説明

紙折り機および紙折り方法

【課題】用紙をストッパーに当てることなしに紙を折るようにし、用紙を連続で給紙しても、大きな衝突音が発生しないようにする。
【解決手段】メインローラー14と同軸的に揺動自在に配設されたローラープレート15に離間して回転自在に軸着され、メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラー16、17と、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラー18、19とを備え、ローラープレートを第1揺動位置に保持したときに第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間するとともに、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接し、ローラープレートを第2揺動位置に保持したときに、逆に第2フォールドローラーが第2フィードローラーから離間するとともに第1フォールドローラーが第1フィードローラーに圧接するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙折り機および紙折り方法に関し、例えば便せん,チラシ,カタログ等の用紙を折り畳む際に用いて好適な紙折り機およびその紙折り方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な紙折り機では、例えば、図14に示すように、4つ折りの場合、ピックアップローラー417によって取り出された1枚の用紙がフィードローラー418で送られ、第1テーブル430の第1テーブルストッパー432に当たり、それでもフィードローラー418で送り続けられる。このため、用紙はメインローラー419と第1フォールドローラー421との間で撓み、その撓んだ部分をメインローラー419と第1フォールドローラー421とが挟み込むことにより用紙が折られる。用紙は、そのままメインローラー419と第1フォールドローラー421とで第2テーブル440に送られ、同じように第2テーブルストッパー442に当たるとメインローラー419と第2フォールドローラー422との間で撓む。このため、用紙の撓んだ部分をメインローラー419と第2フォールドローラー422とが挟み込むことにより、2回目の折りができて、用紙がメインローラー419と第2フォールドローラー422との間から排出される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4195401号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の紙折り機では、用紙が第1テーブルストッパー432および第2テーブルストッパー442に当たった時に大きな衝突音が発生していたので、用紙を連続で給紙する場合、この大きな衝突音が連続的に発生して周囲の人に迷惑を掛けることになり、オフィス内に設置して使用することが難しいという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、上述の点に鑑み、用紙をストッパーに当てることなしに紙を折るようにし、用紙を連続で給紙しても、大きな衝突音が発生することがないようにした紙折り機を提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、上述の紙折り機を実現するための紙折り方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の紙折り機は、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持したときに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーから離間するとともに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーに圧接し、前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持したときに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーから離間するとともに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーに圧接するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の紙折り機は、請求項1に記載の紙折り機において、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、前記制御手段が、前記メインローラーを逆回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記メインローラーを正回転させ、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止することにより、用紙を2つ折りに折るように制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の紙折り機は、請求項1に記載の紙折り機において、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、 前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーと、前記第1フィードローラーと前記第2フィードローラーとの接触位置近傍に配置された第3用紙通過センサーとを備え、前記制御手段が、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記第3用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙を4つ折りに折るように制御することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の紙折り機は、請求項1に記載の紙折り機において、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、前記制御手段が、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙を片袖折りに折るように制御することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の紙折り機は、請求項1に記載の紙折り機において、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、前記制御手段が、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙を外3つ折りに折るように制御することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の紙折り機は、請求項1に記載の紙折り機において、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、前記制御手段が、前記メインローラーを逆回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第1の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記メインローラーを正回転させ、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第2の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の第3の長さを検出したときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止することにより、用紙を内3つ折りおよび観音折りに折るように制御することを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の紙折り機は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の紙折り機において、前記メインローラーの回転量を変えることによって用紙の折り位置を変え、さまざまな用紙サイズの用紙に対応することを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の紙折り方法は、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーとを備える紙折り機の紙折り方法において、前記メインローラーの回転方向を切り換えながら、前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持したときに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーから離間するとともに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーに圧接し、前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持したときに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーから離間するとともに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーに圧接するように制御することにより、用紙をさまざまな折り形に折ることができるようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の紙折り方法は、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止する工程とを含むことを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の紙折り方法は、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーと、前記第1フィードローラーと前記第2フィードローラーとの接触位置近傍に配置された第3用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記第3用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程とを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項11記載の紙折り方法は、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
請求項12記載の紙折り方法は、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程とを含むことを特徴とする。
【0019】
請求項13記載の紙折り方法は、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙の第1の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙の第2の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の第3の長さを検出したときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙の第4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止する工程とを含むことを特徴とする。
【0020】
請求項14記載の紙折り方法は、請求項8ないし13のいずれか1項に記載の紙折り方法において、前記メインローラーの回転量を変えることによって用紙の折り位置を変え、さまざまな用紙サイズの用紙に対応することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
請求項1記載の紙折り機によれば、メインローラーと、メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、位置切換手段によってローラープレートを第1揺動位置に保持したときに第1フォールドローラーが第1フィードローラーから離間するとともに第2フォールドローラーが第2フィードローラーに圧接し、位置切換手段によってローラープレートを第2揺動位置に保持したときに第2フォールドローラーが第2フィードローラーから離間するとともに第1フォールドローラーが第1フィードローラーに圧接するように制御する制御手段とを備えることにより、ストッパーを使用することなしに用紙を折ることが可能になり、用紙とストッパーとの衝突音がなくなるため、音が静かな静音タイプの紙折り機を実現することができる。また、用紙とストッパーとの衝突音が無いので、周りの人に音で迷惑を掛けないため、オフィス内で使用できる。さらに、ストッパーを使用しないため、折りテーブルを必要とせず、折りテーブルが無いことにより、紙折り機を従来よりスマートな構成とすることができる。また、メインローラーの回転方向を正回転または逆回転に切り換えることによって、用紙の送り方向および折り方向を変え、さまざまな折り形に対応するようにしたので、折り設定をボタン操作により自動で行うことができる。さらに、折り設定を選択後、ストッパー位置を調整する稼働がないため、折り動作がすぐに開始できる。さらにまた、用紙通過センサーを設置するようにすれば、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、さまざまな用紙サイズおよび折り形に対応することができる。
【0022】
請求項2記載の紙折り機によれば、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、制御手段が、メインローラーを逆回転させ、位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持し、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持し、メインローラーを正回転させ、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときにメインローラーの回転を停止することにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を2つ折りに折ることができる。
【0023】
請求項3記載の紙折り機によれば、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーと、第1フィードローラーと第2フィードローラーとの接触位置近傍に配置された第3用紙通過センサーとを備え、制御手段が、メインローラーを正回転させ、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持し、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持し、メインローラーを逆回転させ、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、メインローラーを正回転させ、第3用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持し、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を4つ折りに折ることができる。
【0024】
請求項4記載の紙折り機によれば、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、制御手段が、メインローラーを正回転させ、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持し、第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持し、メインローラーを逆回転させ、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、メインローラーを正回転させ、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持し、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を片袖折りに折ることができる。
【0025】
請求項5記載の紙折り機によれば、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、前記制御手段が、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を外3つ折りに折ることができる。
【0026】
請求項6記載の紙折り機によれば、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、制御手段が、メインローラーを逆回転させ、位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持し、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第1の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、位置切換手段により前記ローラープレートを第1揺動位置に保持し、メインローラーを正回転させ、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第2の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、メインローラーを逆回転させ、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、第1用紙通過センサーにより用紙の第3の長さを検出したときに位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持し、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第4の長さになったときにメインローラーの回転を停止し、メインローラーを正回転させ、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持し、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときにメインローラーの回転を停止することにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を内3つ折りおよび観音折りに折ることができる。
【0027】
請求項7記載の紙折り機によれば、メインローラーの回転量を変えることによって用紙の折り位置を変え、さまざまな用紙サイズの用紙に対応することができる。
【0028】
請求項8記載の紙折り方法によれば、メインローラーと、メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーとを備える紙折り機の紙折り方法において、メインローラーの回転方向を切り換えながら、位置切換手段によってローラープレートを第1揺動位置に保持したときに第1フォールドローラーが第1フィードローラーから離間するとともに第2フォールドローラーが第2フィードローラーに圧接し、位置切換手段によってローラープレートを第2揺動位置に保持したときに第2フォールドローラーが第2フィードローラーから離間するとともに第1フォールドローラーが第1フィードローラーに圧接するように制御することにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙をさまざまな折り形に折ることができる。
【0029】
請求項9記載の紙折り方法によれば、メインローラーと、メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、メインローラーを逆回転させる工程と、位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持する工程と、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止する工程と、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持する工程と、メインローラーを正回転させる工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときにメインローラーの回転を停止する工程とを含むことにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を2つ折りに折ることができる。
【0030】
請求項10記載の紙折り方法によれば、メインローラーと、メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーと、第1フィードローラーと第2フィードローラーとの接触位置近傍に配置された第3用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、メインローラーを正回転させる工程と、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止する工程と、位置切換手段により前記ローラープレートを第2揺動位置に保持する工程と、メインローラーを逆回転させる工程と、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止する工程と、メインローラーを正回転させる工程と、第3用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに位置切換手段によりローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程とを含むことにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を4つ折りに折ることができる。
【0031】
請求項11記載の紙折り方法によれば、メインローラーと、メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、メインローラーを正回転させる工程と、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときにメインローラーの回転を停止する工程と、位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持する工程と、メインローラーを逆回転させる工程と、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときにメインローラーの回転を停止する工程と、メインローラーを正回転させる工程と、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程とを含むことにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を片袖折りに折ることができる。
【0032】
請求項12記載の紙折り方法によれば、メインローラーと、メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、メインローラーと第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、メインローラーと第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、メインローラーを正回転させる工程と、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、位置切換手段によりローラープレートを第2揺動位置に保持する工程と、メインローラーを逆回転させる工程と、第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときにメインローラーの回転を停止する工程と、メインローラーを正回転させる工程と、位置切換手段によりローラープレートを第1揺動位置に保持する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程とを含むことにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を外3つ折りに折ることができる。
【0033】
請求項13記載の紙折り方法によれば、メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙の第1の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙の第2の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記メインローラーを逆回転させる工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の第3の長さを検出したときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、用紙の送り量が用紙の第4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、前記メインローラーを正回転させる工程と、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止する工程とを含むことにより、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラーの回転方向および回転量を制御することができ、用紙を内3つ折りおよび観音折りに折ることができる。
【0034】
請求項14記載の紙折り方法によれば、メインローラーの回転量を変えることによって用紙の折り位置を変え、さまざまな用紙サイズの用紙に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施例1に係る紙折り機の縦断面図。
【図2】本実施例1に係る紙折り機の回路ブロック図。
【図3】図2中の制御盤を示す正面図。
【図4】2つ折りの動作を示すフローチャート。
【図5】2つ折りの動作を説明する状態遷移図。
【図6】4つ折りの動作を示すフローチャート。
【図7】4つ折りの動作を説明する状態遷移図。
【図8】片袖折りの動作を示すフローチャート。
【図9】片袖折りの動作を説明する状態遷移図。
【図10】外3つ折りの動作を示すフローチャート。
【図11】外3つ折りの動作を説明する状態遷移図。
【図12】内3つ折りおよび観音折りの動作を示すフローチャート。
【図13】内3つ折りおよび観音折りの動作を説明する状態遷移図。
【図14】従来の紙折り機の一例を示す縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0037】
図1は、本発明の実施例1に係る紙折り機1の縦断面図である。本実施例1に係る紙折り機1は、紙折り機本体10と、紙折り機本体10の前面下部壁から前方(図1で見て右方)に突設された筺体に着脱自在に取り付けられる給紙トレイ40と、紙折り機本体10の背面壁から後方(図1で見て左方)に突出するように着脱自在に取り付けられる排紙トレイ50とから、その主要部が構成されている。以下、図1で見て右方を前方、図1で見て左方を後方、図1で見て紙面に垂直な方向を左右方向という。
【0038】
紙折り機本体10の左右側板(図示せず)間には、給紙モーター110によって回転駆動されるように配設されたピックアップローラー11と、ローラーモーター120と無端ベルト12を介して連動するように回転自在に配設されたメインローラープーリー13と、メインローラープーリー13に連動して回転駆動されるメインローラー14と、メインローラー14と同軸的に揺動自在に配設されたローラープレート15と、ローラープレート15に離間して回転自在に軸着され、メインローラー14に圧接して従動回転する第1フォールドローラー16および第2フォールドローラー17と、互いに圧接するように回転自在に配設された第1フィードローラー18および第2フィードローラー19と、第2フィードローラー19と無端ベルト20によって連動するように回転自在に配設された上側フィードローラー21と、上側フィードローラー21に圧接するように回転自在に配設された下側フィードローラー22と、ローラープレート15を時計方向(図1で見て)に吸引して第1揺動位置(第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間するとともに第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する位置)で保持する第1ローラーソレノイド130(本発明の位置切換手段に相当する)と、ローラープレート15を反時計方向(図1で見て)に吸引して第2揺動位置(第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19から離間するとともに第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18に圧接する位置)で保持する第2ローラーソレノイド140(本発明の位置切換手段に相当する)とが配設されている。以下、図1で見て時計方向に回転することを正回転するといい、反時計方向に回転することを逆回転するという。
【0039】
また、紙折り機本体10内には、上側フィードローラー21および下側フィードローラー22と第1フィードローラー18および第2フィードローラー19との間で用紙の移動をガイドする1対の下側ガイド部材23,24と、第1フォールドローラー16および第2フォールドローラー17間で用紙の移動をガイドする1対の中間ガイド部材25,26と、メインローラー14と第1フォールドローラー16との接触部に下端部が対向して配置された上後側ガイド部材27,28と、メインローラー14と第2フォールドローラー17との接触部に下端部が対向して配置された上前側ガイド部材29,30とが配設されている。
【0040】
さらに、紙折り機本体10内には、上後側ガイド部材27,28の下端部寄りに配置された第1用紙通過センサー150と、上前側ガイド部材29,30の下端部寄りに配置された第2用紙通過センサー160と、下側ガイド部材23,24の上端部寄りに配置された第3用紙通過センサー170とが配置されている。換言すれば、第1用紙通過センサー150はメインローラー14と第1フォールドローラー16との接触位置近傍に配置され、第2用紙通過センサー160はメインローラー14と第2フォールドローラー17との接触位置近傍に配置され、第3用紙通過センサー170は第1フィードローラー18と第2フィードローラー19との接触位置近傍に配置されている。各用紙通過センサーは、各ガイド部材に形成された、図示しない切欠、透孔等を介して用紙の先端および後端の通過を検出する光検出センサーで構成されている。なお、各用紙通過センサーは、光反射型であっても、光透過型であってもよい。
【0041】
図2を参照すると、本実施例1に係る紙折り機1は、CPU(Central Processing Unit)100(本発明の制御手段に相当する)と、給紙モーター110と、ローラーモーター120と、第1ローラーソレノイド130と、第2ローラーソレノイド140と、第1用紙通過センサー150と、第2用紙通過センサー160と、第3用紙通過センサー170と、操作盤300とを含んで構成されている。
【0042】
図3を参照すると、操作盤300には、折り作業を開始させるスタートボタン310と、折り作業を停止させるストップボタン320と、用紙サイズを選択する用紙サイズ選択ボタン330と、用紙サイズ選択ボタン330により選択された用紙サイズを点灯表示する用紙サイズ表示LED(Light Emitting Diode)331〜335と、折り形を選択する折り形選択ボタン340と、折り形選択ボタン340により選択された折り形を点灯表示する折り形表示LED341〜345と、7セグメントLED350と、1枚のテスト折りをするテストボタン360と、折り位置調整モードにする折り位置調整モードボタン370と、折り位置調整モードで右側の送り量を変更する時に選択する右側選択ボタン371と、右側選択ボタン371の選択時に点灯する右側LED372と、折り位置調整モードで送り量を増やすプラスボタン373と、折り位置調整モードで左側の送り量を変更する時に選択する左側選択ボタン374と、左側選択ボタン374の選択時に点灯する左側LED375と、折り位置調整モードで送り量を減らすマイナスボタン376とが設けられている。
【0043】
用紙サイズ選択ボタン330を押下する毎に、用紙サイズ表示LED331〜335のいずれか1つが順番に点灯して選択された用紙サイズA5,B5,A4,B4,A3のいずれか1つを表示する。
【0044】
折り形選択ボタン340を押下する毎に、折り形表示LED341〜345のいずれか1つが順番に点灯して選択された折り形である2つ折り、4つ折り、外3つ折り、内3つ折り、片袖折り、観音折りのいずれか1つを点灯表示する。
【0045】
7セグメントLED350は、通常の折り作業時は、折られた用紙の枚数をカウントするカウンターとして「1」〜「9999」までの数字を表示する。折り位置調整モードボタン370が選択された折り位置調整モード時は、右3桁は「0」を基準に「−99〜99」まで表示する。4桁目は、調整する位置の順番を意味する「1」、「2」、「3」のいずれかの数字を表示する。
【0046】
折り位置調整モードボタン370を押下すると、折り位置調整モードに入る。折り位置調整モードで右側選択ボタン371が選択されたときには、右側LED372が点灯する。右側選択ボタン371を1回押すと、7セグメントLED350の4桁目に「1」が表示され、2回目は「2」、3回目は「3」、以後「1」、「2」、「3」を繰り返す。「1」はメインローラー14と第2フォールドローラー17との間で1回目に送られる用紙の送り量の調整を意味し、「2」は第1フィードローラー18と第2フィードローラー19との間で下方向に送られる用紙の送り量の調整を意味し、「3」はメインローラー14と第2フォールドローラー17との間で2回目に送られる用紙の送り量の調整を意味する。プラスボタン373を押す毎に、7セグメントLED350の右3桁の数字、すなわち調整する送り量が増える。また、マイナスボタン376を押す毎に、7セグメントLED350の右3桁の数字、すなわち調整する送り量が減る。具体的には、メインローラー14を駆動するローラーモーター120の回転量が調整される。
【0047】
折り位置調整モードで左側選択ボタン374が選択されたときには、左側LED375が点灯する。左側選択ボタン374を1回押すと、7セグメントLED350の4桁目に「1」が表示され、2回目は「2」、以後「1」、「2」を繰り返す。「1」はメインローラー14と第1フォールドローラー16との間で送られる用紙の送り量の調整を意味し、「2」は第1フィードローラー14と第2フィードローラー19との間で下方向に送られる用紙の送り量の調整を意味する。プラスボタン373を押す毎に、7セグメントLED350の右3桁の数字、すなわち調整する送り量が増える。また、マイナスボタン376を押す毎に、7セグメントLED350の右3桁の数字、すなわち調整する送り量が減る。具体的には、メインローラー14を駆動するローラーモーター120の回転量が調整される。
【0048】
折り位置調整手順は、折り位置調整モードボタン370を押下して選択された用紙サイズおよび折り形について行う。まず、右側選択ボタン371または左側選択ボタン374を押して調整したい場所を選択する。すると、右側LED372または左側LED375が点灯し、7セグメントLED350は「1__0」を表示する。次に、マイナスボタン376またはプラスボタン373を押して調整量を入れる。続いて、テストボタン360を押して折り状態を確認する。折り位置調整モードボタン370を再度押すと、右側LED372または左側LED375が消灯し、7セグメントLED350は「0000」表示となり、折り位置調整モードから抜けたことを表す。
【0049】
次に、このように構成された本実施例1に係る紙折り機1の動作について、本実施例1に係る紙折り方法とともに説明する。
【0050】
本実施例1に係る紙折り機1では、2つ折り、4つ折り、片袖折り、外3つ折り、内3つ折り(観音折り)等の各種の折り形で用紙を折ることができる。
【0051】
(1)2つ折りの場合
【0052】
図4は、2つ折りの動作を示すフローチャートである。
【0053】
図5は、2つ折りの動作を説明する状態遷移図である。2つ折りは、図5(a)〜(c)の主たる3つの工程を含んでいる。図5中、A点は、折り前後での用紙上の対応点の一例を示す(以下同様)。なお、ここでは、縦420mm、横297mmのA3サイズの用紙を縦方向に送って2つ折りに折る場合の寸法例を示している。
【0054】
折り形選択ボタン340により2つ折りが選択された状態でスタートボタン310が押下されると、まず、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を逆回転する方向に回転させる(図4のステップS101)。
【0055】
次に、CPU100は、第1ローラーソレノイド130をオフにし(図4のステップS102)、第2ローラーソレノイド140をオンにする(図4のステップS103)。これにより、ローラープレート15は、図5(a)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第2揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19から離間し、第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18に圧接する。このため、メインローラー14が逆回転するのに従って、第1フォールドローラー16は正回転し、第2フォールドローラー17は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転する。また、第2フィードローラー19が正回転することにより、無端ベルト20を介して上側フィードローラー21が正回転し、下側フィードローラー22が逆回転する。
【0056】
続いて、CPU100は、給紙モーター110を駆動してピックアップローラー11を回転させることにより、給紙トレイ40から用紙を1枚送り出す(図4のステップS104)。
【0057】
用紙の先端が上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間まで送られたならば、CPU100は、給紙モーター110の駆動を停止することによりピックアップローラー11の回転を停止させる(図4のステップS105)。
【0058】
上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間に先端が送られた用紙は、上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間,
下側ガイド部材23,24間,第1フィードローラー18および第2フィードローラー19間ならびに中間ガイド部材25,26間を介してメインローラー14に送られ、メインローラー14の逆回転によりメインローラー14と第2フォールドローラー17との間に送られる。
【0059】
用紙がメインローラー14および第2フォールドローラー17の回転によって上前側ガイド部材29,30間に送られると、CPU100は、第2用紙通過センサー160により用紙の先端が通過したことを検出し(図4のステップS106:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0060】
そして、CPU100は、図5(a)に示すように、第2用紙通過センサー160によりカウントされた用紙の送り量が用紙の半分の長さ(210mm)になったならば(図4のステップS107:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図4のステップS108)。
【0061】
次に、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図4のステップS109)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図4のステップS110)。これにより、ローラープレート15は、図5(b)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。
【0062】
続いて、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図4のステップS111)。これにより、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。このため、用紙の中央で撓んだ部分がメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に挟み込まれて折られる(図5(b)参照)。
【0063】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図4のステップS112:Yes)、第1用紙通過センサー150により用紙の終端が通過したことを検出する(図4のステップS113:Yes)。メインローラ14,第1フォールドローラー16間から送り出された用紙は、自重により排出トレイ50に落下する。
【0064】
2つ折りは用紙を排出した時(図5(c)参照)と給紙する時(図5(a)参照)とでメインローラー14,第1フォールドローラー16および第2フォールドローラー17の状態が違うので、CPU100は、メインローラー14の回転を一度停止させた後に(図4のステップS114)、制御をステップS101に戻し、初めから次の用紙の折り作業を開始する。
【0065】
(2) 4つ折りの場合
【0066】
図6は、4つ折りの動作を示すフローチャートである。
【0067】
図7は、4つ折りの動作を説明する状態遷移図である。4つ折りは、図7(a)〜(f)の主たる6つの工程を含んでいる。なお、ここでは、縦420mm、横297mmのA3サイズの用紙を縦方向に送って4つ折りに折る場合の寸法例を示している。
【0068】
折り形選択ボタン340により4つ折りが選択された状態でスタートボタン310が押下されると、まず、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図6のステップS201)。
【0069】
次に、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図6のステップS202)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図6のステップS203)。これにより、ローラープレート15は、図7(a)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。このため、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。また、第2フィードローラー19が正回転することにより、無端ベルト20を介して上側フィードローラー21が正回転し、下側フィードローラー22が逆回転する。
【0070】
続いて、CPU100は、給紙モーター110を駆動してピックアップローラー11の回転により、給紙トレイ40から用紙を1枚送り出す(図6のステップS204)。
【0071】
用紙の先端が上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間にまで送られたならば、CPU100は、給紙モーター110の駆動を停止することによりピックアップローラー11の回転を停止する(図6のステップS205)。
【0072】
上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間に先端が送られた用紙は、上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間,
下側ガイド部材23,24間,第1フィードローラー18および第2フィードローラー19間ならびに中間ガイド部材25,26間を介してメインローラー14に送られ、メインローラー14の正回転によりメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に送られる。
【0073】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図6のステップS206:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0074】
そして、CPU100は、図7(a)に示すように、第1用紙通過センサー150によりカウントされた用紙の送り量が用紙の半分の長さ(210mm)になったならば(図6のステップS207:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図6のステップS208)。
【0075】
次に、CPU100は、第1ローラーソレノイド130をオフにし(図6のステップS209)、第2ローラーソレノイド140をオンにする(図6のステップS210)。これにより、ローラープレート15は、図7(b)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第2揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19から離間し、第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18に圧接する。
【0076】
続いて、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を逆回転させる(図6のステップS211)。これにより、メインローラー14が逆回転するのに従って、第1フォールドローラー16は正回転し、第2フォールドローラー17は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転する。このため、用紙の中央で撓んだ部分がメインローラー14と第2フォールドローラー17との間に挟み込まれて折られる(図7(b)参照)。
【0077】
用紙がメインローラー14および第2フォールドローラー17の回転によって上前側ガイド部材29,30間に送られると、CPU100は、第2用紙通過センサー160により用紙の先端が通過したことを検出し(図6のステップS212:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0078】
そして、CPU100は、図7(c)に示すように、第2用紙通過センサー160により用紙の半分の長さ(210mm)が通過したことを検出すると(図6のステップS213:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図6のステップS214)。
【0079】
次に、CPU100は、図7(d)に示すように、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図6のステップS215)。これにより、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第1フィードローラー18は正回転し、第2フィードローラー19は逆回転する。このため、用紙はメインローラー14と第2フォールドローラー17とに挟まれて逆送りされ、中間ガイド部材25に当たり、中間ガイド部材25に沿って下方に送られて、第1フィードローラー18,第2フィードローラー19間に入り込む。
【0080】
用紙が第1フィードローラー18および第2フィードローラー19の回転によって下側ガイド部材23,24間に送られると、CPU100は、第3用紙通過センサー170により用紙の先端が通過したことを検出し(図6のステップS216:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0081】
そして、CPU100は、図7(d)に示すように、第3用紙通過センサー170により用紙が第2フォールドローラー17と離れる位置から用紙の下端までの距離が用紙の1/4の長さ(105mm)になる距離だけ用紙が通過したことを検出すると(図6のステップS217:Yes)、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図6のステップS218)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図6のステップS219)。これにより、ローラープレート15は、図7(e)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。このため、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。よって、すでに2つ折りにされている用紙の中央で撓んだ部分がメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に挟み込まれてさらに折られる。
【0082】
用紙が第1フィードローラー18および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、図7(f)に示すように、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図6のステップS222:Yes)、第1用紙通過センサー150により用紙の終端の通過を検出する(図6のステップS221:Yes)。メインローラ14,第1フォールドローラー16間から送り出された用紙は、自重により排出トレイ50に落下する。
【0083】
4つ折りは用紙を排出した時(図7(f)参照)と給紙する時(図7(a)参照)とのメインローラー14,第1フォールドローラー16および第2フォールドローラー17の状態が同じなので、用紙を排出した後すぐに給紙することができるため、CPU100は、メインローラー14を停止することなしに、ステップ204に制御を戻して、次の用紙の折り作業を開始する。
【0084】
(3) 片袖折りの場合
【0085】
図8は、片袖折りの動作を示すフローチャートである。
【0086】
図9は、片袖折りの動作を説明する状態遷移図である。片袖折りは、図9(a)〜(e)の主たる5つの工程を含んでいる。なお、ここでは、縦420mm、横297mmのA3サイズの用紙を縦方向に送って片袖折りに折る場合の寸法例を示している。
【0087】
折り形選択ボタン340により片袖折りが選択された状態でスタートボタン310が押下されると、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図8のステップS301)。
【0088】
次に、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図8のステップS302)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図8のステップS303)。これにより、ローラープレート15は、図9(a)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。このため、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。また、第2フィードローラー19が正回転することにより、無端ベルト20を介して上側フィードローラー21が正回転し、下側フィードローラー22が逆回転する。
【0089】
続いて、CPU100は、給紙モーター110を駆動してピックアップローラー11を回転させることにより、給紙トレイ40から用紙を1枚送り出す(図8のステップS304)。
【0090】
用紙の先端が上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間まで送られたならば、CPU100は、給紙モーター110の駆動を停止することによりピックアップローラー11の回転を停止させる(図8のステップS305)。
【0091】
上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間に先端が送られた用紙は、上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間, 下側ガイド部材23,24間,第1フィードローラー18および第2フィードローラー19間ならびに中間ガイド部材25,26間を介してメインローラー14に送られ、メインローラー14の正回転によりメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に送られる。
【0092】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図8のステップS306:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0093】
そして、CPU100は、図9(a)に示すように、第1用紙通過センサー150によりカウントされた用紙の送り量が用紙の半分の長さ(210mm)になったならば(図8のステップS307:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図8のステップS308)。
【0094】
次に、CPU100は、第1ローラーソレノイド130をオフにし(図8のステップS309)、第2ローラーソレノイド140をオンにする(図8のステップS310)。これにより、ローラープレート15は、図9(b)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第2揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19から離間し、第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18に圧接する。
【0095】
続いて、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を逆回転させる(図8のステップS311)。これにより、メインローラー14が逆回転するのに従って、第1フォールドローラー16は正回転し、第2フォールドローラー17は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転する。このため、用紙の中央で撓んだ部分がメインローラー14と第2フォールドローラー17との間に挟み込まれて折られる(図9(b)参照)。
【0096】
用紙がメインローラー14および第2フォールドローラー17の回転によって上前側ガイド部材29,30間に送られると、CPU100は、第2用紙通過センサー160により用紙の先端が通過したことを検出し(図8のステップS312:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0097】
そして、CPU100は、図9(c)に示すように、第2用紙通過センサー160により用紙の1/4の長さ(105mm)が通過したことを検出すると(図8のステップS313:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図8のステップS314)。
【0098】
次に、CPU100は、図9(d)に示すように、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図8のステップS315)。
【0099】
続いて、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図8のステップS316)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図8のステップS317)。これにより、ローラープレート15は、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。このため、図9(d)に示すように、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。よって、すでに2つ折りにされている用紙の1/2の長さ(用紙の3/4位置)で撓んだ部分がメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に挟み込まれてさらに折られる。
【0100】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、図9(e)に示すように、第1用紙通過センサー150により用紙の終端が通過したことを検出する(図8のステップS318:Yes)。メインローラ14,第1フォールドローラー16間から送り出された用紙は、自重により排出トレイ50に落下する。
【0101】
片袖折りは用紙を排出した時(図9(e)参照)と給紙する時(図9(a)参照)とのメインローラー14,第1フォールドローラー16および第2フォールドローラー17の状態が同じなので、用紙を排出した後すぐに給紙することができるため、CPU100は、メインローラー14を停止することなしに、ステップ304に制御を戻して、次の用紙の折り作業を開始する。
【0102】
(4) 外3つ折りの場合
【0103】
図10は、外3つ折りの動作を示すフローチャートである。
【0104】
図11は、外3つ折りの動作を説明する状態遷移図である。外3つ折りは、図11(a)〜(e)の主たる5つの工程を含んでいる。なお、ここでは、縦420mm、横297mmのA3サイズの用紙を縦方向に送って外3つ折りに折る場合の寸法例を示している。
【0105】
折り形選択ボタン340により外3つ折りが選択された状態でスタートボタン310が押下されると、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図10のステップS401)。
【0106】
次に、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図10のステップS402)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図10のステップS403)。これにより、ローラープレート15は、図11(a)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16は第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。このため、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。また、第2フィードローラー19が正回転することにより、無端ベルト20を介して上側フィードローラー21が正回転し、下側フィードローラー22が逆回転する。
【0107】
続いて、CPU100は、給紙モーター110を駆動してピックアップローラー11を回転させることにより、給紙トレイ40から用紙を1枚送り出す(図10のステップS404)。
【0108】
用紙の先端が上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間まで送られたならば、CPU100は、給紙モーター110の駆動を停止することによりピックアップローラー11の回転を停止させる(図10のステップS405)。
【0109】
上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間に先端が送られた用紙は、上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間,
下側ガイド部材23,24間,第1フィードローラー18および第2フィードローラー19間ならびに中間ガイド部材25,26間を介してメインローラー14に送られ、メインローラー14の正回転によりメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に送られる。
【0110】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端の通過を検出し(図10のステップS406:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0111】
そして、CPU100は、図11(a)に示すように、第1用紙通過センサー150によりカウントされた用紙の送り量が用紙の1/3の長さ(140mm)になったならば(図10のステップS407:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図10のステップS408)。
【0112】
次に、CPU100は、第1ローラーソレノイド130をオフにし(図10のステップS409)、第2ローラーソレノイド140をオンにする(図10のステップS410)。これにより、ローラープレート15は、図11(b)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第2揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19から離間し、第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18に圧接する。
【0113】
続いて、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を逆回転させる(図10のステップS411)。これにより、メインローラー14が逆回転するのに従って、第1フォールドローラー16は正回転し、第2フォールドローラー17は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転する。このため、用紙の1/3位置で撓んだ部分がメインローラー14と第2フォールドローラー17との間に挟み込まれて折られる(図11(b)参照)。
【0114】
用紙がメインローラー14および第2フォールドローラー17の回転によって上前側ガイド部材29,30間に送られると、CPU100は、第2用紙通過センサー160により用紙の先端が通過したことを検出し(図10のステップS412:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0115】
そして、CPU100は、図11(c)に示すように、第2用紙通過センサー160により用紙の1/3の長さ(140mm)が通過したことを検出すると(図10のステップS413:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図10のステップS414)。
【0116】
次に、CPU100は、図11(d)に示すように、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図10のステップS415)。
【0117】
続いて、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図10のステップS416)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図10のステップS417)。これにより、ローラープレート15は、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。このため、図11(d)に示すように、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。このため、用紙の2/3位置で撓んだ部分がメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に挟み込まれて折られる。
【0118】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、図11(e)に示すように、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図10のステップS418:Yes)、第1用紙通過センサー150により用紙の終端が通過したことを検出する(図10のステップS419:Yes)。メインローラ14,第1フォールドローラー16間から送り出された用紙は、自重により排出トレイ50に落下する。
【0119】
外3つ折りは用紙を排出した時(図11(e)参照)と給紙する時(図11(a)参照)とのメインローラー14,第1フォールドローラー16および第2フォールドローラー17の状態が同じなので、用紙を排出した後すぐに給紙することができるため、CPU100は、メインローラー14を停止することなしに、ステップ404に制御を戻して、次の用紙の折り作業を開始する。
【0120】
(5) 内3つ折りおよび観音折りの場合
【0121】
図12は、内3つ折りおよび観音折りの動作を示すフローチャートである。
【0122】
図13は、内3つ折りおよび観音折りの動作を説明する状態遷移図である。内3つ折りおよび観音折りは、図13(a)〜(g)の主たる7つの工程を含んでいる。用紙の送り方向の長さをTとすると、T=A+B+Eであり、A≒B≒Eのときに内3つ折りとなり、A+E≒Bのときに観音折りとなる。なお、ここでは、縦420mm、横297mmのA3サイズの用紙を縦方向に送って内3つ折りおよび観音折りに折る場合の寸法例を示している。
【0123】
折り形選択ボタン340により内3つ折りまたは観音折りが選択された状態でスタートボタン310が押下されると、まず、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を逆回転させる(図12のステップS501)。
【0124】
次に、CPU100は、第1ローラーソレノイド130をオフにし(図12のステップS502)、第2ローラーソレノイド140をオンにする(図12のステップS503)。これにより、ローラープレート15は、図13(a)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第2揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19から離間し、第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18に圧接する。このため、メインローラー14が逆回転するのに従って、第1フォールドローラー16は正回転し、第2フォールドローラー17は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転する。また、第2フィードローラー19が正回転することにより、無端ベルト20を介して上側フィードローラー21が正回転し、下側フィードローラー22が逆回転する。
【0125】
続いて、CPU100は、給紙モーター110を駆動してピックアップローラー11を回転させることにより、給紙トレイ40から用紙を1枚送り出す(図12のステップS504)。
【0126】
用紙の先端が上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間まで送られたならば、CPU100は、給紙モーター110の駆動を停止することによりピックアップローラー11の回転を停止する(図12のステップS505)。
【0127】
上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間に先端が送られた用紙は、上側フィードローラー21および下側フィードローラー22間,
下側ガイド部材23,24間,第1フィードローラー18および第2フィードローラー19間ならびに中間ガイド部材25,26間を介してメインローラー14に送られ、メインローラー14の逆回転によりメインローラー14と第2フォールドローラー17との間に送られる。
【0128】
用紙がメインローラー14および第2フォールドローラー17の回転によって上前側ガイド部材29,30間に送られると、CPU100は、第2用紙通過センサー160により用紙の先端が通過したことを検出し(図12のステップS506:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0129】
そして、CPU100は、図13(a)に示すように、第2用紙通過センサー160によりカウントされた用紙の送り量が長さAになったならば(図12のステップS507:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図12のステップS508)。
【0130】
次に、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図12のステップS509)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図12のステップS510)。これにより、ローラープレート15は、図13(b)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。
【0131】
続いて、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図12のステップS511)。これにより、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。このため、用紙の長さA位置で撓んだ部分がメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に挟み込まれて折られる(図13(b)参照)。
【0132】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図12のステップS512:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0133】
そして、CPU100は、図13(c)に示すように、第1用紙通過センサー150により用紙の送り量が長さBになったことを検出すると(図12のステップS513:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図12のステップS514)。
【0134】
次に、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することにより、図13(d)に示すように、メインローラー14を逆回転させる(図12のステップS515)。これにより、メインローラー14が逆回転するのに従って、第1フォールドローラー16は正回転し、第2フォールドローラー17は正回転し、第2フィードローラー19は逆回転し、第1フィードローラー18は正回転する。このため、用紙はメインローラー14,第1フォールドローラー16間および第1フィードローラー18,第2フィードローラー19間に挟まれて逆送りされる。
【0135】
用紙が第1フィードローラー18および第2フィードローラー19の回転によって下側ガイド部材23,24間に逆送りされると、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図12のステップS516:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0136】
そして、CPU100は、図13(d)に示すように、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したこと、すなわち用紙がメインローラー14の下端位置から用紙の下端までの距離が長さCになる距離だけ逆送りされたことを検出すると(図12のステップS517:Yes)、第1ローラーソレノイド130をオフにし(図12のステップS518)、第2ローラーソレノイド140をオンにする(図12のステップS519)。これにより、ローラープレート15は、図13(e)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第2揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19から離間し、第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18に圧接する。このため、メインローラー14が逆回転するのに従って、第1フォールドローラー16は正回転し、第2フォールドローラー17は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転する。よって、用紙の先端がメインローラー14と第2フォールドローラー17との間に挟み込まれて送られる。
【0137】
用紙がメインローラー14および第2フォールドローラー17の回転によって上前側ガイド部材29,30間に送られると、CPU100は、第2用紙通過センサー160により用紙の先端が通過したことを検出し(図12のステップS520:Yes)、用紙の送り量のカウントを開始する。
【0138】
そして、CPU100は、図13(e)に示すように、第2用紙通過センサー170により用紙の先端が距離Dだけ送られた、すなわち用紙が第2フォールドローラー17と離れる位置から用紙の下端までの距離が長さEになる距離だけ送られたことを検出すると(図12のステップS521:Yes)、ローラーモーター120の駆動を停止することによりメインローラー14の回転を停止する(図12のステップS522)。
【0139】
次に、CPU100は、第2ローラーソレノイド140をオフにし(図12のステップS523)、第1ローラーソレノイド130をオンにする(図12のステップS524)。これにより、ローラープレート15は、図13(f)に示すように、メインローラー14の回転軸を中心に第1揺動位置に吸引され、ローラープレート15に軸着されている第1フォールドローラー16が第1フィードローラー18から離間し、第2フォールドローラー17が第2フィードローラー19に圧接する。
【0140】
続いて、CPU100は、ローラーモーター120を駆動することによりメインローラー14を正回転させる(図12のステップS525)。これにより、メインローラー14が正回転するのに従って、第1フォールドローラー16は逆回転し、第2フォールドローラー17は逆回転し、第2フィードローラー19は正回転し、第1フィードローラー18は逆回転する。このため、用紙の長さ(A+B)位置で撓んだ部分がメインローラー14と第1フォールドローラー16との間に挟み込まれてさらに折られる(図13(f)参照)。
【0141】
用紙がメインローラー14および第1フォールドローラー16の回転によって上後側ガイド部材27,28間に送られると、CPU100は、第1用紙通過センサー150により用紙の先端が通過したことを検出し(図12のステップS526:Yes)、第1用紙通過センサー150により用紙の終端が通過したことを検出する(図12のステップS527:Yes)。メインローラ14,第1フォールドローラー16間から送り出された用紙は、自重により排出トレイ50に落下する。
【0142】
内3つ折りおよび観音折りは用紙を排出した時(図13(g)参照)と給紙する時(図13(a)参照)とでメインローラー14,第1フォールドローラー16および第2フォールドローラー17の状態が違うので、CPU100は、メインローラー14の回転を一度停止させた後に(図12のステップS528)、制御をステップS501に戻して次の用紙の折り作業を開始する。
【0143】
本実施例1によれば、ストッパーが無く、ストッパーと用紙との衝突音がなくなるため、音が静かな静音タイプの紙折り機を実現できる。また、用紙の衝突音が無いので、周りの人に音で迷惑を掛けることがなくなり、オフィス内で使用できる静音タイプの紙折り機を実現できる。さらに、ストッパーが無いために折りテーブルを必要とせず、折りテーブルが無いために従来よりスマートな構成の静音タイプの紙折り機を実現できる。
【0144】
また、本実施例1によれば、メインローラー14の回転方向を正回転または逆回転に変えることによって、用紙の送り方向および折り方向を変え、さまざまな折り形に対応するようにしたので、折り設定をボタン操作により自動で行うことができる。また、折り設定を選択後、ストッパー位置を調整する稼働がないため、折り動作がすぐに開始できる。
【0145】
さらに、本実施例1によれば、メインローラー14の回転量を変えることによって用紙の折り位置を変えることができるので、さまざまな用紙サイズの用紙に対応することができる。
【0146】
さらにまた、本実施例1によれば、用紙通過センサーを設置して、用紙の送り方向および送り量を検出して、メインローラー14の回転方向および回転量を制御するので、さまざまな用紙サイズおよび折り形に対応することができる。
【0147】
以上、本発明の実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【0148】
例えば、上記実施例では、第1用紙通過センサー150、第2用紙通過センサー160および第3用紙通過センサー170を備えるようにしたが、用紙が各ローラーとの間でずれることなく送られるような理想的な条件の場合には、メインローラー14の回転量から用紙の送り量を計算することができるので、用紙通過センサーの一部または全部を不要とすることが可能である。
【0149】
また、上記実施例では、ローラーモーター120と給紙モーター110とを別のものとしたが、クラッチ機構等を利用することにより、ローラーモーターと給紙モーターとを1つのモーターで兼用することが可能である。
【0150】
さらに、上記実施例では、第1ローラーソレノイド130と第2ローラーソレノイド140との2つの位置切換手段を配設したが、これらを1つの位置切換手段で兼用することも可能である。
【符号の説明】
【0151】
1 紙折り機
10 紙折り機本体
11 ピックアップローラー
12 無端ベルト
13 メインローラープーリー
14 メインローラー
15 ローラープレート
16 第1フォールドローラー
17 第2フォールドローラー
18 第1フィードローラー
19 第2フィードローラー
20 無端ベルト
21 上側フィードローラー
22 下側フィードローラー
23,24 下側ガイド部材
25,26 中間ガイド部材
27,28 上後側ガイド部材
29,30 上前側ガイド部材
40 給紙トレイ
50 排紙トレイ
110 給紙モーター
120 ローラーモーター
130 第1ローラーソレノイド(位置切換手段)
140 第2ローラーソレノイド(位置切換手段)
150 第1用紙通過センサー
160 第2用紙通過センサー
170 第3用紙通過センサー
300 操作盤
310 スタートボタン
320 ストップボタン
330 用紙サイズ選択ボタン
331〜335 用紙サイズ表示LED
340 折り形選択ボタン
341〜345 折り形表示LED
350 7セグメントLED
360 テストボタン
370 折り位置調整モードボタン
371 右側選択ボタン
372 右側LED
373 プラスボタン
374 左側選択ボタン
375 左側LED
376 マイナスボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインローラーと、
前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、
前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、
前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、
互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、
前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持したときに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーから離間するとともに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーに圧接し、前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持したときに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーから離間するとともに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーに圧接するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする紙折り機。
【請求項2】
前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、
前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、
前記制御手段が、前記メインローラーを逆回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記メインローラーを正回転させ、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止することにより、用紙を2つ折りに折るように制御する請求項1に記載の紙折り機。
【請求項3】
前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、
前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーと、
前記第1フィードローラーと前記第2フィードローラーとの接触位置近傍に配置された第3用紙通過センサーとを備え、
前記制御手段が、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記第3用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙を4つ折りに折るように制御する請求項1に記載の紙折り機。
【請求項4】
前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、
前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、
前記制御手段が、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙を片袖折りに折るように制御する請求項1に記載の紙折り機。
【請求項5】
前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、
前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、
前記制御手段が、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出することにより、用紙を外3つ折りに折るように制御する請求項1に記載の紙折り機。
【請求項6】
前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、
前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備え、
前記制御手段が、前記メインローラーを逆回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第1の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記メインローラーを正回転させ、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第2の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを逆回転させ、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の第3の長さを検出したときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持し、前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、用紙の送り量が用紙の第4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止し、前記メインローラーを正回転させ、前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出し、前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止することにより、用紙を内3つ折りおよび観音折りに折るように制御する請求項1に記載の紙折り機。
【請求項7】
前記メインローラーの回転量を変えることによって用紙の折り位置を変え、さまざまな用紙サイズの用紙に対応する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の紙折り機。
【請求項8】
メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーとを備える紙折り機の紙折り方法において、
前記メインローラーの回転方向を切り換えながら、前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持したときに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーから離間するとともに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーに圧接し、前記位置切換手段によって前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持したときに前記第2フォールドローラーが前記第2フィードローラーから離間するとともに前記第1フォールドローラーが前記第1フィードローラーに圧接するように制御することにより、用紙をさまざまな折り形に折ることができるようにしたことを特徴とする紙折り方法。
【請求項9】
メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、
前記メインローラーを逆回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、
前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止する工程と
を含むことを特徴とする紙折り方法。
【請求項10】
メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーと、前記第1フィードローラーと前記第2フィードローラーとの接触位置近傍に配置された第3用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、
前記メインローラーを逆回転させる工程と、
前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記第3用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程と
を含むことを特徴とする紙折り方法。
【請求項11】
メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ半分の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、
前記メインローラーを逆回転させる工程と、
前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ1/4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程と
を含むことを特徴とする紙折り方法。
【請求項12】
メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端の通過を検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、
前記メインローラーを逆回転させる工程と、
前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙のほぼ1/3の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出する工程と
を含むことを特徴とする紙折り方法。
【請求項13】
メインローラーと、前記メインローラーと同軸的に揺動自在に配設されたローラープレートと、前記ローラープレートを第1揺動位置および第2揺動位置で保持する位置切換手段と、前記ローラープレートに離間して回転自在に軸着され、前記メインローラーに圧接して回転する第1および第2フォールドローラーと、互いに圧接して回転自在に軸支された第1および第2フィードローラーと、前記メインローラーと前記第1フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第1用紙通過センサーと、前記メインローラーと前記第2フォールドローラーとの接触位置近傍に配置された第2用紙通過センサーとを備える紙折り機の紙折り方法において、
前記メインローラーを逆回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、
前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙の第1の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙の第2の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記メインローラーを逆回転させる工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の第3の長さを検出したときに前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第2揺動位置に保持する工程と、
前記第2用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
用紙の送り量が用紙の第4の長さになったときに前記メインローラーの回転を停止する工程と、
前記メインローラーを正回転させる工程と、
前記位置切換手段により前記ローラープレートを前記第1揺動位置に保持する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の先端が通過したことを検出する工程と、
前記第1用紙通過センサーにより用紙の終端が通過したことを検出したときに前記メインローラーの回転を停止する工程と
を含むことを特徴とする紙折り方法。
【請求項14】
前記メインローラーの回転量を変えることによって用紙の折り位置を変え、さまざまな用紙サイズの用紙に対応する請求項8ないし13のいずれか1項に記載の紙折り方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−84348(P2011−84348A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−236039(P2009−236039)
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【出願人】(000002266)シルバー精工株式会社 (17)
【Fターム(参考)】