説明

紙幣両替システム

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパチンコ台等の遊技機が多数列設された島で用いられる紙幣両替システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、遊技場、例えばパチンコホールにおいては、多数のパチンコ台、複数の台間玉貸機、および端部に設置される両替機等によって所謂島が形成されている。このような島内に設置される台間玉貸機は、低額紙幣(千円紙幣)や硬貨を受入れ、その投入金額あるいは選択ボタンにより指定された金額に対応する個数のパチンコ玉を投出して貸出す機能を有している。また島端に設置される両替機は、高額紙幣(1万円紙幣、5千円紙幣)を低額紙幣(千円紙幣)に交換する機能を有している。そして各台間玉貸機に投入された低額紙幣は、紙幣搬送路を通じて紙幣収納箱へ搬送されて回収されるようになされている。この両替機へは多量の低額紙幣を両替用として充填するようにし、両替需要に備えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の技術では、紙幣を管理すべき箇所が一つの島において紙幣収納箱と両替機との2箇所に分散するため管理上不便をきたしており、また両替機には予め多量の低額紙幣を両替用として充填しておかなければならないとともに、各台間玉貸機に投入された紙幣は紙幣収納箱に収納されたままにおかれているので資金の利用効率が著しく悪いものとなる。さらに両替機に予め充填することができる両替用紙幣の量には限りがあり、その両替用紙幣が無くなれば営業中であっても機械を停止して紙幣を補充しなければならず、手間が懸るばかりでなく利用客に多大な迷惑をかけることになる。
【0004】本発明はこれに鑑み、紙幣の保管場所が少なくてすむうえ紙幣の管理を容易に行なうことができ、しかも限られた数量の紙幣を効率よく回転して高い資金利用効率が得られ、かつ両替機の紙幣切れを起こすことがない紙幣両替システムを提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する問題点を解決するため、本発明は、パチンコ台等の遊技機が多数列設されてなる島で用いられる紙幣両替システムであって、前記遊技機間に配設され低額紙幣を受入れてパチンコ玉等の遊技媒体を貸出す機能を有する複数の台間遊技媒体貸出機と、前記島の端部に配置され高額紙幣を低額紙幣に両替する機能を有する両替機と、前記島の内部に設けられ前記各台間遊技媒体貸出機に投入された低額紙幣を受取り当該紙幣を前記両替機が設置される島端へ立位姿勢のまま搬送する紙幣搬送手段とを備え、前記両替機は、その内部に前記紙幣搬送手段により搬送された低額紙幣を受取り当該紙幣を水平姿勢に変換する姿勢変換手段と、この姿勢変換手段により水平姿勢に変換された低額紙幣を収納する紙幣収納部と、この収納部に収納された低額紙幣を払い出す紙幣払い出し手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
【作用】各台間遊技媒体貸出機に立位姿勢で挿入される低額紙幣は立位姿勢のまま紙幣搬送手段によって搬送され、島端の両替機内へ送り込まれる。両替機内に送り込まれた低額紙幣は姿勢変換手段によって水平姿勢に変換され、紙幣収納部に収納される。紙幣収納部に収納された低額紙幣は払い出し手段により払い出され、両替機に投入される高額紙幣の両替用紙幣として使用される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して説明する。
【0008】図示の実施例は本発明をパチンコ島における紙幣両替システムとした場合であり、図1はパチンコ島の一部の外観を示し、図2はパチンコ島内での紙幣の流れをシステム構成図として示している。
【0009】パチンコ島1は、多数のパチンコ台2,2…が背面を向き合わせた状態で列設されており、2台置きのパチンコ台間に台間遊技媒体貸出機としての台間玉貸機3,3…が配設されている。このパチンコ島1の島端には両替機4が設置され、島内には各台間玉貸機3,3…へ投入された紙幣を回収して島端の両替機4まで搬送する紙幣回収コンベア5、島端から各台間玉貸機3,3…へ釣銭用硬貨を補給する硬貨補給コンベア6、各台間玉貸機3,3…へ投入された硬貨を回収して島端の両替機4まで搬送する硬貨回収コンベア(7)がそれぞれ設けられている。
【0010】台間玉貸機3は、図3に正面を、図4に縦断面を示すように、縦長薄箱状のケース8を有し、このケース8の前面には、千円紙幣を受入れる紙幣投入口9、100円硬貨と500円硬貨を受入れる硬貨投入口10、パチンコ玉を投出するパチンコ玉投出口11、釣銭として500円硬貨を投出する硬貨投出口12、貸与を受けるパチンコ玉数を選択する「500円用」および「100円用」の2個の選択ボタン13,14がそれぞれ配設されている。
【0011】ケース8の裏側には図4に各断面を示すようにこれにそって上方部に本発明における紙幣搬送手段に相当する紙幣回収コンベア5が、その直下方位置に500円硬貨用の硬貨補給コンベア6、100円および500円硬貨用の硬貨回収コンベア7がそれぞれ配設されるもので、これらのコンベアは、各樋状のケース5a,6a,7a内に納められたベルト5b,6b,7bにより構成されている。
【0012】前記台間玉貸機3の紙幣投入口9の内方には紙幣識別部15があり、この識別部15をパスした紙幣は通路16を通じて前記紙幣回収コンベア5に受わたされるようになっている。また前記硬貨投入口10の内方には硬貨識別部17があって硬貨投入口10に硬貨通路18により接続されている。この硬貨識別部17からは前記硬貨回収コンベア7に連通する回収通路19、および異金種等を硬貨返却口(釣銭の投出口12と兼用)へ返却させる返却通路20がそれぞれ延設されている。
【0013】前記硬貨補給コンベア6からは硬貨通路21が分岐され、この硬貨通路21はケース8内に導かれれて途中で2路に分岐されていて、その一方の通路22は硬貨投出口12へ、他方の通路23は硬貨回収コンベア7へつながっており、前記分岐部24内には、500円硬貨を硬貨投出口12へ1枚ずつ投出し回収時には硬貨回収コンベア7へ連続して送り込むための回転式の切換部材25が軸承されている。この切換部材25は、500円硬貨よりやや厚みのある円板の周囲に500円硬貨の外周の一部が嵌合する円弧状の凹部26を有し、他の周面で後続硬貨を留めておくようになっていて、正逆駆動のモータ27によりギヤ28,29を通じて正逆回転されるようになっている。
【0014】パチンコ玉通路30は、ケース8の上端からジグザグ状に屈曲しながらその下端がパチンコ玉投出口11へ導かれ、その下端開口部31は投出筒32の周面により常時は塞がれており、この投出筒32を押上げることにより開口して計数機33で計数された所定個数のパチンコ玉34が投出筒32の下端から投出されるようになっている。
【0015】上記の台間玉貸機3の機能としては、100円硬貨あるいは500円硬貨が投入された場合にはその投入金額に対応する数のパチンコ玉を投出し、千円紙幣が投入された場合には、選択ボタン13,14によって指定された金額に対応する数のパチンコ玉を投出する。そして千円紙幣が投入されて500円用の選択ボタン14が押された場合にのみ500円硬貨が釣銭として投出口12から返却される。
【0016】両替機4は、その前面に図1に示しているように、1万円紙幣および5千円紙幣を投入する紙幣投入口35と、両替紙幣として千円紙幣を投出する紙幣投出口36と、島内の紙幣の搬送状況を示す表示部37とがそれぞれ配設されている。
【0017】図5は両替機4の内部構造を示すもので、機体38の内部にパチンコ島1の紙幣回収コンベア5から送り込まれている千円紙幣を受入れる受入ユニット39と、送り込まれた千円紙幣の搬送方向を変換する方向変換ユニット40と、その千円紙幣を一時保留する一時保留ユニット41と、両替用の紙幣として千円紙幣を集積収納する千円紙幣収納ユニット42と、この収納ユニット42内の千円紙幣を投出する千円紙幣投出ユニット43と、各部の動作を制御する制御部44とが設けられている。そしてこれらユニットの後方部には図6に示すように硬貨回収コンベア7から送り込まれる硬貨(100円および500円硬貨)を処理する硬貨処理ユニット45が配置されている。
【0018】前記千円紙幣の受入ユニット39は、図7に示すように紙幣回収コンベア5と連通する搬送路46を有し、この搬送路46は途中で2路に分岐され、その分岐部に設けられる振分け部材47の回動により紙幣の搬送方向を2方向に振分けて搬送するベルトとローラとの組合せで構成され、分岐された搬送路の一方は紙幣を集積して収納するだけの回収箱48に連通する回収搬送路49とされ、他方は方向変換ユニット40へ連通する受入搬送路50とされている。前記回収箱48の内部には、送入された紙幣を順次整然と集積させるための押え板51が基部を軸52により枢支して設けられ、常時は図示しないバネにより紙幣送入側へ付勢されている。
【0019】前記方向変換ユニット40は、図8および図9に示すように、送り込まれた紙幣の下端を支える受部材53と、この受部材53の上方位置にこれと平行して設けられた紙幣の進入側がテーパー部54aとされた棒状のローラ54と、このローラ54に対向して設けられ、前記受部材53の上方へ移行してローラ54に当接する進出位置、およびローラ54から離反する退避位置にわたり移動可能とされた一対のローラ55,55と、このローラ55,55の軸56に接続され前記ローラ55,55を連結部材57を介して前記進出位置および退避位置にわたり移動させるソレノイド58と、前記棒状のローラ54の上方位置を始点とし一時保留ユニット41に通じるベルト構造の方向変換搬送路59とを有している。この方向変換搬送路59の始点近傍と終点近傍には各位置における紙幣の有無を検知するセンサ(S1 ,S2 )が設けられている。また前記ローラ55,55と方向変換搬送路59とは同じ駆動系により軸60、ベルト61を通じて駆動されるようになっている。
【0020】一時保留ユニット41は、前記方向変換搬送路59から矢印(a)のように送り込まれる紙幣を集積状態に収納する収納空間部62と、この収納空間部62を構成する枠体63の外側のガイド64,64にそって上下動する部材65,65に軸66,66により枢支され下方に向け矢印のようにひらく開閉可能な底板67,67と、収納空間部62へ送入される紙幣を押える上方へ回動可能な押え板68とで構成されている。
【0021】千円紙幣収納ユニット42は、前記一時保留ユニット41の直下にあって紙幣を集積状態に収納する収納空間部69と、この収納空間部69を構成する枠体70の外側のガイド71にそって上下動する部材72に回動可能に軸支され収納空間部69内に突出および退避可能とされた板材73と、前面側に開閉可能に枢支された前扉74とを有している。
【0022】硬貨処理ユニット45は、図6に示すように硬貨回収コンベア7により回収されてくる硬貨を100円硬貨と500円硬貨とに分類する選別部75と、この選別部75で分類された100円硬貨を収納する100円硬貨収納部76と、前記選別部75と100円硬貨収納部76とを接続するシュート77と、前記選別部75で分類された500円硬貨を収納する500円硬貨収納部78と、前記選別部75と500円硬貨収納部78とを接続するシュート79とを備え、500円硬貨をまとめて保留するとともに1枚ずつ硬貨補給コンベア6へ投出する500円硬貨投出部80、500円硬貨用シュート79に隣接して設けられ500円硬貨を前記投出部80へ送りり込むための500円硬貨用リフト81、前記500円硬貨用シュート79内を流れる500円硬貨を500円硬貨用リフト81に取込むための切換手段82を備えている。
【0023】千円紙幣投出ユニット43は、図9のように千円紙幣収納ユニット42の収納空間部69の下部にあってこの収納空間部69内に集積されている千円紙幣を1枚ずつ繰出すフィードローラ83、キッカローラ84、および図示しないが紙幣を1枚のみ送り出すためのゲートを構成する逆転ローラ等からなる繰出し手段85と、この繰出し手段85によって繰出された千円紙幣を搬送するベルト構造の繰出し搬送路86と、この搬送路86の末端に設けられる紙幣保留空間87と、この紙幣保留空間87の下部にあって紙幣を前方へ投出させる投出ベルト88と、前記紙幣保留空間87内に上下動可能に設けられ保留空間87内に入った紙幣を投出ベルト88へ押しつける押しつけローラ89と、前記繰出し搬送路86から連続するベルト90によって構成される回収搬送路91と、前記紙幣保留空間87の底面を構成するとともに上下動可能に設けられ紙幣保留空間87内の紙幣を回収搬送路91のベルトへ押しつける押しつけ板92と、前記回収搬送路91の末端に設けられる回収箱93とで構成されている。
【0024】次に上記実施例の作用を説明する。
【0025】台間玉貸機3の硬貨投入口10から100円硬貨あるいは500円硬貨が投入されると、その硬貨は硬貨識別部17において識別され、正常硬貨であると判断された場合は投入金額に対応する個数のパチンコ玉が計数機33により計数されて投出され、異常と判断された場合は返却通路20を通って硬貨投出口12へ返却される。
【0026】正常硬貨と判断されて受入れられた硬貨は、硬貨通路19を通って硬貨回収コンベア7上へ載置され、他の台間玉貸機3,3…から回収されてくる投入硬貨と一緒に島端の両替機4内の硬貨処理ユニット45へ搬送される。この投入硬貨は硬貨処理ユニット45内の選別部75へ送り込まれ、ここで100円硬貨と500円硬貨とが選別される。選別された100円硬貨は100円硬貨用シュート77へ投入され、100円用収納部76に収納される。選別された500円硬貨は500円硬貨用シュート79へ投入されるが、このとき投出部80内に補給用としての500円硬貨が十分にあれば500円硬貨用シュート79の途中にある切換手段82は切換らず、500円硬貨用収納部78へ収納される。投出部80に補給用の500円硬貨が十分に無い場合には、前記切換手段82が切換って500円硬貨用リフト81へ送り込まれ、このリフト81によって上方の投出部80へ補給される。この投出部80から500円硬貨が1枚ずつ硬貨補給コンベア6上へ投出され、このコンベア6から各台間玉貸機3,3…へ補給されて釣銭用として利用される。
【0027】一方、台間玉貸機3の紙幣投入口9に千円紙幣が投入されると、紙幣識別部15において識別がなされ、正常紙幣であればこれを取込む。このとき千円用の選択ボタン13が押されれば千円分のパチンコ玉が投出され、500円用の選択ボタン14が押されれば500円分のパチンコ玉が投出されるとともに切換部材25が1回転して1枚の500円硬貨が硬貨投出口12へ釣銭として投出される。
【0028】取込まれた千円紙幣は、島内の紙幣回収コンベア5によって短手方向に挟持搬送され、島端の両替機4へ送り込まれる。両替機4へ入った千円紙幣は、受入れ搬送路46へ受渡され、このとき方向変換ユニット40が紙幣を受入れることができる状態になっていなければ千円紙幣は振分け部材47の作用により回収搬送路49へ送られて回収箱48に回収される。この回収箱48に入った千円紙幣は集積状態とされ、押え板51によって集積状態に保持される。
【0029】方向変換ユニット40が待機状態にある場合、千円紙幣は方向変換部へ送り込まれる。この待機状態においてはソレノイド58は非励磁であり、ローラ55,55は退避位置(図9、図10の状態)におかれていて受部材53と棒状のローラ54とローラ55,55とで囲まれる受入空間部が形成されており、方向変換搬送路46は停止している。
【0030】この受入空間部に千円紙幣が送り込まれるとソレノイド58が励磁されてローラ55,55が進出位置に移動し(図11)、千円紙幣はローラ55,55および方向変換搬送路59が駆動され、挟持されている千円紙幣は上方、すなわちその短手方向に搬送される。この紙幣の先端が方向変換搬送路59に到達すると、これをセンサ(S1 )が検知してソレノイド58を解磁し、ローラ55,55が退避位置へ戻される(図12R>2)。千円紙幣は方向変換搬送路59に挟持されて搬送され、一時保留ユニット41の空間部62内へ送り込まれる。この紙幣の通過をセンサ(S2 )が検知すると方向変換搬送路59が停止される(図13)。
【0031】一時保留ユニット41の収納空間部62へ送り込まれた紙幣は底板67,67あるいは既に一時保留されている紙幣により下面が受けられ、押え板68によって上面が押えられた状態で一時保留される。
【0032】こうして一時保留されている千円紙幣を下方の千円紙幣収納ユニット42の空間部69内へ送り込むには、千円紙幣を支持している底板67,67が最下位置まで下降し、同時に収納空間部69内の板材73が最上位の位置において収納空間部69内に投出する。ついで前記底板67,67が下方にひらき、これに載置されていた千円紙幣が収納空間部69内の板材73の上に落下し、この板材73が徐々に下降して収納空間部69の底部あるいは既に収納されている収納済紙幣の上面に達すると板材73が収納空間部69から退去し、千円紙幣を収納する。なおこの収納空間部69には、始業前にあらかじめ所定量の千円紙幣を前扉74をあけて装填しておく。
【0033】次に利用者が島端の両替機4を利用する場合について説明する。
【0034】両替機4の紙幣投入口35に1万円紙幣あるいは5千円紙幣が投入されると、紙幣識別部において識別がなされ、その紙幣が異常紙幣であると判断された場合にはその紙幣を返却し、正常紙幣であればこれを受入れて両替紙幣の投出動作が開始する。すなわち千円紙幣投出ユニット43の繰出し手段である各ローラ83,84が回転し、収納ユニット42内に集積されている千円紙幣が1枚ずつ繰出される。繰出された千円紙幣は繰出し搬送路86によって保留空間部87へ搬送されここに集積される。所定枚数(例えば5枚、10枚)の千円紙幣が集積されると、押しつけローラ89が下降し、その千円紙幣が投出ベルト88に押しつけられる。ついで投出ベルト88の駆動により千円紙幣は前方の紙幣投出口36へ送出され、その紙幣を利用者が抜きとる。そして投入紙幣の収納が終れば1回の両替処理が終了する。
【0035】2枚重ね繰出しや過剰繰出し等の繰出しミスにより繰出された紙幣に異常がある場合には、押しつけ板92が上昇して紙幣を上方のベルト90に押しつけ、このベルト90の駆動によって紙幣が回収搬送路91を通じて取込まれ、末端の回収箱93に回収され、繰出し動作からやり直す。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パチンコ等の遊技機の島内において台間遊技媒体貸出機に投入された紙幣を島端に設置される両替機の両替紙幣として使用するので、紙幣の保管場所が少なくてすみ、紙幣の管理が容易になるとともに、限られた数量の紙幣を効率よく回転して使用することができ、資金の利用効率を著しく高め、しかも両替機内の両替用紙幣切れを起こりにくくすることができる。特に両替機内に、立体姿勢で送入される低額紙幣を水平姿勢に変換する姿勢変換手段と、この姿勢変換手段により水平姿勢に変換された低額紙幣を収納する紙幣収納部と、この収納部に収納された低額紙幣を水平姿勢で払い出す紙幣払い出し手段とを設けたことにより、利用客に受取りやすい姿勢で両替紙幣を払い出すことができ、係員による低額紙幣の回収時にも取扱いやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象例としてのパチンコ島を示す一部の斜視図。
【図2】本発明のシステム構成図。
【図3】図1における台間玉貸機の正面図。
【図4】図3の縦断側面図。
【図5】図1の両替機の内部の配置構成図。
【図6】硬貨処理ユニットの配置構成図。
【図7】図5の受入ユニットの具体例を示す平面図。
【図8】同斜視図。
【図9】図5における方向交換ユニット、一時保留ユニット、千円紙幣収納ユニット、千円紙幣投出ユニットの具体例を示す断面図。
【図10】図9の作用説明図。
【図11】図9の作用説明図。
【図12】図9の作用説明図。
【図13】図9の作用説明図。
【符号の説明】
1 パチンコ島
2 パチンコ台
3 台間玉貸機
4 両替機
5 紙幣回収コンベア
6 硬貨補給コンベア
7 硬貨回収コンベア
9 紙幣投入口
10 硬貨投入口
11 パチンコ玉投出口
12 硬貨投出口
13 千円用選択ボタン
14 500円用選択ボタン
15 紙幣識別部
17 硬貨識別部
25 切換部材
35 紙幣投入口
36 紙幣投出口
39 受入ユニット
40 方向変換ユニット
41 一時保留ユニット
42 千円紙幣収納ユニット
43 千円紙幣投出ユニット
44 制御部
45 硬貨処理ユニット
48 回収箱
53 受部材
59 方向変換搬送路
62 収納空間部
67 底板
69 収納空間部
75 選別部
76 100円硬貨収納部
78 500円硬貨収納部
80 500円硬貨投出部
85 繰出し手段
87 紙幣保留空間
93 回収箱

【特許請求の範囲】
【請求項1】パチンコ台等の遊技機が多数列設されてなる島で用いられる紙幣両替システムであって、前記遊技機間に配設され低額紙幣を受入れてパチンコ玉等の遊技媒体を貸出す機能を有する複数の台間遊技媒体貸出機と、前記島の端部に配置され高額紙幣を低額紙幣に両替する機能を有する両替機と、前記島の内部に設けられ前記各台間遊技媒体貸出機に投入された低額紙幣を受取り当該紙幣を前記両替機が設置される島端へ立位姿勢のまま搬送する紙幣搬送手段とを備え、前記両替機は、その内部に前記紙幣搬送手段により搬送された低額紙幣を受取り当該紙幣を水平姿勢に変換する姿勢変換手段と、この姿勢変換手段により水平姿勢に変換された低額紙幣を収納する紙幣収納部と、この収納部に収納された低額紙幣を払い出す紙幣払い出し手段とを具備することを特徴とする紙幣両替システム。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図10】
image rotate


【図11】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate


【図9】
image rotate


【図12】
image rotate


【図13】
image rotate


【特許番号】特許第3027245号(P3027245)
【登録日】平成12年1月28日(2000.1.28)
【発行日】平成12年3月27日(2000.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−227540
【出願日】平成3年9月7日(1991.9.7)
【公開番号】特開平5−64689
【公開日】平成5年3月19日(1993.3.19)
【審査請求日】平成10年8月12日(1998.8.12)
【出願人】(000001432)グローリー工業株式会社 (1,344)
【参考文献】
【文献】特開 平4−251051(JP,A)
【文献】特開 平3−260790(JP,A)
【文献】特開 平2−46882(JP,A)