支点と作用点の距離の変動を許容する構造として、図8に示すように、クレードル13とレバーハンドル141との接続部91(支点)は固定し、パッケージ駆動部18とレバーハンドル141との接続部92(作用点)は長穴93とスタッド(ピン)94等を利用した構造も考えられる。しかしながら、この構造は、接続部92においてレバーハンドル141の長手方向の移動を許容する。このため、長穴93とスタッド(ピン)94等との間の遊びが大きく、レバーハンドル141の振動を抑制できない。パッケージ駆動部18の振動によってレバーハンドル141が大きく振動するため、やはり接続部61の摩耗や、レバーハンドル141の先端部の振動等が発生し、レバーハンドル141の破損の原因となりやすい。
【0011】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものである。本発明の目的は、レバーハンドルの振動を抑制し、レバーハンドルの破損を防止することのできる糸巻取ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0013】
即ち、第1の発明の糸巻取ユニットは、パッケージ駆動部と、クレードルと、レバーハンドルと、第1支持部と、を備える。パッケージ駆動部は、パッケージを直接回転駆動する。クレードルは、パッケージ駆動部をパッケージに対して接離自在に支持する。レバーハンドルは、クレードルに回動自在に支持されるとともに、パッケージ駆動部に接続され、クレードルに対して回動させることにより、パッケージ駆動部をパッケージに接離させる。第1支持部は、パッケージ駆動部とレバーハンドルとを接続し、レバーハンドルの回動のみを許容するとともに、レバーハンドルの回動中心がパッケージ駆動部に対して相対的に移動することを規制する。
【0014】
第2の発明の糸巻取ユニットは、第1の発明であって、第2支持部を更に備える。第2支持部は、クレードルに対してレバーハンドルを接続し、クレードルに対するレバーハンドルの回動と、レバーハンドルの長手方向の移動とを許容する。
【0015】
第3の発明の糸巻取ユニットは、第1又は第2のいずれかの発明であって、第2支持部は、摺動軸と、摺動軸を挟持する保持部とで構成される。
【0016】
第4の発明の糸巻取ユニットは、第1から第3のいずれかの発明であって、第1支持部は、回動軸と、軸受けと、振動吸収部材と、を備える。回動軸は、レバーハンドルを回動自在に支持する。軸受けは、回動軸を支持する。振動吸収部材は、回動軸と軸受けとの間に設けられる。
【0017】
第5の発明の糸巻取ユニットは、第4の発明であって、振動吸収部材は、弾性体である。
【0018】
第6の発明の糸巻取ユニットは、第1から第5のいずれかの発明であって、ケーシングを更に備える。ケーシングは、クレードルを装着する。そして、ケーシングには、パッケージ駆動部との干渉を防ぐ凹部が形成される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0020】
第1の発明の糸巻取ユニットによれば、クレードルの開閉作業を行うレバーハンドルは、パッケージ駆動部に対して第1支持部で接続されている。第1支持部は、レバーハンドルの回動のみを許容するとともに、レバーハンドルの回動中心がパッケージ駆動部に対して相対的に移動することを規制する。第1支持部により、パッケージ駆動部とレバーハンドルとの間の遊びを少なくすることができ、レバーハンドルの振動を抑制し、レバーハンドルの破損を防止することができる。
【0021】
第2の発明の糸巻取ユニットによれば、レバーハンドルは、クレードルに対して第2支持部で接続されている。第2支持部は、クレードルに対するレバーハンドルの回動と、レバーハンドルの長手方向の移動とを許容する。このため、レバーハンドルの円弧状の回動と、パッケージ駆動部の平行移動による支点と作用点の距離の変動を吸収することができ、スムーズにクレードルを開閉することができる。
【0022】
第3の発明の糸巻取ユニットによれば、第2支持部は、摺動軸と、摺動軸を挟持する保持部とで構成される。これにより、第2支持部を簡単な構成とすることができる。
【0023】
第4の発明の糸巻取ユニットによれば、第1支持部は、レバーハンドルを回動自在に支持する回動軸と、回動軸を支持する軸受けとを備え、回動軸と軸受けとの間に振動吸収部材を設けている。このため、パッケージ駆動部の振動を吸収して、レバーハンドルの振動を抑制することができる。
【0024】
第5の発明の糸巻取ユニットによれば、振動吸収部材は、弾性体であるため、パッケージ駆動部の振動を効果的に吸収して、レバーハンドルの振動を抑制することができる。
【0025】
第6の発明の糸巻取ユニットによれば、クレードルを装着するケーシングを更に備え、ケーシングには、パッケージ駆動部との干渉を防ぐ凹部が形成されている。パッケージを直接回転駆動させる、いわゆるダイレクトドライブ方式の糸巻取ユニットでは、巻取チューブの外径が小さい場合はパッケージ駆動部がケーシングに干渉しやすい。しかしながら、パッケージ駆動部との干渉を防ぐ凹部がケーシングに形成されているため、パッケージ駆動部がケーシングに干渉することを防止でき、ケーシングやレバーハンドルの振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態に係る糸巻取ユニット1を示す正面簡略図及びブロック図。
【図2】巻取部2の平面図。
【図3】図2の矢印A方向から見た巻取部2を示す図。
【図4】図2のB−B線における第1支持部61の断面図。
【図5】図2のC−C線における第2支持部71の断面図。
【図6】パッケージ駆動部18とクレードル13に対するレバーハンドル141の取付構造を示す図。
【図7】パッケージ駆動部18とクレードル13に対するレバーハンドル141の取付構造を示す図。
【図8】パッケージ駆動部18とクレードル13に対するレバーハンドル141の取付構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明の実施形態に係る糸巻取ユニット1について、図1から図5を用いて説明する。
【0028】
本実施例の糸巻取ユニット1は、図1に示すように、給糸ボビン81の糸Yをトラバース装置3でトラバース(綾振り)させながら巻取チューブ82上に糸層を形成し、パッケージPを形成するものである。糸Yの走行方向は、給糸ボビン81からパッケージPに向かう方向である。図1に示す糸巻取ユニット1は1台であるが、このような糸巻取ユニット1を複数台列設することで、自動ワインダが構成される。尚、図1では、糸巻取ユニット1は、コーン形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、チーズ形状等、その他の形状のパッケージも巻き取ることが可能である。
【0029】
本明細書では、巻取チューブ82及びパッケージPを総称して巻取ボビンBとする場合がある。すなわち、糸層が形成されていない巻取ボビンBが巻取チューブ82であり、糸層が形成された巻取ボビンBがパッケージPである。
【0030】
まず糸巻取ユニット1の概略について説明する。図1に示すように、糸巻取ユニット1は、主として巻取部2、トラバース装置3、給糸部4を備えている。
【0031】
巻取部2は、糸YをパッケージPに巻き取る部分である。図1及び図2に示すように、巻取部2は、クレードル13、ベアリング52と53、パッケージ駆動部18、レバーハンドル41、接触ローラ14、巻取ボビン回転速度センサ32、巻取ボビン径センサ33を備えている。クレードル13は揺動軸15を中心に揺動自在であり、パッケージ駆動部18をパッケージPに対して接離自在に支持する。また、レバーハンドル41を操作してクレードル13を開閉することで、クレードル13に対して巻取ボビンB(パッケージP)を着脱可能とすることができ、ベアリング52と53は、巻取ボビンBの両端を回転自在に把持する。巻取ボビンBに糸Yが巻取られることで巻取ボビンBの径が増大すると、クレードル13が揺動する。これによって巻取ボビンBの周面と接触ローラ14との適度な接触が保たれる。図3に示すように、クレードル13を支持するケーシング100には、クレードル13が揺動した際にパッケージ駆動部18との干渉を防止する、凹部101が形成される。
【0032】
パッケージ駆動部18は、巻取ボビンB(パッケージP)を直接回転駆動させる駆動部である。パッケージ駆動部18の駆動軸は、巻取ボビンBをクレードル13のベアリング52と53に把持させたときに、巻取ボビンBと相対回転不能に連結され(いわゆるダイレクトドライブ方式)、パッケージ駆動部18により巻取ボビンBを積極的に回転駆動して糸Yを巻き取る。
【0033】
巻取ボビン回転速度センサ32は、巻取ボビンBの回転速度(単位時間あたりの回転数)を検出する。巻取ボビン径センサ33は、巻取ボビンBの径を検出する。巻取ボビン径センサ33はロータリエンコーダ又はレゾルバ等で構成され、クレードル13の揺動角を検出することで巻取ボビンBの径を検出する。
【0034】
接触ローラ14は、巻取ボビンBの周面に接触して従動回転する円筒状のローラである。接触ローラ14は、糸Yを巻取ボビンBの表面を適度な圧力で押し付けるとともに、巻取ボビンB(パッケージP)の形状を整える。接触ローラ14は、円筒形状のローラの他、大径側と小径側を有するコーン形状のローラであってもよい。接触ローラ14の一端側には、ローラ回転センサ36が設けられている。
【0035】
図1と図2に示すように、トラバース装置3は、巻取ボビンB(パッケージP)の近傍に設けられる。トラバース装置3は、巻取ボビンBの駆動に対して独立して駆動され、巻取ボビンBに巻き取られる糸Yをトラバース(綾振り)する。トラバース装置3は、トラバースガイド17及びトラバースガイド駆動部19を備えている。
【0036】
トラバースガイド17は、糸Yと係合して糸Yをトラバースするフック状の部材である。トラバースガイド17は、揺動自在に構成したアーム部材の先端に設けられている。トラバースガイド駆動部19は、アーム部材を巻取ボビンBの巻取幅を往復するように駆動させることでトラバースガイド17を往復移動させる。本実施形態ではトラバースガイド駆動部19のモータとしてサーボモータを用いているが、ステップモータ等を用いてもよい。トラバースガイド17の形状は、フック状の部材の他に、先端が開放された2本の棒状の部材により形成されるものであってもよい。
【0037】
図1に示すように、給糸部4は、巻取ボビンBに巻き取られる糸Yを供給する部分である。給糸部4には給糸ボビン81が装着される。給糸部4と接触ローラ14との間の糸走行経路中には、給糸部4側から順に、テンション付与装置20、糸継装置21、ヤーンクリアラ22が設けられている。テンション付与装置20は糸Yに適切なテンションを付与するものである。ヤーンクリアラ22は、検出部の部分を通過する糸Yの太さを図略のセンサで検出し、センサからの信号をアナライザ23で分析することで、スラブ等の糸欠点を検出する。ヤーンクリアラ22は、糸Yの太さ異常以外にも、糸Yに含まれる異物の有無も検出するように構成されていてもよい。ヤーンクリアラ22には、糸欠点を検出したために糸Yを切断(クリアラーカット)したり、糸欠点ではないが、トラバース不良により巻き取りを中断するために糸Yを切断(アディショナルカット)するためのカッタが付設されている。糸継装置21は、ヤーンクリアラ22による糸切断時や給糸ボビン81からの糸Yの糸切れ時に、給糸ボビン81側の下糸の糸端と、巻取ボビンB(パッケージP)側の上糸の糸端とを糸継ぎする糸継動作を行う。
【0038】
糸継装置21の下側(糸走行方向上流側)には、給糸ボビン81側の糸端を吸引により捕捉して糸継装置21に案内する下糸捕捉案内部としてのサクションパイプ24が設けられる。糸継装置21の上側(糸走行方向下流側)には、巻取ボビンB側の糸端を吸引により捕捉して糸継装置21に案内する、糸端捕捉部としてのサクションマウス27が設けられる。サクションパイプ24はパイプ状に構成されており、軸25を中心に上下回動可能に設けられるとともに、その先端側には吸引口26を設けている。サクションマウス27もパイプ状に構成されており、軸28を中心に上下回動可能に設けられるとともに、その先端側にマウス29を設けている。サクションパイプ24及びサクションマウス27には図略の負圧源が接続されており、先端の吸引口26及びマウス29に吸引作用を生じさせる。
【0039】
続いて、糸巻取ユニット1の動作を制御するための構成について説明する。本実施形態では図1に示すように、巻取ボビンBを駆動するパッケージ駆動部18と、トラバースガイド17を駆動するトラバースガイド駆動部19とは、別個独立に設けられており、巻取ボビンBとトラバースガイド17とは別個独立に駆動が制御される。糸巻取ユニット1には、各糸巻取ユニット1を個別に制御するユニット制御部38が設けられている。ユニット制御部38には、巻取ボビン駆動制御部31と、トラバース制御部34とが接続されている。巻取ボビン駆動制御部31はユニット制御部38からの制御信号に基づいてパッケージ駆動部18の駆動と停止等を制御する。トラバース制御部34はユニット制御部38からの制御信号に基づいてトラバースガイド駆動部19の駆動と停止等を制御する。
【0040】
巻取ボビン回転速度センサ32で検出される巻取ボビンBの回転速度信号は、ユニット制御部38、巻取ボビン駆動制御部31及びトラバース制御部34へ送信される。巻取ボビン径センサ33で検出される巻取ボビンBの径信号は、ユニット制御部38へ送信され、ユニット制御部38から巻取ボビン駆動制御部31及びトラバース制御部34へ転送される。
【0041】
接触ローラ14の一端側に設けられたローラ回転センサ36からの出力信号(前記パルス信号)は、ローラ回転速度検出部37に入力される。ローラ回転速度検出部37は、この出力信号に基づいて、接触ローラ14の回転速度(単位時間あたりの回転数)を検出し、接触ローラ14の回転速度信号をユニット制御部38へ出力する。
【0042】
ユニット制御部38には、ヤーンクリアラ22と、糸継装置21と、サクションパイプ24と、糸端捕捉部としてのサクションマウス27が接続されている。ユニット制御部38は、糸欠点を検出したことにより巻き取りを中断する場合や、糸欠点ではないが、トラバース不良により巻き取りを中断する場合等に糸Yを切断するため、ヤーンクリアラ22による糸切断動作を制御する。ユニット制御部38は、ヤーンクリアラ22による糸切断時や給糸ボビン81からの糸Yの糸切れ時に、給糸ボビン81側の糸端と、巻取ボビンB側の糸端とを糸継ぎする、糸継装置21による糸継動作を制御する。ユニット制御部38は、サクションパイプ24及びサクションマウス27による糸端の捕捉動作と、糸端を糸継装置21に案内する案内動作を制御する。
【0043】
ユニット制御部38は機台制御部39に接続されている。機台制御部39は自動ワインダを構成する複数の糸巻取ユニット1を統括して制御する。ユニット制御部38、ローラ回転速度検出部37、機台制御部39、巻取ボビン駆動制御部31、トラバース制御部34は、演算部としてのCPUや、記憶部としてのROM、RAM等を備えている。これらのROMには、CPU等のハードウェアを制御部として動作させる制御ソフトウェアが記憶されている。
【0044】
次に、本発明の特徴部分である、レバーハンドル41とレバーハンドル41が取り付けられる構造について詳しく説明する。
【0045】
まず、レバーハンドル41が取り付けられるパッケージ駆動部18及び、クレードル13に対するパッケージ駆動部18の取付構造について説明する。尚、パッケージ駆動部18及び、クレードル13に対するパッケージ駆動部18の取付構造については、特開2006−321615号公報に記載の取付構造と基本構造は共通するので、簡単に説明する。
【0046】
図2と図3に示すように、パッケージ駆動部18は、ハウジング50の内側にパッケージ駆動モータ51を設けている。パッケージ駆動モータ51の駆動軸には、ベアリング52が装着されている。ハウジング50のベアリング52側には、支持フランジ55が装着されている。
【0047】
パッケージ駆動部18はクレードル13に装着される。クレードル13には、パッケージ駆動部18を跨ぐように、逆U字状部47が形成されている。逆U字状部47の両端部に相当する部分は、パッケージ駆動部18の駆動軸に略平行な方向の側面視において、パッケージ駆動部18の両側部に配置される。逆U字状部47の両端部に相当する部分には、パッケージ駆動モータ51の駆動軸線に平行となるように、一対の円筒状のシリンダ体56がそれぞれ設けられている。この2つのシリンダ体56のそれぞれにはガイド棒57が摺動自在に嵌合され、このガイド棒57の一端が前述の支持フランジ55に固着されている。それぞれのシリンダ体56の内部には付勢バネ58が収納されている。付勢バネ58は、ガイド棒57を介して、支持フランジ55ひいてはハウジング50全体を、クレードル13の他端側のベアリング53(図1参照。)へ近づく向きに付勢し、ベアリング52と53間で巻取ボビンBを保持する保持力を発揮させる。尚、ハウジング50の移動を規制するストッパー(図示せず)がクレードル13に設けられており、パッケージ駆動部18の一定量以上の移動は規制されている。
【0048】
レバーハンドル41は、パッケージ駆動部18を巻取ボビンB(パッケージP)に対して接離させることにより、クレードル13の開閉作業を行うためのものである。図2と図3に示すように、レバーハンドル41は、主軸部42と把持部43を備えている。主軸部42はレバーハンドル41の主たる部分である。主軸部42は、第1軸部材44と第2軸部材45とから構成されている(図4参照。)。第1軸部材44と第2軸部材45は、後記説明する第1支持部61の接続部62にそれぞれ螺入されて接続され、主軸部42を構成する。把持部43は、クレードル13の開閉作業のため、オペレータが把持してレバーハンドル41を操作する部分である。把持部43は、主軸部42の端部に装着される。
【0049】
レバーハンドル41は、クレードル13とパッケージ駆動部18に跨るように配置される。レバーハンドル41は、パッケージ駆動部18に対して第1支持部61で接続される。また、レバーハンドル41は、クレードル13に対して第2支持部71で接続される。
【0050】
第1支持部61は、レバーハンドル41をパッケージ駆動部18に対して接続するものである。第1支持部61は、レバーハンドル41の回動のみを許容するとともに、レバーハンドル41の回動中心がパッケージ駆動部18に対して相対的に移動することを規制する。図4Aに示すように、第1支持部61は、主として、接続部62、ボルト64、カラー65、ブッシュ66、振動吸収部材67、ワッシャ68で構成される。パッケージ駆動部18のハウジング50には、第1支持部61を固定するための第1固定部54が形成されている。ボルト64は、レバーハンドル41を回動自在に支持する回動軸を構成する。
【0051】
接続部62は、回動軸であるボルト64をカラー65等を介して支持する軸受けを構成する。また、前述のようにレバーハンドル41の第1軸部材44と第2軸部材45を接続している。接続部62には、ボルト64等を挿通する孔部63が形成されている。
【0052】
ボルト64は、カラー65とブッシュ66が装着された状態で接続部62の孔部63に挿通される。ブッシュ66は、レバーハンドル41を円滑に回動させるための潤滑部材である。カラー65は、金属製の円筒部材であり、ボルト64のねじ部が直接ブッシュ66に接触することを防止する。また、カラー65は、ボルト64の締め付けを制限してレバーハンドル41を円滑に回動させる。
【0053】
接続部62の孔部63の上下、すなわち、接続部62とボルト64との間、及び接続部62と第1固定部54との間には、振動吸収部材67が介設される。振動吸収部材67の素材としては弾性体が好ましく、本実施形態では、振動吸収部材67の素材としてウレタンゴムを用いている。振動吸収部材67はウレタンゴムに限定されず、振動を吸収できる素材であれば他の素材を用いることもできる。振動吸収部材67とボルト64との間、及び振動吸収部材67と第1固定部54との間にはワッシャ68が介設される。
【0054】
第1支持部61の第1固定部54への取り付けは、ボルト64を第1固定部54に螺入することにより行う。ボルト64を締め付けることで、レバーハンドル41はパッケージ駆動部18に対して取り付けられる。レバーハンドル41はパッケージ駆動部18に対して回動のみが許容されるとともに、レバーハンドル41の回動中心(ボルト64)はパッケージ駆動部18に対して相対的に移動することが規制される。
【0055】
尚、上記説明ではボルト64を用いた構成について説明したが、ボルト64に替えて、例えば図4Bに示すように、スタッド69を用いてもよい。スタッド69の円筒部はねじ部が形成されていないため、カラー65を省略することができる。この場合、図4Bに示すように、スタッド69にブッシュ66を直接挿通することができ、部品点数を省略することができる。
【0056】
第2支持部71は、レバーハンドル41をクレードル13に対して接続するものである。第2支持部71は、クレードル13に対するレバーハンドル41の回動と、レバーハンドル41の長手方向の移動とを許容する。図5Aに示すように、第2支持部71は、主として、保持部72、ボルト74、カラー75、フランジ付ブッシュ76、ワッシャ78で構成される。クレードル13には、第2支持部71を固定するための第2固定部48が形成されている。ボルト74は、レバーハンドル41を摺動自在に支持する摺動軸を構成する。
【0057】
保持部72は、摺動軸であるボルト74をカラー75等を介して挟持する。保持部72には、ボルト74等を挟持する保持溝73が形成されている。
【0058】
ボルト74は、カラー75とフランジ付きブッシュ76が装着された状態で保持部72の保持溝73に挟持される。フランジ付きブッシュ76は、レバーハンドル41を円滑に摺動させるための潤滑部材である。カラー75は、金属製の円筒部材であり、ボルト74のねじ部が直接フランジ付きブッシュ76に接触することを防止する。また、カラー75は、ボルト74の締め付けを制限してレバーハンドル41を円滑に摺動させる。フランジ付きブッシュ76とボルト74との間、及びフランジ付きブッシュ76と第2固定部48との間には、ワッシャ78が介設される。
【0059】
第2支持部71の第2固定部48への取り付けは、ボルト74を第2固定部48に螺入することにより行う。ボルト74を締め付けることで、レバーハンドル41はクレードル13に対して取り付けられる。レバーハンドル41は、クレードル13に対して回動が許容されるとともに、レバーハンドル41の長手方向の移動が許容される。
【0060】
尚、上記説明ではボルト74を用いた構成について説明したが、ボルト74に替えて、例えば図5Bに示すように、スタッド79を用いてもよい。スタッド79の円筒部はねじ部が形成されていないため、カラー75を省略することができる。この場合、図5Bに示すように、スタッド79にフランジ付きブッシュ76を直接挿通することができ、部品点数を省略することができる。
【0061】
以上の構成で、オペレータがベアリング52と53に巻取ボビンB(巻取チューブ82)を取り付ける際は、図2に示すように、レバーハンドル41の把持部43を開方向に回動操作する。第1支持部61は、レバーハンドル41の回動のみを許容し、レバーハンドル41の回動中心がパッケージ駆動部18に対して相対的に移動することを規制するが、第2支持部71は、クレードル13に対するレバーハンドル41の回動と、レバーハンドル41の長手方向の移動とを許容する。このため、第1支持部61(作用点)と第2支持部71(支点)の距離の変動が許容されるため、レバーハンドル41を円滑に回動操作することができる。
【0062】
レバーハンドル41を開方向に回動操作すると、ハウジング50全体がレバーハンドル41に引っ張られるので、ケーシング181、パッケージ駆動モータ51、及びベアリング52が、付勢バネ58に抗して、他側のベアリング53から離れる方向へ移動する。ケーシング181、パッケージ駆動モータ51、及びベアリング52の移動方向は、シリンダ体56とガイド棒57とによるガイド作用により、巻取ボビンBの軸線方向と平行である。
【0063】
ベアリング52と53の間の距離を増大させた状態で、巻取ボビンBをベアリング52と53の間に位置させ、レバーハンドル41を図2の閉方向に回動操作して元の位置に戻す。すると、ケーシング181、パッケージ駆動モータ51、及びベアリング52が付勢バネ58によって他側のベアリング53へ近づく方向に、巻取ボビンBの軸線と平行に移動し、巻取ボビンBの両軸端をベアリング52と53で回転自在に保持することができる。
【0064】
尚、レバーハンドル41を回動操作すると、シリンダ体56に対してガイド棒57が摺動する。このときシリンダ体56の内側に外気が出入りする。具体的には、シリンダ体56に対してガイド棒57が伸びる際には、シリンダ体56とガイド棒57の摺動部の隙間からシリンダ体56の内側に外気が吸い込まれる。シリンダ体56に対してガイド棒57が縮む際には、シリンダ体56とガイド棒57の摺動部の隙間からシリンダ体56の外側に外気が排出される。糸巻取ユニット1の周囲の外気には風綿や繊維屑が含まれているため、シリンダ体56とガイド棒57の摺動部の隙間に風綿や繊維屑が蓄積され、シリンダ体56とガイド棒57の摺動性が徐々に低下する場合がある。
【0065】
そのため、シリンダ体56の底部(支持フランジ55が設けられている側とは反対側の端面)に通気孔59を設け、通気孔59にスポンジ状のフィルター(図示せず)を装着している。これにより、シリンダ体56に対してガイド棒57が摺動する際には、通気孔59を通して外気が出入りするため、摺動部の隙間からの外気の出入りが減少する。また、通気孔59にフィルターを装着しているため、シリンダ体56の内側に風綿や繊維屑が進入することが防止される。よって、摺動部の隙間に風綿や繊維屑が蓄積されることがなく、シリンダ体56とガイド棒57の摺動性が良好に保たれる。
【0066】
糸巻取ユニット1の運転中は、パッケージ駆動部18のパッケージ駆動モータ51が駆動し、駆動により発生する振動がハウジング50を介してレバーハンドル41に伝達される。しかしながら、振動発生源であるパッケージ駆動部18に近い第1支持部61は、レバーハンドル41の回動のみを許容し、レバーハンドル41の回動中心がパッケージ駆動部18に対して相対的に移動することを規制する構造である。パッケージ駆動部18とレバーハンドル41との間の遊びが小さく、レバーハンドル41の動きを規制することができる。このため、パッケージ駆動部18からの振動が伝達されても、レバーハンドル41の振動を抑制できる。
【0067】
パッケージ駆動部18のハウジング50とレバーハンドル41の接続部である第1支持部61には、振動吸収部材67が介設されている。このため、パッケージ駆動部18からの振動は、振動吸収部材67に吸収され、レバーハンドル41に伝達される振動を抑制している。
【0068】
以上説明した本発明の実施形態に係る糸巻取ユニット1によれば、次のような効果を有する。
【0069】
クレードル13の開閉作業を行うレバーハンドル41は、パッケージ駆動部18に対して第1支持部61で接続されている。第1支持部61は、レバーハンドル41の回動のみを許容するとともに、レバーハンドル41の回動中心がパッケージ駆動部18に対して相対的に移動することを規制する。第1支持部61により、パッケージ駆動部18とレバーハンドル41との間の遊びを少なくすることができ、レバーハンドル41の振動を抑制し、レバーハンドル41の破損を防止することができる。
【0070】
クレードル13の開閉作業を行うレバーハンドル41は、クレードル13に対して第2支持部71で接続されている。第2支持部71は、クレードル13に対するレバーハンドル41の回動と、レバーハンドル41の長手方向の移動とを許容する。このため、レバーハンドル41の円弧状の回動と、パッケージ駆動部18の平行移動による支点と作用点の距離の変動を吸収することができ、スムーズにクレードル13を開閉することができる。
【0071】
第2支持部71は、摺動軸であるボルト74と、ボルト74を挟持する保持部72とで構成される。これにより、第2支持部71を簡単な構成とすることができる。
【0072】
第1支持部61は、レバーハンドル41を回動自在に支持する回動軸であるボルト64と、ボルト64を支持する軸受けである接続部62とを備え、ボルト64と接続部62との間に振動吸収部材67を設けている。このため、パッケージ駆動部18の振動を吸収して、レバーハンドル41の振動を抑制することができる。
【0073】
振動吸収部材67は、弾性体であるため、パッケージ駆動部18の振動を効果的に吸収して、レバーハンドル41の振動を抑制することができる。
【0074】
クレードル13を装着するケーシング100には、パッケージ駆動部18との干渉を防ぐ凹部101が形成されている。パッケージPを直接回転駆動させる、いわゆるダイレクトドライブ方式の糸巻取ユニット1では、巻取チューブ82の外径が小さい場合はパッケージ駆動部18がケーシング100に干渉しやすい。しかしながら、パッケージ駆動部18との干渉を防ぐ凹部101がケーシング100に形成されているため、パッケージ駆動部18がケーシング100に干渉することを防止でき、ケーシング100やレバーハンドル41の振動を抑制することができる。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、糸巻取ユニット1の動作を制御するための構成については実施例に限定されず、例えば、巻取ボビン駆動制御部31とトラバース制御部34を、ユニット制御部38に設けてもよい。
【0076】
トラバース装置3は、アーム部材の長手方向が糸巻取ユニット1の設置方向(上下方向)に対して平行になるように構成したが、アーム部材の長手方向が糸巻取ユニット1の設置面に対して垂直になるように構成されていてもよい。また、トラバース装置3は、トラバースガイド駆動部19によってアーム部材を往復駆動させる構成としたが、接触ローラ14の近傍に無端状のタイミングベルトを配置し、このタイミングベルト31にトラバースガイド17を取り付けるとともに、タイミングベルトを、例えばパルスモータによって往復駆動する構成としてもよい。
【0077】
クレードル13の操作は、オペレータが行うこととして説明したが、オペレータだけでなく、玉揚台車によってもクレードル13の操作は行われる。玉揚台車は、糸巻取ユニット1でパッケージPが満巻きになったときに、満巻きのパッケージPをクレードル13から取り外す玉揚作業を行なう。
【0078】
上記の実施形態では、巻取ボビンBの径は巻取ボビン径センサ33により検出しているが、巻取ボビンBの径を検出できる構成であれば、その他の構成を採用してもよい。例えば、巻取ボビンBに巻き取られた糸Yの量を計測することにより、巻取ボビンBの径を算出してもよい。
【0079】
本実施形態では、自動ワインダに適用した例を説明したが、精紡機等の他の糸巻取ユニットにも適用することができる。
【符号の説明】
【0080】
1 糸巻取ユニット
2 巻取部
3 トラバース装置
4 給糸部
13 クレードル
14 接触ローラ
15 揺動軸
17 トラバースガイド
18 パッケージ駆動部
19 トラバースガイド駆動部
20 テンション付与装置
21 糸継装置
22 ヤーンクリアラ
23 アナライザ
24 サクションパイプ
25 軸
26 吸引口
27 サクションマウス
28 軸
29 マウス
31 巻取ボビン駆動制御部
32 巻取ボビン回転速度センサ
33 巻取ボビン径センサ
34 トラバース制御部
36 ローラ回転センサ
37 ローラ回転速度検出部
38 ユニット制御部
39 機台制御部
41 レバーハンドル
42 主軸部
43 把持部
44 第1軸部材
45 第2軸部材
47 逆U字状部
48 第2固定部
50 ハウジング
51 パッケージ駆動モータ
52、53 ベアリング
54 第1固定部
55 支持フランジ
56 シリンダ体
57 ガイド棒
58 付勢バネ
59 通気孔
61 第1支持部
62 接続部
63 孔部
64 ボルト
65 カラー
66 ブッシュ
67 振動吸収部材
68 ワッシャ
69 スタッド
71 第2支持部
72 保持部
73 保持溝
74 ボルト
75 カラー
76 フランジ付ブッシュ
78 ワッシャ
79 スタッド
81 給糸ボビン
82 巻取チューブ
100 ケーシング100
101 凹部101
P パッケージ
B 巻取ボビン
Y 糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージを直接回転駆動するパッケージ駆動部と、
前記パッケージ駆動部をパッケージに対して接離自在に支持するクレードルと、
前記クレードルに回動自在に支持されるとともに、前記パッケージ駆動部に接続され、前記クレードルに対して回動させることにより、前記パッケージ駆動部を前記パッケージに接離させる、レバーハンドルと、
前記パッケージ駆動部と前記レバーハンドルとを接続し、前記レバーハンドルの回動のみを許容するとともに、前記レバーハンドルの回動中心が前記パッケージ駆動部に対して相対的に移動することを規制する第1支持部と、
を備えたことを特徴とする糸巻取ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の糸巻取ユニットであって、
前記クレードルに対して前記レバーハンドルを接続し、前記クレードルに対するレバーハンドルの回動と、前記レバーハンドルの長手方向の移動とを許容する第2支持部を、更に備えたことを特徴とする糸巻取ユニット。
【請求項3】
請求項1又は2のいずれか1項に記載の糸巻取ユニットであって、
前記第2支持部は、摺動軸と、前記摺動軸を挟持する保持部とで構成される、ことを特徴とする糸巻取ユニット。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の糸巻取ユニットであって、
前記第1支持部は、前記レバーハンドルを回動自在に支持する回動軸と、前記回動軸を支持する軸受けと、前記回動軸と前記軸受けとの間に設けられた振動吸収部材と、を備えたことを特徴とする糸巻取ユニット。
【請求項5】
請求項4に記載の糸巻取ユニットであって、
前記振動吸収部材は、弾性体である、ことを特徴とする糸巻取ユニット。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の糸巻取ユニットであって、
前記クレードルを装着するケーシングを更に備え、前記ケーシングには、前記パッケージ駆動部との干渉を防ぐ凹部が形成されている、ことを特徴とする糸巻取ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−67478(P2013−67478A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206543(P2011−206543)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)