説明

糸継ぎ装置および糸継ぎ方法

【課題】撚掛けに使用される液体を同一量に安定させる。
【解決手段】液体が付加された圧縮空気を第1空気路36aを介して噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け動作を完了した後、次回の撚掛け動作の開始前に、前記撚掛け動作で空気路に在留した液体を前記圧縮空気により排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体が付加された圧縮空気を用いて糸や織糸の糸継ぎを行う糸継ぎ装置および糸継ぎ方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動ワインダ等において糸や織糸の撚掛け(糸継ぎ)を行う場合、少量の水等の液体を圧縮空気に混合した状態で行うと、品種によっては糸継ぎの品質や外観、引張強度が向上することが知られている。そして、特許文献1においては、撚掛けを行う部位をカバー部材で完全に密閉可能にし、密閉空間内で液体と圧縮空気とを用いて撚掛けを行うことによって、液体の周辺への飛散を防止しながら撚掛けを行う構成の糸継ぎ装置が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特公平5−41734号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構成では、圧縮空気と液体とを用いて撚掛けを行ったときに、一部の液体が配管等に残留し、次回の撚掛け時に、在留した液体が余分に圧縮空気に付加されてしまう場合がある。従って、上記の構成では、撚掛けが行われる毎に液体の使用量が変動し、撚掛けの品質が不安定であるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、撚掛けに使用される液体を同一量に安定させることができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体が付加された圧縮空気を噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け部材と、前記撚掛け部材に対して前記圧縮空気を前記液体と共に供給する空気路と、前記撚掛け部材での撚掛け完了後、次回の撚掛け開始前に、前記空気路に残留した液体を前記圧縮空気により除去する液体排出手段とを有する構成である。
【0007】
上記の構成によれば、撚掛け完了後から撚掛け開始前の期間に、空気路に残留した液体を除去することによって、毎回、同一量の液体を用いて撚掛けを行うことができる。これにより、安定した品質の撚掛けを実現することができる。
【0008】
また、本発明は、前記撚掛け部材から噴出される圧縮空気および液体の飛散方向を規制可能な遮蔽機構を有し、前記液体排出手段は、前記液体を除去しているときに、該液体の飛散方向を前記遮蔽機構により規制する構成である。
【0009】
上記の構成によれば、さらに、液体を除去しているときに、この液体が撚掛け部材から周辺全体に飛散することを遮蔽機構により規制することができるため、周辺機器の腐食等による不具合の発生を防止することができる。
【0010】
また、本発明は、圧縮空気により前記糸端を解撚する解撚部材を有し、前記液体排出手段は、前記液体を除去しているときに、前記解撚部材に進入した液体を前記圧縮空気により除去する構成である。
【0011】
上記の構成によれば、さらに、撚掛け時に解撚部材に進入した液体を除去することによって、液体が糸端に付着することによる解撚の不具合の発生を防止することができる。
【0012】
また、本発明は、さらに、前記撚掛け部材から噴出された圧縮空気および液体を吸引して排出可能な吸引機構を有しており、前記液体排出手段は、前記液体を除去しているときに、前記吸引機構により前記圧縮空気および液体を吸引する構成である。
【0013】
上記の構成によれば、さらに、液体を吸引して排出することができるため、液体を排出するときに飛散する量を一層低減することができる。
【0014】
また、本発明は、液体が付加された圧縮空気を空気路を介して噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け動作を完了した後、次回の撚掛け動作の開始前に、空気路に在留した液体を前記圧縮空気により排出する構成である。
【0015】
上記の構成によれば、撚掛け完了後から撚掛け開始前の期間に、空気路に残留した液体を除去することによって、毎回、同量の液体を用いて撚掛けを行うことができる。これにより、安定した品質の撚掛けを実現することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、撚掛け完了後から撚掛け開始前の期間に、空気路に残留した液体を除去することによって、毎回、同一量の液体を用いて撚掛けを行うことができることから、安定した品質の撚掛けを実現することができるという利点がある場合がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施の形態に係る糸継ぎ装置は、図11に示すように、巻取ユニット1に備えられている。巻取ユニット1は、通常、複数台が並設されており、並設方向の一端部に配置された機台制御装置とで糸条巻取機(自動ワインダー)を構成している。
【0018】
巻取ユニット1は、給糸ボビンBから解舒される紡績糸YをトラバースさせながらボビンBf上に巻き付けて、所定長で所定形状のパッケージPとするものである。また、巻取ユニット1は、巻取ユニット1を正面から見たときに、左右の一側にユニットフレーム13が設けられ、そのユニットフレーム13の側方に巻取処理を行う巻取ユニット本体14が設けられている。
【0019】
上記の巻取ユニット本体14は、ボビンBfを把持するクレードル2と紡績糸Yをトラバースさせる綾振りドラム(巻取ドラム)3とを備えている。クレードル2は、綾振りドラム3に向けて揺動自在であり、それによってボビンBfに巻き形成されたパッケージPが綾振りドラム3に対して接触または離反される。また、クレードル2には、糸切れ時にクレードル2を上げて、パッケージPを綾振りドラム3から離反させるリフトアップ機構2aと、クレードル2を上げると同時に、クレードル2に把持されたパッケージPの回転を停止させるパッケージブレーキ機構2bが取り付けられている。
【0020】
綾取りドラム3は、その表面に紡績糸をトラバースさせる螺旋状の綾振り溝3aが形成されている。また、巻取ユニット1は、給糸ボビンBと綾振りドラム3との間の糸走行経路中に、給糸ボビンBから順に、解舒補助装置4、テンション付与装置5、糸継ぎ装置7、クリアラー(糸太さ検出器)8を配設している。
【0021】
解舒補助装置4は、給糸ボビンBの解舒と共に芯管に被さる筒体を下げることにより、給糸ボビンBからの糸の解舒を補助するものである。テンション付与装置5は、走行する紡績糸Yに所定のテンションを付与するものである。図示例では、固定の櫛歯5aに対して可動の櫛歯5bを配置するゲート式のものが用いられている。櫛歯5aに対して櫛歯5bが噛み合わせ状態または解放状態になるように旋回自在になっており、その旋回はロータリー式のソレノイドにより行われる。
【0022】
糸継ぎ装置7は、糸欠点を検出して行う糸切断時、または解舒中の糸切れ時等に、給糸ボビンB側の下糸Y1と、パッケージP側の上糸Y2とを糸継ぎするものである。尚、詳細については後述する。クリアラー8は、紡績糸Yの欠陥を検出するためのものである。クリアラー8からの紡績糸Yの太さに応じた信号が図示しないアナライザーで処理され、スラブ等の糸欠点を検出する。また、このクリアラー8には、糸欠点を検出した時の糸切断用のカッター8aが付設されている。
【0023】
糸継ぎ装置7の上下には、給糸ボビンB側の下糸Y1を捕捉して案内する下糸捕捉案内手段11と、パッケージP側の上糸Y2を捕捉して案内する上糸捕捉案内手段12が設けられている。糸切断時または糸切れ時に、下糸捕捉案内手段11の吸引口11aが図示の位置で下糸Y1を捕捉し、軸11bを中心にして下から上へと旋回して糸継ぎ装置7に下糸Y1を案内する。同時に、上糸捕捉案内手段12のサクションマウス12aが図示の位置から軸12bを中心にして下から上へと旋回し、逆転させられるパッケージPから上糸Y2を捕捉し、更に軸12bを中心にして上から下へと旋回し、糸継ぎ装置7に上糸Y2を案内する。
【0024】
上記の糸継ぎ装置7は、図1に示すように、糸継ぎ装置本体21と、糸継ぎ装置本体21に着脱可能に設けられた糸継ぎユニット22とを有している。糸継ぎユニット22は、図6に示すように、ベース部材24と、ベース部材24の前面側(糸側)に設けられた第1糸案内部材25および第2糸案内部材26とを有している。第1糸案内部材25および第2糸案内部材26は、ベース部材24の左側(ユニットフレーム13側の反対側)および右側(ユニットフレーム13側)にそれぞれ着脱可能に設けられている。これらの部材24〜26は、水による腐食を受け難い金属または合成樹脂により形成されており、内部に中空状の撚掛け室23を形成している。
【0025】
上記の糸案内部材25・26は、ベース部材24に取り付けられたときに、上糸Y2および下糸Y1を通過させる糸道27となる隙間を上下方向(巻取ユニット1の立設方向)に出現させるように形成されている。また、これらの糸案内部材25・26は、糸道27を挟んで対向する内側壁に傾斜面25a・26aをそれぞれ有している。傾斜面25a・26aは、図7および図8にも示すように、糸道27から先端部にかけて糸道27の隙間を拡大させるように形成されることによって、上糸Y2および下糸Y1を糸道27に集合させるようになっている。
【0026】
また、第1糸案内部材25の外側壁は、全面が開口状態となるように形成されている。この外側壁には、蓋部材28が開口を塞ぐように着脱可能に設けられている。蓋部材28には、図9に示すように、開口穴28aが中央部に形成されている。開口穴28aは、撚掛け室23と外部とを連通させており、撚掛け室23と外部との空気の流通を良好にすることによって、撚掛け室23における水の分散を促進するようになっている。尚、蓋部材28は、開口穴28aを備えずに、第1糸案内部材25の外側壁全体を密閉するように形成されていても良い。一方、第2糸案内部材26の外側壁には、図6および図7に示すように、通過部26bが形成されている。通過部26bは、後述する図1の遮蔽機構61の遮蔽部材62を通過させる形状およびサイズに設定されている。
【0027】
上記の糸案内部材25・26が取り付けられたベース部材24は、図4に示すように、平面視矩形状に形成されている。尚、図4は、第1、第2糸案内部材25・26、蓋部材28を取り外した状態を示している。ベース部材24は、上述の第1糸案内部材25で覆われる領域の上下端部に平板状の第1立上げ壁24aと第2立上げ壁24bとを有している。第1立上げ壁24aおよび第2立上げ壁24bは、図6に示すように、第1糸案内部材25の側面部25b・25bでパッキン29を介して挟持されている。そして、第1糸案内部材25は、図示しないネジ部材で立上げ壁24a・24bに締結されることによりベース部材24に固定されている。
【0028】
また、図4に示すように、ベース部材24における第2糸案内部材26で覆われる領域には、第3立上げ壁24cが形成されている。第3立上げ壁24cは、上壁部と中間壁部と下壁部とで平面視コ字形状に形成されている。第3立上げ壁24cの上壁部と下壁部とは、図6に示すように、第2糸案内部材26の側面部26c・26cでパッキン29を介して挟持されている。そして、第2糸案内部材26は、図示しないネジ部材で第3立上げ壁24cの上壁部と下壁部とに締結されることによりベース部材24に固定されている。また、第3立上げ壁24cの中間壁部は、第2糸案内部材26の側面部26c・26cから外部に露出されており、露出面がパッキン29の端面と第2糸案内部材26の端面とに面一状となるように設定されている。
【0029】
また、図4および図5に示すように、ベース部材24の内側前面には、撚掛け部材31が設けられている。撚掛け部材31は、図10に示すように、撚掛け基部32と、撚掛け基部32の前面に形成された撚掛け部33とで構成されている。撚掛け基部32は、図4のベース部材24に埋設および固定されている。一方、撚掛け部33は、糸継部34・34の中央部に溝部35を有している。
【0030】
各糸継部34は、撚掛け対象となる上糸Y2および下糸Y1がセットされる糸継孔34aを上下方向に有している。糸継孔34aは、横断面形状がほぼ円形状に形成されており、前面側が平面状に切除されることにより開口されている。また、各糸継孔34aには、空気噴出口34bが形成されている。空気噴出口34bは、水の付加された空気を噴出させるようになっている。また、各糸継部34の空気噴出口34bは、互いに逆方向に空気を旋回させるように形成されている。これにより、撚掛け部材31は、糸継孔34aにセットされた上糸Y2および下糸Y1を水により湿らせながら空気流により絡ませて撚掛けを行うようになっている。
【0031】
上記のように構成された撚掛け部材31は、図7に示すように、糸継孔34aが糸道27と一致するようにベース部材24の前面側に設けられている。一方、ベース部材24の背面側には、撚掛けプラグ35が設けられている。撚掛けプラグ35は、出口側がベース部材24および撚掛け部材31に形成された空気路を介して上述の空気噴出口34bに連通されている。一方、撚掛けプラグ35の入口側は、図3に示すように、配管等で形成された第1空気路36aを介して撚掛けバルブ41に連通された後、圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置42に連通されている。また、第1空気路36aは、分岐路36bを有し、この分岐路36bが給水バルブ43を介して給水タンク44にも連通されている。
【0032】
上記の撚掛けバルブ41は、図2に示すように、撚掛け動作時および前処理排水動作時に開栓状態となるように切替え制御される。ここで、撚掛け動作とは、上糸Y2と下糸Y1とを圧縮空気で撚掛けする動作である。前処理廃水動作とは、撚掛け動作の前に、前回の撚掛け動作で配管等の空気路に残留した水を機外に排出する動作である。尚、前処理廃水動作の実施タイミングは、次回の撚掛け動作までに行えば良く、実施回数は、1回または複数回であっても良い。また、給水バルブ43は、撚掛け動作の直前(糸切れ後やドラム回転停止後から撚掛け動作を開始するまでの期間)に開栓状態となって所定量の水を第1空気路36aに供給するように切替え制御される。
【0033】
また、図7に示すように、ベース部材24には、撚掛け室23に開口された吸引口24dが複数箇所に形成されている。各吸引口24dは、図3に示すように、吸引バルブ45を介して吸引装置46に連通されている。尚、吸引装置46は、空気を吸引可能な構成であれば、撚掛けバルブ41の開栓時の空気流で発生する吸引力を利用した構成であっても良い。これにより、吸引バルブ45が開栓状態にされると、撚掛けに使用された空気や水を吸引口24dが撚掛け室23から吸引し、機外に排出することが可能になっている。
【0034】
上記の吸引バルブ45は、図2に示すように、前処理排水動作時および排水動作時に開栓状態となるように切替え制御される。ここで、排水動作とは、撚掛け動作中に実施される動作であり、撚掛け動作で撚掛け室23に発生した水の一部を排水する動作である。尚、排水動作の実施タイミングは、撚掛け動作と同時または撚掛け動作よりも僅かに遅延することが必要である。これは、撚掛け動作よりも吸引動作が先行すると、撚掛け前の上糸Y2および下糸Y1の糸端または糸の一部を吸い込んで位置ずれを起こさせ、撚掛け不良を招来する可能性があるからである。また、前処理排水動作時における吸引バルブ45は、撚掛けバルブ41の開栓時間よりも長時間の開栓時間、即ち、撚掛けバルブ41が閉栓した後も所定時間の開栓状態が維持されるように設定されていることが好ましい。これは、空気路に残留した水を撚掛けバルブ41からの圧縮空気で撚掛け室23に吹き飛ばしたときに、撚掛け室23に移動した水の一部を十分に吸引して機外に排出させる必要があるからである。
【0035】
上記のように構成された糸継ぎユニット22は、図1に示すように、糸継ぎ装置本体21に着脱可能に設けられている。糸継ぎユニット22の上方および下方には、図4にも示すように、解撚部材53・53がそれぞれ設けられている。これらの解撚部材53・53は、糸継ぎユニット22を中心として上下対称に配置されていると共に、糸道27を中心として左右対称に配置されている。各解撚部材53は、切断対象となる糸を案内する切断用糸案内ガイド53aと、固定対象となる糸を案内する固定用糸案内ガイド53bとを前面側に備えている。
【0036】
また、各解撚部材53は、切断用糸案内ガイド53aに一端が開口された解撚室53cを内部に有している。また、切断用糸案内ガイド53aを挟んで他方側の背面には、解撚用空気口53dが形成されている。解撚用空気口53dは、圧縮空気を噴出する解撚室53cに連通されている。これにより、解撚部材53は、解撚用空気口53dから圧縮空気を解撚室53cに流動させることによって、切断用糸案内ガイド53aの糸を解撚室53cに引き込んで解撚を行うようになっている。さらに、解撚部材53は、解撚室53cの内壁面に沿って配置された図示しない振動板を有している。振動板は、空気の流動により振動して糸を加振することによって、解撚を促進するようになっている。
【0037】
上記の解撚用空気口53dは、図3に示すように、圧縮空気供給装置42からの圧縮空気を噴出するように、解撚バルブ47を介して圧縮空気供給装置42に連通されている。解撚バルブ47は、図2に示すように、前処理排水動作時と解撚動作時と後処理排水動作時に開栓状態となるように切替え制御される。
【0038】
ここで、解撚動作とは、上述のように解撚部材53で糸端を解撚する動作である。また、前処理排水動作時に開栓する理由は、撚掛け動作時に水が解撚部材53の解撚室53cに入り込む場合があるため、解撚室53cに滞留した水を外部に吹き飛ばして乾燥状態にするためである。尚、前処理排水動作時における開栓時間は、解撚室53cでの水の残留を確実に防止するため、撚掛けバルブ41の開栓時間よりも長時間の開栓時間、即ち、撚掛けバルブ41が閉栓した後も所定時間の開栓状態が維持されるように設定されていることが好ましい。
【0039】
また、後処理排水動作は、解撚室53cの水や風綿等のゴミを吹き飛ばす動作であり、次回の解撚動作までに最低1回実施されれば良い。尚、後処理排水動作は、前処理排水動作において解撚室53cの排水(清掃)が実施されているため、糸の種類等の運転条件によっては不要である。但し、糸継ぎ後の糸走行時に、解撚室53cに水が付着していると、風綿等のゴミが解撚室53cに付着し易くなるという不具合を防止できることから、解撚動作の直後に後処理排水動作が実施されることが好ましい。
【0040】
また、図1および図5に示すように、糸継ぎユニット22を挟んで配置された解撚部材53・53の上方および下方には、上糸Y2および下糸Y1を糸継ぎユニット22に引き寄せる糸寄せレバー54と、切断用糸案内ガイド53aで案内された糸を切断するカッター55と、固定用糸案内ガイド53bで案内された糸を固定するクランプ機構56とがこの順に設けられている。
【0041】
上記の糸寄せレバー54は、糸継ぎユニット22の側方に外れた位置を回動中心として回動可能にされている。糸寄せレバー54は、回動中心を一端部とし、この一端部から他端部である先端部までが糸を保持し易いように弓なり状に湾曲されている。また、糸寄せレバー54は、2段階の回動角度で回動されるようになっている。具体的には、糸寄せレバー54が糸に接触しない待機位置に存在する場合を原点角度であるとすると、1段階目の回動角度は、糸継ぎ装置7の前面側に位置する上糸Y2および下糸Y1を糸継ぎユニット22の糸道27に集合させるように設定された角度である。2段階目の回動角度は、カッター55で切断された上糸Y2および下糸Y1の端部同士を撚掛け部材31の糸継孔34a・34aに位置させるように設定された角度である。尚、糸寄せレバー54の回動角度は、上記の2段回に限定されるものではなく、必要に応じて3段階以上であっても良い。
【0042】
また、糸継ぎユニット22の側方には、遮蔽機構61が配設されている。遮蔽機構61は、撚掛け動作時および前処理排水動作時における水の前面側への飛散を防止する撚掛け遮蔽部材62と、撚掛け動作時および前処理排水動作時における水のユニットフレーム13側への飛散を防止するベース部材壁遮蔽部材63と、これら遮蔽部材62・63を旋回および回動させる遮蔽部材回動機構64とを有している。
【0043】
上記の撚掛け遮蔽部材62は、図4に示すように、先端面が平面状に形成された遮蔽部65と、遮蔽部65の後端部を支持した遮蔽支持部材66とを有している。遮蔽部65は、撚掛け部材31の糸継孔34aの開口を完全に覆うことができるサイズおよび形状に形成されていると共に、図1および図6の通過部26bを通過可能なサイズおよび形状に形成されている。また、遮蔽支持部材66には、ベース部材壁遮蔽部材63が接続されている。ベース部材壁遮蔽部材63は、第2糸案内部材26の外側壁に対向する面が平面状に形成されていると共に、通過部26bを完全に覆うことができるサイズおよび形状に形成されている。
【0044】
上記のベース部材壁遮蔽部材63には、図5に示すように、遮蔽部材回動機構64が連結されている。遮蔽部材回動機構64は、ベース部材壁遮蔽部材63の一端を回動中心として回動させながら撚掛け遮蔽部材62を旋回させることによって、撚掛け遮蔽部材62を図6の通過部26bを介して撚掛け室23に対して進入および退出させるように設定されている。また、遮蔽部材回動機構64は、回動および旋回により遮蔽部65で糸継孔34aの開口を塞ぐと同時にベース部材壁遮蔽部材63で第2糸案内部材26の通過部26bを塞ぐように設定されている。これにより、遮蔽機構61は、撚掛け動作時および前処理排水動作時における水の前面側およびユニットフレーム13側への飛散を防止することが可能になっている。
【0045】
上記のように構成された糸継ぎ装置7等の巻取ユニット本体14の各構成部品は、図11R>1に示すように、ユニットフレーム13により支持されている。ユニットフレーム13には、解撚動作で使用される水から保護される必要のある図示しないユニット制御装置が内蔵されている。ユニット制御装置は、図2のタイミングで各構成部品を作動させるように組み上げられたプログラム等を書き換え可能に記憶した記憶部と、プログラムを実行可能な演算部と、巻取ユニット本体14に対して信号を入出力可能に接続された入出力部と、機台制御装置に対してデータ通信可能に接続された通信部とを有している。
【0046】
上記の構成において、糸継ぎ装置7の動作を図2のタイミングチャートに基づいて説明する。
給糸ボビンBから解舒される紡績糸YをトラバースさせながらボビンBf上に巻き付けてパッケージPとしているときに、例えば糸切れが発生したり、クリアラー8で検出された糸欠点が除去されること等によって、給糸ボビンB側の下糸Y1とパッケージP側の上糸Y2とが分離した状態になると、糸継ぎ装置7による糸継ぎが開始される。
【0047】
具体的には、糸切れや糸切断の状態になると、綾振りドラム3の回転が停止される。そして、前処理排水動作が実施される。先ず、図5に示すように、糸道27の前方を解放した待機姿勢の遮蔽機構61が作動され、遮蔽部材回動機構64によりベース部材壁遮蔽部材63が回動されながら、撚掛け遮蔽部材62が旋回される。この結果、撚掛け遮蔽部材62は、図6の通過部26bを通過して撚掛け室23に進入し、糸継部34の平面状の頂部に当接することによって、糸継孔34aの開口を遮蔽する。また、ベース部材壁遮蔽部材63は、図6の第2糸案内部材26の外側面およびベース部材24の第3立上げ壁24cに面状に当接することによって、通過部26bを遮蔽する。
【0048】
この後、解撚バルブ47と撚掛けバルブ41と吸引バルブ45とが開栓状態に切り替えられる。図3に示すように、解撚バルブ47が開栓されると、圧縮空気供給装置42の圧縮空気が解撚部材53・53に進行し、図4に示すように、解撚室53c・53cを通過して排出される。これにより、解撚室53cに残留している水が圧縮空気により吹き飛ばされて排出されると共に、風綿等のゴミが排出される。
【0049】
また、図3に示すように、撚掛けバルブ41が開栓されると、圧縮空気供給装置42の圧縮空気が第1空気路36aおよび撚掛けプラグ35を通過して撚掛け部材31に進行し、図10に示すように、空気噴出口34bから糸継孔34a内に噴出される。これにより、第1空気路36aおよび空気路に残留している水が圧縮空気により吹き飛ばされて糸継孔34aから排出されると共に、第1空気路36aおよび空気路の壁面が圧縮空気により乾燥される。
【0050】
上記のようにして糸継孔34aに噴出された圧縮空気および水は、糸継孔34aの開口が遮蔽部65で遮蔽されているため、糸継孔34aの前方に噴出することはなく、糸継孔34aの上側や下側、中間に配置された溝部35を通過して撚掛け室23に流動する。そして、図1に示すように、撚掛け室23に流動した圧縮空気および水は、第2糸案内部材26の通過部26bが図4の遮蔽部65で遮蔽されているため、第1糸案内部材25に設けられた蓋部材28の開口穴28aから排出される。これにより、蓋部材28の開口穴28aから圧縮空気と共に排出された水は、図11のユニットフレーム13側とは反対側に進行し、ユニットフレーム13内の電子部品等に付着することはない。
【0051】
さらに、吸引バルブ45が開栓されているため、撚掛け室23に流動した圧縮空気および水の一部は、吸引口24dにより排出される。これにより、蓋部材28の開口穴28aから排出される水が一層減少し、ユニットフレーム13への飛散が一層確実に防止される。
【0052】
上記のようにして前処理排水動作が開始され、空気路内の水が十分に除去されると、下糸捕捉案内手段11の吸引口11aが図示の位置で下糸Y1を捕捉し、軸11bを中心にして下から上へと旋回して糸継ぎ装置7の前方に下糸Y1を案内する。同時に、上糸捕捉案内手段12のサクションマウス12aが図示の位置から軸12bを中心にして下から上へと旋回し、パッケージPから上糸Y2を捕捉し、さらに軸12bを中心にして上から下へと旋回し、糸継ぎ装置7の前方に上糸Y2を案内する。
【0053】
この後、撚掛けバルブ41が閉栓状態に切り替えられる。そして、少し遅れたタイミングで解撚バルブ47および吸引バルブ45が閉栓状態に切り替えられる。これにより、撚掛けバルブ41による排水が確実に停止されるまで、解撚部材53の圧縮空気による排水および撚掛け室23の吸引による排水が継続されることによって、解撚部材53および撚掛け室23に水が残留する可能性を排除している。この後、遮蔽機構61が作動され、糸道27の前方を解放した元の待機姿勢に復帰される。
【0054】
前処理排水動作が完了すると、続いて、給水動作と第1糸寄せ動作とが実施される。給水動作においては、給水バルブ43が開栓状態に所定期間切り替えられる。そして、図3に示すように、給水タンク44から所定量の水が第1空気路36aに供給される。また、第1糸寄せ動作においては、図1に示すように、糸寄せレバー54が図示の待機位置から1段階目の回動角度で回動し、糸継ぎ装置7の前面側に位置する上糸Y2および下糸Y1を糸継ぎユニット22方向に引き寄せ、糸道27に集合させる。これにより、図5に示すように、上糸Y2は、糸道27に一致された糸継孔34aを通過し、上側に配置された解撚部材53の固定用糸案内ガイド53bの側面と、下側に配置された解撚部材53の切断用糸案内ガイド53aに案内された状態となる。一方、下糸Y1は、糸道27に一致された糸継孔34aを通過し、下側に配置された解撚部材53の固定用糸ガイド53bの側面と、上側に配置された解撚部材53の切断用糸案内ガイド53aに案内された状態となる。
【0055】
この後、クランプ動作が実施され、固定用糸案内ガイド53bで案内された上糸Y2および下糸Y1が上側および下側のクランプ機構56によりそれぞれ固定される。そして、切断動作が実施され、切断用糸案内ガイド53aで案内された下糸Y1および上糸Y2がカッター55で切断される。これらのクランプ動作および切断動作が完了すると、解撚動作が実施される。即ち、解撚バルブ47が開栓状態にされることによって、圧縮空気が解撚用空気口53dから解撚室53cに流動される。そして、切断用糸案内ガイド53aの下糸Y1および上糸Y2が上側および下側の各解撚部材53の解撚室53cに引き込まれ、糸端が解撚される。
【0056】
解撚動作が完了すると、遮蔽機構61が作動され、上述の前処理排水動作の場合と同様に、糸継孔34aおよび通過部26bが遮蔽される。この後、糸寄せレバー54が2段階目の回動角度にまで回動され、カッター55で切断された上糸Y2および下糸Y1の端部同士が撚掛け部材31の糸継孔34a・34aに位置される。この際、遮蔽部65が糸継部34の前面に当接し、糸継孔34aの上下方向を開放状態にしているため、遮蔽部65が糸に接触することはない。従って、上糸および下糸の端部同士は、正規の位置から外れることがない。
【0057】
この後、撚掛け動作が実施され、撚掛けバルブ41が開栓状態に切り替えられる。これにより、図3に示すように、圧縮空気が第1空気路36aを流動し、上述の給水動作で第1空気路36aに供給されていた所定量の水が圧縮空気で霧化され、圧縮空気と共に糸継孔34a・34に排出される。そして、図10に示すように、霧状の水が上糸Y2および下糸Y1の端部を湿らせ、圧縮空気が糸継孔34a・34aを互いに逆方向に噴出、旋回することによって、上糸Y2および下糸Y1の端部同士を絡み付かせて十分に撚掛けする。尚、この撚掛け動作時においては、上述の前処理排水動作の場合と同様に、糸継孔34aおよび通過部26bが遮蔽されているため、前側やユニットフレーム13側への水の噴出が防止されている。
【0058】
また、撚掛け動作の開始よりも僅かに遅れて排水動作が開始され、図1に示すように、撚掛け室23に圧縮空気と共に排出された水の一部が排出される。これにより、上糸Y2および下糸Y1の糸端または糸の一部が排水動作の吸引により位置ズレするという不具合が防止される。
【0059】
上記のようにして撚掛け動作が完了すると、遮蔽機構61が作動され、糸道27の前方を解放した元の待機姿勢に復帰されると共に、糸寄せレバー54が図示の待機位置に復帰される。そして、図11に示すように、綾振りドラム3が回転され、パッケージPの巻取が再開される。また、撚掛け動作が完了し、所定期間が経過すると、後処理排水動作が実施され、解撚バルブ47の開栓により解撚部材53の解撚室53cが圧縮空気により清掃される。
【0060】
以上のように、本実施形態の糸継ぎ装置7は、図1および図4に示すように、 液体が付加された圧縮空気を噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け部材31と、撚掛け部材31に対して圧縮空気を液体と共に供給する空気路(第1空気路36a等)と、撚掛け部材31での撚掛け完了後、次回の撚掛け開始前に、空気路に残留した液体を圧縮空気により除去する液体排出手段(撚掛けバルブ41、圧縮空気供給装置42、および図2の前処理排水動作、後処理排水動作等)とを有する構成である。また、図2に示すように、本実施形態の糸継ぎ方法は、液体が付加された圧縮空気を第1空気路36aを介して噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け動作を完了した後、次回の撚掛け動作の開始前に、空気路に在留した液体を液体排出手段における圧縮空気により排出するようになっている。
【0061】
上記の構成によれば、撚掛け完了後から撚掛け開始前の期間に、空気路に残留した液体を除去することによって、毎回、同一量の液体を用いて撚掛けを行うことができる。これにより、安定した品質の撚掛けを実現することができる。
【0062】
また、図1および図4に示すように、糸継ぎ装置7は、撚掛け部材31から噴出される圧縮空気および液体の飛散方向を規制可能な遮蔽機構61を有し、撚掛けバルブ41等の液体排出手段は、液体を除去しているときに、該液体の飛散方向を遮蔽機構61により規制する構成である。この構成によれば、さらに、液体を除去しているときに、この液体が撚掛け部材31から周辺全体に飛散することを遮蔽機構61により規制することができるため、周辺機器の腐食等による不具合の発生を防止することができる。
【0063】
また、糸継ぎ装置7は、さらに、撚掛け部材31から噴出された圧縮空気および液体を吸引して排出可能な吸引機構(吸引バルブ45、吸引装置46)を有しており、液体排出手段は、液体を除去しているときに、吸引機構により圧縮空気および液体を吸引する構成である。この構成によれば、さらに、液体を吸引して排出することができるため、液体を排出するときに飛散する量を一層低減することができる。
【0064】
また、図2に示すように、本実施形態における糸継ぎ方法は、液体が付加された圧縮空気を第1空気路36aを介して噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け動作を完了した後、次回の撚掛け動作の開始前に、空気路に在留した液体を液体排出手段における圧縮空気により排出する構成である。この構成によれば、撚掛け完了後から撚掛け開始前の期間に、空気路に残留した液体を除去することによって、毎回、同量の液体を用いて撚掛けを行うことができる。これにより、安定した品質の撚掛けを実現することができる。
【0065】
尚、本願実施形態において、遮蔽機構61は、撚掛け室23内において撚掛け部材31の前方を遮蔽するように構成されているが、これに限定されるものではない。遮蔽機構61は、撚掛け基部32の全体を覆って周囲を密閉するように構成されていても良い。また、遮蔽機構61は、撚掛け室23の外部において圧縮空気や水の飛散を防止するようになっていても良い。また、本実施形態においては、水を液体として用いているが、これに限定されるものもなく、糸端同士の撚掛けを良好にする性質を有する全ての液体が該当する。
【0066】
また、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】糸継ぎ装置の斜視図である。
【図2】糸継ぎ装置の動作状態を示すタイミングチャートである。
【図3】糸継ぎ装置の空気路のブロック図である。
【図4】糸継ぎ装置とベース部材との取り付け状態を正面視した説明図である。
【図5】糸継ぎ装置の正面図である。
【図6】糸継ぎユニットの斜視図である。
【図7】糸継ぎユニットの断面図である。
【図8】糸継ぎユニットの正面図である。
【図9】糸継ぎユニットの側面図である。
【図10】撚掛け部材の斜視図である。
【図11】巻取ユニットの概略構成図である。
【符号の説明】
【0068】
1 巻取ユニット
2 クレードル
3 綾振りドラム
4 解舒補助装置
5 テンション付与装置
7 糸継ぎ装置
8 クリアラー
12 上糸捕捉案内手段
12a サクションマウス
13 ユニットフレーム
14 巻取ユニット本体
21 糸継ぎ装置本体
22 糸継ぎユニット
23 撚掛け室
24a 第1立上げ壁
24b 第2立上げ壁
24c 第3立上げ壁
24d 吸引口
24 ベース部材
25 第1糸案内部材
26 第2糸案内部材
27 糸道
28 蓋部材
29 パッキン
31 撚掛け部材
32 撚掛け基部
33 撚掛け部
34 糸継部
34a 糸継孔
34b 空気噴出口
35 撚掛けプラグ
35 溝部
36a 第1空気路
41 撚掛けバルブ
42 圧縮空気供給装置
43 給水バルブ
44 給水タンク
45 吸引バルブ
46 吸引装置
47 解撚バルブ
53a 切断用糸案内ガイド
53b 固定用糸案内ガイド
53c 解撚室
53d 解撚用空気口
53 解撚部材
54 糸寄せレバー
55 カッター
56 クランプ機構
61 遮蔽機構
62 撚掛け遮蔽部材
63 ベース部材壁遮蔽部材
64 遮蔽部材回動機構
65 遮蔽部
66 遮蔽支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が付加された圧縮空気を噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け部材と、
前記撚掛け部材に対して前記圧縮空気を前記液体と共に供給する空気路と、
前記撚掛け部材での撚掛け完了後、次回の撚掛け開始前に、前記空気路に残留した液体を前記圧縮空気により除去する液体排出手段と
を有することを特徴とする糸継ぎ装置。
【請求項2】
さらに、前記撚掛け部材から噴出される圧縮空気および液体の飛散方向を規制可能な遮蔽機構を有し、
前記液体排出手段は、前記液体を除去しているときに、該液体の飛散方向を前記遮蔽機構により規制することを特徴とする請求項1に記載の糸継ぎ装置。
【請求項3】
圧縮空気により前記糸端を解撚する解撚部材を有し、
前記液体排出手段は、前記液体を除去しているときに、前記解撚部材に進入した液体を前記圧縮空気により除去することを特徴とする請求項1または2に記載の糸継ぎ装置。
【請求項4】
さらに、前記撚掛け部材から噴出された圧縮空気および液体を吸引して排出可能な吸引機構を有しており、
前記液体排出手段は、前記液体を除去しているときに、前記吸引機構により前記圧縮空気および液体を吸引することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の糸継ぎ装置。
【請求項5】
液体が付加された圧縮空気を空気路を介して噴出することにより糸端同士を撚掛けする撚掛け動作を完了した後、次回の撚掛け動作の開始前に、空気路に在留した液体を前記圧縮空気により排出することを特徴とする糸継ぎ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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