説明

紙幣搬送システム

【課題】構成を簡単にできるとともにコストを低減でき、遊技島内の紙幣搬送装置全体の制御が容易となる紙幣搬送システムを提供する。
【解決手段】搬送制御装置32は、紙幣回収部31(紙幣収納装置31A)またはモータ25にトラブルが発生したときに、全ての台間機2を入金禁止状態にさせるための処理を行なう。搬送制御装置32は、台間機2によって作成される紙幣ジャムに関する情報(紙幣ジャム検知信号)を収集することにより、紙幣ジャムが発生したか否かを判別する。そして、紙幣ジャムが発生したと判別したときには、紙幣ジャムが発生した位置に基づいて、遊技島内の台間機2のうちから、入金禁止状態にすべき台間機2を決定する。そして、入金禁止状態にさせるべきであると決定した台間機2を入金禁止状態にさせるための処理を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パチンコ店等の遊技施設の遊技島内部で紙幣を搬送する紙幣搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技施設には、複数の遊技台および複数の台間機(貸出処理機)を所定方向に交互に並べて配置することによって形成された遊技島が存在している。台間機は、紙幣を受け付けることによって、遊技媒体の貸出処理を行なう機能を備えている。各台間機は、カード処理ユニット(CRユニット)と呼ばれることもある。遊技島内における各遊技台および台間機は、よく知られているように、中継装置である島コントローラを介して管理装置(ターミナルコントローラ(T/C))に接続されている(たとえば、下記特許文献3参照)。遊技台の背面側の空間には、台間機に入金された紙幣を、所定の紙幣回収部まで搬送するための紙幣搬送装置が設けられている。
【0003】
図5は、遊技島内部に設けられた紙幣搬送装置を含む従来の紙幣搬送システムの概略的な構成を示す平断面図である。この従来の紙幣搬送システムを、第1の従来例という場合がある。
遊技島は、複数の遊技台101および複数の台間機102が所定方向に交互に並べて配置された第1の列L1と、第1の列L1に平行に、複数の遊技台101および複数の台間機102が交互に並べて配置された第2の列L2とから構成されている。第1の列L1の遊技台101と第2の列L2の遊技台101とは、その背面どうしが対向するように配置されている。
【0004】
遊技島の一端部には、島端ボックス120が設けられている。遊技島を構成する第1の列L1と第2の列L2との間に、各台間機102に入金された紙幣を、島端ボックス120まで搬送するための紙幣搬送装置110が設けられている。
紙幣搬送装置110は、台間機102に連結され、台間機102から送り出された紙幣を取り込む複数の紙幣取込ユニット111と、紙幣取込ユニット111に連結され、紙幣取込ユニット111によって取り込まれた紙幣を島端ボックス120に向かう方向に搬送する複数の紙幣搬送ユニット112とを備えている。紙幣取込ユニット111と紙幣搬送ユニット112とは、交互に配置されている。各紙幣取込ユニット111と各紙幣搬送ユニット112には、図示しない紙幣搬送機構が設けられている。
【0005】
1つの紙幣取込ユニット111には、その両側に配置された、第1の列L1内の1つの台間機101および第2の列L2内の1つの台間機102が連結されている。各紙幣取込ユニット111には、当該紙幣取込ユニット111と当該紙幣取込ユニット111の下流側に連結された紙幣搬送ユニット112とに設けられた紙幣搬送機構を駆動するための駆動モータ113が設けられている。各紙幣搬送ユニット112には、紙幣の搬送を適切に行うための紙幣検知センサ114が設けられている。
【0006】
第1の列L1内の隣接する2台の台間機102とそれに対応する第2の列L2内の隣接する2台の台間機102とからなる4台の台間機102毎に、1つのサブコントローラ130が設けられている。各サブコントローラ130は、対応する4台の台間機102と、それらの台間機102に連結された2つの紙幣取込ユニット111と、これらの紙幣取込ユニット111の下流側に連結された紙幣搬送ユニット112とを制御する。
【0007】
島端ボックス120には、紙幣回収部(金庫部)121とメインコントローラ122とが設けられている。各サブコントローラ130は、RS−485通信ライン131を介してメインコントローラ122に接続されている。
各サブコントローラ130には、対応する紙幣搬送ユニット112に設けられた紙幣検知センサ114の出力信号が入力される。各サブコントローラ130は、対応する紙幣取込ユニット111に設けられた駆動モータ113を制御する。また、各サブコントローラ130は、紙幣検知センサ114の出力信号等に基づいて、台間機102から紙幣取込ユニット111に紙幣を送り出すタイミング等を調整する。また、各サブコントローラ130は、紙幣検知センサ114の出力信号等に基づいて、紙幣ジャムが発生したか否かを監視し、紙幣ジャムが発生した場合には、台間機102を入金禁止状態にするといった制御を行なう。また、各サブコントローラ130は、紙幣搬送に関する情報を、メインコントローラ122に送信する。つまり、第1の従来例では、複数のサブコントローラ130によって紙幣搬送装置110が制御されている。
【0008】
下記特許文献1には、前述した第1の従来例と同様に複数のサブコントローラによって紙幣搬送装置が制御される紙幣搬送システム(以下、第2の従来例という)が開示されている。下記特許文献2には、前述した第1の従来例と同様な紙幣搬送装置を有し、各台間機によって紙幣搬送装置が制御される紙幣搬送システム(以下、第3の従来例という)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平5−17049号公報
【特許文献2】特開2008−206799号公報
【特許文献3】特開2010−279535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前述した第1の従来例では、4台の台間機102毎にサブコントローラ130を設ける必要がある。言い換えれば、4台の台間機102が連結された2台の紙幣取込ユニット111毎に、サブコントローラ130を設ける必要がある。このため、構成が複雑であるとともに、コストが高くなるという問題がある。第2の従来例においても、第1の従来例と同様な問題がある。
【0011】
前記第3の従来例では、各台間機によって紙幣搬送装置が制御されているため、各台間機の制御部への負担が大きくなるという問題があるとともに、遊技島内の紙幣搬送装置全体の制御を行なうことが困難であるという問題がある。
この発明の目的は、構成を簡単にできるとともにコストを低減でき、遊技島内の紙幣搬送装置全体の制御が容易となる紙幣搬送システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の発明は、複数の遊技台と入金された紙幣に基づいて遊技媒体の貸出処理を行う複数の貸出処理機とを並べて配置することによって構成された遊技島と、前記遊技島内の各貸出処理機が接続された中継機としての島コントローラとを備えた遊技施設に適用される紙幣搬送システムであって、前記遊技島内の前記各貸出処理機に入金された紙幣を、紙幣回収部まで搬送する紙幣搬送装置と、前記島コントローラに接続され、前記紙幣搬送装置を制御する単一の搬送制御装置とを含み、前記各貸出処理機がとりうる動作状態として、少なくとも紙幣の入金が許可されている入金許可状態または紙幣の入金が禁止されている入金禁止状態があり、前記搬送制御装置は、前記島コントローラ経由で、前記遊技島内の前記各貸出処理機の前記動作状態を制御可能な動作状態制御手段を有している紙幣搬送システムである。
【0013】
この発明によれば、1台の搬送制御装置によって、紙幣搬送装置を制御することができる。これにより、複数のサブコントローラによって紙幣搬送装置を制御する従来例に比べて、構成を簡単にできるとともに、コストを低減させることができる。また、遊技島内の紙幣搬送装置全体の制御が容易となる。
また、この発明によれば、搬送制御装置は、島コントローラ経由で、遊技島内の各貸出処理機を入金許可状態または入金禁止状態にさせることができる。このため、遊技島内の各貸出処理機を入金許可状態または入金禁止状態にさせるための処理が簡単となる。
【0014】
請求項2記載の発明は、前記動作状態制御手段は、前記紙幣搬送装置または前記紙幣回収部にトラブルが発生した場合には、前記島コントローラ経由で、前記貸出処理機を入金禁止状態にさせる手段を含む、請求項1に記載の紙幣搬送システムである。
この構成では、紙幣搬送装置または紙幣回収部にトラブルが発生した場合には、動作状態制御手段(搬送制御装置)は、島コントローラ経由で、貸出処理機を入金禁止状態にさせることができる。これにより、紙幣搬送装置または紙幣回収部にトラブルが発生した場合に、貸出処理機から紙幣搬送装置に紙幣が搬出されるのを防止することが可能となる。
【0015】
請求項3記載の発明は、前記搬送制御装置は、前記紙幣搬送装置内での紙幣ジャムに関する情報を収集することにより、前記紙幣搬送装置内において紙幣ジャムが発生したか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって紙幣ジャムが発生したと判別されたときには、紙幣ジャムが発生したことを表す情報と前記紙幣ジャムに関する情報とを前記島コントローラに送信する手段とを含む、請求項1または2に記載の紙幣搬送システムである。
【0016】
この構成では、島コントローラは、たとえば、紙幣ジャムに関する情報と紙幣ジャムが発生していることを表す情報とが搬送制御装置から送られてくると、搬送制御装置から送られてきた紙幣ジャムに関する情報に基づいて、入金禁止状態にすべき貸出処理機を決定し、入金禁止状態にすべき貸出処理機を入金禁止状態にさせることが可能となる。
請求項4記載の発明は、前記動作状態制御手段は、前記紙幣搬送装置内での紙幣ジャムに関する情報を収集することにより、前記紙幣搬送装置内において紙幣ジャムが発生したか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって紙幣ジャムが発生したと判別されたときには、当該紙幣ジャムの発生位置に基づいて、前記遊技島内の前記貸出処理機のうちから、入金禁止状態にすべきである貸出処理機を決定する決定手段と、前記決定手段によって入金禁止状態にすべきであると決定された前記貸出処理機を、前記島コントローラ経由で、入金禁止状態にさせる手段とを含み、前記決定手段は、前記遊技島内の前記貸出処理機のうち、当該紙幣ジャムの発生位置に対して、前記紙幣搬送装置における紙幣搬送経路の上流側にある貸出処理機を、入金禁止状態にすべきである貸出処理機として決定するように構成されている請求項1または2に記載の紙幣搬送システムである。
【0017】
この構成では、紙幣ジャムが発生した場合には、動作状態制御手段(搬送制御装置)は、紙幣ジャムの発生位置に基づいて、遊技島内の貸出処理機のうちから、入金禁止状態にすべきである貸出処理機を決定することができる。そして、動作状態制御手段(搬送制御装置)は、入金禁止状態にすべきであると決定された貸出処理機を、島コントローラ経由で、入金禁止状態にさせることができる。これにより、紙幣ジャムが発生した場合には、紙幣ジャムの発生位置よりも上流側の貸出処理機から紙幣搬送装置に紙幣が搬出されるのを防止できる。
請求項5記載の発明は、前記島コントローラは、前記遊技島内の前記貸出処理機から受信した要求に基づいて、遊技媒体の貸出しに関係した処理を行なっている場合において、前記搬送制御装置から重要度の高い要求を受信したときには、当該重要度の高い要求に対応した処理を割り込み処理によって実行させる手段を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙幣搬送システムである。
【0018】
この構成では、島コントローラは、遊技媒体の貸出しに関係した処理を行っている場合に、搬送制御装置から重要度の高い要求を受信したときは、当該重要度の高い要求に対応した処理を優先して行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、構成を簡単にできるとともにコストを低減でき、遊技島内の紙幣搬送装置全体の制御が容易となる紙幣搬送システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、遊技施設に設けられた紙幣搬送システムの概略的な構成を示す平断面図である。
【図2】図2は、台間機2の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、モータ25または紙幣回収部31内の紙幣収納装置31Aにトラブルが発生したことが搬送制御装置32によって検知された場合において、搬送制御装置32、島コントローラ40および台間機2間で行われる通信処理の手順を説明するためのシーケンス図である。
【図4】図4は、台間機2によって紙幣ジャムが検知された場合において、搬送制御装置32、島コントローラ40および台間機2間で行われる通信処理の手順を説明するためのシーケンス図である。
【図5】図5は、従来の紙幣搬送システムの概略的な構成を示す平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、遊技施設に設けられた紙幣搬送システムの概略的な構成を示す平断面図である。
パチンコ店等の遊技施設には、複数の遊技島が配置されている。遊技島は、たとえば、図1に示すように、複数の遊技台1および複数の台間機(貸出処理機)2が所定方向に交互に並べて配置された第1の列L1と、第1の列L1に平行に、複数の遊技台1および複数の台間機2が交互に並べて配置された第2の列L2とから構成されている。第1の列L1の遊技台1と第2の列L2の遊技台1とは、その背面どうしが対向するように配置されている。
【0022】
各台間機2は、その正面から見てその右隣にある遊技台1に対する専用機である。台間機2は、前記特許文献3に開示されているように、カード処理ユニット(CRユニット)と呼ばれることもある。各台間機2は、遊技客によって入金された紙幣に基づいて対応する遊技台1で遊技するための遊技媒体を貸出す処理を行なう機能を備えている。また、台間機2は、前記特許文献3にCRユニットとして開示されているように、一般カードや会員カード等のカードを用いて遊技媒体を貸出す処理を行なう機能も備えている。
【0023】
遊技島の一端部には、島端ボックス30が設けられている。島端ボックス30には、紙幣回収部31と搬送制御装置32とが設けられている。遊技島を構成する第1の列L1と第2の列L2との間に、各台間機2に入金された紙幣を島端ボックス30まで搬送するための紙幣搬送装置20が設けられている。島端ボックス30内の紙幣回収部31には、紙幣搬送装置20によって搬送されてきた紙幣を紙幣回収部31内の所定位置に収納するための紙幣収納装置31Aが設けられている。
【0024】
紙幣搬送装置20は、一対の支持ローラ21,22と、紙幣搬送ベルト23と、複数のガイドローラ24と、モータ25とを備えている。一対の支持ローラ21,22は、遊技島の両端部に設けられている。各支持ローラ21,22は縦長の円柱または円筒状であり、図示しない支持部材に、その中心軸を中心として回転自在に支持されている。紙幣搬送ベルト23は、無端状の平ベルトであり、両支持ローラ21,22間に掛け渡されている。
【0025】
複数のガイドローラ24は、紙幣搬送ベルト23との間で紙幣を挟持するための挟持部材であり、紙幣搬送ベルト23の外周面に沿って間隔をおいて配置されている。隣り合うガイドローラ24の間隔は、紙幣の長手方向の長さより短い間隔に設定されている。各ガイドローラ24は、平面視で円形状であり、図示しない支持部材に、その中心軸を中心として回転自在に支持されている。各ガイドローラ24は、紙幣搬送ベルト23の外周面に圧接するように配置されている。なお、カイドローラ24の代わりに、紙幣搬送ベルト23の外周面に接触する環状のエンドレスベルト等を用いることができる。
【0026】
モータ25は、一対の支持ローラ21,22のうちの一方の支持ローラ21を回転駆動させるためのものである。モータ25によって一方の支持ローラ21が回転されると、当該支持ローラ21が駆動ローラとして機能し、他方の支持ローラ22が従動ローラとして機能することにより、紙幣搬送ベルト23が矢印Aの方向に周回移動する。
図示しないが、各台間機2の背面には、各台間機2の背面側から送り出される紙幣を紙幣搬送ベルト23の外周面側に案内するための案内部材が連結されている。また、紙幣搬送ベルト23と複数のガイドローラ24によって形成される紙幣搬送経路には、各台間機2のすぐ下流側の位置に、紙幣検知センサ26が設けられている。つまり、紙幣搬送経路上において、隣り合う台間機2の間と、最も下流側の台間機2と島端ボックス30との間とに、紙幣検知センサ26がそれぞれ配置されている。隣り合う台間機2の間に配置されている紙幣検知センサ26は、それらの台間機2のうち下流側にある台間機2の制御部200(図2参照)に接続されている。最も下流側の台間機2と島端ボックス30との間に配置されている紙幣検知センサ26は、島端ボックス30内の搬送制御装置32に接続されている。
【0027】
遊技島内の各台間機2の制御部200と島端ボックス30内の搬送制御装置32は、その遊技島に対応して設けられた島コントローラ40に、RS−485通信線27を介して接続されている。島コントローラ40は、LAN(local Area Network)41を介して遊技施設を管理するための管理装置(ターミナルコントローラ)50に接続されている。島コントローラ40は、よく知られているように、遊技島内の遊技台1および各台間機2と管理装置50とを通信可能にするための中継装置である(たとえば前記特許文献3参照)。
【0028】
図2は、台間機2の電気的構成を示すブロック図である。
台間機2は、制御部200、紙幣取込返却部201、紙幣鑑別部202、紙幣搬出部203、カードR/W部204、表示部205、操作部206、台I/F部207等を備えている。制御部200は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM,RAM,不揮発性メモリ等)等を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。
【0029】
紙幣取込返却部201は、台間機2に挿入された紙幣を取り込んだり、取り込んだ紙幣を返却したりするためのものである。紙幣鑑別部202は、台間機2に挿入された紙幣の真偽を判定するものである。紙幣搬出部203は、紙幣鑑別部202によって正規の紙幣であると識別された紙幣を、台間機2から案内部材を介して紙幣搬送装置20(紙幣搬送ベルト23)側に送り出すためのものである。なお、紙幣鑑別部202によって正規の紙幣ではないと識別された紙幣は、紙幣取込返却部201によって返却される。
【0030】
カードR/W部204は、一般カードまたは会員カードに対する情報の読取および情報の書き込みを行うものである。表示部205は、各種情報を表示するためのものである。操作部206は、台間機2を操作するためのものであり、各種キーを含んでいる。台I/F部207は、制御部200を対応する遊技台1に接続するためのインターフェイスである。
【0031】
前述したように、最も上流側にある台間機2を除いて、各台間機2にはその上流側に隣接する台間機2との間に配置された紙幣検知センサ26の出力信号が入力している。最も上流側にある台間機2を除く各台間機2の制御部200は、それに接続された紙幣検知センサ26の出力信号に基づいて、台間機2から紙幣を紙幣搬送装置20側に送り出すタイミングを制御する。また、最も上流側にある台間機2を除く各台間機2の制御部200は、それに接続された紙幣検知センサ26の出力信号が所定時間以上継続して検知されているときには、紙幣ジャムに関する情報(以下、「紙幣ジャム検知信号」という)を作成して、島コントローラ40を介して搬送制御装置32に送信する。前記所定時間は、たとえば、10秒に設定される。
【0032】
台間部2がとりうる動作状態には、紙幣の入金が許可されている入金許可状態または紙幣の入金が禁止されている入金禁止状態がある。制御部200は、搬送制御装置32から島コントローラ40を介して送られてくる制御信号(入金許可禁止制御信号)に基づいて、前記動作状態を入金許可状態または入金禁止状態にさせるための機能処理手段を備えている。
【0033】
図1に戻り、島端ボックス30内の搬送制御装置32は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM,RAM,不揮発性メモリ等)等を備えたコンピュータによって構成されている。
搬送制御装置32は、紙幣回収部31内の紙幣収納装置31Aを制御する。また、搬送制御装置32は、それに接続された紙幣検知センサ26(最も下流側に設けられた紙幣検知センサ26)の出力信号に基づいて、当該紙幣検知センサ26の設置位置付近において紙幣ジャムが発生したか否かを判別する。また、搬送制御装置32は、紙幣搬送装置20の駆動装置であるモータ25を制御する。また、搬送制御装置32は、紙幣回収部31(紙幣収納装置31A)またはモータ25にトラブルが発生したときに、全ての台間機2を入金禁止状態にさせるための処理を行なう。この処理の詳細については、後述する。
【0034】
また、搬送制御装置32は、台間機2によって作成される紙幣ジャムに関する情報(紙幣ジャム検知信号)を収集することにより、紙幣ジャムが発生したか否かを判別する。そして、紙幣ジャムが発生したと判別したときには、紙幣ジャムが発生した位置に基づいて、遊技島内の台間機2のうちから、入金禁止状態にすべき台間機2を決定する。そして、入金禁止状態にさせるべきであると決定した台間機2を入金禁止状態にさせるための処理を行なう。この処理の詳細については、後述する。
【0035】
以下、紙幣搬送システムの動作について説明する。
ここでは、モータ25が駆動されており、紙幣搬送ベルト23が周回移動しているものとする。遊技客が台間機2に紙幣を挿入すると、挿入された紙幣は紙幣取込返却部201によって台間機2内に取り込まれる。このとき、台間機2に挿入された紙幣の真偽が紙幣鑑別部202によって鑑別される。台間機2に挿入された紙幣が正規のものではないと判別された場合には、当該紙幣は紙幣取込返却部201によって返却される。
【0036】
一方、台間機2に挿入された紙幣が正規のものであると判別された場合には、台間機2の制御部200は、所定の遊技媒体貸出処理を行なう。また、台間機2の制御部200は、それに接続された上流側にある紙幣検知センサ26の出力信号に基づいて、前記紙幣を紙幣搬送装置20側に送り出してもよいタイミングであるか否かを判別する。つまり、台間機2の制御部200は、当該台間機2から搬出される紙幣が上流側から搬送されてくる紙幣と重なることがないようなタイミングであるか否かを判別する。具体的には、制御部200は、それに接続された上流側にある紙幣検知センサ26によって紙幣が検知されてから所定時間内であるという紙幣搬出禁止条件を満たしているか否かを判別する。
【0037】
前記紙幣搬出禁止条件を満たしていない場合には、台間機2の制御部200は、前記紙幣を紙幣搬送装置20側に送り出してもよいタイミング(上流側から搬送されてくる紙幣と重なることのないタイミング)であると判別し、紙幣搬出部203によって前記紙幣を紙幣搬送装置20側に搬出させる。
一方、前記紙幣搬出禁止条件を満たしている場合には、台間機2の制御部200は、前記紙幣を紙幣搬送装置20に送り出すべきタイミングではないと判別する。この場合には、台間機2の制御部200は、前記紙幣搬出禁止条件が満たされなくなるのを待ってから、紙幣搬出部203によって前記紙幣を紙幣搬送装置20側に搬出させる。なお、前記紙幣搬出禁止条件を満たしている状態が所定時間(たとえば、90秒)以上継続する場合には、前記紙幣を紙幣搬送装置20側に強制的に搬出させるようにしてもよい。これは、遊技客の利便性を損なわないことを考慮しての対応である。なお、紙幣搬送装置内で紙幣が重なったとしても、紙幣を搬送できる構成となっている。最も上流側にある台間機2に関しては、紙幣を紙幣搬送装置20側に送り出すべきタイミングについて制限はない。
【0038】
台間機2から紙幣搬送装置20側に送り出された紙幣は、紙幣搬送装置20によって、紙幣搬送経路上を島端ボックス30に向かう方向に搬送される。この際、紙幣検知センサ26によって紙幣が検知されると、その紙幣検知センサ26が接続された台間機2または搬送制御装置32に紙幣が検知されたことが通知される。そして、紙幣が島端ボックス30まで搬送されると、当該紙幣は紙幣収納装置31Aによって紙幣回収部31の所定位置に収納される。
【0039】
次に、図3を参照して、モータ25または紙幣回収部31内の紙幣収納装置31Aにトラブルが発生したことが搬送制御装置32によって検知された場合における紙幣搬送システムの動作について説明する。図3は、この場合に搬送制御装置32、島コントローラ40および台間機2間で行われる通信処理の手順を説明するためのシーケンス図である。
モータ25または紙幣収納装置31Aにトラブルが発生した場合とは、具体的には、モータ25が故障した場合、紙幣収納装置31Aの駆動装置が故障した場合、紙幣収納装置31Aに紙幣ジャムが発生した場合等をいう。
【0040】
モータ25または紙幣回収部31(紙幣収納装置31A)にトラブルが発生したことが搬送制御装置32によって検知されると、搬送制御装置32は遊技島内の全ての台間機2を入金禁止状態にするための入金許可禁止制御信号を作成する。入金許可禁止制御信号は、各台間機2をそれぞれ表す宛先情報と、各宛先情報毎に対応する台間機2を入金許可状態にするか入金禁止状態にするかを示す制御フラグとから構成されている。この場合には、各宛先情報に対応する制御フラグは、対応する台間機2を入金禁止状態にすることを表す値に設定される。なお、宛先情報は、入金許可禁止制御信号を通知すべき宛先を表す情報である。
【0041】
搬送制御装置32は作成した入金許可禁止制御信号を、通信線27を介して島コントローラ40に送る(図3のシーケンス番号[1])。島コントローラ40は、この入金許可禁止制御信号を受信すると、受信した入金許可禁止制御信号に含まれる宛先、すなわち、遊技島内の各台間機2に、当該入金許可禁止制御信号を通信線27を介してブロードキャスト送信する(図3のシーケンス番号[2])。
【0042】
各台間機2の制御部200は、島コントローラ40から送られてきた入金許可禁止制御信号を受信すると、入金許可禁止制御信号に含まれている自己宛の制御フラグに基づいて、自己の台間機2を入金許可状態または入金禁止状態にする。この場合には、各台間機2は、自己の台間機2を入金禁止状態にする。これにより、この遊技島内の全ての台間機2が、入金禁止状態となる。
【0043】
なお、搬送制御装置32が、最も下流側に配置された紙幣検知センサ26の出力信号に基づいて、紙幣ジャムを検知した場合にも、同様な動作となる。具体的には、搬送制御装置32は、最も下流側に配置された紙幣検知センサ26によって紙幣が継続して所定時間以上検知され続けているときには、当該紙幣検知センサ26が存在する位置付近で、紙幣ジャムが発生したと判別する。前記所定時間は、たとえば、10秒である。この場合には、搬送制御装置32は遊技島内の全ての台間機2を入金禁止状態にするための入金許可禁止制御信号を、通信線27を介して島コントローラ40に送る。島コントローラ40は、この入金許可禁止制御信号を、遊技島内の各台間機2にブロードキャスト送信する。これにより、この遊技島内の全ての台間機2は、入金禁止状態となる。
【0044】
次に、図4を参照して、台間機2によって紙幣ジャムが検知された場合における紙幣搬送システムの動作について説明する。図4は、この場合に搬送制御装置32、島コントローラ40および台間機2間で行われるの通信処理の手順を説明するためのシーケンス図である。
前述したように、最も上流側にある台間機2を除く各台間機2の制御部200は、それに接続された紙幣検知センサ26の出力信号が所定時間以上継続して検知されているときには、紙幣ジャム検知信号を作成して、島コントローラ40に送信する。紙幣ジャム検知信号は、その信号を通知すべき宛先である宛先情報と、自己の台間機2を表す識別子と、紙幣ジャムを検知したことを示す紙幣ジャム検知情報とを含んでいる。この場合、宛先情報は、搬送制御装置32を表す識別情報からなる。
【0045】
ある1つの台間機2の制御部200によって紙幣ジャム情報が作成されて、島コントローラ40に送信されたとする(図4のシーケンス番号[11])。
島コントローラ40は、この紙幣ジャム検知信号を受信すると、受信した紙幣ジャム検知通知信号に含まれる宛先、すなわち、搬送制御装置32に、当該紙幣ジャム検知信号を通信線27を介して送信する(図4のシーケンス番号[12])。
【0046】
搬送制御装置32は、島コントローラ40から送られてきた紙幣ジャム検知信号を受信すると、当該紙幣ジャム検知信号に含まれている情報に基づいて、入金禁止状態にすべき台間機2を決定する。具体的には、搬送制御装置32は、受信した紙幣ジャム検知信号に含まれている台間機2を表す識別子に基づいて、紙幣ジャム発生位置を特定する。次に、搬送制御装置32は、特定した紙幣ジャム発生位置より上流側にある台間機2を、入金禁止状態にすべき台間機として決定する。
【0047】
そして、搬送制御装置32は、入金禁止状態にすべきであると決定した台間機2を入金禁止状態とし、他の台間機を入金許可状態にするために入金許可禁止制御信号を作成する。入金許可禁止制御信号は、各台間機2それぞれを表す宛先情報と、各宛先情報毎に対応する台間機2を入金許可状態にするか入金禁止状態にするかを示す制御フラグとから構成されている。この場合には、各宛先情報に対応する制御フラグのうち、入金禁止状態にすべきであると決定した台間機の宛先情報に対応する制御フラグは、当該台間機2を入金禁止状態にすることを表す値に設定され、それ以外の宛先情報に対応する制御フラグは、対応する台間機2を入金許可状態にすることを表す値に設定される。
【0048】
搬送制御装置32は、作成した入金許可禁止制御信号を、通信線27を介して島コントローラ40に送る(図4のシーケンス番号[13])。島コントローラ40は、この入金許可禁止制御信号を受信すると、受信した入金許可禁止制御信号に含まれる宛先、すなわち、遊技島内の各台間機2に、当該入金許可禁止制御信号を通信線27を介してブロードキャスト送信する(図4のシーケンス番号[14])。
【0049】
各台間機2は、島コントローラ40から送られてきた入金許可禁止制御信号を受信すると、入金許可禁止制御信号に含まれている自己宛の制御フラグに基づいて、自己の台間機2を入金許可状態または入金禁止状態にする。これにより、紙幣ジャム発生位置より上流側にある台間機2が入金禁止状態となる。
なお、搬送制御装置32は、入金禁止状態となった台間機2を入金許可状態にさせたい場合には、それに応じた入金許可禁止制御信号を作成して、島コントローラ40に送信すればよい。
【0050】
前記実施形態によれば、1台の搬送制御装置32によって、紙幣搬送装置20および紙幣回収部31を制御することができる。これにより、複数のサブコントローラによって紙幣搬送装置を制御する従来例に比べて、構成を簡単にできるとともに、コストを低減させることができる。また、遊技島内の紙幣搬送装置全体の制御が容易となる。
また、前記実施形態によれば、モータ25または紙幣回収部31内の紙幣収納装置31Aにトラブルが発生したことが搬送制御装置32によって検知された場合には、遊技島内の全ての台間機2を入金禁止状態にさせることができる。これにより、モータ25または紙幣収納装置31Aにトラブルが発生した場合に、台間機2から紙幣搬送装置20に紙幣が搬出されるのを防止できる。また、この際に搬送制御装置32によって実行される処理が簡単である。つまり、このような場合には、搬送制御装置32は、遊技島内の全ての台間機2を入金禁止状態にするための入金許可禁止制御信号を作成して、島コントローラ40に送信するだけでよい。なお、遊技島内の全ての台間機2を入金禁止状態にするための入金許可禁止制御信号における宛先情報は、全ての台間機を包括的に表す単一の識別情報であってもよい。
【0051】
また、前記実施形態によれば、台間機2によって紙幣ジャムが検知されたことが搬送制御装置32に通知された場合に、紙幣ジャムの発生位置よりも上流側にある台間機2を入金禁止状態にさせることができる。また、この際に搬送制御装置32によって実行される処理が簡単である。つまり、このような場合には、搬送制御装置32は、入金禁止状態にすべき台間機2を決定し、入金禁止状態にすべきであると決定した台間機2を入金禁止状態とし、他の台間機を入金許可状態にするために入金許可禁止制御信号を作成して、島コントローラ40に送信すればよい。
【0052】
紙幣搬送ベルト23(モータ25)の駆動を開始させるタイミングは、営業時間開始時であってもよい。この場合、タイマによって、紙幣搬送ベルト23を駆動させることができる。また、遊技島内のいずれかの台間機2において、開店後に初めて、紙幣が入金されたときに、紙幣搬送ベルト23の駆動を開始させるようにしてもよい。いずれの場合にも、閉店になるまで、紙幣搬送ベルト23を駆動させ続けるようにしてもよい。
【0053】
紙幣搬送装置20によって紙幣回収部31に搬送されてきた紙幣を紙幣回収部31内にストックしていき、所定のタイミングでスタックされている紙幣を紙幣回収部31の所定位置に一括して収納するようにしてもよい。この場合には、スタックされている紙幣を紙幣回収部31の所定位置に一括収納している途中に、紙幣回収部31に新たな紙幣が搬入されないようにする必要がある。そこで、スタックされている紙幣を紙幣回収部31の所定位置に一括収納するタイミングを、最も下流側の紙幣検知センサ26の出力信号に基づいて制御することが好ましい。たとえば、最も下流側の紙幣検知センサ26によって紙幣が検出されていないとき、または最も下流側の紙幣検知センサ26によって紙幣が検出されてから所定時間が経過していないときに、スタックされている紙幣を紙幣回収部31の所定位置に一括収納することができる。
【0054】
島コントローラ40は、前記遊技島内の前記台間機2から受信した要求に基づいて、遊技媒体の貸出しに関係した処理を行なっている場合において、搬送制御装置から重要度の高い要求を受信したときには、当該重要度の高い要求に対応した処理を割り込み処理によって実行させるようにしてもよい。
また、台間機2によって作成された紙幣ジャム検知信号が島コントローラ40を介して搬送制御装置32に送られてきた場合には、搬送制御装置32は、当該紙幣ジャム検知信号に基づいて紙幣ジャムが発生しているか否かを判別し、紙幣ジャムが発生していると判別されたときには、前記紙幣ジャム検知信号と紙幣ジャムが発生していることを表す情報を島コントローラ40に送信するようにしてもよい。この場合には、島コントローラ40は、次のような動作を行なうようにしてもよい。
【0055】
つまり、島コントローラ40は、紙幣ジャム検知信号と紙幣ジャムが発生していることを表す情報が搬送制御装置32から送られてくると、搬送制御装置32から送られてきた紙幣ジャム検知信号に含まれている情報に基づいて、入金禁止状態にすべき台間機2を決定する。具体的には、島コントローラ40は、受信した紙幣ジャム検知信号に含まれている台間機2を表す識別子に基づいて、紙幣ジャム発生位置を特定する。次に、島コントローラ40は、特定した紙幣ジャム発生位置より上流側にある台間機2を、入金禁止状態にすべき台間機として決定する。そして、島コントローラ40は、入金禁止状態にすべきであると決定した台間機2に、当該台間機2を入金禁止状態にさせるための入金禁止指令を送信する。このようにすると、搬送制御装置32の負荷を軽減させることができる。また、搬送制御装置32は、各台間機2の位置を認識する必要がなくなる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 遊技台
2 台間機
20 紙幣搬送装置
21,22 支持ローラ
23 紙幣搬送ベルト
24 ガイドローラ
25 モータ
30 島端ボックス
31 紙幣回収部
32 搬送制御装置
40 島コントローラ
50 管理装置
200 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技台と入金された紙幣に基づいて遊技媒体の貸出処理を行う複数の貸出処理機とを並べて配置することによって構成された遊技島と、前記遊技島内の各貸出処理機が接続された中継機としての島コントローラとを備えた遊技施設に適用される紙幣搬送システムであって、
前記遊技島内の前記各貸出処理機に入金された紙幣を、紙幣回収部まで搬送する紙幣搬送装置と、
前記島コントローラに接続され、前記紙幣搬送装置および前記紙幣回収部を制御する単一の搬送制御装置とを含み、
前記各貸出処理機がとりうる動作状態として、少なくとも紙幣の入金が許可されている入金許可状態または紙幣の入金が禁止されている入金禁止状態があり、
前記搬送制御装置は、前記島コントローラ経由で、前記遊技島内の前記各貸出処理機の前記動作状態を制御可能な動作状態制御手段を有している紙幣搬送システム。
【請求項2】
前記動作状態制御手段は、前記紙幣搬送装置または前記紙幣回収部にトラブルが発生した場合には、前記島コントローラ経由で、前記貸出処理機を入金禁止状態にさせる手段を含む、請求項1に記載の紙幣搬送システム。
【請求項3】
前記搬送制御装置は、
前記紙幣搬送装置内での紙幣ジャムに関する情報を収集することにより、前記紙幣搬送装置内において紙幣ジャムが発生したか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段によって紙幣ジャムが発生したと判別されたときには、紙幣ジャムが発生したことを表す情報と、前記紙幣ジャムに関する情報とを前記島コントローラに送信する手段とを含む、請求項1または2に記載の紙幣搬送システム。
【請求項4】
前記動作状態制御手段は、
前記紙幣搬送装置内での紙幣ジャムに関する情報を収集することにより、前記紙幣搬送装置内において紙幣ジャムが発生したか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段によって紙幣ジャムが発生したと判別されたときには、当該紙幣ジャムの発生位置に基づいて、前記遊技島内の前記貸出処理機のうちから、入金禁止状態にすべきである貸出処理機を決定する決定手段と、
前記決定手段によって入金禁止状態にすべきであると決定された前記貸出処理機を、前記島コントローラ経由で、入金禁止状態にさせる手段とを含み、
前記決定手段は、前記遊技島内の前記貸出処理機のうち、当該紙幣ジャムの発生位置に対して、前記紙幣搬送装置における紙幣搬送経路の上流側にある貸出処理機を、入金禁止状態にすべきである貸出処理機として決定するように構成されている請求項1または2に記載の紙幣搬送システム。
【請求項5】
前記島コントローラは、前記遊技島内の前記貸出処理機から受信した要求に基づいて、遊技媒体の貸出しに関係した処理を行なっている場合において、前記搬送制御装置から重要度の高い要求を受信したときには、当該重要度の高い要求に対応した処理を割り込み処理によって実行させる手段を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙幣搬送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−165836(P2012−165836A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27731(P2011−27731)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】