説明

紙カートン

【課題】内容物が減って残りが少なくなった時に小さなサイズにして減容化を図ることができる紙カートンを提供する。
【解決手段】前面パネル12にはその中央に側面パネルの幅と略同じ幅の前方横断領域12が区画され、背面パネルにはその中央に側面パネルの幅と略同じ幅の後方横断領域が区画されており、上部ミシン目と側部ミシン目とで囲まれる部分を蓋部分として開封した後に前方横断領域12aの上辺mをヒンジとして開閉可能になり、前方横断領域12aの下側辺αは破断可能で、開封後の蓋部分は前方横断領域12aとともに除去可能になっており、それらの除去と共に側面パネル15の一部をも除去することにより、背面パネルはその後方横断領域における上下辺のところで屈曲可能になる。背面パネルを後方横断領域における上下辺のところで折り曲げて、後方横断領域より下方の部分に上方の部分を被せることにより、箱としての容積を大幅に減らせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚紙からなる紙カートンの技術分野に属し、特に、収納した内容物を小出しで食したり使用したりするのに好適な紙カートンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えばシリアル食品は、大きな袋に入れたものをさらに紙カートンに入れた状態で販売されている。すなわち、少量ずつ小出しして食べることを考慮し、残った分を保存しやすくするために外箱として紙カートンを使用している。また、洗剤などは少量ずつ小出しして使用するため、これを収納するのにも同様な形状の紙カートンが利用されている。
【特許文献1】特開平5−97138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記したような紙カートンは、内容物が徐々に減少しても、紙カートンの方はそのままのサイズであるため、内容物を消費する途中では、内容物が減って少なくなっても余計な保管スペースが必要である。また、内容物の量が外から見ただけでは分からず、買い時を逃してしまうようなこともあった。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内容物が減って残りが少なくなった時に小さなサイズにして減容化を図ることができる紙カートンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明の紙カートンは、前面パネルと背面パネルとそれらの両側にそれぞれ位置する側面パネルとにより胴部が形成され、各側面パネルの下辺に連設した下側折込みフラップをそれぞれ折り曲げてから、前面パネルと背面パネルの下辺にそれぞれ連設した底面パネルを重ねて貼り合わせることで底部閉鎖部が形成され、各側面パネルの上辺に連設した上側折込みフラップをそれぞれ折り曲げてから、背面パネルの上辺に連設した上面内側パネルと前面パネルの上辺に連設した上面外側パネルを順次折り曲げて貼り合わせることで上部閉鎖部が形成される直方体形状の紙カートンであって、前面パネルにはその中央に側面パネルの幅と略同じ幅の前方横断領域が区画され、背面パネルにはその中央に側面パネルの幅と略同じ幅の後方横断領域が区画されており、上面内側パネルは上側折込みフラップと貼り合わせられており、上面外側パネルには上部ミシン目により開封手段が設けられており、前面パネルの両側辺にはその上辺の両端から前方横断領域の上辺に至る側部ミシン目がそれぞれ形成されており、上部ミシン目と側部ミシン目とで囲まれる部分はこれらを蓋部分として開封した後に前方横断領域の上辺をヒンジとして開閉可能になり、前方横断領域の下側辺は破断可能で、開封後の蓋部分は前方横断領域とともに除去可能になっており、それらの除去と共に側面パネルの一部をも除去することにより、背面パネルはその後方横断領域における上下辺のところで屈曲可能になることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の紙カートンは、上部ミシン目と側部ミシン目とで囲まれる部分を蓋部分として開封した後、その蓋部分を開閉して内容物を取り出すという通常の使い方ができる一方、内容物が減って残り少なくなってきた時には、蓋部分をそのまま引っ張って前方横断領域とともに除去した状態としてから、背面パネルをその後方横断領域における上下辺のところで折り曲げて、後方横断領域より下方の部分に上方の部分を被せることにより、箱としての容積を大幅に減らすことができる。そして、減容化した紙カートンは、後方横断領域より上方の部分は下方の部分に対して外から覆うようにしてピッタリと嵌まるので、閉鎖状態を保持することができ、また両手で把持して簡単に開けることもできるというリクローズ機能を有したものとなる。また、紙カートンのサイズを小さくして減容化することで、内容物の残りが少ないことが見た目で分かることから、買い時を逃すようなことも防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】
図1は本発明に係る紙カートンの一例を示す斜視図、図2は図1の紙カートンを形成するブランクの平面図である。
【0009】
図1の紙カートンA1 はシリアル食品が入った袋を収納して販売形態としたもので、外観は縦に長い直方体形状であり、図2に示すブランクB1 を組み立てて作製される。
【0010】
ブランクB1 は、紙カートン用の板紙を打ち抜いて形成したもので、図示のように、折線a,b,c,dを介して糊代フラップ11、前面パネル12、側面パネル13、背面パネル14、側面パネル15が順次連設されている。前面パネル12の下辺には折線eを介して底面パネル16が連設され、上辺には折線fを介して上面外側パネル17が連設されており、側面パネル13の下辺には折線gを介して下側折込みフラップ18が連設され、上辺には折線hを介して上側折込みフラップ19が連設されており、背面パネル14の下辺には折線iを介して底面パネル20が連設され、上辺には折線jを介して上面内側パネル21が連設されており、側面パネル15の下辺には折線kを介して下側折込みフラップ22が連設され、上辺には折線lを介して上側折込みフラップ23が連設されている。
【0011】
前面パネル12にはその中央に側面パネル13,15の幅より僅かに広い幅の前方横断領域12aが上辺の折線mと下辺の胴部ミシン目αとにより区画され、背面パネル14にはその中央に側面パネル13,15の幅より僅かに広い幅の後方横断領域14aが上辺の折線nと下辺の折線oとにより区画されている。通常、前方横断領域12aと後方横断領域14aの幅は側面パネル13,15の幅より1〜2mm程度大きくする。また,前方横断領域12aと後方横断領域14aの幅は同じにする必要はないが、その場合でも後方横断領域14aの幅は側面パネル13,15の幅より1〜2mm程度大きくする。
【0012】
前面パネル12の上辺に連設した上面外側パネル17には、先端中央部に破断可能な摘み部分17aが区画されるとともに、その摘み部分17aの根元から末広がりに伸びて両側縁に至る開封用の上部ミシン目β1 が形成され、前面パネル12の両側辺にはその上辺の両端から前方横断領域12aの上辺に至る開封用の側部ミシン目β2 がそれぞれ形成されている。これらの上部ミシン目β1 と側部ミシン目β2 とで囲まれる部分は開封されることで蓋部分となる部位である。また、背面パネル14の上辺に連接した上面内側パネル21には上面外側パネル17の摘み部分17aに対応して差込み用のスリット21aが形成されている。
【0013】
側面パネル13,15には、前面パネル12の前方横断領域12aと背面パネル14の後方横断領域14aに隣接する部位に同じ形状の除去領域13a,15aと折込み領域13b,15bが設けられている。
【0014】
側面パネル13の除去領域13aは、後方横断領域14aの上辺端部から斜め下方に伸びて前方横断領域12aの下辺端部に至るミシン目γ1 と、後方横断領域14aの上辺端部から斜め上方に伸びて前面パネル12の側辺に至るミシン目γ2 と、前面パネル12の側辺とにより区画された三角形状の部分であり、蓋部分と前方横断領域12aを除去する際に、ミシン目γ1 ,γ2 のところで破断されて一緒に除去される部分である。また、側面パネル13の折込み領域13bは、後方横断領域14aの上辺端部から斜め下方に伸びて前方横断領域12aの下辺端部に至るミシン目γ1 と、前方横断領域12aの下辺端部と後方横断領域14aの下辺端部とを結ぶ横方向の折線pと、背面パネル14の側辺とにより区画された三角形状の部分であり、除去領域13aを除去した後で、中央の折線qのところで折り込まれるようになっている。なお、この中央の折線qは、折り曲げやすくするために、折罫の途中に切込線のあるリード罫により形成されている。
【0015】
側面パネル15の除去領域15a、折込み領域15bは、背面パネル14の縦方向中心線に関して側面パネル13の除去領域13a、折込み領域13bと対称になるように設けられている。すなわち、側面パネル15には後方横断領域14aの下辺を延長した折線rが設けられており、除去領域15aは、後方横断領域14aの上辺端部から斜め下方に伸びて折線rの端部に至るミシン目γ1 と、後方横断領域14aの上辺端部から斜め上方に伸びて側面パネル14の側辺に至るミシン目γ2 と、側面パネル14の側辺とにより区画された三角形状の部分である。また、折込み領域15bは、後方横断領域14aの上辺端部から斜め下方に伸びて折線rの端部に至るミシン目γ1 と、後方横断領域14aの下辺を延長した折線rと、背面パネル14の側辺とにより区画された三角形状の部分であり、中央にリード罫からなる折線sが形成されている。そして、ブランクB1 を組み立てる際に側面パネル15はその側辺に沿って糊代フラップ11と貼り合わせられるので、糊代フラップ11には側面パネル15のミシン目γ1 ,γ2 が重なる位置に同じくミシン目γ1 ,γ2 が形成されている。
【0016】
このブランクB1 は、糊代フラップ11の表側を側面パネル15の端部裏側に貼り合わせたサック貼り状態で折り畳まれる。そして、この折り畳んだブランクB1 を図1の紙カートンA1 に組み立てるには、まず、折り畳んだブランクB1 を角筒状に起こした後、各側面パネル13,15の上辺に連設した上側折込みフラップ19,23を折り曲げてから、上面内側パネル21、上面外側パネル17をこの順で折り曲げて貼り合わせることで上部を閉鎖する。この時、上面内側パネル21と上側折込みフラップ19,23とを貼り合わせるようにする。また、上面外側パネル17は上部ミシン目β1 の外側にある2つの領域で上面内側パネル21と貼り合わせる。
【0017】
このように、上部を閉鎖した後、下方から内容物を投入する。この場合、この例ではシリアル食品入りの袋を投入する。次いで、各側面パネル13,15の下辺に連設した下側折込みフラップ18,22を折り込んでから、底面パネル16,20を順次折り曲げて貼り合わせることで底部を形成する。このようにして図1に示す内容物が入った紙カートンA1 が組み立てられる。
【0018】
この紙カートンA1 は、図3に示すように、上面外側パネル17の摘み部分17aを引っ張って、上部ミシン目β1 と側部ミシン目β2 を破断することで、上部ミシン目β1 と側部ミシン目β2 とで囲まれる部分を蓋部分として開封することができる。この時、前方横断領域12aの上辺にある折線mがヒンジ部分となる。図3は開封状態で中の袋Pが見える状態を示している。このように開封した後、袋Pを破って中のシリアル食品を取り出すことができる。そして、シリアル食品を食べる分だけ取り出した後は、図4に示すように、開封した蓋部分を戻し、その先端にある摘み部分17aを上面内側パネル21のスリット21aに差し込んで閉じることができる。
【0019】
袋Pの中のシリアル食品が減って残りが少なくなってくると、袋Pに対する紙カートンA1 の箱としての容積は相対的に大きくなる。そこで、この紙カートンA1 は、内容物が前方横断領域12aより下方に入る程度のサイズになった時に、次の手順により小さくして減容化を図ることができる。
【0020】
まず、図5に示すように、前方横断領域12aを下辺の胴部ミシン目αで破断して蓋部分とともに除去する。この時、側面パネル13,15の除去領域13a,15aも斜め方向のミシン目γ1 ,γ2 で破断して一緒に除去する。次いで、図6に示すように、小さくした袋Pを入れた状態で、折込み部分13b,15bを折線sで内側に折込みながら、背面パネル14をその後方横断領域14aにおける上下の折線n,oところで折り曲げ、図7に示す如く後方横断領域14aより下方の部分に上方の部分を被せる。これにより、紙カートンA1 は箱としての容積を大幅に減らすことができる。そして、後方横断領域14aより上方の部分は下方の部分に対して外から覆うようにしてピッタリと嵌まった状態で閉鎖することができる。また、内容物を取り出す時は、両手で把持して簡単に開けることができる。
【0021】
図8は図1に示す紙カートンの変形例を示す斜視図、図9は図8の紙カートンを形成するブランクの平面図である。この紙カートンA2 とブランクB2 は、先に説明した紙カートンA1 とブランクB1 とは側面パネル13,15の構造が異なるだけでそれ以外の部分は同じ構造であるため、同じ部位には同じ符号を付してある。
【0022】
ブランクB2 の側面パネル13,15にも、前面パネル12の前方横断領域12aと背面パネル14の後方横断領域14aに隣接する部位に同じ形状の除去領域13a,15aと折込み領域13b,15bが設けられているが、これらの形状は図2に示すものとは異なっている。
【0023】
側面パネル13には、前方横断領域12aの下辺端部と後方横断領域14aの下辺端部とを結ぶ横方向の折線pと、前方横断領域12aの上辺端部と後方横断領域14aの上辺端部とを結ぶ横方向の折線tとが設けられている。そして、この平行な2本の折線p,tと側面パネル13の両側辺とで囲まれる正方形の部分は、対角線により4つの三角形に区画されており、直交する2本の対角線のうち前方横断領域12aに隣接する三角形を区画する部分がミシン目γ3 となり、残りが折線q,uで形成されている。したがって、前方横断領域12aに隣接する三角形が除去領域13aになっており、蓋部分と前方横断領域12aを除去する際に、ミシン目γ3 のところで破断されて一緒に除去される。また、その三角形以外の部分が折込み領域13bであり、除去領域13aを除去した後で、2本の折線q,vのところで折り込まれるようになっている。なお、これらの折線q,vは、折り曲げやすくするために、折罫の途中に切込線のあるリード罫により形成されている。
【0024】
側面パネル15には、後方横断領域14aの下辺を延長した折線rと、同じく後方横断領域14aの上辺を延長した折線vとが設けられている。そして、この平行な2本の折線r,vと側面パネル15の両側辺とで囲まれる正方形の部分は、対角線により4つの三角形に区画されており、直交する2本の対角線のうち後方横断領域14aと反対側に位置する三角形を区画する部分がミシン目γ3 となり、残りが折線s,wで形成されている。そして、ブランクB2 を組み立てる際に側面パネル15はその側辺に沿って糊代フラップ11と貼り合わせられるので、糊代フラップ11には側面パネル15のミシン目γ3 が重なる位置に同じくミシン目γ3 が形成されている。したがって、組立状態では、前方横断領域12aに隣接する三角形が除去領域15aになっており、蓋部分と前方横断領域12aを除去する際に、ミシン目γ3 のところで破断されて一緒に除去される。また、その三角形以外の部分が折込み領域15bであり、除去領域15aを除去した後で、2本の折線s,wのところで折り込まれるようになっている。なお、これらの折線s,wは、折り曲げやすくするために、折罫の途中に切込線のあるリード罫により形成されている。
【0025】
また、このブランクB2 では、前面パネル12に前方横断領域12aを区画している下辺の胴部ミシン目αの両端から下方に向けてそれぞれ所定長さのスリット12bを設けている。すなわち、前面パネル12の左右両側にある折線a,bの一部分をスリット12bとしている。
【0026】
このブランクB2 は先に説明したブランクB1 の場合と同じ手順で組み立てることにより、図8に示す紙カートンA2 が得られる。また、紙カートンA2 は先に説明した紙カートンA1 と同じように開封して使用される。そして、箱としての容積を小さくする手順も同じであるが、その時の側面パネルの変形の仕方が異なる。
【0027】
まず、図10に示すように、前方横断領域12aを下辺の胴部ミシン目αで破断して蓋部分とともに除去する。この時、側面パネル13,15の除去領域13a,15aをミシン目γ3 で破断して一緒に除去する。次いで、図11に示すように、小さくした袋Pを入れた状態で、折込み部分13b,15bを折線r,s,v,wで内側に折込みながら、背面パネル14をその後方横断領域14aにおける上下の折線n,oところで折り曲げ、図7に示す如く後方横断領域14aより下方の部分に上方の部分を被せる。この時、前面パネル12にスリット12bを形成してあるので、このスリット12bの両側の部分を撓ませながら被せることができる。これにより、紙カートンA1 は箱としての容積を大幅に減らすことができる。そして、後方横断領域14aより上方の部分は下方の部分に対して外から覆うようにしてピッタリと嵌まった状態で閉鎖することができる。また、内容物を取り出す時は、両手で把持して簡単に開けることができる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による紙カートンは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
【0029】
例えば、上記の例では、背面パネル14をその後方横断領域14aにおける上下辺のところで屈曲させて箱としての容積を減少させる時に、側面パネル13,15に折込み部分を形成するようにしたが、この折込み部分の形状は上記した2つの例に限るものではなく、背面パネル14がその後方横断領域14aにおける上下辺のところで屈曲可能になりさえすれば任意である。また、蓋部分と前方横断領域とを除去する時に、この折込み部分のところを全て除去するような構成にしてもよい。
【0030】
また、上記の例では、先端中央部に摘み部分のある開封手段を上面外側パネルに設けたが、このような摘み部分のない開封手段を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る紙カートンの一例を示す斜視図である。
【図2】図1の紙カートンを形成するブランクの平面図である。
【図3】図1の紙カートンを開封した状態で示す説明図である。
【図4】図1の紙カートンを開封した後で閉じる様子を示す説明図である。
【図5】図1の紙カートンを開封した後でその蓋部分と前方横断領域を除去する様子を示す説明図である。
【図6】図1の紙カートンを減容化する様子を示す説明図である。
【図7】図1の紙カートンを減容化した状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示す紙カートンの変形例を示す斜視図である。
【図9】図8の紙カートンを形成するブランクの平面図である。
【図10】図8の紙カートンを開封した後でその蓋部分と前方横断領域を除去する様子を示す説明図である。
【図11】図8の紙カートンを減容化する様子を示す説明図である。
【図12】図8の紙カートンを減容化した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
1 ,A2 紙カートン
1 ,B2 ブランク
a〜w 折線
α 胴部ミシン目
β1 上部ミシン目
β2 側部ミシン目
γ1 ,γ2 ,γ3 ミシン目
11 糊代フラップ
12 前面パネル
12a 前方横断領域
12b スリット
13 側面パネル
13a 除去領域
13b 折込み領域
14 背面パネル
14a 後方横断領域
15 側面パネル
15a 除去領域
15b 折込み領域
16 底面パネル
17 上面外側パネル
17a 摘み部分
18 下側折込みフラップ
19 上側折込みフラップ
20 底面パネル
21 上面内側パネル
21a スリット
22 下側折込みフラップ
23 上側折込みフラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面パネルと背面パネルとそれらの両側にそれぞれ位置する側面パネルとにより胴部が形成され、各側面パネルの下辺に連設した下側折込みフラップをそれぞれ折り曲げてから、前面パネルと背面パネルの下辺にそれぞれ連設した底面パネルを重ねて貼り合わせることで底部閉鎖部が形成され、各側面パネルの上辺に連設した上側折込みフラップをそれぞれ折り曲げてから、背面パネルの上辺に連設した上面内側パネルと前面パネルの上辺に連設した上面外側パネルを順次折り曲げて貼り合わせることで上部閉鎖部が形成される直方体形状の紙カートンであって、前面パネルにはその中央に側面パネルの幅と略同じ幅の前方横断領域が区画され、背面パネルにはその中央に側面パネルの幅と略同じ幅の後方横断領域が区画されており、上面内側パネルは上側折込みフラップと貼り合わせられており、上面外側パネルには上部ミシン目により開封手段が設けられており、前面パネルの両側辺にはその上辺の両端から前方横断領域の上辺に至る側部ミシン目がそれぞれ形成されており、上部ミシン目と側部ミシン目とで囲まれる部分はこれらを蓋部分として開封した後に前方横断領域の上辺をヒンジとして開閉可能になり、前方横断領域の下側辺は破断可能で、開封後の蓋部分は前方横断領域とともに除去可能になっており、それらの除去と共に側面パネルの一部をも除去することにより、背面パネルはその後方横断領域における上下辺のところで屈曲可能になることを特徴とする紙カートン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−127095(P2008−127095A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−318052(P2006−318052)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】