説明

納品プラン提示システム、納品プラン提示装置、制御方法、及びプログラム

【課題】顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランとして、顧客が要求する電解水の製造能力に見合った納品プランを提示すること。
【解決手段】必要量算出部114と、発生量算出部118と、電極板数算出部119と、顧客が製造機を購入するにあたり特に重視している条件に基づいて、各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択部122と、電極板数算出部119が各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、仕様選択部122が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽を備える製造機の仕様を提示する納品プランを生成する納品プラン生成部123と、納品プラン生成部123が生成した納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力部124とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、納品プラン提示システム、納品プラン提示装置、制御方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランとして、顧客が要求する電解水の製造能力に見合った納品プランを提示する納品プラン提示システム、納品プラン提示装置、当該納品プラン提示装置を制御する制御方法、並びに当該納品プラン提示装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
食中毒の主な発生原因は、微生物である。食品に付着した有害な細菌やウイルスは、体内に入ることで、急性胃腸炎を引き起こす。食中毒は、かつて夏に大量発生していたが、現在では一年を通して多くの発生を見る。
【0003】
そこで、食品工場等では、食中毒の発生原因となる微生物を殺菌するために、電解殺菌水で食材等を洗浄している。電解殺菌水は、例えば、無隔膜の電解槽で塩酸溶液を電解槽で電解し、水で適正濃度に希釈することによって製造される。即ち、電解殺菌水の製造能力は、電解槽の電解能力の制約を受けることになる。
【0004】
ところで、食品工場等で必要とされる電解殺菌水の量や濃度は、その用途によって異なる。したがって、食品工場等に電解殺菌水の製造機を導入する場合には、その用途に見合った製造機を導入する必要がある。ところが、実際に販売されている電解殺菌水の製造機では、電解殺菌水の量や濃度の製造能力が、各機種によって決まっている。そのため、現状では、電解殺菌水の製造能力が実際の用途に対して過不足ない機種を選択することは難しい。
【0005】
また、電解殺菌水の利用は、例えば、船舶におけるバラスト水の処理の分野のような、食品工業以外の分野でも期待されている。また、自動搾乳機や器具洗浄機等の各種の装置においては、電解槽を予め組み込んで設計したいというニーズがある(例えば、特許文献1、2参照。)。電解槽の機種の選択は、このような場合にも重要になる。
【0006】
上記のような課題に対しては、電解殺菌水のような電解水の製造機について、顧客のニーズに合った仕様の機種を提供することが望まれる。具体的な販売方法としては、仕様が細分化された多数の機種を製品として販売する販売方法や、オーダーメード方式の販売方法が考えられる。しかしながら、前者の販売方法では、全ての機種が顧客のニーズにあっているとは限らず、在庫を抱えてしまう虞があり、実際の用途に対して過不足ない仕様の機種を提供することができるとは限らない。また、後者の販売方法では、在庫を抱えてしまう虞はなく、実際の用途に対して過不足ない仕様の機種を提供することができるが、価格が高くなってしまうことは言うまでもない。
【0007】
そこで、販売価格とのバランスが良い別の販売方法としては、電解殺菌水の製造機の一部の部品について、数多くのパターンを用意しておき、これらの部品を組み合わせることによって顧客のニーズに合わせた機種を生産して販売するパターンオーダー方式の販売方法が考えられる。
【0008】
パターンオーダー方式の販売システムとしては、大きさの異なる商品製造用の標準サイズパターンを予め複数用意しておき、顧客の身体形状に基づいて、その顧客の身体形状に近い標準サイズパターンを特定し、その標準サイズパターンを修正して、その顧客用の商品を製造するのを支援するパターンオーダーシステムが知られている(例えば、特許文献3参照。)。このシステムでは、標準サイズパターンの寸法項目中、所定の寸法項目の組合せ複数について、その他の項目も含んだ標準サイズパターン情報を対応づけて記憶手段に記憶しておく。そして、このシステムでは、デザインや素材等に関する選択情報と、三次元身体計測装置による採寸情報の入力を受ける。そして、このシステムでは、入力された採寸情報のうち、所定の項目の寸法に基づいて記憶手段を検索して、それに対応する標準サイズパターンを特定し、入力された採寸情報のうち、その他の項目の寸法情報に基づいて、特定された標準サイズパターン情報を修正して顧客サイズパターン情報とする。そして、このシステムでは、選択情報と顧客サイズパターン情報に基づいて、その顧客の商品を製造する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−061006号公報
【特許文献2】特開2006−068184号公報
【特許文献3】特開2004−318336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に記載のパターンオーダーシステムによると、顧客にストレスを感じさせずに簡易且つ正確に身体計測し、顧客の好みや体型に合う衣服等を、在庫を抱えることなく低コストで提供することができる。しかしながら、特許文献1に記載のパターンオーダーシステムには、衣服等の他、靴やメガネ等、身に付ける商品に適用し得るパターンオーダー方式の販売方法しか記載されていない。即ち、特許文献1に記載されているパターンオーダーシステムは、上記のような電解水の製造機をパターンオーダー方式で販売するのに適用することはできない。また、現状では、電解水の製造機をパターンオーダー方式で販売するのに好適な方法は何ら知られていない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランを提示する納品プラン提示システムであって、顧客から要求されている電解水の有効成分の濃度と、顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出部と、前記電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客から要求されている前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出部と、前記必要量算出部が算出した前記有効成分の量と、前記発生量算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出部が算出した量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出部と、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択部と、前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽の仕様、又は当該電解槽を備える製造機の仕様を提示する納品プランを生成する納品プラン生成部と、前記納品プラン生成部が生成した納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力部とを備える。
【0012】
前記必要量算出部は、電解水の前記単位期間よりも短い時間の単位時間あたりの製造量の最大値が顧客から要求されている場合、当該単位時間あたりの製造量の最大値と、前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、電解水の単位期間あたりの製造量の最大値を算出し、当該算出した単位期間あたりの製造量の最大値と、顧客が要求する電解水の有効成分の濃度とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出してよい。
【0013】
前記必要量算出部は、複数の前記電解槽を用いるよう顧客から要求されている場合、前記顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値を、顧客から要求されている前記電解槽の数で除算した値を、前記顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値として、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出してよい。
【0014】
前記製造機が設置される予定の所在地の情報に基づいて、当該所在地までメンテナンス業者が出向いて前記製造機をメンテナンスし得る頻度を特定するメンテナンス頻度特定部と、前記メンテナンス頻度特定部が特定した前記製造機をメンテナンスし得る頻度と、前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、前記製造機のメンテナンスが行われてから、次にメンテナンスが行われるまでの期間に、前記製造機の想定され得る総稼働時間を算出する総稼働時間算出部と、前記電極板の寿命時間が、前記総稼働時間算出部が算出した総稼働時間よりも長いか否かを、前記各電極板についてそれぞれ判定する寿命時間判定部とを更に有し、前記発生量算出部は、前記寿命時間が前記総稼働時間よりも長いと前記寿命時間判定部が判定した電極板についてのみ、当該電極板の寿命時間と、前記総稼働時間算出部が算出した総稼働時間とに更に基づいて、前記有効成分の量を算出してよい。
【0015】
前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、当該各電極板の単価とに基づいて、当該各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の価格をそれぞれ算出する価格算出部を更に備え、前記仕様選択部は、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、前記製造機の価格がより安いことである場合、前記価格算出部が算出した前記各電解槽の価格に基づいて、より価格が安い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択してよい。
【0016】
前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、当該各電極板の寸法とに基づいて、当該各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の寸法をそれぞれ算出する寸法算出部を更に備え、前記仕様選択部は、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、前記製造機の寸法がより小さいことである場合、前記寸法算出部が算出した前記各電解槽の寸法に基づいて、より寸法が小さい、少なくとも一の電解槽の仕様を選択してよい。
【0017】
前記仕様選択部は、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、前記製造機の寿命時間が長いことである場合、より寿命時間が長い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択してよい。
【0018】
前記納品プラン生成部は、前記価格算出部が算出した前記各電解槽の価格のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の価格に基づいて決定される、当該電解槽を備える前記製造機の価格を更に提示する前記納品プランを生成してよい。
【0019】
前記納品プラン生成部は、前記寸法算出部が算出した前記各電解槽の寸法のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の寸法に基づいて決定される、当該電解槽を備える前記製造機の寸法を更に提示する前記納品プランを生成してよい。
【0020】
前記納品プラン生成部は、前記メンテナンス頻度特定部が特定した前記製造機をメンテナンスし得る頻度を更に提示する前記納品プランを生成してよい。
【0021】
本発明の第2の形態によると、顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランを提示する納品プラン提示装置であって、顧客から要求されている電解水の有効成分の濃度と、顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出部と、前記電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客から要求されている前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出部と、前記必要量算出部が算出した前記有効成分の量と、前記発生量算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出部が算出した量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出部と、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択部と、前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽の仕様、又は当該電解槽を備える製造機の仕様を提示する納品プランを生成する納品プラン生成部と、前記納品プラン生成部が生成した納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力部とを備える。
【0022】
本発明の第3の形態によると、顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランとして、顧客が要求する電解水の製造能力に見合った納品プランを提示する納品プラン提示装置を制御する制御方法であって、顧客が要求する電解水の有効成分の濃度と、顧客が要求する電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出段階と、前記製造機に備わる電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客が要求する前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの前記電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出段階と、前記必要量算出段階において算出された前記有効成分の量と、前記発生量算出段階において前記各電極板についてそれぞれ算出された前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出段階において算出された量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出段階と、顧客が前記製造機を購入するにあたり特に重視している条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択段階と、前記電極板数算出段階において前記各電極板についてそれぞれ算出された電極板数のうち、前記仕様選択段階において選択された仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽を備える前記製造機の仕様を提示する前記納品プランを生成する納品プラン生成段階と、前記納品プラン生成段階において生成された納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力段階とを備える。
【0023】
本発明の第4の形態によると、顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランとして、顧客が要求する電解水の製造能力に見合った納品プランを提示する納品プラン提示装置用のプログラムであって、前記納品プラン提示装置を、顧客が要求する電解水の有効成分の濃度と、顧客が要求する電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出部、前記製造機に備わる電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客が要求する前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの前記電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出部、前記必要量算出部が算出した前記有効成分の量と、前記発生量算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出部が算出した量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出部、顧客が前記製造機を購入するにあたり特に重視している条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択部、前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽を備える前記製造機の仕様を提示する前記納品プランを生成する納品プラン生成部、前記納品プラン生成部が生成した納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力部として機能させる。
【0024】
なおまた、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0025】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランとして、顧客が要求する電解水の製造能力に見合った納品プランを提示することができる。
【0026】
また、この発明によれば、例えば、船舶におけるバラスト水処理の分野において電解殺菌水を利用したり、自動搾乳機や器具洗浄機等の各種の装置に電解槽を予め組み込んで設計したりする場合等、様々な産業上における様々なニーズに合致した、顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランを提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】一実施形態に係る納品プラン提示システム100の利用環境の一例を示す図である。
【図2】Webサーバ110のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】Webサーバ110の電極板情報格納部111が格納している情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図4】Webサーバ110のメンテナンス業者情報格納部112が格納している情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図5】顧客が微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を入力するためのWebページ180の一例を示す図である。
【図6】Webサーバ110の納品プラン生成部123が生成するWebページ190の一例を示す図である。
【図7】Webサーバ110、及びクライアント140の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図8】Webサーバ110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0029】
図1は、一実施形態に係る納品プラン提示システム100の利用環境の一例を示す。納品プラン提示システム100は、顧客に納品すべき微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを提示するためのシステムである。なおまた、微酸性次亜塩素酸水は、この発明における「電解水」の一例であってよい。
【0030】
納品プラン提示システム100は、Webサーバ110、複数のクライアント140a、b、c、・・・(以下、クライアント140と総称する。)、及び通信回線150を備える。なおまた、Webサーバ110は、この発明における「納品プラン提示装置」の一例であってよい。
【0031】
なおまた、通信回線150は、インターネット等のコンピュータネットワーク、通信事業者のコアネットワーク、及び種々のローカルネットワークを含む。クライアント140は、携帯電話機及びPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯情報端末、並びにパーソナルコンピュータを含む。
【0032】
Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを、通信回線150を介してクライアント140に送信するコンピュータである。Webサーバ110は、納品プラン提供システム100を提供する事業者によって運用される。クライアント140は、微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを、通信回線150を介してWebサーバ110から受信するコンピュータである。クライアント140は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入しようとしている顧客や、微酸性次亜塩素酸水の製造機を顧客に販売しようとしているセールスマンによって利用される。
【0033】
納品プラン提示システム100では、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信する。具体的には、顧客から要求される条件には、微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値と、微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値と、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり重視している条件とが含まれる。Webサーバ110は、顧客から要求されている条件を示すデータを、クライアント140から受信すると、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値とに基づいて、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。そして、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に備わる電解槽の電極として選択され得る電極板の面積、電流効率、及び最適電流密度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値と、塩素の電気化学当量とに基づいて、電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する。そして、Webサーバ110は、上記のように算出した1日間あたりに必要とされ得る塩素の量と、上記のように各電極板についてそれぞれ算出した電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量とに基づいて、上記のように算出した1日間あたりに必要とされ得る量の塩素を1日間あたりに発生させるために必要な電極板数を、各電極板についてそれぞれ算出する。そして、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件に基づいて、各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、Webサーバ110は、上記のように各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、上記のように選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、その電解槽の仕様、又はその電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を提示する納品プランを生成する。そして、Webサーバ110は、このように生成した納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0034】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0035】
なおまた、塩素は、この発明における「有効成分」の一例であってよい。また、1日間は、この発明における「単位期間」の一例であってよい。また、電極板の面積、電流効率、及び最適電流密度は、この発明における「電極板の諸元」の一例であってよい。また、納品プランを示すWebページは、この発明における「納品プランを示すデータ」の一例であってよい。
【0036】
また、納品プラン提示システム100では、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値を更に要求する場合、その旨を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信する。Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値を更に要求する旨のデータを、クライアント140から受信すると、上記の1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出するにあたり、顧客から要求されている1時間あたりの製造量の最大値と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値を算出する。そして、Webサーバ110は、このように算出した1日間あたりの製造量の最大値と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度とに基づいて、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。そして、Webサーバ110は、上記のように微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成し、その納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0037】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値を更に要求する場合、その旨を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0038】
なおまた、1時間は、この発明における「単位時間」の一例であってよい。
【0039】
また、納品プラン提示システム100では、顧客は、複数の電解槽を用いた微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入しようとする場合、その所望の電解槽の数を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信する。Webサーバ110は、所望の電解槽の数を示すデータを、クライアント140から受信すると、顧客から要求されている電解水の1日間あたりの製造量の最大値を、顧客から要求されている電解槽の数で除算した値を、顧客から要求されている電解水の1日間あたりの製造量の最大値として、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。そして、Webサーバ110は、上記のように微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成し、その納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0040】
このようにして、顧客は、複数の電解槽を用いた微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入しようとする場合、その所望の電解槽の数を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0041】
また、納品プラン提示システム100では、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の定期的なメンテナンスサービスを受けようとする場合、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信する。Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県を更に示すデータを、クライアント140から受信すると、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報に基づいて、その都道府県にメンテナンス業者が出向いて微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を特定する。そして、Webサーバ110は、このように特定した微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、メンテナンス業者によってメンテナンスされてから、次にメンテナンスされるまでの期間に、微酸性次亜塩素酸水の製造機が稼働される時間として想定され得る総稼働時間を算出する。そして、Webサーバ110は、電極板の寿命時間が、このように算出した総稼働時間よりも長いか否かを、各電極板についてそれぞれ判定する。そして、Webサーバ110は、電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出するにあたり、電極板の寿命時間が総稼働時間よりも長いと判定した電極板についてのみ、その電極板の寿命時間と、算出した総稼働時間とに更に基づいて算出する。そして、Webサーバ110は、上記のように微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成し、その納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0042】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の定期的なメンテナンスサービスを受けようとする場合、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信することによって、定期的なメンテナンスサービスを受けるのに適した構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0043】
なおまた、都道府県は、この発明における「所在地」の一例であってよい。
【0044】
また、納品プラン提示システム100では、Webサーバ100は、上記のように各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、その各電極板の単価とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の価格をそれぞれ算出する。そして、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格がより安いことである場合、電解槽の仕様を選択するにあたり、このように算出した各電解槽の価格に基づいて、より価格が安い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、Webサーバ110は、上記のように微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成し、その納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0045】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格が安いことを要求する場合、その旨を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0046】
また、納品プラン提示システム100では、Webサーバ110は、上記のように各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、その各電極板の寸法とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の寸法をそれぞれ算出する。そして、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法がより小さいことである場合、電解槽の仕様を選択するにあたり、このように算出した各電解槽の寸法に基づいて、より寸法が小さい、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、Webサーバ110は、上記のように微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成し、その納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0047】
なおまた、別の実施形態としては、寸法に替えて、又は寸法と共に、電解槽の重量を算出するようにしてよい。具体的には、この別の実施形態においては、算出した電極板数と各電極板の重量とに基づいて、電解槽の重量を算出し、この重量を仕様の選択に参酌してよい。このような方法は、電解槽を壁掛けで設置する場合や、電解槽を搬送する場合を想定したときに特に有用である。
【0048】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法が小さいことを要求する場合、その旨を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0049】
また、納品プラン提示システム100では、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寿命時間がより長いことである場合、電解槽の仕様を選択するにあたり、より寿命時間が長い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、Webサーバ110は、上記のように微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成し、その納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0050】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寿命時間が長いことを要求する場合、その旨を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0051】
また、納品プラン提示システム100では、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成するにあたり、上記のように算出した各電解槽の価格のうち、上記のように選択した仕様における電解槽の価格に基づいて決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格を更に提示する納品プランを生成する。そして、Webサーバ110は、このように生成した納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0052】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格を更に示す納品プランを得ることができる。
【0053】
また、納品プラン提示システム100では、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成するにあたり、上記のように算出した各電解槽の寸法のうち、上記のように選択した仕様における電解槽の寸法に基づいて決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法を更に提示する納品プランを生成する。そして、Webサーバ110は、このように生成した納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0054】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法を更に示す納品プランを得ることができる。
【0055】
また、納品プラン提示システム100では、Webサーバ110は、微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランを生成するにあたり、上記のように特定した微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度と、メンテナンス料金とを更に提示する納品プランを生成する。そして、Webサーバ110は、このように生成した納品プランを示すWebページを、クライアント140に送信する。
【0056】
このようにして、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を更に示す納品プランを得ることができる。
【0057】
なおまた、本実施形態においては、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、納品プラン提示システム100が一のWebサーバ110を備える構成について説明したが、納品プラン提示システム100は、複数のWebサーバ110を備えてよい。
【0058】
図2は、Webサーバ110のブロック構成の一例を示す。Webサーバ110は、電極板情報格納部111、メンテナンス業者情報格納部112、要求条件データ入力受付部113、必要量算出部114、メンテナンス頻度特定部115、総稼働時間算出部116、寿命時間判定部117、発生量算出部118、電極板数算出部119、価格算出部120、寸法算出部121、仕様選択部122、納品プラン生成部123、及び納品プランデータ出力部124を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0059】
要求条件データ入力受付部113は、顧客が微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり要求する条件を示すデータの入力を受け付ける。具体的には、要求条件データ入力受付部113は、顧客が微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり要求する条件を示すデータを、クライアント140から受信すると、そのデータの入力を受け付ける。そして、要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータによって示される条件のうち、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値とを示すデータを、必要量算出部114に送る。一方、要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータによって示される条件に、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値が含まれている場合、入力を受け付けたデータによって示される条件のうち、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とを示すデータを、必要量算出部114に送る。また、要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータによって示される条件に、顧客から要求されている電解槽の数が含まれている場合、その電解槽の数を示すデータを、必要量算出部114に合わせて送る。また、要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータによって示される条件のうち、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値を示すデータを、発生量算出部118に送る。また、要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータによって示される条件に、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報が含まれている場合、入力を受け付けたデータによって示される条件のうち、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報を示すデータを、メンテナンス頻度特定部115に送り、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値を示すデータを、総稼働時間算出部116に送る。また、要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータによって示される条件に、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が含まれている場合、入力を受け付けたデータによって示される条件のうち、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件を示すデータを、仕様選択部122に送る。また、要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータの送信元のクライアント140を示すデータを、納品プランデータ出力部124に送る。
【0060】
必要量算出部114は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値とに基づいて、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。具体的には、必要量算出部114は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値とを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、そのデータによって示される顧客がから要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値とに基づいて、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。そして、必要量算出部114は、このように算出した塩素の量を示すデータを、電極板数算出部119に送る。
【0061】
また、必要量算出部114は、微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値が顧客から要求されている場合、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値を算出する。そして、必要量算出部114は、このように算出した微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度とに基づいて、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。具体的には、必要量算出部114は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、そのデータによって示される顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値を算出する。そして、必要量算出部114は、このように算出した微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値と、要求条件データ入力受付部113から受け取ったデータによって示される顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度とに基づいて、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。そして、必要量算出部114は、このように算出した塩素の量を示すデータを、電極板数算出部119に送る。
【0062】
また、必要量算出部114は、複数の電解槽を用いるよう顧客から要求されている場合、顧客から要求されている電解水の1日間あたりの製造量の最大値を、顧客から要求されている電解槽の数で除算した値を、顧客から要求されている電解水の1日間あたりの製造量の最大値として、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。具体的には、必要量算出部114は、顧客から要求されている電解槽の数を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から更に受け取ると、顧客から要求されている電解水の1日間あたりの製造量の最大値を、顧客から要求されている電解槽の数で除算した値を、顧客から要求されている電解水の1日間あたりの製造量の最大値として、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。そして、必要量算出部114は、このように算出した塩素の量を示すデータを、電極板数算出部119に送る。
【0063】
メンテナンス頻度特定部115は、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報に基づいて、その都道府県にメンテナンス業者が出向いて微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を特定する。具体的には、メンテナンス頻度特定部115は、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、そのデータによって示される微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報と、メンテナンス業者情報格納部112が格納している情報とに基づいて、その都道府県にメンテナンス業者が出向いて微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を特定する。そして、メンテナンス頻度特定部115は、このように特定した微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を示すデータを、総稼働時間算出部116、及び納品プラン生成部123に送る。
【0064】
総稼働時間算出部116は、メンテナンス頻度特定部115が特定した微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、微酸性次亜塩素酸水の製造機がメンテナンス業者によってメンテナンスされてから、次にメンテナンスされるまでの期間に、微酸性次亜塩素酸水の製造機が稼働される時間として想定され得る総稼働時間を算出する。具体的には、総稼働時間算出部116は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取り、微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を示すデータを、メンテナンス頻度特定部115から受け取ると、これらデータによって示される微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、微酸性次亜塩素酸水の製造機がメンテナンス業者によってメンテナンスされてから、次にメンテナンスされるまでの期間に、微酸性次亜塩素酸水の製造機が稼働される時間として想定され得る総稼働時間を算出する。そして、総稼働時間算出部116は、このように算出した総稼働時間を示すデータを、寿命時間判定部117に送る。
【0065】
寿命時間判定部117は、電極板の寿命時間が、総稼働時間算出部116が算出した総稼働時間よりも長いか否かを、微酸性次亜塩素酸水の電解槽の電極として選択され得る複数種類の各電極板についてそれぞれ判定する。具体的には、寿命時間判定部117は、総稼働時間を示すデータを、総稼働時間算出部116から受け取ると、電極板情報格納部111が格納している情報に基づいて、電極板の寿命時間が、総稼働時間算出部116から受け取ったデータによって示される総稼働時間よりも長いか否かを、微酸性次亜塩素酸水の電解槽の電極として選択され得る複数種類の各電極板についてそれぞれ判定する。そして、寿命時間判定部117は、電極板の寿命時間が総稼働時間よりも長いと判定した場合、その対象の電極板を示すデータを、発生量算出部118に送る。
【0066】
発生量算出部118は、電極板の面積、電流効率、及び最適電流密度と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値と、塩素の電気化学当量とに基づいて、電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量を、微酸性次亜塩素酸水の電解槽の電極として選択され得る複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する。具体的には、発生量算出部118は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、そのデータによって示される顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値と、塩素の電気化学当量と、電極板情報格納部111が格納している情報とに基づいて、電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量を、微酸性次亜塩素酸水の電解槽の電極として選択され得る複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する。そして、発生量算出部118は、このように各電極についてそれぞれ算出した塩素の量を示すデータを、電極板数算出部119に送る。
【0067】
また、発生量算出部118は、電極板の寿命時間が総稼働時間よりも長いと寿命時間判定部117が判定した電極板についてのみ、その電極板の寿命時間と、総稼働時間算出部116が算出した総稼働時間とに更に基づいて、塩素の量を算出する。具体的には、発生量算出部118は、総稼働時間を示すデータを、総稼働時間算出部116から受け取り、電極板を示すデータを、寿命時間判定部117から受け取ると、寿命時間判定部117から受け取ったデータによって示される電極板についてのみ、総稼働時間算出部116から受け取ったデータによって示される総稼働時間に更に基づいて、電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量を算出する。そして、発生量算出部118は、このように各電極板についてそれぞれ算出した塩素の量を示すデータを、電極板数算出部119に送る。
【0068】
電極板数算出部119は、必要量算出部114が算出した塩素の量と、発生量算出部118が各電極板についてそれぞれ算出した塩素の量とに基づいて、必要量算出部114が算出した量の塩素を1日間あたりに発生させるために必要な電極板数を、各電極板についてそれぞれ算出する。具体的には、電極板算出部119は、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を示すデータを、必要量算出部114から受け取り、各電極板についてそれぞれ算出された塩素の量を示すデータを、発生量算出部118から受け取ると、これらデータによって示される1日間あたりに必要とされ得る塩素の量と、各電極板についてそれぞれ算出された塩素の量とに基づいて、必要量算出部114が算出した量の塩素を1日間あたりに発生させるために必要な電極板数を、発生量算出部118が塩素の量を算出した対象の各電極板についてそれぞれ算出する。そして、電極板数算出部119は、このように各電極板についてそれぞれ算出した電極板数を示すデータを、価格算出部120、寸法算出部121、及び納品プラン生成部123に送る。
【0069】
価格算出部120は、電極板数算出部119が各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、その各電極板の単価とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の価格をそれぞれ算出する。具体的には、価格算出部120は、各電極板についてそれぞれ算出された電極板数を示すデータを、電極板数算出部119から受け取ると、そのデータによって示される各電極板についてそれぞれ算出された電極板数と、電極板情報格納部111が格納している情報とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の価格をそれぞれ算出する。そして、価格算出部120は、このように構成され得る各電解槽の価格を示すデータを、仕様選択部122、及び納品プラン生成部123に送る。
【0070】
寸法算出部121は、電極板数算出部119が各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、その各電極板の寸法とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の寸法をそれぞれ算出する。具体的には、寸法算出部121は、各電極板についてそれぞれ算出された電極板数を示すデータを、電極板数算出部119から受け取ると、そのデータによって示される各電極板についてそれぞれ算出された電極板数と、電極板情報格納部111が格納している情報とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の寸法をそれぞれ算出する。そして、価格算出部120は、このように構成され得る各電解槽の寸法を示すデータを、仕様選択部122、及び納品プラン生成部123に送る。
【0071】
仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件に基づいて、各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。具体的には、仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、そのデータによって示される微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件に基づいて、各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、仕様選択部122は、いずれの電解槽の仕様を選択したのかを示すデータを、納品プラン生成部123に送る。
【0072】
仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格がより安いことである場合、価格算出部120が算出した各電解槽の価格に基づいて、より価格が安い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。具体的には、仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件として、微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格がより安いことを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取り、各電解槽の価格を示すデータを、価格算出部120から受け取ると、価格算出部120から受け取ったデータによって示される各電解槽の価格に基づいて、より価格が安い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、仕様選択部122は、いずれの電解槽の仕様を選択したのかを示すデータを、納品プラン生成部123に送る。
【0073】
また、仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法がより小さいことである場合、寸法算出部121が算出した各電解槽の寸法に基づいて、より寸法が小さい、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。具体的には、仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件として、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法がより小さいことを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取り、各電解槽の寸法を示すデータを、寸法算出部121から受け取ると、寸法算出部121から受け取ったデータによって示される各電解槽の寸法に基づいて、より寸法が小さい、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、仕様選択部122は、いずれの電解槽の仕様を選択したのかを示すデータを、納品プラン生成部123に送る。
【0074】
また、仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寿命時間が長いことである場合、より寿命時間が長い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。具体的には、仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件として、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寿命時間がより長いことを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、電極板情報格納部111が格納している情報に基づいて、より寿命時間が長い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する。そして、仕様選択部122は、いずれの電解槽の仕様を選択したのかを示すデータを、納品プラン生成部123に送る。
【0075】
納品プラン生成部123は、電極板数算出部119が各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、仕様選択部122が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、その電解槽の仕様、又はその電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を提示する納品プランを生成する。具体的には、納品プラン生成部123は、各電極板についてそれぞれ算出された電極板数を示すデータを、電極板数算出部119から受け取り、選択された電解槽の仕様を示すデータを、仕様選択部122から受け取ると、電極板数算出部119から受け取ったデータによって示される各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、仕様選択部122から受け取ったデータによって示される選択された仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、その電解槽の仕様、又はその電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を提示する納品プランを生成する。そして、納品プラン生成部123は、このように生成した納品プランを示すWebページを、納品プランデータ出力部124に送る。
【0076】
また、納品プラン生成部123は、価格算出部120が算出した各電解槽の価格のうち、仕様選択部122が選択した仕様における電解槽の価格に基づいて決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格を更に提示する納品プランを生成する。具体的には、納品プラン生成部123は、構成され得る各電解槽の価格を示すデータを、価格算出部120から受け取り、選択された電解槽の仕様を示すデータを、仕様選択部122から受け取ると、価格算出部120から受け取ったデータによって示される構成され得る各電解槽の価格のうち、仕様選択部122から受け取ったデータによって示される選択された仕様における電解槽の価格に基づいて決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格を更に提示する納品プランを生成する。そして、納品プラン生成部123は、このように生成した納品プランを示すWebページを、納品プランデータ出力部124に送る。
【0077】
また、納品プラン生成部123は、寸法算出部121が算出した各電解槽の寸法のうち、仕様選択部122が選択した仕様における電解槽の寸法に基づいて決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法を更に提示する納品プランを生成する。具体的には、納品プラン生成部123は、構成され得る各電解槽の寸法を示すデータを、寸法算出部121から受け取り、選択された電解槽の仕様を示すデータを、仕様選択部122から受け取ると、寸法算出部121から受け取ったデータによって示される構成され得る各電解槽の寸法のうち、仕様選択部122から受け取ったデータによって示される選択された仕様における電解槽の寸法に基づいて決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法を更に提示する納品プランを生成する。そして、納品プラン生成部123は、このように生成した納品プランを示すWebページを、納品プランデータ出力部124に送る。
【0078】
また、納品プラン生成部123は、メンテナンス頻度特定部115が特定した微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を更に提示する納品プランを生成する。具体的には、納品プラン生成部123は、微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を示すデータを、メンテナンス頻度特定部115から受け取ると、そのデータによって示される微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を更に提示する納品プランを生成する。そして、納品プラン生成部123は、このように生成した納品プランを示すWebページを、納品プランデータ出力部124に送る。
【0079】
納品プランデータ出力部124は、納品プラン生成部123が生成した納品プランを示すWebページを出力する。具体的には、納品プランデータ出力部124は、クライアント140を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取り、納品プランを示すWebページを、納品プラン生成部123から受け取ると、要求条件データ入力受付部113から受け取ったデータによって示されるクライアント140に対し、納品プラン生成部123から受け取った納品プランを示すWebページが送信されるよう出力する。
【0080】
図3は、Webサーバ110の電極板情報格納部111が格納している情報の一例をテーブル形式で示す。電極板情報格納部111は、電極板ID(identifier)、面積、電流効率、最適電流密度、寿命時間、及び単価を対応付けて格納している。
【0081】
電極板IDは、微酸性次亜塩素酸水の製造機に備わる電解槽の電極として選択され得る複数種類の電極板の中で、各電極板を一意に識別するための識別符号であってよい。面積は、電極板IDによって識別される電極板の片面の板面の面積を示す値であってよい。電流効率は、電極板IDによって識別される電極板を通過する電流のうち、目的とする電極反応に使用される電流の割合を示す値であってよい。最適電流密度は、電極板IDによって識別される電極板によって、目的とする電極反応を起こすのに最適な、電極の単位面積あたりの電流の大きさを示す値であってよい。寿命時間は、電極板IDによって識別される電極板に、最適電流密度によって示される値の電流を流したときの、その電極板の寿命時間を示す値であってよい。単価は、電極板IDによって識別される電極板の単価であってよい。なおまた、単価は、電極棒がついた電極板の単価と、電極棒がついた2枚の電極板に挟まれるように中間に配置される電極板の単価が異なっていてよい。
【0082】
図4は、Webサーバ110のメンテナンス業者情報格納部112が格納している情報の一例をテーブル形式で示す。メンテナンス業者情報格納部112は、業者ID、業者名、サービスエリア、及びメンテナンス頻度を対応付けて格納している。
【0083】
メンテナンス業者情報格納部112は、微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスする複数のメンテナンス業者の中で、各メンテナンス業者を一意に識別するための識別符号であってよい。業者名は、業者IDによって識別されるメンテナンス業者の名前を示す文字列であってよい。サービスエリアは、業者IDによって識別されるメンテナンス業者が、微酸性次亜塩素酸水の製造機のメンテナンスすることができる区域を示す情報であってよい。メンテナンス頻度は、業者IDによって識別されるメンテナンス業者が、微酸性次亜塩素酸水の製造機のメンテナンスすることができる頻度を示す情報であってよい。この例では、メンテナンス頻度は、業者IDによって識別されるメンテナンス業者が、微酸性次亜塩素酸水の製造機のメンテナンスを、何日間置きにメンテナンスすることができるかを示している。
【0084】
図5は、顧客が微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を入力するためのWebページ180の一例を示す。Webページ180には、テキストボックス181〜184、リストボックス185、187、188、ラジオボタン186、及びボタン189が設けられている。
【0085】
テキストボックス181は、微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度を示す文字情報を入力するための入力領域であってよい。テキストボックス182は、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値を示す文字情報を入力するための入力領域であってよい。テキストボックス183は、微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値を示す文字情報を入力するための入力領域であってよい。テキストボックス184は、微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値を示す文字情報を入力するための入力領域であってよい。リストボックス185は、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県として、各都道府県の選択肢の中から一の都道府県を選択するための短冊状の入力領域であってよい。ラジオボタン186は、顧客が微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり重視している条件として、微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格、寸法、及び寿命時間の選択肢の中から1つだけを選択するための入力手段であってよい。リストボックス187は、顧客が希望する電解槽の数として、各数の選択肢の中から一の数を選択するための短冊状の入力領域であってよい。リストボックス188は、顧客が希望する微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランの数として、各数の選択肢の中から一の数を選択するための短冊状の入力領域であってよい。ボタン189は、カーソルが重ねられた状態で、ポインティングデバイスで指示操作されることによって、テキストボックス181〜184、リストボックス185、187、188、及びラジオボタン186に入力された内容を、Webサーバ110に送信するためのGUI(Graphical User Interface)であってよい。
【0086】
図6は、Webサーバ110の納品プラン生成部123が生成するWebページ190の一例を示す。Webページ190では、電解槽に使用する電極板の枚数、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法、微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格、及びメンテナンス頻度が提示されている。
【0087】
図7は、Webサーバ110、及びクライアント140の動作シーケンスの一例を示す。下記の動作シーケンスの説明では、図1から図6を共に参照する。
【0088】
顧客やセールスマンは、納品プラン提示システム100を利用して納品プランを得ようとする場合、クライアント140を利用して、Webサーバ110が公開しているWebサイトにアクセスする。このとき、クライアント140のディスプレイには、例えば、図5に示すようなWebページ180が表示される。顧客は、Webページ180に設けられているテキストボックス181〜184、リストボックス185、187、188、及びラジオボタン186に必要な条件を入力する。この例では、テキストボックス181に「20(ppm(mg/L))」、テキストボックス182に「6000(L)」、テキストボックス183に「700(L/h)」、テキストボックス184に「10(h)」がそれぞれ入力されたものとする。また、この例では、リストボックス185の選択肢の中から「東京都」が選択されたものとする。また、この例では、ラジオボタン186の選択肢の中から「価格」が選択されたものとする。また、この例では、ラジオボタン187の選択肢の中から「1」が選択されたものとする。また、この例では、リストボックス188の選択肢の中から「1」が選択されたものとする。そして、顧客は、ボタン189にカーソルを重ねた状態で、ポインティングデバイスで指示操作する。このようにして、クライアント140は、顧客から要求されている条件を示すデータの入力を受け付ける。
【0089】
そして、クライアント140は、上記のように入力を受け付けたデータを、Webサーバ110に送信する(S101)。Webサーバ110の要求条件データ入力受付部113は、顧客から要求されている条件を示すデータを、クライアント140から受信すると、そのデータの入力を受け付ける。要求条件データ入力受付部113は、入力を受け付けたデータの送信元のクライアント140のIP(Internet Protocol)アドレスを示すデータを、納品プランデータ出力部124に送る。また、要求条件データ入力受付部113は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」を示すデータを、発生量算出部118に送る。また、この例では、入力を受け付けたデータによって示される条件に、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値「700(L/h)」が含まれている。したがって、要求条件データ入力受付部113は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度「20(ppm(mg/L))」と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値「700(L/h)」と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」とを示すデータを、必要量算出部114に送る。また、この例では、入力を受け付けたデータによって示される条件に、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報「東京都」が含まれている。したがって、要求条件データ入力受付部113は、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報「東京都」を示すデータを、メンテナンス頻度特定部115に送り、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」を示すデータを、総稼働時間算出部116に送る。また、この例では、入力を受け付けたデータによって示される条件に、必要な電解槽の数「1」が含まれている。したがって、要求条件データ入力受付部113は、必要な電解槽の数「1」を示すデータを、必要量算出部114に送る。また、この例では、入力を受け付けたデータによって示される条件に、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件「価格」が含まれている。したがって、要求条件データ入力受付部113は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件「価格」と、顧客が希望する微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランの数「1」とを示すデータを、仕様選択部122に送る。
【0090】
そして、必要量算出部114は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度「20(ppm(mg/L))」と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値「700(L/h)」と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」と、必要な電解槽の数「1」とを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値「700(L/h)」と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」とに基づいて、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値を算出する。例えば、必要量算出部114は、下記の式(1)のようにして、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値を算出する。
【0091】
【数1】

【0092】
この例では、微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値は、700(L/h)×10(h)=7000(L)となる。そして、必要量算出部114は、このように算出した微酸性次亜塩素酸水の1日間あたりの製造量の最大値「7000(L)」と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の塩素の濃度「20(ppm(mg/L))」と、必要な電解槽の数「1(槽)」とに基づいて、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する(S102)。例えば、必要量算出部114は、下記の式(2)のようにして、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量を算出する。
【0093】
【数2】

【0094】
この例では、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量は、20(ppm(mg/L))×7000(L)/1(槽)/1000=140(g)となる。そして、必要量算出部114は、このように算出した、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量「140(g)」を示すデータを、電極板数算出部119に送る。
【0095】
一方、メンテナンス頻度特定部115は、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報「東京都」を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取ると、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県の情報「東京都」と、メンテナンス業者情報格納部112が格納している情報とに基づいて、「東京都」にメンテナンス業者が出向いて微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を特定する(S103)。例えば、メンテナンス業者情報格納部112が図4に示すような情報を格納している場合、メンテナンス頻度特定部115は、サービスエリアの情報として「東京都」が対応付けて格納されているレコードを特定する。この例では、業者ID「m001」のレコードのサービスエリアの情報として「東京都」が格納されている。したがって、メンテナンス頻度特定部115は、業者ID「m001」のレコードのメンテナンス頻度の情報として「365(日/回)」を特定する。そして、メンテナンス頻度特定部115は、このように特定した微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度「365(日/回)」を示すデータを、総稼働時間算出部116、及び納品プラン生成部123に送る。
【0096】
そして、総稼働時間算出部116は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取り、微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度「365(日/回)」を示すデータを、メンテナンス頻度特定部115から受け取ると、微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度「365(日/回)」と、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」とに基づいて、微酸性次亜塩素酸水の製造機がメンテナンス業者によってメンテナンスされてから、次にメンテナンスされるまでの期間に、微酸性次亜塩素酸水の製造機が稼働される時間として想定され得る総稼働時間を算出する(S104)。例えば、総稼働時間算出部116は、下記の式(3)のようにして、総稼働時間を算出する。
【0097】
【数3】

【0098】
この例では、総稼働時間は、10(h)×365(日/回)=3650(h)となる。そして、総稼働時間算出部116は、このように算出した総稼働時間「3650(h)」を示すデータを、寿命時間判定部117に送る。
【0099】
そして、寿命時間判定部117は、総稼働時間「3650(h)」を示すデータを、総稼働時間算出部116から受け取ると、電極板情報格納部111が格納している情報に基づいて、電極板の寿命時間が、総稼働時間「3650(h)」よりも長いか否かを、微酸性次亜塩素酸水の電解槽の電極として選択され得る複数種類の各電極板についてそれぞれ判定する(S105)。例えば、電極板情報格納部111が図3に示すような情報を格納している場合、寿命時間判定部117は、各レコードの寿命時間に格納されている値が、総稼働時間「3650(h)」よりも長いか否かをそれぞれ判定する。この例では、電極板ID「a101」、「a102」、「a103」、「a201」、「a202」、「a203」、「c101」、「c102」、及び「c103」のレコードの寿命間の値が総稼働時間「3650(h)」よりも長い。したがって、寿命時間判定部117は、これら電極板IDによって識別される電極板の寿命時間が、総稼働時間「3650(h)」よりも長いと判定する。そして、寿命時間判定部117は、電極板ID「a101」、「a102」、「a103」、「a201」、「a202」、「a203」、「c101」、「c102」、及び「c103」を示すデータを、発生量算出部118に送る。
【0100】
そして、発生量算出部118は、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」を示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取り、総稼働時間「3650(h)」を示すデータを、総稼働時間算出部116から受け取り、電極板ID「a101」、「a102」、「a103」、「a201」、「a202」、「a203」、「c101」、「c102」、及び「c103」を示すデータを、寿命時間判定部117から受け取ると、電極板ID「a101」、「a102」、「a103」、「a201」、「a202」、「a203」、「c101」、「c102」、及び「c103」によって識別される電極板についてのみ、顧客から要求されている微酸性次亜塩素酸水の製造機の1日間あたりの稼働時間の最大値「10(h)」と、塩素の電気化学当量35.5と、総稼働時間「3650(h)」と、電極板情報格納部111が格納している情報とに基づいて、電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量を算出する(S106)。例えば、発生量算出部118は、下記の式(4)のようにして、1日間あたりに発生させ得る塩素の量を算出する。
【0101】
【数4】

【0102】
この例では、電極板ID「a101」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、4(A/dm)×0.25(dm)×(90/100)×10×60×60×(35.5/96500)×(4000(h)/3650(h))≒13(g)となる。同様に、電極板ID「a102」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、52(g)となる。同様に、「a103」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、208(g)となる。同様に、「a201」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、16(g)となる。同様に、「a202」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、65(g)となる。同様に、「a203」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、261(g)となる。同様に、同様に、「c101」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、24(g)となる。同様に、「c102」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、98(g)となる。同様に、「c103」の電極板を2枚用いた1セルの電解槽により1日間あたりに発生させ得る塩素の量は、394(g)となる。そして、発生量算出部118は、このように各電極板についてそれぞれ算出した塩素の量「a101:13(g)」、「a102:52(g)」、「a103:208(g)」、「a201:16(g)」、「a202:65(g)」、「a203:261(g)」、「c101:24(g)」、「c102:98(g)」、及び「c103:394(g)」を示すデータを、電極板数算出部119に送る。
【0103】
そして、電極板算出部119は、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量「140(g)」を示すデータを、必要量算出部114から受け取り、各電極板についてそれぞれ算出された塩素の量「a101:13(g)」、「a102:52(g)」、「a103:208(g)」、「a201:16(g)」、「a202:65(g)」、「a203:261(g)」、「c101:24(g)」、「c102:98(g)」、及び「c103:394(g)」を示すデータを、発生量算出部118から受け取ると、1日間あたりに必要とされ得る塩素の量「140(g)」と、各電極板についてそれぞれ算出された塩素の量「a101:13(g)」、「a102:52(g)」、「a103:208(g)」、「a201:16(g)」、「a202:65(g)」、「a203:261(g)」、「c101:24(g)」、「c102:98(g)」、及び「c103:394(g)」とに基づいて、必要量算出部114が算出した量「140(g)」の塩素を1日間あたりに発生させるために必要な電極板数を、電極板ID「a101」、「a102」、「a103」、「a201」、「a202」、「a203」、「c101」、「c102」、及び「c103」によって識別される各電極板についてそれぞれ算出する(S107)。例えば、電極板算出部119は、下記の式(5)のようにして、必要な電極板数を算出する。
【0104】
【数5】

【0105】
この例では、電極板ID「a101」の電極板を用いる場合の必要なセル数は、(140(g)/13(g))=10.7を切り上げ端数処理して11(セル)となる。したがって、電極板ID「a101」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、11+1=12(枚)となる。同様に、電極板ID「a102」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、4(枚)となる。同様に、電極板ID「a103」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、2(枚)となる。同様に、電極板ID「a201」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、10(枚)となる。同様に、電極板ID「a202」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、4(枚)となる。同様に、電極板ID「a203」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、2(枚)となる。同様に、電極板ID「c101」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、7(枚)となる。同様に、電極板ID「c102」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、3(枚)となる。同様に、電極板ID「c103」の電極板を用いる場合の必要な電極板数は、2(枚)となる。そして、電極板数算出部119は、このように各電極板についてそれぞれ算出した電極板数「a101:12(枚)」、「a102:4(枚)」、「a103:2(枚)」、「a201:10(枚)」、「a202:4(枚)」、「a203:2(枚)」、「c101:7(枚)」、「c102:3(枚)」、及び「c103:2(枚)」を示すデータを、価格算出部120、寸法算出部121、及び納品プラン生成部123に送る。
【0106】
そして、価格算出部120は、各電極板についてそれぞれ算出された電極板数「a101:12(枚)」、「a102:4(枚)」、「a103:2(枚)」、「a201:10(枚)」、「a202:4(枚)」、「a203:2(枚)」、「c101:7(枚)」、「c102:3(枚)」、及び「c103:2(枚)」を示すデータを、電極板数算出部119から受け取ると、各電極板についてそれぞれ算出された電極板数「a101:12(枚)」、「a102:4(枚)」、「a103:2(枚)」、「a201:10(枚)」、「a202:4(枚)」、「a203:2(枚)」、「c101:7(枚)」、「c102:3(枚)」、及び「c103:2(枚)」と、電極板情報格納部111が格納している情報とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の価格をそれぞれ算出する(S108)。例えば、価格算出部120は、下記の式(6)のようにして、電解槽の価格を算出する。
【0107】
【数6】

【0108】
この例では、電極板ID「a101」の電極板によって構成される電解槽の価格は、30000(円)×2(枚)+17500(円)×10(枚)=235000(円)となる。同様に、電極板ID「a102」の電極板によって構成される電解槽の価格は、480000(円)となる。同様に、電極板ID「a103」の電極板によって構成される電解槽の価格は、1700000(円)となる。同様に、電極板ID「a201」の電極板によって構成される電解槽の価格は、330000(円)となる。同様に、電極板ID「a202」の電極板によって構成される電解槽の価格は、790000(円)となる。同様に、電極板ID「a203」の電極板によって構成される電解槽の価格は、2300000(円)となる。同様に、電極板ID「c101」の電極板によって構成される電解槽の価格は、375000(円)となる。同様に、電極板ID「c102」の電極板によって構成される電解槽の価格は、1030000(円)となる。同様に、電極板ID「c103」の電極板によって構成される電解槽の価格は、3200000(円)となる。そして、価格算出部120は、このように構成され得る各電解槽の価格「a101:235000(円)」、「a102:480000(円)」、「a103:1700000(円)」、「a201:330000(円)」、「a202:790000(円)」、「a203:2300000(円)」、「c101:3200000(円)」、「c102:1030000(円)」、及び「c103:3200000(円)」を示すデータを、仕様選択部122、及び納品プラン生成部123に送る。
【0109】
一方、寸法算出部121は、各電極板についてそれぞれ算出された電極板数「a101:12(枚)」、「a102:4(枚)」、「a103:2(枚)」、「a201:10(枚)」、「a202:4(枚)」、「a203:2(枚)」、「c101:7(枚)」、「c102:3(枚)」、及び「c103:2(枚)」を示すデータを、電極板数算出部119から受け取ると、各電極板についてそれぞれ算出された電極板数「a101:12(枚)」、「a102:4(枚)」、「a103:2(枚)」、「a201:10(枚)」、「a202:4(枚)」、「a203:2(枚)」、「c101:7(枚)」、「c102:3(枚)」、及び「c103:2(枚)」と、電極板情報格納部111が格納している情報とに基づいて、その各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の寸法をそれぞれ算出する(S109)。例えば、寸法算出部121は、下記の式(7)のようにして、電解槽の寸法を算出する。
【0110】
【数7】

【0111】
この例では、電極板ID「a101」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=0.5×100=50(mm)、奥行き=50(mm)、幅=2×1+(12−2)×0.5+(12−1)×3=40(mm)となる。同様に、同様に、電極板ID「a102」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=100(mm)、奥行き=100(mm)、幅=12(mm)となる。同様に、電極板ID「a103」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=200(mm)、奥行き=200(mm)、幅=5(mm)となる。同様に、電極板ID「a201」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=50(mm)、奥行き=50(mm)、幅=33(mm)となる。同様に、電極板ID「a202」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=100(mm)、奥行き=100(mm)、幅=12(mm)となる。同様に、電極板ID「a203」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=200(mm)、奥行き=200(mm)、幅=5(mm)となる。同様に、電極板ID「c101」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=50(mm)、奥行き=50(mm)、幅=22.5(mm)となる。同様に、電極板ID「c102」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=100(mm)、奥行き=100(mm)、幅=8.5(mm)となる。同様に、電極板ID「c103」の電極板によって構成される電解槽の寸法は、高さ=200(mm)、奥行き=200(mm)、幅=5(mm)となる。そして、価格算出部120は、このように構成され得る各電解槽の寸法(高さ×奥行き×幅)「a101:50(mm)×50(mm)×40(mm)」、「a102:100(mm)×100(mm)×12(mm)」、「a103:200(mm)×200(mm)×5(mm)」、「a201:50(mm)×50(mm)×33(mm)」、「a202:100(mm)×100(mm)×12(mm)」、「a203:200(mm)×200(mm)×5(mm)」、「c101:50(mm)×50(mm)×22.5(mm)」、「c102:100(mm)×100(mm)×8.5(mm)」、及び「c103:200(mm)×200(mm)×5(mm)」を示すデータを、仕様選択部122、及び納品プラン生成部123に送る。
【0112】
そして、この例では、仕様選択部122は、微酸性次亜塩素酸水の製造機に対する条件として顧客から重視されている条件「価格」と、顧客が希望する微酸性次亜塩素酸水の製造機の納品プランの数「1」とを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取る。したがって、仕様選択部122は、各電解槽の価格「a101:235000(円)」、「a102:480000(円)」、「a103:1700000(円)」、「a201:330000(円)」、「a202:790000(円)」、「a203:2300000(円)」、「c101:3200000(円)」、「c102:1030000(円)」、及び「c103:3200000(円)」を示すデータを、価格算出部120から受け取ると、各電解槽の価格各電解槽の価格「a101:235000(円)」、「a102:480000(円)」、「a103:1700000(円)」、「a201:330000(円)」、「a202:790000(円)」、「a203:2300000(円)」、「c101:3200000(円)」、「c102:1030000(円)」、及び「c103:3200000(円)」に基づいて、より価格が安い、1つの電解槽の仕様を選択する(S110)。この例では、仕様選択部122は、最も価格が安い電解槽の仕様として、電極板ID「a101」の電極板を用いる電解槽の仕様を選択することになる。そして、仕様選択部122は、電極板ID「a101」の電極板を用いる電解槽の仕様を選択したことを示すデータを、納品プラン生成部123に送る。
【0113】
このように、納品プラン生成部123は、微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度「365(日/回)」を示すデータを、メンテナンス頻度特定部115から受け取る。また、納品プラン生成部123は、各電極板についてそれぞれ算出した電極板数「a101:12(枚)」、「a102:4(枚)」、「a103:2(枚)」、「a201:10(枚)」、「a202:4(枚)」、「a203:2(枚)」、「c101:7(枚)」、「c102:3(枚)」、及び「c103:2(枚)」を示すデータを、電極板数119から受け取る。また、納品プラン生成部123は、構成され得る各電解槽の価格「a101:235000(円)」、「a102:480000(円)」、「a103:1700000(円)」、「a201:330000(円)」、「a202:790000(円)」、「a203:2300000(円)」、「c101:3200000(円)」、「c102:1030000(円)」、及び「c103:3200000(円)」を示すデータを、価格算出部120から受け取る。また、納品プラン生成部123は、構成され得る各電解槽の寸法(高さ×奥行き×幅)「a101:50(mm)×50(mm)×40(mm)」、「a102:100(mm)×100(mm)×12(mm)」、「a103:200(mm)×200(mm)×5(mm)」、「a201:50(mm)×50(mm)×33(mm)」、「a202:100(mm)×100(mm)×12(mm)」、「a203:200(mm)×200(mm)×5(mm)」、「c101:50(mm)×50(mm)×22.5(mm)」、「c102:100(mm)×100(mm)×8.5(mm)」、及び「c103:200(mm)×200(mm)×5(mm)」を示すデータを、寸法算出部121から受け取る。また、納品プラン生成部123は、電極板ID「a101」の電極板を用いる電解槽の仕様を選択したことを示すデータを、仕様選択部122から受け取る。したがって、納品プラン生成部123は、電極板ID「a101」の電極板を用いる仕様における電解槽の電極板数の情報「12(枚)」と、電極板ID「a101」の電極板を用いる仕様における電解槽の寸法(高さ×奥行き×幅)「50(mm)×50(mm)×40(mm)」に基づき任意の算出式によって決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法(高さ×奥行き×幅)の情報「150(mm)×150(mm)×120(mm)」と、電極板ID「a101」の電極板を用いる仕様における電解槽の価格「235000(円)」に基づき任意の算出式によって決定される、その電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格を示す情報「800000(円)」と、微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を示す情報「365(日/回)」とを顧客に提示する納品プランを示す、図6に示すようなWebページを生成する(S111)。そして、納品プラン生成部123は、このように生成した納品プランを示すWebページを、納品プランデータ出力部124に送る。
【0114】
そして、納品プランデータ出力部124は、クライアント140のIPアドレスを示すデータを、要求条件データ入力受付部113から受け取り、納品プランを示すWebページを、納品プラン生成部123から受け取ると、クライアント140のIPアドレスに対し、納品プランを示すWebページが送信されるよう出力する。
【0115】
以上説明したように、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0116】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の1時間あたりの製造量の最大値を更に要求する場合、その旨を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0117】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の定期的なメンテナンスサービスを受けようとする場合、微酸性次亜塩素酸水の製造機が設置される予定の都道府県を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信することによって、定期的なメンテナンスサービスを受けるのに適した構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0118】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格が安いことを要求する場合、その旨を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0119】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法が小さいことを要求する場合、その旨を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0120】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、微酸性次亜塩素酸水の製造機の寿命時間が長いことを要求する場合、その旨を更に示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に更に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の仕様を示す納品プランを得ることができる。
【0121】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の価格を更に示す納品プランを得ることができる。
【0122】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機の寸法を更に示す納品プランを得ることができる。
【0123】
また、納品プラン提示システム100によれば、顧客は、微酸性次亜塩素酸水の製造機を購入するにあたり、要求する条件を示すデータを、クライアント140を利用してWebサーバ110に送信すると、その条件に見合った構成の電解槽を備える微酸性次亜塩素酸水の製造機をメンテナンスし得る頻度を更に示す納品プランを得ることができる。
【0124】
納品プラン提示システム100は、様々な事業分野において有効活用することができる。例えば、船舶は、大小の様々なクラスがあり、バラスト水の処理量も様々である。新造では、バラスト水の殺菌するための微酸性次亜塩素酸水の製造機として、設計段階から大型の微酸性次亜塩素酸水の製造機を設置することもできる。しかしながら、既存の船の場合には、大型の微酸性次亜塩素酸水の製造機を搬入することは困難である。そこで、このようなケースには、設置スペースに見合った微酸性次亜塩素酸水の製造機を設計することができる納品プラン提示システム100が有効な手段となる。
【0125】
また、日本においては、上水の殺菌に塩素を使用しなければならないことが水道法によって定められている。また、近年、自治体によっては、下水の菌数を重視しているケースもある。上下水を殺菌するためには、微酸性次亜塩素酸水の製造機を導入することが望まれるが、各自治体によって求められる処理能力は様々である。そこで、このようなケースには、必要な処理能力に見合った微酸性次亜塩素酸水の製造機を設計することができる納品プラン提示システム100が有効な手段となる。
【0126】
また、植物工場においては、栽培する作物によって、微酸性次亜塩素酸水を使用すべき量が異なる。そこで、このようなケースには、栽培する作物毎に、必要な処理能力に見合った微酸性次亜塩素酸水の製造機を設計することができる納品プラン提示システム100が有効な手段となる。
【0127】
図8は、Webサーバ110をコンピュータ等の電子情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成の一例を示す。Webサーバ110は、CPU(Central Processing Unit)周辺部と、入出力部と、レガシー入出力部とを備える。CPU周辺部は、ホスト・コントローラ901により相互に接続されるCPU902、RAM(Random Access Memory)903、グラフィック・コントローラ904、及び表示装置905を有する。入出力部は、入出力コントローラ906によりホスト・コントローラ901に接続される通信インターフェイス907、ハードディスクドライブ908、及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ909を有する。レガシー入出力部は、入出力コントローラ906に接続されるROM(Read Only Memory)910、フレキシブルディスク・ドライブ911、及び入出力チップ912を有する。
【0128】
ホスト・コントローラ901は、RAM903と、高い転送レートでRAM903をアクセスするCPU902、及びグラフィック・コントローラ904とを接続する。CPU902は、ROM910、及びRAM903に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部の制御をする。グラフィック・コントローラ904は、CPU902等がRAM903内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置905上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ904は、CPU902等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0129】
入出力コントローラ906は、ホスト・コントローラ901と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ908、通信インターフェイス907、CD−ROMドライブ909を接続する。ハードディスクドライブ908は、CPU902が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェイス907は、ネットワーク通信装置991に接続してプログラム又はデータを送受信する。CD−ROMドライブ909は、CD−ROM992からプログラム又はデータを読み取り、RAM903を介してハードディスクドライブ908、及び通信インターフェイス907に提供する。
【0130】
入出力コントローラ906には、ROM910と、フレキシブルディスク・ドライブ911、及び入出力チップ912の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM910は、Webサーバ110が起動時に実行するブート・プログラム、あるいはWebサーバ110のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ911は、フレキシブルディスク993からプログラム又はデータを読み取り、RAM903を介してハードディスクドライブ908、及び通信インターフェイス907に提供する。入出力チップ912は、フレキシブルディスク・ドライブ911、あるいはパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0131】
CPU902が実行するプログラムは、フレキシブルディスク993、CD−ROM992、又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ908にインストールされ、RAM903に読み出されてCPU902により実行される。CPU902により実行されるプログラムは、Webサーバ110を、図1から図7に関連して説明した電極板情報格納部111、メンテナンス業者情報格納部112、要求条件データ入力受付部113、必要量算出部114、メンテナンス頻度特定部115、総稼働時間算出部116、寿命時間判定部117、発生量算出部118、電極板数算出部119、価格算出部120、寸法算出部121、仕様選択部122、納品プラン生成部123、及び納品プランデータ出力部124として機能させる。
【0132】
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク993、CD−ROM992の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はPD(Phase Disk)等の光学記録媒体、MD(MiniDisk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークあるいはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介したプログラムとして納品プラン提示システム100を提供してもよい。
【0133】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0134】
100 納品プラン提示システム
110 Webサーバ
111 電極板情報格納部
112 メンテナンス業者情報格納部
113 要求条件データ入力受付部
114 必要量算出部
115 メンテナンス頻度特定部
116 総稼働時間算出部
117 寿命時間判定部
118 発生量算出部
119 電極板数算出部
120 価格算出部
121 寸法算出部
122 仕様選択部
123 納品プラン生成部
124 納品プランデータ出力部
140 クライアント
150 通信回線
180 Webページ
181 テキストボックス
182 テキストボックス
183 テキストボックス
184 テキストボックス
185 リストボックス
186 ラジオボタン
187 リストボックス
188 リストボックス
189 ボタン
190 Webページ
901 ホスト・コントローラ
902 CPU
903 RAM
904 グラフィック・コントローラ
905 表示装置
906 入出力コントローラ
907 通信インターフェイス
908 ハードディスクドライブ
909 CD−ROMドライブ
910 ROM
911 フレキシブルディスク・ドライブ
912 入出力チップ
991 ネットワーク通信装置
992 CD−ROM
993 フレキシブルディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランを提示する納品プラン提示システムであって、
顧客から要求されている電解水の有効成分の濃度と、顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出部と、
前記電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客から要求されている前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出部と、
前記必要量算出部が算出した前記有効成分の量と、前記発生量算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出部が算出した量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出部と、
前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択部と、
前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽の仕様、又は当該電解槽を備える製造機の仕様を提示する納品プランを生成する納品プラン生成部と、
前記納品プラン生成部が生成した納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力部と
を備える納品プラン提示システム。
【請求項2】
前記必要量算出部は、電解水の前記単位期間よりも短い時間の単位時間あたりの製造量の最大値が顧客から要求されている場合、当該単位時間あたりの製造量の最大値と、前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、電解水の単位期間あたりの製造量の最大値を算出し、当該算出した単位期間あたりの製造量の最大値と、顧客が要求する電解水の有効成分の濃度とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する
請求項1に記載の納品プラン提示システム。
【請求項3】
前記必要量算出部は、複数の前記電解槽を用いるよう顧客から要求されている場合、前記顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値を、顧客から要求されている前記電解槽の数で除算した値を、前記顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値として、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する
請求項1又は2に記載の納品プラン提示システム。
【請求項4】
前記製造機が設置される予定の所在地の情報に基づいて、当該所在地までメンテナンス業者が出向いて前記製造機をメンテナンスし得る頻度を特定するメンテナンス頻度特定部と、
前記メンテナンス頻度特定部が特定した前記製造機をメンテナンスし得る頻度と、前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値とに基づいて、前記製造機のメンテナンスが行われてから、次にメンテナンスが行われるまでの期間に、前記製造機の想定され得る総稼働時間を算出する総稼働時間算出部と、
前記電極板の寿命時間が、前記総稼働時間算出部が算出した総稼働時間よりも長いか否かを、前記各電極板についてそれぞれ判定する寿命時間判定部と
を更に有し、
前記発生量算出部は、前記寿命時間が前記総稼働時間よりも長いと前記寿命時間判定部が判定した電極板についてのみ、当該電極板の寿命時間と、前記総稼働時間算出部が算出した総稼働時間とに更に基づいて、前記有効成分の量を算出する
請求項1から3のいずれか一項に記載の納品プラン提示システム。
【請求項5】
前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、当該各電極板の単価とに基づいて、当該各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の価格をそれぞれ算出する価格算出部
を更に備え、
前記仕様選択部は、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、前記製造機の価格がより安いことである場合、前記価格算出部が算出した前記各電解槽の価格に基づいて、より価格が安い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する
請求項1から4のいずれか一項に記載の納品プラン提示システム。
【請求項6】
前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数と、当該各電極板の寸法とに基づいて、当該各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の寸法をそれぞれ算出する寸法算出部
を更に備え、
前記仕様選択部は、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、前記製造機の寸法がより小さいことである場合、前記寸法算出部が算出した前記各電解槽の寸法に基づいて、より寸法が小さい、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する
請求項1から4のいずれか一項に記載の納品プラン提示システム。
【請求項7】
前記仕様選択部は、前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件が、前記製造機の寿命時間が長いことである場合、より寿命時間が長い、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する
請求項1から4のいずれか一項に記載の納品プラン提示システム。
【請求項8】
前記納品プラン生成部は、前記価格算出部が算出した前記各電解槽の価格のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の価格に基づいて決定される、当該電解槽を備える前記製造機の価格を更に提示する前記納品プランを生成する
請求項1から7のいずれか一項に記載の納品プラン提示システム。
【請求項9】
前記納品プラン生成部は、前記寸法算出部が算出した前記各電解槽の寸法のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の寸法に基づいて決定される、当該電解槽を備える前記製造機の寸法を更に提示する前記納品プランを生成する
請求項1から8のいずれか一項に記載の納品プラン提示システム。
【請求項10】
前記納品プラン生成部は、前記メンテナンス頻度特定部が特定した前記製造機をメンテナンスし得る頻度を更に提示する前記納品プランを生成する
請求項1から9のいずれか一項に記載の納品プラン提示システム。
【請求項11】
顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランを提示する納品プラン提示装置であって、
顧客から要求されている電解水の有効成分の濃度と、顧客から要求されている電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出部と、
前記電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客から要求されている前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出部と、
前記必要量算出部が算出した前記有効成分の量と、前記発生量算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出部が算出した量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出部と、
前記製造機に対する条件として顧客から重視されている条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択部と、
前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽の仕様、又は当該電解槽を備える製造機の仕様を提示する納品プランを生成する納品プラン生成部と、
前記納品プラン生成部が生成した納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力部と
を備える納品プラン提示装置。
【請求項12】
顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランとして、顧客が要求する電解水の製造能力に見合った納品プランを提示する納品プラン提示装置を制御する制御方法であって、
顧客が要求する電解水の有効成分の濃度と、顧客が要求する電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出段階と、
前記製造機に備わる電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客が要求する前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの前記電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出段階と、
前記必要量算出段階において算出された前記有効成分の量と、前記発生量算出段階において前記各電極板についてそれぞれ算出された前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出段階において算出された量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出段階と、
顧客が前記製造機を購入するにあたり特に重視している条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択段階と、
前記電極板数算出段階において前記各電極板についてそれぞれ算出された電極板数のうち、前記仕様選択段階において選択された仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽を備える前記製造機の仕様を提示する前記納品プランを生成する納品プラン生成段階と、
前記納品プラン生成段階において生成された納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力段階と
を備える制御方法。
【請求項13】
顧客に納品すべき電解水の製造機の納品プランとして、顧客が要求する電解水の製造能力に見合った納品プランを提示する納品プラン提示装置用のプログラムであって、前記納品プラン提示装置を、
顧客が要求する電解水の有効成分の濃度と、顧客が要求する電解水の単位期間あたりの製造量の最大値とに基づいて、前記単位期間あたりに必要とされ得る前記有効成分の量を算出する必要量算出部、
前記製造機に備わる電解槽の電極として選択され得る電極板の諸元と、顧客が要求する前記製造機の単位期間あたりの稼働時間の最大値と、前記有効成分の電気化学当量とに基づいて、前記電極板を2枚用いた1セルの前記電解槽により前記単位期間あたりに発生させ得る前記有効成分の量を、複数種類の各電極板についてそれぞれ算出する発生量算出部、
前記必要量算出部が算出した前記有効成分の量と、前記発生量算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した前記有効成分の量とに基づいて、前記必要量算出部が算出した量の前記有効成分を前記単位期間あたりに発生させるために必要な電極板数を、前記各電極板についてそれぞれ算出する電極板数算出部、
顧客が前記製造機を購入するにあたり特に重視している条件に基づいて、前記各電極板によってそれぞれ構成され得る各電解槽の仕様のうち、少なくとも一の電解槽の仕様を選択する仕様選択部、
前記電極板数算出部が前記各電極板についてそれぞれ算出した電極板数のうち、前記仕様選択部が選択した仕様における電解槽の電極板数の情報を含む、当該電解槽を備える前記製造機の仕様を提示する前記納品プランを生成する納品プラン生成部、
前記納品プラン生成部が生成した納品プランを示すデータを出力する納品プランデータ出力部
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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